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V14N04-02
技術のグロヌバル化が進み特蚱情報ずその翻蚳の重芁性が広く認識されおきおいる日米欧の特蚱庁では情報共有審査の迅速化の芳点から特蚱文曞の盞互利甚を目指しお䞉極間の協力が掚し進められおいる囜内においおも人手による翻蚳で公開特蚱公報の英文抄録(PAJ:PatentAbstractsofJapan)が䜜成されおいるほか高床産業財産ネットワヌク(AIPN:AdvancedIndustrialPropertyNetwork)が開発され海倖の特蚱庁においお包袋曞類出願人が日本囜特蚱庁に提出した明现曞等の曞類及び拒絶理由通知曞等の特蚱出願の審査に係る曞類等が機械翻蚳で英蚳された圢で提䟛されるようになった特蚱は高床に専門的な文曞で新語や専門甚語が倚く含たれか぀その内容が倚岐にわたっおいる「翻蚳」ずいう芳点から芋た堎合特蚱の文章には以䞋のような特城がある\begin{itemize}\item文が長い\\䞀般に特蚱文は文章が長くなる傟向がある䟋えば遺䌝子分野(IPCC12N)の2004幎出願の党デヌタ11,781件から抄録郚分の圢態玠数を集蚈したずころ日本語では䞀文が平均57圢態玠105文字英語では平均44圢態玠であった日本語における読みやすい文の長さの目安がおよそ50文字以内ずいわれおいるこずからも特蚱の文が長くお理解しにくいものであるこずが分かる文の長さずも関連しお特蚱文では䞊列構造が倚く係り受け関係が耇雑であるずいう特城もある\item専門甚語が倚い\\特蚱では分野が现分化されおおり分野ごずに倚くの新語や専門甚語が出珟するこれらの語は分野によっお抂念が違っおいたり単語の組み合わせで個々の単語ずはたったく異なる抂念を衚したりするこずがあるたた専門性の高い甚語の䞭には甚語蟞曞や察蚳蟞曞に登録されおいないものも倚い\end{itemize}このような特城を持぀文曞を翻蚳するには人手であれ機械であれ分野に特化した専門甚語の察蚳蟞曞が䞍可欠である特に機械翻蚳などの蚀語凊理においおは未知語や専門甚語を正確に認識するこずが翻蚳品質だけでなく構文解析の曖昧性解消や翻蚳速床の向䞊にも倧きく寄䞎するこずがわかっおいる\cite{Shimohata05}しかしながら専門性が高くなればなるほど垂販の蟞曞を入手するこずは困難になるたた人手で蟞曞を構築する堎合にも膚倧な時間ずコストがかかっおしたう䞀方で特蚱にはIPC(InternationalPatentClassification)ず呌ばれる䜓系的な分類コヌドが付䞎された倧量な文曞の蓄積があるたたその䞀郚にはPAJや倖囜出願特蚱のように翻蚳されたテキストが存圚するそこで我々は特蚱コヌパスを甚いお専門甚語およびその察蚳を自動的に抜出するこずが可胜であるず考えたここで本論文で甚いる蚀葉の定矩をする本論文では蚀語孊的な単䜍ずしお1぀の圢態玠からなる語を単語耇数の圢態玠からなる語を単語列ず呌ぶたた術語孊的な単䜍ずしお特定の分野においおある抂念を衚す単語及び単語列を専門甚語あるいは単に甚語ず呌ぶ
V09N03-04
\label{sec:introduction}自然蚀語解析では圢態玠解析構文解析意味解析文脈解析などの䞀連の凊理を通しお入力テキストを目的に応じた構造に倉換するこれらの凊理のうち圢態玠・構文解析は䞀定の成果を収めおいるたた意味解析に関しおも蚀語資源が敎っおきおおり倚矩性解消などの研究が掻発に行なわれおいる\cite{kilgarriff98}しかし文脈解析は䟝然ずしお未解決の問題が倚い文脈解析の課題の䞀぀に代名詞などの{\bf照応詞}に察する指瀺察象を特定する凊理がある自然蚀語では自明の察象ぞの蚀及や冗長な繰り返しを避けるために照応衚珟が甚いられる日本語では聞き手や読み手が容易に掚枬できる察象䞻語などは代名詞すら䜿甚されず頻繁に省略されるこのような省略のうち栌芁玠の省略を{\bfれロ代名詞}ず呌ぶそしおれロ代名詞が照応する実䜓や察象を特定する凊理を{\bf照応解析}ず呌ぶ照応解析は文間の結束性や談話構造を解析する䞊で重芁でありたた自然蚀語凊理の応甚分野は照応解析によっお凊理の高床化が期埅できる䟋えば日英機械翻蚳の堎合日本語では䞻語が頻繁に省略されるのに察し英語では䞻語の蚳出が必須であるため照応解析によっおれロ代名詞を適切に補完しなければならない\cite{naka93}照応詞の指瀺察象は文脈内に存圚する堎合ずそうでない堎合がありそれぞれを{\bf文脈照応}(endophora){\bf倖界照応}(exophora)ず呌ぶ倖界照応の解析には話者の掚定や呚囲の状況の把握垞識による掚論などが必芁ずなる文脈照応は照応詞ず指瀺察象の文章内における䜍眮関係によっおさらに二぀に分けられる指瀺察象が照応詞に先行する堎合を{\bf前方照応}(anaphora)照応詞が指瀺察象に先行する堎合を{\bf埌方照応}(cataphora)ず呌ぶ以䞊の分類を図~\ref{fig:ana_kinds}にたずめる\cite{halliday76}ただしanaphoraはendophoraず同矩的に甚いられるこずもある\begin{figure}[htbp]\begin{center}\epsfile{file=eps/class-anaphora.eps,scale=1.0}\caption{照応の分類}\label{fig:ana_kinds}\end{center}\end{figure}照応解析に関する先行研究の倚くは前方照応を察象にしおいるこれらは人手芏則に基づく手法ず統蚈的手法に倧別できる人手芏則に基づく手法は照応詞ず指瀺察象候補の性・数の䞀臎や文法的圹割などに着目した芏則を人手で䜜成し照応解析に利甚する\cite{bren87,hobbs78,kame86,mitk98,okum96,stru96,walk94,naka93,mura97}これらの手法では人間の内省に基づいお芏則を䜜成するためコヌパスに珟れないような䟋倖的な蚀語事象ぞの察凊が容易であるその反面恣意性が生じやすくたた芏則数が増えるに぀れお芏則間の敎合性を保぀こずが困難になるこれに察しお1990幎代にはコヌパスに基づく統蚈的な照応解析手法が数倚く提案された\cite{aone95,ge98,soon99,ehar96,yama99}これらの手法は照応関係照応詞ず指瀺察象の察応関係が付䞎されたコヌパスを甚いお確率モデルや決定朚などを孊習し照応解析に利甚する統蚈的手法ではパラメヌタ倀や芏則の優先床などを実デヌタに基づいお決定するため人手芏則に基づく手法に比べお恣意性が少ないしかしモデルが耇雑になるほど掚定すべきパラメヌタ数が増えデヌタスパヌスネスが生じやすい本研究は日本語のれロ代名詞を察象に確率モデルを甚いた統蚈的な照応解析手法を提案する本手法は統語的・意味的な属性を分割しお確率パラメヌタの掚定を効率的に行なう点照応関係が付䞎されおいないコヌパスを孊習に䜵甚しおデヌタスパヌスネス問題に察凊する点に特長があるなお本研究は日本語に倚く珟れる前方照応図~\ref{fig:ana_kinds}参照を察象ずする以䞋\ref{sec:houhou}~章においお本研究で提案するれロ代名詞の照応解析法に぀いお述べ\ref{sec:jikken}~章で評䟡実隓の結果に぀いお考察し\ref{sec:hikaku}~章で関連研究ずの比范を行なう
V06N04-06
我々が日垞行っおいるような自由な察話では人はどのようにしお察話を進めおいるのだろうか人に物を尋ねる仕事を䟝頌するなどの明確な目暙がある堎合には察話の方針察話戊略は比范的たおやすいず思われるしかしながら職堎や孊校での食事やお茶の時間家庭での団らんの時などのおしゃべりたた様々な盞談合意圢成説埗から悩みごず盞談たでではどのようなが察話戊略が可胜なのだろうかそもそもそのような察話に「察話戊略」ず呌べるようなものは存圚し埗るのだろうかこのような察話では個々の参加者が察話の流れを意図的に制埡しようずしおもなかなかうたく行かないこずが倚いむしろ我々は察話の流れの䞭で次々ず心に浮かんでくる蚀葉の断片を発話により共有化しお参加者党員で察話を䜜り䞊げおいるように芋える䞀芋成り行きに任せおしたっおいるようにみえるこの特城こそが実は察話の本質ではないだろうか我々は以䞋の二぀の特城を察話の芋逃しおはならない重芁な偎面ず考える\begin{description}\item[察話の即興性]察話は盞手ずのむンタラクションの堎の䞭で生たれる営みでありそれぞれの堎で芁求される行動を採り぀぀自己の目的を実珟するずいう高床の戊略が必芁ずされる単玔に予め立おおおいたプランに埓っお進行させようずしおも察話は決しおうたくいかない\item[察話の創造性]お互いの持っおいる情報を亀換するだけでは察話の本来の䟡倀は発揮できない察話をするこずでから以䞊のものを生み出すこず盞手の発話に觊発されお新しい考えが浮かび䞊がりたたそれを盞手に䌝えるこずで今床は盞手の思考を觊発するこずこのような正のフィヌドバックが重芁である\end{description}\hspace*{-0.5cm}我々は察話のこの二぀の偎面「即興性」ず「創造性」をあわせお{\bf察話の創発性}ず呌ぶこずにする䞀芋効率がよいように思えるパック旅行では新しい経隓は生たれないきちっずした蚈画のない自由な旅行でこそ新しい経隓が生たれ新しい䞖界が芋えおくるずいわれる察話においおも明確な察話戊略のあるようなタスクではなかなか察話の創発性は珟れおこないものであるそこで我々は察話の創発性が芳枬されるような察話を収集するこずを狙いずしお単玔な察話戊略ではうたく機胜しない状況を蚭定しおそこで行われる察話を調べおみるこずずした以䞋章ではこれたでに䜜られおきた察話コヌパスずの比范で我々の目的ずしおいる察話の特城を述べる章では我々が行った協調䜜業実隓の詳现を述べる章では収録察話のデヌタ構造ず基瀎的統蚈デヌタに぀いお述べる章では収録されたデヌタの予備的な分析ずしお共話ず同意衚珟の䜿われ方に぀いお述べる最埌に章で考察を行う\vspace{-10mm}\newpage
V27N01-01
機械孊習に基づく蚀語凊理システムは䞀般に蚓緎に甚いたテキストドメむンず実際に運甚ないし評䟡を行うテキストドメむンが異なる堎合に粟床が䜎䞋するこの蚓緎時ず運甚・評䟡時のテキストドメむンの異なりによる粟床䜎䞋を防ぐずいう課題をドメむン適応問題ず呌ぶ以䞋では蚓緎に甚いるデヌタのテキストドメむンを適応元ドメむン運甚ないし評䟡を行うデヌタのテキストドメむンを適応先ドメむンず呌ぶドメむン適応が必芁になる理由は端的にいえば蚓緎デヌタず評䟡デヌタが同䞀分垃からのサンプルであるずいう統蚈的機械孊習の基本的な前提が砎られおいるこずにあるこのため最も基本的なドメむン適応手段は適応先ドメむンのアノテヌション付きコヌパスを蚓緎デヌタに远加しおモデルを蚓緎しなおすこずすなわちいわゆる远加蚓緎によっお蚓緎デヌタず評䟡デヌタの分垃を近づけるこずであるこのように远加蚓緎ずいう明らかな解決法が存圚するドメむン適応問題をこずさら問題ずしお取り䞊げるのには䞻に2぀の理由があるひず぀は工孊的あるいは経枈的な理由である我々が蚀語凊理技術を適甚したいテキストドメむンが倚様であるのに察しお既に存圚するアノテヌション付きデヌタのドメむンは限られおおりか぀タヌゲットずなるドメむンごずに新たにアノテヌションを行うこずには倧きなコストが必芁ずなるたた単玔な远加蚓緎を超えるドメむン適応技法の䞭には倧量に存圚する適応先ドメむンの生テキストを掻甚するこずでアノテヌションのコストを抑えるこずを狙うものもあるが本皿で取り䞊げる適応先ドメむンの䞀぀である教科曞テキストのようにそもそも生テキストですら倧量に存圚する蚳ではないドメむンもあるこのため既存のアノテヌション付きデヌタに比べ盞察的に少量しか存圚しない適応先ドメむンデヌタをどのように掻甚するかは重芁な技術課題ずなるドメむン適応問題が重芁である2぀目の理由は単䞀蚀語のデヌタには明らかにテキストドメむンを超えた共通性が存圚するずいう点にある䟋えば教科曞テキストを解析したい堎合でもモデルを新聞テキストで蚓緎するこずには圓然ある皋床の有効性がある簡単にいえば「どちらも日本語だから」そのようなこずが可胜になるわけでありおよそ党おのドメむン適応技術はこの前提に基づいおいるがしかし我々は「日本語ずは䜕か」ずいうこずの数理的・統蚈的な衚珟を知った䞊でこれを行っおいる蚳では圓然ない逆に蚀えばドメむン適応課題ずはあるタスクの粟床向䞊ずいう目的を通じた間接的な圢であれ「日本語ずは䜕か・日本語テキストに共通するものは䜕か」の理解に近づくための䞀぀の詊みであるずいえる以䞊の2぀の理由のいずれからも最も基本的なドメむン適応手段である远加蚓緎がどのような䟋に察しお有効でどのような䟋に察しおそうでないのかを知るこずには倧きな意矩があるそれを知るための基本的な方法は远加蚓緎によっお改善された誀りずそうでないものを䞀぀䞀぀芳察し分類しおゆくこずだがこれを通じお远加蚓緎によっお党䜓ずしお䜕が起こっおいるのかを把握するこずは必ずしも容易でないそこで本皿では远加蚓緎の効果を俯瞰的に芳察・分析するための䞀手法を提瀺し日本語係り受け解析タスクにおける远加蚓緎を䟋ずしおその効果の分析を行った結果を報告する本研究における分析手法は远加蚓緎前埌の係り受け誀り䟋の収集・係り受け誀りの埋め蟌み・埋め蟌みのクラスタリングの3぀のステップに分けられる係り受け誀りの埋め蟌みはクラスタリングを行うための前凊理のステップでありニュヌラルネットに基づく係り受け解析噚の内郚状態を甚いお係り受け誀りを密な実数ベクトルで衚珟する解析噚の内郚状態を甚いるこずでデヌタにもずづいお導出された係り受け解析タスクにおいお重芁な特城を抜出した衚珟に基づくクラスタリングを行うこずができいわば「解析噚の芖点」からの远加蚓緎の効果の分析が行えるず期埅できる次にこうしお埗られた埋め蟌みをクラスタリングするこずで远加蚓緎の効果を俯瞰的に芳察・分析する具䜓的にはクラスタリング結果に察しおいく぀かの統蚈的・定量的分析を行い高次元の空間の点ずしお衚珟された誀りの分垃ず远加蚓緎による誀りの解消・発生の様子を芳察するさらに適応先ドメむンごずに远加蚓緎の効果が特城的に衚れおいるクラスタや効果が芋られないクラスタに着目しおその内容を芳察するこずで远加蚓緎の効果に関わるドメむンごずの特城を分析するこの際䞀぀䞀぀の誀り䟋だけでなくたずクラスタずしおたずめお芳察するこずで远加蚓緎によっお改善しやすい誀りやドメむンごずに発生しやすい誀りを芋出すこずが容易になるず考えられるさらに远加蚓緎の効果やドメむン間の差に぀いおクラスタに含たれる誀りの芳察をもずに仮説を立おコヌパス䞊の統蚈量にもずづきそれを怜蚌するこずでドメむン適応の有効性に関わるテキストドメむンの特城を把握しよりよい远加蚓緎手法のための基瀎的な知芋を埗るこずが期埅できる本皿では適応元ドメむンずしお新聞蚘事適応先ドメむンずしお理科教科曞および特蚱文曞を甚いお䞊蚘の分析を行った結果を報告する远加蚓緎の効果が特に匷く認められたクラスタの誀りを詳现に分析した結果「{$X$}は+{$V_1$}スル+{$N$}は/が/を+{$V_2$}スル」「{$X$}は+{$V_1$}スルず+{$V_2$}スル」「{$V_k$}スル」は甚蚀{$N$}は䜓蚀などどのドメむンにも出珟する文型に察しお正しい構造の分垃がドメむン間で異なるこずが孊習されたためであるず分かった远加蚓緎が効果を䞊げる理由ずしおは倧きく分けお(a)適応元ドメむンでは皀な構文が新たに孊習されるこずおよび(b)衚局的には類䌌した文型に察する正しい構文構造の分垃が適応元ドメむンず適応先ドメむンで異なるこずが孊習されるこずの2぀が考えられる本研究の分析の結果からは埌者が远加蚓緎の䞻芁な効果であるこずが瀺唆されるなお本研究における分析手法は远加蚓緎ず誀りの収集が可胜な解析噚であればニュヌラル解析噚に限らず適甚するこずができる䟋えば{\cite{weko_192738_1}}では\eijiSVM\Eijiを甚いた解析噚である\eijiCaboCha\Eiji{\cite{cabocha}}に察する远加蚓緎の圱響をニュヌラル解析噚から埗られる埋め蟌み衚珟ずクラスタリングを甚いお分析しおいるただし本皿では誀り収集ず埋め蟌み衚珟の䜜成は同じ解析噚で行った以䞋\ref{sec:related_works}節で関連研究に぀いおたずめ\ref{sec:teian}節で分析手法に぀いお詳述する\ref{sec:zikken}節で実隓結果を述べ\ref{sec:owarini}節でたずめず今埌の展望を述べる%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%2
V03N01-01
文の意味を効率よく適切に理解するためには語矩の曖昧性を文脈によっお早期に絞り蟌むこずが必芁である通垞のボトムアップな手法による意味・構文解析方法では解の探玢空間の広がりにより凊理の爆発の問題が生じるたた局所的制玄のみでは解を絞り切れず誀った解を出力する問題もある䟋ずしおしばしば匕甚される次の文\cite{Waltz85}に぀いお考えおみる\begin{eqnarray}`John~shot~some~bucks.'\nonumber\end{eqnarray}shotずbucksの品詞および意味の曖昧性が各々数十通りあるため数癟通りの意味の組合せがあるずされおいるしかしHunting(狩猟)やGamble(ギャンブル)などの文脈が䞎えられるずそれぞれ即座に意味が求たり前者では「ゞョンは牡鹿を銃で撃った」ずいう解釈がなされたた埌者では「ゞョンは䜕ドルか賭けおすっおしたった」ずいう解釈がなされる文脈情報がないず効率的に解が埗られないばかりか正しい意味に収束さえしない可胜性が倧きい近幎この文脈䟝存性に関する二぀の問題を解決するため談話䞭の前埌の脈絡ずしおの䞀貫性すなわち文脈を圢成する知識の重芁性が着目され぀぀あるそれは文の衚局から埗られる文法的知識などの蚀語内知識および䞀般垞識や䞖界知識などの蚀語倖知識に分けるこずができるたた意味が談話内の状況により制玄を受けるか発話された環境により制玄を受けるかによっお文脈情報を分けるこずもできるたずえば「昚日東京で雚が降った」ずいう発話がなされたずする前者の「談話内の状況」は蚀及されおいる状況すなわち「昚日東京で」を指しおいるしかしこの発話が正盎者によっおなされたか実際にはい぀どこでなされたのか緊急事態の発生の説明なのかなど発話された時点の倖界の状況が問題になる堎合もあるこのような「発話された環境による制玄」は談話内の状況に加わり䜜甚するもので重芁ではあるものの今埌研究される郚分ずしここでは扱わないずいう立堎をずる本研究ではテキストに絞り特に物語を解釈する堎合に限り倖界の状況によらない談話内の蚀語倖知識による文脈情報の曖昧性解消の凊理効率ぞの効果に぀いお絞り議論を行なう蚀語倖の知識に基づく文脈情報に䟝存したテキスト解釈の手法はいく぀か提案されおいるそれらは知識の衚珟ずそれにずもなう凊理方法の違いによっお文脈を蚘号的な知識ずしお明瀺的に䞎える方法ずネットワヌク䞊の掻性䌝搬に基づくパタヌン的盞互䜜甚により文脈を非明瀺的に衚珟し曖昧性解消を効率的に実珟する方法ずに倧きく分けるこずができる前者の代衚䟋ずしおは物語の䞀般的構成を文法芏則ずしお衚す物語文法\cite{Rumelhart75}やSchankらの文脈理解の研究\cite{Schank77,Schank81,Schank82}などがあげられる特にSchankらは動詞を䞭心ずした抂念䟝存構造によっお意味を衚珟し文脈ずしお堎面に関する知識を予め持぀スクリプトや意図・目的ず行動に関する知識ずしおのゎヌルずプランそしお知識構造を抜象化し階局化しお効率良く持぀MOPsなどの重芁性を論じおいるたた埌者に関しおは文ごずにネットワヌクを組み掻性䌝搬させる方法\cite{Waltz85,Tamura87}曖昧性を芁玠の意味内容や芁玠間の関係に内圚させ衚珟䞊の組合せ爆発を抑える方法\cite{Hirst88,Okumura89,Kojima91}連想蚘憶による解の絞り蟌みず蚘号凊理に基づく矛盟怜出による曖昧性解消の効率化\cite{Tsunoda93}などが手法ずしおあげられるこれらの研究の問題点は実際に知識を䜕から獲埗し䞎えるかが䞍明確であるこず実際のテキストにおける評䟡や問題点に察する考察がなされおいないこずそしお他の手法ずの組合せに察する問題点限界点が未敎理であるこずであるこれに察しコヌパスを利甚し倚矩性のある単語の呚蟺語の統蚈情報からシ゜ヌラス䞊のカテゎリのBayes確率を求め意味を決定する方法\cite{Yarowsky92}があるこの研究では癟科事兞の䞭から知識を獲埗し癟科事兞の文䞭の単語に察する評䟡を行なっおいるが䞀般のさたざたな皮類のテキストに察しおどの皋床有甚であるかは調査の䜙地があるたたトピックの入れ子の問題などの蚀語の耇雑な事象に察応するためには蚀語珟象に応じお知識を分類し適切な知識源を明らかにするこずずこのような統蚈的手法を同時に研究するこずは意味があるず思われるしたがっお珟圚必芁なこずは凊理する知識の性質を想定した现分化およびそれぞれの知識を甚いた際の実際の文に察する効果の調査である本論文では談話内の蚀語倖知識をさらに連想凊理の芳点から分類しその䞀郚ずしお堎面知識を芖芚蟞曞から構成し利甚した堎合の倚矩性解消の効率化に察する効果の評䟡および怜蚎を行なう芖芚蟞曞は物の名前を出おくる堎面や察象物の圢から匕くこずを目的に出版されおいる蟞曞である日垞生掻に出おくる堎面を網矅的に絵に描きその䞭に登堎する物の名前を察応づけお欄倖に列挙しおある芖芚蟞曞は数冊出版されおいるがここではOXFORD-DUDENのPictorialEnglishDictionaryを甚いる倚矩性解消機構の実装に際しおは構文解析ず意味解析は通垞の蚘号凊理手法を甚いるこずを想定するその䞭の意味蟞曞から語矩を取り出す順番を決める方法の䞀぀を提案する堎面を䞀぀に固定した堎合にそのような情報を䜿わない堎合に比べ正しい解にたどり着くたでの語矩の怜玢回数(詊行回数ず定矩する)がどの皋床枛少するかを物語文にお評䟡するすなわち各単語に意味が耇数あったりずりうる構文朚が耇数ある堎合にはそのすべおの組合せの数だけの解が候補ずなりうるこれらの組合せから解が䞀぀ず぀生成されすべおの制玄条件を満たすかどうかが怜蚌されるこのため構文的曖昧性も考慮する必芁があるが他の方法あるいは本手法ず他の方法を組み合わせるこずによっお解決するものずしお考えここでは陜には扱わないこずずするここでは語の意味の遞択の郚分のみに着目し䞀぀の単語の耇数の意味の䞭で人間が正解ず刀断する解を出力するたでに怜玢された語矩の数をここでの詊行回数ず定矩する実際の機械翻蚳などのシステムでは他に解を制玄する知識によっおシステム内郚で怜蚌を行なう堎合に前凊理ずしお尀もらしい語矩を優先づけしお出力するモゞュヌルを目的ずしおいる通垞のパヌザでは文脈情報が䜕もない堎合には各単語の意味はランダムにあるいは静的に割り圓おられおいる順番で蟞曞からずり出され怜蚌されるこれに察し堎面情報があればこの取り出しの仕方を倉え堎面の䞭でありそうな意味を先に取り出し党䜓の凊理の効率化をはかるこずができる倚矩性解消などで文脈特に堎面情報の効果および問題点に぀いお調べた䟋は芋圓たらないようであるここでは背景ずしおの圹割の郚分に絞った堎面の知識の構成方法を提案し実隓ず考察を行なう䞊のような語矩怜玢の詊行回数を枛少させるずいうこずに察し堎面情報がどの䜍有効であるかを物語文「赀毛のアン」の英語原䜜の䞭の台所の堎面の䞭から抜出した単語に察しお評䟡を行なう以䞋{\bf2.}では芖芚蟞曞ずシ゜ヌラスによる堎面情報の構築方法に぀いお{\bf3.}では堎面情報を利甚した倚矩語の優先順䜍づけの方法に぀いおたた{\bf4.}では䟋題にお詊行回数の蚈算方法を瀺した埌に実文䞭の単語にお有効性の評䟡を行なう{\bf5.}では成功䟋倱敗䟋の原因に぀いおの考察を行なう
V03N04-04
\label{sec:はじめに}照応や省略の問題は蚀語孊および蚀語工孊の問題ずしお広く研究されおいる特に日本語では䞻語が省略される堎合が倚く䞀方英語では䞻語が必須であるため日英機械翻蚳においお省略された䞻語れロ䞻語の照応先を同定し補完するこずが問題ずなる䞻語を補完せず受動文に翻蚳するこずも考えられるが受動文よりは胜動文のたたの方が望たしいたた日英機械翻蚳の別の問題ずしお文が長すぎるずいう問題がある長い文は翻蚳に倱敗するこずが倚く人手による前凊理でも長文の分割は倧きな郚分を占めおいるこの問題に察凊する手段ずしお長文を耇数の短文に自動的に分割する自動短文分割があるしかし分割された短文には䞻語が含たれないこずが倚くここでもれロ䞻語の補完の問題が発生するこのような背景の䞋で筆者らは自動短文分割を利甚した攟送ニュヌス文の日英機械翻蚳システムの䞭でれロ䞻語の補完の問題を研究しおいるその基本的な考え方は確率モデルを甚いるものであるここで述べるれロ䞻語の補完の問題は埓来から行われおきたれロ䞻語の補完の問題ずは完党には䞀臎しおいない぀たり埓来手法は初めから異なる文の間で発生するれロ䞻語を取り扱っおおりここでの問題は短文分割によっお人工的に生ずるれロ䞻語を扱うものである\footnote{䟋えば埓来手法は「倪郎は食べようずした」「しかし食べられなかった」のように文からなる衚珟に察しお埌方の文のれロ䞻語を考察するものが倚いしかしここでは「倪郎は食べようずしたが食べられなかった」のように元は文から成る文を文に自動的に分割した埌の衚珟を扱うので埓来手法の考察範囲ずはずれがあるそこで本皿の手法が埓来の問題にそのたた適甚できるこずはない}しかし共通する郚分も倚いのでたず埓来手法に怜蚎を加えるれロ䞻語の補完に察する埓来のアプロヌチは倧きく皮類に分類できる第の方法は「焊点」「Centering」など蚀語孊における談話理論から埗られる知芋を利甚するものである\cite{Yoshimoto88,Nakagawa92,Nomoto93,Walker94,Takada95,æž…æ°Ž95}この方法は理論的な基瀎づけがあるものの比范的単玔な文が察象であり攟送ニュヌス文のような耇雑な文に適甚した䟋は芋あたらないニュヌス文に察するれロ䞻語の補完には埓来の談話理論から埗られる情報だけでなく意味的なものなどさたざたな情報を広く考慮する必芁がある第の方法は埅遇衚珟など䞻ずしお文末に珟われる情報を利甚するものである\cite{Yoshimoto88,堂坂89,鈎朚92}しかし本方法は察話文には有効であるもののニュヌス文には䞍適圓である第の方法はれロ䞻語のたわりの文脈から埗られた各皮情報をヒュヌリスティック芏則にたずめるものである\cite{Carbonell88,村田95}この方法は確率モデルによる方法ず同様様々な情報が利甚できる利点があるがヒュヌリスティック芏則の䜜成や芏則適甚の優先床の付䞎を人手で行っおおり恣意性があるこれらの埓来手法に察しお確率モデルによる方法は以䞋のような特城を持぀\begin{itemize}\itemれロ䞻語の補完に有効な様々な情報を統䞀的に取り扱うこずができる\itemいったん孊習デヌタを䜜成した埌は自動的にモデルが構築できるので客芳的であり恣意性がない\item確率モデルは蚀語工孊のみでなく倚くの分野で利甚されおおりそこで埗られた理論的知芋や適甚事䟋が利甚できる\end{itemize}確率モデルを甚いたれロ䞻語補完の方法ずしおは埓来倚次元正芏分垃が甚いられおいた\cite{金94}本皿ではこれをいく぀かの分垃に拡匵するそしおそれらの分垃を甚いたモデルに぀いお䞻語補完の粟床を評䟡するずずもに誀った事䟋に぀いお考察を加え今埌の課題を明らかにする以䞋\ref{sec:䞻語補完の方法}章では䞻語補完の基本的な手順の説明を行う\ref{sec:確率モデル}章では本皿で考察する皮の確率モデルに぀いお述べる\ref{sec:補完実隓}章ではれロ䞻語の補完実隓の方法ず結果に぀いお述べ誀事䟋に぀いお考察する
V10N01-05
倧量の電子化文曞が氟濫する情報の措氎ずいう状況に我々は盎面しおいるこうした状況を背景ずしお情報の取捚遞択を効率的に行うための様々な手法が研究されおいる近幎それらの研究の䞀぀ずしお文曞芁玄技術が泚目を集めおいる特にある話題に関連する耇数の文曞をたずめお芁玄する耇数文曞芁玄ずいわれる技術が関心を集めおおり怜玢技術などず組み合わせるこずにより効率的に情報を埗るこずが期埅できるDocumentUnderstandingConference(DUC)\footnote{http://duc.nist.gov}やTextSummarizationChallenge(TSC)\footnote{http://lr-www.pi.titech.ac.jp/tsc}\cite{article32}ずいった評䟡型ワヌクショップにおいおも耇数文曞芁玄タスクが蚭定されおおりその泚目床は高い耇数文曞芁玄も含め自動芁玄では文曞䞭から重芁な情報を持぀文を抜出する重芁文抜出技術甚いおその出力をそのたた芁玄ずする手法\cite{article25,article38,article39}やその出力から䞍芁な衚珟の削陀や眮換あるいは新たな衚珟の挿入を行いより自然な芁玄にする手法がある\cite{article47,article40}いずれの堎合にも重芁文抜出は䞭心的な圹割を担っおいるそこで本皿では耇数文曞を察象ずした重芁文抜出に着目する耇数文曞からの重芁文抜出も単䞀文曞からの重芁文抜出ず同様にある手がかりに基いお文の重芁床を決定し重芁床の高い文から順に芁玄率で指定された文数たでを重芁文ずしお抜出するこの際耇数の手がかりを扱うこずが効果的であるが手がかりの数が倚くなるず人手によっお適切な重みを芋぀けるこずが難しいずいう問題がある本皿では汎化胜力が高いずされる機械孊習手法の䞀皮であるSupportVectorMachineを甚いお耇数の手がかりを効率的に扱い特定の話題に関連する耇数文曞から重芁文を抜出する手法を提案する評䟡甚のテストセットずしお12話題に関する文曞集合を甚意し文曞集合の総文数に察しお10\,\%30\,\%50\,\%の芁玄率で重芁文抜出による芁玄の正解デヌタを䜜成した人間による重芁文の遞択の揺れを考慮するため1話題に察し3名が独立に正解デヌタを䜜成したこのデヌタセットを甚いた評䟡実隓の結果提案手法はLead手法TF$\cdot$IDF手法よりも性胜が高いこずがわかったさらに文を単䜍ずした冗長性の削枛は情報源が䞀぀である堎合の耇数文曞からの重芁文抜出には必ずしも有効でないこずを確認した以䞋2章では本皿における重芁文抜出の察象ずなる耇数文曞の性質に぀いお説明し3章ではSupportVectorMachineを甚いた耇数文曞からの重芁文抜出手法を説明する4章では評䟡実隓の結果を瀺し考察を行う5章ではMaximumMarginalRelevance(MMR)\cite{article48}を甚いお抜出された文集合から冗長性を削枛するこずの効果に぀いお議論する
V25N05-05
\label{sec:introduction}ニュヌラル機械翻蚳(NMT)\cite{NIPS2014_5346,Bahdanau-EtAl:2015:ICLR}は流暢な蚳を出力できるが入力文の内容を党お含んでいるこずを保蚌できないずいう問題があり翻蚳結果においお入力文の内容の䞀郚が欠萜蚳抜けするこずがある欠萜は単語レベルの内容だけでなく節レベルの堎合もあるNMTによる蚳抜けを含む日英翻蚳の翻蚳䟋を図\ref{fig:example}に瀺すこの翻蚳䟋では網掛け郚の蚳が出力されおいない内容の欠萜は実際の利甚時に倧きな問題ずなるこの他にNMTでは入力文䞭の同じ内容を繰り返し蚳出しおしたうこずがあるずいう問題もある本皿はこれらの問題のうち蚳抜けを察象ずしお扱う\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{25-5ia5f1.eps}\end{center}\hangcaption{蚳抜けを含むNMTによる日英翻蚳結果の䟋入力の網掛け郚の蚳が機械翻蚳出力に含たれおいない参照蚳の網掛け郚は入力の網掛け郚に察応する郚分を衚しおいる}\label{fig:example}\end{figure}埓来の統蚈的機械翻蚳(SMT)\cite{koehn-EtAl:2003:NAACLHLT,chiang:2007:CL}はデコヌド䞭にカバレッゞベクトルを䜿っお入力文のどの郚分が翻蚳枈でどの郚分が未翻蚳であるかを単語レベルで明瀺的に区別し未翻蚳の郚分がなくなるたで各郚分を䞀床だけ翻蚳するため蚳抜けの問題および蚳出の繰り返しの問題はほずんど\footnote{フレヌズテヌブルを構築するために察蚳コヌパスから抜出した郚分的な察蚳衚珟が完党であれば翻蚳時に蚳抜けは発生しないしかし察蚳文内の単語察応の掚定誀りや察蚳文での省略などにより抜出した郚分的な察蚳衚珟には完党でないものも含たれるため蚳抜けが発生する堎合もある}起きないしかしNMTでは察蚳間での察応関係はアテンションによる確率的な関係でしか埗られないため翻蚳枈の原蚀語単語ず未翻蚳の原蚀語単語を明瀺的に区別するこずができないこのためSMTでのカバレッゞベクトルによっお蚳抜けを防ぐ方法をそのたた適甚するこずは出来ない入力文䞭の各単語䜍眮に応じた動的な状態ベクトルを導入しおこの状態ベクトルを゜フトなカバレッゞベクトルカバレッゞモデルず芋なす手法がある\cite{tu-EtAl:2016:P16-1,mi-EtAl:2016:EMNLP2016}カバレッゞモデルを甚いる手法は蚳抜けの問題を軜枛できる可胜性があるしかし未翻蚳郚分が残っおいるかどうかを明瀺的に怜出しお翻蚳の終了を決定しおいるわけではないそのためカバレッゞモデルを甚いおも蚳抜けが発生する問題は残る本論文\footnote{本研究の䞀郚は蚀語凊理孊䌚第23回幎次倧䌚およびTheFirstWorkshoponNeuralMachineTranslationで発衚したものである\cite{goto-tanaka:2017:NLP,goto-tanaka:2017:NMT}}では2皮類の確率に基づく倀に察しお蚳出されおいない入力文の内容に察する怜出効果を調べる怜出方法の1぀はアテンション(ATN)の环積確率を甚いる方法である\ref{sec:atn}節もう1぀は機械翻蚳(MT)出力から入力文を生成する逆翻蚳(BT)の確率を甚いる方法である\ref{sec:bt}節埌者は蚀語間の単語の察応関係の特定を必ずしも必芁ずせずにMT出力に入力文の内容が含たれおいるかどうかを掚定できるずいう特城があるたた2皮類の確率に基づく倀を蚳抜けの怜出に䜿う堎合にそれぞれ倀をそのたた䜿う方法ず確率の比を甚いる方法の2぀を比范するさらにこれらの確率をNMTのリランキングに応甚した堎合\ref{sec:reranking}節および機械翻蚳結果の人手修正ポスト゚ディットのための文遞択に応甚した堎合\ref{sec:sentence_selection}節の効果も調べるこれらの効果の怜蚌のために日英特蚱翻蚳のデヌタを甚いた評䟡実隓を行い\ref{sec:experiment}節アテンションの环積確率ず逆翻蚳の確率はいずれも蚳抜け郚分ずしお無䜜為に単語を遞択する堎合に比べお効果があるこずを確認したそしお逆翻蚳の確率はアテンションの环積確率より効果が高くこれらを同時に甚いるずさらに怜出粟床が向䞊したたたアテンションの环積確率たたは逆翻蚳の確率をNMTの$n$-best出力のリランキングに甚いた堎合の効果がプレプリント\cite{DBLP:journals/corr/WuSCLNMKCGMKSJL16,DBLP:journals/corr/LiJ16}で報告されおいるが\footnote{これらの研究ずの関係は詳しくは\ref{sec:reranking_results}節および\ref{sec:related_work}節で述べる}これらず独立した本研究でも同様の有効性を確認したさらに蚳抜けの怜出をポスト゚ディットのための文遞択に応甚した堎合に効果があるこずが分かった
V21N03-05
\label{sec:introduction}これたで䞻に新聞などのテキストを察象ずした解析では圢態玠解析噚を始めずしお高い解析粟床が達成されおいるしかし近幎解析察象はWebデヌタなど倚様化が進んでおりこれらのテキストに察しおは既存の解析モデルで必ずしも高い解析粟床を埗られるわけではない\cite{Kudo:Ichikawa:Talbot:Kazawa:2012j,Katsuki:Sasano:Kawahara:Kurohashi:2011j}本皿ではそうしたテキストの䞀぀である絵本を察象ずした圢態玠解析の取り組みに぀いお述べる絵本は幌児の蚀語発達を支える重芁なむンプットの䞀぀であり\cite{Mother-child:Ehon:2006}高い粟床で解析できれば発達心理孊における研究や教育支揎絵本のリコメンデヌション\cite{Hattori:Aoyama:2013j}などぞの貢献が期埅できる\begin{table}[b]\caption{絵本の文の解析䟋}\label{tb:morph-ex}\input{1008table01.txt}\par\vspace{4pt}\small解析結果の出珟圢原圢品詞を蚘茉\\ただし\kyteaの配垃モデルでは原圢は出力されない品詞は適宜簡略化しお衚瀺\par\end{table}絵本の倚くは子䟛向けに曞かれおおりわかりやすい文章になっおいるず考えられるそれにも関わらず既存の圢態玠解析噚ずその配垃モデルでは必ずしもうたく解析できないなお本皿では\pos{モデル}を既存の圢態玠解析噚に䞎えるパラメタ矀ずいう意味で甚いる衚~\ref{tb:morph-ex}に既存の圢態玠解析噚である\juman\footnote{http://nlp.ist.i.kyoto-u.ac.jp/index.php?JUMAN,ver.7.0を利甚}\cite{juman:7.0j}\chasen\footnote{http://chasen-legacy.sourceforge.jp/,ver.2.4.4を利甚}\cite{chasen:2.4.4j}\mecab\footnote{http://mecab.googlecode.com/svn/trunk/mecab/doc/index.html,ver0.996,蟞曞はmecab-ipadic-2.7.0-20070801を利甚}\cite{Mecab}\kytea\footnote{http://www.phontron.com/kytea/,ver.0.4.3を利甚}\cite{Mori:Nakata:Graham:Kawahara:2011j}ずその配垃モデルで絵本の文を解析した堎合の䟋を瀺す解析噚によっお誀り方は異なるがすべお正しく解析できた解析噚はなく既存のモデルでは絵本の解析が難しいこずがわかるこれは䞀般的な圢態玠解析モデルを構築するずきに甚いられる孊習デヌタラベルありデヌタず解析察象である絵本のテキストでは傟向が倧きく異なるためだず考えられるこのように孊習デヌタず解析察象の分野が異なる堎合には圢態玠解析に限らず機械孊習を甚いる倚くのタスクで粟床が䜎䞋するためそれに察応するための様々な手法が提案されおきた\citeA{Kamishima:2010j}はこの問題に察凊するための機械孊習の方針ずしお半教垫あり孊習胜動孊習転移孊習の䞉぀を挙げおいるたず半教垫あり孊習は少数のラベルありデヌタを準備し倚数のラベルなしデヌタを掻甚しお予枬粟床を向䞊させる手法であり日本語では単語分割を行う手法が提案されおいる\cite{Hagiwara:Sekine:2012j}胜動孊習はより効率的な分類ができるように遞んだ事䟋にラベルを付䞎する日本語圢態玠解析では確信床の䜎い解析結果に察しお優先的に正解ラベルを付䞎しおいくこずで察象分野の解析粟床を効率的に改善する方法が提案されおいる\cite{Mori:2012j,Neubig:Nakata:Mori:2011}転移孊習は関連しおいるが異なる郚分もあるデヌタから目的の問題にも利甚できる情報・知識だけを取り蟌んでより予枬粟床の高い芏則を埗るこずを目暙ずする\cite{Kamishima:2010j}転移孊習は元の分野ず察象分野のラベルありデヌタの有無によっお分類ができる本皿では察象分野のラベルありデヌタが無い堎合を教垫なし分野適応ある堎合を教垫あり分野適応ず呌ぶ\citeA{Kudo:Ichikawa:Talbot:Kazawa:2012j}が提案したWeb䞊のひらがな亀じり文に察する圢態玠解析粟床向䞊の手法では倧量のWeb䞊の生コヌパスを利甚しおいるが察象分野のラベルありデヌタは甚いおおらず教垫なし分野適応の䞀皮ず蚀えるいずれの先行研究も優れた利点があるしかし本皿で察象ずする絵本のようにこれたで察象ずされおきたコヌパスず党く異なりか぀倧量のデヌタの入手が困難な堎合これらの先行研究をそのたた適甚しおも高い粟床を埗るこずは難しいたず絵本の倧量の生コヌパスが存圚するわけではないためWebデヌタを察象ずする堎合のような倧量の生コヌパスを甚いた半教垫あり孊習は適さないず考えられる胜動孊習はすぐれた分野適応の方法であるが本皿のようにベヌスずなる初期モデルの孊習に利甚できる孊習デヌタず察象分野ずの差異が非垞に倧きい堎合解析誀りが倚すぎ結局ほが党文の解析結果を修正し぀぀ラベルを付䞎する必芁に迫られるこずになる\citeA{Kudo:Ichikawa:Talbot:Kazawa:2012j}の方法はひらがな亀じり文を察象ずしおおり絵本の解析にも比范的適しおいるず考えられるしかし絵本の堎合ひらがな亀じりずいうより党文がひらがなで蚘述されるこずも倚く高い粟床で解析できるずは蚀えないそもそも察象分野のラベルありデヌタを十分に埗るこずができれば通垞教垫あり孊習により高い粟床が埗られるしかし察象分野のラベルありデヌタを䜜成するためにも䜕らかの圢態玠解析噚による解析結果を修正する方法が䞀般的でありそもそもの圢態玠解析粟床が䜎いずラベルありデヌタの䜜成にコストず時間が非垞にかかるこずになるそこで本皿では既存の蟞曞やラベルありデヌタを察象分野の特城にあわせお自動的に倉換しそれを䜿っお圢態玠解析モデルを構築する教垫なし分野適応手法を提案する提案手法では既存の蚀語資源を掻甚するこずでコストず時間をかけずに察象分野の解析に適した圢態玠解析モデルを埗るこずが出来るたたこうしお埗た初期モデルの粟床が高ければさらに粟床を高めるための胜動孊習やラベルありデヌタの構築にも有利である本皿では提案手法で構築したモデルをさらに改良するため絵本自䜓ぞのアノテヌションを行っお孊習に利甚した教垫あり分野適応に぀いおも玹介する以降たず\ref{sec:target}章では解析察象ずなる絵本デヌタベヌスの玹介を行い新聞などの䞀般向けテキストず絵本のテキストを比范し違いを調査する\ref{sec:morph-kytea}章では本皿で圢態玠解析モデルの孊習に利甚する解析噚やラベルありデヌタ蟞曞および評䟡甚デヌタの玹介を行う\ref{sec:bunseki}章では絵本のテキストを挢字に倉換した堎合などの粟床倉化を調査するこずで絵本の圢態玠解析の問題分析を行う\ref{sec:morph}章では\ref{sec:target}章\ref{sec:bunseki}章の調査結果に基づき解析察象である絵本に合わせお既存の蚀語資源であるラベルありデヌタず蟞曞を倉換する方法を提案する\ref{sec:exp-adult}章ではこれらを孊習に甚いる教垫なし分野適応の評䟡実隓を行い提案手法による蚀語資源の倉換の効果を瀺すさらに\ref{sec:exp-add-ehon}章では絵本のラベルありデヌタを孊習に利甚する教垫あり分野適応の評䟡実隓を行うたた同時に提案手法によっお埗られるラベルありデヌタがどの皋床の絵本自䜓のラベルありデヌタず同皋床の効果になるかも評䟡する\ref{sec:kousatsu}章では前章たでに埗たモデルをさらに改良するための問題分析ず改良案の提瀺を行い提案手法の絵本以倖のコヌパスぞの適甚可胜性に぀いおも考察する最埌に\ref{sec:conclusion}章では本皿をたずめ今埌の課題に぀いお述べる
V20N05-02
\label{sec:intro}情報抜出や文曞芁玄の分野においお情報の可芖化を目的ずしおテキスト䞭に出珟する事象衚珟の衚す事象が発生した時区間\modified{(TimeInterval)}を時間軞\modified{(Timeline)}䞊に写像するこずが行われおいるこのため\modified{には}テキスト䞭に出珟する時間情報衚珟の正芏化時間軞ぞの写像のみならず察象ずなる「文曞䜜成日時ず事象衚珟」や「時間情報衚珟ず事象衚珟」「二぀の事象衚珟」間の時間的順序関係を付䞎するこずが必芁になる\modified{英語においおは哲孊者・蚀語孊者・人工知胜研究者・蚀語凊理研究者が協力しお時間情報を含む蚀語資源の敎備を進めおいる\cite{TimeBank}哲孊者・蚀語孊者は蚀語科孊ずしお(a)テキスト䞭の事象衚珟ずその時間構造を圢匏的にどのように蚘述するかを探究するこずを研究目的ずする人工知胜研究者・蚀語凊理研究者は工孊研究ずしお(b)テキスト䞭の事象衚珟や時間的順序衚珟を同定し抜出する機械的なモデルの開発や評䟡を研究目的ずする前者にずっお(b)は手段でしかなく逆に埌者にずっお(a)は手段でしかないしかしながら共通の目暙ずしお時間情報の可芖化\footnote{ここで「情報の可芖化」ずは工孊的な自動凊理によるもののみならず蚀語科孊における圢匏意味論研究も含む}を掲げ前段萜にあげたリサヌチク゚スチョンに察しお「アノテヌション」ず呌ばれる研究手法により共有蚀語資源を構築する詊みが行われおいる}\modified{䞀方日本語においおは時間情報を含む蚀語資源の敎備は人工知胜研究者・蚀語凊理研究者によるものが倚く研究目的も(b)の手段ずしおのものが倚い機械的なモデルの開発や評䟡を目的ずするこずが倚く蚈算機䞊に実珟しやすい時間情報衚珟の切り出しや正芏化レベルのアノテヌションにずどたっおいる\cite{IREX,小西-2013}時間的順序関係のアノテヌションを行うためにはアノテヌション察象ずなる事象構造の意味論的な圢匏的な蚘述の䜜業が必芁ずなる人工知胜研究者・蚀語凊理研究者にずっおの手段ずされる研究目的(a)が重芁になる}\modified{時間情報のアノテヌションに぀いおは英語のアノテヌション基準TimeML\cite{TimeML}を元に囜際暙準化䜜業が行われおきた成果物のISO-TimeMLは策定時に倚蚀語に察しおアノテヌションするこずを想定し各蚀語の研究者がそれぞれ適応\footnote{ここで「適応」ずは生物孊における``皮の環境に察応する圢質の有無''の意味ではなく工孊における``察象の特性に察応する仕様やパラメヌタなどの倉曎''の意味である}䜜業を実斜しおきた}\modified{本研究では研究目的ずしお哲孊者・蚀語孊者の(a)の立堎を取り}『珟代日本語曞き蚀葉均衡コヌパス』BalancedCorpusofContemporaryWrittenJapanese;以䞋``BCCWJ''\cite{BCCWJ}の䞀郚に察し時間情報衚珟ず事象衚珟の時間的順序関係を付䞎するために事象衚珟の切り出しず分類を行った\modified{時間情報衚珟アノテヌションの圢匏的な基準である囜際暙準ISO-TimeMLの日本語適応䜜業をMAMAサむクル\cite{Pustejovsky-2012}Model-Annotate-Model-Annotateサむクル詳しくは\ref{subsec:anno}節で説明を通しお実斜し時間的順序関係付䞎に適した事象衚珟分類を行った}さらに\modified{耇数人の時区間の時間的順序関係の認識の差異を評䟡するこずを目的ずしお}Allenの時区間論理\cite{allen-1983}詳しくは\ref{subsec:timerel}節で説明に基づ\modified{いた}テキストに出珟する時間情報衚珟ず事象衚珟の時間的順序関係\modified{のアノテヌション}を\modified{耇数人で実斜したMAMAサむクルを最小にし被隓者実隓的な蚭定でアノテヌションを行い埗られたデヌタの傟向を分析し耇数人の䜜業者間の心的空間における時間構造の差異を評䟡した}\modified{意味論レベルのアノテヌションにおいお倚くの研究が圢匏意味論的な蚘述を目暙ずする生成された蚀語を盎接䜕らかの蚘号的な意味衚珟に写像するための方法論を確立するためにアノテヌションのMAMAサむクルを実斜するが唯䞀無二の意味衚珟に写像するこずを目的ずするためにアノテヌション䞀臎率ずいう指暙を良くする方向に最適化するきらいがある䞀方認知意味論の考え方においおは生成された蚀語衚珟を受容する人間の認知掻動ずいう芁玠を考慮し人間の空間認知胜力やカテゎリヌ化などの認知胜力を評䟡する目的で被隓者実隓などの研究手法が甚いられおいるテキストを刺激ずしお䞎え意味衚珟を蚘述させる被隓者実隓も広矩のアノテヌションず呌ぶこずができる}\modified{本研究では人間の時間的順序関係の認知胜力の差異の評䟡を目的ずしお教瀺であるMAMAサむクルを必芁十分レベルに極小化した被隓者実隓ずしおのアノテヌションを行う結果時区間の境界の䞀臎が困難である䞀方時区間の前埌関係に぀いおは69.5\%の䞀臎率でアノテヌションできるこずがわかった}\modified{以䞋本論文の構成に぀いお述べる\ref{sec:related}節では関連研究に぀いお述べる\ref{sec:standard}節では策定した基準に぀いお述べる\ref{sec:analysis}節でBCCWJにアノテヌションした順序関係ラベルの分析を行い結果を報告する\ref{sec:conclusion}節で本論文のたずめを行う}
V10N03-01
\label{sec:intro}語矩曖昧性解消(WordSenseDisambiguation以䞋WSD)は機械翻蚳情報怜玢など自然蚀語凊理の倚くの堎面で必芁ずなる基瀎技術である\cite{ide:98:a}SENSEVALはWSDのコンテストでありWSDの共通の評䟡デヌタを䜜成しその䞊で様々なシステム・手法を比范するこずによっおWSDの研究・技術を向䞊させるこずを目的ずしおいるSENSEVALは過去2回行われおいる第1回のSENSEVAL~\cite{kilgarriff:00:a}は1998幎倏に第2回のSENSEVAL-2~\cite{senseval2:00:a}は2001幎春に行われたSENSEVAL-2では9蚀語を察象に37研究グルヌプが参加した日本語を察象ずしたタスクずしおは蟞曞タスクず翻蚳タスクの2぀が行われた蟞曞タスクでは語の意味の区別(曖昧性)を囜語蟞兞によっお定矩し翻蚳タスクではこれを蚳語遞択によっお定矩した本論文はSENSEVAL-2の日本語蟞曞タスクに぀いおタスクの抂芁デヌタコンテストの結果に぀いお報告するたず日本語蟞曞タスクの抂芁に぀いお述べるSENSEVAL-2ではタスクをlexicalsampletaskずallwordstaskに倧別しおいるlexicalsampletaskは特定(数十〜数癟)の単語だけをWSDの察象ずしallwordstaskでは評䟡テキスト䞭のすべおの単語を察象ずする日本語蟞曞タスクはlexicalsampletaskである以䞋本論文では評䟡の察象ずしお遞ばれた単語を評䟡単語ず呌び評䟡単語の評䟡デヌタ䞭での実際の出珟を評䟡むンスタンスたたは単にむンスタンスず呌ぶ蟞曞タスクでは単語の語矩を岩波囜語蟞兞~\cite{nisio:94:a}の語矩立おによっお定矩した参加者はテキスト䞭の評䟡むンスタンスに察しお該圓する語矩を岩波囜語蟞兞の語釈の䞭から遞択しその語釈に察応したID(以䞋語矩ID)を提出する評䟡テキストは毎日新聞の1994幎の新聞蚘事を甚いた語矩を決定する評䟡単語の数は100ず蚭定したたた評䟡単語のそれぞれに぀いお100むンスタンスず぀語矩を決めるずしたすなわち評䟡むンスタンスの総数は10,000である本タスクには3団䜓7システムが参加した本論文の構成は以䞋の通りである\ref{sec:data}節では蟞曞タスクで甚いたデヌタの抂芁を述べる\ref{sec:goldstandard}節では正解デヌタの䜜成手順に぀いお述べるたた正解デヌタを䜜成する際1぀の評䟡むンスタンスに察しお二人の䜜業者が独立に正しい語矩を遞択したがそのずきの語矩の䞀臎率などに぀いおも報告する\ref{sec:contest}節では参加者のシステムの抂芁やスコアなどに぀いお述べコンテストの結果に関する簡単な考察を行う最埌に\ref{sec:conclusion}節では本論文のたずめを行う
V09N01-04
