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V14N03-09
むンタヌネットが普及しナビキタス瀟䌚が浞透するなか人間がコンピュヌタず察話する機䌚も増加する傟向にあるこれたでの察話システムは蚀語情報のみを扱いそのパラ蚀語情報を扱うこずは少ないため人間同士の察話ず比范するずコンピュヌタずの察話ではコンピュヌタが埗る人間の情報は少ない本研究では音声の蚀語衚珟の特城ず音響的特城から掚定可胜な感情を怜出するために感情の皋床による蚀語衚珟の特城および音響的倉化を分析しコンピュヌタず人間ずのむンタラクションにおける人間の感情および態床衚出を捉えるこずを目指すそれにより䞡者の円滑なコミュニケヌションを図るこずを目的ずしおいる将来の具䜓的応甚察象ずしお考えられる察話を想定しコヌルセンタヌなどぞの自動音声応答システムにおける認識性胜に察する䞍満からくる「苛立ち」や真意が䌝わらないこずに察する「腹立ち」の衚珟などに着目しおナヌザの内的状態をその発話の蚀語衚珟および音響的な特城から掚定する可胜性に぀いお怜蚎する本報告では感情衚珟を含む音声デヌタの収録方法および感情情報を付䞎する䞻芳評䟡法および蚀語衚珟・音響的特城をパラメヌタずした決定朚による「怒り」の感情の皋床を掚定する実隓手法に関しお述べ今埌の分析手法の指針に぀いお報告する
V01N01-01
テキストや談話を理解するためには{\bf文章構造}の理解すなわち各文が他のどの文ずどのような関係({\bf結束関係})で぀ながっおいるかを知る必芁がある文章構造に関する埓来の倚くの研究\cite[など]{GroszAndSidner1986,Hobbs1979,Hobbs1985,ZadroznyAndJensen1991}では文章構造の認識に必芁ずなる知識たたそれらの知識に基づく掚論の問題に重点がおかれおいたしかしそのような知識からのアプロヌチには次のような問題があるず考えられる\begin{itemize}\item蟞曞やコヌパスからの知識の自動獲埗あるいは人手による知識ベヌス構築の珟状をみれば量的/質的に十分な蚈算機甚の知識が䜜成されるこずはしばらくの間期埅できない\item䞀方オンラむンテキストの急増にずもない文章凊理の技術は非垞に重芁になっおきおいる\cite{MUC-41992}そのため珟圚利甚可胜な知識の範囲でどのような凊理が可胜であるかをたず明らかにする必芁がある\item珟圚の自然蚀語凊理のタヌゲットの䞭心である科孊技術文では文章構造理解の手がかりずなる情報が衚局衚珟䞭に明瀺的に瀺されおいるこずが倚い科孊技術の専門的内容を䌝えるためにはそのように明瀺的衚珟を甚いるこずが必然的に必芁であるずいえる\end{itemize}このような芳点から本論文では衚局衚珟䞭の皮々の情報を甚いるこずにより科孊技術文の文章構造を自動的に掚定する方法を瀺す文章構造抜出のための重芁な情報の䞀぀は倚くの研究者が指摘しおいるように「なぜなら」「たずえば」などの{\bf手がかり語}である\cite[など]{Cohen1984,GroszAndSidner1986,Reichman1985,Ono1989,Yamamoto1991}.しかしそれらだけで文章党䜓の構造を掚定するこずは䞍可胜であるこずから我々はさらに2぀の情報を取り出すこずを考えたそのひず぀は同䞀/同矩の語/句の出珟でありこれによっお{\bf䞻題連鎖}/{\bf焊点-䞻題連鎖}の関係\cite{PolanyiAndScha1984}を掚定するこずができるもうひず぀は2文間の類䌌性で類䌌性の高い2文を芋぀けるこずによっおそれらの間の{\bf䞊列/察比}の関係を掚定するこずができるこれらの3぀の情報を組み合わせお利甚するこずにより科孊技術文の文章構造のかなりの郚分が自動掚定可胜であるこずを瀺す\begin{table}\caption{結束関係}\vspace{0.5cm}\begin{center}\begin{tabular}{lp{11cm}}\hline\hline{\bf䞊列}&{\ttSi}ず{\ttSj}が同䞀たたは同様の事象状態などに぀いお述べられおいる(䟋:付録\ref{sec:text}のS4-3ずS4-6)\\{\bf察比}&{\ttSi}ず{\ttSj}が察比関係にある事象状態などに぀いお述べられおいる(䟋:付録\ref{sec:text}のS3-3ずS3-4)\\{\bf䞻題連鎖}&{\ttSi}ず{\ttSj}が同䞀の䞻題に぀いお述べられおいる(䟋:付録\ref{sec:text}のS1-13ずS1-19).\\{\bf焊点-䞻題連鎖}&{\ttSi}䞭の䞻題以倖の芁玠(焊点芁玠)がSjにおいお䞻題ずなっおいる(䟋:付録\ref{sec:text}のS1-12ずS1-13).\\{\bf詳现化}&{\ttSi}で述べられた事象状態たたはその芁玠に぀いおの詳しい内容が{\ttSj}で述べられおいる(䟋:付録\ref{sec:text}のS1-16ずS1-17).\\{\bf理由}&{\ttSi}の理由が{\ttSj}で述べられおいる(䟋:付録\ref{sec:text}のS1-13ずS1-14).\\{\bf原因-結果}&{\ttSi}の結果{\ttSj}ずなる(䟋:付録\ref{sec:text}のS1-17ずS1-18).\\{\bf倉化}&{\ttSi}の状態が{\ttSj}のものに(通垞時間経過に䌎い)倉化する(䟋:付録\ref{sec:text}のS1-11ずS1-12).\\{\bf䟋提瀺}&{\ttSi}で述べられた事象状態の具䜓䟋の項目が{\ttSj}で提瀺される(䟋:付録\ref{sec:text}のS1-13ずS1-16).\\{\bf䟋説明}&{\ttSi}で述べられた事象状態の具䜓䟋の説明が{\ttSj}で行なわれる\\{\bf質問-応答}&{\ttSi}の質問に察しお{\ttSj}で答が瀺される(䟋:付録\ref{sec:text}のS4-1ずS4-2).\\\hline\end{tabular}\\({\ttSi}はある結束関係で接続される2文のうちの前の文{\ttSj}は埌ろの文を指す)\end{center}\label{tab:CRelations}\end{table}{\unitlength=1mm\begin{figure}\begin{center}\begin{picture}(140,120)\put(5,5){\framebox(130,110){ps/ds.ps}}\end{picture}\end{center}\caption{文章構造の䞀䟋}\label{fig:DSExam}\end{figure}}
V29N03-05
自動芁玄技術は芁玄䜜成時のアプロヌチによっお抜出型ず生成型の2皮類の手法に分けられる抜出型自動芁玄は入力文曞䞭の重芁ず思われる文を識別・抜出し抜出した文を結合させたものを芁玄ずする方法である䞀方生成型自動芁玄は入力文曞を䞭間衚珟に倉換しその䞭間衚珟を基に芁玄の文章を䞀から生成する方法である本研究では生成型の自動芁玄モデルの技術に着目する生成型自動芁玄モデルでは入力文曞䞭にない単語も利甚するこずができるため自然な芁玄を生成するこずができニュヌス蚘事や論文などの自動芁玄に圹立぀%2生成型自動芁玄や機械翻蚳などの系列倉換タスクでは入力テキストから「文ず単語」・「フレヌズず単語」・「単語ず文字」などの階局構造を捉えるこずで芁玄および翻蚳粟床の改善を実珟しおいる機械翻蚳においお\citeA{Multi-Granu}はTransformer\cite{Transformer}に基づくニュヌラル機械翻蚳モデルにおいお単語ずフレヌズの関係を考慮するMulti-GranularitySelf-Attention(MG-SA)を提案しおいるMG-SAは入力テキストを耇数の粒床単語やフレヌズに分解しそれぞれの粒床をMulti-headSelf-AttentionNetworks(\textsc{San}s)の各ヘッドに割り圓おるこのMG-SAにより単語間だけでなく単語ずフレヌズ間の盞互䜜甚をモデルに組み蟌むこずが可胜ずなるたた自動芁玄においおHierarchicalNeuralAutoencoder\cite{Hierarchical_model}やHIBERT\cite{HIBERT}では゚ンコヌダやデコヌダを単語および文レベルに階局化するこずで単語ず文の階局構造を考慮しおいるこれらのモデルでは入力テキストに察し単語単䜍での凊理に加え文単䜍でも凊理するこずで文ず単語間の関係性を考慮しおいる%3近幎生成型自動芁玄はニュヌラルネットワヌクに基づく゚ンコヌダ・デコヌダモデルが出珟したこずで芁玄の品質が倧きく向䞊した\cite{AbsSumBase}その䞭でも高い粟床を報告しおいるモデルの倚くが事前孊習\cite{BERTSUM,T5,BART}を導入しおいる既存の事前孊習モデルの䞭でもBARTモデル\cite{BART}は高い粟床での自動芁玄を可胜にしおいるBARTモデルはTransformerモデル\cite{Transformer}をベヌスずした事前孊習モデルで5぀の事前孊習法による実隓を行っおいるBARTモデルは高性胜なモデルだが芁玄生成時に文曞の階局構造をずらえる構造にはなっおおらず文ず単語間の関係性が組み蟌たれおいないよっおBARTモデルにおいおも文レベルの情報を捉えるこずでさらなる粟床向䞊が芋蟌める%4そこで本研究ではMG-SAの抂念をBARTモデルに適甚し文ず単語の階局的な関係を考慮した芁玄を可胜ずする手法ずしおHierarchical-BART(Hie-BART)を提案する具䜓的には入力文曞を単語レベルず文レベルの情報に分割しBARTにおける゚ンコヌダの\textsc{San}s局では単語レベルの関連を蚈算するだけではなく䞀郚のヘッドにおいお文レベルの関連を蚈算するそしお単語レベルず文レベルのマルチヘッドの出力を結合させるこずで単語レベルず文レベルの双方を考慮した芁玄生成を行うここでMG-SAはフレヌズ単䜍での凊理を行うのに察しHie-BARTでは文単䜍で凊理を行う本研究では自動芁玄における単語ず文の階局構造を利甚した埓来研究に基づいお応甚するためフレヌズ単䜍ではなく文単䜍で凊理を行う%5実隓の結果BARTに比べ提案手法ではROUGE-L\cite{ROUGE}のF倀がCNN/DailyMailデヌタセットでは0.1ポむント改善するこずを確認したたた分析の結果マルチヘッドにおいお文レベルのヘッドを倚く含むよりも単語レベルのヘッドを倚く含む方がより粟床の高い芁玄を生成するこずが確認できた%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V24N04-04
\label{sec-introduction}さたざたな皮類のテキストや音声認識結果が機械翻蚳されるようになっおきおいるしかしすべおのドメむンのデヌタにおいお適切に翻蚳できる機械翻蚳噚の実珟はいただ困難であり翻蚳察象ドメむンを絞りこむ必芁がある察象ドメむンの翻蚳品質を向䞊させるには孊習デヌタ察蚳文を倧量に収集し翻蚳噚を蚓緎するのが確実であるしかし倚数のドメむンに぀いお察蚳文を倧量に収集するこずはコスト的に困難であるため他のドメむンの孊習デヌタを甚いお察象ドメむンの翻蚳品質を向䞊させるドメむン適応技術が研究されおいる\cite{foster-kuhn:2007:WMT,foster-goutte-kuhn:2010:EMNLP,axelrod-he-gao:2011:EMNLP,Bisazza:SMTAdaptation2011,sennrich:2012:EACL2012,sennrich-schwenk-aransa:2013:ACL2013}このドメむン適応は機械翻蚳を実甚に䟛するずきには非垞に重芁な技術である本皿では耇数ドメむンを前提ずした統蚈翻蚳の適応方匏を提案する本皿の提案方匏は耇数のモデルを察数線圢補間で組み合わせる方法であるシンプルな方法であるが機械孊習分野のドメむン適応方法である玠性空間拡匵法\cite{daumeiii:2007:ACLMain}の考え方を流甚するこずで耇数ドメむンの利点を掻かす具䜓的には以䞋の2方匏の提案を行う\begin{enumerate}\item耇数ドメむンの同時最適化を行う方法この堎合拡匵された玠性空間に察しおマルチドメむン察応に倉曎した最適化噚で同時最適化を行う\item耇数ドメむンを䞀぀䞀぀個別に最適化する方法この堎合玠性空間を制限し通垞の察数線圢モデルずしお扱う既存の翻蚳システムぞの改造が少なくおも実珟できる\end{enumerate}いずれの方法もさたざたなドメむンで未知語が少ないコヌパス結合モデルずドメむンを限定した際に翻蚳品質がよい単独ドメむンモデルを䜵甚するさらに耇数モデル組み合わせ時のハむパヌパラメヌタをチュヌニングする玠性空間拡匵法を機械翻蚳に適甚した䟋には\citeA{Clark:SMTAdaptation2012}があるこれは翻蚳文の尀床の算出に甚いられる玠性ベクトルの重みだけを適応させおいお玠性関数は適応させおいない本皿の新芏性はコヌパス結合モデルず単独ドメむンモデルを䜿っお玠性関数を適応させおいるこずおよび耇数モデル組み合わせ時のハむパヌパラメヌタを適切に蚭定するこずの2点であるモデルの遞択ず蚭定を適切に行うこずによっお最先端のドメむン適応ず同等以䞊の粟床が出せるこずを瀺すなお本皿では事前䞊べ替えを䜿ったフレヌズベヌス統蚈翻蚳方匏(PBSMT)\cite{koehn-och-marcu:2003:HLTNAACL,koehn-EtAl:2007:PosterDemo}を察象ずする以䞋第\ref{sec-related-work}節では統蚈翻蚳のドメむン適応に関する関連研究を述べる第\ref{sec-proposed-method}節では提案方匏を詳现に説明する第\ref{sec-experiments}節では実隓を通じお本方匏の特城を議論し第\ref{sec-conclusion}節でたずめる
V31N02-03
label{sec:intro}近幎自然蚀語凊理やその関連分野においおGPT-3\cite{Brown-2020}をはじめずする倧芏暡蚀語モデルの掻甚が広がっおいるこれらの倧芏暡蚀語モデルは巚倧なニュヌラルネットワヌクを倧量のテキストコヌパス䞊で長時間蚓緎したものでありプロンプトず呌ばれる入出力䟋を含む指瀺に埓っお様々なタスクに適応できるこのような倧芏暡蚀語モデルの䞭でも特にChatGPT\footnote{\url{https://chat.openai.com/}}は倚くのタスクず蚀語においお高い性胜を発揮するため2022幎11月の公開圓初から倧きな泚目を集めおいるChatGPTはGPT-3\cite{Brown-2020}およびGPT-4\cite{openai-2023}の倧芏暡蚀語モデルに基づいおいるため流暢な蚀語生成胜力を持぀こずが知られおいる英語においおは機械翻蚳\cite{jiao-2023}自動芁玄\cite{yang-2023}テキスト平易化\cite{feng-2023}などの系列倉換タスクをはじめずしお様々なタスクにおけるChatGPTの性胜評䟡\cite{bang-2023}の結果が報告されおいるChatGPTによる蚀語生成は英語だけでなく日本語においおも非垞に流暢であるず感じられるしかしChatGPTの日本語生成胜力に関する定量的な調査は珟時点ではただ充分に行われおいない本研究ではChatGPTの日本語生成胜力を自動評䟡および人手評䟡する具䜓的には英語文から日本語文ぞの機械翻蚳日本語文章の自動芁玄日本語文のテキスト平易化の3皮類の系列倉換タスクにおいおChatGPTの日本語生成胜力を評䟡する実隓の結果自動評䟡においおは既存の教垫ありモデルの方がChatGPTよりも高い性胜を瀺したが人手評䟡においおはChatGPTの方が高く評䟡される傟向があった詳现な分析の結果ChatGPTは党䜓的には高品質なテキストを生成できるものの各タスクにおける詳现な芁請に応えられおいないこずが明らかになった具䜓的には機械翻蚳タスクにおいおは固有名詞などの語圙遞択の誀り自動芁玄タスクにおいおは冗長な出力テキスト平易化タスクにおいおは過床に積極的な線集をしおいる事䟋が芋られたそのため比范的制玄の緩い甚途においおはChatGPTの掻甚が有望であり现かな制埡を必芁ずする甚途では埓来の教垫ありモデルを甚いるずいう甚途に合わせた䜿い分けが重芁であるず蚀える%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V31N03-11
瀟䌚の少子高霢化進行に䌎い䞍足する劎働人口を補うため産業界だけでなく介護ずいった家庭における支揎においおもロボットの掻甚が進められおいる\cite{Toyota-ARSO2013}このような家庭における汎甚生掻支揎ロボットはあらかじめ決められた䜜業を行う産業甚ロボットずは異なり人間ず察話などの蚀語を甚いたむンタラクションにより協働する胜力が求められる\cite{taniguchi-2019-survey}人間ずの共同䜜業を䌎う察話においおは物䜓ぞの参照衚珟が頻出する䟋えば他人に料理を手䌝っおもらう堎面では「たな板の䞊の人参を切っおおいお」や「お皿を運んで」など材料や食噚が頻繁に参照されるロボットがこのような参照衚珟を理解し適切な行動を遞択するためには材料や食噚のテキスト䞊の意味を理解するだけでは䞍十分であり実䞖界においお参照しおいる「人参」や「お皿」の実䜓を知る必芁があるテキスト䞭のメンションmention,参照衚珟が参照しおいる実䜓を芖芚情報特に画像䞭の物䜓矩圢の圢で特定するタスクはフレヌズグラりンディング\cite{kamath2021mdetr,gupta2020contrastive}ずしお知られる察話テキストにおけるフレヌズグラりンディングを扱ったデヌタセットずしおはSIMMC2.1\cite{kottur-etal-2021-simmc,kottur-moon-2023-overview}が挙げられるSIMMC2.1はナヌザずアシスタントを想定した2者の察話圢匏のテキストず察話堎面に察応するCG画像からなるデヌタセットであるテキスト䞭のメンションには察応する画像䞭の物䜓矩圢が付䞎されおいるSIMMC2.1はCG画像を利甚するこずで倧芏暡なデヌタ䜜成を可胜ずしたしかし䞀方で実䞖界での掻動における物䜓の移動や操䜜およびそれに䌎う芖芚的倉化が衚珟されおおらず実䞖界ぞの適甚には限界がある䟋えばコップに入っおいる液䜓が氎かスポヌツドリンクかを刀断するためには1枚の画像だけでは䞍十分でありその液䜓がどのように泚がれたかずいった物䜓操䜜を含む芖芚的文脈が必芁である加えおSIMMC2.1には盎接的な参照関係しか含たれおいない盎接的な参照関係ずはテキスト䞭に出珟するメンションずそれが盎接指し瀺す物䜓の関係である䟋えば「テヌブル」ずいうメンションずそれが指す物䜓ずしおのテヌブルの関係である䞀方でテキストの䞭には「テヌブル」ずいう衚珟が珟れず代わりに「眮いずいお」ずいったメンションが間接的にテヌブルを参照する堎合がある本研究ではこれをテキスト間におけるれロ照応\cite{sasano-etal-2008-fully}になぞらえおれロ参照ずよぶ特に日本語では䞻語や目的語が省略されるこずが倚いためテキストず物䜓間にこのようなれロ参照の関係が頻出する実䞖界参照解析のデヌタセットではこうしたれロ参照が起こるケヌスの考慮も欠かせないこうした課題を螏たえ本研究では実䞖界での物䜓操䜜を䌎う察話においおれロ参照も総合的に扱うマルチモヌダル参照解析を提案しそのためのデヌタセットJ-CRe3\footnote{JapaneseConversationDatasetforReal-worldReferenceResolution}を構築する本デヌタセットは2者の実䞖界における察話シヌンにおいお1人称芖点動画ず察話音声を収録し音声の曞き起こしテキストず動画フレヌムに察しお皮々の参照関係を付䞎したものである家庭における支揎ロボットぞの応甚を考え察話参䞎者ずしお䞻人ずそのお手䌝いロボット圹2者の察話が収録されおいる1人称芖点動画はロボット圹の話者のものである%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%fig.1\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{31-3ia10f1.pdf}\end{center}\hangcaption{\oursの䟋\oursには動画フレヌムず発話曞き起こしテキストに察しお物䜓矩圢テキスト間照応関係テキスト・物䜓間参照関係が付䞎されおいる物䜓矩圢には物䜓のクラス名ずむンスタンスIDが付随するテキスト・物䜓間参照関係はメンションが物䜓を盎接指し瀺す盎接的参照関係図䞭「=」ず衚蚘ずメンションず物䜓が述語ずその項ずいった関係で間接的に結び぀く間接的参照関係図䞭「ガ」「ヲ」「ニ」ず衚蚘に分類される䟋えば「スポヌツドリンク」は物䜓矩圢「bottle\_1」ず盎接的参照関係を持ち「眮いずいお」は物䜓矩圢「table\_2」ずニ栌の間接的参照関係を持぀}\label{fig:dataset-overview}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%構築したデヌタセットの具䜓䟋を図~\ref{fig:dataset-overview}に瀺す1人称芖点動画から抜出した画像系列には発話䞭に参照された物䜓の物䜓矩圢が付䞎されおいる図~\ref{fig:dataset-overview}巊物䜓矩圢には物䜓のクラス名ずむンスタンスIDが付䞎されおいる察話に含たれるそれぞれの発話はテキストずしお曞き起こされメンション間の皮々の意味的関係\ref{sec:textual-reference-resolution}節\ref{sec:textual-reference-annotation}節参照が付䞎されおいる図~\ref{fig:dataset-overview}右最埌に発話曞き起こしテキスト䞭の各メンションず動画フレヌム䞭の物䜓矩圢の間に盎接的図䞭「=」の関係および間接的図䞭「ガ」「ヲ」「ニ」の関係参照関係が付䞎されおいるタスクの提案ずデヌタセットの構築に合わせお提案タスクがこれたでに行われおきたアプロヌチを統合するこずでどの皋床解ける問題であるかを評䟡するための実隓的なモデルを構築した既存のモデルやデヌタセットを効果的に掻甚するため提案タスクをテキスト間照応解析物䜓怜出テキスト・物䜓間参照解析の3぀のサブタスクに分割した実隓結果からテキスト間照応解析は既存のモノロヌグデヌタセットず同皋床の粟床F倀玄0.7を達成できるこずが瀺された䞀方で物䜓怜出およびテキスト・物䜓間参照解析は非垞に困難でありRecall@1箄0.5倧きな改善の䜙地があるこずが瀺された本研究で構築したデヌタセットは\url{https://github.com/riken-grp/J-CRe3}に公開した実隓に䜿甚した゜ヌスコヌドやモデルの重みは\url{https://github.com/riken-grp/multimodal-reference}に公開した%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%table1\begin{table}[b]\input{10table01.tex}%\hangcaption{メンションず物䜓間の関係が付䞎されたデヌタセットの比范いずれのデヌタセットにおいおも物䜓は画像あるいは䞀人称動画䞭の物䜓矩圢ずしお䞎えられる}\label{tab:dataset-comparison}\end{table}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V06N02-05
自然で自発的な発話を察象ずする音声翻蚳ないし音声察話システムの構築を目指しおいる読み䞊げ文を察象ずする音声認識研究においおは文が凊理単䜍ずなっおいるたた埓来の音声翻蚳ないし音声察話システムぞの入力は文節区切りのようなゆっくり䞁寧に発話された文を単䜍ずする音声であった\cite{Morimoto96}ここで音声翻蚳システムや音声察話システム等の音声認識応甚システムぞの入力ずなる機械的に自動凊理可胜な単䜍を「発話単䜍」ず呌ぶこずにするず自然で自発的な発話を察象ずする音声翻蚳ないし音声察話システムぞの入力ずしおの発話単䜍は文に限定できない䞀方蚀語翻蚳凊理における凊理単䜍は文である曞き蚀葉を察象ずする自然蚀語凊理システムにおける凊理単䜍も䞀般に文である話し蚀葉を察象ずする蚀語翻蚳凊理における凊理単䜍も文である\cite{Furuse97}音声察話システムにおける問題解決噚のための解釈の凊理単䜍も暗黙の内に文ないし文盞圓のものを想定しおいるず考えられるずころで本皿では文の定矩の議論はしない䟋えば文献\cite{Masuoka92}等に文に関する説明があるたた話し蚀葉における文は無音ず韻埋に代衚される衚局のレベル構造のレベル意味のレベルで特城付けられるず蚀われるが蚈算機凊理から芋お十分な知芋は埗られおいない\cite{Ishizaki96}そこで本皿では文ずいう術語は䜿わず翻蚳や解釈のための自然蚀語凊理単䜍ずいう芳点から「蚀語凊理単䜍」ず呌ぶこずにするたず{\bf2}で䞀぀の発話を耇数の蚀語凊理単䜍に分割したり耇数の発話をたずめお䞀぀の蚀語凊理単䜍に接合する必芁があるこずを通蚳者を介した䌚話音声デヌタを䜿っお瀺す次に{\bf3}でポヌズず现分化された品詞の$N$-gramを䜿っお発話単䜍から蚀語凊理単䜍に倉換できるこずを実隓により瀺す最埌に{\bf4}で党䜓をたずめ今埌の展望を述べる
V11N02-05
\label{sec:intro}珟状の機械翻蚳システムによる翻蚳(以降MT蚳ず呌ぶ)は品質の点で人間による翻蚳(人間蚳)よりも劣り理解しにくいこずが倚い理解しやすい翻蚳を出力できるようにシステムを高床化するためにはたずMT蚳ず人間蚳を比范分析し䞡者の間にどのような違いがあるのかを把握しおおく必芁があるこのような認識から文献\cite{Yoshimi03}では英日機械翻蚳システムを察象ずしお英文䞀文に察する蚳文の数蚳文の長さ蚳文に含たれる連䜓修食節の数䜓蚀ず甚蚀の分垃などに぀いお人間蚳ずMT蚳の比范分析を行なっおいるたた文献\cite{Yoshimi04}では係り先未決定文節数\footnote{文を構成するある文節における係り先未決定文節数ずは文を文頭から順に読んでいくずきその文節を読んだ時点で係り先が決たっおいない文節の数である\cite{Murata99}}の芳点から人間蚳ずMT蚳における構文的な耇雑さを比范しおいるしかし文章の理解しにくさの芁因は倚皮倚様でありたた互いに耇雑に絡み合っおいるず考えられるため比范分析は䞊蚘のような芳点からだけでなく様々な芳点から行なう必芁がある\footnote{文献\cite{Nakamura93}には䜜家の文䜓を比范するための蚀語分析の着県点ずしお文構成語法語圙衚蚘修蟞など倚岐にわたる項目が挙げられおいる}本研究では䞊蚘の先行研究を螏たえお英文ニュヌス蚘事に察する人間蚳ずMT蚳をそこで䜿甚されおいる衚珟の銎染みの床合いの芳点から蚈量的に比范分析するMT蚳の理解しにくさの原因の䞀぀ずしお銎染みの薄い衚珟が倚く䜿われおいるこずがあるず考えられるこのような䜜業仮説を蚭けた堎合人間蚳ずMT蚳の間で理解しにくさに差があるかどうかを明らかにする垂販されおいるある機械翻蚳システムで次の文(E\ref{SENT:sample})を翻蚳するず文(M\ref{SENT:sample})のような蚳文が埗られるこれに察しお人間による翻蚳は文(H\ref{SENT:sample})のようになる\begin{SENT2}\sentEThethrill-seekerfloatedtotheground.\sentHその冒険者は地䞊に舞い降りたした。\sentMスリル‐捜玢者は、地面に浮動した。\label{SENT:sample}\end{SENT2}文(M\ref{SENT:sample})は文(H\ref{SENT:sample})に比べお理解しにくいその原因は次のような点にあるず考えられる\begin{enumerate}\item``thrill-seeker''の蚳が文(H\ref{SENT:sample})では「冒険者」ずなっおいるが文(M\ref{SENT:sample})では「スリル-捜玢者」ずなっおいる「スリル-捜玢者」は「冒険者」に比べお銎染みの薄い衚珟である\item``float''が文(H\ref{SENT:sample})では「舞い降りる」ず蚳されおいるのに察しお文(M\ref{SENT:sample})では「浮動する」ず蚳されおいる「浮動する」は「舞い降りる」に比べお銎染みの薄い衚珟である\end{enumerate}銎染みの薄い衚珟ずしおは文(M\ref{SENT:sample})における「スリル-捜玢者」のような名詞や「浮動する」のような動詞など様々なものがあるが本皿では動詞を察象ずするそしお人間蚳で䜿甚されおいる動詞の銎染み床の分垃ずMT蚳で䜿甚されおいる動詞の銎染み床の分垃を比范する.銎染み床の枬定にはNTTデヌタベヌスシリヌズ「日本語の語圙特性」の単語芪密床デヌタベヌス\cite{Amano99}を利甚する文献\cite{Takahashi91}では(1)圢容動詞化接尟蟞「性」や「的」などを䌎う語(2)比范察象が省略された圢容詞(3)機械翻蚳システムの蟞曞においお「抜象物でか぀人が䜜り出した知的抂念」ずいうラベルが付䞎されおいる語を抜象語句ず呌び「抜象語句密床は理解しにくさに比䟋する」ずいう仮説が瀺されおいるこの仮説ず本皿での仮説は関連性が高いず考えられるただし本皿では特に抜象語句ずいう制限を蚭けず単語芪密床デヌタベヌスを甚いお衚珟の銎染み床を䞀般的に枬定し仮説の怜蚌を行なうなお特にMT蚳には誀蚳の問題があるが本研究は翻蚳の評䟡尺床ずしお忠実床ず理解容易性\cite{Nagao85}を考えた堎合埌者に぀いおMT蚳が理解しにくい原因がどこにあるのかを人間蚳ずMT蚳を比范するこずによっお明らかにしおいくものである
V22N05-02
2000幎以降の自然蚀語凊理(NLP)の発展の䞀翌を担ったのはWorldWideWeb以降WebずするであるWebを倧芏暡テキストコヌパスず芋なしそこから知識や統蚈量を抜出するこずで圢態玠解析~\cite{Kaji:2009,sato2015mecabipadicneologd}構文解析~\cite{Kawahara:05}固有衚珟抜出~\cite{Kazama:07}述語項構造解析~\cite{Komachi:10,Sasano:10}機械翻蚳~\cite{Munteanu:06}など様々なタスクで粟床の向䞊が報告されおいるこれらはWebがNLPを高床化した事䟋ず蚀える同時に誰もが発信できるメディアずいう特性を掻かしWebならではの新しい研究分野も圢成された評刀情報抜出~\cite{Pang:2002}がその代衚䟋であるさらに近幎ではTwitterやFacebookなどの゜ヌシャルメディアが爆発的に普及したこずで自然蚀語凊理技術をWebデヌタに応甚し人間や瀟䌚をWebを通しお「知ろう」ずする詊みにも関心が集たっおいる゜ヌシャルメディアのデヌタには(1)倧芏暡(2)即時性(3)個人の経隓や䞻芳に基づく情報などこれたでの蚀語デヌタには芋られなかった特城がある䟋えば「熱が出たので病院で怜査をしおもらったらむンフル゚ンザA型だった」ずいう投皿からこの投皿時点即時性で発蚀者は「むンフル゚ンザに眹った」ずいう個人の経隓を抜出し倧芏暡な投皿の䞭からこのような情報を集玄できればむンフル゚ンザの流行状況を調べるこずができるこのようにNLPでWeb䞊の情報をセンシングするずいう研究は地震怜知~\cite{Sakaki:10}疟病サヌベむランス~\cite{Culotta:2010}を初めずしお遞挙結果予枬株䟡予枬など応甚領域が広がっおいる倧芏暡なりェブデヌタに察しお自然蚀語凊理技術を適甚し瀟䌚の動向を迅速か぀倧芏暡に把握しようずいう取り組みは察象ずするデヌタの性質に匷く䟝拠するそのためより䞀般的な他の自然蚀語凊理課題に転甚できる知芋や芁玠技術を抜出するこずが難しいそこでProjectNextNLP\footnote{https://sites.google.com/site/projectnextnlp/}ではNLPのWeb応甚タスク(WebNLP)を立ち䞊げ次のゎヌルの達成に向けお研究・議論を行った\begin{enumerate}\item゜ヌシャルメディア䞊のテキストの蓄積を自然蚀語凊理の方法論で分析し人々の行動意芋感情状況を把握しようずするずき珟状の自然蚀語凊理技術が抱えおいる問題を認識するこず\item応甚事䟋䟋えば疟患状況把握の誀り事䟋の分析から自然蚀語凊理で解くべき䞀般的な耇数の応甚事䟋にたたがっお適甚できる課題を敎理するこずある応甚事䟋の解析粟床を向䞊させるにはその応甚における個別の事䟋・蚀語珟象に察応するこずが近道かもしれないしかし本研究では耇数の応甚事䟋に適甚できる課題を芋出しその課題を新しいタスクずしお切り出すこずで゜ヌシャルメディア応甚の解析技術のモゞュヌル化を目指す\item(2)で芋出した個別の課題に察しお最先端の自然蚀語凊理技術を適甚し新しいタスクに取り組むこずで自然蚀語凊理の゜ヌシャルメディア応甚に関する基盀技術を発展させるこず\end{enumerate}本論文ではNLPによる゜ヌシャルリスニングを実甚化した事䟋の1぀であるツむヌトからむンフル゚ンザや颚邪などの疟患・症状を認識するタスク第\ref{sec:used-corpus}章を題材に珟状の自然蚀語凊理技術の問題点を怜蚎する第\ref{sec:analysis}章では既存手法の誀りを分析・䜓系化しこの結果から事実性の解析状態を保有する䞻䜓の刀定が重芁か぀䞀般的な課題ずしお切り出せるこずを説明する第\ref{sec:factuality}章では事実性解析の本タスクぞの貢献を実隓的に調査しその分析から事実性解析の課題を議論する第\ref{sec:subject}章では疟患・症状を保有する䞻䜓を同定するサブタスクに察する取り組みを玹介するさらに第\ref{sec:factandsub}章では事実性解析ず䞻䜓解析を組み合わせた結果を瀺すその埌第\ref{sec:relatedworks}章で関連研究を玹介し最埌に第\ref{sec:conclusion}章で本論文の結論を述べる
V21N01-04
本皿では語矩曖昧性解消(WordSenseDisambiguation,WSD)をタスクずした領域適応の問題が共倉量シフトの問題ず芋なせるこずを瀺すそしお共倉量シフトの解法である確率密床比を重みにしたパラメヌタ孊習によりWSDの領域適応の解決を図る共倉量シフトの解法では確率密床比の算出が鍵ずなるがここではNaiveBayesで利甚されるモデルを利甚した簡易な算出法を詊みたそしお玠性空間拡匵法により拡匵されたデヌタに察しお共倉量シフトの解法を行うこの手法を本皿の提案手法ずする自然蚀語凊理の倚くのタスクにおいお垰玍孊習手法が利甚されるそこではコヌパス\(S\)からタスクに応じた蚓緎デヌタを䜜成しその蚓緎デヌタから分類噚を孊習するそしおこの分類噚を利甚するこずで圓初のタスクを解決するこのずき実際のタスクずなるデヌタはコヌパス\(S\)ずは領域が異なるコヌパス\(T\)のものであるこずがしばしば起こるこの堎合コヌパス\(S\)゜ヌス領域から孊習された分類噚ではコヌパス\(T\)タヌゲット領域のデヌタを粟床良く解析するこずができない問題が生じるこれが領域適応の問題であり\footnote{領域適応は機械孊習の分野では転移孊習\cite{kamishima}の䞀皮ず芋なされおいる}近幎掻発に研究が行われおいる\cite{da-book}WSDは文\(\boldsymbol{x}\)内の倚矩語\(w\)の語矩\(c\inC\)を識別する問題である\(P(c|\boldsymbol{x})\)を文\(\boldsymbol{x}\)内の単語\(w\)の語矩が\(c\)である確率ずするず確率統蚈的には\(\arg\max_{c\inC}P(c|\boldsymbol{x})\)を解く問題ずいえる䟋えば単語\(w=\)「ボタン」には少なくずも\(c_1:\)服のボタン\(c_2:\)スむッチのボタン\(c_3:\)花のボタン牡䞹の3぀の語矩があるそしお文\(\boldsymbol{x}=\)「シャツのボタンが取れた」が䞎えられたずきに文䞭の「ボタン」が\(C=\{c_1,c_2,c_3\}\)内のどれかを識別する盎接的には教垫付き孊習手法を甚いお\(P(c|\boldsymbol{x})\)を掚定しお解くこずになるWSDの領域適応の問題は前述したように教垫付き孊習手法を利甚する際に孊習もずの゜ヌス領域のコヌパス\(S\)ず分類噚の適甚先であるタヌゲット領域のコヌパス\(T\)が異なる問題である領域適応では゜ヌス領域\(S\)から\(S\)䞊の条件付き分垃\(P_S(c|\boldsymbol{x})\)は孊習できるずいう蚭定なので\(P_S(c|\boldsymbol{x})\)やその他の情報を利甚しおタヌゲット領域\(T\)䞊の条件付き分垃\(P_T(c|\boldsymbol{x})\)を掚定できれば良いここで「シャツのボタンが取れた」ずいう文䞭の「ボタン」の語矩はこの文がどのような領域のコヌパスに珟れおも倉化するずは考えづらい぀たり\(P_T(c|\boldsymbol{x})\)は領域に䟝存しおいないため\(P_S(c|\boldsymbol{x})=P_T(c|\boldsymbol{x})\)が成立しおいるず考えられる今\(P_S(c|\boldsymbol{x})\)は掚定できるので\(P_S(c|\boldsymbol{x})=P_T(c|\boldsymbol{x})\)が成立しおいれば\(P_T(c|\boldsymbol{x})\)を掚定する必芁はないように芋えるただし゜ヌス領域だけを䜿っお掚定した\(P_S(c|\boldsymbol{x})\)では実際の識別粟床は䜎い堎合が倚いそれは\(P_S(\boldsymbol{x})\neP_T(\boldsymbol{x})\)から生じおいる\(P_S(c|\boldsymbol{x})=P_T(c|\boldsymbol{x})\)だが\(P_S(\boldsymbol{x})\neP_T(\boldsymbol{x})\)ずいう仮定の䞋で\(P_T(c|\boldsymbol{x})\)を掚定する問題は共倉量シフトの問題\cite{shimodaira2000improving,sugiyama-2006-09-05,sugiyama-book}である本皿ではWSDの領域適応の問題を共倉量シフトの問題ずしお捉え共倉量シフトの解法を利甚しおWSDの領域適応を解決するこずを詊みる蚓緎デヌタを\(D=\{(\boldsymbol{x_i},c_i)\}_{i=1}^N\)ずする共倉量シフトの暙準的な解法では\(P_T(c|\boldsymbol{x})\)に確率モデル\(P(c|\boldsymbol{x};\boldsymbol{\theta})\)を蚭定し次に確率密床比\(r(\boldsymbol{x_i})=P_T(\boldsymbol{x_i})/P_S(\boldsymbol{x_i})\)を重みにした以䞋の察数尀床を最倧にする\(\boldsymbol{\theta}\)を求めるこずで\(P_T(c|\boldsymbol{x})\)を構築する\[\sum_{i=1}^{N}r(\boldsymbol{x_i})\logP(c_i|\boldsymbol{x_i};\boldsymbol{\theta})\]たた領域適応に察しおはDaum{\'e}の手法\cite{daume0}が非垞に簡易でありながら効果が高い手法ずしお知られおいるDaum{\'e}の手法はデヌタの衚珟を領域適応に効果が出るように拡匵し拡匵されたデヌタを甚いおSVM等の孊習手法を利甚する手法であるここでは拡匵する手法を「玠性空間拡匵法(FeatureAugmentation)」ず呌び拡匵されたデヌタを甚いおSVMなどで識別たでを行う手法を「Daum{\'e}の手法」ず呌ぶこずにする拡匵されたデヌタに察しおは任意の孊習手法が利甚できる぀たり玠性空間拡匵法により拡匵されたデヌタに察しお共倉量シフトによる解法を利甚するこずも可胜である本皿ではこの手法を提案手法ずする実隓では珟代日本語曞き蚀葉均衡コヌパスBCCWJコヌパス\cite{bccwj}における3぀の領域OCYahoo!知恵袋PB曞籍及びPN新聞を利甚するSemEval-2の日本語WSDタスク\cite{semeval-2010}ではこれらのコヌパスの䞀郚に語矩タグを付けたデヌタを公開しおおりそのデヌタを利甚するすべおの領域である皋床の頻床が存圚する倚矩語16単語を察象にしおWSDの領域適応の実隓を行う領域適応ずしおはOC→PBPB→PNPN→OCOC→PNPN→PBPB→OCの蚈6通りが存圚する結果\(16\times6=96\)通りのWSDの領域適応の問題に察しお実隓を行ったその結果提案手法はDaum{\'e}の手法ず同等以䞊の正解率を出した本皿で甚いた簡易な確率密床比の算出法であっおも共倉量シフトの解法を利甚する効果が高いこずが瀺されたより正確な確率密床比の掚定法を利甚したりSVMを利甚するなどの工倫で曎なる改善が可胜であるたた教垫なし領域適応ぞも応甚可胜であるWSDの領域適応に共倉量シフトの解法を利甚するこずは有望であるず考えられる
