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V07N04-06
\label{hajimeni}近幎テキストの自動芁玄の研究が盛んに行われおいる\cite{okumura99}芁玄はその利甚目的により原文の代わりずしお甚いる報知的(informative)芁玄ず原文を参照する前の段階で原文の適切性の刀断などに甚いる指瀺的(indicative)芁玄ずに分類される\cite{Hand97}報知的芁玄にはTVニュヌス番組ぞの字幕生成(䟋えば,\cite{shirai99}参照)などのように,情報を萜ずすべきではない芁玄も含たれるこのような芁玄文の生成に文や段萜を単䜍ずした重芁文抜出の手法を利甚するず採甚されなかった文に含たれる情報が欠萜する可胜性が高い情報欠萜の可胜性が䜎い芁玄手法ずしお蚀い換えによる芁玄\cite{wakao97,yamasaki98}があるが芁玄率に限界があるこずから(䟋えば\cite{yamasaki98}参照)他の芁玄手法ずの䜵甚が必芁ずなる情報欠萜の可胜性を枛少させた手法ずしおこれたでいく぀かの手法が提案されおいる犏島ら\cite{fukushima99}は長文を短文に分割した埌に重芁文抜出を行うこずで情報欠萜の可胜性の枛少を詊みおいるしかし重芁文ずしお採甚されなかった文に含たれる情報には欠萜の可胜性が残っおいるず蚀える䞉䞊ら\cite{mikami99}は文ごずに冗長な郚分を削陀するこずにより文単䜍での抜出による情報の偏りを回避しおいるこの手法では連䜓修食郚や䟋瀺の郚分を削陀しおも文の䞭心内容は圱響を受けないずしおこれらの郚分を削陀察象ずしおいるしかし削陀された郚分が読み手にずっお重芁ず刀断される堎合もあるこずが䞉䞊らのアンケヌト調査の結果より明らかになっおいるさらに䞉䞊らは連䜓修食郚等の意味に立ち入らず構文構造のみから削陀郚分を認定しおおりたたある文を芁玄する際には他の文の情報を䜿甚しおいないそのため䟋1の䞋線郚のように意味が同じ修食郚であっおも䞀方が冗長であるず認定されお削陀されるならばもう䞀方も同様に削陀されこれらの情報は欠萜する逆に冗長であるず認定されなければ䞡方ずも残されるので読み手にずっお既知の情報を再床䌝えるこずになる\newpage\begin{quote}\label{rei:rei1}\hspace*{-1em}{\bf䟋1}\\\hspace*{1em}\underline{薬害゚むズの真盞究明に぀ながる}新たなファむルがあるこずが明らかになった問題で、$\cdots\cdots$\hspace*{1em}この問題は、\underline{薬害゚むズの真盞究明に぀ながる}厚生省のファむルがこれたでに芋぀かった九冊の他にさらに䞃冊あるこずがわかったもので、$\cdots$\end{quote}\vspace{4mm}そこで本論文ではこのような意味の重耇郚分を削陀する芁玄手法に぀いお議論するテキスト内で既出の郚分ず同䞀の意味を衚しおいる郚分のみを削陀するこずにより情報欠萜の可胜性を極力回避し冗長床を枛少させるこずが可胜であるず考えられる意味が同䞀であるかを刀定するためには意味を理解する必芁があるが珟状の技術で機械による意味理解は困難であるよっお意味の重耇のうち衚珟の重耇で認定可胜な事象\footnote{本論文では語の集たりによっお衚珟される察象物や珟象動䜜などを事象ず呌ぶ}を察象ずする䟋1の䞋線郚のようにテキスト内に同じ事象を衚す郚分が再び珟われたならばその修食郚(第2文の䞋線郚)を削陀しおも人間は理解が可胜である本論文では事象の重耇郚分の削陀による芁玄を事象の重耇郚を認定する「重耇郚の認定」ず重耇郚のうち削陀可胜な郚分を決定する「重耇郚の削陀」ずに分けお議論する「重耇郚の認定」では2語の係り受け関係を甚いお重耇郚の認定を行う係り受け関係のある2぀の語が䞀぀の事象を衚しおいるず仮定しそれを比范するこずで事象の重耇を認定する\ref{nintei}~節ではこの2語の係り受け関係を甚いた重耇郚の認定に぀いお述べる䞀方認定された重耇郚がすべお削陀可胜であるずは限らないたずえ重耇しおいたずしおも削陀するず読み手の理解が困難になるこずや䞍自然な芁玄文が生成されるこずがあるよっお「重耇郚の削陀」では党おの重耇郚を削陀するのではなく削陀可胜な郚分を決定する必芁がある\ref{sakujo}~節では決定の際に考慮すべき情報に぀いお述べる以䞋\ref{jitsugen}~節では\ref{nintei}~節で述べる重耇郚の認定ず\ref{sakujo}~節で瀺す情報のうち実珟可胜なものずを甚いた芁玄手法の蚈算機䞊での実珟に぀いお述べる\ref{hyouka}~節では本手法の評䟡を行う蚘事内に重耇の倚いニュヌス原皿を入力テキストずしお芁玄を行いどの皋床重耇郚分を削陀可胜かたた削陀箇所が劥圓であるかの評䟡実隓を行ったニュヌス原皿はNHK攟送技術研究所ずの共同研究のため提䟛されたNHK汎甚原皿デヌタベヌスを䜿甚した\ref{kousatsu}~節では評䟡実隓の結果より人間(筆者)は削陀したが本手法では削陀されなかった重耇郚および劥圓でない削陀箇所に぀いお考察するさらに本手法の劥圓性ず有効性等に぀いお考察するたた\ref{kanren}~節では関連研究に぀いお論じるテキスト自動芁玄においおは,䞀般的に単独の手法のみでは必ずしも十分な芁玄率が達成できるずは限らない.むしろ,耇数の芁玄手法を䜵甚するこずで望たしい芁玄が埗られるこずが倚い.本論文で提唱する手法は,芁玄を行なう応甚においお芁玠技術の䞀぀ずしお甚いるこずができるが,芁玄率を向䞊させるには文間の重耇衚珟以倖を甚いた他の芁玄技術ずの䜵甚を前提ずする.
V17N04-01
近幎様々な蚀語凊理タスクにおいお倧量の正解デヌタから孊習した統蚈的蚀語モデルを解析に甚いる教垫あり機械孊習のアプロヌチが広く普及しおいるこのアプロヌチでは蚀語の文法的な知識を統蚈的な特城量ずしお捉えるこずができ圢態玠解析や固有衚珟抜出機械翻蚳などの自然蚀語凊理で広く掻甚されおいる本皿では固有衚珟抜出タスクに焊点をあおる固有衚珟抜出は圢態玠解析枈みの各単語に察しお「どの皮類の固有衚珟か」ずいうタグを付䞎するこずにより実珟されおいる近幎では条件付確率堎(ConditionalRandomFields;CRF)\cite{Lafferty:CRF2001,suzuki-mcdermott-isozaki:2006:COLACL}に基づく系列ラベリングが奜成瞟を収めおいるしかしこれらの教垫あり機械孊習に基づく蚀語凊理ではモデルを孊習するための正解デヌタを構築するコストが極めお高いこずが垞に課題ずなっおいる䞀方情報怜玢や情報抜出の分野では近幎ブログなどのConsumerGeneratedMedia(CGM)を察象ずした研究も倚くなっおきおいるCGMはテキストそのものが日々倉化しおゆくため新しい語や話題が垞に出珟するずいう特城があるこのような日々倉化するテキストにモデルを適応させる確実な方法は正解の远加デヌタを䜜成するこずであるしかし人手コスト問題のため迅速に察応させるのは困難であったこれらの人手コストを削枛するための埓来研究ずしお胜動孊習\cite{shen-EtAl:2004:ACL,laws-schutze:2008:PAPERS}半教垫あり機械孊習\cite{suzuki-isozaki:2008:ACLMain}ブヌトストラップ型孊習\cite{Etzioni2005}などが提案されおきた胜動孊習は膚倧なプレヌンテキスト集から孊習効果の高いデヌタを取捚遞択し正解は遞択されたデヌタのみに察しお人手で付䞎する手法であり人手コストを効果的に集䞭させるこずに着県しおいるそのため胜動孊習では孊習効果の高いデヌタ文を遞択するずいうデヌタセレクションが最も重芁なポむントずなる\footnote{本来の胜動孊習では少ないデヌタ量で統蚈モデルの粟床を向䞊させるためデヌタの取捚遞択を行っおいるが目的の䞀぀は倧芏暡正解デヌタで孊習したモデルず同等の粟床を少ない䜜業量で達成するためであるそのため本皿では人手䜜業コストを削枛するデヌタセレクション→人手修正→モデル再孊習の䞀連の手順を胜動孊習ず呌ぶ}ここでのデヌタセレクションの単䜍は垞に文である䞀方もしシステムの解析結果をそのたた正解デヌタずしお利甚できれば人手コストは倧幅に削枛可胜であるしかし珟実には解析結果には解析誀りが存圚するためその解析誀りを䞀぀䞀぀人手で確認修正する䜜業が必芁であるデヌタセレクションの単䜍が文である限りどこに解析誀りが存圚するか明癜ではないため党おのタグをチェックする必芁があるしかし実際には倧郚分のタグが正解であるこずが倚いため文党䜓の党おのタグを確認するコストは無駄が倚い本皿ではタグ単䜍の事埌確率に基づいお算出したタグ信頌床を導入するこの手法では文単䜍の信頌床ではなく各単語に付䞎されうる党おのタグに぀いおのタグ信頌床を蚈算するそしおタグ信頌床に基づいお解析誀りタグを自動的に怜出する自動的に怜出された解析誀り箇所だけを人手チェック・修正の察象ずすれば胜動孊習の孊習効率は曎に高たる曎にもし怜出された解析誀りを自動的に正解に修正できれば曎に孊習コストを削枛できる本皿ではシヌドずなる正解固有衚珟リストを利甚しおブヌトストラップ的に正解デヌタを収集する半自動自己曎新型固有衚珟抜出を提案するこの手法では予め人手でシヌドを準備するだけで膚倧なテキストからシヌドに存圚する固有衚珟を含む正解デヌタ\footnote{本皿では「正解デヌタ」ず呌ぶが自動で固有衚珟を認識しおいるため実際には少量の誀りも含んだ擬䌌正解デヌタである}を自動的に収集しモデル曎新をするこずが可胜ずなる\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{17-4ia2f1.eps}\end{center}\caption{本皿で提案する孊習手法の暡匏図}\label{fig-overall}\end{figure}本皿で提案する2぀の孊習手法の暡匏図を図\ref{fig-overall}に瀺すタグ信頌床に基づいお倧芏暡平文デヌタからシステム解析誀りを自動怜出し誀りタグの有無でデヌタセレクションを実斜する誀りタグを人手で修正する胜動孊習\ref{sec-active-learning}章ず半自動で修正する自己曎新型固有衚珟抜出UpdateNER\ref{sec-bootstrapping}章を本皿では提案する以䞋第\ref{sec-ner}章では固有衚珟抜出タスクに぀いお述べ第\ref{sec-confidence-measure}章では今回提案するタグ信頌床に぀いお説明する第\ref{sec-active-learning}章ではタグ信頌床を胜動孊習に適応したずきの効果を瀺し第\ref{sec-bootstrapping}章では半自動自己曎新型固有衚珟抜出に぀いお説明する第\ref{sec-related-works}章で関連研究に぀いお述べ第\ref{sec-conclusion}章でたずめる
V24N03-05
法埋文曞や技術文曞等の専門文曞はその文皮に特有の衚珟を持っおいるこずからサブ蚀語を圢成しおいるず考えるこずができるサブ蚀語を察象ずした翻蚳に関する埓来の研究ではサブ蚀語の翻蚳品質を向䞊させるには察象のサブ蚀語に特城的に衚れる文構造を適切に捉え察象蚀語の文構造に倉換するこずが䞍可欠であるこずが指摘されおいる\cite{DBLP:conf/coling/BuchmannWS84,DBLP:conf/eacl/Luckhardt91,DBLP:conf/anlp/MarcuCW00}図\ref{fig:ex-sents}は特蚱抄録のサブ蚀語に特有な2察の察蚳文であるいずれの文察でも適切な蚳文を埗るためには原蚀語文におけるABCずいう文構造を目的蚀語においおCBAに倉換しなければならないこのようなサブ蚀語に特城的な文では文構造を適切に捉えられなければその埌の凊理でも良い翻蚳に結び぀く可胜性が䜎いため初期段階での正確な文構造の把握が極めお重芁である\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{24-3ia0f1.eps}\end{center}\hangcaption{倧域的な䞊べ替えが必芁な特蚱抄録のサブ蚀語に特城的な察蚳文の䟋A,B,Cは文の倧域的構造を構成する構造郚品を衚す}\label{fig:ex-sents}\end{figure}\leavevmode\hboxto357pt{この課題に察しお様々な研究が行われおきた骚栌構造を甚いた機械翻蚳}\cite{Mellebeek06asyntactic,DBLP:conf/acl/XiaoZZ14}では構文解析噚を甚いお入力文から{\bf骚栌構造}぀たり文の倧域的な構造を抜出し埓来の統蚈的機械翻蚳を甚いお倧域的な構造の孊習を行っお翻蚳文を生成するしかしながらこの方法は構文解析の粟床の圱響を受けるため解析粟床が䜎い堎面では結果的に翻蚳の粟床も䜎くなるずいう問題があるもう䞀぀の手法ずしおは文構造倉換のための同時文脈自由文法の芏則を人手で構築しこれを甚いお入力文の文構造を出力偎蚀語の構造に倉換する手法が提案されおいる\cite{Fuji:2015,Fuji2016claim}こちらの手法は新芏のサブ蚀語に察しお人手で芏則を䜜成しなければならないずいう問題があるこれらの手法では構文解析粟床による制玄の問題があったり人手による芏則䜜成の問題があるなど新たなサブ蚀語に察しお柔軟に適甚できる翻蚳を実珟するこずができおいない本論文ではサブ蚀語に特有な倧域的な文構造を捉えるための倧域的な䞊べ替え手法を提案する提案手法は構文解析を甚いるこずなくアノテヌトされおいない平文テキストデヌタから倧域的䞊べ替えモデルを孊習しこのモデルを甚いお新芏の入力文に察する倧域的な䞊べ替えを行う本手法は構文解析噚を甚いないため構文解析噚の解析粟床の圱響を受けるこずはなくたた新芏のサブ蚀語にも容易に適甚できる特蚱抄録のサブ蚀語を察象にした日英および英日翻蚳実隓を行っお本手法の評䟡を行ったずころ倧域的な䞊べ替えず埓来型の構文解析に基づく䞊べ替えを䜵甚するこずによっお翻蚳品質が向䞊するこずがわかった本論文の貢献は次のずおりである\begin{itemize}\item構文解析を甚いるこずなくアノテヌトされおいない平文テキストデヌタから倧域的䞊べ替えモデルを孊習できる手法を提案する\item倧域的な䞊べ替えず構文解析に基づく䞊べ替えを䜵甚したずきに翻蚳品質が向䞊するこずが確認できた\item特に特蚱抄録文ではサブ蚀語に特有な文構造を持った入力文に察しお日英・英日双方向においお翻蚳粟床が向䞊した\end{itemize}
V19N05-03
珟圚電子メヌルチャット{\itTwitter}\footnote{http://twitter.com}に代衚されるマむクロブログサヌビスなど文字ベヌスのコミュニケヌションが日垞的に利甚されおいるこれらのコミュニケヌションにみられる特城の䞀぀ずしお顔文字があげられる\cite{ptas2012}旧来の蚈算機を介した電子メヌルなどある皋床時間のかかるこずを前提ずしたコミュニケヌションでは盎接䌚った際に珟れる非蚀語的な情報具䜓的には衚情や身振りから読み取るこずのできる感情やニュアンスなどの手がかりが少なくなるこずからフレヌミングなどのリスクを避けようずするず個人的な感情を含たない目的のはっきりした察話に甚いるこずが適切ずされる\cite{derks2007}䞀方利甚者のネットワヌクぞのアクセス時間の増加に䌎いマむクロブログや携垯メヌルなどリアルタむム性の高いコミュニケヌションメディアが発達するずずもに芪しい友人同士の非目的志向察話ぞの需芁は増しおいるこのようなコミュニケヌションにおいおは顔文字が察面コミュニケヌションにおける非蚀語情報の䞀郚を補完するずされおいる\cite{derks2007}顔文字ずは``(\verb|^|−\verb|^|)''のように蚘号や文字を組みあわせお衚情を衚珟したものでテキスト䞭で衚珟された感情を匷調・補足できるずいう利点がある䞀方マむクロブログや携垯メヌルなどリアルタむム性の高いコミュニケヌションメディアの発達ず時期を同じくしおその皮類は増加の䞀途をたどっおいるその䞭からナヌザが文章で䌝えたい感情に適切な顔文字をただひず぀だけ遞択するのは困難であるたた顔文字入力の䞻な方法である顔文字蟞曞による遞択では指定された分類カテゎリ以倖の意味での䜿甚を目的ずした顔文字を入力するこずは難しく予枬倉換機胜では単語単䜍を察象ずしおしか顔文字を提瀺できないそのほかの手段ずしお他のテキストからのコピヌアンドペヌストやナヌザ自身による盎接入力があるがこれらは操䜜数が倚く効率的ではないそこで本研究ではナヌザによる適切な顔文字遞択の支揎を目的ずし{\bfナヌザの入力文章から感情カテゎリやコミュニケヌションや動䜜を反映したカテゎリを掚定}し顔文字を掚薊するシステムの構築を目指す本論文の構成は以䞋のずおりである\ref{sec:related}節では関連研究を玹介する\ref{sec:category}節では顔文字掚薊のために本研究で定矩したカテゎリに぀いお説明する\ref{sec:implementation}節では顔文字掚薊システムの実珟に぀いお玹介し\ref{sec:evaluation}節では評䟡実隓に぀いお説明する最埌に\ref{sec:conclusion}節で結論をたずめる
V18N03-02
\label{sec:intro}語矩曖昧性解消は叀兞的な自然蚀語凊理の課題の䞀぀であり先行研究の倚くは教垫あり孊習により成果を挙げおきた\cite{Marquez04,Navigli09}しかし教垫あり孊習による語矩曖昧性解消においおはデヌタスパヌスネスが倧きな問題ずなる倚矩語の語矩がその共起語より定たるずいう仮定に基づけば䞀぀の倚矩語ず共起し埗る単語の皮類が数䞇を超えるこずは珍しくなくこの数䞇皮類のパタヌンに察応するために充分な語矩ラベル付きデヌタを人手で確保し教垫あり手法を適甚するのは珟実的でない䞀方で語矩ラベルが付䞎されおいないいわゆるラベルなしのデヌタを倧量に甚意するこずはりェブの発展孊術研究甚のコヌパスの敎備などにより比范的容易であるこのような背景から蚓緎デヌタず倧量のラベルなしデヌタを䜵甚しおクラス分類粟床を向䞊させる半教垫あり孊習たたは蚓緎デヌタを必芁ずしない教垫なし孊習による効果的な語矩曖昧性解消手法の確立は重芁であるず蚀える本皿では半教垫あり手法の䞀぀であるブヌトストラッピング法を取り䞊げ埓来のブヌトストラッピング法による語矩曖昧性解消手法の欠点に察凊した手法を提案するブヌトストラッピング法による語矩曖昧性解消においおは䞻にSelf-training自己蚓緎\cite{Nigam00b}ずCo-training共蚓緎\cite{Blum98}の二぀のアプロヌチがある\cite{Navigli09}たずこれらの手法に共通する手順を述べるず次のようになる\vspace{0.5\baselineskip}\begin{center}\begin{minipage}{0.85\hsize}\underline{䞀般的ブヌトストラッピング手順}\begin{description}\item[Step1]ラベルなしデヌタ$U$から事䟋$P$個をランダムに取り出し$U'$を䜜る\item[Step2]ラベル付きデヌタ$L$を甚いお䞀぀たたは二぀の分類噚に孊習させ$U'$の事䟋を分類する\item[Step3]Step2で分類した事䟋より分類噚毎に信頌性の高いものから順に$G$個を遞び$L$に加える\item[Step4]Step1から$R$回繰り返す\end{description}\end{minipage}\end{center}\vspace{0.5\baselineskip}Self-trainingずCo-trainingの違いは前者はStep2で甚いる分類噚は䞀぀であるのに察し埌者は二぀甚いる点にあるたたCo-trainingにおいおは二぀の独立した玠性集合を蚭定し各分類噚を䞀方の玠性集合のみを甚いお䜜成するCo-trainingにおいおこのように蚭定するのはStep3においお远加する事䟋を䞀方の玠性のみから決定するこずから远加事䟋のもう䞀方の玠性を芋たずき新しい芏則の獲埗が期埅できるためであるSelf-trainingずCo-trainingの欠点はいずれも性胜に圱響するパラメヌタが倚数存圚しか぀これらのパラメヌタを最適化する手段がないこずである具䜓的にはStep1のプヌルサむズ$P$,Step3の$L$に加える事䟋の個数$G$,手順の反埩回数$R$は党おパラメヌタでありタスクに合わせた調敎を必芁ずする本皿ではラベル付きデヌタずラベルなしデヌタを同時に掻甚し぀぀もパラメヌタ蚭定をほずんど䞍芁ずする新しい手法を提案する本手法はたずヒュヌリスティックず教垫あり孊習で構築した分類噚によるラベルなしデヌタの二段階の「分類」を行うここで「分類」ずは語矩曖昧性解消を行い語矩ラベルを付䞎するこずを意味する本皿では以埌特に断りがない限り分類ずはこの語矩ラベル付䞎のこずを指す二段階分類したラベルなしデヌタの䞭で条件を満たすデヌタはオリゞナルのラベル付きデヌタに加えられるその結果パラメヌタ蚭定がほが䞍芁なブヌトストラッピング的半教垫あり手法による語矩曖昧性解消を実珟するさらに远加するラベルなしデヌタの条件を倉えるこずで耇数の分類噚を䜜成しアンサンブル孊習するこずでパラメヌタの倉化に頑健な分類噚を生成する本皿の構成は以䞋の通りである\ref{sec:work}節にお関連研究および本研究の䜍眮付けを述べる\ref{sec:method}節にお提案手法およびその原理を䞊行しお述べる\ref{sec:exp}節におSemEval-2日本語タスク\cite{Okumura10}のデヌタセットに提案手法を適甚した実隓の結果を瀺す\ref{sec:conc}節にお結論を述べる
V09N05-04
label{intro}比喩ずはある抂念を他の抂念によっお説明たたは匷調する修蟞的手法の䞀぀であり\cite{Lakoff1986,Yoshiga1990j}様々な分野で研究察象ずしお取り䞊げられおいる\cite{Shinohara2000j}自然蚀語凊理の分野においおも比喩衚珟はしばしば問題ずなる䟋えば機械翻蚳においお珟状のシステムでは意蚳や再解釈などの深い凊理は行われないため目的蚀語に翻蚳された比喩衚珟は意図した内容ず異なった出力ずなっおしたう堎合がある\cite{Masui1995j}``氎のような䟡倀''ずいう比喩衚珟は日本語では「䟡倀が䜎い」ずいう意味ずしお理解されるが蚀語によっおは「非垞に䟡倀が高い」こずを意味する堎合があるこれは``æ°Ž''が持぀特城が蚀語間で異なるからでありこの違いを補正するためには原蚀語における「䟡倀が䜎い」ずいう特城を保持したたた察象蚀語においお同様の特城を持った蚀葉を遞び出す必芁があるしかし珟状の機械翻蚳ではこのような蚀語間の意味の盞違を考慮した凊理は䞍可胜であるこのような堎合その衚珟が比喩であるかどうかを刀断し``asworthaswater''や``valuelikeaswater''ず盎蚳されるこずを防ぐだけでも有効であるず思われるたた李\cite{Yoshiga1990j}によれば新聞蚘事などの実甚文においおも比喩衚珟は数倚く出珟しその割合は小説や雑誌ず倧差はないしたがっお自然蚀語凊理の察象を䞀般的な文曞ぞ拡倧し柔軟な凊理を行うたためには比喩衚珟の凊理は重芁である埓来比喩に関する研究は心理孊の分野においお発展しおきたOrtony\cite{ortony79}やGentner\cite{gentner94}をはじめ倚くの比喩理解の理論的モデルが提案されおいる楠芋\cite{Kusumi1996jb,Kusumi1996ja}は心理孊的実隓手法によっお比喩理解に必芁な知識を蚈枬しいく぀かの理論的モデルの怜蚌を行っおいるしかしながら䞊蚘で述べたような心理孊実隓は被隓者に察するアンケヌトやテストによっお知識を埗る手法であるため汎甚的な倧芏暡知識ベヌスを構築するずいう目的に察しおは被隓者数の確保や被隓者集団の知識の偏り個人差の是正の困難さやコストの面で倧きな制限がある比喩理解の過皋を蚈算機䞊で実珟するためには比喩の理解過皋をなんらかの圢でモデル化しお扱う必芁がある岩山らはプロトタむプ理論\cite{rosch75}に基づいお抂念を生起確率を持った属性倀集合ずしお蚘述し比喩を構成するずきの特城の移動を定量化する蚈算モデルを提案しおおり\cite{Iwayama1991j}内海も同様の蚈算モデルを甚いお心理孊実隓デヌタに基づく知識ベヌスを甚いた比喩理解の実隓を行い人間の刀断結果ず比范しおいる\cite{Utsumi1997j}圌らのモデルでは比喩の理解過皋は比喩衚珟ずしお尀も匷調される特城(顕珟特城)がたずえる抂念(source抂念)からたずえられる抂念(target抂念)ぞ移動するプロセスずしお扱われおいるしかしながら楠芋ら\cite{Kusumi1996ja,Iwayama1991j}が指摘するように比喩理解においお比喩性を有する抂念間の共有属性倀は必ずしも䞀぀ずは限らず耇数の顕珟特城を扱う堎合に぀いおは議論の䜙地があるたた圌らも人手によっお知識ベヌスを構築しおおり知識の倧芏暡化汎甚化の問題は解消されおいないそこで本論文ではテキスト䞭に出珟する比喩衚珟を認識するために確率的な尺床を甚いた比喩性怜出手法を提案する比喩性を怜出するための確率的な尺床ずしお``顕珟性萜差"ず``意倖性"を蚭定する``顕珟性萜差''は抂念察を比范したずきにクロヌズアップされる顕珟特城の匷さをはかる尺床であり抂念の組合せが理解可胜である吊かの刀断に甚いる``顕珟性萜差''は確率的な抂念蚘述を甚いお抂念の共有属性倀集合が持぀冗長床の差で定量化する``意倖性''は抂念の組み合わせがどれほど斬新であるかをはかる尺床であり抂念同士が䟋瀺関係であるか吊かの刀断に甚いる``意倖性"は単語間の意味距離を甚いお定量化する二぀の尺床を䜵甚するこずによっお比喩関係を持぀抂念察すなわち比喩性の刀定が可胜ずなる二぀の尺床を蚈算するためにコヌパス䞭から抜出した語の共起情報を利甚しお知識ベヌスを構築する以䞋2章で比喩性を怜出するための尺床ずしお``顕珟性萜差''ず``意倖性''が利甚できるこずを瀺し3章で``顕珟性萜差''を確率的抂念蚘述モデルに基づいお定量化する方法ず蚈算に甚いる知識ベヌスをコヌパス䞭の共起関係を利甚しお構築する方法に぀いお述べ4章で``意倖性''を単語間の意味距離を利甚しお定量化する方法ずコヌパス䞭の共起情報に基づく知識ベヌス構築の方法に぀いお説明する5章では䞡尺床を䜵甚した単語察の刀別実隓ず評䟡を行い6章で評䟡結果に぀いお考察する
V10N03-04
本論文ではNigamらによっお提案されたEMアルゎリズムを利甚した教垫なし孊習の手法\cite{nigam00}をSENSEVAL2の日本語翻蚳タスク\cite{sen2}で出題された名詞の語矩の曖昧性解消問題に適甚するその結果通垞の教垫付き孊習で埗られる分類芏則の粟床を向䞊させ埗るこずを瀺す自然蚀語凊理では個々の問題を分類問題ずしお定匏化し垰玍孊習の手法を利甚しおその問題を解決するずいうアプロヌチが倧きな成功をおさめおいるしかしこのアプロヌチには垰玍孊習で必芁ずされる蚓緎デヌタを甚意しなければならないずいう倧きな問題があるこの問題に察しお近幎少量のラベル付き蚓緎デヌタから埗られる分類噚の粟床を倧量のラベルなし蚓緎デヌタによっお高めおゆく教垫なし孊習が散芋される代衚的な手法ずしおCo-training\cite{blum98}ずEMアルゎリズムを利甚した手法\cite{nigam00}があるCo-trainingは2぀の独立した属性AずBを蚭定し䞀方の属性Aから構築される分類噚を利甚しおラベルなしデヌタにラベルクラスを付䞎するその䞭から信頌性のあるラベルが付䞎されたデヌタをラベル付き蚓緎デヌタに加えるこのようにしお远加されたラベル付き蚓緎デヌタはもう䞀方の属性Bから芋るずランダムなサンプルにラベル付けされたデヌタずしお振る舞うので属性Bから構築される分類噚の粟床が高たるこれをお互いに䜜甚し合うこずで分類噚の粟床が高められる䞀方EMアルゎリズムは郚分的に欠損倀のある䞍完党な芳枬デヌタ\(x_1,x_2,\cdots,x_N\)からそのデヌタを発生する確率モデル\(P_{\theta}(x)\)を掚定する手法である\(P_{\theta}(x)\)は未知パラメヌタ\(\theta\)を含み\(P_{\theta}(x)\)の掚定は\(\theta\)の掚定に垰着される分類問題の教垫なし孊習ではラベル付き蚓緎デヌタが完党な芳枬デヌタラベルなし蚓緎デヌタがラベルを欠損倀ずした䞍完党な芳枬デヌタずなるEMアルゎリズムは珟時点での\(\theta\)を䜿っおモデル\(P_{\theta}(c|x_i)\)のもずでの\(\logP_{\hat{\theta}}(x_i,c)\)の期埅倀を取るE-step次にこの期埅倀を最倧にするような\(\hat{\theta}\)を求めるM-Step\(\hat{\theta}\)を新たな\(\theta\)ずしお先のE-stepずM-stepを繰り返すここで\(c\)は欠損倀ずなるラベルであるEMアルゎリズムはパラメヌタ\(\theta\)ずモデル\(P_\theta(x)\)を適切に蚭定するこずで隠れマルコフモデルや文脈自由文法のパラメヌタ掚定あるいは名詞ず動詞間の関係クラスの教垫なし孊習\cite{rooth}\cite{torisawa}などに利甚できるそしおNigamらは文曞分類を題材にモデル\(P_\theta(x)\)をNaiveBayesのモデル\(\theta\)をラベル\(c\)のもずで玠性\(f\)が起る条件付き確率\(p(f|c)\)に蚭定するこずで教垫なし孊習を詊みおいる\cite{nigam00}NigamらのEMアルゎリズムを利甚した手法やCo-trainingはどちらも本来は文曞分類に察しお考案されおおり倚矩語の曖昧性解消に利甚できるかどうかは明らかではない倚矩語の曖昧性解消は自然蚀語凊理の䞭心的な課題でありこれらの手法が適甚できるこずが望たしいここではSENSEVAL2の日本語翻蚳タスクで出題された名詞を題材にEMアルゎリズムを利甚した教垫なし孊習の手法が名詞の語矩の曖昧性解消に適甚可胜であるこずを瀺す翻蚳タスクの出題圢匏はある単語\(w\)がマヌクされた日本語文曞である翻蚳タスクでは予め単語\(w\)に関するTranslationMemory以䞋TMず略すず呌ばれる日英の察蚳䟋文の集合が解答者に配られおいるそしお翻蚳タスクの解答圢匏は出題された文曞内においお泚目する単語\(w\)を英蚳する際に利甚できるTMの䟋文番号である\footnote{厳密には翻蚳システムも参加できるように英蚳自身を返す解答圢匏も認められおいるがここでは䟋文番号を返す解答圢匏のみを考える}぀たり翻蚳タスクは単語\(w\)の蚳を語矩ず考えた倚矩語の曖昧性解消問題ずなっおいるたた同時に翻蚳タスクはTMの䟋文番号をクラスず考えた堎合の分類問題ずしお扱えるここで泚意すべきは翻蚳タスクは蚓緎デヌタを䜜るのが困難な点であるTMは1぀の単語に察しお平均しお21.6䟋文がある今仮にある単語\(w\)の䟋文ずしお\(id_1\)から\(id_{20}\)たでの20䟋文がTMに蚘茉されおいたずする新たに蚓緎デヌタを䜜成する堎合単語\(w\)を含む新たな文を持っおきお\(id_1\)から\(id_{20}\)のどれか1぀のラベルを䞎える必芁がある〇か×かの二者択䞀は比范的容易であるが20個のラベルの䞭から最も適切な1぀を遞ぶのは非垞に負荷のかかる䜜業であるこのように翻蚳タスクは蚓緎デヌタを新たに䜜るのが困難であるために教垫なし孊習を適甚する栌奜のタスクになっおいる実隓ではSENSEVAL2の日本語翻蚳タスクで出題された党名詞20単語を甚いお本手法の評䟡を行う各単語に察しお平均70事䟋TMの䟋文も含むからなるラベル付き蚓緎デヌタず新聞蚘事1幎分から取り出した平均3,354事䟋からなるラベルなし蚓緎デヌタを䜜成し本手法を適甚したラベル付き蚓緎デヌタだけから孊習できた決定リストの正解率は58.9\,\%(コンテストでのIbarakiの成瞟)でありNaiveBayesによる分類噚の正解率は58.2\,\%であったそしお本手法を甚いおNaiveBayesによる分類噚の粟床を高めた結果61.8\,\%たで改善されたたた䞀郚蚓緎デヌタの䞍具合を修正するこずでNaiveBayesによる分類噚の正解率を62.3\,\%決定リストでの正解率を63.2\,\%に向䞊できた曎に本手法を甚いおNaiveBayesによる分類噚の正解率62.3\,\%を68.2\,\%たで高めるこずができた
V15N05-04
蚀葉の意味凊理にずっおシ゜ヌラスは䞍可欠の資源であるシ゜ヌラスは単語間の䞊䜍䞋䜍関係ずいういわば瞊の関連を衚珟するものである我々は意味凊理技術の深化を目指し瞊の関連に加えお単語が䜿甚されるドメむンずいういわば暪の関連を提案する䟋えば単語が「教科曞」「先生」ならドメむンは\dom{教育・孊習}であり「庖䞁」なら\dom{料理・食事}「メス」なら\dom{健康・医孊}である本研究ではこのようなドメむン情報を基本語玄30,000語に付䞎し基本語ドメむン蟞曞ずしお完成させたドメむンを考慮するこずでより自然な単語分類が可胜ずなる䟋えば分類語圙衚は「教科曞」は『文献・図曞』「先生」は『専門的・技術的職業』ずしお区別するがドメむン䞊は䞡者ずも\dom{教育・孊習}に属するたた分類語圙衚は「庖䞁」も「メス」も『刃物』ずしお同䞀芖するが䞡者はドメむンにおいお区別されるドメむン情報は様々な自然蚀語凊理タスクで利甚されおきた本研究では\S\ref{bunrui-method}で述べるように文曞分類に応甚するがそれ以倖にも文曞フィルタリング\cite{Liddy:Paik:1993}語矩曖昧性解消\cite{Rigau:Atserias:Agirre:1997,Tanaka:Bond:Baldwin:Fujita:Hashimoto:2007}機械翻蚳\cite{Yoshimoto:Kinoshita:Shimazu:1997,Lange:Yang:1999}等で甚いられおきた本研究で開発した基本語ドメむン蟞曞構築手法は半自動のプロセスであるたず人手で付䞎されたドメむン手掛かり語ず各基本語の関連床をもずに基本語にドメむンを自動付䞎する次に自動ドメむン付䞎結果を人手で修正しお完成させる関連床蚈算には怜玢ヒット数を利甚した本研究で半自動の構築プロセスを採甚したのは次の理由による基本語の語圙情報は倚くの自然蚀語凊理技術の根幹を圢成するものであり非垞に高い正確さが芁求されるしかし今日の技術では党自動でそのような正確さを備えた語圙情報を獲埗するのは困難である䞀方で党お人手で䜜業するのはコスト的にも䞀貫性ず保守性の芳点からも望たしくない以䞊の理由により高い粟床の自動ドメむン付䞎結果を人手で修正するずいう半自動プロセスを採甚した\footnote{京郜テキストコヌパスも同様の理由から高粟床な構文解析噚KNP\cite{黒橋:é•·å°Ÿ:1992}による解析結果を人手で修正するずいう手法を採甚した}このドメむン蟞曞は䞖界初のフリヌの日本語ドメむン資源であるたた本手法に必芁なのは怜玢゚ンゞンぞのアクセスのみで文曞集合や高床に構造化された語圙資源等は必芁ないさらに基本語ドメむン蟞曞の応甚ずしおブログ自動分類を行った各ブログ蚘事は蚘事䞭の語にドメむンずIDF倀が付䞎され最もIDF倀の高いドメむンに分類される基本語ドメむン蟞曞に無い未知語のドメむンは基本語ドメむン蟞曞Wikipedia怜玢゚ンゞンを利甚しおリアルタむムで掚定される結果ずしおブログ分類正解率94\%(564/600)ず未知語ドメむン掚定正解率76.6\%(383/500)が埗られたなお基本語ドメむン蟞曞に収録するのは基本語のみ\footnote{より正確にはJUMAN\cite{JumanManual:2005}に収録された内容語玄30,000語である}であり専門甚語等は含めない以䞋\S\ref{2issues}で基本語ドメむン蟞曞構築時の問題点を\S\ref{domain-construction-method}では基本語ドメむン蟞曞構築手法を述べる完成した基本語ドメむン蟞曞の詳现は\S\ref{dic-spec}で報告する\S\ref{bunrui-method}では基本語ドメむン蟞曞のブログ分類ぞの応甚に぀いお述べ\S\ref{unknown_domest}ではブログ分類時に甚いられる未知語ドメむン掚定に぀いお述べるその埌ブログ分類ず未知語ドメむン掚定の評䟡結果を\S\ref{eval}で報告する\S\ref{related-work}で関連研究ず比范した埌\S\ref{conclusion}で結論を述べる
V29N02-12
\label{sec:intro}文法誀り蚂正は文曞䞭の様々な皮類の誀りを自動的に蚂正する自然蚀語凊理の研究課題であり蚀語孊習者の䜜文支揎ぞの応甚が期埅されおいる機械翻蚳のモデルを甚いお誀りを含む文から正しい文ぞの翻蚳を行う手法が効果的であり特に近幎ではニュヌラル機械翻蚳で甚いられる手法を応甚する研究が掻発になされおいる機械翻蚳の手法を甚いるためには\citeA{mizumoto-etal-2011-mining}のLang-8コヌパスなどの倧芏暡な孊習デヌタが必芁ずなるしかし\citeA{junczys-dowmunt-etal-2018-approaching}で指摘されおいるように高品質なニュヌラル機械翻蚳モデルを孊習するためには䟝然孊習デヌタの量は䞍十分であるこの問題に察凊するためデヌタ拡匵によっお倧芏暡な孊習デヌタを人工的に生成しそのデヌタを甚いお事前孊習を行ったモデルに察し文法誀り蚂正のデヌタセットで再孊習ファむンチュヌニングを行う手法に泚目が集たっおいる\cite{lichtarge-etal-2019-corpora,zhao-etal-2019-improving,grundkiewicz-etal-2019-neural,kiyono-etal-2019-empirical}文法誀り蚂正のデヌタ拡匵では単蚀語コヌパスの誀りのない文に誀りを生成し人工デヌタを䜜成する最も平易なデヌタ拡匵手法はランダムな眮き換え・挿入・削陀の線集操䜜によっお誀りを生成するものである\cite{zhao-etal-2019-improving}このランダムな線集操䜜は効果的な事前孊習が行えるものの実際の文曞䞭に出珟する誀りを再珟するものずはなっおいないそのためこれを改善するための様々な手法が考案されおいる䟋えば線集操䜜を行う際に前眮詞や冠詞などの特定の文法カテゎリや綎り・玄物などの衚蚘に察しお誀りを生成するルヌルを掻甚するこずで人工デヌタの質を改善する手法が提案されおいる\cite{choe-etal-2019-neural,takahashi-etal-2020-grammatical,flachs-etal-2019-noisy,grundkiewicz-etal-2019-neural}たた機械翻蚳モデルを掻甚しお折り返し翻蚳を行う手法や\cite{lichtarge-etal-2019-corpora}逆翻蚳を応甚した誀り生成\cite{kiyono-etal-2019-empirical,wan-etal-2020-improving}などが提案されおいるさらにデヌタ拡匵を行う際に䜕が性胜向䞊に寄䞎するかずいう点に関しお掻発に研究が行われおいる本研究ではその䞭の特に以䞋に瀺す3぀の芁玠に着目しその劥圓性を怜蚌する本論文ではこれらをデヌタ拡匵に重芁ずされる3぀の仮定ず呌ぶ\begin{itemize}\setlength{\itemindent}{3em}\item[仮定(1)]生成される誀りの皮類の倚様さが蚂正性胜に寄䞎する\item[仮定(2)]特定の皮類の誀りが生成されるこずがその皮類の誀り蚂正性胜に寄䞎する\item[仮定(3)]デヌタ拡匵に甚いるデヌタの芏暡が蚂正性胜に寄䞎する\end{itemize}以䞋に文法誀り蚂正のデヌタ拡匵の研究においおこれらの仮定の劥圓性を怜蚌する背景ずその意矩・貢献に぀いお説明する仮定(1)「生成される誀りの皮類の倚様さが蚂正性胜に寄䞎する」に぀いお説明する生成される誀りの倚様さが重芁であるずいうこずがデヌタ拡匵を行う際に重芁であるこずは以前から着目されおおり誀り生成モデルに察しおノむズを加える手法や耇数の候補を甚いるこずで性胜の向䞊が確認されおいる\cite{ge-etal-2018-fluency,xie-etal-2018-noising}さらに誀り皮類を分類した誀りタグを甚いお誀り皮類ごずに誀り生成を行うこずで高い性胜向䞊が確認されおいる\cite{wan-etal-2020-improving,stahlberg-kumar-2021-synthetic}䞀方でこれらの手法では誀り皮類の倚様さを倉化させた怜蚌を行っおいないそのため人工デヌタ䞭の誀り皮類が倚様であるこずが蚂正性胜に及がす圱響を評䟡できおいない仮定(1)を怜蚌するこずで既存の研究で仮定されおいる誀り皮類に着目し人工デヌタの誀りの倚様さの重芁性を再怜蚌しデヌタ拡匵手法を考案する䞊で考慮すべき性質が䜕かを明らかにする仮定(2)「特定の皮類の誀りが生成されるこずがその皮類の誀り蚂正性胜に寄䞎する」に぀いお説明する誀り皮類ごずに性胜を評䟡しおいる既存研究は存圚しおいるが\cite{takahashi-etal-2020-grammatical}生成される誀り皮類を倉えた評䟡は行われおいない仮定(2)を怜蚌するこずで特定の誀り皮類が確実に生成されおいるこずの重芁性を再怜蚌するさらに様々な皮類の誀りに察しおデヌタ拡匵を行った堎合に誀り皮類ごずに適切に誀りが生成されおいるこずが重芁であるこずを明らかにする仮定(3)「デヌタ拡匵に甚いるデヌタの芏暡が蚂正性胜に寄䞎する」に぀いお説明するデヌタ拡匵は数千䞇文皋床の倧芏暡なコヌパスに察しお行われるデヌタの芏暡を倧きくするず蚂正性胜が向䞊するこずは既存の報告で確認されおいる\cite{kiyono-etal-2019-empirical,wan-etal-2020-improving}しかし単にデヌタ拡匵に甚いるデヌタを倧きくするだけでは事前孊習を行ったステップ数や同じ単蚀語文から耇数の異なる誀り文を生成した堎合の圱響の有無などデヌタの芏暡以倖の芁因の圱響が評䟡できない仮定(3)を怜蚌するこずで既存の研究で仮定されおいる倧芏暡デヌタを甚いたデヌタ拡匵の有効性を再怜蚌し倧芏暡デヌタを甚いる際に実隓蚭定を決定するための根拠を提䟛できる本研究ではこれらの仮定の劥圓性を怜蚌するため様々な文法カテゎリにおける誀りを生成するルヌルを䜜成しそれらを組み合わせるこずで誀り生成を行うルヌルを掻甚するこずで折り返し翻蚳や逆翻蚳などのモデルベヌスの誀り生成手法ず比范しお生成される誀りの皮類を確実に制埡するこずができるこの手法を甚いるこずで仮定(1)ず仮定(2)に察しおそれぞれ次のように怜蚌を行うこずができる\begin{itemize}\item誀り生成に甚いるルヌルの皮類を倉えるこずでデヌタ䞭の誀り皮類を制埡するこずができるそのため誀り皮類の倚様さが蚂正性胜に䞎える圱響を評䟡するこずができる\item誀り生成に甚いるルヌルの皮類を倉えるこずでどの皮類の誀りが事前孊習・再孊習を行った埌の蚂正性胜に圱響を䞎えるか評䟡するこずができる\end{itemize}さらに仮定(3)に察しおは事前孊習におけるパラメヌタの曎新回数を固定しながらデヌタ拡匵に甚いる単蚀語コヌパスの芏暡を評䟡し怜蚌を行うこずができる加えお以䞋の3぀の実隓を行い提案手法単䜓の評䟡を行う\begin{itemize}\item人手で䜜成されたデヌタを甚いずルヌルを甚いお生成されたデヌタのみを甚いお孊習を行いその性胜を評䟡し孊習者デヌタを甚いない教垫なし蚭定の手法ずしおの有効性を確認する\item折り返し翻蚳ず逆翻蚳によるデヌタ拡匵ず既存のベンチマヌク䞊で比范を行いルヌルによる誀り生成の利点ず欠点に぀いお分析を行いその利点ず限界に぀いお明らかにする\itemルヌルによる誀り生成を倧芏暡に行い孊習に甚いるこずで既存のベンチマヌク䞊で倧芏暡孊習デヌタを甚いた他の最先端手法ず比范を行い本手法の利点や限界に぀いお明らかにする\end{itemize}本研究の䞻な貢献は以䞋の6぀である\begin{itemize}\item線集操䜜による単玔な誀り生成芏則を文法カテゎリごずに倚数䜜成し組み合わせる手法を考案した\item人工デヌタ䞭の誀り皮類の倚様さが性胜向䞊に寄䞎するこずを誀りカテゎリごずでの比范で怜蚌した\item特定の皮類の誀りが生成されおいるこずがその皮類の誀り蚂正性胜の向䞊に寄䞎するこずを瀺した\itemデヌタ拡匵によっお性胜向䞊を埗るためには単蚀語コヌパスの芏暡ではなく十分なパラメヌタ曎新回数ず誀り生成回数が必芁であるこずを瀺した\item提案手法が教垫なし蚭定で既存の手法ず比范しお高い性胜を瀺すこずを確認した\item折り返し翻蚳や逆翻蚳でのデヌタ拡匵ず提案手法ずの比范によりルヌルによる誀り生成の性質に぀いお分析を行った\end{itemize}本皿ではたず\ref{sec:rw}節で文法誀り蚂正のデヌタ拡匵に関する関連研究を玹介する\ref{sec:eg}節では本研究で甚いるデヌタ拡匵手法に぀いお説明する\ref{sec:settings}節では実隓に甚いるデヌタやモデルに぀いお説明する\ref{sec:expt}節にお3぀の仮定に぀いお怜蚌する実隓を行い議論する\ref{sec:comp}節にお提案手法ず既存の手法ずの比范を行う\ref{sec:owari}節にお本皿のたずめを蚘す%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V16N04-04
\subsection{本研究の背景}\label{ssec:background}近幎倧孊では文章胜力向䞊のため「文章衚珟」の授業がしばしば行われおいる実際に䜜文するこずは文章胜力向䞊のために有効であるこずから倚くの堎合孊生に䜜文課題が課されるしかし䜜文を評䟡する際の教垫の負担は倧きく特に指導する孊生数が倚いず個別の孊生に察しお詳现な指導を行うこず自䜓が困難になる\footnote{筆者の䞀人は1クラス30名皋床のクラスを週10コマ担圓しおいる延べ人数にしお玄300名の孊生に察しお毎週添削しおフィヌドバックするこずは極めお困難であるため半期に数回課題を提出させ添削するに留たっおいる}{\modkたた講矩だけで個別の指導がない授業圢態では孊生も教垫の指導意図を぀かみにくくただ挠然ず䜜文するこずを繰り返すずいった受け身の姿勢になりがちである}本研究は䞊蚘のような珟状に察凊するために倧孊における䜜文教育実習で{\modk掻甚できる}孊習者向け䜜文支揎システムを提案するものである\subsection{既存システムの問題点}\label{ssec:problems}これたでに倚くの䜜文支揎システムが提案されおきた支揎手法ずいう芳点から既存の手法を分類するず次のようになる\begin{enumerate}\def\theenumi{}\item䜜文䞭の誀りを指摘する手法\item䜜文する際の補助情報を提䟛する手法\item教垫の指導を支揎する手法\item䜜文を採点する手法\end{enumerate}(a)の手法はワヌドプロセッサなどのスペルチェッカや文法チェッカずしお広く利甚されおいるたたより高床な文章掚敲や校閲を支揎するための手法\cite{umemura2007,笠原健成:20010515}も考案されおいる教育分野ぞの適甚では第2蚀語孊習者向けの日本語教育分野での研究が盛んである䟋えば第2蚀語孊習者の誀りを考慮しお文法誀りなどを指摘する手法\cite{chodorow2000,imaeda2003,brockett2006}があるさらに(b)の手法ずしおは文章䜜成時の蟞曞匕きを支揎する手法\cite{takabayashi2004}翻蚳時にコヌパスから有甚な甚䟋を参照する手法\cite{sharoff2006}などがあるこれらは孊習者甚ずいうよりもある皋床すでに文章技術を習埗しおいる利甚者向けの手法である(c)のアプロヌチは孊習者を盎接支揎するのではなく䜜文指導を行う教垫を支揎するこずにより間接的に孊習者の孊習を支揎する手法であるこの皮のアプロヌチの䟋ずしおは教垫の添削支揎システム\cite{usami2007,sunaoka2006}に関する研究があるこれらの研究では日本語教育の䜜文教育においお䜜文ずそれに付随する添削結果をデヌタベヌスに蓄積し教垫の誀甚分析などを支揎する(d)の手法は小論文などの文章詊隓を自動的に採点するこずを目的に開発されおいる手法である代衚的なシステムずしおは英語の小論文を自動採点するETSのe-rater\cite{burstein1998}があるたたe-raterを組み蟌んだオンラむン䜜文評䟡システムCriterion\footnote{http://criterion.ets.org/}も開発されおおりgrammar,usage,mechanics,style,organization\&developmentずいう芳点から䜜文を評䟡し誀りの指摘などもあわせお行われるなお日本語でもe-raterの評䟡基準を螏襲しお石岡らが日本語小論文評䟡システムJess\cite{ishioka-kameda:2006:COLACL}を構築しおいるたた井䞊らがJessをWindows甚に移怍し倧孊においお日本語のアカデミックラむティング講座ぞの導入を怜蚎しおいる\cite{井䞊達玀:20050824}以䞊の手法のうち孊習者を盎接支揎察象ずしうる手法は(a)(d)である倧孊における䜜文実習にこれらの手法を適甚するこずを考えた堎合次の二぀の問題があるず考える\subsubsectionX{問題点1:意味凊理が必芁ずなる支揎が困難なこず}倧孊の文章衚珟ではレポヌト論文手玙電子メヌル履歎曞などを題材ずしお衚蚘・䜓裁文法文章構成䟋テヌマに即した文章の曞き方論理的な文章の曞き方芁玄の方法敬語の䜿い方など広範囲な文章技術を習埗察象ずしおいる\cite{shoji2007,okimori2007}それに察しお珟状の䜜文支揎システムは衚蚘・文法に関しおは手法(a)(d)で誀りの指摘が行われおいるが意味的な解析が必芁ずなる支揎に぀いおは郚分的に実珟されるにずどたっおいる䟋えば前述のCriterionでは導入郚(introductionmaterial)や結論郚(conclusion)などの文章芁玠を自動的に認識しそれぞれの郚分の䞀般的な蚘述方法を衚瀺するこずができるしかし珟圚の自然蚀語凊理技術では孊習者の支揎に耐えうるほどの粟床で意味解析を行うこずは難しいそのため䜜文課題に必芁な蚘述が含たれおいるか\footnote{䟋えば埗意料理の䜜り方を蚘述する課題では材料や料理手順に関する蚘述は必須的な内容であろう}蚘述内容の説明が䞍足しおいないか意味的な誀りや矛盟はないかずいった深い意味解析を必芁ずする支揎は困難である\subsubsectionX{問題点2:教垫の指導意図をシステムの動䜜に十分反映できないこず}{\modk前述のずおり教垫が甚意する䜜文課題には孊術的なものから実瀟䌚で圹立぀ものたで様々なものがある各課題を課す際には孊習者の䜜文の質を向䞊させるためにそれぞれの目的に応じた到達目暙やそれに応じた孊習支揎を蚭定するしたがっお}教垫が実習で䜜文システムを利甚するには課題の内容に応じお教垫がシステムの支揎内容をコントロヌルできなければならない䟋えば電子メヌルの曞き方を習埗するための課題であれば電子メヌルに曞かれるべき構成芁玠䟋本文結びsignatureなどが{\modk存圚するかたた}適切な順序で曞かれおいるかを怜査し誀りがあれば指摘するずいう支揎が考えられるこのような支揎を行うためには電子メヌルに曞かれるべき構成芁玠ずその出珟順序を教垫が芏則ずしお䜜文支揎システム䞭で定矩できなければならない珟状の䜜文支揎システムの䞭では手法(d)の䜜文採点システムが䜜文評䟡甚のパラメヌタの蚭定手段を持っおいる自動採点システムにおける䜜文評䟡手法は\cite{石岡恒憲:20040910}に詳しい䟋えばWindows版Jessの堎合は修蟞論理構成に関する各皮パラメヌタの採点比率および内容評䟡甚の孊習甚文章をナヌザが指定できるようになっおいるこのように既存の芏則のパラメヌタを蚭定するこずは可胜である{\modkしかし教垫が新たな芏則を定矩できるたでには至っおおらず教垫の指導意図をシステムの動䜜に反映するこずは難しいのが珟状である}\subsection{本研究の目的}そこで本研究では䞊蚘の二぀の問題を解決するための手法を提案し䜜文支揎システムずしお実珟するたず問題点1に察しおは「盞互教授モデル」を導入するこのモデルでは孊習者教垫システムが互いの䜜文知識を教授しあうこずにより孊習者の䜜文技術を向䞊させる埓来のシステムのように䜜文支揎システムだけが孊習者に䜜文技術を教授するのではなく孊習者・システム間孊習者同士で䜜文技術を教授しあうこずによりシステム単独では実珟できない深い意味凊理が必芁で倚様な文章技術に察する支揎を可胜にするたた問題点2に察しおは「䜜文芏則」を甚いるこの芏則は孊習者の䜜文の構造および内容を芏定するための芏則である教垫は䜜文課題に基づいお䜜文芏則を決定するシステムは䜜文芏則に基づいお孊習者の䜜文をチェックし誀りがあればそれを指摘する本皿では䜜文芏則の圢匏䜜文ぞの適甚方法に぀いお瀺す本論文の構成は次のようになっおいるたず\ref{sec:system_structure}章ではシステムの構成に぀いお述べる\ref{sec:model}章では盞互教授モデルの提案を行い\ref{sec:composition_rule}章では䜜文芏則の定矩ず䜜文ぞの適甚方法を瀺すさらに提案手法の有効性を怜蚌するために\ref{sec:experiment}章で提案手法・埓来手法による䜜文実隓を行い\ref{sec:evaluation}章で実隓結果を評䟡・考察するそしお最埌に\ref{sec:conclusion}章でたずめを述べる}{\mod
V10N05-01
LR構文解析法は構文解析アルゎリズムずしお最も効率の良い手法の䞀぀であるLR構文解析法の䞭でも暪型探玢で非決定的解析を行うこずにより文脈自由蚀語の扱いを可胜にした方法は䞀般化LR法(GLR法)ず呌ばれ自然蚀語凊理および音声認識で利甚されおいるたたLR法の構文解析過皋に確率を割り圓おるこずで確率蚀語モデルを埗るこずができる確率䞀般化LR(PGLR)モデル\cite{inui1998}およびその䞀般化であるAPGLRモデル\cite{akiba2001}は構文解析結果の構文朚の曖昧性解消や音声認識の確率蚀語モデル\cite{nagai1994,imai1999,akiba2001}ずしお利甚されおいるLR構文解析法では文法が䞎えられた時点であらかじめ蚈算できる解析過皋を先に求めLR解析衚(以䞋LR衚)で衚しおおき文解析時に利甚するLR法は蚀わば空間効率を犠牲にする(LR衚を䜜成する)こずによっお解析時間の効率化を実珟する手法であるLR法を実際の問題に適甚する堎合の問題点の䞀぀は文法の芏則数増加に䌎うLR衚のサむズの増倧である蚈算機蚀語の解析\cite{aho1986}自然蚀語の解析\cite{luk2000}音声認識\cite{nagai1994}それぞれの立堎からこの問題点が指摘されおいるLR衚のサむズを抌えるひず぀の方法は解析効率を犠牲にしお空間効率をある皋床に抌える方法である本来LR法が利甚されおいた蚈算機蚀語甚の構文解析においおはLR法は決定的解析噚ずしお利甚されおきた決定的解析ずしおのLR法が扱える文法は文脈自由文法のサブセットであるLR衚はその䜜り方から幟぀かの皮類に分類されるがそれらは決定的解析で扱える蚀語に違いがある単玔LR(SimpleLR;SLR)衚は䜜り方が単玔で衚サむズを小さく抌えられるが扱える文法の範囲が狭い正準LR(CannonicalLR;CLR)衚はサむズは非垞に倧きくなるが扱える文法の範囲は最も広い䞡者のバランスを取るLR衚ずしおサむズを小さく抌え぀぀扱える文法の範囲をそこそこ広くずれるLALR(LookAheadLR)衚が提案されおいる䞀方文脈自由文法を扱う自然蚀語凊理でLR衚を利甚する堎合は非決定的解析ずしお利甚するのが普通である決定的解析で扱える蚀語の倧きさは非決定的解析での解析効率に盞圓するすなわちSLR,LALR,CLRの順に効率は良くなるがそれに䌎い衚のサむズは増倧するたた蚈算機蚀語に甚いるLR衚のサむズ圧瞮手法には2次元配列ずしおのスパヌスな衚をいかに効率よく圧瞮するかずいう芖点のものも倚いこれらは䜜成埌の衚を衚珟するデヌタ構造に工倫を行ったもので衚自䜓が運ぶ情報には違いがない自然蚀語凊理の分野でも解析衚瞮小の手法が提案されおいる田䞭らは文脈自由文法ず単語連接の制玄を切り攟しお蚘述しおおきLRテヌブル䜜成時に2぀の制玄を導入する手法(MSLR法)\cite{tanaka1995}を甚いるこずで単独の文脈自由文法を蚘述するより解析衚のサむズを小さくするこずができたず報告しおいる\cite{tanaka1997}Lukらは文法を小さな郚分に分割しおそれぞれを扱うパヌザを組み合わせるこずで解析衚のサむズを抌える方法を提案しおいる\cite{luk2000}以䞊の埓来手法をたずめるず次の3぀の手法に分類できる\begin{enumerate}\item凊理効率を犠牲にしお空間効率を皌ぐ方法\item衚のデヌタ構造を工倫しお蚘憶量を匕き䞋げる方法\item文法の蚘述方法を工倫しおより小さな衚を導出する方法\end{enumerate}本皿ではLR衚のサむズを圧瞮する䞊蚘の3分類には圓おはたらない新芏の手法を提案する提案法は埓来の手法ず異なりLR衚䜜成アルゎリズムの再怜蚎を行い解析に䞍芁な情報を捚象するこずによっお衚の圧瞮を実珟する本手法は次のような特城を持぀(1)䞊蚘の埓来の瞮小手法ずは手法の軞が異なるためどの手法ずも同時に適甚可胜である\footnote{ただしMSLR法\cite{tanaka1995}ずの同時適甚には衚䜜成に若干の修正が必芁であるMSLR法では提案法で解析に䞍芁ずする情報の䞀郚を利甚しおいるためであるMSLR法ぞの察応方法぀いおは付録.Bで述べる}(2)入力文の構文朚を埗るずいう自然蚀語凊理甚途においお提案法は解析時の効率に圱響をあたえるこずはない\footnote{蚈算機蚀語の構文解析では解析時に芏則に付随するアクション(プログラム)を実行するこずが芁求される提案法による圧瞮LR衚では適甚されるCFG芏則は解析時に動的に求たるので芏則から付随するアクションを怜玢する凊理の分オヌバヌヘッドが生じる入力文から構文朚を埗るこずを目的ずする自然蚀語凊理甚途ではこのオヌバヌヘッドは生じない}(3)埓来の衚䜜成および解析アルゎリズムぞの倉曎個所は小さくプログラムの軜埮な修正で適甚可胜である特に提案法によっお䜜成された圧瞮LR衚は既存のLR構文解析プログラムでほがそのたた利甚可胜である本皿の構成は以䞋の通りであるたず\ref{ss:base}節で提案法の基本原理を説明するたた提案法の性質を考察する続く\ref{ss:experiment}節では提案法の実装方法ず実際の文法に提案手法を適甚した実隓結果を瀺す\ref{ss:extension}節では提案手法の限界を克服するための拡匵方法に぀いお述べ実際の文法に適甚した結果を報告する\ref{ss:related}節では関連研究に぀いお述べる
V06N07-03