\label{sec:intro}これたで機械孊習などの分野を䞭心ずしお耇数のモデル・システムの出力を混合する手法がいく぀か提案されその効果が報告されおいるそれらの成果を背景ずしお近幎統蚈的手法に基づく自然蚀語凊理においおも耇数のモデル・システムの出力を混合する手法を様々な問題に適甚するこずが詊みられ品詞付け~\cite{vanHalteren98a,Brill98a,Abney99a}名詞句等の句のたずめ䞊げ~\cite{Sang00a,TKudo00ajx}構文解析(前眮詞句付加含む)~\cite{Henderson99a,Abney99a,KoInui00aj,Henderson00a}などぞの適甚事䟋が報告されおいる䞀般に耇数のモデル・システムの出力を混合するこずの利点は単䞀のモデル・システムでは党おの珟象に察しお網矅的か぀高粟床に察凊できない堎合でも個々のモデル・システムがそれぞれ埗意ずする郚分を遞択的に組み合わせるこずで党䜓ずしお網矅的か぀高粟床なモデル・システムを実珟できるずいう点にある本論文では日本語固有衚珟抜出の問題に察しお耇数のモデルの出力を混合する手法を適甚し個々の固有衚珟抜出モデルがそれぞれ埗意ずする郚分を遞択的に組み合わせるこずで党䜓ずしお網矅的か぀高粟床なモデルを実珟しその効果を実隓的に怜蚌する䞀般に日本語固有衚珟抜出においおは前凊理ずしお圢態玠解析を行ない圢態玠解析結果の圢態玠列に察しお人手で構築されたパタヌンマッチング芏則や統蚈的孊習によっお埗られた固有衚珟抜出芏則を適甚するこずにより固有衚珟が抜出される~\cite{IREX99aj}特に統蚈的孊習によっお埗られた固有衚珟抜出芏則を甚いる堎合には圢態玠解析結果の圢態玠列に察しお䞀぀もしくは耇数の圢態玠をたずめ䞊げる凊理を行ない同時にたずめ䞊げられた圢態玠列がどの皮類の固有衚珟を構成しおいるかを同定するずいう手順が䞀般的である~\cite{Sekine98a,Borthwick99aj,Uchimoto00aj,Sassano00a,Sassano00bjx,Yamada01ajx}このずき実際のたずめ䞊げの凊理は珟圚泚目しおいる䜍眮にある圢態玠およびその呚囲の圢態玠の語圙・品詞・文字皮などの属性を考慮しながら珟圚䜍眮の圢態玠が固有衚珟の䞀郚ずなりうるかどうかを刀定するこずの組合わせによっお行なわれる䞀方䞀般に耇数のモデル・システムの出力を混合する過皋は倧きく以䞋の二぀の郚分に分けお考えるこずができる\begin{enumerate}\item\label{enum:sub1}できるだけ振る舞いの異なる耇数のモデル・システムを甚意する(通垞振る舞いの酷䌌した耇数のモデル・システムを甚意しおも耇数のモデル・システムの出力を混合するこずによる粟床向䞊は望めないこずが予枬される)\item\label{enum:sub2}甚意された耇数のモデル・システムの出力を混合する方匏を遞択・蚭蚈し必芁であれば孊習等を行ない䞎えられた珟象に察しお甚意された耇数のモデル・システムの出力を混合するこずを実珟する\end{enumerate}耇数の日本語固有衚珟抜出モデルの出力を混合するにあたっおもこれらの(\ref{enum:sub1})および(\ref{enum:sub2})の過皋をどう実珟するかを決める必芁がある本論文ではたず(\ref{enum:sub1})に぀いおは統蚈的孊習を甚いる固有衚珟抜出モデルをずりあげたずめ䞊げの凊理を行なう際に珟圚䜍眮の呚囲の圢態玠を䜕個たで考慮するかを区別するこずにより振る舞いの異なる耇数のモデルを孊習するそしお耇数のモデルの振る舞いの違いを調査しなるべく振る舞いが異なりか぀適床な性胜を保った耇数のモデルの混合を行なう特にこれたでの研究事䟋~\cite{Sekine98a,Borthwick99aj,Uchimoto00aj,Yamada01ajx}でやられたように珟圚䜍眮の圢態玠がどれだけの長さの固有衚珟を構成するのかを党く考慮せずに垞に珟圚䜍眮の圢態玠の前埌二圢態玠(たたは䞀圢態玠)ず぀たでを考慮しお孊習を行なうモデル(固定長モデル\ref{subsubsec:3gram}~節参照)だけではなく珟圚䜍眮の圢態玠がいく぀の圢態玠から構成される固有衚珟の䞀郚であるかを考慮しお孊習を行なうモデル(可倉長モデル~\cite{Sassano00a,Sassano00bjx}\ref{subsubsec:vgram}~節参照)も甚いお耇数モデルの出力の混合を行なう次に(\ref{enum:sub2})に぀いおは重み付倚数決やモデルの切り替えなどこれたで自然蚀語凊理の問題によく適甚されおきた混合手法を原理的に包含し埗る方法ずしおstacking法~\cite{Wolpert92a}ず呌ばれる方法を甚いるstacking法ずは䜕らかの孊習を甚いた耇数のシステム・モデルの出力(および蚓緎デヌタそのもの)を入力ずする第二段の孊習噚を甚いお耇数のシステム・モデルの出力の混合を行なう芏則を孊習するずいう混合法である本論文では具䜓的には耇数のモデルによる固有衚珟抜出結果およびそれぞれの固有衚珟がどのモデルにより抜出されたか固有衚珟のタむプ固有衚珟を構成する圢態玠の数ず品詞などを玠性ずしお各固有衚珟が正しいか誀っおいるかを刀定する第二段の刀定芏則を孊習しこの正誀刀定芏則を甚いるこずにより耇数モデルの出力の混合を行なう以䞋ではたず\ref{sec:JNE}~節で本論文の実隓で䜿甚したIREX(InformationRetrievalandExtractionExercise)ワヌクショップ\cite{IREX99aj}の日本語固有衚珟抜出タスクの固有衚珟デヌタに぀いお簡単に説明する次に\ref{sec:NEchunk}~節では個々の固有衚珟抜出モデルのベヌスずなる統蚈的固有衚珟抜出モデルに぀いお述べる本論文では統蚈的固有衚珟抜出モデルずしお最倧゚ントロピヌ法を甚いた日本語固有衚珟抜出モデル~\cite{Borthwick99aj,Uchimoto00aj}を採甚する最倧゚ントロピヌ法は自然蚀語凊理の様々な問題に適甚されその性胜が実蚌されおいるが日本語固有衚珟抜出においおも高い性胜を瀺しおおりIREXワヌクショップの日本語固有衚珟抜出タスクにおいおも統蚈的手法に基づくシステムの䞭で最も高い成瞟を達成しおいる~\cite{Uchimoto00aj}\ref{sec:combi}~節では耇数のモデルの出力の正誀刀別を行なう芏則を孊習するこずにより耇数モデル出力の混合を行なう手法を説明する本論文では正誀刀別芏則の孊習モデルずしおは決定リスト孊習を甚いその性胜を実隓的に評䟡する以䞊の手法を甚いお\ref{sec:experi}~節で耇数の固有衚珟抜出結果の混合法の実隓的評䟡を行ない提案手法の有効性を瀺す\cite{Uchimoto00aj}にも瀺されおいるように固定長モデルに基づく単䞀の日本語固有衚珟抜出モデルの堎合は珟圚䜍眮の圢態玠の前埌二圢態玠ず぀を考慮しお孊習を行なう堎合が最も性胜がよいたた\ref{sec:experi}~節の結果からわかるようにこの垞に前埌二圢態玠ず぀を考慮する固定長モデルの性胜は可倉長モデルに基づく単䞀のモデルの性胜をも䞊回っおいる(なお\cite{Sassano00bjx}では最倧゚ントロピヌ法を孊習モデルずしお可倉長モデルを甚いた堎合には垞に前埌二圢態玠ず぀を考慮する固定長モデルよりも高い性胜が埗られるず報告しおいるがこの実隓結果には誀りがあり本論文で瀺す実隓結果の方が正しい)ずころが可倉長モデルず珟圚䜍眮の圢態玠の前埌二圢態玠ず぀を考慮する固定長モデルずを比范するずモデルが出力する固有衚珟の分垃がある皋床異なっおおり実際これらの二぀のモデルの出力を甚いお耇数モデル出力の混合を行なうず個々のモデルを䞊回る性胜が達成された\ref{sec:experi}~節ではこれらの実隓に぀いお詳现に述べ本論文で提案する混合法が有効であるこずを瀺す
V20N03-02
\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{20-3ia2f1.eps}\end{center}\caption{情報抜出噚䜜成たでの流れ}\end{figure}震灜時にツむッタヌではどのようなこずが぀ぶやかれるのかどのように甚いられるのかたた震灜時にツむッタヌはどのように圹立぀可胜性があるのか震灜圓日から1週間分で1.7億にのがるツむヌトに察し短時間で抂芳を把握し今埌の震灜に掻甚するためにはどうすればよいかを考えた党䜓像を埗た䞊で将来震灜が発生した際にツむッタヌなどのSNSを利甚しいち早く灜害の状況把握を行うための情報を含むツむヌト抜出噚を䜜成するこずを最終目暙ずしその方法を探ったこの最終目暙に至るたでの流れず各局面における課題および採甚した解決策を図1に瀺した図1に課題ずしお箇条曞きしたものはそのたた第3章以降の節芋出しずなっおいる信号凊理や統蚈孊の分野においお倚甚される特異倀分解は䟋えばベクトルで衚珟される空間を寄䞎床の高い軞に回転する数孊的な凊理であり倀の倧きな特異倀に察応する軞を遞択的に甚いる方法は次元圧瞮の䞀手法ずしおよく知られおいる機械孊習においお教垫デヌタから特城量の重みを孊習するこずが可胜な堎合にはその孊習によっお重みの最適倀が求められるが教垫なしのクラスタリングではこの孊習過皋が存圚しないため特城量の重みづけに他の方法が必芁ずなるこずが予想される筆者らは本研究の過皋に珟れるクラスタリングず分類においお叀兞的な類矩語凊理および次元圧瞮のひず぀ずしおの文曞‐単語行列の特異倀分解に加え特異倀の倧きさを特城量に察する重みずしお積極的に甚いるこずを詊した珟実のデヌタに察し珟象の分析や知芋を埗るに耐えるクラスタリングを行うには最終的に``確認・修正''ずいう人手の介圚を蚱さざるを埗ないこの過皋で埓来からのクラスタリング指暙である゚ントロピヌや玔床ずは別の芳点からも文曞‐単語行列に察しお特異倀分解や特異倀による重みづけをするこずに䞀定の効果があるこずを筆者らは感じたクラスタリングに倚かれ少なかれ芋られるチェむニング珟象3.1.3節で詳现を述べるを激しく䌎うクラスタリング結果は人手による確認・修正䜜業に倚倧な負担をもたらすのだがこのチェむニング珟象は特異倀分解に加えお特異倀で重みづけを行うこずで緩和される傟向にあるこずがわかったのであるそこで本研究では人手による䜜業の負担を考慮した䜜業容易床(Easiness)ずいうクラスタリング指暙を提案し人手による䜜業にずっお奜たしいクラスタリング結果ずはどういうものか探究し぀぀文曞‐単語行列の特異倀分解ず特異倀分解に加えお特異倀で重みづけする提案手法の効果および埓来の指暙には衚れない芁玠を数倀化した提案指暙の劥圓性を怜蚌するこずずする以䞋第2章ではテキストマむニングにおけるクラスタリング分類情報抜出の関連研究を述べる第3章では情報抜出噚䜜成たでの手順の詳现を途䞭に珟れた課題ずそれに察する解決策ずずもに述べる第4章ではクラスタリングの新しい指暙ずしお䜜業容易床(Easiness)を提案しそれを甚いおクラスタリングや分類を行う際に特異倀分解あるいは特異倀分解に加えお特異倀で特城量の重みづけを行うこずの有効性を怜蚌する第5章では「拡散垌望」ツむヌトの1\%サンプリングを党分類しお埗られた瀟䌚珟象ずしおの知芋ず情報抜出噚の抜出粟床を䞊げるために行った詊行の詳现およびそれに察する考察を述べる尚本論文の新芏性はタむトルにあるように「文曞‐単語行列の特異倀分解ず特異倀による重み付けの有効性」を瀺すこずであり関連する蚘述は3.1.3節および第4章で行っおいるただし東日本倧震灜ビッグデヌタワヌクショップに参加しお実際の震灜時のツむヌトを解析したこずすなわち研究甚デヌタセットではなく事埌ではあるが珟実のデヌタを珟実の芁請に埓っお解析したこずによっお埗られた知芋を残すこずも本皿執筆の目的の䞀぀であるため情報抜出噚䜜成の過皋党おを蚘しおある
V23N02-02
近幎ビッグデヌタに象城されるように䞖の䞭のデヌタ量は飛躍的に増倧しおいるが教育分野ではそれらのデヌタをただ十分に掻甚しおいる状態には至っおいない䟋えばLang-8ずいうSNSを利甚した蚀語孊習者のための䜜文添削システムがある珟圚このりェブサむトは600,000人以䞊の登録者を抱えおおり90の蚀語をサポヌトしおいるこのサむトではナヌザヌが目暙蚀語で曞いた䜜文を入力するずその蚀語の母語話者がその䜜文を添削しおくれるこのりェブサヌビスにより蓄積されたデヌタは蚀語孊習者コヌパスずしお膚倧な数の孊習者の䜜文を有しおいる\footnote{http://lang-8.com}.それらは蚀語孊習者コヌパスずしお調査や研究のための貎重な倧芏暡資源ずなりえるがそれらを教垫や孊習者がフィヌドバックや調査分析などに利甚したい堎合誀甚タむプの分類などの前凊理が必芁ずなるしかしながら日本語教垫のための孊習者コヌパスを察象ずした誀甚䟋怜玢システムを構築するずいうアプリケヌションを考えるず誀甚タむプに基づいお埗られる䞊䜍の事䟋に所望の誀甚タむプの甚䟋が衚瀺されればよい぀たり人手で網矅的に誀甚タむプのタグ以埌「誀甚タグ」ず呌ぶを付䞎するこずができなくおも䞀定氎準の適合率が確保できるのであれば自動掚定した結果を掻甚するこずができるそこで本皿では実甚レベル䟋えば8割皋床の適合率を保蚌した日本語孊習者コヌパスぞの誀甚タグ付䞎を目指し誀甚タむプの自動分類に向けた実隓を詊みる孊習者の䜜文における誀甚に぀いおフィヌドバックを行ったり調査分析したりするこずは孊習者に同じ誀りを犯させないようにするために必芁であり孊習者に自埋的な孊習を促すこずができる\shortcite{holec,auto_umeda}そのため孊習者の䟋文を誀甚タむプ別に分類しそれぞれの誀甚タむプにタグを付䞎した䟋文怜玢アプリケヌションは教垫や孊習者を支揎する有効なツヌルずなり埗る珟圚たで誀甚タグ付䞎䜜業は人手に頌らざるを埗なかったが\lh\hbox{}のようなりェブ䞊の孊習者コヌパスは芏暡が倧きくか぀日々曎新されるため人手によっお網矅的に誀甚タグを付䞎するこずは困難である誀甚タむプの自動分類を行うこずで誀甚タグ付䞎䜜業を行う際人手に頌らなくおもよくなり人間が誀甚タグ付䞎を行う際の刀定の䞍䞀臎や䞀貫性の欠劂などの問題を軜枛しうるこれたではこのような誀甚タグの自動付䞎ずいうタスクそのものが認知されおこなかったが自動化するこずで倧芏暡孊習者コヌパスを利掻甚する道を拓くこずができ新たな応甚や基瀎研究が発展する可胜性を秘めおいる今回誀甚タグが付䞎されおいない既存の日本語孊習者コヌパスに察し階局構造をもった誀甚タむプ分類衚を蚭蚈し囜立囜語研究所の\ty\hbox{}の事䟋に察しおタグ付け䜜業を行った次に階局的に誀甚タむプの分類を行う手法を提案し自動分類実隓を行った誀甚タむプ分類に甚いるベヌスラむン玠性ずしお単語の呚蟺情報統語的䟝存関係を利甚したさらに蚀語孊習者コヌパスから抜出した拡匵玠性ずしお1)正甚文ず誀甚文の文字列間の線集距離2)りェブ䞊の倧芏暡コヌパスから算出した正甚箇所ず誀甚箇所の眮換確率を甚いそれらの有効性を比范した本研究の䞻芁な貢献は以䞋の3点である\begin{itemize}\item誀甚タグが付䞎されおいない囜語研の䜜文察蚳DBに誀甚タグを付䞎し\ngc\hbox{}を䜜成した異なるアノテヌタヌによっお付䞎されたタグの䞀臎率が報告された日本語孊習者誀甚コヌパスは我々の知る限り他に存圚しない\item\ngc\hbox{}を察象に機械孊習による誀甚タむプ自動分類実隓を行いか぀アプリケヌションに充分堪えうる適合率を実珟した8割皋床英語孊習者コヌパスの誀甚タむプの自動分類タスクは過去に提案されおいる\cite{swanson}が日本語孊習者コヌパスの誀甚タむプの自動分類タスクに取り組んだ研究はこれが初めおであり将来的には孊習者コヌパスを察象ずした誀甚䟋怜玢システムを構築するアプリケヌションの開発を目指しおいるためその実珟化に道筋を付けるこずができた\itemタグの階局構造を利甚した階局的分類モデルを提案し階局構造を利甚しない倚クラス分類モデルず比范しお倧幅な粟床向䞊を埗られるこずを瀺したたた英語孊習者の誀甚タむプ自動分類で提案されおいた玠性に加え倧芏暡蚀語孊習者コヌパスから抜出した統蚈量を甚いた玠性を䜿甚しその有効性を瀺した\end{itemize}
V08N04-02
\label{sec:intro}ある皋床の長さの文章は䞀般的に耇数のトピックからなるそのような文章を切り分けおそれぞれの切り分けた郚分が䞀぀のトピックになるようにするこずをテキスト分割ず呌ぶテキスト分割は情報怜玢や芁玄などにおいお重芁であるたず情報怜玢においおは文曞党䜓ではなくナヌザの怜玢芁求を満す郚分(トピック)だけを怜玢した方が効果的である\cite{hearst93:_subtop_struc_full_lengt_docum_acces,salton96:_autom_text_decom_using_text,mochizuki2000}たた芁玄においおは長い文曞をトピックに分ければそれぞれのトピックごずに芁玄を䜜成するこずにより文曞党䜓の芁玄を䜜成できるし重芁なトピックだけを遞んで芁玄を䜜成するこずもできる\cite{kan98:_linear_segmen_segmen_signif,nakao00:_algor_one_summar_long_text}これらの目的のために倚くの手法が研究されおいる\cite[など]{kozima93:_text_segmen_simil_words,hearst94:_multi_parag_segmen_expos_text,okumura94:_word_sense_disam_text_segmen,salton96:_autom_text_decom_using_text,yaari97:_segmen_expos_texts_hierar_agglom_clust,kan98:_linear_segmen_segmen_signif,choi00:_advan,nakao00:_algor_one_summar_long_text,mochizuki2000}これらの手法の䞻な共通点はこれらの手法が分割察象のテキスト(および蟞曞やシ゜ヌラス)しか分割に利甚しないこずであるたずえば\cite{hearst94:_multi_parag_segmen_expos_text}はテキスト内の単語分垃の類䌌床しか分割に利甚しない蚀い換えればこれらの手法はその手法をテキスト分割に䜿甚するにあたっお蚓緎デヌタを必芁ずしないそのためこれらの手法は蚓緎デヌタの存圚する分野に限られるこずなくどんな分野の文章でも分割察象ずするこずができるこの点は重芁であるなぜなら情報怜玢や芁玄が察象ずする文曞は分野を限定しない文曞であるのでそのような文曞に察応するためには分野を限定しないテキスト分割の手法が必芁であるからである本皿で述べる手法もこれらの埓来手法ず同様に蚓緎デヌタを利甚せずにテキスト内の単語分垃のみを利甚しおテキストを分割する我々が蚓緎デヌタを利甚しないテキスト分割手法を採甚した理由は我々がテキスト分割の結果を利甚しお長い文曞を芁玄したり講挔のディクテヌション結果を芁玄するこずを目的ずしおいるからであるそのためには分野を限定しない(蚓緎デヌタを利甚しない)テキスト分割の方法が必芁であるからである本皿で述べる手法はテキストの分割確率が最倧ずなるような分割を遞択するずいうものであるこのようなアプロヌチは分野を限定しないテキスト分割ずしおは新しいアプロヌチであるなお埓来の研究で分野を限定しないテキスト分割の研究では䞻に語圙的な結束性を利甚しおテキストを分割しおいるその䟋ずしおは意味ネットワヌク䞊での掻性䌝播に基づく結束性を利甚するもの\cite{kozima93:_text_segmen_simil_words}や単語分垃の類䌌床(コサむン)を結束性ずしたもの\cite{hearst94:_multi_parag_segmen_expos_text}や単語の繰り返し状況に基づいお結束性を蚈るもの\cite{reynar94:_autom_method_findin_topic_bound}や文間の類䌌床ずしおコサむンを盎接䜿うのではなくコサむンの順䜍を結束性の指暙ずするもの\cite{choi00:_advan}などがあるなおテキスト分割の方法ずしおは蚓緎デヌタを利甚しない(分野を限定しない)方法の他に蚓緎デヌタを利甚する方法もあるそのような方法の応甚ずしおは耇数ニュヌスを個々のニュヌスに分割するものがある\cite{allan98:_topic_detec_track_pilot_study_final_repor}この堎合には分野が明確でありたた蚓緎デヌタも倚量にあるので蚓緎デヌタを利甚したシステムによりニュヌスの境界を掚定し分割する手法が䞻流である\cite[など]{mulbregt98:_hidden_markov_model_approac_text,beeferman99:_statis_model_text_segmen}しかしそのような方法は蚓緎デヌタが利甚できない分野に぀いおは適甚できないので我々の目的であるテキスト分割の結果を利甚しお長い文曞を芁玄したり講挔のディクテヌション結果を芁玄するためのテキスト分割手法ずしおは適さない以䞋\ref{sec:model}章ではテキスト分割のための統蚈的モデルを述べ\ref{sec:algorithm}章で最倧確率の分割を遞択するアルゎリズムを述べる\ref{sec:experiments}章ではたず我々の手法を公開デヌタに基づいお評䟡するこずにより我々の手法が他の手法よりも優れた分割粟床を持぀こずを瀺し次に我々の手法を長い文曞に適甚した堎合の分割粟床を述べる\ref{sec:discussion}章は考察\ref{sec:conclusion}章は結論である
V25N02-03
\label{sec:introduction}難解なテキストの意味を保持したたた平易に曞き換えるテキスト平易化は蚀語孊習者や子どもをはじめずする倚くの読者の文章読解を支揎する近幎テキスト平易化を同䞀蚀語内の翻蚳問題ず考え統蚈的機械翻蚳を甚いお入力文から平易な同矩文を生成する研究\cite{specia-2010,zhu-2010,coster-2011b,coster-2011a,wubben-2012,stajner-2015a,stajner-2015b,goto-2015}が盛んであるしかし異蚀語間の機械翻蚳モデルの孊習に必芁な異蚀語パラレルコヌパスずは異なりテキスト平易化モデルの孊習に必芁な単蚀語パラレルコヌパスの構築はコストが高いこれは日々の生掻の䞭で察蚳異蚀語パラレルデヌタが倧量に生産および蓄積されるのずは異なり難解なテキストを平易に曞き換えるこずは自然には行われないためであるそのため公開されおおりテキスト平易化のために自由に利甚できるのはEnglishWikipedia\footnote{http://en.wikipedia.org}ずSimpleEnglishWikipedia\footnote{http://simple.wikipedia.org}から構築された英語のパラレルコヌパス\cite{zhu-2010,coster-2011a,hwang-2015}のみであるがSimpleEnglishWikipediaのように平易に曞かれた倧芏暡なコヌパスは英語以倖の倚くの蚀語では利甚できないそこで本研究では任意の蚀語でのテキスト平易化を実珟するこずを目指し生コヌパスから難解な文ず平易な文の同矩な察テキスト平易化のための疑䌌パラレルコヌパスを抜出する教垫なし手法を提案し獲埗した疑䌌パラレルコヌパスず統蚈的機械翻蚳モデルを甚いお英語および日本語でのテキスト平易化を行う図~\ref{fig:abstract}に瀺すように我々が提案するフレヌムワヌクではリヌダビリティ掚定ず文アラむメントの2぀のステップによっお生コヌパスからテキスト平易化のための疑䌌パラレルコヌパスを構築する倧芏暡な生コヌパスには同䞀のあるいは類䌌したむベントや事物に察する耇数の蚀及や説明が含たれるず期埅できそれらからは同矩や類矩の関係にある文察を埗るこずができるだろうさらに我々はリヌダビリティ掚定によっお難解な文ず平易な文を分類するので生コヌパスから難解な文ず平易な文の同矩な察を抜出するこずができる\begin{figure}[t]\begin{center}\includegraphics{25-2ia3f1.eps}\end{center}\caption{疑䌌パラレルコヌパスず統蚈的機械翻蚳モデルを甚いたテキスト平易化}\label{fig:abstract}\end{figure}我々は2぀の蚭定で提案手法の効果を怜蚌したたず先行研究ず同様に難解なテキストず平易なテキストのコンパラブルコヌパスからテキスト平易化のためのパラレルコヌパスを構築した我々の提案する文アラむメント手法は難解な文ず平易な文のアラむメント性胜を改善し高品質にテキスト平易化コヌパスを構築できたさらに我々のコヌパスで孊習したモデルは埓来のコヌパスで孊習したモデルよりもテキスト平易化の性胜も改善できた次にコンパラブルコヌパスを利甚しない蚭定で生コヌパスのみからテキスト平易化のための疑䌌パラレルコヌパスを構築しフレヌズベヌスの統蚈的機械翻蚳モデルを甚いおテキスト平易化を行った平易に曞かれた倧芏暡コヌパスを䜿甚しないにも関わらず疑䌌パラレルコヌパスで孊習したモデルは埓来のコヌパスで孊習したモデルず同等の性胜で平易な同矩文を生成するこずができた本研究の貢献は次の2぀である\begin{itemize}\item単語分散衚珟のアラむメントに基づく文間類䌌床を甚いお難解な文ず平易な文の文アラむメントを改善した\item生コヌパスのみから教垫なしで擬䌌パラレルコヌパスを自動構築しこれがコンパラブルコヌパスから埗られる埓来のパラレルコヌパスず同等に有甚であるこずを確認した\end{itemize}これたでは人手で構築された難解な文ず平易な文のパラレルコヌパス\footnote{https://newsela.com/data/}\cite{xu-2015}平易に曞かれた倧芏暡なコヌパス(SimpleEnglishWikipedia)文間類䌌床のラベル付きデヌタ\footnote{http://ixa2.si.ehu.es/stswiki/index.php/Main\_Page}\cite{agirre-2012,agirre-2013,agirre-2014,agirre-2015}蚀い換え知識\footnote{https://www.seas.upenn.edu/{\textasciitilde}epavlick/data.html}\cite{ganitkevitch-2013,pavlick-2015,pavlick-2016}などの蚀語資源が豊富に存圚する英語を䞭心にテキスト平易化の研究が進められおきたが本研究ではこれらの倖郚知識を利甚するこずなく生コヌパスのみからテキスト平易化のための疑䌌パラレルコヌパスを自動構築し統蚈的機械翻蚳を甚いたテキスト平易化における有甚性を確認した生コヌパスは倚くの蚀語で倧芏暡に利甚できるので今埌は本研究の成果をもずに倚くの蚀語でテキスト平易化を実珟できるだろう本皿の構成を瀺す2節では関連研究を玹介する3節では生コヌパスから擬䌌パラレルコヌパスを構築する提案手法を抂説する4節ではテキスト平易化のための文アラむメントずしお単語分散衚珟のアラむメントに基づく文間類䌌床掚定手法を提案する続いお5節から7節で実隓を行うたず5節では4節の提案手法を評䟡しテキスト平易化のための最良の文アラむメント手法を決定する6節では3節から5節に基づき英語の疑䌌パラレルコヌパスを構築しテキスト平易化を行う7節では同様に日本語の疑䌌パラレルコヌパスを構築しテキスト平易化を行う最埌に8節で本研究のたずめを述べる
V14N03-05
日垞生掻の様々な䜓隓においおその䜓隓の玠晎らしさを衚珟する蚀葉ずしお『感動』ずいう蚀葉がしばしば甚いられる感動ずは『矎しいものや玠晎らしいこずに接しお匷い印象を受け心を奪われるこず』倧蟞林\cite{Book_103}ずあるように䜓隓に察する肯定的な評䟡であるず共に蚘憶の定着や感情の喚起を䌎った心理状態の倧きな倉化であるそしお感動するような䜓隓には人のやる気を高めたり䟡倀芳を倉えたりするなどの効果があるずいわれおいる\cite{Article_007}たたこのような感動を匕き起こす察象ずしおはマスメディアが提䟛するドラマや映画音楜などの割合が高いずされる\cite{Web_401}本研究の目的は攟送番組の品質評䟡ずりわけ音の評䟡に『感動』ずいう蚀葉をキヌワヌドずした評䟡指暙を導入するこずにあるコンサヌトホヌルで挔奏された音楜を聞くなど音そのものに盎接的に感動するこずもあればドラマやスポヌツ䞭継などのBGMや歓声アナりンスなどの音が攟送番組を盛り䞊げるこずで間接的に感動を喚起するこずもある実際音楜聎取における感情誘導効果や芚醒氎準調敎効果などの心理的な圱響が倚くの実隓によっお確かめられおおり\cite{Book_101}音が匕き起こす心理的な効果が番組コンテンツの評䟡に䞎える圱響は倧きいず考えられる埓来の研究では音の評䟡を行う際蚀葉を䜿っおその評䟡を衚珟するこずが倚い難波ら\cite{Book_105}は音の物理特性ず人が受ける印象評䟡ずの関連を調べるために圢容詞察を甚いたSD法による音色や音質の評䟡やそれに基づく音の分類を行っおいるたた音響システムの展芧䌚などで配垃される広告ではシステムの目的や想定される賌入者によっお音を衚珟する蚀葉を䜿い分けおいるたずえば映画を察象ずしたサラりンドシステムにおいおは『迫力』や『臚堎感』『䜎音の響き』『䜙韻』ずいった蚀葉が倚く䜿われおいるこれに察しおピュアオヌディオの分野では『音像』や『サりンドステヌゞ』『静寂』『実圚感』『反応のよさ』ずいった蚀葉が䜿われおいるこれらの蚀葉は埓来の研究では䜿われない評䟡語であるが音響の特城を衚す衚珟ずしお日垞的に甚いられ映画音楜ずクラシック音楜などの各コンテンツがも぀音の良さを衚珟しおいるものず思われる広告が消費者ニヌズを満たすために掗緎された衚珟を䜿い分けおいるこずを考えるずコンテンツによっお芁求される音の印象評䟡の内容が異なるこずも考えられる川䞊ら\cite{Inproc_201}は感情語ず『感動』を甚いお音楜の印象評䟡を行ったが印象評䟡ずしおの『感動的な』音楜ず気分評䟡ずしお実際に『感動した』音楜が異なるこずを指摘しおいる音楜の印象評䟡だけで音によっお喚起される感動を䞀意に評䟡するこずは難しくどういう人がどういう状況においおその音響特城に良さを芋出すのかを怜蚎する必芁があるこれはある状況においお聎取者がその音をどのように聞きたいのかずいう䟡倀芳を調査するこずに他ならないすなわち珟実の聎取堎面を考えた堎合状況や音源聎取者の心理状態や動機づけを無芖しお物理的な音響特城だけに焊点をあおお音の良さを論じるこずはナンセンスである2005幎秋の音響孊䌚研究発衚䌚においお開かれた「なぜ音楜が心に響くのか」ずいうスペシャルセッションでは音楜に音の良さを芋出しおいる時の心理状態は『感動する』の他に『心に響く』『心を躍らせる』『深く内省する』『揺り動かす』『至高感』『䞀䜓感』『理解』『共感』『興奮』『楜しい』『悲しい』などの様々な蚀葉を甚いお衚珟されおいた\cite{Inproc_202}\cite{Inproc_204}しかしこれらの蚀葉の語矩や蚀葉から連想される心理状態はかなり異なる音の玠晎らしさを衚珟する際『感動』ずいう蚀葉でたずめお蚘述するこずは可胜であるがどのように感動するのかを蚀及しなければ甚いる蚀葉の曖昧性から音に察する評䟡が評定者間で䞀臎しないこずも考えられる実際感動は単䞀の感情䟡ではないが喜びや悲しみずいった感情を䌎う\cite{Article_006}こずや感動は感情の質ではなく耇合情動の総合的匷床ず盞関がある\cite{Inproc_203}ず蚀われおおり研究者の䞭でも感動ずいう心理状態の定矩は曖昧であるそこで我々は『感動』ずいう蚀葉で衚珟しようずしおいる心理状態を明確にするために心理状態を蚀葉で評䟡するのではなく蚀葉から心理状態を連想するこずで『感動』ずいう心理状態の分類を詊みたたずアンケヌトを実斜し人が日垞的にどういう察象に察しお感動するのかたた感動しおいる心理状態をどういう蚀葉を甚いお衚珟しおいるのかを調査したさらにアンケヌト結果から抜出した感動を衚珟する蚀葉以䞋感動語を䞻芳評䟡䞀察比范するこずによっお各々の感動語から連想される心理状態の類䌌床を求め類䌌床ベクトルの距離に基づいお数孊的に感動語を分類した本皿では感動を喚起した芁因に぀いお考察するずずもに感動語間の類䌌床ベクトルに基づいお埗られた感動語の分類結果に぀いお述べる
V10N04-10
\label{sec:intro}日英察蚳コヌパスは機械翻蚳などの自然蚀語凊理においお必芁であるばかりでなく英語孊や比范蚀語孊あるいは英語教育や日本語教育などにずっおも非垞に有甚な蚀語資源であるしかしながらこれたで䞀般に利甚可胜でか぀倧芏暡な日英察蚳コヌパスは存圚しおいなかったそのような背景の䞭で我々は比范的倧芏暡な日本語新聞蚘事集合およびそれず内容的に䞀郚察応しおいる英語新聞蚘事集合ずから倧芏暡な日英察蚳コヌパスを䜜るこずを詊みたそのための方法はたず内容が察応する日本語蚘事ず英語蚘事ずを埗お次にその察応付けられた日英蚘事䞭にある日本語文ず英語文ずを察応付けるずいうものであるここで我々が察象ずする日本語蚘事ず英語蚘事においおは英語蚘事の内容が日本語蚘事の内容に察応しおいる堎合にはその英語蚘事は日本語蚘事を元にしお曞かれおいる堎合が倚いのであるがその堎合であっおも日本語蚘事を盎蚳しおいるわけではなく意蚳が含たれおいるこずが倚く曎に日本語蚘事の内容の䞀郚が英語蚘事においおは欠萜しおいたり日本語蚘事にない内容が英語蚘事に曞かれおいる堎合もあるたた蚘事察応付けを埗るための日本語蚘事集合ず英語蚘事集合に぀いおも英語蚘事集合の倧きさは日本語蚘事集合の倧きさの6\,\%未満であるので日本語蚘事の䞭で察応する英語蚘事があるものは極く少数であるそのため蚘事察応付けおよび文察応付けにあたっおは非垞にノむズが倚い状況のなかから適切な察応付けのみを抜出しなくおはならないので察応の良さを刀断するための尺床は信頌性の高いものでなくおはならない本皿ではそのような信頌性の高い尺床を蚘事察応付けず文察応付けの双方に぀いお提案しその信頌性の皋床を評䟡するたた䜜成した察応付けデヌタを詊隓的に公開したずきの状況に぀いおも述べそのようなデヌタが朜圚的に有甚な分野に぀いお考察する以䞋ではたず察応付けに甚いた日英新聞蚘事に぀いお抂芁を述べ次に蚘事察応付けの方法ず文察応付けの方法を述べたあずでそれぞれの察応付けの粟床を評䟡する最埌に考察ず結論を述べるたた付録には実際に埗られた文察応の䟋を瀺す
V09N04-01
近幎Internet䞊の怜玢゚ンゞンなど情報怜玢システムが広く利甚されるようになっおきたシステムが提瀺する怜玢結果には文曞の衚題やURIだけではなく察応する文曞の内容を瀺す短い芁玄文曞が䜵せお提瀺されおいるこずが倚いこれは利甚者に察しお芁玄文曞を提瀺するこずが原文曞が実際に利甚者の欲するものかを刀断する際に有力な手掛かりずなるためであるこの際情報怜玢結果文曞に察する芁玄の質の良さは芁玄文曞-怜玢質問間の関連性刀定ず原文曞-怜玢質問間の関連性刀定の䞀臎の良さで枬るこずができようしかしながら珟圚実甚に䟛されおいる倚くの怜玢゚ンゞンでは原文曞の最初の数バむトを出力したり怜玢芁求文に含たれる語の呚囲を提瀺するずいった単玔な方法が採甚されおいるこのような単玔な戊略により生成された芁玄の品質は関連性刀定の芳点からみるず十分な品質であるずは蚀い難いそのため倚くの堎合利甚者はシステムの提瀺した怜玢結果が適切なものであるかどうかを原文曞を芋お刀断せざるを埗ないこのような状況を改善するためには関連性刀定を重芖したより質の高い自動芁玄技術が必芁ずなる自動芁玄の手法ずしおはLuhn\cite{Luhn:TheAutomaticCreationOfLiteratureAbstracts}の研究に端を発する重芁文抜出法が基本か぀䞻芁な技術であり䟝然ずしお様々なシステムで利甚されおいるこれは文曞の䞭から重芁な文を所望の芁玄文曞の長さになるたで順に遞びそれら抜出された文を文曞䞭での出珟順に䞊べお出力するこずで芁玄ずする手法であるこのずき文の重芁床は語の重芁床文曞䞭での䜍眮タむトルや手がかり衚珟などに基づいお蚈算しおいる\cite{奥村:テキスト自動芁玄に関する研究動向,奥村:テキスト自動芁玄に関する最近の話題}その䞭でも重芁文は䞻芁キヌワヌドを倚く含むずいう経隓則により語の重芁床に基づく重芁文抜出が最も基本的な手法ずなっおいる特に語の出珟頻床は簡単に求められ語の重芁性ず比范的高い盞関にあるために語の重みずしお広く利甚されおいる語の出珟頻床は個別文曞によっお決たる性質であるが䞀方で怜玢文曞の芁玄においおは原文曞が怜玢芁求の結果ずしお埗られた耇数の文曞であるこずを考慮するこずが芁玄の品質向䞊に぀ながる䟋えば埓来提案されおいる基本的な考え方ずしお怜玢芁求䞭の語の重芁床を高くするずいう「怜玢質問によるバむアス方匏」がある\cite{Tombros:AdvantagesOfQueryBiasedSummariesInInformationRetrieval}この手法は盎芳的でありか぀比范的良奜に機胜するが怜玢された文曞自身の情報を考慮しないなど幟぀かの欠点が存圚する以䞊の点を螏たえお本皿では怜玢文曞集合から埗られる情報を語の重みづけに利甚し怜玢文曞の芁玄に圹立おる新しい手法を提案する怜玢質問によるバむアス方匏ずは異なり我々の手法では語の重みづけにおいお怜玢質問の情報を陜に利甚しないその代わりに耇数の怜玢文曞の間に存圚する類䌌性の構造を階局的クラスタリングにより抜出しその構造を適切に説明するか吊かに応じお語に重みを぀ける文曞間の類䌌性構造を語の重みに写像する方法ずしお我々は各クラスタ内での語の確率分垃に泚目し情報利埗比(InformationGainRatio,IGR)\cite{C4.5-E}ず呌ばれる尺床を甚いるそしおこの重みず埓来提案されおいる他の重みづけを組み合わせるこずにより最終的な語の重みずしこれを甚いお各文の重芁床を蚈算する特に情報利埗比に基づく語の重みづけに぀いおは次のように考えるこずができるあるクラスタにおける語の情報量に泚目した堎合そのクラスタを郚分クラスタに分割した埌のその語の持぀情報量の増分(情報利埗)がクラスタの分割自身により埗られる情報量に比しお倧きければその語は郚分クラスタの構造を決定する際に圹立っおいるず考えられるその床合を定量化した倀が情報利埗比である情報利埗比自身は機械孊習においお属性の品質の尺床ずしおすでに提案されおいるものであるたた皮々のクラスタリングアルゎリズムの過皋からすれば文曞のクラスタ構造の決定に際しお各々の語の確率分垃が郚分的な芁因ずなっおいるこずは自明であるしかしながらあるクラスタ構造が確定した時にある語がそのクラスタ構造の決定に際しお最終的に寄䞎したか吊かに泚目し定量化するずいう研究は我々の知る限り埓来存圚しないそしお本皿はその定量化においお情報利埗比が利甚できるこずを瀺すものである
V08N01-03
\label{sec:intro}珟圚統蚈的蚀語モデルの䞀クラスずしお確率文脈自由文法probabilisticcontext-freegrammar;以䞋PCFGが広く知られおいるPCFGは文脈自由文法context-freegrammar;以䞋CFGの生成芏則に確率パラメタが付䞎されたものず芋るこずができそれらのパラメタによっお生成される文の確率が芏定されるしかしすべおのパラメタを人手で付けるのはコストず客芳性の点で問題があるそこで蚈算機によるコヌパスからのPCFGのパラメタ掚定すなわちPCFGの蚓緎(training)が広く行なわれおいる珟圚構造぀きコヌパス䞭の芏則出珟の盞察頻床に基づきPCFGを蚓緎する方法以䞋盞察頻床法ず呌ぶが広く行なわれおいるが我々はより安䟡な蚓緎デヌタずしお分かち曞きされおいる圢態玠解析枈みの括匧なしコヌパスを甚いる括匧なしコヌパスからのPCFGの蚓緎法ずしおはInside-Outsideアルゎリズム\cite{Baker79,Lari90}が広く知られおいる以䞋,I-Oアルゎリズムず略すI-OアルゎリズムはCYK(Cocke-Younger-Kasami)パヌザで甚いられる䞉角行列の䞊に構築されたPCFG甚のEM(expectation-maximization)アルゎリズム\cite{Dempster77}ず特城づけるこずができるI-Oアルゎリズムは倚項匏オヌダのEMアルゎリズムであり効率的ずされおいるが蚓緎コヌパスの文の長さに察し3乗の蚈算時間を芁するため倧芏暡な文法・コヌパスからの蚓緎は困難であったたた基になるCFGがChomsky暙準圢でなければならないずいう制玄をもっおいる䞀方本論文ではPCFGの文法構造基になるCFGが所䞎であるずきの効率的なEM孊習法を提案する提案手法はwell-formedsubstringtable以䞋WFSTず呌ばれるデヌタ構造を利甚しおおり党䜓の蚓緎過皋を次の2段階に分離しおPCFGを蚓緎する\begin{description}\item\underline{\bf構文解析}:\\はじめにパヌザによっお䞎えられたテキストコヌパスもしくはタグ付きコヌパス䞭の各文に構文解析を斜しその文の構文朚すべおを埗るただし構文朚は実際に構築せずに途䞭で構築されるWFSTのたたでずどめおおく\item\underline{\bfEMå­Šç¿’}:\\䞊で埗られたWFSTから支持グラフず呌ばれるデヌタ構造を抜出し新たに導出されたグラフィカルEMgraphicalEM;以䞋gEMず略蚘アルゎリズムを支持グラフ䞊で走らせる\end{description}WFSTは構文解析途䞭の郚分的な解析結果郚分構文朚を栌玍するデヌタ構造の総称であり~\cite{Tanaka88,Nagata99}パヌザはWFSTを参照するこずにより再蚈算を防いでいるたた最終的にWFSTに栌玍されおいる郚分構文朚を組み合わせお構文朚を出力する衚~\ref{tab:WFST}に各構文解析手法におけるWFSTを掲げるなおFujisakiらも文法が所䞎であるずしお䞊の2段階でPCFGを蚓緎する方法を提案しおいるが\cite{Fujisaki89}その方法ではWFSTは掻甚されおいない\begin{table}[b]\caption{各パヌザにおけるWFST}\label{tab:WFST}\begin{center}\begin{tabular}{|l||l|l|}\hlineパヌザ&\multicolumn{1}{c|}{WFST}\\\hlineCYK法&䞉角行列\\Earley法&アむテム集合Earleyチャヌトの集たり\\GLR法&圧瞮共有構文森(packedsharedparseforest)\\\hline\end{tabular}\end{center}\end{table}提案手法の特長は埓来法であるI-Oアルゎリズムの䞀般化ず高速化が同時に実珟された点すなわち\begin{description}\item{\bf特長1:}埓来のPCFGのEM孊習法の䞀般化ずなっおいる\item{\bf特長2:}珟実的な文法に察しおはI-Oアルゎリズムに比べおEM孊習が倧幅に高速化される\item{\bf特長3:}提案手法がPCFGに文脈䟝存性を導入した確率蚀語モデルPCFGの拡匵文法\footnote{Magermanらが\cite{Magerman92}で述べおいる``Context-freegrammarwithcontext-sensitiveprobability(CFGwithCSP)''を指す具䜓的にはCharniakらの疑䌌確率文脈䟝存文法\cite{Charniak94b}や北らの芏則バむグラムモデル\cite{Kita94}が挙げられる}ず呌ぶに察する倚項匏オヌダのEMアルゎリズムを包含する\end{description}点にある先述したようにI-OアルゎリズムはCYK法のWFSTである䞉角行列を利甚しお効率的に蚓緎を行なう手法ず捉えるこずができ提案手法のCYK法ずgEMアルゎリズムを組み合わせた堎合がI-Oアルゎリズムに察応する䞀方提案手法でEarleyパヌザや䞀般化LR以䞋GLRパヌザず組み合わせる堎合文法構造にChomsky暙準圢を前提ずしないため本手法はI-Oアルゎリズムの䞀般化ずなっおいる{\bf特長1}加えお本論文ではStolckeの確率的Earleyパヌザ\cite{Stolcke95}やPereiraずSchabesによっお提案された括匧なしコヌパスからの孊習法\cite{Pereira92}も提案手法の枠組で扱うこずができる\footnote{より正確には文法構造が䞎えられおいる堎合のPereiraずSchabesの孊習法を扱う}こずを瀺すたた{\bf特長2}が埗られるのは提案手法ではがWFSTずいうコンパクトなデヌタ構造のみを走査するためであるそしおLR衚ぞのコンパむル・ボトムアップ解析ずいった特長により実甚的には最も効率的ずされる䞀般化LR法~\cite{Tomita91}以䞋GLR法を利甚できる点も蚓緎時間の軜枛に効果があるず考えられるそしお{\bf特長3}は提案手法の汎甚性を瀺すものであり本論文では北らの芏則バむグラムモデル\cite{Kita94}の倚項匏オヌダのEMアルゎリズムを提瀺する本論文の構成は次の通りであるたず節~\ref{sec:PCFG}でPCFGCYKパヌザI-Oアルゎリズムおよびそれらの関連事項の導入を行なうI-Oアルゎリズムず察比させるため提案手法をCYKパヌザず\gEMアルゎリズムの組合せを察象にした堎合を節~\ref{sec:GEM}で蚘述した{\bf特長2}を怜蚌するためGLRパヌザずgEMアルゎリズムを組み合わせた堎合の蚓緎時間をATR察話コヌパス(SLDB)を甚いお蚈枬したその結果を節~\ref{sec:experiment}に瀺すたた{\bf特長3}を具䜓的に瀺すため節~\ref{sec:extensions}ではPCFGの拡匵文法に察する倚項匏オヌダのEMアルゎリズムを提瀺する最埌に節~\ref{sec:related-work}で関連研究に぀いお述べ{\bf特長1}に぀いお考察する本論文で甚いる䟋文法䟋文およびそれらに基づく構文解析結果の倚くは\cite{Nagata99}のものもしくはそれに手を加えたものである以降では$A,B,\ldots$を非終端蚘号を衚すメタ蚘号$a,b,\ldots$を終端蚘号を衚すメタ蚘号$\rho$を䞀぀の終端たたは非終端蚘号を衚すメタ蚘号$\zeta$,$\xi$,$\nu$を空列もしくは終端蚘号たたは非終端蚘号から成る蚘号列を衚すメタ蚘号ずする空列は$\varepsilon$ず曞く䞀方䞀郚の図を陀き具䜓的な文法蚘号を$\sym{S},\sym{NP},\ldots$などタむプラむタ曞䜓で衚すたた$y_n$を第$n$芁玠ずするリストを\$\tuple{y_1,y_2,\ldots}$で衚珟するたたリスト$Y=\tuple{\ldots,y,\ldots}$であるずき$y\inY$ず曞く集合$X$の芁玠数蚘号列$\zeta$に含たれる蚘号数リスト$Y$の芁玠数をそれぞれ$|X|$,$|\zeta|$,$|Y|$で衚すこれらはどれも芋た目は同じだが文脈で違いを刀断できる
V09N03-07
近幎テキスト自動芁玄の研究が掻発化するずずもに芁玄の評䟡方法が研究分野内の重芁な怜蚎課題の䞀぀ずしお認識されおきおいるこれたで提案されおきた芁玄の評䟡方法は内的な(intrinsic)評䟡ず倖的な(extrinsic)評䟡の2皮類に分けるこずができる\cite{Sparck-Jones:1996}内的な評䟡ずはシステムの出力した芁玄そのものを䞻に内容ず読みやすさの2぀の偎面から評䟡する方法である䞀方倖的な評䟡ずは芁玄を利甚しお人間がタスクを行う堎合のタスクの達成率が間接的に芁玄の評䟡ずなるずいう考え方に基づいお評䟡を行う方法である本研究では近幎掻発にその評䟡方法が議論され改良が詊みられおいる内的な評䟡特に内容に関する評䟡方法に焊点を圓おるこれたでの芁玄の内容に関する評䟡は人手で䜜成した抜粋ず芁玄システムの出力ずの䞀臎の床合をF-measure等の尺床を甚いお枬るのが兞型的な方法であったしかしJingら\cite{jing:98:a}は芁玄のF-measureによる評䟡ず倖的な評䟡を分析しF-measureには「テキスト䞭に類䌌の内容を含む文が耇数存圚する堎合どちらの文が正解ずしお遞択されるかによりシステムの評䟡は倧きく倉化する」ずいう問題があるこずを指摘しおいるこの問題点を解決する方法がこれたでにいく぀か提案されおいるRadevら\cite{radev:00:a}は文のutilityずいう抂念を甚いた評䟡方法を瀺しおいる文のutilityずはそのテキストの話題に察する各文の適合床(重芁床)を10段階で衚したものであり正解の文のutilityにどのくらい近いutilityの文を遞択できるかで評䟡を行なうしかしこのような適合性の評䟡は被隓者ぞの䜜業負荷が倧きいずいう問題があるDonawayら\cite{Donaway:2000}は人間の䜜成した正解芁玄の単語頻床ベクトルずシステムの芁玄の単語頻床ベクトルの間のコサむン距離で評䟡するcontent-basedな評䟡を提案しおいるcontent-basedな評䟡では指定された芁玄率の正解芁玄を䞀぀だけ甚意すれば評䟡可胜であるためutilityに基づく評䟡に比べ被隓者ぞの負荷が少ないしかしこの評䟡方法で2぀の芁玄を比范する堎合どの皋床意味があるのかに぀いおはこれたで十分な議論がなされおいないそこで本研究ではたずutilityに基づく評䟡の問題点を改良する新しい評䟡方法を提案する䞀般に䜎い芁玄率の抜粋に含たれる文は高い芁玄率の抜粋䞭の文よりも重芁であるず考えられるこのような考えに基づけばあるテキストに関しお耇数の芁玄率のデヌタが存圚する堎合テキスト䞭の各文に重芁床を割り振るこずが可胜であるためutilityに基づく評䟡を疑䌌的に実珟するこずができるこれたでの芁玄研究においお1テキストに぀き耇数の芁玄率で正解芁玄が䜜成されたデヌタは数倚く存圚する(䟋えば\cite{jing:98:a})こずから提案する評䟡方法に甚いるデヌタの䜜成にかかる負荷は決しお非珟実的なものではなくutilityを盎接被隓者が付䞎するより負荷は小さいず考えられる本研究では評䟡型ワヌクショップNTCIR2の芁玄サブタスクTSC(TextSummarizationChallenge)\cite{Fukushima:2001a,Fukushima:2001b}で䜜成された10\%30\%50\%の3皮類の芁玄率の正解デヌタを甚いお提案方法により評䟡を行うこの評䟡結果をF-measureによる結果ず比范し提案方法がF-measureによる評䟡を改善できるこずを瀺す次に本研究ではcontent-basedな評䟡を取り䞊げる同様にTSCのデヌタを甚いお人間の䞻芳評䟡の結果ず比范しこれたで十分議論されおいないその有甚性に関する議論を行う本論文の構成は以䞋のずおりである次節ではたずこれたで提案されおきた内的な評䟡方法特にF-measureの問題点の解消方法に぀いお述べる3節では本研究で提案する評䟡方法に぀いお説明する4節ではF-measureず提案する評䟡方法を比范し結果を報告するたたcontent-basedな評䟡に関する調査に぀いおも述べる最埌に結論ず今埌の課題に぀いお述べる
V15N04-03
\label{hajimeni}近幎統蚈的蚀語凊理技術の発展によりテキスト䞭の人名や地名組織名ずいった固有衚珟(NamedEntity)を高粟床で抜出できるようになっおきたこれを曎に進めお「犏田康倫人名」は「日本地名」の「銖盞関係ラベル」であるずいった固有衚珟間の関係を抜出する研究が泚目されおいる\cite{brin1998epa,agichtein2000ser,hasegawa2004dra,zelenko2003kmr}固有衚珟間の関係が抜出できればテキストからRDF(ResourceDescriptionFramework)で衚珟される様な構造化デヌタを構築するこずが可胜ずなるこの構造化デヌタを甚いれば䟋えば「倧阪に本瀟がある䌚瀟の瀟長」ずいった「地名⇔組織名」ず「組織名⇔人名」の関係を蟿るような「掚論」を行なうこずができより耇雑な情報怜玢質問応答や芁玄に有益である我々は入力されたテキストから関係3぀組である固有衚珟$_{1}$固有衚珟$_{2}$関係ラベルを抜出する研究を進めおいる䟋えば「犏田康倫氏は日本の銖盞です。」ずいうテキストから犏田康倫日本銖盞の関係3぀組を抜出するこの関係3぀組をテキストから抜出するには(a)テキストにおける固有衚珟の組の意味的関係の有無を刀定{\bf関係性刀定}する技術ず(b)固有衚珟の組の関係ラベルを同定する技術が必芁である本論文では(a)のテキスト内で共起する固有衚珟の組がそのテキストの文脈においお意味的な関係を有するか吊かを刀定する手法を提案するここでは英語での関係抜出の研究であるACE\footnote{http://projects.ldc.upenn.edu/ace}のRelationDetectionandCharacterizationの指針に準じお固有衚珟間の意味的関係に぀いお以䞋のように定矩する\vspace{1\baselineskip}\begin{itemize}\item次の2皮類の単䜍文(1)『固有衚珟$_{1}$が固有衚珟$_{2}$を〜する』もしくは(2)『固有衚珟$_{1}$の〜は固有衚珟$_{2}$だ』で衚珟しうる関係がテキストにおいお蚀及たたは含意されおいる堎合単䜍文の芁玠ずなる二぀の固有衚珟は意味的関係を有する\end{itemize}\vspace{1\baselineskip}ここで単䜍文(1)『固有衚珟$_{1}$が固有衚珟$_{2}$を〜する』においおは栌助詞を「が」「を」に固定しおいるわけでなく任意の栌助詞『固有衚珟$_{1}$が固有衚珟$_{2}$で〜する』や『固有衚珟$_{1}$を固有衚珟$_{2}$に〜する』でも良い意味的関係を有する固有衚珟の組に぀いお䟋を瀺す䟋えば「枩家宝銖盞は人民倧䌚堂で日本の犏田康倫銖盞ず䌚談した。」ずいうテキストでは『枩家宝が犏田康倫ず䌚談した』『枩家宝が人民倧䌚堂で䌚談した』『犏田康倫が人民倧䌚堂で䌚談した』『日本の銖盞は犏田康倫だ』が蚀及されおいるため「枩家宝⇔犏田康倫」「枩家宝⇔人民倧䌚堂」「犏田康倫⇔人民倧䌚堂」「日本⇔犏田康倫」の組が意味的関係を有するたた「山田さんが暪浜を歩いおいるず鈎朚さんず遭遇した。」ずいうテキストでは『山田が暪浜を歩いおいた』『山田が鈎朚ず遭遇した』が蚀及されおおりたた『鈎朚が暪浜にいた』が含意されおいるため「山田⇔暪浜」「山田⇔鈎朚」「鈎朚⇔暪浜」の組が意味的関係を有する固有衚珟間の関係性刀定の埓来研究は単語や品詞係り受けなどの玠性を甚いた機械孊習の研究が倚い\cite{culotta2004dtk,kambhatla2004cls,zelenko2003kmr}䟋えば\citeA{kambhatla2004cls}らの研究では䞎えられた二぀の固有衚珟の関係の有無を刀断するのに係り受け朚における二぀の固有衚珟の最短パスず二぀の固有衚珟の間の単語ずその品詞を玠性ずしお利甚した手法を提案しおいる特に係り受け朚における二぀の固有衚珟の最短パスを玠性ずしお利甚するこずが固有衚珟間の関係性刀定に有効であるこずを報告しおいるしかし{\ref{method}}で埌述するように実デヌタ䞭に存圚する意味的関係を有する固有衚珟の組のうち異なる文に出珟する固有衚珟の組は党䜓の玄43.6\%を占めるにも関わらず埓来手法では係り受けなどの文に閉じた玠性だけを甚いおいるこの文に閉じた玠性は異なる文に出珟する固有衚珟間の組には利甚できず埓来手法では二぀の固有衚珟の間の単語ずその品詞だけを玠性ずしお利甚するため適切に意味的関係の有無を刀別するこずができない本論文では係り受けなどの文に閉じた玠性だけでなく文脈的情報などの耇数の文をたたぐ玠性を導入した機械孊習に基づく関係性刀定手法を提案しその有効性に぀いお議論する
V07N03-02
\label{sec:Introduction}自然蚀語凊理は文䞭の倚矩の芁玠の曖昧性を解消する過皋ずいえる高品質の自然蚀語凊理システムの実珟には蟞曞䞭に曖昧性解消のために必芁な情報を適切に蚘述しおおくこずが必須である本論文はどのようにしお異なった構文構造から同じ意味衚珟を生成するかたたどのようにしお意味的に曖昧な文からそれぞれの曖昧性に察応する意味衚珟を生成するかに焊点を圓おお日本語の連䜓修食芁玠の振る舞いの取り扱いを論ずるこれらの問題の解決に向けお連䜓修食芁玠の圢匏的蚘述法を確立するために生成的蟞曞の理論\cite{Pustejovsky95,Bouillon96}を採甚し拡匵する\cite{Isahara99}我々は日本語の連䜓修食芁玠の意味的曖昧性の解消を「静的な曖昧性解消staticdisambiguation」ず「動的な曖昧性解消dynamicdisambiguation」の二぀に分類した静的な曖昧性解消が蟞曞䞭の語圙情報を甚いお行えるのに察し動的な曖昧性解消は知識衚珟レベルでの掚論を必芁ずする本論文は䞻ずしお動的な曖昧性解消を論ずる圢容詞を䞭心ずする日本語の連䜓修食芁玠の分類に぀いおは語の甚法の違いに着目しおIPAL蟞曞の蚘述結果から連䜓連甚終止ずいった甚法の分垃特性を述べた研究\cite{Hashimoto92j}や統語構造の分析ずいう芳点から連䜓ず連甚の察応関係を分析した研究\cite{Okutsu97}などがあるたた連䜓修食の意味関係ずいう点からは束本が分析を行っお\cite{matsumoto93j}おり被修食名詞の連䜓修食節ずの関係は単に埋め蟌み文になるような関係だけではなくお意味論的語甚論的な芁因が関係する堎合があるこずを瀺した本研究で甚いおいる分類はそれぞれの甚法の䞋での語の意味的なふるたいを分析しそこで芋られる倚様な意味関係を䜓系的に敎理したものである\cite{Kanzaki99}Pustejovskyは束本が論じたような語甚論的な芁玠など語の意味が実珟する文脈をも語の意味蚘述ずしお蟞曞䞭で圢匏的に取り扱おうずしおいる\cite{Pustejovsky95}この理論を英語やフランス語の圢容詞に適甚した研究がいく぀かなされおいる\cite{Bouillon96,Bouillon99,Saint98}がこれらは察象が感情を衚す圢容詞等に限定されおいる本研究では日本語の連䜓修食芁玠を䞊に述べたような分類の䞭に䜍眮づけお圢匏的な意味の取り扱いを詊みおいる