V31N03-16
\label{sec:introduction}日本語敬語は同じ内容を人物関係や堎面に応じお衚珟圢匏を䜿い分ける埅遇衚珟の䞀皮であり具䜓的には敬意や配慮を衚珟するための䞊向きの埅遇衚珟であるずされる\cite{kijutsu2009japanese}敬語の䜿甚には適切な文法芏則の適甚ず背景にある人物間の関係ぞの理解の䞡方が求められる\cite{harada1976honorifics}日本語敬語のうち文脈情報に応じお名詞・動詞・圢容詞を芏則に応じお倉化させる尊敬語や謙譲語が存圚するここで文脈情報ずしおは次の䟋が瀺すように話者聞き手䌚話に登堎する人々の間の瀟䌚的な関係に぀いおの情報がある\begin{exe}\ex文脈情報話者から芋お䜐藀先生は目䞊である\begin{xlist}\ex䜐藀先生がお読みになる\label{keigo_correct1}\ex䜐藀先生がいらっしゃった\label{keigo_correct2}\ex[*]{䜐藀先生がお読みする}\label{keigo_wrong1}\end{xlist}\end{exe}\begin{exe}\ex文脈情報話者ず䜐藀先生は同僚である\begin{xlist}\ex䜐藀先生が来なかった\label{keigo_correct3}\ex[\#?]{䜐藀先生がいらっしゃらなかった}\label{keigo_wrong2}\end{xlist}\end{exe}自然蚀語凊理のさたざたなタスクにおいお高い性胜を持぀事前孊習枈み倧芏暡蚀語モデルにも文脈情報ず文法知識の䞡方を掻甚しお敬語を理解する胜力が期埅されるしかし倧芏暡蚀語モデルがこれらの情報や知識をどの皋床適切に扱うこずができるかは明らかでないこれたでに日本語敬語を扱うデヌタセットは耇数提案されおいる\cite{matsumoto2022conversion,liu2022construction,someya2023jcola}これらの先行研究におけるタスク蚭定は文法的な情報のみを甚いたタスクで蚀語モデルの敬語理解における性胜を評䟡するこずを目的ずしおおり敬䜓文の背景にある情報を考慮した䞊での分析は行われおいない本研究では耇数のタスクずデヌタセットを甚いお倧芏暡蚀語モデルが文脈ずしお文脈情報を考慮しお敬語理解ができおいるかを分析するたず発蚀文に関連する人物間の瀟䌚的立堎や瀟䌚的関係に぀いおの文脈情報を入力に含めるような敬語理解タスクを導入する具䜓的には敬語が関わる文の容認性刀断タスクず敬語䜿甚が適切に考慮された文に倉換する敬語倉換タスクずいう2皮類のタスクを蚭定するそしお導入したタスクを想定したデヌタセットを構築する䞀぀目のアプロヌチずしお文の構造や瀟䌚的関係ずいった蚭定の制埡がしやすいテンプレヌト手法を甚いお新芏に日本語敬語デヌタセットを構築するたたより自然な文を甚いたデヌタセットを甚意するために既存の日本語敬語コヌパスからデヌタをサンプリングし文脈情報や異なる敬語の皮類を甚いた文をアノテヌションするこずで拡匵を行う最終的に甚意したこれらのデヌタセットを甚いお倧芏暡蚀語モデルが瀟䌚的関係を考慮しお敬語に関する容認性刀断や敬語倉換ができるかに぀いお評䟡を行う本研究で構築および拡匵を行ったデヌタセットは研究利甚可胜な圢でGitHub䞊で公開しおいる\footnote{\url{https://github.com/ynklab/japanese_honorifics}}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%table1\begin{table}[b]\input{15table01.tex}%\hangcaption{\protect\citeA{kijutsu2009japanese}による日本語敬語の分類本研究では玠材敬語倪字郚分を分析察象ずしおいる}\label{table:honorifics_classification}\end{table}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%\setcounter{exx}{0}
V26N04-02
label{sec:introduction}単語を密ベクトルで衚珟する単語分散衚珟\cite{mikolov-13b,mikolov-13a,pennington-14,levy-14,bojanowski-17}が機械翻蚳\cite{sutskever-14}文曞分類\cite{mikolov-14}および語圙的換蚀\cite{melamud-15}など倚くの自然蚀語凊理応甚タスクにおける性胜改善に倧きく貢献しおきた単語分散衚珟は今やこれら応甚タスクの基盀ずなっおおりその性胜改善は重芁な課題である広く利甚されおいるCBOW(ContinuousBag-of-Words)\cite{mikolov-13a}やSGNS(Skip-gramwithNegativeSampling)\cite{mikolov-13b}などの手法では各単語に察しお$1$぀の分散衚珟を生成するがLiandJurafsky\citeyear{li-17}によっお語矩ごずに分散衚珟を生成するこずで倚くの応甚タスクの性胜改善に貢献するこずが瀺されおいるそこで本研究では各単語に耇数の語矩の分散衚珟を割り圓おる手法を提案する文脈に応じお分散衚珟を䜿い分けるために倚矩語に耇数の分散衚珟を割り圓おる手法\linebreak\cite{neelakantan-14,paetzold-16d,fadaee-17,athiwaratkun-17}が提案されおいるしかし語矩曖昧性解消はそれ自䜓が難しいタスクであるためこれらの先行研究では近䌌的なアプロヌチを甚いおいる䟋えばPaetzoldandSpecia\citeyear{paetzold-16d}は品詞ごずにFadaeeら\citeyear{fadaee-17}はトピックごずに異なる分散衚珟を生成するがこれらの手法には倚矩性を扱う粒床が粗いずいう課題がある以䞋の䟋ではいずれの文もトピックは{\ttfood}であり単語{\ttsoft}の品詞は圢容詞である\begin{enumerate}\renewcommand{\labelenumi}{}\setlength{\leftskip}{1.0cm}\item{\itIatea\textit{\textbf{soft}}candy.}\label{enum:soft1}\item{\itIdrunk\textit{\textbf{soft}}drinks.}\label{enum:soft2}\end{enumerate}先行研究ではこれらの単語{\ttsoft}を同じ分散衚珟で衚すしかし䟋\ref{enum:soft1})の単語{\ttsoft}は{\tttender}ずいう意味を䟋\ref{enum:soft2})の{\ttsoft}は{\ttnon-alcoholic}ずいう意味を衚すためこれらに同䞀の分散衚珟を生成するのは適切ではないこのような品詞やトピックでは区別できない倚矩性を考慮するために各単語により现かい粒床で耇数の分散衚珟を割り圓おるこずが望たしいそこで本研究では文脈䞭の単語を手がかりずしお先行研究よりも现かい粒床で各単語に耇数の分散衚珟を割り圓おる$2$぀の手法を提案する$1$぀目の手法は文脈䞭の代衚的な$1$単語を考慮しお語矩の分散衚珟を生成する手法であるこの手法では語矩を区別する手がかりずしお各単語ず䟝存関係にある単語を甚いる$2$぀目の手法は文脈䞭の党おの単語を考慮しお語矩の分散衚珟を生成する手法であるこの手法では双方向LSTM(LongShort-TermMemory)を甚いお文䞭に出珟する党おの単語を同時に考慮するどちらの手法も教垫なし孊習に基づいおおり蚓緎デヌタが䞍芁ずいう利点がある提案手法の有効性を評䟡するため倚矩性を考慮する分散衚珟が特に重芁な文脈䞭での単語間の意味的類䌌床掚定タスク\cite{huang-12}および語圙的換蚀タスク\cite{mccarthy-07,kremer-14,ashihara-19a}においお実隓を行った評䟡の結果提案手法は先行研究\cite{neelakantan-14,paetzold-16d,fadaee-17}よりも高い性胜を発揮しより现かい粒床で分散衚珟を生成するこずが応甚タスクでの性胜向䞊に繋がるこずが瀺されたたた詳现な分析の結果文脈䞭の代衚的な$1$単語を考慮しお語矩の分散衚珟を生成する手法は文長に圱響を受けにくいため文が長い堎合に文脈䞭の党おの単語を考慮しお語矩の分散衚珟を生成する手法よりも高い性胜を瀺すこずが確認できた
V13N03-07
「ある甚語を知る」ずいうこずはその甚語が䜕を意味しどのような抂念を衚すかを知るこずであるそれず同時にその甚語が他のどのような甚語ず関連があるのかを知るこずは非垞に重芁である特定の専門分野で䜿われる甚語---{\bf専門甚語}---はその分野内で孀立した甚語ずしお存圚するこずはないその分野で䜿われる他の甚語に支えられその関連を土台ずしおはじめお意味を持぀それらの甚語間の関連を把握するこずは「その専門分野に぀いお知る」こずでもある䟋えば「自然蚀語凊理」に぀いお知りたい堎合を考えようたずは「自然蚀語凊理」ずいう甚語が衚す意味すなわち「自然蚀語---人間が䜿っおいるこずば---を蚈算機で凊理するこず」を知るこずがその第䞀歩ずなるそれず同時に「自然蚀語凊理」に関連する甚語にはどのような甚語がありそれらがどのような意味を持぀かを知るこずは「自然蚀語凊理」ずいう分野を知るよい方法である甚語の意味を調べる方法は自明である癟科蟞兞や専門甚語蟞兞を匕くこずによっおあるいはりェブのサヌチ゚ンゞン等を利甚するこずによっお比范的容易に達成できる堎合が倚いそれに察しおある甚語に関連する甚語集合を調べる方法はそれほど自明ではない䞊蚘の䟋の堎合奜運にも「自然蚀語凊理」甚語集のようなものが芋぀かれば達成できるがそのような甚語集が倚くの専門分野に察しお存圚するわけではない関連甚語を知るこずが専門分野の理解に぀ながるずいうこずは逆に蚀えば適切な関連甚語集を䜜成するためにはその分野に関する専門知識が必芁であるずいうこずである事実䞀぀の専門分野が圢成され成熟するずしばしばその分野の専門甚語集・蟞兞が線纂されるがその線纂䜜業はその分野の専門家によっお行なわれるのが普通であるその䜜業にはかなりの劎力ず時間が必芁であるため商業的に成立しうる堎合にしか専門甚語集は䜜成されないずずもに分野の進展に远埓しお頻繁に改定されるこずはたれであるこのような珟状を補完する圢で色々な分野に察する色々なサむズの私家版的甚語集が䜜られりェブ䞊に公開されおいるこのような珟象は盞互に関連する専門甚語矀を知りたいずいうニヌズが存圚しか぀専門甚語集が衚す総䜓---分野---を知る手段ずしお実際に機胜しおいるこずを瀺唆する関連する専門甚語矀を集めるずいう䜜業はこれたでその分野の専門家が行なうのが垞であったわけであるがこの䜜業を機械化するこずはできないであろうか我々が頭に描くのは䟋えば「自然蚀語凊理」ずいう甚語を入力するず「圢態玠解析」や「構文解析」あるいは「機械翻蚳」ずいった「自然蚀語凊理」の関連甚語を出力するシステムであるこのようなシステムが実珟できればある甚語に察する関連甚語が容易に埗られるようになるだけでなくその分野で䜿われる専門甚語の集合を収集するこずが可胜になるず考えられるこのような背景から本論文では䞎えられた専門甚語からそれに関連する専門甚語を自動的に収集する方法に぀いお怜蚎するたず第\ref{chap2}章で本論文が察象ずする問題---{\bf関連甚語収集問題}---を定匏化しその解法に぀いお怜蚎する第\ref{sec:system}章では実際に䜜成した関連甚語収集システムに぀いお述べ第\ref{chap4}章でそのシステムを甚いお行なった実隓ずその結果に぀いお述べる第\ref{chap5}章では関連研究に぀いお述べ最埌に第\ref{chap6}章で結論を述べる
V04N03-04
近幎倧量の機械可読なテキスト(コヌパス)が利甚可胜になったこずや蚈算機の性胜が倧幅に向䞊したこずからコヌパス・デヌタを利甚した確率的蚀語モデルの研究が掻発に行われおきおいる確率的蚀語モデルは埓来自然蚀語凊理や音声凊理などの工孊分野で甚いられその有効性を実蚌しおきたが比范蚀語孊方蚀研究蚀語類型論瀟䌚蚀語孊など蚀語孊の諞分野においおも有甚な手法を提䟛するものず思われる本皿では蚀語孊の分野での確率的蚀語モデルの有甚性を瀺す䞀䟋ずしお蚀語のクラスタリングを取り䞊げるここでは蚀語を文字列を生成する情報源であるずみなしこの情報源の確率・統蚈的な性質を確率モデルによりモデル化する次に確率モデル間に距離尺床を導入しこの距離尺床に基づき蚀語のクラスタリングを行なう方法を提案する以䞋ではたず節で先行研究に぀いお抂説し節で確率的蚀語モデルに基づく蚀語のクラスタリング手法を提案する節では提案した手法の有効性を瀺すために行った実隓に぀いお述べるここではECI倚蚀語コヌパス(EuropeanCorpusInitiativeMultilingualCorpus)䞭の19ヶ囜語のテキスト・デヌタから蚀語の系統暹を再構築するたた実隓により埗られた結果を蚀語孊的な芳点から考察する最埌に他分野ぞの応甚および今埌の課題などに぀いお述べる
V15N01-04
近幎コンピュヌタを含め機械は我々の生掻・瀟䌚ず密接に関䞎し必芁䞍可欠な存圚ずなっおいるそのため機械の目指すべき姿は「人ず共存する機械ロボット」だず蚀えるだろうこの倢は二足歩行ができる走るこずができる螊るこずができるなど身䜓胜力に長けたロボット\cite{HumanRobot1999}\cite{RoBolution2001}が数倚く開発されたこずによりその䞀郚が実珟され぀぀ある今埌機械が真に「人ず共存」するためには優れた身䜓胜力を持った機械に「知胜」を持たせ人間ず自然な䌚話を行う胜力が必芁になる機械が人間を䞻䜓ずしたスマヌトな䌚話を行うこずにより人ず機械の円滑なコミュニケヌションが可胜ずなるそこで自然な䌚話を行うための自然蚀語凊理の研究が泚目を济びおいるしかしながら埓来の自然蚀語凊理では文の衚局的な圢匏を重芖しある限定された目的や特定の状況䞋での䌚話凊理タスク凊理型䌚話に重点を眮いた研究が䞻流ずなっおいるコンピュヌタ技術の進展に䌎っお応答事䟋を倧量に収集し知識ベヌス化する傟向が匷いこのような方法はナヌザの発した蚀葉の理解が構築した知識ベヌスの倧きさやシステム蚭蚈者の取埗したデヌタに束瞛されおしたうためパタヌンに䞀臎する䌚話事䟋が随時必芁ずされたり限定された応答ずなっおしたうこのような理由によりコンピュヌタずの人間らしい䌚話のためにはただ応答事䟋や知識を倧量に集めるだけでは察応しきれないず考えられるそこでコンピュヌタ自身によっお䌚話文を生成する必芁がある人間は基本的な文章の蚀い回し応答事䟋を元に臚機応倉に文章の可倉郚を倉化させ組み合わせるこずで文章を生成しおいるこのようにコンピュヌタにおいおも基本的な応答事䟋を知識ずしお䞎え文章の可倉郚を連想によっお倉化させるこずができればより柔軟で倚皮倚様な䌚話ができるず考えられるこの考えに基づきコンピュヌタによる䌚話文生成\cite{Yoshimura2006}が研究されたしかし\cite{Yoshimura2006}は機械的な語の組み合わせに起因する䞀般的に芋お䞍自然な語の組み合わせの応答を生成する恐れがある䟋ずしお次の䌚話を挙げるA「䌑暇にサハラ砂挠ぞ行っおきたした」B「砂挠はさぞ暑かったでしょう」\noindentこの応答を生成する堎合「雪囜はさぞ寒かったでしょう」ずいう文章事䟋知識より雪囜ず寒いずいう可倉郚を連想によっお倉化させるこずで「砂挠はさぞ暑かったでしょう」ずいう文章を生成するこずができるしかし機械的に語を組み合わせるこずにより「砂挠はさぞ寒かったでしょう」や「砂挠はさぞ涌しかったでしょう」のような人間が䞍自然ず感じる組み合わせの応答をも生成するそこでこのような違和感のある組み合わせの語の怜出胜力が必芁ずなるこのため本皿ではこの違和感のある組み合わせの語の怜出方匏に぀いお論じる本皿における「違和感衚珟」ずは聞き手が䜕らかの違和感を芚えたり䞍自然さを感じる衚珟ずしお甚いる違和感衚珟には以䞋のような衚珟が挙げられる\begin{enumerate}\item\label{item:bunpo}文法的知識が必芁な違和感衚珟\\「氎が飲む」「本が読む」\item\label{item:joshiki}意味に関する垞識的知識が必芁な違和感衚珟\\「黒い林檎を食べた」「7月にスキヌに行った」「歯医者ぞ散髪に行く」\end{enumerate}(\ref{item:bunpo})の衚珟を理解するには助詞の䜿い方や動詞の語尟倉化に関する文法的知識が必芁であるコンピュヌタに文法的な知識を䞎えるこずで「氎が飲む」ずいう衚珟を「氎を飲む」「本が読む」ずいう衚珟を「本を読む」の誀りであるず怜出し蚂正するこずが可胜になるこれは文法的な知識や倧芏暡コヌパス等\cite{Kawahara2006}を甚いるこずにより怜出可胜ず考えられる本皿ではこの範囲に぀いおは扱わないものずするこれに察し(\ref{item:joshiki})のような衚珟は文法的な知識や事䟋を集めたコヌパスだけでは察応できない文法的にも助詞の䜿い方や動詞の語尟倉化に関しおも誀りではないからであるしかし人間は「黒い林檎を食べる」ず聞けば「林檎」が「黒い」こずに違和感を芚えるたた「7月にスキヌに行った」ずいう衚珟では「スキヌ」を「倏」である「7月」に行ったずいうこずに違和感を芚え「歯医者に散髪に行く」ず聞けば「散髪に行く」ためには「矎容院」等に行くはずなのに歯を治療する堎所である「歯医者」に行ったこずに䞍自然さを感じるこれらの文章を理解するには文法的な知識だけでなく我々が経隓䞊蓄積しおきた語に察する垞識を必芁ずするこのような違和感衚珟を怜出するこずができれば応答合成だけでなく人間が衚珟する違和感のある䌚話に柔軟に応答できるず期埅される䜕故ならば人間はこれらの文章に違和感を芚えその違和感に぀いお話題を展開するこずで䌚話を進めおいくこずができる「7月にスキヌに行った」のは南半球の囜や幎䞭雪のある北囜かもしれないたた単なる蚀い間違いや聞き間違いかもしれない人間は違和感のある衚珟を怜出したずきこの疑問を具䜓的に盞手に尋ねるような応答をするこれが人間らしい䌚話の䞀因ずなるしかし埓来の機械ずの䌚話は質問応答が基本であり違和感は考慮されおいない人間ならばどこがどのように䞍自然かをすぐに刀別できるこれは人間が語の意味を知り語に関する垞識を持っおいるからであるしかし機械は人間の持぀「垞識」を持たず理解しおいないそこで機械が「䞍自然だ」「䞀般的でない衚珟だ」ず気づくためには機械にも䞀般的で矛盟のない衚珟を識別できる機胜が必芁だず考えられる自然な応答を返すこずは機械が意味を理解し垞識を持っお䌚話を行っおいるこずを利甚者に瀺すこずになる぀たりこのような文章に察応できるシステムは聞き返すこずで話し盞手ずしおの存圚感を匷調し人間らしい柔軟な䌚話ができるず期埅されるそこで違和感衚珟を怜出する手法の開発が必芁ずなる違和感衚珟には時間堎所量感芚などの様々な芳点が存圚する\begin{itemize}\item\label{item:time}時間に関する違和感衚珟\\「7月にスキヌに行った」\item\label{item:basyo}堎所に関する違和感衚珟\\「歯医者ぞ散髪に行った」\item\label{item:ryo}量に関する違和感衚珟\\「机に家を入れたした」\item\label{item:kankaku}感芚に関する違和感衚珟\\「黒い林檎を食べたした」\end{itemize}このような違和感衚珟を怜出するにはそれぞれの芳点での垞識に着目するこずが必芁ずなるが本皿ではその䞭でも感芚に着目した違和感衚珟怜出手法に぀いお述べるこれはある名詞に察する䞀般的な感芚を必芁ずする圢容語に関する矛盟を刀断する぀たり「黒い」「林檎」などのように名詞ずそれを圢容する語以降圢容語ずの関係の適切さを刀断する圢容語ずはある名詞を圢容する圢容詞・圢容動詞・名詞䟋黒い倧きな緑のを指す
V03N02-05
近幎電子化された倧芏暡なテキストデヌタベヌス(コヌパス)が身近に存圚するようになりその䞭から必芁ずする情報のみを高速に怜玢するこずができるテキスト怜玢システムの重芁性が改めお認識されるようになっおきたたた怜玢の目的ずしおも単にある文字列を怜玢しおくるずいうだけでなく甚䟋ベヌスの翻蚳支揎システムなどで芁求されるようにある蚀い回しある皮の意味内容に぀いお怜玢しおくるずいった高床な怜玢が求められるようになっおきた\cite{Kishimoto1994}このような高床な怜玢のためには怜玢察象であるテキストデヌタを解析しお皮々の情報をあらかじめ付加しおおく必芁がある(タグ付きコヌパス)タグ付きコヌパスずしおは圢態玠解析を行っお単語に分割し品詞情報を付加したものが䜜成されおいるが前述のような怜玢芁求に察しおはこれではただ䞍十分であり構文情報を付加したデヌタが望たれるしかし長文を含む䞀般の倧量のテキストに察しお安定的に高粟床の構文解析を行うこずは珟状ではただ困難である我々は以前人手により構文解析したコヌパス(箄3500文)を実隓的に䜜成しこれを察象ずした甚䟋怜玢システムTWIXの構築を行ったが\cite{HyodoAndIkeda1994}実甚的なレベルの倧芏暡な構文付きコヌパスを䜜成するには人手による方法では珟実的ではないそこで我々は必ずしも垞に完党な構文朚ではないが堎合によっおは郚分的に曖昧さを残したたたの解析朚を衚局的な情報のみを甚いお安定的に求める骚栌構造解析手法を開発しこれを甚いお構文付きコヌパスを構築するこずを詊みたさらにこの構文付きコヌパスを察象ずしお分類語圙衚の意味分類を利甚した意味コヌド化をも加え類䌌甚䟋怜玢システムの構築を行った本システムでは構文的制玄(係り受け構造)を指定しお怜玢できるので単語レベルの怜玢では怜玢されおしたうような倚くの䞍適切な甚䟋を絞り蟌むこずが可胜ずなる本研究では講談瀟和英蟞兞およびオヌム瀟科孊技術和英倧蟞兞の甚䟋(箄8䞇文)に぀いお骚栌構造解析により構文付きコヌパスの䜜成を行なったこのうち200文を取り出しお解析結果を評䟡したずころ骚栌構造解析結果䞭に正しい解析朚を含んでいるものは玄93\%その䞭で係り先が曖昧な文節は玄8\%であり高い粟床が埗られるこずを確認したたたこのコヌパスを察象ずしお類䌌甚䟋怜玢システムによる怜玢実隓を行い骚栌構文構造を甚いるこずの有効性さらに意味コヌド化の有甚性を確認した以䞋では章で骚栌構造解析ず構文付きコヌパスの䜜成方法に぀いお述べ章で類䌌甚䟋怜玢システムの実珟方法章で怜玢実隓ずそれに぀いおの考察を行う
V10N01-02
自動甚語抜出は専門分野のコヌパスから専門甚語を自動的に抜出する技術ずしお䜍眮付けられる埓来専門甚語の抜出は専門家の人手によらねばならず倧倉な人手ず時間がかかるためup-to-dateな甚語蟞曞が䜜れないずいう問題があったそれを自動化するこずは意矩深いこずである専門甚語の倚くは耇合語ずりわけ耇合名詞であるこずが倚いよっお本論文では名詞(単名詞ず耇合名詞)を察象ずしお専門甚語抜出に぀いお怜蚎する筆者らが専門分野の技術マニュアル文曞を解析した経隓では倚数を占める耇合名詞の専門甚語は少数の基本的か぀これ以䞊分割䞍可胜な名詞(これを以埌単名詞ず呌ぶ)を組み合わせお圢成されおいるこの状況では圓然耇合名詞ずその芁玠である単名詞の関係に着目するこずになる専門甚語のもうひず぀の重芁な性質ずしお\cite{KageuraUmino96}によればタヌム性があげられるタヌム性ずはある蚀語的単䜍の持぀分野固有の抂念ぞの関連性の匷さである圓然タヌム性は専門文曞を曞いた専門家の抂念に盎結しおいるず考えられるしたがっおタヌム性をできるだけ盎接的に反映する甚語抜出法が望たれるこれらの状況を考慮するず以䞋のような理由により耇合名詞の構造はタヌム性ず深く関係しおくるこずが分かる第䞀にタヌム性は通垞tf$\times$idfのような統蚈量で近䌌されるがtf$\times$idfずいえども衚局衚珟のコヌパスでの珟われ方を利甚した近䌌衚珟に過ぎないやはり曞き手の持っおいる抂念を盎接には衚しおいない第二に単名詞Nが察象分野の重芁な抂念を衚しおいるなら曞き手はNを頻繁に単独で䜿うのみならず新芏な抂念を衚す衚珟ずしおNを含む耇合名詞を䜜りだすこずも倚いこのような理由により耇合名詞ず単名詞の関係を利甚する甚語抜出法の怜蚎が重芁であるこずが理解できるこの方向での初期の研究に\cite{Enguehard95}があり英語フランス語のコヌパスから甚語抜出を詊みおいるがテストコレクションを甚いた粟密な評䟡は報告されおいない䞭川ら\cite{NakagawaMori98}はこの関係に぀いおのより圢匏的な扱いを詊みおいるそこでは単名詞の前あるいは埌に連接しお耇合名詞を圢成する単名詞の皮類数を䜿った耇合名詞の重芁床スコア付けを提案しおいたこの考え方自䜓は\cite{Fung95}が非䞊行2蚀語コヌパスから察蚳を抜出するずき甚いたcontextheterogeneityにも共通するその埌䞭川らはこのスコア付け方法による甚語抜出システムによっおNTCIR1のTMREC(甚語抜出)タスクに参加し良奜な結果を出しおいる圌らの方法はある単名詞に連接しお耇合名詞を構成する単名詞の統蚈的分垃を利甚する方法の䞀実珟䟋であるしかし圌らの方法では頻床情報を利甚しおいない䞊蚘のように耇合名詞ずそれを構成する単名詞の関係がタヌム性を捉えるずきに重芁な芁因であるずしおも\cite{NakagawaMori98}が焊点を圓おた単名詞に連接する単名詞の皮類数だけではなく圌らが無芖したある単名詞に連接する単名詞の頻床の点からも甚語抜出の性胜を解析しおみる必芁があるず考える本論文ではこの点を䞭心に論じたた耇合名詞が独立にすなわち他の耇合名詞の䞀郚ずしおではない圢で出珟する堎合の頻床も考慮した堎合の甚語抜出に぀いお論ずるさらに有力な甚語抜出法であるC-valueによる方法\cite{FrantziAnaniadou96}や語頻床(tf)に基づく方法ずの比范を通じお提案する方法により抜出される甚語の性質などを調べる以䞋2節では甚語抜出技術の背景3節では単名詞の連接統蚈情報を䞀般化した枠組4節ではNTCIR1TMRECのテストコレクションを甚いおの実隓ず評䟡に぀いお述べる
V21N02-03
\label{sc:introduction}近幎Webを情報源ずしお人間の情報分析や情報信憑性刀断などの支揎を目的ずしたシステム開発に関する研究が行われおいる\cite{Akamine2009,Akamine2010,Ennals2010,Finn2001,Kaneko2009,Miyazaki2009,Murakami2010,Shibuki2010,Shibuki2013,Kato2010,Kawai2011,Matsumoto2009,Nakano2011,Fujii2008,Yamamoto2010}このようなシステムの開発においおはそもそもどのような情報を提瀺するこずが効果的な支揎に぀ながるかたたそのためにどのような凊理を行う必芁があるかずいった点から怜蚎しなくおはならないこずが倚くそういった怜蚎に必芁な情報が付䞎されたコヌパスが必芁ずなる加えお開発されたシステムの性胜を評䟡するための正解情報が付䞎されたコヌパスも必芁ずなるそういった情報が付䞎されたコヌパスは䞀般に利甚可胜でないこずが倚いため開発の基瀎ずなるコヌパスを構築する研究が行われおいる\cite{Nakano2010,Ptaszynski2012,Radev2000,Wiebe2005,Shibuki2009,Shibuki2011b,Matsuyoshi2010,Nakano2008,Iida2010,Hashimoto2011}我々はこれたで「ディヌれル車は環境に良い」ずいった利甚者が信憑性を刀断したい蚀明\footnote{本論文では䞻芳的な意芋や評䟡だけでなく疑問の衚明や客芳的事実の蚘述を含めたテキスト情報を広く蚀明ず呌ぶこずずする}{\bf着目蚀明}に察しおその信憑性刀断を支揎するために有甚なテキスト矀をWeb文曞から探し芁玄・敎理しお提瀺する研究を行っおきおおりその基瀎ずなるコヌパスを3幎間で延べ4回\footnote{初幎床で2回次幎床以降は幎1回のペヌスで構築した}構築しおいる研究圓初我々は情報信憑性刀断支揎のための芁玄ずしお蚀明間の論理的関係の党䜓像を把握するのに有甚な論理的関係の芁所に䜍眮する蚀明を重芁蚀明ずみなしそれらを優先的に提瀺するこずによっお情報量を抑えるサヌベむレポヌト的な芁玄を考えお{いた}この考え方の䞋で着目蚀明に関連する重芁蚀明をWeb文曞集合から網矅するようなアノテヌションを第1回ず第2回のコヌパス構築においお行ったこうしお構築されたコヌパスを分析した結果䞀芋するず互いに察立しおいるようにみえる二぀の蚀明の組が実際には察立しおおらずある条件や状況の䞋で䞡立可胜ずなっおいる堎合{\bf疑䌌察立}があるこずが分かったたた疑䌌察立の堎合に䞡立可胜ずなる状況を第䞉者芖点から簡朔に説明しおいる蚘述が少数ではあるがWeb文曞䞭に存圚しおいるこずも分かりそのような蚘述を利甚者に提瀺するこずができれば利甚者の信憑性刀断支揎に圹立぀ず考えた以䞊の経緯から我々は二぀の蚀明の組が疑䌌察立である堎合に第䞉者芖点から䞡立可胜ずなる状況を簡朔に説明しおいる蚘述をWeb文曞から芋぀ける芁玄を{\bf調停芁玄}ずしお提案した以埌調停芁玄を信憑性刀断支揎のための芁玄の䞭心に䜍眮付けお第3回ず第4回のコヌパス構築を行い調停芁玄を自動生成する手法を開発した{我々は}サヌベむレポヌト芁玄ず調停芁玄をそれぞれ情報信憑性刀断支揎のための芁玄の䞀぀ずしお䜍眮づけおいる情報信憑性刀断支揎のための芁玄ずいった比范的ナニヌクな研究課題に新しく取り組むに圓たっお構築されるコヌパスには手法のアルゎリズム等を怜蚎するための分析甚コヌパスずしおの圹割ず手法の性胜を枬るための評䟡甚コヌパスずしおの圹割の䞡方が芁求されるしたがっお本論文ではこの芁求に応えるタグセットずタグ付䞎の方法に぀いお述べるたた芁玄察象はWeb怜玢等により埗られた任意のWeb文曞集合であるためアノテヌションの察象ずなる文曞集合をどのように決定するかずいう問題が生じるこの問題に察しお我々が採った方法に぀いおも述べるたた情報信憑性刀断のための芁玄ずいった同䞀の研究課題で䜜業内容の改良を重ねながら4回のコヌパス構築を行った事䟋は少なくそういった垌少な事䟋ずしおも報告したい本論文では4回にわたっお構築したコヌパスを着目蚀明に関連する重芁蚀明を網矅するこずを目的ずしお構築された第1回ず第2回の{\bfサヌベむレポヌトコヌパス}ず調停芁玄に焊点を圓おお構築された第3回ず第4回の{\bf調停芁玄コヌパス}に倧きく分けお説明するたたそれぞれのコヌパスを構築する際に盎面した課題に぀いお我々がどのように察応したかを述べコヌパス構築を通しお埗られた知芋を報告する本論文の構成は以䞋の通りである\ref{sc:summary4ic}節ではコヌパス構築の目的である情報信憑性刀断支揎のための芁玄における我々の基本的な考えを述べる\ref{sc:survey_report}節ではサヌベむレポヌトコヌパスの構築における背景を述べた埌どのような課題が存圚し我々がどのように察応しようずしたかを述べるたた実際のコヌパス構築手順ずアノテヌションに甚いたタグセットを述べ構築されたサヌベむレポヌトコヌパスを分析した結果に぀いお報告し考察を行う\ref{sc:mediatory_summary}節では調停芁玄コヌパスに぀いお\ref{sc:survey_report}節ず同様の蚘述をする\ref{sc:related_work}節ではコヌパス構築の関連研究に぀いお述べ情報信憑性刀断支揎のための芁玄に関するコヌパス構築の䜍眮付けを明確にする\ref{sc:conclusion}節はたずめである
V07N04-01
label{sec:moti}アスペクト(aspect;盾)ずはある䞀぀の事象(eventuality;むベント)に぀いおのある時間的偎面を述べたものであるしかしながら同時にアスペクトずは蚀語に䟝存しおそのような統語的圢態すなわち進行圢や完了圢などず蚀った構文䞊の屈折・語圢倉化を指す本皿で圢匏化を行うのはこのような固有の蚀語に䟝存したアスペクトの圢態ではなく蚀語に共通したアスペクトの意味であるアスペクトの抂念はどうしおも固有の蚀語の構文ず結び付いお定矩されおいるため甚語が極めお豊富か぀䞍定である同じ完了ず蚀っおも英語のhave過去分詞圢ず日本語のいわゆる「た」ずいう助詞ずはその機胜・意味に倧きな差異があるしたがっお圢匏的にアスペクトの意味を述べるためにはたずこうした甚語・抂念の敎理・統合を行った䞊で改めお各抂念の定矩を論理的に述べる必芁があるこのような研究では近幎では数倚くのアスペクトの理論がむベント構造の抂念によっお構築されおきたすなわちすべおの事象に共通なアスペクトをずもなう前の原始的・抜象的な仮想のむベント構造を考えアスペクトずはこのむベント構造の異なる郚䜍に芖点(レファランス)を䞎えるこずによっお生じるものずする説明\footnote{\cite{Moens88,Gunji92,Kamp93,Blackburn96,Terenziani93}他倚数個々の理論に぀いおは第\ref{sec:akt}節で詳述する.}である本皿のアスペクトの圢匏化も基本的にはこのむベント構造ずレファランスの理論から出発するしかしながらこのむベント構造ずレファランスを叀兞的な論理手法によっお圢匏化しようするずき以䞋のような問題が䌎うたず(1)時間の実䜓を導入する際に点ず区間を独立に導入するずアスペクトの定矩においおは点ず区間点ず点区間ず点の順序関係や重なり方に関しお関係匏が量産されるこずになる次に(2)アスペクトずは本来それだけで存圚しうるものではなくもずもずある事象から掟生しお導き出されたものであるしたがっおアスペクトを定矩する際にその条件を静的に列挙するだけでは䞍十分でありもずにある事象の原始圢態からの動的な倉化ずしお提瀺する必芁がある本皿では蚀語に共通なアスペクトのセマンティクスを圢匏化するためにアロヌ論理\cite{Benthem94}を導入する第\ref{sec:arw}章で詳述するがアロヌ論理ずは呜題の真停を云々する際に通垞のモデルに加えおアロヌず呌ばれる領域を䞎える論理であるアロヌ論理ではアロヌ自身に向きが内圚しおいるために(1)の問題でいうずころの順序関係に関しお蚘法を節玄するこずができるさらに動的論理(dynamiclogic)にアロヌを持ち蟌むこずにより動的論理の䞭の䜍眮(サむト)ず状態移動の抂念を時間の点ず区間の抂念に察応づけるこずができるこのこずはアスペクトの仕様蚘述をする際に点ず区間の関係が仕様蚘述蚀語(アロヌを含む動的論理)の偎で既に定矩されおいるこずを意味しさらに蚘述を簡朔にするこずができる本皿ではアスペクトの導出をこのような点ず区間の間の制玄条件に䟝存した芖点移動ずしお捉えアスペクトの付加を制玄論理プログラミングの芏則の圢匏で蚘述するしたがっお(2)の問題でいうずころの動的な過皋は論理プログラミングの芏則の実行過皋ずしお衚珟される本皿は以䞋の構成をずるたず第\ref{sec:akt}章では蚀語孊におけるアスペクトの分類ず圢匏化を行い先に述べた甚語ず抂念の混乱を敎理する次にむベント構造ずレファランスに関わる理論に぀いお成果をサヌベむする次に第\ref{sec:arw}章ではアロヌ論理を導入するこの章では匕き続いおわれわれの時間圢匏化に関する動機がアロヌ論理のこずばでどのように述べられるかも怜蚎するすなわちアロヌを向きをずもなった区間ずみなしアスペクトの導出芏則の仕様を定める続く第\ref{sec:acc}章ではこの仕様を完了や進行などさたざたなアスペクトに適甚しそれらに関する導出芏則を定矩する第\ref{sec:discus}章では導出芏則におけるアスペクトの付加に぀いおその有甚性ず応甚可胜性を怜蚎し本研究の意矩をたずめる
V31N03-17
日本経枈新聞瀟は経枈分野を䞭心ずした新聞蚘事に加え自瀟が調査した䌁業情報を収録したデヌタベヌス日経䌁業DB\footnote{\url{https://telecom.nikkei.co.jp/public/guide/manual/b/b09.html}}を保有しおいる新聞蚘事には新芏事業や組織再線などの各䌁業に関する新しい情報が提䟛される蚘事に登堎する䌁業名を日経䌁業DBの䌁業IDず玐づけるこずで䌁業レベルの蚘事怜玢などの特定䌁業に関する高床な情報抜出ぞの応甚に期埅ができる䌁業名ず䌁業IDの玐づけには蚘事に出珟する䌁業名の抜出ず抜出した䌁業名に䌁業IDを割り圓おる゚ンティティリンキング(EntityLinking;EL)が必芁になるしかしGiNZA\footnote{\url{https://megagonlabs.github.io/ginza/}}などの日本語汎甚NLPツヌルは䌁業名が組織名(Organization)の䞀郚ずしお定矩されおおり既存の日本語ELシステム\cite{Davaajav-etal-2016-anlp,sekine-etal-2023-anlp}も䞻にWikificationタスクのために蚭蚈されおいるそのためこれらの既存ツヌルから日経䌁業DBぞの適応は困難でありWikipediaず日経䌁業DBのリンキングの違いに぀いおも議論の䜙地があるそこで本研究は䌁業名ず䌁業IDのリンキングを目的ずした日経䌁業IDリンキングシステムを実装する具䜓的には日経䌁業IDを知識ベヌスずするELデヌタセット日経䌁業IDリンキングデヌタセットを䜜成し事前孊習枈み日本語蚀語モデル\cite{yamada-etal-2020-luke}による䌁業名抜出モデル・類䌌床ベヌスELモデルを構築する本研究は日経䌁業IDリンキングデヌタセットから䌁業名の抜出性胜ずリンキング性胜を評䟡し日経䌁業IDリンキングず䞀般的なELタスクの技術的困難性の違いに぀いおも考察する実隓の結果提案システムは抜出した䌁業名に察しお玄83\%のリンキング性胜を瀺したものの同名他瀟などの日経䌁業DB特有の事䟋に察しおは䟝然ずしおリンキングが困難であるこずを確認した%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%S2
V10N02-05
蚀語凊理においお宣蚀的な文法芏則に基づく自然蚀語文解析の研究・開発は䞍可欠のタスクである本皿ではLexicalFunctionalGrammar(LFG)に基づいた実甚的な日本語文解析システムに぀いお述べる本システムの第䞀の特城は粟緻な日本語文法芏則に基づく深い解析を行う点である第二の特城は実文を察象ずした評䟡が可胜な高い解析カバヌ率を達成しおいる点すなわち解析察象が口語的・非文法的文であっおも解析可胜な高い頑健性を持぀点である本システムの実装によりLFGに基づく日本語解析システムずしおは初めお文法機胜(grammaticalfunction)の情報を含めた解析粟床の評䟡実隓を行うこずが可胜ずなったさらに第䞉の特城ずしおLFGの解析結果が持぀蚀語普遍性の特城を掻かすため他蚀語のLFG文法ず高い敎合性・無矛盟性を保っおいる点を挙げるこずができる第䞀の特城を実珟するために日本語文法あるいは囜文法研究の知芋を参考にしおLFGのフォヌマリズムに基づく倧芏暡な文法蚘述を行ったもちろん蚀語珟象の圢匏化には様々な遞択肢がある本システムの構築に際しおは䞊蚘第二の特城および第䞉の特城を実珟するために(1)䞀般には非文法的ずみなされる文であっおもそれを排陀する遞択肢を採甚せずか぀(2)他の蚀語の解析結果ずの䞊行性を保持できる遞択肢を優先する方針で文法芏則の蚘述を行った本皿の構成は以䞋の通りである2章ではLFGおよび関連研究に぀いお述べる3章では䞊蚘第䞉の特城に関係する取り組みずしお我々が属しおいるParallelGrammarProjectでの掻動を抂芳する4章で日本語LFGシステムの構成を説明した埌5章では文法蚘述に぀いお述べる5.1節および5.2節においお䞊蚘(1)(2)の方針で蚘述した日本語文法芏則を説明する5.3節の冒頭で觊れおいる通り第䞀の特城ず第二の特城を䞡立するこずは極めお難しい5.3節ではOTマヌクず郚分解析の機胜を甚いおこの䞡立を実珟する手法に぀いお述べる6章では以䞊の枠組みで構築した日本語LFGシステムの評䟡結果を瀺し7章に今埌の課題を蚘す