GeorgeA.Millerは1956幎に人間の短期蚘憶の容量は±皋床のチャンク\footnote{チャンクずはある皋床たずたった情報を蚈る情報の認知単䜍のこず}(スロット)しかないこず぀たり人間は短期的には±皋床のものしか芚えられないこずを提唱した\cite{miller56}本研究では京倧コヌパス\cite{kurohashi_nlp97}を甚いお日本語文の各郚分においお係り先が未決定な文節の個数を数えあげその個数がおおよそ±皋床でおさえられおいたこずを報告するこの結果は人間の文の理解過皋においお係り先が未決定な文節を短期蚘憶に栌玍するものであるず仮定した堎合京倧コヌパスではその栌玍される量がちょうどMillerのいう±の䞊限の9皋床でおさえられおおりMillerの±の提唱ず矛盟しないものずなっおいるたたYngveによっお提案されおいる方法\cite{yngve60}により英語文でも同様な調査を行ないNP皋床のものをたずめお認識するず仮定した堎合必芁ずなる短期蚘憶の容量が±の䞊限の9皋床でおさえられおいたこずを確認した近幎タグ぀きコヌパスの増加によりコヌパスに基づく機械孊習の研究が盛んになっおいるが\cite{murata:nlken98}タグ぀きコヌパスずいうものは機械孊習の研究のためだけにあるのではなく本研究のような蚀語の数量的な調査にも圹に立぀ものである珟圚の日本の蚀語凊理研究ではコヌパスを機械孊習の研究に甚いるものがほずんどであるが本論文のようにコヌパスの様々な䜿い道を考慮するべき時代がきおいるず思っおいる
V09N05-02
機械翻蚳では統蚈ベヌスの翻蚳システムのようにコヌパスを盎接䜿甚するものを陀き倉換芏則などの翻蚳知識は䟝然ずしお人手による䜜成を必芁ずしおいるこれを自動化するこずは翻蚳知識䜜成コストの削枛や倚様な分野ぞの適応時の䜜業効率化などに有効である本皿では機械翻蚳特に察話翻蚳甚の知識自動獲埗を目的ずした察蚳文間の階局的句アラむメントを提案するここで蚀う句アラむメントずは2蚀語の察蚳文が存圚するずきその1蚀語の連続領域がもう1蚀語のどの連続領域に察応するか自動的に求めるこずである連続領域は単語にずどたらず名詞句動詞句などの句関係節などの範囲に及ぶためたずめお句アラむメントず呌んでいるここでは察象蚀語ずしお英語ず日本語に぀いお考えるたずえば\begin{itemize}\parskip=0mm\itemindent=20pt\item[E:]{\emIhavejustarrivedinNewYork.}\item[J:]{ニュヌペヌクに着いたばかりです}\end{itemize}\noindentずいう察蚳文があった堎合ここから\begin{itemize}\itemindent=20pt\parskip=0mm\item{\eminNewYork}$\leftrightarrow${ニュヌペヌクに}\item{\emarrivedinNewYork}$\leftrightarrow${ニュヌペヌクに着い}\item{\emhavejustarrivedinNewYork}$\leftrightarrow${ニュヌペヌクに着いたばかりです}\end{itemize}\noindentなどの察応郚分を階局的に抜出するこずを目的ずするこれを本皿では同等句ず呌ぶ同等句は2蚀語間の察応する衚珟を衚しおいるため甚䟋ベヌスの翻蚳システムの甚䟋ずするこずができるたた同等句同士は階局的関係を持぀ためこれをパタヌン化するこずにより文をそのたた保持する堎合に比べ甚䟋を圧瞮するこずもできる埓来このような句アラむメント方法ずしお\shortciteA{Kaji:PhraseAlignment1992,Matsumoto:PhraseAlignment1993,Kitamura:PhraseAlignment1997j,Watanabe:PhraseAlignment2000,Meyers:PhraseAlignment1996}などが提案されおきたこれらに共通するこずは\begin{enumerate}\labelwidth=25pt\itemsep=0mm\item構文解析(句構造解析たたは䟝存構造解析)ず単語アラむメントを䜿甚する\item構文解析噚が最終的に出力した結果を元に句の察応を取る\item単語同士の察応は内容語を察象ずする\end{enumerate}\noindent点であるしかし構文解析噚が出力した結果のみを䜿甚するず句アラむメントの結果が構文解析噚の粟床に盎接圱響を受ける特に埓来提案されおきた方匏は構文解析が倱敗するような文に関しお察策が取られおいないすなわち本皿で念頭においおいる話し蚀葉のような厩れた文が倚く珟れるものを察象ずするには䞍適切であるず考えられる本皿では構文解析ず融合した階局的句アラむメント方法を提案する具䜓的には構文解析倱敗時においおも郚分解析結果を組み合わせるこずにより郚分的な句の察応を出力するよう拡匵するたた内容語のみでなく機胜語の察応を取るこずにより句アラむメント粟床そのものの向䞊を目指す以䞋第\ref{sec-phrase-alignment}章では句アラむメントの基本手法に぀いお述べ第\ref{sec-parsing-for-pa}章では構文解析ずの融合を行う第\ref{sec-word-alignment-for-pa}章では本提案方匏に適合した単語アラむメントの機胜に぀いお述べ第\ref{sec-eval-alignment}章で提案方匏ず他の方匏ずの比范などの評䟡を行うなお本皿は\shortcite{Imamura:PhraseAlignment2001-2}を基に加筆修正したものである
V18N04-01
\subsection{背景ず目的}我々が蚘述や発話によっお䌝える情報は客芳的な事柄のみではない事柄が真なのか停なのか事柄が望たしいか望たしくないかずいった心的態床も䜵せお䌝達する蚀語孊日本語孊にはこのような心的態床に察応する抂念ずしお「モダリティ」たたは「様盞」ず呌ばれるものが存圚するモダリティは文を構成する䞻芁な芁玠ずしお芏定されおいる抂念であるモダリティ論では「文は客芳的な事柄内容である『呜題』ず話し手の発話時珟圚の心的態床呜題に察する捉え方や䌝達態床である『モダリティ』からな」るずいう芏定が倚くの孊者に受け入れられおきた\cite{Book_01}\footnote{以埌修食語句なしに「心的態床」ず蚘述するずきは曞き手の発話時珟圚の呜題に察する捉え方や䌝達態床のこずを指す}そしお掻甚圢ず「べきだ」「だろう」「か」ずいった助動詞や終助詞およびそれらの盞圓語句がモダリティに属する文法圢匏ずされおいるこれらの文法圢匏はコヌパスに心的態床の情報をアノテヌションする䞊で有効な指暙になるず考えられるただし前述の文法圢匏をアノテヌションするだけでは心的態床を網矅するこずはできない「こずを確信しおいる」「ず非垞に良さそうだ」等文法圢匏以倖にも心的態床を衚す衚珟は存圚するそのこずは心的態床のアノテヌションを目的ずする既存研究で指摘されおおりそれらの研究では「拡匵モダリティ」\cite{Article_01}「確実性刀断」\cite{Article_02}ずいった文法圢匏以倖も含む新たな抂念が提案されおいるしかしこのように察象を拡匵するずモダリティの持぀アノテヌションに有利な特城が倱われおしたうモダリティであれば文ごずに特定の文法圢匏の有無を目安にしおアノテヌションの刀定をすればよい察しお拡匵モダリティや確実性刀断にはこのような明確な刀断基準がないよっお䜜業者によっお基準がぶれおアノテヌションが安定しない可胜性があるこれに察し本論文では「階局意味論」で芏定される「モダリティ」の抂念を甚いるこずで母語話者の刀断による䞀貫したアノテヌションが可胜であるず考える階局意味論ずは蚀語普遍的な意味構造を芏定する意味論䞊の抂念でありこの意味構造によっお埓来の文法論では解釈が困難な耇数の蚀語珟象に自然な解釈を䞎えるこずができるこの階局意味論で芏定される「モダリティ」は文法論䞊の抂念ではない拡匵モダリティや確実性刀断ず同じく文法圢匏ではない心的態床も察象ずするため心的態床の網矅ずいう目的に適う抂念ずいえるただし階局意味論の研究は䞻に英語の事䟋を扱っおおり日本語の事䟋研究は限定的であるそのため日本語における普遍性が実蚌的に確かめられおいるずは蚀い難いそこで4名の母語話者に新聞の瀟説蚘事から「モダリティ」を読み取っおもらう調査を行い母語話者間での回答の䞀臎床を芋る本論文では「階局意味論の『モダリティ』が普遍性のある抂念であれば母語話者間で『モダリティ』に察する認識の仕方に違いは出ない」ずいう前提のもず母語話者間の䞀臎床を通しお普遍性を評䟡する以䞋2節で自然蚀語凊理蚀語孊日本語孊それぞれにおける「モダリティ」の扱いを抂芳しその違いが心的態床のアノテヌションに及がし埗る問題点を論じる次に3節で本論文で怜蚎する階局意味論に぀いお説明するそしお4節で日本語の母語話者を察象に新聞の瀟説蚘事から階局意味論に基づき芏定された心的態床を読み取っおもらう調査を行いその刀断に察する母語話者間の䞀臎床を瀺すずずもに䞍䞀臎を匕き起こす芁因に぀いお論じる最埌に5節でたずめず今埌の課題に぀いお述べる\vspace{-0.5\baselineskip}\subsection{甚語に関する泚意事項}「文」「呜題」「モダリティ」ずいった甚語は特定の蚀語圢匏を指す堎合ずその圢匏で衚珟される意味内容を指す堎合ずがある文法論意味論ず自然蚀語凊理ずの間で暪断的な議論を行う堎合はどちらの甚法で甚いおいるのか明蚘しないず混乱を招く恐れがあるそこで本論文における各甚語の䟿宜的な甚法をここで瀺すたず文に぀いおは「曞き蚀葉においお句点\footnote{文䜓によっおは改行や句点以倖の蚘号で代甚されるこずもある}で区切られる統語䞊の蚀語単䜍」を指すこずにする話し蚀葉は本論文では取り䞊げない次にモダリティは「文法論でモダリティずしお扱われおいる衚珟の集合\footnote{この集合を厳密に定矩する既存研究はないが日本語のモダリティに぀いおは日本語孊でモダリティを䜓系的に論じた曞籍である宮厎他(2002)ず日本語蚘述文法研究䌚(2003)のいずれかでモダリティずしお扱われおいるかどうかを基準ずする}」を指すこずにする文法論では「モダリティ」が文法圢匏を指す堎合ずその機胜を指す堎合ずがあるが本論文ではもっぱら前者ずしお甚いるこの芏定は心的態床ずモダリティを明確に区別するこずを意図しおいる本論文では心的態床はアノテヌションすべき察象なのに察しモダリティはあくたでアノテヌションの目安ずなる統語䞊の特城の1぀ずいうこずになるそしお呜題は「補足語述語」\inhibitglue\footnote{述語ずは「動詞圢容詞圢容動詞たたは『名詞助動詞「だ」』ノォむステンスアスペクト」を指す}「補足語述語圢匏名詞」および「補足語述語圢匏名詞」に蚀い換え可胜な「連䜓修食語名詞」を指す\footnote{圢匏名詞の芏定は\cite{Book_25}に埓う}䟋えば「圌が枋谷たで買い物に行った」「A銀行の砎たん」ずいった衚珟が挙げられる\footnote{名詞の蚀い換えは文脈に䟝存するためここで「A銀行の砎たん」の蚀い換えを䞀意に定めるこずはできないが文脈さえ定たれば母語話者は困難なく蚀い換えるこずができるず考える具䜓的には4.2の手順2で論ずる}ただし階局意味論で「呜題」や「モダリティ」ず呌ばれおいるものは意味構造を蚘述するための抂念でありここで述べた甚法ずは異なるそこで「呜題’」「モダリティ’」ず「’」を぀けお区別する
V10N05-06
我々はこれたで倚様なテキストを芁玄するこずのできる頑健な自動芁玄システムの開発をめざしお重芁文抜出を基にした芁玄システムを䜜成・拡匵しおきたその過皋で䜜成したシステムを甚いお日本語・英語双方においお新聞蚘事などの曞き蚀葉を察象にした芁玄評䟡ワヌクショップに参加し良奜な評䟡結果を埗た\cite{nobata:tsc2001,sekine:duc2001}たた日本語の講挔録を察象ずしお重芁文抜出デヌタを人手によっお䜜成しそのデヌタに察しお芁玄システムの実隓・評䟡を行った\cite{nobata:orc2002}日本語ず英語など異なる蚀語や曞き蚀葉ず話し蚀葉など異なる性質をも぀テキストを芁玄するためにはどのような点が共通化できおどのような点を個別に察応する必芁があるのかを実際に芁玄デヌタにあたっお芁玄手法を適甚しその結果を怜蚎する必芁がある本論文の目的はこれたで行っおきた日本語ず英語たた曞き蚀葉ず話し蚀葉のデヌタそれぞれに぀いお共通の玠性を甚いた重芁文抜出の結果に぀いお瀺すこずずそれらのデヌタ間での各玠性の分垃がどのように共通しおいるか異なるかを瀺すこずである我々のシステムは重芁文抜出をベヌスにしお自動芁玄を行っおいるこれは文章党䜓を1〜2割皋床瞮める芁玄ではなく文章を倧きく瞮めお芁玄するためには重芁文抜出もしくはそれに類する手法を甚いるこずが必芁であるず考えたためである重芁文抜出は自動芁玄に甚いられる䞻芁な手法の䞀぀である\cite{mani:aats,okumura:nlp1999-07}文章から重芁文を抜出するためには各文がどの皋床重芁であるかを瀺す玠性を甚意する必芁がある文の䜍眮情報たずえば文章の先頭にあるものほど重芁だずみなす手法は単玔ではあるが珟圚でも自動芁玄の䞻芁な手法である他にも蚘事䞭の単語の頻床などの統蚈的な情報や文曞構造を瀺す衚珟などの手がかりなどが甚いられおいるこれらの玠性を統合的に甚いる手法も研究されおおり䟋えば\cite{edmundson:acm1969}は人手で重み付けの倀を䞎えるこずによっお\cite{watanabe:coling1996}は回垰分析\cite{kupiec:sigir1995-s}や\cite{aone:colingacl1998}はベむズの芏則たた\cite{nomoto:ipsj1997}\cite{lin:cikm1999}らは決定朚孊習を甚いお耇数の情報を統合しおいる本論文ではこれらの論文で瀺されおいるように玠性を統合的に甚いた芁玄システムの評䟡結果を瀺すだけでなく自動芁玄に甚いられる䞻な玠性の振舞い・玠性の組合せによる重芁文の分垃の違いなどを性質の異なる3皮類の芁玄デヌタにおいお比范・分析した点に特城がある以䞋では\ref{section:data}章においお各芁玄デヌタに぀いお説明し\ref{section:system}章においお重芁文抜出システムの抂芁を述べ\ref{section:evaluation}章においお各芁玄デヌタにシステムを適甚した結果の評䟡を瀺すさらに\ref{section:analysis}章においおシステムが甚いた玠性の各デヌタにおける分垃に぀いお考察する
V10N02-04
\label{sec:hajime}実際に䜿甚された文䟋を集めたコヌパスはコンピュヌタによっお怜玢できる圢で準備されるこずにより自然蚀語の研究者にずっお䟿利で重芁な資料ずしお利甚䟡倀が高たっおいるコヌパスの皮類ずしおは文䟋のみを集めた生コヌパス新聞蚘事など倚数がある文䟋を単語分けしお品詞情報などを付加したタグ付きコヌパスここでは{\bf品詞タグ付きコヌパス}ず呌ぶさらに文の構文情報を付加した解析枈みコヌパス\cite{EDR2001}\cite{KyouDai1997}の䞉皮類に分類される付加情報を持぀コヌパスは特にコンピュヌタによる自然語情報凊理においお重芖されおいるしかしその䜜成には察象蚀語の知識を持぀専門家を含む䜜成者の倚倧の時間ず手間を芁し䜜成を容易にしお量を揃えるこずが䞀぀の課題である最近日本語の叀兞をCD-ROMなどに収容する「電子化」の動きが盛んであるこれらの提䟛する叀兞テキストは生コヌパスずしお利甚できるさらに単語や品詞の条件による察話怜玢機胜を含むものがあるが通垞は品詞タグ付きコヌパスずしお利甚するこずができない぀たり叀兞文の品詞タグ付きコヌパスはほずんど公開されおいない日本の叀兞の研究者が埓来䜿甚しおきた研究補助手段ずしお玢匕資料がある特にいわゆる{\bf総玢匕}は「ある文献に出おくるすべおの事項・字句ずその所圚箇所を瀺す玢匕」\cite{Nikkoku2001}であり倚数の叀兞に察しお䜜成され利甚されおいる\cite{Kobayashi2000}総玢匕の倚くは単語ずその品詞の組からそれを含む文を参照できるなど蚀語の研究に必芁な情報を含みその情報内容は品詞タグ付きコヌパスに匹敵するしかし品詞タグ付きコヌパスは単語・品詞などによる怜玢機胜\cite{Oota1997}\cite{EDR1999}\cite{Suzuki1999}の実珟が可胜なほかに単語の列品詞の列単語ず品詞の察応などを網矅的に調べお統蚈的に凊理する統蚈的確率的蚀語凊理\cite{Kita1996}に利甚するこずができるこずが重芁である総玢匕は単語ず品詞からその本文での出珟箇所を䞎えるが単語や品詞の系列に関する情報を䞎えるこずはできないそこで叀兞の総玢匕を倉換し品詞タグ付きコヌパスを䜜成する方法を実珟し実際に平安時代の歌物語䞉篇\cite{UTA1994}ず日蚘五篇\cite{NIKKI1996}に぀いお実隓した品詞タグ付きコヌパスの圢匏は,基本的には{\bfEDR電子化蟞曞}の{\bf日本語コヌパス}\cite{EDR2001}の圢匏に埓った䜿甚した総玢匕資料は本文線ず玢匕線ずから成り埌者は単語の仮名衚蚘・挢字衚蚘・品詞情報を芋出しずしおその単語の本文での出珟䜍眮の党おを行番号のリストずしお䞎えおいる玢匕語は自立語・付属語を問わず党単語である倉換凊理の条件ず考慮事項は次の通りである総玢匕の掻甚語の芋出し衚蚘は終止圢で䞎えられその品詞情報ずしお掻甚型ず掻甚圢の名称ここでは未然圢などを「掻甚圢の名称」ず呌び「掻甚圢」は掻甚語が掻甚した具䜓的な文字列を瀺すものずするが䞎えられるので倉換機胜には掻甚衚の知識を保持したしかし凊理を簡単にするため単語蟞曞や単語間の接続可胜性などの文法知識は保持しないこずずした総玢匕は単語の出珟䜍眮情報を本文の行番号で䞎えるが品詞タグ付きコヌパスでは行内の単語䜍眮にタグを付ける必芁があるそこである単語の郚分文字列が他の単語の文字列ず䞀臎するこずがありこれらが同䞀行に出珟する堎合の行内の䜍眮決めの問題が生ずるこれに察凊するため䞀皮の最長䞀臎法を甚いた総玢匕の芋出しの挢字衚蚘がたさに挢字のみの衚珟であり送り仮名等の単語を構成する仮名文字郚分を含んでいないため本文ずの照合が完党には行なえないずいう問題に察しおは照合条件を緩める䞀皮の先読み凊理法を甚いたこれらの察凊によっおも照合が完党でない郚分に぀いおは倉換途䞭に人手によるチェックず修正を行なうこずずしたこの䜜業を容易にするため照合の䞍完党の郚分を瀺す䞭間結果を出力した総玢匕情報自䜓に誀りが皆無ではなくそのための照合倱敗もあり埗るがこれも人手修正の察象であるこの人手䜜業の結果を取入れお最終的なコヌパス圢匏の出力を行なうタグ付きの日本語コヌパスの䜜成䟋にはEDR電子化蟞曞の日本語コヌパス\cite{EDR2001}や京倧コヌパス\cite{KyouDai1997}があるこれらは品詞タグの他に構文情報を含む総玢匕からの品詞タグ付きコヌパスの䜜成に぀いおは発衚を芋ない欧州では{\bfコンコヌダンス}(concordance)ず呌ばれる玢匕資料が聖曞や叀兞䜜品に察しお䜜成されおおりKWIC(KeyWordInContext)圢匏で単語の䜿甚䟋ず所圚を瀺しおいるただし単語の品詞などの文法情報は䞎えられおいない\cite{Witten1999}そのため品詞タグ付きコヌパスの倉換には甚いられないず考えられる以䞋たず\ref{sec:Conc&Corpus}節で総玢匕ず品詞タグ付きコヌパスの抂芁を蚘し\ref{sec:trans}節で実隓に甚いた総玢匕ず品詞タグ付きコヌパスの内容・圢匏ず前者から埌者ぞの倉換方法を瀺し\ref{sec:result}節で倉換実隓の結果ずその怜蚎を蚘す最埌に\ref{sec:musubi}節でたずめず課題を蚘す
V14N04-04
近幎構文解析は高い粟床で行うこずができるようになった構文解析手法はルヌルベヌスのもの(e.g.,\cite{Kurohashi1994})統蚈ベヌスのもの(e.g.,\cite{Kudo2002})に倧別するこずができるがどちらの手法も基本的には圢態玠の品詞・掻甚読点や機胜語の情報に基づいお高粟床を実珟しおいる䟋えば\begin{lingexample}\single{匁圓を食べお出発した}{Example::Simple}\end{lingexample}\noindentずいう文は「匁圓を$\rightarrow$食べお」のように正しく解析できるこれは「〜を」はほずんどの堎合もっずも近い甚蚀に係るずいう傟向を考慮しおいるからであるこのような品詞や機胜語などの情報に基づく係り受け制玄・遞奜をルヌルベヌスの手法は人手で蚘述し統蚈ベヌスの手法はタグ付きコヌパスから孊習しおいるしかしどちらの手法も語圙的な遞奜に関しおはほずんど扱うこずができない\begin{lingexample}\label{Example::Undoable1}\head{匁圓を出発する前に食べた}\sent{匁圓は食べお出発した}\end{lingexample}(2a)では「匁圓を」が\ref{Example::Simple}ず同じように扱われ「匁圓を$\rightarrow$出発する」のように誀っお解析される(2b)においおは「〜は」が文末など遠くの文節に係りやすいずいう傟向に圱響されおやはり「匁圓は$\rightarrow$出発した」のように誀っお解析されおしたうこれらの堎合「匁圓を食べる」のような語圙的遞奜が孊習されおいれば正しく解析できるず思われる統蚈的構文解析噚においおは倚くの堎合語圙情報が玠性ずしお考慮されおいるがそれらが甚いおいる数䞇文皋床の孊習コヌパスからではデヌタスパヌスネスの圱響を顕著に受け語圙的遞奜をほずんど孊習するこずができないさらに2項関係の語圙的遞奜が十分に孊習されたずしおも次のような䟋を解析するこずは難しい\begin{lingexample}\single{倪郎が食べた花子の匁圓}{Example::1}\end{lingexample}\noindent「匁圓を食べる」「花子が食べる」ずいう語圙的遞奜を䞡方ずも孊習しおいるずするず「食べた」の係り先はこれらの情報からでは決定するこずができないこの䟋文を正しく解析するには「食べた」は「倪郎が」ずいうガ栌をもっおおりヲ栌の栌芁玠は被連䜓修食詞「匁圓」であるず認識する必芁があるこのように語圙的遞奜を述語項構造ずしおきちんず考慮できれば構文解析のさらなる粟床向䞊が期埅できる述語項構造を明らかにする栌解析を実甚的に行うためには語ず語の関係を蚘述した栌フレヌムが䞍可欠でありそれもカバレヌゞの倧きいものが芁求されるそのような栌フレヌムずしお倧芏暡りェブテキストから自動的に構築したものを利甚するこずができる\cite{Kawahara2006}本皿ではこの倧芏暡栌フレヌムに基づく構文・栌解析の統合的確率モデルを提案する本モデルは栌解析を生成的確率モデルで行い栌解析の確率倀の高い構文構造を遞択するずいうこずを行う構文解析手法ずしお語圙的遞奜を明瀺的に扱うものはこれたでにいく぀か提案されおきた癜井らず藀尟らは数十〜数癟䞇文のコヌパスから語の共起確率を掚定し利甚しおいる\cite{Shirai1998,Fujio1999}本研究にもっずも関連しおいる研究ずしお阿蟺川らによる構文解析手法がある\cite{Abekawa2006}阿蟺川らは同じ甚蚀を係り先ずする栌芁玠間の埓属関係ず栌芁玠・甚蚀間の共起関係を利甚した構文解析手法を提案しおいるこれら2぀の関係を新聞蚘事30幎分から収集しPLSIを甚いお確率掚定を行っおいる既存の構文解析噚の出力するn-bestの構文朚候補に察しお確率モデルに基づくリランキングを適甚しもっずも確率倀の高い構文朚を遞択しおいるこの手法はPLSIを甚いるこずによっお朜圚的な意味クラスを導入し確率を䞭芏暡のコヌパスから掚定しおいる本研究はこれらの研究に察しお次の点で異なる\begin{itemize}\item明瀺的に意味甚法が分類された栌フレヌムを甚いおいる解析時に栌フレヌムを遞択するこずにより甚蚀の意味的曖昧性を解消しその意味甚法䞋においお正確な栌解析を行うこずができる\item非垞に倧芏暡なコヌパスから構築された栌フレヌムを甚いるこずによっお甚䟋の出珟を汎化せずに甚いおいる\item阿蟺川らの手法のようにn-best解をリランキングするのではなく構文栌構造を生成する生成モデルを定矩しおいる\end{itemize}
V14N01-03
コンピュヌタに自然蚀語の意味を理解させるためには文の述語ずその項の意味的な関係を衚珟する必芁がある竹内は述語ず項の深局関係を衚珟する手法ずしおの語圙抂念構造に着目これに基づく蟞曞を提案しおいる\cite{takeuchi04,takeuchi05}語圙抂念構造は述語ず項の深局関係を抜象化するため蚀い換えの分野で有効性が瀺されおいる\cite{furuhata04}河原らは甚蚀ずその盎前の栌芁玠の組を単䜍ずした甚䟋ベヌスの蟞曞栌フレヌム蟞曞を提案しそれに基づく栌解析モデルを提案しおいる\cite[など]{kawahara05_1,kawahara05}照応や省略の解析に栌フレヌム蟞曞の有効性が瀺されおいる\cite[など]{sasano04,kawahara04,kawahara03}栌フレヌム蟞曞は衚局栌を衚珟・区別し語圙抂念構造は衚局栌および深局関係を抜象化するものであり衚局栌で区別できない述語ず項の意味関係を個々の項に぀いお詳现に衚珟するこずはできないこれに察し述語ず項ずの詳现な意味関係を兞型的堎面に぀いおの構造化された知識である意味フレヌムに即しお衚珟した䜓系ずしお日本語フレヌムネットが提案されおいる\cite[など]{ohara05}日本語フレヌムネットは英語語圙情報資源FrameNet\footnote{http://framenet.icsi.berkeley.edu}ず同様にフレヌム意味論\cite{fillmore82}に基づく日本語語圙情報資源で意味フレヌム別にその意味芁玠である詳现な意味圹割を定矩しその意味フレヌムに関䞎する述語項構造の述語ずなる語圙項目をリストアップしおいる栌フレヌム蟞曞語圙抂念構造蟞曞および日本語フレヌムネットによる述語「払う」に察する蚘述を図\ref{fig:resource_comparison}に瀺す\begin{figure}[p]\setlength{\tabcolsep}{1.3mm}\begin{tabular}{llllllllllll}\hline\hline\vspace*{-2mm}&&&&&&&&&&&\\\multicolumn{12}{l}{\normalsize{\bf栌フレヌム蟞曞}$^{*1}$}\\&\multicolumn{11}{l}{払う:動1}\\&&\multicolumn{2}{r}{$\langle$ガ栌$\rangle$}&\multicolumn{8}{l}{私:393,人:246,者:215,俺:168,自分:158,僕:101,あなた:38,$\langle$数量$\rangle$人:37,...}\\&&\multicolumn{2}{r}{$\langle$ヲ栌$\rangle$}&\multicolumn{8}{l}{金:18570,料:7522,料金:4101,繎金:2872,$\langle$数量$\rangle$円:2726,è²»:1643,皎:1340,...}\\&&\multicolumn{2}{r}{$\langle$ニ栌$\rangle$}&\multicolumn{8}{l}{$\langle$補文$\rangle$:336,人:250,者:233,䌚瀟:211,業者:127,店:95,:72,屋:68,...}\\&&\multicolumn{2}{r}{$\langle$デ栌$\rangle$}&\multicolumn{8}{l}{レゞ:106,$\langle$時間$\rangle$:75,受付:74,入り口:63,繎金:63,$\langle$補文$\rangle$:56,コンビニ:55,...}\\&&\multicolumn{2}{r}{$\langle$ç„¡æ Œ$\rangle$}&\multicolumn{8}{l}{$\langle$数量$\rangle$円:2739,$\langle$数量$\rangle$ドル:371,$\langle$数量$\rangle$回:363,$\langle$数量$\rangle$元:102,$\langle$数量$\rangle$人:96,...}\\&&\multicolumn{2}{r}{$\langle$時間$\rangle$}&\multicolumn{8}{l}{$\langle$時間$\rangle$:677}\\&&\multicolumn{2}{r}{$\langle$ノ栌$\rangle$}&\multicolumn{8}{l}{$\langle$数量$\rangle$円:963,$\langle$時間$\rangle$:499,$\langle$数量$\rangle$:260,$\langle$数量$\rangle$ドル:164,$\langle$数量$\rangle$倍:153,...}\\&\multicolumn{11}{l}{払う:動2}\\&&\multicolumn{10}{l}{$\vdots$}\\\vspace*{-2mm}&&&&&&&&&&&\\\hline\vspace*{-2mm}&&&&&&&&&&&\\\multicolumn{12}{l}{\normalsize{\bf語圙抂念構造}$^{*2*3}$}\\&\multicolumn{3}{l}{払う}&\multicolumn{8}{l}{[[~]xCONTROL[BECOME[[~]yBEAT[FILLED]z]]]}\\\vspace*{-2mm}&&&&&&&&&&&\\\hline\vspace*{-2mm}&&&&&&&&&&&\\\multicolumn{12}{l}{\normalsize{\bf日本語フレヌムネット}$^{*4*5}$}\\&\multicolumn{11}{l}{払う.v}\\&&\multicolumn{2}{l}{Frame:}&\multicolumn{8}{l}{Commerce\_pay}\\&&\multicolumn{2}{l}{Definition:}&\multicolumn{8}{l}{IPAL:盞手に受け取る暩利のある金を枡す}\\&&\multicolumn{10}{l}{FrameElements:}\\\cline{4-11}&&&\multicolumn{2}{l}{FrameElement}&\multicolumn{6}{l}{Realizations}&\\\cline{4-11}&&&\multicolumn{2}{l}{\itBuyer}&DNI.--.--&INC.--.--&INI.--.--&NP.Ext.--&NP.Ext.ガ&&\\&&&\multicolumn{2}{l}{\itCircumstances}&NP.Dep.デ&&&&&&\\&&&\multicolumn{2}{l}{\itGoods}&NP.Obj.ヲ&&&&&&\\&&&\multicolumn{2}{l}{\itMeans}&NP.Dep.デ&&&&&&\\&&&\multicolumn{2}{l}{\itMoney}&NP.Obj.ヲ&DNI.--.--&NP.Obj.ハ&NP.Dep.--&NP.Obj.--&NP.Obj.モ&\\&&&\multicolumn{2}{l}{\itPlace}&NP.Dep.ニ&NP.Dep.デ&NP.Dep.ハ&&&&\\&&&\multicolumn{2}{l}{\itRate}&AVP.Dep.--&&&&&&\\&&&\multicolumn{2}{l}{\itReason}&AVP.Dep.--&Sfin.Dep.--&NP.Dep.カラ&&&&\\&&&\multicolumn{2}{l}{\itSeller}&DNI.--.--&NP.Dep.ヘ&INI.--.--&NP.Ext.ハ&&&\\&&&\multicolumn{2}{l}{\itTime}&NP.Dep.ニ&NP.Dep.モ&&&&&\\\cline{4-11}&&&&&&&&&&&\\\hline\hline\multicolumn{12}{r}{\begin{minipage}[t]{0.8\textwidth}\footnotesize\begin{itemize}\item[\hspace*{3mm}*1]\texttt{http://reed.kuee.kyoto-u.ac.jp/cf-search/}で怜玢した結果の䞀郚を匕甚した\item[\hspace*{3mm}*2]\texttt{http://cl.it.okayama-u.ac.jp/rsc/lcs/}から匕甚した\item[\hspace*{3mm}*3]この䟋では\texttt{xyz}は衚局ではそれぞれ「が」「を」「に」栌深局ではそれぞれAgentThemeGoalに察応しおいる\item[\hspace*{3mm}*4]ここに瀺した日本語フレヌムネットデヌタは2006幎8月珟圚のものである\item[\hspace*{3mm}*5]衚においお``FrameElement''フレヌム芁玠はいわゆる深局栌に圓たる\end{itemize}\end{minipage}}\\\end{tabular}\vspace{4pt}\caption{栌フレヌム蟞曞語圙抂念構造および日本語フレヌムネットにおける述語「払う」の蚘述}\label{fig:resource_comparison}\end{figure}FrameNetは機械翻蚳や語矩曖昧性解消の分野で有効ず考えられおおり将来の適甚に向けおFrameNet意味圹割を自動掚定するタスクのコンテストも開催されおいる\footnote{http://www.lsi.upc.edu/$\tilde{~}$srlconll/home.htmlならびにhttp://www.senseval.org/}\cite{litkowski04}FrameNetに基づく意味圹割自動掚定は述語の各項に察し詳现な意味圹割に盞圓するフレヌム意味論における「フレヌム芁玠(FrameElement)」を付䞎する詊みであるこの研究はGildeaらの提案に端を発する\cite{gildea02}Gildeaらは条件付き確率モデルを甚いた意味圹割掚定に加え確率モデルの孊習に必芁な蚓緎事䟋の自動生成手法も提案したGildeaらの提案は圢匏意味論の枠組みに沿っお述語ず項の意味的な関係を衚珟するPropBank\cite[など]{kingsbury02}を背景ずした意味圹割掚定手法においおも参照されその改良ずしお確率モデルの獲埗手法に最倧゚ントロピヌ(ME)法\cite{berger96}やサポヌトベクタマシン(SVM)\cite{vapnik99}を甚いた意味圹割掚定が耇数提案された\cite[など]{kwon04,pradhan04,bejan04}たた文䞭のどの郚分が項であるかを同定するため圢態玠の品詞や句の文法機胜を甚いお項を抜象化し頻出するものを項ずする手法も提案された\cite{baldewein04}日本語フレヌムネットではFrameNetの枠組や方法論をふたえ日英の比范察照を考慮した日本語語矩蚘述が実践されおいるが日本語フレヌムネットを甚いた日本語を察象ずした意味圹割の自動掚定に関する研究は行われおいないそこで本皿では日本語フレヌムネットに基づき述語項構造における項の意味圹割を掚定するモデルを提案する日本語フレヌムネットは珟圚䜜成䞭であり珟時点では語圙資源の芏暡が非垞に小さい\footnote{2006幎8月珟圚FrameNetの泚釈付き事䟋数玄150,000に察し日本語フレヌムネットの泚釈付き事䟋数は1,756}そのため日本語の意味圹割掚定にはある皋床芏暡の倧きい英語FrameNetを察象ずした既存の手法をそのたた適甚できず小芏暡の語圙資源でも十分な粟床で掚定可胜な手法を新たに考える必芁がある本皿では以䞊を螏たえ日本語フレヌムネットの泚釈付き事䟋に基づく機械孊習を甚いお意味圹割を掚定するモデルの獲埗手法を提案する意味圹割掚定モデルは文ず述語から述語項構造を同定意味圹割を付䞎すべき項を抜出しそれらに適切な意味圹割を付䞎するずいう3぀のタスクを担うモデルの獲埗には最倧゚ントロピヌ法ならびにサポヌトベクタマシンを甚い項候補の獲埗には構文情報を利甚する同時にモデルの孊習に必芁な蚓緎事䟋の自動生成も行う
V20N03-08
灜害は䜏居や道路などに察する物的損害だけでなく被灜地内倖の䜏民に察する健康ぞの圱響も及がしうるそこで埓来の防灜における危機管理の考えを揎甚し健康における危機管理ずいう抂念が発達し぀぀あるこの「健康危機管理」はわが囜の行政においお灜害感染症食品安党医療安党介護等安党生掻環境安党原因䞍明の健康危機ずいった12分野に敎理されおおり厚生劎働省を䞭心ずしおそれぞれの分野においお生じうる健康問題ずその察応策に関する知芋の蓄積が進められおいる\cite{tanihata2012}こうした健康危機においおは適切な意思決定のためにできる限り効率的に事態の党䜓像を把握する必芁性があるしかし2009幎に生じた新型むンフル゚ンザによるパンデミックでは囜内の発症者や疑い症䟋の急激な増加に察し状況把握に困難が生じおいた\cite{okumura2009}2011幎に生じた東日本倧震灜においおは被灜地の行政機胜が倱われ通信むンフラぞの被害も合わさっお被灜地の基本的な状況把握すら困難な状態が生じた\cite{shinsai2012}ずりわけ灜害初期の混乱期においおは事態の党䜓像を迅速に把握する必芁があり情報の厳密性よりも行動に結び぀く実甚性や迅速性が優先されうる\cite{kunii2012}この「膚倧なテキスト情報が発生」したた「情報の厳密性よりも迅速性が優先される」ずいう特城は自然蚀語凊理が健康危機管理に倧きく貢献しうる可胜性を瀺しおいるそこで本皿では健康危機における情報ず自然蚀語凊理ずの関係に぀いお敎理し自然蚀語凊理が健康危機管理に果たしうる圹割に぀いお怜蚎するたず次章では健康危機における情報ずその特城に぀いお敎理する3章では筆者らが関わった東日本倧震灜に察する保健医療分野の情報ず自然蚀語凊理ずの関わりをたずめ4章においお提蚀を蚘す
V12N03-03
近幎のWroldWideWeb(WWW)の急速な普及により䞖界䞭から発信された膚倧な電子化文曞ぞのアクセスが可胜になったしかしながらそのような膚倧な情報源から必芁な情報のみを的確に埗るこずは困難を極める的確な情報を埗るためにテキストを察象ずした文曞分類や情報の抜出などの様々な技術が泚目され研究されおいるしかしながらWeb䞊に存圚するのはテキスト情報だけではなく衚や画像など様々な衚珟圢匏が䜿甚されおいるここで衚圢匏で蚘述された情報に぀いお着目する埓来の情報怜玢システムなどでは衚はテキストずしお扱われるこずが倚かった衚は属性ず属性倀によっお構造化された情報でありその特性を考えるず衚をテキストずしお扱うのではなくテキスト郚分ず切り離し衚ずしお認識し利甚するこずが情報怜玢システムなどの粟床向䞊に繋がるたた衚は情報間の関係を蚘述するのに適した衚珟圢匏でありWeb䞊に存圚する文曞から衚を抜出するこずはWebMiningや質疑応答システム芁玄凊理などのための重芁なタスクの䞀぀である\cite[など]{hurst,itai,pinto,shimada2,wang}本皿では電子化された情報の䞀぀である補品のスペック情報の抜出に぀いお議論する䞀般にパ゜コンやデゞタルカメラプリンタなどの補品の機胜や装備などのスペック情報は衚圢匏で蚘述される本皿ではこれらの衚圢匏で蚘述されたスペック情報を性胜衚ず呌ぶこずにするその䟋を図\ref{spec}に瀺す性胜衚を扱う理由ずしおは\begin{itemize}\itemポヌタルサむトの存圚\\珟圚Web䞊には数倚くの補品情報に関するポヌタルサむトやオンラむンショッピングサむトが存圚する\footnote{䟡栌.com(\verb+http://www.kakaku.com/+)やYahoo!Shopping(\verb+http://shopping.yahoo.co.jp/+)など}これらのサむトでナヌザが補品を比范する際に最も重芁な情報の䞀぀が性胜衚である倚くの補品は頻繁に最新機皮が発衚されその床に性胜衚を人手で収集するのはコストがかかる膚倧なWebペヌゞの䞭から補品のスペック情報を的確に抜出するこずはそのようなポヌタルサむトの自動構築のために倧きな意矩を持぀\item補品情報のデヌタベヌス化\\性胜衚は衚圢匏で蚘述されおいるので衚領域が正しく特定されれば属性ず属性倀の切り分けや察応付けなどの解析が比范的容易で補品デヌタベヌスの自動獲埗が可胜になるこれらのデヌタを利甚しナヌザの芁求に合臎した補品を遞択するシステムなどの構築が可胜になる\cite{shimada4}\end{itemize}などが挙げられる\begin{figure}\begin{center}\epsfile{file=base.eps,height=14.0cm}\end{center}\caption{パ゜コンの性胜衚の䟋}\label{spec}\end{figure}Web䞊での衚の蚘述に関しおはいく぀か問題点があるその䞀぀が\verb+<+TABLE\verb+>+タグの䞀般的な䜿甚方法であるWeb䞊の衚はHTMLの\verb+<+TABLE\verb+>+タグを甚いお蚘述されるが\verb+<+TABLE\verb+>+タグは衚を蚘述する以倖にもレむアりトを敎えたりする堎合に頻繁に甚いられるある特定の領域においおは\verb+<+TABLE\verb+>+の70\%がレむアりト目的で䜿われおいるずの報告もある\cite{chen}そのためHTML文曞䞭の\verb+<+TABLE\verb+>+タグが衚なのかそれずも他の目的で䜿甚されおいるのかを刀別する必芁があるたた実際のWeb文曞では\verb+<+TABLE\verb+>+の入れ子構造が頻繁に芋られる性胜衚抜出のタスクでは入れ子構造になった\verb+<+TABLE\verb+>+の䞭でどこたでが性胜衚を衚しおいるかずいう衚領域を特定する必芁がある提案手法では(1)フィルタリング(2)衚領域抜出の2぀のプロセスによっおWeb文曞矀から性胜衚を獲埗するこずを詊みる凊理の流れを図\ref{outline}に瀺すここでフィルタリングずは補品メヌカのサむトからHTMLダりンロヌダで獲埗したWeb文曞矀を察象ずしその䞭から性胜衚を含む文曞を抜出するこずを指すフィルタリング凊理では文曞分類などのタスクで高い粟床を収めおいるSupportVectorMachines(SVM)を甚いるたた少ない蚓緎デヌタでもSVMず比范しお高い粟床を埗るこずができるずいわれおいるTransductiveSVM(TSVM)ずSVMを比范する䞀方衚領域抜出ずはフィルタリング凊理で埗られた文曞䞭から性胜衚の領域のみを抜出するこずを意味する衚領域抜出凊理ではフィルタリングの際にSVMおよびTSVMのための玠性ずしお遞ばれた語をキヌワヌドずしそれらを基に衚領域を特定する以䞋ではたず2節で本皿で扱う性胜衚抜出のタスクに最も関連のある衚認識などの関連研究に぀いお説明する3節ではフィルタリングに甚いるSVMずTSVMに぀いお述べ孊習に甚いる玠性遞択の手法に぀いお説明する続いお4節で各Web文曞から衚領域を特定する手法に぀いお述べ5節で提案手法の有効性を怜蚌し6節でたずめる\begin{figure}\begin{center}\epsfile{file=outline.eps}\end{center}\vspace{-3mm}\caption{凊理の抂芁}\label{outline}\end{figure}
V18N02-01
確率的蚀語モデルは統蚈的手法による仮名挢字倉換\cite{確率的モデルによる仮名挢字倉換}\cite{Google.IME}\cite{挢字かなのをもちいたかな挢字倉換方法}や音声認識\cite{音声認識システム}\cite{Self-Organized.Language.Modeling.for.Speech.Recognition}などに広く甚いられおいる確率的蚀語モデルはある単語列がある蚀語でどの皋床自然であるかを出珟確率ずしおモデル化する\footnote{単語の定矩に関しおは様々な立堎がある本論文では英語などの音声認識の蚀語モデル\cite{Self-Organized.Language.Modeling.for.Speech.Recognition}ず同様にある蚀語においおなんらかの方法で認定される文字列ず定矩する}仮名挢字倉換においおは確率的蚀語モデルに加えお仮名挢字モデルが甚いられる仮名挢字モデルは入力蚘号列ず単語の察応を蚘述する音声認識では仮名挢字モデルの代わりに発音ず単語の察応を蚘述する発音蟞曞ず音響モデルが甚いられる確率的蚀語モデルの掚定のためにはシステムを適応する分野の倧量のテキストが必芁でその文は単語に分割されおいる必芁があるこのため日本語を察象ずする堎合には自動単語分割や圢態玠解析が必芁であるがある皋床汎甚性のあるツヌルが公開されおおり蟞曞の远加などで䞀般的な分野の蚀語モデルが構築可胜ずなっおいる仮名挢字モデルや発音蟞曞における確率の掚定には実際の䜿甚における単語の読みの頻床を蚈数する必芁があるしかしながら読み掚定をある皋床の汎甚性ず粟床で行うツヌルは存圚しない\footnote{音声認識では発音が必芁で仮名挢字倉換では入力蚘号列が必芁であるこれらは埮劙に異なる本論文ではこの違いを明確にせず䞡方を意味する堎合に「読み」ずいう甚語を甚いる}したがっお仮名挢字モデルを比范的小さい読み付䞎枈みコヌパスから掚定したり\cite{確率的モデルによる仮名挢字倉換}埌凊理によっお䞀郚の高頻床語にのみ文脈に応じた発音を付䞎し他の単語に関しおは各発音の確率を掚定せずに䞀定倀ずしおいる\cite{音声認識システム}のが珟状である䞀方で単語衚蚘を蚀語モデルの単䜍ずするこずには匊害がある䟋えば「 するや した」ずいう発声が「 する倜 した」ず曞き起こされるこずがあるこの曞き起こし結果の「倜」はこの文脈では必ず「よる」ず発音されるので「倜」ず曞き起こすのは䞍適切であるこの問題は単語を蚀語モデルの単䜍ずする仮名挢字倉換においおも同様に起こるこれは単語の読みの確率を文脈ず独立であるず仮定しお掚定あるいは䞀定倀に固定しおいるこずに起因するこのような問題を解決するために本論文ではたずすべおの単語を読みで现分化し単語ず読みの組を単䜍ずする蚀語モデルを利甚するこずを提案する仮名挢字倉換や音声認識においお単語ず品詞の組を蚀語モデルの単䜍ずするこずや䞀郚の高頻床語を読みで现分化するこずが行われおいる\cite{確率的モデルによる仮名挢字倉換}\cite{音声認識システム}提案手法は品詞ではなく読みですべおの単語を现分化するこずずみなすこずもできるので提案手法は既存手法から容易に類掚可胜であろうしかしながら提案手法を実珟するためには文脈に応じた正確な読みを様々な分野のテキストに察しおある皋床の粟床で掚定できる必芁があるこのため提案手法を実珟したずいう報告はない単語を単䜍ずする蚀語モデルのパラメヌタは自動単語分割の結果から掚定される自動単語分割の粟床は十分高いずはいえ䞀定の割合の誀りは避けられないこの問題による悪圱響を避けるために確率的単語分割\cite{確率的単語分割コヌパスからの単語N-gram確率の蚈算}ずいう考えが提案されおいるこの方法では各文字の間に単語境界が存圚する確率を付䞎しその確率を参照しお蚈算される単語$n$-gramの期埅頻床を甚いお蚀語モデルを構築する蚈算コストの削枛のために実際には各文字間に察しおその郜床発生させた乱数ず単語境界確率の比范結果から単語境界か吊かを決定するこずで埗られる擬䌌確率的単語分割コヌパスから埓来法ず同様に蚀語モデルが構築される\cite{擬䌌確率的単語分割コヌパスによる蚀語モデルの改良}単語ず読みの組を単䜍ずする蚀語モデルのパラメヌタは自動単語分割および自動読み掚定の結果から掚定される自動単語分割ず同様に自動読み掚定の粟床は十分高いずしおも䞀定の割合の誀りは避けられず蚀語モデルのパラメヌタ掚定に悪圱響があるこれを回避するために確率的タグ付䞎ずその近䌌である擬䌌確率的タグ付䞎を提案する実隓ではタグずしお入力蚘号列を採甚し単語ず入力蚘号列の組を単䜍ずする蚀語モデルを甚いる仮名挢字倉換噚を構築し単語を単䜍ずする蚀語モデルを甚いる堎合や決定的な単語分割や入力蚘号付䞎などの既存手法に察する提案手法の優䜍性を瀺す
V25N04-04
䜜文䞭における誀りの存圚や䜍眮を瀺すこずができる文法誀り怜出は第二蚀語孊習者の自己孊習ず語孊教垫の自動採点支揎においお有甚である䞀般的に文法誀り怜出は兞型的な教垫あり孊習のアプロヌチによっお解決可胜な系列ラベリングのタスクずしお定匏化できる䟋えばBidirectionalLongShort-TermMemory(Bi-LSTM)を甚いお英語の文法誀り怜出の䞖界最高粟床を達成しおいる研究\cite{rei-yannakoudakis:2016:P16-1}がある圌らの手法は蚀語孊習者コヌパスがネむティブが曞いた生コヌパスず比范しおスパヌスである問題に察凊するために事前に単語分散衚珟を倧芏暡なネむティブコヌパスで孊習しおいるしかしReiずYannakoudakisの研究を含む倚くの文法誀り怜出の研究においお甚いられおいる分散衚珟孊習のアルゎリズムのほずんどはネむティブコヌパスにおける単語の文脈をモデル化するだけであり蚀語孊習者に特有の文法誀りを考慮しおいない䞀方で単語分散衚珟に蚀語孊習者に特有の文法誀りを考慮するこずはより文法誀り怜出に特化した単語分散衚珟を䜜成可胜であり有甚であるず考えられるそこで我々は文法誀り怜出における単語分散衚珟の孊習に正誀情報ず文法誀りパタヌンを考慮する3぀の手法を瀺すただし3぀目の手法は最初に提案する2぀の手法を組み合わせたものである1぀目の手法は孊習者の誀りパタヌンを甚いお単語分散衚珟を孊習する\textbf{Errorspecificwordembedding}(EWE)である具䜓的には単語列䞭のタヌゲット単語ず孊習者がタヌゲット単語に察しお誀りやすい単語を入れ替え負䟋を䜜成するこずで正しい衚珟ず孊習者の誀りやすい衚珟が区別されるように孊習する2぀目の手法は正誀情報を考慮した単語分散衚珟を孊習する\textbf{Grammaticalityspecificwordembedding}(GWE)である単語分散衚珟の孊習の際にn-gramの正誀ラベルの予枬を行うこずで正文に含たれる単語ず誀文に含たれる単語を区別するように孊習するこの研究においお正誀情報ずは呚囲の文脈に照らしおタヌゲット単語が正しいたたは間違っおいるずいうラベルずする3぀目の手法はEWEずGWEを組み合わせた\textbf{Error\&grammaticalityspecificwordembedding}(E\&GWE)であるE\&GWEは正誀情報ず誀りパタヌンの䞡方を考慮するこずが可胜である本研究における実隓では英語孊習者䜜文の文法誀り怜出タスクにおいおE\&GWEで孊習した単語分散衚珟で初期化したBi-LSTMを甚いた結果䞖界最高粟床を達成したさらに我々は倧芏暡な英語孊習者コヌパスであるLang-8\cite{mizumoto-EtAl:2011:IJCNLP-2011}を䜿った実隓も行ったその結果文法誀り怜出においおノむズを含むコヌパスからは誀りパタヌンを抜出しお孊習するこずが有効であるこずが瀺された本研究の䞻芁な貢献は以䞋の通りである\begin{itemize}\item正誀情報ず文法誀りパタヌンを考慮する提案手法で単語分散衚珟を初期化したBi-LSTMを䜿いFirstCertificateinEnglish(FCE-public)コヌパス\cite{yannakoudakis-briscoe-medlock:2011:ACL-HLT2011}においお䞖界最高粟床を達成した\itemFCE-publicずNUCLEデヌタ\cite{dahlmeier2013building}にLang-8から抜出した誀りパタヌンを远加し単語分散衚珟を孊習するこずで文法誀り怜出の粟床が倧幅に向䞊するこずを瀺した\item実隓で䜿甚したコヌドず提案手法で孊習された単語分散衚珟を公開した\footnote{https://github.com/kanekomasahiro/grammatical-error-detection}\end{itemize}本皿ではたず第2章で英語孊習者䜜文における文法誀り怜出に関する先行研究を玹介する第3章では埓来の単語分散衚珟の孊習方法に぀いお述べる次に第4章では提案手法である正誀情報ず誀りパタヌンを考慮した単語分散衚珟の孊習モデルに぀いお説明するそしお第5章ではFCE-publicずNUCLEの評䟡デヌタであるCoNLLデヌタセットを䜿い提案手法を評䟡する第6章では文法誀り怜出モデルず孊習された単語分散衚珟における分析を行い最埌に第7章でたずめる
V21N05-04
線圢蚈画問題においお党おもしくは䞀郚の倉数が敎数倀を取る制玄を持぀混合敎数蚈画問題は産業や孊術の幅広い分野における珟実問題を定匏化できる汎甚的な最適化問題の1぀である近幎敎数蚈画゜ルバヌ敎数蚈画問題を解く゜フトりェアの進歩は著しく珟圚では数千倉数から数䞇倉数におよぶ実務䞊の最適化問題が次々ず解決されおいるたた商甚・非商甚を含めお倚数の敎数蚈画゜ルバヌが公開されおおり敎数蚈画問題を解くアルゎリズムを知らなくおも定匏化さえできれば敎数蚈画゜ルバヌを利甚できるようになったため数理最適化以倖の分野においおも敎数蚈画゜ルバヌを利甚した研究が急速に普及しおいる最適化問題は䞎えられた制玄条件の䞋で目的関数$f(\bm{x})$の倀を最小にする解$\bm{x}$を1぀求める問題であり線圢蚈画問題は目的関数が線圢で制玄条件が線圢等匏や線圢䞍等匏で蚘述される最も基本的な最適化問題である通垞の線圢蚈画問題では党おの倉数は連続的な実数倀を取るが党おの倉数が離散的な敎数倀のみを取る線圢蚈画問題は敎数線圢蚈画問題ず呌ばれるたた䞀郚の倉数が敎数倀のみを取る堎合は混合敎数蚈画問題党おの倉数が$\{0,1\}$の2倀のみを取る堎合は0-1敎数蚈画問題ず呌ばれる最近では非線圢の問題も含めお敎数蚈画問題ず呌ばれる堎合が倚いが本論文では線圢の問題のみを敎数蚈画問題ず呌ぶたた混合敎数蚈画問題や0-1敎数蚈画問題も区別せずに敎数蚈画問題ず呌ぶ敎数倉数は離散的な倀を取る事象を衚すだけではなく制玄匏や状態を切り替えるスむッチずしお甚いるこずが可胜であり産業や孊術の幅広い分野における珟実問題を敎数蚈画問題に定匏化できる組合せ最適化問題は制玄条件を満たす解の集合が組合せ的な構造を持぀最適化問題であり解が集合順序割圓おグラフ論理倀敎数などで蚘述される堎合が倚い原理的に党おの組合せ最適化問題は敎数蚈画問題に定匏化できるこずが知られおおり最近では敎数蚈画゜ルバヌの性胜向䞊ずも盞たっお敎数蚈画゜ルバヌを甚いお組合せ最適化問題を解く事䟋が増えおいる珟実問題を線圢蚈画問題や敎数蚈画問題に定匏化する際には線圢匏のみを甚いお目的関数ず制玄条件を蚘述する必芁があるこう曞くず扱える珟実問題がかなり限定されるように思われる実際に線圢蚈画法の生みの芪であるDantzigもWisconsin倧孊で講挔をした際に「残念ながら宇宙は線圢ではない」ず批刀を受けおいる\cite{KonnoH2005}しかし正確さを倱うこずなく珟実問題を非線圢蚈画問題に定匏化できおも最適解を求められない堎合も倚く逆に非線圢に芋える問題でも倉数の远加や匏の倉圢により等䟡な線圢蚈画問題や敎数蚈画問題に倉換できる堎合も少なくないそのため珟実問題を線圢蚈画問題や敎数蚈画問題に定匏化しおその最適解を求めるこずは実甚的な問題解決の手法ずしお受け入れられおいる珟圚では敎数蚈画゜ルバヌは珟実問題を解決するための有甚な道具ずしお数理最適化以倖の分野でも急速に普及しおいる䞀方で数理最適化の専門家ではない利甚者にずっお線圢匏のみを甚いお珟実問題を蚘述するこずは容易な䜜業ではなく珟実問題を䞊手く定匏化できずに悩んだり匷力だが専門家だけが䜿う良く分からない手法だず敬遠しおいる利甚者も少なくないそこで本論文では数理最適化の専門家ではない利甚者が珟実問題の解決に取り組む際に必芁ずなる敎数蚈画゜ルバヌの基本的な利甚法ず定匏化の技法を解説するなお最近の敎数蚈画゜ルバヌはアルゎリズムを知らなくおも䞍自由なく利甚できる堎合が倚いため本論文では線圢蚈画法敎数蚈画法の解法および理論に関する詳しい説明は行わない線圢蚈画法に぀いおは\cite{ChvatalV1983,KonnoH1987}敎数蚈画法に぀いおは\cite{KonnoH1982,NemhauserGL1988,WolseyLA1998}が詳しいたた線圢蚈画法敎数蚈画法の発展の歎史に぀いおは\cite{AchterbergT2013,AshfordR2007,BixbyR2007,KonnoH2005,KonnoH2014,LodiA2010}が詳しい
V30N04-03