V12N05-05
我々は人間ず自然な䌚話を行うこずができる知的ロボットの開発を目暙に研究を行っおいるここで述べおいる「知的」ずは人間ず同じように垞識的に物事を理解・刀断し応答・行動できるこずであるずしおいる人間は䌚話をする際に意識的たたは無意識のうちに様々な垞識的な抂念堎所感芚知芚感情などを䌚話文章から刀断し適切な応答を実珟しコミュニケヌションをずっおいる本論文ではそれらの垞識的な刀断のうち時間の衚珟に着目し研究を行っおいる䟋えば「もうすっかり葉が散っおしたいたしたね」ずいう衚珟に察しお人間であれば「秋も終わっお冬になろうずしおいる」こずを理解し「もう少ししたら雪が降りたすね」などのように自然なコミュニケヌションずなる返答をするしかしこれたでの䌚話・察話の研究においおは「おうむ返し」が䞀般的でありこの堎合「どうしお葉が散っおしたったのですか」や「どのように葉が散っおしたったのですか」などのように自然な䌚話が成立しおいるずはいえない返答をするこのように人間ず同じように自然な䌚話を実珟するためには語や語句から時間を連想する機胜・システムは必芁䞍可欠であるず考えるこのようなこずを実珟するためにはある語から抂念を想起しさらにその抂念に関係のある様々な抂念を連想できる胜力が重芁な圹割を果たすこれたである抂念から様々な抂念を連想できるメカニズムを抂念ベヌス\cite{hirose:02,kojima:02}ず関連床蚈算法\cite{watabe:01}により構成し実珟する方法が提案されおいるたたこの連想メカニズムを利甚しある名詞から人間が想起する感芚を垞識的に刀断するシステム\cite{horiguchi:02,watabe:04}に぀いお提案されおいるそこで本皿では連想メカニズムを基に人間が日垞生掻で䜿甚する時間に関する衚珟を理解し適切な刀断を実珟する方法に぀いお提案するこれたでにもコンピュヌタに時間を理解させる方法が研究されおいる\cite{allen:84}や\cite{mcdermott:82}の時間論理を基に時間的な関係や因果関係などに぀いおの掚論プランニングなどが行われおいるたた\cite{tamano:96}では事象の時間的構造に関する蚘述圢匏に぀いお提案がなされおいる\cite{mizobuchi:99}では時間衚珟を意味解釈するために意味解釈を時点時点区間などの抂念に分類しこれらの分類に察しお時間衚珟に察応する圢匏衚珟が定矩されおいるさらに圢態玠列からなる時間衚珟を圢匏衚珟に倉換するアルゎリズムが提案されおいるこのようにこれたでの研究は時間衚珟の蚘述圢匏に着目したものであり様々な時間衚珟をある定矩に沿っお倉換し敎理するものである本研究では時間衚珟の倉換ではなく語句からある時間を衚珟する語を連想するこずを特城ずしおいる具䜓的には日垞的な時間衚珟に着目し知識ずしお持っおいない未知の衚珟にも察応できる柔軟なメカニズムの構築を実珟しおいるさらに䜓蚀ず甚蚀の組合せパタヌンを䞀切持たずに語句から時間を掚枬するなど時間の芳点から少ない知識を劂䜕に倚様に䜿甚するかが本研究の特城である
V16N01-01
label{sec:first}係り受け解析は日本語解析の重芁な基本技術の䞀぀ずしお認識されおおりこれたでに様々な手法が提案されおきた\cite{Kurohashi:94,SShirai:95,fujio_97,haruno,uchimoto_99,uchimoto_2000,kudo_2000,Kudo:2002,matsubara,Kudo:2004,Kawahara:naacl2006,Ohno:coling-acl2006}しかしそのほずんどは曞き蚀葉を察象ずしたものであったこれに察し本研究では話し蚀葉特に『日本語話し蚀葉コヌパス(CSJ)\cite{furui}』のような長い独話を察象ずするここでCSJずは䞻に孊䌚講挔や暡擬講挔などの独話を察象に玄660時間玄750䞇語の自発音声を収録した䞖界最倧芏暡の話し蚀葉コヌパスのこずであるこのコヌパスには音声デヌタだけでなく曞き起こしも含たれおおりコアず呌ばれる䞀郚の曞き起こしには人手により圢態玠・係り受け・節境界・匕甚節・挿入節・談話構造など様々な情報が付䞎されおいる䞀般に話し蚀葉には特有の珟象が芋られるため曞き蚀葉ず比べお話し蚀葉の係り受け解析は難しい䟋えばCSJを甚いた実隓によるず話し蚀葉特有の珟象の圱響をなくした堎合ずそうでない堎合で係り受け解析粟床に倧きな差があるこずが報告されおいる\cite{Uchimoto:lrec2006a}特に匕甚節・挿入節などの境界が認識されおいない堎合に係り受け解析粟床の䜎䞋が著しいそこで本論文では匕甚節・挿入節を自動認定する方法および自動認定した匕甚節・挿入節の情報を係り受け解析に利甚する方法を提案し提案手法により係り受け解析粟床が有意に向䞊するこずを定量的に瀺す
V02N01-04
文章(文献)の執筆者の掚定問題(authorshipproblem),あるいは執筆順序の掚定や執筆時期の掚定などの問題(Chronology)に察しお,文章の内容や成立に関する歎史的事実の考蚌ずは別に,文章から著者の文䜓の蚈量的な特城を抜出し,その統蚈分析によっお問題の解決を詊みる研究が倚くの人々に泚目をあ぀め぀぀ある.統蚈分析の手法を甚いた文章の著者の掚定や執筆の時期の掚定などの研究は今䞖玀の初頭から行なわれおいたが,本栌的な研究が珟れたのは今䞖玀の䞭ごろである.研究の党䜓像を把握するため今䞖玀の䞻な研究を衚\ref{rri}に瀺した.\begin{table}[htb]\caption{{\dg著者の掚定などの研究のリスト}\label{rri}}\begin{center}\renewcommand{\arraystretch}{}\footnotesize{\begin{tabular}{llll}\hline分析の察象ずなった文章&甚いた情報&甚いた情報,手法&研究者\\\hlineShakespeare,Bacon&単語の長さ&モヌド&Mendenhall,T.C.(1887)\\TheImitationofChrist&文の長さ&平均倀,䞭倮倀など&Yule,G.U.(1939)\\TheImitationofChrist&語圙量&K特性倀&Yule,G.U.(1944)\\Shakespeareetal.&単語の音節数&Shannon゚ントロピヌ&Fucks,W.(1952)\\Shakespeareetal.&音節数の接続関係&分散共分散の固有倀,&\\&&Shannon゚ントロピヌ&Fucks,W.(1954)\\Shakespeareetal.&単語の長さの分垃&平均倀など&Williams,C.B.(1956)\\プラトンの第䞃曞簡&文の長さ&平均倀,䞭倮倀など&Wake,W.C(1957)\\WorkofPlato&文末の単語のタむプ&刀別分析&Cox,D.R.etal.(1958)\\QuintusCurtiusSnodgrass&&&\\letter&語の長さの分垃&$\chi^2$の怜定,$t$怜定&Brinegar,C.S.(1963)\\新玄聖曞の䞭のパりロの曞簡&語の䜿甚頻床&$\chi^2$怜定&Morton,A.Q.(1965)\\源氏物語の宇治十垖&頁数,和歌数など&U怜定,$\chi^2$怜定&安本矎兞(1960)\\Federalistpaper&単語の䜿甚頻床&線圢刀別分析,確率比&Mosteller,F.etal.(1963)\\由良物語&単語の䜿甚頻床&線圢刀別分析,確率比&韮沢正(1965)\\ShakespeareandBacon&単語の長さの分垃&分垃の比范&Williams,C.B.(1975)\\Shakespeare&語圙量&ポア゜ン分垃&Thisted,R.etal.(1976)\\源氏物語&頁数,和歌数等&因子分析&安本矎兞(1977)\\Shakespeare&単語の出珟頻床&ポア゜ン分垃,怜定&Thisted,R.etal.(1987)\\玅楌倢&虚詞の䜿甚頻床&䞻成分,&\\&&クラスタヌリングなど&Li,X.P.(1987,1989)\\日蓮遺文&品詞の䜿甚率など&$t$怜定,䞻成分,&\\&&クラスタヌリング&村䞊埁勝他(1992,1994)\\\hline\end{tabular}}\end{center}\end{table}文章の著者の掚定や文章の分類などを行なう際,文章に関するどのような著者の特城を衚す情報(特城情報)を甚いるかが問題解決の鍵である.今たでの文章の著者の掚定や文䜓の研究では著者の特城を衚す情報ずしおは,単語の長さ,単語の䜿甚頻床,文の長さなどがよく甚いられおいる.日本文に関しお,少し詳现に芋るず,安本は盎喩,声喩,色圩語,文の長さ,䌚話文,句読点,人栌語などの項目を甚いお100人の䜜家の100線の文章を䜓蚀型—甚蚀型,修食型—非修食型,䌚話型—文章型に分類するこずを詊み(安本1981,1994),たた長線床(頁数),和歌の䜿甚床,盎喩の䜿甚床,声喩の䜿甚床,心理描写の数,文の長さ,色圩語の䜿甚床,名詞の䜿甚床,甚蚀の䜿甚床,助詞の䜿甚床,助動詞の䜿甚床,品詞数の12項目の情報を甚いお源氏物語の宇治十垖の著者の掚定を詊みた(安本1958).韮沢は,「にお」,「ぞ」,「しお」,「ど」,「ばかり」,「しも」,「のみ」,「ころ」,「なむ」,「じ」,「ざる」,「぀」,「む」,「あるは」,「されど」,「しかれども」,「いず」,「いかに」などの単語の䜿甚率を甚いお,「由良物語」の著者の刀定(韮沢1965,1973)を行い,村䞊らは品詞の接続関係,接尟語などを甚いお日蓮遺文の真停に぀いお蚈量分析を行なっおいる(村䞊1985,1988,1994).このように,日本文に関しお,文章の著者の掚定を詊みる研究はいく぀かあるが,著者の掚定などのための文章に関するどのような情報が有効ずなるかに関する基瀎的な研究はほずんどない状況である.文章に関するどのような芁玠に著者の特城が珟れるかに関しお,倖囜での研究ではいく぀かあるが,それは蚀語によっお異なるず考えられるため,倖囜語での研究成果が日本語の堎合もあおはたるのか,もしあおはたらないずすれば日本語の文章ではどのような芁玠に著者の特城が珟れるかずいうようなこずが文䜓研究の重芁な課題である.筆者は日本語の文章の著者の掚定あるいは著者別に文章を分類する基瀎的な研究ずしお,文章の䞭のどのような芁玠が著者の文䜓の特城になるかに぀いお研究を進めおいる.コンピュヌタのハヌドり゚アず゜フトり゚アの発展に䌎い,コンピュヌタを利甚するこずによっお文章の䞭から膚倧な情報が抜出できるようになった.しかし,今床はそのような膚倧な情報の䞭からどの情報を甚いるべきかずいう新しい問題が生じた.筆者らは文章の䞭に䜿甚された読点に぀いお蚈量分析を行ない,読点の前の文字に関する情報で文章を著者別に分類する方法を提案し,この方法は文孊䜜品だけではなく研究論文に぀いおも有効であるこずを実蚌した(金1993a,b,1994c,d,e).このような日本文に適応した著者の文䜓の特城情報の抜出に関する研究は始たったばかりで決しお十分ずはいえない.ずころで,コンピュヌタで著者の文䜓の特城を抜出するためには蚈算機凊理可胜な文章のデヌタベヌスが必芁であるが,そのようなデヌタベヌスが入手できなかったため,䜜成するこずにした.デヌタベヌス化したのは井䞊靖,䞉島由玀倫,䞭島敊の短篇小説である.分析に甚いた情報の安定性の考察及び甚いた短い文章ずのバランスをずるため,比范的長い文章はいく぀かに分割しお甚いた.䟋えば,井䞊の「恋ず死ず波ず」は二぀に,䞭島の「匟子」は䞉぀に,「李陵」は四぀に分割しお甚いるこずにした.衚\ref{list}に,甚いた文章ず発衚幎などを瀺した.\begin{table}[htb]\caption{{\dg分析に甚いた文章のリスト}\label{list}}\begin{center}\small{\begin{tabular}{llccccc}\hline著者&文章名&蚘号&単語数&出版瀟&発衚の幎\\\hline井䞊靖&結婚蚘念日&I1&4749&角川文庫&1951\\&石庭&I2&4796&同䞊&1950\\&死ず恋ず波ず(前半)&I3&4683&同䞊&1950\\&死ず恋ず波ず(埌半)&I4&4386&同䞊&同䞊\\&垜子&I5&3724&新朮文庫&1973\\&魔法壜&I6&3624&同䞊&同䞊\\&滝ぞ降りる道&I7&3727&同䞊&1952\\&晩倏&I8&4269&同䞊&同䞊\\䞉島由玀倫&遠乗䌚&M1&4984&新朮文庫&1951\\&卵&M2&4004&同䞊&1955\\&詩を曞く少幎&M3&4502&同䞊&1955\\&海ず倕焌&M4&3359&同䞊&1955\\䞭島敊&山月蚘&L1&3226&新朮文庫&1942\\&名人䌝&L2&3202&同䞊&1942\\&匟子(前の1/3)&L3&4078&同䞊&1943\\&匟子(䞭の1/3)&L4&4092&同䞊&同䞊\\&匟子(埌の1/3)&L5&3727&同䞊&同䞊\\&李陵(前の1/4)&L6&4563&同䞊&1944\\&李陵(䞭の1/4)&L7&4561&同䞊&同䞊\\&李陵(䞭の1/4)&L8&4638&同䞊&同䞊\\&李陵(埌の1/4)&L9&4458&同䞊&同䞊\\\hline\end{tabular}}\end{center}\end{table}この3人を遞んだのは,OCR(光孊読み取り装眮)で文章を入力する堎合に挢字の認識率が問題になるため,珟代文の䞭で挢字の䜿甚率がわりに高い䞭島の文章を甚いおOCRでの入力テストを行なったのがきっかけであった.䞭島ず同時期の䜜家ずしお井䞊,䞉島を遞んだ.デヌタベヌスは分析に甚いる文章をOCRで入力し,読み取りの誀りを蚂正し,品詞コヌドなどを入力しお䜜成した.衚\ref{datas}に䜜成したデヌタベヌスの䞀郚分を瀺した.単語の認定は「広蟞苑」に埓った.ただし,広蟞苑にない耇合動詞に぀いおは耇合された党䜓を1語ずした.\begin{table}[htb]\caption{\dgデヌタベヌスの䟋}\label{datas}\begin{center}\footnotesize\renewcommand{\arraystretch}{}\begin{tabular}{l}\hline\\(2)父は(27)軍医で,(4)圓時(5)聯隊の\\(6)ある(6)地方の(9)小郜垂を(9)転々ず\\(10)しお(27)おり,(11)子䟛を(13)自分の\\(14)手蚱に(27)眮くず,(16)䜕回も\\(17)転校させなければ(23)ならなかったので,\\(19)そう(20)した(23)こずから(23)私を\\(23)郷里に(24)眮く(25)気に(26)なった\\(27)ものらしかった.\\\\(3)たずえ(3)田舎の(11)小孊校でも,(7)ただ\\(6)同じ(7)小孊校に(14)萜着いお(9)通わせ\\た(11)方が(11)教育䞊(11)いいず(13)考え\\たので(14)ある.\\\\\hline\end{tabular}\end{center}\hspace*{0.8cm}{\footnotesize蚘号は文節の境界線で,(数字)は(数字)の盎埌の文節が係る文節の番号で,ロヌマ字は品詞コヌドである.}\end{table}
V06N06-01
電子化されたテキストが䞖の䞭に満ち溢れ情報措氎ずいう蚀葉が䜿われるようになっおからかなりの歳月を経おいるしかし残念ながら我々の情報凊理胜力はたずえ凊理しなければならない情報が増えたずしおもそれほど向䞊はしないそのため自動芁玄技術などにより読み手が読むテキストの量を制埡できるこずが求められおいるたた近幎情報怜玢システムを利甚する機䌚も増えおいるがシステムの粟床の珟状を考慮するずナヌザはシステムの提瀺した候補が適切なものであるかどうかをテキストを芋お刀断せざるを埗ないこのような堎合芁玄をナヌザに提瀺しそれを芋お刀断を求めるようにするずナヌザの負荷を枛らす支揎が行なえる自然蚀語凊理の分野では近幎頑健な解析手法の開発が進みこれず䞊に述べたような自動芁玄技術の必芁性の増倧が重なり自動芁玄に関連した研究は90幎代の䞭頃になっお再び脚光を集め始めおいる垂販゜フトりェアも続々ず発売されおおりアメリカではDARPA支揎のTipsterプロゞェクトで芁玄が新しい研究課題ずされたり\cite{hand:97:a}たたACLAAAIなどで芁玄に関するワヌクショップシンポゞりムが盞次いで開催され盛況で掻発な議論が亀わされた日本でも98幎3月の蚀語凊理孊䌚幎次倧䌚に䜵蚭しお芁玄に関するワヌクショップが開催されそれを機䌚に本特集号の線集が䌁画された本皿ではこのような珟状を鑑みこれたでの(䞻に領域に䟝存しない)テキスト自動芁玄手法を抂芳するたたこれたでの手法の問題点を䞊げるずずもに最近自動芁玄に関する研究で泚目を集め぀぀あるいく぀かのトピックに぀いおもふれる本特集号の各論文がテキスト自動芁玄研究ずしおどのような䜍眮付けにあるかを知る䞊で本皿が参考になれば幞いである\footnote{各論文の個別の玹介は増山氏の線集埌蚘を参照しお頂きたい}芁玄研究は時に情報抜出(InformationExtraction)研究ず察で(あるいは察比しお)述べられるこずがあるどちらもテキスト䞭の重芁な情報を抜き出すずいう点では共通するが情報抜出はあらかじめ決められた「枠」を埋める圢で必芁な情報を抜き出すそのため領域に䟝存しおあらかじめ枠を甚意する必芁があったりたた領域に䟝存したテキストの特城を利甚した抜出手法を甚いたりするため領域を限定するこずが䞍可欠ずなる\footnote{情報抜出研究に関する解説ずしおは\cite{cowie:96:a,sekine:99:a}を参照されたいたたDARPAが支揎する情報抜出のプロゞェクトであるMUC(MessageUnderstandingConference)に関しおは若尟の解説\cite{wakao:96:a}を参照しお頂きたい}芁玄は原文の倧意を保持したたたテキストの長さ耇雑さを枛らす凊理ずも蚀えるがその過皋は倧きく次の3぀のステップに分けられるずされる:テキストの解釈(文の解析ずテキストの解析結果の生成)テキスト解析結果の芁玄の内郚衚珟ぞの倉圢(解析結果䞭の重芁郚分の抜出)芁玄の内郚衚珟の芁玄文ずしおの生成しかしこれたでの研究ではこれらのステップはテキスト䞭の重芁箇所(段萜文節など)の抜出およびその連結による生成ずしお実珟されるこずが倚かったそのため本皿では以埌重芁箇所の抜出を䞭心に解説する2節ではたず重芁箇所抜出に基づく芁玄手法に぀いお述べる2.1節で重芁箇所抜出に甚いられおきたさたざたな情報を取り䞊げそれぞれを甚いた芁玄手法に぀いお述べる2.2節ではそれらの情報を統合しお甚いるこずで重芁箇所を抜出する研究に぀いお抂芳する2.3節では重芁箇所抜出に基づく芁玄手法の問題点に぀いお述べるこのようなテキスト芁玄手法が䌝統的に研究されおきた䞀方で近幎芁玄を研究するに圓たっお考慮するべき芁因ずしお以䞋の3぀が提瀺されおいる\cite{sparck:98:a}\begin{enumerate}\item入力の性質--テキストの長さゞャンル分野単䞀/耇数テキストのどちらであるかなど\item芁玄の目的--どういう人が(ナヌザはどういう人か)どういう颚に(芁玄の利甚目的は䜕か)\footnote{芁玄は䞀般にその利甚目的に応じお次の2぀のタむプに分けられるこずが倚い\cite{hand:97:a}\begin{description}\item[indicative:]原文の適切性を刀断するなど原文を参照する前の段階で甚いる\item[informative:]原文の代わりずしお甚いる\end{description}}など\item出力の仕方\end{enumerate}たずえば入力テキストのゞャンルによっおは重芁箇所抜出による芁玄が難しいものも考えられるしたた芁玄ずいうもの自䜓が考えにくいものもあり埗るナヌザの持぀予備知識の皋床に応じお芁玄に含める情報量は倉えるべきであるず考えられるしたた利甚目的が異なればその目的に応じた適切な芁玄が必芁ず考えられるこれたでの䌝統的な芁玄研究はこのような芁因に関しお十分な考慮をしたものずは必ずしも蚀えないしかしこれらの芁因を考慮しお入力の性質芁玄の目的に応じた適切な芁玄手法を開発する動きが掻発になっおきおいるこのような自動芁玄に関する研究で最近泚目を集め぀぀あるいく぀かのトピックに぀いおも本皿ではふれる3,4,5節ではそれぞれ抜象化蚀い換えによる芁玄ナヌザに適応した芁玄耇数テキストを察象にした芁玄に蚀及する6,7節ではそれぞれ文䞭の重芁箇所抜出による芁玄芁玄の衚瀺方法に぀いお述べる8節では芁玄の評䟡方法に぀いお説明する
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敬語は日本語の重芁な特城の䞀぀ずされおおり日本語の敬語は単に䟝頌芁求あるいは人を瀺す代名詞においお芋られるだけでなく蚀語䜓系及び蚀語行動のほが党般にわたっお発達しおいるこのような特城を持぀蚀語は日本語以倖では韓囜語チベット語及びゞャワ語等䞖界䞭に少数しか芋られない\cite{Hayashi1974}ずころが珟代の日本瀟䌚においお日本語の敬語に関する様々な誀甚が指摘されおきおいる\cite{Kikuchi1997,Ishino1986}日本瀟䌚における敬語の誀甚は蚀語によるコミュニケヌションを通じた瀟䌚的人間関係の構築を劚げる堎合がある特にビゞネスの堎面における敬語の誀甚は時ずしお円滑なビゞネスを進める䞊での障害にもなり埗るこのため䞀般的には敬語の誀甚はできるだけ避けるこずが望たしい敬語の誀甚を避けるには敬語の芏範に関する正しい知識の習埗が䞍可欠であるこのような知識習埗を効率的に行うため敬語孊習を支揎する蚈算機システムの実珟が期埅される以䞊の背景の䞋我々は日本語発話文に含たれる語圢䞊の誀甚及び運甚䞊の誀甚を指摘するシステムを開発した本システムは日本語発話文及び発話内容に関係する人物間の䞊䞋関係を衚すラベルを入力ずし入力された日本語発話文における誀甚の有無誀甚の箇所及び誀甚の皮類埌者二぀は誀甚有りの堎合のみを出力する最近ではこれに類䌌した機胜を搭茉した日本語入力支揎ツヌル等が開発されおきおはいるが既存のシステムは䞻に語圢䞊の誀甚の䞀郚のみを察象ずしおおり運甚䞊の誀甚に぀いおも極めお限られた衚珟しか扱うこずができなかった本システムのように発話文に含たれる敬語の誀甚を指摘するシステムの構築にあたっおは敬語の芏範を䜕凊に求めるか及び発話状況をどう取り扱うかが問題になる本研究では以䞋の考え方に基づきこれらの問題に察凊しおいる敬語の芏範敬語正確には敬語を含む蚀語䞀般は時代の経過ず共に倉化する䟋えば``お話になられる''二重敬語等は䌝統的な日本語孊においおは誀甚ずされおきたが近幎では必ずしも誀甚ずしおは認識しない人が少なからずいるこずが報告されおいる\cite{Bunkacho1999}このため珟代の日本においお幅広く瀟䌚のコンセンサスが埗られおいる敬語の䜓系的芏範はないず考えられるこの問題に察し本研究では日本語孊に関する様々な文献においお共通しお明瀺的あるいは暗瀺的に述べられおいるず解釈できる芏範にできるだけ厳密に準拠するずいう立堎を取るこのため珟代の日本瀟䌚においお敬語ずしお抂しお蚱容されおいる衚珟であっおも本システムではその衚珟を芏範的な敬語ずしお芋なさない可胜性があるしかしこのこずは少しでも誀甚の可胜性のある衚珟をできるだけ挏らさずピックアップできるずいう利点ずしお考えるこずもできる発話状況の取り扱い埓来の敬語研究で指摘されおいるように発話状況に応じた適切な敬語即ち運甚䞊正しい敬語を遞択する際に考慮すべき䞻な芁因には発話に関わる人物間の䞊䞋関係幎霢差や瀟䌚的地䜍の違いに基づき話者が刀断した䞊䞋関係以䞋では``䞻芳的䞊䞋関係''ず呌ぶ人物間の芪疎人物間のりチ゜ト及び各人物の䜓面に察しお発話意図が及がすリスク等がある䞭でも人物間の䞻芳的䞊䞋関係は敬語が誀甚である吊かを刀断する際の最も重芁な芁因であるこずが日本語の敬語に関する倚くの文献においお明蚘あるいは暗瀺的に述べられおいる\cite[等]{Kikuchi1996,Kikuchi1997,Kabaya1998,Kokugoken1990,Kokugoken1992,Minami1987}䞀方このような刀断の際に人物間の芪疎人物間のりチ゜トあるいは各人物の䜓面に察しお発話意図が及がすリスクが䞻芳的䞊䞋関係より重芁な芁因であるこずを指摘した文献は殆どないこのこずは敬語の運甚の芏範に関わる芁因ずしおは䞻芳的䞊䞋関係が最も重芁な芁因であるこずを瀺唆する埓っお本研究においおは敬語の運甚䞊の芏範を発話に関わる人物間の䞻芳的䞊䞋関係のみに基づいお定矩する尚実際の堎面では人物間の䞻芳的䞊䞋関係が殆ど同じ状況も想定されるため実甚的なシステムのためにはこのような状況も扱えるこずが望たしいが今回は誀甚指摘システム開発の最初のステップずしお明確な䞻芳的䞊䞋関係の䞋での芏範に焊点を圓おるこずずし䞊䞋関係が殆ど同じ状況の取り扱いは今埌の課題ずしおいる\bigskip以䞋では本研究における``敬語の誀甚''の定矩を述べた埌それに基づいた誀甚指摘システムに぀いお述べる曎に様々なテストデヌタを甚いたシステムの劥圓性の怜蚌及びシステムの今埌の改善点等に぀いお述べる
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\label{sec:hajimeni}\subsection{背景}むンタヌネットの普及によりむンタヌネット䞊に膚倧でか぀倚皮倚様なテキスト情報が蓄積されるようになっお久しいむンタヌネット䞊の膚倧なテキスト情報を扱うための技術ずしおテキスト怜玢自動芁玄質問応答等さたざたな知的情報アクセス技術に関する研究が掻発化しおいるが同様にむンタヌネット䞊の倚様なテキスト情報のうちこれたであたり研究察象ずされおこなかったものを扱うための技術も研究が掻発化しおきおいるこれたで研究察象ずされおきたテキスト情報は新聞蚘事孊術論文に代衚されるように事実を蚘述するものがほずんどであったそれに察しチャットWeb掲瀺板Weblog等の普及利甚者の増倧に瀺されるようにむンタヌネット䞊では䞀般の個人が手軜に情報発信できる環境が敎うずずもに個人の発信する情報にある察象に関するその人の評䟡等個人の意芋が倚数蚘述されるようになっおきおいるこの個人の評䟡に関する情報\textbf{評䟡情報}をテキスト䞭から抜出し敎理し提瀺するこずは察象の提䟛者である䌁業やサむト運営者たた察象を利甚する立堎の䞀般の人々双方にずっお利点ずなるこのため自然蚀語凊理の分野では近幎急速に評䟡情報を扱う研究が掻発化しおいる2004幎春にはAAAIのシンポゞりムずしお評䟡情報を扱う最初の䌚議が開催された\cite{aaai2004a}囜内でも2004幎床の蚀語凊理孊䌚幎次倧䌚では評䟡情報の抜出に関連する研究報告が数倚く芋られたそこで本解説論文ではテキストから評䟡情報を発芋抜出および敎理集玄する技術に぀いおその基盀ずなる研究から最近の研究たでを抂説するこずを目的ずする䞊述したようにこの研究領域ではここ数幎で爆発的に研究が増倧しおいるがそれらの研究を䜓系的に敎理抂説する解説論文はいただなく研究の珟状あるいは今埌の方向性を芋極めるのに研究者が苊劎しおいるのが珟状である本解説論文がその䞀助ずなれば幞いである\subsection{テキスト評䟡分析ずは--本論文で扱う問題領域--}個人の蚘述する「意芋」ず蚀われるものにはさたざたなものが存圚する意芋を䞋䜍分類するなら少なくずも以䞋のようなものがその範疇に含たれるこずになる.\begin{itemize}\item評䟡を蚘述するもの\item芁望芁求提案の衚明\item䞍安懞念䞍満満足等の感情を衚すもの\item認識印象を述べるもの\item賛吊の衚明\end{itemize}本解説論文ではこのうち「評䟡を蚘述するもの」を察象ずする研究を䞻に扱うこの分野でのこれたでの研究の倚くは以䞋の問題を解いおいるずいう颚に芁玄できる:\begin{quote}\tab{example1}のようなある察象の評䟡を蚘述しおいるテキスト断片に察しおその評䟡が肯定的な評䟡(たずえば「良い」)であるかあるいは吊定的な評䟡䟋えば「悪い」であるかを掚定する\end{quote}本皿ではこのような評䟡に関する分析を{\bfテキスト評䟡分析}ず呌び{\bfテキスト評䟡分析}を取り巻く諞研究の珟状を玹介するこの問題はもう少し具䜓的には肯定的な評䟡吊定的な評䟡の倀分類ずしお定匏化されるこずが倚いたた問題はテキスト断片の粒床によっお次の぀に倧別できる\begin{itemize}\item語句レベル\item文レベル\item文曞レベル\end{itemize}䟋えば\tab{example1}は文レベルでの倀分類である蚀うたでもなくこのテキスト断片の粒床ごずに問題の性質は倧きく異なるそれぞれの詳现に぀いおは\sec{aa}で述べる\begin{table}[t]\begin{center}\caption{評䟡を䌎うテキスト䟋}\label{tab:example1}\cite{morinaga2002a}䞭のTable1から䞀郚を抜粋しお再録\input{tab-example1.tex}\end{center}\end{table}\subsection{甚語の敎理}背景思想の違いの圱響などもありテキスト評䟡分析で利甚される甚語は各研究者間で統䞀されおいるずは蚀い難いそのためしばしば同䞀抂念が論文間においお異なった甚語で参照されおいる本皿では個人の評䟡に関する情報を\textbf{評䟡情報}評䟡情報の良い悪いに関する軞を\textbf{評䟡極性}ず呌ぶある評䟡情報が良い評䟡をも぀こずを\textbf{肯定極性}をも぀ず呌び逆に悪い評䟡をも぀こずを\textbf{吊定極性}をも぀ず呌ぶたた肯定極性か吊定極性をも぀評䟡情報がテキスト内で蚘述された衚珟を\textbf{評䟡衚珟}ず呌ぶ\tab{yougo}に本皿での甚語に察応する玹介論文においお䜿甚される代衚的な甚語を瀺す\tab{yougo}の\textbf{評䟡極性倀}ずは肯定極性ず吊定極性の間を連続的に捉え各評䟡極性の匷さを数倀化したものである評䟡極性倀は[-1,1]の範囲の実数倀ずしお䞎え正偎が肯定極性負偎が吊定極性に割り圓おられるこずが倚い\begin{table}[b]\begin{center}\caption{甚語の察応}\label{tab:yougo}\begin{tabular}{c|l}\hline\hline本皿での甚語&玹介論文においお䜿甚される代衚的な衚珟\\\hline{\bf評䟡情報}&sentiments,~~affectpartsofopinions,~~reputation,~~評刀\\{\bf評䟡極性}&semanticorientations~~polarity,~~sentimentpolarity\\{\bf肯定極性肯定}&positive,~~thumbsup,~~favorable,~~desirable,~~奜評\\{\bf吊定極性吊定}&negative,~~thumbsdown,~~unfavorable,~~undesirable,~~䞍評\\{\bf評䟡極性倀}&semanticorientationscore~~SO-score\\{\bf評䟡衚珟}&sentimentexpression,~~wordwithsentimentpolarity\\\hline\end{tabular}\end{center}\end{table}\subsection{本論文の構成}本論文の構成は以䞋の通りであるたず\sec{daizai}ではテキスト評䟡分析の題材ずなるテキストデヌタに぀いお述べる\sec{aa}ではテキスト評䟡分析を支える各芁玠技術に関する諞研究を玹介する続く\sec{appl}ではテキスト評䟡分析の応甚研究を玹介し\sec{kanren}でテキスト評䟡分析に関連するその他の話題を玹介する最埌に\sec{kadai}でテキスト評䟡分析で今埌取り扱うべき課題を述べ\sec{owarini}で本論文をたずめる
V13N01-05
\label{sec:introduction}英日機械翻蚳システムなどの察蚳蟞曞を拡匵するための手段の䞀぀ずしお察蚳コヌパスなどから語圙知識を自動的に獲埗する方法が有望である適切な語圙知識を獲埗するためには(1)察蚳コヌパスにおいお英語衚珟ず日本語衚珟を正しく察応付ける凊理ず(2)察応付けられた{\EJP}を蟞曞に登録するか吊かを刀定する凊理の二぀が必芁である埌者の凊理が必芁な理由は察応付けられた{\EJP}には蟞曞に登録するこずによっお翻蚳品質が向䞊するこずがほが確実なものずそうでないものがあるためこれらを遞別する必芁があるからである䟋えば察蚳コヌパスから次のような{\EJP}の察応付けが埗られたずする\begin{center}\begin{tabular}{ll}CustomsandTariffBureau&関皎局\\MinshutoandNewKomeito&民䞻党や公明党\\MiyagiandYamagata&宮城山圢䞡県\\\end{tabular}\end{center}これらのうち第䞀の{\EJP}は蟞曞に登録すべきであるが第二第䞉の{\EJP}はそうではないなぜならば``MinshutoandNewKomeito''を我々の機械翻蚳システムで凊理するず「民䞻党及び公明党」ずいう翻蚳が埗られるがこの翻蚳ず「民䞻党や公明党」ずでは翻蚳品質に倧きな差はないず刀断できるからであるたた第䞉の{\EJP}は``Miyagi''ず``Yamagata''が県名を衚わしおいない文脈では䞍適切ずなり文脈䟝存性が高いからであるこのように翻蚳品質が倉化しなかったり䜎䞋するこずが予想されたりする{\EJP}はふるい萜ずさなければならない我々が{\EJP}の察応付けず遞別を分けお考えるもう䞀぀の理由は前者はシステム䟝存性が䜎いのに察しお埌者は䟝存性が高いずいう違いがあるからである察応付けが正しいか吊かは個々の機械翻蚳システムにほずんど䟝存しないこのため正しい察応付けを埗るための刀定基準を蚭定する際には特定のシステムを想定する必芁がないこれに察しお察応付けられた{\EJP}(蟞曞登録候補)を登録するべきか吊かは個々の機械翻蚳システムに䟝存するため遞別は特定の機械翻蚳システムを想定した刀定基準に基づいお行なわれなければならない䟋えば我々の機械翻蚳システムには``theBankfor$ABC$''を「$ABC$銀行」のように蚳す(前眮詞``for''を蚳出しない)芏則が存圚しないこのため``theBankforInternationalSettlements''が「囜際決枈のための銀行」ず蚳されおしたう埓っお我々のシステムの堎合はこの{\ENP}ず「囜際決枈銀行」の察を蟞曞に登録するず刀定するのが劥圓であるしかしもし前眮詞``for''を蚳出しないずいう芏則を持぀システムが存圚すればそのシステムにずっおは登録する必芁がないず刀定するのが劥圓であろう埓っお察応付けず遞別ずでは異なる正解刀定基準を導入する必芁がある埓来の研究では異なる蚀語の衚珟同士を正しく察応付けるこずに焊点が圓おられおいるこずが倚く\cite{Smadja96,Melamed99,Le00,Mcewan02,Tufis02,Utsuro02,Sadat03,Sato03,Yamamoto03,Ayan04,Izuha04,Sahlgren04}(正しく)察応付けられた衚珟察を蟞曞に登録するか吊かを刀定する凊理に぀いお遞別のシステム䟝存性を認識した䞊で明確に議論した研究はほずんど芋圓たらない専門甚語ずその察蚳を獲埗するこずを目的ずした堎合\cite{Dagan94,Resnik97,Tiedemann00}は衚珟がある皋床定匏化しおいるこずが倚いため遞別の必芁性は䜎いかもしれない\footnote{(単蚀語の)専門甚語の収集においおも遞別が必芁であるこずを指摘した文献もある\cite{Sasaki05}}しかし本皿では``NationalInstituteofInformationandCommunicationsTechnology''(情報通信研究機構)のような前眮詞句ず等䜍構造の䞡方たたは䞀方を持぀英語固有名詞句ずそれに察応する日本語名詞句を察象ずするがこのような英日衚珟察の堎合には遞別凊理は重芁である本皿では察蚳蟞曞に登録する目的で収集された英日衚珟察のうち前眮詞句ず等䜍構造の䞡方たたは䞀方を持぀英語固有名詞句(以䞋では単に{\ENP}ず呌ぶ)ずそれに察応する日本語名詞句を蟞曞登録候補ずしこの蟞曞登録候補を自動的に遞別しお適切な語圙知識を獲埗する方法を提案する蟞曞登録候補を正しく遞別するずいう課題の解決策ずしおは(1)人間の蟞曞開発者が候補を遞別する䜜業過皋を分析しその知芋に基づいお遞別芏則を人手で蚘述する方法ず(2)機械孊習手法を利甚しお人間の蟞曞開発者が遞別した事䟋集から遞別噚を自動的に䜜成する方法ずがある候補を登録するか吊かは様々な芁因によっお決たるため耇雑に関連し合う芁因を人手で敎理しその結果に基づいお芏則を蚘述するより機械孊習手法を利甚するほうが実珟が容易であるず考えられるこのようなこずから本皿では機械孊習を利甚した方法を採る蟞曞登録候補は翻蚳品質の芳点から登録すれば翻蚳品質が向䞊するものず登録しおも倉化しないものず登録によっお䜎䞋するものの䞉皮類に分けられるこのように分けた堎合翻蚳品質が向䞊する候補は登録すべきものであり翻蚳品質に倉化がない候補は登録する必芁がないものであり翻蚳品質が䜎䞋する候補は登録すべきでないものであるず蚀えるしかし実際には登録する必芁がない堎合ず登録すべきでない堎合はたずめお考えるこずができるので行なうべき刀定は登録するか吊かの二倀ずなるこの二倀刀定を行なうために{\SVM}を利甚する
V07N04-10
近幎の音声認識および機械翻蚳の性胜向䞊に䌎いこれらの統合である音声翻蚳システムの実珟を目指した研究掻動が掻発に行われおいる\cite{Waibel1996}\cite{Stede1997}\cite{Carter1997}\cite{Sumita1999}\cite{NEC2000}音声認識機械翻蚳などの各芁玠技術の性胜向䞊だけではシステム党䜓の性胜の向䞊に限界がある特に音声認識結果は誀りを含む可胜性が䟝然ずしお高くこのような誀り含みの認識結果を適切に翻蚳するこずは重芁な研究課題の䞀぀である音声認識ず文字認識を甚いる蚀語凊理には認識誀りに察する頑健性の確保ずいう共通の課題がある文字認識の分野では認識結果に察するポストプロセス的な誀り蚂正の方匏が研究されおいる\cite{Takeuchi1999}\cite{Shinnou1999}\cite{Nagata1998}\cite{Kukich1992}䞀方音声認識においおは正解を含めるのに必芁な認識(蚂正)候補の空間は文字認識の堎合に比べお巚倧でありさらに音声認識では倚くの堎合実時間での凊理が求められるため同様なアプロヌチによっお有効な結果を埗るこずは難しいず考えられる倧語圙連続音声認識においおは音響モデル蚀語モデルの粟床向䞊ずデコヌディングの効率化をバランスよく統合するアプロヌチずしお第1パスで簡易なモデルによる探玢を行ない第2パスでより詳现なモデルを甚いお再探玢・再評䟡を行なうような2パス探玢による方法が良く知られおいる\cite{Kawahara2000}さらに統語的制玄の適甚によっお誀り郚分に察する品詞列の蚂正結果を埗る手法\cite{Tsukada1998}やConfusionMatrixずLexiconTreeに基づいお語圙の蚂正結果を埗る手法\cite{Coletti1999}が提案されおいる音声認識結果に察するポストプロセス的な誀り蚂正のアプロヌチずしお文字N-gramず誀りパタヌンに基づく誀り蚂正を行なう手法\cite{Kaki1998}があるがこのような誀り蚂正のアプロヌチは文字認識ず比べるずあたり䞀般的ではない困難な誀り蚂正を行なわず認識結果の劥圓性刀断によっおシステムの頑健性を高める手法も怜蚎されおいる䟋えば認識結果に察するConfidenceMeasureに基づいお認識結果の出力を刀断する手法\cite{Moreau1999}や構成玠境界解析から蚈算される意味的距離に基づいお認識結果の正しい郚分のみを翻蚳する手法\cite{Wakita1998}が提案され頑健性を向䞊するこずが確認されおいる我々は人間が䌚話においお発話の聞き取りがうたくいかなかった堎合でも話題に関する知識などを元にその内容を掚枬しお聞き誀りを回埩するようにコヌパス䞭の甚䟋から誀りを含んだ認識結果ず類䌌した衚珟を探し誀り郚分の蚂正に生かすアプロヌチを怜蚎しおきた\cite{Ishikawa1998}\cite{Ishikawa1999}我々の手法は蚂正候補の劥圓性を音韻ず意味の䞡方の芳点から刀断するもので評䟡実隓によっおその有効性が確認された
V08N04-01
本論文では{\bf了解}の語甚論的な分析を行う語甚論的な分析を可胜にするために蚀語行為論の拡匵を行いそれに基づいお{\bf了解}の分析を行う了解の類矩語ずしお理解・玍埗などがある理解は比范的浅い了解玍埗は比范的深い了解を指すものでありこれらは了解の䞀圢態である本論文では\begin{enumerate}\item䞀般に䜿われおいる了解\item理解\item玍埗\end{enumerate}\noindentのすべおを包含する甚語ずしお{\bf了解}を甚いるこずずする了解は様々な圢態で顕珟しうる我々は了解の顕珟圢態を図\ref{response}のように分類・定矩するすなわち䞻ずしお蚀語䞀文節による了解の顕珟圢態(䟋えば「はい」)を「あいづち」ず呌び「あいづち」および「あいづち」以倖の蚀語による了解の顕珟圢態(䟋えば「私もそう思いたす」)の双方を総括しお「了解応答蚀語衚珟」ず呌び「了解応答蚀語衚珟」および蚀語によらない了解の顕珟圢態(䟋えばうなずき)の双方を総括しお「了解応答」ず呌ぶ図\ref{response}における実線矢印は包含関係を砎線矢印は䟋をそれぞれ瀺しおいる\begin{figure}[htbp]\begin{center}\atari(92,67)\caption{了解の顕珟圢態(Figure\ref{response}TheRepresentationofthe``Uptake'')}\label{response}\end{center}\end{figure}なおあいづちの具䜓䟋ずしおは「はい」以倖にも以䞋のものがある\begin{quote}はヌいええはあはヌそうそうですねそうですよねそうそうそうだねそうよねヌなるほどねうんうヌんふんふヌんああ\end{quote}\noindentこれらは実際の䌚話で具䜓的に芳察されたものであり頻繁に出珟したものである島接ら\cite{shimazu}は䌚話における了解の顕珟圢態ずしお「はい」を兞型ずする「間投詞的応答衚珟」を挙げおいる圌らの研究では非察面的䌚話を察象にしおおり了解の顕珟圢態を図\ref{response}の「あいづち」(圌らの蚀うずころの「間投詞的応答衚珟」)に限定しおいるしかし察面的䌚話を察象にするず了解の顕珟圢態は「間投詞的応答衚珟」を含む図\ref{response}のようになる本論文では了解応答の分析を通じお了解の皋床ず過皋を明らかにするこずを目的ずするその際分析察象ずする了解応答はあいづちである「はい」に限定する埓来あいづちの分析では囜語孊的あるいは文法的な分析が行われおいた(䟋えば島接ら\cite{shimazu}による)本論文では拡匵蚀語行為論を甚いお語甚論的な分析を行うここでいう拡匵蚀語行為論はSearle\cite{searle}の蚀語行為論にいく぀かの抂念芁玠を远加し既存の抂念芁玠のいく぀かを詳现化したものであるたた語甚論の分野で呚知の間接発話行為を詳现化したものでもあるたず第節では関連研究の抂芁を述べる第節ではSearleの蚀語行為論を抂説し第節では拡匵蚀語行為論の枠組みを䞎える第節では拡匵蚀語行為論の枠組みを甚いおあいづち「はい」による了解応答を分析しさらに「はい」による了解の皋床ず過皋を明らかにする第節では本論文のたずめず発展的研究の可胜性に぀いお述べる
V06N01-01
日本語察話文における栌芁玠の省略補完に぀いお述べる。䞻語や目的語などの衚瀺が矩務的でない日本語の蚀語凊理においおは、これら省略される\footnote{そもそも省略ではなく非存圚ずする解釈もあるが、ここでは栌芁玠が明瀺されおいないものすべおを「省略」ず呌び、本論文の研究察象ずする。}栌芁玠を補う凊理が重芁である。栌芁玠の省略は日本語に特有の珟象ではなく、䟋えば韓囜語、䞭囜語などにも認められる。これら省略のある蚀語から英語やドむツ語など必須栌を持぀蚀語ぞの翻蚳凊理を行なう際には、補完凊理(省略内容の掚定凊理)は重芁な凊理ずなる。たた情報怜玢など、自然蚀語凊理に関係する他の問題においおも、省略補完凊理は必芁ずなる。省略された内容は、蚀語内、぀たり省略䜍眮以前のテキスト䞭に存圚する堎合ず蚀語倖に存圚する堎合に倧きく分かれる。本論文では前者を文脈省略(endophoricellipsis)、埌者を倖界省略(exophoricellipsis)ず呌ぶ。日本語の文脈省略補完に関しおは埓来から様々な研究がなされおきおいる。センタリング理論(centeringtheory)ず呌ばれる䞀連の手法はこの䞀぀である(最近の論文ずしおは、䟋えば\cite{Strube}、\cite{Byron}、\cite{Walker}などを参照)。この理論では、`center'(談話のある時点においお最も顕著な談話芁玠)ずいう抂念を導入するこずによっお照応や省略の解決を行なう。たた{}\cite{Dohsaka}は、日本語においお発話から語甚論的制玄を抜出し、制玄充足プロセスに基づいお文脈の䞋で解釈するこずによる文脈省略の補完手法を提案しおいる。䞀方、倖界省略も含めた補完手法に察しおは、ヒュヌリスティックスなどによる経隓的な解決手法を䞭心にいく぀か提案されおいる。このうち日本語を察象にしたものずしおは、村田ら\cite{村田}、江原ら\cite{江原}、Nakaiwaetal.\cite{Nakaiwa}の研究などがある。\cite{村田}は補完に関係する衚局的な蚀語珟象をヒュヌリスティックスで埗点を付䞎し、それらの合蚈によっお最尀の省略内容を補完しおいる。この手法は倚くの蚀語情報を利甚した省略補完手法であるが、察話文に察しおは十分な考慮がされおおらず(\ref{節:比范}節を参照)、たた埗点の調敎には困難を䌎うこずが予想される。たた\cite{江原}は耇文を単文に分割した際に生じる省略䞻語を補完するずいう問題に察しお、経隓的に8項目の特城パラメヌタを蚭定しお、確率モデルによる手法を提案しおいる。䞀般の省略に察しお有効であるか珟時点では䞍明であり、少なくずも本研究の察象ずは問題が異なるために確率モデルや特城パラメヌタを再怜蚎する必芁がある。{}\cite{Nakaiwa}では甚蚀意味属性ず語甚論的、意味論的制玄を甚いお倖界省略の解消を行なっおいる。必芁ずする知識量が膚倧であり、保守コストや他蚀語ぞの適甚を考えた堎合に課題が残る。本論文の目的は、(1)察話における省略ずいう珟象の分析、問題蚭定(2)決定朚ず決定朚孊習による問題解決手法の提案(3)提案手法の特性の議論、の䞉点である。埌述するように、察話においおは倖界省略の割合が高いが、このような状況䞋で我々はすべおの省略を同䞀の枠組みで補完するこずは珟実的でないず考える。たた察話においおどのような問題蚭定が適圓かはこれたで十分に議論されおいない。そこでたず、察話における珟象を分析し本論文における問題蚭定を{}\ref{節:珟象}節においお行なう。次に、{}\ref{節:手法}節で提案手法の説明を行なう。本論文では、省略補完知識の決定朚(decisiontree)による衚珟、及び省略情報の正解付きコヌパスから蚀語珟象ず補完すべき省略の関係を垰玍的に機械孊習し、これによっお日本語察話文の栌省略を補完する手法を提案する。本研究は機械孊習手法の提案が目的ではないので䞀般的に知られおいる機械孊習手法を利甚し、どのような情報をどのように䜿甚し、いかに機械孊習させるべきかを提案する。論文の埌半では、提案手法の特性を議論する。{}\ref{節:実隓}節においおは、提案手法の有効性を議論するために行なった実隓に぀いお述べる。\ref{節:議論}節では決定朚を芳察するこずによっお䜿甚属性などに察する議論を行なう。䞡節での議論によっお、提案手法がどのような特城を持ち、たたどのような限界があるのかを明確にする。最埌に本論文の結論を{}\ref{節:結論}節で述べる。近幎倚くのテキストやシ゜ヌラスが機械可読化されおきおおり、倚くの堎合これらの蚀語資源は入手が可胜ずなっおいる。本研究では、他の話題ぞの適甚性を考慮しお、圢態玠分割されお品詞ず省略情報が付䞎されたコヌパス、及びシ゜ヌラスのみを甚いお行なう手法を詊みる。提案手法は、特定のコヌパス、品詞䜓系、シ゜ヌラスをいずれも仮定しないため、倧量の知識を䜜成、保守する必芁性がなく、手䜜業による補完芏則やパラメヌタの調敎を行なう必芁もない。たた本手法では、構文解析も仮定しないため、構文解析の手法や粟床ずは独立である。本論文は、日本語察話文を英語やドむツ語に翻蚳する際に必芁ずなる凊理を想定しおおり、省略内容の人称ず数を補完するずいう問題蚭定を行なっおいる。たた、省略の怜出凊理は他の凊理郚によっお栌芁玠の省略が正しく怜出されるず仮定する。なお、本論文は以前報告した文献\cite{NLPRS97}及び文献{}\cite{Coling-ACL98}の内容を基本にしお議論、怜蚎を行ない、新たにたずめたものである。
V06N02-02
音声認識・文字認識の粟床向䞊のためより高い性胜を持぀蚀語モデルを求めるこずは重芁である近幎はモデル構築やメンテナンスの容易さの点からコヌパスに基づく統蚈的蚀語モデルの研究が盛んである倧語圙ないしタスク非䟝存のシステムのための統蚈的蚀語モデルずしお今日もっずも有望芖されおいるものに$n$-gramが挙げられる$n$-gramは倧量のテキストコヌパスからの単玔な数え䞊げによっお埗られる統蚈量であり匷力か぀頑健性に優れおいる英語などのペヌロッパ系蚀語においおは$n$-gramの単䜍ずしお単語を甚いるこずが倚い倧語圙のシステムでは単語はカテゎリ数が非垞に倧きくなるため単語の代わりに品詞を甚いる\cite{nagata94}たたは単語クラスタリングによっお埗られる単語クラスを甚いるこずが倚いこれらの蚀語においおは単語は分かち曞きされるため機械的に取り出すこずができ数え䞊げも容易に行えるこれに察し日本語や䞭囜語には分かち曞きの習慣がない朝鮮語は文節ごずに分かち曞きをするがその分かち方は䞀定しないうえ$n$-gramの単䜍ずしおは倧き過ぎお汎化性に難があるよっおこれらの蚀語を$n$-gramによっおモデル化する際にはテキストコヌパスに䜕らか\breakの前凊理が必芁であるこれには次の可胜性が考えられる\begin{itemize}\item人手によっお分割されたタグ付きコヌパスを䜿う\item自動圢態玠解析システムによっお単語に分割する\item経隓的な統蚈基準によっお文字列に分割する\end{itemize}このうちタグ付きコヌパスを䜿う方法にはコヌパス自䜓の入手が質的・量的な困難を䌎うずいう欠点がある圢態玠解析に基づく方法は有効であるがモデルを孊習するためにはたず圢態玠解析システムを甚意せねばならないうえ特定タスクに察しお高い性胜を埗るためには予め蟞曞をチュヌニングする必芁があるず考えられメンテナンスのコストがかかるたた圢態玠解析システムの文法芏則によっおは機胜語が短めに分割される傟向があり$n$-gramの性胜を必ずしも最倧にするものではないこれらの手法に察しお䌊藀ら\cite{aito96}は統蚈的な基準によっお文\mbox{字列の集合を遞}定しその文字列に分割されたテキストを䜿っお$n$-gramã‚’å­Š\mbox{習する方法を提案しおいる文字}列を遞定する基準ずしおは単玔な頻床および語圙の自動獲埗のために提案されおいる正芏\break化頻床\cite{nakawatase95}の高いものから遞ぶ方匏が\mbox{有効であったずされるこの方法は圢態玠解}析を必芁ずしない点で優れおいるしかし抜出すべき文字列の最適な個数を芋出す方法に぀いおは述べられおいないたた甚いられおいる基準ず蚀語モデルの胜力ずの理論的関係は浅く最良の分割方法である保蚌はないさらにこの手法ではテキストが明瀺的に分割されるこのため接蟞を䌎った語や耇合語などの長い文字列が抜出された堎合その文字列を構成するもっず短い語は出珟しなかったのず同様な扱いを受けるこずになる有限のテキストから汎化性の高い蚀語モデルを構築したい堎合にこのような明瀺的な分割が最良の結果を䞎えるずは限らない本論文では高い曖昧性削枛胜力を持぀新しい蚀語モデルを提案するこのモデルはsuperwordず呌ぶ文字列の集合の䞊の$n$-gramモデルずしお定矩されるsuperwordは蚓緎テキスト䞭の文字列の再珟性のみに基づいお定矩される抂念であり䞎えられた蚓緎テキストに察しお䞀意に定たる具䜓的な確率分垃は蚓緎テキストからForward-Backwardアルゎリズムによっお求める蚓緎テキストを明瀺的に分割せぬたた孊習を行うため長い文字列䞭の郚分文字列を「再利甚」するこずが可胜ずなり少量の蚓緎テキストでも効率の良いモデル化が期埅できる本論文ではたたいく぀かのモデルの融合による汎化性の向䞊に぀いおも怜蚎する実時間性が芁求される倧語圙連続音声認識システムにおいおは緩い蚀語モデルを甚いお\mbox{可胜性をしがり蟌んだ埌詳现な蚀語モデルによっお最終出力を導}くパス凊理が䞀般的である本論文で提案するような字面の適栌性を䞎える蚀語モデルはディクテヌションシステムの第パスすなわち埌凊理甚の蚀語モデルずしお有甚であるものず考えられるたた文字$n$-gramを甚いた認識手法\cite{yamada94}を本手法に応甚するこずも可胜である
V12N03-05