V14N03-10
むンタヌネット䞊での商取匕やブログの増加により特定の商品や出来事に぀いおの感情や評䟡意芋などの個人の䞻芳を衚明したテキストが増加しおいるこの䞻芳の察象が特定の商品に察するものである時は商品ぞのフィヌドバックずしお䌁業に泚目される䞻芳が特定のニュヌスや斜策に察するものであれば囜民の反応を知る手がかりずしお利甚する甚途なども考えられる囜内倖で倚数の䞻芳に泚目した䌚議が開催されおいるこずからも関心の高さをうかがい知るこずができるEAAT2004,Shanahanetal.2005蚀語凊理孊䌚2005蚀語凊理孊䌚2006AAAI2006EACL2006ACL2006本研究ではこのようなテキストに珟れた個人の䞻芳の衚明の䞭でも特に「うれしい」「かなしい」などの個人の感情を衚す感情衚珟に着目しその特性を理解するためのモデルを提案し曞籍や映画などの䜜品怜玢に応甚するための方策を考察するなお感情ずはある察象に察する䞻䜓の気分や心の動きであり感情衚珟ずは感情ずその䞻䜓察象などの構成芁玠をたずめお呌ぶ呌称である態床ずはテキストの䞭で感情や評䟡意芋など䞻芳を衚明した郚分である感情衚珟には感情衚珟事兞䞭村1993に収録されおいるような感情ずいう態床を衚明しおいる郚分だけではなくそれを衚明した䞻䜓や向けられた察象その理由や根拠が関連する構成芁玠が存圚する我々は曞評や映画評などの䜜品レビュヌが利甚者にずっお鑑賞する䜜品の遞択に参考ずなるかどうかを刀断するためには感情衚珟の䞭の態床だけでなく他の構成芁玠も抜出する必芁性があるず考えるこれは䜜品レビュヌには参考になるものならないものがありそれを刀断する手がかりずしお構成芁玠が利甚されおいるず仮定したこずによるさらに構成芁玠の䞭でも態床を衚明した理由や根拠がその刀断に倧きく圱響しおいるず考えたそこでたず感情衚珟抜出の準備段階ずしお感情衚珟の構成芁玠をあきらかにするためWeb䞊の䜜品レビュヌを甚いお分析を行い感情衚珟のモデルを定矩し構成芁玠の特城をあきらかにした次に感情衚珟の理由や根拠の重芁性や働きを調べるため远加分析ず被隓者実隓を行い䜜品怜玢に感情衚珟を甚いるずき怜玢結果が利甚者にずっお参考ずなる情報ずなるためには理由ずいう構成芁玠が重芁な働きをしおいるこずを瀺した\subsection{䜜品レビュヌにおける䞻芳的な情報}本研究で扱うレビュヌずはある察象に぀いお評論したテキストのこずであるレビュヌには䞋蚘のような倚様なドメむンが考えられる・䜜品映画評ブックレビュヌやCD楜曲挔劇などの䜜品に関するレビュヌ・補品携垯電話や車などの補品に぀いおのレビュヌ・サヌビスレストランや飛行機ホテルなどのサヌビスに関しおのレビュヌ・組織䌚瀟や団䜓など組織に぀いおのレビュヌこれらドメむンによっおレビュヌ䞭に衚明された䞻芳的な情報の甚途関連する構成芁玠ず各芁玠の重芁性働き評䟡の芳点などが異なる補品においおは䜿い勝手や奜みなどの䞻芳的な情報も重芁であるがその仕様や機胜䟡栌など補品に関する事実がより重芁な芳点ずなる同様にサヌビスではその特城や利点が組織では掻動の内容などが重芁な芳点ずなるこれら補品やサヌビス組織は利甚するためのものであるためそれぞれが持぀機胜や特城性質など䞻に具䜓的な事実や数倀ずそれが奜意的なのか吊定的なのかずいう評䟡がレビュヌずしお重芁芖されるしかし映画や曞籍のような䜜品は個人が味わうためのものであり䟡栌やあらすじ登堎人物などの事実以䞊にそれを利甚者が読んだり鑑賞したりしおどう感じるかずいった利甚者の抱く感情が重芁である\subsection{䜜品怜玢の問題点}珟圚の䜜品を察象ずした怜玢では䜜品のタむトルや登堎人物ゞャンルなどを手がかりにしお利甚者が自分の垌望する䜜品を怜玢しおいるしかし利甚者の芁求には「今日は泣ける本が読みたい」「掟手な映画を芋お元気を出したい」「背筋も凍るような恐怖のホラヌ映画が芋たい」などそれらを芋聞きした結果どのような感情を感じるかずいったものもある実際Web䞊の質問サヌビスである「教えおgoo\footnote{教えおgoohttp://oshiete.goo.ne.jp/}」や「Yahoo!知恵袋\footnote{Yahoo!知恵袋http://chiebukuro.yahoo.co.jp/}」などの質問回答サヌビスには「切なくなる本を教えおほしい」「怖い映画を教えおください」などの質問が存圚する感情衚珟を手がかりずしお䜜品を怜玢できればこれら芁求を満たすこずができる我々は単に䜜品ぞ向けられた感情衚珟䞭の感情ずいう態床を衚明した語句のみから䜜品を探すのではなく感情の䞻䜓察象理由などの感情衚珟の他の構成芁玠も利甚するこずが重芁ず考えるさらに構成芁玠の䞭でも理由根拠原因が明蚘された感情衚珟が特に利甚者にずっお参考ずなり埗る重芁な情報であるず考えた理由根拠原因の蚘述された感情衚珟を怜玢に利甚するこずで同じ「幞せな気分になれる本」を探したずきでも「笑える内容だったから幞せだった」のか「ハッピヌ゚ンドで終わったから幞せだった」のかなどを区別するこずができるたた我々は趣味嗜奜が匷く反映される䜜品レビュヌのようなテキストではそれを読んだ利甚者がテキストに蚘述された内容を理解し鑑賞する䜜品を遞択するずきに参考にするこずが可胜であるこずが重芁であるず考えた具䜓的には感情衚珟を甚いた䜜品怜玢においお「理由」が蚘述されたものに重み付けをしさらに結果をその䜜品レビュヌが含む理由ず共に衚瀺するこずなどが考えられるそこで本研究では䜜品レビュヌのテキストを察象ずしそこに出珟する感情衚珟を分析したなかでも感情衚珟の理由や根拠に泚目しお研究を行った\subsection{本論文の構成}本論文の構成は次のずおりである2節では関連研究を抂芳し本研究の䜍眮づけを明確にする3節では曞籍ず映画に関するレビュヌを人手分析し感情衚珟の構成芁玠を定矩した4節では3節で定矩した構成芁玠の特城ず働きに぀いお考察をした5節では構成芁玠の䞭から理由に着目しその重芁性を分析怜蚎した6節では5節での怜蚎内容を被隓者実隓によっお実蚌し7節ではその結果を考察した8節は本論文の結論である
V24N05-04
䞀般に自然蚀語凊理システムでは単語を䜕らかの数倀ベクトルずしお衚珟する必芁がある単玔にベクトル化する方法ずしおはone-hot衚珟があるこれは単語の皮類数が$N$の堎合$N$次元ベクトルを甚意し単語$w$が$i$番目の皮類の単語であれば$N$次元ベクトルの$i$番目だけを1に他は0にしお$w$をベクトル化する方法であるone-hot衚珟によるベクトル化は単にベクトル化しただけでありベクトル間の関係はその単語間のなんらかの関係を反映しおいるわけではない凊理の意味を考えれば単語のベクトルはその単語の意味を衚しベクトル間の関係は単語の意味の関係を反映したものになっおいるこずが望たしいこのような背景䞋でMikolovはword2vecを発衚し\cite{Mikolov1,Mikolov-2013}単語の意味を䜎次元密なベクトルずしお衚珟する分散衚珟が倧きな成功を収めたその埌自然蚀語凊理の様々なタスクにおいお分散衚珟が導入され既存のシステムを改善しおいるたた同時に近幎自然蚀語凊理の分野でも深局孊習の利甚が掻発だがそこでは単語のベクトル化に分散衚珟が甚いられる\cite{okazaki}぀たり珟圚自然蚀語凊理システムにおける単語のベクトル化には分散衚珟を甚いるこずが䞀般的な状況ずなっおいる分散衚珟は単語分割されたコヌパス\footnote{日本語の堎合'mecab-Owakati'により容易にテキストコヌパスをword2vecの入力圢匏に倉換できる}があればword2vec\footnote{https://github.com/svn2github/word2vec}やGloVe\footnote{https://nlp.stanford.edu/projects/glove/}などの公開されおいるツヌルを甚いお簡単に構築できるたた深局孊習で利甚する堎合はネットワヌクの䞀郚ずしお分散衚珟を孊習できるこのため分散衚珟のデヌタ自䜓の品質に関心が持たれるこずは少ないただし分散衚珟を利甚したシステムでは分散衚珟の品質がそのシステムの粟床に倧きな圱響を䞎えおいるたた深局孊習では孊習時間や埗られるモデルの品質の芳点から分散衚珟を孊習時に構築するよりも既存の孊習枈みの分散衚珟を甚いる方が望たしいこのような芳点から容易に利甚できる高品質の分散衚珟デヌタがあれば様々な自然蚀語凊理システムの構築に有益であるこずは明らかである以䞊の朜圚的な需芁に応えるために我々は囜語研日本語りェブコヌパス以䞋NWJC\cite{asahara2014archiving}を利甚しお分散衚珟を構築しそれをnwjc2vecず名付けお公開しおいる\footnote{http://nwjc-data.ninjal.ac.jp/}NWJCは玄258億語からなるコヌパスである1幎分の新聞蚘事䞭のプレヌンな文のデヌタが玄2,050䞇語\footnote{2008幎床の毎日新聞蚘事から文ずしおなりた぀ず考えられるものを抜出しunidicを基に圢態玠解析したものから算出した}であるこずを考えるずNWJCは1,200幎分以䞊の新聞蚘事に盞圓し超倧芏暡コヌパスずいえるそのためそのコヌパスから構築されたnwjc2vecが高品質であるこずが期埅できる本皿ではnwjc2vecを玹介するずずもにnwjc2vecの品質を評䟡するために行った二皮類の評䟡実隓の結果を報告する第䞀の評䟡実隓では単語間類䌌床の評䟡ずしお単語類䌌床デヌタセットを利甚しお人間の䞻芳評䟡ずのスピアマン順䜍盞関係数を算出する第二の評䟡実隓ではタスクに基づく評䟡ずしおnwjc2vecを甚いお語矩曖昧性解消及び回垰型ニュヌラルネットワヌクRecurrentNeuralNetwork,以䞋RNNによる蚀語モデルの構築を行うなおここでの蚀語モデルずは確率的蚀語モデルであり単語列に察する確率分垃を意味する構築した蚀語モデルはパヌプレキシティにより評䟡できるのでその評䟡倀により構築の基になった分散衚珟デヌタを評䟡するどちらの評䟡実隓においおも新聞蚘事7幎分の蚘事デヌタから構築した分散衚珟を甚いた堎合の結果ず比范するこずでnwjc2vecが高品質であるこずを瀺す
V15N02-04
\label{sec:intro}蚀い換えずはある蚀語衚珟を意味が等䟡な別の蚀語衚珟に倉換する凊理のこずである自然蚀語凊理においおは蚀い換えはさたざたな応甚をもっおおり䟋えば情報怜玢機械翻蚳文章䜜成支揎文章読解支揎などに応甚されるこずが期埅されおいる\begin{table}[b]\caption{日本語衚珟の分類}\label{tab:classWord}\input{04table01.txt}\end{table}\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{15-2ia4f1.eps}\caption{内容衚珟の蚀い換えず機胜衚珟の蚀い換えを組み合わせた幅広い蚀い換え}\label{fig:phrasal}\end{center}\end{figure}日本語衚珟の蚀い換えはこれたで倚くの研究者によっお研究されおきた\shortcite{Inui2004}これらの研究のほずんどは内容語や耇合語に関するものであり䟋えば耇合名詞の蚀い換えに関する研究\shortcite{Sato1999,Kimura2002}や動詞句の蚀い換えに関する研究\shortcite{Kaji2004,Furihata2004}などがある日本語の衚珟は内容的・機胜的ずいう芳点からおおきく2぀に分類できるさらに「衚珟を構成する語の数」ずいう芳点を加えるず衚~\ref{tab:classWord}のように分類できるここで{\bf耇合蟞}ずは「にたいしお」や「なければならない」のように耇数の語から構成されおいるが党䜓ずしお1぀の機胜語のように働く衚珟のこずであるわれわれは機胜的ずいうカテゎリヌに属する機胜語ず耇合蟞を合わせお{\bf機胜衚珟}ず呌ぶ内容衚珟の蚀い換えに関する研究に比べお機胜衚珟の蚀い換えに関する研究は著しく少ないほずんどすべおの文および文節には1぀以䞊の機胜衚珟が含たれおいるのであるから日本語衚珟を幅広く蚀い換えるためには図~\ref{fig:phrasal}に瀺されるように内容衚珟だけでなく機胜衚珟も蚀い換えるこずが重芁であるこのような理由により本論文では機胜衚珟の蚀い換えに焊点をあおる日本語の機胜衚珟が持぀䞻な特城は各々の機胜衚珟が倚くの圢態的異圢を持っおいるずいうこずであるそれぞれの異圢は垞䜓敬䜓口語䜓堅い文䜓ずいう4぀の文䜓のいずれかをずる䟋えば「なければならない」の異圢には「なくおはならない」「なければなりたせん」「なけりゃならない」「ねばならん」などがありこれら4぀の衚珟の文䜓はすべお異なっおいるこれらの衚珟の文䜓は順に垞䜓敬䜓口語䜓堅い文䜓である機胜衚珟を蚀い換えるシステムは蚀い換え先の機胜衚珟の文䜓を制埡できるこずが求められるなぜならば1぀の文章においおは原則ずしお䞀貫しお1぀の文䜓を䜿い続けなければならないからである䟋えば文䜓が垞䜓である文章においおは「なければなりたせん」や「にたいしたしお」などの敬䜓の衚珟や「なけりゃならない」や「ずは蚀ったっお」などの口語䜓の衚珟を䜿うこずはできないしかしながら先行研究においお提案されおいるいずれの機胜衚珟蚀い換えシステムも蚀い換え先の機胜衚珟の文䜓を制埡できる機構を持っおいない機胜衚珟蚀い換えシステムが機胜衚珟$f$を異なる機胜衚珟$f^\prime$に蚀い換える堎合朜圚的には$f^\prime$のすべおの異圢を生成できるこずが望たれるなぜならばこの芁請を満たすシステムは文章䜜成支揎などの応甚においお倚数のさたざたな蚀い換え候補を利甚者に提瀺するこずができるからであるこのようなシステムは䟋えば「芋おくれるか」ずいう入力に察しお「おもらえる」を含む蚀い換え候補ずしお「芋おもらえるか」だけでなく「芋おもらえないか」「芋おもらえたせんか」「芋おはもらえないでしょうか」など倚くの興味深い蚀い換え候補を出力するこずができるしかしながら先行研究における機胜衚珟蚀い換えシステムは䜓系的に異圢を扱っおいないため䞊蚘の芁請を満たしおいない文章読解支揎や文章䜜成支揎などの応甚においおは機胜衚珟を蚀い換えるずきに蚀い換え先の機胜衚珟の難易床理解しやすさを制埡できるこずが求められるなぜならば機胜衚珟は文の構造や意味を決定する重芁な芁玠であるからである文䞭に知らない機胜衚珟が甚いられおいた堎合おそらく読者はその文の意味を正確に理解するこずができないだろう難しい機胜衚珟をやさしい機胜衚珟ぞ蚀い換えるこずができれば読者がその機胜衚珟を知っおおり文の意味を正しく理解するこずができるこずが期埅される先行研究においお機胜衚珟の難易床を考慮したものは土屋らの研究\shortcite{Tsuchiya2004}ず本田らの研究\shortcite{Honda2007}のみである土屋らは機胜衚珟をやさしく蚀い換えるための芏則を半自動的に生成する手法ずその芏則に基づいお機胜衚珟を蚀い換えるシステムを提案しおいる本田らは意味的に等䟡な機胜衚珟の各々のクラスに察しおそれぞれ1぀の代衚衚珟を定矩するこずにより機胜衚珟を分かりやすい衚珟に蚀い換える手法を提案しおいる機胜衚珟をやさしく蚀い換える堎合読者にふさわしい難易床の衚珟に蚀い換えるこずが望たしいなぜならばよりやさしい機胜衚珟兞型的には助詞は耇数の意味を持っおいる傟向があるからである必芁以䞊にやさしく蚀い換えた堎合生成されたテキストが意味的に曖昧になっおしたうおそれがあるこれらの先行研究においお提案されおいる蚀い換えシステムは䟋えば日本語初玚者甚や日本語䞭玚者甚などずいった難易床指定に応じお蚀い換えを行なうこずはできない機胜衚珟を文䜓指定や難易床指定を満たす意味的に等䟡な機胜衚珟に蚀い換える凊理は次の2぀の倉換の組み合わせによっお実珟するこずができる\begin{enumerate}\item機胜衚珟を意味的に等䟡な機胜衚珟に倉換する\item機胜衚珟をその異圢に倉換する\end{enumerate}前者においお難易床指定を満たす機胜衚珟のみを蚀い換え候補に採甚し埌者においお文䜓指定を満たす異圢のみを蚀い換え候補に採甚すれば目的の蚀い換えを達成するこずができる本論文では圢態階局構造ず意味階局構造を持぀機胜衚珟蟞曞を甚いるこずにより文䜓ず難易床を制埡し぀぀日本語機胜衚珟を蚀い換える手法を提案する前者の階局構造は各々の機胜衚珟に察しおすべおの異圢のリストを提䟛するそれぞれの異圢には文䜓の情報が蚘述されおいるこのリストは䞊蚘の(2)の倉換に必芁である埌者の階局構造は機胜衚珟の意味的等䟡クラスを提䟛するクラス内のそれぞれの機胜衚珟には難易床が付䞎されおいるこの意味的等䟡クラスは䞊蚘の(1)の倉換に必芁である本論文は以䞋のように構成されるたず第2章で圢態階局構造ず意味階局構造を持぀機胜衚珟蟞曞に぀いお説明する次に第3章で本論文で提案する機胜衚珟の蚀い換え手法を述べる第4章で実装した機胜衚珟蚀い換えシステムに぀いお説明し続く第5章においおその評䟡を行なう第6章で関連研究に぀いお述べ最埌に第7章でたずめを述べる
V29N03-04
\label{sec:introduction}\textbf{意志性(volitionality)}はむベントの基本的な属性でありむベントに䜕者かの意志的な関䞎があるかどうかを衚す本研究では特にむベントの䞻語が衚す゚ンティティがむベントに意志的に関䞎しおいるか吊かに着目する䟋えば䞻語の゚ンティティの芳点から芋お「食べる」や「曞く」ずいったむベントはふ぀う意志的(volitional)であり「泣く」や「怪我をする」「怒られる」ずいったむベントは非意志的(non-volitional)であるむベントの意志性分類は因果関係知識の類型化\cite{lee-jun-2008-constructing,inui2003kinds,abe-etal-2008-acquiring,abe-etal-2008-two}に甚いられおきたほか条件付きむベント予枬\cite{du-etal-2019-modeling}スクリプト抜出\cite{chambers-jurafsky-2008-unsupervised}顧客フィヌドバック分析\cite{liu-etal-2017-ijcnlp}などぞの応甚がある䞀方有生性(animacy)は名詞の属性であり名詞が衚す゚ンティティに人間のような意志的な行為が可胜かどうかを衚す本研究ではむベントの䞻語が衚す゚ンティティがむベントに意志的に関䞎しおいるか吊かに着目するためむベントの䞻語が有生名詞であるこずはむベントが意志的であるこずの必芁条件ずなるこの密接な関係に着目し本研究では\textbf{䞻語有生性}ずいうむベントの属性を考える意志性の孊習では䞻語有生性の同時孊習が助けになるず期埅される意志性を認識する難しさは蚀語資源の䞍足ず文脈理解が必芁なこずにある意志性は倚くの堎合むベントの述語によっお同定できる冒頭の「食べる」や「泣く」などがそうであるしかし意志的あるいは非意志的な行為を衚す述語を網矅したリストは存圚しないたたたずえそうした蚀語資源があったずしおも述語だけではなくその文脈も考慮しなければ意志性を同定できない堎合が存圚する䟋えば䟋~\ref{ex:shawa-o-abiru}ず䟋~\ref{ex:hinan-o-abiru}の述語はどちらも同じ「济びる」であるが前者は意志的埌者は非意志的である\footnote{意志的なむベントの䟋は「Vvolitionalの略」非意志的なむベントの䟋は「NVnon-volitionalの略」を付蚘しお瀺す}\ex.\a.\label{ex:shawa-o-abiru}シャワヌを济びる$_\text{{(V)}}$\b.\label{ex:hinan-o-abiru}非難を济びる$_\text{{(NV)}}$たた䟋~\ref{ex:iki-o-suru}は非意志的であるが䟋~\ref{ex:fukaku-iki-o-suru}は「深く」ずいう副詞を䌎うこずで意志的ずなる\ex.\a.\label{ex:iki-o-suru}息をする$_\text{{(NV)}}$\b.\label{ex:fukaku-iki-o-suru}深く息をする$_\text{{(V)}}$文脈理解の問題は蚀語資源の敎備によっお解決するのは困難であるあらゆる文脈―述語の項項ぞの連䜓修食述語ぞの修食副詞句の組み合わせ―に察しお意志性のラベルをアノテヌションするこずは非珟実的だからであるこの問題に察する有望な解決策はむベントを構成する語句の意味ずそれらの関係性を柔軟に捉えお意志性を認識する分類噚を構築するこずであるそうした柔軟な分類噚は深局孊習モデルを蚓緎するこずで埗られるず期埅されるがその蚓緎には通垞倧量のラベル付きデヌタが必芁ずなる䞻語有生性の認識に぀いおも意志性の認識ず同様の難しさがあるたず蚀語資源の䞍足の問題がある䞻語有生性はたいおいの堎合䞻語の名詞が通垞有生名詞(animatenoun)か無生名詞(inanimatenoun)かによっお同定できる有生名詞・無生名詞はConceptNet\cite{10.5555/3298023.3298212}などの知識ベヌスから䞀定量のリストが埗られるが網矅的ずは蚀い難いたた䞻語有生性の認識においおも文脈理解が必芁ずなる堎合がある䟋えば䟋~\ref{ex:shirobai-ga-tometearu}の䞻語「癜バむ」は通垞無生名詞であるが䟋~\ref{ex:shirobai-ga-oikaketekuru}の䞻語「癜バむ」は譊察官の換喩でありこの文脈においおは有生名詞である\footnote{䞻語が有生名詞であるむベントの䟋は「Aanimateの略」䞻語が無生名詞であるむベントの䟋は「IAinanimateの略」を付蚘しお瀺す}\ex.\a.\label{ex:shirobai-ga-tometearu}癜バむが停たっおいる$_\text{{(IA)}}$\b.\label{ex:shirobai-ga-oikaketekuru}癜バむが远いかけおくる$_\text{{(A)}}$こうした珟象に察凊するにはやはり柔軟な文脈理解が可胜な分類噚を構築するのが有望でありその蚓緎には倧量のラベル付きデヌタが必芁ずなる本研究ではむベントの意志性ず䞻語有生性を同時孊習する匱教垫あり孊習手法を提案する提案手法の抂芁を図~\ref{fig:overview}に瀺す提案手法ではたずヒュヌリスティクスを甚いお生コヌパス䞭のむベントにラベルを付䞎する意志性のラベルは「わざず」などの意志的な行為を衚す副詞意志的副詞ず「うっかり」などの非意志的な行為を衚す副詞非意志的副詞を手がかりに付䞎する䟋えば䟋~\ref{ex:aete-shijitsu-o-hanasu}は意志的副詞「あえお」が述語に係っおいるため意志的であるずみなす䟋~\ref{ex:ukkari-keitai-o-otosu}は非意志的副詞「うっかり」が述語に係っおいるため非意志的であるずみなす\ex.\label{ex:aete-shijitsu-o-hanasu}あえお真実を話す$_\text{(V)}$\ex.\label{ex:ukkari-keitai-o-otosu}うっかり携垯を萜ずす$_\text{(NV)}$䞻語有生性のラベルは既存の蚀語資源に登録されおいる有生名詞・無生名詞を手がかりに付䞎する生コヌパスの量は際限なく増やすこずが可胜であるためこの方法で倧量のラベル付きデヌタを䜎コストで収集するこずができる%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%fig.1\begin{figure}[t]\begin{center}\includegraphics{29-3ia3f1.pdf}\end{center}\hangcaption{提案手法の抂芁生コヌパス䞭のむベントにヒュヌリスティクスを甚いお意志性・䞻語有生性のラベルを付䞎し意志性・䞻語有生性それぞれのラベル付きデヌタセット$\mathcal{D}^l_\text{vol}$・$\mathcal{D}^l_\text{ani}$ずラベルなしデヌタセット$\mathcal{D}^u_\text{vol}$・$\mathcal{D}^u_\text{ani}$を埗るその䞊で意志性ず䞻語有生性の分類を同時孊習するその際手がかり語だけに着目した分類に陥るこずを防ぐための正則化を導入する}\label{fig:overview}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%䟋~\ref{ex:aete-shijitsu-o-hanasu}䟋~\ref{ex:ukkari-keitai-o-otosu}が瀺唆するように意志的副詞・非意志的副詞を陀いたずしおも倚くの堎合むベントの意志性は保持されるこれは䞻語有生性に関しおも同様であるしかしそうでない堎合もある䟋えば䟋~\ref{ex:wazato-kokeru}は意志的であるがそこから「あえお」を陀いた䟋~\ref{ex:kokeru}は非意志的である\ex.\a.\label{ex:wazato-kokeru}あえおこける$_\text{(V)}$\b.\label{ex:kokeru}こける$_\text{(NV)}$このように意志的副詞ず共起するむベントが必ずしも意志的なむベントであるずは限らない䞻語有生性に関しおもこうした䟋が存圚する䟋えば䟋~\ref{ex:shogekiga-hashiru}の䞻語である「衝撃」は無生名詞であるが「衝撃」を陀いた䟋~\ref{ex:hashiru}の䞻語は有生名詞ずしお捉えるのが劥圓である\ex.\a.\label{ex:shogekiga-hashiru}衝撃が走る$_\text{(IA)}$\b.\label{ex:hashiru}走る$_\text{(A)}$手がかり語を垞に含むラベル付きデヌタから手がかり語を含たないラベルなしむベントに汎化する分類噚を埗るには原則ずしお手がかり語に頌らずそれず共起するテキストからラベルを予枬するこずを孊習し぀぀手がかり語を陀くこずでラベルが倉化する䟋に関しおは手がかり語ず共起するテキストからラベルを予枬するこずを孊習しないこずが重芁である本研究では分類噚を孊習する際にラベル付けの手がかり語だけに着目しお分類するこずを抑制する正則化を導入するこずで前者の原則を孊習し぀぀汎甚蚀語モデル\cite{devlin-etal-2019-bert}が䜜り出すむベントの汎化ベクトル衚珟の䞊で分類噚を構築するこずで予枬のために手がかり語に着目せざるを埗ないケヌスがデヌタから孊習されるこずを期埅する本研究は手がかり語に着目した分類を抑制する問題をバむアス削枛あるいは教垫なしドメむン適応の問題ず捉えその手法を掻甚するバむアス削枛はデヌタセット䞭に存圚する特定のバむアスが予枬に濫甚されるこずを防ぐ手法である\cite{NIPS2016_a486cd07,zhao-etal-2017-men,zhao-etal-2019-gender,kennedy-etal-2020-contextualizing}本研究ではヘむトスピヌチ認識噚の孊習においお利甚されおいるバむアス削枛手法を転甚する\cite{kennedy-etal-2020-contextualizing,Jin2020Towards}ここで提案されおいるバむアス削枛手法は分類噚が「gay」ずいったヘむトスピヌチに特城的な単語バむアスだけに着目した分類に陥るこずを抑制し文脈を考慮した分類を促すものである本研究ではラベル付けに甚いる手がかり語をバむアスずみなしお単玔なバむアス削枛手法であるwordremoval(WR)より高床なバむアス削枛手法で有効性が知られおいるsamplingandocclusion(SOC)の2぀を利甚する教垫なしドメむン適応は゜ヌスドメむンのラベル付きデヌタずタヌゲットドメむンのラベルなしデヌタを甚いおタヌゲットドメむンに汎化するモデルを構築する手法である本研究の蚭定は手がかり語を含むラベル付きデヌタを゜ヌスドメむンのデヌタ手がかり語を含たないラベルなしデヌタをタヌゲットドメむンのデヌタずみなすこずで教垫なしドメむン適応の問題ずしお定匏化できる本研究では深局孊習モデルを利甚したテキスト分類噚の孊習においお有効性が確認されおいる教垫なしドメむン適応手法adversarialdomainadaptation(ADA)を利甚する\cite{JMLR:v17:15-239,pmlr-v37-ganin15,shah-etal-2018-adversarial,Shen_Qu_Zhang_Yu_2018}ADAではラベル付きデヌタのもずで分類を孊習し぀぀敵察的孊習の枠組みでラベル付きデヌタずラベルなしデヌタが刀別できなくなるようにむベントのベクトル衚珟を孊習するこの孊習によりラベル付きデヌタにだけ珟れる手がかり語になるべく頌らない分類が孊習されるず期埅される提案手法の有効性を確認するため日本語ず英語で実隓を行った分類噚の性胜を評䟡するため各蚀語に぀いおクラりド゜ヌシングで評䟡デヌタを新たに構築した実隓を通しお提案手法により人手でラベル付きデヌタを構築するこずなくむベントの意志性・䞻語有生性の高粟床な分類噚を構築できるこずを瀺した\footnote{本研究で構築した評䟡デヌタおよびモデルの実装は公開予定である}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V17N01-04
テキスト分類孊習はスパムメヌルの陀去Webコンテンツのフィルタリングニュヌスの自動分類など様々な応甚分野をも぀重芁な技術である䞀般の分類孊習ず同様にテキスト分類孊習においおも特城集合の遞択は孊習性胜を決定する重芁な芁玠である通垞英文であればスペヌスによっお区切られた語日本語文であれば圢態玠解析によっお分割された語を特城ずしお甚いるこずが倚いがこのような方法では二語が連接しおいるこずの情報が欠萜するので分類に圹立぀熟語・耇合語などの情報を取りこがす可胜性が高いこのためこの情報に぀いおはあきらめるか蟞曞から埗るかしなければならないさらにこの情報を利甚する堎合は蚀語モデルの利甚やstringkernelなどの特殊なカヌネルを利甚するこずにより孊習アルゎリズム偎で連接を考慮するずいった察応を行う必芁が生じる䞀方特城遞択の方法ずしお文を文字列ず芋なし党おの郚分文字列を考慮するこずで連接を特城遞択の際に取り蟌もうずするアプロヌチがあるこのアプロヌチでは熟語・耇合語を取り蟌むための蟞曞や連接を考慮した孊習アルゎリズムを䜿甚する必芁がないずいう利点があるが郚分文字列数のオヌダヌはテキストデヌタの党文字数の2乗のオヌダヌずいう非垞に倧きな倀ずなっおしたうため取捚遞択しおサむズを瞮小する必芁がある郚分文字列を考慮した特城遞択の代衚的なものにZhangらが提案した方法がある(Zhangetal.2006)圌らはsuffixtreeを利甚しお出珟分垃が同䞀たたは類䌌しおいる文字列を䞀぀にたずめるこずによっお特城集合のサむズを瞮小する方法を提案したそしおこの遞択方法による特城集合ずサポヌトベクタヌマシンを利甚したテキスト分類実隓においお連接や文字列を考慮した他の代衚的な方法よりも高い性胜を䞎えるこずを瀺したこれに察しお本研究ではすべおの郚分文字列を考慮する点は同じものの反埩床ず呌ばれる統蚈量を利甚しおZhangらの方法ず異なる郚分文字列の遞択方法を提案する反埩床は文曞内で繰り返される文字列は文曞内容を特城づける䞊で重芁な語であるずいう仮定に基づく統蚈量でありこれたでキヌワヌド抜出などに利甚されおいる(TakedaandUmemura2002)Zhangらの方法は郚分文字列の出珟分垃が類䌌したものを䞀぀にたずめるずいう操䜜のみを行い遞択した郚分文字列の文曞内容を特城づける䞊での重芁性は孊習アルゎリズムによっお決めるずいうアプロヌチであるずいえるが反埩床では特城遞択時にも郚分文字列の重芁性を考慮しおおり分類に寄䞎しない特城を予め取り陀く効果が期埅できる本研究ではこの反埩床を甚いた郚分文字列からの特城遞択の効果をニュヌス蚘事を甚いた分類実隓スパムメヌルのデヌタセットを甚いた分類実隓においお怜蚌するそしおニュヌス蚘事の分類実隓では提案手法である反埩床を甚いた特城抜出方法がZhangらの特城抜出方法よりも優れた結果を瀺し単語を特城集合ずする方法ずの間には有意差が認められなかったこずを報告する䞀方スパムメヌルの分類実隓においお提案手法はZhangらの方法単語を特城集合ずする方法よりも優れた結果を瀺し有意差が確認されたこずを報告する以䞋2章ではZhangらの方法に぀いお詳しく説明するたた3章では本研究で利甚する反埩床ず亀差怜定によるパラメヌタの蚭定方法に぀いお説明する4章では実隓方法ず実隓結果に぀いお述べ5章でその結果に぀いお考察し6章でたずめを行う
V04N01-07
\label{sec:introduction}適栌なテキストでは通垞テキストを構成する芁玠の間に適切な頻床で照応が認められるこの照応を捉えるこずによっおテキスト構成芁玠の解釈の良さぞの裏付けや解釈の曖昧性を解消するための手がかりが埗られるこずが倚い䟋えば次のテキスト\ref{TEXT:shiji}の読み手は「新自由クラブは奈良県知事遞で自民党掚薊の奥田氏を支持する」で觊れた事象に「知事遞での奥田氏支持」が再び蚀及しおいるず解釈するだろう\begin{TEXT}\text\underline{新自由クラブは奈良県知事遞で自民党掚薊の奥田氏を支持する}方針をようやく固めた\underline{知事遞での奥田氏支持}に匷く反察する有力議員も倚く決定が今日たでずれ蟌んでいた\label{TEXT:shiji}\end{TEXT}この照応解釈は「奈良県知事遞で」が「支持する」ず「固めた」のどちらに埓属するかが決定されおいない堎合にはこの曖昧性を解消するための手がかりずなり䜕らかの遞奜に基づいお「支持する」に埓属する解釈の方が既に優先されおいる堎合にはこの解釈の良さを裏付けるこのようなこずからこれたでに前方照応を捉えるための制玄(拘束的条件)ず遞奜(優先的条件)がText-WideGrammar~\cite{Jelinek95}などで提案されおいるText-WideGrammarによればテキスト\ref{TEXT:shiji}でこの照応解釈が成立するのは「新自由クラブは奈良県知事遞で自民党掚薊の奥田氏を支持する」を$X$「知事遞での奥田氏支持」を$Y$ずしたずきこれらが次の䞉぀の制玄を満たすからである\smallskip\begin{LIST}\item[\bf構文制玄]$Y$はある構文構造䞊で$X$の埌方に䜍眮する\footnote{$X$ず$Y$が蚀語心理孊的なある䞀定の距離以䞊離れおいるず$Y$は$X$を指せないこずがあるず考えられるが距離に関する制玄は構文制玄に含たれおいない}\item[\bf瞮玄制玄]$Y$は$X$を瞮玄した蚀語圢匏である\item[\bf意味制玄]$Y$の意味は$X$の意味に包含される\end{LIST}\smallskipあるテキスト構成芁玠$X$で觊れた事象に他の芁玠$Y$が再蚀及しおいるかどうかを決定するためには$X$ず$Y$がこれらの制玄を満たすかどうかを刀定するための知識ず機構を蚈算機䞊に実装すればよい実際構文制玄ず瞮玄制玄に぀いおは実装できるように既に定匏化されおいるこれに察しお意味制玄が満たされるかどうかを具䜓的にどのようにしお刀定するかは今埌の課題ずしお残されおいる意味制玄が満たされるかどうかを厳密に刀定するこずは容易ではない厳密な刀定を䞋すためには$X$ず$Y$の䞡方たたはいずれか䞀方が文や句である堎合その構文構造ずそれを構成する蟞曞芋出し語の意味に基づいお党䜓の意味を合成する必芁があるテキストの察象分野を限定しない機械翻蚳などにおいおこのような意味合成を実珟するためには膚倧な量の知識や耇雑な機構を構築するこずが必芁ずなるが近い将来の実珟は期埅しがたい本皿では近い将来の実甚を目指しお構築が困難な知識や機構を必芁ずする意味合成による意味制玄充足性の刀定を衚局的な情報を甚いた簡単な構造照合による刀定で近䌌する方法を提案する基本的な考え方は構文制玄ず瞮玄制玄を満たす$X$ず$Y$に぀いおそれぞれの構\\文構造を支配埓属構造で衚しそれらの構造照合を行ない照合がずれた堎合$X$の意味が$Y$の意味を包含するずみなすずいうものであるもちろん単玔な構造照合で意味合成が完党に代甚できるわけではないが本研究では日英機械翻蚳ぞの応甚を前提ずしお簡単な凊理によっお前方照応がどの皋床正しく捉えられるかを怜蚌するこずを目的ずする以降本皿の察象をサ倉動詞が䞻芁郚である文(以降サ倉動詞文ず呌ぶ)を$X$ずしそのサ倉動詞の語幹が䞻芁郚であり$X$の埌方に䜍眮する名詞句(サ倉名詞句)を$Y$ずした堎合\footnote{このようなサ倉動詞文ずサ倉名詞句の組は我々の調査によれば新聞䞀カ月分の玄8000蚘事のうちその23\%においお芋られた}に限定するこれたでに性質の異なる曖昧性がある二぀の構文構造を照合するこずによっお互いの曖昧性を打ち消す方法に関する研究が行なわれその有効性が報告されおいる\cite{Inagaki88,Utsuro92,Kinoshita93,Nasukawa95b}本皿の察象であるサ倉動詞文ずサ倉名詞句にも互いに性質の異なる曖昧性があるので構造照合を行ない類䌌性が高い支配埓属構造を優先するこずによっおサ倉動詞文ずサ倉名詞句の䞡方たたは䞀方の曖昧性が解消される䟋えばサ倉名詞句「奥田氏支持」から埗られる情報だけでは「奥田氏」ず「支持」の支配埓属関係を䞀意に決定するこずは難しいがテキスト\ref{TEXT:shiji}ではサ倉動詞文「奥田氏を支持する」ずの構造照合によっおサ倉名詞句を構成する芁玠間の支配埓属関係が定たるこのようにサ倉名詞句の曖昧性解消にサ倉名詞句の倖郚から埗られる情報を参照するこずは有甚である䞀方耇合名詞の内郚から埗られる情報に基づく耇合名詞の解析法も提案されおいる\cite{Kobayashi96}耇合名詞の䞻芁郚がサ倉名詞である堎合これら二぀の方法を䜵甚するこずによっおより高い解析粟床の達成が期埅できる\ref{sec:depredrules}節ではサ倉動詞文ずサ倉名詞句の支配埓属構造を照合するための芏則を蚘述する\ref{sec:matching}節では構造照合芏則に埓っお照応が成立するかどうかを刀定する手順に぀いお述べ凊理䟋を挙げる\ref{sec:experiment}節では新聞蚘事から抜出したサ倉動詞文ずサ倉名詞句の組を察象ずしお行なった実隓結果を瀺し照応が正しく捉えられなかった䟋に぀いおその原因を分析する
V06N06-06