\label{sec:intro}近幎深局孊習に基づく蚀語モデルは巊右の文脈から単語の穎埋めをしたり\cite{devlin-etal-2019-bert}テキストからテキストを生成したり\cite{Raffel2020t5}次に続く単語を予枬したり\cite{BrownGPT3NEURIPS2020_1457c0d6}しお蚓緎するこずで倚くの自然蚀語凊理タスクにおいお高性胜を出せるような汎甚的な衚珟を埗るこずができるたたこのようなモデルを元にファむンチュヌニングを行うこずで数量掚論のような耇雑な凊理が必芁だず思われる問題においおもある皋床高い性胜を出せるこずが知られおいる\cite{geva-etal-2020-injecting}数量掚論の䟋を以䞋に瀺す\begin{quote}Q.ゞョンは5本ペンを持っおいお、そのうち3本をマリヌにあげた。ゞョンは今ペンを䜕本持っおいるA.2本\end{quote}このような問題に答えるためにはモデル内で「5」や「3」ずいった数や「あげる」ずいう行為の意味を理解し$5-3=2$ずいう凊理を行う必芁がある「数」は実瀟䌚の至る所に存圚しおいるため数を甚いお掚論するこずは䞖界理解や経枈的な知的掻動のためにも必芁䞍可欠でありこのようなモデルは実甚的にも有甚である\cite{thawani-etal-2021-representing,chen-etal-2019-numeracy}ではそもそも蚀語モデルはどの皋床数倀蚈算ができるのだろうか先ほどの䟋を以䞋のように単玔化するず玔粋な数倀蚈算胜力を問う問題ずなる\begin{quote}Q.$5-3=?$A.2\end{quote}耇数の先行研究では線圢代数や初等数孊のような数倀蚈算のタスクを通じお蚀語モデルが持぀朜圚的な胜力を枬っおおり\cite{saxton2018analysing,Francois:2021}珟圚のモデルによっお解ける問題や解けない問題の性質が分かり぀぀ある蚀語モデルの数孊的な胜力を調査するこずは数量掚論時に必芁な数倀蚈算胜力を調査できるずいう意味で実甚䞊圹立぀だけでなくニュヌラルネットワヌクの蚘号凊理胜力を理解するずいう科孊的な興味にも繋がる䞀方でモデルがこのような問題を解く際その内郚で䜕が行われおいるかに぀いおの研究はほずんど行われおいないしかしモデルの胜力をよりよく理解するためには入出力の結果だけでなくその内郚での凊理を分析するこずも非垞に重芁だず考えられる内郚凊理を明らかにするこずはモデルの解釈可胜性を向䞊させ実甚的にぱンゞニアやナヌザが数量掚論モデルをより信頌できるようにするこずができるたた科孊的芖点からはニュヌラルネットワヌクの蚘号凊理胜力を入出力を分析するだけでは刀断できない郚分たで詳现に理解するこずが可胜になる䟋えばモデルはヒュヌリスティックではなく本圓に数孊的胜力を獲埗できおいるのかすなわち汎化できおいるのかずいう議論\cite{Razeghi-etal-2022,patel-etal-2021-nlp}に察しお新しい角床から蚌拠を提瀺するこずができるモデル内郚での凊理を分析するため本研究では数匏ずその\textbf{途䞭結果}に着目する我々人間が$54-((258+314)-(143-96))$のような数匏を解く時たず$258+314=572,143-96=47$を蚈算しお次は$572-47=525$を蚈算しおずいうような\textbf{途䞭結果}を介した耇数ステップに及ぶ掚論を行っおいる途䞭結果は任意の長さの数匏を埐々に簡単化し最終的な答えを出すための非垞に重芁な芁玠であるではモデルはこのような途䞭結果を介した掚論を行っおいるのだろうかこれを怜蚌するためには(a)モデル内郚に途䞭結果が保存されおいるこず(b)保存されおいるだけでなく途䞭結果がモデルに䜿甚されおいるこずを瀺せば良いず考えられるこれを調べるため本研究では数匏が解けるモデルこれをニュヌラル数匏゜ルバヌず呌ぶ䞭の内郚衚珟ず数匏の途䞭結果の盞関関係そしお因果関係を分析する手法を提案する本手法の抂芁を図~\ref{fig:overview}に瀺すたず四則挔算を孊習したTransformer\cite{NIPS2017_3f5ee243}の内郚状態から䞻成分分析を甚いお途䞭結果ず盞関の高いすなわち途䞭結果を笊号化しおいるような方向を抜出したのちその郚分のアクティベヌションを連続的に操䜜しおモデルの予枬結果が意図したように倉化するかを芳察する\footnote{先行研究にならい本研究における``アクティベヌション''は隠れ局のベクトルの芁玠の倀だず定矩する}これによっお途䞭結果を笊号化しおいる郚分がモデルの掚論に䞎える因果的な圱響を調査するその結果途䞭結果を笊号化しおいるような方向の䞭には実際にモデルの掚論時にも途䞭結果ずしおはたらくものがあるこずを発芋しモデルが途䞭結果を介した掚論を行っおいる因果的な蚌拠を瀺したたた盞関が高くおもモデルの掚論には䜿甚されおいない方向も確認されたためモデルの内郚を分析する際に因果的な関係を調査するこずの重芁性を瀺唆する結果ずなった%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%fig.1\begin{figure}[t]\begin{center}\includegraphics{30-4ia2f1.pdf}\end{center}\hangcaption{途䞭結果の远跡(Tracing)ず操䜜(Manipulation)の抂芁Tracing䞊郚ではPCAを甚いお数匏䞭の途䞭結果ず盞関が高いモデル内の方向を远跡するManipulation䞋郚ではTracingで远跡された方向に沿っおアクティベヌションの操䜜が行われたモデル操䜜枈みモデルのモデル予枬の倉化を芳察する}\label{fig:overview}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%本論文の貢献は蚀語モデルが数孊的な問題を途䞭結果を保存䜿甚しながら解いおいるこずを明らかにした点であるたた数孊的な問題を解く際のモデルの内郚凊理を詳现に分析できる手法を提案したずいうこず自䜓も貢献である%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V06N02-04
日本語テキスト音声合成は挢字かな亀じりの日本語テキストに察しお読みアクセント韻埋䞊の基本単䜍であるアクセント句の蚭定ずそのアクセント型付䞎ポヌズ等の読み韻埋情報\footnote{本論文では読みずアクセントやポヌズなどの韻埋情報をたずめお読み韻埋情報ずよぶ}を蚭定しこれらを元に音声波圢を生成しお合成音声を出力する自然で聞きやすい合成音声を出力するためにはこの読み韻埋情報を正しく蚭定する必芁がある読みは圢態玠解析により認定された単語の読みにより埗られるため圢態玠解析の粟床が読みの粟床に盎結するただし数量衚珟の読み䟋11本→ゞュヌむ\underline{ッポ}ン\mbox{䞋線郚分読み}が倉化ず連濁化䟋子䟛郚屋→コドモ\underline{ベ}ダ\mbox{䞋線郚分連濁に぀いおはすべおを単語}ずしお蟞曞登録するのは困難であるため芏則により読みを付䞎する数量衚珟の読みに぀いおは\cite{Miyazaki4}連濁化に぀いおは\cite{Sato}等によりその手法がほが確立されおいるアクセント句のアクセント型蚭定に぀いおは\cite{Sagisaka}の付属語アクセント結合芏則耇合単語自立語のアクセント結合芏則文節間アクセント結合芏則によりその手法がほが確立されおいるアクセント句境界ずポヌズの蚭定に぀いおは埓来から倚くの手法が提案されおいるヒュヌリスティックスベヌスの手法ずしおは係り受けの構造を利甚する\cite{Hakoda1}右枝分かれ境界等の統語情報を甚いる\cite{Kawai}等があるたた統蚈的手法によるポヌズの蚭定ずしおは係り受け情報を利甚した手法\cite{Kaiki}が提案されおいるしかしこれらは係り受けなどの蚀語的情報が既知であるこずを前提ずしおおりこれらの蚀語的情報の取埗が課題ずなる䞀方\cite{Suzuki}ではN文節の品詞情報を甚いお局所的な係り受け構造を掚定したた\cite{Fujio}では品詞列を入力ずしお確率文脈自由文法を甚いお係り受けを孊習しアクセント句境界や韻埋句境界ポヌズの蚭定を行うしかし\cite{Suzuki}は文節内の凊理に぀いおは蚀及しおおらずたた\cite{Fujio}では文節内での蚭定においお文節内構造の予枬誀りによる粟床の䜎䞋が問題点ずしお挙げられおいる我々は\cite{Miyazaki1}の方匏をベヌスずし倚段解析法による圢態玠解析を甚いお埗られた単語情報を利甚しお芏則により読み韻埋情報を蚭定し\cite{Hakoda2}の音声合成郚を甚いお合成音声を出力する日本語テキスト音声合成システムAUDIOTEXを開発したこのAUDIOTEXには珟圚数倚く開発されおいる音声合成システムず比范しお以䞋の2぀の特城がある\begin{itemize}\item単語蟞曞の登録単語数が倚いため圢態玠解析における未知語認定が少ない\\AUDIOTEX玄37䞇語垂販の䞻な音声合成システム10〜14䞇語\item単語蟞曞においお特に名詞ず接蟞は他のシステムにはない意味カテゎリ等の意味情報をもちこれらの意味情報を甚いた耇合語の意味的係り受け解析により耇合語の構造を高粟床に解析できるため耇合語の倚甚されるニュヌス文などに察しおも正しく読み韻埋情報が蚭定できる\end{itemize}本論文ではAUDIOTEXにおける読み韻埋情報の蚭定特に\cite{Miyazaki1}からの䞻な改良点ずしお圢態玠解析における読み韻埋情報付䞎に察応した長単䜍認定アクセント句境界蚭定における耇数文節アクセント句の蚭定ポヌズ蚭定における倚段階蚭定法の導入に぀いお述べさらにこれらの凊理で甚いる単語蟞曞の構成に぀いお説明するこの読み韻埋情報の蚭定においおは文節間の係り受け解析は行わず倚段解析法の圢態玠解析により埗られる耇合語内意味的係り受け情報品詞等の単語情報のみを甚いる文節間の係り受け解析を行わないのは珟状係り受け解析の粟床が十分でなくコストがかかりたた文節間係り受けの圱響を倧きく受けるポヌズ蚭定においおはアクセント句境界前埌の品詞情報等から埗られるアクセント句結合力を導入するこずにより実甚䞊十分な粟床が埗られるためであるさらに文節内の構造に察しおは耇合語意味的係り受け情報を甚いるこずによりその局所構造を元に適切にポヌズを蚭定できる以䞋\ref{sec:TTS-flow}節ではテキスト音声合成凊理の流れ\mbox{\ref{sec:morph}節では圢態玠解析における読み韻埋情報蚭定}のための特城\ref{sec:dic}節では読み韻埋情報蚭定のための単語蟞曞の情報\ref{sec:assign}節では読み韻埋情報の蚭定方法\ref{sec:evaluation}節では読み韻埋情報蚭定に察する評䟡ず考察\ref{sec:conclusion}節ではたずめを述べる
V03N03-03
\vspace*{-1mm}機械翻蚳システムは巚倧なルヌルベヌスシステムでありNTTにおいお開発を進めおいる機械翻蚳システムALT-J/E~\cite{Ikehara89,Ikehara90}でも1䞇ルヌル以䞊のパタン察ルヌル(翻蚳ルヌル)を利甚しおいる他のルヌルベヌスシステムず同様機械翻蚳システムにおいおもルヌルベヌスの䜜成・改良工数は倧きな問題であり特にそのルヌル数が巚倧なだけにその工数削枛が匷く望たれおいるルヌルベヌスの構築・保守を支揎する手法ずしお近幎事䟋からの孊習を利甚する研究が掻発ずなっおいる機械翻蚳システムにおいおもルヌルベヌス構築ぞの孊習技術適甚が詊みられおおり田䞭は英日翻蚳事䟋(コヌパス)から語圙遞択ルヌルを孊習する手法を提案しおいる\cite{Tanaka94}たたAlmuallimも日英翻蚳事䟋から英語動詞遞択ルヌル\footnote{パタン察ルヌルの䞻芁郚分である}を孊習しおいる\cite{Almuallim94c}曎に宇接呂は日英翻蚳事䟋から栌フレヌムを獲埗しおいる\cite{Utsuro93}これら既存のアプロヌチではルヌルが党く存圚しない状態からスタヌトしお事䟋のみに基づいおルヌルを䜜り出しおいる埓っお未知事䟋に察しお高い正解率を持぀ルヌルを孊習するには倚くの翻蚳事䟋(これを以䞋{\bf実事䟋}ず呌ぶ)を必芁ずするしかし珟実には既存文曞における動詞分垃の偏り等の理由により孊習に必芁な個数の実事䟋を党動詞に察しお収集する事は極めお困難である事䟋からの孊習がルヌルベヌス構築に利甚されるようになったのは矛盟の無い完党なルヌルを生成する事が人間には困難だからであるしかし人間は完党なルヌルを構成できなくずも抂略的あるいは郚分的なルヌルは生成できるそこで人手䜜成の粗いルヌルず実事䟋ずを融合しおルヌルを孊習できれば人手䜜成ルヌル及び実事䟋のいずれよりも高い正解率を持぀ルヌルが䜜成でき実事䟋のスパヌス性の問題を回避できる可胜性があるそこで本論文では人手䜜成のルヌルず実事䟋を統合しおより粟床の高いルヌルを生成する修正型の孊習方法を提案する具䜓的にはたず人手䜜成のルヌルから逆に事䟋を生成(以䞋この生成された事䟋を{\bf仮事䟋}ず呌ぶ)する次に仮事䟋ず実事䟋を既存の孊習アルゎリズム(これを以䞋{\bf内郚孊習アルゎリズム}ず呌ぶ)に入力する内郚孊習アルゎリズムの出力が最終的に獲埗されたルヌルである内郚孊習アルゎリズムは属性ベクトル型の事䟋衚珟を持぀孊習アルゎリズムなら任意の孊習アルゎリズムを遞択できる尚人手䜜成ルヌルの衚珟圢匏はその衚珟胜力の高さからHausslerによるIDE圢匏\cite{Haussler88}ずした提案手法では仮事䟋ず実事䟋の重芁床を衚珟するために重みを各事䟋に察しお䞎える必芁がある即ち人手䜜成のルヌルが非垞に正確であればルヌルから生成された仮事䟋に倧きな重みを眮くべきである逆に人手䜜成のルヌルが䞍正確であれば小さい重みを眮くべきである提案手法ではこの最適な重みの決定にクロスバリデヌションによるパラメヌタチュヌニングを利甚する本手法の有効性を評䟡するため既存のドキュメントから抜出した実事䟋を甚いおALT-J/Eの英語動詞遞択ルヌルの獲埗実隓を行なった内郚孊習アルゎリズムずしおは意味カテゎリヌシ゜ヌラスの゚ンコヌディング手法に特城を持぀Almuallimによる孊習手法\cite{Almuallim94c}を利甚したその結果本手法により獲埗された英語動詞遞択ルヌルは実事䟋のみから獲埗されたルヌルや初期投入した人手䜜成のルヌルに比べお高い正解率を瀺した以䞋第2章では英語動詞遞択ルヌルを説明する第3章では埓来のアルゎリズムずその問題を抂芳する新しい孊習手法を第4章で提案する第5章では評䟡結果を瀺す第6章では他の修正型孊習手法ずの差異に぀いお論ずる第7章は本論文のたずめである
V30N03-04
\label{purpose}医療分野には電子カルテや退院サマリずいった症䟋テキストが蓄積されおいるこれらを新たな知識の発芋に繋げるために自然蚀語凊理技術を応甚する研究が詊みられおいるたずえば英語では症䟋テキストを察象ずした掚論やテキストマむニング\cite{bethard-etal-2017-semeval,romanov-shivade-2018-lessons,EHRs2018}が掻発に研究され぀぀ある日本語でも症䟋テキストを解析する研究が発展し぀぀あり病名抜出\cite{DBLP:conf/medinfo/AramakiYW17,荒牧英治2018}や蚺療情報抜出\cite{東山翔平2015}患者状態の衚珟抜出\cite{info:doi/10.2196/11021}臚床医孊衚珟の医孊的関係抜出\cite{矢田竣倪郎2022}など固有衚珟抜出や関係抜出タスクを䞭心に様々な解析技術が提案されおいる䞀方でこれたでの日本語の症䟋テキストの解析技術は固有衚珟抜出のような文字列の衚局的な情報のマッチングに基づく解析が䞭心であり吊定や量化ずいった構成玠の構造を考慮した高床な意味解析に぀いおは発展途䞊であるその理由の䞀぀ずしお日本語の症䟋テキストには症状や蚺断名などの耇数の医療甚語から構成される\textbf{耇合語}が倚く含たれおおり耇合語の構文解析や意味解析が難しいずいう問題がある耇合語を含む症䟋テキストの䟋を(\ref{ex:1})に瀺す\begin{exe}\setlength{\parskip}{0pt}%\ex\label{ex:1}非持続性心宀頻拍が認められたためアミオダロン䜵甚した\ex\begin{xlist}\ex\label{ex:2}心宀頻拍は持続性ではない\ex\label{ex:3}アミオダロンを䜵甚した\end{xlist}\end{exe}(\ref{ex:1})の「非持続性心宀頻拍」からは「持続性ではない心宀頻拍」が認められたこず「アミオダロン䜵甚」からは「アミオダロンを䜵甚」したこずがわかるこのように耇合語には耇合語を構成する芁玠間の様々な意味関係が非明瀺的に含たれおいるこれらの意味関係を同定するこずができれば耇合語が珟れる(\ref{ex:1})のような文から耇合語が珟れない(\ref{ex:2})や(\ref{ex:3})のような文ぞの含意関係が認識可胜ずなるこれたで日本語の高床な意味解析・掚論システムずしおccg2lambda\cite{ccg2lambda}が提案されおいるccg2lambdaはテキストに察しお組合せ範疇文法\cite{steedman2000a}に基づく構文解析ず高階論理に基づく意味解析を行いテキストの意味を高階論理匏によっお衚珟し論理匏間の含意関係を定理蚌明噚を甚いお自動刀定する含意関係認識システムであるccg2lambdaは吊定や量化\cite{ccg2lambda}時間関係\cite{sugimoto-yanaka-2022-compositional}ず構成玠の構造にもずづく意味を広範囲に扱うこずができ近幎では䞀般ドメむンのテキストに限らず%%%%金融テキスト\cite{hokazono2018}や䟛述文曞\cite{koyano2021}の意味解析ぞの応甚研究も進められおいる金融テキスト\cite{hokazono2018}や䟛述文曞(小谷野他2021)\nocite{koyano2021}の意味解析ぞの応甚研究も進められおいるccg2lambdaを甚いお症䟋テキストの意味解析ず掚論を実珟できれば症䟋テキストの耇合語に含たれる吊定や量化ずいった構成玠の構造にもずづく意味を正しく扱い症䟋テキスト間の含意関係を正しく蚈算するこずが可胜ずなるそこで本論文ではccg2lambdaを改良しお症䟋テキストの高床な意味解析ず掚論を扱える掚論システムMedc2lメドシヌツヌ゚ルを提案する具䜓的にはccg2lambdaに耇合語解析モゞュヌルを远加するこずで耇合語を含む症䟋テキストに察しお頑健に意味解析ず掚論ができるようにするMedc2lの耇合語解析モゞュヌルは\begin{enumerate}\item[(i)]症䟋テキストに含たれる耇合語の抜出\item[(ii)]耇合語を構成する圢態玠間の意味的な関係を衚す意味珟象タグの付䞎\item[(iii)]意味珟象タグに基づく耇合語の構文解析\item[(iv)]意味珟象タグに基づく耇合語の意味解析\end{enumerate}から構成される.(i)で抜出した耇合語に察しお意味珟象タグのアノテヌションを行い(ii)では系列倉換モデルを孊習するこずによっお構築した耇合語意味珟象タグ分類モデルを甚いる(iii)では予枬された意味珟象タグを元に耇合語の構造をCFG解析したのちCCG郚分朚に倉換し(iv)では(iii)のCCG郚分朚に基づいお高階論理の意味衚瀺を導出する本研究の貢献は以䞋の3点である\begin{itemize}\item症䟋テキストに含たれる耇合語に察しお耇合語を構成する圢態玠間の意味関係を耇合語意味珟象タグずしお定矩しアノテヌションデヌタを構築した\item耇合語意味珟象タグに埓っお耇合語の構文解析・意味解析を行う耇合語解析モゞュヌルを提案しccg2lambdaず組み合わせお症䟋テキストの高床な意味解析ず掚論を実珟する論理掚論システムMedc2lを構築した\item日本語の症䟋テキストのための評䟡甚掚論デヌタセットを構築し提案する論理掚論システムず深局孊習の含意関係認識モデルの比范実隓を行った\end{itemize}なお本研究で構築した症䟋テキストの掚論システム耇合語意味関係デヌタセット症䟋テキストの掚論デヌタセットはそれぞれ研究利甚可胜な圢で公開予定である%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V25N01-02
蚀語に関する胜力を客芳的か぀自動的に把握する需芁が高たっおいる蚀語胜力把握の需芁がある堎面の䞀぀に認知症スクリヌニングがある日本は䞖界に先駆けお超高霢瀟䌚に突入した2013幎の高霢化率は25.1\%にのがり\footnote{内閣府平成26幎5月「遞択する未来」委員䌚\\http://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/special/future/chuukanseiri/04.pdf}䞖界でも䟋を芋ないスピヌドで高霢化が進行しおいる高霢化の進行に䌎い認知症高霢者の増加も芋蟌たれる2012幎8月の厚生劎働省発衚によるず2010幎における日垞生掻自立床II\footnote{「日垞生掻に支障を来すような症状・行動や意志疎通の困難さが倚少みられおも誰かが泚意しおいれば自立できる状態」を指す}以䞊の認知高霢者数\footnote{65歳以䞊を指す}は280䞇人にのがり将来掚蚈ずしお2025幎には323䞇人65歳以䞊の人口比率にしお9.3\%にたで䞊昇するだろうず予枬されおいる\footnote{認知症高霢者数に぀いおhttp://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002iau1.html}たた日本における人口10䞇人圓たりの若幎性認知症者数18〜64歳は47.6人にものがるずされおいる\footnote{若幎性認知症の実態等に関する調査結果の抂芁および厚生劎働省の若幎性認知症察策に぀いお\\http://www.mhlw.go.jp/houdou/2009/03/h0319-2.html}今や認知症は我々にずっお非垞に身近なものずなっおいる厚生劎働省の調査によるず\footnote{厚生劎働省の認知症斜策等の抂芁に぀いお\\http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12301000-Roukenkyoku-Soumuka/0000031337.pdf}最初に認知症に気づくきっかけずなる症状の䞀぀ずしお蚀語障害がある蚀語胜力は長期にわたる孊習や経隓によっお発達するものであり䞀定レベルたで発達した埌は加霢によっおも衰えにくいずされる\cite{Hampshire}䞀方で構文をあや぀る胜力は70代埌半を境に䜎䞋しはじめるずいう報告もある\cite{Kemper}Kemperによるず英文における認知症の進行床は語圙胜力構文胜力ずもに盞関関係にあり症状が進行するに぀れ構文胜力の顕著な䜎䞋がみられるずいう぀たり認知症は蚀語胜力ずりわけ語圙胜力に加霢の圱響ではない䜕らかの特城が衚出する可胜性をも぀ものであるもし蚀語胜力を枬りその兆候を捉えるこずができれば早期発芋や療逊に圹立぀のではないかず考えたたた留孊生の日本語胜力評䟡においおも蚀語胜力の自動枬定ぞの期埅が高たっおいる珟圚倚くの留孊生が日本語教育機関においお日本語を孊んでいる孊習者の習熟床に察し適切な評䟡を䞎えるこずが各教育機関に求められおいるが蚀語胜力の評䟡は䞀抂に容易ずは蚀えない具䜓的には䜜文課題やスピヌチテストなどの「曞く胜力」「話す胜力」の評䟡は評䟡者の䞻芳によっお行われるこずが䞀般的であるが\cite{Kimura,Torii,Kanakubo}このような評䟡は評䟡者の胜力や刀断に倧きく䟝存しおしたうずいう問題を孕む機械による客芳的か぀自動的な評䟡が実珟できれば評䟡者による刀断の揺れずいう問題を排陀した尺床ずしお掻甚できる可胜性がある近幎倧芏暡なコホヌト研究によっお数十幎の蚀語胜力の経過を芳察する詊みが行われおいるその結果老化や認知症などず加霢によるさたざたな胜力ずの関係は埐々に明らかになり぀぀ある\cite{Kubo,Snowdon}しかしこれらの取り組みには人手でのテキストデヌタの䜜成・収集テキストの分類各評䟡スコアの算出などが必芁であり時間・金銭的コストが高いたたテキストの分類には蚓緎を぀んだ専門家が必芁であるなど蚀語胜力枬定のハヌドルが高いそこで本研究では蚀語胜力枬定システム「蚀秀コトバカリ」を提案する蚀語胜力枬定における倧きな課題の䞀぀ずしお分析察象ずなるテキストデヌタの䜜成がある埓来は音声デヌタの曞き起こしなど人手でのテキスト化が必芁であり倚倧な時間を芁しおいた提案システムでは音声認識システムにより蚀語胜力の被枬定者の発話デヌタを自動的にテキスト倉換するこずでコストの倧幅な軜枛を行うただし音声認識システムの認識粟床には限界があり垞に正しい認識結果が埗られるずは限らない我々はこれたでにテキストデヌタに基づいお定量的に蚀語胜力を枬定する指暙以降蚀語胜力指暙ず衚蚘するを提案しおきた\cite{Aramaki2}たた提案指暙を甚いたテキスト分析の結果䞀郚の指暙TTRType・Token割合およびJEL日本語孊習語圙レベルによっお認知症者の特城的な傟向などを芳察できる可胜性を瀺した\cite{Shikata,Aramaki2}このうちTTRはType異なり語数ずToken延べ語数の比率(Type/Token)であるためTTRスコアは語の内容ではなく出珟回数のみに基づいお算出される指暙であり発話されたのがどのような語であるかずいう点に぀いおは関䞎しないそのためTTRを甚いた堎合たずえ語の内容の認識結果が誀っおいたずしおも算出されるスコアに問題は生じにくいず考えられるよっお提案システムでは先行研究における提案指暙を採甚し特にTTRスコアに着目するこずで音声認識による認識誀りの圱響を受けにくくさらに人手䜜業を排陀した定量的なスコア算出を実珟する本提案のポむントを以䞋に敎理する\begin{description}\item[分析テキスト䜜成コストの軜枛]音声認識システムを組み蟌むこずにより音声を録音入力するだけで蚀語胜力の枬定を可胜にする\item[スコアリングコストの軜枛]定量的に算出可胜な蚀語胜力指暙を採甚するこずにより認識誀りを蚱容しさらにスコア算出のための人間の介圚を省略可胜にする\end{description}本論文では採甚する蚀語胜力枬定指暙ず提案システムに぀いお抂説した埌䜎コストな蚀語胜力枬定の芁ずなる音声認識システムの利甚可胜性に぀いお怜蚌実隓の結果から議論する
V06N04-02
本皿では音声を甚いお人間ず機械が察話をする際の察話過皋を認知プロセスずしおずらえたモデルを提案する察話システムをむンタラクティブに動䜜させるためには発話理解から応答生成たでを段階的に管理する{\dg発話理解・生成機構}ず発話列をセグメント化し焊点および意図ず関連付けお構造的にずらえる{\dg察話管理機構}ずが必芁であるさらに入力に音声を甚いた音声察話システムでは音声の誀認識による゚ラヌを扱う機構を組み蟌む必芁があるこれらの機構は埓来比范的独立しお研究されおきた発話理解から応答生成たでを通しおモデル化したものに関しおは倧きく分類しお䞊列マルチ゚ヌゞェント(およびそれに付随する分散デヌタベヌス)によるモデル\cite{peckham91}ず逐次的なモゞュヌルの結合によるモデル\cite{jonsson91},\cite{airenti93}ずが提案されおいる䞊列マルチ゚ヌゞェントモデルは様々なレベルの制玄を同時に発話理解・生成に甚いおいるずいう人間の認知プロセスのモデル化になっおいるが制埡の難しさ・確実な動䜜保蚌の難しさから察話システムの実珟には逐次的なモゞュヌル結合方匏がよく甚いられおいる逐次的なモゞュヌル結合方匏においお音声察話システムに䞍可欠な発話の柔軟な解釈や次発話の予枬を行うためには個々のモゞュヌルが垞に参照できる情報を集䞭的に管理する察話管理機構が必芁になる察話管理機構に関しおGroszらは蚀語構造・意図構造・泚意状態の3芁玠に分割しおモデル化を行っおいる\cite{grosz86}蚀語構造をずらえる方法ずしおはスタックによるモデル化\cite{grosz86},\cite{allen96},\cite{jonsson91}\footnote{\cite{jonsson91}ではやりずり(働き掛け応答)単䜍を察話朚によっお管理しおいるがこの察話朚は働き掛け応答の2分朚の䞭にあらたなやりずりが挿入できるずいう圢匏なので本質的にはスタックず同機胜であるず考えられる}ずAND-OR朚によるモデル化\cite{young89},\cite{smith94},\cite{smith95}があるスタックによるモデル化は実珟しやすく泚意状態ずの関係が明確であるずいう利点を持぀しかし入れ子構造をなさないような副察話が生じた堎合にその管理が難しいたたナヌザから䞻導暩を取る発話(兞型的にはナヌザの誀った知識・方略を協調的に修正する発話)を生成した堎合にはいく぀かのスタック芁玠のポップを䌎うこずが倚くナヌザが䞻導暩を改めお取ろうずしたずきに必芁な情報がスタックから消えおいるずいう状況が生じるたた原則ずしおスタックからポップした情報にはアクセスできないので音声の誀認識による誀解を(しばらく察話が進んだ埌で)修正する必芁のある音声察話システムに甚いるには適しおいない䞀方AND-OR朚によるモデル化は基本的にタスクの問題構造の蚘述でありGroszらの蚀語構造ず意図構造ずを混同しおしたっおいるのでタスクの問題構造に埓わない察話(䟋えば詳现化察話やシステムの胜力に関するメタ的な質問など)は特別に扱わなければならないずいう欠点を持぀これらのこずを考え合わせるず音声察話に適した察話管理は焊点ずする範囲を適圓に絞りながらも過去の察話履歎にアクセスする可胜性を残した方法を甚いお蚀語構造ず意図構造を区別しお管理する必芁があるずいえる\cite{airenti93}では蚀語構造ず意図構造ずを区別しおモデル化しこれらを䌚話ゲヌムず行動ゲヌムず呌んでいるしかしそれぞれのゲヌムがどのように衚珟されるかに぀いおは郚分的にしか瀺されおおらず音声察話システムを構成するには䞍十分であるずいえるさらに音声察話システムに適甚する察話モデルには音声の誀認識による゚ラヌに察凊する機胜が䞍可欠である埓来研究の倚くは発話単䜍でのロバストな解析を実珟するこずに目暙が眮かれ\cite{kawa95}いく぀かの䟋倖を陀いおは察話システムに入力される発話たたは意味衚珟はナヌザの意図したものであるこずが前提になっおいたしかしある単語が同䞀カテゎリヌの単語ず眮き換わった堎合や遞択栌に関する情報が欠萜しおいた堎合などはロバストな解析では察凊できないので察話レベルでの察凊が必芁ずなる以䞊の議論より我々は音声察話システムのための察話モデルずしお逐次的なモゞュヌル結合による発話理解・生成機構蚀語構造ず意図構造ずを区別した察話管理機構それら盞互の密接な情報のやりずりによる頑健な凊理の実珟が必芁であるず考えた本皿で提案するモデルは(1)\cite{airenti93}で提案された䌝達行為理解のプロセスモデルを音声察話システムに適甚可胜なレベルたで具䜓化し(2)それらず蚀語構造を衚珟した䌚話空間意図構造を衚珟した問題解決空間ずのやりずりを芏定し(3)個々のプロセスで同定可胜な誀りぞの察凊法を網矅的に蚘述したものであるこのモデルを実装するこずによっおある皋床の゚ラヌにも察凊できる協調的な音声察話システムの実珟が期埅できる以埌本皿では我々のモデルに関しお発話理解・生成機構䌚話レベルの管理機構問題解決レベルの管理機構に぀いお順に説明し最埌に動䜜䟋を瀺す
V06N02-03
近幎連続音声認識においおN-gram蚀語モデルによる蚀語制玄を甚いた手法が幅広く甚いられおいるN-gramは倧芏暡なテキストデヌタを統蚈的に解析し盎前の{\itN-1}個の単語から次の単語ぞの遷移を確率的に䞎える非垞に単玔な蚀語モデルであるしかしその構築・実装の容易さ統蚈的音響モデルずの盞性の良さ認識率向䞊や蚈算時間の短瞮の効果が倧きい等の理由から連続音声認識にはでは盛んに甚いられおいる\cite{Bahl}\cite{Woodland}N-gramは圓初英語の連続音声認識に察しお適甚されその有効性が瀺された英語の文章は単語がスペヌスで区切られおおりテキストデヌタから単語を単䜍ずしたN-gramが容易に構築できるしかし日本語の文章は文字が連続しおおり単語の境界が明らかではなくテキストデヌタのみでは単語N-gramを構築するこずはできないこのため我々は日本語の連続音声認識の認識単䜍ずしお圢態玠を甚いおいるがその有効性に぀いお章で明らかにしおいる圢態玠を単䜍ずしたN-gramを構築する堎合テキストデヌタに圢態玠を付䞎するいわゆる圢態玠解析を行う必芁があるしかしN-gramを構築するのに必芁な倧量のテキストデヌタを党お人手で圢態玠解析を行うには倚倧な劎力ず時間が必芁でありたたかなりの経隓がある人が䜜業を行わなければ付䞎された圢態玠の揺れも倧きくなるず考えられる埓っお倧量のデヌタをより正確に圢態玠解析を行うためには自動的に圢態玠解析する手法が望たしい自動圢態玠解析は埓来人手で䜜成したルヌルにより解析を行う方法が䞻流であったがルヌルの䜜成の䜜業は盞圓の知識・経隓が必芁でありたた話し蚀葉等のより自然な文を党おカバヌできか぀矛盟のないルヌルを䜜成するのは困難であるず考えられるこれに察し本論文ではN-gram統蚈に基づく圢態玠解析手法を考えるN-gramを構築するためには事前に圢態玠䜓系の構築や定矩を行う必芁はあるが埓来の圢態玠解析で必芁であった圢態玠間の接続ルヌルの䜜成・重みの倉曎等の䜜業に代わりある皋床の量の圢態玠デヌタを収集するずいう比范的単玔な䜜業で構築できる利点があるたたより自然な発話文に察しおもデヌタさえ収集できれば容易に適甚可胜である章ではN-gramを甚いた圢態玠解析の原理を説明する統蚈的モデルにより圢態玠解析を行うためには通垞は統蚈モデルの孊習甚ずしお圢態玠解析枈みの蚀語コヌパスが敎備されおいるこずが前提ずなるこのため山本らは\cite{Yamamoto}蟞曞ず接続コストのみを甚いお文コヌパスから圢態玠ネットワヌクを生成し生成された圢態玠ネットワヌクから隠れマルコフモデルを孊習し圢態玠解析を行うこずにより圢態玠解析された蚀語コヌパスが存圚しない堎合でも圢態玠解析が可胜な手法を提案しおいるしかしこの方法では圢態玠解析にかかるコストは非垞に小さいずいう長所はあるが圢態玠解析の結果はモデル化胜力の䜎いずされる品詞Bigramず倧きくは倉わらず圢態玠解析の正解率の適合率が93.5\%皋床ず報告されおおり正しい圢態玠デヌタを孊習しない方法には粟床に限床があるず考えられる圢態玠解析の粟床は連続音声認識の粟床にも倧きく圱響するず考えられるため我々は高い粟床でか぀できるだけコストを抑えた圢態玠解析の手法を考えるこのため本論文では圢態玠解析のためのN-gram蚀語モデルずしおより少ない量の圢態玠解析された蚀語コヌパスから粟床の高い予枬粟床の蚀語モデルを埗るため品詞ず可倉長圢態玠列の耇合N-gram\cite{Masataki}を甚いるこずを提案する耇合N-gramは基本的には品詞を単䜍ずしたN-gramであるが蚀語モデルずしおの粟床を高めるため特定の圢態玠は品詞クラスから分離させ独立しお扱いさらに特定の圢態玠列を結合させお新たな単䜍ずしお扱うモデルであるこのため品詞ずいう単䜍では衚珟できない圢態玠独自の特城を衚珟できか぀長い範囲の圢態玠間の連接関係を効率良く衚珟するこずができるモデルである章では品詞ず可倉長圢態玠列の耇合N-gramに぀いお解説する通垞連続音声認識では蟞曞に登録されおいる語いを察象ずした認識が行われおいるしかし圢態玠解析では倧量のテキストデヌタをたずめお凊理するため蟞曞に登録されおいない未知語が含たれおいる堎合も倚く存圚するこのため圢態玠解析においおは未知語を含む文に察しおも正確に凊理が行えるこずが重芁であるず考える本論文では品詞から未知語が出珟確率する確率を考えるこずにより未知語の圢態玠解析も行えるよう章で定匏化を行った本論文で䜿甚した耇合N-gramは品詞を基本単䜍ずしたN-gramであるためこのような未知語凊理が容易である第章では圢態玠解析実隓により圢態玠N-gramや品詞N-gramに察する耇合N-gramの有効性を瀺し最埌の章で本論文の結論を述べる
V30N03-06
テキスト平易化\cite{shardlow-2014}ずは難解な文の意味を保持し぀぀文法や語圙を倉曎し平易な文に倉換する蚀い換え生成タスクの䞀皮であるこの技術は構文解析文曞芁玄情報抜出機械翻蚳などの他の自然蚀語凊理タスクの性胜改善のために䜿われおいる\cite{chandrasekar-1996,xu-2009,evans-2011,stajner-2016}たた子䟛や蚀語孊習者ぞの蚀語孊習支揎\cite{watanabe-2009,allen-2009}や倱読症の人々ぞの文章読解支揎\cite{canning-2000}にも圹立おられおいる本研究では英語母語話者に察する蚀語教育支揎\cite{petersen-2007,watanabe-2009,allen-2009}を目的ずしお難易床制埡可胜なテキスト平易化に取り組むむンプット仮説\cite{krashen-1985}では孊習者の蚀語胜力は僅かに高い氎準の教材で孊習するこずで効果的に向䞊し孊習意欲を削ぐような過床に難易床の高い教材では向䞊しにくいずされおいるそのため蚀語孊習の教材は孊習者の蚀語胜力や読解力に合わせお耇雑な語圙や構文が少ないテキストに倉換しお䜜成される\cite{crossley-2007}しかしその䜜業負荷は高く教員の負担ずなっおいるそこで適切な難易床の文を自動生成するために倚段階の難易床付きパラレルコヌパスであるNewselaコヌパス\footnote{\url{https://newsela.com/data/}}\cite{xu-2015}を甚いお目暙ずする難易床に合臎した平易な文を生成するテキスト平易化の難易床制埡\cite{scarton-2018,nishihara-2020,agrawal-2021,yanamoto-2022}が研究されおいるテキスト平易化は文䞭の単語やフレヌズに「削陀」や「眮換」の線集操䜜を斜すこずで実珟されるたた蚀語教育ぞの応甚を目的ずした堎合文構造を耇雑にし文の難易床を䞊げる芁因ずなる付加的な情報すなわち文の䞻意に察する枝葉の情報に぀いおは省略するこずを蚱容する本研究では難易床をK$12$に基づき幌皚園の幎長から高等孊校$3$幎生たでの$13$幎間の孊幎に察応するものずする衚\ref{tbl:example}に本研究で甚いるNewselaから抜粋したテキスト平易化の䟋を瀺すここではK$12$における$12$幎生高校$3$幎生向けのテキストを$7$幎生䞭孊$1$幎生や$5$幎生小孊$5$幎生向けに平易に曞き換えおいる$7$幎生向けのテキストにおける\textbf{areas}や\textbf{emotion}は$5$幎生向けのテキストではそれぞれより平易な\textbf{parts}や\textbf{feelings}に「眮換」されおいるたた$12$幎生向けのテキストにおいお付加的な情報である\textbf{noticeable}や\textbf{accordingto[...]BiobehavioralReviews}は$7$幎生および$5$幎生向けのテキストでは省略されおいる%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%table1\begin{table}[t]\input{05table01.tex}%\caption{Newselaにおける孊幎に応じたテキスト平易化の䟋}\label{tbl:example}\end{table}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%深局孊習に基づくテキスト平易化の手法にはニュヌラル系列倉換モデルを甚いお文を生成する生成ベヌスのアプロヌチ\cite{nisioi-2017,zhang-2017,kriz-2019,martin-2022}がある生成ベヌスのアプロヌチには文党䜓を柔軟に蚀い換える利点があるしかし入力文ず出力文が同䞀蚀語ずいうタスクの性質䞊機械翻蚳ずは異なり入力文を倧幅に蚀い換える孊習が難しく積極的な蚀い換えを行いづらいずいう問題がある䞀方もう䞀぀のアプロヌチずしお各単語に察しお線集操䜜を適甚しお入力文を蚀い換える線集ベヌスのアプロヌチ\cite{alva-2017,dong-2019,kumar-2020}がある線集ベヌスのアプロヌチでは各単語に察しお行う操䜜が明瀺的であるため生成ベヌスのアプロヌチの問題点である保守性は改善されるが文党䜓を柔軟に蚀い換えるこずは難しい.生成ベヌスおよび線集ベヌスを組み合わせたハむブリッドなアプロヌチ\cite{kajiwara-2019,agrawal-2021,dehghan-2022}は語圙に関する制玄を生成ベヌスのモデルに䞎えるこずで各アプロヌチの利点を掻かすハむブリッドなアプロヌチでは出力を避ける負の語圙制玄ずしお難解な単語を遞択し平易な文を生成するが平易な単語の出力を促す正の語圙制玄を適甚する詊みは行われおいない正の語圙制玄も甚いるこずで負の語圙制玄のみを甚いる堎合よりも難解な文から平易な文ぞの蚀い換えを促進するず期埅できるそこで本研究ではテキスト平易化の難易床制埡の品質を向䞊させるためにハむブリッドなアプロヌチに察し正・負䞡方の語圙制玄を導入する.具䜓的には目暙ずする難易床ず線集操䜜の予枬に基づき出力文に出珟させない単語の制玄負の制玄ず出力文に出珟させる単語の制玄正の制玄を䜜成するたたこれらを甚いお正・負䞡方の語圙制玄を事前蚓緎枈み系列倉換モデルに導入し積極的か぀柔軟な文生成を促進させる.Newselaコヌパス\cite{xu-2015}ずNewsela-Autoコヌパス\cite{jiang-2020}を甚いた英語のテキスト平易化における評䟡実隓の結果提案手法が平易性に関する評䟡指暙ず制埡性に関する評䟡指暙を向䞊させるこずを確認できた.たた人手評䟡を行った結果比范手法よりも文法的に正しく入力文の意味が保たれた文を生成できるこずを確認したこれは提案手法の線集操䜜予枬に基づく制玄によっお文法的に正しい文構造や意味を保぀こずに寄䞎する単語の出力を促せおいるからだず考えられる%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V14N05-04
本論文ではランダムな初期倀を䜿っおNon-negativeMatrixFactorization(NMF)による文曞クラスタリングを耇数回行いそれらの結果をアンサンブルするこずでより粟床\footnote{本論文においお甚いる「クラスタリングの粟床」ずはクラスタリングの正解率(accuracy)ず同矩である぀たりここでは暗にクラスタリングの正解があるこずを想定しおおり埗られた結果がどの皋床正解に近いかずいう尺床の意味で「クラスタリングの粟床」ずいう甚語を甚いる}の高い文曞クラスタリングの実珟を目指す耇数のクラスタリング結果を統合する郚分で埓来のハむパヌグラフの代わりに重み付きハむパヌグラフを甚いるこずが特城である文曞クラスタリングは文曞の集合に察しお知的な凊理を行う基本的な凊理でありその重芁性は明らかである䟋えばテキストマむニングの分野では文曞クラスタリングは基本的な構成芁玠であるし\cite{TextMiningBook}情報怜玢の分野では怜玢結果の抂芳を芖芚化するために怜玢された文曞の集合をクラスタリングする研究が盛んに行われおいる\cite{hearst96reexamining}\cite{leuski01evaluating}\cite{zeng-learning}\cite{kummamuruwww2004}文曞クラスタリングではたずデヌタずなる文曞をベクトルで衚珟する通垞bagofwordsのモデルを甚い次にTF-IDFなどによっお次元の重みを調敎するこのようにしお䜜成されたベクトルは高次元か぀スパヌスになるために文曞クラスタリングではクラスタリング凊理を行う前に䞻成分分析や特異倀分解などの次元瞮玄の手法を甚いるこずが行われる\cite{boley99document}\cite{deerwester90indexing}次元瞮玄により高次元のベクトルが構造を保った状態で䜎次元で衚珟されるためクラスタリング凊理の速床や粟床が向䞊するNMFは次元瞮玄の手法を応甚したクラスタリング手法である\cite{nmf}今クラスタリング察象の\(m\)次元で衚珟された\(n\)個の文曞を\(m\)行\(n\)列の玢匕語文曞行列\(X\)で衚す目的ずするクラスタの数が\(k\)である堎合NMFでは\(X\)を以䞋のような行列\(U\)ず\(V^{T}\)に分解するそしお行列\(V\)がクラスタリング結果に察応する\[X=UV^{T}\]ここで\(U\)は\(m\)行\(k\)列\(V\)は\(n\)行\(k\)列である\(V^{T}\)は\(V\)の転眮を衚すたた\(U\)ず\(V\)の芁玠は非負である䞎えられた\(X\)ず\(k\)からある繰り返し凊理により\(U\)ず\(V\)を埗るこずができる\cite{lee00algorithms}しかしこの繰り返し凊理は局所最適解にしか収束しない぀たりNMFでは䞎える初期倀によっお埗られるクラスタリング結果が異なるずいう問題がある通垞は適圓な初期倀を䞎える実隓を耇数回行いそれらから埗た耇数個のクラスタリング結果の䞭で\(X\)ず\(UV^{T}\)の差\footnote{差は\(||X-UV^{T}||_{F}\)により枬定する}が最小のもの぀たり\(X\)の分解の粟床が最も高いものを遞ぶしかし分解の粟床は盎接的にはクラスタリングの粟床を意味しおはいないため最も粟床の高いクラスタリング結果を遞択できる保蚌がないここではNMFの分解の粟床を甚いお耇数個のクラスタリング結果から最終的なクラスタリング結果を遞ぶのではなく耇数個のクラスタリング結果をアンサンブルさせおより粟床の高いクラスタリング結果を導くアンサンブルクラスタリングを詊みる䞀般にアンサンブルクラスタリングの凊理は2段階に分けられるたず第1段で耇数個のクラスタリング結果を生成し次の第2段でそれらを組み合わせ最終的なクラスタリング結果を導く耇数個のクラスタリング結果を生成する手法ずしおはk-meansの初期倀を倉化させたり\cite{fred02data}ランダムプロゞェクションにより利甚する特城を倉化させたり\cite{fern_clustensem03}``weakpartition''を生成する研究などがある\cite{topchy03combining}たた耇数個のクラスタリング結果を組み合わせる手法ずしおはデヌタ間の類䌌床を新たに構築する手法\cite{fred02data}やデヌタの衚すベクトルを新たに構築する手法\cite{strehl02}などがあるここでは埌者の手法を改良しお甚いる論文\cite{strehl02}ではデヌタの衚すベクトルを新たに構築するために耇数個のクラスタリング結果からデヌタセットに察するハむパヌグラフを䜜成するこのハむパヌグラフはデヌタセットが衚す行列に盞圓するこのハむパヌグラフで衚珟されたデヌタに察しおクラスタリングを行い最終的なクラスタリング結果を埗るただしこのハむパヌグラフでぱッゞの重みが0か1のバむナリ倀であるハむパヌグラフが行列に盞圓するず考えるず゚ッゞの重みの意味は同じクラスタに属する床合いずなりバむナリ倀で衚すよりも非負の実数で衚す方がより適切ず考えられるそこで本論文ではハむパヌグラフの゚ッゞの重みに非負の実数倀を䞎える具䜓的にはNMFのクラスタリング結果が行列\(V\)で埗られ同じクラスタに属する床合いが\(V\)から盎接求められるこずを利甚するたたここではこの実数倀の重みを付けたハむパヌグラフを重み付きハむパヌグラフず呌ぶこずにする実隓ではk-meansNMF通垞のハむパヌグラフを甚いたアンサンブル手法および重み付きハむパヌグラフを甚いたアンサンブル手法本手法の各クラスタリング結果を比范し本手法の有効性を瀺す
V03N04-05
自然蚀語凊理のための蚀語リ゜ヌスずしお語圙蟞曞が最も基本ずなるが構文構造の基本ずなる構成芁玠は文節間あるいは単語間の係り受け構造である係り受け関係はCFG芏則の最も単玔な圢匏であるチョムスキ暙準圢ず芋なすこずができる通垞この関係は共起関係ず呌ばれおいる本論文は文法芏則ずいうよりは蚀語デヌタの䞀皮ず芋なせる共起関係を甚いお日本語の係り受け解析を行いか぀曎新孊習機胜を取り入れるこずによりカナ挢字倉換に芋られるような操䜜性の良さを有する簡䟿な日本語係り受け解析゚ンゞンを提瀺するこずを目的ずするこれたで共起関係による自然蚀語解析には\cite[など]{Yoshida1972,Shirai1986,TsutsumiAndTsutsumi1988,Matsumoto1992}の研究がある\cite{Yoshida1972}は本論文に最も関係するもので係り受けによる日本語解析の基瀎を䞎えるものである\cite{Shirai1986}は日本語の共起関係の蚘述単䜍ずしお品詞ず個別単語ずの䞭間に䜍眮するず芋なせるクラスタヌ分類で䞎えるずずもに半自動的にむンクリメンタルに共起蟞曞を拡倧するこずを述べおいる\cite{TsutsumiAndTsutsumi1988}は英語に関しお動詞の栌ペアヌずしお共起関係を捉えおいる\cite{Matsumoto1992}は英語構文解析の芏則に共起関係を抜出する補匷項を付け加ぞ項以䞊の倚項関係を解析時に自動的に抜出しおいるしかしいずれのシステムも共起関係だけから実甚芏暡の係り受け解析を構築したものはない䞀般に共起関係は\cite{Yoshida1972}を陀き係り偎の自立語ず付属語機胜語列および受け偎の自立語終止圢で論じられるこずが倚いその際係り偎の付属語は䞡方の自立語の衚局栌関係子ずしお考えられおいる\cite{Yoshida1972}は二文節間の関係に着目しお受け偎も自立語ず付属語列ずしお考察したさらに機械凊理の芳点から付属語・補助甚蚀・副詞などの語は個々の単語で蚘述し他の語は品詞氎準で扱ったこれを準品詞氎準ず称しおいる本論文では副詞も含めおすべお自立語は品詞で蚘述し付属語列はリテラルで衚珟するこずにする品詞に瞮退させおいるためこれを瞮退型共起関係あるいは省略しお単に共起関係ず呌ぶ本論文では実際の文章から機械的に抜出した係り受け関係を共起デヌタずしいわゆる文法芏則の類を䞀切䜿甚せずに係り受け解析システムを構築するその際共起関係の構文情報の䞭に連続性の抂念を導入しおこれたで文法的には曖昧であるずされおいた構造も本質的に曖昧性が解消出来おいるのではないが実際の文章では出珟頻床が少ないずか分野を限定すれば同䞀文䜓が続く傟向があるために係り受けパタヌンを絞り蟌めるのではないかず予想しお開発したこれは最近研究の盛んなコヌパスに基づく統蚈的蚀語凊理の䞀぀の詊みにもなるたた単玔な圢匏の共起関係のみを甚いお解析を行うため日本語の係り受け解析で䞀文ごずに芏則に盞圓する共起関係を孊習する機胜を持たせるこずができ共起関係の曎新機胜ず䜵甚するこずで埓来のものず比范しお柔軟性拡匵性に富んだシステムが埗られる以䞋\ref{data-str}章では構文構造ず共起関係のデヌタ構造を定矩する\ref{new-ana}章では本共起関係を甚いた孊習機胜付き日本語係り受け解析システムを説明する\ref{eval}章では解析システムの実隓結果を瀺し評䟡を行う
V04N03-03
\label{sec:intro}近幎膚倧な電子化された情報の䞭から必芁な情報を怜玢する技術の必芁性が高たっおいるむンタヌネットの爆発的な普及に䌎っおナヌザが求める情報を持぀wwwサヌバを怜玢するシステムが実際数倚く出珟しおきおいるしかしこれらの怜玢システムのほずんどはナヌザが入力した怜玢キヌワヌドそのものを含むテキスト(に察応したwwwサヌバ)を怜玢するシステムである怜玢キヌワヌドに意味的に類䌌しおいる単語たで考慮した\footnote{単にキヌワヌドを同矩語・類矩語のリストを䜿っお展開する埓来手法では䞍十分であり類䌌の床合に埓っお文曞を敎列させお䞊䜍のものだけナヌザに提瀺出来なくおはならないキヌワヌド「画家」に察しお同矩語「画䌯」や類矩語「むラストレヌタヌ」,「デザむナヌ」や䞊䜍抂念である「絵描き」,「芞術家」などたでも含むものを怜玢し類䌌床順に出力するこずが望たれる}怜玢(以䞋類䌌怜玢ず呌ぶ)は出来ない䞀方シ゜ヌラスに基づく意味的類䌌性を䜿った翻蚳解析文曞怜玢などの研究が行なわれおきおいるただこれらの先行研究には(1)シ゜ヌラスの階局構造が平衡しおいるず仮定しおいるずいう問題ず(2)単語の倚矩性の解消を行なっおいないずいう問題があった本論文では階局構造が平衡しおいないシ゜ヌラスにも適甚できるより䞀般的な単語間の意味的類䌌床を提案する本提案では各単語が担う抂念間の最䞋䜍共通䞊䜍抂念が有する䞋䜍抂念の総数が少ないほど単語間の類䌌床が倧きくなる筆者らはこの意味的類䌌床ず倧芏暡シ゜ヌラスの䞀぀であるEDRシ゜ヌラスを䜿っお類䌌怜玢システムを実装したさらに粟床を向䞊させるために単語の倚矩解消手法をこの怜玢システムに導入した本類䌌怜玢システムは単語間の物理的近さず単語の重芁床を甚いた拡匵論理型の埓来システムに基づいおいるこの埓来システムずの比范実隓を行ない意味的類䌌性ず倚矩解消を甚いた提案の類䌌怜玢手法\footnote{本手法では類矩語を怜玢可胜にするこずによっお再珟率を䞊げその範囲内で倚矩によるノむズを排陀し適合率を䞊げるこずを目指しおいるさらに再珟率を重芖する堎合には関連語たで含めお怜玢するこずが必芁ず考えられる}によっお再珟率・適合率が向䞊したこずを確認した以䞋\ref{sec:method}節で提案した意味的類䌌床採甚した倚矩解消手法それらを甚いた類䌌怜玢ベヌスずなる拡匵論理型怜玢に぀いお瀺し\ref{sec:experiment}節で前節で述べた類䌌怜玢手法による適合率・再珟率の改善及び倚矩解消手法の比范に぀いお瀺し\ref{sec:conclusion}節でたずめる
V18N01-01
日本語非母語話者が日本語の䜜文をする堎合共起衚珟知識が䞍足するため䞍自然な文を産出するこずがある日本語に蚀語盎芳のない非母語話者にずっお共起衚珟の適切さの刀断は難しい\cite{杉浊}は母語話者ず非母語話者の知識の決定的な違いは蚘憶しおいるコロケヌション知識の量ず質の違いではないかず考え非母語話者の䜜文の䞍自然さを説明しおいるこのような非母語話者の問題に察しお第二蚀語習埗の研究では文の産出には䟋文の提瀺\cite{Summers}や語の甚法・共起関係の孊習\cite{Granger}が重芁であるず考えられおいるしかし日本語孊習者に察する日本語知識の情報源ずしお囜語蟞兞はあたり圹に立たない囜語蟞兞は難しい蚀葉の意味を調べたり衚蚘を確かめたりするのに䜿甚され母語話者にずっお自明である語の甚法や䟋文に぀いおは十分に説明されおいないこのため日本語非母語話者でも日本語—母語蟞曞を䜵甚するこずで芋出し語の䞻芁な意味を確認するこずはできるが産出しようずしおいる共起衚珟が自然であるかどうかを刀断するこずは困難であるそこで動詞の芋出し語に察しお共起する名詞ず䟋文が瀺された日本語孊習者のためのコロケヌション蟞兞が䜜成されおいる\cite{姫野}しかし蟞曞に蚘述できる情報は限られおいるためやはり孊習者が産出しようずしおいる衚珟が自然であるかどうかを確認できるずは限らないしかも日本語非母語話者が䜜文をする堎合自分が衚珟したい事柄に適した日本語の衚珟を思い぀かないこずがしばしばある名詞は母語—日本語蟞曞である皋床遞択できるが特に動詞は難しい母語で思い぀いた動詞を母語—日本語蟞曞で調べるあるいは類語蟞曞を利甚しお単語を拡匵するずいうこずも考えられるがそうしお埗られた動詞$v$を甚いた衚珟が自然な衚珟であるかどうかは䞍明である動詞$v$を囜語蟞兞あるいは姫野2004の蟞曞で調べおも$v$を甚いた衚珟が甚䟋ずしお蚘茉されおいる可胜性は前述のように䜎いたた非母語話者の䞍自然なコロケヌションは蟞曞匕きによる母語からの類掚が原因で生じるこずがある\cite{滝沢}さらにそもそも母語からの類掚による蟞曞匕きで埗られる単語は限られおおり母語—日本語蟞曞および類語蟞曞を甚いおも適切な単語が芋぀からないこずさえある䞀方\cite{Nishina}や\cite{Kilgariff}で提案されおいるシステムは名詞からその名詞ずの共起頻床の高い動詞や結び぀きが匷いDice係数などで刀定動詞を怜玢するこずができるしかし名詞ず出珟頻床の高い動詞や結び぀きが匷い動詞の䞭に自分が意図する動詞があるずは限らないためそのような動詞の䞭から自分が意図する動詞を芋぀けるのは難しい本研究ではコロケヌションのうち日本語文を構成する最も基本的なものの䞀぀である名詞$n$が栌助詞\footnote{本皿では動詞に係る名詞の栌を衚す可胜性のある助詞ずしお「が」「を」「に」「で」「ず」「ぞ」「から」「たで」を扱いこれを栌助詞ず呌ぶこずにする}$c$を䌎っお動詞\footnote{機胜語「させる」䜿圹「られる」受身「できる」可胜に぀いおは動詞ずこれらの機胜語を合わせお䞀単語ずしお扱う}$v$に係っおいる共起衚珟$\tupple{n,c,v}$を察象ずし孊習者が入力した共起衚珟$\tupple{n,c,v}$に察しおそれから連想される適切な共起衚珟代替共起衚珟\footnote{代替共起衚珟が入力された共起衚珟自身である堎合もある}ず呌ぶの候補を提瀺する手法を提案する本皿ではその手始めずしお共起衚珟$\tupple{n,c,v}$においお$n,c$が正しいずいう前提の䞋動詞のみを眮き替えた代替共起衚珟の候補を提瀺する手法を扱うこれは予備調査においお䞍自然な$\langle名詞—栌助詞—動詞\rangle$共起衚珟を収集した結果動詞の誀甚が倚かったため孊習者が䜜文する際名詞の遞択よりも動詞の遞択の方が難しいず考えたからであるなお代替共起衚珟䞭の眮き替えられた動詞を代替動詞ず呌ぶ$n$$c$が正しいずいう前提の䞋孊習者日本語非母語話者が適切な共起衚珟$\tupple{n,c,v'}$を産出する際の困難は前述したように\begin{itemize}\item蟞曞や自身の語圙知識に基づいお自身が意図しおいる意味を持぀動詞衚珟したい内容を衚す動詞$v'$の候補を芋぀けるこず\item候補動詞に察しお$\tupple{n,c,v'}$が共起ずしお自然であるかどうかを刀断するこず\end{itemize}である\ref{共起の自然さ}節で述べるように共起衚珟が䞍自然であるずいう刀断を䞋すこずは難しいが母語話者コヌパスを利甚すれば共起衚珟が自然であるこずはかなりの粟床で刀定するこずができる䞀方\ref{誀甚ず正甚の関係}節で述べるように「誀甚共起衚珟$\tupple{n,c,v}$の$v$ずの出珟環境が類䌌しおいる順に党動詞を䞊べた堎合$v$の代替動詞はその䞊䜍にある傟向にある」ず考えられるこれは予備調査においお$v$ず$v'$の共通点ずしお別の名詞—栌助詞ずであればどちらも共起できるケヌスがあるこずに気付いたからであるそこで本皿ではこの仮説に基づき母語話者コヌパスを甚いお$\tupple{n,c}$ずの共起が自然ず刀定される代替動詞候補を孊習者が入力した共起衚珟の動詞ずの出珟環境の類䌌床の降順に提瀺する手法を提案するこれは孊習者が適切な共起衚珟を産出する際の二぀の困難を克服するための情報を提䟛するものであり䜜文支揎システムずしお有甚ず考えられるなお提瀺される候補動詞は共起の自然さはある皋床保蚌されるものの孊習者が意図した意味を持぀動詞ずは限らないため囜語蟞兞や日本語—母語蟞曞を調べお意図した意味を持぀動詞を孊習者自身が候補動詞の䞭から遞択する必芁がある日本語孊習者の堎合でも囜語蟞兞や日本語—母語蟞曞を甚いるこずにより候補動詞の䞻芁な意味は把握でき自身が意図した意味を持぀動詞かどうかの刀断はできるず考えおいるが実際にそのような刀断が可胜かどうかは孊習者の日本語胜力にも䟝存するこのため本研究では䞭玚孊習者をシステムの利甚者ずしお想定しおいるたた共起衚珟の誀甚のうち初玚孊習者に倚い栌助詞の誀りや䞭玚孊習者に倚い動詞の自他の誀りなどの文法的誀りは係り受け解析噚の文法蟞曞を䜿っお指摘・蚂正が可胜であるため察象ずしない本皿では孊習者の䜜文から埗られる誀甚共起衚珟ずそれを自然な衚珟に修正したもの正甚共起衚珟の察からなるデヌタ誀甚・正甚共起衚珟デヌタを甚いお前述の仮説を怜蚌する同時にシ゜ヌラスを甚いた堎合ずの比范から誀甚動詞に察する代替動詞候補を順序付けお提瀺するための尺床ずしお出珟環境の類䌌床の方が意味的な類䌌床よりも有甚であるこずを瀺すたた同誀甚・正甚共起衚珟デヌタを甚いお提案手法に基づいた共起衚珟に関する䜜文支揎システムの実甚性を怜蚎する
V32N01-06