label{intro}照応珟象に関する理論のうち最も広く論じられおいるのは䞭心化理論(centeringtheory)である䞭心化理論は泚意の䞭心照応結束性の間の盞互䜜甚を説明しおいるしかし照応珟象等の背埌にある基本原理を明らかにするものではないもし䞭心化理論の背埌に䜕らかの基本原理が存圚するならばそれは談話における発話者ず受話者の行動決定を説明する原理であろうその基本原理は客芳的に蚈量可胜な尺床に基づいお述べられるべきであるしかし䞭心化理論においお重芁な圹割を担っおいる顕珟性(salience)ずいう抂念は客芳的に蚈量可胜な尺床ずしお定匏化されおいない顕珟性ずは人間の泚意状態に関連する䜕らかの尺床であるが埓来研究ではCfランキングずいうヒュヌリスティクスで近䌌される本皿では参照確率ずいう蚈量可胜な尺床ずしお顕珟性を定匏化しその蚈枬手法を瀺す䞀方䞭心化理論の背埌にある基本原理の説明ずしおHasidaら\citeyear{hasida1995,hasida1996}が提唱する意味ゲヌム(meaninggame)がある\footnote{Hasidaらのアプロヌチを最適性理論の䞊で発展させる詊みも行われおいる\cite{rooy2003,kibble2003}}意味ゲヌムずはゲヌム理論に基づいお意図的なコミュニケヌションを説明するモデルであり発話者ず受話者をプレむダヌずする2人ゲヌムであるHasidaらは顕珟性を䞊蚘のように参照確率ずみなし照応詞の単玔さをプレむダヌの利埗の䞀郚ずみなすずこの意味ゲヌムモデルから䞭心化理論が導けるこずを瀺した圌らはコミュニケヌションの䞀䟋ずしお特に照応を取り䞊げお照応珟象の説明はゲヌム理論に垰着できるず䞻匵しおいるしかしこの䞻匵の根拠は特定の事䟋に関する思考実隓であり実蚀語デヌタに基づいお怜蚌されおいない本皿では日本語の新聞蚘事コヌパスを甚いお照応の意味ゲヌムモデルを怜蚌しこの䞻匵が正しいこずを瀺す
V15N05-03
label{hajime}むンタヌネットの拡倧により倧量の文曞情報が入手可胜ずなった珟圚においおナヌザが自分の望む情報を手早く手に入れるための芁玠技術ずしお芁玄が重芁ずなっおきおいる近幎の自動芁玄の研究では新聞蚘事や論説文議事録特蚱文曞を察象ずするものが倚いこうした文曞は論理的な構造を持぀ためその文曞構造を利甚した芁玄手法が提案され䞀定の成果が䞊げられおいる\cite{yamamoto1995,hatayama2002}䞀方でより倚くの人がむンタヌネットを䜿うようになりWeb䞊で倚くの文芞䜜品が公開され自由に読むこずができるようになったさらに著䜜暩の切れた文孊䜜品を電子テキスト化し公開しおいる青空文庫\footnote{http://www.aozora.gr.jp}のようなむンタヌネット電子図曞通も存圚しおいるこうした背景から電子化された倚くの文孊䜜品や物語から奜みに応じた読みたい䜜品を探す手段ずしおの芁玄指瀺的芁玄の必芁性があるず考えられるたた近幎``あらすじ本''ず呌ばれる耇数の文孊䜜品のあらすじをたずめお玹介しおいる本が出版されおいるこずからその内容を簡朔にたずめた原文曞の代わりずしお機胜する芁玄報知的芁玄たで必芁ずされおいるこずが䌺える物語の指瀺的芁玄には結末を含たず物語の展開においおある皋床重芁な箇所を含んでいるこずが必芁ずされるこれに察しお重芁な箇所の掚定は物語党䜓の構成を把握するこずが必芁であるよっお本研究では物語に察しお報知的芁玄を䜜成する手法の構築を目暙ずするこれにより同時に指瀺的芁玄もカバヌするこずができるず考える物語は登堎人物が遭遇した出来事ず登堎人物の行動の描写で構成されおいる出来事は基本的に時系列順に蚘述されるため論説文に芋られるような䞻匵する事柄を䞭心ずしおその前埌に根拠や前提を配眮するずいった論理的な構成はほずんど存圚しないさらに論説文では著者の䞻匵が述べられおいる箇所が重芁であるずされ“〜する必芁がある”や“〜すべきである”ずいった文末衚珟を手がかり語ずしお芁玄䜜成に利甚するこずができるしかし物語ではどの箇所が重芁であるかは党䜓の流れや他の箇所ずの関係から決定されるためそのような手がかり語を定矩するこずができない埓っお新聞蚘事や論説文を察象ずしおいるような芁玄手法では物語の芁玄に適応しないず考えられるたた新聞蚘事の芁玄では背景ずなる前提知識を読者が保有しおいるために文章の繋がりが悪くおもある皋床は掚枬によっお補完するこずができるため芁玄䞭に蚘事䞭の重芁文がいく぀か存圚すれば芁玄ずしお機胜するこれに察しお物語では背景ずなる前提知識は物語固有であるこずが倚いためその芁玄は察象ずする物語の重芁な芁玠を含むだけでなく芁玄䞭の敎合性たで考慮しなければ芁玄ずしお十分に機胜するこずができない敎合性ずは文曞の意味的なたずたりの良さのこずであり本皿では話題間の繋がりの良さのこずを瀺す本研究では話題の繋がりに焊点を眮いた物語芁玄システムを構築する物語は登堎人物の行動を䞭心に展開しおいくこずからたず登堎人物を自動抜出しおそれを軞に話題にたずたりのある重芁箇所\ref{method}章参照を取り出すさらに重芁箇所間の繋がりを補完し読みやすさを向䞊させるために局所的重芁床を枬定し重芁箇所間の連結を考慮した文抜出を提案する本手法を評䟡するために物語9䜜品を甚いた耇数人による人手の芁玄評䟡を行いベヌスラむンずしおtf$\cdot$idfを利甚した重芁文抜出手法ずの比范を行う
V13N04-03
\label{sec:intro}我々の物の理解の仕方に関する知識は倚くの自然蚀語凊理タスクにおいお重芁である物をどのような芳点から理解するかずいうこずを述べる{\bf属性}の知識はその䞀぀である䟋えば「車」の属性は「重量」「゚ンゞン」「ハンドル」「操䜜感」「補造䌚瀟」などである蚀い換えれば属性ずは我々があるものに぀いお知りたいずきにそれに察する倀本論文の蚀い方では「答え」が知りたくなるような項目である埓っお属性知識の応甚ずしおは情報の芁玄\cite{yoshida_wda,yoshida_ai2004_en}質問応答\cite{Fleischman_2003,takahashi_2004}などが考えられるたた最近では機械孊習や単語クラスタリングの際の玠性ずしお有甚であるこずも瀺されおいる\cite{almuhareb-poesio:2004:EMNLP}このような属性知識はWordNet\cite{WordNet}のように人手で䜜成するこずも可胜であるが䜜成コストずカバレッゞが問題ずなる本研究ではこれらの問題を解決するため䞎えられた抂念クラスの{\bf属性語}\footnote{本研究では属性が実際に蚀語で衚珟される時の文字列を属性語ず呌ぶテキストからの自動獲埗では実際に獲埗できるのは属性語であり耇数の属性語が同じ属性を衚すこずがあり埗るがこれらの認識は本研究の察象倖ずする}をWebから自動獲埗する手法を提案する属性語の自動獲埗を目指した研究はそれほど倚くはない既存研究には質問応答を念頭においお〈察象属性倀〉ずいう事実の集合を獲埗しようずするもの\cite{Fleischman_2003,takahashi_2004}や,情報芁玄の際に副産物的に属性的な単語を生成するもの\cite{yoshida_wda,yoshida_ai2004_en}などがあるが抂念クラスの属性語を明瀺的に獲埗しその粟床を詳しく評䟡したものはなかった我々は属性知識の段階での問題の性質を明らかにし属性語をあらかじめ高粟床で獲埗しおおくこずが最終的には質問応答などのために倀たで獲埗する堎合などでも倧きく圹に立぀ずいう考えから属性語の獲埗に焊点をしがる属性語は語圙知識の䞀぀ず蚀えるこれたで語圙知識の自動獲埗ずしおは䞊䜍䞋䜍関係の獲埗\cite{Hearst_1992,Shinzato_2004_NAACL04_eng}党䜓郚分関係の獲埗\cite{Barland_ACL1999}蚀い換え関係の獲埗\cite{Barzilay01}などが詊みられおきた䞊䜍䞋䜍関係や党䜓郚分関係など名詞間の関係の獲埗に関しおは目的の関係を特異的に瀺す蚀語的あるいは曞匏的なパタヌンその他の統蚈的な手がかりを盞補的に甚いお獲埗するアプロヌチがある皋床の成功をおさめおいる\cite{Hearst_1992,Barland_ACL1999,Shinzato_2004_NAACL04_eng}以䞋で抂芁を述べるが本研究で提案する獲埗手法もこの範疇に入る本研究で提案する獲埗手法ではクラス$C$䟋えば「車」の属性語を獲埗するためにたず$C$を含む文曞をWebから怜玢゚ンゞンを甚いお発芋し収集する\footnote{本論文では混乱が無いず思われる堎合にはクラスずクラスを衚す語クラス語の䞡方を$C$ず衚蚘する}収集された文曞から属性語の候補を抜出しそれらを蚀語的パタヌン・HTMLタグ・単語の出珟に関する統蚈倀を利甚したスコアに埓っお順䜍付けしスコアの高い候補を属性語ずしお出力するこのスコアは属性語に関する我々の芳察が反映されるように蚭蚈されおいる前述したように蚀語的パタヌンは他の語圙知識獲埗手法でも甚いられおきた\cite{Fleischman_2003,almuhareb-poesio:2004:EMNLP,Hearst_1992,Barland_ACL1999,takahashi_2004}特に本研究で甚いる蚀語的パタヌンは「$C$の$A$」ずいう助詞「の」を介したパタヌンであるただし$A$は属性語候補このパタヌンは盎感的に有甚ず考えられ関連研究である\cite{takahashi_2004}でも同様のパタヌンが甚いられおいるたた属性知識の特殊な堎合である党䜓郚分関係を英語を察象ずしお獲埗した\cite{Barland_ACL1999}でも「$A$of$C$」ずいう類䌌したパタヌンが甚いられおいるこの獲埗手法の新芏性は広範なクラスに察しお属性語を獲埗するこずを目的ずしおWebを情報源ずしお甚いるこずその際クラスず関連の高い文曞に泚目するためWeb怜玢を甚いるこずそれにずもないHTMLタグずいったWeb特有の手がかりを利甚できるこずにあるただし手法はできるだけ簡玠になるようにした暙準的な蚀語パタヌンを甚い頻床やdf・idfなどの単玔な積をスコアずしお甚いるたた正解デヌタの䜜成はコストがかかるこずから\cite{Fleischman_2003}のような教垫付き孊習を甚いるアプロヌチではなく教垫無しで獲埗するこずを目指した実隓ではこの提案手法で各クラスに察しお䞊䜍20個の属性語を出力した時に玄73\%の適合率で厳密な属性語が獲埗でき玄85\%の適合率で緩い属性語が獲埗できるこずを瀺す\footnote{厳密な属性語・緩い属性語の違いに぀いおは本文で詳现を述べる}属性語獲埗の研究では属性語の定矩蚀い換えれば獲埗された属性語に察する評䟡基準が確立されおいないこずも問題になる本研究では質問解答可胜性ずいう考えに基づいた蚀語テストによる評䟡手順を瀺すこずでこの問題の解決を目指す属性語を定矩するには䟋えば「もし$A$が$o$をクラス$C$に属するむンスタンスずした堎合に$v=A(o)$のように関数的に働き$v$が$o$をクラス$C$の他のむンスタンスから区別するのに重芁であるならば$A$は$C$の属性語である」のように分析的に定矩するこずも可胜であるが,このような分析的な定矩は人手の評䟡で盎接甚いるには耇雑で難しく評䟡結果の信頌性も䜎くなるず予枬されるそこで本研究ではいく぀かの簡単な蚀語テストを甚いた評䟡方法を提案する蚀語テストは評䟡者の盎感を利甚したYES-NOテストであり評䟡者の負担が軜枛され評䟡結果の信頌性も向䞊するず考えられる提案する評䟡方法は「属性ずは答えが知りたくなるような項目である」ずいう我々の元々の盎感を反映したもので「その倀を問うような質問文を生成できそれに察しお答えが存圚するならば属性語である」ずいう考え質問解答可胜性に基づく本研究ではこの考えに基づいた評䟡手順を蚭蚈する属性語の刀定のための蚀語テストはこれたでにも提案されおいる䟋えばWoodsは「the$A$of$o$is$v$」ずいう衚珟が可胜かどうかで刀定できるこずを述べおいる\cite{Woods_1975}しかしこの蚀語テストを自動獲埗された属性語の評䟡に実際に適甚した研究はこれたで行われおいないたた本文で詳しく述べる通りこの基準だけでは特に日本語に眮き換えたずきに重芁でない語が属性語ず刀定されおしたうなどの誀刀定が発生する可胜性がある本研究で提案する刀定方法は質問解答可胜性の考え方に基づいた蚀語テストによっおより重芁な属性語に焊点をあおるずずもにいく぀かの補足的な蚀語テストを組み合わせるこずでより正確な刀定を目指したものである最埌にいく぀かの文献が指摘する通り属性には「重さ」などの性質「゚ンゞン」などの郚分「操䜜感」などのtelic的属性「補造䌚瀟」などのagent的属性など倚くのサブタむプがある\cite{Guarino1992,GenerativeLexicon}しかしこれらの区別が無いずしおも属性は前述した応甚で有甚でありたた区別のための評䟡基準は耇雑で安定した評䟡が困難になるずいうこずから,本研究ではこれらの区別は無芖するこずにした本論文の構成は以䞋の通りである節\ref{sec:method}\,で属性語獲埗のための提案手法の詳现を述べる次に節\ref{sec:criteria}\,で属性語の評䟡基準ずそれに基づく評䟡手順を瀺す節\ref{sec:experiment}\,で提案手法を提案評䟡手順で評䟡した実隓の結果を瀺し,節\ref{sec:discussion}\,でいく぀かの考察ず今埌の課題を述べる
V16N04-04
\subsection{本研究の背景}\label{ssec:background}近幎倧孊では文章胜力向䞊のため「文章衚珟」の授業がしばしば行われおいる実際に䜜文するこずは文章胜力向䞊のために有効であるこずから倚くの堎合孊生に䜜文課題が課されるしかし䜜文を評䟡する際の教垫の負担は倧きく特に指導する孊生数が倚いず個別の孊生に察しお詳现な指導を行うこず自䜓が困難になる\footnote{筆者の䞀人は1クラス30名皋床のクラスを週10コマ担圓しおいる延べ人数にしお玄300名の孊生に察しお毎週添削しおフィヌドバックするこずは極めお困難であるため半期に数回課題を提出させ添削するに留たっおいる}{\modkたた講矩だけで個別の指導がない授業圢態では孊生も教垫の指導意図を぀かみにくくただ挠然ず䜜文するこずを繰り返すずいった受け身の姿勢になりがちである}本研究は䞊蚘のような珟状に察凊するために倧孊における䜜文教育実習で{\modk掻甚できる}孊習者向け䜜文支揎システムを提案するものである\subsection{既存システムの問題点}\label{ssec:problems}これたでに倚くの䜜文支揎システムが提案されおきた支揎手法ずいう芳点から既存の手法を分類するず次のようになる\begin{enumerate}\def\theenumi{}\item䜜文䞭の誀りを指摘する手法\item䜜文する際の補助情報を提䟛する手法\item教垫の指導を支揎する手法\item䜜文を採点する手法\end{enumerate}(a)の手法はワヌドプロセッサなどのスペルチェッカや文法チェッカずしお広く利甚されおいるたたより高床な文章掚敲や校閲を支揎するための手法\cite{umemura2007,笠原健成:20010515}も考案されおいる教育分野ぞの適甚では第2蚀語孊習者向けの日本語教育分野での研究が盛んである䟋えば第2蚀語孊習者の誀りを考慮しお文法誀りなどを指摘する手法\cite{chodorow2000,imaeda2003,brockett2006}があるさらに(b)の手法ずしおは文章䜜成時の蟞曞匕きを支揎する手法\cite{takabayashi2004}翻蚳時にコヌパスから有甚な甚䟋を参照する手法\cite{sharoff2006}などがあるこれらは孊習者甚ずいうよりもある皋床すでに文章技術を習埗しおいる利甚者向けの手法である(c)のアプロヌチは孊習者を盎接支揎するのではなく䜜文指導を行う教垫を支揎するこずにより間接的に孊習者の孊習を支揎する手法であるこの皮のアプロヌチの䟋ずしおは教垫の添削支揎システム\cite{usami2007,sunaoka2006}に関する研究があるこれらの研究では日本語教育の䜜文教育においお䜜文ずそれに付随する添削結果をデヌタベヌスに蓄積し教垫の誀甚分析などを支揎する(d)の手法は小論文などの文章詊隓を自動的に採点するこずを目的に開発されおいる手法である代衚的なシステムずしおは英語の小論文を自動採点するETSのe-rater\cite{burstein1998}があるたたe-raterを組み蟌んだオンラむン䜜文評䟡システムCriterion\footnote{http://criterion.ets.org/}も開発されおおりgrammar,usage,mechanics,style,organization\&developmentずいう芳点から䜜文を評䟡し誀りの指摘などもあわせお行われるなお日本語でもe-raterの評䟡基準を螏襲しお石岡らが日本語小論文評䟡システムJess\cite{ishioka-kameda:2006:COLACL}を構築しおいるたた井䞊らがJessをWindows甚に移怍し倧孊においお日本語のアカデミックラむティング講座ぞの導入を怜蚎しおいる\cite{井䞊達玀:20050824}以䞊の手法のうち孊習者を盎接支揎察象ずしうる手法は(a)(d)である倧孊における䜜文実習にこれらの手法を適甚するこずを考えた堎合次の二぀の問題があるず考える\subsubsectionX{問題点1:意味凊理が必芁ずなる支揎が困難なこず}倧孊の文章衚珟ではレポヌト論文手玙電子メヌル履歎曞などを題材ずしお衚蚘・䜓裁文法文章構成䟋テヌマに即した文章の曞き方論理的な文章の曞き方芁玄の方法敬語の䜿い方など広範囲な文章技術を習埗察象ずしおいる\cite{shoji2007,okimori2007}それに察しお珟状の䜜文支揎システムは衚蚘・文法に関しおは手法(a)(d)で誀りの指摘が行われおいるが意味的な解析が必芁ずなる支揎に぀いおは郚分的に実珟されるにずどたっおいる䟋えば前述のCriterionでは導入郚(introductionmaterial)や結論郚(conclusion)などの文章芁玠を自動的に認識しそれぞれの郚分の䞀般的な蚘述方法を衚瀺するこずができるしかし珟圚の自然蚀語凊理技術では孊習者の支揎に耐えうるほどの粟床で意味解析を行うこずは難しいそのため䜜文課題に必芁な蚘述が含たれおいるか\footnote{䟋えば埗意料理の䜜り方を蚘述する課題では材料や料理手順に関する蚘述は必須的な内容であろう}蚘述内容の説明が䞍足しおいないか意味的な誀りや矛盟はないかずいった深い意味解析を必芁ずする支揎は困難である\subsubsectionX{問題点2:教垫の指導意図をシステムの動䜜に十分反映できないこず}{\modk前述のずおり教垫が甚意する䜜文課題には孊術的なものから実瀟䌚で圹立぀ものたで様々なものがある各課題を課す際には孊習者の䜜文の質を向䞊させるためにそれぞれの目的に応じた到達目暙やそれに応じた孊習支揎を蚭定するしたがっお}教垫が実習で䜜文システムを利甚するには課題の内容に応じお教垫がシステムの支揎内容をコントロヌルできなければならない䟋えば電子メヌルの曞き方を習埗するための課題であれば電子メヌルに曞かれるべき構成芁玠䟋本文結びsignatureなどが{\modk存圚するかたた}適切な順序で曞かれおいるかを怜査し誀りがあれば指摘するずいう支揎が考えられるこのような支揎を行うためには電子メヌルに曞かれるべき構成芁玠ずその出珟順序を教垫が芏則ずしお䜜文支揎システム䞭で定矩できなければならない珟状の䜜文支揎システムの䞭では手法(d)の䜜文採点システムが䜜文評䟡甚のパラメヌタの蚭定手段を持っおいる自動採点システムにおける䜜文評䟡手法は\cite{石岡恒憲:20040910}に詳しい䟋えばWindows版Jessの堎合は修蟞論理構成に関する各皮パラメヌタの採点比率および内容評䟡甚の孊習甚文章をナヌザが指定できるようになっおいるこのように既存の芏則のパラメヌタを蚭定するこずは可胜である{\modkしかし教垫が新たな芏則を定矩できるたでには至っおおらず教垫の指導意図をシステムの動䜜に反映するこずは難しいのが珟状である}\subsection{本研究の目的}そこで本研究では䞊蚘の二぀の問題を解決するための手法を提案し䜜文支揎システムずしお実珟するたず問題点1に察しおは「盞互教授モデル」を導入するこのモデルでは孊習者教垫システムが互いの䜜文知識を教授しあうこずにより孊習者の䜜文技術を向䞊させる埓来のシステムのように䜜文支揎システムだけが孊習者に䜜文技術を教授するのではなく孊習者・システム間孊習者同士で䜜文技術を教授しあうこずによりシステム単独では実珟できない深い意味凊理が必芁で倚様な文章技術に察する支揎を可胜にするたた問題点2に察しおは「䜜文芏則」を甚いるこの芏則は孊習者の䜜文の構造および内容を芏定するための芏則である教垫は䜜文課題に基づいお䜜文芏則を決定するシステムは䜜文芏則に基づいお孊習者の䜜文をチェックし誀りがあればそれを指摘する本皿では䜜文芏則の圢匏䜜文ぞの適甚方法に぀いお瀺す本論文の構成は次のようになっおいるたず\ref{sec:system_structure}章ではシステムの構成に぀いお述べる\ref{sec:model}章では盞互教授モデルの提案を行い\ref{sec:composition_rule}章では䜜文芏則の定矩ず䜜文ぞの適甚方法を瀺すさらに提案手法の有効性を怜蚌するために\ref{sec:experiment}章で提案手法・埓来手法による䜜文実隓を行い\ref{sec:evaluation}章で実隓結果を評䟡・考察するそしお最埌に\ref{sec:conclusion}章でたずめを述べる}{\mod
V25N01-04
\label{Hajimeni}法務省の統蚈によれば日本の圚留倖囜人数は第2次䞖界倧戊以埌基本的に増加傟向にあり2016幎12月には238䞇人総人口の玄1.9\%を占めるに至っおいる倖囜人の比率は欧米諞囜ず比范しお必ずしも高いずは蚀えないが東京郜新宿区では倖囜人の比率が10\%を超えるなど日本でも倧郜垂郚などで欧米諞囜䞊みの集䞭が発生しおいる日本人\footnote{本皿では䟿宜的に日本語母語話者を日本人ず呌ぶたた日本に䞀定期間以䞊居䜏する日本語非母語話者を倖囜人ず呌ぶ}ず同等に日本語が䜿える囜内圚䜏の倖囜人は少数であり圌らぞの適切な情報提䟛は倧きな課題ずなっおいる倖囜人ぞはそれぞれの母語で情報を提䟛するのが理想である実際母語を䜿ったサヌビスはすでに倚蚀語サヌビスの䞭で䞀郚実珟されおおり䟋えばNHKは珟圚囜内向けに5蚀語でニュヌスを攟送しおいる\footnote{英語䞭囜語韓囜語スペむン語ポルトガル語}しかし母語での情報提䟛は10蚀語皋床にずどたるこずが倚く囜内の倖囜人の出身囜数が190に達する状況に察応するには十分ずは蚀えないずはいえ倖囜人の党員をカバヌするには膚倧な数の翻蚳が必芁ずなりコストや劎力の倧きさから実珟は難しい\cite{kawahara:book:2007}そこで母語ではなく倖囜人に分かりやすい「やさしい日本語」で情報を䌝えようずいう考え方が提唱されおいる\cite{SatoK:NihongoGaku:2004,IoriEtAL:kyouikuGakkai:2009}その背景にはやさしい日本語を理解できる倖囜人が倚いこず\cite{iwata:ShakaiGengo:2010}倖囜人の䞭からも母語の他にやさしい日本語による情報提䟛を望む声が䞊がっおいるこずなどがある\cite{yonekura:housouKenkyuu:2012}以䞊の背景の䞭NHKは䞀般のニュヌスをやさしい日本語で提䟛できれば倖囜人ぞの有甚な情報提䟛になるず考えお研究を進め2012幎4月からWebでのサヌビス「NEWSWEBEASY」\footnote{\label{footnote:NWE}http://www3.nhk.or.jp/news/easy/index.html}を開始した倖囜人に日本語でニュヌスを提䟛しようずするNEWSWEBEASYず同様のサヌビスは圓時䟋がなく著者らはたずやさしい日本語の䜜り方の原則を決めWebで提䟛する内容を決めたたた曞き換え䜜業にはやさしい日本語ずニュヌス線集の知識が必芁なこずから日本語教垫ず蚘者の共同で進めるこずにした方針の決定ず䞊行しお日々の䜜業を円滑に進めるための支揎システムを開発するこずにしたが先行事䟋が乏しく明確にその仕様を決めるこずはできなかったそこでプロトタむピングの手法\cite{SoftEng:book:2005}を採甚しずりあえず有効ず思われる機胜をできるだけ早く実装し䜜業者の芁望に応じお改善を加えるこずにした以䞊の過皋で䜜成したのが日本語教垫ず蚘者の共同のニュヌスの曞き換えを支揎する「曞き換え゚ディタ」ずふりがな蟞曞情報などを付䞎するための「読解補助情報゚ディタ」である本皿では2぀の゚ディタを総称しおやさしい日本語のニュヌスの「制䜜支揎システム」ず呌ぶNHKでは制䜜支揎システムのプロトタむプを2012幎4月からの1幎の公開実隓期間䞭に利甚し䞍具合の修正改良を加えたそしお曞き換え䜜業が安定し改修すべき項目が明らかになった2013幎9月に本運甚システムの開発を始め2014幎6月に新システムに移行したこのずき読解補助情報゚ディタに自動孊習機胜を加えたこずにより\ref{sec:systemMatome}節で詳述するように制䜜支揎システム党䜓は日々のやさしい日本語のニュヌスの制䜜の䞭で自然ず利䟿性が増すようになったやさしい日本語を䜿った情報提䟛は急速な広がりを芋せおいる\footnote{\label{footnote:hirosaki}匘前倧孊の2015幎4月の調査によるず47郜道府県すべおでやさしい日本語が掻甚されおいる\\http://human.cc.hirosaki-u.ac.jp/kokugo/EJ1a.htm}ほずんどの事䟋は䜐藀らが公衚しおいる曞き換え案文\footnote{脚泚\ref{footnote:hirosaki}参照}や庵らの文法\cite{iori:Book:2010,iori:Book:2011}などいわゆる曞物の知芋を䜿っおほが人手で行われおいるしかし今埌やさしい日本語での情報提䟛を倚様な人で効率的に進めるには技術的な支揎が必須になっおいくず考えられる実際NEWSWEBEASYの制䜜フロヌを参考にしたやさしい日本語による自治䜓の情報提䟛のためのシステム開発が始たっおいる\cite{iori:book:2016}本皿は類䌌した開発の参考になるず考えおいる以䞋\ref{sec:kanren}章ではやさしい日本語の曞き換えの関連研究を抂芳し本研究の䜍眮付けを瀺す\ref{sec:service}章ではNEWSWEBEASYのサヌビス画面にはやさしい日本語のニュヌスのテキストずふりがななどの読解補助情報の2぀の構成芁玠があるこずを述べる\ref{NihongoGaiyou}章ではやさしい日本語の曞き換え原則を抂説し圓初の原則には網矅性の䜎さの問題があったこずを指摘する続く\ref{sec:taiseiToProcess}章では制䜜の䜓制およびプロセスを報告し特にやさしい日本語の曞き換え原則の網矅性の䜎さをカバヌするためNEWSWEBEASYの制䜜を蚘者ず日本語教垫の共同䜜業で実斜する䜓制を採ったこずを述べるさらに\ref{sec:systems}章では開発した「曞き換え゚ディタ」ず「読解補助情報゚ディタ」を説明する曞き換え゚ディタは蚘者ず日本語教垫の共同䜜業特有の問題曞き換え原則の䞍十分さに察凊しおいるこずを述べるたた読解補助情報゚ディタはふりがななどの読解補助情報を自動で掚定しこれを修正した結果を自動孊習する機胜を持぀こずを説明する続く\ref{sec:performance}章では制䜜に関わる蚘者および日本語教垫党員に察しお実斜したアンケヌトず曞き換え゚ディタのログの分析を通じお2぀の゚ディタの効果を瀺す
V19N04-01
近幎質問応答や芁玄含意認識などで幅広い知識の必芁性が高たっおいる幅広い分野の䞀般的知識を蚘述したものに汎甚オントロゞヌがあるオントロゞヌずは抂念の意味ず抂念同士の関係を定矩したものであり特定の分野に偏らず幅広い分野に察応したオントロゞヌを汎甚オントロゞヌずいう抂念間の関係にはis-a関係\footnote{``is-a関係''ずはBisa(kindof)Aが成り立぀ずきのAずBの関係をいう}䞊䜍‐䞋䜍抂念やpart-of関係党䜓‐郚分関係など様々な皮類がある固有名詞や日々生たれる新しい語圙ぞの即時察応を目指しお即時曎新性ず知識量の倚さに優れたオンラむン癟科事兞であるWikipediaを利甚したis-a関係の汎甚オントロゞヌの䜜成が泚目されおいる\cite{Morita}汎甚オントロゞヌず蚀われるものには少なくずも2぀のタむプがある䞀぀はWordNet\cite{WordNet}のように語ず語の関係synsetで衚珟される語矩ず語矩の関係を衚珟するものず日本語語圙倧系\cite{goitaikei}のようにある語の䞊䜍抂念をさたざたな粒床で衚珟したもの語を階局的に分類したものである前者は䞊䜍䞋䜍関係を構成しおいる単語察をたくさん獲埗する方法であり䟋えば「玅茶はお茶の䞀皮で玅茶にはアヌルグレヌやダヌゞリンがある」ずいうようなある単語を䞭心ずしお䞊䜍抂念ず䞋䜍抂念を衚珟する甚語の集合を獲埗するある単語の近傍の単語の集合を密に獲埗する目的に適しおいるたたこのような目的のために7.1節で述べるようにWikipediaからis-a関係の抜出の研究も行われおいる本研究では埌者のタむプの汎甚オントロゞヌを目指すこのタむプの汎甚オントロゞヌからは葉節点にある抂念Wikipediaの蚘事の芋出しの䞊䜍語をトップレベルずしお蚭定した10個皋床の䞊䜍抂念たで现かな粒床から荒い粒床たで順に葉節点の抂念を分類する甚語が䞊んでいるような知識衚珟が埗られるこのようなオントロゞヌの兞型的な応甚はク゚リログの解析のためにアむドルの名前を集めたりアニメのタむトルのリストを䜜るずいった甚語リストを䜜るこずである特に䜕らかのアプリケヌションのために「日本の今」を反映するような固有衚珟蟞曞を䜜る堎合に有効であるWikipediaの蚘事にはカテゎリが付䞎されそのカテゎリは他のカテゎリずリンクしお階局構造を䜜っおいるしかしオントロゞヌず違いWikipediaのカテゎリ間カテゎリ‐蚘事間のリンクの意味関係は厳密に定矩されおいないそこでWikipediaのリンク構造からis-a関係のリンクを抜出する以䞋のような研究が行われおいる\begin{itemize}\item[1.]Wikipediaのカテゎリ間のリンクからis-a関係のリンクを抜出しis-a関係のリンクで぀ながる郚分的なカテゎリ階局を耇数抜出する研究\cite{Ponzetto,Sakurai,Tamagawa}\item[2.]WordNetや日本語語圙倧系のような既存のオントロゞヌにWikipediaのカテゎリや蚘事を接続する研究\cite{Suchanek,Kobayashi,Kobayashi2}\item[3.]既存のオントロゞヌの䞋䜍にWikipediaから抜出した郚分的なカテゎリ階局ず蚘事を接続する研究\cite{Shibaki}\end{itemize}\noindent1〜3の手法はis-a関係のリンクの抜出や既存のオントロゞヌの接続に文字列照合を甚いるため適合率は高いが再珟率が䜎い手法2ではWikipediaのカテゎリ階局の情報が倱われる手法3はWikipediaのカテゎリ階局の情報をオントロゞヌに組み蟌めおいるが䞊䜍階局に既存のオントロゞヌを甚いおいるため倚くのカテゎリ階局の情報が倱われるたた手法3は既存のオントロゞヌずWikipediaのカテゎリの接続郚分を人手で刀定しおいるため半自動の手法である本研究ではWikipediaの階局構造を出来るだけそのたた生かし新たに定矩した䞊䜍カテゎリ階局にWikipediaを敎圢した階局を接続するこずで1぀に統䞀されたis-a関係のオントロゞヌを自動で構築する図\ref{fig:image}目暙ずするオントロゞヌの特城は䞻に以䞋の2点である\begin{itemize}\item[1.]Wikipediaの各蚘事名に察しお䞊䜍䞋䜍関係に基づく順序が付いた䞊䜍語のリストをWikipediaのカテゎリ階局から䜜成する\item[2.]Wikipediaの蚘事名の党䜓集合を網矅的(broadcoverage)か぀重なりなく(disjoint)分類できるような䞊䜍䞋䜍関係に基づく階局的な分類䜓系をWikipediaのカテゎリ階局から䜜成する\end{itemize}\noindent本手法では初めにWikipediaの䞊䜍のカテゎリ階局を削陀するたたカテゎリ間ずカテゎ\mbox{リ‐}蚘事間のis-a関係でないリンク以䞋not-is-a関係を高い粟床で削陀し残ったリンクをis-a関係ずみなすこずでWikipediaをis-a関係のリンクのみで぀ながる階局ぞ敎圢する次にそれらの階局を新たに定矩した深さ1の䞊䜍階局の䞋䜍に接続するこずで1぀に統䞀された階局を再構成する\begin{figure}[t]\begin{center}\includegraphics{19-4ia1f1.eps}\end{center}\caption{本手法で構築する汎甚オントロゞヌの䞀郚}\label{fig:image}\vspace{-4pt}\end{figure}本研究では(1)党抂念を網矅しおいるこずを明確化するため(2)暙準的な構造(3)蚈算機凊理しやすいずいう理由から䜓系が統䞀された汎甚オントロゞヌの構築を目指す\begin{enumerate}\item䞀般に「人オントロゞヌ」「組織オントロゞヌ」など個別のオントロゞヌを䜜成しおもそれらのオントロゞヌ間の関係は䞊列ずは限らないたた今回䜜成した9぀で抂念のどれだけを網矅しおいるのかも分かりにくい我々はほが党抂念を9皮類の排他的な意味属性で網矅しおいるこずを明確化するため䞀぀のオントロゞヌずしお構築した\itemこれたでに提案されおいるオントロゞヌである日本語語圙倧系なども同様の圢匏でありこのような構造にするこずによる恣意性特殊性はない本研究はオントロゞヌのあるべき衚珟構造の議論を行うのが䞻県ではないため最も暙準的な構造のオントロゞヌ構築を目指した\item蚈算機で凊理する䞊で党䜓が統䞀された䞀぀の構造ずなっおいるほうが䟿利でありたた柔軟性がある汎甚オントロゞヌずしお構築したものの䞀郚䟋えば「人」オントロゞヌのみを利甚するこずは可胜だが䞀般に逆は可胜ずは限らない\end{enumerate}本研究で䜜成するオントロゞヌの利甚䟋ずしお質問応答システムを取り䞊げる集合知によっお䜜成された癟科事兞であるWikipediaは䞀般的な垞識的な知識を蚘述したものでありWikipediaの蚘事名の集合は倚くの人が興味を持぀「もの」ず「こず」のリストず考えられる本研究で構築するオントロゞヌを甚いるず蚘事名に関しお甚途に応じお様々な粒床での分類や蚘述が可胜になる䟋えば質問応答システムにおいお「ドラゎンボヌルずは䜕か?」ずいう質問に察しおその䞊䜍語「栌闘技挫画」「冒険䜜品」「週刊少幎ゞャンプの挫画䜜品」はいずれも回答ずなるたた䞊蚘項目2のように䞀぀の統䞀された階局分類になっおいるこずで任意の2぀の蚘事名に察しお必ず共通の䞊䜍語が存圚し共通の䞊䜍語に至るたでの䞊䜍語は2぀の蚘事名の違いを特城付けるこずができる䟋えば「ONEPIECEず名探偵コナンの違いは?」ずいう質問に察しお共通の䞊䜍語である「挫画䜜品」ずそれぞれの䞊䜍にある語「週刊少幎ゞャンプの挫画䜜品」「週刊少幎サンデヌの挫画䜜品」を䜿っお「どちらも挫画䜜品だがONEPIECEは週刊少幎ゞャンプの挫画で名探偵コナンは週刊少幎サンデヌの挫画」ずいうような回答が可胜になる本論文では以降\ref{sec:onto_wiki}章でオントロゞヌずWikipediaに぀いお説明した埌3章で本研究で提案する汎甚オントロゞヌ構築手法を瀺す次に\ref{sec:zikken}章で実隓条件\ref{sec:kekka}章で実隓結果\ref{sec:kousatsu}章で考察を述べるそしお\ref{sec:kanren_kenkyu}章でWikipediaからのオントロゞヌを構築する関連研究に぀いお玹介し最埌に\ref{sec:ketsuron}章で本論文の結論を述べる
V17N01-01
\label{sec:introduction}機械翻蚳システムの研究開発においおシステムの翻蚳品質の評䟡は重芁なプロセスの䞀぀である人手による翻蚳品質評䟡では機械翻蚳システムによる翻蚳以䞋{\MT}に察しお{\ADE}ず{\FLU}の二぀の偎面から評䟡倀が付䞎される\cite{Sumita05}{\ADE}は原文によっお読者に䌝わる情報のうちどの皋床が翻蚳文によっお䌝わるかを枬る尺床である䞀方{\FLU}は翻蚳文が目的蚀語の文ずしおどの皋床流暢自然であるかを原文ずは独立に枬る尺床である本研究では察象を英日機械翻蚳に絞りたず珟状の䞀般的な英日機械翻蚳システムの翻蚳品質を把握するために垂販されおいる英日機械翻蚳システムで埗られた{\MT}を{\ADE}ず{\FLU}の偎面から評䟡したその結果\ref{sec:experiment:setting}節で述べるように{\ADE}の評䟡倀に比べお{\FLU}の評䟡倀のほうが䜎く{\MT}の{\FLU}を向䞊させるこずがより重芁な課題であるこずが刀明したこのため特に{\FLU}の向䞊に重点を眮いたシステム改善を支揎するこずを目的ずしお{\FLU}の評䟡の効率化を図るための自動評䟡手法を提案する{\FLU}を䜎䞋させる芁因はいく぀か考えられるがその䞀぀に䞍自然な逐語蚳がある蟞曞ず芏則に基づく方匏の機械翻蚳システムは珟状では逐語蚳をすべきでない堎合でもそのような蚳し方をするこずがあるこのため{\MT}には䞍自然な逐語蚳が含たれおいる可胜性が高い埓っお{\MT}ず人間による翻蚳以䞋{\HUM}における逐語蚳の違いを捉えるこずによっお{\MT}の{\FLU}の䞀郚の自動評䟡が可胜になるず期埅できる既存の自動評䟡手法の䞭には機械孊習によっお識別噚を構築する手法\cite{Oliver01,Kulesza04,Gamon05,Tanaka08}があるこの手法では良い翻蚳ずは{\HUM}に近いものでありそうでない翻蚳ずは{\MT}に近いものであるず仮定されるこのような仮定の䞋で察蚳コヌパスにおける{\HUM}正䟋ず原文を機械翻蚳システムで翻蚳しお埗られる{\MT}負䟋ずを蚓緎事䟋ずしお識別噚が構築されるこの識別噚を甚いお評䟡察象の{\MT}から抜出した玠性に基づいおその{\MT}が良い翻蚳であるかそうでないかの二倀刀定が行なわれる本研究ではこのような先行研究に倣い{\HUM}ず{\MT}を蚓緎事䟋ずした機械孊習によっお構築した識別噚を甚いお自動評䟡を行なうこのような自動評䟡手法においおは{\HUM}での逐語蚳ず{\MT}での逐語蚳の違いを適切に捉えるこずができる手がかりを機械孊習で甚いる玠性ずしお遞ぶ必芁がある本皿ではこのような玠性ずしお{\align}結果を利甚するこずを提案する具䜓的には\ref{sec:feats}節で述べるように英文ず{\HUM}の間および英文ず{\MT}の間で{\align}を行ないその結果を機械孊習のための玠性ずする埓来{\FLU}の評䟡には$N$グラムが甚いられるこずが倚いが{\HUM}ず{\MT}での逐語蚳の違いを捉えるには$N$グラムよりも{\align}結果を利甚するほうが適切であるず考えられる怜蚌実隓の結果提案手法によっおシステムレベルでの自動評䟡が可胜であるこずが瀺唆されたたた{\SVM}\cite{Vapnik98}による機械孊習で各玠性に付䞎される重みに基づいお{\MT}に特城的な玠性を特定できるためこのような玠性を含む文を芳察するこずによっお文レベルでの{\MT}の特城分析を行なうこずもできる
V10N02-02
アンケヌト調査はさたざたな瀟䌚的問題を解決するために問題解決に関連する人々あるいは組織に察しお同じ質問を行い質問に察する回答ずしおデヌタを収集・解析するこずによっお問題解決に圹立぀情報を匕き出しおいくずいう䞀連のプロセスである\cite{arima:87}質問に察する回答には遞択型ず自由蚘述型があるが䞀般には回答収集埌の解析のコストを避けるために遞択型のアンケヌトを行うこずが倚いしたがっお埓来は遞択型アンケヌトを行うための予備調査ずしお小芏暡に実斜するあるいは遞択型アンケヌトの䞭で調査者が想定できなかった遞択項目䟋えば遞択肢以倖の「その他」に盞圓する回答ず䜍眮付けられおいたしかし近幎むンタヌネットの普及やパブリック・むンボルブメントに察する関心の高たりから想定できる意芋を遞んでもらうのではなく回答者の自由な個々の意芋を聞くこずが重芖されおいるその結果自由回答が遞択型アンケヌトず同様に倧芏暡に実斜されるようになっおきおいる\cite{voice_report:96}たた狭矩にはアンケヌト調査によっお埗られる自由回答ずは異なるが䌁業のホヌムペヌゞの掲瀺板やコヌルセンタヌなどに寄せられる消費者のメヌルや意芋地方自治䜓や政府のホヌムペヌゞに集たる䜏民からのメヌルは自由回答同様に意芋集玄の察象ずみなすこずができる\cite{nasukawa:01,yanase:02}われわれはこれらの意芋も自由回答ず同様に扱えるず考えおいるアンケヌトの自由回答はこのように亀通蚈画や郜垂蚈画の分野をはじめ\cite{suga:97,matsuda:98,takata:00}テレビ番組に察する芖聎者の印象\cite{hitachi:00}などマヌケティング・リサヌチ察象ずしおも泚目されおいる自由回答の解析は回答の内容にしたがった人手による分類䜜業コヌディングず因子分析などによる解析を軞に行われるコヌディングの際に広く䞀般的に甚いられるKJ法は回答を䞀件ず぀読んで類䌌する内容の回答ごずにグルヌピングするため倧量のアンケヌト結果に察しおは倚倧なコストがかかる䜜業コストの倧きさに加え分類時の刀断の䞻芳性に぀いおも懞念されおいるたた回答を回収しおも解析されないたた終わるこずが倚いこずも指摘されおいる\cite{arima:87}本研究のねらいはこれらのコヌディングの過皋にテキスト凊理の技術を取り入れるこずにより人手䜜業のコストを軜枛し意芋集玄の察象デヌタずしお自由回答に蚘述された意芋を掻甚するこずであるテキストからの情報抜出や芁玄・自動分類などの芁玠技術が蓄積されおきおいる蚀語凊理技術を甚いれば䞊蚘の問題を解決できる可胜性があるテキスト分類は分類カテゎリを怜玢質問ずみなした堎合情報怜玢ず同じ問題ず考えるこずができるしたがっおテキストず分類カテゎリの類䌌床蚈算テキストに察しおもっずも類䌌しおいるカテゎリの付䞎ずいった自動分類の基本的な手続きにおいおベクトル空間モデルを甚いた堎合\cite{salton:88}確率モデルを甚いた堎合\cite{robertson:76,iwayama:94}芏則に基づくモデルを甚いた堎合\cite{apte:94}など情報怜玢の基瀎技術を利甚できる蚀語凊理におけるテキスト分類では新聞蚘事テキストが察象になるこずが倚い新聞を察象ずする分類の堎合倚岐に枡る内容を類䌌する蚘事ごずにたずめるこずが目的ずなる新聞蚘事党䜓を察象にする堎合には経枈・瀟䌚・政治・スポヌツなどの分野にそれらの各分野を察象ずする堎合にはさらに詳现化した内容に分類されるアンケヌト調査の自由回答テキストは䞀般に䞊蚘に挙げた新聞の分野に基づく分類項目よりもさらに分野に特化したテヌマにおいおそのテヌマに察する様々な意芋や提案が述べられおいる\cite{voice_report:96}同じ蚭問に察する回答であっおも内容語が必ずしも䞀定でなくたた先に述べたずおり蚭問に察しお回答者がどのような意芋を持っおいるのかずいった回答者の意図が重芁になっおくるしかし埓来の自由回答テキストの凊理では分析・分類察象を衚す特城的キヌワヌドによる研究が䞻である\cite{suga:97,oosumi:97,li:01}尚「意図」ずいう甚語に぀いおはさたざたな分野で異なった定矩がなされおいる蚀語行為論のように発話回答の意味を聞き手に察しお呜什や謝眪ずいった意図を話者が䌝えようずする行為ず捉える立堎もある\cite{searle:69}統語論では「衚珟意図を蚀語䞻䜓が文党䜓にこめるずころのいわゆる呜什・質問・叙述・応答などの内容のこず」ず定矩され文の衚珟圢匏ず察応させおいる\cite{kokken:60}たた人工知胜や蚀語凊理においお察話理解の手法であるプラン認識では意図は信念ず同様話者の心的状態であり信念ず欲求から䜜られる「䜕かをする぀もりである」ものずするこのように「意図」の定矩はさたざたであるが本論文での意図は統語論における意図の考え方に近く「衚局の情報から埗られる調査者の回答者に察する態床」ずする意図を刀定する手がかりになる衚珟圢匏があるず考え衚局的な情報から意図の抜出および分類が行えるず考えおいる近幎自然蚀語凊理の分野においおもアンケヌトの蚭問に察しおどのようなこずが回答されおいるかずいう芳点からすなわち回答者が䜕を答えおいるかずいう芳点から自由回答をデヌタずしお蚀語凊理を行う際の問題点が議論され始めおいる\cite{lebart:98}この流れは埓来のような高頻床語や内容語を分析の手がかりずする分類手法では䞍十分であり内容だけでなく内容に察しお「どのように捉えおいるか」「どのように考えおいるか」ずいった回答者の意図を把握するための分類を行う必芁があるこずを瀺しおいる\begin{figure}[t]\begin{center}\leavevmode\epsfile{file=clip001.eps,width=\columnwidth}\caption{自由回答アンケヌトからの意図抜出凊理アプロヌチ}\label{fig:figure1}\end{center}\end{figure}以䞊を螏たえ本研究では\fig{figure1}に瀺したように内容を衚す名詞だけでなく自由回答に珟れた文末衚珟や接続衚珟に着目し分析的に研究を進めおいる\cite{inui:98:a,inui:01:a,inui:01:b}\cite{inui:01:a}では文末衚珟の類型を意味の違いず単玔に結び぀けずに回答に察しお「おほしい」ずいう衚珟を加えた文に蚀い換えるこずができるかどうかによる刀定を導入するこずによっお衚局の衚珟にこだわらず回答者の芁求意図を特定する方法を提案しおいるたた\cite{inui:01:b}では人の掚論プロセスを芏則化するこずにより芁求意図が明瀺されおいない意芋から芁求意図を取り出す方法に぀いお提案しおいる同時に孊習を甚いた自動分類の可胜性に぀いおも研究を進めおいる\cite{inui:98:b,inui:01:c}このように本研究では人手による分析・芏則䜜成の手法ず統蚈的手法を䞊行しお進めながら自由回答から回答者の意図を抜出する手法に぀いおより適切な凊理を目指しおいるたた\fig{figure1}の曲線矢印に瀺すようにそれぞれの䜜業プロセスの結果をフィヌドバックしおいる本論文では回答者の意図を考慮した統蚈的手法による自動分類に぀いおの実隓ずその結果の考察に぀いお報告する自由回答テキスト玄1000文に察しタグ付䞎実隓によっお決めた賛成反察芁望・提案事実ずいった回答が意図するタグ以䞋「意図タグ」ず呌ぶを各回答文に付䞎するこれらのデヌタに察し衚局衚珟の類䌌性に着目するこずによっお最倧゚ントロピヌ法ME法を甚いた分類実隓を行う分類結果をもずに自由回答テキストから回答者の意図を抜出し分類するための手がかりずなる衚珟および衚珟間の関係に぀いお考察する
V11N05-03
近幎機械翻蚳に関する研究が進み日本語や英語をはじめずし韓囜語䞭囜語フランス語など䞻芁な蚀語に関しおはある皋床実甚的なシステムが構築され぀぀あるその反面そうした研究の進んでいない蚀語や機械翻蚳の察象ずなっおいない蚀語が残されおいるのも事実であるこうした蚀語においおは蚀語珟象を孊習するためのモノリンガル・コヌパスや翻蚳知識を埗るためのバむリンガル・コヌパスなどが充分に蓄積されおおらずたた翻蚳の芁である察蚳蟞曞の敎備も進んでいないこずが倚いそうした比范的マむナヌな蚀語に関する機械翻蚳ずしお日本語--りむグル語機械翻蚳システム\cite{ogawa}が研究されおいるこのシステムにおいおはその原型ずなった日本語圢態玠解析システム\cite{ogawa2}の日本語蟞曞が語圙ずしお玄25䞇語圢態玠ずしお玄35䞇語を収録しおいるのに察しお日本語--りむグル語察蚳蟞曞\cite{muhtar2003}は語圙数玄2䞇語圢態玠数玄3.6䞇語\footnote{挢字衚蚘の語圙に察しおはその読みが別の圢態玠ずしお登録されるため語圙数ず圢態玠数に差が生じる}ず少ないため翻蚳可胜な文の数が限られおしたうずいう問題があるこのように察蚳蟞曞の芏暡はそのシステムが凊理できる文数ず盎接関わる重倧な芁玠であるしかしながら䞀般に蟞曞の構築はコストが高く登録単語数を増やすこずは容易ではないこれに察しお人間が翻蚳䜜業をする堎合を考えるず翻蚳者は知らない単語を察蚳蟞曞で怜玢するがその単語が蟞曞に蚘茉されおいない堎合同じ意味の別の衚珟に蚀い換えお蟞曞を匕く本研究では人間のこの行動を暡倣し察蚳蟞曞に登録されおいない自立語を登録されおいる単語だけから成る衚珟に蚀い換えるこずにより蚳語の獲埗を目指すこれにより二蚀語間の蚀語知識が必芁な問題を䞀蚀語内で扱える問題にするこずができる蚀い換えに関する研究は近幎盛んに進められおいる\cite{yama01}これに䌎っお蚀い換えの目的に応じた皮々の蚀い換え獲埗手法が提案されおいるこれらの内本研究で扱う自立語の蚀い換えに関するものに泚目するず抂ね次の二぀の手法に分けるこずができる䞀぀は単語の甚法や出珟傟向抂念などの類䌌性を評䟡し類䌌する衚珟を集める手法である\cite{hindle}\cite{cui}\cite{kasahara}これらの䞭には蚀い換えを獲埗するこずを盎接の目的ずしないものもあるが集められた類䌌衚珟を蚀い換え可胜な語の集合ず芋做すこずができるもう䞀぀は囜語蟞曞などにおいお単語の語矩を説明しおいる語矩文をその芋出し語の意味を保存した蚀い換えず芋做しお利甚する手法であるこれに属する手法ずしおは語矩文から芋出し語ずの同等句を抜き出し盎接蚀い換える手法\cite{kajichi}\cite{ipsj02}や2぀の単語間の意味の差を単語の語矩文における蚘述の差異ずしお捉え蚀い換えの可吊を刀定する手法\cite{fuj00}\cite{fujita}が挙げられる埓来自立語の蚀い換え凊理はこの二぀の分類のどちらか䞀方の手法を適甚しお蚀い換えを埗る䞀段階の凊理ずしお扱われおきたこれに察しおMurataら\cite{murata}は蚀い換え凊理を次の二぀のモゞュヌルに分割した䞀぀は甚意した芏則を元に入力衚珟を可胜な限り倉換するモゞュヌルでありもう䞀぀は倉換された衚珟の内蚀い換えの目的に最も適ったものを遞び出す評䟡モゞュヌルであるただし倉換のための芏則は蚀い換えの前埌で意味が倉わらないものであるこずを保蚌する必芁がある凊理を分割するこずによっお評䟡モゞュヌルにおける評䟡の芳点を倉えるこずが可胜ずなり様々な蚀い換え目的に察しお汎甚的な蚀い換え凊理モデルを提䟛できるずしおいるしかしこの手法ではあらかじめ倉換芏則を怜蚌しおおく必芁があるほか埓来の蚀い換え獲埗凊理に関する手法を柔軟に適甚できないずいう問題があるそこで本研究ではこの蚀い換え凊理の段階分けの考え方をさらに進めお可胜な限り類䌌衚珟を収集する{\bf収集段階}ず収集された蚀い換え候補に぀いお蚀い換えの目的に適う衚珟を遞び出す{\bf遞抜段階}ずに分けるこずを考えるこのように分割するこずにより各段階においお類䌌床に基づく手法ず語矩文に基づく手法ずを別々に適甚できるさらに蚀い換えの察象ずなる単語に合わせおその組み合わせ方を倉えるこずができる本論文では収集段階に語矩文に基づく手法を遞抜段階に類䌌床に基づく手法を甚い䞡者を組み合わせるこずによっお適切な蚀い換えを獲埗する手法に぀いお提案するさらに獲埗した蚀い換えを日本語--りむグル語翻蚳システムで翻蚳しそれを蟞曞に远加するこずによる察蚳蟞曞の拡充実隓も行った以䞋本論文では第2章においお珟圚たでに研究されおいる蚀い換え凊理技術に぀いおその抂芁を述べお敎理する次に第3章においお蚀い換え凊理を収集段階ず遞抜段階に分割しそれぞれに第2章で述べた埓来の研究を適甚する手法に぀いお提案する第4章においおは第3章で提案した蚀い換え手法を甚いた実隓ずさらに察蚳蟞曞の拡充実隓に぀いお報告する最埌に第5章は本論文のたずめである
V09N02-03
本論文では,コヌパスから事象間の関係を抜出する問題においお,事象間の䞀察倚関係を掚定する問題を取り䞊げた.コヌパスから事象間の関係を掚定する堎合,それらの事象は共起出珟するこずに基づく掚定を行うこずが倚い.しかし,そこで甚いられおいる手法は暗黙のうちに,掚定する関係が䞀察䞀関係であるず想定しおいるものがほずんどである.しかし抜出すべき事象間の関係は䞀察䞀関係であるずは限らず,あらかじめ関係が䞀察倚関係であるこずがわかっおいる堎合もある.このような堎合,これたでの䞀察䞀関係を前提ずした手法が有効であるかどうかは明らかではない.䞀方,デヌタベヌスにおいお連想芏則を抜出する問題においお,その芏則が衚す事象間の関係が䞀察倚関係であるこずを考慮した手法が甚いられおいる\cite{Agrawal96}.しかし,この手法がコヌパスから事象間の関係を掚定する問題に効果的であるかどうかは明らかではない.ここで,事象間の関係が䞀察倚関係である堎合,それらの事象が持぀出珟パタヌン間の関係は䞀臎ではなく,包含関係であるこずが芳枬される.そこで,本論文では,出珟パタヌンの包含関係に匷いずされる類䌌尺床を探し,この条件にあおはたる類䌌尺床ずしお,文字認識の分野で提案されおいる補完類䌌床\cite{Hagita95}に着目した.そしお,この類䌌尺床をコヌパスから事象間の䞀察倚関係を抜出する問題に適甚し,その有効性を評䟡する.さらに,評䟡実隓を通しお,これたでにコヌパスから事象間の関係を掚定するこずに甚いられおいる類䌌床やデヌタベヌスにおいお連想芏則を発芋するこずに甚いられる尺床ず,補完類䌌床ずの間で性胜の比范を行う.これたでに甚いられおいる類䌌尺床ずしお,平均盞互情報量,自己盞互情報量,$\phi$盞関係数,コサむン関数,ダむス盞関係数を遞んだ.これらは関係の抜出に甚いられる代衚的な類䌌尺床である.たた,䞀察倚関係を掚定する問題においお,非察称性を持぀尺床ず察称性を持぀尺床ずの性胜差を枬るために,平均盞互情報量を改良し,非察称性を持たせた非察称平均盞互情報量を定矩し,比范察象ずする尺床に加えた.実隓察象ずなる事象ずしおは地名(郜道府県垂郡名)を遞んだ.地名は実䞖界においお䞀察倚関係を持぀事象である.実隓は,人工的に生成したデヌタ集合ず実デヌタに察しお行った.人工的に生成したデヌタ集合は実圚する地名の䞀察倚関係から擬䌌的に関係を取り出し,それをデヌタずしお生成したデヌタ集合である.このデヌタ集合においお,珟存する䞀察倚関係を再珟する胜力を枬定した.実デヌタを甚いた実隓では,実際の新聞蚘事における地名の出珟パタヌンから珟存する䞀察倚関係を掚定する胜力を枬定した.これらの実隓の結果においお,補完類䌌床はこれたでのコヌパスからの関係抜出に甚いられおきた類䌌尺床よりも優れ,連想芏則の抜出に甚いられる類䌌尺床よりもよい特性を瀺した.この論文は以䞋のような構成になっおいる.たず2節に,䞀察倚関係を掚定する問題を定矩するために必芁な芁玠を定矩する.次に3節では,評䟡察象ずする類䌌尺床の抂芁ず,補完類䌌床,これず比范察象ずなる尺床,平均盞互情報量,自己盞互情報量,非察称平均盞互情報量,$\phi$盞関係数,コサむン関数,ダむス盞関係数,信頌床を瀺す.4節では,実隓の抂芁ず,モデルに埓っお生成された人工的なデヌタにおける実隓,実デヌタを甚いた実隓を瀺す.5節で考察し,6節で関連研究を瀺す.最埌に7節でたずめる.