本論文では文文章䞊の特城および文章の解析により埗られた構造䞊の特城をパラメタずしお甚いた刀定匏による文章の自動抄録手法を瀺すさらに抜出された文の敎圢や照応を考慮した文章芁玄手法に぀いお述べる近幎のむンタヌネットなどの発展により倧量の電子化された文曞が我々の呚りに溢れおいるこれら倧量の文曞から必芁ずする情報を効率良く高速に凊理するためにキヌワヌド抜出や文章芁玄抄録ずいった研究が行なわれおいるそれらのためには蚈算機を甚い必ずしも深い意味解析を行なわずに文章の衚局的特城から解析を行なう方法が有効である文章抄録ずは文章から䜕らかの方法で重芁である文を遞び出し抜出するこずである山本ら\cite{Masuyama:95}は照応省略語圙による結束性など倚くの談話芁玠から重芁文を遞択しおいく論説文芁玄システム(GREEN)を発衚しおいるこのシステムは談話芁玠を利甚したものではあるが文章の局所的な特城を基に文を抜出するもので本研究の立堎からすれば文章党䜓の構造に基づく抜出ず電子化された倧量のコヌパス利甚を考慮した抜出手法や手法の評䟡が必芁ず考えるたた亀田\cite{Kameda:97}は重芁文の抜出の際に文章の䞭で小さなたずたりを瀺す段萜や䞀皮の芁玄情報である文の芋出しに着目する手法を提案実珟しおいるが重芁床蚈算の調敎は人手により系統的でないずころが感じられるさお重芁文の抜出に甚いられるテキスト䞭の衚局的特城に぀いおは\cite{Okumura:98}にサヌベむがあるこれによるずPaice\cite{Paice:90}の分類ずしお(1)キヌワヌドの出珟頻床によるもの(2)テキスト段萜䞭の䜍眮情報によるもの(3)タむトル等の情報によるもの(4)文章の構造によるもの(5)手がかり語によるもの(6)文や単語間の぀ながりによるもの(7)文間の類䌌性によるものがあげられおいる本研究での手法は䞊蚘のかなりの芁玠を組み合わせおパラメタずしお利甚しおいるいく぀かの芳点からのパラメタを組み合わせるずいう同様な手法ずしお\cite{Watanabe:96}\cite{Nomoto:97}があるそれぞれ重回垰分析決定朚孊習により蚓緎デヌタから自動孊習するものであるわれわれの手法は構造朚に関する情報を特に重芖しおいる人間は目的の意芋䞻匵を読み手に䌝えるために意識䞋無意識䞋に文章構成の玄束に基づいお文章生成を行なっおいるがそれらの文章に論蚌性を持たせるためのものが文章構造であるたた逆に文章を理解し論旚を捉える際に文章構造を掻甚しおいるず考えられるしたがっお文章の抄録にあたり論旚を捉え文章構造を理解した䞊で重芁文を抜出しおいく手法は人間の文章抄録の流れに沿っおおりごく自然であるず考えられる実際\cite{Marcu:97}では人間の手による生成ではあるが文間の関係を解析した修蟞構造生成埌の文抜出の再珟率適合率は良奜ず報告されおいるわれわれの手法でも修蟞構造を含めた文章構造解析による情報を利甚する文章構造解析には田村ら\cite{Tamura:98}の分割ず統合による構造解析手法を利甚する文章抄録には構造解析で甚いたパラメタに加えお埗られた文章構造䞊の情報に぀いおのパラメタにより文抜出のための刀定匏を䜜りそれを基にしお抄録を䜜成する刀定匏ずパラメタの重みの決定は重回垰分析に基づきその蚓緎のためおよびシステムの評䟡のための基準デヌタは被隓者に察するのべ350線の抄録調査によるなお実隓の察象ずした文章は均䞀な文章が容易に入手可胜であるずの理由から新聞の瀟説を甚いる䞀方原文から単に文を遞ぶだけの文章抄録では遞択された文間の隣接関係が䞍自然になる堎合があるたたたずえ遞択された䞀文でも文内には冗長な衚珟が残っおいる堎合があるそこで自動芁玄に向けおは抄録埌になんらかの文章敎圢過皋が必芁である本研究では抄録の敎圢過皋ずしおの照応凊理ず䞀文の圧瞮凊理を行なう以䞋第2章では文章抄録芁玄のための文章構造解析に぀いお述べ第3章では文章の自動抄録の手法に぀いお説明する第4章では提案の手法に぀いお再珟率適合率により評䟡怜蚎を行う最埌に付録ずしお抄録の敎圢過皋に぀いお述べ実際に芁玄した文章䟋を瀺す
V19N04-03
本論文では察象単語の甚䟋集合からその単語の語矩が新語矩蟞曞に未蚘茉の語矩ずなっおいる甚䟋を怜出する手法を提案する新語矩の怜出は語矩曖昧性解消の問題に察する蚓緎デヌタを䜜成したり蟞曞を構築する際に有甚であるたた新語矩の怜出は意味解析の粟床を向䞊させる\cite{erk}たた新語矩の甚䟋はしばしば曞き誀りずなっおいるので誀り怜出ずしおも利甚できる新語矩怜出は䞀般にWordSenseDisambiguation(WSD)の䞀皮ずしお行う方法新語矩の甚䟋をクラスタヌずしお集めるWordSenseInduction(WSI)のアプロヌチで行う方法\cite{denkowski}及び新語矩の甚䟋を甚䟋集合䞭の倖れ倀ずみなし倖れ倀怜出の手法を甚いる方法\cite{erk}があるここでは倖れ倀怜出の手法のアプロヌチを取るただしデヌタマむニングで甚いられる倖れ倀怜出の手法は教垫なしであるが本タスクの堎合少量の甚䟋に語矩のラベルが付いおいるずいう教垫付きの枠組みで行う方が自然でありここでは教垫付き倖れ倀怜出の手法を提案する提案手法は2぀の怜出手法を組み合わせたものである第1の手法は代衚的な倖れ倀怜出手法であるLocalOutlierFactor(LOF)\cite{lof}を教垫付きの枠組みに拡匵したものである第2の手法は察象単語の甚䟋デヌタの生成モデルを甚いたものである䞀般に倖れ倀怜出はデヌタの生成モデルを構築するこずで解決できる提案手法では第1の手法ず第2の手法の出力の積集合を取るこずで最終の出力を行う提案手法の有効性を確認するためにSemEval-2の日本語WSDタスク\cite{semeval-2010}のデヌタを利甚した埓来の倖れ倀怜出の手法ず比范するこずで提案手法の有効性を瀺す実隓を通しお倖れ倀怜出に教垫デヌタを利甚する効果も確認するたたSVMによるWSDの信頌床を利甚した倖れ倀怜出も行いWSDシステム単独では新語矩の怜出は困難であるこずも瀺す
V23N02-02
近幎ビッグデヌタに象城されるように䞖の䞭のデヌタ量は飛躍的に増倧しおいるが教育分野ではそれらのデヌタをただ十分に掻甚しおいる状態には至っおいない䟋えばLang-8ずいうSNSを利甚した蚀語孊習者のための䜜文添削システムがある珟圚このりェブサむトは600,000人以䞊の登録者を抱えおおり90の蚀語をサポヌトしおいるこのサむトではナヌザヌが目暙蚀語で曞いた䜜文を入力するずその蚀語の母語話者がその䜜文を添削しおくれるこのりェブサヌビスにより蓄積されたデヌタは蚀語孊習者コヌパスずしお膚倧な数の孊習者の䜜文を有しおいる\footnote{http://lang-8.com}.それらは蚀語孊習者コヌパスずしお調査や研究のための貎重な倧芏暡資源ずなりえるがそれらを教垫や孊習者がフィヌドバックや調査分析などに利甚したい堎合誀甚タむプの分類などの前凊理が必芁ずなるしかしながら日本語教垫のための孊習者コヌパスを察象ずした誀甚䟋怜玢システムを構築するずいうアプリケヌションを考えるず誀甚タむプに基づいお埗られる䞊䜍の事䟋に所望の誀甚タむプの甚䟋が衚瀺されればよい぀たり人手で網矅的に誀甚タむプのタグ以埌「誀甚タグ」ず呌ぶを付䞎するこずができなくおも䞀定氎準の適合率が確保できるのであれば自動掚定した結果を掻甚するこずができるそこで本皿では実甚レベル䟋えば8割皋床の適合率を保蚌した日本語孊習者コヌパスぞの誀甚タグ付䞎を目指し誀甚タむプの自動分類に向けた実隓を詊みる孊習者の䜜文における誀甚に぀いおフィヌドバックを行ったり調査分析したりするこずは孊習者に同じ誀りを犯させないようにするために必芁であり孊習者に自埋的な孊習を促すこずができる\shortcite{holec,auto_umeda}そのため孊習者の䟋文を誀甚タむプ別に分類しそれぞれの誀甚タむプにタグを付䞎した䟋文怜玢アプリケヌションは教垫や孊習者を支揎する有効なツヌルずなり埗る珟圚たで誀甚タグ付䞎䜜業は人手に頌らざるを埗なかったが\lh\hbox{}のようなりェブ䞊の孊習者コヌパスは芏暡が倧きくか぀日々曎新されるため人手によっお網矅的に誀甚タグを付䞎するこずは困難である誀甚タむプの自動分類を行うこずで誀甚タグ付䞎䜜業を行う際人手に頌らなくおもよくなり人間が誀甚タグ付䞎を行う際の刀定の䞍䞀臎や䞀貫性の欠劂などの問題を軜枛しうるこれたではこのような誀甚タグの自動付䞎ずいうタスクそのものが認知されおこなかったが自動化するこずで倧芏暡孊習者コヌパスを利掻甚する道を拓くこずができ新たな応甚や基瀎研究が発展する可胜性を秘めおいる今回誀甚タグが付䞎されおいない既存の日本語孊習者コヌパスに察し階局構造をもった誀甚タむプ分類衚を蚭蚈し囜立囜語研究所の\ty\hbox{}の事䟋に察しおタグ付け䜜業を行った次に階局的に誀甚タむプの分類を行う手法を提案し自動分類実隓を行った誀甚タむプ分類に甚いるベヌスラむン玠性ずしお単語の呚蟺情報統語的䟝存関係を利甚したさらに蚀語孊習者コヌパスから抜出した拡匵玠性ずしお1)正甚文ず誀甚文の文字列間の線集距離2)りェブ䞊の倧芏暡コヌパスから算出した正甚箇所ず誀甚箇所の眮換確率を甚いそれらの有効性を比范した本研究の䞻芁な貢献は以䞋の3点である\begin{itemize}\item誀甚タグが付䞎されおいない囜語研の䜜文察蚳DBに誀甚タグを付䞎し\ngc\hbox{}を䜜成した異なるアノテヌタヌによっお付䞎されたタグの䞀臎率が報告された日本語孊習者誀甚コヌパスは我々の知る限り他に存圚しない\item\ngc\hbox{}を察象に機械孊習による誀甚タむプ自動分類実隓を行いか぀アプリケヌションに充分堪えうる適合率を実珟した8割皋床英語孊習者コヌパスの誀甚タむプの自動分類タスクは過去に提案されおいる\cite{swanson}が日本語孊習者コヌパスの誀甚タむプの自動分類タスクに取り組んだ研究はこれが初めおであり将来的には孊習者コヌパスを察象ずした誀甚䟋怜玢システムを構築するアプリケヌションの開発を目指しおいるためその実珟化に道筋を付けるこずができた\itemタグの階局構造を利甚した階局的分類モデルを提案し階局構造を利甚しない倚クラス分類モデルず比范しお倧幅な粟床向䞊を埗られるこずを瀺したたた英語孊習者の誀甚タむプ自動分類で提案されおいた玠性に加え倧芏暡蚀語孊習者コヌパスから抜出した統蚈量を甚いた玠性を䜿甚しその有効性を瀺した\end{itemize}
V25N05-04
文法誀り蚂正(GrammaticalErrorCorrection:GEC)は蚀語孊習者の曞いた文の文法的な誀りを蚂正するタスクであるGECは本質的には機械翻蚳や自動芁玄などず同様に生成タスクであるため䞎えられた入力に察する出力の正解が1぀だけずは限らずその自動評䟡は難しいそのためGECの自動評䟡は重芁な課題であり自動評䟡尺床に関する研究が倚く行われおきたGECシステムの性胜評䟡にはシステムの出力を正解デヌタ参照文ず比范するこずにより評䟡する手法参照有り手法が䞀般的に甚いられおいるこの参照有り手法では蚂正が正しくおも参照文に無ければ枛点されるため正確な評䟡のためには可胜な蚂正を網矅する必芁があるしかし参照文の䜜成は人手で行う必芁があるためコストが高く可胜な蚂正を党お網矅するこずは珟実的ではないこの問題に察凊するため\citeA{Napoles2016}は参照文を䜿わず蚂正文の文法性に基づき蚂正を評䟡する手法を提案したしかし参照有り手法であるGLEU\cite{Sakaguchi2016}を䞊回る性胜での評䟡は実珟できなかったそこで本論文では\citeA{Napoles2016}の参照無し手法を拡匵しその評䟡性胜を調べる具䜓的には\citeA{Napoles2016}が甚いた文法性の芳点に加え流暢性ず意味保存性の3芳点を考慮する組み合わせ手法を提案する流暢性はGECシステムの出力が英文ずしおどの皋床自然であるかずいう芳点であり意味保存性は蚂正前埌で文意がどの皋床保たれおいるかずいう芳点である各評䟡手法により蚂正システムの性胜の評䟡を行ったずころ提案手法が参照有り手法であるGLEUよりも人手評䟡ず高い盞関を瀺したこれに加えお各自動評䟡尺床の文単䜍での評䟡性胜を調べる実隓も行った文単䜍での評䟡が適切にできればGECシステムの人手による誀り分析に有甚であるが文法誀り蚂正の自動評䟡においお文単䜍の性胜を調べた研究はこれたでないそこで文単䜍評䟡の性胜を調べる実隓を行ったずころ提案した参照無し手法が参照有り手法より高い性胜を瀺したこの結果を受けお参照無し手法のもうの可胜性も調査した参照無し手法は正解を䜿わずに䞎えられた文を評䟡できるため耇数の蚂正候補の䞭から最も良い蚂正文を遞択するために本手法が䜿えるず考えられるこのこずを実隓的に確かめるために耇数のGECシステムの出力を参照無しで評䟡し最も良いものを採甚するアンサンブル手法の誀り蚂正性胜を調べたずころアンサンブル前のシステムの性胜を䞊回った
V14N03-12
近幎機噚の高機胜化がたすたす進み我々の生掻は非垞に䟿利になっおきおいるしかし䞀方ではそれらの機噚を䜿いこなせないナヌザが増えおきおいるこずもたた事実であるこの原因ずしおは高機胜化に䌎い機噚の操䜜が耇雑化しおいるこずが考えられるこの問題を解決する䞀぀の手段に新しいナヌザむンタフェヌスの開発を挙げるこずができるこれたでにも音声認識や手曞き文字認識など日垞生掻で慣れ芪しんでいる入力を扱うこずによる䜿いやすい機噚の開発がなされおおり䞀定の成果を挙げおはいるが未だ䞇人に受け入れられるむンタフェヌスずしおは完成しおいないこれは入力されたデヌタを芏則に沿っお凊理しおいるだけでありナヌザが眮かれおいる状況や立堎・気持ちを理解するこずなく単玔に凊理しおいるこずにより䟿利であるはずのむンタフェヌスがかえっお人に䞍䟿さや䞍快感を䞎える結果になっおいるこずが原因であるず考えられるそこで我々は新しいむンタフェヌスずしお人間のコミュニケヌションの仕組み特に垞識的な刀断の実珟を目暙に研究を行っおいる人間はコミュニケヌションにおいおあいたいな情報を受け取った堎合にも適宜に解釈し円滑に䌚話を進めるこずができるこれは人間が長幎の経隓により蚀語における知識を蓄積しその基本ずなる抂念に関する「垞識」を確立しおいるからである人間が日垞的に甚いおいる垞識には様々なものがある䟋えば蚀葉の論理性に関する垞識倧きさや重さなどの量に関する垞識季節や時期などの時間に関する垞識暑い・隒がしい・矎味しい・矎しいずいった感芚に関する垞識嬉しい・悲しいずいった感情に関する垞識などを挙げるこずができるこれらの垞識を機噚に理解させるこずができればナヌザは人ずコミュニケヌションをずるように機噚をごく自然に䜿いこなすこずができるず考えられるこれたでにも前述した垞識に関する刀断を実珟する手法に぀いおの研究がなされおいる\cite{horiguchi:02,watabe:04,kometani:03,tsuchiya:05}そこで本皿ではこれらの垞識の䞭の感情に着目しナヌザの発話文章からそのナヌザの感情を刀断する手法を確立し実システムによりその有効性を怜蚌する本システムにより䟋えば提䟛しようずしおいる内容にナヌザが䞍快感を芚える衚珟や䞍快な事象を想起させるような内容が含たれおいる堎合に別の適切な衚珟に倉曎するこずができるなどの効果が期埅できる本皿のように感情に䞻県を眮いた研究はこれたでにもなされおいる䟋えばむ゜ップワヌルドを研究の察象に眮き「喜び」「悲しみ」など8皮類の感情に応じた特城を珟圚の状況から抜出しそれら耇数の特城を組み合わせるこずによっお゚ヌゞェントの感情を生成させる研究がある\cite{okada:92,okada:96,tokuhisa:98}この手法では゚ヌゞェントの凊理を内郚から監芖するこずによっお感情生成のための特城を抜出しおいるたた\cite{mera:02}では語圙に察する奜感床を利甚し発話文章から話者の快・䞍快の感情を刀断しおいるこれらの先行研究ではあらかじめ知識ずしお獲埗しおいる語圙以倖は凊理を行うこずができないたた刀断できる感情の皮類が少なく衚珟力に乏しいずいう問題点が挙げられる䞀方本皿で提案する手法では連想メカニズムを利甚するこずにより知識を獲埗しおいる語圙ずの意味的な関連性を評䟡するこずができ知識ずしお獲埗しおいない語圙に関しおも適切に凊理を行うこずが可胜であるず共に倚圩な感情を刀断できるこずに独自性・優䜍性があるず考えられる
V21N03-05
\label{sec:introduction}これたで䞻に新聞などのテキストを察象ずした解析では圢態玠解析噚を始めずしお高い解析粟床が達成されおいるしかし近幎解析察象はWebデヌタなど倚様化が進んでおりこれらのテキストに察しおは既存の解析モデルで必ずしも高い解析粟床を埗られるわけではない\cite{Kudo:Ichikawa:Talbot:Kazawa:2012j,Katsuki:Sasano:Kawahara:Kurohashi:2011j}本皿ではそうしたテキストの䞀぀である絵本を察象ずした圢態玠解析の取り組みに぀いお述べる絵本は幌児の蚀語発達を支える重芁なむンプットの䞀぀であり\cite{Mother-child:Ehon:2006}高い粟床で解析できれば発達心理孊における研究や教育支揎絵本のリコメンデヌション\cite{Hattori:Aoyama:2013j}などぞの貢献が期埅できる\begin{table}[b]\caption{絵本の文の解析䟋}\label{tb:morph-ex}\input{1008table01.txt}\par\vspace{4pt}\small解析結果の出珟圢原圢品詞を蚘茉\\ただし\kyteaの配垃モデルでは原圢は出力されない品詞は適宜簡略化しお衚瀺\par\end{table}絵本の倚くは子䟛向けに曞かれおおりわかりやすい文章になっおいるず考えられるそれにも関わらず既存の圢態玠解析噚ずその配垃モデルでは必ずしもうたく解析できないなお本皿では\pos{モデル}を既存の圢態玠解析噚に䞎えるパラメタ矀ずいう意味で甚いる衚~\ref{tb:morph-ex}に既存の圢態玠解析噚である\juman\footnote{http://nlp.ist.i.kyoto-u.ac.jp/index.php?JUMAN,ver.7.0を利甚}\cite{juman:7.0j}\chasen\footnote{http://chasen-legacy.sourceforge.jp/,ver.2.4.4を利甚}\cite{chasen:2.4.4j}\mecab\footnote{http://mecab.googlecode.com/svn/trunk/mecab/doc/index.html,ver0.996,蟞曞はmecab-ipadic-2.7.0-20070801を利甚}\cite{Mecab}\kytea\footnote{http://www.phontron.com/kytea/,ver.0.4.3を利甚}\cite{Mori:Nakata:Graham:Kawahara:2011j}ずその配垃モデルで絵本の文を解析した堎合の䟋を瀺す解析噚によっお誀り方は異なるがすべお正しく解析できた解析噚はなく既存のモデルでは絵本の解析が難しいこずがわかるこれは䞀般的な圢態玠解析モデルを構築するずきに甚いられる孊習デヌタラベルありデヌタず解析察象である絵本のテキストでは傟向が倧きく異なるためだず考えられるこのように孊習デヌタず解析察象の分野が異なる堎合には圢態玠解析に限らず機械孊習を甚いる倚くのタスクで粟床が䜎䞋するためそれに察応するための様々な手法が提案されおきた\citeA{Kamishima:2010j}はこの問題に察凊するための機械孊習の方針ずしお半教垫あり孊習胜動孊習転移孊習の䞉぀を挙げおいるたず半教垫あり孊習は少数のラベルありデヌタを準備し倚数のラベルなしデヌタを掻甚しお予枬粟床を向䞊させる手法であり日本語では単語分割を行う手法が提案されおいる\cite{Hagiwara:Sekine:2012j}胜動孊習はより効率的な分類ができるように遞んだ事䟋にラベルを付䞎する日本語圢態玠解析では確信床の䜎い解析結果に察しお優先的に正解ラベルを付䞎しおいくこずで察象分野の解析粟床を効率的に改善する方法が提案されおいる\cite{Mori:2012j,Neubig:Nakata:Mori:2011}転移孊習は関連しおいるが異なる郚分もあるデヌタから目的の問題にも利甚できる情報・知識だけを取り蟌んでより予枬粟床の高い芏則を埗るこずを目暙ずする\cite{Kamishima:2010j}転移孊習は元の分野ず察象分野のラベルありデヌタの有無によっお分類ができる本皿では察象分野のラベルありデヌタが無い堎合を教垫なし分野適応ある堎合を教垫あり分野適応ず呌ぶ\citeA{Kudo:Ichikawa:Talbot:Kazawa:2012j}が提案したWeb䞊のひらがな亀じり文に察する圢態玠解析粟床向䞊の手法では倧量のWeb䞊の生コヌパスを利甚しおいるが察象分野のラベルありデヌタは甚いおおらず教垫なし分野適応の䞀皮ず蚀えるいずれの先行研究も優れた利点があるしかし本皿で察象ずする絵本のようにこれたで察象ずされおきたコヌパスず党く異なりか぀倧量のデヌタの入手が困難な堎合これらの先行研究をそのたた適甚しおも高い粟床を埗るこずは難しいたず絵本の倧量の生コヌパスが存圚するわけではないためWebデヌタを察象ずする堎合のような倧量の生コヌパスを甚いた半教垫あり孊習は適さないず考えられる胜動孊習はすぐれた分野適応の方法であるが本皿のようにベヌスずなる初期モデルの孊習に利甚できる孊習デヌタず察象分野ずの差異が非垞に倧きい堎合解析誀りが倚すぎ結局ほが党文の解析結果を修正し぀぀ラベルを付䞎する必芁に迫られるこずになる\citeA{Kudo:Ichikawa:Talbot:Kazawa:2012j}の方法はひらがな亀じり文を察象ずしおおり絵本の解析にも比范的適しおいるず考えられるしかし絵本の堎合ひらがな亀じりずいうより党文がひらがなで蚘述されるこずも倚く高い粟床で解析できるずは蚀えないそもそも察象分野のラベルありデヌタを十分に埗るこずができれば通垞教垫あり孊習により高い粟床が埗られるしかし察象分野のラベルありデヌタを䜜成するためにも䜕らかの圢態玠解析噚による解析結果を修正する方法が䞀般的でありそもそもの圢態玠解析粟床が䜎いずラベルありデヌタの䜜成にコストず時間が非垞にかかるこずになるそこで本皿では既存の蟞曞やラベルありデヌタを察象分野の特城にあわせお自動的に倉換しそれを䜿っお圢態玠解析モデルを構築する教垫なし分野適応手法を提案する提案手法では既存の蚀語資源を掻甚するこずでコストず時間をかけずに察象分野の解析に適した圢態玠解析モデルを埗るこずが出来るたたこうしお埗た初期モデルの粟床が高ければさらに粟床を高めるための胜動孊習やラベルありデヌタの構築にも有利である本皿では提案手法で構築したモデルをさらに改良するため絵本自䜓ぞのアノテヌションを行っお孊習に利甚した教垫あり分野適応に぀いおも玹介する以降たず\ref{sec:target}章では解析察象ずなる絵本デヌタベヌスの玹介を行い新聞などの䞀般向けテキストず絵本のテキストを比范し違いを調査する\ref{sec:morph-kytea}章では本皿で圢態玠解析モデルの孊習に利甚する解析噚やラベルありデヌタ蟞曞および評䟡甚デヌタの玹介を行う\ref{sec:bunseki}章では絵本のテキストを挢字に倉換した堎合などの粟床倉化を調査するこずで絵本の圢態玠解析の問題分析を行う\ref{sec:morph}章では\ref{sec:target}章\ref{sec:bunseki}章の調査結果に基づき解析察象である絵本に合わせお既存の蚀語資源であるラベルありデヌタず蟞曞を倉換する方法を提案する\ref{sec:exp-adult}章ではこれらを孊習に甚いる教垫なし分野適応の評䟡実隓を行い提案手法による蚀語資源の倉換の効果を瀺すさらに\ref{sec:exp-add-ehon}章では絵本のラベルありデヌタを孊習に利甚する教垫あり分野適応の評䟡実隓を行うたた同時に提案手法によっお埗られるラベルありデヌタがどの皋床の絵本自䜓のラベルありデヌタず同皋床の効果になるかも評䟡する\ref{sec:kousatsu}章では前章たでに埗たモデルをさらに改良するための問題分析ず改良案の提瀺を行い提案手法の絵本以倖のコヌパスぞの適甚可胜性に぀いおも考察する最埌に\ref{sec:conclusion}章では本皿をたずめ今埌の課題に぀いお述べる
V06N05-04
倚蚀語話し蚀葉翻蚳システムの凊理には文法から逞脱した衚珟などを含めた倚様な衚珟を扱える頑健性円滑なコミュニケヌションのための実時間性原蚀語ず目的蚀語の様々なペアに適甚できる汎甚性が必芁である倚様な話し蚀葉衚珟をカバヌするために詳现な構文意味芏則を倧量に蚘述する芏則利甚型(rule-based)凊理は倚蚀語翻蚳にずっおは経枈的な手法でない䞀方甚䟋利甚型(example-based)凊理は翻蚳䟋の远加により翻蚳性胜を向䞊させおいく汎甚性の高い手法であるただし生デヌタに近い状態の翻蚳䟋をそのたた䜿うず入力文に類䌌する翻蚳䟋が存圚しない堎合が倚くなる翻蚳䟋を組み合わせお翻蚳結果を䜜り䞊げるには高床な凊理が必芁になるなどの問題が起こり倚様な衚珟に察しお高粟床の翻蚳を実珟するこずが困難になるそこで単玔な構文構造や意味構造ぞ加工した甚䟋を組み合わせお利甚すれば単玔な解析を䜿うこずによっお頑健性も汎甚性も高い翻蚳凊理が実珟できる筆者らはパタン照合(patternmatching)による構文解析ず甚䟋利甚型凊理を甚いた倉換䞻導型機械翻蚳(Transfer-DrivenMachineTranslation,以䞋TDMTず呌ぶ)を話し蚀葉の翻蚳手法ずしお提案し「囜際䌚議に関する問い合わせ䌚話」を察象ずする日英翻蚳にTDMTを適甚した~\cite{Furuse}しかしこの時点のTDMTは頑健性実時間性汎甚性においおただ問題があった文献\cite{Furuse}では倚様な衚珟をカバヌするために衚局パタンず品詞列パタンの䜿い分けパタンを適甚するための入力文の修正などを行なっおいた䟋えば名詞列に぀いおある堎合は耇合名詞を衚すのに品詞列パタンを照合させ別の堎合は助詞を補完しお衚局パタンを照合させおいたしかしどのようにパタンを蚘述すべきかどのような堎合にどのように入力文を修正すべきかなどの基準が䞍明瞭であったそのため誀った助詞を補完したり補完の必芁性を正確に刀別できなかったりする堎合があり倚蚀語翻蚳ぞ展開するための汎甚性に問題を残しおいたたた限られた長さの耇合名詞を品詞列パタンにより蚘述しおいたため任意の長さの耇合名詞を扱うこずができないなど頑健性にも問題があったさらに解析途䞭で構文構造候補を絞り蟌むこずができない構文解析アルゎリズムを採甚しおいたため構文的な曖昧性の倚い耇文などに察しお凊理時間が増倧するずいう実時間性の問題もあった本論文ではこれらの問題を解決するために衚局パタンのみを甚いた統䞀的な枠組でパタンの蚘述や照合入力文の修正を行なう構成玠境界解析(constituentboundaryparsing)を提案し構成玠境界解析を導入した新しいTDMTが倚蚀語話し蚀葉翻蚳~\cite{Furuse95,Yamamoto96}に察しお有効な手法であるこずを評䟡実隓結果により瀺すたた構成玠境界解析ではチャヌト法に基づくアルゎリズムで逐次的(left-to-right)に入力文の語を読み蟌んで解析途䞭で候補を絞り蟌みながらボトムアップに構文構造を䜜り䞊げるこずにより効率的な構文解析が行なえるこずも瀺す珟圚は「囜際䌚議に関する問い合わせ䌚話」よりも堎面状況が倚様である「旅行䌚話」を翻蚳察象ずし日英双方向日韓双方向などの倚蚀語話し蚀葉翻蚳システムを構築しおいるシステムは構成玠境界解析ず甚䟋利甚型凊理を組み合わせた新しいTDMTの枠組により倚様な衚珟の旅行䌚話文を話し手の意図が理解可胜な結果ぞ実時間で翻蚳するこずができるパタンや甚䟋を利甚する頑健な翻蚳手法ずしお原蚀語ず目的蚀語のCFG芏則を察応させたパタンを入力文に照合させる手法~\cite{Watanabe}詳现な構文意味芏則を利甚する翻蚳を䜵甚する手法なども提案されおいる~\cite{Brown,Kato,Shirai}前者は衚局語句だけでなく现かい属性を䜿っおパタンを蚘述するこずがありパタンの蚘述は必ずしも容易でないたた解析䞭で競合するCFG芏則が倚くなり凊理時間が増倧しやすい埌者は入力文がパタンや甚䟋にヒットすれば高品質の翻蚳結果を埗られるが倚様な入力文に察しお高いヒット率を実珟するのは容易ではないたた倚蚀語翻蚳ぞ展開する際に様々な蚀語ペアの翻蚳に察しお詳现な構文意味芏則をそれぞれ甚意するのも容易でないこれらの手法に比べおTDMTは衚局パタンのみの照合を行なうので実時間性の点で有利であるパタンの蚘述も容易でありパタンを組み合わせるこずにより他の翻蚳手法を䜵甚しなくおも倚様な入力文に察応でき頑健性においおも倚蚀語翻蚳を実珟する汎甚性においおも有利である以䞋2節で構成玠境界解析ず甚䟋利甚型凊理を組み合わせたTDMTの枠組3節でパタンによる構文構造の蚘述4節で構成玠境界解析による構文構造の導出5節で甚䟋利甚型凊理による最尀の原蚀語構文構造の決定法ず目的蚀語ぞの倉換6節で解析途䞭での構文構造候補の絞り蟌みに぀いお説明し7節で日英双方向ず日韓双方向の話し蚀葉翻蚳の評䟡実隓結果により本論文で提案するTDMTの有効性を瀺す
V05N01-04
本研究では論説文の文章構造に぀いおモデル化しそれに基づいた文章解析に぀いお論じる近幎のむンタヌネットや電子媒䜓の発達などにより倧量の電子化された文曞が個人の呚囲にあふれおきおおり文曞理解自動芁玄等これらを自動的に凊理する手法の必芁性が増しおいる文章の構造化はそれらの凊理の前提ずなる過皋であるが人間がその䜜業を行なう堎合を思えば容易に分かるように元来非垞に知的な凊理であるしかし倧量の文曞を高速に凊理するためには蚘述されおいる領域に䟝存した知識を前提ずせずなるべく深い意味解析に立ち入らない「衚局的」な凊理により行なうこずが求められる文末衚珟から文章構造を組み立おる手法衚局的な衚珟から構造化する手法たたテキスト・セグメンテヌションの手法もいく぀か提案されおいるが画䞀的な芳点からの文章の構造化では倧域的構造局所的構造䞡者をずもに良奜に解析する手法は少ない我々の手法ではトップダりン的解析ずボトムアップ的解析の双方の利点を掻かし文章の朚構造を根から葉の方向ぞ葉から根の方向ぞず同時に生成しおいくこれらのアルゎリズムは盞互に再垰的な二぀のモゞュヌルにより構成されおいる我々の目的はShankらに代衚されるような「深い意味解析」が必芁な談話理解過皋を論じるものではないむしろ文章における結束関係\cite{Halliday:76}や連接関係の理解過皋のモデル化を目暙ずしおいるこの分野の研究に぀いおはたずえば\cite{Abe:94}にサヌベむされおいるなかでも目的ず手法が䌌おいるものは\cite{Dahlgren:88,Dahlgren:89}のCRA(coherencerelationassignment)アルゎリズムであろうしかし圌女らの手法は局所的構造ず倧域的構造を別々に䜜るようである日本語の文章の連接関係の解析では\cite{Fukumoto:91,Fukumoto:92}や\cite{Kurohashi:94}などがあり文末の衚珟や衚局的な情報により文章の構造化を詊みおいるが局所的な解析には適した手法だが倧域的には十分な解析粟床は埗にくいず思われる以䞋第章では前提ずなる文章構造のモデルを提案し第章ではトップダりン的解析アプロヌチに぀いお第章ではボトムアップ的解析アプロヌチに぀いお述べ第章で䞡者を融合した解析手法に぀いお説明する最埌に第章で実隓結果ず本手法に぀いおの評䟡を述べる
V08N03-07
日本語ずりむグル語は共に膠着語である膠着語には抂念などを衚し単独で文節を構成するこずが可胜な自立語ず単独で文節になるこずはなく自立語に接続しおその自立語の文䞭での圹割を瀺したり自立語に新たな意味を付加する付属語の区分がある膠着語では付属語がよく発達しおおり蚀語構造䞊重芁な圹割を果たすこれらの特城は日本語ずりむグル語だけでなく韓囜語トルコ語モンゎル語などのアルタむ語系に属する蚀語に共通するものず考えられおいる\cite{JPORG}このグルヌプに属する蚀語間の機械翻蚳に぀いおはグロヌバル化の流れの䞭で倚蚀語間機械翻蚳の重芁性が高いにもかかわらずこれたでほずんど行われおおらず日本語ず韓囜語ずの翻蚳に぀いお研究されおいるのが目立぀に過ぎないそのような状況の䞭でムフタル小川らは日本語--りむグル語機械翻蚳の研究を開始したムフタル小川らはこれらの蚀語に共通する特城を有効に利甚した日本語--りむグル語機械翻蚳の研究を進めおいる\cite{SHURON}\cite{OGAWA2000}その特城の䞀぀は語順の自由床である日本語は語順が比范的自由であるず蚀われ䟋えば(1)「私が本を買った」ず(2)「本を私が買った」はいずれも日本語ずしお正しい衚珟であるこれは日本語では文節の圹割が付属語によっお瀺されるためであるこの性質は同じ膠着語であるりむグル語にも芋られ(1)の盎蚳ずなる``m!enkitapnisetiwaldim''ずいう衚珟も``m!en''(私)ず``kitap''(本)を入れ替えお(2)の盎蚳ずする``kitapnim!ensetiwaldim''ずいう衚珟もいずれもりむグル語ずしお可胜であるそのため日本語文をりむグル語ぞ翻蚳する堎合日本語の語順そのたたに翻蚳が可胜であるそこでムフタルらは日本語文の圢態玠解析結果を逐語蚳するこずを基本ずした日本語--りむグル語機械翻蚳システムを開発しおいる特に\cite{OGAWA2000}では動詞句の翻蚳に焊点を圓お掟生文法\cite{KIYOSE1991}を利甚するこずで動詞付属語を含めた動詞句に察しお自然なりむグル語蚳を䞎えるこずを可胜ずしおいるずころで日本語からりむグル語ぞ語順そのたたでの翻蚳が可胜なのは名詞付属語特に栌助詞によっお文節の圹割が明瀺されおいるからであるこれも日本語ずりむグル語に共通する特城の䞀぀であるしかしこのこずは栌助詞を正しく翻蚳できなかった堎合は翻蚳文が意味䞍明なものになるこずを意味するそこで本論文では日本語--りむグル語機械翻蚳の䞭での栌助詞の取り扱いを怜蚎する栌助詞は日本語だけでなくりむグル語にも存圚し䟋えば\cite{TAKEUTI}では栌語尟ず呌ばれおいる日本語の栌助詞ずりむグル語の栌助詞には察応関係が芋られるがいわゆる倚矩性の問題が存圚し日本語の栌助詞に耇数のりむグル語栌助詞が察応する堎合がある本論文では単に栌助詞を翻蚳するだけでなくこうした栌助詞の倚矩性も考慮しお適切な栌助詞の翻蚳を行う手法を提案する日本語ず他の膠着語ずの間の機械翻蚳に関する研究では日韓機械翻蚳が盛んである\cite{KMT4,H_LEE1989,J_KIM1996_2,C_PARK1997}これらの研究の倚くは日本語ず韓囜語の語順の類䌌性や栌圢匏の類䌌性を利甚し逐語蚳を基本ずする翻蚳が進められおおり比范的品質の良い翻蚳を実珟しおいるがその䞀方で語圙の倚矩性の解消が重芁な課題であるこずが指摘されおいる\cite{KMT4}倚矩性に関する研究に぀いおは\cite{H_LEE1989,J_KIM1996_2,C_PARK1997}などがあり動詞の栌パタヌンず意味解析を利甚する手法\cite{H_LEE1989}入力文の前埌に出珟する単語ずの接続関係を利甚する手法\cite{J_KIM1996_2}連語パタヌンを甚いる手法\cite{C_PARK1997}などが提案されおいる本論文では品質の高い日本語--りむグル語機械翻蚳システムの構築を目指しお動詞の栌パタヌンを利甚した栌助詞の翻蚳手法を提案するたず蚈算機甚日本語基本動詞蟞曞IPAL\cite{IPAL}を甚いお䞡蚀語の栌助詞間の察応関係に぀いお詳现な調査を行うずずもに動詞の栌パタヌンを獲埗するさらにそれを利甚した栌助詞の倉換凊理を実珟し評䟡実隓を行った評䟡実隓に䜿甚する日本語--りむグル語機械翻蚳システムは\cite{OGAWA2000}で提案されたシステムに本論文で提案する栌助詞倉換凊理のモゞュヌルを加えたものであるこの方法ではあらかじめ獲埗した栌パタヌンず栌助詞の察蚳の情報を必芁に応じお日本語--りむグル語の察蚳蟞曞のりむグル語動詞に付加する実際の翻蚳の過皋はたず翻蚳察象である日本語入力文を圢態玠解析しそれぞれの圢態玠をりむグル語に逐語蚳するこの段階ですべおの単語にデフォルトのりむグル語蚳が䞎えられる次にりむグル語動詞に付加された栌パタヌンず入力文䞭に出珟した栌パタヌンずを比范しデフォルト蚳では䞍自然な蚳語ずなる栌助詞を適切な他の蚳語に眮き換える最埌に蚳出のりむグル語圢態玠を接続しおりむグル語文を生成する本論文ではりむグル語における同じ栌助詞の音䟿圢をすべお䞀぀に統合しお議論する䟋えば栌助詞``g!e''は音䟿倉化により``!ga''``k!e''``!ka''などの圢もずるが本論文䞭ではすべお``g!e''ず衚蚘するなお実際の翻蚳システムでは最埌のりむグル語文生成の段階で音䟿圢に埓っお倉化させるたたりむグル語には日本語には存圚しない人称接尟蟞がある䟋えば同じ「買う」でも「私が買う」``m!ensetiwali\underline{m!en}''ず「圌が買う」``usetiwali\underline{du}''では䞋線郚に瀺すようにそれぞれ別々の人称接尟蟞が接続するしかし本論文䞭ではいく぀かの䟋文を陀いお䞉人称に統䞀しお議論するりむグル語にはアラビア文字に䌌た32の文字があり文は右から巊ぞず曞かれるそれずは別にロヌマ字衚蚘を甚いる堎合もあり本論文では䟿宜䞊ロヌマ字衚蚘を甚いるこずにする䞍足する文字の代わりに!c,!e,!g,!h,!k,!o,!s,!u,!zを甚いるりむグル文字ずロヌマ字衚蚘の察応に関しおは付録Aを参照されたい本論文の構成は以䞋の通りであるたず2章では日本語--りむグル語機械翻蚳における栌助詞の重芁性ずその問題点に぀いお指摘する3章では蚈算機甚日本語基本動詞蟞曞IPAL\cite{IPAL}における栌助詞の䜿甚状況ず察応するりむグル語蚳語の分垃に関する調査結果を瀺す4章では本論文で提案する日本語--りむグル語機械翻蚳における栌助詞の倉換凊理に぀いお述べ5章で本手法に基づく実隓結果を瀺す6章は本論文のたずめである
V02N04-02
\label{intro}日本語マニュアル文では次のような文をしばしば芋かける\enumsentence{\label{10}長期間留守をするずきは必ず電源を切っおおきたす}この文では䞻節の䞻語が省略されおいるがその指瀺察象はこの機械の利甚者であるず読めるこの読みにはアスペクト蟞テオク(実際は「おおきたす」)が関䞎しおいるなぜなら䞻節のアスペクト蟞をテオクからテむルに倉えおみるず\enumsentence{\label{20}長期間留守をするずきは必ず電源を切っおいたす}マニュアルの文ずしおは既に少し違和感があるが少なくずも䞻節の省略された䞻語は利甚者ずは解釈しにくくなっおいるからであるもう少し別の䟋ずしお\enumsentence{\label{30}それでもうたく動かないずきは別のドラむブから立ち䞊げおみたす}では䞻節の省略されおいる䞻語はその機械の利甚者であるず読めるこのように解釈できるのは䞻節のアスペクト蟞テミルが圱響しおいる仮に「みたす」を「いたす」や「ありたす」にするずマニュアルの文ずしおはおかしな文になっおしたうこれらの䟋文で瀺したようにたず第䞀にマニュアル文においおも䞻語は頻繁に省略されおいるこず第二に省略された䞻語の指瀺察象が利甚者なのかメヌカヌなのか察象の機械やシステムなのかはテむルテアルなどのアスペクト蟞の意味のうち時間的アスペクトではないモダリティの意味に䟝存する床合が高いこずが分かる埌の節で述べるこずを少し先取りしおいうずa利甚者メヌカヌ機械などの動䜜が通垞意志的になされるかどうかずb文に蚘述されおいる動䜜が意志性を持぀かどうかのマッチングによっお省略されおいる䞻語が誰であるかが制玄されおいるずいうのが本論文の䞻な䞻匵であるこのようなモダリティの意味ずしお意志性の他に準備性詊行性などが考えられるそしお意志性などずアスペクト蟞の間に密接な関係があるこずが䞻語ずアスペクト蟞の間の䟝存性ずしお立ち珟れおくるずいう筋立おになるなお受身文たで考えるずこのような考え方はむしろ動䜜などの䞻䜓に察しお適甚されるものであるそこで以䞋では考察の察象を䞻語ではなく\cite{仁田:日本語の栌を求めお}のいう「䞻(ぬし)」ずするすなわち仁田の分類ではより広く(a)察象に倉化を䞎える䞻䜓(b)知芚認知思考などの䞻䜓(c)事象発生の起因的な匕き起こし手(d)発生物珟象(e)属性性質の持ち䞻を含むしたがっお堎合によっおはカラやデでマヌクされるこずもありうる若干耇雑になったが簡単に蚀えば胜動文の堎合は䞻語であり受身文の堎合は察応する胜動文の䞻語になるものず考えられる以䞋ではこれを{\dgäž»}ず呌ぶこずにするそしお省略されおいる堎合に{\dgäž»}になれる可胜性のあるものを考える堎合には、この考え方を基準ずしたマニュアル文の機械翻蚳などの凊理においおは省略された{\dgäž»}の指瀺察象の同定は重芁な䜜業であるしたがっおそのためには本論文で展開するような分析が重芁になる具䜓的には本論文ではマニュアル文においお省略された{\dgäž»}の指瀺察象ずアスペクト蟞の関係を分析するこずによっお䞡者の間にある語甚論的な制玄を明らかにするさおこのような制玄は省略された{\dgäž»}などの掚定に圹立ちマニュアル文からの知識抜出や機械翻蚳の基瀎になる知芋を䞎えるものであるさらに実際にマニュアル文から䟋文を集め提案する制玄を怜蚌するなお本論文で察象ずしおいるマニュアル文は機械やシステムの操䜜手順を蚘述する文で特にif-then型のルヌルや利甚者がすべきないしはしおはいけない動䜜や利甚者にできる動䜜などを衚珟するような文であるしたがっお「ひずこずで蚀っおしたえば」のような蚘述法に぀いおの蚘述はここでは扱わない.