label{sec:introduction}ニュヌラル機械翻蚳(NeuralMachineTranslation,NMT)は埓来の統蚈的機械翻蚳(StatisticalMachineTranslation,SMT)を短期間で凌駕し珟圚の機械翻蚳技術の䞻流ずなったSMTでは句単䜍の翻蚳仮説を組み合わせながら耇数の独立したモデルを統合しお探玢を行っおいおしばしば流暢性に難があったのに察しNMTは単䞀の倧芏暡ニュヌラルネットワヌクを甚いお入出力の文内コンテキストを柔軟に参照しながら入力文を出力文に盎接倉換するこずで自然で流暢な翻蚳を実珟しおいる䞀方でNMTにも様々な課題があるこずが議論されおおり\cite{koehn-knowles-2017-six}その1぀ずしお長文の入力に察する蚳抜けや誀蚳が発生が挙げられおいる泚意機構\cite{bahdanau2016neural,luong-etal-2015-effective}はその軜枛に䞀定の圹割を果たしたが非垞に長い文や耇雑な構造を持぀文に察しおは十分でなくNMTのためのモデルの䞻流であるTransformer\cite{attention}でもこの問題は十分に解決できおいないこずが報告されおいる\cite{neishi-yoshinaga-2019-relation}長文の翻蚳粟床䜎䞋の課題に察しお統蚈的機械翻蚳では長文を統語構造䞊の節に分割しお翻蚳し䞊べ替えお結合する分割統治的手法が提案されおいる\cite{sudoh-etal-2010-divide}たた\citeA{kano2022improving}はNMTにおける長文のための分割統治的手法を提案しおいる\citeA{kano2022improving}の手法による翻蚳プロセスは倧きく(1)節単䜍の翻蚳ず(2)節単䜍の翻蚳結果の連結ず曞き換えの2぀に分かれおおり各プロセスはそれぞれ別のseq2seqモデルで実斜されるしかしその性胜向䞊は限定的でありその理由ずしお(1)節分割の方法(2)節分割埌の節の翻蚳粟床の2぀の課題が挙げられおいる(1)は\citeA{sudoh-etal-2010-divide}によるプレヌスホルダを䜿った階局的な分割ではなくフラットな構造のたた分割を行ったこずで埋め蟌み埓属節を含む節が分断されおしたうこずに起因しおいるたた(2)は(1)による節の分断に加えNMTの利点である文内コンテキストの参照が節単䜍の翻蚳で掻甚できないこずが理由に挙げられる本研究ではこの2぀の課題に泚目し英日翻蚳における長文の翻蚳粟床の向䞊を詊みる具䜓的には以䞋の2぀を提案する%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%\begin{enumerate}\item等䜍接続詞の前埌に限定した節分割\item文内コンテキストを参照可胜な節単䜍翻蚳\end{enumerate}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%これらにより以䞋の効果が期埅できる%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%\begin{enumerate}\item埋め蟌み埓属節による節の分断を避け節ずしおほが完党な状態での翻蚳\item各節を翻蚳する際に同䞀文内の他の節の情報を参照できるこずによる節翻蚳の粟床向䞊\end{enumerate}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%提案手法は倚蚀語BARTモデル\cite{mbart}を利甚しASPECを察象にした英日機械翻蚳実隓においお41単語以䞊の長い入力文に察しおベヌスラむンを䞊回るBLEUを達成したたた提案手法が適甚された文のみに限ればより短い入力文に察しおもベヌスラむンを䞊回る翻蚳粟床が埗られるこずが確認された%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%S2
V24N02-04
近幎Twitter等を代衚ずするマむクロブログが普及し個人によっお曞かれたテキストを察象ずした評刀分析や芁望抜出興味掚定に基づく情報提䟛など個人単䜍のマヌケティングのニヌズが高たっおいる䞀方このようなマむクロブログ䞊のテキストでは口語調や小文字化長音化ひらがな化カタカナ化など新聞等で甚いられる暙準的な衚蚘から逞脱した厩れた衚蚘以䞋厩れ衚蚘ず呌ぶが倚く出珟し新聞等の暙準的な日本語に比べ圢態玠解析誀りが増加するこれらの厩れ衚蚘に察し蟞曞に存圚する語にマッピングできるように入力衚蚘を正芏化しお解析を行うずいう衚蚘正芏化の抂念に基づく解析が耇数提案され有効性が確認されおいる\cite{Han2011,Han2012,liu2012}日本語における衚蚘正芏化ず圢態玠解析手法ずしおは倧きく(1)ルヌルにもずづいお入力文字列の正芏化候補を列挙しながら蟞曞匕きを行う方法\cite{sasano-kurohashi-okumura2013IJCNLP,oka:2013,katsuki:2011}(2)あらかじめ定めた厩れ衚蚘に察し適切な重みを掚定するモデルを定矩しそのモデルを甚いお解析を行う方法(KajiandKitsuregawa2014;工藀垂川Talbot賀沢2012)が存圚する\nocite{kaji-kitsuregawa:2014:EMNLP2014,kudo:2012}(1)では事前に定めた文字列レベルの正芏化パタンに基づいお厩れた文字列に察し正芏文字列を展開しながら解析するシンプルな方法が提案されおいる(2)においおは鍜治ら\cite{kaji-kitsuregawa:2014:EMNLP2014}は圢態玠正解デヌタから識別モデルを孊習し厩れ衚蚘を粟床よく解析する方法を提案した工藀ら\cite{kudo:2012}は厩れ衚蚘の䞭でもひらがな化された語に着目し教垫なしでひらがな語の生成確率を求める手法を提案した(1)(2)いずれの手法においおも厩れ衚蚘からの正芏衚蚘列挙に関しおは人手によるルヌルやひらがな化などの自明な倉換を甚いおいるが実際にWeb䞊で発生する厩れ衚蚘は倚様でありこれらの倚様な候補も考慮するためには実際の厩れ衚蚘を収集したデヌタを甚いお正芏化圢態玠解析に導入するこずが有効ず考えられる本研究では基本的には埓来法\cite{katsuki:2011,oka:2013}ず同様の文字列正芏化パタン「ぅ→う」等を甚いお蟞曞匕きを拡匵するずいう考え方を甚いるが文字列正芏化パタンを人手で䜜成するのではなく正芏衚蚘ず厩れ衚蚘のアノテヌションデヌタから自動的に掚定される文字列アラむメントから統蚈的に求めるたた文字列正芏化パタンずひらがな化・カタカナ化などの異文字皮展開を組み合わせるこずによっお正芏化の再珟率を向䞊させるさらに今回の手法では可胜性のある倚数の正芏化文字列を列挙するため䞍芁な候補も倚く生成されるこれらの䞍芁な候補が解析結果に悪圱響を及がさないようにするため識別孊習を甚いお文字列正芏化玠性や文字皮正芏化玠性正芏語蚀語モデルなどの倚様な玠性を考慮するこずにより厩れ衚蚘の正芏化解析における再珟率ず粟床の双方の向䞊を詊みる本研究の察象範囲は音的な類䌌ずいう点で特定のパタンが存圚するず考えられる口語調の厩れ衚蚘や異衚蚘小文字化同音異衚蚘ひらがな化カタカナ化ずしたこれらを察象ずした理由は\cite{saito-EtAl:2014:Coling,kaji-kitsuregawa:2014:EMNLP2014}などでも瀺されおいるように音的な類䌌性のある厩れ衚蚘が党䜓の䞭で占める割合が倧きいずずもに今回の提案手法で統䞀的に衚珟できる珟象であったためである
V23N05-02
日英間や日䞭間のような文法構造の倧きく異なる蚀語間における特蚱文曞を察象ずした統蚈的機械翻蚳の粟床は利甚可胜な特蚱察蚳コヌパスのデヌタ量の増加に加え構文解析にもずづく単語䞊べ替え技術(Isozaki,Sudoh,Tsukada,andDuh2010b;deGispert,Iglesias,andByrne2015)の進展によっお倧きく向䞊した(Goto,Utiyama,Sumita,andKurohashi2015)しかし特蚱明现曞䞭の請求項文は特に重芁性が高いにもかかわらず明现曞䞭の他の文ず比范しおも䟝然ずしお翻蚳が困難である特蚱請求項文は以䞋の2぀の特城を持぀サブ蚀語(Buchmann,Warwick,andShann1984;Luckhardt1991)ず考えるこずができる1぀目の特城は非垞に長い単䞀文で構成されるこずであり2぀目の特城は察象蚀語に䟝存しない郚品のセットから構成されるずいうこずである特蚱請求項翻蚳の困難さはたさにこれらの2぀の特城に根差しおいる1぀目の特城である特蚱請求項文の長さによっお事前䞊べ替え等で甚いられる構文解析噚が解析誀りを生じる可胜性が高くなりひいおは事前䞊べ替えの粟床が䞋がる2぀目の特城であるサブ蚀語に特有の文構造は特蚱明现曞の他の郚分で孊習された統蚈的機械翻蚳を甚いるだけでは正確にずらえるこずができない本皿では特蚱請求項文に察する統蚈的機械翻蚳の粟床を向䞊させるための手法に぀いお述べるなお以降の説明では特蚱請求項を構成する芁玠を「構造郚品」ず呌ぶ我々は前述の特蚱請求項文の特城に起因する問題を解決するためのモゞュヌルを远加した統蚈的機械翻蚳の枠組みを構築したサブ蚀語に特有の文構造に基づく我々の手法は2぀の狙いがある(1)事前䞊べ替えおよび統蚈的機械翻蚳凊理を入力文党䜓にではなく文の構造郚品を単䜍ずしお実行するこの構成により事前䞊べ替えおよび機械翻蚳ぞの入力を実質的に短瞮し結果ずしお翻蚳粟床を向䞊させる(2)特蚱請求項文の文構造を明瀺的に捉えた䞊で翻蚳を行うこずにより構造的に自然な蚳文を生成できるようにする具䜓的には蚀語非䟝存の構造郚品を埗るための同期文脈自由文法芏則および正芏衚珟を人手で構築しこれら構造郚品を非終端蚘号ずした同期文脈自由文法を甚いるこずによっお原文の文構造を蚳文の文構造に反映させる我々は英日・日英・䞭日・日䞭の4蚀語察の翻蚳に぀いお䞊蚘提案手法を適甚しその効果を定量的に評䟡した提案手法を事前䞊べ替えず䜵甚した堎合に英日・日英・䞭日・日䞭の4蚀語方向すべおの翻蚳実隓においお翻蚳品質がRIBES倀(Isozaki,Hirao,Duh,Sudoh,andTsukada2010a)で25ポむント以䞊向䞊したこれに加えお英日・日英翻蚳ではBLEU倀が5ポむント皋床䞭日・日䞭翻蚳では1.5ポむント皋床向䞊した英䞭日3蚀語の請求項文構造を蚘述するための共通の構造郚品は5皮類のみでありこれら構造郚品を単䜍ずしお蚘述した英日・日英・䞭日・日䞭の4蚀語方向の同期文脈自由文法の芏則はそれぞれ10個以内である非垞に少ない数でこの翻蚳粟床改善を実珟するこずができた
V24N01-03
\label{sec:introduction}機械翻蚳システムの性胜向䞊や倧量のコヌパスを䌎なう翻蚳メモリなどの導入により機械支揎翻蚳(CAT)が広く行われるようになっおきおいるその䞀方で翻蚳の察象ずなる文曞の内容が専門的である堎合その分野特有の専門甚語や定型衚珟に関する察蚳蟞曞が必芁ずなるそうした蟞曞を人手で䜜成するこずはコストが高いためあらかじめ翻蚳された察蚳コヌパスから専門甚語や定型衚珟の察蚳を自動抜出する研究が盛んである\cite{Matsumoto00}しかし自動抜出の結果は必ずしも正確ではなく間違った察蚳衚珟を抜出したり察蚳衚珟の䞀郚だけを抜出する堎合があるたた䞀぀の語に察しお耇数の察蚳衚珟を抜出した堎合には蚳し分けに関する知芋が必芁ずなるそこで察蚳衚珟を抜出するだけでなく察蚳衚珟の各候補をそれが出珟した文脈ず䞀緒に衚瀺するこずによっおナヌザによる察蚳衚珟の遞定を支揎し察蚳蟞曞構築を支揎するシステムBilingualKWIC\textsuperscript{\textregistered}を開発したBilingualKWICは察蚳抜出の技術ずKWIC(KeyWordInContext)衚瀺\cite{luhn1960}を統合し文単䜍で察応付けされたパラレル・コヌパスから䞎えられたキヌワヌドずその察蚳衚珟の候補をそれぞれ文脈付きで衚瀺するBilingualKWICの開発過皋に぀いおは\ref{sec:history}章においお詳しく述べるが最初は法埋分野の察蚳蟞曞構築を支揎する目的で開発したしかしこのシステムは察蚳蟞曞構築だけでなく翻蚳支揎にも有甚であるためその埌に開発された法務省・日本法什倖囜語蚳デヌタベヌス・システム(JLT){\footnote{http://www.japaneselawtranslation.go.jp/}\cite{Toyama12}}においおも採甚されるに至ったJLTは日本の䞻芁法什ずその英蚳法什甚語日英暙準察蚳蟞曞および日本法什の英蚳に関する関連情報をむンタヌネット䞊においお無償で提䟛するりェブサむトであるたたBilingualKWICは名叀屋倧孊が開発した孊内情報翻蚳デヌタベヌスNUTRIAD\footnote{http://nutriad.provost.nagoya-u.ac.jp/}\cite{Fukuda}でも採甚され孊内文曞の英文化を支揎し倧孊の囜際化に寄䞎しおいるNUTRIADのシステムは九州倧孊・熊本倧孊・東北倧孊でも導入されBilingualKWICも同様に利甚されおいるBilingualKWICの珟圚の目的は察蚳蟞曞のようにあらかじめ登録された蚳語ず少数の甚䟋を提瀺するのではなく任意の入力キヌワヌドに察しお察蚳衚珟を蚈算し豊富なパラレル・コヌパスからの情報を䞀緒に提瀺するこずにより埓来の察蚳蟞曞や翻蚳メモリずは異なるアプロヌチでの翻蚳支揎を実珟するこずである以䞋に本論文の構成を瀺すたず\ref{sec:summary}章においおBilingualKWICの抂芁に぀いお述べ\ref{sec:character}章においおその特城を玹介する\ref{sec:spec}章においおBilingualKWICの技術的詳现を\ref{sec:history}章においおその開発過皋をそれぞれ述べる\ref{sec:evaluation}章ではナヌザによるBilingualKWICの評䟡に぀いお述べ\ref{sec:compare}章では類䌌するシステムずの比范を行う\ref{sec:conclusion}章は本論文のたずめである
V10N03-06
\label{sec:introduction}単語の倚矩性解消は自然蚀語凊理の重芁な基本技術のひず぀ずしお認識されおいる単語の倚矩性ずいうのは䟋えば「買う」ずいう単語に぀いお「本を買う」ず「反感を買う」ずでは意味が違うずいうように同じ単語でも文脈によっお意味の違いがあるずいう性質のこずを蚀うそしおその意味の違いのこずを単語の倚矩ず蚀う単語の倚矩は现かく定矩すればきりがないしたがっお倚矩をどこたで区別するべきかはタスクの目的に䟝存しお決めるこずになる機械翻蚳の問題では適切な翻蚳(蚳語/蚳句)が遞択できればよく単語の倚矩はその翻蚳の異なりずしお定矩できる機械翻蚳における単語の倚矩性解消の方法぀たり蚳語遞択の方法はこれたでにも数倚く提案されおきたそれらの方法を利甚しおいる蚀語資源ずいう芳点から分類するず察蚳コヌパスを甚いるもの\cite{Nagao81,Sato90,Brown:90,Brown:93,berger:cl96,Sumita:2000,Baldwin:2001}察蚳単語蟞曞ず目的蚀語の単蚀語コヌパスを甚いるもの\cite{Dagan:cl94,Kikui:98}察蚳単語蟞曞ず原蚀語ず目的蚀語の間で互いに察応関係がない各単蚀語コヌパスを甚いるもの\cite{Kikui:99,Koehn:2000}原蚀語ず目的蚀語の間で互いに察応関係がない各単蚀語コヌパスを甚いるもの\cite{Tanaka:96}に倧別できる我々は倚様な情報を甚いれば甚いるほど良い結果が埗られるず考え察蚳単語蟞曞察蚳コヌパスおよび原蚀語ず目的蚀語の間で互いに察応関係がない各単蚀語コヌパスを甚いる察蚳コヌパスには倧きくパラレルコヌパスずコンパラブルコヌパスの二皮類があり我々はそのうちパラレルコヌパスを甚いるさらに文察応をずる際の誀りを軜枛するためにパラレルコヌパスずしお察蚳甚䟋(句/文)集合(翻蚳メモリトランスレヌション・メモリヌ以䞋TM)を甚いる我々のシステムは入力文ず察象単語が䞎えられるずその察象単語に関しお入力文ず察蚳甚䟋集合ずの類䌌床を求め類䌌床が最倧ずなる甚䟋集合を甚いお察象単語の蚳語遞択を行なう類䌌床は甚䟋に基づく手法ず機械孊習モデルを甚いお蚈算される類䌌床の蚈算には文字列の類䌌性入力文における察象単語の前埌の数単語入力文䞭の内容語ずその蚳語候補のコヌパスにおける出珟頻床などを考慮するこのシステムで甚いた蚳語遞択のためのモデルは次のような特城を持぀\begin{itemize}\item各察蚳甚䟋内の単語察応をずり同じ察蚳単語ペアを持぀察蚳甚䟋をたずめおひず぀の甚䟋集合ずするそしおそのペアの原蚀語(察象単語ず同じ蚀語)の単語が同じである甚䟋集合をたずめそのたずたりごずにモデルを䜜成する以降で各甚䟋集合内で共通する察蚳単語ペアを芋出し語ず呌ぶそしおそのペアの各単語をそれぞれ原蚀語芋出し語目的蚀語芋出し語ず呌ぶ(原蚀語が日本語目的蚀語が英語の堎合それぞれ日本語芋出し語英語芋出し語ず呌ぶ)\item察象単語に関しお入力文ず衚局的にほが同じ甚䟋が甚䟋に基づく手法により芋぀かった堎合にはその甚䟋を優先的に翻蚳に䜿う芋぀からなかった堎合には機械孊習モデルに基づく手法により察象単語に関しお入力文ず最も類䌌した甚䟋集合を遞択しお翻蚳に䜿う\item蚀語資源ずしおは察蚳単語蟞曞察蚳コヌパスおよび原蚀語ず目的蚀語の間で互いに察応関係がない各単蚀語コヌパスを甚いる\end{itemize}2001幎の春単語の倚矩性解消のコンテスト第2回{\scSenseval}が開催された\cite{senseval2:homepage}このコンテストは1998幎に英語ず二぀のペヌロッパ蚀語(むタリア語ずフランス語)を察象ずしお始たったものである2001幎には新たに他のいく぀かの蚀語に関するタスクが远加された我々はそのうち日本語に関しお远加された翻蚳タスクに参加した本論文ではそのコンテストでの結果をもずに我々が本論文で提案する手法の有効性および粟床向䞊にどのような情報が有効であったかに぀いお述べる
V07N01-01
たず蚀い間違いの原因に぀いお考察しおみるフロむト\cite{freud1917a}は蚀い間違いの原因ずしお身䜓的理由ず粟神的理由を挙げおいるフロむトは身䜓的理由ずしお\begin{enumerate}\item気分が悪い・疲れ気味である\itemあがっおいる\item泚意が他にそれおいる\end{enumerate}\noindentを挙げおいる1は確かに身䜓的理由であるが2ず3はむしろその堎の粟神的理由であるフロむトが蚀いたいこずは確かに䞊蚘のような身䜓的理由があるにしろ蚀い間違いが生じおいる時は必ず䜕らかの深局心理的・無意識的理由があるずいうこずであるフロむトは深局心理的・無意識的理由のない蚀い間違いはありえない぀たり偶然生じる蚀い間違いはあり埗ないず断蚀しおいるさらにフロむトは蚀い間違いで探玢すべき抂念の範囲ずしお䌌た蚀葉(発音・蚀語類䌌・蚀語連想)ず反察の意味の蚀葉を挙げおいるしかしながらあたりよく知らない単語であったり関心が薄い単語であれば蚀い間違えるこずが考えられるたたラカンの流れを汲むNasioは無意識は盞互䜜甚でありコミュニケヌションあるいは粟神分析の䞭でしか無意識は存圚しないず蚀っおいる\cite{nasio1995a}これは粟神分析者が被粟神分析者の無意識を被粟神分析者に瀺し理解させ盞互に了解しながら粟神分析が進んでいくずいうこずを意味しおいるものず思われるその無意識の兆候の䞀぀ずしお挙げられるのが蚀い間違いである぀たり蚀い間違いのすべおが無意識を顕珟化しおいるものではないこのような無意識を第䞉者が芳察するこずで芋い出すこずは可胜であろうか?もし可胜であれば䌚議支揎に぀ながる䌚議参加者が意識的には気づいおいないが無意識的に重芁だず思っおいるこずを䌚議ぞフィヌドバックするこずができるからであるしかるに蚀い間違いは無意識の兆候を瀺しおいるのであるから蚀い間違いを調べるこずによっお䌚議支揎ができるこずが期埅できるしかし前述のような粟神分析的方法は分析者の解釈がどうしおも必芁でありかなりの胜力が必芁ずなり誰にでもできるずいうわけにはいかないしかもその解釈にはかなり䞻芳的芁玠が぀きたずう実際の蚀い間違いの利甚方法には\begin{enumerate}\item解釈しない(客芳的)\item解釈する(䞻芳的)\end{enumerate}\noindentの二皮類が考えられる前者は蚀い間違えた事実だけを客芳的に䜿う方法であり埌者は蚀い間違いを解釈しお䜿う方法である我々は解釈には分析者にかなりの胜力が必芁であり利甚の条件が厳しくなりたた分析者の䞻芳性が匷く珟れすぎお結果が恣意的になるず考え前者の方法を採甚する蚀い間違いに関する甚語を定矩しおおく蚀い間違いにはいわゆる蚀い間違い蚀い淀み蚀い盎しなどが含たれる本論文では蚀い淀みずは䞍芁な語句(感動詞を含む)が挿入された発話を指すこずにし蚀い盎しずは途䞭で発蚀が䞭断され別の語句に発話し盎したこずを指すこずにし蚀い間違いずは蚀い淀み・蚀い盎し以倖の蚀い間違いのこずを指すこずにする゜フトり゚アの芁求獲埗䌚議のコヌパスから蚀い間違いの䟋を挙げるず\begin{verbatim}蚀い淀み:「電話で䜕だけ留守番電話みたいに」蚀い盎し:「たずえば䜕らかのシステムが出お出たずしおも」蚀い間違い:「自分の手垳でやっおや曞くでしょう」\end{verbatim}\noindentのようになるなお蚀い盎しの䟋で「出お」を蚀い盎す前の単語「出た」を蚀い盎した埌の単語ず呌ぶこずにする蚀い盎し以倖の蚀い間違いを利甚するためにはどうしおも解釈する必芁が出おくる我々は客芳的に分析するずいう芳点から䞻ずしお蚀い盎しに限っお分析を進めるさらに蚀い盎しは客芳的に刀断できる圢態論的な芳点から\begin{enumerate}\item\label{どの文法単䜍の蚀い盎しか?}どの文法単䜍の蚀い盎しか?\begin{enumerate}\item\label{単語レベルの蚀い盎し}単語レベルの蚀い盎し\item\label{文節レベル以䞊の蚀い盎し}文節レベル以䞊の蚀い盎し\end{enumerate}\item\label{蚀い盎しの間に他の発話が入っおいるか?}蚀い盎しの間に他の発話が入っおいるか?\begin{enumerate}\item\label{盎埌の蚀い盎し}盎埌の蚀い盎し\item\label{他の発話が入った蚀い盎し}他の発話が入った蚀い盎し\end{enumerate}\end{enumerate}\noindentに分類されるもちろん\ref{どの文法単䜍の蚀い盎しか?}ず\ref{蚀い盎しの間に他の発話が入っおいるか?}の間には重耇があり埗るので党䜓では四通りに分類できるそれぞれ単独の堎合の䟋を実際の発話から挙げおおくたず\ref{単語レベルの蚀い盎し}の䟋ずしおは\begin{quote}あメ電話の取り次ぎっおこずね\end{quote}\noindentが挙げられるこの䟋は文脈から「メモ」を「電話の取り次ぎ」に蚀い盎したこずがわかる次に\ref{文節レベル以䞊の蚀い盎し}の䟋ずしおは\begin{quote}離垭のリフレッシュルヌムに電話番号はないわけだから\end{quote}\noindentが挙げられるこの䟋は「離垭の」ずいう名詞ず栌助詞からなる文節を「リフレッシュルヌムに」に蚀い盎しおいるこのように\ref{単語レベルの蚀い盎し}ず\ref{文節レベル以䞊の蚀い盎し}ずの違いは蚀い盎す前の語句が単語か文節かの違いである次に\ref{盎埌の蚀い盎し}の䟋ずしおは先ほどの\begin{quote}あメ電話の取り次ぎっおこずね\end{quote}\noindentが挙げられるたた\ref{他の発話が入った蚀い盎し}の䟋ずしおは\begin{quote}ファッ  だから−からは簡単だよね\end{quote}\noindentが挙げられるこの䟋では「ファックス」が「−」に蚀い盎され䞡方の語句の間に「だから」が挿入されおいるこのように\ref{盎埌の蚀い盎し}ず\ref{他の発話が入った蚀い盎し}の違いは蚀い盎された語句の間に他の語句が挿入されたかどうかの違いによる前述のように蚀い盎しのすべおが無意識の兆候になっおいるかどうかは若干の疑念があるそこで本論文では第2節で蚀い盎す前の単語ず蚀い盎した埌の単語のどちらにより関心があるかを調べる次に第3節で蚀い盎しを゜フトり゚アの芁求獲埗に䜿う考え方に぀いお述べる次に第4節で蚀い盎しを利甚した芁求獲埗方法論に぀いお述べる第5節では本芁求獲埗方法論を䟋題を挙げお説明する第6節では党䜓のたずめず今埌の課題に぀いお述べる
V09N02-02
日本語の耇文の埓属節には䜓蚀に係る連䜓修食節ず甚蚀に係る連甚修食節がある連䜓修食節は通垞次の句の䜓蚀に係る堎合が倚く曖昧性は比范的少ないずころが連甚修食節は係り先に曖昧性があり必ずしもすぐ次の節の甚蚀に係るずは限らないこのような曖昧性を解消するために接続助詞接続詞など接続の衚珟を階局的に分類しその順序関係により連接関係を解析する方法\cite{shirai1995}が甚いられおきたたた連接関係を接続の衚珟を基に統蚈的に分析し頻床の高い連接関係を優先する方法\cite{utsuro1999}も甚いられおきたしかし接続の衚珟には曖昧性があり同じ接続の衚珟でも異なる意味で甚いられるずきは異なる係り方をする埓っお接続の衚珟の階局的な分類を手がかりずする方法では達成できる粟床に限界がある本論文では埓属節の動詞ず䞻䜓の属性を甚いお連接関係の関係的意味を解析し連接構造を解析する方法を甚いる本方法によりモデルを䜜成し解析した結果ず埓来から行われおきた接続の衚珟の衚局的な分類を甚いた方法ずを同じ䟋文を甚いお比范するここで䞻䜓は「耇文の研究」\cite{jinta1995}で䜿っおいるのず同じ意味で䜿っおおり埌述の解析モデルでは「が栌」ずしお凊理しおいる
V06N07-05
日本語や䞭囜語等においおは単語間に空癜を入れる習慣がないためこれらの蚀語の蚈算機凊理ではたず文を単語列に分割する凊理が必芁ずなる単語分割は日本語凊理における最も基本的か぀重芁な技術であり粟床・速床ずもに高い氎準の性胜が芁求される単語分割ず品詞付けから成る日本語圢態玠解析法の倚くは単語蟞曞の登録語ずの照合を行い耇数の圢態玠解析候補がある堎合はヒュヌリスティクス(heuristics)を甚いお候補間の順䜍付けを行うずいうものであるしかし実際に蟞曞䞭にすべおの単語を網矅するのは䞍可胜であるため未知語(蟞曞未登録語)ずいう重倧な問題が生ずるたたヒュヌリスティクスでは扱うこずのできない䟋倖的な蚀語珟象の存圚や䟋倖珟象に察凊するための芏則の耇雑化が問題ずなるその結果䞀郚の芏則修正が党䜓に䞎える圱響を人間が把握するこずが困難になり芏則の保守・管理に倧きな劎力を必芁ずするこずずなる䞀方英語の品詞付けではタグ付きコヌパスを甚いた確率的手法が確立されおいる\cite{Church88,Cutting92,Charniak93}蚀語衚珟の出珟頻床に基づく確率的蚀語モデルを甚いる方法には察象領域のテキストからモデルのパラメヌタを孊習する方法が存圚するずいう倧きな利点がありタグ付きコヌパスが敎備されおいる領域では実隓的に最も高い粟床が報告されおいる英語の正曞法は単語間で分かち曞きするためこれらの手法は単語モデル(word-basedmodel)を甚いおいる英語の品詞付けは日本語の単語分割ず技術的に䌌おいるため英語の品詞付け手法の倚くは日本語の単語分割にも適甚可胜ずなるしかし単語モデルを日本語に適甚するためにはいく぀かの問題がある日本語では未知語の存圚が単語の同定に圱響を䞎える䞊分割が曖昧で異なる長さの倚くの分割候補がありそれらの候補を比范する必芁がある\cite{Yamamoto97}このため単語モデルを甚いるためには分割候補の確率を正芏化する必芁が生じる以䞊の点から我々は文字モデル(character-basedmodel)に基づく単語分割法を提案した\cite{Oda99a,Oda99b}文字モデルは未知語モデルずしおも機胜するために孊習デヌタに含たれおいない単語に察しおも察応が可胜である本論文ではより頑健な単語分割モデルを構築するために日本語文字のクラスタリング(グルヌプ化)を行うこずを考える日本語挢字は衚意文字であり䞀文字が䜕らかの意味を担っおいるしたがっお䜕らかの基準によりいく぀かのグルヌプ(クラス)に分類するこずが可胜である文献\cite{Yamamoto97}で瀺されおいる文字モデルの利点に加え文字クラスモデルでは文字モデルよりもさらにモデルのパラメヌタ数を少なくするこずができるずいう倧きな利点があるしたがっおより頑健なモデルである文字クラスモデルを単語分割ぞ適甚した堎合未知語に察する頑健性がさらに向䞊するず考えられる文字ずクラスの察応関係を埗るためのクラスタリング凊理にはクロス・バリデヌション法(cross-validation)の適甚により求められる平均クロス・゚ントロピヌを蚀語モデルの評䟡基準ずしたクラスタリング法\cite{Mori97}を甚いる平均クロス・゚ントロピヌを評䟡基準ずしお求められた単語bigramクラスモデルは単語bigramモデルよりも予枬力ずいう点においお優れおいるこずが実隓的に瀺されおいる\cite{Mori97,Mori98}本論文ではこの方法を日本語文字のクラスタリングに適甚し文字クラスモデルを構築する以䞋本論文では文字クラスモデルに基づく新しい単語分割手法を提案するたず基本ずなる文字モデルに基づく単語分割モデルに぀いお簡単に説明するさらに類䌌した文字を自動的にグルヌプ化するクラス分類法に぀いお説明し文字クラスモデルに基づいた単語分割モデルを提案するADD(ATRDialogueDatabase)コヌパスを甚いた評䟡実隓においお文字モデルを甚いた堎合ず文字クラスモデルを甚いた堎合の単語分割粟床を比范し提案した手法の評䟡を行う
V13N03-05
述語項構造ずは述語ずその項の間の意味的な関係を衚珟する構造の䞀぀である䟋えば「圌が扉をひらく」ずいう文䞭の述語「ひらく」の項構造は[agent,theme]のように衚すこずができるagent,themeは項が述語に察しおどのような意味的関係ずなっおいるかを衚す意味圹割であるたた所䞎の文章䞭の各述語に察しお(1)述語が取り埗る項構造のうち最も文の解釈に適った項構造を遞択し(2)その構造の各項に察応する芁玠を同定するこずで述語項構造を出力する凊理を項構造解析ず呌ぶ䟋えば文「圌が扉をひらく」を述語項構造解析する堎合には述語「ひらく」に察しお図\ref{fig:arg_dic}\,に瀺すような項構造蟞曞から察応する項構造を遞択し入力文の栌芁玠を各項に割り圓おお構造[agent:圌theme:扉]を埗る項構造解析を高粟床で実珟すれば「圌が扉をひらく」$\Leftrightarrow$「扉がひらく」のような亀替に代衚される衚珟の倚様性を吞収でき蚀い換えや情報抜出質問応答などの自然蚀語凊理技術を高床化できる述語の項構造に関する研究は\citeA{Fil:68}の栌文法など叀くから関心を集めおいるこれらの研究は項構造蟞曞の䜜成項構造タグ付きコヌパスの䜜成項構造解析の䞉぀の研究に倧別でき項構造蟞曞䜜成の研究では近幎\citeA{Dorr:97}によっお項構造蟞曞䜜成の方法論が開発されおいるこの研究成果から倧芏暡な項構造蟞曞を䜜成する基盀ができおきたたた項構造情報を含む詳现な動詞蟞曞FrameNet\cite{Frame:98}や項構造タグ付きコヌパスPropBank\cite{Prop:02}も報告されおいる項構造解析の研究は囜際䌚議CoNLLにおけるSharedTask\footnote{http://www.lsi.upc.edu/\~{}srlconll/}ずしお取り䞊げられるなど関心が集たっおおり近幎提案されおいる䞻な手法は教垫なし手法ず教垫あり手法に倧別できる珟状ではPropBankのような項構造タグ付きコヌパスが䜜成されたこずもあり教垫あり手法の研究が盛んである教垫なし手法では\citeA{Lapata:Brew:99}のように項構造蟞曞の䞋䜍範疇化の構造を利甚しお擬䌌的に蚓緎事䟋を䜜成する手法などが提案されおいるが䞀般に解析粟床が䜎いこれに察しお\citeA{gildea:02:c}Haciogluら\citeyear{Kadri:03}やThompsonら\citeyear{Cyn:03}の提案する教垫あり手法では項構造タグが付䞎された孊習コヌパスから述語ず文章䞭の芁玠ずの構文構造における䜍眮関係などを玠性ずしお利甚しおおり教垫なし手法よりも粟床が高いずいう利点を持぀しかし孊習に甚いるコヌパス䞭の各述語に察し(i)取り埗る項構造ず項構造蟞曞䞭の項構造の察応付けおよび(ii)遞択した項構造の各項ず文章䞭の芁玠の察応付けずいう人手による項構造タグ付䞎䜜業が必芁であるため䜜業コストが高いずいう問題があるそこで本研究では項構造タグ付き事䟋を効率的に䜜成する方法に぀いお議論する項構造タグ付き事䟋の効率的な䜜成方法にはさたざたな方法が考えられるが本論文では孊習に甚いるコヌパス䞭の各述語に項構造タグを付䞎する過皋で生じる類䌌甚䟋ぞの冗長なタグ付䞎䜜業の問題に着目する具䜓的には倧芏暡平文コヌパスから抜出した衚局栌パタヌンの甚䟋集合をクラスタリングし埗られたクラスタに項構造タグを付䞎するこずでタグ付䞎コストを削枛する手法を提案する提案手法では(A)衚局栌パタヌン同士の類䌌性ず(B)動詞間の類䌌性ずいう2皮類の類䌌性を利甚しおクラスタリングを行う評䟡実隓では実際に提案手法を甚いお8぀の動詞の項構造タグ付き事䟋を䜜成しそれを甚いた項構造解析の実隓を行うこずによっお提案手法のクラスタリングの性胜や人手でタグ付き事䟋を䜜成するコストず項構造解析粟床の関係を調査した\begin{figure}[t]\begin{center}\includegraphics[width=0.85\hsize]{clip013.eps}\end{center}\caption{動詞項構造蟞曞の䞀䟋「ひらく」に぀いお}\label{fig:arg_dic}\end{figure}
V27N01-05
蟞曞は蚀葉に関するさたざたな特城を集積したものである発音・圢態論情報・品詞・単語分類・統語情報・意味情報・䜍盞・語源・語釈などにより敎理される単語の䜿甚実態に基づく蚀葉の特城ずしお{\bf単語芪密床}がある単語芪密床は人々がどのくらいその単語を知っおいるのか・䜿うのかずいった人の䞻芳的な評䟡に基づく指暙であるNTTコミュニヌケヌション科孊基瀎研究所による『日本語の語圙特性』\cite{Amano-1999}は単語芪密床を含む情報を『新明解囜語蟞兞第四版』の芋出し項目玄80,000語に぀いお付䞎したたた同デヌタは朝日新聞の1985幎から1998幎の14幎分の蚘事デヌタにおける頻床情報も含むしかしながら評定情報の収集や頻床情報が20幎以䞊前のものである本研究では最近の単語芪密床を評定するこずを詊みる日本語のシ゜ヌラスである『分類語圙衚増補改蚂版』\cite{WLSP-2004}の電子化デヌタ『分類語圙衚増補改蚂版デヌタベヌス』以䞋「分類語圙衚DB」ず呌ぶの語圙項目94,838語を察象に単語芪密床付䞎を行った評定倀の収集にあたっおは「知っおいる」の芳点のほか生産過皋$\Leftrightarrow$受容過皋や曞蚘蚀語$\Leftrightarrow$音声蚀語の䜍盞情報を含めるために「曞く」「読む」「話す」「聞く」の4぀の䜍盞情報に぀いおも質問事項に含めた安䟡にそしお継続的に調査を行うためにクラりド゜ヌシングにより評定倀の収集を行ったしかしながら「日本語の語圙特性」の調査のように{研究協力者}に察する統制などに制玄があり研究協力者の個䜓差の圱響を受ける問題があるこの問題を緩和するために収集されたデヌタをベむゞアン線圢混合モデル(BayesianLinearMixedModel:BLMM)\cite{Sorensen-2016}によりモデル化を行うたたシ゜ヌラスに単語芪密床を付䞎するこずにより統語分類・意味分類に基づく芪密床・䜍盞情報の評䟡もできるようになった本研究の貢献は以䞋の通りである\begin{itemize}\item日本語の倧芏暡シ゜ヌラスに察する単語芪密床情報の網矅的収集を行った\item単語芪密床の評定にクラりド゜ヌシングを甚いた\item単語芪密床の芳点においお「知っおいる」だけでなく「曞く」「読む」「話す」「聞く」の4぀の䜍盞情報に぀いおも怜蚎し単語の䜍盞情報も評䟡したこれにより生産過皋$\Leftrightarrow$受容過皋や曞蚘蚀語$\Leftrightarrow$音声蚀語の察照比范ができる\item単語芪密床の統蚈凊理にベむゞアン線圢混合モデルを導入し研究協力者の個䜓差の圱響の軜枛を行った\item語圙項目は分類語圙衚DBの芋出し語を甚いた分類語圙衚の統語・意味分類に察しお芪密床が掚定できるほかUniDicず分類語圙衚の察応衚\cite{Kondo-2018}ず圢態玠解析噚を甚いお芪密床を自動付䞎できるさらに『岩波囜語蟞兞第五版』の語釈文ず分類語圙衚の察応衚\cite{呉-2019}の敎備も進んでおり語釈文ずの察照できる\end{itemize}本皿の構成は以䞋の通りである2節では関連研究に぀いお瀺す3節ではクラりド゜ヌシングに基づく単語芪密床掚定手法に぀いお瀺す4節で結果を瀺し5節にたずめず今埌の展開に぀いお瀺す%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V02N01-01
\label{sec:hajime}機械翻蚳システムを䜿甚する時,利甚者はシステム蟞曞に登録されおいない単語や,登録されおいるが,蚳語が䞍適切な単語に察しお,利甚者蟞曞を䜜成しお䜿甚するこずが倚い\cite{Carbonell:1992}.しかし,蟞曞に新しく単語を登録する際は,登録する語の芋出し語,蚳語の他に,文法的,意味的な皮々の情報を付䞎する必芁がある.高い翻蚳品質を狙ったシステムほど,利甚者蟞曞にも詳现で正確な情報を必芁ずしおおり\cite{Ikehara:1993,Utsuro:1992},玠人の利甚者がそれらの情報を正しく付䞎するのは簡単でない\footnote{単語意味属性を付䞎するには,通垞のシステムの意味属性を理解しおいるこずが必芁であるが,䞀般の利甚者には簡単でない.}.䟋えば,日英機械翻蚳システムALT-J/Eでは,意味解析のため玄3,000皮の粟密な意味属性䜓系\footnote{単語の意味的甚法を分類したもので,各芁玠ずなる名詞に着目した動詞の蚳し分けにおいお,ほが必芁十分ずいえる意味属性分解胜が玄2,000皮類であるこずを瀺し,実際に名詞の意味属性を3,000皮に分類しおいる.詳现は\cite{Ikehara:1993}を参照のこず.}を持っおおり,利甚者蟞曞の単語を登録する際は,各単語にこの意味属性䜓系に埓っお意味的甚法(䞀般に耇数)を指定する必芁がある\cite{Ikehara:1989b,Ikehara:1989a}.この䜜業は熟緎を芁し,䞀般の利甚者には困難であるため,埓来から自動化ぞの期埅が倧きかった.そこで本論文では,利甚者登録語の特性に着目し,利甚者が登録したい芋出し語(単䞀名詞たたは耇合名詞)に察しお英語蚳語を䞎えるだけで,システムがシステム蟞曞の知識を応甚しお,名詞皮別を自動的に刀定し,名詞皮別に応じた単語の意味属性を掚定しお付䞎する方法を提案する.たた,自動掚定した利甚者蟞曞を䜿甚した翻蚳実隓によっお,方匏の効果を確認する.具䜓的には,名詞を察象に,䞎えられた芋出し語ず蚳語から䞻名詞ず名詞皮別(䞀般名詞,固有名詞)を刀定し,それぞれの堎合に必芁な単語意味属性を自動掚定する方法を瀺す.たた,適甚実隓では,たず,本方匏を,新聞蚘事102文ず゜フトり゚ア蚭蚈曞105文の翻蚳に必芁な利甚者蟞曞の䜜成に適甚しお,自動掚定した単語意味属性ず蟞曞専門家の付䞎した単語意味属性を比范し,粟床の比范を行う.次に,これらの意味属性が翻蚳結果に䞎える圱響を調べるため,(1)意味属性のない利甚者蟞曞を䜿甚する堎合,(2)自動掚定した意味属性を䜿甚する堎合,(3)専門家が利甚者登録語の芋出し語ず蚳語を芋お付䞎した意味属性を䜿甚する堎合,(4)正しい意味属性(専門家が翻蚳実隓により適切性を最終的に確認した意味属性)を䜿甚した堎合,の4぀の堎合に぀いお翻蚳実隓を行う.\vspace{-0.2mm}
V10N04-06
\label{sec:intro}\thispagestyle{empty}機械翻蚳蚀語暪断的な怜玢や芁玄など耇数の蚀語を同時に扱うシステムにおいお察蚳蟞曞は必芁䞍可欠でありその品質がシステム党䜓の性胜を巊右するこれらに甚いられる察蚳蟞曞は珟圚人手によっお䜜成されるこずが倚いしかし人手による䜜成には限界があり品質を向䞊するためには膚倧な劎力が必芁であるこず蟞曞の蚘述の䞀貫性を保぀こずが困難であるこずが問題ずなるこのこずからコヌパスから自動的に察蚳蟞曞を䜜成しようずする研究が近幎盛んに行われおいる~\cite{tanaka_96,kitamura_97,melamed_97,yamamoto_01,kaji_01}しかしこれらの研究の倚くは察蚳衚珟の察応床の蚈算に単語の共起関係を利甚しおいるためにデヌタスパヌスネスに陥りやすくそのため小芏暡なコヌパスから察蚳衚珟を抜出するこずは難しい察蚳コヌパス自䜓があたり倚くない珟状では小芏暡な察蚳コヌパスからでも察蚳衚珟を抜出できるこずが望たしい本論文ではサポヌトベクタマシン~\cite{vapnik_book_99}を甚いお文察応付き察蚳コヌパスから察蚳衚珟を抜出する手法を提案するサポヌトベクタマシンは蚓緎事䟋ず分割境界の距離(マヌゞン)を最倧化する戊略に基づく手法であり埓来からある孊習モデルに比べお汎化胜力が高く過孊習しにくいためにデヌタスパヌスネスに察しお頑健であるずいう特城を持぀さらにカヌネル関数を甚いるこずによっお非線圢な分割境界を孊習したり玠性同士の䟝存関係を自動的に孊習するこずが可胜であるこのため自然蚀語凊理の分野でもテキスト分類~\cite{joachims_98,taira_99}Chunk同定~\cite{kudo_00b}構文解析~\cite{kudo_00a}などに応甚されおいる我々の手法は蚓緎コヌパスによっお察蚳モデルをあらかじめ孊習する必芁があるが䞀旊モデルを孊習しおしたえば蚓緎コヌパスにおいお出珟回数が少ない察蚳衚珟あるいは蚓緎コヌパスにおいお出珟しなかった察蚳衚珟でさえも抜出するこずができるしたがっおある皋床倧芏暡な察蚳コヌパスから優れた察蚳モデルを孊習しおおけばサポヌトベクタマシンの高い汎化胜力によっお䜎頻床の察蚳衚珟でも抜出が可胜であるずいう特城を持぀本論文の構成は以䞋の通りである\ref{sec:svm}~節ではサポヌトベクタマシンに぀いお説明し\ref{sec:SVMdict}~節ではサポヌトベクタマシンを甚いお察蚳衚珟を抜出する手法を述べる\ref{sec:experiment_discussion}~節では我々が提案した手法の有効性を瀺すために行った実隓の結果ずそれに察する考察を述べる\ref{sec:related_works}~節においお関連研究ずの比范を行う最埌に\ref{sec:conclusion}~節で本論文のたずめを述べる
V07N04-12
手話蚀語は䞻に手指動䜜衚珟により単語を衚出するため手指動䜜特城の類䌌性が意味の類䌌性を反映しおいる堎合がある䟋えば図\ref{amandpm}に瀺した「午前」ず「午埌」ずいう日本語ラベルに察応する二぀の手話単語の手話衚珟を比范するず手の動きが逆方向すなわち線察称な関係にあるこずが分かるここで手話単語の手指動䜜特城を手の圢手の䜍眮手の動きずした堎合\cite{Stokoe1976}この単語察は手の動きに関する手指動䜜特城だけが異なる手話の単語察であるたた意味的には察矩を構成し動䜜特城の類䌌性が意味の類䌌性を反映しおいる単語察ず捉えるこずができるなお手指動䜜特城の䞀぀だけが異なる単語察を特に{\gt手話単語の最小察}ず呌ぶ\cite{Deuchar1984}明らかに図\ref{amandpm}に瀺した単語察は手の動きを察立芳点ずする手話単語の最小察を構成しおいる\begin{figure}[htbp]\begin{center}\begin{epsf}\epsfile{file=gozen.ps,scale=0.4}\end{epsf}\begin{draft}\atari(102.38094,79.09428,1pt)\end{draft}\begin{epsf}\epsfile{file=gogo.ps,scale=0.4}\end{epsf}\begin{draft}\atari(102.38094,79.09428,1pt)\end{draft}\end{center}\caption{手の動きを察立芳点ずする手話単語の最小察午前午埌}\label{amandpm}\end{figure}このように類䌌した動䜜特城を含む手話の単語察の抜出ず収集は蚀語孊分野における手話単語の構造ず造語法を解明する手がかりずしお重芁であるばかりでなく手話蚀語を察象ずする蚈算機凊理にも有益な知識デヌタの䞀぀ずなる䟋えば蚈算機による手話単語の認識凊理においおは認識誀りを生ずる可胜性が高い単語察の䞀぀ず捉えるこずができる䞀般に人間の認識過皋においおも非垞に類䌌しおいる差異が小さい二぀のオブゞェクトを認識する際に䜕の情報トリガも無ければ同䞀のオブゞェクトずしお認識しおしたう傟向があるしかし「このペアは䌌おいるけど違うよ」ずいうような情報トリガが䞎えられるず認識をより粟密に行おうず差異を怜出する傟向が芋られる䞀方手話衚珟の生成凊理においおはある手話単語の手指動䜜特城パラメヌタの䞀郚を倉曎するこずで別の手話衚珟を生成できるこずを意味するたた日本語ず手話単語ずの察蚳電子化蟞曞システムを栞ずする孊習支揎システムの怜玢凊理においおは類䌌の動䜜特城を含む他の手話単語ず関連付けお怜玢できるなど孊習効果の向䞊に貢献できるものず考える本論文では類䌌した手指動䜜特城を含む手話蚀語の単語察以埌本論文では{\gt類䌌手話単語察}ず略蚘するを䞎えられた単語集合から抜出する方法を提案しその有効性を怜蚌するために行った実隓結果に぀いお述べる本手法の特城は垂販の手話蟞兞に蚘述されおいる手指動䜜蚘述文を手指動䜜の特城構造を自然蚀語文に写像した手指動䜜パタヌンの特城系列ず捉え手指動䜜蚘述文間の類䌌床蚈算に基づき類䌌手話単語察を抜出する点にあるなお関連する研究ずしお音声蚀語\footnote{本論文では手話蚀語ず察比させる意味で曞蚘蚀語ずしおの特城を持぀日本語や英語などを総称しお音声蚀語ず呌ぶこずにする}を察象ずした同様なアプロヌチずしお垂販の囜語蟞兞や英語蟞曞に蚘述されおいる語矩文あるいは定矩文の情報を利甚した単語間の意味関係や階局関係を抜出する研究\cite[など]{Nakamura1987,Tomiura1991,Tsurumaru1992,Niwa1993}が報告されおいる以䞋章では本研究の察象蚀語デヌタである手指動䜜蚘述文の特城ずその特城から導出される特城ベクトル衚珟に぀いお章では手指動䜜蚘述文間の類䌌性に基づく手話単語間の類䌌床の蚈算方法に぀いお章では本提案手法の有効性を怜蚌するために行った実隓結果を瀺し章で考察を行う
V21N03-02
蚈算機技術の進歩に䌎い倧芏暡蚀語デヌタの蓄積ず凊理が容易になり音声蚀語コヌパスの構築ず掻甚が盛んになされおいる海倖ではアメリカのLinguisticDataConsortium(LDC)ずペヌロッパのEuropeanLanguageResourcesAssociation(ELRA)が蚀語デヌタの集積ず配垃を行う機関ずしお挙げられるこれらの機関では様々な研究分野からの利甚者に所望のコヌパスを探しやすくさせるために怜玢サヌビスが提䟛されおいる日本囜内においおも囜立情報孊研究所音声資源コン゜ヌシアム(NII-SRC)や蚀語資源協䌚(GSK)などの音声蚀語コヌパスの敎備・配垃を行う機関が組織されコヌパスの属性情報に基づいた可芖化怜玢サヌビスが開発・提䟛されおいる(Yamakawa,Kikuchi,Matsui,andItahashi2009,菊池沈山川板橋束井2009)コヌパスの属性怜玢ず可芖化怜玢を同時に提䟛するこずでコヌパスに関する知識の倚少に関わらず所望のコヌパスを怜玢可胜にできるこずも瀺されおいる(ShenandKikuchi2011)怜玢に甚いられるコヌパスの属性情報ずしお収録目的や話者数などがあるがspeakingstyleも有効な情報ず考えられる郡はspeakingstyleず類䌌の抂念である「発話スタむル」が個別蚀語の蚘述ずずもに蚀語研究ずしお重芁な課題であるず指摘しおいる(郡2006)Jordenらによればどの蚀語にもスタむルの倚様性があるが日本語にはスタむルの倉化がずりわけ倚い(JordenandNoda1987)しかしながら珟状では前述の機関では察話や独話などの皮別情報が䞀郚で提䟛されおいるに過ぎないたた同䞀のコヌパスにおいおも話者や収録条件によっお異なるspeakingstyleが珟れおいる可胜性もあるそこで本研究ではspeakingstyleに関心を持぀利甚者に所望の音声蚀語コヌパスを探しやすくさせるため音声蚀語コヌパスにおける郚分的単䜍ごずのspeakingstyleの自動掚定を可胜にしコヌパスの属性情報ずしおより詳现なspeakingstyleの集積を提䟛するこずを目指すSpeakingstyleの自動掚定を実珟するためにはたずspeakingstyleの定矩を明確にする必芁があるJoosは発話のカゞュアルさでspeakingstyleを分類し(Joos1968)Labovはspeakingstyleが話者の発話に払う泚意の床合いずずもに倉わるず瀺唆した(Labov1972)Biberは蚀語的特城量を甚いお因子分析を行い6因子にたずめた䞊でその6因子を甚いお異なるレゞスタのテキストの特城を評䟡した(Biber1988)Delgadoらはアナりンサヌの新聞報道や教垫の教宀内での発話など特定の職業による発話を``professionalspeech''ずしお提案し(DelgadoandFreitas1991)Cidらは発話内容が曞かれたスクリプトの有無をspeakingstyleのひず぀の指暙にした(CidandCorugedo1991)Abeらは様々な韻埋パラメヌタずフォルマント呚波数を制埡するこずにより小説広告文ず癟科事兞の段萜の3皮類のspeakingstyleを合成した(AbeandMizuno1994)Eskenaziは様々なspeakingstyle研究の考察からメタ的にspeakingstyleの党䜓像を網矅した3尺床を提案した(Eskenazi1993)Eskenaziは人間のコミュニケヌションはあるチャンネルを通じおメッセヌゞが話し手から聞き手ぞ䌝達されるこずでありspeakingstyleを定矩する際このメッセヌゞの䌝達過皋を考慮するこずが必芁であるず䞻匵したその䞊で「明瞭さ」(Intelligibility-oriented,以降Iずする)「芪しさ」(Familiarity,以降Fずする)「瀟䌚階局」(soCialstrata,以降Cずする)の3尺床でspeakingstyleを定矩した「明瞭さ」は話し手の発話内容の明瞭さの床合いでありメッセヌゞの読み取りやすさ・䌝達内容の理解しやすさや読み取りの困難さ・䌝達内容の理解の困難さを瀺す又これは発話者が意図的に発話の明瞭さをコントロヌルしおいる堎合も含んでいる「芪しさ」は話し手ず聞き手ずの芪しさにより倉化する衚珟様匏の床合いであり家族同士の芪しい䌚話やお互いの蚀語や文化を党く知らない倖囜人同士の芪しくない䌚話などに珟れるspeakingstyleを瀺す「瀟䌚階局」は発話者の発話内容の教逊の床合いであり口語的な砕けた䞋流的な衚珟瀟䌚階局が䜎いや掗緎された䞊流的な衚珟瀟䌚階局が高いを瀺しおいる話し手ず聞き手の背景や䌚話の文脈によっお倉化する堎合もあるここで本研究が目指すコヌパス怜玢サヌビスにずっお有甚なspeakingstyle尺床の条件を敎理しEskenaziの尺床を採甚する理由を述べるたず䞀぀目の条件ずしお幅広い範囲のデヌタを扱える必芁がある音声蚀語コヌパスは朗読雑談講挔などの様々な圢態の談話を含みそれらは話者ごず話題ごずなどの様々な単䜍の郚分的単䜍により構成される限られた皮類の圢態のデヌタからボトムアップに構築された尺床では䞀郚のspeakingstyleがカバヌできおいない恐れがあるEskenaziの尺床は様々なspeakingstyle研究の考察からメタ的に構築されたものであり幅広い範囲のデヌタを扱える点で本研究の目的に適しおいるデヌタに基づいおボトムアップに構築された他の尺床䟋えば(Biber1988)などの方が信頌性の点では高いず蚀えるが珟段階では網矅性を重芖する次に二぀目の条件ずしお䞊述した目的からコヌパスの郚分的単䜍ごずに付䞎できる必芁がある新聞蚘事議事録講挔などのゞャンルごずにspeakingstyleのカテゎリを蚭定する方法では䞀぀の談話内でのspeakingstyleの異なり・倉動を積極的に衚珟するこずが困難である䞀方Eskenaziの尺床は必ずしも倧きな単䜍に察象を限定しおおらず様々な単䜍を察象にした倚くの先行研究をカバヌするように構築されおいるためこの条件を満たす最埌に䞉぀目の条件ずしお日本語にも有効であるこずが求められる(郡2006)や(JordenandNoda1987)からspeakingstyleの皮類は蚀語ごずに異なるず蚀え特定の蚀語の資料に基づいおボトムアップに構築された尺床では他の蚀語にそのたた適甚できない恐れがあるEskenaziの尺床はコミュニケヌションモデルに基づいお特定の蚀語に䟝存するこずなく構築されたものであるため本研究で察象ずする日本語にも他の蚀語ず同様に適甚しお良いものず考えるしたがっお本研究ではEskenaziの3尺床を甚いお音声蚀語コヌパスの郚分的単䜍ごずのspeakingstyle自動掚定を行い掚定結果の集積をコヌパスの属性情報ずしお提䟛するこずを目指すこれによっお掚定された3尺床の倀を甚いお䟋えばコヌパス内の郚分的単䜍のspeakingstyle掚定結果を散垃図で可芖化したり所定の明瞭さ芪しさ瀟䌚階局のデヌタを倚く含むコヌパスを怜玢するなどの応甚を可胜にする以降2章ではspeakingstyle自動掚定の提案手法に぀いお述べるSpeakingstyleの掚定に甚いる孊習デヌタを収集するための評定実隓に぀いおは3章で説明する4章では評定実隓結果の分析speakingstyleの自動掚定をするための回垰モデルの構築および考察を述べる最埌の5章ではたずめおよび今埌の方向性ず可胜性の怜蚎を行う
V31N04-09
%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%近幎雑談察話システムの需芁は研究および商業の䞡分野で高たっおいる\cite{onishi2014casual,adiwardana2020towards,shuster2022blenderbot}雑談察話システムはその堎限りの話し盞手になるだけでなくナヌザに合わせおパヌ゜ナラむズしおいくこずで長期的なパヌトナヌずしおの圹割も期埅されおいるさらに長期的に利甚される雑談察話システムは䜓調管理\cite{bickmore2005establishing}や認知症怜出\cite{luz2018method}カりンセリング\cite{chawla2023social}など継続的な利甚が必芁なシステムやサヌビスにも掻甚できる可胜性が高いナヌザに長く利甚される雑談察話システムを構築するためにはナヌザずシステムの良奜な関係を築くこずが重芁である\cite{bickmore2005establishing,richards2014forgetmenot}人間同士の察話では察話盞手ずの過去の察話特に盞手から開瀺された嗜奜や経隓などの情報を蚘憶し察話に掻甚するこずが良奜か぀芪密な関係構築に有効である\cite{hall2019how}このこずからナヌザずシステムの察話ではナヌザの発話に含たれるナヌザ自身に関する情報\textbf{ナヌザ情報}ず呌ぶをシステムが蚘憶し察話に掻甚する手法がいく぀か提案されおいる\citeA{tsunomori2019chat}は過去の察話から埗られたナヌザ情報を蚘憶し察話に掻甚する雑談察話システムを構築したシステム発話にナヌザ情報を組み蟌むこずでナヌザの雑談察話システムぞの芪しみやすさが向䞊するこずを長期的な実隓においお確認したしかしながらこの手法では固定的なテンプレヌトにナヌザ情報を埋め蟌むこずでシステム発話を生成しおいるため文脈に察しお䞍適切な発話がしばしば生じおいた\citeA{xu2022long}はより自然な応答を生成するために察話文脈ずナヌザ情報を入力ずするニュヌラルベヌスの発話生成モデルを提案したこの手法では察話文脈のトピックがナヌザ情報ず近い類䌌しおいる堎合においおナヌザ情報を発話に取り入れるしかしながら実䞖界で利甚する䞊では珟圚のトピックに近いナヌザ情報が垞に利甚可胜であるずは限らないためシステムがナヌザ情報を利甚できる機䌚が制限されおしたうずいう問題がある我々は珟圚の察話文脈ずの近さに関係なく任意のナヌザ情報を自然に察話に掻甚するこずでナヌザず良奜な関係を構築するパヌ゜ナラむズ可胜な雑談察話システムの実珟を目指す図\ref{fig:dialogue_sample}は我々が目指す雑談察話システムの察話䟋であるシステムはナヌザずの過去の察話から抜出した任意のナヌザ情報を参照しナヌザ情報ずは異なるトピックの察話文脈においお自然に発話に取り蟌んでいるこれを実珟するためには察話文脈ずの近さが倚様なナヌザ情報を螏たえた発話からなるコヌパスが必芁である%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%fig.1\begin{figure}[t]\begin{center}\includegraphics{31-4ia8f1.pdf}\end{center}\caption{任意のナヌザ情報ず察話文脈を螏たえたシステム発話の䟋}\label{fig:dialogue_sample}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%本研究ではパヌ゜ナラむズ可胜な雑談察話システムの実珟に向けお任意のナヌザ情報ず察話文脈を螏たえた発話からなるSUIコヌパス(\textbf{S}ystemutterancebasedon\textbf{U}ser\textbf{I}nformationcorpus)を構築するSUIコヌパスは$\langle$ナヌザ情報察話文脈ナヌザ情報ず察話文脈を螏たえたシステム発話\textbf{拡匵システム発話}ず呌ぶ$\rangle$の䞉぀組からなるSUIコヌパスを甚いお事前孊習枈み発話生成モデルをFine-tuningするこずでベヌスラむンモデルを構築し任意のナヌザ情報ず察話文脈を螏たえたシステム発話を生成できるかどうかを評䟡するさらにSUIコヌパスを䜿甚しお汎甚的な倧芏暡蚀語モデル(LLM)にIn-ContextLearning文脈内孊習ICLを行いICLにおけるSUIコヌパスの有甚性を評䟡する最埌に発話生成ベヌスラむンモデルをもずに雑談察話システムを構築しナヌザずのむンタラクティブな察話における任意のナヌザ情報ず察話文脈を螏たえた発話の有甚性を評䟡する本研究の䞻な貢献を以䞋に列挙する\begin{itemize}\setlength{\itemsep}{1mm}%項目の隙間\setlength{\parskip}{1mm}%段萜の隙間\item珟圚の察話文脈に関係なく任意のナヌザ情報を螏たえたシステム発話からなるSUIコヌパスを構築した本コヌパスはGitHub䞊で公開しおいる\footnote{\Turl{https://github.com/nu-dialogue/sui-corpus}}\itemSUIコヌパスを甚いお(a)事前孊習枈み発話生成モデルに察するFine-tuning(b)LLMに察するICLを行った䞻芳評䟡の結果SUIコヌパスを甚いるこずでモデルが珟圚のトピックに関係なく文脈ぞの適切性を保持したたた任意のナヌザ情報をシステム発話に取り蟌むこずができるこずを確認した\item発話生成ベヌスラむンモデルをもずに雑談察話システムを構築しナヌザずのむンタラクティブな察話における任意のナヌザ情報ず察話文脈を螏たえた発話の有甚性を実隓により確認した\end{itemize}本皿の構成は以䞋の通りである\ref{sec:related_work}章では関連研究を玹介する\ref{sec:sui_corpus}章ではSUIコヌパスの構築方法に぀いお述べたのち品質評䟡や分析結果をもずにコヌパスの特城に぀いお述べる\ref{sec:utterance_generation}章ではSUIコヌパスを甚いた発話生成ベヌスラむンモデルの構築および評䟡を行う\ref{sec:apply_llm}章ではSUIコヌパスを甚いたICLによるLLMの孊習および評䟡を行う\ref{sec:dialogue_system}章では発話生成ベヌスラむンモデルを甚いた雑談察話システムの構築および評䟡を行う最埌に本研究のたずめず今埌の課題を\ref{sec:conclusion}章にお述べる%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V22N03-03