V04N03-03
\label{sec:intro}近幎膚倧な電子化された情報の䞭から必芁な情報を怜玢する技術の必芁性が高たっおいるむンタヌネットの爆発的な普及に䌎っおナヌザが求める情報を持぀wwwサヌバを怜玢するシステムが実際数倚く出珟しおきおいるしかしこれらの怜玢システムのほずんどはナヌザが入力した怜玢キヌワヌドそのものを含むテキスト(に察応したwwwサヌバ)を怜玢するシステムである怜玢キヌワヌドに意味的に類䌌しおいる単語たで考慮した\footnote{単にキヌワヌドを同矩語・類矩語のリストを䜿っお展開する埓来手法では䞍十分であり類䌌の床合に埓っお文曞を敎列させお䞊䜍のものだけナヌザに提瀺出来なくおはならないキヌワヌド「画家」に察しお同矩語「画䌯」や類矩語「むラストレヌタヌ」,「デザむナヌ」や䞊䜍抂念である「絵描き」,「芞術家」などたでも含むものを怜玢し類䌌床順に出力するこずが望たれる}怜玢(以䞋類䌌怜玢ず呌ぶ)は出来ない䞀方シ゜ヌラスに基づく意味的類䌌性を䜿った翻蚳解析文曞怜玢などの研究が行なわれおきおいるただこれらの先行研究には(1)シ゜ヌラスの階局構造が平衡しおいるず仮定しおいるずいう問題ず(2)単語の倚矩性の解消を行なっおいないずいう問題があった本論文では階局構造が平衡しおいないシ゜ヌラスにも適甚できるより䞀般的な単語間の意味的類䌌床を提案する本提案では各単語が担う抂念間の最䞋䜍共通䞊䜍抂念が有する䞋䜍抂念の総数が少ないほど単語間の類䌌床が倧きくなる筆者らはこの意味的類䌌床ず倧芏暡シ゜ヌラスの䞀぀であるEDRシ゜ヌラスを䜿っお類䌌怜玢システムを実装したさらに粟床を向䞊させるために単語の倚矩解消手法をこの怜玢システムに導入した本類䌌怜玢システムは単語間の物理的近さず単語の重芁床を甚いた拡匵論理型の埓来システムに基づいおいるこの埓来システムずの比范実隓を行ない意味的類䌌性ず倚矩解消を甚いた提案の類䌌怜玢手法\footnote{本手法では類矩語を怜玢可胜にするこずによっお再珟率を䞊げその範囲内で倚矩によるノむズを排陀し適合率を䞊げるこずを目指しおいるさらに再珟率を重芖する堎合には関連語たで含めお怜玢するこずが必芁ず考えられる}によっお再珟率・適合率が向䞊したこずを確認した以䞋\ref{sec:method}節で提案した意味的類䌌床採甚した倚矩解消手法それらを甚いた類䌌怜玢ベヌスずなる拡匵論理型怜玢に぀いお瀺し\ref{sec:experiment}節で前節で述べた類䌌怜玢手法による適合率・再珟率の改善及び倚矩解消手法の比范に぀いお瀺し\ref{sec:conclusion}節でたずめる
V24N01-02
label{sec:intro}絵本の読み聞かせは幌児の蚀語発達を促す重芁な情報の1぀ず考えられる\cite{Mol:2008,Reese:1999,Whitehurst:1988}䟋えば読み聞かせを開始する月霢が早いほど2才や4才の時点での蚀語理解や発話の胜力が高くなるこず\cite{Debaryshe:1993:joint,Payne:1994:role}そしお8ヶ月時点での絵本の読み聞かせが倚い方が12および16ヶ月時点での語圙が発達しおいるこず\cite{Karrass:2005:effects}などが瀺されおいるたた読み聞かせでは読み手ず聞き手ずいう少なくずも2者が存圚し絵本ずいう共通の察象があるこのような状況においお聞き手である幌児は自分以倖の他者ず同䞀の察象に泚意を向ける共同泚意(jointattention)ずいう行動を頻繁にずるこずが知られおおり\cite{Karrass:2003:predicting}それが蚀語発達に圱響する可胜性などが指摘されおいる\cite{Tomasello:1986:joint}こうしたむンタラクションによる効果以倖にも䟋えば\citeA{Sulzby:1985:children}は日垞の䌚話でほずんど出珟しない語圙やフレヌズが絵本に倚数含たれおいるこずが幌児の蚀語発達を進めるこずを指摘しおいるさらに絵本の読み聞かせは蚀語発達を促すだけではなく読み手ず子どものコミュニケヌションを促したり登堎人物の感情を掚定したりするなど情操教育にも圹立぀ず考えられる\cite{Sato:Horikawa:Uchiyama:2016j,Furumi:Koyamauti:Ooba:2014j}このように絵本を読むこずは蚀語発達ず情操教育の䞡面での効果が期埅できるしかし絵本には赀ちゃん向けの絵本から幎長児5才児以䞊を察象ずする絵本倧人向けの絵本たで存圚しその内容も難しさも様々であるそのため子どもの興味や発達段階にあった絵本を遞ぶのは難しい芪など日垞的に接しおいる保護者が子どもに絵本を遞ぶ堎合曞店や図曞通などで手にずっお確認すればその子に読めそうかどうか興味を匕きそうかどうかは分かるかもしれない\changedB{が非垞に倚くの絵本を1冊1冊手に取っお確認するのは}容易ではないたたある皋床倧きな子どもであれば子ども自身でも絵本を遞べるかもしれないしかし曞店や図曞通では倚くの本は背衚玙が芋える向きでずらりず䞊べお眮かれおいるそのため衚玙が目立぀ように眮かれおる䞀郚の絵本の䞭から手に取りやすい傟向がある倚くの曞店や図曞通では目立぀堎所に眮く本を定期的に入れ替えたり季節やテヌマに応じた本の展瀺コヌナヌを䜜ったり定期的に読み聞かせの䌚を開いたりするなど絵本ず出䌚うための様々な工倫がされおいるこうした取り組みでは本に詳しい曞店員や叞曞の方が遞んだ本を玹介しおくれるため良い本ず出䌚いやすいずいう利点があるしかしタむミング良くその時にその堎所に足を運ばなければ手に取る機䌚を逃しおしたうずいう状況は倉わらないたたそうしお手にずった本がその子に合った読みやすさではない堎合簡単すぎお぀たらなかったりあるいは難しすぎお途䞭で投げ出しおしたったりずいうこずが起こり易い内容も倚くの子ども達には人気があるずしおも子ども1人1人を考えた時にちょうど興味のある内容であるずは限らないこのように興味のある内容でちょうど良い読みやすさの本ず出䌚えない堎合本をあたり読たなくなっおしたったり同じ本ばかり繰り返しお読んだりするこずもあるもちろん繰り返しお読むこずは決しお悪いこずではないお気に入りの本を繰り返しお読みたがる時期もあるし同じ本でも子どもの成長ずずもに理解が深たったり最初ずは違う読み方ができるようになるこずもあるだろうしかし同じ本ばかり読んだり借りたりする理由が「他に興味を匕く本が芋぀からないから」だったら問題であるしかも0〜3才くらいたでの幌い子どもの堎合はそもそも自分で本を遞ぶこずも難しいそこで我々は子どもに内容ず読みやすさがぎったりな絵本を芋぀けるためのシステム「ぎたりえ」を開発しおいる幌い子どもには入力むンタフェヌスの利甚が難しいため芪や保育士叞曞などの倧人が利甚するこずを想定しおいる
V03N04-08
珟圚機械による文解析の凊理単䜍ずしおは圢態玠が利甚されるこずが倚いがこれは圢態玠を甚いるこずにより蟞曞の語数を制限でき蚈算機の蚘憶を経枈的に利甚できるずいう利点があるからであるbigramによる解析方匏は文解析や音声認識など様々な分野においお高い評䟡を埗おいるものの\cite{jeli,naka}文字や圢態玠を単䜍ずしたbigramによる解析は単䜍が小さすぎお文の局所的な性質を解析しおいるのに過ぎないず考えられるしかしtrigramや4-gram以䞊になるずしばしば蚈算機の蚘憶容量の限界を超えおしたい実甚的ではない筆者らは知芚実隓により人間による文解析には圢態玠より長い単䜍が甚いられおいるこずを既に明らかにしおいる\cite{yoko,yoko0}埓っお人間の堎合ず同様の長い単䜍を解析に甚いれば機械においおも高い凊理効率が埗られるず期埅される本論文はこのような芳点からbigramの単䜍ずしお認知単䜍を甚いる方法を提案するものである圢態玠より長い単䜍を解析に甚いる方法は他にもいく぀か報告されおいる䟋えば音声認識の分野においお䌊藀らは䌑止を単䜍ずした解析を行う方法を提案しおいる\cite{ito}たたテキスト凊理においお文法的な解析が難しい発話を凊理するために発話を郚分的に構文解析する方法なども提案されおいるしかしこれらの解析に甚いられおいる長い単䜍は解析の効率化のために䟿宜䞊導入されたもので比范的専甚の甚途にのみ䜿甚できるものである人間における文解析凊理が耇数段階の凊理からなるず仮定すれば認知単䜍はその耇数段階の凊理においお䞻に単䜍ずしお利甚されおいるず考えられる埓っお機械における凊理を同様に倚段に分けお考えるずすれば認知単䜍はこの倚くの段階においお単䜍ずしお汎甚的に利甚できるこずが期埅される機械の凊理が圢態玠解析構文解析意味解析談話解析からなるずすれば認知単䜍を利甚するこずにより構文解析の凊理を効率化できるこずが既に筆者らにより実蚌されおいる\cite{yoko0}本論文では認知単䜍を利甚するこずにより圢態玠解析に盞圓する凊理の効率化を行なう方法を提案し認知単䜍の有効性を実蚌する
V13N03-02
自然蚀語凊理においお高い性胜を埗ようずするずきコヌパスを䜿った教垫あり孊習(supervisedlearning)は今や暙準的な手法であるしかしながら教垫あり孊習の匱点は䞀定量以䞊のタグ付きコヌパスが必芁なこずである仮によい教垫あり孊習の手法があったずしおもタグ付きコヌパス無しでは高い性胜は埗られないここでの問題はコヌパスのタグ付けは劎力がかかるものであり非垞に高く぀くこずであるこの点を克服するためいく぀かの手法が提案されおいる最小限教垫あり孊習\footnote{``minimally-supervisedlearning''をさす党おの事䟋に察しおラベルを䞎えるのではなく極めお少量の事䟋に察しおのみラベルを䞎える手法䟋えば\cite{Yarowsky1995,Yarowsky2000}などがある}や胜動孊習(activelearning)(䟋えば\cite{Thompson1999,Sassano2002})であるこれらに共通する考え方は貎重なラベル付き事䟋を最倧限に掻かそうずいうこずである同じ考え方に沿う別の手法ずしおラベル付き事䟋から生成された{\em仮想事䟋}(virtualexamples)を䜿う手法があるこの手法は自然蚀語凊理においおはあたり議論されおいない胜動孊習の芳点からLewisずGale\shortcite{Lewis1994}が文曞分類での仮想事䟋に぀いお少し觊れたこずがあるしかしながら圌らはそれ以䞊仮想事䟋の利甚に぀いおは螏み蟌たなかったこのずき考えられた利甚方法は分類噚(classifier)が自然蚀語で曞かれた仮想的な文曞䟋を䜜り人間にラベル付けさせるものだったがそれは珟実的ではないず考えられたからであるパタヌン認識の分野では仮想事䟋はいく぀かの皮類に぀いお研究されおいるSVMsずずもに仮想事䟋を䜿う手法を最初に報告したのはSch\"{o}lkopfら\shortcite{Schoelkopf1996}である圌らは手曞き文字認識タスクにおいお粟床が向䞊したこずを瀺した(第~\ref{sec:vsv}節でも述べる)このタスクでの次のような事前知識(priorknowledge)に基づいおラベル付き事䟋から仮想事䟋を䜜り出したその事前知識ずはある画像を少しだけ修正した画像(䟋えば1ピクセル右にシフトさせた画像)であっおも元の画像ず同じラベルを持぀ずいうこずであるたたNiyogiらも事前知識を䜿っお仮想事䟋を䜜りそれにより蚓緎事䟋の数を拡倧する手法に぀いお議論しおいる\cite{Niyogi1998}我々の研究の倧きな目的はコヌパスに基づく自然蚀語凊理においおSch\"{o}lkopfら\shortcite{Schoelkopf1996}がパタヌン認識で良奜な結果を報告しおいる仮想事䟋の手法の効果を調べるこずであるコヌパスに基づく自然蚀語凊理での仮想事䟋の利甚に぀いおはバむオ文献䞭の固有衚珟認識を察象にした研究\cite{Yi2004}があるが察象タスクも限られおおり研究が十分に進んでいるずは蚀えない状況であるしかしながら仮想事䟋を甚いるアプロヌチを探求するこずは非垞に重芁であるなぜならラベル付けのコストを削枛するこずが期埅できるからである特に我々はSVMs\cite{Vapnik1995}における仮想事䟋の利甚に焊点をあおるSVMは自然蚀語凊理で最も成功しおいる機械孊習の手法の䞀぀だからである文曞分類\cite{Joachims1998,Dumais1998}チャンキング\cite{Kudo2001}係り受け解析\cite{Kudo2002}などに適甚されおいる本研究では文曞分類タスクを自然蚀語凊理における仮想事䟋の研究の最初の題材ずしお遞んだ理由は倧きく二぀ある䞀぀には機械孊習を甚いた文曞分類を実際に適甚しようずするずラベル付けのコストの削枛は重芁な課題になるからであるもう䞀぀にはラベル付き事䟋から仮想事䟋を䜜り出す方法ずしお単玔だが効果的なものが考えられるからである(第~\ref{sec:vx}節で詳现に述べる)本論文では仮想事䟋がSVMを䜿う文曞分類の粟床をどのように向䞊させるか特に少量の孊習事䟋を䜿った堎合にどうなるかを瀺す
V13N04-02
確率的蚀語モデルは文字列を出力ずする蚀語凊理においお幅広く甚いられおいる音声認識システム\cite{Self-Organized.Language.Modeling.for.Speech.Recognition}の倚くが解遞択においお音響モデルずずもに確率的蚀語モデルを参照する文字誀り蚂正\cite{Context-Based.Spelling.Correction.for.Japanese.OCR}や仮名挢字倉換\cite{確率的モデルによる仮名挢字倉換}においおも確率的蚀語モデルを甚いる方法が提案されおいるさらに機械翻蚳\cite{A.Statistical.Approach.to.Machine.Translation}や文曞の敎圢\cite{講挔の曞き起こしに察する統蚈的手法を甚いた文䜓の敎圢}などにも応甚されおいる倚くの確率的蚀語モデルは単語や単語列の頻床に基づいおおりこれは正しく単語に分割された䟋文(単語分割枈みコヌパス)に察しお蚈数されるこの単語分割枈みコヌパスは䞀般的ず考えられる分野においおは既に利甚可胜ずなっおいるが新たに確率的蚀語モデルを甚いる分野(医療珟堎やコヌルセンタヌでの音声認識など)の蚀語資源ずしおは単語に分割されおいない䟋文(生コヌパス)やその分野の単語リストのみが利甚可胜であるこずが倚いこのような状況の䞋での䞀般的な察凊は単語リストを語圙に加えた自動単語分割システム\cite{A.Stochastic.Japanese.Morphological.Analyzer.Using.a.Forward-DP.Backward-A*.N-Best.Search.Algorithm}により生コヌパスの各文を単語に分割し可胜な限り倚くの文の分割結果を人手で修正し自動解析の結果ず合わせお単語分割枈みコヌパスずするこずである単語分割の修正量は倚ければ倚いほど統蚈結果の信頌性が増し確率的蚀語モデルの胜力は高くなるしかしながら単語分割の修正䜜業にはコストや時間がかかるのでコヌパスの䞀郚分を修正の察象ずし残りの郚分に関しおは自動分割の結果をそのたた甚いるずいうこずがしばしば行なわれる文単䜍で修正する堎合には文法の専門家でさえも正確な単語分割が容易でない機胜語列などの箇所が必然的に含たれるこずになるがこのようなの箇所での分割方針を䜜業者に培底するこずは非垞に困難であり䜜業効率の著しい䜎䞋を招く加えお文単䜍で順に修正しおいくこずが限られた䜜業量を割り圓おる最良の方法であるかずいうこずも疑問である\cite{Unsupervised.and.Active.Learning.in.Automatic.Speech.Recognition.For.Call.Classification}本論文ではコヌパスの修正を䞀文単䜍ではなく単語単䜍ずし修正箇所を単語リストなどで䞎えられる適応分野に特有の単語の呚蟺に集䞭するこずを提案するこれにより䞊述のような困難を回避するこずが可胜ずなりさらに適応分野に特有の単語の統蚈的な振る舞いを捕捉するずいう適応分野のコヌパスを利甚する本来の目的にコヌパス修正の䜜業を集䞭するこずが可胜ずなるこのようにしお埗られるコヌパスは䞀郚分の単語境界情報のみが正確である文を含むこのようなコヌパスから有限の語圙に察しお確率的蚀語モデルを掚定するために本論文では生コヌパスから無限の語圙に察しお確率的蚀語モデルを掚定する方法\cite{Word.N-gram.Probability.Estimation.From.A.Japanese.Raw.Corpus}を語圙が有限の堎合に応甚する方法に぀いお述べる実隓では生コヌパスの単語境界の人手による修正の皋床や方法を耇数甚意しその結果埗られるコヌパスから掚定される確率的蚀語モデルの予枬力やそれに基づく仮名挢字倉換の粟床を蚈算した実隓の結果単語リストの各単語に察しお2箇所の出珟のみを人手でマヌクする方法では単語数の割合にしお生コヌパス党䜓の5.22\%の修正により単語数の割合にしお生コヌパス党䜓の45.00\%の文を文単䜍で修正した堎合ず同皋床の仮名挢字倉換の粟床を達成するこずができたたた単語リストの各単語に察しお党おの出珟箇所を人手でチェックするこずでコヌパス党䜓に察しお自動分割の結果を人手で修正するのず同皋床の予枬力ず倉換粟床を達成できたこの結果から適応分野に特有の語圙の出珟箇所に修正のコストを集䞭するこずにより少ない䜜業量で効率良く確率的蚀語モデルを分野適応できるずいえる
V09N05-07
むンタヌネットの普及により電子化されたテキストの入手が容易になっおきたそれらのテキストをより効率的か぀効果的に利甚するために倚くの蚀語凊理技術が研究提案されおきおいるそれに䌎い蚀語凊理の研究分野は泚目を济び蚀語凊理孊䌚でも幎々䌚員が増加し事務䜜業が増加する傟向にあるこのような増加傟向から考えるず今の蚀語凊理孊䌚の状況では事務凊理の負担が凊理胜力を越えおしたいその結果事務䜜業が滞るこずが予想されるもし事務䜜業が滞れば孊䌚の掻気や人気に氎をさすこずになっおしたう可胜性がありその結果孊䌚の将来に悪圱響を䞎えるず考えられるそのため事務凊理の効率化は必須である孊䌚の差別化効率化を図るため電子化された投皿論文の査読者ぞの割り圓おを行なう際に蚀語凊理技術を利甚した報告が出おきおいる䟋えば投皿論文を最適な査読者に割り圓おるこずを詊みたもの\cite{Susan1992,Yarowsky1999}などであるただしこれらの論文は適切な査読者を決定するこずを目的ずしおいるだけであり事務凊理の効率化に぀いおは論じられおいないそのような䞭で2000幎蚀語凊理孊䌚第\6回幎次倧䌚プログラムを䜜成する機䌚を埗た倧䌚プログラム䜜成においお䜜業効率向䞊に寄䞎する蚀語凊理技術を明確にするこずを目的ずしおいく぀かの蚀語凊理技術を甚いお第\5回倧䌚の講挔参加申蟌デヌタに察しお倧䌚プログラム自動䜜成実隓を行いそれらの技術の有効性を比范したそしおその実隓結果を基に第\6回幎次倧䌚プログラム原案を䜜成した倧䌚プログラムを䜜成するには講挔参加申蟌を適圓なセッションに分割しセッション名を決める䜜業が必芁であるそれには講挔参加申蟌の内容タむトルずアブストラクトをすべお確認しおから䜜成䜜業をするのが䞀般的であるが講挔数が増加しおいる珟圚講挔申蟌内容をすべお確認し倧䌚プログラムを手動で䜜成するのは倧倉な䜜業であるこの䜜業を省力化するためにアブストラクトは読たずにタむトルだけを利甚し倧䌚プログラムを䜜成するこずも可胜であるず考えられるがタむトルだけを利甚した堎合たずえ講挔参加申蟌に蚘述されおいる講挔分野を利甚したずしおも適切なセッションに割り圓おられない堎合が存圚するず考えられるたたタむトルだけでは適切なセッション名を決めるこずも困難である我々はそのような䜜業を支揎し効率化する方法を本皿で提案する我々の手法を利甚すれば倧䌚の発衚傟向にあったセッション名を決定できるだけでなく適切なセッションに講挔申蟌を割り振るこずも可胜ずなるそのため事務䜜業の負担を軜枛するこずが可胜ずなるだけでなく講挔者の興味にあうセッションを䜜成できる以䞋\ref{yaya}章でその䞀連の実隓に぀いお報告する\ref{gogo}章で第\6回幎次倧䌚プログラム䜜成の詳现に぀いお説明するそしお\ref{haha}章で倧䌚埌に行なったアンケヌト調査の結果を報告し\ref{mumu}章で今埌の倧䌚プログラム䜜成の自動化および事務凊理の効率化に向けた考察を行なう
V10N05-02
\label{one}近幎音声認識技術や蚀語凊理技術蚈算機の凊理胜力の向䞊により情報怜玢をはじめずする各皮タスクを音声認識を介しお実珟する音声察話むンタフェヌスぞの期埅が急速に高たっおいる\cite{NielsenAndBaekgaard1992,Godden1994,Zue1994,ZeiglerAndMazor1995,Godden1996,FergusonAndAllen1998,Nakano1999}同時に音声察話むンタフェヌス実珟のための察話制埡方匏も数倚く提案されおいる\cite{Niimi1995a,Niimi1995b,Niimi1997,Niimi1998,KikuchiAndShirai2000,Chu-Carroll2000}音声による入力は操䜜に熟緎を必芁ずしないため利甚者にずっおは䜿い勝手が良く入力速床はキヌ入力に比べ3〜4倍手曞き文字入力に比べ8〜10倍速いず蚀われおいる\cite{Hurui1998}曎に他の噚官を同時に䜿っおの䞊行䜜業が可胜であるずいう利点を有するたたサヌビス提䟛者にずっおはオペレヌタコストの削枛に繋がる実甚サヌビスのフロント゚ンドずしお音声認識を適甚するためには䞍特定倚数の話者の入力に察しお迅速か぀正確に応答する必芁がある音声認識の性胜は発話様匏によっお倧きな圱響を受けるこずが指摘されおいる\cite{MurakamiAndSagayama1991}最も単玔なシステム䞻導䞀問䞀答圢匏の単語認識でも察象単語数が増えるほど誀認識は避けられず凊理時間を芁する曎に音声認識は利甚される環境や発話状況により誀認識を生じる堎合も倚く公衆電話網は垯域が狭いため認識粟床が萜ちる我々は顧客が入力する䜏所や姓名の確定をタスクずする音声察話むンタフェヌスの実珟に向け怜蚎を進めおいる音声認識技術においお゚ンゞンの出力結果が正しいか吊かを刀断するには発話者本人に正誀を確認するしか方法はない特に䞍特定倚数の話者が入力する䜏所や姓名などの倧語圙を認識察象ずする堎合正確な応答を返すこずは困難である音声察話むンタフェヌスの珟状は(1)~個々の質問においお利甚者が予期しない察象ぞの誀認識が倚い~(2)~正誀確認ず誀認識を修正するための再入力芁求が繰り返されるずいう2぀の芁因から利甚者満足床が獲埗できおいない埓っお音声察話むンタフェヌスの実甚化のためには䞊蚘2぀の芁因解決が必須ずなる本皿は䞊蚘芁因~(1)~の解決に焊点を圓お人間が発話を聞き取る際の傟向に着目し「思い蟌み応答」ずいう聞き取り結果の確認手法を提案するそしお思い蟌みによる認識結果の確認が入力察象が倧語圙であっおも利甚者にストレスを䞎えないこずを怜蚌するこの思い蟌み応答は音声入力の応答に特化したものではないが本皿では音声入力を䟋ずしお以䞋議論を進めるその他ぞの適甚に぀いおは\ref{six}\,章の今埌の課題で述べる以䞋\ref{two}\,章では倧語圙を察象ずした音声察話むンタフェヌスの珟状の課題に぀いお述べる\ref{three}\,章では人間の察話における思い蟌み戊略を怜蚌し\ref{four}\,章では垂販の認識゚ンゞンを甚いお思い蟌み察象の遞択方法に぀いお分析する\ref{five}\,章では思い蟌み戊略を取り入れた聞き取り確認手法を提案し実装及び評䟡を通しおその有効性を怜蚌する最埌に\ref{six}\,章におたずめ及び今埌の課題に぀いお述べる
V09N01-02
label{No1}近幎聎芚障害者の重芁なコミュニケヌション手段の1぀である手話ず健聎者のコミュニケヌション手段である日本語ずのコミュニケヌション・ギャップの解消を目的ずする手話通蚳システムや手話の孊習支揎システムなどの研究が各所で盛んに行われおいる\cite{Adachi1992a}これら手話を察象ずした自然蚀語凊理システムを実珟するための重芁な芁玠技術の1぀である手話の認識や生成凊理技術は動画像凊理の研究分野であるが察象が限定されおいるため動画像構成の単䜍を明確に芏定できる可胜性があり手話の知的画像通信や手話画像蟞曞ぞの特城玠の蚘述法が提案されおいる\cite[など]{Kurokawa1988,Kawai1990,Sagawa1992,Terauchi1992,Nagashima1993,JunXU1993}たた日本語文の手話単語列文ぞの蚀語倉換凊理に関する基瀎怜蚎ずしおは\cite[など]{Kamata1992,Adachi1992b,Adachi1992c,Kamata1994,Terauchi1996}が報告されおいるさらに手話衚珟の認識結果を基に日本語文を生成する研究ずしおは\cite[など]{Sagawa1992,Abe1993}があるなおこれらの凊理粟床に圱響を䞎える電子化蟞曞の構成方法に関しおは\cite[など]{Adachi1993,Nagashima1993,Tokuda1998}が提案されおいるさお2蚀語間の察蚳電子化蟞曞システムを構築する堎合の重芁な芁玠技術の1぀ずしお原蚀語偎ず目暙蚀語偎ずの双方向から単語を怜玢できる機胜の実珟が挙げられるここで手話単語を察象ずした堎合の課題の1぀は芖芚蚀語ずしおの特城から手指動䜜衚珟を怜玢キヌずし察応する日本語の単語芋出し以埌本論文では日本語ラベルず略蚘するを調べる手段をどのように実珟するかずいう点であるすなわち芖芚情報ずしおの手指動䜜特城をどのように蚘号化しお怜玢芁求に反映させ怜玢蟞曞をどのように構成するかずいう問題ずいえるこの問題に察する埓来のアプロヌチは手の圢動き䜍眮などの手指動䜜特城の属性を詳现な怜玢項目ずしお甚意しこれらの項目間の組合せずしお怜玢条件を蚭定し同様にこれらの怜玢項目を基に手話単語を分類したデヌタベヌスを怜玢蟞曞ずしおいた\cite[など]{KatoYuji1993,Naitou1994}この怜玢アプロヌチは手話蚀語孊における手話単語の衚蚘法単語の構造蚘述におけるコヌド法に基づいおいる\cite{Kanda1984,Kanda1985}しかしこれらの衚蚘法ず分類芳点は本来個々の手話単語の衚珟を厳密に再珟蚘述するこずを目的ずしおいるため\cite{Stokoe1976}項目数が倚くたた項目間の類䌌性もあり初心者には難解なコヌド䜓系ずいえるそのためこのアプロヌチによる怜玢システムの問題点が\cite{Naitou1996}により指摘されおいるそれによるず手の圢動き䜍眮などの怜玢条件を指定する堎合\begin{enumerate}\item怜玢項目間に類䌌性が高いものがあり利甚者が区別しにくく\item怜玢条件や怜玢項目が倚くなるず利甚者は遞択操䜜が煩わしくなり\end{enumerate}\noindent結果ずしお遞択ミスを生じ満足のゆく結果が埗られないずされるこれは利甚者が認知した手話衚珟の手指動䜜特城を再生し怜玢条件に蚭定する堎合に䞍必芁な怜玢条件たでも指定しおしたう点に原因があるずいえる䞀方認知された倖界の情報をある衚珟圢匏衚象から別の衚珟圢匏に倉換するこずを䞀般にコヌディング笊号化ず呌ぶたた芖芚的な特性を持぀「芖芚的コヌド」ず蚀語的な特性を持぀「蚀語的コヌド」を重芁芖する「二重コヌド説」によるず写真などの芖芚情報を蚘憶する堎合に芖芚的コヌディングに加え「赀い色をした車」のように蚀語的コヌディングも同時に行われおいるずされる\cite{Ohsima1986}さらに単語は文字あるいは音玠の組み合わせで構成されるが䟋えば(1)「キ」を提瀺した埌でそれは「キ」あるいは「シ」だったのかを質問した堎合ず(2)「テンキ」を提瀺した埌でそれは「テンキ倩気」あるいは「テンシ倩䜿」だったのかを質問した堎合ずでは(2)の方が成瞟が良いずされ文字の匁別が単語ずいう文脈内で芏定された方がより正確に蚘憶するずされる「単語文脈優䜍性効果\cite{Reicher1969}」が知られおいるこれら認知科孊の成果を手話単語の怜玢問題に圓おはめお考えおみるず人間が手指動䜜衚珟を認知する堎合「䞡手を巊右に動かす」ずいうように蚀語文ずしお蚀語的コヌディングを行い蚘憶しおいるずすれば蚘憶された蚀語的コヌドすなわち手指動䜜特城を蚘憶した際の文脈環境を保持する蚀語文そのものを怜玢キヌずするアプロヌチが考えられる本論文では怜玢条件を现かく指定する埓来の方法ずは異なり手話単語の手指動䜜特城を日本語文で蚘述した手指動䜜蚘述文を怜玢条件ずみなし蟞曞にある類䌌の手指動䜜蚘述文を類䌌怜玢し怜玢結果に察応付けられおいる日本語ラベルを提瀺する方法を提案する本手法の特城は手話単語の手指動䜜特城間の類䌌性を手指動䜜蚘述文間の類䌌性ず捉え入力された手指動䜜蚘述文ず蟞曞に栌玍された手指動䜜蚘述文ずの類䌌床を蚈算する点にあるすなわち「{\bf手話単語の怜玢問題を文献怜玢問題ず捉えたアプロヌチ}」ずいえるたたこの手指動䜜蚘述文は䞀般に垂販の手話蟞兞に蚘茉されおおり手話の孊習者の倚くが慣れ芪しんでいる文圢匏ず捉えるこずができるなお本提案手法に関連する研究ずしお翻蚳支揎を目的ずした察蚳甚䟋の類䌌怜玢に関する研究が幟぀か報告されおいる\cite[など]{NakamuraNaoto1989,SumitaEiichiro1991,SatoSatoshi1993,TanakaHideki1999}これらにおいおは文間の類䌌床の蚈算に甚いる照合芁玠ずしお文字を察象ずする方匏ず単語を察象ずする方匏に倧別するこずができるたたこれらの芁玠間の照合戊略ずしおは出珟順序を考慮しながら共有芁玠を蚈算する方匏以埌順序保存ず略蚘するず出珟順序を考慮しない蚈算方匏以埌順序無芖ず略蚘するに倧別するこずができるここでは照合芁玠が文字列ず単語列ずいう違いはあるが順序無芖ず順序保存の照合戊略を甚いた代衚的な2぀の手法に぀いお抂説する\cite{SatoSatoshi1993}は文字の連続性に着目した文間の類䌌性を基準に「最適照合怜玢」ずしお順序保存を採甚した怜玢システムCTM1\cite{SatoSatoshi1992}ず順序無芖を採甚したCTM2の怜玢効率を比范しほが同等であるが順序無芖の方が若干優䜍ずしおいる䞀方\cite{TanakaHideki1999}は攟送ニュヌス文の単語列を察象にAND怜玢に順序保存の制玄条件を加え長文に察する効果的な甚䟋怜玢法を提案し順序保存の方が優䜍ずしおいるなお䞡者ずも類䌌性を蚈る指暙ずしお語順あるいは文字の出珟順序を考慮するアプロヌチの重芁性を指摘しおいるこのこずは文構造の類䌌性を衚局情報ずしお埗られる文圢匏単語の配列順序の類䌌性を文間の類䌌床に加味するこずの意矩を瀺唆しおいる以䞋2章で手指動䜜蚘述文の特城に぀いお述べ3章では手指動䜜蚘述文間の類䌌床ず手話単語の怜玢方法に぀いお述べ4章で提案手法の劥圓性を怜蚌するために行った実隓結果を瀺す5章では実隓により明らかずなった問題点に぀いお議論し今埌の課題に぀いお述べる最埌に6章でたずめを行う
V20N04-01
近幎新聞やWeb䞊のブログだけではなくツむヌトや音声察話ログなど様々な分野のテキスト情報を利甚するこずが可胜であるこれらの倚様なテキストから欲しい情報を抜出する怜玢技術や有益な情報のみを自動で抜出・分析するテキストマむニング技術では衚珟の違いに頑健な意味を軞にした情報抜出が求められおいるたずえばお客様の声を分析するコヌルセンタマむニングe.g.,那須川2001では䞋蚘のabの衚珟を「同矩である」ず正しく認識・集蚈する必芁がある\eenumsentence{\itemメモリを\underline{消費しおいる}\itemメモリを\underline{食っおいる}}\eenumsentence{\itemキヌボヌドが\underline{壊れた}\itemキヌボヌドが\underline{故障した}}怜玢においおも「キヌボヌド壊れた」で怜玢した際に「キヌボヌド故障した」が含たれおいるテキストも衚瀺されればよりナヌザの意図を理解した怜玢が行えるず考えられるテキストマむニングのようなナヌザの声の抜出・分析においお重芁ずなるのは「消費しおいる」「壊れた」などずいった述郚である述郚は文情報の栞を衚しおおり商品の評刀e.g.,満足しおいるや苊情e.g.,壊れた䜿いにくいナヌザの経隓e.g.,堪胜したや芁望e.g.,盎しおほしいなどを衚すしかしあらゆる分野文䜓のテキストを察象ずした堎合述郚の倚様性が顕著になるたずえば「正垞な動䜜が損なわれる」ずいう出来事を衚珟する堎合新聞などフォヌマルな文曞では「故障する」ず衚珟されるこずが倚いがブログなどむンフォヌマルな文曞では「壊れる」ず衚珟されるこずが倚い\footnote{2007幎の毎日新聞では「故障する」ず「壊れる」の出珟頻床の比が「1:2.5」である䞀方2007幎4月のブログでは「故障する」ず「壊れる」の出珟頻床の比が「1:42」であり「壊れる」ず「故障する」は意味が完党に1察1察応するわけではないものの出珟頻床の比がテキストによっお倧きく異なる}テキストの皮類により同じ出来事でも異なる文字列で衚珟されるため異なる分野のテキストを統合した情報抜出やテキストマむニングを行う堎合は述郚の同矩性を蚈算機で正しく認識しお分析しなくおはいけない述郚の同矩性を蚈算機で識別するこずができればテキストマむニングなどにおいお同矩衚珟を正しくたずめ䞊げ高粟床に集蚈・分析を行うこずが可胜ずなるたた怜玢技術においおは衚珟が異なるが同じこずを衚しおいるテキストを拟い䞊げるこずができ再珟率の向䞊が期埅できる本皿では日本語の述郚に焊点を眮き異なる2぀の述郚が同矩か吊かを刀別する述郚の同矩刀定手法を提案する既存の手法では単䞀のリ゜ヌスにのみ䟝存しおいるためにたずめ䞊げられる述郚の数が少ないずいう再珟率の問題や異なる意味のものたで誀っおたずめ䞊げおしたうずいう粟床の問題があるそこで本皿では述郚の蚀語的構造を分析し同矩述郚の認識ずいう芳点で必芁な「述郚の語矩蟞曞定矩文」「抜象的な意味属性甚蚀属性」「文脈分垃類䌌床」「時制・吊定・モダリティ機胜衚珟」ずいった蚀語情報を耇数の蚀語リ゜ヌスから抜出するこずで粟床ず再珟率の双方のバランスをずった述郚のたずめ䞊げを行うなお本皿では「消費しおいる」などの「内容語機胜衚珟」を述郚ず定矩し「メモリを‐消費しおいる」ず蚀った「項‐述郚」を単䜍ずしお述郚の同矩刀定を行う本皿の構成は次のずおりである2節では関連研究ずその問題点に぀いお論じる3節では述郚の蚀語構造に぀いお論じる4節では本皿の提案手法である耇数の蚀語的特城を甚いた同矩刀定に぀いお述べる5節では同矩述郚コヌパスに぀いお述べる6節7節では述郚の同矩刀定実隓ずその考察を行う8節は結論である
V05N02-01
盎接翻蚳方匏は普通の倉換翻蚳方匏で行なっおいる構文解析や意味解析の郚分を省略あるいは簡玠化でき類䌌性のある蚀語間の翻蚳によく甚いられおいた珟圚知られおいるほずんどの日韓韓日翻蚳システムが盎接翻蚳方匏を採甚しおいるのも䞡蚀語の類䌌性を掻かすためである最近構文解析分野や意味解析分野など蚀語凊理技術の党般的な発達ずコンピュヌタのハヌドりェア性胜が向䞊した時点で盎接翻蚳方匏を甚いるのは翻蚳に必芁な膚倧な情報の損倱ず぀ながり比范的倚くの翻蚳情報が埗られる倉換方匏や倚蚀語間の翻蚳ができる䞭間蚀語方匏を勧奚しおいるが長尟真1996日韓機械翻蚳においおは翻蚳に必芁な情報があたり倚くない(金泰錫1991)によるず実際になんの情報もなく䞡囜語の単語をに察応させた堎合にもある皋床の理解できる蚳語が出来䞊がったず報告しおおり我々はもう少しの远加情報を甚いれば盞圓な品質の蚳語が生成できるず期埅しおいる最近このような類䌌性を甚いた日韓盎接翻蚳システムが商甚化し始めた最初の商甚システムは幎ず韓囜のが共通に開発した−でありその埌倚くの商甚システムが続々登堎した日韓機械翻蚳システムの代衚的な商甚システムには日本の高電瀟が開発した“−”および日立情報ネットワヌクが開発した“”などが挙げられるたた韓囜でもナニ−゜フトが開発した“埑博士”や創信コンピュヌタの“ハングルがな”などが垂販されおいるしかし厔杞鮮1996によるずこれらのシステムは蚳語の品質が満足できる皋床たで至らず圢態玠解析倚矩性察蚳語遞定品詞刀定未登録単語の凊理などの郚分でただ倚くの問題点を持っおいるず報告しおいる日韓盎接翻蚳には倧きく分けお{\bf倚矩性凊理}{\bf述郚の様盞および掻甚凊理}が問題ず残っおいる金政仁1996李矩東1989金政仁1992EunJaKim1993朎哲枈1997は問題の先行研究であり盞圓の成果を䞊げたがより良い結果を目指しお珟圚も倚矩性解消のための研究が掻発に進行され぀぀ある問題の先行研究ずしお李矩東1990は日本語述郚の様盞情報に文法的な意味を付䞎しお凊理する手法を提案したたず日本語述郚での様盞情報の意味から韓囜語述郚の生成に適する意味に倉換するそのずき意味省略意味転移語順調敎を行ない意味察応テヌブルを䜜る意味察応テヌブルには日本語述郚を構成する様盞情報たちからすべおの組み合わせを取り出し日韓述郚の意味察応ペアずしお蚘述するだからこの手法は様盞情報の組み合わせに䟝存するので意味察応ペアの数が倚くなる短所を持぀そしお金泰錫1992金政仁1996は韓囜語の述郚の様盞情報および掻甚圢態を前埌単語ずの意味接続関係によっおあらかじめテヌブル圢匏に甚意しお翻蚳を行なう翻蚳テヌブル方匏を提案したしかしこの方匏は䞡囜語間の掻甚語の察応ルヌルが䜜成しにくいこずを前提ずし耇雑な掻甚芏則を考慮せず衚局語をに察応させる宣蚀的な凊理を遞んでいるそしお衚局語がに察応するずきはの関係を䜜るため前埌単語ずの接続芏則や圢態が異なる個の韓囜語の衚局語を蟞曞に甚意しなければならないたた様盞情報や掻甚圢態を区分せず䞀床に凊理するので異圢態の察蚳語の数が盞察的に増える問題があったここで本皿では韓囜語述郚を構成する広範囲な様盞情報を抜象的で意味蚘号的な意味資質に衚珟した埌テヌブル化した様盞テヌブルを甚いた䞡囜語の述郚凊理を提案する様盞テヌブルは様盞情報の意味を衚わす意味蚘号韓囜語衚局語掻性化チェックフィヌルドで構成する様盞テヌブルは日韓述郚翻蚳ののような圹割を担圓し述郚生成のずき韓囜語衚局語は様盞テヌブルから取り出すそしお様盞テヌブルの様盞資質から韓囜語衚局語を察応させた埌衚局語の結合凊理で音韻調和凊理音韻瞮玄凊理分かち曞きを行ない自然な述郚を生成するすなわち様盞テヌブルは述郚情報らの組み合わせに䟝存しないので李矩東1990の意味察応テヌブルより簡朔な衚蚘ができるたた金泰錫1992金政仁1996では䞀遍に行なった述郚の様盞情報凊理や掻甚凊理を分離しお凊理する本システムはEunJaKim1993朎哲枈1997の倉換過皋をそのたた甚いおおり述郚に生じる倚矩はすでに解消されおいるものずし本皿では意味が決たった様盞情報から述郚の自然な生成を目暙ずするそしお本皿でのハングルに察する発音はロヌマ字衚蚘法に基づいお衚蚘する
V07N05-04
label{sec:introduction}本皿では、人手で蚘述された文法及び統蚈情報を甚いお日本語の係り受け関係を求める手法に぀いお述べる。特に、文法ずヒュヌリスティクスにより文節の係り先の候補を絞った時に構成するこずができる新しいモデルを提案し、それにより高い係り受けの粟床文節正解率88.6$\%$が埗られるこずを瀺す。我々のグルヌプでは、䜕らかの意味衚珟を構成できるような高機胜な構文解析噚を実珟するこずを最終目暙ずし、HPSG\cite{PollardSag94}の枠組みに基づいた文法を䜜成しおいる。珟状では意味衚珟の構成こそできおいないが、新聞や雑誌などの実䞖界の文章の殆どに察しお構文朚を出力できる、被芆率の高い日本語文法SLUNG\cite{Mitsuishi98}を開発した。しかしながら、文法的に可胜な構造を列挙するだけでは、曖昧性が倧きいため、実甚に耐えない。たた、今埌の課題である意味構造の自動孊習のためにも、曖昧性の解消が芁求される。本研究では、文法を甚いた構文解析の結果の曖昧性解消を目的ずしお、文節単䜍の係り受け解析によっお、最も可胜性の高い統語構造を遞択できるようにする。たた、係り受け解析を行う際に文法を甚いるこずが粟床の向䞊に寄䞎しおいる。係り受け解析は以䞋のような手順でなされる。\begin{itemize}\itemたず、文法SLUNGで構文解析し、各文節の係り先の候補を、文法が蚱す文節に絞る。\item文法により絞った係り先候補が぀以䞊存圚する堎合、それを係り元から芋お(1)最も近い文節、(2)二番目に近い文節、(3)最も遠い文節の぀に制限する。これは、䞊蚘の䞉文節のいずれかが正解ずなる堎合が98.6$\%$を占めるずいう芳察に基づいおいる。この制限により、以䞋で考える統蚈モデルにおいお、係り先の候補は垞に぀以䞋であるずみなせる\footnote{候補が぀の堎合は、係り先をその文節に決定できるため、候補が぀たたは぀の時にのみ確率を蚈算する。}。\item係り元文節がそれぞれの候補に係る確率を、{\bf぀組぀組モデル}を甚いお求める。このモデルは、係り元の文節ず、぀たたは぀の係り先候補の党おを同時に考慮するずいう特城があり、最倧゚ントロピヌ法\cite{Berger96}を甚いお掚定される。\item文法が出力するそれぞれの郚分朚文節間の係り受けに盞圓するに䞊蚘の統蚈倀を割り圓おお、最も高い優先床が割り圓おられた文党䜓の構文朚が遞択される。\end{itemize}本研究で甚いるモデルず他の研究でのモデルの違いに぀いおであるが、埓来の統蚈モデル\cite{Uchimoto99}\cite{Haruno98}\cite{Fujio99}では、係り元文節$i$・係り先文節$j$に察しお、係り元文節の属性$\Phi_i$及び係り先文節の属性$\Psi_{i,j}$係り元ず係り先の文節間の属性を含むを前件ずしお、係り受けが成立するTが出力される条件付き確率\begin{equation}P(i\rightarrowj)=P(\mbox{T}\mid\Phi_i,\Psi_{i,j})\label{equ:naive0}\end{equation}\refstepcounter{enums}を求めおいた。これに察し、本研究で甚いる぀組぀組モデルでは、係り元文節$i$の候補$t_n$に関しお、$i$の属性を$\Phi_i$、$t_k$及び$i$ず$t_k$の文節間の属性を$\Psi_{i,t_k}$ずするずき、$\Phi_i$ず党おの$t_k$に察する$\Psi_{i,t_k}$を前件ずしお、$n$番目の候補が遞ばれる条件付き確率\begin{eqnarray}P(i\rightarrowt_n)=&P(n\mid\Phi_i,\Psi_{i,t_1},\Psi_{i,t_2})&候補が぀のずき:n=1,2\label{equ:triplet0}\refstepcounter{enums}\\P(i\rightarrowt_n)=&P(n\mid\Phi_i,\Psi_{i,t_1},\Psi_{i,t_2},\Psi_{i,t_3})&候補が぀のずき:n=1,2,3\label{equ:quadruplet0}\end{eqnarray}\refstepcounter{enums}を求める。䞊蚘の(\ref{equ:triplet0}),~(\ref{equ:quadruplet0})匏をそれぞれ぀組モデル・぀組モデルず呌ぶ。なお、ここでの$n$番目の候補ずは、衚局文䞭で係り元から数えお$n$番目の文節ではなく、文法的に蚱される係り先のうち぀たたは぀に絞ったものの䞭で、係り元から$n$番目に近い文節である。\ref{sec:related}~節では、埓来の統蚈方匏の日本語係り受け解析に関する関連研究、本研究で甚いる日本語文法、及び最倧゚ントロピヌ法を玹介する。\ref{sec:ourmodel}~節では、䞊蚘で抂芳した我々の手法を順に詳しく述べる。\ref{sec:result}~節の実隓結果で、察照実隓の結果ずずもに぀組぀組モデルの有効性を瀺す。そしお、\ref{sec:observations}~節で、具䜓的なパラメヌタの芳察や他研究ずの比范を行う。
V11N05-07
蚀い換えに関する研究\cite{sato_ronbun_iikae,murata_paraphrase_true,inui_iikae_tutorial,murata_paraphrase_nlp2004}は平易文生成芁玄質問応答\cite{murata2000_1_nl,murata_qa_ieice_kaisetu}ず倚岐の分野においお重芁なものであり近幎その重芁性は倚くの研究者の認めるずころずなっおいるたたこれず同時に蚀い換え衚珟の自動獲埗の研究も重芁芖され぀぀ある本皿では蚀い換え衚珟の䞀皮である同矩衚珟を自動獲埗する研究に぀いお述べる本皿では耇数の蟞曞を甚意しおそれらにおける同じ項目の定矩文を照合するこずで同矩衚珟を抜出する䟋えば「あべこべ」ずいう語の定矩文を考えおみる倧蟞林では\begin{quote}「順序・䜍眮などの関係がさかさたに入れかわっおいるこず。」\end{quote}ずなっおおり岩波囜語蟞兞では\begin{quote}「順序・䜍眮・関係がひっくり返っおいるこず。」\end{quote}ずなっおいるこれらの定矩文は同じ「あべこべ」ずいう語の定矩文であるため同矩な内容を蚘述した文であり同矩なテキスト察ず芋るこずができるこれを照合すれば\begin{quote}「さかさたに入れかわっおいる」\hspace*{1cm}$\Updownarrow$「ひっくり返っおいる」\end{quote}ずいった同矩な衚珟察が埗られる本皿の手法は倧雑把には以䞊のずおりでこのように同矩な内容を蚘述する耇数の蟞曞の定矩文を照合するこずで同矩衚珟を獲埗するのである本研究の䟡倀をあらかじめ敎理するず以䞋のようになる\begin{itemize}\item同矩なテキスト察から同矩衚珟を抜出する研究はいく぀かあるが耇数の蟞曞の定矩文を同矩なテキスト察ずしおそこから同矩衚珟を獲埗する先行研究はない本皿は耇数の蟞曞の定矩文からどのくらいの同矩衚珟を抜出できるかの目安を䞎えるものずなる\item本皿では同矩衚珟の抜出に圹に立぀新しい尺床を提案する本皿の実隓でこの尺床がいく぀かの比范手法よりも有効であるこずを確認するこの尺床は他の同矩衚珟の抜出の研究にも利甚できる有甚なものである\end{itemize}
V09N02-01
\subsection{研究背景}今日ある怜玢システムは玢匕語を甚いたキヌワヌド怜玢が䞻流ずなっおいる怜玢挏れを防ぐためにキヌワヌドに指定した語の同意語や関連語も自動的に怜玢察象にするずいった工倫が凝らされおいるものも幟぀か存圚するしかし䞀般にキヌワヌドによる絞蟌みは難しく怜玢結果からたさに必芁ずする情報に絞り蟌むにはその内容に぀いおの説明文などを怜玢芁求ず比べる必芁があった䟋えば刀䟋怜玢システムで今担圓しおいる事件に䌌おいる状況で起こった過去の事件の刀䟋を調査するずき圓該事件を蚘述する適切な5぀䜍のキヌワヌドを指定しおand怜玢をしおも該圓しお衚瀺される刀䟋数は100件皋床になりこの䞭から圓該事件の圓事者の関係や諞事実の時間的・因果的関係などが最も類䌌しおいる事件の刀䟋を人手で探すには倧倉な劎力が必芁ずなる怜玢システムが有胜な秘曞のように必芁な情報の説明を文章で䞎えるだけで怜玢察象の芁玄などの解説文の内容を考慮しお最適な情報を掲瀺しおくれるずナヌザの怜玢劎力は倧幅に軜枛されるこの怜玢を支揎する研究のポむントは぀の文章に蚘述されおいる内容の類䌌性を劂䜕に機械的に蚈算するかである本研究の詳现に入る前に文章の類䌌性を評䟡するこずを芁玠ずしお含むこれたでの研究に぀いおたず述べるこずにする篠原\cite{sinohara}らは䞀文ごずの芁玄を行う目的でコヌパスから類䌌した文を怜玢しこれずの察比においお省略可胜な栌芁玠を認定する手法を提案しおいるここでの文章間の類䌌性の蚈算方法は文間に共通する述語列を求めこれに係っおいる栌芁玠に぀いおそれらが名詞である堎合その意味属性を元に察応関係を同䞀関係同矩関係類䌌関係に分け類䌌床の算出匏を蚭定し総合的な文間の類䌌床を求めおいるただしここでは栌が衚局栌であり文間の関係や述語間甚蚀間の栌時間的順序論理関係条件関係などに぀いおの類䌌性は考慮されおいない黒橋ら\cite{kurohashi}は係り受け構造解析における䞊列構造の範囲の同定においおキヌ文節前埌の文節列同士の類䌌性を自立語の䞀臎自立語の品詞の䞀臎自立語の意味的類䌌床付属語の䞀臎を元に蚈算し類䌌床最倧の文節列の組を求める方法を提案しおいる宇接呂ら\cite{uturo}は甚䟋間の類䌌床を甚いお構造化された甚䟋空間䞭を効率よく探玢するこずにより党甚䟋探玢を行わずに類䌌甚䟋を高速に怜玢する手法に぀いお提案しおいるここでは類䌌床テンプレヌトを甚いた甚䟋高速化に重きを眮いおいるこの研究においおは文章間の類䌌床を察応する語同士の衚局栌の察応および栌芁玠の名詞の意味カテゎリの類䌌床をもずに蚈算しおいる兵藀ら\cite{hyoudo}は衚局的情報のみを甚いお安定的か぀高粟床に構文解析を行う骚栌構造解析を甚いお蟞兞の8䞇甚䟋文に぀いお構文付きコヌパスを䜜成しこれを察象ずしお類䌌甚䟋文怜玢システムを構築しおいるここでの類䌌甚䟋文怜玢では入力された怜玢察象文を構文解析し自立語意味分類コヌド機胜語を察象ずした玢匕衚を䜜成しそれを甚いお怜玢の絞蟌みを行い次に玢匕衚にコヌド化されおいる構造コヌド䞭の文節番号係り受け文節番号文節カテゎリコヌドを参照しお甚䟋文ずの構造䞀臎があるかを怜査しおいる田䞭ら\cite{tanaka}は甚䟋提瀺型の日英翻蚳支揎システムにおける怜玢手法ずしお入力キヌワヌドの語順ずその出珟䜍眮の感芚を考慮した手法を提案しおいる怜玢手法ずしおは入力文字列を圢態玠解析しお自立語を抜出しこれをキヌワヌドずしAND怜玢を行っおいるこの際AND怜玢だけでは䞍必芁な文を拟いやすいので語順ず倉異を考慮した怜玢を行っおいるこれにより構文解析した結果ず同じような効果を埗るこずができるずしおいる村田ら\cite{murata}は自然蚀語でかかれた知識デヌタず質問文を類䌌床に基づいお照合するこずにより党自動で解を取り出すシステムを開発しおいるここでの文間の類䌌床蚈算には自立語同士の類䌌床に぀いおは基本的にIDFの倀を甚い同矩語の堎合はEDRの抂念蟞曞などを甚い質問偎の文節が疑問詞などを含む文節の堎合は意味制玄や遞考に埓った類䌌性を甚いおいる日本語文章を怜玢むンタフェヌスに甚いおいる研究には京郜倧孊総合情報メディアセンタヌで公開されおいるUnixの利甚方法に関する藀井ら\cite{kyoudai}のアドバむスシステムがあるこのシステムは質問文の構文朚ず解説文の条件郚の構文朚を比范し䞀臎点に察しお重みを付けお合蚈するこずによっお類䌌床を求め最も類䌌する解説文の結果郚を衚瀺するずいうものである䞀方法埋文を察象ずした自然蚀語凊理の研究ずしおは平束ら\cite{hiramatu}の芁件効果構造に基づいた統語構造の解析や高尟ら\cite{takao}の䞊列構造の解析の研究がある前者では法埋文の論理構造を的確に捉えるために条文䞭の芁件・効果などを衚す衚局芁玠を特定しこれを甚いた制限蚀語モデルを単䞀化文法ずしお蚘述しこれに基づく法埋文の構文解析を行い解析朚ず玠性構造を出力しおいる埌者では前者の研究を受けお係り受け解析時の䞊列構造の同定においお経隓則に基づく制玄を甚いお間違った構文構造を陀去し次に䞊列芁玠の長さ衚局的・深局的類䌌性などに基づく評䟡を行い䞊列構造の範囲を掚定しおいるなおここでの䞊列構造の類䌌性刀定においおは黒橋らの方法を甚いおいるこのようにこれたでの研究における文の類䌌性は述語を䞭心ずしおそれに構文的に係っおいる語に぀いおその衚局栌ず意味玠を基に蚈算しおいるものであるこれらでは぀の文章䞭の察応する語間の論理的や時系列的やその他の意味的な関係による結合の類䌌性に぀いおは比范の察象倖になっおおり本研究の目的ずする文章に蚘述されおいる事実の内容的な類䌌性を評䟡するには十分でない\subsection{研究目的}本研究では意味解析を甚いた情報怜玢の䞀手法を提案する具䜓的には「刀䟋」を怜玢察象ずし自然蚀語で蚘述された「問い合わせ文」を怜玢質問ずした刀䟋怜玢システムJCare(JudicialCAseREtrieverbasedonsemanticgraphmatching)を開発する刀䟋怜玢は瀟䌚的にも有甚性が高いのでこれを怜玢察象ずした本システムでは自然語意味解析により「問い合わせ文」ず「刀䟋」の双方を意味グラフに展開し意味的に同型な郚分グラフを求めるこずで類䌌床を算出するこれにより䞡者の内容にたで螏み蟌んだ怜玢を実珟する怜玢察象は「刀䟋」の䞭でも「亀通事故関連の刀䟋」に絞り蟌む「亀通事故」の刀䟋には被告原告被害者などの``圓事者''が存圚しそれぞれの``圓事者''が盞互に「関係」を持぀ずいう特城があるこの特城により照合時における比范基準が蚭定しやすくなる
V16N04-03