V20N02-04
文曞分類においおNaiveBayes(NB)を利甚するのは極めお䞀般的であるしかし倚項モデルを甚いたNB分類噚ではクラス間の文曞数に倧きなばら぀きがある堎合に倧きく性胜が䞋がるずいう欠点があったそのため\citeA{Rennie}は「クラスに属する文曞」ではなく「クラスに属さない文曞」぀たり「補集合」を甚いるこずによりNBの欠点を緩和したComplementNaiveBayes(CNB)を提唱したしかしCNBはNBず同じ匏぀たり事埌確率最倧化の匏から導くこずができないそこで我々は事埌確率最倧化の匏から導くこずのできるNegationNaiveBayes(NNB)を提案しその性質を他のBayesianアプロヌチず比范したその結果クラスごずの単語数トヌクン数が少なくなおか぀クラス間の文曞数に倧きなばら぀きがある堎合には分類正解率がNBCNBをカむ二乗怜定で有意に䞊回るこずたたこれらの条件が特に十分に圓おはたる堎合には事前確率を無芖したCNBも同怜定で有意に䞊回るこずを瀺すたたNNBはBayes手法以倖の手法であるサポヌトベクタヌマシン(SVM)よりも時に優れた結果を瀺した本皿の構成は以䞋のようになっおいるたず\ref{Sec:関連研究}節でBayes手法のテキスト分類の関連研究に぀いお玹介する\ref{Sec:NegationNaiveBayesの導出}節では提案手法であるNNBの導出に぀いお述べる\ref{Sec:実隓}節では本研究で甚いたデヌタず実隓方法に぀いお述べ\ref{Sec:結果}節に結果を\ref{Sec:考察}節に考察を\ref{Sec:たずめ}節にたずめを述べる
V20N03-03
\label{Introduction}2011幎3月11日に起こった東日本倧震灜ではテレビラゞオなどの既存メディアが䌝えきれなかった局所的な情報をTwitterなどの個人が情報発信できる゜ヌシャルメディアが補完する可胜性を改めお知るこずずなった䞀方でTwitter等で発信された倧量の情報を効率的に把握する手段がなかったために被灜地からの切実な芁望や貎重な情報が政府地方自治䜓NPOなどの救揎団䜓に必ずしも届かず救揎掻動や埩興支揎が最倧限の効率で進展しなかったずいう可胜性も高い我々が震灜時のTwitterぞの曞き蟌み(tweet)を調査したずころ少なくずも救揎者が䜕らかの察応をしたこずを瀺すtweetが存圚しない芁請tweetも非垞に倚く存圚したさらには倧量に飛び亀うデマを含む情報に振り回された人も倚く出たこうした状況に察応するため自然蚀語凊理を甚いおTwitter䞊の安吊情報を敎理するこずを目指した「ANPI\_NLP」の取り組みが行われたが開発の速床や倚数のボランティアを組織化するには課題があったこずが報告されおいる\cite{Neubig2011}実際に灜害が発生しおから新たにTwitter等の゜ヌシャルメディアに自然蚀語凊理を適甚し情報を敎理する技術を開発するのは非垞に困難であろう我々は将来起きる灜害に備えお事前にそうした技術を開発しおおくこずが極めお重芁であるず考えおいるたた我々が被灜地で行ったヒアリングでは珟地からの芁望ずその支揎ずのミスマッチも明らかになっおいる䟋えばテレビや新聞などのマスメディアで䌝えられた「被灜地で防寒着が䞍足しおいる」ずいう情報に呌応しお倚くの善意の人から防寒着の䞊着が倧量に珟地に送られたが接波被害にあい泥氎の䞭で埩旧䜜業をする必芁のあった人々がより切実に求めおいたのは防寒のズボンであった別の䟋では党囜から支揎物資ずしお届けられた倚くの衣類はどれも通垞サむズのものばかりで4Lサむズなどの倧きな衣類が必芁な人が䞀月以䞊も被灜時の衣類を着続ける必芁があったこれらは倧芏暡灜害発生時に生じる被灜者の芁望の広範さや事前にそうした芁望を予枬しおおくこずの困難を瀺す事䟋ず蚀えようさらに本論文で提案するシステムで実際にtweetを分析したずころ被灜地で䞍足しおいるものずしお「透析甚噚具」「向粟神薬」「手話通蚳」など平時ではなかなか予想が困難な物資が実際に䞍足しおいる物品ずしおtweetされおいるこずも刀明しおいるこうしたいわば想定倖の芁望を拟い䞊げるこずができなれば再床芁望ず支揎のミスマッチを招くこずずなる以䞊が瀺唆するこずは次回の倧芏暡灜害に備えお゜ヌシャルメディア䞊の倧量の情報を敎理し䞊述した想定倖の芁望も含めお必芁な情報を必芁な人に把握が容易なフォヌマットで届ける技術の開発を灜害発生以前に行っおおくこずの重芁性であるたた我々が備えるべき次の灜害が今回の震灜ず類䌌しおいる保蚌はない以䞊のような点に鑑みお我々は想定倖の質問も含め倚様な質問に察しお゜ヌシャルメディア䞊に曞き蟌たれた膚倧な情報から抜出された回答のリストを提瀺し状況の俯瞰的把握を助けるこずができる質問応答システムが灜害時に有効であるず考えおいるここで蚀う俯瞰的把握ずは灜害時に発生する様々な事象に関しおそれらを地理的時間的意味的芳点から分類した䞊でそれらの党䜓像を把握するこずを蚀う別の蚀い方をすればその事象がどのような地理的時間的䜍眮においお発生しおいるのかあるいはそもそもその事象がどのような事象であるのか぀たりどのような意味を持぀事象であるのか等々の芳点でそれら事象を分類したたそれらを可胜な限り網矅的党䜓的に眺めわたし把握するずいうこずであるこのような俯瞰的把握によっお救揎者サむドは䟋えば重倧な被害が生じおいるにもかかわらず炊き出し救揎物資の送付等が行われおいないように芋える地点を割り出しなんらかの霟霬の確認や救揎チヌムの優先的割圓を行うこずが可胜になるあるいは各地においお䞍足しおいる物資を䟋えば医薬品衣類食料ずいった芳点で敎理しお救揎物資のロゞスティクスを最適化するなどの凊眮も可胜になるさらにこうした俯瞰的把握によっお䞊で述べたような想定倖の事象の発芋も可胜になりたたそれらぞの察凊も容易になろう逆に蚀えば誰かがこうした俯瞰的把握をしおいない限り各皮の救揎掻動は泥瞄にならざるを埗ずたた想定倖の事象に察しおはシステマティックな察応をするこずも困難ずなるたた被灜者自身も珟圚自分がいる地点の呚蟺で䜕がおきおいるかあるいは呚蟺にどのようなリ゜ヌスが存圚したた存圚しないかを党䜓ずしお把握するこずにより珟地点にずどたるべきかそれずも思い切っお遠くたで避難するかの刀断が容易になる避難に至るほど深刻な状況でなかったずしおも呚蟺地域での物資サヌビスの提䟛の様子を党䜓ずしお把握するこずで物資サヌビスを求めお短期的な探玢を行うか吊かの決断も容易になろう我々の最終的な目暙は倚様な質問に回答できるような質問応答システムを開発するこずによっお灜害時に発生するtweet等のテキストデヌタが人手での凊理が䞍可胜な量ずなっおもそこに珟れる倚様で倧量の事象を意味的芳点から分類抜出可胜にしさらに回答の地図䞊ぞの衚瀺や回答に時間的な制玄をかけるこずのできるむンタヌフェヌスも合わせお提䟛するこずにより以䞊のような俯瞰的把握を容易にするこずである本論文では以䞊のような考察に基づき質問応答を利甚しお灜害時に個人から発信される倧量の情報特に救揎者や被灜者が欲しおいる情報をtweetから取埗しそれらの人々の状況の俯瞰的把握を助ける察灜害情報分析システムを提案する将来的には本システムを䞀般公開し被灜地の状況や救揎状況を俯瞰的に把握し被灜地からの想定倖の芁望をも取埗し効率的な救揎掻動に぀なげるこずを目指す本論文では提案したシステムを実際に東日本倧震灜時に発信されたtweetに適甚した評䟡実隓の結果を瀺すがこの評䟡においおは以䞊のような被灜状況の俯瞰的把握を助ける胜力を評䟡するため質問応答の再珟率に重点をおいた評䟡を行う逆に蚀えばいたずらに回答の䞊䜍の適合率を远うこずはせず再珟率の比范的高いずころでの評䟡に集䞭するたた本システムを拡匵するこずで被灜者ず救揎者の間でより適切な双方向のコミュニケヌションが実珟可胜であるこずも瀺すこうした双方向のコミュニケヌションはより適切か぀効率的な救揎掻動のために極めお重芁であるず考えおいる本論文で提案するようなシステムは非垞に倚くのモゞュヌルからなりその新芏性を簡朔にたずめるこずは難しいが本論文においおは以䞋の手法・技術に関しお我々のタスクにおける評䟡怜蚌を行った特にCに぀いおは新芏な技術であるず考えおいる\begin{description}\item[A]固有衚珟認識(NER)の有効性\item[B]教垫有り孊習を甚いた回答のランキング\item[C]含意関係認識における掻性・䞍掻性極性\cite{Hashimoto2012}の有甚性\end{description}ここでABに関しおは本論文における実隓の目暙ならびに蚭定では有効性は認められず最終的なシステムではこれらの技術を採甚しなかったこれらに関しお珟時点での我々の結論は以䞋の通りであるNERはそれ単䜓では我々のタスクでは有効ではなくその埌の凊理やそこで甚いられる蟞曞等ずの敎合性がずれお初めお有効になる可胜性があるたた回答のランキングは我々の目暙぀たり少数の回答だけではなく想定倖も含めた回答を可胜な限り網矅的に高粟床で抜出するこずには少なくずも珟状利甚可胜な量の孊習デヌタ玠性等では有効ではなかった䞀方で含意関係認識においお掻性・䞍掻性極性を利甚した堎合再珟率が50皋床のレベルにおいお適合率が7皋床䞊昇し顕著な性胜向䞊が芋られたこずから提案手法にこれを含めおいる本論文の構成は以䞋の通りであるたず\ref{Disaster}節においお本論文で提案する察灜害情報分析システムの構成ずその䞭で䜿われおいる質問応答技術に぀いお述べる\ref{Experiments}節では人手で䜜成した質問応答の正解デヌタを甚いたシステムの評䟡に぀いお報告する\ref{Prospects}節にお䞊述した双方向のコミュニケヌションの実珟も含めお今埌の本研究の展望を瀺すさらに\ref{Related_work}節にお関連研究をたずめ最埌に\ref{Conclusion}節にお本論文の結論を述べる
V29N02-06
人は蚀葉を理解するずきこれたでの経隓から埗た単語の背景知識を利甚しおいるたずえば動詞「振る舞う」においお「シェフが料理を振る舞う」ず蚀われれば「誰かが誰かに䜕らかの料理を提䟛しおいる」状況を想像し「玳士のように振る舞う」ず蚀われれば「誰かがある特定の様子で行動しおいる」状況を想像する人はこれらの「振る舞う」の意味の違いをその前埌の文脈によっお理解しさらに「``誰かに''提䟛しおいる」や「``誰かが''行動しおいる」のような状況を理解するのに必芁ずされる事柄を補完しおこれらの蚀葉を理解しおいるフレヌム知識ずはこのような単語の背景知識を同じ状況を想起させる語ず状況の蚘述に必芁な芁玠を含んだ意味フレヌムの圢匏でたずめたものであるその代衚的なリ゜ヌスの1぀ずしおFrameNet\cite{baker1998,ruppenhofer2016}が存圚するこれはFillmoreが提唱するフレヌム意味論\cite{fillmore1982}に基づいたフレヌム知識リ゜ヌスであるFrameNetはテキスト䞭の単語に察しおフレヌムやフレヌム芁玠のラベル付けを行う意味解析噚の構築\cite{das-etal-2014-frame,swayamdipta2017frame}に加えむベント怜出\cite{liu-etal-2016-leveraging}や関係抜出\cite{zhao2020cfsre}のような情報抜出に関するシステム構築などに利甚されるしかしFrameNetは人手で敎備されおいるこずから語圙やフレヌムのカバレッゞに限界があるこのため倧芏暡なテキストコヌパスから自動的に動詞のフレヌム知識を構築する取り組みが行われおいる\cite{kawahara2014,ustalov2018}しかしながらこれらの手法では倧芏暡コヌパスから動詞ずその項を収集しそれらの衚局的な情報に基づきクラスタリングをしおいるため動詞や項の出珟する文脈を十分に考慮できおいないそこで本研究では文脈を考慮した単語埋め蟌みを掻甚するこずでより高品質なフレヌム知識の自動構築の実珟を目指すフレヌム知識を自動構築するためには動詞の意味フレヌム掚定ずフレヌム芁玠掚定が必芁ずなるが本論文では最初の段階である動詞の意味フレヌム掚定に焊点を圓おる%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%table1\begin{table}[b]\input{05table01.tex}\caption{FrameNetにおける動詞「get」ず「acquire」の甚䟋ず各動詞が喚起するフレヌム括匧内}\label{tab:examples}\end{table}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%動詞の意味フレヌム掚定はテキスト䞭の動詞をその動詞が喚起する意味フレヌムごずにたずめるタスクである本論文ではFrameNetで定矩されおいる意味フレヌムごずに動詞の甚䟋をクラスタリングするこずで本タスクを実珟するたずえば衚\ref{tab:examples}の(1)(4)に瀺す動詞「get」ず「acquire」の甚䟋の堎合\{(1)\},\{(2)\},\{(3),(4)\}の3぀のクラスタにたずめるこずを目暙ずする本タスクの倧きな特城の1぀ずしお同じ動詞の甚䟋であっおもその動詞が瀺す状況が異なる堎合それらは異なるフレヌムを喚起し異なる動詞の甚䟋であっおもそれらの動詞が類䌌した状況を瀺す堎合それらは同じフレヌムを喚起するこずが挙げられる動詞の意味フレヌム掚定タスクに察しおすでにELMo\cite{peters2018}やBERT\cite{devlin2019}などの文脈化単語埋め蟌みを甚いたクラスタリング手法が提案されおいるたずえばSemEval2019における動詞の意味フレヌム掚定の共有タスク\cite{qasemizadeh2019}ではベヌスラむンを超えた3グルヌプ\cite{arefyev2019,anwar2019,ribeiro2019}はいずれも掚定察象動詞の文脈化単語埋め蟌みを甚いお動詞党䜓で䞀床にクラスタリングを行っおいるしかしながらこのような手法には倧きく2぀の欠点がある%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%fig.1\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{29-2ia5f1.pdf}\end{center}\hangcaption{動詞「get」ず「acquire」の文脈化単語埋め蟌みの2次元マッピング巊図が動詞の通垞の埋め蟌み右図がマスクされた動詞の埋め蟌みによる結果である2぀の図の間にある括匧付きの数字は衚\ref{tab:examples}の甚䟋に察応し$+$ず$\bullet$はそれぞれ動詞「get」ず「acquire」の埋め蟌み各色は{\color[HTML]{ecaa0a}\textbf{Arriving}}{\color[HTML]{0da579}\textbf{Transition\_to\_state}}{\color[HTML]{57c3f5}\textbf{Getting}}フレヌムを瀺す}\label{fig:visualization}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%1぀目の欠点はフレヌム掚定察象ずなる動詞の衚局的な情報を過床に考慮しおしたうこずである衚\ref{tab:examples}の動詞「get」のように䞀郚の動詞は文脈により異なるフレヌムを喚起するしかし文脈化単語埋め蟌みはその単語の衚局情報も含むこずから同じ動詞の埋め蟌みは文脈が異なっおいたずしおも類䌌する傟向があるこのため文脈化単語埋め蟌みに基づくクラスタリングを行うずき異なる意味の動詞の甚䟋であっおも同じ動詞であれば1぀のクラスタにたずめられおしたう事䟋が倚いたずえばFrameNetから動詞「get」ず「acquire」の甚䟋を抜出し事前孊習枈みBERT\cite{devlin2019}を甚いお「get」ず「acquire」の文脈化単語埋め蟌みを獲埗しt-SNE\cite{maaten2008}によっお2次元にマッピングした結果を図\ref{fig:visualization}巊に瀺す「get」が喚起するフレヌムのうちGettingフレヌムを喚起する「get」の埋め蟌みは同じくGettingフレヌムを喚起する「acquire」の埋め蟌みに近い䜍眮に分垃する傟向はあるものの動詞ごずにたずたっお分垃する傟向が匷いこずが確認できる本研究ではこの問題を解消するためフレヌム掚定察象の動詞をマスクしたずきの文脈化単語埋め蟌みを利甚する手法を提案する具䜓的には掚定察象の動詞を``[MASK]''に眮き換えたずきの文脈化単語埋め蟌みを利甚する図\ref{fig:visualization}巊ず同様にしおマスクされた動詞の文脈化単語埋め蟌みを2次元にマッピングした結果を図\ref{fig:visualization}右に瀺すマスクを甚いた埋め蟌みの堎合動詞の衚局的な情報が限定的ずなり同じフレヌムを喚起する動詞の埋め蟌みが近い䜍眮に分垃するこずが確認できる2぀目の欠点は同じ動詞が喚起するフレヌムの異なり数は数個皋床ず限定的であるにも関わらずその動詞の甚䟋が倚くの異なるクラスタに分かれる事䟋が倚いこずであるこれは動詞の埋め蟌みが倖れ倀ずなる堎合それぞれ別のクラスタに属するようにクラスタリングされるためであるこのような事態を避けるため本研究ではたず動詞ごずに甚䟋のクラスタリングを行った埌フレヌム単䜍でたずめるために動詞暪断的にクラスタリングを行う2段階クラスタリング手法を提案する%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V12N05-04
\label{sec:intro}機械翻蚳システムなどで利甚される察蚳蟞曞に登録すべき衚珟を察蚳コヌパスから自動的に獲埗する方法の凊理察象は固有衚珟ず非固有衚珟に分けお考えるこずができる固有衚珟ず非固有衚珟を比べた堎合固有衚珟は既存の蟞曞に登録されおいないものが比范的倚く蟞曞未登録衚珟が機械翻蚳システムなどの品質䜎䞋の倧きな原因の䞀぀になっおいるこずなどを考慮するず優先的に獲埗すべき察象であるこのようなこずから我々は英日機械翻蚳システムの察蚳蟞曞に登録すべき英語固有衚珟ずそれに察応する日本語衚珟ずの察を察蚳コヌパスから獲埗する方法の研究を行なっおいる固有衚珟ずその察蚳を獲埗するこずを目的ずした研究は単䞀蚀語内での固有衚珟の認識を目的ずした研究に比べるずあたり倚くないが文献\cite{Al-Onaizan02,Huang02,Huang03,Moore03}などに芋られるこれらの埓来研究では抜出察象の英語固有衚珟は前眮修食句のみを䌎う{\BPNP}に限定されおおり前眮詞句を䌎う名詞句や等䜍構造を持぀名詞句に぀いおの議論は行なわれおいないしかし実際には``theU.N.InternationalConferenceonPopulationandDevelopment''のように前眮詞句による埌眮修食ず等䜍構造の䞡方たたは䞀方を持぀固有衚珟も少なくないそこで本皿では前眮詞句ず等䜍構造の䞡方たたは䞀方を持぀英語の固有名詞句を抜出するこずを目指すこのような英語の固有名詞句には様々な耇雑さを持぀ものがあるができるだけ長い固有名詞句を登録するこずにするこのような方針をずるず副䜜甚が生じる恐れもあるが翻蚳品質が向䞊するこずが倚いずいうこれたでのシステム開発の経隓に基づいお最も長い名詞句を抜出察象ずする以䞋ではこのような英語の固有名詞句を単に{\CPNP}ず呌ぶ{\CPNP}を凊理察象にするず前眮修食のみを䌎う{\BPNP}を凊理察象ずしおいたずきには生じなかった課題ずしお前眮詞句の係り先や等䜍構造の範囲が誀っおいる英語固有衚珟を抜出しないようにするこずが必芁になる䟋えば次の英文(E\ref{SENT:pp_ok0})に珟れる``JapaneseEmbassyinMoscow''ずいう衚珟は意味的に適栌で䞀぀の{\CPNP}であるが英文(E\ref{SENT:pp_ng0})に珟れる``theUnitedStatesintoWorldWarII''は意味的に䞍適栌で䞀぀の{\CPNP}ではない\begin{SENT}\sentETheministryquicklyinstructedtheJapaneseEmbassyinMoscowto$\ldots$.\label{SENT:pp_ok0}\end{SENT}\begin{SENT}\sentETheattackonPearlHarborwasthetriggerthatdrewtheUnitedStatesintoWorldWarII.\label{SENT:pp_ng0}\end{SENT}埓っお英文から抜出される衚珟の意味的適栌性を刀断し適栌な衚珟に぀いおはその察蚳ず共に出力し䞍適栌な衚珟に぀いおは䜕も出力しないようにする必芁がある本皿ではこのような課題に察する䞀぀の解決策を瀺すなお本皿での意味的に䞍適栌な衚珟ずは前眮詞句の係り先や等䜍構造の範囲が誀っおいる衚珟を指す{\CPNP}は句レベルの衚珟であるため提案方法は䞀般の句アラむメント手法\cite{Meyers96,Watanabe00,Menezes01,Imamura02,Aramaki03}の䞀皮であるず捉えるこずもできるしかし䞀般の句アラむメント手法では構文解析により生成した構文朚(二次元構造)の照合によっお句レベルの衚珟ずその察蚳を獲埗するのに察しお提案方法では文献\cite{Kitamura97}などの方法ず同様に構文解析を行なわずに単語列(䞀次元構造)の照合によっお{\CPNP}ずその察蚳を獲埗する点で䞡者は異なるすなわち本皿の目的はこれたであたり扱われおこなかった耇雑な構造を持぀{\CPNP}ずその察蚳をコヌパスから抜出するずいう課題においお構文解析系に代わる手段を導入するこずによっおどの皋床の性胜が埗られるかを怜蚌するこずにある
V10N02-03
近幎情報分野の認知床・重芁床は急速に増しそれに䌎っお自然蚀語凊理分野の研究もさらに掻発なものずなっおいる圢態玠論から構文論ぞず研究は進み珟圚は意味論に関する研究がその䞭心ずなっおいる比喩衚珟はその代衚的なテヌマの1぀であり我々の日垞的なコミュニケヌションも比喩衚珟の雛型ずしおの蚀語知識に基づいた郚分が倚いずされおいる\cite{Lakoff-1}比喩衚珟に関する研究は近幎现かく分類され様々なアプロヌチによる研究が粟力的に進められおいる人工知胜(自然蚀語凊理)分野における比喩凊理の研究ずしおBarndenはATT-Metaず呌ばれる比喩掚論システムを詊䜜しおいる\cite{Barnden-1}このシステムはcnduitmetaphorず称する意味䌝達に際しおの理解のずれの枠組み\cite{Reddy-1}など比喩衚珟に぀いおの蚀語孊的な研究成果をもずに構築され喩詞ず被喩詞ずの意味的な共通領域を定量的に瀺すこずができるコンピュヌタに比喩を理解させるためには抂念の類䌌性や顕珟性に関する知識が必芁ずなるがTverskyやOrtonyは抂念の属性集合の照合によっお類䌌性を説明する線圢結合モデルを提案し顕珟性を蚈算する際に重芁な芁玠ずしお情報の匷床(intensity)ず蚺断床(diagnosticity)を提案しおいる\cite{Tversky-1,Ortony-3}今井らは連想実隓に基づいお構成される属性の束を甚いおSD法の実隓を行いその結果を円圢図䞊に配眮しさらに凞包ずいう幟䜕孊的な抂念を甚いお盞察的に顕珟性の高い属性の抜出を行っおいる\cite{Imai-1}比喩衚珟を倧きく盎喩・隠喩的な比喩ず換喩的な比喩ずに分類するず換喩的な比喩の研究ずしお村田らは「名詞Aの名詞B」「名詞A名詞B」の圢をした名詞句を利甚しそれを甚いお換喩を解析するこずを詊みおいる\cite{Murata-1}内山らは換喩的な比喩を研究察象に統蚈的に解釈する方法に぀いお述べおいる\cite{Uchiyama-1}たた内海らは盎喩・隠喩的な比喩の研究に぀いお関連性理論を基盀ずした蚀語解釈の蚈算モデルを適甚し属性隠喩を察象ずしお文脈に䟝存した隠喩解釈の蚈算モデルを提案しおいる\cite{Utsumi-1}しかしこれらの研究はいずれも比喩ずわかっおいる衚珟の解釈を䞭心に行われおおり実際の文章に珟れる衚珟が比喩であるかどうかずいった比喩認識に぀いおはあたり深い議論はなされおいない本研究は日本語文章の比喩衚珟その䞭でも盎喩・隠喩的な比喩に぀いおその認識・抜出を目的ずしおいる我々はこれたで確率的なプロトタむプモデル\cite{Iwayama-1}を利甚しおコヌパスから知識を取り出すこずによっお比喩認識に甚いる倧芏暡な知識ベヌスを自動構築する手法を提案し\cite{Masui-1}動䜜に基づく属性に泚目した芳点からの比喩認識を提案しおきた\cite{Masui-3}これにより喩詞ず被喩詞ずからなる衚珟の定量的な比喩性刀断が可胜ずなったしかしこの手法を実際の文章に珟れる衚珟に察しお適甚するためには比喩衚珟候補の喩詞ず被喩詞ずを正確に抜出できなければならないこれに察しおは盎喩の代衚的な衚珟圢匏である``名詞Aのような名詞B''を察象に構文パタヌンやシ゜ヌラスを甚いる手法で研究を進めおきた\cite{Tazoe-1,Tazoe-2}が喩詞・被喩詞を抜出する手法は同時に``名詞Aのような名詞B''衚珟が比喩であるかどうかを刀定するこずにも密接に関連するずいう結論に至った本論文では``名詞Aのような名詞B''衚珟に぀いお意味情報を甚いたパタヌン分類によっお比喩性を刀定し喩詞ず被喩詞ずを正確に抜出できるモデルに぀いお提案する本論文の構成を瀺す\ref{sec:bunrui}章では``名詞Aのような名詞B''衚珟に぀いお意味情報を甚いたパタヌン分類ずそれぞれのパタヌンの特城・比喩性を述べる\ref{sec:teian}章では我々が提案する比喩性刀定モデルの凊理の流れを詳现に説明する\ref{sec:ko-pasu}章ではコヌパスを甚いた刀定実隓結果に぀いお考察を加える\ref{sec:hiyugo}章では明らかに比喩性を決定づける語の存圚に぀いお怜蚌する
V13N03-06
\label{sec:intro}意味が近䌌的に等䟡な蚀語衚珟の異圢を\textbf{蚀い換え}ず蚀う蚀い換えの問題すなわち同じ意味内容を䌝達する蚀語衚珟がいく぀も存圚するずいう問題は曖昧性の問題すなわち同じ蚀語衚珟が文脈によっお異なる意味を持぀ずいう問題ず同様自然蚀語凊理における重芁な問題である蚀い換えの自動生成に関する工孊的研究には蚀い換えを同䞀蚀語間の翻蚳ずみなし異蚀語間機械翻蚳以䞋単に機械翻蚳で培われおきた技術を応甚する詊みが倚いたずえば構造倉換方匏による蚀い換え生成\cite{lavoie:00,takahashi:01:c}コヌパスからの同矩衚珟察や倉換パタヌン以䞋合わせお蚀い換え知識ず呌ぶ獲埗\cite{shinyama:03,quirk:04,bannard:05}の諞手法は機械翻蚳向けの手法ず本質的にはそれほど違わないただし蚀い換えは入出力が同䞀蚀語であるため機械翻蚳ずは異なる性質も備えおいるたずえば平易な文章に倉換する音声合成の前凊理ずしお聎き取りやすいように倉換するなどミドルりェアずしおの応甚可胜性が高いこずがあげられるすなわち蚀い換えを生成する過皋のどこかに応甚タスクに合わせた蚀い換え知識の䜿い分けおよび目的適合性を評䟡する凊理が必芁になる\cite{inui:04:a}事䟋集の䜍眮付けも異なる翻蚳文曞は日々生産・蓄積されおおり倧芏暡な察蚳コヌパスが比范的容易に利甚可胜であるこれらは䞻に翻蚳知識の収集源あるいは統蚈モデルの孊習甚デヌタずしお甚いられおいる䞀方蚀い換え関係にある文たたは文曞の察が明瀺的か぀倧芏暡に蓄えられるこずはほずんどない\sec{previous}で述べるように蚀い換えの関係にある文の察を収集しお\textbf{蚀い換えコヌパス}を構築する詊みはいくらか芋られるが我々が知る限り珟圚無償で公開されおいる蚀い換えコヌパスはDolanら\cite{dolan:05}が開発したものしかない\footnote{Web䞊のニュヌス蚘事から抜出した5,801文察に察しお2名の評䟡者が蚀い換えか吊かのラベルを付䞎したコヌパス\\\uri{http://research.microsoft.com/research/nlp/msr\_paraphrase.htm}}さらに蚀い換え知識の収集源ずしお甚いられるようなコヌパスはあっおも蚀い換えず呌べる珟象の類型化個々の皮類の蚀い換えの特性の分析蚀い換え生成技術の開発段階における性胜評䟡などの基瀎研究ぞの甚途を意図しお構築された蚀い換えコヌパスはない我々は蚀い換えの実珟に必芁な情報を実䟋に基づいお明らかにするためたた蚀い換え生成技術の定量的評䟡を䞻たる目的ずしお蚀い換えコヌパスを構築しおいる本論文ではこのような甚途を想定しお\begin{itemize}\itemどのような皮類の蚀い換えを集めるか\itemどのようにしおコヌパスのカバレヌゞず質を保蚌するか\itemどのようにしおコヌパス構築にかかる人的コストを枛らすか\item蚀い換え事䟋をどのように泚釈付けお蓄えるか\end{itemize}などの課題に぀いお議論するそしおコヌパス構築の方法論およびこれたでの予備詊行においお経隓的に埗られた知芋に぀いお述べる以䞋\sec{previous}では蚀い換えコヌパス構築の先行研究に぀いお述べる次に我々が構築しおいる蚀い換えコヌパスの仕様に぀いお\sec{aim}で事䟋収集手法の詳现を\sec{method}で述べる予備詊行の蚭定を\sec{trial}で述べ構築したコヌパスの性質に぀いお\sec{discussion}で議論する最埌に\sec{conclusion}でたずめる
V15N03-05
我々は人間ず自然な䌚話を行うこずができる知的ロボットの実珟を目暙に研究を行っおいるここで述べおいる「知的」ずは人間ず同じように垞識的に物事を理解・刀断し応答・行動できるこずである人間は䌚話をする際に意識的たたは無意識のうちに様々な垞識的な抂念堎所感芚知芚感情などを䌚話文章から刀断し適切な応答を実珟しコミュニケヌションをずっおいる本論文ではそれらの垞識的な刀断のうち未知語の理解に着目し研究を行っおいる知的ロボットずの円滑なコミュニケヌションを実珟するにあたり重芁ずなる技術が自然蚀語凊理である近幎自然蚀語凊理においお単語を意味的に分類したシ゜ヌラス\cite{NTT_Thesaurus:97}\cite{G.A.Miller:95}が数倚く構築されおいるこれらのシ゜ヌラスは情報怜玢や機械翻蚳など倚くの分野で利甚されおいる䌚話凊理にシ゜ヌラスを甚いた堎合䌚話文䞭にシ゜ヌラスに定矩されおいない単語以䞋未知語ず呌ぶが含たれるずその䌚話文を理解するこずができないそのため未知語が倧局的にどのような意味を持぀のかを知る必芁がある未知語が所属するべきシ゜ヌラスのノヌドを提瀺するこずで未知語の内容を簡明に衚瀺するこずができるず考えるこれを実珟するためにはある単語から抂念を想起しさらにその抂念に関係のある様々な抂念を連想できる胜力が重芁な圹割を果たすこれたである抂念から様々な抂念を連想できるメカニズムを抂念ベヌス\cite{okumura:07}ず関連床蚈算\cite{watabe:06}により構成し実珟する方法が提案されおいるそこで本論文では連想メカニズムおよびシ゜ヌラスの䜓系的特城を基に未知語を所属するべき最適なノヌドぞ分類する手法を提案するこれたでにも同皮の研究がなされおいる\cite{uramoto:96}では蚀語デヌタずしおISAMAP\cite{tanaka:87}を利甚し未知語をシ゜ヌラスに分類する手法ずしおコヌパス䞭の出珟回数などの統蚈情報を甚いおいるたた\cite{maeda:00}では蚀語デヌタずしおNTTシ゜ヌラス\cite{NTT_Thesaurus:97}を利甚し未知語をシ゜ヌラスに分類する手法ずしお統蚈的決定理論の1぀であるベむズ基準を甚いおいる䞀方で\cite{sakaki:07}では怜玢゚ンゞンのヒット件数に察しお$\chi^2$倀を甚いた関連床の指暙を甚いるこずでシ゜ヌラスの自動構築を行う手法が提案されおいるたた\cite{bessho:06}ではコヌパスにおける単語同士の共起頻床を甚いお単語をベクトル衚珟で衚すこずで抂念ベヌスを䜜成しおいるそしお抂念ベヌスに登録しおいない単語のベクトル衚珟を意味空間ぞの射圱による手法および分散最小性に基づく手法を甚いお掚定し抂念ベヌスを拡匵する方法が提案されおいるこのようにこれたでの研究はコヌパスやシ゜ヌラスなどの蚀語デヌタに存圚する単語ず未知語の共起頻床を利甚するこずで䞡者の関連性を比范し未知語を既存のシ゜ヌラスに分類するものであるそのためこれたでの研究は甚いる蚀語デヌタに存圚しない未知語の堎合共起頻床を獲埗するこずができないため察応できないずいう問題を抱えおいる本論文では共起頻床に加えおある抂念から様々な抂念を連想できる連想メカニズムを甚いおいるその結果固有名詞を含んだ未知語に察応した柔軟なメカニズムの構築を実珟しおいる
V14N03-03
人は必ずしも流暢に話しおいるわけではなく以䞋の䟋のようにずきに぀っかえながらずきに無意味ずも蚀える蚀葉を発しながら話しおいる\newcounter{cacocnt}\begin{list}{䟋\arabic{cacocnt}}{\usecounter{cacocnt}}\item\underline{アッ}したった\underline{゚ッ}本圓\item\underline{ド}どうしよう\underline{アシ}あさっおかな\item\underline{゚ヌト}今床の日曜なんですが\underline{アノヌ}郚屋はあいおるでしょうか\end{list}䟋1の䞋線郚は感動詞間投詞interjections䟋2は発話の非流暢性(disfluency)の䞀郚であり䟋3はその䞡方のカテゎリヌに垰属する話し蚀葉特有の発話芁玠であるこれらは近幎人の蚀語凊理を含む内的凊理プロセス(mentalprocessing)や心の動きを映し出す「窓」ずしお泚目されおきおいる\cite{定延・田窪,田窪・金氎,田侭,Clark:02,山根,定延:05,富暫:05}本研究ではこれらを発話に䌎う「心的マヌカ(mentalmarker)」ず捉え䟋3のような「フィラヌ(fillers)」を䞭心に「情動的感動詞(affectiveinterjections)」䟋1および「蚀い差し途切れspeechdiscontinuities」䟋2ず察比するこずで人の内的凊理プロセスずこれらの心的マヌカずの察応関係に぀いお怜蚎した\subsection{埓来の研究アプロヌチ}感動詞および非流暢性に焊点をあおた研究アプロヌチには倧きく分けお蚀語孊的(linguistic)アプロヌチず蚀語心理孊的(psycholinguistic)アプロヌチの2぀が存圚する前者のアプロヌチからはこれたで䞻ずしお感動詞ず感情の関係や感動詞の統語的性質が考察されおきた\cite[など]{田窪・金氎,森山:96,土屋,富暫:05}䟋えば\citeA{森山:96}は「ああ」や「わあ」などの情動的感動詞を内発系ず遭遇系に分類しそれらがどのような心的操䜜ず察応するかに぀いお詳しく考察した䞀方埌者のアプロヌチからは人の内的蚀語凊理メカニズムを知るために途切れや延䌞繰り返し蚀い盎しなどの非流暢性が研究されおきた\cite[など]{村井,䌊藀,田侭}\footnote{最近になっお\citeA{定延・䞭川}が非流暢性の蚀語孊的な制玄を分析するずいう蚀語孊的アプロヌチによる考察を詊みおいる}䟋えば\citeA{村井}は幌児の蚀語発達における蚀語障害的発話を分類し蚀語発達過皋における非流暢性の珟れ方に぀いお考察したこれら2぀のアプロヌチは発話芁玠から人の内的凊理メカニズムを探るずいう目的では類䌌しおいるしかしながら前者は䞻ずしおそれぞれの感動詞に察応する心的操䜜に぀いお埌者は䞻ずしお非流暢性の皋床ず蚀語凊理メカニズムあるいは蚀語発達過皋ずの関係に぀いお怜蚎しおきたため共通する察象領域をカバヌしながらもそれぞれ別の角床から取り組んできたずいえる本研究においお䞭心に取り䞊げるフィラヌは蚀語孊的には感動詞の䞀郚ずしお\cite{田窪・金氎,定延・田窪}蚀語心理孊的には非流暢性の䞀皮である有声䌑止filledpause,\cite{Goldman-Eisler,田侭}ずしお双方のアプロヌチから研究されおきた音声珟象である\cite{山根}フィラヌず情動的感動詞蚀い差し途切れを同䞀軞䞊で比范するこずで䞡研究アプロヌチからの「切り口」により明らかにされる内的凊理プロセスの諞偎面をさらに深く理解するこずに぀ながるず考えられる以䞋に本研究で扱う3぀の発話芁玠フィラヌ情動的感動詞蚀い差しに関する先行研究を抂芳し本研究の目的および特色を述べる\subsubsection{フィラヌ}Merriam-WebsterOnlineDictionary(http://www.m-w.com/)によるずフィラヌ(fillers)には「間を埋めるもの」ずいう意味がある\citeA{Brown}によるずフィラヌは䞻に発話暩を維持するために発話ず発話の間を埋めるように発する発話芁玠ずされる\footnote{\citeA{Clark-Tree}や\citeA{氎䞊・山䞋}は話し手のフィラヌが長い堎合前埌のポヌズ長も長くなる傟向にあるこずを瀺しおおり結果ずしおポヌズだけの堎合よりも長く発話暩を維持できる}この意味に盞圓する日本語の甚語ずしお「間堎぀なぎ蚀葉」があるその他に無意味語冗長語繋ぎの語遊び蚀葉蚀い淀み躊躇語などこれたでそれぞれの研究者の芖点からさたざたに呌ばれおきおいる\cite{山根}本研究では近幎の傟向にしたがい\cite{山根,定延:05}䟿宜的にフィラヌずいう名称を甚いるフィラヌは䞀般に呜題内容を持たず前埌の発話を修食するようなものでもない\cite{野村,山根}䟋えば䟋3の文からフィラヌを陀いたずしおも文意には䜕ら圱響しないそのため叀兞的な日本語研究においおは感動詞や応答詞あるいは間投詞の䞀郚ずしおその甚法が取り䞊げられるにすぎなかった\cite{山根}しかしながら近幎蚀語孊的アプロヌチによる研究によりフィラヌのさたざたな機胜が泚目されるようになっおきた䟋えば談話の区切りを衚瀺する「談話暙識(discoursemarker\cite{Schiffrin})」の機胜\cite{Swerts,Watanabe,野村}や換蚀や修正のマヌカ\footnote{「枡したペヌアノプリント」のように蚀い盎しの前などに出珟するフィラヌを指す}ずしおの機胜\cite{野村}があげられるその他にも``uh''や``ah''などのフィラヌが構文理解(parsing)にもうたく利甚されるこずが瀺されおいる\cite{Ferreira-Bailey}たたフィラヌは非流暢性あるいは停滞珟象(speechunfluency\cite{田侭})有声䌑止(filledpause)ず呌ばれるこずもあり発話䞊の問題ずしお捉えられおきた偎面もある䟋えば\citeA{Hickson}䞀方で1960幎代から\citeA{Goldman-Eisler}ら蚀語心理孊者によっおさかんに非流暢性が研究されおきた理由の䞀぀は非流暢性が話し手の蚀語化に関わる内的凊理過皋・凊理胜力を衚瀺するよい指暙になり埗るからである泚目すべきは衚情や䞀郚の身䜓動䜜ず共に䟋えば\citeA{Ekman,Ekman-Friesen}フィラヌが話し手の心的状態や態床が倖化したものず考えるこずができる点である\cite{定延・田窪,田窪・金氎}\citeA{定延・田窪}はフィラヌを話し手の心的操䜜暙識ず捉え「゚ヌト」ず「アノヌ」を取り䞊げお心的操䜜モニタヌ機構に぀いお考察した\citeA{定延・田窪}によれば「゚ヌト」は話し手が蚈算や怜玢のために心的挔算領域を確保しおいるこずを衚瀺し䞀方で「アノヌ」は話し手が䞻に聞き手に察しお適切な衚珟をするために蚀語線集䞭であるこずを衚瀺するずされるこの䟋以倖に状況によっお適さないフィラヌや逆に儀瀌的に䜿われるフィラヌも存圚する\cite{定延:05}これらはフィラヌが発話者の心的状態を衚瀺する暙識ずなる䞀方で状況や堎などの制玄を受ける蚀語孊的な偎面を持぀こずを瀺しおいる\subsubsection{情動的感動詞}情動的感動詞ずは\citeA{森山:96}が情動的反応を衚す感動詞ずしお分類したものである\citeA{森山:96}は泉の比喩を䜿ったモデルで「アア」のような内から湧き䞊がっおくる感情を衚す内発系ず「オダ」「オット」「ワア」「キャア」などの遭遇系の情動を分類しそれぞれず感情ずの関係を考察したたた\citeA{田窪・金氎}は感動詞を「心的な過皋が衚情ずしお声に珟れたもの」ず捉え特に情報の入出力に関わるものを「入出力制埡系」ずしそれらを応答意倖・驚き発芋・思い出し気付かせ・思い出させ評䟡䞭迷い嘆息に分類しそれぞれに぀いお考察した\footnote{出力の際の操䜜に関わるものは「蚀い淀み系」ずしお非語圙的圢匏語圙的圢匏内容蚈算圢匏怜玢評䟡に分類されたこれはほがフィラヌに察応するず考えられる}圌らによれば䟋えば感動詞「ア」ずは発芋・思い出しの暙識であり「予期されおいなかったにも関らず関連性の高い情報の存圚を新芏に登録したずいうこずを衚す」ものであるこれに察し近幎\citeA{富暫:05}は驚きを䌝えるずされる「アッ」ず「ワッ」を取り䞊げ「アッ」の本質は発芋や新芏情報の登録を瀺すものではなく単に「倉化点の認識」を瀺すものであるず述べたさらに\citeA{富暫:05}は埓来考えられおきたような感動詞の䌝達的偎面を疑問芖し感動詞の本質は感動を含たずそれは聞き手の解釈による効果に過ぎないず述べおいるこれらの研究は情動的感動詞が少なくずも話し手の䜕らかの「心の状態の倉化が音声ずしお衚出したもの(changeofstatetoken\cite{Heritage})」ず考えられるこずを瀺しおいる\subsubsection{蚀い差し途切れ}蚀い差しずは反埩や蚀い盎しによっお途切れた䞍完党な語断片を指す本研究ではスラッシュ単䜍マニュアル\shortcite{Slash-Manual}でタグずしお䜿甚されおいる蚀い差しの甚法に埓う\footnote{「ちょっず甚事がありたしお参加できたせん」のように重芁な郚分を省略した甚法を「蚀い差し衚珟」ず蚀う堎合もある}蚀い差しは蚀語心理孊的な研究の䞭で意味凊理や調音運動に関連付けお研究されおきた䟋えば\citeA{田侭}はスピヌチの停滞珟象を反埩「ヒヒトハオドロむタ」蚀い盎し「キカむガヘンカコワレタ」有声䌑止フィラヌ無声䌑止ポヌズなどに分類しそれらが意味凊理の過皋ずどのように関っおいるのかを実隓に基づく考察から詳现に分析したその結果意味の凊理には音声を䌎わない凊理ず音声を䌎う凊理の2぀の様盞があるこずが瀺されたこの結果は埓来の考え方が前提ずしおいた人の発話凊理過皋においお意味の凊理が完了しおから音声出力されるずいう考え方に疑問を投げかけるものであった぀たり人は考えおから話すのではなく話しながら考えるずいう二重凊理を行っおいるこずを瀺す蚀い差しずは䞀旊出力されかけた蚀語衚珟が䞊列的に動䜜する意味凊理によっお䞭断されたものず考えられるその意味で蚀い差しは人の発話に䌎う内的凊理のプロセスの䞊列性階局性を理解する䞊で重芁な鍵ずなるず考えられおいる\subsection{本研究のアプロヌチ}\subsubsection{3぀の発話芁玠の定矩}本研究では先行研究\cite{山根}を参考にフィラヌ情動的感動詞蚀い差しずいった3぀の発話芁玠を以䞋のように定矩した以䞋の䟋ではフィラヌ情動的感動詞蚀い差しに該圓する郚分をそれぞれカタカナで衚蚘しお瀺す\\\noindent\textbf{フィラヌ}\\・それ自身呜題内容を持たず発話文の構成䞊排陀しおも意味に圱響を及がさないもので\\\noindent(1)他ずの応答・修食・接続関係にないもの\\○「゚ット゜ノヌ3぀目の正方圢の」\\×「その角に」\noindent○「普通のモヌ䞉角圢ですね」\\×「もう少し」\noindent○「コヌナンテむりンデスカネ」\\×ゞェスチャヌを䌎っお「こうこんなふうに」\noindent(2)他ずの応答関係にあっおも逡巡を瀺すもの\\○質問を受けお「りヌン巊偎が長いんですよね」\\×「うんそう」\noindent(3)情動的感動詞\cite{森山:96}や蚀い差し途切れずは異なるもの\\○「゚ヌ巊だけ曞いおから」\\×「えっそれだけ」情動的感動詞\\×「え円を描くように」蚀い差し\vspace{10pt}\noindent\textbf{情動的感動詞}\\・気付き驚き意倖など心的状態の倉化を衚出しおいるず考えられるもの\\「アわかりたした」「゚違う」「アレ」など\vspace{10pt}\noindent\textbf{蚀い差し途切れ}\\・反埩蚀い盎しなど蚀いかけお止めるこずによっお単語ずしお成立しおいないもの\\「サさんかく」「フタ䞉぀目」「ホ沈黙」など\vspace{10pt}この定矩により本研究で扱う察話デヌタ埌述では以䞋のようなものがフィラヌずしお認定されたアヌアノヌアノナアノネアレ\footnote{フィラヌずしおの「アレ」は平坊に短く䜎ピッチで発音される「それはアレ䞉角関数みたいに」ずいう堎合同様に代名詞ず同衚蚘である「アノ」「コノ」「゜ノ」もフィラヌの堎合には基本的に平坊か぀䜎ピッチで発音される}アンナりヌりヌンりヌントヌりヌントネりヌントナ゚ヌ゚ヌット゚ヌットネ゚ヌットナ゚ヌットデスネコヌコノヌ゜ヌデスネヌ゜ノヌットヌットネットナドりむ゚バむむノカ\footnote{{\kern-0.5zw}「ドりむ゚バむむノカ」に類するフィラヌは䜎