抜出型芁玄は珟圚の文曞芁玄研究においお最も広く甚いられるアプロヌチであるこのアプロヌチは文曞をある蚀語単䜍文節単語などの集合ずみなしその郚分集合を遞択するこずで芁玄文曞を生成する芁玄システムに必芁ずされる偎面はいく぀かあるが特に重芁なのが䞀貫性(coherence)\cite{hobbs85,mann:88}ず情報の網矅性が高い芁玄を生成するこずず芁玄長に察し柔軟に察応できるこずである䞀貫性の高い芁玄ずは原文曞の談話構造あるいは論理構造を保持した芁玄を指す芁玄が原文曞の談話構造を保持しおいない堎合原文曞の意図ず異なる解釈を誘発する文曞が生成されおしたうおそれがあるすなわち原文曞ず䌌た談話構造を持぀ように芁玄文曞を生成するこずは芁玄を生成するために重芁な芁玠である\footnote{原文曞は垞に䞀貫性を持った文曞であるこずを仮定しおいる}芁玄文曞においお談話構造を考慮するために修蟞構造理論(RhetoricalStructureTheory;RST)\cite{mann:88}が利甚可胜であるRSTは文曞の倧域的な談話構造を朚ずしお衚珟するためRSTの朚構造を損なわぬように原文曞䞭の抜出単䜍を遞択するこずで原文曞の談話構造を保持した芁玄文曞が生成できる\cite{marcu:98,daume:02,hirao:13}埓来のRSTを抜出型芁玄に組み蟌む埓来の手法の問題点はその抜出粒床にあるRSTで扱う文曞䞭の最小単䜍はElementaryDiscourseUnit(EDU)ず呌ばれおおよそ節に察応するテキストスパンである埓来手法は抜出の単䜍をEDUずしお芁玄の生成を行っおきたがそれが芁玄においお必ずしも最適な単䜍であるずは限らない\footnote{これに぀いおは\ref{sec:unit}節で考察する}たた本節で埌に説明するようにそれなりの長さを持ったテキストスパンを抜出単䜍ずする堎合芁玄長に察する柔軟性の面でも問題が生じる情報の網矅性は文曞芁玄の目的そのものでもある非垞に重芁な芁玠である芁玄文曞は原文曞の内容を簡朔にたずめおいる必芁があり原文曞の重芁な内容を網矅しおいるこずが芁求される近幎抜出型芁玄においお原文曞から重芁な抜出単䜍の郚分集合を遞択する問題を敎数蚈画問題(IntegerLinearProgramming;ILP)ずしお定匏化するアプロヌチが盛んに研究されおいる抜出された郚分集合が原文曞の情報をなるべく被芆するような目的関数を蚭定し最適化問題ずしお解くこずで原文曞の情報を網矅した芁玄文曞の生成が可胜ずなる実際にこれらの手法は芁玄文曞の情報の網矅性の指暙ずなる自動評䟡手法であるROUGE(Recall-OrientedUnderstudyforGistingEvaluation)\cite{lin:04}倀の向䞊に倧いに貢献しおきた\cite{mcdonald:07,filatova:04,takamura:09}RSTを芁玄に組み蟌む研究の倚くはRSTで定矩される修蟞構造の構造朚をそのたた利甚したものが倚かった\cite{marcu:98,daume:02}がHiraoら\cite{hirao:13}はRSTの談話構造朚をそのたた甚いるこずの問題点を指摘しEDUの䟝存構造朚(DEP-DT)に倉換し䟝存構造朚の刈り蟌みにより芁玄を生成する朚制玄付きナップサック問題\cite{johnson:83}ずしお芁玄を定匏化したILPの導入によっお高い網矅性を持った芁玄の生成が可胜ずなった䞀方で芁玄手法が持぀芁玄長に察する柔軟性は情報の網矅性ず密接な関係をも぀ようになった文曞芁玄では芁玄文曞が満たすべき䞊限の長さを指定するこずが䞀般的である抜出型芁玄においおよく甚いられる抜出単䜍は文であり生成された芁玄の文法性が保蚌されるずいう利点があるしかし高い圧瞮率すなわち原文曞の長さず比范しお非垞に短い長さの芁玄文曞が求められおいる堎合文を抜出単䜍ずするず十分な量の情報を芁玄文曞に含めるこずが出来ず情報の網矅性が䜎くなっおしたうずいう問題\footnote{これは䞊述の通りRSTに基づくEDUを抜出単䜍ずした手法も同様であるEDUは文よりは现かいずはいえ固定された抜出単䜍ずしおはかなり粗いテキストスパンである}があったこの問題に察し文抜出ず文圧瞮を組み合わせるアプロヌチが存圚する文圧瞮ずは䞻に単語や句の削陀により察象ずなる文からより短い文を抜出する手法である近幎こうした文圧瞮技術ず文抜出技術を逐次適甚するのではなくそれらを同時に行うアプロヌチ以降これらを同時モデルずよぶが盛んに研究されおおり高い情報の網矅性ず芁玄長ぞの柔軟性を持った芁玄文曞の生成が可胜ずなっおいる本研究の目的は文曞の談話構造に基づく情報の網矅性ず芁玄長ぞの高い柔軟性を持った芁玄手法を開発するこずであるこれたで文曞芁玄に談話構造を加える詊みず文抜出ず文圧瞮の同時モデルはどちらも文曞芁玄においお重芁な芁玠であるにもかかわらず独立に研究されおきたその倧きな芁因の䞀぀は䞡者の扱う抜出粒床の違いである前者はEDUであり埌者の抜出粒床は文圧瞮され短くなった文も含むである抜出単䜍を文やEDUずいうそれなりの長さのテキストスパンにするずある芁玄長制玄に察し遞択可胜なテキストスパンの組合せは自ずず限られ情報の網矅性を向䞊させるこずが困難な堎合がある我々は文間の䟝存関係に基づく朚構造ず単語間の䟝存関係に基づく朚構造が入れ子ずなった{\bf入れ子䟝存朚}を提案しその朚構造に基いお芁玄を生成するこずでこの問題に取り組む提案手法に぀いお図\ref{fig:nested_tree}に瀺す䟋で説明する本研究で提案する入れ子䟝存朚は文曞を文間の䟝存関係で衚した{\bf文間䟝存朚}で衚珟する文間䟝存朚のノヌドは文であり文同士の䟝存関係をノヌド間の゚ッゞずしお衚珟する各文内では文が単語間の䟝存関係に基づいた{\bf単語間䟝存朚}で衚珟されおいる単語間䟝存朚のノヌドは単語であり単語同士の䟝存関係をノヌド間の゚ッゞずしお衚珟するこのように文間䟝存朚の各ノヌドを単語間䟝存朚ずするこずで入れ子䟝存朚を構築するそしおこの入れ子䟝存朚を刈り蟌む぀たり単語の削陀による芁玄生成をILPずしお定匏化する生成された芁玄は文間䟝存朚ずいう芳点では必ず文の根付き郚分朚ずなっおおりその郚分朚内の各文内すなわち単語間䟝存朚の芳点では単語の郚分朚ずなっおいるここで文間䟝存朚からは必ず朚党䜓の根ノヌドを含んだ根付き郚分朚が抜出されおいるのに察し単語間䟝存朚はそうでないものも存圚するこずに泚意されたい埓来文圧瞮を文曞芁玄に組み蟌む研究では単語間䟝存朚の堎合も必ず根付き郚分朚が遞択されおいたが限られた長さで重芁な情報のみを芁玄に含めるこずを考えるず単語の根付き郚分朚ずいう制玄が情報の網矅性の向䞊の劚げずなる可胜性があるそこで提案手法では根付きに限らない任意の郚分朚を抜出するために郚分朚の芪を文䞭の任意の単語に蚭定できるよう拡匵を加えた\begin{figure}[t]\begin{center}\includegraphics{22-3ia3f1.eps}\end{center}\hangcaption{提案手法の抂芁原文曞は二皮類の䟝存朚に基づく入れ子䟝存朚ずしお衚珟される提案手法は文間䟝存朚からは根付き郚分朚その各ノヌドは単語間䟝存朚の郚分朚ずなっおいるように単語を遞択するこずで芁玄を生成する}\label{fig:nested_tree}\end{figure}提案手法をRSTDiscourseTreebank\cite{carlson:01}における芁玄システムの評䟡セットで埓来の同時モデルや朚制玄付きナップサック問題による芁玄手法ず比范評䟡したずころ文曞芁玄の自動評䟡指暙であるROUGEにおいお最高粟床が埗られるこずを確認した
V06N04-03
珟代日本語で「うれしい」「悲しい」「淋しい」「矚たしい」などの感情圢容詞を述語ずする感情圢容詞文には珟圚圢述語で文が終止した堎合平叙文の際䞀人称感情䞻はよいが二人称䞉人称感情䞻は䞍適切であるずいうような人称の制玄珟象がある\footnote{本皿で蚀う「人称」ずは「人称を衚す専甚のこずば」のこずではないムヌドず関連する人称の制玄にかかわるのは「話し手」か「聞き手」か「それ以倖」かずいう情報であるよっお普通名詞であろうず固有名詞であろうずダむクシス専甚の名詞であろうず蚀語化されおいないものであろうずそれがその文の発話された状況においお話し手を指しおいれば䞀人称聞き手を指しおいれば二人称それ以倖であれば䞉人称ずいう扱いをする\\a.倪郎は仕事をしなさい\\b.アむちゃんご飯が食べたい幌児のアむちゃんの発蚀\\a.の「倪郎」は二人称b.の「アむちゃん」は䞀人称ずいうこずである}\vspace{0.3cm}\begin{quote}\begin{itemize}\item[(1)]\{わたし/??あなた/??倪郎\}はうれしい\item[(2)]\{わたし/??あなた/??倪郎\}は悲しい\end{itemize}\end{quote}\vspace{0.3cm}このずき話し手が発話時に文をどのようなものず捉えお述べおいるかを衚す「文のムヌド」\footnote{文のムヌドずは話し手が文を述べる際どのような「぀もり」であるのかを瀺す抂念である文を聞き手に察しおどのように䌝えるか(䟋えば呜什質問など)ずいうこずず共に話し手が発話内容に察しおどのように刀断しおいるか(䟋えば確信掚量疑念など)も文のムヌドであるこれを「モダリティ」ず呌ぶこずもあるが本皿ではこういった文の述べ方に察する抂念的区分を「ムヌド」ず呌びムヌドが具䜓的に蚀語化された芁玠を「モダリティ」ず呌ぶ䟋えば「明日は晎れるだろう」ずいう文では発話内容に察しお掚量しおいるこずを聞き手に䌝え述べるずいうムヌドを持぀のが普通であり「だろう」は掚量を衚すモダリティである}によっお感情圢容詞の感情の䞻䜓感情䞻が話し手である䞀人称でしかありえない堎合ずやや䞍自然さはあるものの文脈によっおは二人称䞉人称の感情䞻をずるこずが可胜な堎合がある\cite{東1997,益岡1997}(3)(4)のように話し手の発話時の感情を盎接的に衚珟しおいる「感情衚出のムヌド」を持぀「感情衚出文」(\cite{益岡1991,益岡1997}で「情意衚出型」ずされる文の䞀郚)では感情䞻は䞀人称に限定される「感情衚出のムヌド」ずは話し手が発話時の感情を「思わず口にした」ようなものであり聞き手に察しおその発話内容を䌝えようずいう぀もりはあっおもなくおもよいものである\footnote{感情衚出文は「たあ」「きゃっ」「ふう」など発話者が自分の内面の感情を聞き手に䌝達する意図なく発露する際に甚いられる感嘆語ず共起するこずが倚いこずから聞き手ぞの䌝達を芁しないものであるこずが分かる\\きゃっうれしい\\ふう぀らい\\䞀方「さあ」「おい」「よお」など聞き手に䜕らかの䌝達を意図する感嘆語ず共起した堎合感情圢容詞述語文であっおも感情衚出文にはならない\\さあ悲しい\\おい寂しい\\ただし「たあ」などの感嘆語は感情衚出文にずっお必須ではない}\vspace{0.3cm}\begin{quote}\begin{itemize}\item[(3)]たあうれしい\item[(4)]ええ憎い憎らしい・・・・・人の䞎ひょうを〔朚䞋順二『倕鶎』〕\end{itemize}\end{quote}\vspace{0.3cm}䞀方客芳的に捉えた発話内容を述べ聞き手に䌝え述べるずいう「述べ立おのムヌド」(\cite{仁田1991}第章参照)を持぀「述べ立お文」(\cite{益岡1997}で「挔述型」ずされる文)における人称の制玄は匱い䞀般的には(益岡~1997(:4))で述べられおいる「人物の内的䞖界はその人物の私的領域であり私的領域における事態の真停を断定的に述べる暩利はその人物に専属する」ずいう語甚論的原則により(5)(6)のような感情を衚す圢容詞益岡によれば「私的領域に属する事態を衚珟する代衚的なもの」を述語にする文においお「あなた」「圌女」に関する事態の真停を断定的に述べるこずは䞍適栌である\footnote{ここでは語甚論的に䞍適切であるず考えられる文を\#でマヌクし文法的に䞍適切であるこずをあらわす*ずは区別しお甚いる}\vspace{0.3cm}\begin{quote}\begin{itemize}\item[(5)]倫が病気になったら\{わたし/\#あなた/\#圌女\}は぀らい.\item[(6)]海倖出匵は\{わたし/\#あなた/\#圌女\}には楜しい.\end{itemize}\end{quote}\vspace{0.3cm}しかしこのような語甚論的原則は文脈や文䜓的条件\footnote{文䜓的な条件によっお人称制玄が倉わるずいうのは小説などにおいお䞀般的な日垞䌚話ず語甚論的原則が異なっおくるこずから生じるものである\cite{金氎1989}参照}などによりその原則に反した発話でも蚱される堎合があるのである(7)は感情䞻を数量子化したもの(8)は小説ずいう文䜓的条件による\vspace{0.3cm}\begin{quote}\begin{itemize}\item[(7)]海倖出匵は誰にでも楜しい\item[(8)]それをこさえるずころを芋おいるのがい぀も安吉にはたのしい(䞭野重治『むらぎも』)\end{itemize}\end{quote}\vspace{0.3cm}こういった人称制玄のタむプを語甚論的な人称の制玄ずする\cite{東1997}では前者のように人称が限定されるタむプの人称制玄を「必然的人称指定」埌者のように語甚論的に限定される人称制玄を「語甚論的人称制限」ず呌び区別した(益~岡~1997(:2))でも情意衚出型ず挔述型の人称制限の違いを埌者のみが日本語特有の珟象ず捉え区別する必芁を述べおいるしかし埓来の研究においおはその「感情衚出情意衚出のムヌド」がどのようなものであるかずいうこずは明確に芏定されおおらずたたどのように感情䞻が䞀人称に決定されるのかずいう人称決定のシステムも描かれおきおいない\footnote{(益岡1997(:2))でも「悲しいなあ」のような「内面の状態を盎接に衚出する文の堎合感情䞻が䞀人称に限られるのは圓然のこず」ずされおいる}そこで本皿では以䞋の手順で「感情衚出文」に぀いお明らかにしおいく\vspace{0.3cm}\begin{quote}\begin{itemize}\item[(I)]人称の制玄が文のムヌドず関係しお生じおいるこずを確認する(2.1)\item[(II)]感情衚出文はそのムヌドが述語䞻䜓を垞に䞀人称に決定するものであるこずを定矩づける(2.2)\item[(III)]感情衚出文ずしお機胜し解釈されるためには䞀語文でなければならないこずを䞻匵する(3)\item[(IV)]感情衚出文のムヌドの性質から(III)を導き出す(4)\end{itemize}\end{quote}\vspace{0.3cm}たたここでは人称制玄を受ける郚分を「ガ栌䞻栌」ではなく「感情䞻」ずいう意味圹割を䌎うもので扱う感情圢容詞述語は「感情䞻」ず「感情の察象」時にはそれは「感情を匕き起こす原因」を意味圹割ずしお必芁ずするが人称の制玄を受ける感情䞻はガ栌ずニ栌ずニトッテ栌で衚される可胜性があるからである\vspace{0.3cm}\begin{quote}\begin{itemize}\item[(9)]\underline{\{私/\#圌\}は}仕事が楜しい\end{itemize}\end{quote}\vspace{0.3cm}(9)の「は」によっお隠されおいる栌を衚わそうずすれば䞉぀の可胜性があるがどれも意味圹割は感情䞻であり等䟡である\vspace{0.3cm}\begin{quote}\begin{itemize}\item[(10)]a\underline{私が}仕事が楜しいコト\\b\underline{私に}仕事が楜しいコト\\c\underline{私にずっお}仕事が楜しいコト\end{itemize}\end{quote}\vspace{0.3cm}たた(10)aにおけるガ栌「私が」「仕事が」で人称の制玄がかかるのは感情䞻「私が」だけであり意味圹割が感情の察象である「仕事が」には人称の制玄がかかるこずはないさらに(9)の䞻題は感情䞻であるため人称の制玄があるが(11)の䞻題「仕事は」には人称の制玄はない\vspace{0.3cm}\begin{quote}\begin{itemize}\item[(11)]仕事は\{私/\#あなた\}は楜しい\end{itemize}\end{quote}\vspace{0.3cm}このようなこずから本皿では人称制玄に関わる名詞句ず述語ずの関係を意味圹割で捉える
V03N01-01
文の意味を効率よく適切に理解するためには語矩の曖昧性を文脈によっお早期に絞り蟌むこずが必芁である通垞のボトムアップな手法による意味・構文解析方法では解の探玢空間の広がりにより凊理の爆発の問題が生じるたた局所的制玄のみでは解を絞り切れず誀った解を出力する問題もある䟋ずしおしばしば匕甚される次の文\cite{Waltz85}に぀いお考えおみる\begin{eqnarray}`John~shot~some~bucks.'\nonumber\end{eqnarray}shotずbucksの品詞および意味の曖昧性が各々数十通りあるため数癟通りの意味の組合せがあるずされおいるしかしHunting(狩猟)やGamble(ギャンブル)などの文脈が䞎えられるずそれぞれ即座に意味が求たり前者では「ゞョンは牡鹿を銃で撃った」ずいう解釈がなされたた埌者では「ゞョンは䜕ドルか賭けおすっおしたった」ずいう解釈がなされる文脈情報がないず効率的に解が埗られないばかりか正しい意味に収束さえしない可胜性が倧きい近幎この文脈䟝存性に関する二぀の問題を解決するため談話䞭の前埌の脈絡ずしおの䞀貫性すなわち文脈を圢成する知識の重芁性が着目され぀぀あるそれは文の衚局から埗られる文法的知識などの蚀語内知識および䞀般垞識や䞖界知識などの蚀語倖知識に分けるこずができるたた意味が談話内の状況により制玄を受けるか発話された環境により制玄を受けるかによっお文脈情報を分けるこずもできるたずえば「昚日東京で雚が降った」ずいう発話がなされたずする前者の「談話内の状況」は蚀及されおいる状況すなわち「昚日東京で」を指しおいるしかしこの発話が正盎者によっおなされたか実際にはい぀どこでなされたのか緊急事態の発生の説明なのかなど発話された時点の倖界の状況が問題になる堎合もあるこのような「発話された環境による制玄」は談話内の状況に加わり䜜甚するもので重芁ではあるものの今埌研究される郚分ずしここでは扱わないずいう立堎をずる本研究ではテキストに絞り特に物語を解釈する堎合に限り倖界の状況によらない談話内の蚀語倖知識による文脈情報の曖昧性解消の凊理効率ぞの効果に぀いお絞り議論を行なう蚀語倖の知識に基づく文脈情報に䟝存したテキスト解釈の手法はいく぀か提案されおいるそれらは知識の衚珟ずそれにずもなう凊理方法の違いによっお文脈を蚘号的な知識ずしお明瀺的に䞎える方法ずネットワヌク䞊の掻性䌝搬に基づくパタヌン的盞互䜜甚により文脈を非明瀺的に衚珟し曖昧性解消を効率的に実珟する方法ずに倧きく分けるこずができる前者の代衚䟋ずしおは物語の䞀般的構成を文法芏則ずしお衚す物語文法\cite{Rumelhart75}やSchankらの文脈理解の研究\cite{Schank77,Schank81,Schank82}などがあげられる特にSchankらは動詞を䞭心ずした抂念䟝存構造によっお意味を衚珟し文脈ずしお堎面に関する知識を予め持぀スクリプトや意図・目的ず行動に関する知識ずしおのゎヌルずプランそしお知識構造を抜象化し階局化しお効率良く持぀MOPsなどの重芁性を論じおいるたた埌者に関しおは文ごずにネットワヌクを組み掻性䌝搬させる方法\cite{Waltz85,Tamura87}曖昧性を芁玠の意味内容や芁玠間の関係に内圚させ衚珟䞊の組合せ爆発を抑える方法\cite{Hirst88,Okumura89,Kojima91}連想蚘憶による解の絞り蟌みず蚘号凊理に基づく矛盟怜出による曖昧性解消の効率化\cite{Tsunoda93}などが手法ずしおあげられるこれらの研究の問題点は実際に知識を䜕から獲埗し䞎えるかが䞍明確であるこず実際のテキストにおける評䟡や問題点に察する考察がなされおいないこずそしお他の手法ずの組合せに察する問題点限界点が未敎理であるこずであるこれに察しコヌパスを利甚し倚矩性のある単語の呚蟺語の統蚈情報からシ゜ヌラス䞊のカテゎリのBayes確率を求め意味を決定する方法\cite{Yarowsky92}があるこの研究では癟科事兞の䞭から知識を獲埗し癟科事兞の文䞭の単語に察する評䟡を行なっおいるが䞀般のさたざたな皮類のテキストに察しおどの皋床有甚であるかは調査の䜙地があるたたトピックの入れ子の問題などの蚀語の耇雑な事象に察応するためには蚀語珟象に応じお知識を分類し適切な知識源を明らかにするこずずこのような統蚈的手法を同時に研究するこずは意味があるず思われるしたがっお珟圚必芁なこずは凊理する知識の性質を想定した现分化およびそれぞれの知識を甚いた際の実際の文に察する効果の調査である本論文では談話内の蚀語倖知識をさらに連想凊理の芳点から分類しその䞀郚ずしお堎面知識を芖芚蟞曞から構成し利甚した堎合の倚矩性解消の効率化に察する効果の評䟡および怜蚎を行なう芖芚蟞曞は物の名前を出おくる堎面や察象物の圢から匕くこずを目的に出版されおいる蟞曞である日垞生掻に出おくる堎面を網矅的に絵に描きその䞭に登堎する物の名前を察応づけお欄倖に列挙しおある芖芚蟞曞は数冊出版されおいるがここではOXFORD-DUDENのPictorialEnglishDictionaryを甚いる倚矩性解消機構の実装に際しおは構文解析ず意味解析は通垞の蚘号凊理手法を甚いるこずを想定するその䞭の意味蟞曞から語矩を取り出す順番を決める方法の䞀぀を提案する堎面を䞀぀に固定した堎合にそのような情報を䜿わない堎合に比べ正しい解にたどり着くたでの語矩の怜玢回数(詊行回数ず定矩する)がどの皋床枛少するかを物語文にお評䟡するすなわち各単語に意味が耇数あったりずりうる構文朚が耇数ある堎合にはそのすべおの組合せの数だけの解が候補ずなりうるこれらの組合せから解が䞀぀ず぀生成されすべおの制玄条件を満たすかどうかが怜蚌されるこのため構文的曖昧性も考慮する必芁があるが他の方法あるいは本手法ず他の方法を組み合わせるこずによっお解決するものずしお考えここでは陜には扱わないこずずするここでは語の意味の遞択の郚分のみに着目し䞀぀の単語の耇数の意味の䞭で人間が正解ず刀断する解を出力するたでに怜玢された語矩の数をここでの詊行回数ず定矩する実際の機械翻蚳などのシステムでは他に解を制玄する知識によっおシステム内郚で怜蚌を行なう堎合に前凊理ずしお尀もらしい語矩を優先づけしお出力するモゞュヌルを目的ずしおいる通垞のパヌザでは文脈情報が䜕もない堎合には各単語の意味はランダムにあるいは静的に割り圓おられおいる順番で蟞曞からずり出され怜蚌されるこれに察し堎面情報があればこの取り出しの仕方を倉え堎面の䞭でありそうな意味を先に取り出し党䜓の凊理の効率化をはかるこずができる倚矩性解消などで文脈特に堎面情報の効果および問題点に぀いお調べた䟋は芋圓たらないようであるここでは背景ずしおの圹割の郚分に絞った堎面の知識の構成方法を提案し実隓ず考察を行なう䞊のような語矩怜玢の詊行回数を枛少させるずいうこずに察し堎面情報がどの䜍有効であるかを物語文「赀毛のアン」の英語原䜜の䞭の台所の堎面の䞭から抜出した単語に察しお評䟡を行なう以䞋{\bf2.}では芖芚蟞曞ずシ゜ヌラスによる堎面情報の構築方法に぀いお{\bf3.}では堎面情報を利甚した倚矩語の優先順䜍づけの方法に぀いおたた{\bf4.}では䟋題にお詊行回数の蚈算方法を瀺した埌に実文䞭の単語にお有効性の評䟡を行なう{\bf5.}では成功䟋倱敗䟋の原因に぀いおの考察を行なう
V20N02-01
label{sc:introduction}Web䞊には出所が䞍確かな情報や利甚者に䞍利益をもたらす情報などが存圚するため信頌できる情報を利甚者が容易に埗るための技術に察する芁望が高たっおいるしかしながら情報の内容の真停や正確性を自動的に怜蚌するこずは困難であるため我々は情報の信憑性は利甚者が最終的に刀断すべきであるず考えそのような利甚者の信憑性刀断を支揎する技術の実珟に向けた研究を行っおいる珟圚ある情報の信憑性をWebのみを情報源ずしお刀断しようずした堎合Web怜玢゚ンゞンにより䞊䜍にランキングされた文曞集合を読んで刀断するこずが倚いしかしながら䟋えば「ディヌれル車は環境に良いか」ずいうク゚リで怜玢された文曞集合には「ディヌれル車は環境に良い」ず䞻匵する文曞ず「ディヌれル車は環境に悪い」ず䞻匵する文曞の䞡方が含たれおいる堎合がありその察立関係をどのように読み解くべきかに関する手がかりを怜玢゚ンゞンは瀺さないここでの察立関係の読み解き方ずは䟋えば䞀方の内容が間違っおいるのかそれずも䞡方の内容が正しく䞡立できるのかずいった点に関する可胜性の瀺唆でありもしも䞡立できるのであれば䜕故察立しおいるようにみえるのかに関する解説を提瀺するこずである互いに察立しおいるようにみえる関係の䞭には䞀方が本圓でもう䞀方が嘘であるずいう真に察立しおいる関係も存圚するが互いが前提ずする芖点や芳点が異なるために察立しおいるようにみえる関係も存圚する䟋えば「ディヌれル車は環境に良い」ず䞻匵する文曞を粟読するず「$\mathrm{CO_2}$の排出量が少ないので環境に良い」ずいう文脈で述べられおおり「ディヌれル車は環境に悪い」ず䞻匵する文曞を粟読するず「$\mathrm{NO_x}$の排出量が倚いので環境に悪い」ずいう文脈で述べられおいるこの堎合前者は「地球枩暖化」ずいう芳点から環境の良し悪しを述べおいるのに察しお埌者は「倧気汚染」ずいう芳点から述べおおり互いの䞻匵を吊定する関係ではない぀たり前提ずなる環境を明確にしない限り「ディヌれル車は環境に良いか」ずいうク゚リが真停を回答できるような問いではないこずを瀺しおおり「あなたが想定しおいる『環境』が地球枩暖化を指しおいるなら環境に良いが倧気汚染を指しおいるならば環境に悪い」ずいった回答がこの䟋では適切であろう我々はこのような䞀芋察立しおいるようにみえるが実際はある条件や状況の䞋で互いの内容が䞡立できる関係を{\bf疑䌌察立}ず定矩し疑䌌察立を読み解くための手掛かりずなる簡朔な文章を提瀺するこずで利甚者の信憑性刀断を支揎するこずを目的ずしおいるずころでWeb䞊にはこういった疑䌌察立に察しお「ディヌれル車は二酞化炭玠の排出量が少ないので地球枩暖化の面では環境に良いが粒子状物質や窒玠酞化物の排出量が倚いので倧気汚染の面では環境に悪い環境に良いか悪いかは想定しおいる環境の皮類による」ずいった第䞉者芖点から解説した文章が少数ながら存圚しおいるこずがあるこのような文章をWeb文曞䞭から抜出敎理しお利甚者に提瀺するこずができれば䞊述の回答䟋ず同様に「環境の皮類を明確にしない限り単玔に真停を刀断できない」ずいうこずを気付かせるこずができ利甚者の信憑性刀断を支揎するこずができる我々はこの疑䌌察立を読み解くための手掛かりずなる簡朔な文章を{\bf調停芁玄}ず定矩し利甚者が信憑性を刀断したい蚀明\footnote{本論文では䞻芳的な意芋や評䟡だけでなく疑問の衚明や客芳的事実の蚘述を含めたテキスト情報を広く{\bf蚀明}ず呌ぶこずずする}以降{\bf着目蚀明}が入力された堎合に着目蚀明の疑䌌察立に関する調停芁玄を生成するための手法を提案しおいる\cite{Shibuki2011a,Nakano2011,Ishioroshi2011,Shibuki2010,Kaneko2009,Shibuki2011b}なおKanekoetal.\citeyear{Kaneko2009}においお調停芁玄には䞀぀のパッセヌゞで䞡立可胜ずなる状況を明瀺的に説明する盎接調停芁玄ず状況の䞀郚を説明するパッセヌゞを耇数組み合わせお状況の党䜓を暗に瀺す間接調停芁玄の2皮類が定矩されおいるが本論文では盎接調停芁玄を察象ずしおおり以埌盎接調停芁玄を単に調停芁玄ず蚘す調停芁玄の生成は調停ずいう性質䞊察立関係にある2蚀明の存圚を前提ずしお行われる䞭野らの手法\cite{Nakano2011}では着目蚀明ず察立関係にある蚀明を芋぀けるために着目蚀明䞭の単語を察矩語で眮換したり甚蚀を吊定圢にしたりするこずで察立蚀明を自動的に生成しおいるたた石䞋らの手法\cite{Ishioroshi2011}では蚀論マップ\cite{Murakami2010}を利甚するこずで察立蚀明を芋぀けおいるしかしながら怜玢された文曞集合には「ディヌれル車は環境に良いvs.ディヌれル車は環境に悪い」ずいった着目蚀明を盎截的に吊定する察立点以倖にも䟋えば「ディヌれル車は黒煙を出すvs.ディヌれル車は黒煙を出さない」ずいった異なる幟぀かの察立点が存圚するこずがあり䞭野らや石䞋らによる埓来の調停芁玄生成手法ではどの察立点に関する調停芁玄であるかを明瀺せずに調停芁玄を生成しおいた利甚者が信憑性を刀断したい察立点{\bf焊点}であるこずを明確にした調停芁玄でなければ真に利甚者の圹には立たないず考えられるそれゆえこの問題を解決するために我々は最初に怜玢された文曞集合を利甚者に提瀺しそれを読んだ利甚者が焊点ずする察立関係にある2文を明瀺した埌に調停芁玄を生成するずいう察話的なアプロヌチを解決策の䞀぀ずしお採るこずずした以䞊の背景から本論文では利甚者が察立の焊点ずなる2文を察話的に明確化した状況䞋で調停芁玄を生成する手法を提案するたた調停芁玄生成の粟床を向䞊させるために逆接限定結論などの手掛かり衚珟が含たれる䜍眮ず調停芁玄に䞍芁な文の数を考慮した新しいスコアリングの匏を導入し埓来の調停芁玄生成手法ず比范した結果に぀いお考察するさらに以䞋の理由から利甚者が焊点ずする2文を明確化する方法に関しおも考察する利甚者が焊点ずする2文を明確化する方法ずしお以䞋の2぀の方法が考えられる䞀぀は利甚者が自ら焊点ずする2文を生成する方法でありもう䞀぀は提瀺された文曞集合から焊点ずする2文に盞圓する蚘述を抜出する方法である前者の方法が利甚者の焊点をより正確に反映できるず考えられるが明確化に芁する利甚者の負担を軜枛するずいう芳点からは埌者の方法が望たしい埓っお焊点ずする2文を明確化する方法ずしおどちらの方法が適しおいるかに関しおも実隓を行い考察する本論文の構成は以䞋の通りであるたず\ref{sc:relatedwork}章で関連研究に぀いお述べる\ref{sc:concept}章で調停芁玄生成における基本的な考え方を説明する\ref{sc:proposedmethod}章で提案する察話型調停芁玄生成手法を述べる\ref{sc:corpus}章で本論文の実隓で甚いる{\bf調停芁玄コヌパス}に関しお説明する\ref{sc:experiment}章で埓来の調停芁玄生成手法ずの比范実隓を行いその結果に぀いお考察するたた焊点ずする2文を明確化する方法に関しおも考察する最埌に\ref{sc:conclusion}章で本論文のたずめを行う
V27N01-02
\label{intro}近幎文曞情報に察する情報芁求は耇雑化高床化しおおりそのような芁求を満たすアクセス技術ずしお質問応答が泚目されおいる質問応答ずは利甚者の自然蚀語による質問に察しお情報源ずなる文曞集合から解答そのものを抜出する技術であり耇雑高床な情報芁求を自然蚀語で衚珟できる点に特城があるしかしながら埓来の質問応答に関する研究では「アメリカの倧統領は誰ですか」ずいった比范的簡単な圢匏の質問を扱うものが倚く質問の確信に至るたでの背景や経緯を耇数文にわたっお説明したりする珟実䞖界の質問状況ずは異なる堎合があるそのような珟実䞖界における質問に察する質問応答を目的ずした取り組みはTRECのLiveQA~\cite{trec}やNTCIRのQALab~\cite{shibuki2014,shibuki2016,shibuki2017}「ロボットは東倧に入れるか」プロゞェクト以䞋「東ロボプロゞェクト」\cite{torobo}などで盛んに行われおいる珟実䞖界における質問のように質問の背景を耇数文にわたっお説明する蚘述や解答が耇数文を含む文章ずなるような質問の䟋ずしお倧孊入詊問題が挙げられる倧孊入詊問題には倧孊入詊センタヌ詊隓ず二次詊隓があり二次詊隓の䞖界史分野には数十字から数癟字以内で解答を蚘述する論述問題が含たれおいるこずがあるQALabでは䞖界史の倧孊入詊問題を察象ずしおおり特に二次詊隓の論述問題ぞの自動解答が挑戊的な課題ずしお蚭定されおいる先行研究\cite{sakamoto-system}では情報芁求の存圚する抜出型の耇数文曞芁玄ずしおこの課題を䜍眮づけ教科曞や甚語集等の知識源から句点区切りの単䜍でテキストを抜出・敎列しお論述問題に解答する質問応答システムを提案しおいる知識源に䜿甚される甚語集は芋出し語ず語釈郚に分かれお構成されおおり語釈郚には芋出し語が明瀺されおいないため語釈郚を句点で区切った文以䞋「語釈文」ずいうだけをそのたた解答文に含めおしたうず䜕に぀いお述べおいるかわからない文になっおしたうたた論述問題においお解答に含めなければならない指定語句が芋出し語ずなっおいる堎合語釈文だけから解答を構成するず倧きく枛点されおしたうこのような背景から䞊述の既存システムでは甚語集の語釈文を解答の材料ずしお抜出した際には芋出し語を文頭に䞻題ずしお付け加えた文を生成しこれを解答の䞀郚ずする手法を提案しおいるしかしながらこの手法によっお生成された文は文法的に誀りがある堎合や解答文に適しおいない堎合がある\footnote{\ref{problem}節に埌述する}これらの問題を解消するためには\begin{enumerate}\renewcommand{\theenumi}{(\roman{enumi})}\renewcommand{\labelenumi}{(\roman{enumi})}\item芋出し語を語釈文に埋め蟌むこずができるか吊かすなわち語釈文の述語の省略された項をれロ代名詞ずみなした堎合芋出し語がその先行詞ずなるか吊かを刀定する芋出し語を埋め蟌むこずができるすなわち芋出し語が先行詞ずなるのであれば芋出し語の衚局栌を掚定する\label{enum:one-0}\item問題文ならびに論述文章の前埌の文等から䜕を䞻題にするかを決定しそれに応じお栌亀替などを行い論述問題の解答の䞀郚ずする\label{enum:two-0}\end{enumerate}こずが必芁である本皿では\ref{enum:one-0}に掲げた課題を解決するために語釈文䞭の各動詞に着目しそれが芋出し語に照応するれロ代名詞を持぀か吊かを刀定するずずもに持぀堎合にはその衚局栌を掚定する手法を怜蚎する\ref{enum:two-0}に぀いおは今埌の課題ずするたた提案手法は教垫あり孊習に基づく手法ずなっおいるため蚓緎事䟋を必芁ずするが甚語集の圢匏をした事䟋は数に限りがあり特定の衚局栌で埋め蟌む堎合の事䟋が限られおいるこずが芳察されたそのため蚓緎事䟋数が少ないずいう問題を解消するために擬䌌蚓緎事䟋の自動生成を行う本皿の以降の章では次の内容を述べる2章では既存の䞖界史論述解答システムの抂芁ずその問題点を述べ本研究で提案する解決策を述べる3章では䞖界史甚語集に関しお予備調査を行った結果に぀いお述べる4章では本研究の関連研究に぀いお述べる5章では芋出し語に照応するれロ代名詞ずその衚局栌を掚定する手法を提案する6章では実隓結果を報告し7章で考察8章でたずめずする%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%fig.1\begin{figure}[b]\vspace{-1\Cvs}\begin{center}\includegraphics{27-1ia2f1.eps}\end{center}\caption{東京倧孊2008幎床入詊二次詊隓における䞖界史の問1}\label{fg:2008question}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%fig.2\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{27-1ia2f2.eps}\end{center}\caption{東京倧孊2008幎床入詊二次詊隓における䞖界史の問1に察する解答䟋}\label{fg:2008answer}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%第2ç« %%%%%%%%%%
V15N03-02
自然蚀語凊理研究は1文を凊理察象ずしお数倚くの研究が行われおきたが2文以䞊を凊理察象ずする談話凊理の研究は䟝然ずしお倚いずは蚀えないこれは問題が倧幅に難しくなるこずが䞀因であろう䟋えば構文解析の係り先同定などに芋られるように解が文の䞭にある堎合の遞択肢は比范的少数であるが照応・省略解析などのような問題ずなるず解候補や考慮すべき情報が倚倧ずなるため正解を埗るのは容易ではないこの結果倚くの報告が瀺すように抂ねどのような談話凊理の問題であっおも十分な粟床が埗られるこずは比范的少ないしかしこれによっお談話凊理の重芁性は䜕ら倉化するこずはなく我々は継続的に取り組んでいかなければならない本論文では談話凊理のうち文間の接続関係を同定する問題に取り組んだ文間の接続関係同定は文生成に関係する様々な応甚凊理䟋えば察話凊理耇数文曞芁玄質問応答などにおいお重芁ずなる䟋えば人間の質問に察話的に答えるシステムを考えた堎合察話をスムヌズに行うためにシステムは䌝えるべき情報を自然な発話になるように繋げなければならないその際に文間に適切な接続詞を補う必芁が出おくるたた文曞芁玄では文章䞭から重芁な文を遞んで列挙する重芁文抜出手法が䟝然ずしお倚く行われおいるが飛び飛びになっおいる文が遞ばれた際に接続詞を適切に修正削陀远加倉曎する必芁が出おくる本研究では以䞋のように問題蚭定したたず入力は接続詞を持぀文ずその前文の連続2文ずしおこの接続詞を䞎えない堎合にどの皋床同定できるかずいうタスクずしお問題蚭定したタスクの入力を連続2文ずするこずの劥圓性に぀いおは3節で議論する次に同定するのは実圚した接続詞そのものではなく接続関係ずした最終的な文生成を考えるず接続詞を遞ぶこずが最終的な目的ずなるが䟋えば「しかし」ず「けれども」のどちらかにするかを䜿い分けるこずが本研究の目的ではないたた倚くの堎合は接続関係が同じであればその接続関係にある接続詞のどれを遞んでも構わないず掚察されるこずからこのようなタスク蚭定ずした我々の蚭定した接続関係に぀いおは2節で議論するここで関連研究を抂芳する日本語接続詞を利甚した芁玄や文曞分類の研究あるいは接続詞そのものの分析の研究は倚数あるが本論文の察象ではないので省略する接続詞決定に関しお䟋えば高橋らが考察を行っおいるが(高橋他1987)この入力は「文章の意味構造」でありすなわち接続関係が䞎えられお接続詞を決める問題であるため本研究ずは比范できない䞀方飯田らは気象情報文を生成する過皋で「接続詞」\footnote{(飯田盞川2005)では「接続詞」を自動決定するずあるが「 し」ず「 が」しか出珟しないこずから「接続詞」ずは接続助詞を指すものず掚察される}を自動同定する凊理を行っおいる(飯田・盞川2005)が順接ず逆接のどちらになるかを遞択するタスクでありこれ以倖の関係を党く想定しおいないたた入力は時間倩気気枩颚力などの気象デヌタであり党く異なるタスクず考えおよい以䞊のように日本語で蚀語衚珟を入力ずしお接続詞もしくは接続関係を同定する研究は我々の知る限り存圚しないMarcuは倧芏暡なテキストデヌタによる孊習からNa\"{\i}veBayes分類噚を甚いおセグメント間の接続関係を同定する手法を提案しおいる(Marcuetal.2002)Marcuは接続関係をCONTRAST逆接CAUSE-EXPLANATION-EVIDENCE因果䞊列CONDITION条件ELABORATION环加の4皮類に限定しさらに同じテキストから取り出した関係を持たない2぀のセグメントず異なるテキストから取り出した関係を持たないセグメントを加えた6皮類の接続関係を甚いおそのうちの2぀の関係間での2倀分類を行っおいるそこでは2぀のセグメントからそれぞれ取り出した単語察を玠性ずし倧量のコヌパスから取り出した単語察の情報がシステムに良い圱響を䞎えおいるこずを瀺しおいるさらにコヌパスの量が同じなら単語察に甚いる品詞を限定した方が粟床が良くなるこずも述べおいる䞀方Hutchinsonは機械孊習により極性(polarity)真実性(veridicality)接続関係の皮類(type)の3぀の偎面から接続関係を分類し接続関係の分類構造の分析を行っおいる(Hutchinson2004b)SporlederはMarcuの研究を受けお単語の衚局圢だけでなく察象ずする文のドキュメント内での出珟䜍眮や文の長さ単語のbigram品詞テンス・アスペクトなどを玠性ずしお甚いお機械孊習噚BoosTexterによる同定を行っおいる(Sporlederetal.2005)ここでSporlederはMarcuずは異なる5皮類の接続関係を察象ずしおいる本論文では倧量のWeb文曞を甚いお䞎えられた2文に最も近い甚䟋を探すこずで2文間の接続関係を掚定する手法を提案するすなわち倧量のWebテキストを甚䟋ずしお利甚するこずで接続関係を掚定するための芏則を䜜るこずなく接続関係を同定するこれは甚䟋利甚型(example-based)の手法ず呌ばれ䞻に機械翻蚳の分野で手法の有効性が確認されおいる本研究ではこれを談話凊理の問題に適甚し手法の有効性を怜蚌する
V16N02-02
英語教育の珟堎でもICT(InformationandCommunicationTechnology)の掻甚により様々な取り組みがなされおいる近幎ではE-learningのように孊習者が教科曞ではなくたずはコンピュヌタ端末に向かうような圢態での孊習環境も䞀郚で行われおいるしかし倧孊を含めCALL教宀などが未敎備ずなっおいる教育機関は少なくないたたE-learningのための教材䜜成が英語教育に盎接関係する教垫自身によっお行われるこずは珟実的にはほずんどなく先進的な取り組みを行っおいる教育機関などにおいおも既存のコヌスりェアが利甚される堎合が倚い教宀で接する孊習者のために教員自らがオヌサリング゜フトなどを利甚しお積極的に教材を䜜成するずいう事䟋は英語教員党䜓の人数からするず極めお少数であるず思われる近幎パ゜コンは爆発的に普及しおきおおり珟圚ではほが党おの英語教員が日垞の業務や教材䜜成でパ゜コンを利甚するこずが圓たり前のこずずなったしかし倧倚数の英語教員のパ゜コン利甚スキルは基瀎的なワヌプロ操䜜に限られるず蚀っおも過蚀ではない結果ワヌプロ゜フトによる教材䜜成ずE-learningやCALL環境のための教材䜜成の間にある溝はなかなか埋たりそうにないずいうのが珟状である䞀方蚈算機科孊の発展に䌎い蚀語凊理技術に関する研究も急速に増加し぀぀あるそしおこれらの知芋を教育や孊習に生かすこずを目暙ずする研究も盛んに行われおいるしかしここで䞀぀の疑問が浮かぶ蚀語凊理技術ず教育・孊習の連携はいわゆる文系の䞀般の教員が極端に蚀えば翌日の授業からでも応甚可胜な圢で提䟛されおいるず蚀えるのだろうか蚀語凊理技術の教育・孊習ぞの応甚を詊みる際たずはその方法論が優先されるそしおその実装は簡易なプロトタむプにずどたり実際の䜿甚に耐えうるシステムの構築は別途行わなければならない堎合も倚いしかしたずえどんなに軜埮なものであったずしおもCUIベヌスの凊理やプログラミング蚀語の知識を必芁ずする手法を䞀般の英語教員に求めるこずはほが絶望的である䟋えばPerl蚀語を甚いたテキスト凊理などでさえもその実行環境をむンストヌルするずいった時点で䞀般の英語教員のコンピュヌタ利甚スキルからすれば十分にハヌドルが高いこずは間違いないたた「UNIX環境」ずいった文蚀でさえ䞀般の英語教員を遠ざけるには十分な材料ずなるこれらのアプリケヌションがCGIなどを介しおWeb䞊で提䟛される堎合も同様である通垞これらは教育工孊などの分野に関心がある䞀郚の英語教員がデヌタ分析などの研究目的で利甚するこずが倚く授業に生かすずいう甚途からは残念ながらほど遠いずいう印象があるそれでは仮に蚀語凊理技術を教材䜜成に簡䟿に応甚できるような仕組みが提䟛されおいればどうなるであろうか䟋えば教科曞に準拠した補助プリントなどを䜜る堎合など少しでも教員の負担を枛らすこずができればきっず喜ばれるに違いないそしお草の根的であったずしおも蚀語凊理技術ず教育・孊習の連携がこれたで以䞊に有機的に行われおいくこずが予想される本研究では䞀般の英語教員でも簡単に䜿えるこずを念頭に様々な状況での実際の英語授業や自習環境で利甚できるプリント教材およびE-learning教材の䜜成支揎を行う2皮類のツヌルを開発したこれらのツヌルは無料で公開しおおりGUI環境での簡単な操䜜で任意の英文から様々な教材を短時間で䜜成するこずができる利甚者である䞀般の英語教員はこれらをダりンロヌド解凍しフォルダ内に含たれおいる実行ファむルを起動するだけでよい぀たり別途゜フトりェアを賌入する必芁もなくプログラミング蚀語の実行環境をむンストヌルするずいうような負担もないたたこれらのツヌルでは蚀語凊理技術によるデヌタ凊理結果をデヌタベヌス・゜フトりェアによっお教材に加工するが内郚蚭蚈はツヌル利甚者である䞀般の英語教員には芋せない圢になっおいる\footnote{゜ヌスファむル盞圓以䞊の内容を知るこずができるデヌタベヌスデザむンレポヌトも公開しおいるFileMakerでの開発に通じおいる者であれば内郚蚭蚈の把握や改倉も可胜}蚀語凊理のアルゎリズムやデヌタベヌス・゜フトりェアに぀いおの知識は䞀切必芁ずしない以䞋2節ではデヌタベヌス・゜フトりェアの基本的な特城を確認し本研究で䜿甚したFileMakerに぀いお抂芳する3節では連携事䟋Iずしお蚀語凊理技術を掻甚したPhraseReading教材䜜成支揎システムを玹介しこれを応甚したプリント教材の自動䜜成に぀いお述べる4節では連携事䟋IIずしお任意の英文テキストに察しお語圙レベルタグや品詞タグを付䞎するプログラムを玹介しこの凊理結果を甚いたE-learning教材䜜成に぀いお述べる
V20N03-07
label{sec:intro}近幎Twitter\footnote{http://twitter.com/}などのマむクロブログが急速に普及しおいる䞻に自身の状況や雑蚘などを短い文章で投皿するマむクロブログはナヌザの情報発信ぞの敷居が䜎く珟圚マむクロブログを甚いた情報発信が掻発に行われおいる2011幎3月11日に発生した東日本倧震灜においおは緊急速報や救揎物資芁請などリアルタむムに様々な情報を䌝える重芁な情報むンフラの1぀ずしお掻甚された\cite{Book_Hakusho,Article_Nishitani,Book_Tachiiri}マむクロブログは重芁な情報むンフラずなっおいる䞀方で情報挏掩や流蚀の拡散などの問題も抱えおいる実際に東日本倧震灜においおも様々な流蚀が拡散された\cite{Book_Ogiue}{\bf流蚀}に぀いおはこれたでに倚くの研究が倚方面からなされおいる流蚀ず関連した抂念ずしお{\bf噂}{\bf颚評}{\bfデマ}ずいった抂念があるこれらの定矩の違いに぀いおは諞説あり文献毎にゆれおいるのが実情である本研究では{\bf十分な根拠がなくその真停が人々に疑われおいる情報を流蚀ず定矩しその発生過皋悪意をもった捏造か自然発生かは問わない}ものずするよっお最終的に正しい情報であっおも発蚀した圓時に十分な根拠がない堎合は流蚀ずみなす本論文ではマむクロブログの問題の1぀である流蚀に着目する流蚀は適切な情報共有を阻害する特に灜害時には流蚀が救呜のための機䌚を損倱させたり誀った行動を取らせたりするなど深刻な問題を匕き起こす堎合もあるそのためマむクロブログ䞊での流蚀の拡散ぞの察策を怜蚎しおいく必芁があるず考えられるマむクロブログの代衚的なツヌルずしおTwitterがあるTwitterは投皿する文章以䞋ツむヌトが140字以内に制限されおいるこずにより䞀般的なブログず比范しお情報発信の敷居が䜎く\cite{Article_Tarumi}たたリツむヌト(RT)ずいう情報拡散機胜により流蚀が拡散されやすくなっおいる実際に東日本倧震灜においおはTwitterでは様々な流蚀が拡散されおいたが同じ゜ヌシャルメディアであっおも参加者党員が同じ情報ず意識を持ちやすい構造を採甚しおいるmixi\footnote{http://mixi.jp/}やFacebook\footnote{http://www.facebook.com/}では深刻なデマの蔓延が確認されおいないずいう指摘もある\cite{Book_Kobayashi}マむクロブログ䞊での流蚀の拡散ぞの察策を怜蚎するためにはたずマむクロブログ䞊の流蚀の特城を明らかにする必芁があるそこで本論文ではマむクロブログずしお東日本倧震灜時にも倚くの流蚀が拡散されおいたTwitterを材料にそこから481件の流蚀テキストを抜出したさらにどのような流蚀が深刻な圱響を䞎えるか有害性ず有甚性ずいう芳点から被隓者による評䟡を行い䜕がその芁因ずなっおいるか修蟞ナニット分析の芳点から考察を行ったその結果震灜時の流蚀テキストの倚くは行動を促す内容や状況の報告予枬であるこずたた情報受信者の行動に圱響を䞎えうる衚珟を含む情報は震灜時に高い有甚性ず有害性ずいう党く別の偎面を持぀可胜性があるこずが明らかずなった以䞋2章においお関連研究に぀いお述べる3章では分析の抂芁に぀いお述べる4章で分析結果を瀺しマむクロブログ䞊での流蚀に぀いお考察する5章で将来の展望を述べ最埌に6章で本論文の結論に぀いおたずめる
V03N04-01
\label{sec:1shou}最近囜文孊の分野においおも文孊䜜品のテキストをコンピュヌタに入力し研究に掻甚しようずする動きが盛んである~\cite{dbwest:95}これは日本語凊理可胜なパ゜コンなどの普及により囜文孊の研究者が自分の手でデヌタを䜜成する環境が敎っおきたこずによるすでに倚くの文孊䜜品が電子化テキストずしお䜜成され蓄積され流通され始めおきおいる䟋えば村䞊ら~\cite{murakami:89}による語圙玢匕䜜成を目的ずした幞若舞の研究は最も初期のものであるこれは田島ら~\cite{tazima:82}により䞇葉集を始めずする倚くの文孊䜜品の電子化テキスト䜜成の詊みに匕き継がれおいる最近では内田ら~\cite{utida:92}は情報凊理語孊文孊研究䌚の掻動を通じおパ゜コン通信などにより電子化テキストの亀換を行っおいるたた䌊井䌊藀ら~\cite{ii:93,ito:92}による囜文孊デヌタベヌスの䜜成ず電子出版掻動も泚目されおいるずくに源氏物語諞本の本集成デヌタベヌスや囜文孊総合玢匕の研究成果がある䞀方長瀬~\cite{nagase:90}は源氏物語の和英平行電子化テキストを䜜成しオックスフォヌド倧孊に登録し公開したたた出版瀟による電子化テキストの提䟛サヌビスも始たっおいる~\cite{benseisha:93,iwanami:95}しかしながら倧きな問題がある䞀般に研究者は自分のためのデヌタを䜜っおいるそのためシステム文字コ−ド倖字凊理デヌタの圢匏や構造などに関しおの仕様が研究者個人に䟝存しおいるさらに蓄積した情報資源の流通をあたり意識しおいないすなわち苊劎しお蓄積したデヌタが掻甚されにくくたた同じ䜜品の重耇入力の問題などが指摘されおいるしたがっおデヌタ入力の共通基盀の確立ず適切な暙準化が必芁であるずくに文孊䜜品の電子化テキストを䜜るためのデヌタ蚘述ルヌルが必芁である珟圚人文科孊のための定たったデヌタ蚘述のルヌルは無いSGMLStandardGeneralizedMarkupLanguage~\cite{JIS:94}に基瀎をおくTEI:TextEncodingInitiativeなどの掻動~\cite{burnard:94}があるがその成果は未だ実甚化に至っおいないずりわけ人文科孊領域の日本語テキストぞの適甚は囜文孊における数䟋~\cite{hara:95}を陀けばほずんど無い囜文孊研究資料通においお電子化テキストのデヌタ蚘述に぀いおの詊みがなされおきおいる~\cite{yasunaga:92,yasunaga:94,yasunaga:95b,kokubun:92}䟋えば日本叀兞文孊倧系岩波曞店噺本倧系東京堂出版などの党䜜品の党文デヌタベヌスの開発が進められおいるたた最近では正保版本歌集「二十䞀代集」を盎接翻刻~\footnote{囜文孊の甚語はたずめお付録\ref{sec:furoku1}で解説しおいるなお囜文孊ではテキストを本文ホンモンず蚀う以䞋では本文を甚いる}しながらデヌタベヌスに構築しおいるこれらはテキストのデヌタベヌス化を指向したものであるがテキストデヌタの蚘述のための基準文法が定められおいるこの基準文法をKOKINKOKubungakuINformationルヌルず呌んでいるKOKINルヌルは囜文孊䜜品を察象ずする電子化テキスト蚘述甚のマヌクアップ文法である本皿は囜文孊䜜品テキストのデヌタ蚘述文法に぀いお述べおいる第章では電子化テキストの目的ず研究察象をたずめデヌタ蚘述の考察䞊䞍可欠ず考えられる本ずテキストの情報構造を分析したずめおいる第章ではデヌタ蚘述のルヌル化のための基本原則を考察しおいる䜜品ずテキストの構造蚘述が必芁なこず及びテキスト衚蚘の蚘述が必芁なこずなどをたずめおいる第章ではKOKINルヌルを぀の基本ルヌルに分けお定矩しそれぞれに぀いお考察しおいる第章では実際のデヌタ䜜成ずそれに基づくデヌタベヌス䜜成の事䟋などからKOKINルヌルを評䟡しおいる研究成果ずしおはすでに囜文孊研究資料通においお本文デヌタベヌスずしお詊隓運甚が開始されおいる研究者による利甚結果からは文孊研究に有甚であるずの評䟡を埗抂しお評刀がよい最埌に問題点などを敎理しおいる
V28N03-09
自然蚀語凊理分野ではシンボルグラりンディング課題\cite{The.Symbol.Grounding.Problem}が泚目を集めおいる自然蚀語ず画像や動画ずいった実䞖界を衚すものを玐づけたコヌパスが数倚く公開され利甚可胜ずなっおいる\cite{KUSK.Dataset:.Toward.a.Direct.Understanding.of.Recipe.Text.and.Human.Cooking.Activity,Flow.Graph.Corpus.from.Recipe.Texts,A.Survey.of.Current.Datasets.for.Vision.and.Language.Research}このようなデヌタセットを掻甚したシステムの䟋ずしお画像や動画からの文生成\cite{Automatic.Sentence.Generation.from.Images,Corpus-Guided.Sentence.Generation.of.Natural.Images}などがある我々はチェスのような展開型ゲヌムぞの解説文は真に知的なシステムを開発するためのテストベッドずなるず考えおおり特に将棋に着目しおいる兞型的な画像キャプショニングず異なり将棋解説文は過去や未来ぞの蚀及を含む䞀方でゲヌムの䞖界は明確に定矩されおおり解説文䞭の過去や未来ぞの蚀及の倚くはゲヌム朚の䞭に察応づけるこずができるたた自然蚀語の曖昧性の䞀郚はその事象が実珟するか吊かをゲヌムの䞖界におけるゲヌム朚探玢\cite{Tsuruoka02game-treesearch}を掻甚しお評䟡するこずで解消が期埅できるこの性質を掻甚し我々はゲヌム解説生成システムを機械孊習ベヌスの手法により構築した\cite{Learning.a.Game.Commentary.Generator.with.Grounded.Move.Expressions}本論文では我々が構築したゲヌム解説コヌパスの説明を行う我々は人間によるゲヌム状態将棋などのゲヌムにおいおは\doubleQuote{局面}ず呌ばれるに玐づいた解説文を収集しその䞀郚に人手で以䞋の耇数の局からなるアノテヌションを行った\begin{itemize}\item日本語テキストに察する単語分割アノテヌション\item将棋ドメむン特有の固有衚珟(NamedEntity;NE)タグの定矩ずアノテヌション\item過去・未来や非事実の事象ぞの蚀及を認識する䞊での事象の事実性ずそれを䌝えるモダリティ衚珟を衚すための3局のアノテヌション\end{itemize}本コヌパスに期埅される掻甚ケヌスは以䞋の通りである\begin{itemize}\itemゲヌム䞖界は明確に定矩されおおりたたこれらのゲヌムを解くAIプレむダの䞭には人間トッププレむダを䞊回る性胜のものがあるこれらのAIプレむダは局面を理解したり解析するのに圹立おられおいる本コヌパスはこれらのAIを掻甚したシンボルグラりンディング研究ぞの掻甚が期埅できる\item解説文は珟圚の局面だけでなく過去や未来あるいは仮定の局面ぞの蚀及を含むモダリティ情報を解析するこずはこれらの解説文を理解する䞊で重芁である本コヌパスは実䞖界を参照するモダリティ情報解析研究ぞの掻甚が期埅できる\item本コヌパスはNEずモダリティ衚珟のアノテヌションの䞡方を含む局面に察応する解説文からなるこれらの芁玠の間には匷い盞関がある䟋ずしおモダリティ衚珟は時ずしお局面ず解説文䞭のNEずの関連性を衚しおいる実䞖界の状態・NE・モダリティ情報の関連性を解析するこずは自然蚀語を理解する䞊で非垞に重芁である本コヌパスはこのような解析課題におけるテストベッドずしおの掻甚が期埅できる\end{itemize}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V31N02-14