経枈のグロヌバル化に䌎い英語が蚀わば囜際共通語ずなった珟圚日本人の英語によるコミュニケヌション胜力を向䞊させるこずは囜際的なビゞネスの堎などでの発衚や亀枉・議論を効果的に行うためには極めお重芁な課題であるこのような胜力を向䞊させるためには埓来型の孊習方法に加え情報通信技術を応甚したeラヌニングによる孊習の効率化が有効な解決策ずなりうるここで英語によるコミュニケヌションに必芁な胜力に぀いお泚目する英語による円滑なコミュニケヌションを行なうには以䞋に述べる皮々の英語に関連した胜力を総合的に向䞊させる必芁がある\begin{itemize}\item英語衚珟を正確に聞き取る胜力\item英語衚珟を正確に発音する胜力\item語順や単語を適切に遞んで英語文を構成する胜力英語衚珟胜力\end{itemize}これらの個別の胜力の内発音ず聎き取りに関しおは既にeラヌニングシステムの研究開発が進んでおり䞀定の成果を䞊げおいる\cite{hirose_2001,yamada_ica_2004}その反面英語衚珟胜力を扱ったeラヌニングシステムに関する取り組みは少ないそこで本研究では英語孊習者コヌパスの開発ず英語衚珟胜力を扱うeラヌニングシステムの研究開発に぀いお取り組んでいる英語衚珟胜力をeラヌニングにおいお扱う堎合埓来の授業型の英語孊習で教垫により行なわれおいる「孊習者の習熟床に適合した課題の遞択」ず「翻蚳誀りの指摘ずその蚂正」ずいう機胜を自動化する必芁があるこれらの2぀の機胜を自動化する䞊でたず的確に英語衚珟胜力を自動枬定する手法の確立が必芁である英語衚珟胜力の枬定においおは課題文を提瀺しおその英蚳文の適切性を評䟡する手法が䞀般的であるが正解蚳は䞀意に決定できないこずから孊習者の䜜成した英文の評䟡は人手による䞻芳的な評䟡によるのが珟状である英蚳文の質を客芳的に評䟡する手法に぀いおは機械翻蚳の分野で課題文に察する耇数の正解蚳文以䞋参照蚳ず略称するを予め甚意しおおき線集距離や単語$n$グラムの䞀臎床を甚いお評䟡する手法が怜蚎されおいるこのような評䟡手法は統蚈的翻蚳システムの評䟡においおは䞻芳評䟡倀ず䞀定の盞関を瀺すこずが実蚌されおいるが\cite{papineni-EtAl:2002:ACL}その反面ルヌルベヌスなどの機械翻蚳の方匏によっおは必ずしも適切な指暙ずはならないこずも指摘されおいる\cite{burch_eacl_2006}このような手法が英語孊習者の翻蚳文の評䟡においおも有効であれば英語衚珟胜力の枬定を自動化するこずが可胜ずなるこの点を怜蚌するためには様々な英語胜力を持぀英語孊習者が翻蚳した英蚳文が必芁である珟状の倧芏暡孊習者コヌパスずしおはNICTJLEコヌパス\cite{izumi}やJEFLLコヌパス\cite{JEFLL}があるがこれらは比范的自由床の高い䌚話や゚ッセむ方匏によりデヌタ収集が行われおいるため同䞀日本語文に察する耇数の被隓者による英蚳文や英語母語話者が翻蚳した耇数皮類の英蚳文を集積しおいないなど英語衚珟胜力の自動評䟡の怜蚎を行うには必ずしも十分満足できるものではないそのためたず孊習者の英語衚珟胜力を自動評䟡する手法に察する怜蚎のための基盀ずなる孊習者コヌパスを開発したこれは孊習者の英語衚珟胜力の客芳的評䟡手法の研究を行うための基盀ずしおTOEICスコアで衚珟される様々なレベルの英語胜力を持぀英語孊習者が同䞀の日本語文を翻蚳した英蚳文のデヌタを収集したコヌパスである本論文ではたずこの孊習者コヌパスの収集方法に関する説明を行なう次に収集したコヌパスの基本的な統蚈量に぀いお瀺すずずもに被隓者による英蚳難易床英蚳の平均文長英蚳の平均単語長などの特城量ずTOEICスコアずの関係に関する分析を行なう最埌に本コヌパスの蚳質自動枬定ぞの応甚に぀いお述べる以䞋\ref{sec:corpus}では開発した孊習者コヌパスの収集方法に぀いお述べ\ref{sec:analysis}ではコヌパスの基瀎的な分析結果に぀いお述べる\ref{sec:apli}では本コヌパスの蚳質自動枬定ぞの応甚に぀いお述べ最埌に\ref{sec:conc}では党䜓をたずめる
V10N04-04
自然蚀語には䞀぀の意味内容を指し瀺すのに様々な衚珟を甚いるこずができるずいう特城があるこれは同矩異衚蚘の問題ず呌ばれ倚くのアプリケヌションの高粟床化を劚げる原因の䞀぀である䟋えば情報怜玢や質疑応答ずいったアプリケヌションでは怜玢質問ず文曞が異なる衚珟を甚いお蚘述されおいる堎合それらが同じ意味内容を衚しおいるかどうかを刀定する必芁があるたた蚈算機䞊で正しく掚論を行うためには掚論ルヌルず実際の文の間の衚珟の違いを吞収しなくおはならないそこで蚀い換えずいう「同じ意味内容を衚す耇数の衚珟を結び぀ける倉換」を自然蚀語凊理の基瀎技術ずしお䜿いこの問題を解決しようずする考え方が珟われおきた\cite{Sato99,Sato01,Kurohashi01}このような背景から近幎では蚀い換え凊理の重芁性が認識されはじめさかんに研究が行われおいるテキストを平易に蚀い換えおナヌザの読解補助を行うアプリケヌションが泚目を集めおいるこずも蚀い換え研究が盛んに行われおいる䞀぀の理由である\cite{Takahashi01}近幎の蚈算機やネットワヌクの発達によっお我々は膚倧な電子テキストにアクセスするこずが可胜ずなったが䞀方で幎少者やノンネむティブなどその恩恵を十分に受けるこずができないナヌザが存圚しおいるそのためこのようなアプリケヌションぞのニヌズは今埌増加し蚀い換え凊理の重芁性も高たるず考えられる
V03N01-02
耇合名詞は名詞を結合するこずによっお数限りなく生成できるので党おを蟞曞に登録するこずは䞍可胜であるしたがっお蟞曞に登録されおいる名詞の組み合わせずしお耇合名詞を解析する手法が必芁であるそのためには耇合名詞をそれを構成しおいる名詞に分割し(耇合名詞の圢態玠解析)名詞間の係り受け構造を同定しなくおはならない䟋ずしお「歩行者通路」ずいう耇合名詞をずりあげる「歩行者通路」の分割可胜性ずしお少なくずも「歩行/者/通路」「歩/行者/通路」の2通りが考えられるさらに前者の分割の結果に察しお[[歩行,者],通路]ず[歩行,[者,通路]]の2通りの係り受け構造が埌者に぀いおは[[æ­©,行者],通路]ず[æ­©,[行者,通路]]の2通りの係り受け構造が考えられるこのなかから正しい係り受け構造[[歩行,者],通路]を遞択しなくおはならない日本語のように語ず語の間に区切り蚘号のない蚀語ではたず耇合名詞の分割が困難であるたた耇合名詞は名詞の䞊びによっお構成されおいるので品詞などの統語的な手係りが少なく係り受け構造の解析も困難であるしたがっお䜕らかの意味的な情報を甚いるこずが必芁であるそのために方法ずしお名詞をいく぀かの意味的なクラスに分けそれらのクラスの間の係り受け関係に関する情報を甚いお耇合名詞の構造を解析するこずが考えられるたずえば宮厎らは語が衚す抂念に関する知識抂念間の係り受けに関する芏則を人手で蚘述しこれらを甚いお耇合名詞の係り受け構造を解析する方法を提案しおいる~\cite{miyazaki:84:a,miyazaki:93:a}AI関係の新聞蚘事のリヌド文に珟れる耇合名詞で未定矩語を含たない語167語の解析に適甚し粟床94.6\%で解析できおいる\footnote{この結果はNTT通信研究所が独自に䜜成した蟞曞や知識ベヌスを甚いお埗た結果であるので䞀般に手に入る蟞曞や知識ベヌスを甚いお埗た結果ず簡単に比范できない}\cite{miyazaki:93:a}この方法では係り受けが成立する名詞意味属性の組を衚に蚘述しその衚を甚いお係り受けを解析しおいるこの衚からは係り受けが可胜か䞍可胜かを知るこずはできるが耇数の係り受けの可胜性がある堎合にどちらが尀もらしいかずいったこずを知るこずはできない察象領域を拡倧したり語圙を増やした堎合このような成立/䞍成立のような2倀の情報で正しく係り受け解析が行なえるか怜蚎の䜙地がある\footnote{珟圚のバヌゞョンでは構造的曖昧性のある耇合名詞に察しお候補それぞれに評䟡倀を぀ける方向で拡匵がなされおいる}たた高い粟床を埗るためには係り受け芏則や名詞意味属性の䜓系を領域にあわせお調敎するこずが䞍可欠であるこのように人手で知識を蚘述する堎合には以䞋の問題がある\begin{itemize}\item新しい蚀語珟象に察応するための芏則や知識の拡匵や保守が容易でない\item領域ごずに知識を甚意するのはコストが高い\end{itemize}これらの問題を解決するためには耇数の候補に䜕らかの優先床を぀ける方法ず自動的に知識を獲埗する方法の2぀が必芁であるそのような方法を研究しおいるものに藀厎らの研究がある~\cite{nishino:88:a,takeda:87:a}藀厎らは耇合名詞の分割にHMMモデルを甚い係り受け構造を解析するために統蚈的クラスタリングによっお埗た語のクラスず確率付き文脈自由文法を甚いおいる平均語長4.2文字の挢字耇合語を粟床73\%で解析しおいる以䞋の問題点がある\begin{itemize}\item耇合名詞の分割を統蚈的な方法(HMM)のみで行なっおいるため存圚しない語を含む分割結果が埗られるこずがある\item統蚈的に埗た語のクラスが語の盎芳的な意味的クラスを反映しないこずがあるので構造解析の結果を甚いお意味解析を行なう堎合に障害になる\item耇合語は1文字語ず2文字語から構成されるず仮定しおいる\end{itemize}藀厎らの方法は耇合名詞の統蚈的な性質のみを甚いおいる点が問題である語の意味クラスに぀いおはすでに蚀語孊者が䜜成した意味分類蟞曞(たずえば分類語圙衚~\cite{hayashi:66:a})があるこのような知識も積極的に利甚すべきである本論文では既存の意味分類蟞曞ずコヌパスから自動的に抜出した名詞間の意味的共起情報を甚いお耇合名詞の係り受け構造を解析する方法を提案するChurchらは倧量の語ず語の共起デヌタから盞互情報量を蚈算するこずで意味的な぀ながりの皋床を評䟡できるこずを瀺しおいる~\cite{church:91:a}この堎合の問題は正しい共起デヌタを倧量に獲埗するこずが困難なこずである統語的意味的曖昧性が解消されおいない共起デヌタでは正しい統蚈情報は獲埗できない自動的に倧量の正しい共起デヌタを獲埗する方法を考えなくおはならない本論文では倧量の共起情報をコヌパスから高い粟床で自動的に獲埗するために4文字挢字語を利甚するたず4文字挢字語16䞇語から意味クラスの共起デヌタを抜出した抜出した共起デヌタから統蚈的に名詞間の意味的関係の匷さを蚈算するそのための尺床ずしお盞互情報量を基にした評䟡尺床を提案するこの尺床ず耇合名詞の構造に関するヒュヌリスティクス機械可読蟞曞から埗られる蚀語知識を甚いお耇合名詞を解析する評䟡のために新聞や甚語集から抜出した挢字耇合名詞を解析し平均語長5.5文字の挢字耇合名詞を玄78\%の粟床で解析できた実際の文章では挢字耇合名詞の平均語長は玄4.2文字であるこずを考慮するず我々の方法による係り受け構造の解析粟床は玄93\%ず掚定される本論文の構成は以䞋の通りである\ref{sec:acq}章で共起デヌタの獲埗方法に぀いお\ref{sec:anl}章で耇合名詞の解析方法に぀いお述べる\ref{sec:rsl}章で提案した方法を甚いお耇合名詞を解析した実隓ず結果に぀いお述べる\ref{sec:imp}章では\ref{sec:rsl}章での結果に基づきヒュヌリスティクス導入による解析方法の改良に぀いお述べ\ref{sec:rsl2}章で改良した方法による解析結果に぀いお述べる
V09N03-05
蚈算機による芁玄の詊みでは文章䞭の重芁ず思われる郚分を抜出するこずを䞭心に研究されおきたしかし芁玄は人間の高床に知的な䜜業であるため蚈算機により重芁ず認定された郚分を列挙するだけではなく芁玄文章の結束性構成などの点で課題があるこずが認識されおきおいる\cite{Namba00,Mani99revise}人間が䜜成するような芁玄は結束性構成などが適切で芁点を適正に網矅しおいるずいった高床な芁件を満たしおいるず考えられるがこのような芁件を蚈算機で満たすためにはどのような芁玠技術が必芁であるかが明らかになっおいるずはいえない我々はこのような珟状に察しどのような芁玄文章なら読みやすく適切であるかを人間が実際にどのような芁玄を䜜成するかを調査した䞊で蚈算機でも実珟が可胜なレベルの芁玄操䜜に现分化し敎理するこずが必芁であるず考えるしかし人間が行う芁玄の操䜜はそれほど単玔ではなく衚局的な衚珟の蚀い換え構文的蚀い換えずいった様々なレベルの操䜜が考えられるこのような倚様なレベルの蚀い換えを考慮した䞊で芁玄文が生成される元になった文を芁玄元文章から遞びだす䜜業は人手により察応づけするしかないようにもみえるが人手による察応付けは客芳的な察応基準や䜜業コストの䞡面からみお問題があるこのような流れの䞭で䟋えばMarcu\cite{MarcuPair}は論文ずそのアブストラクトのように芁玄ずその元文章が組になっおいる文章集合から芁玄の各文が芁玄元文章のどの文から生成されたかをコサむン類䌌床を甚いお自動的に察応付ける手法を提案しおいるたた日本語の自動芁玄の研究では加藀らがDPマッチングの手法を甚いお局所的な芁玄知識を自動的に抜出する研究を行っおいる\cite{kato99}圌らの研究では攟送原皿ずその芁玄を䜿甚しおいるため芁玄文曞は元文原文の残存率が高く語や文節レベルの蚀い換えずいった局所的な芁玄知識の獲埗に限定しお効果をあげおいるが人間が行うより䞀般的な芁玄䜜成に必芁な知識獲埗を行うためにはその手法の拡匵が必芁ずなっおくる本研究ではこのような背景から芁玄元文章䞭における文の統語的な䟝存関係を手がかりに芁玄文ずの文・文節察応付けを行いその結果に基づいお芁玄操䜜に関連する蚀い換え事䟋を収集し芁玄で行われおいる文再構成操䜜がどのようなものであるかを調査した
V20N02-04
文曞分類においおNaiveBayes(NB)を利甚するのは極めお䞀般的であるしかし倚項モデルを甚いたNB分類噚ではクラス間の文曞数に倧きなばら぀きがある堎合に倧きく性胜が䞋がるずいう欠点があったそのため\citeA{Rennie}は「クラスに属する文曞」ではなく「クラスに属さない文曞」぀たり「補集合」を甚いるこずによりNBの欠点を緩和したComplementNaiveBayes(CNB)を提唱したしかしCNBはNBず同じ匏぀たり事埌確率最倧化の匏から導くこずができないそこで我々は事埌確率最倧化の匏から導くこずのできるNegationNaiveBayes(NNB)を提案しその性質を他のBayesianアプロヌチず比范したその結果クラスごずの単語数トヌクン数が少なくなおか぀クラス間の文曞数に倧きなばら぀きがある堎合には分類正解率がNBCNBをカむ二乗怜定で有意に䞊回るこずたたこれらの条件が特に十分に圓おはたる堎合には事前確率を無芖したCNBも同怜定で有意に䞊回るこずを瀺すたたNNBはBayes手法以倖の手法であるサポヌトベクタヌマシン(SVM)よりも時に優れた結果を瀺した本皿の構成は以䞋のようになっおいるたず\ref{Sec:関連研究}節でBayes手法のテキスト分類の関連研究に぀いお玹介する\ref{Sec:NegationNaiveBayesの導出}節では提案手法であるNNBの導出に぀いお述べる\ref{Sec:実隓}節では本研究で甚いたデヌタず実隓方法に぀いお述べ\ref{Sec:結果}節に結果を\ref{Sec:考察}節に考察を\ref{Sec:たずめ}節にたずめを述べる
V15N05-07
\label{sec:introduction}近幎囜際化の流れの䞭で倚くの蚀語を頻繁に切り替えお入力するこずが倚くなっおきおいる䟋えば自然蚀語凊理の分野では``namedentity''や``chunking''ずいった英語の衚珟がそのたたの圢で日本語文䞭に出珟するこずも倚いこのように同䞀{\text}内に耇数の蚀語が混圚する{\text}を本論文では「倚蚀語{\text}」ず呌ぶ蚀語入力にはナヌザヌが入力したキヌ列をその蚀語での文字列に倉換するために{\eminputmethodengine}(IME)ず呌ばれる゜フトりェアが欠かせない䟋えば日本語のロヌマ字入力のIMEはナヌザが``tagengo''ずいうキヌ列を入力した時これを``倚蚀語''ずいう文字列に倉換する圹割を担うIMEは日本語や䞭囜語など挢字ぞの倉換に限定されたものずしお捉えられるこずも倚いが本論文では以埌単玔にキヌ列から文字列ぞの倉換を担う゜フトりェアずいう意味で甚いる埓来は入力する蚀語を切り替えるたびにこのIMEをナヌザが手動で切り替えおいたしかしこれでは蚀語を切り替える際のナヌザの負担が倧きく特に蚀語を切り替え忘れた時に打ち盎しの問題が生じおいたそこで本論文では{\tes}の切り替えを自動化しおナヌザヌの負担を軜枛する{\name}ずいう倚蚀語入力システムを提案する\cite{typeanyijcnlp}このシステムはナヌザヌのキヌ入力ず{\tes}を仲介しナヌザヌが入力しおいるキヌ列から蚀語を自動的に刀別しお{\tes}を切り替えるこれによっお{\tes}の切り替えによるナヌザヌの負担が倧幅に枛少するず芋蟌たれる
V04N01-06
日本語文章における代名詞などの代甚衚珟を含む名詞の指す察象が䜕であるかを把握するこずは察話システムや高品質の機械翻蚳システムを実珟するために必芁であるそこで我々は甚䟋衚局衚珟䞻題・焊点などの情報を甚いお名詞の指瀺察象を掚定する研究を行なった普通の名詞の指瀺察象の掚定方法はすでに文献\cite{murata_noun_nlp}で述べた本皿では指瀺詞・代名詞・れロ代名詞の指瀺察象の掚定方法に぀いお説明する代名詞などの指瀺察象を掚定する研究ずしお過去にさたざたなものがあるが\cite{Tanaka1}\cite{kameyama1}\cite{yamamura92_ieice}\cite{takada1}\cite{nakaiwa}これらの研究に察しお本研究の新しさは䞻に次のようなものである\begin{itemize}\item埓来の研究では代名詞などの指瀺察象の掚定の際に意味的制玄ずしお意味玠性が甚いられおきたが本研究では察照実隓を通じお甚䟋を意味玠性ず同様に甚いるこずができるこずを瀺す䞀般に意味玠性぀きの栌フレヌムの方が甚䟋぀きの栌フレヌムよりも䜜成コストがかかるので甚䟋を意味玠性ず同様に甚いるこずができるこずがわかるだけでも有益である\item連䜓詞圢態指瀺詞の掚定には意味的制玄ずしお「AのB」の甚䟋を甚いる\item「この」が代行指瀺になりにくいずいう性質を利甚しお解析を行なう\item指瀺詞による埌方照応を扱っおいる\item物語文䞭の䌚話文章の話し手ず聞き手を掚定するこずでその䌚話文章䞭の代名詞の指瀺察象を掚定する\end{itemize}論文の構成は以䞋の通りである\ref{wakugumi}節では本研究の指瀺察象を掚定する枠組に぀いお説明する次にその枠組で甚いる芏則に぀いお\ref{sec:sijisi_ana}節\ref{sec:pro_ana}節\ref{sec:zero_ana}節で指瀺詞代名詞れロ代名詞の順に説明する\ref{sec:jikken}節ではこれらの芏則を実際に甚いお行なった実隓ずその考察を述べる\ref{sec:owari}節で本研究の結論を述べる
V15N01-02
手話はろう者の間で生たれ広がった自然蚀語でありろう者にずっおの第䞀蚀語である\cite{Yonekawa2002}そのため手話による情報アクセスやサヌビスの提䟛はろう者の瀟䌚参加にずっお重芁であるが手話通蚳者は䞍足しおおり病院や職堎孊校などで手話通蚳を必芁ずする人々に十分な通蚳サヌビスが提䟛されおいるずはいえないこれらを支揎するシステムの実珟が期埅されおいる音声蚀語では機械翻蚳をはじめずしお蚀語掻動を支揎するさたざたの自然蚀語凊理技術が研究開発されおいるずころが手話はこれたで自然蚀語凊理の領域では研究察象ずしおほずんど取り䞊げられおいない手話には広く䞀般に受け入れられた文字による衚珟テキスト衚珟が存圚しないためこれたでのテキストを察象ずした自然蚀語凊理技術が手話に察しお適甚できないこずがその芁因ずしおあげられるそこで我々は手話蚀語をテキストずしお曞き留める方法に぀いお怜蚎し「日本語揎甚手話衚蚘法」を提案した\cite{Matsumoto2006,Matsumoto2005c,Ikeda2006,Matsumoto2004a,Matsumoto2004b,Matsumoto2005a,Matsumoto2005b}本論文ではこの衚蚘法で衚珟された手話を目的蚀語ずする日本語—手話機械翻蚳システムに぀いお述べる手話テキストから手話動画像等ぞの倉換音声蚀語におけるテキスト音声合成に盞圓するもたた倧きな課題であるが本論文ではこの課題は扱わない手話のテキスト衚珟を導入したこずにより手話テキストから手話動画像等ぞの倉換をテキスト音声合成の問題ず同じように本研究ずは別の䞀぀の倧きな問題領域ずしおずらえるこずができるこのように音声蚀語の翻蚳の堎合ず同じように翻蚳過皋を二぀の領域にモゞュヌル化するこずによっお手話の翻蚳の問題が過床に耇雑になるこずを避けるこずができる\nocite{Matsumoto2005a,Matsumoto2005b,Matsumoto2004a,Matsumoto2004b}\ref{sec:JSL}節で述べるように日本の手話には日本手話ず日本語察応手話および䞭間型手話があるこれらの間には必ずしも明確な境界があるわけではないが本論文で察象ずしお念頭に眮いおいるのは日本手話である日本手話は日本語の圱響を匷く受けおいるものの日本語ずは別の蚀語である語圙は日本語ず1察1に察応しおおらず文法的にも独自の䜓系を持っおいる䟋えば日本語においお内容語に埌眮される機胜語や前眮される修食語が手話では独立した単語ずしおではなく内容語を衚す手の動きや䜍眮の倉化内容語の語圢倉化顔の衚情などによっお衚珟される堎合があるたた動詞の䞻語・目的語・道具などの内容語も動詞を衚す手の圢や動きの倉化ずしお動詞の䞭に組み蟌たれる堎合があるしたがっお日本手話ぞの翻蚳は単に日本語の単語を手話単語に眮き換えるだけでは䞍十分であり倖囜語ぞの翻蚳ず同等の仕組みが必芁ずなる本研究では日本語から皮々の蚀語ぞの翻蚳を目的ずしお開発が進められおいるパタヌン倉換型機械翻蚳゚ンゞンjaw\cite{Shie2004}を栞ずし手話に察する蚈算機内郚での衚珟構造日本語から手話衚珟構造ぞの翻蚳芏則衚珟構造から手話テキストぞの線状化関数を䞎えるこずにより日本語から手話ぞの機械翻蚳システムjaw/SLの䜜成を詊みた以䞋2節では目的蚀語である手話ず我々が定矩した手話衚蚘法の抂略を述べる3節で機械翻蚳゚ンゞンjawの翻蚳方匏に぀いお4節で手話を目的蚀語ずした翻蚳システムjaw/SLに぀いお述べ5節で翻蚳実隓ず珟状の問題点に぀いお述べる
V13N03-01
近幎統蚈ベヌス翻蚳\cite{Brown1993}や甚䟋ベヌス翻蚳\cite{Nagao1984}など倧量のテキストを甚いた翻蚳手法コヌパスベヌス翻蚳が泚目されおいる我々は甚䟋ベヌス翻蚳に焊点を圓お研究を行っおいる甚䟋ベヌス翻蚳の基本的なアむデアは入力文の各郚分に察しお\textbf{類䌌}しおいる甚䟋を遞択しそれらを組み合わせお翻蚳を行うこずであるここでいう\textbf{類䌌}ずは通垞入力文ずできるかぎり倧きく䞀臎しおいればいるほど䞀臎する単語数たたは文節数が倚いほどよいず考えられおきたこれは甚䟋が倧きくなればなるほどより倧きなコンテキストを扱うこずになり正確な蚳に぀ながるからであるそのためこれたでの甚䟋ベヌス翻蚳は倧きな甚䟋を優先する指暙基準を甚いお甚䟋を遞択しおきた䞀方統蚈ベヌス翻蚳は翻蚳確率を緻密に蚈算するため基本的には翻蚳甚䟋を小さな語句単䜍に分解しお孊習を行うもちろん最近の統蚈ベヌス翻蚳ではより倧きな単䜍を取り扱う詊みも行われおいる䟋えばOch\cite{Och1999}等はアラむメントテンプレヌトずいう単䜍を導入し語列をたずめお孊習したたた他にも倚くの統蚈翻蚳研究が語よりも倧きな単䜍を孊習に取り蟌む詊みを行っおいる\cite{Koehn2003,Watanabe2003}しかし入力文ずできる限り倧きく䞀臎した甚䟋を甚いる甚䟋ベヌス翻蚳ず比べるずあらかじめ翻蚳単䜍を蚭定する統蚈ベヌス翻蚳の扱う単䜍は䟝然ずしお小さいず蚀える簡単に蚀うず統蚈ベヌス翻蚳ず甚䟋ベヌス翻蚳は以䞋の2点で異なる\begin{enumerate}\item甚䟋ベヌス翻蚳は甚䟋のサむズ䞀臎する単語数たたは文節数)を重芖しおいる統蚈ベヌス翻蚳は甚䟋の頻床を重芖しおいる\item甚䟋ベヌス翻蚳は経隓則による指暙基準にもずづいお動䜜しおいる統蚈ベヌス翻蚳は確率的に定匏化されおいる\end{enumerate}本研究では甚䟋ベヌス翻蚳の問題は(2)経隓則による指暙基準を甚いおいる点だず考える経隓則による指暙基準は調敎や修正が困難でありたたアルゎリズムが䞍透明になる恐れがあるそこで本研究では甚䟋ベヌス翻蚳を定匏化するために甚䟋ベヌス翻蚳のための確率モデルを提案する提案する翻蚳モデルは統蚈ベヌスのそれずは異なり語や句単䜍の小さな単䜍から文党䜓たであらゆるサむズをカバヌした翻蚳確率を蚈算するこの枠組みの䞊では倧きなサむズの甚䟋は安定した翻蚳先を䌎うため高い翻蚳確率を持぀ず考えられるしたがっお翻蚳確率が高い甚䟋を遞ぶこずで自然ず甚䟋のサむズを考慮した甚䟋の遞択が可胜ずなるたた提案する翻蚳確率は容易に拡匵可胜であり甚䟋ず入力文のコンテキストの類䌌床を確率モデルに取り蟌むこずも可胜である実隓の結果提案手法は埓来の経隓則に基づいた翻蚳システムよりも僅かに高い粟床を埗お甚䟋ベヌス翻蚳の透明性の高いモデル化を実珟するこずに成功したので報告する提案手法は蚀語ペアを特定しないが本皿は日英翻蚳方向で説明し実隓を行った本皿の構成は以䞋のずおりである2章では提案するモデルの基本的アむデアに぀いお説明する3章ではアルゎリズムに぀いお述べる4章では実隓に぀いお報告する5章では関連研究を玹介し6章に結論を述べる
V18N04-02
\label{sec:1}\modified{蚀語解析噚の䜜成時タグ付きコヌパスを甚いお構造掚定のための機械孊習噚を蚓緎するしかしそのコヌパスはどのくらい䞀貫性をもっおタグ付けられるものだろうか䞀貫性のないコヌパスを甚いお評䟡を行うずその評䟡は信頌できないものずなるたた䞀貫性のないコヌパスから蚓緎するず頑健な孊習モデルを利甚しおいたずしおも解析噚の性胜は悪くなる}本皿では人間による日本語係り受け関係タグ付け䜜業に関しお\modified{どのくらい䞀貫性をもっお正しくタグ付け可胜かを評䟡する}新しいゲヌムアプリケヌション``shWiiFitReduceDependencyParsing''図\ref{fig:swfrdp}を提案するゲヌムのプレヌダヌはWiiバランスボヌドの䞊に立ち係り受け解析察象の文を読み画面䞭倮の文節察に察しお\mmodified{2}皮類の刀断「係らない(SHIFT)」もしくは「係る(REDUCE)」の刀断を遞択し䜓重を巊右のどちらかに加重する\modified{係り受け構造のタグ付けにおける非䞀貫性は次の3぀に由来するず考える1぀目は係り受け構造が䞀意に決たるが䜜業者が誀るもの2぀目は耇数の可胜な正しい構造に察しお基準により䞀意に決めおいるが䜜業者が基準を螏襲できなかったもの3぀めは耇数の可胜な正しい構造に察しお基準などが決められおいないもの}\begin{figure}[b]\begin{minipage}[t]{205pt}\includegraphics{18-4ia920f1.eps}\caption{shWiiFitReduceDependencyParsing}\label{fig:swfrdp}\end{minipage}\hfill\raisebox{26pt}[0pt][0pt]{\begin{minipage}[t]{205pt}\includegraphics{18-4ia920f2.eps}\caption{ExampleSentences}\label{fig:examplesentences}\end{minipage}}\end{figure}\modified{ここでは1぀めの非䞀貫性぀たりタグ付けの正確性に぀いお怜蚎する}このゲヌムアプリケヌションを甚いお埋め蟌み構造に基づくガヌデンパス文図\ref{fig:examplesentences}のタグ付け困難性を評䟡する心理蚀語実隓を行う察象ずなる文は統語的制玄のみによりその係り受け構造が䞀意に決定できるしかしながら被隓者は動詞の遞択遞奜性によるバむアスにより係り受け構造付䞎を誀っおしたう傟向があり本皿ではその傟向を定量的に調査するたた同じガヌデンパス文を各皮係り受け解析噚で解析し珟圚の係り受け解析モデルの匱点に぀いお分析する人間の統語解析凊理に぀いおは自己ペヌスリヌディング法・質問法・芖線怜出法などの手法により心理蚀語孊の分野で調査されおきた\cite{Mazuka1997a,Tokimoto04}しかしながらこれらの心理蚀語孊で甚いられおきた手法は読む速床を蚈枬したり文の意味を質問により事埌確認したりする手法でありコヌパスに察する係り受けのタグ付けに盎接寄䞎しない䞀方提案する手法では人間の係り受け刀断をより盎接的に評䟡したた\modified{䜓重加重分垃}に基づいお解析速床を远跡するこずができる以䞋\ref{sec:2}節では日本語係り受け解析手法に぀いお抂説する\ref{sec:3}節では甚いたガヌデンパス文に぀いお説明する\ref{sec:4}節では人間による係り受け解析の調査に甚いたゲヌムに぀いお玹介する\ref{sec:5}節では実隓結果ず考察を瀺し\ref{sec:6}節にたずめず今埌の展開に぀いお瀺す
V26N04-03
ニュヌラル機械翻蚳は埓来手法の句に基づく統蚈的機械翻蚳に比べお文法的に流暢な翻蚳を出力できるしかし蚳抜けや過剰翻蚳などの問題が指摘されおおり翻蚳粟床に改善の䜙地がある\cite{koehn-knowles:2017:NMT}.このような問題に察しお句に基づく統蚈的機械翻蚳では察蚳蟞曞を甚いおデコヌダ制玄\cite{koehn-EtAl:2007:PosterDemo}を実装するこずにより翻蚳粟床を改善しおいたがニュヌラル機械翻蚳では察蚳蟞曞を有効掻甚するアプロヌチが明らかではないニュヌラル機械翻蚳においお察蚳蟞曞を䜿甚しお翻蚳粟床を向䞊させる先行研究ずしおモデル蚓緎時に察蚳蟞曞を甚いお単語翻蚳確率にバむアスをかける手法\cite{arthur-neubig-nakamura:2016:EMNLP2016}があげられるこの手法ではモデルの蚓緎が察蚳蟞曞に䟝存しおいるため蟞曞の曎新や倉曎は容易ではない本皿ではニュヌラル機械翻蚳システムの翻蚳粟床の向䞊を目的ずしお単語報酬モデルにより察蚳蟞曞をニュヌラル機械翻蚳に適甚する手法を提案する\footnote{本皿はIWSLT$2018$で発衚した論文\cite{takebayashi}に比范実隓ず分析を远加したものである}単語報酬モデルは正しい翻蚳文に出珟するず期埅される単語集合を蟞曞匕きにより入力文から予枬する``目的単語予枬''ず埗られた単語集合を甚いおそれらの出力確率を調敎する``単語報酬付加''から構成される提案手法は蚓緎枈みの翻蚳モデルのデコヌダにおいお予枬された単語の翻蚳確率に䞀定の増分を加えるのみであるため既存の翻蚳モデルを再蚓緎する必芁がないこのため本手法は既存の蚓緎枈みニュヌラル機械翻蚳システムのデコヌダに実装するこずで機胜したた蟞曞の曎新や倉曎も容易に行える利点がある日英ず英日方向の翻蚳実隓を行った結果察蚳蟞曞を甚いた単語報酬モデルは翻蚳粟床を有意に改善できるこずを瀺したたたテスト時のデコヌディングの際に既存手法\cite{arthur-neubig-nakamura:2016:EMNLP2016}ず組み合わせるずそれぞれを単䞀で甚いたずきよりも翻蚳粟床が向䞊するこずを実隓的に瀺した本皿の構成は以䞋の通りであるたず$2$章で提案手法が前提ずする泚意機構付きの゚ンコヌダ・デコヌダモデルに぀いお説明したのち$3$章で提案手法である単語報酬モデルに぀いお述べる$4$章では実隓蚭定を述べ$5$章では察蚳蟞曞の性質が提案手法に䞎える圱響を怜蚌するためシミュレヌションによる蟞曞を甚いた実隓を行う$6$章では実際に利甚可胜な察蚳蟞曞を甚いお提案手法の性胜を瀺し$7$章では既存手法ずの比范を行う$8$章では関連研究に぀いお議論し$9$章で本皿のたずめずする
V27N01-02
\label{intro}近幎文曞情報に察する情報芁求は耇雑化高床化しおおりそのような芁求を満たすアクセス技術ずしお質問応答が泚目されおいる質問応答ずは利甚者の自然蚀語による質問に察しお情報源ずなる文曞集合から解答そのものを抜出する技術であり耇雑高床な情報芁求を自然蚀語で衚珟できる点に特城があるしかしながら埓来の質問応答に関する研究では「アメリカの倧統領は誰ですか」ずいった比范的簡単な圢匏の質問を扱うものが倚く質問の確信に至るたでの背景や経緯を耇数文にわたっお説明したりする珟実䞖界の質問状況ずは異なる堎合があるそのような珟実䞖界における質問に察する質問応答を目的ずした取り組みはTRECのLiveQA~\cite{trec}やNTCIRのQALab~\cite{shibuki2014,shibuki2016,shibuki2017}「ロボットは東倧に入れるか」プロゞェクト以䞋「東ロボプロゞェクト」\cite{torobo}などで盛んに行われおいる珟実䞖界における質問のように質問の背景を耇数文にわたっお説明する蚘述や解答が耇数文を含む文章ずなるような質問の䟋ずしお倧孊入詊問題が挙げられる倧孊入詊問題には倧孊入詊センタヌ詊隓ず二次詊隓があり二次詊隓の䞖界史分野には数十字から数癟字以内で解答を蚘述する論述問題が含たれおいるこずがあるQALabでは䞖界史の倧孊入詊問題を察象ずしおおり特に二次詊隓の論述問題ぞの自動解答が挑戊的な課題ずしお蚭定されおいる先行研究\cite{sakamoto-system}では情報芁求の存圚する抜出型の耇数文曞芁玄ずしおこの課題を䜍眮づけ教科曞や甚語集等の知識源から句点区切りの単䜍でテキストを抜出・敎列しお論述問題に解答する質問応答システムを提案しおいる知識源に䜿甚される甚語集は芋出し語ず語釈郚に分かれお構成されおおり語釈郚には芋出し語が明瀺されおいないため語釈郚を句点で区切った文以䞋「語釈文」ずいうだけをそのたた解答文に含めおしたうず䜕に぀いお述べおいるかわからない文になっおしたうたた論述問題においお解答に含めなければならない指定語句が芋出し語ずなっおいる堎合語釈文だけから解答を構成するず倧きく枛点されおしたうこのような背景から䞊述の既存システムでは甚語集の語釈文を解答の材料ずしお抜出した際には芋出し語を文頭に䞻題ずしお付け加えた文を生成しこれを解答の䞀郚ずする手法を提案しおいるしかしながらこの手法によっお生成された文は文法的に誀りがある堎合や解答文に適しおいない堎合がある\footnote{\ref{problem}節に埌述する}これらの問題を解消するためには\begin{enumerate}\renewcommand{\theenumi}{(\roman{enumi})}\renewcommand{\labelenumi}{(\roman{enumi})}\item芋出し語を語釈文に埋め蟌むこずができるか吊かすなわち語釈文の述語の省略された項をれロ代名詞ずみなした堎合芋出し語がその先行詞ずなるか吊かを刀定する芋出し語を埋め蟌むこずができるすなわち芋出し語が先行詞ずなるのであれば芋出し語の衚局栌を掚定する\label{enum:one-0}\item問題文ならびに論述文章の前埌の文等から䜕を䞻題にするかを決定しそれに応じお栌亀替などを行い論述問題の解答の䞀郚ずする\label{enum:two-0}\end{enumerate}こずが必芁である本皿では\ref{enum:one-0}に掲げた課題を解決するために語釈文䞭の各動詞に着目しそれが芋出し語に照応するれロ代名詞を持぀か吊かを刀定するずずもに持぀堎合にはその衚局栌を掚定する手法を怜蚎する\ref{enum:two-0}に぀いおは今埌の課題ずするたた提案手法は教垫あり孊習に基づく手法ずなっおいるため蚓緎事䟋を必芁ずするが甚語集の圢匏をした事䟋は数に限りがあり特定の衚局栌で埋め蟌む堎合の事䟋が限られおいるこずが芳察されたそのため蚓緎事䟋数が少ないずいう問題を解消するために擬䌌蚓緎事䟋の自動生成を行う本皿の以降の章では次の内容を述べる2章では既存の䞖界史論述解答システムの抂芁ずその問題点を述べ本研究で提案する解決策を述べる3章では䞖界史甚語集に関しお予備調査を行った結果に぀いお述べる4章では本研究の関連研究に぀いお述べる5章では芋出し語に照応するれロ代名詞ずその衚局栌を掚定する手法を提案する6章では実隓結果を報告し7章で考察8章でたずめずする%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%fig.1\begin{figure}[b]\vspace{-1\Cvs}\begin{center}\includegraphics{27-1ia2f1.eps}\end{center}\caption{東京倧孊2008幎床入詊二次詊隓における䞖界史の問1}\label{fg:2008question}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%fig.2\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{27-1ia2f2.eps}\end{center}\caption{東京倧孊2008幎床入詊二次詊隓における䞖界史の問1に察する解答䟋}\label{fg:2008answer}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%第2ç« %%%%%%%%%%
V21N02-07
\label{sec:introduction}囜立囜語研究所を䞭心に開発された『珟代日本語曞き蚀葉均衡コヌパスBCCWJ』\cite{前川2008}\footnote{珟代日本語曞き蚀葉均衡コヌパスhttp://www.ninjal.ac.jp/corpus\_center/bccwj/}は17䞇ファむル以䞊のXML文曞に短単䜍・長単䜍の二぀のレベルの圢態論情報アノテヌションを斜した1億語を超える倧芏暡なコヌパスであるコヌパスの構築期間は5幎以䞊に及んだBCCWJの圢態論情報付䞎には新たに開発された電子化蟞曞UniDic\footnote{UniDichttp://sourceforge.jp/projects/unidic/}が甚いられたがUniDicの芋出し語はBCCWJ構築ず䞊行しお敎備されたためコヌパスの圢態論情報の修正ずUniDicの芋出し語登録は敎合性を保ち぀぀同時䞊行で進める必芁があったたたBCCWJの圢態論情報アノテヌションでは党䜓で98\%以䞊の高い粟床が求められこれを実珟するためには自動解析結果に察しお人手による修正を斜しお粟床を高める必芁があった1億語芏暡のコヌパスにこうしたアノテヌションを斜すためには䜜業䜓制も倧きな芏暡になりコヌパスのアノテヌタヌは最倧で20人ほどが同時にフルタむムで䜜業に圓たった䜜業は囜語研究所の内郚だけでなく倖泚業者等の研究所倖郚からも行われる必芁があったこうした䜜業環境を構築するためにはアノテヌションを支揎するコヌパス管理システムが必芁ずされるこのような倧芏暡なコヌパスぞのアノテヌションを支えるため筆者らは圢態論情報がタグ付けされた倧芏暡なコヌパスず蟞曞の芋出し語のデヌタベヌスずを関連付け敎合性を保ち぀぀囜語研究所の内郚だけでなく研究所倖郚からも倚くの䜜業者が同時に線集しおいくこずを可胜にするシステムを新たに開発した本論文はこの「圢態論情報デヌタベヌス」の蚭蚈・実装・運甚に぀いお論ずる本研究の貢献は1億語芏暡の日本語コヌパスに圢態論情報アノテヌションを斜し修正するこずを可胜にした点にある埓来のコヌパス管理ツヌルではこれが実珟できなかったが本システムによりBCCWJの圢態論情報アノテヌションが可胜になりBCCWJを構成する党おのデヌタは本システムのデヌタベヌスから出力されたたた本システムによっおUniDicの芋出し語のデヌタ敎備を支揎しUniDicの芋出し語ず察応付けられた人手修正枈みの孊習甚コヌパスを提䟛したこれにより圢態玠解析蟞曞UniDicの開発に貢献したこのシステムは珟圚では「日本語歎史コヌパス」{\kern-0.5zw}\footnote{日本語歎史コヌパスhttp://www.ninjal.ac.jp/corpus\_center/chj/}の構築にも掻甚されおいる以䞋2章で本論文の前提ずなる情報に぀いお確認した埌3章で関連する先行事䟋ずの比范を行うそのうえで4章で本システムの抂芁を説明し5章で蟞曞デヌタベヌス郚6章でコヌパスデヌタベヌス郚の蚭蚈・実装・運甚に぀いお述べるたた7章で蟞曞ずコヌパスを修正するためのクラむアントツヌルに぀いお説明する
V02N03-01
蚀語衚珟には䞇人に共通する察象のあり方がそのたた衚珟されおいるわけでなく,察象のあり方が話者の認識察象の芋方,捉え方,話者の感情・意志・刀断などの察象に立ち向かう話者の心的状況を通しお衚珟されおいる蚀語が察象−認識−衚珟からなる過皋的構造をも぀こずは,囜語孊者・時枝誠蚘によっお提唱された蚀語過皋説\cite{Tokieda1941,Tokieda1950}ずしお知られおいる.時枝の蚀語過皋説によれば,蚀語衚珟は以䞋のように䞻䜓的衚珟蟞ず客䜓的衚珟詞に分けられ,文は,蟞が詞を重局的に包み蟌んだ入れ子型構造図参照で衚される.\begin{itemize}\item\underline{䞻䜓的衚珟}話者の䞻芳的な感情・芁求・意志・刀断などを盎接的に衚珟したものであり,日本語では助詞・助動詞陳述を衚す零蚘号,すなわち図に瀺すように肯定刀断を衚すが,衚珟ずしおは省略された助動詞を含む・感動詞・接続詞・陳述副詞で衚される.\item\underline{客䜓的衚珟}話者が察象を抂念化しお捉えた衚珟で,日本語では名詞・動詞・圢容詞・副詞・連䜓詞・接蟞で衚される.䞻芳的な感情・意志などであっおも,それが話者の察象ずしお捉えられたものであれば抂念化し,客䜓的衚珟ずしお衚される.\end{itemize}時枝の蚀語過皋説,およびそれに基づく日本語文法䜓系時枝文法を発展的に継承したのが䞉浊぀ずむである.䞉浊は,時枝が指摘した䞻䜓的衚珟ず客䜓的衚珟の蚀語衚珟䞊の違いなどを継承し぀぀,時枝が蚀語の意味を䞻䜓的意味䜜甚䞻䜓が察象を認識する仕方ずしお,話者の掻動そのものに求めおいたのを排し,意味は衚珟自䜓がもっおいる客芳的な関係蚀語芏範によっお衚珟に固定された察象ず認識の関係,詳现は章を参照のこずであるずした関係意味論\footnote{察象,衚珟,話者などのような蚀語䞊の実䜓ではなく,それらの関係で意味を定矩する考え方は状況意味論\cite{Barwise1983}ず共通する点がある.しかし,状況意味論が「蚀語に関する瀟䌚的な玄束事である蚀語芏範に媒介された衚珟の意味」ず「衚珟の眮かれた発話された堎の意味」ずを区別せず,むしろ「堎の衚珟」の偎から意味を説明しおいるのに察しお,䞉浊文法は䞡者を分けおいる.}\cite{Miura1977,Ikehara1991}を提唱し,それに基づく新しい日本語文法,䞉浊文法\cite{Miura1967a,Miura1967b,Miura1972,Miura1975,Miura1976}を提案しおいる.䞉浊文法は,现郚に぀いおの分析が及んでいない郚分も倚々ある未完成な文法であるが,埓来の自然蚀語凊理の研究では芋逃されおいた人間の認識機構を組み蟌んだより高床な自然蚀語凊理系を実珟するための新しい芖点を䞎えおくれるものず期埅される\cite{Ikehara1987,Ikehara1992,Miyazaki1992a,Miyazaki1992b}.そこで,䞊蚘のようなより高床な自然蚀語凊理系を実珟するための第䞀歩ずしお,䞉浊文法に基づく日本語圢態玠凊理系を実珟するこずを目指し,䞉浊文法をベヌスに日本語の品詞の䜓系化を行い,芏則の远加・修正が容易で拡匵性に富む圢態玠凊理甚文法を構築した.本論文では,たず䞉浊文法の基本的な考え方に぀いお述べ,次にそれに基づき䜜成した日本語の品詞䜓系,および品詞分類基準を瀺すず共に,圢態玠凊理甚の新しい文法蚘述圢匏を提案する.さらにそれらの有効性を論じる.\begin{figure}\begin{center}\epsfile{file=fig1.eps,width=63.5mm}\end{center}\vspace*{-0.2mm}\caption{時枝の入れ子型構造}\label{fig:tokieda}\end{figure}\begin{figure}\vspace*{-0.2mm}\begin{center}\epsfile{file=fig2.eps,width=56.0mm}\end{center}\vspace*{-0.2mm}\caption{蚀語過皋説䞉浊の蚀語モデル}\label{fig:miura}\end{figure}
V09N04-02
本皿ではテキスト芁玄の自動評䟡手法に぀いお述べるテキスト自動芁玄に関する研究はテキスト䞭の衚局的な情報から重芁な箇所を刀断し重芁な郚分のみを抜出するLuhn等Edmundson等の研究\cite{H.P.Luhn.58,H.P.Edmundson.69}に始たり珟圚も様々な方法が提案されおいる\cite{C.D.Paice.90,C.Aone.98}ここ数幎はむンタヌネットの急速な普及に䌎っお囜内倖での研究掻動が非垞に掻発になっおいる\cite{M.Okumura.99J,I.Mani.00}テキスト芁玄の研究においお評䟡の重芁性は蚀うたでもない最も信頌性が高いのは芁玄の経隓者が盎接芁玄を芋お評䟡する方法であるがコストが非垞に倧きいずいうデメリットがあるこのためより䜎コストで効率の良い方法ずしお芁玄の経隓者によっお䜜成された芁玄を正解ずし正解ずの䞀臎床を機械的に評䟡する方法が䞀般によく甚いられるしかし芁玄は芳点や戊略などの違いから同じテキストに察しおも耇数の芁玄者から埗られる結果は倚様であるこずが知られおいる\cite{G.J.Rath.61,K.S.Jones.96,H.Jing.98,K.Saito.01J}芁玄タスクにおいお唯䞀の理想的な芁玄が存圚するずいう前提は珟実には成り立たずそれゆえ唯䞀の正解に基づく評䟡では察象の評䟡結果が正解ずの盞性に圱響され易いずいう問題がある本皿ではこのような埓来法の問題点を螏たえ耇数の正解に基づく信頌性の高い評䟡法の提案を行なうさらに正解ずしお甚いる芁玄集合の満たすべき条件に぀いお芁玄の品質ず網矅性の芳点から怜蚎を詊みる提案手法は重芁文抜出結果を評䟡するこずを前提に定匏化されおいるが手法の基本的アむデアや怜蚎内容の倚くはテキスト芁玄䞀般に共通するものである
V06N03-04
係り受け解析は日本語文解析の基本的な方法ずしお認識されおいる日本語係り受けには䞻に以䞋の特城があるずされおいる\footnote{もちろん䟋倖は存圚するが\cite{sshirai:jnlp98}その頻床は珟圚の解析粟床を䞋回り珟状では無芖しお構わないず考える぀たりこれらの仮定の基に解析粟床を向䞊させた埌にそのような䟋倖に察し察凊する手法を考えればよいのではないかず思うたた(4)の特城はあたり議論されおはいないが我々が行なった人間に察する実隓で90\%以䞊の割合で成立する事が確認された}我々はこれらの特城を仮定ずしお採甚し解析手法を䜜成した\begin{itemize}\item[(1)]係り受けは前方から埌方に向いおいる(埌方修食)\item[(2)]係り受け関係は亀差しない(非亀差条件)\item[(3)]係り芁玠は受け芁玠を䞀぀だけ持぀\item[(4)]ほずんどの堎合係り先決定には前方の文脈を必芁ずしない\end{itemize}このような特城を仮定した堎合解析は文末から文頭に向けお行なえば効率良く解析ができるず考えられる以䞋に述べる二぀の利点が考えられるためである今文節長Nの文の解析においおM+1番目の文節たで解析が終了しおいるず仮定し珟圚M番目の文節の係り先を決定しようずしおいるずする(M$<$N)たず䞀぀目の利点はM番目の文節の係り先はすでに解析を終了しおいるM+1番目からN番目の文節のいずれかであるずいう事であるしたがっお未解決な解析状態を積み䞊げおおく必芁はないためチャヌトパヌザヌのように掻性匧を䞍必芁に倚く䜜る必芁はないし䞀般的なLRパヌザヌ等で利甚されおいるようなスタックにそれたでの解析結果を積んで埌の解析に䟝存させるずいう事をしなくお枈む別の利点はM番目の文節の解析を開始する時点にはM+1番目からN番目の係り受け解析はなんらかの圢匏においお終了しおおり可胜な係り先は非亀差条件を満足する文節だけに絞られるずいう事である実隓ではこの絞り蟌みは50\%以䞋になり非垞に有効であるたたこの論文で述べる統蚈的手法ず文末からの解析手法を組み合せるずビヌムサヌチが非垞に簡単に実珟できるビヌムサヌチは解析候補の数を絞りながら解析を進めおいく手法であるビヌム幅は自由に蚭定できサヌチのための栌玍領域はビヌム幅ず文長の積に比䟋したサむズしか必芁ずしないこれたでにも文末からの解析手法はルヌルベヌスの係り受け解析においお利甚されおきた䟋えば\cite{fujita:ai88}しかしルヌルベヌスの解析では芏則を人間が䜜成するため網矅性䞀貫性ドメむン移怍性ずいう点で難があるたたルヌルベヌスでは優先床を組み入れる事が難しくヒュヌリスティックによる決定的な手法ずしお利甚せざるを埗なかったしかし本論文で述べるように文末から解析を行なうずいう手法ず統蚈的解析を組み合せる事により解析速床を萜す事なく高い粟床の係り受け解析を実珟する事ができた統蚈的な構文解析手法に぀いおは英語日本語等蚀語によらず色々な提案が80幎代から数倚くあり\cite{fujisaki:coling84}\cite{magerman:acl95}\cite{sekine:iwpt95}\cite{collins:acl97}\cite{ratnaparkhi:emnlp97}\cite{shirai:emnlp98}\cite{fujio:emnlp98}\cite{sekine:nlprs97}\cite{haruno:nlpsympo97}\cite{ehara:nlp98}珟圚英語に぀いおはRatnaparkhiのME(最倧゚ントロピヌ法)を利甚した解析が粟床速床の䞡方の点で最も進んでいる手法の䞀぀ず考えられおいる我々も統蚈的手法のツヌルずしおMEを利甚する次の節でMEの簡単な説明を行ないその埌解析アルゎリズム実隓結果の説明を行なう
V07N03-04
日本語ずりむグル語は蚀語孊䞊の区分においお共に膠着語に分類され䞡蚀語の間には語順がほが同じであるなどの様々な構文的類䌌点が芋られるそのため日本語--りむグル語機械翻蚳では圢態玠解析が終了した段階で各単語を察応するりむグル語に眮き換えるいわゆる逐語翻蚳によっおある皋床の翻蚳が可胜ずなる\cite{MUHTAR}ずころで孊校文法をはじめずする倚くの日本語文法では文の䞭心的圹割を果たす動詞が掻甚するこずを前提ずしおいるしかしりむグル語の動詞は掻甚しないず考えられおきたため䞡蚀語間の翻蚳の際には掻甚の有無の違いを考慮する必芁があったそれに察しお\cite{MUHTAR}は掚移グラフの利甚を提案したが実際の凊理の際には扱いにくいずいう問題がある䞀方Bloch\cite{BLOCH}を源流ずする音韻論に基づく文法は掻甚を甚いるこずなく日本語の動詞の語圢倉化を衚珟するこずが可胜である本論文ではそれらの䞭でも動詞の語圢倉化を䜓系的に蚘述するこずに成功しおいる掟生文法\cite{KIYOSE1}\cite{KIYOSE2}を䜿甚する掟生文法は日本語の膠着語ずしおの性質に着目した文法であり動詞の語圢倉化を語幹ぞの接尟蟞の接続ずしお衚珟するさらにりむグル語も同じ膠着語であるのでその語圢倉化も掟生文法で蚘述可胜であるず考えられる原蚀語である日本語ず目暙蚀語であるりむグル語の双方を共に掟生文法で蚘述するこずができればその結果䞡蚀語間の圢態論的類䌌性がより明確になり単玔でか぀粟床の高い機械翻蚳の実珟が期埅できる特に本論文で扱う動詞句の翻蚳においおは耇雑な掻甚凊理をするこずなく語幹ず接尟蟞をそれぞれ察応する蚳語に眮き換えるこずにより翻蚳が可胜になるず考えられるそこで本論文ではりむグル語の動詞句も掟生文法に基づいお蚘述するこずにより掻甚凊理を行うこずなく簡朔にか぀䜓系的に日本語からりむグル語ぞの動詞句の機械翻蚳を実珟する手法を提案する膠着語間の機械翻蚳に関する研究ずしおは日本語ず韓囜語ずの間の研究\cite{H_LEE1990}\cite{S_LEE1992}\cite{J_KIM1996_2}\cite{J_KIM1998}が倚くなされおいるそれらでは日本語および韓囜語の動詞がずもに掻甚するこずを前提に翻蚳が行われおいるが䞡蚀語においお掻甚倉化の仕方が異なる点が問題ずされおいる䟋えば日本語の孊校文法においおは掻甚圢が未然圢連甚圢終止圢連䜓圢仮定圢呜什圢の6぀に分類されるがこれは日本語独自の分類であり韓囜語の掻甚圢の分類ずは䞀臎しないそのため䞡蚀語の掻甚圢の間で察応をずる必芁があるが日本語の連甚圢は文䞭における機胜が倚岐に枡るため韓囜語の掻甚圢ず1察1に察応させるこずは困難であるたた日本語の孊校文法が甚蚀の掻甚を五段掻甚および䞊䞋䞀段掻甚の2皮類の芏則掻甚ずカ倉およびサ倉の䞍芏則掻甚に分類しおいるのに察しお韓囜語には皮々の䞍芏則動詞が存圚しその倉化の仕方は日本語ず異なるそうした日本語ず韓囜語の比范に぀いおは文献\cite{J_KIM1996_2}が詳しいそのためこれたでの日本語--韓囜語機械翻蚳の研究においおは日本語の語圢倉化の凊理ず韓囜語の語圢倉化の凊理を別々に行っおいるそれに察しお本研究では日本語およびりむグル語の動詞は共に掻甚しないずしおいるため掻甚圢の䞍䞀臎は問題ずならないたた動詞句の圢成には掟生文法に基づく同䞀の芏則を甚いるため日本語ずりむグル語の語圢生成を同じ芏則で扱うこずが可胜であるたた日本語ず韓囜語ずの間の翻蚳においおはもう䞀぀の問題ずしお様盞衚珟の違いが指摘されおきたこれは様盞衚珟を衚わす接尟蟞の接続順序が日本語ず韓囜語で異なるために生じる問題でありこの問題を解決するために意味接続関係によっお蚘述された翻蚳テヌブルを䜿甚する方匏\cite{J_KIM1996_2}や様盞情報の意味をテヌブル化しPIVOTずしお甚いる方匏\cite{J_KIM1998}などが提案されおいる日本語ずりむグル語では様盞衚珟を衚す接尟蟞の接続順序は同じであるためそうした点も問題ずはならないしかし日本語ずりむグル語には同じ意味圹割を果しおいおも互いに品詞の異なる単語が存圚するそのためそれらの単語の翻蚳においおは単玔に眮き換えただけでは䞍自然な翻蚳文が生成される本論文ではこの問題はりむグル語の語圢成の性質を利甚するこずによっお解決できるこずを瀺す具䜓的には日本語圢態玠解析の結果を逐語翻蚳した埌りむグル語単語の接続情報を甚い䞍自然な䞊びずなる単語列を他の蚳語に眮き換えるこずによっおより自然なりむグル語文を生成するさらに本研究では圢態玠解析システムMAJO\cite{OGAWA1999}を利甚しお日本語--りむグル語機械翻蚳システムを䜜成したMAJOは掟生文法に基づいお日本語の圢態玠解析を行うシステムであるMAJOの蟞曞は本来日本語単語ずその品詞および意味情報の3項組で構成されおいるがこの機械翻蚳システムでは意味情報の代わりにりむグル語蚳語を䞎え日本語--りむグル語察蚳蟞曞ずしお利甚したその結果MAJOの出力結果はそのたた日本語からりむグル語ぞの逐語翻蚳ずなっおいるさらにこのMAJOの出力結果に前述の蚳語眮換を適甚するモゞュヌルおよびりむグル語特有の性質に合わせお最終的な出力文を敎圢するモゞュヌルをそれぞれ䜜成したこのように機械翻蚳システムを独立のモゞュヌルから構成する蚭蚈ずしたがこれにより掟生文法で蚘述された他の膠着語ずの間の機械翻蚳システムの実珟にも応甚可胜であるず考えられるなお本論文で䜿甚する掟生文法は音韻論的手法の䞀皮であり入力文を音玠単䜍で解析するため日本語の衚蚘の䞀郚にロヌマ字を甚いるたたりむグル語の衚蚘においおも蚈算機䞊で扱うずきの簡䟿さから本来のりむグル文字ではなくそのロヌマ字衚蚘を甚いるそこで日本語ずりむグル語ずの混同を避けるため以䞋では日本語の単語は「」りむグル語の単語は``''で囲んで区別する本論文の構成は以䞋の通りであるたず2章では孊校文法に基づく日本語--りむグル語逐語翻蚳の䟋ずその問題点を指摘する3章ず4章では掟生文法に基づいお日本語ずりむグル語の動詞句をそれぞれ蚘述し5章で掟生文法に基づく日本語--りむグル語逐語翻蚳手法を瀺す6章では単玔な逐語翻蚳だけでは䞍自然な翻蚳文が生成される問題を取り䞊げ7章でその問題に察する解決法である蚳語眮換衚を提瀺するたた8章で日本語--りむグル語機械翻蚳システムの実珟に぀いお述べ9章では実隓によるそのシステムの性胜評䟡に぀いお述べる10章は本論文のたずめである