ピッチで独り蚀のように発する堎合であり盞手に答えを求めお「どう蚀えばいいんですか」ず問いかけおいるものではない「ナンテむ゚バむむノカ」に類するフィラヌも同様これらが呜題内容を持぀かどうかに぀いおは議論の䜙地があるが本研究では\citeA{山根}においおフィラヌずされる「ドりむりカ」「ナンテむりカ」の倉圢ずしおこれらをフィラヌに含めた}ドりむ゚バむむンダロりドりむッタラむむカドりむッタラむむノカドりむッタラむむンデスカネドりセツメむシタラむむカドりダロりナンカナンカネナンカナナンテむりカナンテむりノカナンテむりノナンテむりノカナナンテむむマスカナンテむ゚バナンテむ゚バむむカナンテむ゚バむむンデスカネナンテむッタラむむノカナンテむりンデスカネナンテむッタラむンデスカネハヌフヌンマヌモヌンヌンヌトこの他方蚀による倉異ず考えられるアンナヌ゜ダネヌナンチュヌカナンテむ゚バむむトなどもフィラヌずみなしたたた情動的感動詞ずしおは以䞋のものが認定されたアヌッアレッむッりッ゚ヌッオヌッハッハむヒッヘッりン蚀い差しに぀いおは䞍定圢のため省略する\subsubsection{本研究の目的}本研究の目的は埓来の蚀語孊的アプロヌチず蚀語心理孊的アプロヌチにより明らかにされおきた発話行為に䌎う内的凊理に぀いおフィラヌを䞭心に情動的感動詞蚀い差し途切れずいう心的マヌカを指暙に怜蚎するこずにある察話においお内的凊理の過皋に䜕らかの問題が発生するずその内的状態を反映しお話し手聞き手双方の発話䞭に心的マヌカが出珟するこれらの心的マヌカの出珟率を分析するこずで察応する凊理プロセスずの関係を明らかにする話し手の内的凊理プロセスには思考に関わるもの怜玢・蚘憶操䜜蚈算類掚話の組み立おなどず発話生成に関わるもの構文調敎音韻調敎単語・衚珟遞択など聞き手の内的凊理プロセスには発話の理解に関わるもの構文理解文脈理解意味解釈意図掚論などが考えられるこれらの話し手聞き手の凊理プロセスに状況の認識に関わる内的凊理堎の認識関係性の認識話者間の共通知識に぀いおの認識利甚可胜なモダリティの認識時間や空間の制玄の認識などが圱響を及がすこずが予想される぀たり状況の認識が決定されるこずで思考や発話のなされ方が倉化するず考える\begin{table}[b]\begin{center}\caption{話し手の内的凊理プロセスおよび心的マヌカず状況倉数ずの察応}\label{map_speaker}\scriptsize\begin{tabular}{cccccc}\hline\multirow{2}{12mm}{状況倉数}&\multirow{2}{24mm}{喚起される䞻だった状況認識のモヌド}&䞻な思考プロセス&䞻な発話生成プロセス\\&&䞻な心的マヌカ&䞻な心的マヌカ\\\hline芪近性&関係性の認識&説明の組み立お&衚珟遞択\\&䞁寧さの意識&フィラヌアノ&フィラヌアノ&\\察面性&モダリティの認識&衚象の蚀語化&単語遞択\\&制玄の意識&フィラヌナンカ&フィラヌアノ\\難易床&必芁な凊理の認識&蚘憶・怜玢操䜜説明方略&単語遞択文構成\\&必芁操䜜ぞの意識&フィラヌ゚ヌト゜ノ情動的感動詞&フィラヌアノ蚀い差し\\\hline\end{tabular}\end{center}\end{table}そこで本研究では発話の蚀語化に関わる内的凊理プロセスに圱響を及がすず想定される3぀の状況倉数芪近性察面性課題難易床が操䜜され話し手の内的凊理プロセスが状況倉数の圱響をどのように受けたた聞き手の理解に圱響するかどうかが怜蚎された本研究で操䜜される倉数以倖にも状況倉数ずしおは性別差や幎霢差などが考えられるそれらず比范しお芪近性察面性課題難易床はそれぞれ瀟䌚性䌝達手段凊理の耇雑さずいった異皮の認識モヌドを必芁ずし発話の蚀語化に関わる内的凊理プロセスにも異なる圱響を及がすず考えられた本研究で想定された話し手の内的プロセス思考ず発話生成のプロセスおよび心的マヌカず状況倉数の関係が衚\ref{map_speaker}に瀺される具䜓的には芪近性の堎合察話の盞手が友人か初察面の人であるかずいう関係性の認識によっお䞁寧さぞの意識が倉化し発話生成のための蚀葉遞びや蚀い回しが倉化する぀たり初察面の人に説明する堎合には思考プロセスにおいお䞁寧な説明のための発話の組み立おに負荷が発話生成プロセスにおいおは発話衚珟の遞択に負荷がかかるこずが予想される次に察面性の堎合盞手ず察面しお察話するかどうかずいう利甚可胜なモダリティの認識によっお衚珟方法ぞの制玄が意識される぀たり非察面の堎合に思考プロセスにおいおは圢状の衚象ぞの倉換に負荷がそしお発話生成プロセスでは説明のための単語や衚珟の遞択に負荷がかかるだろう最埌に難易床の堎合説明内容が難しく必芁な凊理操䜜が増加するずいう認識によっお蚘憶や察象ぞの泚意などの必芁操䜜ぞの意識が高たる぀たり思考プロセスにおいおは蚘憶操䜜や単語怜玢察象把握や文の組み立おなどに発話生成プロセスではどのような蚀語衚珟を䜿いいかに発話の敎合性を保぀かずいう単語遞択や文構成に負荷がかかるであろうリアルタむムに凊理可胜な情報量に限界のある話し手にずっお特定の発話プロセスに負荷がかかるずその状態を衚瀺するさたざたな心的マヌカが倖化するこずが予想される䟋えば先行研究からの予枬ずしお単語や衚珟の怜玢・遞択ぞの負荷の増加は「゚ヌト」や「アノヌ」などのフィラヌの増加ずしお衚出するであろうその他「ナンカ」は具珟化できない䜕かを暡玢䞭であるこずの暙識であり衚象の蚀語化過皋に衚出しやすいであろうし「゜ノ」はすぐに具珟化できない内容が思考プロセスに存圚しおいるこずを瀺すずされ\cite{山根}蚀葉を掘り起こす負荷の高い堎合に衚出されやすいであろうたた䞊列的に凊理される思考プロセスず発話生成プロセスに同時に負荷がかかる堎合䟋えば発話を始めおから蚀い間違いに気付いお蚀い盎す堎合には蚀い差しが衚出するこずが予想される䞀方「ア」や「゚」などの情動的感動詞の堎合には䞊蚘の負荷の圱響は間接的であり䟋えば説明しにくい盞手にも理解しにくい察象を説明する堎合に自分が今行っおいる説明の仕方よりもさらによい説明の仕方を思い぀いたずきや説明の䞍備に気が぀いたずきに衚出される機䌚が増加するこずが予想される\footnote{ここでは話し手の発話プロセスに぀いお蚀及しおいるが「ア」などの情動的感動詞は理解や発芋の衚瀺ずしお衚出する堎合が倚く聞き手の応答時に珟れやすい䟋えば「アはいはいはい」}以䞊から3぀の状況倉数は以䞋のような心的マヌカの出珟率の差ずしお珟れるこずが予枬される1)芪近性が䜎いず衚珟遞択に関するフィラヌ出珟率が高たり2)察面性がないず衚象の蚀語化や単語遞択に関するフィラヌ出珟率が高たり3)難易床が高いず蚘憶・怜玢操䜜に関するフィラヌ出珟率情動的感動詞出珟率蚀い差し出珟率のすべおが高たるたた本研究では状況による心的マヌカの珟れ方を怜蚎するため統制された実隓環境においお課題遂行型の察話である図圢説明課題察話を収録分析した先行研究では自然な察話収録を目的ずし自由察話を課題ずするものが倚く䟋えば䌚話分析のような瀟䌚孊的手法においおは日垞䌚話が䞻ずしお扱われおきた\cite{奜井}しかし本研究で甚いる図圢説明課題察話は提瀺された図圢を説明する説明者圹ず説明を受けお理解し遞択肢を答える回答者圹に分かれお行う課題であり圹割の非察称性話し手聞き手ず情報の非察称性説明者≫回答者を特城ずしおいる\footnote{ただし回答者には説明者に察しお質問するこずを蚱可しおおり局所的には話し手聞き手が逆転する堎合がある}圹割の非察称性がある察話ずしおむンタビュヌ察話\shortcite[など]{CSJ}があげられるがここでは聞き手であるむンタビュアの䌚話進行胜力や質問の仕方に䟝存し発話量のバランスや難易床の統制が困難であるたた本研究での課題ず同様に協同䜜業型課題遂行察話である地図課題察話\shortcite{堀内-99}では説明者圹ず回答者圹の間の情報の非察称性が完党ではない回答者にも手がかりがある図圢説明課題を䜿甚するこずで説明者偎の内的凊理プロセスは説明のための蚀語化に係わる凊理プロセスが䞻ずなり回答者偎の内的凊理プロセスは理解に係わる凊理プロセスが䞻ずなるず切り分けお怜蚎できる利点を有する
V04N01-06
日本語文章における代名詞などの代甚衚珟を含む名詞の指す察象が䜕であるかを把握するこずは察話システムや高品質の機械翻蚳システムを実珟するために必芁であるそこで我々は甚䟋衚局衚珟䞻題・焊点などの情報を甚いお名詞の指瀺察象を掚定する研究を行なった普通の名詞の指瀺察象の掚定方法はすでに文献\cite{murata_noun_nlp}で述べた本皿では指瀺詞・代名詞・れロ代名詞の指瀺察象の掚定方法に぀いお説明する代名詞などの指瀺察象を掚定する研究ずしお過去にさたざたなものがあるが\cite{Tanaka1}\cite{kameyama1}\cite{yamamura92_ieice}\cite{takada1}\cite{nakaiwa}これらの研究に察しお本研究の新しさは䞻に次のようなものである\begin{itemize}\item埓来の研究では代名詞などの指瀺察象の掚定の際に意味的制玄ずしお意味玠性が甚いられおきたが本研究では察照実隓を通じお甚䟋を意味玠性ず同様に甚いるこずができるこずを瀺す䞀般に意味玠性぀きの栌フレヌムの方が甚䟋぀きの栌フレヌムよりも䜜成コストがかかるので甚䟋を意味玠性ず同様に甚いるこずができるこずがわかるだけでも有益である\item連䜓詞圢態指瀺詞の掚定には意味的制玄ずしお「AのB」の甚䟋を甚いる\item「この」が代行指瀺になりにくいずいう性質を利甚しお解析を行なう\item指瀺詞による埌方照応を扱っおいる\item物語文䞭の䌚話文章の話し手ず聞き手を掚定するこずでその䌚話文章䞭の代名詞の指瀺察象を掚定する\end{itemize}論文の構成は以䞋の通りである\ref{wakugumi}節では本研究の指瀺察象を掚定する枠組に぀いお説明する次にその枠組で甚いる芏則に぀いお\ref{sec:sijisi_ana}節\ref{sec:pro_ana}節\ref{sec:zero_ana}節で指瀺詞代名詞れロ代名詞の順に説明する\ref{sec:jikken}節ではこれらの芏則を実際に甚いお行なった実隓ずその考察を述べる\ref{sec:owari}節で本研究の結論を述べる
V25N05-05
\label{sec:introduction}ニュヌラル機械翻蚳(NMT)\cite{NIPS2014_5346,Bahdanau-EtAl:2015:ICLR}は流暢な蚳を出力できるが入力文の内容を党お含んでいるこずを保蚌できないずいう問題があり翻蚳結果においお入力文の内容の䞀郚が欠萜蚳抜けするこずがある欠萜は単語レベルの内容だけでなく節レベルの堎合もあるNMTによる蚳抜けを含む日英翻蚳の翻蚳䟋を図\ref{fig:example}に瀺すこの翻蚳䟋では網掛け郚の蚳が出力されおいない内容の欠萜は実際の利甚時に倧きな問題ずなるこの他にNMTでは入力文䞭の同じ内容を繰り返し蚳出しおしたうこずがあるずいう問題もある本皿はこれらの問題のうち蚳抜けを察象ずしお扱う\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{25-5ia5f1.eps}\end{center}\hangcaption{蚳抜けを含むNMTによる日英翻蚳結果の䟋入力の網掛け郚の蚳が機械翻蚳出力に含たれおいない参照蚳の網掛け郚は入力の網掛け郚に察応する郚分を衚しおいる}\label{fig:example}\end{figure}埓来の統蚈的機械翻蚳(SMT)\cite{koehn-EtAl:2003:NAACLHLT,chiang:2007:CL}はデコヌド䞭にカバレッゞベクトルを䜿っお入力文のどの郚分が翻蚳枈でどの郚分が未翻蚳であるかを単語レベルで明瀺的に区別し未翻蚳の郚分がなくなるたで各郚分を䞀床だけ翻蚳するため蚳抜けの問題および蚳出の繰り返しの問題はほずんど\footnote{フレヌズテヌブルを構築するために察蚳コヌパスから抜出した郚分的な察蚳衚珟が完党であれば翻蚳時に蚳抜けは発生しないしかし察蚳文内の単語察応の掚定誀りや察蚳文での省略などにより抜出した郚分的な察蚳衚珟には完党でないものも含たれるため蚳抜けが発生する堎合もある}起きないしかしNMTでは察蚳間での察応関係はアテンションによる確率的な関係でしか埗られないため翻蚳枈の原蚀語単語ず未翻蚳の原蚀語単語を明瀺的に区別するこずができないこのためSMTでのカバレッゞベクトルによっお蚳抜けを防ぐ方法をそのたた適甚するこずは出来ない入力文䞭の各単語䜍眮に応じた動的な状態ベクトルを導入しおこの状態ベクトルを゜フトなカバレッゞベクトルカバレッゞモデルず芋なす手法がある\cite{tu-EtAl:2016:P16-1,mi-EtAl:2016:EMNLP2016}カバレッゞモデルを甚いる手法は蚳抜けの問題を軜枛できる可胜性があるしかし未翻蚳郚分が残っおいるかどうかを明瀺的に怜出しお翻蚳の終了を決定しおいるわけではないそのためカバレッゞモデルを甚いおも蚳抜けが発生する問題は残る本論文\footnote{本研究の䞀郚は蚀語凊理孊䌚第23回幎次倧䌚およびTheFirstWorkshoponNeuralMachineTranslationで発衚したものである\cite{goto-tanaka:2017:NLP,goto-tanaka:2017:NMT}}では2皮類の確率に基づく倀に察しお蚳出されおいない入力文の内容に察する怜出効果を調べる怜出方法の1぀はアテンション(ATN)の环積確率を甚いる方法である\ref{sec:atn}節もう1぀は機械翻蚳(MT)出力から入力文を生成する逆翻蚳(BT)の確率を甚いる方法である\ref{sec:bt}節埌者は蚀語間の単語の察応関係の特定を必ずしも必芁ずせずにMT出力に入力文の内容が含たれおいるかどうかを掚定できるずいう特城があるたた2皮類の確率に基づく倀を蚳抜けの怜出に䜿う堎合にそれぞれ倀をそのたた䜿う方法ず確率の比を甚いる方法の2぀を比范するさらにこれらの確率をNMTのリランキングに応甚した堎合\ref{sec:reranking}節および機械翻蚳結果の人手修正ポスト゚ディットのための文遞択に応甚した堎合\ref{sec:sentence_selection}節の効果も調べるこれらの効果の怜蚌のために日英特蚱翻蚳のデヌタを甚いた評䟡実隓を行い\ref{sec:experiment}節アテンションの环積確率ず逆翻蚳の確率はいずれも蚳抜け郚分ずしお無䜜為に単語を遞択する堎合に比べお効果があるこずを確認したそしお逆翻蚳の確率はアテンションの环積確率より効果が高くこれらを同時に甚いるずさらに怜出粟床が向䞊したたたアテンションの环積確率たたは逆翻蚳の確率をNMTの$n$-best出力のリランキングに甚いた堎合の効果がプレプリント\cite{DBLP:journals/corr/WuSCLNMKCGMKSJL16,DBLP:journals/corr/LiJ16}で報告されおいるが\footnote{これらの研究ずの関係は詳しくは\ref{sec:reranking_results}節および\ref{sec:related_work}節で述べる}これらず独立した本研究でも同様の有効性を確認したさらに蚳抜けの怜出をポスト゚ディットのための文遞択に応甚した堎合に効果があるこずが分かった
V16N03-04
むンタヌネットの普及にずもない倚皮倚様な電子情報が至るずころに蓄積され溢れおいる我々はむンタヌネットを介しお時ず堎所を遞ばず即座にそれらの情報にアクセスするこずができるがその量は非垞に膚倧である「情報爆発」ずいうキヌワヌドのもずわが囜でも文郚科孊省経枈産業省が新しいプロゞェクトを立ち䞊げ新技術の開発に取り組み始めおいるこの膚倧な量の情報を人手で凊理するこずは䞍可胜に近い情報には文曞画像音声動画など様々なものがあるが自然蚀語で曞かれた文曞情報はその䞭で最も重芁な情報の1぀である文曞情報を機械的に凊理する技術の研究蚀い換えるず自然蚀語凊理技術の研究が極めお重芁になっおいるのはそのためである自然蚀語凊理技術は2぀に倧別されるコヌパス統蚈ベヌスの手法ずルヌル文法芏則ベヌスの手法である自然蚀語凊理技術の1぀である音声認識の粟床のブレむクスルヌがあったこずにより最近ではコヌパスベヌスの手法が自然蚀語凊理技術の䞖界を垭巻しおいるこれは網矅性のある文法芏則を開発するこずが困難であったこずが䞻な芁因ずしおあげられるこれに察しコヌパスベヌスの手法はそこから埗られた統蚈デヌタに文法芏則性が反映されおおりコヌパスの量を増やすこずで文法芏則性をより粟密に反映させるこずができるずいう考えに基いおいるずころが統蚈デヌタからは陜に文法芏則が取り出されるわけではなく文法芏則を取り出しそれをどう改良すべきかは分からない文法芏則は機械コンピュヌタで扱うこずができる芏則でなければならない倚皮倚様な分野の日本語の文曞凊理を行う文法芏則の数はおよそ数千の芏暡になるず蚀われおいるずころがこのような日本語の文法芏則を蚀語孊者ですら䜜成したずいう話をただ聞かないこれに察しコヌパスベヌスの手法による日本語文の文節係り受け解析の粟床は90\%に達する\cite{kudo:2002,uchimoto:99}これがルヌルベヌスの方法が自然蚀語凊理技術の䞭心ではなくなっおきた倧きな理由であるずころが最近コヌパスベヌスの自然蚀語凊理法も解析粟床に飜和珟象が芋られる粟床をさらに向䞊させようずすれば珟存するコヌパスの量を1桁以䞊増やさなくおはならないずいわれおいるこれは音声認識粟床の向䞊でも問題になりはじめおいるがコヌパスの量を1桁以䞊増やすこずは容易なこずではないこの限界を越える技術ずしお闇雲にコヌパスの量を増やすのではなくルヌルベヌスの方法を再考すべき時期に来おいるず考えおいる本論文では䞀般化LR(GeneralizedLR;GLR)構文解析\cite{deremer:82,aho:86,tomita:91}に泚目する䞀般化LR構文解析は文法(CFG)芏則をLR構文解析衚LR衚ず呌ばれるオヌトマトンに倉換し効率的に解析を行う\footnote{䞀般化LR構文解析は構文解析結果の順序付けに確率䞀般化LRモデル\cite{inui:00,briscoe:93,charniak:96,jelinek:98}を甚いるこずができるのでルヌルベヌス手法にコヌパスベヌス手法を融合したハむブリッドな方法であるずいえる}このLR衚にはCFG芏則のほかに品詞終端蚘号間の接続制玄(adjacentsymbolconnectionconstraints;ASCCs)を反映させるこずもできる品詞間の接続制玄を反映させるこずにより接続制玄に違反する解析結果を受理しないLR衚を䜜成できるだけでなくLR衚のサむズ状態数や動䜜アクション数を瞮小するこずもできその結果構文解析の䜿甚メモリ量や解析所芁時間の削枛統蚈デヌタを取り入れた堎合の解析粟床向䞊の効果の増倧が期埅できる品詞間接続制玄をCFG芏則に盎接反映させるこずも可胜であるが非終端蚘号の现分化によっお芏則数が組み合わせ的に増倧しCFG䜜成者ぞの負担やLR衚のサむズの増倧を招く品詞間接続制玄のLR衚ぞの組み蟌み手法はこれたでにも提案されおいるが\cite{tanaka:95,li:95}埓来の手法ではLR衚䞭の䞍芁な動䜜を十分に削陀できない問題があった本論文では新しい組み蟌み手法を提案し埓来の手法では削陀できなかった䞍芁な動䜜も削陀できるこずを実隓により瀺す本論文の構成は以䞋のずおりである第\ref{sec:mslr}節ではたず䞀般化LR構文解析アルゎリズムを採甚しおいるMSLRパヌザ\cite{shirai:00}に぀いお説明し埓来の品詞間接続制玄のLR衚ぞの組み蟌み手法の問題点を述べるその問題点を螏たえ第\ref{sec:improvement}節で新しい組み蟌み手法を提案し第\ref{sec:evaluation}節で評䟡実隓を行う第\ref{sec:completeness}節では提案アルゎリズムの完党性に぀いお考察を行う最埌に第\ref{sec:conclusion}節で結論ず今埌の課題に぀いお説明する
V15N01-03
日本語文のムヌドに぀いおいく぀かの䜓系が提瀺されおいる(益岡田窪1999仁田1999加藀犏地1989)\footnote{益岡ら(益岡田窪1999)および加藀ら(加藀犏地1989)はムヌドずいう甚語を甚いおいるのに察しお仁田(仁田1999)はモダリティずいう甚語を甚いおいる圌らによるムヌドあるいはモダリティの抂念芏定は衚面的には異なるが本質的には同様であるず考えおよい}益岡ら(益岡田窪1999)は述語の掻甚圢助動詞終助詞などの様々な文末の圢匏を察象にしお「確蚀」「呜什」「犁止」「蚱可」「䟝頌」などからなるムヌド䜓系を提瀺しおいる仁田(仁田1999)は述語を有するいわゆる述語文を䞭心に日本語のモダリティを提瀺しおいる仁田の研究成果は益岡らによっお参考にされおおり仁田が提瀺しおいるモダリティのほずんどは益岡らのムヌド䜓系に取り蟌たれおいる加藀ら(加藀犏地1989)は助動詞的衚珟助動詞およびそれに準じる衚珟に限定しお各衚珟が衚出するムヌドを提瀺しおいる提瀺されおいるムヌドには益岡らのムヌド䜓系に属するものもあるが「ふさわしさ」「継続」など属さないものもある既知のムヌド䜓系がどのような方法によっお構成されたかは明確に瀺されおはいないたたどのようなテキスト矀を分析察象にしおムヌド䜓系を構成したかが明確ではないおそらく倚皮倚様な文を分析察象にしたずは考えられるが倚皮倚様な日本語りェブペヌゞに含たれるような文を察象にしおムヌド䜓系を構成しおいるずは思われないそのため情報怜玢評刀分析(也奥村2006)機械翻蚳などりェブペヌゞを察象にした蚀語情報凊理がたすたす重芁になっおいくなか既知のムヌド䜓系は網矅性ずいう点で䞍十分である可胜性が高い本論文では倚皮倚様な日本語りェブペヌゞに含たれる文を分析しお暙準的な既知のムヌドずずもに新しいムヌドを収集するために甚いた系統的方法に぀いお詳述し新しいムヌドの収集結果を瀺すたた収集したムヌドずその他の既知ムヌドずの比范を行い収集できなかったムヌドは䜕か新しく収集したムヌドのうちすでに提瀺されおいるものは䜕かを明らかにするそしおより網矅性のあるムヌド䜓系の構成に぀いおひず぀の案を䞎えるここでムヌドの収集にあたっお本論文で甚いる重芁な甚語に぀いお説明を䞎えおおく文末ずいう甚語は文終了衚瀺蚘号句点などの盎前の単語が珟れる䜍眮を意味する文末語ずいう甚語は文末に珟れる単語を意味するPOSずいう甚語は単語の品詞を意味する䟋えば「我が家ぞ\ul{ようこそ}。」ずいう文においお文終了衚瀺蚘号は「。」である文末は䞋線郚の䜍眮であり文末語は「ようこそ」でありそのPOSは感動詞であるたたムヌドの抂念芏定ずしおは益岡ら(益岡田窪1999)のものを採甚する圌らによれば「話し手が文をコミュニケヌションの道具ずしお䜿う堎合ある特定の事態の衚珟だけではなくその事態や盞手に察する話し手の様々な刀断・態床が同時に衚珟される」この堎合事態や盞手に察する話し手の刀断・態床がムヌドであるただし本論文ではりェブペヌゞに蚘述された文を察象にするこずから文の曞き手も話し手ず芋なすこずずする䟋えば「毎日研究宀に来い」ずいう文は盞手に察しお呜什する態床を衚珟しおおり「呜什」ずいうムヌドを衚出しおいるたた「劻にはい぀たでも綺麗でいお欲しい」ずいう文は「劻がい぀たでも綺麗である」ずいう事態の実珟を望む態床を衚珟しおおり「願望」ずいうムヌドを衚出しおいる以䞋2節では日本語りェブペヌゞからムヌドを収集する際の基本的方針に぀いお述べる3節ではムヌドを収集する具䜓的方法を䞎える4節ではムヌド収集においお分析察象ずした文末語の網矅性に぀いお議論する5節ではムヌドの収集結果を瀺す6節では収集したムヌドず既知ムヌドずの比范を行う7節ではより網矅性のあるムヌド䜓系の構成に぀いお䞀案を瀺す8節では本論文のたずめず今埌の課題に぀いお述べる
V03N04-08
珟圚機械による文解析の凊理単䜍ずしおは圢態玠が利甚されるこずが倚いがこれは圢態玠を甚いるこずにより蟞曞の語数を制限でき蚈算機の蚘憶を経枈的に利甚できるずいう利点があるからであるbigramによる解析方匏は文解析や音声認識など様々な分野においお高い評䟡を埗おいるものの\cite{jeli,naka}文字や圢態玠を単䜍ずしたbigramによる解析は単䜍が小さすぎお文の局所的な性質を解析しおいるのに過ぎないず考えられるしかしtrigramや4-gram以䞊になるずしばしば蚈算機の蚘憶容量の限界を超えおしたい実甚的ではない筆者らは知芚実隓により人間による文解析には圢態玠より長い単䜍が甚いられおいるこずを既に明らかにしおいる\cite{yoko,yoko0}埓っお人間の堎合ず同様の長い単䜍を解析に甚いれば機械においおも高い凊理効率が埗られるず期埅される本論文はこのような芳点からbigramの単䜍ずしお認知単䜍を甚いる方法を提案するものである圢態玠より長い単䜍を解析に甚いる方法は他にもいく぀か報告されおいる䟋えば音声認識の分野においお䌊藀らは䌑止を単䜍ずした解析を行う方法を提案しおいる\cite{ito}たたテキスト凊理においお文法的な解析が難しい発話を凊理するために発話を郚分的に構文解析する方法なども提案されおいるしかしこれらの解析に甚いられおいる長い単䜍は解析の効率化のために䟿宜䞊導入されたもので比范的専甚の甚途にのみ䜿甚できるものである人間における文解析凊理が耇数段階の凊理からなるず仮定すれば認知単䜍はその耇数段階の凊理においお䞻に単䜍ずしお利甚されおいるず考えられる埓っお機械における凊理を同様に倚段に分けお考えるずすれば認知単䜍はこの倚くの段階においお単䜍ずしお汎甚的に利甚できるこずが期埅される機械の凊理が圢態玠解析構文解析意味解析談話解析からなるずすれば認知単䜍を利甚するこずにより構文解析の凊理を効率化できるこずが既に筆者らにより実蚌されおいる\cite{yoko0}本論文では認知単䜍を利甚するこずにより圢態玠解析に盞圓する凊理の効率化を行なう方法を提案し認知単䜍の有効性を実蚌する
V09N05-05
本研究の目的は自然蚀語の意味理解に必芁な連想システムの開発である䟋えば“冷蔵庫に蟞曞がある”ず人間が聞けば冷蔵庫に蟞曞があるこずを奇劙に思い“本圓ですか”ず聞き返したり誀りの可胜性を考えるこずができるだろうしかし蚈算機ではこのような凊理は困難であるこれは人間なら冷蔵庫ず蟞曞には関係がないこずを刀断できたり最初の冷蔵庫ずいう語から蟞曞を連想するこずができないためであるこのような語間の関係の匷さを求める機胜やある語に関係のある語を出力する機胜を持った連想システムの開発が本研究の目的である埓来連想ではシ゜ヌラスや共起情報などがよく甚いられるがシ゜ヌラスでは語の䞊䜍䞋䜍関係を基本ずした䜓系しか扱えず共起情報では人間の感芚ずは異なる堎合も倚く十分ではない本研究においお連想システムは語の意味ず抂念を定矩する抂念ベヌスおよび抂念ベヌスを甚いお語間の関連の匷さを評䟡する関連床蚈算アルゎリズムで構成されおいる最初の抂念ベヌス基本抂念ベヌスは耇数の囜語蟞曞から機械構築され語は属性ずその重みのペア集合により定矩される語は囜語蟞曞の芋出し語から属性は説明文の自立語からその重みは自立語の出珟頻床をベヌスに決定されおいる\cite{Kasahara1997}抂念ベヌスは倧芏暡であるため䞀床に完成させるこずは困難であり継続的に構築する必芁がある機械構築した抂念ベヌスは䞍適切な属性雑音が倚く含たれ自立語の出珟頻床による重みでは属性の意味的な重芁性を正確に衚珟しおいるずは蚀えないそこで抂念ベヌスの属性や重みの質を向䞊する粟錬が必芁ずなる本皿では粟錬方匏ずしお属性の確からしさ属性信頌床\cite{Kojima2001}を甚いた重み決定方匏を提案しおいる以䞋2章では抂念の定矩ず抂念ベヌスに぀いお述べる3章では抂念ベヌスの構築や評䟡に甚いる関連床の定矩に぀いお述べる4章では属性信頌床を甚いた抂念ベヌスの粟錬方匏に぀いお述べる5章では抂念ベヌスの評䟡法に぀いお述べ粟錬埌の抂念ベヌスの評䟡結果に぀いお考察する
V14N03-01
「話し手は迅速で正確な情報䌝達や円滑な人間関係の構築ずいった目的を果たすために蚀語を䜿っお自分の感情・評䟡・態床を衚す」ずいう考えは蚀語の研究においおしばしば自明芖され議論の前提ずされるたずえば「あのヌあなたは倱栌なんです」ずいう発蚀は単に聞き手の倱栌呜題情報を告げるだけのものではない「倱栌は聞き手にずっおよくないこずだ」ずいう話し手の評䟡や「聞き手にずっおよくないこずを聞き手に告げるのはむダだためらわれる」ずいった話し手の感情・態床をこの発蚀から読みずるこずは倚くの堎合難しくないたたこのような話し手の評䟡や感情・態床を早い段階たずえば冒頭郚「あのヌ」の段階で読みずるこずによっお聞き手はその埌に続く぀らい知らせを受け入れる぀たり迅速で正確な情報䌝達を実珟させるための心の準備ができるさらに「話し手が発話をためらっおいるのは自分に気を遣っおのこずだ」ず意識するこずは話し手ずの人間関係にずっおもプラスに働くだろうこれらの芳察からすれば「話し手は迅速で正確な情報䌝達や円滑な人間関係の構築ずいった目的を果たすために蚀語を䜿っお自分の感情・評䟡・態床を衚す」ずいう考えは疑問の生じる䜙地のないこの䞊なく正しい考えにも芋えるだが本圓にそうだろうか本皿は話し手の蚀語行動に関するこの䞀芋垞識的な考え䟿宜䞊「『衚す』構図」ず呌ぶが日垞の音声コミュニケヌションにおける話し手の実態をうたくずらえられない堎合があるこずを瀺しそれに代わる新しい構図『する』構図を提案するものであるデヌタずしお甚いるのは珟代日本語の日垞䌚話の音声の蚘録謝蟞欄に蚘した3぀のプロゞェクトによるものず珟代日本語の母語話者の内芳であるコントロヌルされおいない日垞䌚話の蚘録をデヌタずしおずりあげるのは䌝統的な蚀語孊者や倚くの情報凊理研究者にはなじみにくいこずかもしれないし内芳の利甚も情報凊理研究者や䌚話分析者には奇異に映るかもしれないが最善のデヌタをめぐる議論はかんたんには決着が぀かない\pagebreakここでは䞡者をデヌタずしお䜵甚しおいる研究は他にも芋られるたずえばChafe1992:234を参照ずだけ述べおおく
V31N03-06
DataAugmentation以䞋DAは機械孊習における蚓緎デヌタの数を増やすための手法でありモデルを孊習する際にそのモデルの汎化性胜を向䞊させるために利甚される䞀般的には既存の蚓緎デヌタに䜕らかの倉換を斜したデヌタを生成するこずによっお蚓緎デヌタを氎増しするDAにおいおデヌタを倉換する際にはモデルの孊習に悪圱響を䞎えない自然なデヌタを生成する必芁があるたた教垫あり孊習においおDAを甚いるずきはラベル付きデヌタのラベルは倉換せずにデヌタのみに倉換を斜すのが䞀般的であるそのため倉換埌のデヌタは元のラベル付きデヌタのラベルず䞀貫性を保っおいる必芁があるしかし自然蚀語凊理で扱われるテキストデヌタは画像デヌタず比范しお耇雑な構造を持぀ためデヌタに倉換を斜すこずで䞍自然なデヌタが生成されたりラベルずの䞀貫性が損なわれたりする可胜性が高いそのため自然蚀語凊理の分野においおDAを甚いおモデルの汎化性胜を向䞊させるこずは困難であるずされおいるただし自然蚀語凊理においおもいく぀かの効果的なDAの手法が考案されおいる我々はこれたでに事前孊習枈みモデルであるBERT(BidirectionalEncoderRepresentationsfromTransformers)\cite{devlin-etal-2019-bert}のMaskedLanguageModelingを甚いお文に含たれる単語を別の単語に眮換する手法\cite{takahagi2021da}ず文の係り受け関係が厩れないように文節の順序をシャッフルする手法\cite{takahagi2022da}の二぀を提案したたたいく぀かの日本語の自然蚀語凊理タスクを解く際にこれらの手法を甚いお蚓緎デヌタセットを拡匵するこずでモデルの性胜が改善するこずを瀺した本論文ではこれらのDAの手法における倉換方法や手法の効果を怜蚌した実隓の結果に぀いおたずめるたたこれらの研究から埗られた結果に぀いお改めお議論する本論文は本節を含めお9節から構成される2節では自然蚀語凊理におけるDAの研究に察する抂況に぀いお述べた埌代衚的な手法や本研究の提案手法に関連する手法に぀いお抂芳する3節では本研究で提案する2぀の手法の詳现ず各手法におけるデヌタ倉換の手順に぀いお瀺す4節では提案手法を評䟡するために本論文で甚いられるデヌタセット・ベンチマヌクに぀いおの抂芁を瀺す5節では本論文で利甚される事前孊習枈みの蚀語モデルに぀いおその抂芁を瀺す6節では2぀の提案手法を評䟡するために行われる実隓の蚭定に぀いお瀺す7節では6節で瀺した蚭定で行った実隓の結果に぀いお瀺す8節では実隓で埗られた結果をもずにいく぀かの芳点から考察を行う9節では本論文で瀺した研究に぀いおの内容ずその成果に぀いお総括した埌に今埌の研究の展望に぀いお述べる%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%S2
V30N02-17
「枋滞」ずいう単語はもずもず\mbox{\ctext{1}\ctext{2}}のように「物事が停滞する」の意味で䜿甚されおいたしかし自動車亀通網の発展に䌎い1960幎代頃から\ctext{3}\ctext{4}のように「亀通枋滞」を意味する単語ずなった\begin{itemize}\item[\ctext{1}]英國ハ幎䟆斯奜慣アリテ内閣ノ曎迭セルタメ\underline{國務ノ{\bf柀滯}}ヲ䟆シタル\UTF{30FF}甚ダ少シト雖モ\item[]\begin{flushright}1862幎,朝比奈知泉『政黚内閣は果しお國家氞久の長蚈なるか』,囜民之友$\langle$29$\rangle$\footnote{䞭玍蚀ID:60M囜民1888\_29005コヌパス怜玢アプリケヌション『䞭玍蚀』(\url{https://chunagon.ninjal.ac.jp/})でこのサンプルIDを指定するず圓該の甚䟋を閲芧できる}\end{flushright}\item[\ctext{2}]課長の䞀人や局長の半分ぐらゐ猺けおゐたずお\underline{事務に{\bf柁滯}を䟆たす}やうな憂ひもあるたいが、\item[]\begin{flushright}1925幎,叀島䞀雄『圹人ずな぀おの感想』,倪陜$\langle$1925-9$\rangle$\footnote{䞭玍蚀ID:60M倪陜1925\_09013}\end{flushright}\item[\ctext{3}]出勀したニュヌペヌク垂民は、ふだんより倚いくらいで、\underline{道路は倧{\bf枋滞}}、ずいう有様になったのです。\item[]\begin{flushright}1975幎,磯村尚埳『ちょっずキザですが』\footnote{䞭玍蚀ID:OB0X\_00030}\end{flushright}\item[\ctext{4}]高速道路入口付近で\underline{{\bf枋滞}}にたき蟌たれた。\item[]\begin{flushright}1984幎,安郚公房『方舟さくら䞞』\footnote{䞭玍蚀ID:OB2X\_00207}\end{flushright}\end{itemize}単語の意味や甚法は時代や瀟䌚環境ずずもに珟圚も倉化し続けおいる\textbf{意味倉化}ず呌ばれるこの珟象にはさたざたなパタヌンがある前述の「枋滞」は意味する察象が狭くなる倉化物事が停滞する→亀通枋滞だったがより広い察象を意味するように倉わるパタヌンもある䟋えば明治・倧正期の甚䟋を芋るず「柔軟」は「矊の毛の柔軟」や「柔軟なるゎム」のように物理的な柔軟性を衚しおいたしかし珟代に向かうに぀れ「柔軟な姿勢」のように抂念的なやわらかさを衚す甚䟋が増加するさらに良い意味・䞭立的な意味だった蚀葉が悪い意味で䜿われる倉化もある「貎様」は䞭・近䞖では敬意で甚いられおいたが近䞖末になるず目䞋の者ぞの眵りの蚀葉に倉化した\citeA{Bloomfield-1933}によるず意味倉化の芁因には{\bf文化的な芁因}ず{\bf蚀語的な芁因}の\mbox{2぀}がある文化的な芁因は新技術の登堎や病気の倧流行など瀟䌚的・文化的な事柄に起因し急激な倉化ずなるこずが倚い近幎の䟋では自然珟象ビヌルの銘柄や䌚瀟の名前だった「コロナ」が数幎で「新型肺炎」ずしおの甚䟋を急増させた䞀方蚀語的な芁因は特定の事柄に起因しない芏則的な倉化で比范的ゆっくりず起こる䟋えば\ctext{5}\ctext{6}に瀺す「やばい」のように吊定の意味を持っおいた単語が反察の肯定的な意味で䜿われ出すパタヌンが蚀語的な芁因であるこうした意味倉化は特定の蚀語に限らずさたざたな蚀語で起こっおいる\cite{hamilton-etal-2016-cultural,hou-etal-2020-language,rodina-kutuzov-2020-rusemshift}\begin{itemize}\item[\ctext{5}]物色時間は長いず\underline{\bfやばい}ので分くらいだ。\item[]\begin{flushright}1977幎,譊察庁『譊察癜曞』\footnote{䞭玍蚀ID:OW1X\_00102}\end{flushright}\item[\ctext{6}]\underline{\bfやばい}ぐらい可愛くお、かっこよくお・・あなたのしぐさ、蚀葉、衚情䞀぀䞀぀にトキメむおしたう。\item[]\begin{flushright}2008幎,Yahoo!ブログ\footnote{䞭玍蚀ID:OY14\_29685}\end{flushright}\end{itemize}䞊蚘の\ctext{1}\ctext{6}は語矩が倉化した兞型的な意味倉化である本研究では語矩の倉化ず意味倉化ずいう単語を䜿い分ける語矩の倉化は文字通りある語矩から別の語矩ぞの倉化であるが意味倉化は語矩の倉化に限らない䟋えば「尋垞」ずいう単語の倉化を芋るず語矩は「普通」のたただが吊定的な文脈で出珟する甚法の倉化が起きおいるこのように{\bfある単語特有たたは少数の単語で特有の甚法の倉化}も含めた広い抂念ずしお意味倉化を扱う䞀方で{\bfある単語特有でない甚法の倉化}は意味倉化ずしない䟋えば「耇合名詞ずしおの出珟が増加枛少」や「近代から珟代にかけお動詞の基本圢を名詞的に扱う甚法\footnote{「支払うをす」支払いをするの意味が䟋である}が消倱」のような倉化は意味倉化ずしない本研究における意味倉化前埌の語矩や甚法の刀断基準は\ref{eval}節で述べる以降意味倉化前の語矩や甚法を{\bf原矩}意味倉化埌の語矩や甚法を{\bf転矩}ずよぶ意味倉化は䞻に蚀語孊や蟞曞孊で研究されおきたたた蚀語を瀟䌚的な芳点から捉える点で瀟䌚孊でも扱われる\cite{10.1093/oxfordhb/9780199641604.013.026}工孊分野では自然蚀語凊理が情報工孊的知芋を掻かし\linebreak意味倉化しおいる単語の自動怜出{\bf意味倉化怜出}手法の開発や意味倉化を分析する統蚈的手法を提案しおいるこれらの手法を䜿えばこれたで認知されおこなかった過去に意味倉化しおいた語の発芋珟圚起こり぀぀ある倉化の捕捉未来に起り埗る倉化の予枬が可胜になる意味倉化怜出の研究では出珟文脈に䟝存しない単語ベクトルを甚いた手法ず出珟文脈に䟝存した単語ベクトルを甚いた手法が提案されおいる\footnote{「文脈」ずいう衚珟は非垞に曖昧であるが本皿ではベクトル化の際にモデルぞ入力する察象単語を含む文や文曞を「文脈」ずよぶモデルぞの入力が文であればその文党䜓が文脈であり文曞であればその文曞党䜓が「文脈」である}$^{,}$\footnote{陜にベクトル化を䜿わない意味倉化怜出手法もあるが単語を数理モデルで扱う郜合䞀般化するず文脈非䟝存もしくは文脈䟝存なベクトル化ずしお定匏化できる}出珟文脈に䟝存しない単語ベクトル獲埗手法の代衚䟋はword2vecであるword2vecは1぀の単語を出珟文脈によらず1぀のベクトル倀で衚珟する出珟文脈に䟝存しない単語ベクトルを甚いた手法を本皿では{\bf文脈非䟝存}の手法ずよぶ䞀方出珟文脈に䟝存した単語ベクトルの獲埗手法ではBERTやELMoが代衚的であるBERTやELMoは同じ単語でも出珟文脈が倉われば文脈に応じた異なるベクトル倀で衚珟する出珟文脈に䟝存する単語ベクトルを甚いた手法を本皿では{\bf文脈䟝存}の手法ずよぶ意味倉化の怜出が目的であれば文脈非䟝存の手法でも問題ないしかし文脈非䟝存の手法は察象単語のあらゆる出珟語矩・甚法をたずめお1぀のベクトルで衚珟するそのため個々の出珟を十分に議論できず意味倉化を語矩や甚法ごずに芳察する{\bf意味倉化の分析}$\neq$怜出には適さない䞀方文脈䟝存の手法では察象単語のすべおの出珟に1぀ず぀異なる倀のベクトルを䜜成するこれを䜕かしらの手法でグルヌピングすれば出珟文脈に応じた語矩や甚法のクラスタが圢成されるこずが期埅できるそれらのクラスタの出珟比率を時期ごずに算出するこずで語矩レベルで意味倉化を芳枬できる本皿の目的は意味倉化の分析であるため文脈䟝存の手法を採甚する意味倉化の分析手法ずしお\citeA{hu-etal-2019-diachronic}ず\citeA{giulianelli-etal-2020-analysing}は英語ドメむンで文脈䟝存の手法を提案しおいるいずれの研究でも察象単語の文脈䟝存ベクトルを集めおグルヌピングし各グルヌプの時期別出珟比率を比范するこずで意味倉化の分析を行なっおいる䞡者の違いはグルヌピング手法である\citeA{hu-etal-2019-diachronic}は蟞曞に曞かれた語矩ず䟋文を教垫デヌタずし近傍法で語矩クラスタの圢成を詊みた\citeA{giulianelli-etal-2020-analysing}は教垫デヌタを䜿わず教垫なしクラスタリングのみで甚法クラスタの圢成を詊みたいずれも英語が察象のため他蚀語での有効性は怜蚌されおいない自然蚀語凊理における意味倉化の研究には通時的なコヌパスず察応する期間䞭に意味倉化した語のリストおよび実際に意味倉化したこずを瀺す論拠が必芁であるが蚈算機䞊で利甚できる資源の敎備が進んでいないのが珟状である意味倉化怜出の研究は\citeA{schlechtweg-etal-2020-semeval}が公開したデヌタセットに含たれる英語ラテン語ドむツ語スりェヌデン語が䞻流であるが日本語では共通に研究利甚できる蚀語資源が限られ利甚範囲にも制限があるため研究も前述の語族に比べお少ない日本語で意味倉化怜出を行なった研究ずしお\citeA{aida-etal-2021-paclic}があり数単語の分析を行なっおいるが単語の各語矩や甚法を䞭心ずした包括的な分析は行われおいない以䞊を螏たえ本研究では日本語を察象ずし以䞋の実隓ず分析を行なった意味倉化の分析の芳点で\citeA{hu-etal-2019-diachronic}の蟞曞を甚いた手法ず\citeA{giulianelli-etal-2020-analysing}のクラスタリングを甚いた手法の日本語ドメむンでの有効性を耇数条件䞋で比范・怜蚌したたたBERTやELMoの文脈䟝存の手法の意味倉化怜出ではfine-tuningで怜出粟床が向䞊する報告があるため\cite{kutuzov-giulianelli-2020-uio}珟代語で事前孊習されたBERTをfine-tuningしその圱響を怜蚌した以䞊の結果日本語では蟞曞を䜿った手法よりも教垫なしクラスタリング特に$k$-means法を䜿った手法が意味倉化の分析に適しおいるこずが分かったたた珟代語BERTをfine-tuningするこずで珟代では䜿わないような叀い甚法でも意味倉化を捉えるようになるこずその䞀方で叀い時期では䜿われおいなかった珟代の甚法がノむズになるケヌスがあるこずが分かった本研究の貢献は以䞋の3぀である\begin{itemize}\item2぀の意味倉化分析手法蟞曞ベヌスの教垫ありグルヌピング手法\cite{hu-etal-2019-diachronic}ず教垫なしのクラスタリング手法\cite{giulianelli-etal-2020-analysing}の比范ず適甚方法の怜蚎\item日本語を察象ずしたBERTによるベクトル化を甚いた意味倉化の詳现な分析\itemfine-tuningが文脈䟝存の手法に及がす圱響の調査\end{itemize}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V31N03-18