\label{sec:intro}自然蚀語理解においお文が衚す時間関係の理解は重芁である自然蚀語には時間衚珟だけでなくテンスやアスペクト時間副詞など様々な時間に関する蚀語珟象がある以䞋は時間に関する蚀語珟象の䟋である%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%\begin{exe}\ex\label{ex:1}圌は走っ\textbf{た}。テンス\ex\label{ex:2}圌は走っ\textbf{おいる}。アスペクト\ex\label{ex:3}\textbf{昚日}、圌は走った。時間副詞\end{exe}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%これらの蚀語珟象は組み合わさっお甚いられるこずが倚い䟋えば(\ref{ex:3})では時間副詞ずテンス・アスペクトが組み合わされおいるしたがっお時間関係を理解するためには個々の蚀語衚珟の意味を捉えた䞊で構成的に文党䜓の意味を捉える必芁があるそのため時間関係の理解は挑戊的な課題である自然蚀語凊理においお時間に関する代衚的なタスクずしおは時間関係認識があるこれは文に含たれるむベント間の時間関係を認識するタスクでありモデルの時間理解を評䟡する際にしばしば甚いられるこのタスクはモデルの時間認識胜力を評䟡するのに適しおいる䞀方で時間関係認識タスクを通じお自然蚀語理解胜力すなわちモデルが時間を含む文党䜓の意味を正しく捉えられおいるかを分析できるかは自明ではない自然蚀語理解胜力を評䟡するタスクの1぀に自然蚀語掚論(NaturalLanguageInference:NLI)がある自然蚀語掚論は単䞀たたは耇数の文からなる前提を真ずしたずきに単䞀の文からなる仮説が真ずなるか含意停ずなるか矛盟どちらでもないか䞭立を刀定する蚀語理解タスクである時間掚論は時間の理解が芁求されるNLIであり蚀語モデルの時間認識胜力を自然蚀語理解胜力ずずもに評䟡するのに適したタスクである以䞋に時間掚論問題の䟋を瀺す\begin{exe}\ex\begin{xlist}\exi{Premise(P):}圌は走っおいた。\exi{Hypothesis(H):}圌は走った。\exi{GoldLabel(G):}\entailment\end{xlist}\ex\label{ex:6}\begin{xlist}\exi{P:}圌は圌女の前に走った。\exi{H:}圌は圌女の埌に走った。\exi{G:}\contradiction\end{xlist}\end{exe}これらの問題ではどちらも前提文(Premise)ず仮説文(Hypothesis)の衚局圢は類䌌しおいるそのため衚局圢の類䌌床を掚論の手がかりにするず同じラベルが予枬される可胜性が高いしかし実際には2぀の問題の正解ラベルは異なっおいるこのように類䌌床だけを手がかりに掚論を行うず誀った予枬が埗られるケヌスが時間掚論には倚く存圚するその䞊時間掚論問題の正解ラベルは前述の蚀語珟象の倚様な組み合わせによっお倉化するそのため時間掚論タスクは挑戊的であり事前孊習枈み蚀語モデルにずっおも課題である蚀語モデルの時間掚論胜力を評䟡した既存研究には\citet{vashishtha-etal-2020-temporal}や\citet{thukral-etal-2021-probing}があるしかしこれらの既存の分析や評䟡甚デヌタセットの倚くは英語を察象ずしおいる䞊時間に関する蚀語珟象の䞀郚しか扱っおいない䞀方で日本語の倚様な時間掚論に関する分析や評䟡甚デヌタセットは少ないそのため蚀語モデルがどの皋床日本語の時間掚論パタヌンや時間衚珟を汎化できるかに぀いおの分析は十分には行われおこなかった本研究の目的は倚様な時間掚論に察する蚀語モデルの汎化胜力を詳现に分析できる圢匏意味論に基づいた日本語NLIベンチマヌク\oursを構築するこずであるNLIベンチマヌクを構築する䞻な手法ずしおはクラりド゜ヌシングを甚いお構築する手法や専門家が人手で構築する手法が挙げられるしかし前者の手法ではデヌタセット䞭のバむアスの制埡が困難であり埌者の手法では蚀語モデルの分析に必芁なデヌタ量を確保するためのコストが問題ずなるたた人手による構築では語圙や構文の遞択がアノテヌタの事前知識に䟝存するそのため語圙や掚論パタヌンを制埡するこずが困難であり未知の語圙や掚論パタヌンに察する汎化性胜を評䟡するこずが難しいずいう問題がある本研究ではそれらの問題を解決するために掚論テンプレヌトを甚いた半自動構築アプロヌチを採甚するこの手法では理論蚀語孊の知芋に基づいお手動で蚭蚈した掚論テンプレヌトに自動で倚様な語圙を割り圓おるこれにより掚論パタヌンず語圙の分垃を制埡したスケヌリング可胜なデヌタセットが構築できるそしお構築したデヌタセットを掚論パタヌンなどで制埡しその䞊でモデルを評䟡するこずで\hl{理論蚀語孊}に基づいた詳现なモデルの分析が可胜になる図\ref{fig:punch}は\oursの構築手法の抂略図である提案手法ではたずFraCaS\cite{FraCaS}の日本語版であるJSeM\cite{Ai_Kawazoe_2015}に含たれる時間掚論問題を抜出しその内容語ず時間衚珟をマスクするこずで掚論テンプレヌトを䜜成する次に京郜倧孊栌フレヌム\cite{kawahara-kurohashi-2006-fully}からChatGPT\cite{openai-2023-chatgpt}を甚いお自然な栌フレヌムを抜出するそしお埗られた栌フレヌムに蚀語モデルを甚いお自動でアスペクトをアノテヌションするその埌抜出した栌フレヌムずランダムな時間衚珟を掚論テンプレヌトに割り圓おるこずで自然な文からなる問題を生成する問題の正解ラベルは掚論テンプレヌトだけでなく問題に割り圓おた時間衚珟や栌フレヌムのアスペクトに応じお定める%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%F1\begin{figure*}[t]%%%%%\includegraphics[width=14cm]{figure/punch.pdf}\begin{center}\includegraphics{31-2ia13f1.pdf}\end{center}%\hangcaption{\oursのデヌタ生成手法のむメヌゞ図INTは「2時間」や「3ヶ月間」などの区間を衚す語に察するプレヌスホルダである$\dashrightarrow$は正解が䞍定であるこずを$\rightarrow$は正解が\entailmentであるこずを$\nrightarrow$は正解が\contradictionであるこずを衚す}\label{fig:punch}\end{figure*}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%本研究では時間掚論パタヌンや時間衚珟の圢匏に基づいお孊習デヌタを分割し分割したデヌタセットを孊習に甚いるこずで蚀語モデルの時間掚論胜力を詳现に分析する実隓では構築したテストデヌタ䞊で3皮類の識別系蚀語モデル日本語蚀語モデル2皮および倚蚀語蚀語モデル1皮\cite{devlin-etal-2019-bert,liu-etal-2019-roberta,conneau-etal-2020-unsupervised}ず3皮類の生成系蚀語モデル\cite{openai-2023-chatgpt,openai-2023-gpt4}の時間掚論胜力を評䟡する\rhl{構築したデヌタセットは研究利甚可胜な圢匏で公開しおいる}\footnote{\url{https://github.com/ynklab/Jamp_sp}}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%2\setcounter{exx}{0}
V03N04-04
\label{sec:はじめに}照応や省略の問題は蚀語孊および蚀語工孊の問題ずしお広く研究されおいる特に日本語では䞻語が省略される堎合が倚く䞀方英語では䞻語が必須であるため日英機械翻蚳においお省略された䞻語れロ䞻語の照応先を同定し補完するこずが問題ずなる䞻語を補完せず受動文に翻蚳するこずも考えられるが受動文よりは胜動文のたたの方が望たしいたた日英機械翻蚳の別の問題ずしお文が長すぎるずいう問題がある長い文は翻蚳に倱敗するこずが倚く人手による前凊理でも長文の分割は倧きな郚分を占めおいるこの問題に察凊する手段ずしお長文を耇数の短文に自動的に分割する自動短文分割があるしかし分割された短文には䞻語が含たれないこずが倚くここでもれロ䞻語の補完の問題が発生するこのような背景の䞋で筆者らは自動短文分割を利甚した攟送ニュヌス文の日英機械翻蚳システムの䞭でれロ䞻語の補完の問題を研究しおいるその基本的な考え方は確率モデルを甚いるものであるここで述べるれロ䞻語の補完の問題は埓来から行われおきたれロ䞻語の補完の問題ずは完党には䞀臎しおいない぀たり埓来手法は初めから異なる文の間で発生するれロ䞻語を取り扱っおおりここでの問題は短文分割によっお人工的に生ずるれロ䞻語を扱うものである\footnote{䟋えば埓来手法は「倪郎は食べようずした」「しかし食べられなかった」のように文からなる衚珟に察しお埌方の文のれロ䞻語を考察するものが倚いしかしここでは「倪郎は食べようずしたが食べられなかった」のように元は文から成る文を文に自動的に分割した埌の衚珟を扱うので埓来手法の考察範囲ずはずれがあるそこで本皿の手法が埓来の問題にそのたた適甚できるこずはない}しかし共通する郚分も倚いのでたず埓来手法に怜蚎を加えるれロ䞻語の補完に察する埓来のアプロヌチは倧きく皮類に分類できる第の方法は「焊点」「Centering」など蚀語孊における談話理論から埗られる知芋を利甚するものである\cite{Yoshimoto88,Nakagawa92,Nomoto93,Walker94,Takada95,æž…æ°Ž95}この方法は理論的な基瀎づけがあるものの比范的単玔な文が察象であり攟送ニュヌス文のような耇雑な文に適甚した䟋は芋あたらないニュヌス文に察するれロ䞻語の補完には埓来の談話理論から埗られる情報だけでなく意味的なものなどさたざたな情報を広く考慮する必芁がある第の方法は埅遇衚珟など䞻ずしお文末に珟われる情報を利甚するものである\cite{Yoshimoto88,堂坂89,鈎朚92}しかし本方法は察話文には有効であるもののニュヌス文には䞍適圓である第の方法はれロ䞻語のたわりの文脈から埗られた各皮情報をヒュヌリスティック芏則にたずめるものである\cite{Carbonell88,村田95}この方法は確率モデルによる方法ず同様様々な情報が利甚できる利点があるがヒュヌリスティック芏則の䜜成や芏則適甚の優先床の付䞎を人手で行っおおり恣意性があるこれらの埓来手法に察しお確率モデルによる方法は以䞋のような特城を持぀\begin{itemize}\itemれロ䞻語の補完に有効な様々な情報を統䞀的に取り扱うこずができる\itemいったん孊習デヌタを䜜成した埌は自動的にモデルが構築できるので客芳的であり恣意性がない\item確率モデルは蚀語工孊のみでなく倚くの分野で利甚されおおりそこで埗られた理論的知芋や適甚事䟋が利甚できる\end{itemize}確率モデルを甚いたれロ䞻語補完の方法ずしおは埓来倚次元正芏分垃が甚いられおいた\cite{金94}本皿ではこれをいく぀かの分垃に拡匵するそしおそれらの分垃を甚いたモデルに぀いお䞻語補完の粟床を評䟡するずずもに誀った事䟋に぀いお考察を加え今埌の課題を明らかにする以䞋\ref{sec:䞻語補完の方法}章では䞻語補完の基本的な手順の説明を行う\ref{sec:確率モデル}章では本皿で考察する皮の確率モデルに぀いお述べる\ref{sec:補完実隓}章ではれロ䞻語の補完実隓の方法ず結果に぀いお述べ誀事䟋に぀いお考察する
V12N01-01
\label{sec:Introduction}近幎情報化が進むに぀れお倧量の電子テキストが流通するようになったこれを有効掻甚するために情報怜玢や情報抜出機械翻蚳など蚈算機で自然蚀語を凊理する技術の重芁性が増しおいるこの自然蚀語凊理技術は様々な知識を必芁ずするがその䞭で構文解析の際に最もよく甚いられるものは文脈自由文法(CFG以䞋文法ず略す)であるずころが人手で䜜成した倧芏暡な文法は䜜成者の想定する蚀語珟象にどうしおも``もれ''があるため網矅性に欠けるずいう問題がある䞀方最近ではコヌパスから抜出した統蚈情報を甚いお自然蚀語を解析するコヌパスベヌスの研究が成果をあげおおりそれに䌎い(電子)コヌパスの敎備が進んでいるこのコヌパスから文法を自動的に抜出する研究もあり\cite{charniak:96,shirai:97}文法䜜成者に倧きな負担をかけるこずなくコヌパス内に出珟する倚様な蚀語珟象を扱える倧芏暡な文法を䜜成するこずが可胜であるしかしコヌパスから抜出した文法には問題があるそれはコヌパスから抜出した文法で構文解析を行うず䞀般に膚倧な量の構文解析結果(曖昧性)\footnote{以降特に断わらない限り構文解析結果の曖昧性を単に曖昧性ず呌ぶ}が出力されるこずであるその芁因に぀いおは埌述するがこれが解析粟床の䜎䞋や解析時間䜿甚メモリ量の増倧の芁因ずなるコヌパスから抜出した倧芏暡文法がこれたで実甚に䟛されなかった最倧の理由はここにあるコヌパスには意味を考慮した構文構造が付䞎されおいるこずが普通でありそのコヌパスから抜出した文法で構文解析を行うず意味解釈に応じた異なる構文解析結果が倚数生成されるしかし意味情報を甚いない構文解析の段階では意味的に劥圓な少数の構文構造に絞り蟌めず可胜な構文構造を党お列挙せざるを埗ない我々は構文解析結果(構文朚)に沿っお意味解析を進める構文䞻導意味解析(SyntaxDirectedSemanticAnalysis,SDSA)\cite{jurafsky:2000}を想定し構文解析の段階で生じる曖昧性を極力抑え次の意味解析の段階で意味的に劥圓な意味構造を抜出するずいう2段階の解析手法を採甚する(図\ref{fig:analysis_flow})\begin{figure}[tp]\centering\epsfxsize=.9\textwidth\epsfbox{Introduction/figure/flow.eps}\caption{自然蚀語解析の流れ}\label{fig:analysis_flow}\end{figure}\if0\begin{figure}[tp]\centering\epsfxsize=.6\textwidth\epsfbox{Introduction/figure/procedure.eps}\caption{倧芏暡日本語文法䜜成手順}\label{fig:procedure}\end{figure}\fi本論文では構文解析の段階の曖昧性を極力抑えその埌の意味解析の段階にも有効な構文構造を生成する倧芏暡日本語文法に぀いお怜蚎する\if0そこで我々は既存の構文構造付きコヌパスを出発点ずし以䞋の手順で文法を䜜成するこずを詊みおいる(図\ref{fig:procedure})\begin{enumerate}\item既存の構文構造付きコヌパスから文法を抜出する\item構文解析結果の曖昧性を増倧させる芁因を分析する\item分析結果をもずに構文構造付きコヌパスの倉曎方針を䜜成する\item倉曎方針に埓っおコヌパスを倉曎しそこから新しい文法を再抜出する\item(2)〜(4)を繰り返す\end{enumerate}ただし文法の抜出はCharniakによる``tree-bankgrammar''の抜出方法\cite{charniak:96}ず同様の方法をずる䞊述の文法䜜成手順では構文構造付きコヌパスの倉曎に重点が眮かれ文法の䜜成倉曎ずいうよりむしろコヌパスの䜜成倉曎のように思われるかもしれないしかし実際の倉曎過皋では抜出した文法を倉曎しそれをコヌパス䞭の構文構造に反映させる方法をずっおいる文法の倉曎をコヌパスにたで反映させるのはPCFGモデル等の確率モデルによる孊習の際に蚓緎デヌタずしお必芁であるからであり文法の䜜成倉曎ずコヌパスの䜜成倉曎は同時に扱うべき問題である぀たり「曖昧性を抑えた構文構造を出力するように文法を倉曎する」こずず「コヌパスに付䞎されおいる構文構造を曖昧性を抑えたものに倉曎する」こずは結局のずころ同じこずであるず考えおいる\fiその結果怜蚎前の文法ず比范しお出力される解析朚の数を$10^{12}$オヌダから$10^5$オヌダたで倧幅に枛少させるこずが可胜になったさらにこの文法から埗た解析結果に察しお意味情報をたったく甚いず確率䞀般化LRモデル(PGLRモデル)\cite{inui:98}によるスコア付け1䜍の解析朚の文の正解率は玄60\%であった䞀方スコア付け1䜍の解析朚に察し機械的な方法で文節の係り受けの粟床を枬定したずころ意味情報を甚いなくおも89.6\%ずいう高い係り受け粟床が埗られた意味情報を本栌的に利甚するこずでさらなる粟床向䞊が図れるずいう芋通しを埗おいる以䞋に本論文の構成を述べる第\ref{sec:Related}節ではコヌパスから文法を抜出する䞻な研究を二぀玹介する第\ref{sec:Procedure}節では我々が倧芏暡日本語文法を䜜成する際の手順に぀いお述べる第\ref{sec:Problem}節ではコヌパスから抜出した文法が構文解析においお膚倧な量の曖昧性を出力する芁因を考察する第\ref{sec:Modification}節では構文解析結果の曖昧性の削枛を考慮した具䜓的な文法ずコヌパスの倉曎方針を述べ第\ref{sec:Evaluation}節第\ref{sec:SDDA}節では倉曎したコヌパスから抜出した文法の有効性を実隓により明らかにする最埌に第\ref{sec:Conclusion}節で本研究を総括し今埌の課題を述べる
V14N05-03
存圚文はいかなる蚀語にも存圚し人間のもっずも原始的な思考の蚀語衚珟の䞀぀であっおそれぞれの蚀語で特城があり蚀語により異なりが珟れおくる日本語ず䞭囜語でも前者が存圚の䞻䜓が有情物か非情物かで䜿われる動詞が異なる「あるいる」のに察し埌者では所圚の意味か所有の意味かで䜿われる動詞が異なる「圚有」など倧きな違いがある日本ず䞭囜の蚀語孊の分野では存圚文に぀いお論述があるが飯田隆2001西山䜑叞2003金氎敏2006儲柀祥1997)日䞭機械翻蚳の角床からの研究は殆ど芋あたらないたた日䞭機械翻蚳においお珟圚の日䞭垂販翻蚳゜フトでは存圚文に関する誀りが倚く芋られる本論文は蚀語孊の偎の文献を参考にしながら存圚文に関する日䞭機械翻蚳の方法に぀いお考察し翻蚳芏則の提案翻蚳実隓を行ったものである\begin{itemize}\item[(1)]日䞭䞡蚀語における存圚衚珟を察照的に分析し異同を起こす原因に関しおも怜蚎を詊みた\item[(2)]䞭囜語の存圚動詞の遞択ずその䜍眮の問題を䞭心に機械翻蚳における存圚文の翻蚳芏則を提案した\item[(3)]提案した翻蚳芏則を手䜜業で及び我々が開発しおいる翻蚳システムで翻蚳実隓を行い評䟡した\item[(4)]関連する問題点ず今埌の課題に぀いお議論した\end{itemize}
V16N01-02
本論文ではベむズ識別ず仮説怜定に基づいお英文曞の䜜成者の母語話者非母語話者の刀別母語話者性の刀別を高粟床で行う手法を提案するWWW䞊の英文曞を英語教育や英文曞䜜成支揎に利甚する研究が盛んに行われおいる\cite{倧鹿,䜐野,倧歊}WWW䞊にはオヌサラむズされた蚀語コヌパスずは比べものにならないくらいの倧量の英文曞が存圚するためこれを蚀語デヌタずしお掻甚するこずで必芁な蚀語デヌタの量の問題をかなり克服できるしかしWWW䞊の英文曞の質は様々であり英語を母語ずする者あるいはそれず同等の英語運甚胜力を有する者が曞いた英文曞本論文では母語話者文曞ず呌ぶず英語を母語ずしない者が曞いた誀りや䞍自然な衚珟を含む英文曞本論文では非母語話者文曞ず呌ぶずが混圚しおいるWWW䞊の英文曞を英語孊習教材ずしお䜿甚する堎合あるいは英語衚珟の甚䟋集ずしお䜿甚する堎合は䜿甚する英文曞を母語話者文曞に制限するのが望たしいたた非母語話者に特有の文法的特城や䜿甚語圙の傟向を調査したり非母語話者が犯しがちな䞍自然な衚珟を収集するには倧量の母語話者文曞および非母語話者文曞を必芁ずするしたがっお英語教育や英文曞䜜成支揎を目的ずしおWWW䞊の英文曞を䜿甚する堎合英文曞の母語話者性刀別を行う技術は非垞に重芁である本論文で提案する英文曞の母語話者性刀別手法では品詞$n$-gramモデルを蚀語モデルずし刀別察象の文曞の品詞列文曞䞭の単語をその品詞で眮き換えた列の母語話者蚀語モデルによる生起確率ず非母語話者蚀語モデルによる生起確率ずの比に基づいお刀別を行う$n=5,6,7$ずいった比范的倧きな$n$-gramモデルを蚀語モデルずするこずで母語話者非母語話者固有の特城をより良く扱うこずが可胜ずなり刀別粟床の向䞊が期埅できるしかしその反面䞡蚀語モデルのパラメタ$n$-gram確率を最尀掚定した堎合母語話者非母語話者文曞間で品詞$n$-gramモデルのパラメタ倀に倧きな違いがあるのか孊習デヌタの統蚈的な揺らぎに起因するものなのかが区別できない$n=3$ずいう条件郚が短い$n$-gramモデルを甚いお刀別を行う堎合でさえれロ頻床問題およびスパヌスネスの問題に察凊するために通垞なんらかのスムヌゞングを行うこれに察し提案手法では仮説怜定に基づいた方法で䞡蚀語モデルにおける文曞の生起確率の比を掚定する
V08N04-02
\label{sec:intro}ある皋床の長さの文章は䞀般的に耇数のトピックからなるそのような文章を切り分けおそれぞれの切り分けた郚分が䞀぀のトピックになるようにするこずをテキスト分割ず呌ぶテキスト分割は情報怜玢や芁玄などにおいお重芁であるたず情報怜玢においおは文曞党䜓ではなくナヌザの怜玢芁求を満す郚分(トピック)だけを怜玢した方が効果的である\cite{hearst93:_subtop_struc_full_lengt_docum_acces,salton96:_autom_text_decom_using_text,mochizuki2000}たた芁玄においおは長い文曞をトピックに分ければそれぞれのトピックごずに芁玄を䜜成するこずにより文曞党䜓の芁玄を䜜成できるし重芁なトピックだけを遞んで芁玄を䜜成するこずもできる\cite{kan98:_linear_segmen_segmen_signif,nakao00:_algor_one_summar_long_text}これらの目的のために倚くの手法が研究されおいる\cite[など]{kozima93:_text_segmen_simil_words,hearst94:_multi_parag_segmen_expos_text,okumura94:_word_sense_disam_text_segmen,salton96:_autom_text_decom_using_text,yaari97:_segmen_expos_texts_hierar_agglom_clust,kan98:_linear_segmen_segmen_signif,choi00:_advan,nakao00:_algor_one_summar_long_text,mochizuki2000}これらの手法の䞻な共通点はこれらの手法が分割察象のテキスト(および蟞曞やシ゜ヌラス)しか分割に利甚しないこずであるたずえば\cite{hearst94:_multi_parag_segmen_expos_text}はテキスト内の単語分垃の類䌌床しか分割に利甚しない蚀い換えればこれらの手法はその手法をテキスト分割に䜿甚するにあたっお蚓緎デヌタを必芁ずしないそのためこれらの手法は蚓緎デヌタの存圚する分野に限られるこずなくどんな分野の文章でも分割察象ずするこずができるこの点は重芁であるなぜなら情報怜玢や芁玄が察象ずする文曞は分野を限定しない文曞であるのでそのような文曞に察応するためには分野を限定しないテキスト分割の手法が必芁であるからである本皿で述べる手法もこれらの埓来手法ず同様に蚓緎デヌタを利甚せずにテキスト内の単語分垃のみを利甚しおテキストを分割する我々が蚓緎デヌタを利甚しないテキスト分割手法を採甚した理由は我々がテキスト分割の結果を利甚しお長い文曞を芁玄したり講挔のディクテヌション結果を芁玄するこずを目的ずしおいるからであるそのためには分野を限定しない(蚓緎デヌタを利甚しない)テキスト分割の方法が必芁であるからである本皿で述べる手法はテキストの分割確率が最倧ずなるような分割を遞択するずいうものであるこのようなアプロヌチは分野を限定しないテキスト分割ずしおは新しいアプロヌチであるなお埓来の研究で分野を限定しないテキスト分割の研究では䞻に語圙的な結束性を利甚しおテキストを分割しおいるその䟋ずしおは意味ネットワヌク䞊での掻性䌝播に基づく結束性を利甚するもの\cite{kozima93:_text_segmen_simil_words}や単語分垃の類䌌床(コサむン)を結束性ずしたもの\cite{hearst94:_multi_parag_segmen_expos_text}や単語の繰り返し状況に基づいお結束性を蚈るもの\cite{reynar94:_autom_method_findin_topic_bound}や文間の類䌌床ずしおコサむンを盎接䜿うのではなくコサむンの順䜍を結束性の指暙ずするもの\cite{choi00:_advan}などがあるなおテキスト分割の方法ずしおは蚓緎デヌタを利甚しない(分野を限定しない)方法の他に蚓緎デヌタを利甚する方法もあるそのような方法の応甚ずしおは耇数ニュヌスを個々のニュヌスに分割するものがある\cite{allan98:_topic_detec_track_pilot_study_final_repor}この堎合には分野が明確でありたた蚓緎デヌタも倚量にあるので蚓緎デヌタを利甚したシステムによりニュヌスの境界を掚定し分割する手法が䞻流である\cite[など]{mulbregt98:_hidden_markov_model_approac_text,beeferman99:_statis_model_text_segmen}しかしそのような方法は蚓緎デヌタが利甚できない分野に぀いおは適甚できないので我々の目的であるテキスト分割の結果を利甚しお長い文曞を芁玄したり講挔のディクテヌション結果を芁玄するためのテキスト分割手法ずしおは適さない以䞋\ref{sec:model}章ではテキスト分割のための統蚈的モデルを述べ\ref{sec:algorithm}章で最倧確率の分割を遞択するアルゎリズムを述べる\ref{sec:experiments}章ではたず我々の手法を公開デヌタに基づいお評䟡するこずにより我々の手法が他の手法よりも優れた分割粟床を持぀こずを瀺し次に我々の手法を長い文曞に適甚した堎合の分割粟床を述べる\ref{sec:discussion}章は考察\ref{sec:conclusion}章は結論である
V14N04-03
\label{はじめに}蚀語凊理技術を利甚した文章の掚敲や校正の支揎に関する研究が行われおいるこの研究分野を次の5段階に分けお考える\begin{description}\item[衚蚘レベル]誀字の怜出ず修正衚蚘揺れの指摘など\item[統語レベル]統語構造の耇雑さに起因する読みづらさの指摘など\item[意味レベル1]欠萜した栌芁玠の掚定や照応先の特定が困難な堎合の指摘\item[意味レベル2]情報䞍足論理の飛躍や説明が䞍足しおいるもの情報過倚衚珟が冗長の指摘\item[文脈・構成レベル]文間の぀ながりに関する理解しづらさの指摘文の構成による論旚の展開に぀いおの指摘など\end{description}たず「衚蚘レベル」に関しおは自然蚀語凊理の教科曞\cite{tanaka}に詳しく解説されおいるように研究開発が完成段階に達し\cite{ibuki}コンピュヌタのアプリケヌション゜フトずしお実装されおいる\cite{kasahara}次の「統語レベル」に関しおも係り受けの耇雑さに起因する読みづらさを指摘し曞き換え候補を生成する研究が行われ応甚段階に到達しおいる\cite{yokobayashi}\cite{suganuma2006}以䞊の「衚蚘レベル」ず「統語レベル」の課題に察しおは文を蚀語解析しその際の解析困難性の皋床を誀りや読みづらさの指暙にするずいう手法が広く甚いられおいるこの手法が䜿われる理由は衚蚘レベルず統語レベルに察応した蚀語解析である圢態玠解析および係り受け解析の珟状の解析粟床が十分に高いためであるず考えられるそれに察し次の「意味レベル1」では欠萜した栌芁玠の掚定や照応詞の照応先の特定の困難さを算出する必芁があるしかしながらそれに察応した栌解析や照応解析ずいった意味解析技術の粟床が珟状では䞍十分なため解析困難の理由が解析技術の粟床䞍足に起因するのか原文偎の問題に起因するのか区別が぀かず指摘の芁吊刀定ができないさらに「意味レベル2」に含たれる情報䞍足や情報過倚の指摘に関しおは察応する蚀語解析技術も定たっおおらず今埌の技術ず考えられおいるこのように「意味レベル12」やその先の「文脈・構成レベル」の怜出・支揎の技術は研究が進展しおいないのが珟状である本論文は「意味レベル2」に含たれる情報䞍足ず情報過倚の指摘のうち情報䞍足の指摘を扱う以䞋文章䜜成の理論の䞭でこの課題の䜍眮付けを考える蚀語衚珟ずそれを甚いる䜿甚者や文脈ずの関係を研究する分野である語甚論\cite{Green}ず䌚話における意志疎通の原理を扱ったGriceの理論\cite{Grice}があるこれはコミュニケヌションが成り立぀ための原理ず条件を䞎える協調の原理に぀いおの内容であり仕事文仕事に甚いる文を仕事文ず称する\footnote{本論文では岩波新曞「仕事文の曞き方」\cite{高橋昭男}にならい仕事の堎面で甚いる文を仕事文ず呌ぶこれに近い抂念の「論説文」は仕事目的以倖の䟋えば教育甚の論説文もあるため仕事文ず完党には䞀臎しない}が満たすべき条件を䞎える基瀎理論である協調の原理に埓うためにいく぀かの特定の条件栌率ずいうに埓わなければならない栌率は量質関係様態の4カテゎリにたずめられるそのうちの量に関しお次の2぀の栌率に埓う必芁がある\begin{enumerate}\item芁求に芋合うだけの情報を䞎える発蚀を行う\item芁求されおいる以䞊の情報を䞎えるような発蚀を行っおはならない\end{enumerate}(1)の栌率を満たさなければ情報䞍足の問題が生じ(2)の栌率を満たさなければ情報過倚の問題を生じるこのうち本論文で扱う課題は量に関する぀目の栌率を満たさないために生じる情報䞍足の課題である文章講座に関する䞀般曞籍にも情報䞍足に関する解説が芋られる䟋えば曞籍「仕事文の曞き方」\cite{高橋昭男}では仕事文においお正確な文章を曞くために情報䞍足に泚意するこずを述べおいるこの曞籍では情報䞍足による論理の飛躍の䟋ずしお次に瀺す入孊甚ランドセルの広告文を取り䞊げおいる\vspace{10.5pt}\begin{center}\fbox{\parbox{38zw}{ここ数幎児童の数が急激に枛っおいたすそのため品䞍足になる恐れがありたすのでお早めにお求めください}}\end{center}\vspace{10.5pt}\noindent第1文ず第2文の間に論理の飛躍があっお読みづらいため間に蚀葉を補い次のように修正すべきず述べおいる\vspace{10.5pt}\begin{center}\fbox{\parbox{38zw}{ここ数幎児童の数が急激に枛っおおり{\bfそれに察応しおメヌカヌでは補造数を倧幅に枛らしおいたすこのような事情から人気商品に぀いおは}品䞍足になる恐れがありたすのでお早めにお求めください文字匷調筆者}}\\\end{center}\vspace{10.5pt}量の栌率の2条件を満足しないために生じる情報䞍足ず情報過倚の問題の䞭で本研究では情報䞍足の問題のみを扱い情報過倚の問題は扱わないその理由に぀いお述べる本研究ではビゞネス分野の文章䜜成支揎を目指しお仕事文を察象ずするそのため情報䞍足の堎合には文が難解になるこずに加え論理の飛躍によっお誀解を生じさせるず蚀う深刻な事態を招くのに察し情報過倚の堎合には冗長な情報を無芖するのに読解の負担がかかるものの誀解を生じる可胜性は䜎いため深刻さの皋床は䜎いしたがっおコンピュヌタによる文章掚敲支揎の課題ずしお情報䞍足の怜出ず指摘の課題を扱うこずが有甚であるず考える本研究ではこの課題を情報䞍足が読者に受容されるかどうかを刀定する問題ずしお扱いコヌパスベヌスの統蚈的蚀語凊理に基づくアプロヌチを甚いた手法を開発する
V30N02-15
\label{sec:intro}耇数の蚀語のテキストで孊習したマルチリンガル事前孊習モデルは\pagebreak蚀語暪断転移孊習のタスクなどで高い性胜を発揮しおおり\cite{conneau-etal-2020-unsupervised}これはモデルが異なる蚀語にわたっお共有できる知識を孊習しおいるこずを瀺しおいるタスクを解くために圹立぀蚀語の知識には単語などの語圙に関する知識もあれば文法に関する知識もあるここで蚀う文法ずは倖囜語孊習に芋られるような具䜓的な文法事項ずいうよりはニュヌラルネットワヌクがトヌクンの系列から情報を集玄しおタスクを解くために必芁な「意味」を導き出す内郚凊理のこずを指すこのニュヌラルネットワヌクの「文法」に異なる蚀語にわたっお共有できる郚分が存圚するこずが瀺唆されおいる\citeA{artetxe-etal-2020-cross}は英語のデヌタのみで重みを孊習したTransformer゚ンコヌダを異なる蚀語にも転甚できるこずを瀺した぀たり英語のデヌタから孊習した「文法」に蚀語非䟝存なものが存圚するずいうこずである蚀語間で共有できる文法事項のうちマルチリンガル事前孊習モデルが実際に捉えおいるものずしおUniversalDependencies\footnote{\url{https://universaldependencies.org/}}で定矩されおいる係り受け関係\cite{chi-etal-2020-finding}や䞻栌の抂念\cite{papadimitriou-etal-2021-deep}が存圚するこずが今たで瀺されおいるこれらは我々にずっおも盎感的な文法であるがニュヌラルネットワヌクはより抜象床が高い抂念や凊理を異なる蚀語にわたっお共有できるこずが瀺唆されおいるたずえば\citeA{papadimitriou-jurafsky-2020-learning}は楜譜やプログラミングコヌドずいった非自然蚀語デヌタでLSTM蚀語モデルを蚓緎しそのモデルが自然蚀語の蚀語モデリングのタスクに転甚できるこずを瀺した぀たり自然蚀語間に限らず倖芋の党く異なる系列デヌタ間にも共通の構造がありそれに関しお孊習した知識をモデルが転甚できるこずを瀺しおいるしかしながら具䜓的にどのような構造的知識が転甚されるのかに関しおは十分に明らかになっおいないこの点に぀いお理解を深めるこずはニュヌラルネットワヌクの蚀語凊理に関する掞察を䞎えか぀蚀語共通の知識を効率的に捉えるモデルの考案にも圹立぀本研究は転移可胜な知識を人工蚀語からの転移孊習\cref{fig:artificial_pretraining}により分析する%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%fig.1\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{30-2ia14f1.pdf}\end{center}\hangcaption{人工蚀語を甚いた事前孊習の抂芁人工蚀語は䜕かしらの構造的特城を持ちそのデヌタから孊習した知識が自然蚀語のタスクぞ転甚できるかどうかを調べる}\label{fig:artificial_pretraining}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%本実隓手法はTestforInductiveBiasviaLanguageModelTransfer\cite{papadimitriou-jurafsky-2020-learning}の実隓手法から着想を埗おおり転移元デヌタで孊習したモゞュヌルを異なる皮類のデヌタぞず転甚した堎合のタスク性胜を評䟡するこずによっお転移元ず転移先デヌタで共有可胜な知識が存圚するかどうかを調べる本研究では系列デヌタの持぀抜象的な構造に関する知識の転移可胜性を調べるために転移元デヌタずしお抜象的な構造以倖の芁玠を捚象した人工蚀語を蚭蚈する人工蚀語が持぀構造の転移可胜性の評䟡ずしお事前孊習した\Transformer{}を自然蚀語の蚀語モデリングぞの転移した際の性胜を枬定した本研究で着目する自然蚀語の構造的な性質は単語の分垃単語の係り受け関係ランダム性であるこれらの構造に぀いお自然蚀語に近いものを持぀人工蚀語自然蚀語ずは異なるものを持぀人工蚀語を蚭蚈し比范実隓を行った埗られた知芋を以䞋にたずめる\begin{itemize}\itemコヌパス党䜓における単語分垃そのものは転移可胜な有甚な知識になり埗ず自然蚀語ぞ転移できる\Transformer{}のパラメヌタを孊習するためには事前孊習デヌタの系列内の統蚈的䟝存関係が必芁ずなるこの統蚈的䟝存関係から\Transformer{}は入力䞭の文脈情報を集玄するような孊習をし自然蚀語タスクに有甚なものずなる\item事前孊習デヌタずしお係り受け構造を持った人工蚀語を蚭蚈し係り受け関係が入れ子状になる制玄を持った蚀語ずそうでない蚀語を比范するず入れ子制玄を持っおいる方が高い自然蚀語ぞの転移性胜を瀺したこれはトヌクン予枬のタスクにおいお入れ子構造が自然蚀語の文法に芋られるような䞀貫した䜍眮に䟝存する芏則性を持っおいるからだず考えられる\item人工蚀語にランダム性がなく生成されたデヌタの系列の䞊びが決定的であったずしおも事前孊習された\Transformer{}は自然蚀語に転移可胜なものずなるたた転移元の人工蚀語ず転移先の自然蚀語の語圙サむズが近しいこずそのものの有効性は確認されなかったこれら実隓結果を螏たえるず転移孊習の性胜に圱響を䞎える䞻たる芁因は系列デヌタの統蚈的䟝存性であるず考えられる\end{itemize}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V09N05-07
むンタヌネットの普及により電子化されたテキストの入手が容易になっおきたそれらのテキストをより効率的か぀効果的に利甚するために倚くの蚀語凊理技術が研究提案されおきおいるそれに䌎い蚀語凊理の研究分野は泚目を济び蚀語凊理孊䌚でも幎々䌚員が増加し事務䜜業が増加する傟向にあるこのような増加傟向から考えるず今の蚀語凊理孊䌚の状況では事務凊理の負担が凊理胜力を越えおしたいその結果事務䜜業が滞るこずが予想されるもし事務䜜業が滞れば孊䌚の掻気や人気に氎をさすこずになっおしたう可胜性がありその結果孊䌚の将来に悪圱響を䞎えるず考えられるそのため事務凊理の効率化は必須である孊䌚の差別化効率化を図るため電子化された投皿論文の査読者ぞの割り圓おを行なう際に蚀語凊理技術を利甚した報告が出おきおいる䟋えば投皿論文を最適な査読者に割り圓おるこずを詊みたもの\cite{Susan1992,Yarowsky1999}などであるただしこれらの論文は適切な査読者を決定するこずを目的ずしおいるだけであり事務凊理の効率化に぀いおは論じられおいないそのような䞭で2000幎蚀語凊理孊䌚第\6回幎次倧䌚プログラムを䜜成する機䌚を埗た倧䌚プログラム䜜成においお䜜業効率向䞊に寄䞎する蚀語凊理技術を明確にするこずを目的ずしおいく぀かの蚀語凊理技術を甚いお第\5回倧䌚の講挔参加申蟌デヌタに察しお倧䌚プログラム自動䜜成実隓を行いそれらの技術の有効性を比范したそしおその実隓結果を基に第\6回幎次倧䌚プログラム原案を䜜成した倧䌚プログラムを䜜成するには講挔参加申蟌を適圓なセッションに分割しセッション名を決める䜜業が必芁であるそれには講挔参加申蟌の内容タむトルずアブストラクトをすべお確認しおから䜜成䜜業をするのが䞀般的であるが講挔数が増加しおいる珟圚講挔申蟌内容をすべお確認し倧䌚プログラムを手動で䜜成するのは倧倉な䜜業であるこの䜜業を省力化するためにアブストラクトは読たずにタむトルだけを利甚し倧䌚プログラムを䜜成するこずも可胜であるず考えられるがタむトルだけを利甚した堎合たずえ講挔参加申蟌に蚘述されおいる講挔分野を利甚したずしおも適切なセッションに割り圓おられない堎合が存圚するず考えられるたたタむトルだけでは適切なセッション名を決めるこずも困難である我々はそのような䜜業を支揎し効率化する方法を本皿で提案する我々の手法を利甚すれば倧䌚の発衚傟向にあったセッション名を決定できるだけでなく適切なセッションに講挔申蟌を割り振るこずも可胜ずなるそのため事務䜜業の負担を軜枛するこずが可胜ずなるだけでなく講挔者の興味にあうセッションを䜜成できる以䞋\ref{yaya}章でその䞀連の実隓に぀いお報告する\ref{gogo}章で第\6回幎次倧䌚プログラム䜜成の詳现に぀いお説明するそしお\ref{haha}章で倧䌚埌に行なったアンケヌト調査の結果を報告し\ref{mumu}章で今埌の倧䌚プログラム䜜成の自動化および事務凊理の効率化に向けた考察を行なう
V10N03-01
\label{sec:intro}語矩曖昧性解消(WordSenseDisambiguation以䞋WSD)は機械翻蚳情報怜玢など自然蚀語凊理の倚くの堎面で必芁ずなる基瀎技術である\cite{ide:98:a}SENSEVALはWSDのコンテストでありWSDの共通の評䟡デヌタを䜜成しその䞊で様々なシステム・手法を比范するこずによっおWSDの研究・技術を向䞊させるこずを目的ずしおいるSENSEVALは過去2回行われおいる第1回のSENSEVAL~\cite{kilgarriff:00:a}は1998幎倏に第2回のSENSEVAL-2~\cite{senseval2:00:a}は2001幎春に行われたSENSEVAL-2では9蚀語を察象に37研究グルヌプが参加した日本語を察象ずしたタスクずしおは蟞曞タスクず翻蚳タスクの2぀が行われた蟞曞タスクでは語の意味の区別(曖昧性)を囜語蟞兞によっお定矩し翻蚳タスクではこれを蚳語遞択によっお定矩した本論文はSENSEVAL-2の日本語蟞曞タスクに぀いおタスクの抂芁デヌタコンテストの結果に぀いお報告するたず日本語蟞曞タスクの抂芁に぀いお述べるSENSEVAL-2ではタスクをlexicalsampletaskずallwordstaskに倧別しおいるlexicalsampletaskは特定(数十〜数癟)の単語だけをWSDの察象ずしallwordstaskでは評䟡テキスト䞭のすべおの単語を察象ずする日本語蟞曞タスクはlexicalsampletaskである以䞋本論文では評䟡の察象ずしお遞ばれた単語を評䟡単語ず呌び評䟡単語の評䟡デヌタ䞭での実際の出珟を評䟡むンスタンスたたは単にむンスタンスず呌ぶ蟞曞タスクでは単語の語矩を岩波囜語蟞兞~\cite{nisio:94:a}の語矩立おによっお定矩した参加者はテキスト䞭の評䟡むンスタンスに察しお該圓する語矩を岩波囜語蟞兞の語釈の䞭から遞択しその語釈に察応したID(以䞋語矩ID)を提出する評䟡テキストは毎日新聞の1994幎の新聞蚘事を甚いた語矩を決定する評䟡単語の数は100ず蚭定したたた評䟡単語のそれぞれに぀いお100むンスタンスず぀語矩を決めるずしたすなわち評䟡むンスタンスの総数は10,000である本タスクには3団䜓7システムが参加した本論文の構成は以䞋の通りである\ref{sec:data}節では蟞曞タスクで甚いたデヌタの抂芁を述べる\ref{sec:goldstandard}節では正解デヌタの䜜成手順に぀いお述べるたた正解デヌタを䜜成する際1぀の評䟡むンスタンスに察しお二人の䜜業者が独立に正しい語矩を遞択したがそのずきの語矩の䞀臎率などに぀いおも報告する\ref{sec:contest}節では参加者のシステムの抂芁やスコアなどに぀いお述べコンテストの結果に関する簡単な考察を行う最埌に\ref{sec:conclusion}節では本論文のたずめを行う
V30N02-19
label{sec:intro}察話においお話し手の発話に察しお聞き手が質問や確認を行うこずでモノロヌグにおいおは衚出しづらい情報を匕き出すこずが可胜である本研究では察話のこのような機胜に着目し特定分野の技胜者からその技胜者が持぀コツをむンタビュヌによっお匕き出すずいう蚭定を考えそうしたむンタビュヌ察話のコヌパス構築に取り組むなお本皿ではコツを以䞋のように定矩する\begin{itemize}\item[]\begin{description}\item[コツ]自発的には蚀語化しづらい特定ドメむンに関する深い知識感芚\end{description}\end{itemize}管芋の限りむンタビュヌ察話によっお技胜者からコツを匕き出すずいう目的で構築されたコヌパスは存圚しないこのようなコヌパスの構築は近幎の産業界においお課題ずなっおいる熟緎者の技胜䌝承を支揎する察話システムの開発に貢献するしかし産業界の技術者の察話を盎接収集し倧芏暡なデヌタを䜜るこずは難しいそこで比范的倚くの人がコツを有する料理に着目する\footnote{近幎スマヌトスピヌカヌが普及し料理のレシピやコツをスマヌトスピヌカヌに察話的に質問する堎面も増えおきおいるそのため料理ドメむンのむンタビュヌ察話を収集するこずはそういったアプリケヌションの開発にも貢献するこずが期埅される}本研究ではオンラむンビデオ察話においお料理の技胜者からむンタビュアヌが特定の料理の調理方法を聞き出すずいう蚭定で\textbf{料理むンタビュヌ察話コヌパス(CIDC:CulinaryInterviewDialogueCorpus)}を構築したCIDCは玄6.4䞇発話の音声その曞き起こしオンラむンビデオ通話の画面映像のデヌタ図\ref{fig:example}ず察話者の情報技胜者から収集した料理に関する情報むンタビュアヌが事前に考えた質問内容をたずめたメタデヌタから構成される%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%fig.1\begin{figure}[t]\begin{center}\includegraphics{30-2ia18f1.pdf}\end{center}\caption{料理むンタビュヌコヌパスの䟋発話者の列の``E''は技胜者を``I''はむンタビュアヌを衚す}\label{fig:example}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%むンタビュヌ察話の収集にオンラむンビデオ通話を利甚したのは芖芚的情報が共有できる察面察話に近い環境で時間的金銭的コストを抑えた察話の収集が可胜ずなるためである日本語を察象ずした既存の話し蚀葉察話コヌパスのほずんどは電話䌚話を䜿甚したものか\cite{den-fry-2000}参加者を実際に集めその様子を録音・録画したもの\cite{maekawa-2004,fujimura-et-al-2012,den-enomoto-2014,koiso-et-al-2019}であるしかしながら電話䌚話の堎合は芖芚的情報の共有ができないため指瀺語の䜿甚が枛少する等察面察話ずは性質が倧きく異なり参加者をスタゞオ等に集めお察話を収録する堎合は時間的・金銭的コストがかかる珟圚COVID-19の䞖界的感染拡倧の䞭で以前はオンラむンビデオ通話を利甚しおいなかった人々も%Zoom,GoogleMeet,MicrosoftTeamsのような様々なりェブ䌚議システムを䜿甚するようになったオンラむンビデオ察話であれば参加者はい぀も䜿っおいる自身の機噚を甚いお自宅から察話に参加するこずが可胜であるさらにりェブ䌚議システムを䜿甚するこずで参加者はお互いの衚情を芋぀぀画面共有機胜で芖芚的文脈を共有するこずが可胜ずなり電話䌚話よりもより通垞の察話に近いコミュニケヌションを行うこずができる通信の遅延などのずれは生じうるもののオンラむンビデオ察話はこれらの芖芚的情報を含めお察話の蚘録を行うこずができる本皿では技胜者からコツを匕き出すむンタビュヌ察話コヌパスであるCIDCの構築方法ずその詳现に぀いお述べる\ref{sec:related}節で関連研究に぀いお述べたのち\ref{sec:collection}節ではむンタビュヌ察話の収集方法ず曞き起こしの方法に぀いお述べる\ref{sec:statistics}節ではCIDCの統蚈ず特城に぀いお述べるそしお\ref{sec:conclusion}節では党䜓をたずめCIDCの具䜓的な利甚可胜性に぀いお述べるなおCIDCは\url{https://nlp.ist.i.kyoto-u.ac.jp/?CIDC}にお公開䞭である\footnote{タスク実斜前に党おの参加者にはタスクの参加による身䜓的な危険が䌎うこずはないずいうこずを説明し(i)むンタビュヌ察話の映像デヌタ(ii)むンタビュヌ察話の音声デヌタ文字化情報も含む(iii)参加者の圹割・性別・幎霢10歳刻み・䜿甚するマむクの情報(iv)むンタビュヌ収録前に実斜する事前調査の回答結果(v)むンタビュヌ収録埌に実斜するアンケヌトの回答結果を関連づけたデヌタベヌスを䜜成しあらゆる研究者・研究機関が研究および研究成果の公衚に甚いるこずができるよう利甚目的を孊術研究に限定した䞊で公開するこずに関しお同意を埗おいるたたタスク終了埌であっおもこの同意を撀回する暩利を有するこずに関しおも事前に説明しおいる}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V12N05-02
近幎コヌパスを利甚した機械翻蚳の研究においおは翻蚳システムに䞍足しおいる翻蚳知識を人手で増匷しおいく際のコストを軜枛する目的で察蚳コヌパスやコンパラブルコヌパス等の倚蚀語コヌパスから様々な翻蚳知識を獲埗する手法の研究が行なわれおきた~\cite{Matsumoto00a}これたでに研究されおきた翻蚳知識獲埗の手法は倧きく察蚳コヌパスからの獲埗手法ずコンパラブルコヌパスからの獲埗手法に分けられる通垞察蚳コヌパスからの獲埗(䟋えば\cite{Gale91a})においおは文の察応の情報を利甚するこずにより片方の蚀語におけるタヌムや衚珟に぀いおもう䞀方の蚀語における蚳の候補が比范的少数に絞られるため翻蚳知識の獲埗は盞察的には容易ずいえるただしそのような察蚳コヌパスを人手で敎備する必芁がある点が短所である䞀方コンパラブルコヌパスからの獲埗(䟋えば\cite{Rapp95a,Fung98a})では各タヌムの呚囲の文脈の類䌌性を蚀語暪断しお枬定するこずにより蚳語察応の掚定が行われる情報源ずなるコヌパスを甚意するコストは小さくお枈むが察蚳コヌパスず比范するず片方の蚀語のコヌパス䞭のタヌムや衚珟の蚳がもう䞀方の蚀語のコヌパスに出珟する可胜性が盞察的に䜎いため翻蚳知識の獲埗は盞察的に難しく高性胜に翻蚳知識獲埗を行うのは容易ではないそこで本論文では翻蚳知識獲埗の目的においお人手で敎備された察蚳コヌパスよりも利甚可胜性が高く䞀般のコンパラブルコヌパスよりも翻蚳知識の獲埗が容易である情報源ずしお日英二蚀語で曞かれた報道蚘事に着目する近幎りェブ䞊の日本囜内の新聞瀟などのサむトには日本語だけでなく英語で曞かれた報道蚘事も掲茉されおおりこれらの英語蚘事においおは同䞀時期の日本語蚘事ずほが同じ内容の報道が含たれおいるこれらの日本語および英語の報道蚘事のペヌゞにおいおは最新の情報が日々刻々ず曎新されおおり分野特有の新出語(造語)や蚀い回しなどの翻蚳知識を埗るための情報源ずしお非垞に有甚であるそこで本論文ではこれらの報道蚘事のペヌゞから日本語および英語など異なった蚀語で曞かれた文曞を収集し倚皮倚様な分野に぀いお分野固有の人名・地名・組織名などの固有名詞(固有衚珟)や事象・蚀い回しなどの翻蚳知識を自動たたは半自動で獲埗するずいうアプロヌチをずる本論文のアプロヌチは情報源ずなるコヌパスを甚意するコストに぀いおはコンパラブルコヌパスを甚いるアプロヌチず同等に小さくしかも同時期の報道蚘事を甚いるため片方の蚀語におけるタヌムや衚珟の蚳がもう䞀方の蚀語の蚘事の方に出珟する可胜性が高く翻蚳知識の獲埗が盞察的に容易になるずいう倧きな利点がある\begin{figure}\begin{center}\epsfile{file=FIG/pic01.ai,scale=0.6}\end{center}\vspace*{-.0cm}\caption{日英関連報道蚘事からの翻蚳知識獲埗のプロセス}\label{fig:pic01}\end{figure}本論文の翻蚳知識獲埗のアプロヌチにおいお日英関連報道蚘事から翻蚳知識を獲埗するプロセスの䞀般的な流れを図~\ref{fig:pic01}に瀺すたず翻蚳知識獲埗のための情報源収集を目的ずしお同時期に日英二蚀語で曞かれたりェブ䞊の新聞瀟やテレビ局のサむトから報道内容がほが同䞀もしくは密接に関連した日本語蚘事および英語蚘事を怜玢するこの際には既存の察蚳蟞曞翻蚳゜フトの翻蚳知識を利甚するこずにより日本語蚘事ず英語蚘事の間の関連性を枬定するそしお取埗された関連蚘事察に察し内容的に察応する翻蚳郚分の掚定を行いその掚定範囲から二蚀語間の蚳語察応を掚定し蚳語察の獲埗を行うここで埓来のコンパラブルコヌパスからの蚳語察獲埗のアプロヌチにおいおは原理的にはコンパラブルコヌパスに出珟する党おの日本語タヌムおよび英語タヌムの組を蚳語察応の候補ずしおいた䞀方本論文のアプロヌチでは予備調査の結果~\cite{Utsuro03b,Horiuchi03aj}をふたえお関連報道蚘事の組においお共起した日本語タヌムおよび英語タヌムの組を収集しこれを蚳語察応の候補ずしおおりこの点が特城的である\footnote{予備調査の結果~\cite{Utsuro03b,Horiuchi03aj}においおは関連報道蚘事の組においお共起した日本語タヌムおよび英語タヌムの組を蚳語察応の候補ずするこずにより䞍芁な蚳語察応の候補を倧幅に削枛できるこずが分かっおおり本論文のアプロヌチが適切であるこずの裏付けずなっおいる}ただし本論文で述べる手法の範囲では珟圚のずころ関連蚘事䞭で内容的に察応する翻蚳郚分の掚定は行なっおおらず関連蚘事察党䜓から蚳語察応を掚定しおいるたた蚳語察応を掚定する尺床ずしおは関連蚘事組における蚳語候補の共起を利甚する方法を適甚し評䟡実隓を通しおこの方法が有効であるこずを瀺す特に評䟡実隓においおは蚳語察応を掚定すべき英語タヌムの出珟頻床の分垃に応じお蚳語察応掚定性胜がどのように倉化するかを調査しその盞関を評䟡する以䞋\ref{sec:clir}~節では翻蚳知識獲埗のための情報源収集を目的ずしお蚀語を暪断しお報道内容がほが同䞀もしくは密接に関連した日本語蚘事および英語蚘事を怜玢する凊理に぀いお述べる次に\ref{sec:msr}~節では関連蚘事組の集合から蚳語察応を掚定する手法に぀いお述べる\ref{sec:eval}~節においお実隓を通しお提案手法の評䟡を行ない\ref{sec:related}~節においお関連研究に぀いお詳现に述べる
V22N05-03
\label{sec_intro}近幎ブログ等の個人が自由に情報を発信できる環境の爆発的な普及に䌎い膚倧なテキスト情報がWeb䞊に加速床的に蓄積され利甚できるようになっおきおいるこれらの情報を敎理しそこから有益な情報を埗るためには「誰が」「い぀」「どこで」「䜕を」ずいった情報を認識するだけでなく文に蚘述されおいる事象が実際に起こったこずなのかそうでないこずなのかずいう情報を解析する必芁がある我々はこのような文䞭の事象に察する著者や文䞭の登堎人物による成吊の刀断を衚す情報を事実性ず呌ぶ\eenumsentence{\item[a.]\underline{\mbox{商品Aを䜿い}}始めた。\item[b.]\underline{\mbox{商品Aを䜿う}}のは簡単ではなかった。\item[c.]\underline{\mbox{商品Aを䜿っ}}おみたい。\item[d.]\underline{\mbox{商品Aを䜿っ}}おいるわけではない。\item[e.]\underline{\mbox{商品Aを䜿っ}}おいるはずだ。}\label{ex_ie}(\ref{ex_ie})に瀺す䟋はいずれも「商品Aを䜿う」ずいう事象が含たれるがその事実性は異なる(\ref{ex_ie}a)ず(\ref{ex_ie}b)は事象が成立しおいるず解釈できる䞀方で(\ref{ex_ie}c)ず(\ref{ex_ie}d)は事象は成立しおいないず解釈できるさらに(\ref{ex_ie}e)は事象の成立を掚量しおいるず解釈できる評刀分析などの文脈で商品Aを䜿っおいるナヌザの情報のみを抜出したい堎合(\ref{ex_ie})に瀺した党おの文に察しお「商品Aを䜿う」ず照合するだけでは(\ref{ex_ie}c)や(\ref{ex_ie}d)ずいった商品Aを実際には䜿っおいないナヌザの情報たで抜出されおしたうそこで事実性解析を甚いるず(\ref{ex_ie}a)や(\ref{ex_ie}b)が実際に商品Aを䜿っおおり(\ref{ex_ie}c)や(\ref{ex_ie}d)が䜿っおいない(\ref{ex_ie}e)は䜿っおいない可胜性があるずいうこずを区別するこずができる事実性解析は評刀分析だけでなく含意関係認識や知識獲埗ずいった課題に察しおも重芁な技術である~\cite{Karttunen2005,Sauri2007,Hickl2008}事実性解析は事象が実際に起こったかを解析する技術ではあるが真に起こったかどうかを䞎えられた文のみから刀断するこずは䞍可胜である䟋えば「倪郎は先に垰ったはずです。」ずいう文に察しお「倪郎は垰った」ずいう事象が真に事実か吊かは「倪郎」にしか分からないそこで本研究では事実性を文䞭の事象の成吊に぀いお著者の刀断を衚す情報ず定矩するただし実際には著者の刀断も真にはわからないため著者の刀断を読者がどう解釈できるかによっお事実性を衚す前述の䟋では著者は事象「倪郎は垰った」の成立を掚量しおいるず読者は解釈できる事実性の付䞎察象ずなる事象は\citeA{Matsuyoshi2010}ず同様に行為出来事状態の総称であるず定矩する\eenumsentence{\item[a.]雚が\event{降っ}$_{\mathrm{出来事}}$たら、バスで\event{行き}$_{\mathrm{行為}}$たす。\item[b.]\event{混雑}$_{\mathrm{状態}}$しおいたら、別のずころに\event{行き}$_{\mathrm{行為}}$たす。}\label{ex:event}\ref{ex:event}に瀺す䟋では「雚が降る」「バスで行く」「混雑する」「別のずころに行く」が党お事象である\event{}で囲たれた述語はそれぞれの事象の䞭心ずなる語であり事象参照衚珟あるいは単に事象衚珟ず呌ぶアノテヌションや解析においお事実性のラベルは事象衚珟に付䞎する先行研究では事実性だけでなく時制などの関連情報に぀いおも付䞎基準が議論されるずずもにコヌパス構築が進められおきた~\cite{Sauri2009,Matsuyoshi2010,Kawazoe2011,Kawazoe2011_report}日本語を察象ずした事実性解析の研究は少なく述郚本研究の事象衚珟に盞圓に続く衚珟圢匏によるルヌルベヌスの解析~\cite{Umezawa2008SAGE}や機械孊習に基づく解析噚~\cite{Eguchi2010_nlp}がある前者はその性胜は報告されおいないが埌者の解析性胜は9皮類の事実性ラベルの分類性胜がマクロF倀で48\%であり実甚䞊十分ずはいえない事実性解析の性胜向䞊が困難である理由の䞀぀は事象衚珟に続く機胜衚珟の倚様性にある詳しくは\ref{sec_factvalue}節で述べるが䟋えば「\event{䜿わ}\underline{ない}」「\event{䜿う}\underline{わけない}」「\event{䜿わ}\underline{ねぇ}」「\event{䜿う}\underline{もんか}」のように事象が成立しないこずを瀺す機胜衚珟䞋線郚が倚々ある機胜衚珟以倖に「\event{䜿う}のを\underline{やめた}」のように文節境界を越えお事象の䞍成立を瀺唆する述語䞋線郚の存圚もありさらにこれらの芁玠の組み合わせが事実性解析の性胜向䞊を阻んでいる本研究では事実性解析の課題分析を行うために機胜衚珟のみを甚いたルヌルベヌスの事実性解析噚を構築し1,533文に含たれる3,734事象に適甚した結果の誀りを分析するこのずき党おの事象衚珟に続く機胜衚珟に察しお意味ラベルを人手で付䞎する芁玠の組み合わせを解きほぐすために3,734事象を最も文末に近い䞻事象1,533事象ずそれ以倖の埓属事象2,201事象に分割しそれぞれに぀いお誀り分析を行う誀り分析の結果䞻事象の事実性解析に぀いおは機胜衚珟の意味ラベルが正しく解析できれば珟圚の意味ラベルの䜓系ず本研究で甚いた単玔な芏則だけでも90\%に近い正解率が埗られるこずがわかったたた機胜衚珟解析の問題を陀けば誀りの半数は副詞に起因するものであった䞀方で埓属事象の事実性解析は䞻事象に比べお考慮すべき芁玠が倚いため性胜も䜎いこずがわかった埓属事象でのみ考慮すべき芁玠は倧きく二぀あり文節境界を越えお事実性に圱響を䞎える述語ず埓属事象に盎接付随しない機胜衚珟の圱響である前者は既存の蟞曞のカバレッゞを調査した結果これを利甚するこずで誀りの䞀郚を解消できるもののさらなる拡充が必芁であるこずが分かった埌者は問題ずなるケヌスは倚様ではないこずず隣接する事象の機胜衚珟が及がす範囲スコヌプを粟緻に刀定するこずで抂ね解決できるこずを確認した
V25N01-03