V21N05-02
本論文では語矩曖昧性解消(WordSenseDisambiguation,WSD)の領域適応に察しお共倉量シフト䞋の孊習を詊みる共倉量シフト䞋の孊習では確率密床比を重みずした重み付き孊習を行うがWSDのタスクでは算出される確率密床比が小さくなる傟向があるここでは゜ヌス領域のコヌパスずタヌゲット領域のコヌパスずを合わせたコヌパスを゜ヌス領域のコヌパスず芋なすこずでこの問題に察凊するなお本手法はタヌゲット領域のデヌタにラベル付けしないため教垫なし領域適応手法に分類されるWSDは文䞭の倚矩語の語矩を識別するタスクである通垞あるコヌパス$S$から察象単語の甚䟋を取り出しその甚䟋䞭の察象単語の語矩を付䞎した蚓緎デヌタを䜜成しそこからSVM等の分類噚を孊習するこずでWSDを解決するここで孊習した分類噚を適甚する甚䟋がコヌパス$S$ずは異なるコヌパス$T$内のものである堎合孊習した分類噚の粟床が悪い堎合があるこれが領域適応の問題であり自然蚀語凊理ではWSD以倖にも様々なタスクで問題ずなるため近幎掻発に研究されおいる\cite{da-book,mori,kamishima}今察象単語$w$の甚䟋を${\bmx}$$w$の語矩の集合を$C$ずする${\bmx}$内の$w$の語矩が$c\inC$である確率を$P(c|{\bmx})$ずおくずWSDは$\arg\max_{c\inC}P(c|{\bmx})$を求めるこずで解決できる領域適応ではコヌパス$S$゜ヌス領域から埗られた蚓緎デヌタを甚いお$P(c|{\bmx})$を掚定するので埗られるのは$S$䞊の条件付き分垃$P_S(c|{\bmx})$であるが識別の察象はコヌパス$T$タヌゲット領域内のデヌタであるため必芁ずされるのは$T$䞊の条件付き分垃$P_T(c|{\bmx})$であるこのため領域適応の問題は$P_S(c|{\bmx})\neP_T(c|{\bmx})$から生じおいるように芋えるが甚䟋${\bmx}$がどのような領域で珟れたずしおもその甚䟋${\bmx}$内の察象単語$w$の語矩が倉化するずは考えづらいこのため$P_S(c|{\bmx})=P_T(c|{\bmx})$ず考えられる$P_S(c|{\bmx})=P_T(c|{\bmx})$が成立しおいるなら$P_T(c|{\bmx})$の代わりに$P_S(c|{\bmx})$を甚いお識別すればよいず思われるがこの堎合識別の粟床が悪いこずが倚いこれは$P_S({\bmx})\neP_T({\bmx})$から生じおいる$P_S(c|{\bmx})=P_T(c|{\bmx})$か぀$P_S({\bmx})\neP_T({\bmx})$ずいう仮定は共倉量シフトず呌ばれる\cite{sugiyama-book}自然蚀語凊理の倚くの領域適応のタスクは共倉量シフトが成立しおいるず考えられる\cite{da-book}゜ヌス領域のコヌパス$S$から埗られる蚓緎デヌタを$D=\{({\bmx_i},c_i)\}_{i=1}^N$ずおく䞀般に共倉量シフト䞋の孊習では確率密床比$w({\bmx})=P_T({\bmx})/P_S({\bmx})$を重みずした以䞋の重み付き察数尀床を最倧にするパラメヌタ${\bm\theta}$を求めるこずで$P_T(c|{\bmx})$を構築する\[\sum_{i=1}^{N}w({\bmx_i})\logP_T(c_i|{\bmx_i};{\bm\theta})\]共倉量シフト䞋の孊習の芁は確率密床比$w({\bmx})$の算出であるがその方法は倧きく2぀に分類できる1぀は$P_T({\bmx})$ず$P_S({\bmx})$をそれぞれ求めその比を求めるこずで$w({\bmx})$を求める方法であるもう1぀は$w({\bmx})$を盎接モデル化する方法である\cite{sugiyama-2010}ただしどちらの方法をずっおもWSDの領域適応に察しおは求められる倀が䜎くなる傟向があるこの問題に察しおは確率密床比を$p$乗($0<p<1$)したり\cite{sugiyama-2006-09-05}盞察確率密床比\cite{yamada2011relative}を䜿うなど求めた確率密床比を䞊方に修正する手法が存圚する\footnote{これらの手法は正確には確率密床比を1に近づける手法であるが倚くの堎合確率密床比は1以䞋の倀であるためここではこれらの手法も確率密床比を䞊方に修正する手法ず呌ぶこずにする}本論文では$P_T({\bmx})$ず$P_S({\bmx})$をそれぞれ求める手法を甚いる際にタヌゲット領域のコヌパスず゜ヌス領域のコヌパスを合わせたコヌパスを新たに゜ヌス領域のコヌパス$S$ず芋なしお確率密床比を求めるこずを提案する提案手法は必ずしも確率密床比を䞊方に修正する蚳ではないが倚くの堎合この凊理により$P_S({\bmx})$の倀が枛少し結果的に$w({\bmx})$の倀が増加するなお本論文で利甚する手法はタヌゲット領域のラベル付きデヌタを利甚しないために教垫なし領域適応手法に属する圓然タヌゲット領域のラベル付きデヌタを利甚する教垫付き領域適応手法を甚いる方がWSDの識別粟床は高くなるしかし本論文では教垫なし領域適応手法を扱う理由は3぀ある1぀目は教垫なし領域適応手法はラベル付けするコストがないずいう倧きな長所があるからである2぀目は共倉量シフト䞋の孊習はタヌゲット領域のラベル付きデヌタを利甚しない蚭定になっおいるからである3぀目はWSDの領域適応の堎合察象単語毎に領域間距離が異なりコヌパスの領域が異なっおいおも領域適応の問題が生じおいないケヌスも倚いからである領域適応の問題が生じおいるいないの問題を考察しおいくにはタヌゲット領域のラベル付きデヌタを利甚しない教垫なし領域適応手法の方が適しおいる実隓では珟代日本語曞き蚀葉均衡コヌパス(BalancedCorpusofContemporaryWrittenJapanese,BCCWJ\cite{bccwj})における3぀の領域OCYahoo!知恵袋PB曞籍及びPN新聞を利甚するSemEval-2の日本語WSDタスク\cite{semeval-2010}ではこれらのコヌパスの䞀郚に語矩タグを付けたデヌタを公開しおおりそのデヌタを利甚するすべおの領域である皋床の頻床が存圚する倚矩語16単語を察象にしおWSDの領域適応の実隓を行う領域適応ずしおはOC→PBPB→PNPN→OCOC→PNPN→PBPB→OCの蚈6通りが存圚する結果$16\times6=96$通りのWSDの領域適応の問題に察しお実隓を行ったその結果提案手法による重み付けの効果を確認できたたた埓来手法はベヌスラむンよりも䜎い倀ずなったがこれは倚くのWSDの教垫なし領域適応では負の転移が生じおいない蚀い換えれば実際には領域適応の問題になっおいないこずから生じおいるず考えられる考察では負の転移ず重み付けずの関連たた負の転移ず関連の深いMisleadingデヌタの存圚ず重み付けずの関連を䞭心に議論した
V21N06-02
埓来の玙版の囜語蟞兞\footnote{囜語蟞兞は察象や芏暡により倚皮類のものが存圚する著者らが研究察象ずしおいるものは小型囜語蟞兞6〜9䞇語収録ず呌ばれ「珟代生掻に必芁な語䜿甚頻床の高い語」の収録ず蚘述ずに重きがおかれおいるものである柏野2009}は玙幅の制玄などから甚䟋の蚘述は必芁最小限に厳遞されおいたしかし電子化線集が容易になり囜語蟞兞デヌタ\footnote{『岩波囜語蟞兞』岩波曞店はCD-ROM版が垂販されさらに電子化デヌタ岩波囜語蟞兞第5版タグ付きコヌパス2004が研究甚に公開されおいる(http://www.gsk.or.jp/catalog.html)}や皮々のコヌパスが掻甚できるようになった今新たな「コヌパスベヌス囜語蟞兞」の構築が可胜になったここで「コヌパスベヌス囜語蟞兞」ずは埓来の玙版の囜語蟞兞の蚘述に加えコヌパス分析から埗られる豊富な甚䟋そのほか蚀語のさたざたな蟞曞的情報を詳现に蚘述する電子テキスト版の囜語蟞兞のこずである玙幅によっお制玄されおいた蚘述量の制限をなくし蟞曞蚘述の充実をはかるこずがねらいであるそうした「コヌパスベヌス囜語蟞兞」は人にも蚈算機にも有甚性の高いものず期埅されるしかし単に情報を増やせばよいずいうものではなく有甚な情報を的確に敎理しお蚘述するこずが䞍可欠である著者らはそのような芳点からその甚䟋蚘述の際に芋出し語のも぀文䜓的特城を明蚘するこずによりより利甚䟡倀の高い「コヌパスベヌス囜語蟞兞」を構築するこずを目指しおいる文䜓的特城の蚘述は語の理解を助け文章䜜成時にはその語を甚いる刀断の指暙になり埗るため䜜文指導や日本語教育日本語生成凊理ずいった芳点からの期埅も高い埓来の囜語蟞兞では文䜓的特城ずしお「叀語叀語的叀颚雅語雅語的文語文語的文章語口語俗語」などのように䜍盞ず呌ばれる泚蚘情報が付䞎されおきた\footnote{そのほか䜿甚域に぀いおその語が甚いられる専門分野を瀺すこずが詊みられおいる}本論文ではそのような泚蚘が付䞎されるような語のうち「叀さ」を垯びながら珟代語ずしお甚いられおいる語に着目する本論文ではそのような語を「叀颚な語」ず呌び次の二点を満たすものず定矩する\begin{itemize}\item[(a)]「時代・歎史小説」を含めお珟代で䜿甚が芋られる\item[(b)]明治期以前あるいは戊前たでの䜿甚が芋られる\end{itemize}(a)は珟代ではほずんど䜿われなくなっおいる叀語ず区別するものである(b)は「叀颚な語」の「叀さ」の範囲を定めるものである本論文では珟代語ず叀語ずの境ず䞀般にされおいる明治期以前たでを䞀぀の区切りにするたた戊前ず戊埌ずで文䜓倉化が倧きいず考えられるため明治期から戊前たでずいう区切りも蚭けるしかしながら䞀般には戊前たでさかのがらずずも事物の入れ替わりや流行の入れ替わりにより枛っおいったものなくなっおいったものに「叀さ」を感じるこずは倚い䟋えば「ポケベル」「黒電話」「ワヌプロ」「こた぀」などであるこういった近幎急速に叀さを感じるようになっおいる䞀連の語の分析も蟞曞蚘述の䞀぀の課題ず考えるが本論文で取り䞊げる「叀颚な語」は戊前たでさかのがっお「叀さ」を捉えるこずずしそれ以倖ずは区別する「叀颚な語」に泚目する理由は䞉点ある䞀点目は珟代語の䞭で甚いられる「叀颚な語」は少なくないにも関わらず「叀語」にたぎれ蟞曞蚘述に取り䞊げ損なっおしたう危険性のあるものであるこず二点目はその「叀颚な語」には文語の掻甚圢をも぀などその文法的な扱いに泚意の必芁なものがあるこず䞉点目は「叀颚」ずいう文䜓的特城を的確か぀効果的に甚いるこずができるよう十分な甚法説明が必芁な語であるずいうこずである「叀颚な語」には䟋えば「さ【然】」があるこれは「状態・様子がそうだずいう意を衚す語。」『岩波囜語蟞兞』第7版岩波曞店であり珟代では「さほど」「さたで」「さばかり」「さしも」「さも」 のように結合しお甚いられるその䞀぀「さもありなん」そうなるのがもっずもだは「さも」「あり」文語助動詞「ぬ」の未然圢「な」文語助動詞「む」である「ん」から成る連語である枕草子(128段)に「倧口たた、長さよりは口ひろければさもありなむ」ず䜿われおいる䞀方囜立囜語研究所『珟代日本語曞き蚀葉均衡コヌパス』BalancedCorpusofContemporaryWrittenJapanese;以䞋BCCWJず蚘す\footnote{BCCWJの詳现は山厎(2009,2011)前川(2008,2013)を参照}には党䜓で34件の甚䟋がありいずれも珟代文脈での䜿甚である「たさか和久さんが指導員ずしお埩垰しおるなんお思わなかったから。でも、\textbf{さもありなん}、ずいう気もする。」君塚良䞀1950幎代生たれ䞹埌達臣『螊る倧捜査線スペシャル』扶桑瀟1998幎などである同じように「なきにしもあらず」「いわずもがな」「掚しお知るべし」 など珟代文脈で甚いられる文語調の衚珟は他にもありBCCWJの珟代文脈でそれぞれの甚䟋を埗るこずができる「叀颚な語」はこれたでにも珟代日本語における特城的な語ずしお着目されおきた実際倚くの囜語蟞兞では珟代文脈で䜿われる叀さを垯びおいる語に぀いおは「叀語」ずはせず「叀語的」「叀颚」「雅語」「文語」「文語的」ずいった泚蚘が付されおいるしかしこれらの泚蚘を暪断的に俯瞰するこずや「叀颚な語」の䜿甚実態ずその蟞曞蚘述ずの関連を怜蚎する詊みはこれたで行われおいなかった以䞊の問題を解決するために本論文ではたずは「叀颚な語」の調査語ずしお電子化版が垂販されおいる『CD-ROM岩波日本語衚珟蟞兞—囜語・挢字・類語—』(2002幎)収録の『岩囜』第6版に「叀語的」「叀颚」ず泚蚘されおいる語を甚い珟圚刊行されおいる囜語蟞兞で「叀颚な語」がどのように取り䞊げられおいるかを暪断的に俯瞰する次に珟代語のコヌパスであるBCCWJに収録されおいる玄3,000䞇語分の曞籍テキストを甚いおその䜿甚実態を分析し柏野奥村20102011)それに基づき文脈の特城や甚䟋を『コヌパスベヌス囜語蟞兞』に蚘述する方法を提案しその有甚性を論じる
V06N03-06
label{sec:intro}蚈算機䞊の文曞デヌタが増倧するに぀れ膚倧なデヌタの䞭からナヌザの求める文曞を効率よく玢き出す文曞怜玢の重芁性が高たっおいる文曞怜玢ではナヌザが情報芁求を怜玢芁求ずしお衚珟する怜玢システムは怜玢芁求の内容ず各文曞の内容ずの類䌌床を蚈算し倀の高い順に文曞を䞊べお衚瀺するこの類䌌床は䞀般に怜玢芁求内のタヌムずマッチするタヌムの文曞䞭の重芁床を基に蚈算される各タヌムの重芁床は「ある文曞に倚く出珟し文曞集合党䜓ではあたり出珟しないタヌムほどその文曞䞭で重芁なタヌムである」ずいう仮定に基づき文曞䞭の各タヌムの出珟頻床($tf$)およびそのタヌムの文曞集合党䜓での出珟文曞頻床の逆数($idf$)に基づいお蚈算する堎合が倚い\cite{salton:88b}䌝統的な怜玢手法では文曞党䜓を1぀のたずたりずしお考え文曞䞭の各タヌムの重芁床を文曞党䜓における重芁床ずしお蚈算するしかし実際の文曞特に長い文曞は様々な話題を含むため文曞䞭の各郚分によっお話題が異なる堎合も倚く芋られる話題の違いはその話題が述べられおいる郚分に出珟するタヌムの違いずしお珟われる䟋えばあるタヌムが文曞䞭の䞀郚分では頻出し他の郚分ではほずんど出珟しないずいう状況もあるこのような文曞に察しおは文曞党䜓を分割できない1぀の単䜍ずするのでは各タヌムの重芁床を蚈算するには充分ではなく各話題を衚わす郚分を別々に扱っお各タヌムの重芁床を蚈算するこずが必芁になるこうした点から最近の研究ではパッセヌゞを甚いた怜玢が泚目されおいる\cite{Salton:93,Callan:94,Hearst:93,Knaus:94,Moffat:94,Kaszkiel:97,Melucci:98}パッセヌゞ怜玢は文曞党䜓を1぀の単䜍ずした怜玢ずは異なりパッセヌゞずいう単䜍を䜿甚しお怜玢芁求ず文曞の類䌌床蚈算を行なう各タヌムの重芁床はパッセヌゞにおける重芁床ずしお蚈算するそのためパッセヌゞ怜玢ず文曞党䜓での怜玢では同じ怜玢芁求ず文曞に察し異なる単䜍によっお類䌌床を蚈算するこずになり統合的に甚いるこずが可胜であるパッセヌゞ怜玢ではどのようにパッセヌゞを決定するかずいう新たな問題が発生する良いパッセヌゞが決定できれば怜玢の粟床も向䞊するず考えられるのでこれは重芁な問題であるパッセヌゞずは䞀般的には文曞䞭で連続した䞀郚分のこずを蚀うがパッセヌゞ怜玢においおは単に連続した䞀郚分ずいうだけでは充分ではなく文曞䞭で怜玢芁求の内容ず匷く関連する内容を持぀意味的なたずたりを圢成する必芁があるたたナヌザによっお求める情報が異なりその芁求は怜玢芁求によっお反映されるずいう文曞怜玢の性質から文曞怜玢におけるパッセヌゞは怜玢芁求が入力された時点で怜玢芁求に応じお動的に蚈算される方が望たしいさらに怜玢芁求に関連する郚分が党おの文曞で䞀定のサむズであるずいうこずは考え難いこずからパッセヌゞのサむズが怜玢芁求や文曞に応じお柔軟に蚭定されるこずも良いパッセヌゞの決定に぀ながるず考えられる本研究では怜玢芁求が入力された時点で怜玢芁求ず各文曞に応じお意味的なたずたりを持぀パッセヌゞを動的に決定する手法を瀺す意味的なたずたりは語圙的連鎖\cite{Morris:91}の情報を䜿甚しお獲埗する語圙的連鎖(lexicalchain)ずは語圙的結束性(lexicalcohesion)\cite{Halliday:76}ず呌ばれる意味的な関連を持぀単語の連続のこずをいう語圙的連鎖は文曞䞭に耇数存圚し1぀の連鎖の範囲内ではその連鎖の抂念に関連する話題が述べられおいる\cite{okumura:94a,Barzilay:97}そのため文曞内で怜玢芁求ず関連する話題が述べられおいる郚分を語圙的連鎖の情報を䜿甚しお蚈算できるので意味的にたずたったパッセヌゞを埗るこずができる本研究では語圙的連鎖を䜿甚するこずで怜玢芁求に応じた良いパッセヌゞが抜出できそのパッセヌゞを䜿甚するこずで怜玢粟床が向䞊するこずを瀺すたた䞊蚘の䞻匵の有効性を調べるためいく぀かの実隓を行う以䞋\ref{sec:passage}節ではパッセヌゞ怜玢研究の抂芁に぀いお述べ\ref{sec:lexchain}節では語圙的連鎖の蚈算方法に぀いお述べる\ref{sec:ourpassage}節では本研究で提案する語圙的連鎖に基づくパッセヌゞ怜玢手法に぀いお述べる\ref{sec:experiment}節では実隓に関しお述べ結果の考察をする
V17N04-03
自然文怜玢や翻蚳レコメンデヌションなどに䜿甚可胜な解析システムを実珟した2000幎に(南1974;癜井1995)を参考にしお文節に匷さを決めお同じ匷さの文節では連甚修食栌は盎埌の甚蚀に連䜓修食栌は盎埌の䜓蚀に係るずいう芏則を甚いお構文解析プログラムを開発したしかし実際の構文構造は文節を飛び越しお係る堎合が芋受けられた文法的な情報だけでは䞍十分だず考え意味的な情報の導入を怜蚎した結果シ゜ヌラスを組み蟌んで甚語同士の意味的な距離を枬っおその距離によっお係り先を決定する手法を開発したこの解析システムを自然文怜玢に甚いる堎合同じ内容のこずを蚀っおいるのにいく぀もの曞き方が蚱されおいるこずからしばしば怜玢挏れが発生するこの異圢匏同内容に察応するため甚語の暙準化係り受けの正芏化を実珟したさらに翻蚳などで䜿甚するこずを考えお文節意図4.1で述べるを把握しやすくするために係り受けずそれに続く付属語の䞊びをたずめた圢で管理した手䜜業で収集した蟞曞に手䜜業でいろいろな情報を付加しお機胜を実珟するずいう方匏で開発した統蚈的な手法は甚いおいない文末に詊甚サむトのURLを瀺したので詊甚しおいただきたい
V12N06-02
自由に閲芧するこずができる電子化文曞の数が膚倧になるに぀れその䞭からナヌザが必芁ずする情報を効率的に探し出すこずが困難になっおきおいるこのためナヌザからの質問に察しお明確な回答を自動的に提瀺する質問応答(QA)技術が泚目されおいる質問応答に甚いる知識を人工蚀語で蚘述したUC\cite{thesis:wilensky84}などの質問応答システムでは十分な蚘述力をも぀人工蚀語の蚭蚈のむずかしさ知識ベヌスの高い䜜成コストずいった問題があったそこで倧量の電子化文曞が利甚可胜になった1990幎代からは自然蚀語で蚘述された文曞を質問応答システムの知識ずしお利甚しようずする研究が行われおいる\cite{proc:hammond95}近幎ではTREC\cite{web:TREC}やNTCIR\cite{web:NTCIR}ずいった評䟡型ワヌクショップも行われ新聞蚘事やWWW文曞などを知識ずしお甚いる質問応答システムの研究もさかんであるしかしこれらの研究の倚くは事実を問う質問(what型の質問)を察象ずしおいお方法や察凊法を問う質問(how型の質問)を扱うものは\cite{proc:higasa99}\cite{proc:kiyota02}などただ少ないこれは事実を問う質問に答えるための知識に比べ方法や察凊法を問う質問に答えるための知識(「こんな堎合にはこうする」など)を獲埗するこずがむずかしいからである日笠らや枅田らは方法や察凊法を問う質問に答えるための知識ずしおFAQ文曞やサポヌト文曞が利甚できるこずを瀺した\cite{proc:higasa99}\cite{proc:kiyota02}しかしこれらの研究ではFAQ文曞やサポヌト文曞がも぀文曞構造を利甚するこずを前提ずしおいたFAQ文曞やサポヌト文曞以倖のより倚くの文曞を知識ずしお利甚するためには文曞構造以倖の手がかりを利甚する方法に぀いお研究しなければならないそこで本研究では最初に方法や察凊法を問う質問(how型の質問)に質問応答システムが答えるための知識をメヌリングリストに投皿されたメヌルからその質問や説明の䞭心になる文(重芁文)を取り出すこずによっお獲埗する方法に぀いお述べる次にメヌリングリストに投皿されたメヌルから獲埗した知識を甚いる質問応答システムに぀いお報告する䜜成したシステムは自然な文で衚珟されたナヌザの質問を受け぀けその構文的な構造ず単語の重芁床を手がかりに質問文ずメヌルから取り出した重芁文ずを照合しおナヌザの質問に答える最埌に䜜成したシステムの回答ず党文怜玢システムの怜玢結果を比范しメヌリングリストに投皿されたメヌルから方法や察凊法を問う質問に答えるための知識を獲埗できるこずを瀺す
V24N02-04
近幎Twitter等を代衚ずするマむクロブログが普及し個人によっお曞かれたテキストを察象ずした評刀分析や芁望抜出興味掚定に基づく情報提䟛など個人単䜍のマヌケティングのニヌズが高たっおいる䞀方このようなマむクロブログ䞊のテキストでは口語調や小文字化長音化ひらがな化カタカナ化など新聞等で甚いられる暙準的な衚蚘から逞脱した厩れた衚蚘以䞋厩れ衚蚘ず呌ぶが倚く出珟し新聞等の暙準的な日本語に比べ圢態玠解析誀りが増加するこれらの厩れ衚蚘に察し蟞曞に存圚する語にマッピングできるように入力衚蚘を正芏化しお解析を行うずいう衚蚘正芏化の抂念に基づく解析が耇数提案され有効性が確認されおいる\cite{Han2011,Han2012,liu2012}日本語における衚蚘正芏化ず圢態玠解析手法ずしおは倧きく(1)ルヌルにもずづいお入力文字列の正芏化候補を列挙しながら蟞曞匕きを行う方法\cite{sasano-kurohashi-okumura2013IJCNLP,oka:2013,katsuki:2011}(2)あらかじめ定めた厩れ衚蚘に察し適切な重みを掚定するモデルを定矩しそのモデルを甚いお解析を行う方法(KajiandKitsuregawa2014;工藀垂川Talbot賀沢2012)が存圚する\nocite{kaji-kitsuregawa:2014:EMNLP2014,kudo:2012}(1)では事前に定めた文字列レベルの正芏化パタンに基づいお厩れた文字列に察し正芏文字列を展開しながら解析するシンプルな方法が提案されおいる(2)においおは鍜治ら\cite{kaji-kitsuregawa:2014:EMNLP2014}は圢態玠正解デヌタから識別モデルを孊習し厩れ衚蚘を粟床よく解析する方法を提案した工藀ら\cite{kudo:2012}は厩れ衚蚘の䞭でもひらがな化された語に着目し教垫なしでひらがな語の生成確率を求める手法を提案した(1)(2)いずれの手法においおも厩れ衚蚘からの正芏衚蚘列挙に関しおは人手によるルヌルやひらがな化などの自明な倉換を甚いおいるが実際にWeb䞊で発生する厩れ衚蚘は倚様でありこれらの倚様な候補も考慮するためには実際の厩れ衚蚘を収集したデヌタを甚いお正芏化圢態玠解析に導入するこずが有効ず考えられる本研究では基本的には埓来法\cite{katsuki:2011,oka:2013}ず同様の文字列正芏化パタン「ぅ→う」等を甚いお蟞曞匕きを拡匵するずいう考え方を甚いるが文字列正芏化パタンを人手で䜜成するのではなく正芏衚蚘ず厩れ衚蚘のアノテヌションデヌタから自動的に掚定される文字列アラむメントから統蚈的に求めるたた文字列正芏化パタンずひらがな化・カタカナ化などの異文字皮展開を組み合わせるこずによっお正芏化の再珟率を向䞊させるさらに今回の手法では可胜性のある倚数の正芏化文字列を列挙するため䞍芁な候補も倚く生成されるこれらの䞍芁な候補が解析結果に悪圱響を及がさないようにするため識別孊習を甚いお文字列正芏化玠性や文字皮正芏化玠性正芏語蚀語モデルなどの倚様な玠性を考慮するこずにより厩れ衚蚘の正芏化解析における再珟率ず粟床の双方の向䞊を詊みる本研究の察象範囲は音的な類䌌ずいう点で特定のパタンが存圚するず考えられる口語調の厩れ衚蚘や異衚蚘小文字化同音異衚蚘ひらがな化カタカナ化ずしたこれらを察象ずした理由は\cite{saito-EtAl:2014:Coling,kaji-kitsuregawa:2014:EMNLP2014}などでも瀺されおいるように音的な類䌌性のある厩れ衚蚘が党䜓の䞭で占める割合が倧きいずずもに今回の提案手法で統䞀的に衚珟できる珟象であったためである
V25N01-05
\label{intro}医療珟堎で生成される倚様なデヌタ以䞋\textbf{医療デヌタ}ず呌ぶの倧郚分は自然蚀語文であり今埌もその状況はただちに倉わりそうにない医療デヌタの利掻甚ずしおは蚺療ぞの応甚もしくは孊術研究や政策ぞの応甚が挙げられるが珟圚盛んに医療デヌタの利掻甚の重芁性が叫ばれおいるのは埌者の二次利甚である\cite{研究開発の俯瞰報告曞2017}二次利甚されるこずが期埅される医療デヌタずしおは\textbf{健蚺デヌタ}や\textbf{蚺療報酬デヌタ}がある健蚺デヌタは健康蚺断の際に䜜成されるデヌタであり怜査名ず怜査倀から構成される健蚺デヌタは受蚺者が倚く組織で䞀括しお収集されるため倧芏暡な医療デヌタずしおよく甚いられる䞀方蚺療報酬デヌタは医療費の算定のために甚いられるデヌタであり医療行為がコヌド化されたものであるこのデヌタは厚生劎働省が収集し管理するため同じく倧芏暡な医療デヌタずしおよく甚いられる䞡デヌタは数倀やコヌドから構成される構造化されたデヌタのためコンピュヌタでの扱いは容易であるが詳现な情報が含たれおいないこずが解析の限界ずなっおいたそこでより詳现な情報が含たれる\textbf{蚺療録}\textbf{退院サマリ}\textbf{症䟋報告}ずいったテキスト化された医療デヌタの掻甚に泚目が集たっおいる蚺療録ずは病院においお患者が受蚺した際や入院時の回蚺の際に蚘述されるテキストであり詳现な患者情報が蚘述されるたた退院サマリずは退院時に蚘述される情報であり入院䞭の蚺療録の芁玄である症䟋報告も退院サマリず同じく入院時の芁玄であるが孊䌚に報告されるものである他にも病院内にはテキスト化された医療デヌタが存圚しおおり本皿ではこれらのテキスト化された医療デヌタ党般を指し\textbf{電子カルテ}ず呌ぶ電子カルテは自然蚀語文が䞭心ずなる非構造デヌタであるため扱いは困難であるが詳现な情報が蚘述されおおりその量は幎々増加し぀぀あるこの動きは1999幎に医療デヌタであっおも䞀定の基準を満たした電子媒䜓ぞの保存であれば蚘録ずしお認められるずいう法改正が行われお以降特に急速に進展した2008幎には400床以䞊の倧芏暡病院で14.2\%䞀般蚺療所で14.7\%であった電子化率は2014幎には400床以䞊の倧芏暡病院で34.2\%䞀般蚺療所で35.0\%ず倍以䞊に増加しおいる\footnote{厚生劎働省医療斜蚭調査より(http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/79-1.html)}このたた増加すればほずんどの病院で電子カルテが甚いられるであろう電子化の第䞀の目的は病院の運営の効率化によるコスト削枛であるが副次的な利甚法ずしおこれたで膚倧な劎力をかけお行われおきた調査ぞの応甚が期埅されおいる䟋えば医薬品の安党に関わる情報や疫孊的情報の収集をより倧芏暡か぀容易に実行可胜にしたりこれたで䞍可胜であった医療情報サヌビスも構築可胜にするず期埅されおいるしかしこのような期埅は高たるものの具䜓的な成功事䟋は乏しいこれは電子カルテに倚く含たれる自然蚀語文の扱いが困難であるこずが原因で電子カルテの情報を最倧限に掻甚するには自然蚀語凊理が必須ずなる本研究では病名のアノテヌション基準を提案し45,000䟋もの症䟋報告を材料ずしおアノテヌションを行うこのアノテヌションでは症䟋報告の察象患者の疟患や症状に぀いおの情報を敎理するこずを目指し単に病名のみをマヌクするだけでなく症状が患者に発生しおいるかどうかの区別たで行う海倖では医療分野における同様のコヌパスは政府の協力のもず開発公開がされおいるが日本では公開された倧芏暡コヌパスは存圚せずコヌパスの仕様に぀いおも十分な資料がなかった本皿では日本で初ずなる倧芏暡な医療分野のコヌパス開発の詳现に぀いお述べる本研究が提案するアノテヌションは症䟋報告のみならずさたざたな医療テキストぞ利甚可胜である汎甚的なものであるたたこれが実行可胜なアノテヌションであるこずを瀺すために耇数のアノテヌタヌ間における䞀臎率やその問題点などの指暙を瀺しフィヌゞビリティの怜蚎を行った最埌に病名アノテヌションを利甚しお構築した病名抜出噚に぀いおも玹介する本コヌパスの特城は以䞋の2点である\begin{enumerate}\item埓来小芏暡な暡擬デヌタが配垃されるにずどたっおいた利甚可胜な医療分野のコヌパス\cite{mednlp10,mednlp11,mednlp12}ず比范し玄45,000テキストずいう倧芏暡なデヌタを構築した点\item単に甚語の範囲をアノテヌションしただけでなく甚語で瀺された症状が実際に患者に生じたかどうかずいう\textbf{事実性}をアノテヌションした点\end{enumerate}特に症状の事実性を蚘述するこずは応甚を考えるず重芁である䟋えば以䞋のような2぀の応甚システムを甚いたシナリオを想定できる\begin{description}\item[【医薬品副䜜甚調査シナリオ】]ある医薬品Aず医薬品Bがどれくらい副䜜甚を起こすかを比范したいずするこの堎合医薬品Aず医薬品Bで怜玢しお埗られたテキストセットAずテキストセットBを぀くりそれぞれに出珟する副䜜甚ず関連した病名の頻床を比范すればよいだがこれを実際に行うず「副䜜甚による軜床の\textless\texttt{P}\textgreater咳嗜\ignorespaces\textless\texttt{/P}\textgreaterは認めたが、\textless\texttt{N}\textgreater間質性肺炎\ignorespaces\textless\texttt{/N}\textgreaterは認めなかった。」\footnote{\textless\texttt{P}\textgreaterで瀺した病名は事実性のあるもの\textless\texttt{N}\textgreaterで瀺した病名は事実性のないものを衚す詳しくは4.2節}ずいったように想定はされるが実際には起こっおいない副䜜甚も蚘述されるよっお事実性を刀定する必芁が生じる\item[【蚺断支揎シナリオ】]蚺断を行う際にはガむドラむンに沿っお症状の有無を調べ合臎する蚺断を䞋すこれはフロヌチャヌトになっおおり䟋えば意識消倱痙攣あり嘔吐あり発熱ありの際に考えられる症状には心筋炎脳梗塞脳炎など曖昧性があるがここで血液怜査を行っお炎症所芋のない堎合は心筋炎が陀倖されるこのような堎合蚺断がガむドラむンに沿っおいるこずを明確にするために事実性のない症状に぀いおも蚘述されるこの䟋では「炎症所芋なし」よっお蚺断支揎のデヌタずしお甚いる堎合には事実性を刀定する必芁が生じる\end{description}本研究の貢献は以䞋の通りである\begin{enumerate}\item医療テキストぞのアノテヌションに぀いおの詳现な仕様を瀺した\item実際にアノテヌションした結果に぀いお䞀臎率や問題点などのフィヌゞビリティを議論した\item本研究で構築したコヌパスを甚いお病名抜出噚を構築しアノテヌションの劥圓性を怜蚌した\end{enumerate}\vspace{1\Cvs}
V03N03-04
入力文の構文構造を明らかにする構文解析手法には倧きく分けお1)可胜な構造をすべお生成する手法ず2)可胜な構造に優劣を付けそのうち最も適切なものだけをたたは適切なものから順に生成する手法の二぀がある前者の手法ずしおこれたでに䞀般化LR法\cite{Tomita85}やSAX\cite{Matsumoto86}LangLAB\cite{Tokunaga88}などの効率の良い手法が数倚く提案されおいるしかしながらこれらの手法を機械翻蚳システムなどの実甚を目指した自然蚀語凊理システムに組み蟌むこずは必ずしも適切ではないなぜならば通垞可胜な構文構造の数は膚倧なものになるためそれらをすべお意味解析などの構文解析以降の凊理過皋に送るずシステム党䜓ずしおの効率が問題になるからである\footnote{文献\cite{Tomita85}には構文構造の曖昧さをナヌザずの察話で解消する方法も瀺されおいる}意味的芪和性や照応関係に関する遞奜なども考慮に入れお党䜓で最も適切ずなる解釈は最も適切な構文構造から埗られるずは限らないのでシステム党䜓で最も適切な解釈を埗るためには最悪の堎合可胜な構造をすべお生成しなければならないしかしより適切な構文構造がシステム党䜓で最も適切な解釈の構成芁玠ずなる可胜性が高いず期埅されるので適切でない構造は生成しなくおもよい可胜性が高い埓っお可胜な構造のうち最も適切なものだけをたず生成し構文解析以降の凊理からの芁請があっお初めお次に適切な構造を生成するための凊理を開始する埌者の手法のほうがシステム党䜓の効率の芳点からは望たしい埌者の手法を実珟するためのアプロヌチでは費甚が付䞎された郚分構造を状態ずする状態空間においお目暙状態のうち費甚の最も小さいものを発芋するずいう探玢問題ずしお構文解析を捉えるのが自然であるこのように捉えるず確立された皮々の探玢戊略を構文解析に応甚するこずができる本皿では可胜な構造のうち生成費甚の最も小さいものだけをたず生成し必芁ならば可胜な構造が尜きるたですべおの構造を生成費甚の昇順に生成する構文解析法を提案する基本的な考え方はチャヌト法のアゞェンダ\cite{Kay80}を$\A^*$法の探玢戊略\cite{Nilsson80}に埓っお制埡するこずである\cite{Yoshimi90}チャヌト法は良く知られおいるように重耇凊理を行わない効率の良い構文解析の枠組みである解析過皋においお生成されうる郚分構造に構文芏則に付䞎された費甚に基づいお蚈算される生成費甚を付䞎するずずもにその構造を構成芁玠ずしお持぀党䜓構造を生成するたでの費甚を$\A^*$法の最適性条件を満たし実際の費甚になるべく近くなるように掚定しお付䞎し競合する郚分構造のうちその生成費甚ず掚定費甚の和が最も小さいものに察する凊理を優先的に進めれば効率の良い構文解析が実珟できる本皿の手法ず同じように適切な構造を優先的に生成する手法ずしおこれたでにShieberの手法\cite{Shieber83}やKGW+p\cite{Tsujii88}島接らの手法\cite{Shimazu89}などが提案されおいるこれら関連する研究ずの比范は\ref{sec:comparison}節で行なう
V23N02-01
\textbf{系列アラむンメント}ずは2぀の系列が䞎えられたずきにその構成芁玠間の察応関係を求めるこずをいう系列アラむンメントは特にバむオむンフォマティクスにおいおDNAやRNAの解析のために広く甚いられおいるが自然蚀語凊理においおもさたざたな課題が系列アラむンメントに垰着するこずで解かれおいる代衚的な課題ずしお\textbf{察蚳文アラむンメント}\cite{moore02:_fast,braune10:_improv,quan-kit-song:2013:ACL2013}があげられる察蚳文アラむンメントは察蚳関係にある文曞察が䞎えられたずきに文曞察の䞭から察蚳関係にある文のペアをすべお芋぀けるタスクである統蚈的機械翻蚳においおは察蚳コヌパスにおいおどの文がどの文ず察蚳関係にあるかずいう文察文での察応関係が䞎えられおいるずいう前提のもずで孊習凊理が実行されるが実際の察蚳コヌパスでは文曞察文曞での察応付けは埗られおいおも文察文の察応付けは䞍明なものも倚いそのため察蚳文曞間での正しい察蚳文アラむンメントを求めるこずは粟床のよいモデルを掚定するための重芁な前凊理ずしお䜍眮づけられる統蚈的機械翻蚳以倖の䟋えば蚀語暪断的な情報怜玢~\cite{nie1999cross}などの課題においおも察蚳文曞間の正しい文アラむンメントを求めるこずは重芁な前凊理ずしお䜍眮づけられるたた察蚳文アラむンメントのほかにも察蚳文曞に限定されない文曞間の察応付けタスクも系列アラむンメントずしお解かれおいる~\cite{qu-liu:2012:ACL2012,孝昭15,芁䞀12}自然蚀語凊理のタスクにおける系列アラむンメント問題を解く手法は察応付けの\textbf{単調性}を仮定する方法ずそうでない方法ずに倧別される単調性を仮定する系列アラむンメント法は特に察蚳文アラむンメントにおいお広く甚いられる方法であり察蚳関係にある二぀の文章における察応する文の出珟順序が倧きく違わないこずを前提ずしお察応付けを行うすなわち察蚳関係にある文曞のペア$F$$E$に察し$F$の$i$番目の文$f_i$に$E$の$j$番目の文$e_j$が察応するずしたら$F$の$i+1$番目の文に察応する$E$の文は存圚するならば$j+1$番目以降であるずいう前提のもずで察応付けを行っおいたこの前提は䟋えば小説のように文の順序が倧きく倉動するず内容が損なわれおしたうような文曞に察しおは劥圓なものである䞀方で単調性を仮定しない方法は~\cite{qu-liu:2012:ACL2012,孝昭15,芁䞀12}などで甚いられおおり文間の察応付けの順序に特に制玄を課さずに系列アラむンメントを求める図~\ref{fig:prevwork}はそれぞれ単調性を仮定した系列アラむンメント仮定しない系列アラむンメントの䟋を衚しおいる癜䞞が系列䞭のある芁玠を衚珟しおおり芁玠の列ずしお系列が衚珟されおいる図では2぀の系列の芁玠間で察応付けがずられおいるこずを線で瀺しおいる単調性を仮定した察応付け手法では察応関係を衚す線は亀差しない䞀方で仮定しない手法では亀差するこずが分かる\begin{figure}[t]\begin{center}\includegraphics{23-2ia1f1.eps}\end{center}\caption{既存の系列アラむンメント法によるアラむンメント䟋}\label{fig:prevwork}\end{figure}系列アラむンメントにおいお単調性を仮定するこずは可胜なアラむンメントの皮類数を倧きく枛少させる䞀方で動的蚈画法による効率的な察応付けを可胜ずする先述したように察蚳文アラむンメントを行う際に単調性を仮定するこずは倚くの察蚳文曞に察しおは劥圓な仮定であるしかし単調性を仮定するこずが劥圓でない察蚳文曞も存圚する䟋えば文献~\cite{quan-kit-song:2013:ACL2013}では単調性が成り立たない文曞の䟋ずしお法什文曞を挙げおいるそのほかにも䟋えば癟科事兞やWikipediaの蚘事のように䞀぀の文曞が独立な耇数の文のたずたりからなる堎合には文のたずたりの出珟順序が倧きく倉動しおも内容が損なわれないこずがあるこのような文曞においおは文の順序が倧きく倉動しないずいう前提は必ずしも正しいものではないため既存の単調性を仮定した系列アラむンメント法では正しい察蚳文アラむンメントが行えない可胜性が高い䞀方で単調性を仮定しない既存のアラむンメント法では非単調な察応付けを実珟できるものの察応付けの\textbf{連続性}を考慮するこずが難しいずいう問題がある察応付けの連続性ずは$f_i$が$e_j$ず察応付けられおいるならば$f_{i+1}$は$e_j$の近傍の芁玠ず察応付けられる可胜性が高いずする性質のこずである\footnote{\ref{sec:setpart}節以降の提案手法の説明では説明を簡単にするために察応付けに順方向の連続性がある堎合すなわち$f_i$ず$e_j$が察応付けられおいるならば$f_{i+1}$は$e_{j}$より埌ろにある近傍の芁玠ず察応付けられやすい堎合のみを扱っおいるしかし実際には提案法は順方向に連続性がある堎合ず同様に逆方向の連続性がある堎合の察応付けを行うこずもできる逆方向の連続性ずは$f_i$ず$e_j$が察応付けられおいるならば$f_{i+1}$は$e_{j}$以前の近傍の芁玠ず察応付けられる可胜性が高いずする性質のこずである}もし察応付けにおいお連続性を考慮しないずするず系列$F$䞭のある芁玠$f_i$ずそれに隣接する芁玠$f_{i+1}$ずがそれぞれ$E$䞭で離れた芁玠ず察応付けられおもよいずするこずに盞圓する察応付けの単調性を仮定できるような察蚳文曞の察蚳文アラむンメントに぀いおは明らかに察応付けの連続性を考慮する必芁があるさらに単調性が仮定できないような文曞のペアに察する察蚳文アラむンメントにおいおもある文ずその近傍の文が垞に無関係であるずは考えにくい以䞊より文アラむンメントにおいおは連続性を考慮するこずが䞍可欠であるたた察蚳文アラむンメント以倖の系列アラむンメントを甚いるタスクにおいおも察応付けの察象ずなる系列は時系列に䞊んだ文曞等䜕らかの前埌の぀ながりを仮定できるものが倚いこずから連続性を考慮する必芁がある単調性を仮定できない文アラむンメントの䟋を瀺す図\ref{fig:hourei}は文献~\cite{quan-kit-song:2013:ACL2013}の怜蚌で甚いられおいるBilingualLawsInformationSystem(BLIS)\footnote{http://www.legistlation.gov.hk}コヌパスに含たれる察蚳文曞における文アラむンメントの䟋であるBLISは銙枯の法什文曞の電子デヌタベヌスであり察蚳関係にある英語・䞭囜語の文曞を保持しおいる図に瀺す察蚳文は甚語の定矩を行っおいる箇所である䞡蚀語の文を比べるず定矩する甚語の順番が英語ず䞭囜語ずで異なっおおり結果ずしお局所的には連続なアラむンメントが非単調に出珟する察蚳文曞ずなっおいる\begin{figure}[t]\begin{center}\includegraphics{23-2ia1f2.eps}\end{center}\caption{法什文曞における非単調な察蚳文アラむンメントの䟋}\label{fig:hourei}\end{figure}本論文では系列の連続性を考慮し぀぀か぀非単調な系列アラむンメントを求めるための手法を提案するこのような系列アラむンメント法は単調性を仮定できない文曞察の察蚳文アラむンメントを求める際に特に有効であるず考える仮に文曞$F$の文が$E$の任意の文ず察応しおもよいずすればある文のペアの良さを評䟡するスコアを適切に蚭定するこずによっお問題を二郚グラフにおける最倧重みマッチング問題\cite{korte08:_combin_optim}ずしお定匏化しお解くこずができるしかし$F$のある文が$E$の任意の文ず察応しおもよいずいう前提では近傍の文間の぀ながりを無芖しお察応付けを行うこずになる実際の文曞ではすべおの文がその近傍の文ず無関係であるずは考えにくいため正しい察応付けが行えない可胜性が高いそこで提案手法では察蚳文アラむンメントを組合せ最適化の問題の䞀぀である\textbf{集合分割問題}ずしお定匏化しお解く集合分割問題はある集合$S$ずその郚分集合族$S_1,\ldots,S_N$が䞎えられたずきにスコアの和が最倧ずなるような$S$の分割$\mathcal{D}\subseteq\{S_1,\ldots,S_N\}$を芋぀ける問題であるここで$\mathcal{D}$が$S$の分割であるずは$S=\cup_{S_i\in\mathcal{D}}S_i$か぀$i\neqj$ならば任意の$S_i,S_j\in\mathcal{D}$に぀いお$S_i\capS_j=\emptyset$ずなるこずをいう2぀の系列$F$,$E$のある郚分列に察する単調な系列アラむンメントの集合を$S_1,\ldots,S_N$ずしお衚珟するこずで郚分列に察するアラむンメントの集合$S_1,\ldots,S_N$から系列党䜓の分割ずなるような郚分集合を遞択する問題ずしお$F$,$E$党䜓に察する系列アラむンメントを求めるこずができるたた本論文では集合分割問題ずしおの系列アラむンメントの定匏化ずずもにその高速な求解法も同時に瀺す提案する集合分割問題に基づく定匏化を甚いるず系列$F$,$E$に含たれる芁玠の数が増加するに䌎い急激に厳密解の求解に時間がかかるようになるずいう課題があるこれはそれぞれの系列に含たれる芁玠の総数を$|F|$,$|E|$ずするず集合分割問題に出珟する倉数の数\footnote{集合分割問題における倉数の数は可胜な$F$,$E$の郚分系列のペアの総数ず等しい詳现は\ref{sec:setpart}章を参照}が$O(|F|^{2}|E|^{2})$ずなるためである集合分割問題はNP困難であり倉数の数が増加するず各倉数に察応する重みの蚈算および敎数線圢蚈画法゜ルバを甚いた求解に時間がかかるようになる本論文ではこの課題に察凊するために倚くの倉数が問題䞭に出珟する倧芏暡な線圢蚈画問題を解く際に甚いられる\textbf{列生成法}\cite{lubbecke05:_selec_topic_colum_gener}を甚いるこずで高速な系列アラむンメントを実珟する近䌌解法も同時に提案する列生成法は倧芏暡な問題の解を出珟する倉数の個数を制限した小さな問題を繰り返し解くこずによっお求める手法である列生成法を甚いるこずによっおそのたたでは倉数の数が膚倧ずなり解くこずができなかった問題を解くこずができるなお列生成法を甚いるこずで線圢蚈画問題の最適解を埗られるこずは保蚌されおいるが敎数線圢蚈画問題に぀いおは解を埗られるこずは必ずしも保蚌されおいないそこで本論文では列生成法で埗られた近䌌解を実隓によっお最適解ず比范しよい近䌌解が埗られおいるこずを確認するなお以䞋では説明を簡単にするために特に察蚳文曞の察蚳文アラむンメントに話題を限定しお説明を進めるただし系列の芁玠間のスコアさえ定たれば提案法を甚いお任意の系列のペアに察する系列アラむンメントを行うこずが可胜である
V07N02-03
語圙ずは“ある蚀語に関しその䞀定範囲のあらゆる語を䞀たずめにしお考えた総䜓”氎谷1983p.1のこずであるしたがっお日本語なら日本語ずいう特定の1蚀語に限っおもその内容は䞀たずめにくくる際の芳点をどのように蚭定するかによっお倉化しうる倧きく芋れば語圙は時代の進行にそっお倉化するし同時代の語圙にも地域職業瀟䌚階局などによっお集団ずしおの差異が存圚する现かく芋おゆくならば個人によっおも語圙は違うであろうし特定の曞籍新聞雑誌等蚀語テキストそれぞれに独自の語圙が存圚するず蚀っおよいさらに個人で芋おもその語圙のシステム心内語圙mentallexiconは発達・孊習によっお倧きく倉化しさらに特定の時点における特定の状況に察応した埮劙な調敎によっお垞に倉化し぀づけおいるず考えるこずができるこうした語圙の倚様性はごく簡単に敎理すれば経時的な倉動ずそれず連動し぀぀衚珟の䞻䜓内容圢匏のバラ゚ティに䞻に関わる共時的な倉動ずいう瞊暪の軞からずらえるこずができる本研究では新聞ずいう䞀般的な蚀語テキストを察象に経時的共時的の䞡面に関しお語圙の系統的な倉動を抜出するこずを詊みる具䜓的には1991幎から1997幎たでの毎日新聞7幎分の電子化テキストを甚いおそこで䜿われおいる党文字皮の䜿甚状況の倉動に぀いお面皮ず時系列の2぀の面から調べる毎日新聞を察象にしたのは玙面に含たれる蚘事の内容が広く難床も暙準的であり珟代日本の䞀般的な蚀語衚珟を芳察するのに適しおいるず考えられるこず面皮等のタグ付けが斜されたテキストファむルが利甚できるこず研究利甚条件が敎っおいお実際に倚くの自然蚀語凊理研究で利甚されおいるため知芋の蓄積があるこずなどによる語圙に぀いお調べるこずを目暙に掲げる研究で文字を分析単䜍ずしおいる理由は日本語の堎合文字が意味情報を倚く含んでいお単語レベルに近いこず特に挢字の堎合単語ず違っお単䜍が明確なために凊理が容易であるこず異なり数タむプが倚すぎないので悉皆的な調査も可胜であるこずである目暙ず方法の折り合うずころずしお文字ずいう単䜍にたず焊点を圓おたのである電子テキストを甚いお日本語の文字頻床の本栌的な蚈量を行った䟋ずしおは暪山笹原野厎ロング1998がある面皮による倉動を調べるのは1皮類の新聞の玙面でどの皋床語圙本研究では実際には文字の内容に揺れ倉䜍があるかを吟味するこずをねらいずする党䜓で䞀たずめにしお“毎日新聞の語圙”ずくくれる語圙の集合を玙面の皮類によっお䞋䜍カテゎリに分割しようずする詊みであるずも蚀える経枈面ずスポヌツ面ずで䜿われおいる語圙に差異があるだろうずいうこず自䜓は容易に想像が぀くが本研究ではこうした差異がどの皋床たで広範に確認されるかを怜蚎するテキストのゞャンルによる䜿甚語圙の差を分析したものずしお囜立囜語研究所1962Ku\v{c}era\&Francis1967を挙げるこずができる前者は1956幎に刊行された90の雑誌から抜出した50䞇語の暙本に察しお評論・芞文庶民実甚・通俗科孊生掻・婊人嚯楜・趣味の5カテゎリを蚭定し埌者は1961幎にアメリカ合衆囜で出版された本新聞雑誌等から抜出した100䞇語のコヌパスに報道蚘事宗教恋愛小説等の15カテゎリを蚭定しおいるただしいずれも察象ずしおいるテキストの皮類が倚岐にわたるだけに語圙の差が怜出しやすい条件にあるず芋るこずができるがカテゎリ間に芋られる差に぀いおの怜蚎は十分なものではない本研究の堎合新聞1玙の䞭でどの皋床の内容差を怜出できるかを文字ずいう単䜍で悉皆的に分析するずころに特色がある語圙の時系列的な倉動に関しおは䞖代時代ずいった長い時間幅であれば様々に研究されおいるが7幎間ずいうこの皮の分析ずしおは短い時間幅でどのような倉動が芳察されるかを詳现に分析するずころに本研究の独自性がある本研究では7幎党䜓での倉動ずしおのトレンドに加えお埪環性のある倉動ずしお月次倉動季節倉動も調べる時系列的な埮现な分析は経枈自然の分野では倚くの実䟋があるものの蚀語珟象ぞの適甚は未開拓である実際蚀語テキストの月単䜍幎単䜍でのミクロな分析は近幎の倧芏暡電子コヌパスの敎備によっおようやく珟実的なものずなったずいう段階にあるにすぎない新聞での甚字パタンに時系列な倉動が存圚するこず自䜓は予想できるたずえば“春”ずいう文字は春に“倏”ずいう文字は倏に倚甚されそうであるしかしそもそも“春”なら“春”の字がある時期に倚甚されるずいっおも実際のパタンがどうであるのかたたこうした季節倉動が他の文字皮を含めおどの皋床䞀般的な珟象であるのかずいうのは調べおみなければわからない時系列倉動の䞭でも月次倉動に関しおは筆者らは既に新聞のカタカナ綎りを察象ずした分析久野野厎暪山1998野厎久野暪山1998新聞の文字を察象ずした分析久野暪山野厎1998を報告しおいるそこでは月ごずの頻床プロフィヌルの盞関をベヌスに隣接月次の単語・文字の䜿甚パタンが類䌌したものずなり12ヵ月がほが四季ず察応する圢でグルヌピングできるこずを瀺したが本報告では個々の文字をタヌゲットずしお時系列的倉動の怜出を詊みるこの時系列倉動の調査はトレンドに関しおは近幎における日本語の倉化の倧きさに぀いお考えるための基瀎資料ずなるずいう点からも意味が倧きいたた月次倉動季節倉動に぀いおは日本の堎合颚土的に四季の倉化が明確でありその倉化をめでる文化をもち様々な生掻の営みが1幎の特定時期ず結び぀いおいるずいう点から分析の芳点ずしお有効性が高いこずが期埅される以䞋では面皮倉動時系列倉動ずいう順序で分析結果を報告する実際の分析は䞡方を行き来し重ね合せながら進めたが面皮倉動の方が結果が単玔でありたた時系列倉動の分析では面皮芁因を考慮に入れる操䜜をしおいるずいう事情による
V04N01-05
\label{sec1}自然蚀語凊理システムにおいおは,凊理する蚀語に関する情報をどれほど豊かにそなえおいるかがそのシステムの性胜に倧きな圱響を䞎える.ずくに分かち曞きをしない日本語では,その圢態玠解析だけのためにも膚倧な量の蟞曞デヌタをそろえる必芁がある.しかし,蟞曞デヌタの蓄積は,自動的に行うこずが困難であり,人手による膚倧な時間ず劎力を必芁ずする.幞い,最近では公開の蟞曞デヌタの入手も可胜ずなっおきたが,それでもなお,新しい文法䜓系を詊みるような堎合には,その蟞曞を甚意するのに手間がかかりすぎお,本題の研究にかかれないこずがおきる.本皿では,蟞曞デヌタがほずんどない状態から始めおも,倧量の日本語テキストを䞎えるこずで,圢態玠に関する蟞曞デヌタを自動的に蓄積する方法を䞎えるこずを目的ずする.具䜓的には,圢態玠に関する皮々の芏則ず,統蚈的知識を利甚しお,未知の圢態玠の切出しずその品詞,掻甚皮類,掻甚圢などの掚定を行う.掚定するたびにその信頌性を評䟡し,倧量のテキストを走査するうちに十分高い信頌性を埗るに至ったものを,正しい圢態玠ずしお蟞曞に登録する.珟圚たでに,蚈算機によっお自動的に蟞曞情報を獲埗するいく぀かの研究が行われおきおいる\cite{Kokuritu,Suzuki}.たた,べた曞き日本語文の圢態玠解析における曖昧さず未知語の問題を統蚈的手段によっお解決しようずする詊みもある\cite{Nagata,Simomura}.文献\cite{Nagata}では,品詞のtrigramを甚いお蚀語を統蚈モデル化し,効率的な2-passN-best探玢アルゎリズムを採甚しおいる.たた,字皮のtrigramを利甚しお未知語凊理を行っおいる.文献\cite{Simomura}では,単語をノヌドずする朚の最小コストパス探玢問題ずしお圢態玠解析をモデル化しおいる.その䞊で,実際に単語接続確率モデルに基づいおコストを蚭定し圢態玠解析を実珟しおいる.ここでの研究の目的は,蟞曞デヌタがほずんどないずころから始めおも未知語が獲埗しおいける方法を提䟛するこずにある.実際に実隓システムを構成しお,比范的簡易な機構によっお目的が達成できるこずを確認した.本論文の構成は次のようになっおいる.たず初めに,2章でシステムの抂芁に぀いお述べる.3ç« ,4章では,圢態玠の連接関係に着目し,圢態玠ず圢態玠属性を獲埗する方法に぀いお説明する.5章では,獲埗した情報を保管し,十分な信頌性をも぀に至ったずき蟞曞に登録する方匏を説明する.最埌に,6章で,本手法による実隓結果を提瀺し,たずめを行う.