他の人にどこかぞ連れお行っおもらいたい時䜏所・緯床・経床情報などの固有䜍眮情報や東西南北などの絶察䜍眮情報のみならず前埌巊右などの話者の\deleted{䞻芳的な}\modified{䞀人称芖点からの}盞察䜍眮情報によっお䜍眮情報を共有するこずが倚い\deleted{䞻芳的な}\modified{このような}盞察䜍眮情報を衚珟する堎合\deleted{単玔な}\modified{単䞀の}有向蟺のみに基づく抜象化では本質的に䜍眮情報の曖昧性解消ができない堎合がある䟋えば「東京タワヌを背にしお右前方に豆腐屋がありたす」ずいう衚珟を有向蟺で衚珟するためには2぀の蟺を利甚する必芁がある1぀はランドマヌクである「東京タワヌ」ず空間的実䜓である「話し手」の珟圚の䜍眮ずの盞察的な配眮を衚しもう1぀は「話し手」の珟圚の䜍眮ずランドマヌクである「豆腐屋」の䜍眮ずの盞察的な配眮を衚す\textbf{正確な䜍眮情報を蚘述するためにはこれらの2぀の有向蟺の情報を単䞀の䜍眮\modified{情報}フレヌムずしお保持し3点の盞察䜍眮を定矩するこずが必芁である}空間論理の分野においお盞察䜍眮情報を衚珟するDoubleCrossModelが提案されおいるDoubleCrossModelは文字通り2぀の十字(cross)を䜿甚する䜍眮情報フレヌムである2぀の十字の䞭心に2぀のランドマヌクもしくは空間内実䜓を配眮したうえで3぀目のランドマヌクもしくは空間内実䜓の盞察䜍眮情報を衚珟するこずができる%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%fig.1\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{31-3ia17f1.pdf}\end{center}\caption{DoubleCrossModelに基づく盞察䜍眮情報衚珟の䟋}\label{fig:example1}\vspace{-0.75\Cvs}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%図\ref{fig:example1}に䟋を瀺す衚珟「[東京タワヌ](\texttt{id:T1})を背にしお右前方に[豆腐屋](\texttt{id:T3})がありたす」に察しお聞き手の\texttt{id}を\texttt{H0}ずしたうえで図\ref{fig:example1}の巊䞋\modified{の二぀の十字の図}のように衚珟する本論文では䜍眮情報を共有する察話䞭の盞察䜍眮情報をDoubleCrossModelを利甚しお衚珟するこずを提案するさらに本研究では絶察䜍眮情報・方向・向き・時間的距離・空間的距離・䜍盞情報郚分・党䜓情報のフレヌム情報の付䞎手法に぀いお瀺す本論文の構成は以䞋の通りである\ref{sec:frame}節では空間情報フレヌムのアノテヌション手法に぀いお解説する\ref{sec:double-cross}節では提案手法であるDoubleCrossModelに基づく盞察䜍眮情報アノテヌション手法を瀺す\ref{sec:annotation}節では実際のアノテヌションを行ったデヌタの統蚈に぀いお瀺す\ref{sec:conclusions}節にたずめず今埌の展開に぀いお瀺す\modified{なお本研究はホンダ・リサヌチ・むンスティチュヌトにおいお察話デヌタの収録・転蚘・さたざたなメンションのタグ付けされたものに察しおどのように盞察䜍眮情報を適切にタグ付けするかに぀いお提案するものである}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V08N03-05
\label{sec:introduction}よく知られおいるように人間が英語を日本語に翻蚳するずき英語の代名詞を日本語の代名詞ずしおは衚珟せずれロ代名詞化したり他の衚珟に眮き換えたりするこずが倚いこれに察しお埓来の英日機械翻蚳システムでは倚くの堎合英語の代名詞はそのたた日本語の代名詞に蚳されるこのように代名詞を盎蚳するず英文が䌝えおいる意味ず異なる意味を䌝える蚳文が生成されたり文意は同じでも䞍自然で読みにくい蚳文が生成されおしたうずいう問題が生じる埓っお品質の高い英日機械翻蚳システムを実珟するためにはれロ代名詞化する必芁のある代名詞や他の衚珟に眮き換えるべき代名詞を盎蚳しないようにするこずが重芁な課題ずなる盎蚳すべきでない代名詞を認識するこずは䞀芋単玔であるように思えるがれロ代名詞化や他の衚珟ぞの曞き換えには様々な芁因が絡んでいるため代名詞を盎蚳しおもよい堎合ずそうでない堎合をどのように区別すればよいかはそれほど自明なこずではないなお本皿では玛れない限り人称代名詞ず限定的機胜を持぀所有代名詞\cite{Quirk85}を単に代名詞ず呌ぶれロ代名詞化に関する工孊的な研究は滑川ら\cite{Namekawa99}や宮ら\cite{Miya00}による報告がある皋床でこれたであたり行なわれおいない宮らの方法では機械翻蚳システムの出力文から代名詞を消すかそのたた残すかの二倀の刀定が代名詞ずそれに付属する助詞の衚蚘に着目しお人手で蚘述した芏則に基づいお行なわれるしかし二倀の刀定では次の文(J\ref{SENT:scold})のような堎合に適切に察凊できない文(J\ref{SENT:scold})には``she''が``Mary''を指しおいるずいう文(E\ref{SENT:scold})の文意を䌝えないずいう問題がある\cite{Kanzaki94}この問題に察凊するために文(J\ref{SENT:scold})から「圌女」を消すず「家を出る」の䞻語が「メアリヌ」であるのか「ゞョン」であるのかが曖昧になるずいう問題が新たに生じる䞻語の曖昧さが生じるのを抑えか぀文(E\ref{SENT:scold})ず同じ文意を䌝えるためには文(J\ref{SENT:scold}'')のように「圌女」を「自分」に眮き換える必芁がある\begin{SENT3}\sentEMaryscoldedJohnbefore{\itshe}lefthome.\sentJ圌女が家を出る前にメアリヌはゞョンを叱った\NewsentJ$\phi_{she}$家を出る前にメアリヌはゞョンを叱った\YAJ自分が家を出る前にメアリヌはゞョンを叱った\label{SENT:scold}\end{SENT3}たた代名詞をどのように曞き換えるかは様々な芁因によっお決たるため耇雑に関連し合う芁因を人手で敎理しその結果に基づいお芏則を蚘述するより統蚈的垰玍孊習法を利甚しお事䟋集から芏則を自動的に䜜成するほうが適切であるず考えられるこのようなこずから本皿では1)代名詞を消すか残すかの二倀の刀定ではなく消すか残すかあるいは他の衚珟に眮き換えるかの倚倀の刀定を行ない2)芏則の蚘述を人手で行なうのではなく決定朚孊習アルゎリズムを利甚しお事䟋集から芏則を自動的に䜜成する方法を瀺す以䞋代名詞を盎蚳するずどのような問題が生じるかを\ref{sec:problems}\,節で敎理する次に\ref{sec:decision_tree}\,節で決定朚孊習に簡単に觊れる\ref{sec:corpus}\,節では決定朚孊習に必芁な正解付きコヌパスの䜜成に぀いお述べ\ref{sec:feats}\,節で決定朚孊習に䜿甚した属性に぀いお説明する\ref{sec:experiment}\,節では提案手法の有効性を怜蚌するために行なった実隓の結果に぀いお考察する
V14N05-02
我々人間は日垞生掻においお様々な䌚話の䞭から必芁に応じお情報を取捚遞択しおいるさらに䌚話の流れに即しお語の意味を適宜解釈し適切な応答を行っおいる人間は語の情報から適切な応答を行うために様々な連想を行っおいる\cite{yoshimura2006}䟋えば「車」ずいう語から「タむダ」「゚ンゞン」「事故」 ずいった語を自然に連想する連想によっお䌚話の内容を柔軟に拡倧させおいるこのように柔軟な䌚話ができる背景には語の意味や語ず語の関係に぀いおの膚倧な知識を有しおいるため皮々の知識から語ず語の関連性を刀断し新たな語を連想するこずができるこずが挙げられる実生掻における䌚話では「車ず自動車」「自動車ず自転車」のように同矩性や類䌌性の高い語ず語の関係のみならず「車ず運転」「赀ちゃんず玩具」「雚ず傘」のように広い意味での語ず語の関連性の評䟡が必芁ずなる堎合が倚い人間ずコンピュヌタあるいはコンピュヌタ同士の䌚話においおも人間のような柔軟で垞識的な応答を行うためには連想機胜が重芁ずなるそのためにはコンピュヌタに語ず語に関する知識を付䞎し同矩性や類矩性のみならず倚様な芳点においお語ず語の関連の匷さを定量的に評䟡する手法が必芁ずなるこれたでコンピュヌタにおける䌚話凊理の重芁な芁玠の䞀぀ずしお語ず語の類䌌床に関する研究がなされおきた類䌌床の研究ではシ゜ヌラスなどの知識を甚いお語ず語が意味的にどの皋床䌌おいるかを評䟡するこずを目的ずしおいる\cite{kasahara1997}そのため䌚話においお未知の語が出珟した堎合には既知の知識ずの類䌌床を算出し同矩語や類矩語に眮換するこずによっお語の意味を理解するこずが可胜ずなる䞀方本論文ではコンピュヌタずの䌚話においお「雚が降っおいたすよ」ずいう文に察し「雪」「霧」 などの「雚」に察する同矩語や類矩語だけではなく「雚」や「降る」ずいう語から人間が自然に想起するような「傘」「濡れる」「倩気予報」 などの語を幅広く想起させ自然な䌚話を行うための連想機胜を実珟するこずを目的ずしおいるコンピュヌタがこのような連想をできるならば「雚が降っおいたすよ」ずいう文に察しお「それでは傘を持っおいきたす」ずいう応答を生成するこずが可胜ずなるコンピュヌタの連想機胜を実珟するために抂念ベヌスずそれを甚いた関連床蚈算方匏が提案されおいる\cite{kojima2004,watabe2001,watabe2006}抂念ベヌスでは語の意味抂念が電子化囜語蟞曞から抜出した特城語盎接意味語・間接意味語ず重みの集合で定矩されおいる各特城語属性の重みは抂念ず抂念の関連の匷さを定量的に評䟡するための基本量ずしお定矩しおいるすなわち抂念ベヌスの構築においおは抂念に察する属性をどのように抜出し各属性に付䞎する重みをどのように決定するかが重芁ずなる本論文では電子化蟞曞から構築された4䞇語芏暡の抂念ベヌスを電子化された新聞蚘事等を甚いお12䞇語芏暡の抂念ベヌスぞ拡匵する手法に぀いお述べおいる抂念ベヌスの構築手法に぀いおは電子化蟞曞から芋出し語に察する語矩説明文から属性を抜出し属性信頌床に基づく粟錬を行う手法が提案されおいるしかしながらこの手法には倧きく2぀の問題点が存圚する第䞀には蟞曞の語矩説明文から取埗される倧郚分の属性は語の狭矩の意味を説明する語盎接意味語であり間接的に芋出し語ず関連を持぀広矩の意味語間接意味語を獲埗するこずが困難である点であるこれはコンピュヌタに柔軟な連想機胜を実珟する䞊で同矩や類矩の語以倖の連想語を取埗する際に倧きく圱響する盎接意味語ず間接意味語に぀いお「自動車」の䟋を挙げる\noindent䟋自動車\begin{description}\item[盎接意味語]車車茪原動機回転装眮ブレヌキ \item[間接意味語]枋滞免蚱蚌事故䟿利亀通信号保険レヌス \end{description}第二には4䞇語芏暡の抂念ベヌスでは幅広い連想を行い語ず語の関連性を定量化する䞊で語圙が䞍十分である点である抂念を定矩するための属性は党お抂念ベヌスに定矩されおいる語でなければならないずいう制玄があるため4䞇語芏暡の抂念ベヌスに定矩されおいない語を新たな属性ずしお抂念に付䞎するためには抂念ベヌスの拡匵が必須ずなる抂念ベヌスの拡匵においおは抂念に付䞎すべき属性の抜出手法䞊びに獲埗した属性に察する重みの付䞎手法が必芁ずなるたず囜語蟞曞からの抂念ベヌス構築の際に適切に属性を取埗するこずができなかった抂念を抜出し䞍適切な抂念を削陀する属性の抜出手法ずしお電子化された新聞蚘事等における共起に基づく手法を提案するたた重みの付䞎手法ずしお属性関連床ず抂念䟡倀に基づく手法を提案するこのように拡匵した抂念ベヌスの有甚性を関連床蚈算方匏を甚いた評䟡実隓によっお瀺しおいる
V01N01-03
埓来の構文解析法は基本的に句構造文法あるいは栌文法をその拠り所ずしおきた前者の考え方は局所的統合の繰り返しによっお文の構造を認識しようずいうものであるしかし実際にそのような方法で文を解析しようずするず芏則の数が非垞に倚くなりなおか぀十分な粟床の解析結果を埗るこずが困難であったたた栌文法の堎合は栌芁玠を決定するための意味玠が必ずしもうたく蚭定できずたたこの堎合も基本的には局所的な解析であるため十分な粟床の解析結果が埗られおいないこれらの問題を解決するためにはこれらの文法的枠組に加えお局所的蚘述ではずらえきれない情報を文䞭の広い範囲を同時的に調べるこずによっお取り出す必芁がある日本語文解析の困難さの原因の䞀぀である䞊列構造の範囲に関する曖昧性の問題もこのような「広い範囲を同時的に調べる」こずを必芁ずする問題の䞀぀である日本語文は特に長い文になればなるほど倚くの䞊列構造を含んでいる「〜し〜し〜する」のようにいわゆる連甚䞭止法によっお耇数の文を1文にたずめるこずができるこずは日本語文の特城でもあるそれ以倖にも名詞䞊列圢容詞䞊列や連䜓修食節の䞊列などが頻繁に珟れるこのような䞊列構造に察する埓来の解析方法は基本的には次のようなものであった\cite{Nagao1983,Agarwal1992}䟋えば「\ldots原蚀語を解析する\underline{凊理ず}盞手蚀語を生成する\underline{凊理を}\ldots」ずいう文では䞊列構造前郚の{\bf䞻芁語}である「\underline{凊理(ず)}」に察しおそれよりも埌ろにある名詞の䞭から最も類䌌しおいる名詞を探すずいう方法により埌郚の䞻芁語を決定しおいた(この堎合「\underline{凊理(を)}」が埌郚の䞻芁語)しかし䞊列構造においおは䞻芁語間だけではなく構造内の他の語の間(この䟋の堎合「原蚀語」ず「盞手蚀語」「解析する」ず「生成する」)にもさらに文節列の䞊び(「〜を〜する〜ず〜を〜する〜」)にも類䌌性が認められる堎合が倚くこれらの類䌌性を考慮するこずによっおより正確に䞊列構造を認識するこずができるそこで我々は䞊列構造の存圚を瀺す衚珟(名詞䞊列を瀺す助詞「ず」など)の前埌における最も類䌌床の高い文節列の察を音声認識などで広く䜿われおいるダむナミックプログラミングのマッチング法ず同様の考え方を甚いお発芋するずいう方法を考案しこのこずにより䞊列構造の高粟床な怜出が可胜であるこずを瀺した\cite{KurohashiAndNagao1992}本論文ではこのようにしお怜出した䞊列構造の情報を利甚しお構文解析を行なう手法を瀺す倚くの堎合いったん䞊列構造が発芋されるず文の構造は簡単化した圢でずらえるこずができるその結果単玔な係り受け芏則を適甚するだけで高粟床な構文解析が可胜ずなる本手法はたずえば倧芏暡なテキストを解析しおそこから新しい情報を取り出そうずするような堎合に特に有甚である察象テキスト䞭の専門甚語や専門的に䜿われおいる述語に぀いおそれらの盞互間の関係はそこで始めお提瀺された抂念であるかもしれないその堎合にはそのような抂念の盞互関係は蟞曞に蚘述されおおらず蟞曞䞭の意味蚘述に頌った解析は䞍成功ずなるたた倧芏暡なテキストを扱うのに十分であるような耇雑な文法芏則や詳现な栌蚘述を甚意するこずは実際には非垞に困難である新しい抂念は甚語盞互間のシンタックスによっお瀺されるのであるからシンタックスを尊重した解析が重芁であるたた本手法でうたく扱えない問題を敎理するこずによっお構文解析における本質的問題を明らかにするこずも重芁な問題であるこれたでの構文解析における曖昧性の議論では人間にずっおも曖昧であるような衚珟を取り䞊げたものが倚かったしかし埓来の構文解析法が十分でないずいう印象を人間に䞎えるのはそのような点ではなく人間であれば絶察にしないような郚分に䞍必芁な曖昧性を認識するためであるその原因がどこにあるかを調べるためには本手法のように高粟床でか぀決定論的に動䜜する道具立おが必芁である{\unitlength=1mm\begin{figure}\begin{center}\begin{picture}(90,70)\put(5,5){\framebox(80,60){ps/examp1.new.ps1}}\end{picture}\end{center}\caption{䞊列構造の掚定の䟋(䟋文1)}\label{fig:suitei_rei}\end{figure}}
V23N01-05
\begin{table}[b]\caption{2014幎床代れミセンタヌ暡詊第1回に察する埗点ず偏差倀}\label{tab:intro:2014}\input{05table01.txt}\end{table}「ロボットは東倧に入れるか」以䞋「東ロボ」は囜立情報孊研究所を䞭心ずする長期プロゞェクトである同プロゞェクトはAI技術の総合的ベンチマヌクずしお倧孊入詊詊隓問題に挑戊するこずを通じ自然蚀語凊理を含む皮々の知的情報凊理技術の再統合および新たな課題の発芋ず解決を目指しおいるプロゞェクトの公匏目暙は2016幎床に倧孊入詊センタヌ詊隓においお高埗点を挙げ2021幎床に東倧2次詊隓合栌レベルに達するこずであるプロゞェクトでは2016幎床のセンタヌ詊隓「受隓」に至るたでの䞭間評䟡の䞀぀ずしお2013幎床2014幎床の2回に枡り代々朚れミナヌル䞻催の党囜センタヌ暡詊以䞋代れミセンタヌ暡詊を甚いた各科目の解答システムの評䟡を行いその結果を公衚した\TABREF{tab:intro:2014}に2014幎床の各科目の埗点ず偏差倀を瀺す\footnote{数孊・物理に関しおは他の科目ず異なり付加情報を含む入力に察する結果である詳现はそれぞれに関する節を参照のこず囜語は未着手の挢文を陀いた珟代文・叀文の蚈150点に関する偏差倀を瀺す}2013幎床の結果に぀いおは文献\cite{arai}を参照されたい倧孊入詊詊隓問題は志願者の知的胜力を客芳的に枬定するこずを目的ずしお蚭蚈されたデヌタであり通垞ただ1回の詊隓によっおか぀受隓者間での公平性を担保しながら枬定を行うために入念な怜蚎が加えられおいるこの点で入詊詊隓問題は蚀語凊理を含む知的情報凊理技術の総合的ベンチマヌクずしお恰奜の玠材であるずいえる特にその倧郚分が遞択匏問題からなるセンタヌ詊隓圢匏のテストはごく単玔な衚局的手がかりのみでは正解できないように蚭蚈されおいるず考えられ珟圚70\%から90\%の粟床に留たっおいる皮々の蚀語凊理技術をより信頌性高く頑健なものぞず導くためのガむドラむンずしお奜適であるさらに暡詊・入詊によるシステムの性胜枬定結果は人間の受隓生の正答率や誀りの傟向ず盎接比范するこずが可胜であるセンタヌ詊隓は毎幎玄50䞇人が受隓し予備校によるセンタヌ詊隓暡詊も数千から数䞇人芏暡の参加者を集めるこのような倧芏暡なサンプルから埗られた「普通の人」「兞型的な人」の像ずシステムずの比范は人によるアノテヌションに察する再珟率に基づく通垞の性胜枬定ずは異なる達成床の指暙ずなっおいる代れミセンタヌ暡詊による2014幎床の評䟡では英語・囜語・䞖界史Bで受隓者平均を䞊回る埗点を獲埗するなど倧きな成果があった䞀方でその埗点に端的に珟れおいるように残された課題も倧きい本皿では代れミセンタヌ暡詊およびその過去問を䞻たる評䟡デヌタずしお各科目の解答システムの゚ラヌを分析し各科目における今埌の課題を明らかにするずずもに「普通の人」ず比范した際の各科目・問題タむプにおける達成床に関しおひず぀の芋取り図を䞎えるこずを目指す「東ロボ」プロゞェクトのひず぀の特城は倚様な科目・課題に䞊行的に取り組むこずであり様々な課題に察する結果を通じお珟圚のNLP/AI諞技術の達成床を可胜な限り通芧するこずはプロゞェクト党䜓の目的でもあるこのため本皿では問題タむプ毎の゚ラヌに察する分析は䞻ずしお解決ぞの糞口ずなる傟向の分析たでにずどめ倚数の科目・問題タむプに぀いおその゚ラヌ傟向ず今埌の課題を瀺すこずを䞻県ずした以䞋ではたず知的情報凊理課題ずしおのセンタヌ暡詊タスクの抂芁をたずめたのち英語囜語数孊物理日本史・䞖界史の各科目に぀いお分析結果を述べる
V06N02-02
音声認識・文字認識の粟床向䞊のためより高い性胜を持぀蚀語モデルを求めるこずは重芁である近幎はモデル構築やメンテナンスの容易さの点からコヌパスに基づく統蚈的蚀語モデルの研究が盛んである倧語圙ないしタスク非䟝存のシステムのための統蚈的蚀語モデルずしお今日もっずも有望芖されおいるものに$n$-gramが挙げられる$n$-gramは倧量のテキストコヌパスからの単玔な数え䞊げによっお埗られる統蚈量であり匷力か぀頑健性に優れおいる英語などのペヌロッパ系蚀語においおは$n$-gramの単䜍ずしお単語を甚いるこずが倚い倧語圙のシステムでは単語はカテゎリ数が非垞に倧きくなるため単語の代わりに品詞を甚いる\cite{nagata94}たたは単語クラスタリングによっお埗られる単語クラスを甚いるこずが倚いこれらの蚀語においおは単語は分かち曞きされるため機械的に取り出すこずができ数え䞊げも容易に行えるこれに察し日本語や䞭囜語には分かち曞きの習慣がない朝鮮語は文節ごずに分かち曞きをするがその分かち方は䞀定しないうえ$n$-gramの単䜍ずしおは倧き過ぎお汎化性に難があるよっおこれらの蚀語を$n$-gramによっおモデル化する際にはテキストコヌパスに䜕らか\breakの前凊理が必芁であるこれには次の可胜性が考えられる\begin{itemize}\item人手によっお分割されたタグ付きコヌパスを䜿う\item自動圢態玠解析システムによっお単語に分割する\item経隓的な統蚈基準によっお文字列に分割する\end{itemize}このうちタグ付きコヌパスを䜿う方法にはコヌパス自䜓の入手が質的・量的な困難を䌎うずいう欠点がある圢態玠解析に基づく方法は有効であるがモデルを孊習するためにはたず圢態玠解析システムを甚意せねばならないうえ特定タスクに察しお高い性胜を埗るためには予め蟞曞をチュヌニングする必芁があるず考えられメンテナンスのコストがかかるたた圢態玠解析システムの文法芏則によっおは機胜語が短めに分割される傟向があり$n$-gramの性胜を必ずしも最倧にするものではないこれらの手法に察しお䌊藀ら\cite{aito96}は統蚈的な基準によっお文\mbox{字列の集合を遞}定しその文字列に分割されたテキストを䜿っお$n$-gramã‚’å­Š\mbox{習する方法を提案しおいる文字}列を遞定する基準ずしおは単玔な頻床および語圙の自動獲埗のために提案されおいる正芏\break化頻床\cite{nakawatase95}の高いものから遞ぶ方匏が\mbox{有効であったずされるこの方法は圢態玠解}析を必芁ずしない点で優れおいるしかし抜出すべき文字列の最適な個数を芋出す方法に぀いおは述べられおいないたた甚いられおいる基準ず蚀語モデルの胜力ずの理論的関係は浅く最良の分割方法である保蚌はないさらにこの手法ではテキストが明瀺的に分割されるこのため接蟞を䌎った語や耇合語などの長い文字列が抜出された堎合その文字列を構成するもっず短い語は出珟しなかったのず同様な扱いを受けるこずになる有限のテキストから汎化性の高い蚀語モデルを構築したい堎合にこのような明瀺的な分割が最良の結果を䞎えるずは限らない本論文では高い曖昧性削枛胜力を持぀新しい蚀語モデルを提案するこのモデルはsuperwordず呌ぶ文字列の集合の䞊の$n$-gramモデルずしお定矩されるsuperwordは蚓緎テキスト䞭の文字列の再珟性のみに基づいお定矩される抂念であり䞎えられた蚓緎テキストに察しお䞀意に定たる具䜓的な確率分垃は蚓緎テキストからForward-Backwardアルゎリズムによっお求める蚓緎テキストを明瀺的に分割せぬたた孊習を行うため長い文字列䞭の郚分文字列を「再利甚」するこずが可胜ずなり少量の蚓緎テキストでも効率の良いモデル化が期埅できる本論文ではたたいく぀かのモデルの融合による汎化性の向䞊に぀いおも怜蚎する実時間性が芁求される倧語圙連続音声認識システムにおいおは緩い蚀語モデルを甚いお\mbox{可胜性をしがり蟌んだ埌詳现な蚀語モデルによっお最終出力を導}くパス凊理が䞀般的である本論文で提案するような字面の適栌性を䞎える蚀語モデルはディクテヌションシステムの第パスすなわち埌凊理甚の蚀語モデルずしお有甚であるものず考えられるたた文字$n$-gramを甚いた認識手法\cite{yamada94}を本手法に応甚するこずも可胜である
V03N02-03
囜文孊研究はわが囜の文孊党䜓に枡る文孊論䜜品論䜜家論文孊史などを察象ずする研究分野であるたた広く曞誌孊文献孊囜語孊などを含み歎史孊民俗孊宗教孊などに隣接する研究察象は䞊代の神話から珟代の䜜品たで党おの時代に枡り地域的にも歎史䞊のわが囜党土を網矅する文孊は人の感性の蚀語による衚出であるから囜文孊は日本人の心の衚珟であり日本語を育んだ土壌であるず蚀えるすなわち囜文孊研究は珟代日本人の考え方ず感じ方を育おた土壌を探る孊問であるず蚀える文孊研究の目暙は文孊䜜品を通じおすなわち文字によるテキストを䞻䜓ずしお思朮感性心理を探求するこずであるテキストは単なる文字の矅列ではなく䜜者の思考や感情などが文字の圢で具象化されたものであるから研究者は曞かれた文字を「ペム」こずによっお䜜者の思考や感情を再構築しようずする換蚀すれば文孊䜜品を鑑賞し評論しその䜜品を通しおの䜜者の考え方を知るこずであるなお「ペム」こずずは読む詠む蚓むなどの意味である最近囜文孊ずコンピュヌタの関わりに察する関心が高たり議論が深たっおきた\cite{Jinbun1989-1990}元来囜文孊にずっおコンピュヌタは最も瞁遠い存圚ず芋られおきた囜文孊者からみればコンピュヌタに文孊が分かるかずか日本語のコンピュヌタが無いなどの理由である䞀方ではコンピュヌタぞ寄せる倧きな期埅ず珟状ずの萜差から来る批刀もある\cite{Kokubun1982,Kokubun1992,Kokubun1989-1994}珟圚文孊研究にコンピュヌタが圹立぀かを確かめるこずが必芁ずなった日本語凊理可胜なパ゜コンなどの普及により囜文孊者の䞭でも\cite{DB-West1995}自身でテキストの入力を行いたた凊理を始めおいるしかし未だほんの䞀郚であっお普及にはほど遠くたたワヌプロ的な利甚が倚いコンピュヌタは単に「ハサミずノリ」の圹割\cite{Murakami1989}であるずしおもその䜿い方によっおはかなり高床な知的生産のツヌルに成り埗るたた研究過皋で䜿われる膚倧な資料や情報ずそれから生成される倚様なデヌタや情報の取り扱いにはコンピュヌタは欠かせないに違いない具䜓的にコンピュヌタの掻甚を考えるためには文孊の研究過皋の構造認識が必芁である文孊研究は個人的ず蚀われるがこの研究過皋が普遍化できればモデルが導出できるすなわちコンピュヌタの甚途が分かっおくる本皿では囜文孊研究資料通における事䟋に基づき囜文孊ずコンピュヌタの課題に぀いお考える囜文孊研究資料通は囜の内倖に散圚する囜文孊資料を発掘調査研究し収集敎理保存し広く研究者の利甚に䟛するために蚭立された倧孊共同利甚機関であるたた囜文孊研究䞊の様々な支揎掻動を行っおいる\cite{Kokubun1982}本皿は以䞋のような考察を行っおいる章では囜文孊の研究態様を分析し情報の皮類ず性質を敎理し研究過皋を解明しモデル化を行っおいる章ではモデルを詳现に怜蚎し定矩するたたモデルの圹割をたずめコンピュヌタ掻甚の意味を考える章はモデルの実装である研究過皋で利甚され生成される様々な情報資源の組織化ず実珟を行うそのために「挱石ず倫敊」考ずいう具䜓的な文孊テヌマに基づきシステムの実装を行いモデルの怜蚌を行ったその結果モデルは実際の文孊研究に有効であるこずずくに教育甚ツヌルずしお効果的であるずの評䟡が埗られた
V29N02-16
label{sec:intro}%==================================================BLEU\cite{papineni-2002}やMETEOR\cite{banerjee-2005}などの参照文に基づく自動評䟡指暙はベンチマヌク䞊での機械翻蚳(MT)システムの開発に貢献しおきたしかしナヌザが実際にMTシステムを䜿甚する際には事前に参照文を甚意できない堎合が倚いためこれらの自動評䟡指暙を甚いおナヌザがMTの品質を確認するこずは難しい本研究では参照文を甚いない自動評䟡である品質掚定(QualityEstimation,QE)\cite{specia-2018}に取り組むQEでは原文ずそれに察応するMT出力文を比范するこずでMT品質を掚定する人手評䟡ずの盞関が高いQE手法を開発するこずによりMT出力文をそのたた䜿甚するか手動たたは自動で埌線集するか他のMTシステムを利甚するかずいうナヌザの刀断を支揎できる囜際䌚議WMTにおけるQEタスク\cite{specia-2020}を䞭心にこれたで倚くの教垫ありQE手法\cite{specia-2013,kim-2017,ranasinghe-2020}が提案されおきたしかしこれらの教垫ありQEモデルの蚓緎には「原文・察応するMT出力文・人手評䟡倀」の3぀組が必芁であるこのようなQE蚓緎デヌタの構築は翻蚳者などの原蚀語ず目的蚀語の䞡方に粟通したアノテヌタによる䜜業が必芁ずなるため非垞にコストが高いそのためWMTのQEタスクに含たれるようなわずかな蚀語察でしか教垫ありQEモデルを埗られないのが珟状であるこの問題を解決するために教垫なしQEが研究されおいる教垫なしQEの先行研究は倚蚀語MTシステムに基づいおおりMTシステムの笊号化噚のみを甚いる手法\cite{artetxe-2019a}およびMTシステムの笊号化噚ず埩号噚の党䜓を甚いる手法\cite{thompson-2020,fomicheva-2020b}に倧別できるこれらの既存手法は人手評䟡のアノテヌションこそ䞍芁なものの評䟡察象の蚀語察における倧芏暡な察蚳コヌパスを甚いた蚓緎が必芁である本研究では倧芏暡な察蚳コヌパスを甚意できない蚀語察においおも翻蚳品質を掚定できる教垫なしQE手法を提案する\citeA{thompson-2020}ず同様に提案手法は倚蚀語MTシステムに基づき原文を入力ずしお評䟡察象のMT出力文をforced-decodingする際の翻蚳確率を品質掚定に甚いる提案手法では事前蚓緎された倚蚀語雑音陀去自己笊号化噚\cite{lewis-2020,liu-2020}を掻甚するこずで少資源ひいおは察蚳コヌパスが存圚しない蚀語察においおもQEを可胜ずする倧芏暡な単蚀語コヌパスによっお蚓緎された倚蚀語雑音陀去自己笊号化噚を再蚓緎しお埗られるMTシステムはれロショット蚭定の蚀語察においおも機械翻蚳が可胜ずなるこずが瀺されおいる\cite{liu-2020}同様の効果がQEにおいおも期埅され䞀郚の蚀語察における察蚳コヌパスを甚いた再蚓緎によっお他の蚀語察のQE性胜も向䞊するこずさらには察蚳コヌパスを甚意できない蚀語察におけるれロショットQEも実珟できるず考えられるWMT20QEタスク\cite{specia-2020}における実隓の結果提案手法は既存の教垫なしQE手法よりも高い人手評䟡ずの盞関を達成したたた詳现な分析の結果察象蚀語察の察蚳コヌパスを䜿甚しないれロショットの蚭定においおも提案手法は良奜な結果が埗られ教垫なしQEにおける単蚀語コヌパスを甚いた雑音陀去自己笊号化噚の事前蚓緎の有効性を確認できた%==================================================
V16N04-02
近幎コロケヌションの研究は自然蚀語凊理及びコヌパス蚀語孊においお盛んになっおいるこのコロケヌションの䞀皮である遠隔共起\footnote{本皿ではあるテクストにおいお語ず他の蚀語的芁玠が同時に出珟する珟象を「共起」ず呌ぶ情報凊理およびコヌパス蚀語孊においお同じような意味で「コロケヌション」ずいう甚語も利甚される文末モダリティ圢匏ずの共起は語ず文法範疇の共起ずも考えられそのような語ず文法範疇の共起は「コリゲヌション」ずいう甚語を䜿甚するこずがあるそれに察しお語ず語の共起は「コロケヌション」ず呌ばれる\cite{IshikawaBook}本章では䞡方の珟象を「共起」ずいう甚語で扱う「遠隔共起」ずいうのは離れた䜍眮に出珟する共起である}は頻繁に珟れる蚀語珟象であるにも関わらず研究ずしおは取り䞊げられおいない日本語における遠隔共起の䞀぀ずしお掚量副詞ず文末モダリティ圢匏\footnote{たずえば「\textgt{\underline{たぶん}}最初は発衚のスタむルもばらばらで声もあたり出ない\textgt{\underline{だろう}}」の䟋には「たぶん」は掚量副詞「だろう」は文末モダリティ圢匏である掚量副詞および文末モダリティは䞡方ずも話し手の確信の床合いを衚しおいる}ずの共起関係があげられ日本語教育においおも重芁な問題の䞀぀であるこのような共起はモダリティを二重に衚珟しおいるこずによりテクストにおける重芁な語甚論的な指暙ずなっおいる\cite{Bekes}\shortciteA{Srdanovic2008a}では工藀\citeyear{Kudou}が瀺した確率論的性栌を有する掚量副詞ず文末モダリティの「共起」の振る舞いが耇数のコヌパスの分析の結果においおも確認されたさらに掚量副詞ず文末モダリティ圢匏の共起はテクストの皮類によっお著しく異なっおいるこずが瀺され日本語コヌパス資料の分類の可胜性が明らかにされた日本語においおモダリティ圢匏ずそのバリ゚ヌションが非垞に倚いにもかかわらずそのリストが存圚しないため珟圚の圢態玠解析ツヌルにおいおは耇数の圢態玠の連なりからなる様々なモダリティ圢匏の認識が䞍可胜であるこのこずから本研究ではコヌパス怜玢ツヌルSketchEngine(SkE)\shortcite{Srdanovic2008b,Srdanovic2008d}においお日本語の掚量副詞ずモダリティ圢匏の遠隔共起が怜玢可胜になるように機胜の拡匵を詊みる実珟方法ずしおは耇数のコヌパス分析の結果に基づいおモダリティ圢匏ずそのバリ゚ヌションのリストを䜜成しChaSenで認識できるようにした䞊で語の文法・共起情報を提瀺するために掚量副詞ず文末モダリティ圢匏ずの遠隔共起が容易に抜出できるようにするこの抜出結果によっお日本語の孊習者研究者教垫が掚量副詞ず文末モダリティ圢匏の共起衚珟を簡単に調べられ孊習蟞曞や教科曞などの䜜成に効率的に応甚できるようになるず考えられる
V21N02-08
述語項構造は文章内に存圚する述語ずその述語が衚珟する抂念の構成芁玠ずなる耇数の項ずの間の構造である䟋えば次の文\enumsentence{[倪郎]は[手玙]を\underline{曞い}た}では述語「曞く」に察しお「倪郎」ず「手玙」がこの述語の項であるずされるたた述語が衚珟する「曞く」ずいう抂念の䞊でそれぞれの項の圹割は区別される圹割を衚すためのラベルは甚途に応じお様々であるが䟋えばここでの「倪郎」には「ガ栌」「動䜜䞻」「曞き手」などのラベル「手玙」には「ヲ栌」「䞻題」「曞かれる物」などのラベルが䞎えられるこのように述語に関わる構成芁玠を構造的に敎理する事によっお耇雑な文構造・文章構造を持った文章においお「誰が䜕をどうした」のような文章理解にずっお重芁な情報を抜出するこずができるこのため述語項構造の解析は機械翻蚳情報抜出蚀い換え含意関係理解などの耇雑な文構造を取り扱う必芁のある蚀語凊理においお有効に利甚されおいる\cite{shen2007using,liu2010semantic}述語項構造解析においおも近幎圢態玠解析や構文解析などで行われおいる方法ず同様に人手で䜜成した正解解析䟋をもずに統蚈的孊習手法によっお解析モデルを䜜成する方法が䞻流ずなっおいる\cite{marquez2008srl}述語項構造を付䞎したコヌパスずしおは日本語を察象にしたものでは京郜倧孊テキストコヌパス(KTC)\cite{KUROHASHISadao:1997-06-24}の䞀郚に付けられた栌情報\cite{kawahara2002construction,河原倧茔2002関係}やNAISTテキストコヌパス(NTC)\cite{iida2007annotating,飯田韍2010述語項構造},GDAコヌパス\cite{hashida05},解析枈みブログコヌパス(KyotoUniversityandNTTBlogCorpus:KNBC)\cite{橋本力2009},NTCの基準に埓っおBCCWJコヌパス(囜立囜語研究所)\nocite{bccwj}に述語項構造情報を付䞎したデヌタ(BCCWJ-PAS)\cite{komachi2011}などがあり英語を察象にしたものではPropBank~\cite{palmer2005pba},FrameNet~\cite{Johnson2003},NomBank~\cite{meyers2004nombank},OntoNotes~\cite{hovy2006ontonotes}などが䞻芁なコヌパスずしお挙げられる過去十幎間の述語項構造解析技術の開発はたさにこれらのデヌタによっお支えられおきたずいっお過蚀ではないしかしながら日本語の述語項構造コヌパスはその蚭蚈においお未だ改善の䜙地を残す状況にあるず蚀える第䞀に比范的高品質な述語項構造がアノテヌトされた英語のコヌパスに比べお日本語を察象ずした述語項構造のアノテヌションは省略や栌亀替二重䞻語構文などの珟象の取り扱いのほか察象述語に察しおアノテヌトすべき項を列挙した栌フレヌムず呌ばれる情報の䞍足などにより䜜業者間のアノテヌション䜜業の䞀臎率に関しお満足のいく結果が埗られおいない䟋えば珟圚ほずんどの研究で開発・評䟡に利甚されおいるNTCに関しお飯田らは䜜業者間䞀臎率や䜜業結果の定性的な分析を螏たえればアノテヌションガむドラむンに少なからず改善の䜙地があるずしおいる\cite{飯田韍2010述語項構造}たた我々は述語項構造アノテヌションの経隓のない日本語母語話者䞀名を新たに䜜業者ずしKTCNTCのアノテヌションガむドラむンを熟読の䞊で新たな日本語蚘事に察しお述語項構造アノテヌションを行ったがKTC,NTCのどちらのガむドラむンにおいおも付䞎する䜍眮やラベルを䞀意に決めるこずの出来ないケヌスが散芋された述語項構造のようにその他応甚解析の基盀ずなる構造情報に぀いおはこれに求められる䞀貫性の芁求も高いしたがっお今埌述語項構造の分析や解析噚の開発が高氎準になるに぀れお既存のコヌパスを察象ずした孊習・分析では十分な結果が埗られなくなる可胜性があるそのような問題を防ぐためには珟状のアノテヌションガむドラむンにおいお刀断の揺れずなる原因を掗い出しガむドラむンを改善し぀぀アノテヌションの䞀貫性を高めるこずで孊習・分析デヌタずしおの劥圓性を高い氎準で確保しおいく必芁がある第二により質の高いアノテヌションを目指しおガむドラむンを改善するこずを考えた堎合それぞれの基準をどういった芳点で採甚したかが明確に芋おずれるような論理的で䞀貫したガむドラむンが必芁ずなるがKTC,NTCなどの既存のアノテヌションガむドラむン\cite{ntcguideline,ktcguideline}や関連論文\cite{kawahara2002construction,河原倧茔2002関係,iida2007annotating,飯田韍2010述語項構造}を参照しおも個々の刀断基準の根拠が必ずしも明確には曞かれおいない兞型的にアノテヌションガむドラむンの策定時に議論される内容はコヌパス䜜成者の䞭で閉じた情報ずなるこずが倚くその方法論や根拠が明瀺的に瀺された論文は少ないこのため付䞎すべき内容の詳现をどのように考えるかずいうアノテヌションそのものの研究が発展する機䌚が倱われおいるずいう珟状があるたたKNBCやBCCWJ-PASのように既存のガむドラむンに远埓しお䜜られるコヌパスの堎合新芏ドメむンに合わせるなど䞀郚仕様が再考されるもののアノテヌションの研究は䞀床おおたかにその方向性が決たっおしたうず再考するための情報の䞍足もあり本質的に考えなければならない点が据え眮かれさらに詳现が議論されるこずは皀である\footnote{公開されおいるガむドラむンを確認する限りではKNBC䜜成時には栌関係に関するガむドラむンは再考されおいないBCCWJ-PASの仕様は機胜語盞圓衚珟の刀別に蟞曞を甚いる点ずラベル付䞎の際に既存の栌フレヌムを参照する点をのぞいおNTCの仕様ずおよそ同等である}そこで本研究ではこの二぀の問題を解消するために既存のコヌパスのガむドラむンにおける盞違点や曖昧性の残る郚分を掗い出しどのような郚分にどのような理由で基準を蚭けなければならないかを議論しその着県点を明瀺的に瀺すこずを詊みた具䜓的には(i)既存のガむドラむンに埓っお新たな文章矀ぞあらためおアノテヌションを行った結果に基づいお議論を行い論点を敎理したほか(ii)新芏アノテヌションの䜜業者既存の述語項構造コヌパスの開発者たた既存の仕様に問題意識を持぀研究者を集めそれぞれの研究者・䜜業者が経隓的に理解しおいる知芋を集玄した(iii)これらをふたえ述語項構造に関するアノテヌションをどう改善するべきかどの点を吟味すべきかずいう各論ずずもにアノテヌション仕様を決める際の着県点ずしおどのようなこずを考えるべきかずいう議論も行った本論文ではこれらの内容に぀いおそれぞれ報告する次節以降ではたず\ref{sec:related_work}~節で述語項構造アノテヌションに関する先行研究を抂芳し\ref{sec:ntc}節で今回特に比范察象ずしたNAISTテキストコヌパスの述語項構造に関するアノテヌションガむドラむンを玹介する\ref{sec:how-to-discuss}節で研究者・䜜業者が集たった際の人手分析の方法を説明し\ref{sec:individual}~節で分析した事䟋を皮類ごずに玹介するさらに\ref{sec:framework}~節で述語項構造アノテヌションを通じお考察したアノテヌションガむドラむン策定時に考慮される蚭蚈の基本方針に぀いお報告し\ref{sec:individual}~節で議論する内容ずの察応関係を瀺す最埌に\ref{sec:conclusion}~節でたずめず今埌の課題を述べる以降本論文で甚いる甚語の意味を以䞋のように定矩する\begin{itemize}\itemアノテヌション仕様どのような察象にどのような堎合にどのような情報を付䞎するかに぀いおの詳现な取り決め\itemアノテヌションスキヌマアノテヌションに利甚するラベルセットラベルの属性倀及びラベル間の構造を芏定した䜓系アノテヌション仕様の䞀郚\itemアノテヌションフレヌムワヌクアノテヌションにおいお管理される文章やデヌタベヌスの党䜓像及びアノテヌション党䜓をどのように管理するかどのような手順で䜜業を行うかなどの運甚䞊の取り決め\itemアノテヌションガむドラむン䜜業の手順や具䜓的なアノテヌション䟋などを含み実際のアノテヌションの際に仕様の意図に埓ったアノテヌションをどのようにしお実珟するかを现かく指瀺する指南曞\itemアノテヌション方匏特定のコヌパスで採甚される仕様スキヌマフレヌムワヌクのいずれかもしくはその党䜓\itemアノテヌション基準あるラベルやその属性倀を付䞎あるいは遞択する際の刀断基準\itemアノテヌション芏則アノテヌション基準を守るべき芏則ずしお仕様やガむドラむンの䞭に定めたもの\end{itemize}
V09N02-03
本論文では,コヌパスから事象間の関係を抜出する問題においお,事象間の䞀察倚関係を掚定する問題を取り䞊げた.コヌパスから事象間の関係を掚定する堎合,それらの事象は共起出珟するこずに基づく掚定を行うこずが倚い.しかし,そこで甚いられおいる手法は暗黙のうちに,掚定する関係が䞀察䞀関係であるず想定しおいるものがほずんどである.しかし抜出すべき事象間の関係は䞀察䞀関係であるずは限らず,あらかじめ関係が䞀察倚関係であるこずがわかっおいる堎合もある.このような堎合,これたでの䞀察䞀関係を前提ずした手法が有効であるかどうかは明らかではない.䞀方,デヌタベヌスにおいお連想芏則を抜出する問題においお,その芏則が衚す事象間の関係が䞀察倚関係であるこずを考慮した手法が甚いられおいる\cite{Agrawal96}.しかし,この手法がコヌパスから事象間の関係を掚定する問題に効果的であるかどうかは明らかではない.ここで,事象間の関係が䞀察倚関係である堎合,それらの事象が持぀出珟パタヌン間の関係は䞀臎ではなく,包含関係であるこずが芳枬される.そこで,本論文では,出珟パタヌンの包含関係に匷いずされる類䌌尺床を探し,この条件にあおはたる類䌌尺床ずしお,文字認識の分野で提案されおいる補完類䌌床\cite{Hagita95}に着目した.そしお,この類䌌尺床をコヌパスから事象間の䞀察倚関係を抜出する問題に適甚し,その有効性を評䟡する.さらに,評䟡実隓を通しお,これたでにコヌパスから事象間の関係を掚定するこずに甚いられおいる類䌌床やデヌタベヌスにおいお連想芏則を発芋するこずに甚いられる尺床ず,補完類䌌床ずの間で性胜の比范を行う.これたでに甚いられおいる類䌌尺床ずしお,平均盞互情報量,自己盞互情報量,$\phi$盞関係数,コサむン関数,ダむス盞関係数を遞んだ.これらは関係の抜出に甚いられる代衚的な類䌌尺床である.たた,䞀察倚関係を掚定する問題においお,非察称性を持぀尺床ず察称性を持぀尺床ずの性胜差を枬るために,平均盞互情報量を改良し,非察称性を持たせた非察称平均盞互情報量を定矩し,比范察象ずする尺床に加えた.実隓察象ずなる事象ずしおは地名(郜道府県垂郡名)を遞んだ.地名は実䞖界においお䞀察倚関係を持぀事象である.実隓は,人工的に生成したデヌタ集合ず実デヌタに察しお行った.人工的に生成したデヌタ集合は実圚する地名の䞀察倚関係から擬䌌的に関係を取り出し,それをデヌタずしお生成したデヌタ集合である.このデヌタ集合においお,珟存する䞀察倚関係を再珟する胜力を枬定した.実デヌタを甚いた実隓では,実際の新聞蚘事における地名の出珟パタヌンから珟存する䞀察倚関係を掚定する胜力を枬定した.これらの実隓の結果においお,補完類䌌床はこれたでのコヌパスからの関係抜出に甚いられおきた類䌌尺床よりも優れ,連想芏則の抜出に甚いられる類䌌尺床よりもよい特性を瀺した.この論文は以䞋のような構成になっおいる.たず2節に,䞀察倚関係を掚定する問題を定矩するために必芁な芁玠を定矩する.次に3節では,評䟡察象ずする類䌌尺床の抂芁ず,補完類䌌床,これず比范察象ずなる尺床,平均盞互情報量,自己盞互情報量,非察称平均盞互情報量,$\phi$盞関係数,コサむン関数,ダむス盞関係数,信頌床を瀺す.4節では,実隓の抂芁ず,モデルに埓っお生成された人工的なデヌタにおける実隓,実デヌタを甚いた実隓を瀺す.5節で考察し,6節で関連研究を瀺す.最埌に7節でたずめる.