オンラむンショッピングでは出店者以䞋店舗ず呌ぶず顔を合わせずに商品を賌入するこずになるため店舗ずのやりずりは顧客満足床を巊右する重芁な芁因ずなる商品の賌入を怜蚎しおいるナヌザにずっお商品を扱っおいる店舗が「どのような店舗か」ずいう情報は商品に関する情報ず同じように重芁である䟋えば以䞋に瀺す店舗A,Bであれば倚くのナヌザが店舗Aから商品を賌入したいず思うのではないだろうか\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{25-1ia3f1.eps}\end{center}\hangcaption{楜倩垂堎における店舗レビュヌの䟋自由蚘述以倖に6぀の芳点品揃え情報量決枈方法スタッフの察応梱包配送に察する賌入者からの5段階評䟡5が最高1が最䜎がメタデヌタずしお付いおいる自由蚘述郚分を読むず発送が遅れおいるにも関わらず店舗から䜕の連絡も来おいないこずがわかる店舗からの連絡に関する評䟡は評䟡察象ずなっおいる6぀の芳点では明確に捉えられおいない}\label{review}\end{figure}\begin{description}\item[店舗A:]こために連絡をずっおくれ迅速に商品を発送しおくれる\item[店舗B:]䜕の連絡もなく発泚から1週間埌に突然商品が届く\end{description}ナヌザに察しお店舗に関する情報を提䟛するため楜倩垂堎では商品レビュヌに加え店舗に察するレビュヌの投皿・閲芧ができるようになっおいる店舗レビュヌの䟋を図\ref{review}に瀺す自由蚘述以倖に6぀の芳点品揃え情報量決枈方法スタッフの察応梱包配送に察する賌入者からの5段階評䟡5が最高1が最䜎が閲芧可胜であるこの5段階評䟡の結果から店舗に぀いお知るこずができるが評䟡倀からでは具䜓的にどう良かったのかどう悪かったのかずいう情報は埗られないのに加えここに挙がっおいる芳点以倖の情報も自由蚘述に含たれおいるため店舗をより詳现に調べるには自由蚘述に目を通す必芁があるそのためレビュヌ内の各文をその内容および肯定吊定ずいった評䟡極性に応じお分類するこずができれば店舗の良い点悪い点などナヌザが知りたい情報ぞ効率良くアクセスできるようになり今たであった負担を軜枛するこずが期埅できるこのような分類はオンラむンショッピングサむトの運営偎にずっおも重芁である䟋えば楜倩ではより安心しお商品を賌入しおもらえるようにナヌザに察する店舗の察応をモニタリングしおおりその刀断材料の1぀ずしお店舗レビュヌの自由蚘述郚分を甚いおいるそのためレビュヌに含たれる各文を自動的に分類するこずで問題ずなる察応に぀いお述べられた店舗レビュヌを効率良く発芋できるようになるこうした背景から我々は店舗レビュヌ䞭の各文を蚘述されおいる内容以䞋アスペクトず呌ぶおよびその評䟡極性肯定吊定に応じお分類するシステムの開発を行った店舗レビュヌ䞭にどのようなアスペクトが蚘茉されおいるのかは明らかでないためたず無䜜為に遞び出した店舗レビュヌ100件487文を察象に各文がどのようなアスペクトに぀いお曞かれおいるのか調査したその結果14皮類のアスペクトに぀いお曞かれおいるこずがわかった次いでこの調査結果に基づき新しく遞び出した1,510件の店舗レビュヌ5,277文に察しお人手でアスペクトおよびその評䟡極性のアノテヌションを行い既存の機械孊習ラむブラリを甚いおレビュヌ内の文をアスペクトおよびその評䟡極性に分類するシステムを開発したアスペクト分類の際は2぀の異なる機械孊習手法により埗られた結果を考慮するこずで再珟率を犠牲にはするものの1぀の手法で分類する堎合より高い粟床を実珟しおいるこのように粟床を重芖した理由はシステムの結果をサヌビスや瀟内ツヌルずしお実甚するこずを考えた堎合䜎粟床で網矅的な結果が埗られるよりも網矅的ではないが高粟床で確実な結果が埗られた方が望たしい堎合が倚いためである䟋えば1぀の機胜ずしお実サヌビスに導入するこずを考えた際誀った分類結果が目立぀ず機胜に察するナヌザの信頌を倱う芁因ずなるこのような事態を回避するため本手法では粟床を重芖した以降本皿では店舗レビュヌ䞭に蚘述されおいるアスペクト機械孊習を䜿ったアスペクト・評䟡極性の分類手法に぀いお述べた埌構築した店舗レビュヌ分析システムに぀いお述べる
V14N05-05
\label{sec:intro}日本語の解析システムは1990幎代にそれたでの研究が解析ツヌルずしお結晶し珟圚では各皮の応甚システムにおいおそれらの解析ツヌルが入力文を解析する解析モゞュヌルずしお利甚されるようになっおきおいる解析ツヌルを利甚した応甚システムの理想的な構成は䞎えられた文を解析する解析ツヌルずその埌の凊理を盎列に぀なげた図\ref{fig:cascade}に瀺すような構成である䟋えば情報抜出システムでは応甚モゞュヌルは解析ツヌルの出力デヌタを受け取りそのデヌタに抜出すべき情報が含たれおいるかどうかを調べ含たれおいる堎合にその情報を抜出するずいう凊理を行なうこずになる\begin{figure}[b]\input{05f1.txt}\end{figure}ここで応甚モゞュヌルをおおきく次の2぀のタむプに分類する\begin{enumerate}\item{\bf蚀語衚珟そのもの蚀語構造を察象ずする}応甚モゞュヌル䟋えば目的栌ず述語の組を認識しおそれらの数を数えるモゞュヌル\item{\bf蚀語衚珟が䌝える情報情報構造を察象ずする}応甚モゞュヌル䟋えば「どのメヌカヌがなんずいう補品をい぀発売するか」ずいう情報を抜出する情報抜出モゞュヌル\end{enumerate}埌者のモゞュヌルではどのような蚀語衚珟が甚いられおいるのかが問題ずなるのではなくどのような蚀語衚珟が甚いられおいようずそれが「どのメヌカヌがなんずいう補品をい぀発売するか」ずいう情報を䌝達しおいるのであればそれを抜出するこずが芁求されるわれわれが想定する応甚モゞュヌルはこの埌者のタむプである応甚システムにおいお解析ツヌルは「応甚に特化しない蚀語解析凊理をすべお担う」こずを期埅されるしかしながら珟実はそのような理想的な状況ずは皋遠く応甚モゞュヌルを構築する際に珟圚の解析ツヌルが攟眮しおいるいく぀かの蚀語珟象ず向き合うこずを䜙儀なくされるそのような蚀語珟象の具䜓䟋はおおきく以䞋の4皮類に分類できる\begin{description}\item[衚蚘の問題]~~いわゆる「衚蚘のゆれ」が攟眮されおいるのでこれらを同語ずみなす凊理が必芁ずなる䟋えば「あいたい」ず「曖昧」あるいは「コンピュヌタヌ」ず「コンピュヌタ」\item[単䜍の問題]~~耇合語衚珟(multi-wordexpressions)の蚭定が䞍十分であるので远加認定を行なう凊理が必芁ずなる\item[倖郚情報源ずのむンタフェヌスの問題]~~語の認定が行なわれないので他の倖郚情報源を利甚する堎合文字列でむンタフェヌスをずるしか方法がないそれぞれの情報源䟋えば䞀般の囜語蟞兞で品詞䜓系や芋出し衚蚘が異なるのでかなりの蟞曞参照誀りが発生する\item[異圢匏同意味の問題]~~蚀語衚珟は異なるが䌝達する情報意味が同じものが存圚するのでこれらを同䞀化する凊理が必芁ずなる\end{description}これらの問題に共通するキヌワヌドは「情報意味の基本単䜍」である日本語の衚珟は内容的・機胜的ずいう芳点からおおきく2぀に分類できるさらに「衚珟を構成する語の数」ずいう芳点を加えるず衚\ref{tab:classWord}のように分類できるここで{\bf耇合蟞}ずは「にたいしお」や「なければならない」のように耇数の語から構成されおいるが党䜓ずしお1぀の機胜語のように働く衚珟のこずであるわれわれは機胜的ずいうカテゎリヌに属する機胜語ず耇合蟞を合わせお{\bf機胜衚珟}ず呌ぶ\begin{table}[b]\input{05t01.txt}\end{table}内容的衚珟に関しおは近幎䞊の4぀の問題を解決するための研究が行なわれおいる䟋えば内容語に関しおの研究\shortcite{Sato2004jc,JUMAN,asahara2005}や慣甚衚珟に関しおの研究\shortcite{Ojima2006,Hashimoto2006a,Hashimoto2006b}があるその䞀方で機胜衚珟に関しおは倧芏暡な数の゚ントリヌに察しお䞊蚘の問題を解決しようずする研究はほずんど存圚しない倧芏暡な数の機胜衚珟を扱ったものにShudoら\shortcite{Shudo2004}や兵藀ら\shortcite{Hyodo2000}による研究があるがそれらは䞊蚘の問題を考慮しおいないこのような背景により本研究では自然蚀語凊理においお日本語機胜衚珟を凊理する基瀎ずなるような{\bf日本語機胜衚珟蟞曞}を提案するこの蟞曞は倧芏暡な数の機胜衚珟に関しお䞊蚘の問題に察する1぀の解決法を瀺す本論文は以䞋のように構成されるたず第2章で機胜衚珟ずその異圢に぀いお述べる次に第3章においお日本語機胜衚珟蟞曞の蚭蚈に぀いお述べる第4章で蟞曞の芋出し䜓系ずしお採甚した機胜衚珟の階局構造に぀いお説明するそしお第5章で蟞曞の線纂手順に぀いお説明し珟状を報告する第6章で関連研究に぀いお述べ最埌に第7章でたずめを述べる
V27N02-07
機械翻蚳は自然蚀語凊理の初期から盛んに研究され様々な手法が提案されおきおいるが近幎ではニュヌラルネットワヌクを甚いた機械翻蚳(NeuralMachineTranslation;NMT)が高い粟床を実珟しおおり䞻流ずなっおいるNMTの䞭でも特に同䞀文内の単語間の関係を捉えるSelfAttentionずいう構造を甚いたTransformer\cite{tf}に基づくNMTがstate-of-the-artの粟床を達成し泚目を集めおいるTransformerNMTは埓来の畳み蟌みニュヌラルネットワヌク(ConvolutionalNeuralNetwork;CNN)に基づくNMT\cite{pmlr-v70-gehring17a}や再垰型ニュヌラルネットワヌク(RecurrentNeuralNetwork;RNN)に基づくNMT\cite{NIPS2014_5346,D15-1166}ず異なり原蚀語文や目的蚀語文においお同䞀文䞭のすべおの単語間の関連床をAttention(SelfAttention)で蚈算するたた各単語の文䞭における䜍眮情報はPositionalEncodingを甚いお各単語の埋め蟌み衚珟に付随させるこずで孊習時に単語毎の䞊列凊理を可胜ずしおいるShawら\cite{relative}は単語の䜍眮情報ずしお2単語間の文䞭における盞察的な䜍眮関係の情報をSelfAttentionにおいお考慮するこずでTransformerNMTの翻蚳粟床の改善を実珟したこれたで統蚈的機械翻蚳やNMT等では原蚀語文や目的蚀語文あるいはその䞡方の構文情報句構造や係り受け構造などを掻甚するこずで翻蚳粟床が改善されおおり\cite{syntax_smt,dep2seq,seq2dep,dep2dep}近幎TransformerNMTにおいおも構文情報が掻甚されおきおいるしかしWuら\cite{dep2dep}やZhangら\cite{zhang-etal-2019-syntax}など倚くの埓来研究ではTransformerNMTの倖偎に構文情報を考慮する機構を付加しおおりTransformerNMTのモデル自䜓は改良されおいない本皿では原蚀語偎の係り受け構造に基づく2単語間の盞察的䜍眮情報をTransformer゚ンコヌダのSelfAttentionで考慮する新たなTransformerNMTモデルを提案する具䜓的にはShawら\cite{relative}に倣い原蚀語文を係り受け解析した結果埗られる係り受け構造に基づく単語間の盞察的䜍眮関係を埋め蟌んだベクトルを単語埋め蟌みベクトルに付随させる原蚀語偎の係り受け構造に基づく2単語間の盞察的䜍眮情報を考慮するこずで単語系列に察する䜍眮情報のみを考慮するよりも正しく単語間の䟝存関係を捉えた目的蚀語文を生成できるようになり翻蚳性胜の改善が期埅される科孊技術論文の抂芁から䜜成されたASPEC(AsianScientificPaperExcerptCorpus)\cite{aspec}デヌタを甚いた英日および日英翻蚳実隓により原蚀語文の係り受け構造を盞察的䜍眮衚珟で考慮する提案モデルは埓来の係り受け構造を考慮しないTransformerNMTモデル\cite{tf,relative}よりも高い翻蚳粟床を達成できるこずを瀺す特に日英翻蚳においおは0.37ポむントBLEUスコアが䞊回るこずを確認した本皿の構成は以䞋の通りである2節で本研究の関連研究に぀いお述べ3節では提案モデルのベヌスずなる埓来のTransformerNMTモデル\cite{tf,relative}に぀いお説明する4節では本研究の提案モデルに぀いお述べる5節では本研究で行った実隓ずその結果の考察を行い6節で本皿のたずめず今埌の課題に぀いお述べる%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V08N01-01
近幎むンタヌネットの普及ずずもに個人でWWW(WorldWideWeb)を代衚ずするネットワヌク䞊の倧量の電子デヌタやデヌタベヌスが取り扱えるようになり膚倧なテキストデヌタの䞭から必芁な情報を取り出す機䌚が増加しおいるしかしこのようなデヌタの増加は必芁な情報の抜出を困難ずする原因ずなるこの状況を反映し情報怜玢情報フィルタリングや文曞クラスタリング等の技術に関する研究開発が盛んに進められおいる情報怜玢システムの䞭でよく䜿われおいる怜玢モデルにベクトル空間モデル\cite{salton}があるベクトル空間モデルは文曞ず怜玢芁求を倚次元空間ベクトルずしお衚珟する方法である基本的には文曞集合から玢匕語ずするタヌムを取り出しタヌムの頻床などの統蚈的な情報により文曞ベクトルを衚珟するこの際タヌムに重みを加えるこずにより文曞党䜓に察するタヌムの特城を目立たせるこずが可胜であるこの重みを蚈算するためにIDF(InverseDocumentFreqency)\cite{chisholm}などの重みづけ方法が数倚く提案されおいるたた文曞ず怜玢芁求を比范する類䌌床の尺床ずしお内積や䜙匊(cosine)がよく甚いられおいるこの類䌌床蚈算により類䌌床の高いものからランクづけを行いナヌザに衚瀺するこずができるこずもベクトル空間モデルの特城のひず぀であるベクトル空間モデルを甚いた怜玢システムを新聞蚘事などの倧量の文曞デヌタに察しお適甚した堎合文曞デヌタ党䜓に存圚するタヌムの数が非垞に倚くなるため文曞ベクトルは高い次元を持぀ようになるしかしひず぀の文曞デヌタに存圚するタヌムの数は文曞デヌタ党䜓のタヌム数に比べるず非垞に少なく文曞ベクトルは芁玠に0の倚いスパヌスなベクトルになるこのような文曞ベクトルを甚いお類䌌床を蚈算する際には怜玢時間の増加や文曞ベクトルを保存するために必芁なメモリの量が倧きな問題ずなるこのため単語の意味や共起関係などの情報を甚いたりベクトル空間の構造を利甚しおベクトルの次元を圧瞮する研究が盛んに行われおいるこのようなベクトルの次元圧瞮技術には統蚈的なパタヌン認識技術や線圢代数を甚いた手法などが甚いられおいる\cite{Kolda}\cite{Faloutsos}この䞭で最も代衚的な手法ずしおLSI(LatentSemanticIndexing)がある\cite{Deerwester}\cite{Dumais}この手法は文曞・単語行列を特異倀分解を甚いお䜎いランクの近䌌的な行列を求めるものでありこれを甚いた怜玢システムは次元圧瞮を行わない怜玢モデルず比范しお䞀般的に良い性胜を瀺すしかし特異倀分解に必芁な蚈算量が倧きいために怜玢モデルを構築する時間が非垞に長いこずが問題ずなっおいる䞊蚘の問題を解決するベクトル空間モデルの次元圧瞮手法にランダム・プロゞェクション\cite{Arriaga}が存圚するランダム・プロゞェクションはあらかじめ指定した数のベクトルずの内積を蚈算するこずで次元圧瞮を行う手法であるこれたでに報告されおいるランダム・プロゞェクションを甚いた研究にはVLSI(VeryLarge-ScaleIntegratedcircuit)の蚭蚈問題ぞの利甚\cite{Vempala}や次元圧瞮埌の行列の特性を理論的に述べたものがある\cite{Papadimitriou}\cite{Arriaga}しかしこれらの文献ではランダム・プロゞェクションの理論的な特性は瀺されおいるものの情報怜玢における具䜓的な実隓結果は報告されおいないそのため情報怜玢に察するランダム・プロゞェクションの有効性に疑問が残る我々はランダム・プロゞェクションを甚いた情報怜玢モデルを構築し評䟡甚テストコレクションであるMEDLINEを利甚した怜玢実隓を行ったこの怜玢実隓より情報怜玢における次元圧瞮手法ずしおランダム・プロゞェクションが有効であるこずを瀺すたたランダム・プロゞェクションを行う際にあらかじめ指定するベクトルずしお文曞の内容を衚す抂念ベクトル\cite{Dhillon}の利甚を提案する抂念ベクトルは文曞の内容が䌌おいるベクトル集合の重心でこの抂念ベクトルを埗る際高次元でスパヌスな文曞デヌタ集合を高速にクラスタリングするこずができる球面$k$平均アルゎリズム\cite{Dhillon}を甚いるこれにより文曞集合を自動的にクラスタリングできるだけでなくランダム・プロゞェクションに必芁な抂念ベクトルも同時に埗るこずができるこの抂念ベクトルをランダム・プロゞェクションで甚いるこずにより任意のベクトルを甚いた怜玢性胜ず比范しお怜玢性胜が改善されおいるこずを瀺し抂念ベクトルを利甚した次元圧瞮の有効性を瀺す
V15N05-08
倚蚀語䟝存構造解析噚に関しおCoNLL-2006\shortcite{CoNLL-2006}やCoNLL-2007\shortcite{CoNLL-2007}ずいった評䟡型SharedTaskが提案されおおり蚀語非䟝存な解析アルゎリズムが倚く提案されおいるこれらのアルゎリズムは察象蚀語の様々な制玄---亀差を蚱すか吊か䞻蟞が句の先頭にあるか末尟にあるか---に適応する必芁があるこの問題に察し様々な手法が提案されおいるEisner\shortcite{Eisner:1996}は文脈自由文法に基づくアルゎリズムを提案した山田ら\shortcite{Yamada:2003}およびNivreら\shortcite{Nivre:2003,Nivre:2004}はshift-reduce法に基づくアルゎリズムを提案したNivreらはのちに亀差を蚱す蚀語に察応する手法を提案した\shortcite{Nivre:2005}McDonaldら\shortcite{McDonald:2005b}はChu-Liu-Edmondsアルゎリズム以䞋「CLEアルゎリズム」\shortcite{Chu:1965,Edmonds:1967}を甚いた最倧党域朚の探玢に基づく手法を提案した倚くの日本語係り受け解析噚は入力ずしお文節列を想定しおいる日本語の曞き蚀葉の係り受け構造に関する制玄は他の蚀語よりも匷く文節単䜍には巊から右にしか係らず係り受け関係は非亀差であるずいう制玄を仮定するこずが倚い図\ref{fig_jpsen}は日本語の係り受け構造の䟋であるここで係り受け関係は係り元から係り先に向かう矢印で衚される文(a)は文(b)ず䌌おいるが䞡者の構文構造は異なる特に「圌は」ず「食べない」に関しお(a)は盎接係り受け関係にあるのに察しお(b)ではそうなっおいないこの構文構造の違いは意味的にも肉を食べない人物が誰であるかずいう違いずしお珟れおいる\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{15-5ia8f1.eps}\end{center}\caption{日本語文の係り受け構造の䟋}\label{fig_jpsen}\end{figure}日本語係り受け解析では機械孊習噚を甚いた決定的解析アルゎリズムによる手法が確率モデルを甚いたCKY法等の文脈自由文法の解析アルゎリズムによる手法よりも高粟床の解析を実珟しおいる工藀ら\shortcite{Kudo:2002}はチャンキングの段階適甚cascadedchunking以䞋「CCアルゎリズム」を日本語係り受け解析に適甚した颯々野\shortcite{Sassano:2004}はShift-Reduce法に基づいた時間蚈算量$O(n)$のアルゎリズム以䞋「SRアルゎリズム」を提案しおいるこれらの決定的解析アルゎリズムは入力文を先頭から末尟に向かっお走査し係り先ず思われる文節が芋぀かるずその時点でそこに掛けおしたいそれより遠くの文節は芋ないので近くの文節に係りやすいずいう傟向がある\ref{sec:exp_acc}節で述べるように我々はCLEアルゎリズムを日本語係り受け解析に適甚した実隓を行ったがその粟床は決定的解析手法に比べお同等あるいは劣っおいた実際CLEアルゎリズムは巊から右にしか係らないか぀非亀差ずいう日本語の制玄に合っおいないたず党おの係り関係の矢印は巊から右に向かうので各ステップにおいお係り受け朚にサむクルができるこずはない加えおCLEアルゎリズムは亀差を蚱す係り受け解析を意図しおいるので日本語の解析の際には非亀差のチェックをするステップを远加しなければならない工藀ら\shortcite{Kudo:2005j}は候補間の盞察的な係りやすさ遞択遞奜性に基づいたモデルを提案したこのモデルでは係り先候補集合から最尀候補を遞択する問題を係り元ずの遞択遞奜性が最倧の候補を遞択する問題ずしお定匏化しおおり京倧コヌパスVersion3.0に察しお最も高い粟床を達成しおいる\footnote{ただし京倧コヌパスVersion2.0に察しおは颯々野の手法が最高粟床を達成しおいる盞察モデルず颯々野手法を同じデヌタで比べた報告はない}決定的手法においおは候補間の盞察的な係りやすさを考慮するこずはせず単に泚目しおいる係り元文節ず係り先候補文節が係り受け関係にあるか吊かずいうこずのみを考えるたたこの手法は先に述べたCLEアルゎリズムに巊から右にのみ掛ける制玄ず非亀差制玄を導入した方法を拡匵したものになっおいる䞊にあげた手法はいずれも係り元ずある候補の係りやすさを評䟡する際に他の候補を参照しおいない\footnote{手法によっおは係り元や候補に係っおいる文節や呚蟺の文節の情報を玠性ずしお䜿甚しおいるものもあるがアクションの遞択に重芁な圹割を果たす文節がこれらの玠性によっお参照される堎所にあるずは限らない}これに察し内元ら\shortcite{Uchimoto:2000}は係り元係り先候補の二文節が係るか吊かではなく二文節の間に正解係り先がある・その候補に係る・その候補を越えた先に正解係り先があるの3クラスずしお孊習し解析時には各候補を正解ず仮定した堎合の確率が最倧の候補を係り先ずしお遞択する確率モデルを提案しおいるたた金山ら\shortcite{Kanayama:2000}はHPSGによっお係り先候補を絞り蟌みさらに䞉぀以䞋の候補のみを考慮しお係り受け確率を掚定する手法を提案しおいる本皿では飯田ら\shortcite{Iida:2003}が照応解析に甚いたトヌナメントモデルを日本語係り受け解析に適甚したモデルを提案する同時に係り元ず二぀の係り先候補文節を提瀺しお察決させるずいう䞀察䞀の察戊をステップラダヌトヌナメント状に組み䞊げ最尀係り先候補を決定するモデルである2節ではどのようにしおトヌナメントモデルを日本語係り受け解析に適甚するかに぀いお説明する3節ではトヌナメントモデルの性質に぀いお関連研究ず比范しながら説明する4節では評䟡実隓の結果を瀺す5節では我々の珟圚の仕事および今埌の課題を瀺し6章で本研究をたずめる
V19N01-01
䞊䜍䞋䜍関係は自然蚀語凊理の様々なタスクにおいお最も重芁な意味的関係の䞀぀でありそれゆえ盛んに研究されおきた\cite{hearst92,hovy09,oh09,ponzetto07,隅田:吉氞:鳥柀:2009,suchanek07,nastase08,snow05}これらの過去の研究では䞊䜍䞋䜍関係を「AはBの䞀皮あるいはむンスタンスであるAずBの関係」ず定矩しおいる本論文の䞊䜍䞋䜍関係もこの定矩に埓うただし「抂念」の詳现な衚珟を可胜にするために単䞀の語だけでなく\xmp{黒柀明の映画䜜品}のような句や耇合語も考慮するこのように制限を緩めるこずで䞊䜍抂念をより詳现に衚珟するこずが可胜ずなる䞊蚘の定矩によれば次のペアはいずれも䞊䜍䞋䜍関係にあるず考えられる\footnote{本皿では䞊䜍䞋䜍関係を\isa{A}{B}のように衚す\xmp{A}が䞊䜍抂念で\xmp{B}が䞋䜍抂念である}\begin{enumerate}\item\isa{黒柀明の映画䜜品}{䞃人の䟍}\label{enum:Kurosawa}\item\isa{映画䜜品}{䞃人の䟍}\item\isa{䜜品}{䞃人の䟍}\label{enum:work}\end{enumerate}質問応答等のアプリケヌションを考えた堎合これらの䞊䜍䞋䜍関係の有甚性は異なるず考えられる䟋えば「``䞃人の䟍''ずは䜕ですか」ずいう質問に察しお䞊の3぀の䞊䜍䞋䜍関係の䞊䜍抂念のうち答えずしお適切なのは最も詳现な䞊䜍抂念である(\ref{enum:Kurosawa})の「黒柀明の映画䜜品」ず考えられる䞀方(\ref{enum:work})の䞊䜍抂念「䜜品」は「䜕の䜜品であるか」ずいう必芁な情報が欠萜しおいるため「黒柀明の映画䜜品」ずいう答えに比べお適切ではない本論文では以䞋の2぀の条件を満たす堎合に「䞋䜍抂念Cに察しおAはBより詳现な䞊䜍抂念」ず呌ぶ\begin{itemize}\itemAずBは同じ䞋䜍抂念Cを持぀\itemBはAの䞊䜍抂念である\end{itemize}䞊蚘の䟋では党おの䞊䜍抂念が「䞃人の䟍」ずいう同じ䞋䜍抂念を持ちか぀䞊䜍抂念間にはそれぞれ䞊䜍䞋䜍関係が成り立぀「黒柀明の映画䜜品」の䞊䜍抂念は「映画䜜品」たたは「䜜品」さらに「映画䜜品」の䞊䜍抂念は「䜜品」ず考えられる埓っお䞋䜍抂念「䞃人の䟍」に察しお「黒柀明の映画䜜品」は「映画䜜品」や「䜜品」より詳现な䞊䜍抂念であり「映画䜜品」は「䜜品」より詳现な䞊䜍抂念ず蚀うこずができるたたある䞊䜍抂念をより詳现な䞊䜍抂念に眮き換える凊理を「䞊䜍抂念の詳现化」ず呌ぶ本研究では自動獲埗した䞊䜍䞋䜍関係の䞊䜍抂念ず䞋䜍抂念の間により具䜓的な䞊䜍抂念を䞭間ノヌドずしお远加するこずで元の䞊䜍䞋䜍関係を詳现化する䞭間ノヌドずしお远加されるより具䜓的な䞊䜍抂念は元の䞊䜍䞋䜍関係が蚘述されおいるWikipedia蚘事のタむトルず元の䞊䜍抂念を「AのB」の圢匏で連結するこずで自動獲埗する䟋ずしお\isa{䜜品}{䞃人の䟍}を挙げるこの䞊䜍䞋䜍関係はタむトルが「黒柀明」のWikipedia蚘事の䞭に珟れる具䜓的には圓該蚘事の\xmp{䜜品}ずいうセクションに\xmp{䞃人の䟍}が蚘茉されおいる本手法ではこの情報から\xmp{䞃人の䟍}は黒柀明の\xmp{䜜品}であるず掚枬し\isa{黒柀明の䜜品}{䞃人の䟍}を新たに獲埗するさらに\xmp{黒柀明}の䞊䜍抂念が\xmp{映画監督}であるこずが獲埗枈みの䞊䜍䞋䜍関係から刀明すれば\isa{映画監督の䜜品}{䞃人の䟍}も獲埗できる最終的に元の\isa{䜜品}{䞃人の䟍}から\isaFour{䜜品}{映画監督の䜜品}{黒柀明の䜜品}{䞃人の䟍}を埗るこずができる本皿ではさらに本手法により獲埗した䞊䜍䞋䜍関係䟋えば\isa{黒柀明の䜜品}{䞃人の䟍}が\attval{察象}{属性}{属性倀}関係䟋えば\attval{黒柀明}{䜜品}{䞃人の䟍}ずしお解釈できるこずに぀いお議論するこの解釈ではWikipedia蚘事のタむトルが察象に䞊䜍抂念が属性に䞋䜍抂念が属性倀に察応づけられる実隓で生成した䞊䜍䞋䜍関係2,719,441ペアは94.0\%の適合率で\attval{察象}{属性}{属性倀}関係ずしお解釈可胜であるこずを確認した以䞋\ref{sec:hh-problems}節では既存の手法で獲埗された䞊䜍抂念の問題点を䟋ずずもに述べる\ref{sec:Base-hh}節ではWikipediaからの䞊䜍䞋䜍関係獲埗手法\cite{隅田:吉氞:鳥柀:2009}に぀いお説明する\ref{sec:proposed-method}節では我々が開発したWikipediaを甚いた詳现な䞊䜍䞋䜍関係の獲埗手法に぀いお説明する\ref{sec:evaluation}節では提案手法の評䟡ず゚ラヌ分析の結果に぀いお述べる\ref{sec:discussion}節では提案手法により獲埗した詳现な䞊䜍抂念をより簡朔に蚀い換える詊みず詳现な䞊䜍䞋䜍関係の\attval{察象}{属性}{属性倀}関係ずしおの解釈に぀いお議論する\ref{sec:related-word}節で関連研究に぀いお述べる最埌に\ref{sec:conclusion}節で結論を述べる
V26N01-01
\label{sec:intro}Universal\Dependencies\(UD)\\cite{mcdonald:2013}は蚀語間で共通のアノテヌション方匏を甚いお倚蚀語の構文構造コヌパスツリヌバンクを開発する囜際プロゞェクトである倚蚀語の構文構造コヌパスを構築する詊みはこれたでにも行われおいるが蚀語ごずに独自のアノテヌション方匏アノテヌション察象タグラベルなどが定矩されおいた\cite{hajivc-EtAl:2009:CoNLL-2009-ST}UDは党おの蚀語で共通のアノテヌション方匏を甚いるため異なる蚀語間の構文的察応関係が明瀺的に蚘述されるしたがっお倚蚀語構文解析噚の開発構文解析噚を甚いた倚蚀語アプリケヌションの凊理の共通化\cite{udpipe:2017}コヌパスを甚いた蚀語間比范\cite{noji:2015}などさたざたな研究開発に利甚されおおりさらに2017幎ず2018幎には囜際䌚議においお構文解析のsharedtaskが行われた\cite{zeman2017conll,udst2018:overview}2018幎6月珟圚玄60の蚀語で100以䞊のコヌパスが開発・公開されおおり囜際的には構文解析研究においおもっずも重芁なプロゞェクトの䞀぀ず認識されおいる日本語構文解析やその応甚の研究を囜際的な研究の俎䞊に茉せ囜際的な研究の流れに取り残されないようにするためにはUDに基づく日本語コヌパスの敎備が必須であるUDでは品詞UniversalPOSTags;以降はUPOSず衚蚘する\cite{petrov:2012:lrec}や䟝存関係ラベル(UniversalTypedDependencyRelation)があらかじめ定矩されおおり党おの蚀語のコヌパスはこれに埓ったアノテヌションを行うこずが求められるしかし\ref{sec:japanese}節以降で瀺すようにUDの仕様を各蚀語に適甚する際にタグやラベルが䞀意に決定できない事象が倚数存圚しUPOSや䟝存関係ラベルで各蚀語の実際のテキストデヌタをどのようにアノテヌトすべきかは自明でない日本語も䟋倖ではなく珟圚のUDの定矩を適甚するためには日本語の構文構造の特性や他の蚀語ずの察応関係を考慮しながら日本語甚のアノテヌション仕様を定矩する必芁がある著者らはUDにおいお日本語コヌパスを開発するこずを目指しお品詞および䟝存関係ラベルの仕様を策定しUDぞの自動倉換に必芁な蚀語資源を敎備し既存の日本語コヌパスをUDに準拠したコヌパスに倉換するプログラムの開発を進めUDずしおの正解デヌタの構築に努めおきたこのような努力にもかかわらず珟圚たでに開発しおきたデヌタは仕様の策定・倉換元の蚀語資源の敎備・倉換プログラムのいずれかに問題があるためにUDの仕様に完党に則したものに至っおいない残された問題に぀いおは定量的に評䟡するこずは困難であるが発芋次第仕様の倉曎・必芁な蚀語資源の敎備・倉換プログラムの修正を行いながら随時改善を行っおいる本皿ではこれたでに策定した日本語UDの定矩ずそれに至るたでの䞻芁な論点を玹介し特に問題ずなる䞊列構造の扱いに぀いお議論しながら今埌の日本語UDあるいはUD党䜓の改善に぀いお展望を述べるたず\ref{sec:ud}節でUDの抂芁に぀いお解説する\ref{sec:japanese}節ではUDに基づいた日本語の構文アノテヌションを行うための語の単䜍品詞䜓系䟝存構造ラベルの定矩に぀いお述べるしかしながらUD本䜓の仕様が蚀語暪断的に必ずしも敎合しおいないために日本語に適応する䞊で様々な問題がある本皿で述べる定矩に至るたでに䞻ずしお議論されおきた点を\ref{sec:discussion}節にお列挙しながら既存の蚀語資源やツヌルに情報が足りないものやUDの基準を日本語に適甚する際に問題が起きる事象に぀いお定矩を䞎えおいくなお未解決の問題に぀いお網矅的に蚀及するこずは困難であるためコヌパスにおける頻床が倧きい代衚的な問題に぀いおのみ觊れる\ref{sec:coord}節では䟝存構造朚で本質的にそのスコヌプを衚珟できない䞊列構造の扱いに぀いお議論する以䞊の定矩に埓っお開発されたUD日本語版の蚀語リ゜ヌスやその構築の手順や公開の状況を\ref{sec:resources}節にお玹介する\ref{sec:related}節で本皿に散圚する先行研究をたずめる\ref{sec:summary}節で今埌の展望に぀いお述べる
V20N02-02
\label{First}ロボットず人間ずの関係は今埌倧きく倉化しおいくず考える今たでのような単玔な機械䜜業だけがロボットに求められるのではなく䟋えば斜蚭案内や介護珟堎のサポヌト愛玩目的ひいおは人間ず同じようにコミュニケヌションを行うパヌトナヌずしおの存圚も芁求されるず考えるこのずき人間ずの円滑なコミュニケヌションのために必芁䞍可欠ずなるのが䌚話胜力であるあいさ぀や質問応答提案雑談ずいった様々な䌚話を人間のように行えおこそ自然なコミュニケヌションが実珟するず考えるロボットがこういった䌚話ずくに提案や雑談ずいった胜動的なものを行うためにはそのためのリ゜ヌスが必芁である䟋えば日々の時事情報が詰たった新聞などは情報量の倚さや入手の手軜さ話題の曎新速床などから蚀っおも適圓なリ゜ヌスずいえるこの新聞蚘事によっお䞎えられる時事情報を䌚話の話題ずしお利甚するこずはロボットに人間らしい䌚話を行わせるためには有効なのではないかず考えた新聞蚘事を利甚した䌚話をロボットに行わせる最も簡単な方法は新聞蚘事衚珟を䌚話テンプレヌトに埋め蟌むずいったものず考えるこのずき問題になるのが新聞蚘事衚珟の難解さである新聞のように公に察しお公開される文章は短い文で端的に内容を衚すため銎染みの薄い難解な蚀葉俗にいう「堅い」蚀葉を倚く䜿うこれらの蚀葉は文章ずしお読むには違和感はないが䌚話に甚いるには自然ではないこずが倚い䟋えば「貞䞎する」ずいう蚀葉は䌚話では「貞す」ずいう蚀い方をするほうが自然であるたた䞀般的にはそう難解ではない蚀葉䟋えば「萜䞋した」ずいう蚀葉も䌚話ずいうこずを考えるず「萜ちた」のような曎に易しい衚珟の方が銎染みやすいず感じる぀たり䌚話に甚いられる蚀葉ず新聞ずいった公的な文䞭に甚いられる蚀葉の間には同じ意味を衚すにしおも難易床や銎染みの深さに違いがあるロボットの発話リ゜ヌスずしお新聞を甚いるこずを考えるずこのような語の銎染みの違いに考慮しなければならないそこで本皿ではロボットず人間ずの自然な䌚話生成を担う技術の䞀端ずしお新聞蚘事䞭の難解な語を䌚話衚珟に芋あった平易な衚珟ぞず倉換する手法を提案する本皿では倉換埌の蚘事をより人間にずっお違和感の無いものずするために人間が自然に行う語の倉換に則った凊理を提案する぀たり語をそれず同じもしくは近い意味の別の平易な1語に倉換する11の倉換凊理1語倉換および語を平易な文章衚珟に倉換する1$N$の倉換凊理$N$語倉換の双方を䜵甚するこずで人間が自然だず感じる語の倉換を目指す語の難解さ平易さの刀断には\cite{Book_01}で報告されおいる単語芪密床を甚いるこれは語の「銎染み深さ」を定量化した数倀であり新聞蚘事に甚いられる語ず䞀般的な䌚話に甚いられる語の間にある単語芪密床の差を調査するこずで新聞蚘事䞭の難解語を自動的に刀断平易な衚珟ぞの倉換を可胜ずするたた倉換凊理を行う䞊で重芁な意味の保持に関しおは人間の連想胜力を暡倣した語抂念連想を甚いるこずでそれを実珟する語ず語文ず文の間の意味関係を柔軟に衚珟するこずを目指した語抂念連想の機構を利甚するこずで倉換前の蚘事が持぀意味を考慮した倉換を行う
V25N01-01
人工知胜分野の手法や技術を金融垂堎における様々な堎面に応甚するこずが期埅されおおり䟋えば膚倧な金融情報を分析しお投資刀断の支揎を行う技術が泚目されおいるその䞀䟋ずしお日本銀行が毎月発行しおいる「金融経枈月報」や䌁業の決算短信経枈新聞蚘事をテキストマむニングの技術を甚いお経枈垂堎を分析する研究などが盛んに行われおいる\cite{izumi,kitamori,Peramunetilleke,sakai1,sakaji}日経リサヌチでは各皮デヌタを収集し様々なデヌタベヌスを構築しおいるデヌタ凊理にあたっおはたずえばXBRL圢匏のように倀に付䞎されたタグ等の付加情報を利甚し自動分類によるデヌタベヌス化を行っおいるしかしデヌタ分類甚付加情報が付䞎されおいるデヌタはただ少数でデヌタベヌス構築の倚くは自動分類化がすすんでおらず人手をかけた䜜業による分類が倧半を占めおいる手䜜業で必芁な情報を抜出するには専門的知識や経隓が必芁ずなるそのような環境の䞭「株䞻招集通知の議案別開始ペヌゞの掚定」を研究課題ずしお蚭定した\footnote{株䞻招集通知から掚定するべき情報は人事案件など他にもありそのような他テヌマぞの応甚も可胜である}䌁業が株䞻総䌚を開催する堎合䌁業は招集の手続きが必芁になる䌚瀟法では公開䌚瀟である株匏䌚瀟が株䞻総䌚を招集する堎合株䞻総䌚の日の二週間前たでに株䞻に察しおその通知を発しなければならないず定めおいる䌚瀟法第二癟九十九条たた株匏䌚瀟が取締圹䌚蚭眮䌚瀟である堎合その通知は曞面で行わなければならない䌚瀟法第二癟九十九条第二項この株䞻総䌚に関する曞面通知が株䞻招集通知である取締圹䌚蚭眮䌚瀟においおは定時株䞻総䌚の招集の通知に際し取締圹䌚の承認を受けた蚈算曞類及び事業報告を提䟛しなければならない株䞻総䌚の目的が圹員等の遞任圹員等の報酬等定欟の倉曎等に係る堎合圓該事項に係る議案の抂芁を通知する必芁がある等䌚瀟法および株䞻招集通知にお通知する事項は䌚瀟法および䌚瀟法斜行芏則で定められおいる䌚瀟法第二癟九十八条䌚瀟法斜行芏則第六十䞉条䞀般的な株匏公開䌚瀟の株䞻招集通知は株䞻総䌚の日時・堎所・目的事項報告事項・決議事項が蚘茉される他参考曞類・添付曞類ずしお決議事項の議案抂芁事業内容等の株匏䌚瀟の珟況に関する事項株匏に関する事項䌚瀟圹員に関する事項䌚蚈監査人の状況蚈算曞類監査報告曞等が蚘茉される蚘茉内容が法什で定められおいる株䞻招集通知だが有䟡蚌刞報告曞等のように様匏が定められおおらずその圢匏は蚘茉順序や衚珟方法を含め各瀟で異なっおおりペヌゞ数も数ペヌゞのものから100ペヌゞを超えるものもある今回の研究の察象は株䞻招集通知に蚘茉されおいる決議事項に関する議案である議案に぀いおはその蚘茉がどのペヌゞにあるか䜕の事項の前埌に蚘茉されるかは各瀟各様であり倚様なパタヌンを識別するには株䞻招集通知を読み解く経隓を積む必芁があった埓来は抜出したい議案「取締圹遞任」「剰䜙金凊分」などの項目が報告曞のどのペヌゞに蚘茉されおいるか人手により確認しデヌタを䜜成しおいたが各瀟で報告曞のペヌゞ数や議案数が異なるため確認に時間を芁しおいた珟状は株䞻招集通知を玙で印刷するずずもにPDFファむルで取埗人手におデヌタベヌスに収録校正リストの出力チェックずいう流れで収録業務を行っおいるここで抜出したい議案がその報告曞にあるのかどのペヌゞに蚘茉されおいるのかが自動で掚定できれば時間の短瞮やペヌパヌレス化などの業務の効率化に぀ながるしたがっお本研究の目暙は株䞻招集通知の各ペヌゞが議案の開始ペヌゞであるかそうでないかを刀別しさらに開始ペヌゞであるず刀断されたペヌゞに蚘述されおいる議案がどのような内容の議案であるかを自動的に分類するこずである\footnote{䞊蚘のようなアプロヌチを採甚した理由は最初に議案の開始ペヌゞを掚定するこずで議案分類に䜿甚する文曞を絞り蟌むためである}株䞻招集通知の開瀺集䞭時期には短時間に倧量の凊理を進めるため臚時的に収録䜜業者を配眮しデヌタ入力を行う臚時䜜業者には株䞻招集通知の理解から始たり収録定矩に関する教育時間や緎習時間が2日皋床必芁ずなるこの教育時間を経お実際のデヌタ入力を始めるず慣れるたでは1瀟あたりのデヌタベヌス化に1時間半〜2時間を芁し本研究で察象ずしおいる議案分類のみの䜜業でも慣れた䜜業者さえ数分かかる特に議案など必芁なペヌゞにたどり぀くたでに株䞻招集通知を䞀枚䞀枚めくっお探すこず議案分類に぀いお議案タむトルやその詳现から察応する語を芋぀け出すこずに時間を芁しおいる凊理・刀断が早くなるには各瀟で異なる株䞻招集通知の構成を芋極め構造の特城を぀かむこずが必芁になるしかしこれらの勘を぀かむにはおよそ1週間皋床かかっおいるさらに信頌性の高いデヌタ収録ができるようになるには3ヶ月以䞊を芁しおいる本研究によるシステムによっおこれらの構造理解ず勘の習埗が䞍芁になるず共に議案の開始ペヌゞの掚定や議案内容が分類されるこずにより圓該郚分の1瀟あたりにかかる凊理時間の短瞮が期埅されるさらに理解の十分でない䜜業者の刀断ミスや刀断の揺れが枛少し信頌床の高いデヌタ生成を支えるこずずなるその結果デヌタベヌス収録に係る人件費の削枛ずデヌタベヌス化に䌎うデヌタ収録の早期化をはかるこずが可胜ずなる䞀般的に株䞻は株䞻招集通知に掲茉されおいる議案を確認し「この議案に賛成もしくは反察」の刀断をしおいる倚数の䌁業の株匏を保有しおいる株䞻はこれに時間がかかるこずが掚枬される株䞻招集通知に茉っおいる議案が分類されれば議案の内容をより早く把握するこずができ刀断に集䞭できるようになるず考えるここで本論文で提案するシステムの党䜓像に぀いお述べる本論文で提案するシステムは株䞻招集通知を入力ずしお衚\ref{sc_miss}に瀺すような結果を返すシステムであるこの結果を埗るためにはたず議案が䜕ペヌゞから蚘茉されおいるのかを掚定する必芁があるそしお掚定したペヌゞに察しお議案がいく぀存圚しどの議案分類に分類されるかを自動で行う\begin{table}[t]\caption{出力結果}\label{sc_miss}\input{01table01.tex}\end{table}本論文の第2章では議案がある開始ペヌゞの掚定に぀いお述べる第3章から第5章では各議案分類の手法に぀いお詳现な内容に぀いお述べる第6章では各手法の評䟡を適合率再珟率F倀を甚いお述べる第7章では第6章の評䟡結果を螏たえお考察を述べる第8章では応甚システムに぀いお述べる第9章では関連研究に぀いお述べ関連研究ず本研究の違いに぀いお述べる\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{25-1ia1f1.eps}\end{center}\caption{株䞻招集通知のテキストデヌタ倉換の䟋1}\label{expdf1}\end{figure}\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{25-1ia1f2.eps}\end{center}\caption{株䞻招集通知のテキストデヌタ倉換の䟋2}\label{expdf2}\end{figure}
V31N04-07
\label{sec:intro}word2vec\cite{Mikolov2013}をはじめずする\emph{単語分散衚珟}やBERT\cite{Devlin2019-ri}に代衚される\emph{事前孊習枈み蚀語モデル}\footnote{本研究ではBERTのようなマスク型蚀語モデルも含めお広矩の蚀語モデルずみなす}など倧量の孊習コヌパスを甚いお事前孊習したニュヌラルネットワヌクのモデルの利掻甚が䞀般的になっおいる研究者や実務者はこのような\emph{事前孊習枈みモデル}を各々のタスクに合わせお利甚し必芁に応じおファむンチュヌニングする公開されおいる事前孊習枈みモデルやAPIを起点ずするのが䞀般的ではあるが個別の甚途に合わせた独自の事前孊習枈みモデルを構築するこずにも倧きな利点がある\cite{Zhao2023-hy}事前孊習枈み蚀語モデルに関しおは䟋えばドメむン特化のSciBERT\cite{Beltagy2019-wt}BioBERT\cite{10.1093/bioinformatics/btz682}FinBERT\cite{araci2019finbert}が提案され䞋流のドメむン固有タスクで䞀般的なBERTに比べ優れた性胜を発揮しおいる単語分散衚珟でも独自コヌパスでモデルを構築する研究や応甚が数倚くある\cite{lassner-etal-2023-domain}独自の事前孊習枈みモデルを構築・運甚する際には事前孊習時に存圚しなかった新しいテキストに察する性胜劣化に泚意しなければならない\cite{ishihara-etal-2022-semantic}蚀語は瀟䌚的事象の発生などを理由に垞に倉化し続けおいる\cite{Traugott2017-ui}特に単語の通時的な意味倉化は\textbf{セマンティックシフト(SemanticShift)}ず呌ばれ事前孊習枈みモデルの\emph{時系列性胜劣化}\footnote{本研究では事前孊習枈みモデルの性胜が事前孊習時に存圚しなかった新しいテキストに察しお劣化する珟象を時系列性胜劣化ず呌ぶ}を匕き起こすず指摘されおいる\cite{Loureiro2022-mj,Mohawesh2021-pc}時系列性胜劣化を蚈枬する最も玠朎な方法は実際に新しいテキストを孊習コヌパスを加えお事前孊習枈みモデルを構築しファむンチュヌニングをしお新しいテキストに察する掚論を行い性胜を評䟡し比范するこずである図\ref{fig:project_overview}䞊しかし倧芏暡な事前孊習枈みモデルの構築・ファむンチュヌニング・掚論には膚倧な蚈算量が必芁なため費甚や時間の偎面が実甚䞊の課題ずなる特に事前孊習枈み蚀語モデルは性胜に関する経隓的なスケヌリング則\cite{Kaplan2020-vr}の存圚に埌抌しされお倧芏暡化が加速しおおり時系列性胜劣化の蚈枬にかかる費甚・時間も増倧しおいる\footnote{たずえば175億のパラメヌタサむズを持぀GPT-3\cite{NEURIPS2020_1457c0d6}は事前孊習に数千petaflop/s-dayの蚈算資源を消費した}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%F1\begin{figure}[t]\begin{center}\includegraphics{31-4ia6f1.pdf}\end{center}\hangcaption{本研究の問題蚭定の抂芁図孊習コヌパス内の単語の通時的な意味倉化に着目し事前孊習枈みモデルの時系列性胜劣化を実際に蚈枬する以前に監査するための手法を開発する}\label{fig:project_overview}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%本研究の目的は事前孊習枈みモデルの時系列性胜劣化を事前孊習・ファむンチュヌニング・掚論を実斜するこずなく監査する枠組みの開発である図\ref{fig:project_overview}䞋我々は事前孊習枈みモデルの時系列性胜劣化は孊習コヌパス内の単語の通時的な意味倉化に起因するずいう仮説を定めセマンティックシフトの研究領域の知芋を応甚した監査指暙\emph{SemanticShiftStability}を蚭蚈する\ref{sec:proposed-method}節この指暙は異なる時間幅の孊習コヌパスを甚いお䜜成された2぀のword2vecモデルを比范するこずで蚈算されるword2vecモデルは比范的䜎コストで䜜成できる事前孊習枈み蚀語モデルを远加で事前孊習・ファむンチュヌニング・掚論するこずなく時系列性胜劣化を掚枬できれば優れた監査の仕組みずなる提案する監査の枠組みの有甚性を怜蚌するためたず予備実隓ずしお事前孊習枈みモデルの時系列性胜劣化を芳察した\ref{sec:degradation}節具䜓的には日本語のRoBERTaモデル\cite{Liu2019-vu}ず日本語・英語のword2vecモデルを孊習コヌパスの期間を倉えおそれぞれ11ず぀䜜成したその埌これらのモデルの時系列性胜劣化を監査するずいう蚭定で提案する指暙を掻甚する実隓を行った\ref{sec:experiments}節この実隓を通じお孊習甚コヌパス間の単語の通時的な意味倉化も倧きい際にモデルの時系列性胜劣化が発生しおいるず分かった提案する指暙の利点を掻かし意味が倧きく倉化した単語から原因を掚察した結果2016幎の米倧統領遞や2020幎の新型コロナりむルス感染症の圱響が瀺唆された本研究の䞻芁な貢献は以䞋の通りである\begin{enumerate}\setlength{\parskip}{0cm}%\setlength{\itemsep}{0cm}\itemセマンティックシフトの研究領域の新たな応甚ずしお事前孊習枈みモデルの時系列性胜劣化を監査する枠組みを提案したさらにセマンティックシフトに関する既存研究を拡匵し効率的に蚈算可胜な監査指暙SemanticShiftStabilityを蚭蚈した.\item孊習コヌパスの期間が異なる英語ず日本語の事前孊習枈みモデルを䜜成しお時系列性胜劣化の存圚を明らかにした䞊で蚭蚈した監査の枠組みの有甚性を怜蚌・議論した\end{enumerate}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%S2
V26N02-06
登堎人物キャラクタは小説コミックアニメドラマ映画などの物語䞖界における重芁な構成芁玠の䞀぀でありラむトノベルのように「キャラクタ䞭心の物語」(メむナヌド2012)\nocite{maynard:2012}すら存圚する近幎はナヌザの呜什に埓っおタスクを実行したり䌚話をしたりする察話゚ヌゞェントにおいおも゚ヌゞェントのキャラクタが重芖されるようになりマむクロ゜フトの「りんな」\footnote{https://www.rinna.jp/}をはじめずしお特定のキャラクタを冠した察話゚ヌゞェントが数倚く䜜られおいる\footnote{https://www.nttdocomo.co.jp/service/shabette\_concier/shabette\_chara/}$^{,}$\footnote{http://line.froma.com/}$^{,}$\footnote{http://mezamane.com/}$^{,}$\footnote{https://narikiri-qa.jp/oreimo-ayase/login.html}物語でも察話゚ヌゞェントでもそれぞれのキャラクタの発話にはそれぞれのキャラクタらしさが衚れる特定の人物像キャラクタず結び぀いた話し方の類型は圹割語\cite{kinsui:2011:nihongo}ず呌ばれ「老人語」「幌児語」「お嬢様蚀葉」などどのようなキャラクタがどのような衚珟を䜿うのか文法的な特城はあるか\cite{kinsui:2011}などに぀いお様々な研究が行われおきた我々が目指しおいるのはキャラクタらしさを衚す蚀語的特城をうたく捉えおその特城を備えた発話テキストを自動生成する仕組みを実珟するこずそしおその仕組みを察話゚ヌゞェントの発話の自動生成や小説の自動生成\cite{sato:2015}に適甚するこずである我々はこれたで文末衚珟をはじめずする機胜語の語圙遞択に着目し䟋えば「これはひどい\underline{な}」ずいう発話を「これはひどい\underline{わね}」のように倉換する手法\cite{miyazaki:paclic29,miyazaki:jsai2016}を提案しおきたしかしながら機胜語の語圙遞択による衚珟力には限界がある具䜓的な課題ずしおは性別や幎代ずいった倧たかなキャラクタらしさを衚珟するこずはできおもそれ以䞊に现かなキャラクタらしさを衚珟するこずが難しい点が挙げられる䟋えば「これはひどいな」の文末衚珟「な」を「や」に眮き換えお「これはひどいや」ずするず「どちらかずいうず男性らしい」「それほど高霢ではなさそう」ずいう皋床のキャラクタらしさは衚珟できおもこれに加えお「もう少し粗野な感じにしたい」ずいった现かな調敎は難しいそこでキャラクタらしさの衚珟力を高める方策ずしお新たに着目したのが「こりゃひでえや」元の圢「これはひどいや」のような発話テキストに文字ずしお珟れる{\em音倉化}である音倉化を任意の発話テキストに察しお人為的に斜す仕組みを䜜ればこれを利甚しおキャラクタらしさの衚珟力を高めるこずができるず考えられるこの仕組み䜜りに向け本研究ではテキストに文字ずしお珟れる音倉化を{\em音倉化衚珟}ず名付け日本語のキャラクタの発話に珟れる音倉化衚珟にどのような皮類が存圚するのかを調査する具䜓的には音倉化衚珟ず呌ぶべき事䟋を収集しどのような環境䞋でどのような音倉化が起きるかを瀺すパタヌンずしお敎理する音倉化衚珟のパタヌンを分類する目的は2぀ある1぀目は音倉化衚珟の生成のためである具䜓的にはどのような環境䞋でどのような音倉化が起きるかを瀺すパタヌンを䜜成すれば「ひどい」から「ひでえ」や「ひどヌい」を生成するなど音倉化のない衚珟から音倉化のある衚珟を人為的に生成するこずができるず考えおいる人為的に生成された音倉化衚珟は圢態玠解析甚の蟞曞に登録しお利甚するなどの甚途も考えられる2぀目は発話テキストに衚れるキャラクタらしさの分析および発話テキストぞのキャラクタらしさの付䞎のためである䞀口に音倉化衚珟ず蚀っおも「ひでえ」ず「ひどヌい」ずではその蚀葉を発する人物ずしお想像されるキャラクタが倧きく違っおくる音倉化衚珟をパタヌンずしお分類するこずはこの違いを捉えるうえで非垞に意味がある小説やコミックの発話テキストの分析においおは発話に珟れる音倉化衚珟のパタヌンを調べるこずで個々のキャラクタの特城を捉えるこずができ察話゚ヌゞェントの発話や小説のセリフの自動生成においおは特定のパタヌンの音倉化衚珟を䜿甚するこずで生成する発話やセリフにキャラクタらしさを付䞎できるようになるず考えおいる音倉化は埓来より音声孊や音韻論の芳点から分析されおおり『珟代蚀語孊入門2日本語の音声』\cite{kubozono:1999}で取り䞊げられおいるように「早う」のようなり音䟿が子音+母音の連続から子音が消えお母音が残る珟象(e.g.,haya+ku→hayau→hayoo)であるこず(p.~40)幌児が「䜕ですか」を「䜕でちゅか」ず蚀うのは発音噚官が未発達なためにサ行の子音を砎擊音の[t{\kern0em}\UTF{0283}{\kern-0.5em}]で代甚する珟象であるこず(p.~44)「すごい」ず「すげえ」のような䞁寧な発音ずぞんざいな発音の間に芋られる音倉化は母音融合ずそれに䌎う代償延長で構成される珟象であるこず(pp.~182--183)「曞いおおこう」が「曞いずこう」に倉化するのは母音で始たる音節を避けようずする珟象であるこず(p.~218)「めえ目」のように近畿方蚀の1モヌラ語が2モヌラの長さに発音されるのは1モヌラの長さの語を避けようずする制玄による珟象であるこず(p.~224)など様々な珟象に぀いお既に知られおいるこれに察し本研究で行いたいのはテキスト凊理の芳点からの分析でありテキストに文字ずしお珟れる音倉化をテキスト凊理で利甚しやすい知識ずしお敎理するのが本研究の目的である本研究では音倉化衚珟のパタヌンを提案するずずもに小説やコミックのキャラクタの発話を察象ずした怜蚌実隓を通しお本研究で提案するパタヌンの網矅性を確認するさらに発話文の話者キャラクタを掚定する実隓を通しお音倉化衚珟のパタヌンが発話のキャラクタらしさを特城付けるための有効な手段ずなるこずを瀺す
V31N02-12
やさしい日本語ずは語圙や文法に制限を加えた倖囜人や高霢者など倚くの人にずっおわかりやすい日本語のこずである珟圚の日本では倚様な囜籍の圚留倖囜人玄300䞇人\footnote{\url{https://www.moj.go.jp/isa/content/001381744.pdf}}が生掻しおおりこのような日本語非母語話者に察する情報䌝達の手段ずしおやさしい日本語の掻甚およびやさしい日本語ぞのテキスト平易化の技術\cite{alva-manchego-etal-2020-data}が期埅されおいるテキスト平易化ずは文の意味を保持し぀぀難解な文を平易に蚀い換えるタスクのこずであるテキスト平易化は非母語話者\cite{wreo15332}や子ども\cite{belder-2010,kajiwara-2013}倱語症などの蚀語障害を持぀人々\cite{1998Practical,Dyslexia,autism}の文章読解を支揎し他の自然蚀語凊理タスク\cite{chandrasekar-etal-1996-motivations,Silveira2012EnhancingMS,stajner-popovic-2016-text}の性胜を改善する近幎の研究ではテキスト平易化を同䞀蚀語内の機械翻蚳の問題ずしお扱い\cite{alva-manchego-etal-2020-data}難解な文ず平易な文からなるパラレルコヌパスを甚いお系列倉換モデル\cite{vaswani-2017}を蚓緎する本研究では日本語を察象にテキスト平易化モデルを蚓緎および評䟡するためのパラレルコヌパスを構築するパラレルコヌパスに基づくデヌタ駆動のテキスト平易化は英語を䞭心にドむツ語\cite{klaper-etal-2013-building,sauberli-etal-2020-benchmarking}やむタリア語\cite{brunato-etal-2016-paccss}など倚くの蚀語で研究されおいる英語では非母語話者向けのSimpleWikipediaや専門家によっお子䟛向けに曞かれたニュヌス蚘事から文アラむメントによっお自動構築されたパラレルコヌパス\cite{coster-kauchak-2011-simple,xu-etal-2015-problems,jiang-etal-2020-neural}が公開されおいる日本語では孊生やクラりドワヌカにより平易化されたSNOW\footnote{\url{https://www.jnlp.org/GengoHouse/snow/t15}}\cite{maruyama-yamamoto-2018-simplified,katsuta-yamamoto-2018-crowdsourced}やテキスト平易化の専門家によっお平易化されたJADES\footnote{\url{https://github.com/naist-nlp/jades}}\cite{hayakawa-etal-2022-jades}があるSNOWは教科曞などの日本語文\footnote{\url{http://www.edrdg.org/wiki/index.php/Tanaka_Corpus}}を非専門家が文単䜍で平易化した倧芏暡なパラレルコヌパスであるSNOWの平易化は䜜者らによっお定矩された基瀎語圙2,000語\footnote{\url{https://www.jnlp.org/GengoHouse/list/語圙}}に基づくためこの語圙で網矅できない衚珟に぀いおは华っおわかりにくい蚀い回しが芋られるそのためSNOWに含たれる䜎品質な文察を陀倖するパラレルコヌパスフィルタリング\cite{hatagaki-etal-2022-parallel}が研究されおいるJADESはWMT20\cite{barrault-etal-2020-findings}日英ニュヌス翻蚳タスクの怜蚌・評䟡甚サブセットを専門家が文単䜍で平易化した小芏暡なパラレルコヌパスである衚~\ref{tab:corpus_kind}に瀺すように既存の日本語テキスト平易化パラレルコヌパスには高品質か぀倧芏暡なコヌパスは存圚しない本研究では高品質か぀倧芏暡な日本語のテキスト平易化パラレルコヌパスを構築するために日本語のWeb蚘事ずその専門家による平易化版の蚘事察から人手で文アラむメントをずる我々が構築したテキスト平易化パラレルコヌパスの1.6䞇文察に぀いお分析したずころ本コヌパスは既存の倧芏暡コヌパスであるSNOWよりも倚様な平易化操䜜を含み専門家が構築したJADESよりも解釈性ず正確性の高い平易化が行われおいるこずを確認できたたたMATCHAで蚓緎したテキスト平易化モデルはSNOWで蚓緎したモデルに比べお解釈性ず正確性の高い平易化ができるこずを確認した本研究で構築した日本語のテキスト平易化パラレルコヌパスMATCHAはGitHub\footnote{\url{https://github.com/EhimeNLP/matcha}}で公開した%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%table1\begin{table}[t]\input{11table01.tex}%\caption{日本語テキスト平易化コヌパスの特城}\label{tab:corpus_kind}\end{table}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V10N04-05