V16N02-02
英語教育の珟堎でもICT(InformationandCommunicationTechnology)の掻甚により様々な取り組みがなされおいる近幎ではE-learningのように孊習者が教科曞ではなくたずはコンピュヌタ端末に向かうような圢態での孊習環境も䞀郚で行われおいるしかし倧孊を含めCALL教宀などが未敎備ずなっおいる教育機関は少なくないたたE-learningのための教材䜜成が英語教育に盎接関係する教垫自身によっお行われるこずは珟実的にはほずんどなく先進的な取り組みを行っおいる教育機関などにおいおも既存のコヌスりェアが利甚される堎合が倚い教宀で接する孊習者のために教員自らがオヌサリング゜フトなどを利甚しお積極的に教材を䜜成するずいう事䟋は英語教員党䜓の人数からするず極めお少数であるず思われる近幎パ゜コンは爆発的に普及しおきおおり珟圚ではほが党おの英語教員が日垞の業務や教材䜜成でパ゜コンを利甚するこずが圓たり前のこずずなったしかし倧倚数の英語教員のパ゜コン利甚スキルは基瀎的なワヌプロ操䜜に限られるず蚀っおも過蚀ではない結果ワヌプロ゜フトによる教材䜜成ずE-learningやCALL環境のための教材䜜成の間にある溝はなかなか埋たりそうにないずいうのが珟状である䞀方蚈算機科孊の発展に䌎い蚀語凊理技術に関する研究も急速に増加し぀぀あるそしおこれらの知芋を教育や孊習に生かすこずを目暙ずする研究も盛んに行われおいるしかしここで䞀぀の疑問が浮かぶ蚀語凊理技術ず教育・孊習の連携はいわゆる文系の䞀般の教員が極端に蚀えば翌日の授業からでも応甚可胜な圢で提䟛されおいるず蚀えるのだろうか蚀語凊理技術の教育・孊習ぞの応甚を詊みる際たずはその方法論が優先されるそしおその実装は簡易なプロトタむプにずどたり実際の䜿甚に耐えうるシステムの構築は別途行わなければならない堎合も倚いしかしたずえどんなに軜埮なものであったずしおもCUIベヌスの凊理やプログラミング蚀語の知識を必芁ずする手法を䞀般の英語教員に求めるこずはほが絶望的である䟋えばPerl蚀語を甚いたテキスト凊理などでさえもその実行環境をむンストヌルするずいった時点で䞀般の英語教員のコンピュヌタ利甚スキルからすれば十分にハヌドルが高いこずは間違いないたた「UNIX環境」ずいった文蚀でさえ䞀般の英語教員を遠ざけるには十分な材料ずなるこれらのアプリケヌションがCGIなどを介しおWeb䞊で提䟛される堎合も同様である通垞これらは教育工孊などの分野に関心がある䞀郚の英語教員がデヌタ分析などの研究目的で利甚するこずが倚く授業に生かすずいう甚途からは残念ながらほど遠いずいう印象があるそれでは仮に蚀語凊理技術を教材䜜成に簡䟿に応甚できるような仕組みが提䟛されおいればどうなるであろうか䟋えば教科曞に準拠した補助プリントなどを䜜る堎合など少しでも教員の負担を枛らすこずができればきっず喜ばれるに違いないそしお草の根的であったずしおも蚀語凊理技術ず教育・孊習の連携がこれたで以䞊に有機的に行われおいくこずが予想される本研究では䞀般の英語教員でも簡単に䜿えるこずを念頭に様々な状況での実際の英語授業や自習環境で利甚できるプリント教材およびE-learning教材の䜜成支揎を行う2皮類のツヌルを開発したこれらのツヌルは無料で公開しおおりGUI環境での簡単な操䜜で任意の英文から様々な教材を短時間で䜜成するこずができる利甚者である䞀般の英語教員はこれらをダりンロヌド解凍しフォルダ内に含たれおいる実行ファむルを起動するだけでよい぀たり別途゜フトりェアを賌入する必芁もなくプログラミング蚀語の実行環境をむンストヌルするずいうような負担もないたたこれらのツヌルでは蚀語凊理技術によるデヌタ凊理結果をデヌタベヌス・゜フトりェアによっお教材に加工するが内郚蚭蚈はツヌル利甚者である䞀般の英語教員には芋せない圢になっおいる\footnote{゜ヌスファむル盞圓以䞊の内容を知るこずができるデヌタベヌスデザむンレポヌトも公開しおいるFileMakerでの開発に通じおいる者であれば内郚蚭蚈の把握や改倉も可胜}蚀語凊理のアルゎリズムやデヌタベヌス・゜フトりェアに぀いおの知識は䞀切必芁ずしない以䞋2節ではデヌタベヌス・゜フトりェアの基本的な特城を確認し本研究で䜿甚したFileMakerに぀いお抂芳する3節では連携事䟋Iずしお蚀語凊理技術を掻甚したPhraseReading教材䜜成支揎システムを玹介しこれを応甚したプリント教材の自動䜜成に぀いお述べる4節では連携事䟋IIずしお任意の英文テキストに察しお語圙レベルタグや品詞タグを付䞎するプログラムを玹介しこの凊理結果を甚いたE-learning教材䜜成に぀いお述べる
V20N04-03
珟圚の自動芁玄の倚くは文を単䜍にした凊理を行っおいる\cite{okumura05}具䜓的にはたず入力された文曞集合を文分割噚を甚いお文集合に倉換する次に文集合から芁玄長を満たす文の組み合わせを芁玄ずしおの善し悪しを䞎える䜕らかの基準に基づいお遞び出す最埌に遞び出された文に適圓な順序を䞎えるこずによっお芁玄は生成される近幎では耇数文曞の自動芁玄は最倧被芆問題の圢で定匏化されるこずが倚い\cite{filatova04,yih07,takamura08,gillick09,higashinaka10b,nishikawa13}これは入力文曞集合に含たれる単語のナニグラムやバむグラムずいった単䜍を䞎えられた芁玄長を満たす文の集合によっおできる限り被芆するこずによっお芁玄を生成するものである最倧被芆問題に基づく芁玄モデル\footnote{本論文では自動芁玄のために蚭蚈された䜕らかの目的関数ず䞀連の制玄によっお蚘述される数理蚈画問題を特に芁玄モデルず呌ぶこずにするこれは自動芁玄のための新しい芁玄モデル数理蚈画問題の開発ず䜕らかの芁玄モデルに察する新しい最適化手法の提案を陜に切り離しお議論するためであるたた特定の芁玄モデルずその芁玄モデルに察する具䜓的な䞀぀の最適化手法を合わせたものを芁玄手法ず呌ぶこずにする}以降最倧被芆モデルず呌ぶは耇数文曞芁玄においお問題ずなる芁玄の冗長性をうたく取り扱うこずができるため耇数文曞芁玄モデルずしお高い胜力を持぀こずが実蚌されおいる\cite{takamura08,gillick09}しかしその蚈算耇雑性はNP困難である\cite{khuller99}ため入力文曞集合が倧芏暡になった堎合最適解を求める際に倚倧な時間を芁する恐れがある本論文で埌に詳述する実隓では30皮類の入力文曞集合を芁玄するために1週間以䞊の時間を芁した平均するず1぀の入力文曞集合を芁玄するために8時間以䞊を芁しおおりこれではずおも実甚的ずは蚀えない䞀方ナップサック問題ずしお自動芁玄を定匏化した堎合動的蚈画法を甚いるこずで擬倚項匏時間で最適解を埗るこずができる\cite{korte08,hirao09b}ナップサック問題に基づく芁玄モデル以降ナップサックモデルず呌ぶでは個別の文に重芁床を䞎え䞎えられた芁玄長内で文の重芁床の和を最倧化する問題ずしお自動芁玄は衚珟されるこの問題は個別の文にスコアを䞎え文のスコアの和を最倧化する圢匏であるため芁玄に含たれる冗長性が考慮されないそのため最倧被芆モデルずは異なり冗長な芁玄を生成する恐れがある最倧被芆モデルずナップサックモデルを比范するず前者は耇数文曞芁玄モデルずしお高い性胜を持぀ものの求解に時間を芁する䞀方埌者は耇数文曞芁玄モデルずしおの性胜は芳しくないものの高速に求解できる本論文ではこのトレヌドオフを解決する芁玄モデルを提案する本論文の提案する芁玄モデルは動的蚈画法によっお擬倚項匏時間で最適解を埗られるナップサック問題の性質を掻かし぀぀芁玄の冗長性を制限する制玄を陜に加えたものである以降本論文ではこの耇数文曞芁玄モデルを冗長性制玄付きナップサックモデルず呌ぶこずにする冗長性を制限する制玄をナップサックモデルに加えるこずで冗長性の少ない芁玄を埗るこずができるが再び最適解の求解は困難ずなるため本論文ではラグランゞュヒュヌリスティック\cite{haddadi97,umetani07}を甚いお冗長性制玄付きナップサックモデルの近䌌解を埗る方法を提案するラグランゞュヒュヌリスティックはラグランゞュ緩和によっお埗られる緩和解から䜕らかのヒュヌリスティックを甚いお実行可胜解を埗るもので集合被芆問題においお良奜な近䌌解が埗られるこずが知られおいる\cite{umetani07}本論文の貢献は新しい芁玄モデル冗長性制玄付きナップサックモデルの開発および圓該モデルに察する最適化手法の提案ラグランゞュヒュヌリスティックによるデコヌディングの䞡者にある冗長性制玄付きナップサックモデルの最倧被芆モデルおよびナップサックモデルに察する優䜍性を衚\ref{tb:comp}に瀺す提案する芁玄モデルを提案する最適化手法でデコヌドするこずで最倧被芆モデルの芁玄品質をナップサックモデルの芁玄速床に近い速床で埗るこずができる\begin{table}[t]\caption{冗長性制玄付きナップサックモデルの優䜍性}\label{tb:comp}\input{03table01.txt}\end{table}以䞋2節では関連研究に぀いお述べる3節では提案する芁玄モデルに぀いお述べる4節ではデコヌディングのためのアルゎリズムに぀いお述べる5節では提案手法の性胜を実隓によっお怜蚌する6節では本論文に぀いおたずめる
V07N01-01
たず蚀い間違いの原因に぀いお考察しおみるフロむト\cite{freud1917a}は蚀い間違いの原因ずしお身䜓的理由ず粟神的理由を挙げおいるフロむトは身䜓的理由ずしお\begin{enumerate}\item気分が悪い・疲れ気味である\itemあがっおいる\item泚意が他にそれおいる\end{enumerate}\noindentを挙げおいる1は確かに身䜓的理由であるが2ず3はむしろその堎の粟神的理由であるフロむトが蚀いたいこずは確かに䞊蚘のような身䜓的理由があるにしろ蚀い間違いが生じおいる時は必ず䜕らかの深局心理的・無意識的理由があるずいうこずであるフロむトは深局心理的・無意識的理由のない蚀い間違いはありえない぀たり偶然生じる蚀い間違いはあり埗ないず断蚀しおいるさらにフロむトは蚀い間違いで探玢すべき抂念の範囲ずしお䌌た蚀葉(発音・蚀語類䌌・蚀語連想)ず反察の意味の蚀葉を挙げおいるしかしながらあたりよく知らない単語であったり関心が薄い単語であれば蚀い間違えるこずが考えられるたたラカンの流れを汲むNasioは無意識は盞互䜜甚でありコミュニケヌションあるいは粟神分析の䞭でしか無意識は存圚しないず蚀っおいる\cite{nasio1995a}これは粟神分析者が被粟神分析者の無意識を被粟神分析者に瀺し理解させ盞互に了解しながら粟神分析が進んでいくずいうこずを意味しおいるものず思われるその無意識の兆候の䞀぀ずしお挙げられるのが蚀い間違いである぀たり蚀い間違いのすべおが無意識を顕珟化しおいるものではないこのような無意識を第䞉者が芳察するこずで芋い出すこずは可胜であろうか?もし可胜であれば䌚議支揎に぀ながる䌚議参加者が意識的には気づいおいないが無意識的に重芁だず思っおいるこずを䌚議ぞフィヌドバックするこずができるからであるしかるに蚀い間違いは無意識の兆候を瀺しおいるのであるから蚀い間違いを調べるこずによっお䌚議支揎ができるこずが期埅できるしかし前述のような粟神分析的方法は分析者の解釈がどうしおも必芁でありかなりの胜力が必芁ずなり誰にでもできるずいうわけにはいかないしかもその解釈にはかなり䞻芳的芁玠が぀きたずう実際の蚀い間違いの利甚方法には\begin{enumerate}\item解釈しない(客芳的)\item解釈する(䞻芳的)\end{enumerate}\noindentの二皮類が考えられる前者は蚀い間違えた事実だけを客芳的に䜿う方法であり埌者は蚀い間違いを解釈しお䜿う方法である我々は解釈には分析者にかなりの胜力が必芁であり利甚の条件が厳しくなりたた分析者の䞻芳性が匷く珟れすぎお結果が恣意的になるず考え前者の方法を採甚する蚀い間違いに関する甚語を定矩しおおく蚀い間違いにはいわゆる蚀い間違い蚀い淀み蚀い盎しなどが含たれる本論文では蚀い淀みずは䞍芁な語句(感動詞を含む)が挿入された発話を指すこずにし蚀い盎しずは途䞭で発蚀が䞭断され別の語句に発話し盎したこずを指すこずにし蚀い間違いずは蚀い淀み・蚀い盎し以倖の蚀い間違いのこずを指すこずにする゜フトり゚アの芁求獲埗䌚議のコヌパスから蚀い間違いの䟋を挙げるず\begin{verbatim}蚀い淀み:「電話で䜕だけ留守番電話みたいに」蚀い盎し:「たずえば䜕らかのシステムが出お出たずしおも」蚀い間違い:「自分の手垳でやっおや曞くでしょう」\end{verbatim}\noindentのようになるなお蚀い盎しの䟋で「出お」を蚀い盎す前の単語「出た」を蚀い盎した埌の単語ず呌ぶこずにする蚀い盎し以倖の蚀い間違いを利甚するためにはどうしおも解釈する必芁が出おくる我々は客芳的に分析するずいう芳点から䞻ずしお蚀い盎しに限っお分析を進めるさらに蚀い盎しは客芳的に刀断できる圢態論的な芳点から\begin{enumerate}\item\label{どの文法単䜍の蚀い盎しか?}どの文法単䜍の蚀い盎しか?\begin{enumerate}\item\label{単語レベルの蚀い盎し}単語レベルの蚀い盎し\item\label{文節レベル以䞊の蚀い盎し}文節レベル以䞊の蚀い盎し\end{enumerate}\item\label{蚀い盎しの間に他の発話が入っおいるか?}蚀い盎しの間に他の発話が入っおいるか?\begin{enumerate}\item\label{盎埌の蚀い盎し}盎埌の蚀い盎し\item\label{他の発話が入った蚀い盎し}他の発話が入った蚀い盎し\end{enumerate}\end{enumerate}\noindentに分類されるもちろん\ref{どの文法単䜍の蚀い盎しか?}ず\ref{蚀い盎しの間に他の発話が入っおいるか?}の間には重耇があり埗るので党䜓では四通りに分類できるそれぞれ単独の堎合の䟋を実際の発話から挙げおおくたず\ref{単語レベルの蚀い盎し}の䟋ずしおは\begin{quote}あメ電話の取り次ぎっおこずね\end{quote}\noindentが挙げられるこの䟋は文脈から「メモ」を「電話の取り次ぎ」に蚀い盎したこずがわかる次に\ref{文節レベル以䞊の蚀い盎し}の䟋ずしおは\begin{quote}離垭のリフレッシュルヌムに電話番号はないわけだから\end{quote}\noindentが挙げられるこの䟋は「離垭の」ずいう名詞ず栌助詞からなる文節を「リフレッシュルヌムに」に蚀い盎しおいるこのように\ref{単語レベルの蚀い盎し}ず\ref{文節レベル以䞊の蚀い盎し}ずの違いは蚀い盎す前の語句が単語か文節かの違いである次に\ref{盎埌の蚀い盎し}の䟋ずしおは先ほどの\begin{quote}あメ電話の取り次ぎっおこずね\end{quote}\noindentが挙げられるたた\ref{他の発話が入った蚀い盎し}の䟋ずしおは\begin{quote}ファッ  だから−からは簡単だよね\end{quote}\noindentが挙げられるこの䟋では「ファックス」が「−」に蚀い盎され䞡方の語句の間に「だから」が挿入されおいるこのように\ref{盎埌の蚀い盎し}ず\ref{他の発話が入った蚀い盎し}の違いは蚀い盎された語句の間に他の語句が挿入されたかどうかの違いによる前述のように蚀い盎しのすべおが無意識の兆候になっおいるかどうかは若干の疑念があるそこで本論文では第2節で蚀い盎す前の単語ず蚀い盎した埌の単語のどちらにより関心があるかを調べる次に第3節で蚀い盎しを゜フトり゚アの芁求獲埗に䜿う考え方に぀いお述べる次に第4節で蚀い盎しを利甚した芁求獲埗方法論に぀いお述べる第5節では本芁求獲埗方法論を䟋題を挙げお説明する第6節では党䜓のたずめず今埌の課題に぀いお述べる
V07N05-05
\label{sec:introduction}我々は1998幎10月から自然蚀語解析甚ツヌル「MSLRパヌザ・ツヌルキット」を公開しおいる~\footnote{{\tthttp://tanaka-www.cs.titech.ac.jp/pub/mslr/}}MSLRパヌザ(MorphologicalandSyntacticLRparser)は䞀般化LR法の解析アルゎリズムを拡匵し単語区切りのない蚀語(日本語など)を䞻に察象ずし圢態玠解析ず構文解析を同時に行うパヌザである\footnote{MSLRパヌザは分かち曞きされた文(英語文など)を解析する機胜も持っおいるがもずもずは単語区切りのない文を解析するこずを目的に䜜られた}本論文ではMSLRパヌザ・ツヌルキットの特城ず機胜に぀いお述べるMSLRパヌザを甚いお文を解析する堎合には以䞋の3぀が必芁になる\begin{quote}\begin{description}\item[文法]品詞を終端蚘号ずする文脈自由文法䞻に構文解析に甚いる\item[蟞曞]単語ずそれに察応した品詞を列挙したデヌタで圢態玠解析の基本単䜍を集めたものである蟞曞の品詞䜓系は文法の品詞䜓系ず䞀臎しおいなければならない\item[接続衚]品詞間の接続制玄を蚘述した衚品詞間の接続制玄ずはある2぀の品詞が隣接できるか吊かに関する制玄である\end{description}\end{quote}本ツヌルキットでは文法・蟞曞・接続衚を自由に入れ換えるこずができるすなわちナヌザが独自に開発した文法や蟞曞を甚いおMSLRパヌザによっお文の解析を行うこずが可胜であるたたMSLRパヌザ・ツヌルキットには日本語解析甚の文法蟞曞接続衚が含たれおいるしたがっお文法等を持っおいないナヌザでもツヌルキットに付属のものを甚いお日本語文の圢態玠・構文解析を行うこずができるMSLRパヌザはC蚀語で実装され動䜜するOSはunixのみである具䜓的には以䞋のOSで動䜜するこずが確認されおいる\begin{itemize}\itemSunOS5.6\itemDigitalUnix4.0\itemIRIX6.5\itemFreeBSD3.3\itemLinux2.2.11,LinuxPPC(PC-Mind1.0.4)\end{itemize}MSLRパヌザを動䜜させるために必芁なメモリ䜿甚量・ディスク䜿甚量は䜿甚する文法や蟞曞の芏暡に倧きく䟝存する䟋えばツヌルキットに付属の日本語解析甚文法(芏則数1,408)ず蟞曞(登録単語数241,113)を甚いる堎合50Mbyteのメモリず10Mbyteのディスク容量を必芁ずする本ツヌルキットを甚いた圢態玠・構文解析の流れを図~\ref{fig:overview}に瀺すMSLRパヌザの解析アルゎリズムは䞀般化LR法に基づいおいるためたず最初にLR衚䜜成噚を甚いお文法ず接続衚からLR衚を䜜成するMSLRパヌザは䜜成されたLR衚ず蟞曞を参照しながら入力文の圢態玠・構文解析を行い解析結果(構文朚)を出力する\begin{figure}[htbp]\begin{center}\begin{epsf}\epsfile{file=overview.eps,width=0.9\textwidth}\end{epsf}\begin{draft}\atari(127,36)\end{draft}\caption{MSLRパヌザを甚いた圢態玠・構文解析の流れ}\label{fig:overview}\end{center}\end{figure}本ツヌルキットの䞻な特城ず機胜は以䞋の通りである\begin{itemize}\itemMSLRパヌザは圢態玠解析ず構文解析を同時に行うたず最初に圢態玠解析を行いその出力をもずに構文解析を行う逐次的な方法では圢態玠解析の段階では文法などの構文的な制玄を考慮しない堎合が倚くその埌の構文解析の段階で䞍適圓ず刀断されるような無駄な解析結果も出力されるこれに察しMSLRパヌザは圢態的な情報(蟞曞接続衚)ず構文的な情報(文法)を同時に甚いお解析を行うためこのような無駄な解析結果を生成するこずはない\itemLR衚䜜成噚は接続衚に蚘述された品詞間の接続制玄を組み蟌んだLR衚を䜜成するすなわちLR衚を䜜成する段階で品詞間の接続制玄を考慮し接続制玄に違反する構文朚を受理しないLR衚を䜜るさらに品詞間の接続制玄を組み蟌んだ堎合接続制玄を組み蟌たない堎合ず比べおLR衚の状態数・動䜜数を枛らすこずができメモリ䜿甚量も小さくするこずができるずいう利点がある\item品詞間の接続制玄は接続衚ずいう圢匏で蚘述する代わりに文法に組み蟌むこずも可胜であるしかしながら接続制玄を文法に組み蟌んだ堎合芏則数が組み合わせ的に増倧するこのため文法䜜成者の負担が倧きくなりたた䜜成されるLR衚の倧きさも倧きくなるために望たしくないこのような理由から本ツヌルキットでは接続衚ず文法を独立に蚘述する枠組を採甚しおいる\item平文を入力ずした解析の他に係り受けに関する郚分的な制玄を加えた文を入力ずした解析を行うこずができる䟋えば「倪郎が枋谷で買った本を借りた」ずいう文を解析する際に次のような括匧付けによる制玄を付けた文が入力されたずきには括匧付けず矛盟した解析結果は出力しない\begin{displaymath}\tt[倪郎が枋谷で買った]本を借りた\end{displaymath}すなわち「倪郎が」が「借りた」に係る以䞋のような解析結果はAの括匧付けが入力の括匧付けず矛盟(亀差)しおいるために出力しない\begin{displaymath}\tt[[倪郎が][_A\;[[枋谷で][買った]][[本を][借りた]]]\;{}_A]\end{displaymath}この機胜は䟋えば前線集により係り受けに関する郚分的な制玄をあらかじめ文に付加しおから解析を行い構文的曖昧性を抑制する堎合などに利甚できる\item確率䞀般化LRモデル~\cite{inui:98:a,sornlertlamvanich:99:a}(ProbabilisticGeneralizedLRModel以䞋PGLRモデル)を取り扱うこずができるPGLRモデルずは䞀般化LR法の枠組においお構文朚の生成確率を䞎える確率モデルであるPGLRモデルに基づく構文朚の生成確率は統蚈的な意味での正しさの尺床を構文朚に䞎えるこずができるので構文的な曖昧性の解消に利甚するこずができる\end{itemize}以䞋ではここに挙げた本ツヌルキットの特城ず機胜に぀いお詳しく説明する\ref{sec:tablegenerator}節では品詞間の接続制玄を組み蟌むLR衚䜜成噚に぀いお述べ\ref{sec:parser}節ではMSLRパヌザの抂略に぀いお述べる最埌に\ref{sec:conclusion}節で本論文のたずめずMSLRパヌザ・ツヌルキットの今埌の開発方針に぀いお述べる
V06N02-07
\vspace{-2mm}テキスト音声合成システムの蚀語凊理郚における重芁な課題の䞀぀にポヌズ挿入凊理が挙げられるポヌズ挿入凊理は音声化され出力されたテキストの内容を人間が感芚的意味的に捉えやすくするためにテキスト䞭の適圓な䜍眮に適圓な長さのポヌズを䞎えるテキスト音声合成に必須の技術であり入力テキストの曞き手が意識しお挿入した句読点以倖にも構文構造ずポヌズ挿入䜍眮の関係が研究されおきた埓来の研究からポヌズは構文的区切りず䞀臎する\cite{杉藀1988}たた特定の句構造\mbox{においお}ポヌズが挿入され易い\cite{海朚1996}ずいう知芋が埗られおいるこの他にも文節間の係り受け距離ず文節の長さがポヌズ挿入の有効な手がかりになるずいう知芋\cite{箱田1980}さらに係り受け関係句読点文䞭における䜍眮情報を加えるこずで粟床が高たるず期埅できるずの報告\cite{箱田1989}もあるしかしこれらは係り受け距離や係り受け関係\mbox{などのテキ}スト情報が既に埗られおいるずの前提に立った報告であり実際にそれらのテキスト情報を求めるためには構文解析凊理が別途必芁ずなる䞀般に構文解析凊理は倧量の蚀語知識デヌタを芁するテキストから粟床の高い統語構造の自動抜出が困難凊理が重くなるなどずいった問題から実働するシステムにおいおは簡易なテキスト解析で埗られる単語の品詞やモヌラ数など圢態玠解析レベルで埗られる情報や局所的な数文節に着目した簡易な係り受け解析が広く甚いられおいる\cite[など]{宮厎1986,浅野1995,鈎朚1995,柗期1996,塚田1996,Tsukada1996,海朚1996}係り受けの範囲に぀いおは隣接する数文節の範囲内に限定できるずの報告\cite{箱田1989,鈎朚1995}実際の文章においお隣り合う文節の係り受けが\mbox{連続する堎合が倚いずいう}\mbox{報告\cite{äžžå±±1992,匵1997}があり}隣接文節もしくは局所的\mbox{な数文節間の係り受}け解析結果を甚いた方法でかなり高粟床のポヌズ挿入が実珟できるこずが明らかになっおいるしかしながら人間が聞いお理解しやすい構文的たずたりは耇数の文節によっお様々なパタンで構成されおおり䞊蚘方法でも限界はある䟋えば小説や随筆など䞀文がある皋床長く文の構造が耇雑なものになるず係り受けが文節以䞊に跚る文の存圚は少なくない予め係り受けの範囲を文節に限定しおしたうこずで構文的たずたりの䞀節䞭にポヌズが挿入されるなど䞍自然な読み䞊げを頻出する堎合がある䞀方別のアプロヌチの䞀぀にコヌパスを利甚した統蚈的なポヌズ挿入䜍眮の予枬方法が報告されおいる文献\cite{Iwata1990}では隣接単語の接続のしやすさを\mbox{コヌパスを甚い}おスコア化しそれを甚いたポヌズ挿入方法を提案しおいるたた文献\cite{Doi1994}では副助詞や接続助詞などの文法的圹割に着目しコヌパスを甚いおそれらの語圙の埌に来るポヌズの長さをレベル化しそれを甚いたポヌズ挿入方法を提案しおいるさらに文献\cite{藀尟1997}では係り受け情報付きコヌパスの孊習ずポヌズ情報付きコヌパスの再孊習によりフレヌズ境界前埌の圢態情報ずポヌズ長の関係を統蚈的に埗る方法を提案しおいるしかしこれらの方法は予め倧量の孊習甚デヌタを芁しさらにデヌタの分野䟝存が倧きいず考えられる本皿では倧量の孊習甚デヌタに頌らず長距離の係り受け解析をする軜量・高速な構文解析凊理を甚いたポヌズ挿入手法に぀いお報告する本手法では解析の範囲を文の長さや文節数で限定せず䞀文を単䜍ずした係り受け解析の情報を利甚するたた本手法を䞊で実動するレベルのテキスト音声合成システムに実装しおその効果を確認した
V19N03-04
label{sec:hajimeni}法は章節条項号ずいう階局を有する基本的に構造化された文曞であり囜囜䌚の制定する法埋地方自治䜓議䌚が制定する条䟋の二぀がある前者に芏則を加え法芏埌者に芏則を加え䟋芏ず総称される日本囜内で法埋を制定する䞻䜓は囜家のみだが条䟋を制定する地方自治䜓は倚数存圚するそのため同䞀の事柄に぀いお芏定する倚数の䟋芏が地方自治䜓ごずに存圚するこずになる䟋えば各県の象城であり旗に甚いられる県章を定めた条䟋は党郜道府県で制定されおおり青少幎の保護育成を目的ずする条䟋は長野県を陀く46郜道府県で制定されおいるこれら同䞀事項に関する条䟋は盞互に類䌌しおいるものの地方自治䜓の眮かれた状況が異なるため随所に盞違点が存圚しおいる䞀䟋ずしお青少幎の保護育成を目的ずした条䟋では青少幎の深倜倖出を制限しおいるがその制限される時間が異なっおいる事が挙げられる東京郜や愛媛県では午埌11時から午前4時を深倜ず定矩しおいる䞀方高知県では午埌10時から午前4時を深倜ずしおいるたた倧阪府では倖出を制限する時間垯を幎霢によっお倉えおおり16歳未満の堎合は午埌8時から午前4時たで倖出を制限されるこのような違いを明確化するため䟋芏比范が行われる䟋芏比范は自治䜓間の違いを明らかにする教育・研究掻動以倖にも䌁業法務や自治䜓法務においおも発生する業務である自治䜓法務における䟋ずしおは䟋芏を制定・改正する際の参考資料䜜成さらには自治䜓合䜵時に党䟋芏を擊り合せお䞀぀に纏めるための準備䜜業が挙げられる特に自治䜓合䜵時には察象ずなる党自治䜓の党䟋芏に察する䟋芏比范を短時日に行う必芁がある仕事量の倚い法務ずなっおいる\cite{加藀幞嗣:2006-05,䌊䜐矎浩䞀:2005-05,䌊䜐矎浩䞀:2005-08,藀井真知子:2007-07-31}珟圚この䟋芏比范は専門家が手䜜業で実斜しおいるため蚈算機を利甚した䜜業の省力化が望たれおいるそこで本研究では条文察応衚の䜜成支揎を目的ずし䞎えられた2぀の䟋芏の条文察応衚を蚈算機で䜜成する手法の怜蚎及び埗られた条文の察応関係の尀もらしさに぀いおの評䟡を行う法を蚈算機で扱う研究は法埋の専門家を暡倣する゚キスパヌトシステムに関する研究ずしお人工知胜研究の掟生領域ずしお発達しおきた本分野初期の囜際䌚議ずしお1987幎より隔幎開催されおいるInternationalConferenceonArtificialIntelligenceandLaw\cite{ICAIL}ず1988幎より毎幎開催されおいるInternationalConferenceonLegalKnowledgeandInformationSystem\cite{JURIX}がある日本では平成5幎床から9幎床の文郚省化孊研究費重点領域研究「法埋゚キスパヌトシステムの開発研究」においお促進された\cite{吉野䞀}この期間を通しおむンタヌネット䞊における法埋の閲芧が可胜ずなり特に刀䟋を蚈算機で利甚する知的システムに関する倚数の研究が実斜された法埋や䟋芏以倖の法関係の文曞に察する情報科孊ずの融合研究ずしおは特蚱における公開特蚱公報䞭の請求項ず発明の詳现な説明文ずの察応付けを行う研究が行われおいる\cite{ronbun2-4,ronbun2-2}たた法埋甚語のオントロゞヌ構築に察する研究も行われた\cite{山口高平:1998-03-01}そしお日本においおも2007幎より人工知胜孊䌚党囜倧䌚の䜵蚭ワヌクショップずしおInternationalWorkshoponJuris-informatics(JURISIN:JURISINformatics)が毎幎開催されおいる自治䜓の情報化を支揎する䌁業も倚数存圚し䟋芏のむンタヌネット䞊での公開支揎にずどたらず䟋芏改正の線集過皋に基づき改正前埌の差異を衚珟した新旧察照衚を自動䜜成する事も可胜ずなっおいる\cite{kakuda}珟圚では官報を基に法務省行政管理局が敎備した法什デヌタ提䟛システムが日本の法什を提䟛しおいる\cite{eGov}たた倚くの法埋の英察蚳も名叀屋倧孊の日本法什倖囜語蚳デヌタベヌスシステムを通じお提䟛されおいる\cite{JaLII}珟圚では法埋だけでなく倚くの自治䜓が䟋芏をむンタヌネット䞊に公開するようになったしかし䟋芏を察象ずした情報科孊ずの融合研究は少なくこれたでに䟋芏を分類する研究\cite{原田隆史2009}が存圚するに留たっおいるそのため䟋芏の条文察応衚の自動䜜成に関する研究は本論文が嚆矢である米囜の連邊法ず州法ずで敎合性の取れおいない条文の発芋を目的ずした法埋䜓系の䞭から関連する条文を網矅的に抜出する研究がある\cite{ronbun3-1}この研究は類䌌する条文を抜出する点で䟋芏の条文察応を掚定する本研究ず類䌌しおいるしかしながら圌らの研究は米囜における領域知識の利甚を前提ずしおいる事及び䞍敎合性怜出のために数倀や単䜍に特化した凊理を远加しおいる点で日本の䟋芏を察象ずした条文察応衚ぞの適甚は困難である条文察応衚は条文を䞀般の文曞ず芋なした堎合類䌌文曞を探す研究ず芋なしうる類䌌文曞の探玢に関する研究ずしおは英語で蚘された耇数のコヌパス間の類䌌する文を抜き出す研究や\cite{ronbun1-1}やコヌパス内に存圚する類䌌文のクラスタを抜きだす研究がある\cite{ronbun1-3}たた日本語を察象ずした研究も挙げられる\cite{ronbun2-1,ronbun2-3}これらの論文では同䞀事象に察しお蚘述された蚘事の抜出及び蚘事の芁玄をその目的ずしおいるこれらはよく敎備されたコヌパスや類矩語蟞兞を甚いたり豊富に収集された事䟋に基づく機械孊習によりその性胜向䞊を図っおいるそのため研究事䟋のない䟋芏を察象ずした本研究に盎接利甚する事は困難である
V17N01-05
\label{Introduction}日本語ず英語のように蚀語構造が著しく異なり語順倉化が倧きな蚀語察においお察蚳文をアラむメントする際に重芁なこずは二぀ある䞀぀は構文解析や䟝存構造解析などの蚀語情報をアラむメントに組み蟌み語順倉化を克服するこずでありもう䞀぀はアラむメントの手法が1察1の単語察応だけでなく1察倚や倚察倚などの句察応を生成できるこずであるこれは䞀方の蚀語では1語で衚珟されおいるものが他方では2語以䞊で衚珟されるこずが少なくないからであるしかしながら既存のアラむメント手法の倚くは文を単玔に単語列ずしおしか扱っおおらず\cite{Brown93}句察応は単語察応を行った埌にヒュヌリスティックなルヌルにより生成するずいった方法を取っおいる\cite{koehn-och-marcu:2003:HLTNAACL}Quirkら\cite{quirk-menezes-cherry:2005:ACL}やCowanら\cite{cowan-kuucerova-collins:2006:EMNLP}はアラむメントに構造情報を統合しようずしたが前述の単語列アラむメントを行った埌に甚いるに留たっおいる単語列アラむメント手法そのものの粟床が高くないためこのような方法では十分な粟床でアラむメントが行えるずは蚀い難い䞀方でアラむメントの最初から構造情報を利甚する手法もいく぀か提案されおいるWata\-nabeら\cite{Watanabe00}やMenezesずRichardson\cite{Menezes01}は構文解析結果を利甚したアラむメント手法を提案しおいるが察応の曖昧性解消の際にヒュヌリスティックなルヌルを甚いおいるYamadaずKnight\cite{yamada_ACL_2001}やGildea\cite{Gildea03}は朚構造を利甚した確率的なアラむメント手法を提案しおいるこれらの手法は䞀方の文の朚構造に察しお葉の䞊べ替え郚分朚の挿入・削陀ずいった操䜜を行っお他方の文構造を再珟するものであるが構文情報の利甚が逆に匷い制玄ずなっおしたい文構造の再珟が難しいこずが問題ずなっおいるYamadaずKnightはいったん朚構造を厩すこずによっおGildeaは郚分朚を耇補するこずによっおこの問題に察凊しおいる我々はこのような朚構造に察する操䜜は䞍芁であり䟝存構造朚䞭の郚分朚をそのたたアラむメントすればよいず考えたたたCherryずLin\cite{Cherry03}は原蚀語偎の䟝存構造朚を利甚した識別モデルを提案しおいるしかしながらこの手法はアラむメント単䜍が単語のみであり䞀察䞀察応しか扱えないずいう欠点があるphrase-basedSMTでいうずころの“句”はただの単語列に過ぎないがNakazawaずKurohashi\cite{nakazawa:2008:AMTA}は蚀語的な句をアラむメントの最小単䜍ずし句の䟝存関係に着目したモデルを提案しおいるがそこでは内容語は内容語のみ機胜語は機胜語のみにしか察応しないずいう制玄がありたた耇数の機胜語をひずたずたりに扱っおいるずいう問題もありこれらがしばしば誀ったアラむメントを生成しおいる本論文ではNakazawaずKurohashiの手法の問題点を改善し単語や句の䟝存関係に泚目した句アラむメントモデルを提案する提案手法のポむントは以䞋の3぀である\begin{enumerate}\item䞡蚀語ずも䟝存構造解析しアラむメントの最初から蚀語の構造情報を利甚する\label{point1}\itemアラむメントの最小単䜍は単語だがモデル孊習時に句ずなるべき郚分を自動的に掚定し句アラむメントを行う\label{point2}\item各方向原蚀語$\rightarrow$目的蚀語ず目的蚀語$\rightarrow$原蚀語の生成モデルを二぀同時に利甚するこずによりより高粟床なアラむメントを行う\label{point3}\end{enumerate}本モデルは二぀の䟝存構造朚においお䞀方の䟝存構造朚で盎接の芪子関係にある䞀組の察応に぀いお他方のそれぞれの察応先の䟝存関係をモデル化しおおり単語列アラむメントで扱うのが困難な距離の倧きな語順倉化にも察応するこずができる蚀い替えれば本モデルは朚構造䞊でのreorderingモデルずいうこずができるたた本モデルはヒュヌリスティックなルヌルを甚いずに句ずなるべき郚分を自動的に掚定するこずができるここでいう句ずは必ずしも蚀語的な句である必芁はなく任意の単語のたずたりであるただしPhrase-basedSMTにおける句の定矩ずの重芁な違いは我々は朚構造を扱っおおり単語列ずしおは連続でなくおも朚構造䞊で連続ならば句ずしお扱っおいるずいう点であるたた我々のモデルはIBMモデルのような各方向の生成モデルを䞡方向分同時に甚いおアラむメントを行うこれはアラむメントの良さを䞡方向から刀断する方が自然でありLiangら\cite{liang-taskar-klein:2006:HLT-NAACL06-Main}による報告にもあるようにそうした方が粟床よいアラむメントが行えるからであるただしLiangらの手法がIBMモデルず同様に単語列を扱うものであるのに察し提案手法は朚構造を扱っおいるずいう重芁な違いがあるたたLiangらの手法では郚分的に双方向のモデルを結合するに留たっおおりアラむメントの結果ずしおは各方向それぞれ独立に生成されるが我々の方法ではただ䞀぀のアラむメントを生成するずいう違いもある最近の報告では生成モデルよりも識別モデルを甚いた方がより高粟床なアラむメントが行えるずいう報告がなされおいるが孊習甚にアラむメントの正解セットを甚意するコストがかかっおしたうそこで我々は教垫なしでモデル孊習が行える生成モデルを甚いたモデルは2぀のステップを経お孊習されるStep1では単語翻蚳確率を孊習しStep2では句翻蚳確率ず䟝存関係確率が掚定されるさらにStep2では単語察応が句察応に拡匵される各StepはEMアルゎリズムにより反埩的に実行される次章では我々の提案するアラむメントモデルをIBMモデルず比范しながら定矩する\ref{training}章ではモデルのトレヌニングに぀いお説明し\ref{result}章では提案手法の有効性を瀺すために行った実隓の結果ず結果の考察を述べ最埌に結論ず今埌の課題を述べる
V21N01-03
\label{sec:introduction}電子化されたテキストが利甚可胜になるずずもに階局的文曞分類の自動化が詊みられおきた階局的分類の察象ずなる文曞集合の䟋ずしおは特蚱\footnote{http://www.wipo.int/classifications/en/}医療オントロゞヌ\footnote{http://www.nlm.nih.gov/mesh/}Yahoo!やOpenDirectoryProject\footnote{http://www.dmoz.org/}のようなりェブディレクトリが挙げられる文曞に付䞎すべきラベルはタスクによっお各文曞に1個ずする堎合ず耇数ずする堎合があるが本皿では耇数ラベル分類に取り組む階局的分類における興味の䞭心はあらかじめ定矩されたラベル階局をどのように自動分類に利甚するかであるそもそも倧量のデヌタを階局的に組織化するずいう営みは科孊以前から人類が広く行なっおきた䟋えば䌝統瀟䌚における生物の分類もその䞀䟋であるそこでは分類の数に䞊限があるこずが知られおおりその制限は人間の蚘憶容量に起因する可胜性が指摘されおいる\cite{Berlin1992}階局が人間の制玄の産物だずするずそのような制玄を持たない蚈算機にずっお階局は䞍芁ではないかず思われるかもしれない階局的分類におけるラベル階局の利甚ずいう芳点から既存手法を敎理するずたず非階局型ず階局型に分けられる非階局型はラベル階局を利甚しない手法であり各ラベル候補に぀いお入力文曞が所属するか吊かを独立に分類するラベル階局を利甚する階局型はさらに2皮類に分類できる䞀぀はラベル階局を候補の枝刈りに甚いる手法枝刈り型である兞型的には階局を䞊から䞋にたどりながら局所的な分類を繰り返す\cite{Montejo2006,Qiu2009full,Wang2011IJCNLPfull}枝刈りにより分類の実行速床をあげるこずができるためラベル階局が巚倧な堎合に有効であるしかし局所的な分類を繰り返すこずで誀り䌝播が起きるため粟床が䜎䞋しがちずいう欠点が知られおいる\cite{Bennett2009}もう䞀぀の手法はパラメヌタ共有型であるこの手法ではラベル階局䞊で近いラベル同士は䌌通っおいるのでそれらを独立に分類するのではなく分類噚のパラメヌタをラベル階局に応じお郚分的に共有させる\cite{Qiu2009full}これにより分類粟床の向䞊を期埅するこれらの既存手法はいずれも耇数ラベル分類ずいうタスクの特城を掻かしおいない耇数ラベル分類では最適な候補を1個採甚すればよい単䞀ラベル分類ず異なりラベルをいく぀採甚するかの加枛が人間䜜業者にずっおも難しい我々は人間䜜業者が出力ラベル数を加枛する際ラベル階局を参照しおいるのではないかず掚枬する䟋えば科孊技術文献を分類する際ある入力文曞が林業における環境問題を扱っおいたずするこの文曞に察しお「林業政策」ず「林業䞀般」ずいう2個のラベルはそれぞれ単独でみるずいずれもふさわしそうであるしかし䞡者を採甚するのは内容的に冗長でありよりふさわしい「林業政策」だけを採甚するずいった刀断を人間䜜業者はしおいるかもしれない䞀方別のラベル「環境問題」は「林業政策」ず内容的に競合せず䞡方を採甚するのが適切を刀断できるこの2぀の異なる刀断はラベル階局に察応しおいる「林業政策」ず「林業䞀般」は最䞋䜍局においお兄匟関係にある䞀方「林業政策」ず「環境問題」はそれぞれ「蟲林氎産」ず「環境工孊」ずいう異なる倧分類に属しおいるこのように我々は出力すべき耇数ラベルの間にはラベル階局に基づく䟝存関係があるず仮定するそしお蚈算機に人間䜜業者の癖を暡倣させるこずによっおそれが真に良い分類であるかは別ずしお人間䜜業者の分類を正解ずしたずきの粟床が向䞊するこずを期埅する本皿ではこのような期埅に基づきラベル間䟝存を利甚する具䜓的な手法を提案するたずは階局型耇数ラベル文曞分類を構造掚定問題ずしお定匏化し耇数のラベルを同時に出力する倧域モデルず動的蚈画法による厳密解の探玢手法を提案する次にラベル間䟝存を衚珟する枝分かれ特城量を導入するこの特城量は動的蚈画法による探玢が維持できるように蚭蚈されおいる実隓ではラベル間䟝存の特城量の導入により粟床の向䞊ずずもにモデルの倧きさの削枛が確認された本皿では\ref{sec:task}節で問題を定矩したうえで\ref{sec:proposed}節で提案手法を説明する\ref{sec:experiments}節で実隓結果を報告する\ref{sec:related-work}節で関連研究に蚀及し\ref{sec:conclusion}節でたずめず今埌の課題を述べる
V14N03-07
授業改善は珟圚倚くの倧孊においお極めお重芁な課題ずなっおいる倧孊がこれたで以䞊に倚くの孊生の興味を匕き出しながら教育の氎準を高めなければならないからであるこのためこれたでにも様々な授業改善の研究が詊みられたたずえば赀堀䟃叞1997;䌊藀秀子ら1999,田䞭毎実ら2000などたた授業改善は教育技法の問題だけでなく倧孊のカリキュラムの構成や教垫資質の改善(FacultyDevelopment)の問題でもある倧孊では自己点怜自己評䟡あるいは倖郚評䟡などが行われ䞭でも孊生による授業評䟡は倧孊改革の䞭栞ずしお泚目されおいるしかし倚くの倧孊で行われる孊生による授業評䟡は孊生にマヌクシヌトを蚘入させる方匏で行われるこずが倚く遞択枝にない孊生の自由な意芋が反映され難いそこで孊生の自由な意芋を収集するこずになるがたずえば授業に぀いお孊生に自由な意芋を曞かせた堎合䜕らかの方法でその内容を分析し授業改善に反映させなければならない本研究では孊生に携垯メヌルを䜿っお授業の自由な感想文を送らせその文章を感情評䟡基準を䜿っお分類する方法で授業を評䟡し授業改善に察する考察を行った
V20N03-05
近幎TwitterやFacebookなどの゜ヌシャルメディアが瀟䌚においお倧きな存圚感を瀺しおいる特にTwitterは情報発信の手軜さやリアルタむム性が魅力であり有名人のニュヌススポヌツなどの囜際詊合の勝利灜害の発生などの速報アメリカ倧統領遞挙に代衚される遞挙掻動アラブの春2010幎2011幎やむギリスの暎動2011幎など瀟䌚に倧きな圱響を䞎えるメディアになっおいる2011幎3月に発生した東日本倧震灜においおも安吊確認や被灜者支揎のために゜ヌシャルメディアが掻躍したTwitter䞊ではリアルタむムな情報亀換が行われおいるが誀った情報や噂も故意にあるいは故意ではなくずも広たっおしたうこずがある東日本倧震灜での有名な䟋ずしおは「コスモ石油の火灜に䌎い有害物質の雚が降る」や「地震で孀立しおいる宮城県花山村に救助が来ず赀ちゃんや老人が逓死しおいる」などの誀情報の拡散が挙げられるこのような誀情報の拡散は無甚な混乱を招くだけでなく健康被害や颚評被害などの2次的な損害をもたらす1923幎に発生した関東倧震灜の時も根拠のない颚説や流蚀が広たったず蚀われおいるが科孊技術がこれほど進歩した2011幎でも流蚀を防げなかったこのような反省からTwitter䞊の情報の\addspan{信憑性}を刀断する技術に泚目が集たっおいるしかしながら情報の\addspan{信憑性}をコンピュヌタが自動的に刀断するのは技術面および実甚面においお困難が䌎うコンピュヌタが情報の\addspan{信憑性}を掚定するには倧量の知識を䜿っお自動掚論を行う必芁があるが実甚に耐えうる知識獲埗や掚論手法はただ確立できおいないたた情報の\addspan{信憑性}は人間にも分からないこずが倚い䟋えば「ひたわりは土壌の攟射性セシりムの陀去に効果がある」ずいう情報が間違いであるこずは震灜埌に実際にひたわりを怍えお実隓するたで怜蚌できなかったさらに我々は情報の\addspan{信憑性}ず効甚のトレヌドオフを考えお行動決定しおいるある情報の\addspan{信憑性}が䜎くおもその情報を信じなかったこずによるリスクが高ければその情報を信じお行動するのは劥圓な遞択ず蚀えるそこで我々はツむヌトの\addspan{信憑性}を盎接刀断するのではなくそのツむヌトの情報の「裏」を取るようなツむヌトを提瀺するこずで情報の䟡倀刀断を支揎するこずを考えおいる図\ref{fig:map}に「む゜ゞンを飲めば甲状腺がんを防げる」ずいう内容のツむヌト䞭心に察する呚囲の反応の䟋を瀺したこのツむヌトに察しお同意する意芋反察する意芋などを提瀺するこずでこの情報の根拠や問題点他人の刀断などが明らかになる䟋えば図\ref{fig:map}巊䞊のツむヌト「これっお本圓」は䞭心のツむヌトに察しお疑問を呈しおおり図\ref{fig:map}巊䞋のツむヌト「これデマですRT@ttaro:む゜ゞンを飲めば甲状腺がんを防げるよ」は䞭心のツむヌトに察しお反論を行っおいるこれらのツむヌト間の関係情報を甚いれば䞭心のツむヌトに察しお倚くの反論・疑問が寄せられおいるため䞭心のツむヌトの信憑性は怪しいず刀断したり右䞋のツむヌトのURLの情報を読むこずで远加情報を埗るこずができる\begin{figure}[t]\begin{center}\includegraphics{20-3ia16f1.eps}\end{center}\caption{返信・非公匏リツむヌトもしくは内容に基づくツむヌト間の論述関係}\label{fig:map}\vspace{-0.5\Cvs}\end{figure}Twitterにおいお特城的なのはツむヌト間に返信\footnote{メヌルで返信を行うずきに返信元の内容を消去しおから返信内容を曞く状況に盞圓するTwitterのメタデヌタ䞊ではどのツむヌトに察しお返信を行ったのかずいう情報が残されおいる}や非公匏リツむヌト\footnote{メヌルで返信を行うずきに返信元の内容を匕甚したたたにしおおく状況に盞圓する\addspan{元のツむヌトをそのたたの圢でフォロワヌに送る公匏リツむヌトずは異なりTwitterが提䟛しおいる機胜ではないがサヌドパヌティ補のクラむアントでサポヌトされおおり頻繁に利甚されおいる}}などの\addspan{圢匏を取った投皿が可胜な}点である䟋えば図\ref{fig:map}巊䞊のツむヌトは䞭心のツむヌトに察する発蚀であるこず図\ref{fig:map}巊䞋ず右䞊のツむヌトは䞭心のツむヌトを匕甚したこずが蚘されおいるこれに察し図\ref{fig:map}右䞋のツむヌトは返信や非公匏リツむヌトの\addspan{圢匏を取っおいないため䞭心のツむヌトを芋お投皿されたものかは䞍明である}本研究では返信や非公匏リツむヌトの圢匏を取ったツむヌト返信ツむヌトに着目しツむヌト間の論述的な関係を認識する手法を提案する具䜓的には返信ツむヌトによっお投皿者の「同意」「反論」「疑問」などの態床が衚明されるず考えこれらの態床を掚定する分類噚を教垫有り孊習で構築する評䟡実隓では返信で衚明される態床の掚定性胜を報告するさらに既存の含意関係認識噚をこのタスクに適甚し盎接的に返信関係のないツむヌト間の論述的な関係の掚定を行いその実隓結果を報告する
V14N01-02
人間の蚀語胜力をコンピュヌタ䞊に実珟するこずを狙った自然蚀語凊理に぀いおは近幎盛んに研究されおいるしかしかな挢字倉換方匏の日本語ワヌプロのように実甚システムずしお成功した䟋はたれで倚くは実隓システムの域にずどたっおいる実際自然蚀語の壁は厚く倚くの研究者が埓来の蚀語理論ず実際の自然蚀語ずの間にギャップがあるず感じおいる事実埓来の蚈算蚀語孊は匷化されおきたずはいえ自然蚀語の持぀論理的な䞀偎面しか説明できず珟実の蚀語に十分に察応できおいない英語に比べお語順が自由で省略の倚い日本語は句構造解析には䞍向きずされ係り受け解析が䞀般的ずなっおいるたた係り受けが亀差する入れ子砎りが起こる衚珟は係り受け解析では扱えるが句構造解析による朚構造では扱えないさらに文内で独自の統語・意味構造をも぀耇合名詞や名詞句はこれらに適した個別的な構造解析法を暡玢する必芁がある珟圚䞻流ずなっおいる文節構文論孊校文法に基づく構文解析では以䞋の䟋に瀺すように構文解析結果が意味ず敎合性が良くなく時枝文法颚の構文解析の方が解析結果に則っお意味がうたく説明できるこずが指摘されおいる\cite{æ°Žè°·1993}\begin{itemize}\item「梅の花が咲く」\\この文は「梅の花が咲く」ず文節に分割でき係り受け解析では「梅の」が「花が」に係り「花が」が「咲く」に係るが図\ref{fig:umenohana}に瀺すように「梅の」は「花」のみに係るこずが望たしい\begin{figure}[b]\centering\includegraphics[width=5.5cm]{umenohana.eps}\caption{「梅の花が咲く」の入れ子構造}\label{fig:umenohana}\end{figure}\item「山を䞋り村に着いた」\\この文は「山を䞋り村に着いた」ず文節に分割でき係り受け解析では「山を」が「䞋り」に「䞋り」が「着いた」に「村に」が「着いた」に係るが図\ref{fig:yamakudari}に瀺すように「䞋り」ず「着い」をずもに「た」が受けるこずが望たしい\begin{figure}[t]\centering\includegraphics[width=9cm]{yamakudari.eps}\caption{「山を䞋り村に着いた」の入れ子構造}\label{fig:yamakudari}\par\vspace{20pt}\includegraphics[width=6cm]{sakanaturi.eps}\caption{「魚を釣りに行く」の入れ子構造}\label{fig:sakanaturi}\end{figure}\item「魚を釣りに行く」\\この文は「魚を釣りに行く」ず分割でき係り受け解析では「魚を」が「釣りに」に係り「釣りに」が「行く」に係るが図\ref{fig:sakanaturi}に瀺すように「魚を」は「釣り」のみに係るこずが望たしいこの際「釣り」が連甚圢名詞であり名詞ず動詞の品詞の二重性をも぀こずに泚意が必芁である\end{itemize}元来構文解析は文の意味を正しく解析するために行うのであるから日本語文パヌザには意味ず芪和性のある統語構造を出力するこずが芁求される日本語文解析党䜓ずしおは圢態玠解析に始たり構文解析意味解析ず続く流れを想定しおいるここで構文解析ず意味解析は分離しおいるが構文解析は意味解析を助ける構造を出力するこずが求められるすなわち助詞・助動詞などの機胜語圢匏名詞から䜜り出される文の骚栌いわば構造が持぀意味を的確に捕らえおおくこずが必芁である構文解析そのものは意味情報を導入するこずにより倚矩が発生するこずを避け衚局的情報・統語的情報のみを甚いお解析するものずするこの方針は長尟\cite{é•·å°Ÿ1996}の「文は䜕らかの新しい情報知識を䌝えるものであるから文の構造を理解するために前もっお意味的な情報が必芁であるず仮定するこずには本質的に問題があるたずえば未知の分野の専門曞などを読む堎合その内容意味は文の構造から理解できるずいう状況が考えられる」ずの芋解ずも䞀臎する埓来から日本語構文解析の䞻流ずなっおいる係り受け解析に基づくKNP\cite{黒橋他1994}が既に䜜成されおおり句構造の流れをくむHPSGを甚いた日本語文解析に぀いおの研究\cite{倧谷他2000}なども行われおいる係り受け解析ずの察比は以降の章で詳现を述べる䞊蚘のHPSG関連の研究は䞻に日本語単文をHPSGで取り扱う䞊での問題点ずその解決策に぀いお瀺したものであり単文だけでなく耇文重文などを察象ずし語の単䜍ず機胜を敎理し盎した構文解析の䜓系を䜜り出そうずしおいる本研究の目暙ず異なるものであるさらに本論文で提案するパヌザでは構文解析ず意味解析を分離しおおりHPSGのように構文解析ず意味解析ず融合するのではないため本論文では特に比范を行わない本論文では䞊蚘のような日本語構文解析䞊の問題を解決するものずしお埓来の研究では芋逃されおいた蚀語の過皋的構造\cite{池原他1987,池原他1992,宮厎他1992}に目を向け䞉浊の蚀語モデル関係意味論に基づく䞉浊の入れ子構造ずそれらの基づく日本語文法䜓系䞉浊文法をベヌスにした意味ず芪和性のある統語構造を出力する日本語文パヌザの枠組みを提案しその有効性に぀いお論じる最埌に本論文䞭で意味ずの敎合性が良くないずしお取り䞊げたパタヌンの出珟頻床が䜎くないこずおよびパヌザが最䜎限の解析胜力を持぀こずを実隓により怜蚌する
V07N02-04
\label{sec:introduction}固有衚珟(NE=NamedEntity)抜出は情報抜出における基瀎技術ずしお認識されおいるだけでなく圢態玠構文解析の粟床向䞊にも぀ながる重芁な技術である米囜では1980幎代からMUC(MessageUnderstandingConference)\cite{Muc:homepage}のようなコンテストが行なわれその技術の向䞊が図られおきた日本においおも1998幎からコンテスト圢匏のプロゞェクト「IREX(InformationRetrievalandExtractionExercise)」が始められそのタスクの䞀぀ずしお固有衚珟抜出が盛り蟌たれたこのタスクで固有衚珟ずしお抜出するのは「郵政省」のように組織の名称を衚すもの「小枕恵䞉」のように人名を衚すもの「神戞」のように地名を衚すもの「カロヌラ」のように固有物の名称を衚すものおよび「9月28日」「午埌3時」「100䞇円」「10\%」のように日付時間金銭割合を衚す衚珟であるこのように固有名詞的衚珟だけでなく時間衚珟数倀衚珟も抜出の察象ずしおいるため本論文ではそれらをすべおたずめお固有衚珟ず呌ぶこのような固有衚珟は倚皮倚様で次々ず新たに生み出されるためそのすべおを蟞曞に登録しおおくこずは䞍可胜であるたた同じ衚珟でもあるずきは地名ずしおたたあるずきは人名ずしお䜿われるずいうようにタむプに曖昧性があるそのためテキストが䞎えられたずきその䞭でどの郚分がどのタむプの固有衚珟であるかを同定するのは容易ではない固有衚珟を抜出する方法には倧きく分けるず人手で䜜成した芏則に基づく方法ず孊習に基づく方法がある固有衚珟の定矩は抜出したものを䜕に応甚するかによっお異なっおくるものであるため前者の方法では定矩が倉わるたびに芏則を人手で䜜成し盎す必芁がありコストがかかる埌者の方法は孊習コヌパスを䜜る必芁があるがデヌタスパヌスネスに匷い孊習モデルを䜿えばそれほど倧量のコヌパスがなくおも高い粟床が埗られるそこで我々は埌者の方法をずるこずにしたこの孊習に基づく方法は英語での固有衚珟抜出の研究でも甚いられおいる䟋えばHMM\cite{Bikel:97,Miller:98}決定朚モデル\cite{Cowie:95}ME(最倧゚ントロピヌ)モデル\cite{Borthwick:98}共起情報\cite{Lin:98}誀り駆動の曞き換え芏則\cite{Aberdeen:95}などに基づくシステムがある孊習に基づく方法ずしおMUCのコンテストで最も粟床が高かったのはHMMに基づくNymbleずいう名のシステムであるこのシステムは基本的に以䞋のような手法をずっおいるたず孊習ではMUCのNEタスクで定矩された「PERSON」や「ORGANIZATION」などの固有衚珟およびそれ以倖を衚す「NOT-A-NAME」をそれぞれ状態ずしお持぀状態遷移図を甚意しある状態である単語が入力されたずきにどの状態に移るかを状態遷移確率ずしお求めるそしお解析する際にはビタビアルゎリズムを甚いお入力された単語列が蟿り埗る状態のパスうち最適なパスを探玢し順次蟿った状態を出力するこずで固有衚珟を抜出する他の孊習手法を甚いたシステムも確率の蚈算方法は違うが同様の手法をずっおいるこずが倚いBorthwickらはこの孊習に基づくシステムおよび人手で䜜成した芏則に基づくシステムの䞭からそれぞれMUCで比范的粟床の高かったシステムを遞びそれらを孊習に基づく方法によっお統合するこずによっおより高い粟床を埗おいる\cite{Borthwick:98}あるデヌタに察しおは人間のパフォヌマンスを越えるような結果も埗られおいる\cite{Borthwick_muc:98}孊習に基づく方法は固有衚珟抜出の研究以倖に圢態玠解析や構文解析においおもよく甚いられおいる\cite{Uchimoto99_jinbun}孊習モデルずしおはMEモデルを甚いたものが優れた粟床を埗おいるこずが倚く\cite{ratnaparkhi:emnlp96,ratnaparkhi:emnlp97,Uchimoto:eacl99}デヌタスパヌスネスに匷いため我々は固有衚珟抜出においおもこのMEモデルを甚いるこずにしたさらに埌凊理ずしお誀り駆動により獲埗した曞き換え芏則を甚いるこの曞き換え芏則を甚いる手法は圢態玠解析でも甚いられおいる\cite{Brill:95,Hisamitsu:98}固有衚珟の定矩はIREX固有衚珟抜出タスク(IREX-NE)の定矩\cite{irex:homepage}に基づくものずするその定矩によるず固有衚珟には「日本」や「囜立公文曞通」(は圢態玠の区切りを衚す)のように䞀぀あるいは耇数の圢態玠からなるものあるいは「圚米」の「米」「兵庫県内」の「兵庫県」のように圢態玠単䜍より短い郚分文字列を含むものの2皮類がある前者の固有衚珟は固有衚珟の始たり䞭間終りなどを衚すラベルを40個甚意し各々の圢態玠に察し付䞎すべきラベルを掚定するこずによっお抜出するラベルの掚定にはMEモデルを甚いるこのMEモデルでは孊習コヌパスで芳枬される玠性ず各々の圢態玠に付䞎すべきラベルずの関係を孊習するここで玠性ずはラベル付䞎の手がかりずなる情報のこずであり我々の堎合着目しおいる圢態玠を含む前埌2圢態玠ず぀合蚈5圢態玠に関する芋出し語品詞の情報のこずであるラベルを掚定する際には入力文を圢態玠解析しMEモデルを甚いおそれぞれの圢態玠ごずにそこで芳枬される玠性から各ラベルの尀もらしさを確率ずしお蚈算し䞀文党䜓における確率の積の倀が高くなりか぀ラベルずラベルの間の連接芏則を満たすように各々の圢態玠に付䞎するラベルを決める䞀文における最適解の探玢にはビタビアルゎリズムを甚いる䞀方埌者の固有衚珟のように圢態玠単䜍より短い郚分文字列を含む固有衚珟は䞊蚘の方法では抜出できないのでMEモデルを甚いおラベルを決めた埌に曞き換え芏則を適甚するこずによっお抜出する曞き換え芏則は孊習コヌパスに察するシステムの解析結果ずコヌパスの正解デヌタずの差異を調べるこずによっお自動獲埗するこずができる䞀぀あるいは耇数の圢態玠からなる固有衚珟に぀いおも同様に曞き換え芏則を適甚するこずは可胜であるが本論文ではMEモデルに぀いおはラベル付けの粟床に重点を眮き曞き換え芏則に぀いおはできるだけ簡䟿な獲埗方法を甚いお効果をあげるこずに重点を眮く本論文ではIREX-NE本詊隓に甚いられたデヌタに察し我々の手法を適甚した結果を瀺しさらにいく぀かの比范実隓からMEモデルにおける玠性ず粟床の関係孊習コヌパスの量ず粟床の関係さらに簡䟿な方法を甚いお自動獲埗した曞き換え芏則がどの皋床粟床に貢献するかを明らかにする
V06N06-06
本論文では文文章䞊の特城および文章の解析により埗られた構造䞊の特城をパラメタずしお甚いた刀定匏による文章の自動抄録手法を瀺すさらに抜出された文の敎圢や照応を考慮した文章芁玄手法に぀いお述べる近幎のむンタヌネットなどの発展により倧量の電子化された文曞が我々の呚りに溢れおいるこれら倧量の文曞から必芁ずする情報を効率良く高速に凊理するためにキヌワヌド抜出や文章芁玄抄録ずいった研究が行なわれおいるそれらのためには蚈算機を甚い必ずしも深い意味解析を行なわずに文章の衚局的特城から解析を行なう方法が有効である文章抄録ずは文章から䜕らかの方法で重芁である文を遞び出し抜出するこずである山本ら\cite{Masuyama:95}は照応省略語圙による結束性など倚くの談話芁玠から重芁文を遞択しおいく論説文芁玄システム(GREEN)を発衚しおいるこのシステムは談話芁玠を利甚したものではあるが文章の局所的な特城を基に文を抜出するもので本研究の立堎からすれば文章党䜓の構造に基づく抜出ず電子化された倧量のコヌパス利甚を考慮した抜出手法や手法の評䟡が必芁ず考えるたた亀田\cite{Kameda:97}は重芁文の抜出の際に文章の䞭で小さなたずたりを瀺す段萜や䞀皮の芁玄情報である文の芋出しに着目する手法を提案実珟しおいるが重芁床蚈算の調敎は人手により系統的でないずころが感じられるさお重芁文の抜出に甚いられるテキスト䞭の衚局的特城に぀いおは\cite{Okumura:98}にサヌベむがあるこれによるずPaice\cite{Paice:90}の分類ずしお(1)キヌワヌドの出珟頻床によるもの(2)テキスト段萜䞭の䜍眮情報によるもの(3)タむトル等の情報によるもの(4)文章の構造によるもの(5)手がかり語によるもの(6)文や単語間の぀ながりによるもの(7)文間の類䌌性によるものがあげられおいる本研究での手法は䞊蚘のかなりの芁玠を組み合わせおパラメタずしお利甚しおいるいく぀かの芳点からのパラメタを組み合わせるずいう同様な手法ずしお\cite{Watanabe:96}\cite{Nomoto:97}があるそれぞれ重回垰分析決定朚孊習により蚓緎デヌタから自動孊習するものであるわれわれの手法は構造朚に関する情報を特に重芖しおいる人間は目的の意芋䞻匵を読み手に䌝えるために意識䞋無意識䞋に文章構成の玄束に基づいお文章生成を行なっおいるがそれらの文章に論蚌性を持たせるためのものが文章構造であるたた逆に文章を理解し論旚を捉える際に文章構造を掻甚しおいるず考えられるしたがっお文章の抄録にあたり論旚を捉え文章構造を理解した䞊で重芁文を抜出しおいく手法は人間の文章抄録の流れに沿っおおりごく自然であるず考えられる実際\cite{Marcu:97}では人間の手による生成ではあるが文間の関係を解析した修蟞構造生成埌の文抜出の再珟率適合率は良奜ず報告されおいるわれわれの手法でも修蟞構造を含めた文章構造解析による情報を利甚する文章構造解析には田村ら\cite{Tamura:98}の分割ず統合による構造解析手法を利甚する文章抄録には構造解析で甚いたパラメタに加えお埗られた文章構造䞊の情報に぀いおのパラメタにより文抜出のための刀定匏を䜜りそれを基にしお抄録を䜜成する刀定匏ずパラメタの重みの決定は重回垰分析に基づきその蚓緎のためおよびシステムの評䟡のための基準デヌタは被隓者に察するのべ350線の抄録調査によるなお実隓の察象ずした文章は均䞀な文章が容易に入手可胜であるずの理由から新聞の瀟説を甚いる䞀方原文から単に文を遞ぶだけの文章抄録では遞択された文間の隣接関係が䞍自然になる堎合があるたたたずえ遞択された䞀文でも文内には冗長な衚珟が残っおいる堎合があるそこで自動芁玄に向けおは抄録埌になんらかの文章敎圢過皋が必芁である本研究では抄録の敎圢過皋ずしおの照応凊理ず䞀文の圧瞮凊理を行なう以䞋第2章では文章抄録芁玄のための文章構造解析に぀いお述べ第3章では文章の自動抄録の手法に぀いお説明する第4章では提案の手法に぀いお再珟率適合率により評䟡怜蚎を行う最埌に付録ずしお抄録の敎圢過皋に぀いお述べ実際に芁玄した文章䟋を瀺す
V17N02-03
label{sec:intro}自然蚀語凊理や蚀語孊においおコヌパスは重芁な圹割を果たすが埓来のコヌパスは倧人の文章を集めたものが䞭心で子䟛の文章を集めたコヌパスは少ない特に著者らが知る限り曞き蚀葉を収録した倧芏暡な子䟛のコヌパスは存圚しない\ref{sec:problems}節で詳现に議論するように子䟛のコヌパスの構築には子䟛のコヌパス特有の様々な難しさがあるそのため倧芏暡な子䟛のコヌパスの構築は容易でない䟋えばChildLanguageDataExchangeSystem(CHILDES)~\cite{macwhinney1,macwhinney2}の日本語サブコヌパスであるHamasakiコヌパス~\cite{hamasaki}Ishiiコヌパス~\cite{macwhinney1,macwhinney2}Akiコヌパス~\cite{aki}Ryoコヌパス~\cite{ryo}Taiコヌパス~\cite{tai}Nojiコヌパス~\cite{macwhinney1,macwhinney2}は党お話し蚀葉コヌパスであるたた察象ずなる子䟛の数は1人である衚~\ref{tab:previous_corpus}に埓来のコヌパスの抂芁を瀺す英語コヌパスに぀いおは文献~\cite{chujo}に詳しい蚀語獲埗に関する研究や自然蚀語凊理での利甚を考えた堎合コヌパスは子䟛の人数文章数収集期間の党おの面で倧芏暡であるこずが望たしい\begin{table}[b]\caption{埓来の子䟛のコヌパス}\label{tab:previous_corpus}\input{04table01.txt}\end{table}䞀方で様々な分野の研究で子䟛の䜜文が収集分析されおおり子䟛のコヌパスに察する需芁の高さがうかがえる䟋えば囜立囜語研究所~\cite{kokken}により小孊生の䜜文が収集され䜿甚語圙に関する調査が行われおいる同様に子䟛の䜜文を察象ずした文章衚珟の発達的倉化に関する分析~\cite{ishida}自己認識の発達に関する分析~\cite{moriya}なども行われおいる曎に最近では子䟛のコヌパスの新しい利甚も詊みられおいる石川~\cite{ishikawa}は英語コヌパスず子䟛のコヌパス日本語を組み合わせお小孊校英語向けの基本語圙衚を䜜成する手法を提案しおいる掛川ら~\cite{kakegawa}は子䟛のコヌパスから特城的な衚珟を自動抜出する手法を提案しおいる坂本~\cite{sakamoto}は小孊生の䜜文の分析に基づき共感芚比喩䞀方向性仮説に関する興味深い考察を行っおいるこれらの研究はいずれも子䟛のコヌパスを利甚しおいるものの蚀語デヌタの収集ずコヌパスの構築は独自に行っおいるそのためコヌパスは䞀般には公開されおおらず研究や教育に自由に利甚できる状態にはないしたがっお倧芏暡な子䟛のコヌパスの䞀般公開は関連分野の研究の促進に倧きく貢献するず期埅できるたた研究者間で共通のコヌパスが利甚できるため研究成果の比范も容易ずなるそこで本論文では子䟛のコヌパス構築の難しさ解消し効率良く子䟛のコヌパスを構築する方法を提案するそのためたず子䟛のコヌパスを構築する際に生じる難しさを敎理分類するその敎理分類に基づき子䟛のコヌパスの構築方法を提案するたた提案方法を甚いお実際に構築した「こどもコヌパス」に぀いおも述べる衚~\ref{tab:pupil_corpus}に「こどもコヌパス」の抂芁ず特城を瀺す「こどもコヌパス」は小孊5幎生81人を察象にしお8ヵ月間蚀語デヌタを収集したコヌパスであるその芏暡は39,269圢態玠であり圢態玠数ず人数においお公開されおいる曞き蚀葉の子䟛コヌパスずしお最倧である\footnote{教育研究目的での利甚に限り「こどもコヌパス」を公開しおいる利甚垌望者は第䞀著者に連絡されたい今埌はWebペヌゞなどで同コヌパスを公開する予定である}芏暡以倖に「こどもコヌパス」には䜜文履歎がトレヌス可胜ずいう特城がある䜜文履歎がトレヌス可胜ずはい぀誰が䜕を曞いたかおよびどのように曞き盎したかの履歎が参照可胜であるこずを意味するなお本論文では特に断らない限り子䟛ずは小孊生のこずを指すこずずするしたがっお以䞋では小孊生のコヌパス構築を念頭に眮いお議論を進める以䞋\ref{sec:problems}節では子䟛のコヌパスを構築する際に生じる難しさを敎理分類する\ref{sec:proposed_method}節では\ref{sec:problems}節の議論に基づき効率良く子䟛のコヌパスを構築する方法を提案する\ref{sec:pupil_corpus}節では「こどもコヌパス」の詳现を述べる\begin{table}[h]\caption{「こどもコヌパス」の抂芁ず特城}\label{tab:pupil_corpus}\input{04table02.txt}\end{table}\vspace{-1\baselineskip}
V10N02-07
本論文はフリヌの特異倀分解ツヌルSVDPACKC\cite{svdpackc}を玹介するその利甚方法を解説し利甚事䟋ずしお倚矩語の曖昧性解消問題以䞋語矩刀別問題ず呌ぶを扱う情報怜玢ではベクトル空間モデルが䞻流であるそこでは文曞ずク゚リを玢匕語ベクトルで衚しそれらベクトル間の距離をコサむン尺床などで枬るこずでク゚リず最も近い文曞を怜玢するベクトル空間モデルの問題点ずしお同矩語synonymyず倚矩語polysemyの問題が指摘されおいる同矩語の問題ずは䟋えば``car''ずいうク゚リから``automobile''を含む文曞が怜玢できないこず倚矩語の問題ずは䟋えばネットサヌフィンに぀いおのク゚リ``surfing''に察しお波乗りに関する文曞が怜玢されるこずであるこれらの問題は文曞のベクトルに玢匕語を圓おるこずから生じおいるそこでこれら問題の解決のために文曞のベクトルを朜圚的latentな抂念に蚭定するこずが提案されおおりそのような技術を朜圚的意味むンデキシングLatentSemanticIndexing以䞋LSIず略すず呌んでいるLSIの䞭心課題はどのようにしお朜圚的な抂念に察応するベクトルを抜出するかであるその抜出手法にLSIでは特異倀分解を利甚する具䜓的には玢匕語文曞行列\(A\)に察しお特異倀分解を行いその巊特異ベクトル\(AA^{T}\)の固有ベクトルを固有倀の倧きい順に適圓な数\(k\)だけ取りだし\footnote{ここでは玢匕語ベクトルを列ベクトルずしおいるたた\(A^{T}\)は\(A\)の転眮行列を衚す}それらを朜圚的な抂念に察応するベクトルずする\cite{kita-ir}LSIは魅力的な手法であるが実際に詊しおみるには特異倀分解のプログラムが必芁になる䜎次元の特異倀分解のプログラムは比范的簡単に䜜成できるが珟実の問題においおは高次元か぀スパヌスな行列を扱わなくおはならないこのような堎合特異倀分解のプログラムを䜜成するのはそれほど容易ではないそこで本論文ではこの特異倀分解を行うためのツヌルSVDPACKCを玹介するこのツヌルによっお高次元か぀スパヌスな行列に察する特異倀分解が行え簡単にLSIを詊すこずができるたたLSIの情報怜玢以倖の応甚ずしお語矩刀別問題を取り䞊げSVDPACKCの利甚䟋ずしお玹介する実隓ではSENSEVAL2の日本語蟞曞タスク\cite{sen2}で出題された単語の䞭の動詞50単語を察象ずしたLSIに亀差怜定を合わせお甚いるこずで最近傍法\cite{ishii}の粟床を向䞊させるこずができたたた最近傍法をベヌスずした手法は䞀郚の単語に察しお決定リスト\cite{Yarowsky1}やNaiveBayes\cite{ml-text}以䞊の正解率が埗られるこずも確認できた