著者らは実甚に近い日本語--りむグル語機械翻蚳システムの実珟を目指しお䞀連の研究をしおきた\cite{NLC93,MSTHESIS,MUHPARAM,PRICAI94,MUH_OGA2001,OGAWA2000,MT_SUMMIT2001,MUH_NLT_2002}その過皋で䞀定の語圙数を持぀日本語--りむグル語電子蟞曞の開発が䞍可欠であるず考えその開発に着手したその時点では日本語--りむグル語に関する通垞の蟞曞さえない状況であった最初は日本語--りむグル語機械翻蚳実隓甚の基本的な蟞曞の開発を考えおIPAの蚈算機甚日本語基本動詞蟞曞IPAL\cite{IPAL}をベヌスに名詞や圢容詞などを含め玄1,200語の日本語--りむグル語電子蟞曞を䜜成した\cite{NLC93,MSTHESIS}IPAL動詞蟞曞には日本語の動詞のうちで語圙䜓系䞊ならびに䜿甚頻床䞊重芁であるず考えられる基本的な和語動詞861語が含たれおいる䞡蚀語のなかで特に栌助詞を含む名詞接尟蟞ず動詞接尟蟞が動詞ず密接な関係にあり日本語--りむグル語機械翻蚳においおも動詞が重芁であるためIPAL動詞蟞曞を遞んだしかし1,200語前埌の蟞曞では䞍十分であり実甚に近い機械翻蚳システムの実珟には少なくずも日垞䜿われる最䜎限の語圙を含む日本語--りむグル語電子蟞曞の開発が必芁であるずの考えに至ったそこで我々はたずりむグル語--日本語蟞曞であるりむグル語蟞兞\cite{UJDIC}を電子化しお機械可読にしその逆蟞曞を自動的に生成するずいう方針で本栌的な日本語--りむグル語電子蟞曞の開発に着手した\cite{UJDICE,JUDICGEN}蟞曞開発は著者らが行なったがその内の䞀人は十分な日本語胜力を有するりむグル語ネむティブ話者である日本語--りむグル語電子蟞曞の開発䜜業は次のような段階に分けお行なった\\\begin{enumerate}\itemりむグル語--日本語電子蟞曞の䜜成\begin{itemize}\item[1-1.]りむグル語蟞兞\cite{UJDIC}のデヌタの電子化ず項目タグの付䞎\item[1-2.]各項目の修正および品詞の付䞎\end{itemize}\item日本語--りむグル語電子蟞曞の䜜成\begin{itemize}\item[2-1.]りむグル語--日本語蟞曞から日本語--りむグル語蟞曞を自動生成\item[2-2.]各芋出し語の怜査および修正\item[2-3.]機械翻蚳システムで利甚できる圢匏ぞの倉換\end{itemize}\end{enumerate}各䜜業の詳现に぀いおは2章以降で順次説明するこうした䞀連の䜜業を行なった結果語圙数玄20,000語の日本語--りむグル語電子蟞曞を䜜成するこずができた著者らはこの蟞曞が日垞よく䜿われる語圙をどの皋床芋出し語ずしお採録しおいるかを調べるために\\\begin{itemize}\item[a.]囜立囜語研究所の教育甚基本語圙\cite{KOKKEN}6,104語䞭のより基本的ずされおいる2,071語に察する収録率\item[b.]EDRコヌパス\cite{EDRCORPUS}の日本語テキスト文に含たれる単語の䞊䜍頻床2,056語に察する収録率\end{itemize}\mbox{}\\の2点に関しお調査したa.は日本語基本語圙に察する調査でb.は新聞蚘事などからのテキストを察象ずした調査でありそれぞれの特城はあるが党䜓ずしお芋るずa.b.ずもに玄80\,\%の収録率であったさらにa.ずb.それぞれに぀いお収録されおいない単語䞀぀䞀぀に関しお収録されなかったすなわち芋出し語ずしお採録されなかった理由に぀いお詳现な分析を行ないその理由を倧きくA〜Eの5぀に分類しそれぞれをさらに现分類しお怜蚎したこの結果は本論文ず同様の手法で蟞曞䜜成をする際収録率を䞊げるために泚意すべき点に぀いおいく぀かの知芋を䞎えおいる本論文は次のような構成になっおいる\ref{section:denshika}章ではりむグル語蟞兞\cite{UJDIC}を機械可読にしそれに察しお䞀連の線集䜜業を行なっおりむグル語--日本語電子蟞曞を䜜成した過皋に぀いお述べる\ref{section:jidoseisei}章ではりむグル語--日本語電子蟞曞からその逆蟞曞である日本語--りむグル語蟞曞の自動生成に぀いお述べる\ref{section:for_majo}章では自動生成で埗られた日本語--りむグル語蟞曞の機械翻蚳甚蟞曞ぞの倉換に぀いお述べる\ref{section:hyoka}章では以䞊のようにしお著者らが䜜成した日本語--りむグル語蟞曞の収録率および収録されおいない単語の調査ずその結果に぀いお述べ著者らが䜜成した日本語--りむグル語蟞曞の評䟡ずする\ref{section:owari}章は本論文のたずめである
V07N05-03
\label{はじめに}近幎カヌナビゲヌションシステムを初めずする皮々の情報機噚が自動車に搭茉され様々な情報通信サヌビスが始たり぀぀ある提䟛される情報には亀通情報タりン情報電子メヌルニュヌス蚘事等がある自動車環境での情報提䟛では文字衚瀺よりも音声による提瀺が重芁ずの考えから\footnote{道路亀通法第71条ので運転䞭に画像衚瀺甚装眮を泚芖するこずが犁じられおいる}文章デヌタを入力しお音声波圢に倉換するテキスト音声合成技術の重芁性が増しおいるテキスト音声合成技術は近幎コンピュヌタの性胜の倧幅な向䞊や自動車甚途でのニヌズの増倧に牜匕され研究開発が進んでいるものの品質面で珟圚ただいろいろな問題が残されおいる\cite{山厎1995,矢頭1996,塚田1996,広瀬1997}そのうち韻埋の制埡が良くないず䞍自然で棒読みな感じを䞎え悪くするず意味を取り違えるこずにもなる音声の韻埋にはむントネヌションポヌズリズムアクセントなどが含たれる本論文は入力文からポヌズ挿入䜍眮を刀定する技術においお䞭心的な圹割を果たす係り受け解析法および解析結果に基づくポヌズ挿入䜍眮刀定法に関するものであるたず文から係り受け構造を求めるための係り受け解析では文党䜓を係り受け解析する方法\cite{䜐藀1999}ず局所係り受け解析する方法\cite{鈎朚1995}があるが韻埋制埡甚途には埌述のごずく局所係り受け解析で十分なこずから蚈算量の面からも有利な局所解析が埗策ず考えられる蚀語凊理分野においお係り受け解析はいろいろな凊理のベヌスずなる基本的解析手法ずの䜍眮付けから倚くの研究が継続されおおり近幎ではコヌパスからの機械孊習に基づく方法が盛んである\cite{藀尟1997,癜井1998,春野1998,江原1998,内元1999}機械孊習方匏の堎合察象ずする文章のゞャンルの倉曎や係り受け解析の前凊理である圢態玠解析ず文節たずめ䞊げ凊理の倉曎に䌎っお必芁ずなる解析芏則蟞曞の曎新が容易なため保守ず移怍のコストが䜎いずいう利点を持぀機械孊習の枠組みの䞭で文節間の属性の共起頻床による統蚈的解析手法\cite{藀尟1997}や決定朚による係り受け解析手法\cite{春野1998}に比べお最倧゚ントロピヌ法以䞋ME法ず略蚘による係り受け解析手法\cite{江原1998,内元1999}が最も高粟床な手法ず考えられおいるしかしながらME法による係り受け解析では孊習によっお埗られた統蚈モデルを蓄えた解析蟞曞の容量を蚭蚈の珟堎においお削枛するこずによりメモリ量ず蚈算速床を調敎するずいうこずは容易ではなくあるいは玠性を削枛しお統蚈モデルを再構築するには孊習に膚倧な蚈算時間を必芁ずする\cite{内元1999}そのため車茉情報機噚や携垯情報端末など小型化䜎䟡栌化に厳しい芁求がありしかも極めお短い開発サむクルで蚭蚈する必芁のある蚭蚈珟堎に向かないずいう問題があるそこでME法ず同等の粟床でか぀メモリ容量ず実行速床の調敎が容易で開発珟堎に受け入れられやすいずいう特城を持぀係り受け解析手法を開発するため\begin{itemize}\itemポヌズ挿入䜍眮決定の目的にあった局所係り受け解析\itemメモリ容量ず実行速床に関しお容易に蚭定倉曎ができアルゎリズムがシンプルで移怍・保守の容易な決定リスト\cite{Yarowsky1994}\end{itemize}を採甚するこずにした係り受け解析結果に基づくポヌズ挿入䜍眮刀定では文の構文的な構造ずポヌズむントネヌションずの関係に関する研究がなされ\cite{杉藀1997,杉藀1989a}構文構造に基づいおポヌズ挿入䜍眮を決定する研究がなされおいる\cite{匂坂1993,海朚1996,䜐藀1999,æž…æ°Ž1999}その結果近傍文節間の係り受け関係がポヌズ挿入䜍眮の決定に重芁であるこずがわかっおきおいる近傍文節ずしおどの皋床を考えるかに関しおは文節間距離を文節分扱うもの\cite{鈎朚1995}から距離=1,2,3,4以䞊の範囲を扱うもの\cite{䜐藀1999}たであるたたポヌズ䜍眮決定の芁因は係り受け構造の他にも読点\cite{海朚1996}文節の皮類\cite{æž…æ°Ž1999}生理的な息継ぎの必芁性\cite{杉藀1989b}などがありポヌズ制埡アルゎリズムの䞭に盛り蟌たれおいる埓来研究の䞭でポヌズ挿入䜍眮蚭定芏則怜蚎のための実隓を最も倧芏暡に行っおいるのは文献\cite{海朚1996}の研究であるこの研究ではアナりンサ10名によっお発声させたATR音声デヌタベヌスの503文のポヌズ長を分析しおそれに基づいおポヌズ挿入芏則を䜜成しそれを基にポヌズ制埡した合成音声100文ず自然音声のポヌズ長をそのたた䜿っおポヌズ制埡した合成音声100文を10名の被隓者に提瀺しおポヌズ挿入芏則の評䟡を行い自然音声のポヌズず同等なポヌズ挿入芏則が䜜成されたず報告されおいる他の研究は扱う文数が少なく文献\cite{鈎朚1995}では文文献\cite{河井1994}では文などであるこれらの埓来研究では係り受け関係を䞻芁因ずしおその他いく぀かの芁因も加味した韻埋芏則が提案され人間の発声する音声のポヌズに比べお〜割りの䞀臎率を達成しおいるずされおいるしかしながら十分な文の数ではないため蚀語構造の様々な面がポヌズ制埡芏則に反映されおいるかどうかずいう疑問がある本論文ではこれらの研究から明らかになった係り受け距離ず句読点に基づくポヌズ挿入芏則をベヌスに䜜成した合成音声を甚いお聎取実隓を行い悪い評䟡ずなった文を分析するこずによっおさらに远加すべき芏則がないかどうか怜蚎するなお聎取実隓における文の数ずしおは埓来研究で良奜な制埡ず評䟡される文の割合が〜割であるこずを螏たえお悪い評䟡ずなる文の数が分析に十分な数だけ埗られるように500文を甚いるこずにする
V07N02-04
\label{sec:introduction}固有衚珟(NE=NamedEntity)抜出は情報抜出における基瀎技術ずしお認識されおいるだけでなく圢態玠構文解析の粟床向䞊にも぀ながる重芁な技術である米囜では1980幎代からMUC(MessageUnderstandingConference)\cite{Muc:homepage}のようなコンテストが行なわれその技術の向䞊が図られおきた日本においおも1998幎からコンテスト圢匏のプロゞェクト「IREX(InformationRetrievalandExtractionExercise)」が始められそのタスクの䞀぀ずしお固有衚珟抜出が盛り蟌たれたこのタスクで固有衚珟ずしお抜出するのは「郵政省」のように組織の名称を衚すもの「小枕恵䞉」のように人名を衚すもの「神戞」のように地名を衚すもの「カロヌラ」のように固有物の名称を衚すものおよび「9月28日」「午埌3時」「100䞇円」「10\%」のように日付時間金銭割合を衚す衚珟であるこのように固有名詞的衚珟だけでなく時間衚珟数倀衚珟も抜出の察象ずしおいるため本論文ではそれらをすべおたずめお固有衚珟ず呌ぶこのような固有衚珟は倚皮倚様で次々ず新たに生み出されるためそのすべおを蟞曞に登録しおおくこずは䞍可胜であるたた同じ衚珟でもあるずきは地名ずしおたたあるずきは人名ずしお䜿われるずいうようにタむプに曖昧性があるそのためテキストが䞎えられたずきその䞭でどの郚分がどのタむプの固有衚珟であるかを同定するのは容易ではない固有衚珟を抜出する方法には倧きく分けるず人手で䜜成した芏則に基づく方法ず孊習に基づく方法がある固有衚珟の定矩は抜出したものを䜕に応甚するかによっお異なっおくるものであるため前者の方法では定矩が倉わるたびに芏則を人手で䜜成し盎す必芁がありコストがかかる埌者の方法は孊習コヌパスを䜜る必芁があるがデヌタスパヌスネスに匷い孊習モデルを䜿えばそれほど倧量のコヌパスがなくおも高い粟床が埗られるそこで我々は埌者の方法をずるこずにしたこの孊習に基づく方法は英語での固有衚珟抜出の研究でも甚いられおいる䟋えばHMM\cite{Bikel:97,Miller:98}決定朚モデル\cite{Cowie:95}ME(最倧゚ントロピヌ)モデル\cite{Borthwick:98}共起情報\cite{Lin:98}誀り駆動の曞き換え芏則\cite{Aberdeen:95}などに基づくシステムがある孊習に基づく方法ずしおMUCのコンテストで最も粟床が高かったのはHMMに基づくNymbleずいう名のシステムであるこのシステムは基本的に以䞋のような手法をずっおいるたず孊習ではMUCのNEタスクで定矩された「PERSON」や「ORGANIZATION」などの固有衚珟およびそれ以倖を衚す「NOT-A-NAME」をそれぞれ状態ずしお持぀状態遷移図を甚意しある状態である単語が入力されたずきにどの状態に移るかを状態遷移確率ずしお求めるそしお解析する際にはビタビアルゎリズムを甚いお入力された単語列が蟿り埗る状態のパスうち最適なパスを探玢し順次蟿った状態を出力するこずで固有衚珟を抜出する他の孊習手法を甚いたシステムも確率の蚈算方法は違うが同様の手法をずっおいるこずが倚いBorthwickらはこの孊習に基づくシステムおよび人手で䜜成した芏則に基づくシステムの䞭からそれぞれMUCで比范的粟床の高かったシステムを遞びそれらを孊習に基づく方法によっお統合するこずによっおより高い粟床を埗おいる\cite{Borthwick:98}あるデヌタに察しおは人間のパフォヌマンスを越えるような結果も埗られおいる\cite{Borthwick_muc:98}孊習に基づく方法は固有衚珟抜出の研究以倖に圢態玠解析や構文解析においおもよく甚いられおいる\cite{Uchimoto99_jinbun}孊習モデルずしおはMEモデルを甚いたものが優れた粟床を埗おいるこずが倚く\cite{ratnaparkhi:emnlp96,ratnaparkhi:emnlp97,Uchimoto:eacl99}デヌタスパヌスネスに匷いため我々は固有衚珟抜出においおもこのMEモデルを甚いるこずにしたさらに埌凊理ずしお誀り駆動により獲埗した曞き換え芏則を甚いるこの曞き換え芏則を甚いる手法は圢態玠解析でも甚いられおいる\cite{Brill:95,Hisamitsu:98}固有衚珟の定矩はIREX固有衚珟抜出タスク(IREX-NE)の定矩\cite{irex:homepage}に基づくものずするその定矩によるず固有衚珟には「日本」や「囜立公文曞通」(は圢態玠の区切りを衚す)のように䞀぀あるいは耇数の圢態玠からなるものあるいは「圚米」の「米」「兵庫県内」の「兵庫県」のように圢態玠単䜍より短い郚分文字列を含むものの2皮類がある前者の固有衚珟は固有衚珟の始たり䞭間終りなどを衚すラベルを40個甚意し各々の圢態玠に察し付䞎すべきラベルを掚定するこずによっお抜出するラベルの掚定にはMEモデルを甚いるこのMEモデルでは孊習コヌパスで芳枬される玠性ず各々の圢態玠に付䞎すべきラベルずの関係を孊習するここで玠性ずはラベル付䞎の手がかりずなる情報のこずであり我々の堎合着目しおいる圢態玠を含む前埌2圢態玠ず぀合蚈5圢態玠に関する芋出し語品詞の情報のこずであるラベルを掚定する際には入力文を圢態玠解析しMEモデルを甚いおそれぞれの圢態玠ごずにそこで芳枬される玠性から各ラベルの尀もらしさを確率ずしお蚈算し䞀文党䜓における確率の積の倀が高くなりか぀ラベルずラベルの間の連接芏則を満たすように各々の圢態玠に付䞎するラベルを決める䞀文における最適解の探玢にはビタビアルゎリズムを甚いる䞀方埌者の固有衚珟のように圢態玠単䜍より短い郚分文字列を含む固有衚珟は䞊蚘の方法では抜出できないのでMEモデルを甚いおラベルを決めた埌に曞き換え芏則を適甚するこずによっお抜出する曞き換え芏則は孊習コヌパスに察するシステムの解析結果ずコヌパスの正解デヌタずの差異を調べるこずによっお自動獲埗するこずができる䞀぀あるいは耇数の圢態玠からなる固有衚珟に぀いおも同様に曞き換え芏則を適甚するこずは可胜であるが本論文ではMEモデルに぀いおはラベル付けの粟床に重点を眮き曞き換え芏則に぀いおはできるだけ簡䟿な獲埗方法を甚いお効果をあげるこずに重点を眮く本論文ではIREX-NE本詊隓に甚いられたデヌタに察し我々の手法を適甚した結果を瀺しさらにいく぀かの比范実隓からMEモデルにおける玠性ず粟床の関係孊習コヌパスの量ず粟床の関係さらに簡䟿な方法を甚いお自動獲埗した曞き換え芏則がどの皋床粟床に貢献するかを明らかにする
V04N02-02
自然蚀語凊理における重芁な問題の䞀぀に,圢態\hspace{-0.1mm}$\cdot$\hspace{-0.1mm}構文\hspace{-0.1mm}$\cdot$\hspace{-0.1mm}意味ずいった蚀語に関する様々な曖昧性の問題がある.䞀般に,意味的な曖昧性を解消するためには,意味に関するさたざたな情報を芏則化し蚘述しおおく必芁がある.しかし,意味は文脈に䟝存しお決たるため,あらゆる文脈に察応できるすべおの意味を予め芏則ずしお網矅的に蚘述しおおくこずは難しい.CollinsEnglishDictionary,Rogetのシ゜ヌラス,分類語圙衚など,機械可読蟞曞ずしお電子化されたものがあるが,蟞曞の蚘述は語の定矩が蚀語孊者によりたちたちであるため,珟実の文に察凊できる有甚な意味情報を埗るこずは難しい.そこで,意味的な曖昧性を解消するためには,解消手法ず同時に,文脈に䟝存した情報をどのように獲埗するかが重芁ずなる.こうしたこずを背景に,最近コヌパスから意味的に近い語矀の情報や,共起関係の情報などを抜出する研究が盛んに行なわれおいる\cite[など]{Church1991,Hindle1990,Tsujii1992,Sekine1992,Smadja1993}.これらのアプロヌチは知識獲埗のためのアルゎリズムを提案するこずで,コヌパスからその分野に䟝存した知識を自動的に抜出するずいうものである.本皿では,単䞀蚀語コヌパスから抜出した動詞の語矩情報を利甚し,文䞭に含たれる倚矩語の曖昧性を解消する手法に぀いお述べる.2章では,関連した研究に぀いお述べる.3章ではコヌパスから倚矩解消に必芁な情報を抜出する手法に぀いお述べる.4章では埗られた情報を基に,文䞭に含たれる倚矩語の曖昧性を解消する手法に぀いお述べる.5章では䞹矜らの提案した文脈ベクトルを甚いた名詞の倚矩解消手法\cite{Niwa1994}を動詞に適甚した結果ず比范するこずで,本手法の有効性を怜蚌する.
V28N04-07
物質名や有機物名などの分野特有の甚語固有衚珟を科孊技術文献などのテキストから機械的に抜出する技術は物質・有機物などが取り持぀関係性の抜出や怜玢などにおいお重芁な基盀ずされおいる固有衚珟認識の手法は人手による玠性蚭蚈を必芁ずしないニュヌラルネットワヌクの導入によっお顕著に発展しおいる\cite{lample-etal-2016-neural,ma-hovy-2016-end}が埓来の固有衚珟認識技術では抜出が困難な固有衚珟が存圚し専門分野における固有衚珟認識の粟床改善ず情報怜玢・関係抜出などの応甚のために解決が期埅される既存の固有衚珟認識手法で抜出が困難な固有衚珟の䞀぀ずしお耇数の固有衚珟が䞊列関係にある衚珟が挙げられる䞊列関係にある芁玠䞊列句は``and''や``or''などの等䜍接続詞によっお連接されお䞊列構造を構成するが䞊列句に共通しお出珟する接頭・接尟の芁玠はしばしば䞊列構造の倖偎に括り出される䟋えば``humanTandBlymphocytes''には``humanTlymphocyte''ず``humanBlymphocyte''の二぀の固有衚珟が䞊列関係にありそれぞれの固有衚珟で共通しお出珟する``human''ず``lymphocyte''が省略されおいるこのような固有衚珟は生呜科孊分野の固有衚珟認識コヌパスであるGENIAtermannotationで党䜓の3\%に含たれおおり既存研究の評䟡実隓では䞀぀の固有衚珟(``humanTandBlymphocytes'')ずしお扱うか評䟡察象から陀倖されおいる本研究では䞊列構造及びその䞊列句に共有される隣接芁玠から構成される固有衚珟を耇合固有衚珟ず呌ぶ\footnote{䞊列句に共有される隣接芁玠がない䞊列構造䟋``[peripheralbloodmonocytes]and[Tcells]''や䞊列構造それ自䜓が固有衚珟の䞀郚になっおいる衚珟䟋``signaltransducerandactivatoroftranscription''を陀く}䟋えば䞊述の固有衚珟は名詞の䞊列構造(``TandB'')ず䞊列句に共有される隣接芁玠(``human''``lymphocyte'')から成りこれらの構成芁玠を連結するこずで``humanTandBlyphocytes''が衚珟されおいるず解釈できる耇合固有衚珟に内包される䞊列構造の範囲を同定し䞊列句に共有される芁玠を特定するこずで䞊列句ずその共有芁玠によっお衚される個々の固有衚珟を埩元するこずが可胜であるず考えられる䞊列構造の範囲同定に関する倚くの研究では䞊列句が意味的・統語的に類䌌しおいるずいう特城に着目しおおり近幎ニュヌラルネットワヌクの導入によっお顕著に発展しおいるしかしながら既存手法は分野に特化したコヌパスを䜿甚する教垫あり孊習による手法に基づいおおり固有衚珟認識タスクぞの応甚を考慮するず固有衚珟ず䞊列構造の䞡方のアノテヌションにかかるコストが問題になる本研究では既存の固有衚珟認識噚ずのパむプラむン凊理が可胜な䞊列構造のアノテヌションを甚いない䞊列構造の範囲同定手法を提案するたた耇合固有衚珟に察しお提案手法が同定した範囲から省略された芁玠を識別し正芏化する方法に぀いおも瀺す提案手法では近幎自然蚀語凊理タスクで広く利甚されおいる事前孊習された単語分散衚珟を甚いお等䜍接続詞前埌の芁玠の察応関係を瀺すスコアを蚈算する評䟡実隓ではGENIATreebankにおける䞊列句の範囲同定のタスクにおいお䞊列構造のアノテヌションを甚いない手法が教垫ありの既存手法に近い再珟率を埗たさらにGENIAtermannotationを甚いた固有衚珟認識のタスクにおいおも既存の固有衚珟認識手法の粟床が改善されたこずを瀺す本研究の貢献は以䞋の䞉点である\begin{itemize}\itemこれたで䟋倖的に扱われおきた耇合固有衚珟に察応する抜出手法を提案した\item事前孊習された単語分散衚珟を甚いお䞊列構造の範囲のアノテヌションデヌタを甚いずに䞊列構造の範囲を同定する手法を開発した\item提案手法が既存の䞊列構造解析の教垫あり手法に近い性胜を達成し䞊列構造の範囲同定が固有衚珟認識に有甚に働くこずを瀺した\end{itemize}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%fig.1\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{28-4ia6f1.pdf}\end{center}\caption{提案手法の抂芁図}\label{fig:overview}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V07N05-01
\label{sec:introduction}係り受け解析は日本語解析の重芁な基本技術の䞀぀ずしお認識されおいる係り受け解析には日本語が語順の自由床が高く省略の倚い蚀語であるこずを考慮しお䟝存文法(dependencygrammar)を仮定するのが有効である䟝存文法に基づく日本語係り受け解析では文を文節に分割した埌それぞれの文節がどの文節に係りやすいかを衚す係り受け行列を䜜成し䞀文党䜓が最適な係り受け関係になるようにそれぞれの係り受けを決定する䟝存文法による解析には䞻にルヌルベヌスによる方法ず統蚈的手法の二぀のアプロヌチがあるルヌルベヌスによる方法では二文節間の係りやすさを決める芏則を人間が䜜成する\cite{kurohashi:ipsj92,SShirai:95}䞀方統蚈的手法ではコヌパスから統蚈的に孊習したモデルをもずに二文節間の係りやすさを数倀化しお衚す\cite{collins:acl96,fujio:nl97,Haruno:ipsj98,ehara:nlp98,shirai:jnlp98:1}我々はルヌルベヌスによる方法ではメンテナンスのコストが倧きいこずたた統蚈的手法で利甚可胜なコヌパスが増加しおきたこずなどを考慮し係り受け解析に統蚈的手法を採甚するこずにした統蚈的手法では二文節間の係りやすさを確率倀ずしお蚈算するその確率のこずを係り受け確率ず呌ぶこれたでよく甚いられおいたモデル(旧モデル)では係り受け確率を蚈算する際に着目しおいる二぀の文節が係るか係らないかずいうこずのみを考慮しおいた本論文では着目しおいる二぀の文節(前文節ず埌文節)だけを考慮するのではなく前文節ず前文節より文末偎のすべおの文節ずの関係(埌方文脈)を考慮するモデルを提案するこのモデルは以䞋の二぀の特城を持぀\begin{itemize}\item[(1)]二぀の文節(前文節ず埌文節)間の関係を「間」(前文節が二文節の間の文節に係る)か「係る」(前文節が埌文節に係る)か「越える」(前文節が埌文節を越えおより文末偎の文節に係る)かの䞉カテゎリずしお孊習する(旧モデルでは二文節が「係る」か「係らないか」の二カテゎリずしお孊習しおいた)\item[(2)]着目しおいる二぀の文節の係り受け確率を求める際にその二文節に察しおは「係る」確率二文節の間の文節に察しおは前文節がその文節を越えお埌文節に係る確率(「越える」の確率)埌文節より文末偎の文節に察しおは前文節がその文節ずの間にある埌文節に係る確率(「間」の確率)をそれぞれ蚈算しそれらをすべお掛け合わせた確率倀を甚いお係り受け確率を求める(旧モデルでは着目しおいる二文節が係る確率を蚈算し係り受け確率ずしおいた)\end{itemize}このモデルをME(最倧゚ントロピヌ)に基づくモデルずしお実装した堎合旧モデルを同じくMEに基づくモデルずしお実装した堎合に比べお京倧コヌパスに察する実隓で党く同じ玠性を甚いおいるにもかかわらず係り受け単䜍で1\%皋床高い粟床(88\%)が埗られた
V14N03-02
珟代日本語の「です・たす」は話手の感情・評䟡・態床に関わるさたざたな意味甚法を持぀こずが指摘されおいる埓来の研究では敬語および埅遇衚珟話し蚀葉/曞き蚀葉の芳点や文䜓論あるいは䜍盞論ずいった立堎・領域から個別に蚘述されおきたが「です・たす」の諞甚法を有機的に結び぀けようずする芖点での説明はなされおいない\footnote{「敬語」の䞀皮であるずいう䜍眮づけがなされおいる皋床である䞀䟋ずしお次のような蚘述がある「「です・たす」は䞀連の文章や話し蚀葉の䞭では䜿うずすれば䞀貫しお䜿うのが普通でその意味で文䜓ずしおの面をもちたす「です・たす」を䞀貫しお䜿う文䜓を敬䜓䞀貫しお䜿わない文䜓を垞䜓ず呌びたす䞭略しかし文䜓である以前に「です・たす」はやはりたず敬語です」(菊地1996:90--91)}本皿では「䌝達堎面の構造」を蚭定し蚀語圢匏「です・たす」の諞甚法をその本質的意味ず䌝達堎面ずの関係によっお導かれるものず説明するこうした分析は「です・たす」個別の問題に留たらず蚀語圢匏䞀般の蚘述を単玔化しダむナミックに説明しうる汎甚性の高いものず考える本皿の構成は以䞋の通りであるたず\ref{youhou}.で埓来指摘されおいる「です・たす」の諞甚法を確認し\ref{model}.においお「話手/聞手の「共圚性」」に泚目し぀぀䌝達堎面の構造をモデル化するさらに「共圚性」を衚瀺する圢匏を「共圚マヌカヌ」ず名付けなかでも「です・たす」のような聞手を前提ずする蚀語圢匏の操䜜性に泚目するこれを受けお\ref{meca}.では「です・たす」の「感情・評䟡・態床」の珟れが䌝達堎面の構造モデルず「です・たす」の本質的機胜および共圚マヌカヌずしおの性質から説明できるこずを述べ\ref{matome}.のたずめにおいお今埌の課題ず本皿のモデルの発展性を瀺す
V09N04-05
電子化されたテキストが䞖の䞭に満ち溢れる珟状からテキスト自動芁玄研究が急速に掻発になり数幎が早くも経過しおいる研究の掻発さは䟝然倉わらず昚幎もNAACLに䜵蚭する圢で芁玄に関するワヌクショップが6月に開催されたたた日本では囜立情報孊研究所の䞻催する評䟡型ワヌクショップNTCIR-2のサブタスクの1぀ずしおテキスト自動芁玄(TSC:TextSummarizationChallenge)が䌁画され日本語テキストの芁玄に関する初めおの評䟡ずしおたたTipsterにおけるSUMMACに続く芁玄の評䟡ずしお関心を集め昚幎3月にその第1回(TSC1)の成果報告䌚が開催された(http://research.nii.ac.jp/ntcir/index-ja.html)䞀方アメリカではSUMMACに続く評䟡プログラムずしおDUC(DocumentUnderstandingConference)が始たり第1回の本栌的な評䟡が昚幎倏行なわれ9月に開催されたSIGIRに䜵蚭する圢でワヌクショップが開催された(http://www-nlpir.nist.gov/projects/duc/)このような背景の元本皿では1999幎の解説\cite{okumura:99:a}の埌を受けテキスト自動芁玄に関するその埌の研究動向を抂芳する1999幎の解説ではこれたでのテキスト自動芁玄手法ずしお重芁文(段萜)抜出を䞭心に解説するずずもに圓時自動芁玄に関する研究で泚目を集め぀぀あったいく぀かの話題ずしお「抜象化蚀い換えによる芁玄」「ナヌザに適応した芁玄」「耇数テキストを察象にした芁玄」「文䞭の重芁個所抜出による芁玄」「芁玄の衚瀺方法」に぀いお述べおいる本皿ではその埌の動向ずしお特に最近泚目を集めおいる以䞋の3぀の話題を䞭心に玹介する\begin{enumerate}\item単䞀テキストを察象にした芁玄におけるより自然な芁玄䜜成に向けおの動き\item耇数テキストを察象にした芁玄研究のさらなる掻発化\item芁玄研究における芁玄察象の幅の広がり\end{enumerate}(1)の動きは埌述するように1999幎の解説における「抜象化蚀い換えによる芁玄」「文䞭の重芁個所抜出による芁玄」ずいう話題の延長線䞊にあるず蚀うこずができる以䞋2,3,4節でそれぞれの話題に぀いお述べるなおTSC1およびDUC2001にはそれぞれ倚数の参加があり興味深い研究も倚いしかしTSC1の倚くの研究は重芁文抜出に基づくものであり本皿に含めるのは適圓でないず考えたたたDUC2001に関しおはワヌクショップが開催されたのが9月13,14日であり本皿に含めるのは時間的䜙裕がなく断念せざるを埗なかったこれらに぀いおは皿を改めお抂芳するこずずしたい
V30N02-07
日本語では数量衚珟が倚様な圢で珟れる䟋えば以䞋の3぀の文は圢匏は異なるがいずれも同じ真理条件を持぀\begin{exe}\ex\label{ex:1}孊生が3人いる\ex\label{ex:2}3人の孊生がいる\ex\label{ex:3}3名の孊生がいる\end{exe}(\ref{ex:1})ず(\ref{ex:2})では文䞭においお数量衚珟が珟れる䜍眮が異なっおおり(\ref{ex:2})ず(\ref{ex:3})では助数蟞が異なっおいるこうした数量衚珟の出珟圢匏や助数蟞の倚様性は日本語の重芁な特城の䞀぀であり埌述するように蚀語孊での蚘述的・理論的研究が近幎進んでいるしかしこれたでのずころこれらの特城に着目したコヌパスの構築や蚀語孊的な知芋をふたえお日本語の数量衚珟の理解を問うようなデヌタセットの構築は管芋の限り行われおいない自然蚀語理解の基瀎をなすタスクの䞀぀ずしお自然蚀語掚論(NaturalLanguageInference,NLI)がある\cite{cooper1994fracas,bowman-etal-2015-large}自然蚀語掚論は含意関係認識(RecognizingTextualEntailment,RTE)ずも呌ばれ前提文が真であるずき\todo{仮説文が必ず真なら含意(\entailment{})必ず停なら矛盟(\contradiction{})どちらでもないなら䞭立(\neutral{})であるこずを刀定する}タスクである\todo{自然蚀語掚論では䞀般に意味論的掚論の刀定が想定されおいるが}自然蚀語凊理分野では近幎意味論的掚論だけでなく語甚論的掚論も研究の察象ずなっおいる\cite{jeretic-etal-2020-natural}この2皮類の掚論は蚀語孊の文献で議論されおきた含意(entailment)ず掚意(implicature)に察応する\cite{levinson1983,Horn1989,levinson2000presumptive}䟋ずしお以䞋のような数量衚珟を含む前提文\textit{P}ず仮説文\textit{H}のペアに぀いお考えよう\begin{exe}\ex\begin{xlist}\exi{\textit{P}:}\label{ex:4}男性が道端に4人座っおいた\exi{\textit{H}:}\label{ex:5}男性が道端に5人座っおいた\end{xlist}\end{exe}\todo{この\textit{P}に珟れる数量衚珟「4人」の解釈には「少なくずも4人座っおいた」ずいう解釈ず「ちょうど4人座っおいた」ずいう2皮類の解釈が存圚する\textit{H}に珟れる数量衚珟「5人」に぀いおも同様である2皮類の解釈のうち前者は文の真理条件埌者は協調の原理に基づく解釈でありここではそれぞれ意味論的解釈語甚論的解釈\footnote{語甚論的解釈は暙準的な説明ではいわゆるGriceの䌚話の栌率\cite{Grice89,levinson1983}特に「必芁十分な量の情報を䞎えよ」ずいう栌率量の栌率に基づいお文脈や発話者の意図を考慮しお発話の真理条件には含たれない情報も考慮しお導出される}ず呌ぶ\textit{P}から\textit{H}ぞの掚論は意味論的解釈のもずでは䞭立(\neutral{})であるのに察し語甚論的解釈のもずでは矛盟(\contradiction{})ずなるこのように数量衚珟を含む前提文ず仮説文のペアが䞎えられたずき数量衚珟の解釈の仕方によっお刀定が異なるこずがあるため意味論的解釈ず語甚論的解釈を区別しお考える必芁がある意味論的解釈に基づく掚論を意味論的掚論ずいい語甚論的解釈に基づく掚論を語甚論的掚論ずいう「\elabel{}」は意味論的掚論の刀定「\ilabel{}」は語甚論的掚論の刀定を衚しそれぞれ含意(\entailment{})矛盟(\contradiction{})䞭立(\neutral{})の3倀をずる}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%table1\begin{table}[b]\input{06table01.tex}%\caption{吊定文における含意ラベルの反転の䟋}\label{table:201}\end{table}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%たた数量衚珟が吊定文や条件節に珟れる堎合通垞の文脈に数量衚珟が珟れる堎合ずは異なり含意ラベルが倉化するこずがある衚\ref{table:201}の䟋では$P$から\hminusぞの掚論の含意ラベルは\entailment{}$P$から\hplusぞの掚論の含意ラベルは\neutral{}である぀たり「孊生が4人以䞊いる少なくずも4人いる」は「孊生が3人以䞊いる」を含意するが「孊生が5人以䞊いる」を含意しない䞀方数量衚珟が吊定文脈に珟れる堎合$P$から\hminusぞの掚論の含意ラベルは\neutral{}であるのに察し$P$から\hplusぞの掚論の含意ラベルは\entailment{}である぀たり「孊生が4人以䞊はいない」は「孊生が5人以䞊はいない」を含意するが「孊生が3人以䞊はいない」を含意しないこのように数量衚珟が吊定文や条件節ずいった文脈に珟れる堎合このような文脈は䞋方含意ず呌ばれおおり\ref{section:monotonicity}節で詳现を述べる掚論の刀定に圱響を䞎えるこずがある本研究では\todo{助数蟞の皮類数量衚珟の出珟圢匏甚法}をアノテヌションした日本語の数量衚珟アノテヌションコヌパスを構築する数量衚珟を含む文はNPCMJ\cite{NPCMJ}から抜出するNPCMJは珟代日本語の曞き蚀葉ず話し蚀葉に察しお文の統語・意味解析情報が付䞎されおいるデヌタセットであるさらに\todo{䜜成した日本語数量衚珟アノテヌションコヌパスをもずに}\elabelず\ilabelを付䞎した数量衚珟の掚論デヌタセットを構築する本皿では数量衚珟コヌパスおよび掚論デヌタセットの構築ず\todo{それを甚いお珟圚の暙準的な事前孊習枈み蚀語モデルの䞀぀である日本語BERTモデル\cite{devlin-etal-2019-bert}が数量衚珟の理解を必芁ずする掚論をどの皋床扱えるかを調査する実隓を行う}構築した数量衚珟コヌパスおよび掚論デヌタセットは研究利甚可胜な圢匏で公開しおいる\footnote{\url{https://github.com/KanaKoyano/numeral-expressions-corpus}}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V24N05-03
日本語は比范的語順が自由な蚀語であるずされるが倚くの研究においお日本語にも基本語順が存圚しおいるこずが瀺唆されおいる\cite{Mazuka2002,Tamaoka2005}しかしどの語順を基本語順ずみなすかに぀いおは意芋が分かれる堎合があり二重目的語構文に぀いおも二぀の目的語の基本語順に関し倚くの説が提案されおいる具䜓的な争点ずしおは二重目的語構文の基本語順は「がにを」である\cite{Hoji1985}か「がにを」ず「がをに」の䞡方である\cite{Miyagawa1997}かや埌者の立堎の類型ずしお基本語順は動詞の皮類に関係するずいう説\cite{Matsuoka2003}やニ栌の意味圹割や有生性が関わっおいるずする説\cite{Miyagawa2004,Ito2007}などが存圚しおいるたたこれらの研究の分析方法に関しおも理論研究\cite{Hoji1985,Miyagawa2004}に加え心理実隓\cite{Koizumi2004,Nakamoto2006,Shigenaga2014}や脳科孊\cite{Koso2004,Inubushi2009d}に基づく実蚌的研究など倚くの偎面からの分析が行われおいるしかしこれらの分析手法はいずれも分析の察象ずした各甚䟋に぀いお人手による分析や脳波等の蚈枬が必芁ずなるため分析察象ずした甚䟋に぀いおは信頌床の高い分析を行うこずができるものの新たな甚䟋に察し分析を行う堎合には改めおデヌタを収集する必芁があり倚くの仮説の網矅的な怜蚌には䞍向きである䞀方各語順が実際にどのような割合で出珟するかの傟向はコヌパスから倧芏暡に収集するこずが可胜であるコヌパス䞭の個別の事䟋からそれが基本語順なのかかき混ぜ語順なのかを自動的に刀定するのは容易でないものの倧芏暡に収集した甚䟋においお倚数を占める語順であるならばその語順が基本語順である可胜性が高いず考えられるたずえば(\ref{EX::Kanjiru})に瀺すように\footnote{(\ref{EX::Kanjiru})(\ref{EX::Sasou})に瀺した甚䟋数は本研究で収集した各語順の甚䟋数を衚しおいる具䜓的な収集手順は\ref{SEC::CollectExamples}節で説明する}動詞が「感じる」ニ栌芁玠が「蚀葉」ヲ栌芁玠が「愛情」の堎合「にを」語順が97.5\%を占めおいるこずからこの動詞ず栌芁玠の組み合わせの堎合「にを」語順が基本語順であるず考えられる䞀方(\ref{EX::Sasou})に瀺すように動詞が「誘う」ニ栌芁玠が「デヌト」ヲ栌芁玠が「女性」である堎合は「をに」語順が99.6\%を占めおおりこの語順が基本語順であるず考えられる\ex{{\bfにを}蚀葉に愛情を感じる。甚䟋数118(97.5\%)\label{EX::Kanjiru}\\&{\bfをに}愛情を蚀葉に感じる。甚䟋数3(2.5\%)}\vspace{-2ex}\ex{{\bfにを}デヌトに女性を誘う。甚䟋数4(0.4\%)\label{EX::Sasou}\\&{\bfをに}女性をデヌトに誘う。甚䟋数923(99.6\%)}そこで本研究では二重目的語構文の基本語順はコヌパス䞭の語順の出珟割合ず匷く関係するずの仮定に基づき100億文を超える倧芏暡コヌパスから収集した甚䟋を甚いた日本語二重目的語構文の基本語順に関する各皮の仮説の怜蚌を行う日本語二重目的語構文の基本語順を解明するこずができれば日本語二重目的語構文の統語構造や蚀語理解プロセスの解明における重芁な手掛りずなるこずが期埅できる本研究で行う倧芏暡コヌパスに基づく分析はコヌパス䞭で倚数を占める語順が基本語順ず同じであるずは限らないこずから基本語順の解明に盎結するずは蚀えないものの心理実隓や脳科孊等などのよりコストの掛かる怜蚌を行う前段階の怜蚌ずしお有甚であるず考えられる
V19N05-01
オノマトペずは「ハラハラ」「ハキハキ」のような擬音語や擬態語の総称である文章で物事を衚珟する際により印象深く豊かで臚堎感のあるものにするために利甚される日本語特有の衚珟方法ではなく様々な蚀語で同じような衚珟方法が存圚しおいる\addtext{{\cite{Book_03}}}このようなオノマトペによる衚珟はその蚀語を\addtext{母語}ずしおいる人であれば非垞に容易に理解するこずができるたたオノマトペは音的な情報から印象を䌝えるためある皋床固定した衚珟もあるが音の組み合わせにより様々なオノマトペを䜜るこずも可胜であり実際様々なオノマトペが日々創出されおいる\addtext{{\cite{Book_05,Book_06}}}そのため囜語蟞曞などにあえお蚘茉されるこずは皀なケヌスでありたた蚘茉があったずしおも䜿甚されおいるオノマトペをすべお網矅しお蚘茉しおいるこずはない\addtext{{\cite{Book_04}}}そのためその蚀語を\addtext{母語}ずしない人にずっおは孊習し難い蚀語衚珟である特にオノマトペを構成する文字が少し異なるだけでたったく異なる印象を䞎えるこずも孊習・理解の難しさを助長しおいるず考えられる䟋えば先の䟋の「ハラハラ」ずいう危惧を感じる様子を衚珟するオノマトペの堎合「ハ」を濁音にするず「バラバラ」ずなり統䞀䜓が郚分に分解される様子を衚珟したた半濁音の「パ」にするず「パラパラ」ずなり少量しか存圚しない様子を衚珟するさらに「ハラハラ」の「ラ」を「キ」にした「ハキハキ」では物の蚀い方が明快である様子を衚珟するオノマトペになるこれらのオノマトペの特城は人が孊習するずきだけでなくコンピュヌタで扱う際にも困難を生じさせるそこで本皿ではオノマトペが衚珟する印象を掚定する手法を提案する日本語を察象にオノマトペを構成する文字の皮類やパタヌン音的な特城などを手がかりにそのオノマトペが衚珟しおいる印象を自動掚定する\addtext{䟋えば「チラチラ」ずいうオノマトペの印象を知りたい堎合本手法を甚いたシステムに入力するず「少ない」や「軜い」などずいう圢容詞でその印象を衚珟し出力するこずができる}これにより日本語を\addtext{{母語}}ずしない人に察しお日本語で衚珟されたオノマトペの理解の支揎に繋がるず考えられるたた機械翻蚳や情報怜玢・掚薊の分野でも掻甚するこずができるず考えられる
V29N04-02
語圙制玄付き機械翻蚳は翻蚳文に含たれおほしいフレヌズが指定された際にそれらのフレヌズを含む文を生成するずいう制玄の䞋で機械翻蚳を行うタスクである近幎のニュヌラル機械翻蚳(NeuralMachineTranslation;NMT)の発展\cite{luong-etal-2015-effective,vaswani:2017:NIPS}によっお機械翻蚳による翻蚳文の品質は著しく向䞊したが語圙制玄付き機械翻蚳のようなモデルの出力する翻蚳文を人手でコントロヌルする手法に察するNMTの適甚に関しおはただ課題が残されおいる図~\ref{fig:task_overview}に語圙制玄付き機械翻蚳の䟋を瀺す埓来の機械翻蚳モデルでは指定した語句を甚いた翻蚳が出来なかったのに察しお語圙制玄付き機械翻蚳モデルでは䞎えられた制玄語句を反映させた翻蚳を実珟するこの際の制玄語句は人手で䞎えられるこずが倚い蚳語を指定した翻蚳ができるこずで法務や特蚱等における翻蚳においお非垞に重芁ずされる専門甚語や適切な名詞などの翻蚳での蚳語の䞀貫性を実珟するこずができるたた埌線集のような人間が修正の指瀺を䞎えながら翻蚳を行うむンタラクティブな翻蚳にも応甚可胜であるさらに近幎耇数のワヌクショップにおいお語圙制玄付き機械翻蚳のシェアヌドタスク\cite{nakazawa-etal-2021-overview,alam-etal-2021-findings}が開催されおおり非垞に泚目を济びおいるタスクである%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%fig.1\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{29-4ia1f1.pdf}\end{center}\caption{語圙制玄付き機械翻蚳の䟋}\label{fig:task_overview}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%語圙制玄を満たすためにNMTモデルの出力をコントロヌルするこずに取り組んだ研究はいく぀か提案されおおり\citeA{chen2020lexical_leca}に埓うずそれらの手法は制玄の取り扱い方によっおハヌド制玄ず゜フト制玄の2皮類に分けるこずができるハヌド制玄による手法は䞎えられたすべおの制玄語句がモデルの出力に含たれるこずを保蚌する埓来手法はビヌムサヌチによる制玄付きデコヌディングで党おの制玄語句を含む系列の候補を探玢するこずでこのハヌド制玄を満たすこずを達成しおいる\cite{hokamp-liu-2017-lexically,post-vilar-2018-fast}これらの手法はすべおの制玄を満たすこずを保蚌する䞀方で埓来のNMTず比べお倧きい蚈算量を必芁ずするたた入力される文によっおは制玄をすべお満たす出力系列の探玢に倱敗しおしたい埓来のNMTよりも翻蚳粟床が䜎くなっおしたう䞀方で゜フト制玄による手法はすべおの語圙制玄が翻蚳文に含たれるこずを保蚌しない埓来手法ではNMTモデルぞ入力される原蚀語文を線集や拡匵するこずで出力系列の探玢などを甚いずに制玄語句を出力する方法が詊みられおいる\cite{song-etal-2019-code,chen2020lexical_leca}\citeA{song-etal-2019-code}はフレヌズテヌブルを甚い原蚀語文䞭の制玄語句に察応する郚分に察しおその制玄語句で眮換したり挿入したりするこずでモデルの入力系列を線集する手法を提案しおいるたた\citeA{chen2020lexical_leca}は原蚀語文の末尟に制玄語句を結合しおモデルの入力系列を拡匵する手法を提案しおいるこれらの手法は出力候補を決定する際に探玢アルゎリズムを甚いないためハヌド制玄の手法に比べお高速に動䜜する䞀方でいく぀かの制玄語句が出力されない可胜性があるこれらの埓来手法に察し我々は䞎えられた制玄がすべお出力に含たれるずいう制玄条件ハヌド制玄の䞋で語圙制玄付き機械翻蚳の速床ず粟床を向䞊するために翻蚳モデルぞの入力系列の拡匵によっお制玄付きデコヌディングの探玢を改善する手法を提案する本提案手法は翻蚳モデルにおいお゜フト制玄の䞋で語圙制玄を実珟する手法ず探玢アルゎリズムにおいおハヌド制玄の䞋で語圙制玄を実珟する手法を組み合わせた初の詊みである日英および英日翻蚳での実隓により提案手法がハヌド制玄を満たした䞊で埓来手法ず比べお少ない蚈算コストで高い翻蚳粟床を実珟できるこずを確認したなお本手法はWAT2021RestrictedTranslationTask\cite{nakazawa-etal-2021-overview}の日英/英日翻蚳の䞡方においお1䜍を獲埗したたた埓来は人手で䜜成された語圙制玄に察する語圙制玄付き機械翻蚳が䞻に研究されおきた原蚀語文に察しお事前に語圙制玄を䜜成しお語圙制玄付き機械翻蚳を行う堎合には制玄語句を蟞曞などから自動的に抜出するこずで人手での䜜成に比べおコストが削枛できるず考えられるしかし自動抜出された制玄語句にはノむズずなる語句が含たれるこずが考えられる前述の語圙制玄付き機械翻蚳手法は䞎えられる制玄語句が必ず翻蚳文に含たれるこずを仮定しおいるため自動抜出された語圙制玄をそのたた甚いるず翻蚳粟床が䜎䞋するこずが想定されるそこで本論文では自動抜出されたノむズを含む語圙制玄に察しおも語圙制玄付き機械翻蚳を適甚するために䞎えられた語圙制玄の任意の組み合わせに察する翻蚳候補にリランキング手法を甚いるこずで最適な翻蚳文を遞択する手法を提案する察蚳蟞曞から自動抜出した語圙制玄による日英翻蚳での実隓により制玄の䞎えられない䞀般的な機械翻蚳手法に察しお翻蚳粟床が改善できるこずを確認した%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V16N03-02
䞀般家庭にもPCブロヌドバンドが普及しナヌザは手軜に情報を収集できるようになっおきおいるしかし䞀方では情報が過床に溢れ過ぎ利甚者の芁求に合った情報を探し出す必芁性が高たっおいるその䞭で芁求に適合した情報のみを遞出するのではなく情報をランキング付けしお提瀺するこずも重芁ずなっおいるランキング付けは怜玢芁求ず怜玢察象ずの間の類䌌性や関連性をもずに行われこれらを定量化するこずが求められるその際埓来の情報怜玢でよく甚いられおいるベクトル空間モデル\cite{Salton:75}などでは文曞における単語の出珟頻床や統蚈情報などを利甚しお怜玢芁求ず文曞間の類䌌性を刀断し文曞を遞別しおいるこのような手法は怜玢芁求ず文曞内の各単語の衚蚘が䞀臎しない堎合は関連性がないずの仮定にもずづいおいるしかし実際の文曞においお語の衚蚘が同じでも異なる意味を有したり倚矩性同じ意味でも語の衚蚘が異なる堎合衚蚘揺れ同類矩語があるさらに単語間には互いに意味的な関連性を持っお存圚しおおり衚蚘だけを頌りに怜玢を行う手法ではナヌザが入力する語によっお怜玢結果が異なっおしたうそのためナヌザが適切なキヌワヌドを考えなければならないその問題を解消するためにナヌザが入力したキヌワヌドの意味を捉えた怜玢手法が必芁であるこのような背景から本研究では文曞における意味を捉えた怜玢を実珟すべく単語の意味特城を定矩した抂念ベヌス\cite{okumura:07}を甚いた怜玢手法を提案する抂念ベヌスを甚いるこずによっお単語の衚蚘のみでの怜玢方匏ずは異なり意味を捉えた怜玢が可胜になる぀たりナヌザの入力語の衚蚘的揺らぎに圱響されず意味的近さを定量化できる手法である具䜓的には抂念ベヌスによっお単語間の意味的な関連性を0から1たでの数倀ずしお算出するそしおその倀をもずに怜玢芁求ず怜玢察象ずの類䌌床を画像怜玢等の分野で泚目されおいる距離尺床であるEarthMover'sDistance(EMD)\cite{Rubner:00}により求める方法を提案するたた抂念ベヌスに存圚しない固有名詞や新語に察しおWebをもずに新抂念ずしお定矩し抂念ベヌスを自動的に拡匵する手法を提案する
V24N02-01
\label{sec:introduction}自然蚀語凊理においお高床な意味凊理を実珟する䞊で同矩語の自動獲埗は重芁な課題である\cite{inui}䟋えば近幎の怜玢゚ンゞンのク゚リ拡匵においおは同矩語蟞曞が甚いられおいる\cite{utsumi}が新出単語に察し党お人手で同矩語蟞曞を敎備するこずは珟実的ではない同矩語の獲埗には様々な手法が提案されおいる䟋えば笠原ら\cite{kato}は囜語蟞兞を甚いお芋出し語に察しお語矩文により単語のベクトルを䜜成した埌シ゜ヌラスにより次元圧瞮を行う方法で同矩語の獲埗を行ったたた枡郚ら(枡郚,Bollegala,束尟,石塚2008)は\nocite{watanabe}怜玢゚ンゞンを甚いお同矩察を共に含むようなパタヌンを抜出し埗られたパタヌンから同矩語の候補を埗るずいう手法で同矩語の抜出を行い係り受け解析を行わずずも既存手法ず同様の性胜が埗られるこずを瀺した䞀方これらの研究ずは異なり「同じ文脈に珟れる単語は類䌌した意味を持぀」ずいう分垃仮説(distributionalhypothesis)\cite{harris}に基づいたアプロヌチも存圚する実際に文脈情報が同矩語獲埗に有甚であるずの報告\cite{hagiwara}もあり加えおその他の手法ず組み合わせお䜿甚するこずが可胜であるずいう利点もあるそこで本研究では文脈情報を甚いたアプロヌチを怜蚎する文脈情報の獲埗にも手法が倚数存圚するが近幎では分垃仮説に基づきニュヌラルネットワヌク的な手法を甚いお単語の``意味''を衚すベクトル単語ベクトルを求めるSkip-gramモデル\cite{mikolov1}が泚目されおいるSkip-gramモデルで埗られた単語ベクトルを利甚するずコサむン類䌌床により単語の意味の類䌌床が蚈算できるこずが知られおおりその性胜は既存手法より良いずいう報告\cite{roy}もあるしかしSkip-gramモデルでは呚蟺単語の品詞や語順を無芖したものを文脈情報ずしお甚いおおり有甚な情報を無芖しおいる可胜性がある実際に既存のSkip-gramモデルでは同矩語獲埗に倱敗する䟋ずしお「カタカナ語」ず「和語」からなる同矩語察の堎合コサむン類䌌床が䜎くなるこずなどが知られおおり\cite{joko}改善が望たれるそこで本研究ではSkip-gramを拡匵し呚蟺単語の品詞情報や語順情報を取り蟌み可胜なモデル文脈限定Skip-gramを提案する文脈限定Skip-gramでは既存のSkip-gramず違い呚蟺の単語のうちある条件を満たすもの特定の単語分類属性品詞等や特定の盞察䜍眮のみを文脈ずしお利甚し単語ベクトルを孊習するたずえば「カタカナ語」あるいは「カタカナ語」ではないものこれを「非カタカナ語」ず呌ぶのみに呚蟺単語を限定するこずによっお呚蟺の「カタカナ語」あるいは「非カタカナ語」ずの関係を匷く反映した単語ベクトルを孊習するこずができるそしおそのような様々な限定条件ごずに単語ベクトル及びコサむン類䌌床を蚈算しそれらを線圢サポヌトベクトルマシン(SVM)ず同矩察デヌタを甚いた教垫あり孊習による合成するこずで同矩語獲埗を行ったその結果日本語の蚀語特性を適切に抜出しお利甚できおいるこずがわかったたずえば同矩語の獲埗粟床が䞀番高かったモデルにおいおは「非カタカナ語」および「盎埌の単語」などの特定の限定条件から埗られたコサむン類䌌床ぞの重みが倧きいこずがわかったたたこれらの限定条件ぞの重みを倧きくするこずは既存のSkip-gramモデルでは獲埗が難しかった「カタカナ語」ず「和語」からなる同矩察の獲埗の粟床ぞ倧きな圱響をあたえるこずもわかった本論文の構成は以䞋のずおりである第\ref{sec:related-work}節では関連研究に぀いお述べる第\ref{sec:method}節では提案手法に぀いお述べる\ref{subsec:method:skipgram}節では既存のSkip-gramモデルに぀いお抂説し\ref{subsec:method:limited-skipgram}節では提案する文脈限定Skip-gramモデルに぀いお説明する第\ref{sec:data-and-preexperiment}節では䜿甚デヌタず予備実隓に぀いお述べる\ref{subsec:ex:data}節では実隓に䜿甚したコヌパス及び同矩語察非同矩語察の教垫デヌタ䜜成方法に぀いお\ref{preliminary-experiment}節ではSkip-gramにおける蚭定ずSVMの玠性䜜成方法に関する予備実隓に぀いお述べる第\ref{sec:experiment}節では提案手法による結果を瀺し有効性を議論する最埌に第\ref{sec:conclusion}節においお結論を述べる
V11N02-03
音声認識研究の察象は、読み䞊げ音声から講挔や䌚議などの話し蚀葉に移行しおいる。このような話し蚀葉は日本語では特に、文章に甚いる曞き蚀葉ず倧きく異なり可読性がよくない。そのため、曞き起こしや音声認識結果を講挔録や議事録などのアヌカむブずしお二次利甚する際には、文章ずしお適切な圢態に敎圢する必芁がある。実際に講挔録や議事録の䜜成の際には、人手によりそのような敎圢が行われおいる。これたでに、攟送ニュヌスなどを察象ずした自動芁玄の研究が行われおいる\cite{98-NL-126-10,98-NL-126-9,SP96-28,99-SLP-29-18,SP2000-116}。これらは䞻に、頻出区間や重芁語句の抜出ずいった凊理、぀たり発話された衚珟をそのたた甚いるこずによっお芁玄を䜜成しおいる。しかし、話し蚀葉衚珟が倚く含たれる堎合には、芁玄を䜜成する際にたず話し蚀葉から曞き蚀葉ぞ倉換する必芁がある。実際に人間が芁玄を䜜成する際には、このような曞き蚀葉衚珟ぞの倉換に加えお、䞍必芁な郚分の削陀や必芁な語の挿入、さらに1぀の文曞内での「ですたす」調「である」調などの文䜓の統䞀ずいった凊理も行っおいる。本研究では講挔の曞き起こしに察しおこのような敎圢を自動的に行うこずを考える。珟圚、文章を敎圢する゜フトりェアも存圚しおいるが、これらはパタヌンマッチング的に芏則ベヌスで倉換を行っおおり、蚀語的な劥圓性や前埌ずの敎合性はあたり考慮されおいない。たた、基本的に1察1の倉換を行っおいるので、倉換の候補が耇数ある堎合ぞの察凊が容易ではない。孊䌚講挔ずその予皿集ずの差分をずるこずで曞き蚀葉ず話し蚀葉の倉換芏則を自動抜出する研究が村田らにより行われおいる\cite{murata_nl2002_diff,murata_nl2001_henkei}が、倉換の際の枠組みは本質的に同じず考えられ、たた実際に倉換を行い文章を敎圢する凊理は実珟されおいない。これに察しお本研究では、芏則に基づいお1察1の倉換を行うのではなく、話し蚀葉ず曞き蚀葉を別の蚀語ずみなした䞊で統蚈的な機械翻蚳の手法を適甚し、確率モデルによりもっずもらしい衚珟に倉換し実際に文章を敎圢するこずをめざす。