V17N02-02
\label{sec:first}情報抜出や機械翻蚳などのNLPの応甚凊理ぞの需芁が高たる䞭でその技術を実珟するための䞭栞的な芁玠技術ずなる照応・共参照ず述語項構造の解析に関しお倚くの研究者が解析技術を向䞊させおきたそれらの技術の倚くは各情報が付䞎されたコヌパス以埌タグ付䞎コヌパスを蚓緎甚デヌタずしお教垫あり手法を甚いるやり方が䞀般的であり解析の察象ずなるコヌパス䜜成の方法論に぀いおも議論がなされおきた\cite{Hirschman:97,Kingsbury:02,Doddington:04}照応・共参照解析に぀いおは䞻に英語を察象にいく぀かのタグ付䞎のスキヌマが提案されおおり実際にそのスキヌマに埓ったコヌパスが䜜成されおいる\cite{Hirschman:97,Kawahara:02,Hasida:05,Poesio:04,Doddington:04}䟋えばMessageUnderstandingConference(MUC)のCoreference(CO)タスク\cite{Hirschman:97}やその埌継にあたるAutomaticContentExtraction(ACE)programのEntityDetectionandTracking(EDT)タスクでは数幎に枡っお䞻に英語を察象に詳现な仕様が蚭蚈されおきたたた述語項構造解析に関しおはCoNLLのsharedtask\footnote{http://www.lsi.upc.edu/\~{}srlconll/}で評䟡デヌタずしお利甚されおいるPropBank~\cite{Palmer:05}を察象に仕様が暡玢されおきた日本語を察象に述語項構造ず照応・共参照の研究をするにあたり分析孊習評䟡のための倧芏暡なタグ付きコヌパスが必芁ずなるが珟状で利甚可胜なGlobalDocumentAnnotation(GDA)~\cite{Hasida:05}タグ付䞎コヌパス以埌GDAコヌパスや京郜テキストコヌパス第4.0版以埌京郜コヌパス4.0は述語項構造や共参照の解析のための十分な芏暡の評䟡デヌタずはいえない日本語を察象に述語項構造を照応・共参照の研究を進めるためには英語の堎合ず同様にタグ付きコヌパスを構築する必芁があるが日本語では述語の栌芁玠が省略される\textbf{れロ照応}の珟象が頻出するため埌述するように述語項構造の蚘述の䞭で照応珟象も同時に扱う必芁があるそのため英語では独立に扱われおいる述語項構造ずれロ照応の関係の䞡方のタグ付䞎の仕様を把握し2぀の関係暪断的にどのようにタグ付䞎の仕様を蚭蚈するかに぀いお考えるタグ付䞎の仕様は最初から完成したものを目指すのではなく䜜業仕様を経隓的に定め人手によるタグ付䞎の䜜業を行い䜜業結果を怜蚎するこずで掗緎しおいくこずを想定しおいる本論文ではこれたでに行った仕様に関する比范怜蚎の内容ず珟圚採甚しおいる我々の䜜業仕様に぀いお説明するこの際MUCやACEの英語を察象に蚭蚈されたタグ付䞎の仕様に加え日本語を察象に䜜成された既存の共参照・述語項構造のタグ付きコヌパスであるGlobalDocumentAnnotation(GDA)~\cite{Hasida:05}タグ付䞎コヌパス以埌GDAコヌパスや京郜テキストコヌパス第4.0版以埌京郜コヌパス4.0\footnote{http://www-lab25.kuee.kyoto-u.ac.jp/nl-resource/corpus.html}ずの比范も行う本論文ではたず\sec{second}で照応ず共参照の関係に぀いお確認し\sec{third}では述語項構造ず照応・共参照のタグ付䞎に関する先行研究を玹介する次に\sec{fourth}で先行研究を螏たえた䞊の我々のタグ付䞎の基準を瀺しその基準に埓った䜜業結果に぀いおも報告するさらに\sec{fifth}で今回䜜業を行った際に問題ずなった点に぀いお説明し\sec{fifth}でその改善案ずその案にしたがっお䜜業をやり盎した結果に぀いお報告し最埌に\sec{seventh}でたずめるたた今回の䜜業の結果䜜成された述語項構造ず照応・共参照タグ付䞎コヌパスをNAISTテキストコヌパスずしお公開しおいる詳现は{http://cl.naist.jp/nldata/corpus/}を参照されたい
V30N01-02
\label{sec:intro}\textbf{UniversalDependencies(UD)}\cite{nivre-etal-2016-universal}は蚀語暪断的に品詞・圢態論情報・䟝存構造をアノテヌションする枠組およびコヌパスであるUDプロゞェクトの研究目暙ずしお倚蚀語の統語解析噚開発蚀語暪断的な蚀語凊理技術の開発さらには類型論的な蚀語分析\cite{de_marneffe_universal_2021}などがあげられおいるUDではデヌタ構造やアノテヌション䜜業を単玔化するためたたくだけた文や特殊な構造に察しお頑健な衚珟を実珟するために句構造(phrasestructure)ではなく\figref{fig:jp_ud1}のような語の間の䟝存関係ず䟝存関係ラベルで衚珟する䟝存構造を採甚しおいるUDのガむドラむンを基に珟代語のみならず叀語・消滅危機蚀語・クレオヌル・手話などを含めた100蚀語以䞊の䟝存構造アノテヌションデヌタが構築され公開されおいる\footnote{\url{https://universaldependencies.org/}}2022幎8月珟圚でも蚀語暪断性を高めるためにUDの基準に぀いお掻発にGitHub\footnote{\url{https://github.com/UniversalDependencies/docs/issues}}䞊やワヌクショップで議論されラベルの統廃合が行われながらもアノテヌションやガむドラむンが曎新し続けられおいる%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%fig.1\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{30-1ia1f1.pdf}\end{center}\hangcaption{日本語UDの䟋「文節係り受け構造」で採甚されおいる単䜍「文節」枠で囲んである単䜍ずは異なり「自立語内容語」ず「付属語機胜語」を分解した単語単䜍をUDでは想定するUPOSがUDの定矩する品詞,XPOSは蚀語䟝存の品詞日本語UDではUnidic品詞.図の䟋では品詞の詳现を略するずきがある.}\label{fig:jp_ud1}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%このUDの枠組では䟝存構造関係を付䞎する基本単䜍ずしお音韻的な単䜍や文字・圢態玠ではない\textbf{構文的な語(syntacticword)}を語ずしお甚いるこずを芏定しおいる英語やフランス語ずいった空癜を甚いお分かち曞きをする蚀語においおは瞮玄圢態などを陀いお空癜を語の単䜍認定ずしお甚いるこずが倚い䞀方語の境界を空癜などで明瀺しない東アゞアの蚀語においおはどのような単䜍を構文的な語に芏定すべきかずいう問題がありこれらの蚀語では䞀床語の基本単䜍を定矩しおからUDを構築しおいる珟代䞭囜語\cite{xia2000-chinese-pen-tree,leung-etal-2016-developing}や韓囜語のUD\cite{chun-etal-2018-building}トルコ語・叀チュルク語\cite{kayadelen-etal-2020-gold,derin-harada-2021-universal}などでも蚀語ごずにコヌパスや圢態玠解析などによっお語の単䜍認定を行いUDの蚀語資源が構築されおいるUDJapanese日本語UDVersion2.6以降ではその基本単䜍ずしお\textbf{囜語研短単䜍}ShortUnitWord,SUW:以䞋\textbf{短単䜍}を採甚しおいる\cite{_universal_asahara_2019}短単䜍は『珟代日本語曞き蚀葉均衡コヌパス』(BCCWJ)\cite{maekawa2014balanced}・『日本語日垞䌚話コヌパス』(CEJC)\cite{koiso-EtAl:2022:LREC}をはじめずした圢態論情報぀きコヌパスでも単䜍ずしお採甚されおいる短単䜍に基づく圢態玠解析甚蟞曞ずしお玄97䞇語からなるUniDic\cite{den2007unidic}も公開されおいるたた170䞇語芏暡の単語埋め蟌みNWJC2vec\cite{Asahara2018NWJC2VecWE}でも短単䜍が䜿われおおり短単䜍を基準ずしお蚀語凊理に必芁な基本的な蚀語資源が倚く敎備されおいるこの短単䜍に基づく蚀語資源の豊富さから実甚䞊は短単䜍に基づく凊理が奜たれる傟向にあったしかしグレゎリヌ・プリングルによるブログ蚘事\footnote{\url{http://www.cjvlang.com/Spicks/udjapanese.html}}や\citeA{murawaki2019definition}では単䜍ずしお短単䜍を採甚しおいる既存のUDJapaneseコヌパスは「圢態玠」単䜍でありUDの原則にあげられる「基本単䜍を構文的な語ずする」ずいう点においお䞍適切であるこずを指摘しおいる囜語研においおは圢態論情報に基づいお単䜍認定し「可胜性に基づく品詞䜓系」が付䞎されおいる短単䜍ずは別に文節に基づいお単䜍認定し「甚法に基づく品詞䜓系」が付䞎されおいる\textbf{囜語研長単䜍}LongUnitWord,LUW:以䞋\textbf{長単䜍}を芏定しおいるしかし長単䜍に基づくコヌパスの構築は短単䜍に基づくコヌパスの構築より長時間の䜜業を芁する\footnote{これは,短単䜍ず比范するず,自動解析の粟床が担保されおおらず,長単䜍のアノテヌション修正の䜜業ができる人材も少ないなどずいった理由が挙げられる.}ずいう問題がある蚀語資源ずしおはBCCWJやCEJCには長単䜍に基づいた圢態論情報が付䞎されおいるずはいえ短単䜍ず比べるず利甚可胜な蚀語資源やツヌルが少ないため長単䜍に基づく䟝存構造が解析噚によっお生成できるのかずいう問題もある日本語における語の単䜍認定の怜蚌のためには実際に短単䜍のみではなく長単䜍に基づく日本語UD蚀語資源を敎備するこずが必芁である本研究では長単䜍に基づく日本語UDの蚀語資源を敎備したので報告するUD党䜓ず日本語における単䜍認定に぀いお説明しながら既存の蚀語資源・解析噚によっお長単䜍に基づく日本語UDの構造が生成しやすいかを短単䜍UDず比范しお怜蚎する%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V09N01-02
label{No1}近幎聎芚障害者の重芁なコミュニケヌション手段の1぀である手話ず健聎者のコミュニケヌション手段である日本語ずのコミュニケヌション・ギャップの解消を目的ずする手話通蚳システムや手話の孊習支揎システムなどの研究が各所で盛んに行われおいる\cite{Adachi1992a}これら手話を察象ずした自然蚀語凊理システムを実珟するための重芁な芁玠技術の1぀である手話の認識や生成凊理技術は動画像凊理の研究分野であるが察象が限定されおいるため動画像構成の単䜍を明確に芏定できる可胜性があり手話の知的画像通信や手話画像蟞曞ぞの特城玠の蚘述法が提案されおいる\cite[など]{Kurokawa1988,Kawai1990,Sagawa1992,Terauchi1992,Nagashima1993,JunXU1993}たた日本語文の手話単語列文ぞの蚀語倉換凊理に関する基瀎怜蚎ずしおは\cite[など]{Kamata1992,Adachi1992b,Adachi1992c,Kamata1994,Terauchi1996}が報告されおいるさらに手話衚珟の認識結果を基に日本語文を生成する研究ずしおは\cite[など]{Sagawa1992,Abe1993}があるなおこれらの凊理粟床に圱響を䞎える電子化蟞曞の構成方法に関しおは\cite[など]{Adachi1993,Nagashima1993,Tokuda1998}が提案されおいるさお2蚀語間の察蚳電子化蟞曞システムを構築する堎合の重芁な芁玠技術の1぀ずしお原蚀語偎ず目暙蚀語偎ずの双方向から単語を怜玢できる機胜の実珟が挙げられるここで手話単語を察象ずした堎合の課題の1぀は芖芚蚀語ずしおの特城から手指動䜜衚珟を怜玢キヌずし察応する日本語の単語芋出し以埌本論文では日本語ラベルず略蚘するを調べる手段をどのように実珟するかずいう点であるすなわち芖芚情報ずしおの手指動䜜特城をどのように蚘号化しお怜玢芁求に反映させ怜玢蟞曞をどのように構成するかずいう問題ずいえるこの問題に察する埓来のアプロヌチは手の圢動き䜍眮などの手指動䜜特城の属性を詳现な怜玢項目ずしお甚意しこれらの項目間の組合せずしお怜玢条件を蚭定し同様にこれらの怜玢項目を基に手話単語を分類したデヌタベヌスを怜玢蟞曞ずしおいた\cite[など]{KatoYuji1993,Naitou1994}この怜玢アプロヌチは手話蚀語孊における手話単語の衚蚘法単語の構造蚘述におけるコヌド法に基づいおいる\cite{Kanda1984,Kanda1985}しかしこれらの衚蚘法ず分類芳点は本来個々の手話単語の衚珟を厳密に再珟蚘述するこずを目的ずしおいるため\cite{Stokoe1976}項目数が倚くたた項目間の類䌌性もあり初心者には難解なコヌド䜓系ずいえるそのためこのアプロヌチによる怜玢システムの問題点が\cite{Naitou1996}により指摘されおいるそれによるず手の圢動き䜍眮などの怜玢条件を指定する堎合\begin{enumerate}\item怜玢項目間に類䌌性が高いものがあり利甚者が区別しにくく\item怜玢条件や怜玢項目が倚くなるず利甚者は遞択操䜜が煩わしくなり\end{enumerate}\noindent結果ずしお遞択ミスを生じ満足のゆく結果が埗られないずされるこれは利甚者が認知した手話衚珟の手指動䜜特城を再生し怜玢条件に蚭定する堎合に䞍必芁な怜玢条件たでも指定しおしたう点に原因があるずいえる䞀方認知された倖界の情報をある衚珟圢匏衚象から別の衚珟圢匏に倉換するこずを䞀般にコヌディング笊号化ず呌ぶたた芖芚的な特性を持぀「芖芚的コヌド」ず蚀語的な特性を持぀「蚀語的コヌド」を重芁芖する「二重コヌド説」によるず写真などの芖芚情報を蚘憶する堎合に芖芚的コヌディングに加え「赀い色をした車」のように蚀語的コヌディングも同時に行われおいるずされる\cite{Ohsima1986}さらに単語は文字あるいは音玠の組み合わせで構成されるが䟋えば(1)「キ」を提瀺した埌でそれは「キ」あるいは「シ」だったのかを質問した堎合ず(2)「テンキ」を提瀺した埌でそれは「テンキ倩気」あるいは「テンシ倩䜿」だったのかを質問した堎合ずでは(2)の方が成瞟が良いずされ文字の匁別が単語ずいう文脈内で芏定された方がより正確に蚘憶するずされる「単語文脈優䜍性効果\cite{Reicher1969}」が知られおいるこれら認知科孊の成果を手話単語の怜玢問題に圓おはめお考えおみるず人間が手指動䜜衚珟を認知する堎合「䞡手を巊右に動かす」ずいうように蚀語文ずしお蚀語的コヌディングを行い蚘憶しおいるずすれば蚘憶された蚀語的コヌドすなわち手指動䜜特城を蚘憶した際の文脈環境を保持する蚀語文そのものを怜玢キヌずするアプロヌチが考えられる本論文では怜玢条件を现かく指定する埓来の方法ずは異なり手話単語の手指動䜜特城を日本語文で蚘述した手指動䜜蚘述文を怜玢条件ずみなし蟞曞にある類䌌の手指動䜜蚘述文を類䌌怜玢し怜玢結果に察応付けられおいる日本語ラベルを提瀺する方法を提案する本手法の特城は手話単語の手指動䜜特城間の類䌌性を手指動䜜蚘述文間の類䌌性ず捉え入力された手指動䜜蚘述文ず蟞曞に栌玍された手指動䜜蚘述文ずの類䌌床を蚈算する点にあるすなわち「{\bf手話単語の怜玢問題を文献怜玢問題ず捉えたアプロヌチ}」ずいえるたたこの手指動䜜蚘述文は䞀般に垂販の手話蟞兞に蚘茉されおおり手話の孊習者の倚くが慣れ芪しんでいる文圢匏ず捉えるこずができるなお本提案手法に関連する研究ずしお翻蚳支揎を目的ずした察蚳甚䟋の類䌌怜玢に関する研究が幟぀か報告されおいる\cite[など]{NakamuraNaoto1989,SumitaEiichiro1991,SatoSatoshi1993,TanakaHideki1999}これらにおいおは文間の類䌌床の蚈算に甚いる照合芁玠ずしお文字を察象ずする方匏ず単語を察象ずする方匏に倧別するこずができるたたこれらの芁玠間の照合戊略ずしおは出珟順序を考慮しながら共有芁玠を蚈算する方匏以埌順序保存ず略蚘するず出珟順序を考慮しない蚈算方匏以埌順序無芖ず略蚘するに倧別するこずができるここでは照合芁玠が文字列ず単語列ずいう違いはあるが順序無芖ず順序保存の照合戊略を甚いた代衚的な2぀の手法に぀いお抂説する\cite{SatoSatoshi1993}は文字の連続性に着目した文間の類䌌性を基準に「最適照合怜玢」ずしお順序保存を採甚した怜玢システムCTM1\cite{SatoSatoshi1992}ず順序無芖を採甚したCTM2の怜玢効率を比范しほが同等であるが順序無芖の方が若干優䜍ずしおいる䞀方\cite{TanakaHideki1999}は攟送ニュヌス文の単語列を察象にAND怜玢に順序保存の制玄条件を加え長文に察する効果的な甚䟋怜玢法を提案し順序保存の方が優䜍ずしおいるなお䞡者ずも類䌌性を蚈る指暙ずしお語順あるいは文字の出珟順序を考慮するアプロヌチの重芁性を指摘しおいるこのこずは文構造の類䌌性を衚局情報ずしお埗られる文圢匏単語の配列順序の類䌌性を文間の類䌌床に加味するこずの意矩を瀺唆しおいる以䞋2章で手指動䜜蚘述文の特城に぀いお述べ3章では手指動䜜蚘述文間の類䌌床ず手話単語の怜玢方法に぀いお述べ4章で提案手法の劥圓性を怜蚌するために行った実隓結果を瀺す5章では実隓により明らかずなった問題点に぀いお議論し今埌の課題に぀いお述べる最埌に6章でたずめを行う
V06N02-01
音声認識技術はその発達にずもなっおその適甚分野を広げ日本語においおも新聞など䞀般の文章を認識察象ずした研究が行なわれるようになった\cite{MATSUOKA,NISIMURA4}この芁因ずしお音玠環境䟝存型HMMによる音響モデルの高粟床化に加え倚量の蚀語コヌパスが入手可胜になった結果文の出珟確率を単語{\itN}個組の生起確率から掚定する{\itN}-gramモデルが実珟できるようになったこずが挙げられる日本語をはじ\breakめずしお単語の抂念が明確ではない蚀語における音声認識を実珟する堎合どのような単䜍を認識単䜍ずしお採甚するかが倧きな問題の1぀ずなるこの問題はナヌザヌの発声単䜍に制玄を課す離散発声の認識システムの堎合に限らない連続音声の認識においおもナヌザヌが適\break時ポヌズを眮くこずを蚱容しなければならないためやはり発声単䜍を考慮しお認識単䜍を決\breakめる必芁がある埓来日本語を察象ずした自然蚀語凊理では圢態玠単䜍に分割するこずが䞀般\break的でありたたその解析ツヌルが比范的\mbox{よく敎備されおいたこずから{\itN}-gramモデル䜜成におい}おも「圢態玠」を単䜍ずしお採甚したものがほずんどである\cite{MATSUOKA,ITOHK}しかしながら音声認識ずいう立堎からあらためおその凊理単䜍に芁請される条件を考えなおしおみるず以䞋のこずが考えられる\begin{itemize}\item認識単䜍は発声単䜍ず同じかより现かい単䜍でなければならない圢態玠はその本来の定矩から蚀えば必ずこの条件を満たしおいるが実際の圢態玠解析システムにおいおは耇合名詞も぀の単䜍ずしお登録するこずが普通であるし解析䞊の郜合から連続した付属語列のような長い単䜍も採甚しおいる堎合があるためこの芁請が満たされおいるずは限らない\item長い認識単䜍を採甚する方が音響䞊の識別胜力ずいう芳点からは望たしい぀たり連続しお発声される可胜性が高い郚分に぀いおはそれ自身を認識単䜍ずしおもっおおく方がよい\item蚀語モデルを構築するためには倚量のテキストを認識単䜍に分割する必芁があり凊理の倚くが自動化できなければ実甚的ではない\end{itemize}これらは蚀い換えれば人間が発声のさいに分割する(可胜性がある)単䜍のMinimumCoverSetを求めるこずに垰着する人が感芚的にある単䜍だず刀断する\mbox{日本語トヌクンに぀いお考}察した研究は過去にも存圚する原田\cite{HARADA}は人が文節ずいう単䜍に぀いお䞀貫した抂念を持っおいるかに぀いお調査し区切られた箇所の平均䞀臎率が76\%であり付属語に぀いおは倚くの揺れがあったず報告しおいるたた暪田藀厎\cite{YOKOTA}は人が短時間に認識できる文字数ずその時間ずの関係から人の認知単䜍を求めその単䜍を解析にも甚いるこずを提案しおいるしかしながらこれらの研究はいずれも目的が異なり音声認識を考慮したものではないそこでわれわれは人が朜圚意識ずしおも぀単語単䜍を圢態玠レベルのパラメヌタでモデル化するずずもにそのモデルに基づいお文を分割{\itN}-gramモデルを䜜成する手法を提案し認識率の芳点からみお有効であるこずを瀺した\cite{NISIMURA3}本論文では䞻ずしお蚀語凊理䞊の芳点からこの単語単䜍{\itN}-gramモデルを考察し必芁な語圙数コヌパスの量ずパヌプレキシティの関係を明らかにするずくに新聞よりも「話し蚀葉」に近いず考えられるパ゜コン通信の電子䌚議宀から収集した文章を察象に加え新聞ずの違いに぀いお実隓結果を述べる
V05N04-05
WWWの普及ずずもに倚蚀語情報怜玢,ずりわけ,クロス蚀語怜玢(crosslanguageinformationretrieval,CLIR)に察するニヌズが高たっおいる.CLIRによっお,䟋えば,日本語の怜玢芁求(キュ゚リ)によっお英語ドキュメントの怜玢が可胜ずなる.CLIRは,キュ゚リもしくは怜玢察象ずなるドキュメントの翻蚳が必芁ずなるので,IRよりも耇雑な凊理が必芁ずなる\cite{hull97}.CLIRの倚くは,キュ゚リを翻蚳した埌,情報怜玢を行なう.キュ゚リの各タヌムには,蚳語ずしおの曖昧性が存圚するため,CLIRの粟床は単蚀語でのIRよりも䜎い.特に日英間では,機械翻蚳の蚳語遞択ず同様に,察蚳の蚳語候補が倚いので困難である\cite{yamabana96}.機械翻蚳の蚳語遞択手法ずしお,コンパラブルコヌパスでの単語の文内共起頻床に基づいたDoubleMAXimize(DMAX)法が提案されおいる\cite{yamabana96,doi92,doi93,muraki94}.DMAX法は,゜ヌス蚀語コヌパスにおいお最倧の共起頻床を持぀2぀の単語に着目し,その2぀の単語の蚳語候補が耇数ある堎合,正しい蚳語は,コンパラブルなコヌパスにおいおも最倧の共起頻床を有するずいう事実に基づいた蚳語遞択手法である.機械翻蚳においおは,䞀぀の単語は䞀意に蚳されるべきであるが,CLIRにおいおは,キュ゚リのタヌムは適切な耇数のタヌムに蚳される方が粟床良く怜玢できるこずもある.シ゜ヌラスや他のデヌタベヌスによっお適切に展開されたキュ゚リのタヌムは良い怜玢結果を導くこずが報告されおいる\cite{trec,trec4}.CLIRにおけるキュ゚リタヌムの蚳語遞択の問題を解決するために,DMAX法を䞀般化したGDMAX法を提案する.GDMAX法では,コンパラブルコヌパスを甚いおキュ゚リタヌムの共起頻床を成分ずする共起頻床ベクトルを生成し,入力キュ゚リず翻蚳キュ゚リの類䌌床をベクトルずしお蚈算しお類䌌性の高い翻蚳キュ゚リを遞択する.本報告では,たず,CLIRにおけるキュ゚リの翻蚳の課題に぀いお説明し,次に,GDMAX法によるキュ゚リタヌムの翻蚳・生成぀いお説明する.GDMAX法に関しお,TREC6(TextRetrievalConference)の50䞇件のドキュメントず15の日本語キュ゚リを甚いお実隓したので報告する\cite{trec}.
V25N04-05
\label{sec:intro}䞊列構造は等䜍接続詞などの句を連接させる働きのある語にずもなっお句や文が䞊列しお出珟する構造である䞊列構造は自然蚀語においお高い頻床で珟れるが䞊列構造が包含する句の範囲には曖昧性がありたた䞊列構造によっお1文が長くなるため自然蚀語解析を困難にしおいる䞻な芁因ずなっおいる近幎句構造や䟝存構造などの構文解析の手法は顕著に発展しおきおいるが䞊列構造を高い粟床で解析する決定的な手法は確立されおいない䞊列構造の曖昧性が解消されるこずで構文解析の誀りを枛らすだけではなく科孊技術論文の解析や文の芁玄翻蚳など広い範囲のアプリケヌションでの利甚が期埅される䞊列構造の構成芁玠である個々の䞊列句には二぀の特城がある䞀぀は䞊列構造内の個々の䞊列句はそれぞれ類䌌した意味・構造ずなる特城でありもう䞀぀はそれぞれの䞊列句の入れ替え・省略を行っおも文法䞊の誀りが生じるこずや元の文意を損なうこずがなく文ずしお成立するずいう特城である䞊列句の範囲を同定するタスクにおいお埓来の研究では䞊列構造を同定するための重芁な手がかりのうち䞊列句の候補ずなる句のペアの類䌌床に基づくモデルが提案されおきた\cite{kurohashi-nagao:1994:CL,shimbo-hara:2007:EMNLP-CoNLL,hara-EtAl:2009:ACL-IJCNLP,hanamoto-EtAl:2012:EACL}しかしながら䞊列句は必ずしも類䌌するずは限らず異なる皮類の句が䞊列した堎合や動詞句や文の䞊列では䞊列句はしばしば非類䌌ずなり類䌌性のみを利甚した手法では非類䌌の䞊列句をずらえるこずができなかったたた埓来手法では類䌌床の蚈算に構文情報やシ゜ヌラスを甚いお人手で蚭蚈された玠性を利甚しおおり玠性蚭蚈のコストや倖郚リ゜ヌスの調達コストの点で問題があるこれらの問題を克服するためにFiclerら\cite{ficler-goldberg:2016:EMNLP}は䞊列句の類䌌性のみならず可換性に着目しニュヌラルネットワヌクによっお類䌌性・可換性の特城ベクトルを蚈算し䞊列句範囲の同定を行うモデルを提案したFiclerらの手法では倖郚の構文解析噚を甚いお䞊列句範囲の候補を抜出したのち候補に察しおスコア付けをしお範囲を同定するずいうパむプラむン凊理を行っおいるFiclerらの手法はPennTreebankでの䞊列句範囲の同定のタスクにおいお既存の句構造の構文解析噚を䞊回る粟床を達成しGENIAコヌパスにおいおも新保ら\cite{shimbo-hara:2007:EMNLP-CoNLL}原ら\cite{hara-EtAl:2009:ACL-IJCNLP}の䞊列句の類䌌性に基づく手法より高い性胜を発揮したFiclerらの手法は埓来の手法の欠点であった非類䌌ずなる䞊列句の範囲をずらえられない点や人手による玠性蚭蚈のコストの点をいくらか解決しおいるものの倖郚の構文解析噚の出力に匷く䟝存しおおり解析噚の誀りに起因する誀り䌝搬やパむプラむン凊理による解析速床の䜎䞋の点で課題が残っおいる本研究では単語の衚局圢ず品詞情報のみから䞊列句の類䌌性・可換性の特城を抜出し䞊列構造の範囲を同定する手法を提案するたた句を結び぀ける働きを持぀かどうかが曖昧である語に察しお連接する䞊列句が存圚しない堎合の取り扱いや䞊列句が存圚しない堎合を怜出する方法に぀いおも瀺す提案手法では近幎自然蚀語の解析で広く甚いられおいる双方向型リカレントニュヌラルネットワヌクを䜿甚しお候補ずなる䞊列句の文脈情報を考慮した類䌌性・可換性の特城ベクトルを蚈算する実隓の結果PennTreebankにおける䞊列句の範囲同定のタスクにおいお構文情報を甚いない提案手法が構文情報を利甚した既存手法ず同等以䞊のF倀を埗たさらにGENIAコヌパスにおいおは類䌌ずなる傟向の高い名詞句の䞊列非類䌌ずなる傟向の高い文の䞊列の䞡方に぀いお提案手法が既存手法を䞊回る再珟率を達成したこずを瀺す提案手法の貢献はFiclerらの手法のような構文解析の結果に䟝存したパむプラむン凊理やニュヌラルネットワヌクのアヌキテクチャを䜿甚するこずなく原らの手法で課題ずなっおいた非類䌌ずなる䞊列句の範囲同定の再珟率を向䞊させ党䜓ずしお既存手法ず同等以䞊の解析粟床を達成したこずである
V31N02-07
近幎ニュヌラル機械翻蚳(NeuralMachineTranslation:NMT)は発展・普及し利甚者の局が幅広くなっおいる埓来の䞀般的なNMTは利甚者や状況に䟝らない機械翻蚳の実珟を想定しおいたが近幎では出力される目的蚀語文の衚珟を制埡するための研究が盛んになっおいる\cite{sennrich-etal-2016-controlling,Kuczmarski-James-2018-Gender,schioppa-etal-2021-controlling}そのひず぀にナヌザの読解レベルにあわせた翻蚳を行うため原蚀語文ず共に目的ずする難易床を入力ずしお受け付け指定された難易床の目的蚀語文を生成する難易床制埡機械翻蚳がある初期の難易床制埡機械翻蚳\cite{marchisio-etal-2019-controlling}では難易床は2段階であったが近幎ではより柔軟に出力文の難易床を制埡するため3段階以䞊の難易床䟋えば小孊生高校生䞀般専門家向けなどを制埡可胜な倚段階難易床制埡機械翻蚳(Multi-LevelComplexity-ControllableMachineTranslation:MCMT)\cite{agrawal-carpuat-2019-controlling}の研究が行われおいるしかし先行研究では英語ずスペむン語間のMCMTしか取り組たれおいない%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%fig.1\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{31-2ia6f1.pdf}\end{center}\caption{日英MCMTの抂芁図}\label{img:example-MCMT}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%そこで本研究では日本語日から英語英ぞの日英MCMTの構築を目指す図\ref{img:example-MCMT}に日英MCMTの抂芁図を瀺す埓来のMCMTの研究\cite{agrawal-carpuat-2019-controlling}は英語ずスペむン語西の蚀語察を察象にしおいるため日英MCMT甚の評䟡デヌタセットが存圚しないたた埓来研究では倚段階の難易床で蚘述された英語ずスペむン語のニュヌス蚘事が蚘事単䜍で察応づいおいるコヌパス具䜓的にはNewselaコヌパス\footnote{\url{https://newsela.com/data/}}から評䟡デヌタセットを自動構築しおいるしかし日英の蚀語察ではそのようなコヌパスが存圚しないそこで本研究では倚段階の難易床で蚘述されおいる同䞀内容の英語文集合をNewselaコヌパスから抜出し人手の翻蚳によっお日本語文を付䞎するこずで日英MCMT甚の評䟡デヌタセットを構築する%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%table1\begin{table}[b]\input{06table01.tex}%\caption{提案手法で甚いる蚓緎デヌタの䟋}\label{tab:example-train-data}\end{table}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%たた本研究では日英MCMTの性胜を向䞊させるためMCMTのための孊習方法ずしお異なる難易床の耇数参照文を甚いる孊習手法を提案する埓来の孊習\cite{agrawal-carpuat-2019-controlling}では原蚀語文ず難易床付き目的蚀語文の文察を単䜍ずしお孊習を行うしかしMCMTの孊習では䞀぀の原蚀語文に察し難易床の異なる耇数の参照文が察応した蚓緎デヌタを䜿甚でき孊習察象の参照文ず内容が同じで難易床が異なる参照文を孊習時の手がかりにするこずができる䟋えばMCMTの蚓緎デヌタずしお衚\ref{tab:example-train-data}のようなデヌタを利甚できるが衚\ref{tab:example-train-data}の蚓緎デヌタは埓来手法では3぀の蚓緎デヌタ日本語文‐難易床12の英語文日本語文‐難易床7の英語文日本語文-難易床4の英語文に展開されるそしおそれぞれ独立した蚓緎デヌタずしお孊習が行われるため䟋えば難易床12の英語文ぞの翻蚳を孊習する際難易床4や難易床7の英語文ず察比させた孊習を行うこずはできないそのため難易床12の英語文ぞの翻蚳を孊習する時に難易床4や難易床7の英語文は出力ずしお適切ではないずいうこずや難易床4の英語文は難易床7の英語文よりも目的の難易床から離れるためより䞍適切であるずいうこずが利甚できないそこで本研究では同䞀の原蚀語文ず難易床の異なる耇数の参照文からなる組を単䜍ずしおMCMTモデルを孊習する手法を提案する提案手法では孊習察象の参照文ず共に異なる難易床の参照文も䜿い孊習察象以倖の難易床の参照文に察する損倱が孊習察象の難易床の参照文に察する損倱よりも小さくなるこずに察しお難易床が離れるほど倧きなペナルティを䞎える損倱に基づきMCMTモデルを孊習するこれにより䟋えば難易床12の英語文ぞの翻蚳を孊習する際出力を難易床12の英語文に最も近づけか぀難易床4の英語文より難易床7の英語文に近づけるように孊習を行う提案手法の有効性を本研究で構築した評䟡デヌタセットを甚いた日英MCMTの実隓で怜蚌したその結果提案損倱を利甚するこずでBLEUが埓来手法より0.93ポむント改善するこずを確認した%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V27N04-03
\label{sec:intro}議論は人間にずっお䞻芁な蚀語掻動のひず぀である議論の参加者は前提・根拠に基づきながら筋道を立おお自身の意芋を䌝える䟋えば囜の方針を決定したり芪を説埗したり䟡栌を亀枉したり問題解決や合意圢成においお議論は欠かせないものである近幎自然蚀語凊理の分野では特に䜜文や意芋文ずいった独話的な論述文を察象ずし議論の解析を行う議論マむニング(ArgumentMining)が進展を遂げおきた\cite{cabrio2018five,Lawrence2019tutorial}議論マむニングにおける知芋やシステムは人々の意芋の集玄\cite{stab-etal-2018-cross,reimers-etal-2019-classification}や議論の質の自動評䟡・フィヌドバック\cite{Stab2016a,Wachsmuth2017b,reisert2019}などぞ応甚が期埅されおいる議論マむニングにおける䞭心的なゎヌルずしお論述文における談話構造の解析以降{\bf論述構造解析}が挙げられる本研究では論述構造解析のためのベンチマヌクデヌタセット\cite{Peldszus2016,stab2017}䞊で高性胜な論述構造解析モデルの開発を行う論述構造解析モデルは䞎えられた論述文に぀いお談話単䜍間の論述関係ずその皮類\textsc{Support}や\textsc{Attack}談話単䜍の機胜\textsc{Premise}や\textsc{Claim}\textsc{MajorClaim}などの構造を予枬する図~\ref{fig:intro}に論述文ずその論述構造の䟋を瀺すこの䟋では{\itInaddition,Ibelievethatcityprovidesmoreworkopportunitiesthanthecountryside.}ずいう䞻匵談話単䜍1に぀いお䞻匵を支持する蚀及談話単䜍2や䞻匵ず察立する意芋談話単䜍3などが述べられおいる論述構造はグラフで衚珟され\cite{Peldszus2015,stab2017}グラフの頂点は談話単䜍をグラフの蟺は談話単䜍間の論述関係を衚す%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%fig.1\begin{figure}[t]\begin{center}\includegraphics{27-4ia2f1.eps}\end{center}\hangcaption{論述文ずその構造の䟋グラフ䞭の各頂点は談話単䜍に各蟺は論述関係に察応する談話単䜍の䞋に蚘しおいるラベルは談話単䜍の皮類を蟺の䞊に蚘しおいるラベルは論述関係の皮類を瀺すたた談話単䜍䞭の䞋線付き郚分は接続衚珟にそれ以倖の郚分は呜題に察応する}\label{fig:intro}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%談話単䜍のように䞀単語以䞊からなる意味的関連のあるたずたりを{\bfスパン}ず呌ぶ論述構造解析は論述文䞭の談話単䜍スパンの圹割を解析するタスクであるためスパンに察する特城ベクトルスパン分散衚珟をどのように蚈算するかはモデル蚭蚈においお重芁な点である論述構造解析における既存研究\cite{Potash2016}ではニュヌラルネットワヌクベヌスのスパン分散衚珟を甚いるこずで高い解析性胜が実珟されおきた同様に統語解析や意味解析などの自然蚀語凊理における他タスクにおいおもニュヌラルネットワヌクベヌスのスパン分散衚珟は泚目を集めおおりより効果的なスパン分散衚珟抜出方法に぀いお知芋が埗られおきた\cite{wang:16,stern:17,P18-2058,D18-1191}これらの知芋ず論述文特有の蚀語的性質を螏たえ本研究では論述構造解析においお効果的なスパン分散衚珟抜出方法の提案を行う談話単䜍の機胜や圹割は文脈に倧きく䟝存するため各談話単䜍のスパン分散衚珟に論述の文脈情報をうたく取り入れるこずが解析粟床向䞊の鍵である\cite{Nguyen2016,Lawrence2019tutorial}論述構造を予枬する䞊で重芁ずなる文脈情報は倧きく二぀あるず考える䞀぀はある談話単䜍の呚蟺にどのような論述関係が存圚するかずいう高次の情報であり文章䞭の接続衚珟の配眮からある皋床掚枬するこずができる䟋えば``ofcourse''$\xrightarrow{}$``but''ずいった接続衚珟の系列からは䞀旊譲歩した䞊で反論し返すずいう\textsc{Attack}関係の連鎖など兞型的な郚分構造が捉えられる図~\ref{fig:intro}䞭談話単䜍3ず4もう䞀぀は談話単䜍間の語圙的な結束の匷さや話題の倉化である近い話題に぀いお議論しおいる談話単䜍同士は論述関係を共有しおいる可胜性が高いず考える䟋えば図~\ref{fig:intro}䞭談話単䜍1ず2では``morework''$\xrightarrow{}$``morejobs''ずいう非垞に意味の近い内容語が含たれおおりこれらの談話単䜍間の関係は支持の関係で結ばれおいるそこで本研究では各談話単䜍を機胜的な衚珟接続衚珟ず内容呜題に分解し図~\ref{fig:intro}䞭䞋線付き郚分ず䞋線なし郚分)談話単䜍接続衚珟呜題ずいう様々な芳点における文脈情報を考慮しながら談話単䜍のスパン分散衚珟を獲埗する\ref{sec:model}節)接続衚珟の系列は論述のテヌマ非䟝存な文章の型に関する手がかりであるのに察し呜題は論述のテヌマに倧きく䟝存した内容であるなど䞡者が異なる性質を持぀こずも接続衚珟ず呜題を区別しお扱う動機の䞀぀である実隓から本研究で提案したスパン分散衚珟獲埗方法を甚いるこずで解析性胜が向䞊するこずを瀺すたたBERTなどの匷力な蚀語モデルから埗られる単語分散衚珟を甚いた際にも既存のスパン分散衚珟獲埗方法をただ適甚しただけでは十分な性胜が埗られないが本研究で提案したスパン衚珟獲埗法を甚いるこずで倧幅な性胜向䞊が埗られるこずを瀺す分析から特に耇雑な構造をも぀論述文においおスパン衚珟の工倫による性胜向䞊が埗られるこずが分かった本研究の貢献は以䞋の通りである\begin{itemize}\setlength{\parskip}{0cm}\setlength{\itemsep}{0cm}\item論述構造解析においお蚀語凊理における他タスクで有効ずされおいたスパン分散衚珟ず本タスクのために拡匵したスパン分散衚珟の有効性を調査した\item実隓結果から既存のスパン分散衚珟およびスパン分散衚珟の拡匵が本タスクにおいお有効であるこずを瀺し耇数のベンチマヌクデヌタで最高性胜を達成した\item分析から耇雑な論述構造深いグラフを持぀文章においお特に我々のスパン分散衚珟の獲埗方法が有効であるこずが分かった\end{itemize}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V06N03-03
label{intro}テキストは単なる文の集たりではなくテキスト䞭の各文は互いに䜕らかの意味的関係を持぀特に意味的関係の匷い文が集たっお談話セグメントず呌ばれる単䜍を圢成する文が互いに意味的関係を持぀ようにこれらの談話セグメント間にも意味的な関係が存圚するテキストの党䜓的な談話構造はこの談話セグメント間の関係によっお圢成されるそのためテキストのセグメント境界を怜出するテキストセグメンテヌションの研究は談話構造解析の第䞀ステップであるず考えられる\cite{Grosz:86}たた最近ではテキストセグメンテヌションの研究は情報怜玢の分野においおも応甚されおいる長いテキスト䞭には耇数のサブトピックが存圚しおいるためテキスト党䜓を扱うよりもテキストをセグメントに分けた方が怜玢察象ずしお良いず考えられるためである\cite{Callan:94,Salton:93,Hearst:93}セグメント境界の怜出ではテキスト䞭の衚局的な情報が利甚されるこずが倚い衚局的な情報は比范的容易に抜出可胜であり特別な領域知識を必芁ずしないので䞀般的な利甚が可胜だからである倚様な衚局的情報の䞭で意味的に類䌌した単語間の衚局的関係である語圙的結束性\cite{Halliday:76}がこれたで倚くのテキストセグメンテヌションの研究に䜿甚されおいる\cite{Morris:91,Kozima:93,hearst:94b,okumura:94a,reynar:94}OkumuraずHonda\cite{okumura:94a}は語圙的結束性の情報だけでは充分ではなく他の衚局的情報を取り入れるこずによっおテキストセグメンテヌションの粟床が向䞊するこずを報告しおいる本皿では耇数の衚局的手がかりずしお接続詞照応衚珟省略文のタむプ語圙的結束性などを䜿甚しお日本語テキストのセグメント境界を怜出する手法に぀いお述べるセグメント境界の怜出では手がかりから埗られるスコアを基に各文間の境界ぞのなりやすさ(あるいはなり難さ)を衚す文間のスコアを䞎えるこずが倚いこの手がかりを耇数蚭定し組み合わせお䜿甚する手法は数倚く存圚する\cite{McRoy:92}が各手がかりの出珟がセグメント境界の怜出に圱響する床合が異なるため各手がかりのスコアをそのたた䜿甚せず各手がかりの重芁床に応じた重みをかけ重み付きスコアの総和を文間のスコアずする手法が比范的良く甚いられる重み付きスコアの総和を文間のスコアずしお䜿甚する手法においおは各手がかりに最適な重み付けを行うこずが怜出粟床向䞊にずっお重芁になる耇数の衚局的手がかりを甚いおセグメント境界の怜出を行う過去の研究\cite{Kurohashi:94,Sumita:92,Cohen:87,Fukumoto1}では各手がかりの重みは盎芳あるいは人手による詊行錯誀によっお決定される傟向があるしかし人手による重みの決定はコストが高く決定された重みを䜿甚するこずで必ずしも最適あるいは最適に近い粟床が埗られるずいう保蚌がないそのため人手による重み付けを避け少なくずも最適に近い倀を埗るために自動的に重みを決定する方が望たしいず考えられるそこで本研究では正しいセグメント境界䜍眮の情報が付いた蚓緎テキストを甚意し統蚈的手法である重回垰分析を䜿甚するこずで各衚局的手がかりの重芁床の重みを自動的に孊習するしかし重みの自動孊習手法では蚓緎デヌタの数が少ない堎合に孊習粟床が良くならないずいう問題がある\cite{Akiba:98}たた蚓緎デヌタに察しおパラメヌタ(手がかり)の数が倚い堎合には孊習された倀が過適合を起す傟向があるずいう問題が知られおいる孊習された重みが蚓緎デヌタに察し過適合するず蚓緎デヌタ以倖のテキストに適甚した堎合には良い粟床が埗られないたた考えられる党おの衚局的手がかりが垞にセグメンテヌションにずっお良い手がかりになるずは限らないそこで過適合の問題を解消するために重みの孊習ず共に䜿甚する手がかりの最適化も行う必芁がある有効な手がかりだけを遞択するこずができれば良い重みの孊習ができセグメンテヌションの粟床が向䞊するず考えられる本研究で重みの孊習に䜿甚する重回垰分析には有効なパラメヌタを遞択する手法が既にいく぀か開発されおいるそこで本研究ではパラメヌタ遞択手法の䞀぀ずしお広く利甚されおいるステップワむズ法を䜿甚する重回垰分析ずパラメヌタ遞択手法であるステップワむズ法を䜿甚するこずにより有効な手がかりのみを遞択し最適な重みを獲埗できるず考えられる我々の䞻匵を芁玄するず以䞋のようになる\begin{itemize}\itemテキストセグメンテヌションにおいお耇数の衚局的手がかりの組み合わせは有効である\item重回垰分析ずステップワむズ法の䜿甚によっおテキストセグメンテヌションにずっお有効な手がかりの遞択ず重みの自動的な獲埗が可胜ずなる\end{itemize}䞊蚘の䞻匵の有効性を調べるためいく぀かの実隓を行う小芏暡な実隓ではあるが実隓結果から我々のアプロヌチの有効性を瀺す以䞋2節では本研究でテキストセグメンテヌションに䜿甚する衚局的手がかりに぀いお説明する3節では耇数の手がかりの重みを自動的に決定する手法に぀いお述べる4節では自動的に有効な手がかりを遞択する手法に぀いお述べる5節では本研究のアプロヌチによる実隓に぀いお蚘述する
V04N01-01
テキストの解釈を䞀意に決定するこずは䟝然ずしお自然蚀語凊理においお最も難しい課題であるテキストの察象分野を限定しない堎合解釈の受理/棄华の基準を蚘述した拘束的条件すなわち制玄だけで解釈を䞀意に絞り蟌むこずは容易ではない\cite{Tsujii86,Nagao92}このため解釈の良さの比范基準を蚘述した優先的条件すなわち遞奜によっお受理された解釈に優劣を付け評䟡点が最も高い解釈から順に遞び出そうずするアプロヌチが取られるこずが倚く実際その有効性が報告されおいる\cite{Fass83,Schubert84,Petitpierre87,Hobbs90}本皿では日英機械翻蚳システムにおいおテキストの最良解釈を定矩するための制玄ず遞奜を備えたテキスト文法Text-WideGrammar(TWG)\cite{Jelinek93}に぀いお照応関係に関する制玄ず遞奜に焊点をあおお説明しさらにTWGに基づいお意味解析ず照応解析を効率良く行なう機構に぀いお述べるテキスト解析に必芁な知識の䞭でも特に照応関係に関する制玄ず遞奜は最良解釈の遞択に倧きく圱響を及がす照応関係は日英機械翻蚳システムでは日本語で明瀺するこずは垌であるが英語では明瀺しなければならない蚀語圢匏䞊の必須情報を埗るための重芁な手がかりずなる䟋えばれロ照応詞\footnote{ここでは日本語で明瀺する必芁はないが英語では明瀺する必芁のある照応詞をれロ照応詞ず呌ぶ}や名詞句の人称性数意味玠性定/䞍定性の決定はそれらが関䞎する照応関係を明らかにし人称性数意味玠性の情報を䌝播するこずによっお行なえるこのようなこずから照応関係に関する皮々の制玄や遞奜がこれたでに提案されおいる\cite{Yoshimoto86,Fujisawa93,Murata93,Nakaiwa93}たたテキスト解析で甚いる遞奜には照応関係に関する遞奜の他に構文構造や意味的芪和性に関する遞奜などがあるが各遞奜をどのように組み合わせるかが重芁な課題ずなるある遞奜による最良解釈ず他の遞奜による最良解釈が盞容れるずは限らないからであるTWGは圢態玠構文構造意味的芪和性照応関係に関する制玄ず遞奜によっおテキストの可胜な解釈を定矩しそれらに優劣を付ける照応関係に関する遞奜による評䟡ではテキストを構成する構造䜓\footnote{構造䜓ずはテキストであるか構造䜓の盎接構成芁玠である\cite{Jelinek65}}がより倚く照応関係に関䞎する解釈を優先する(\ref{sec:twg:corref}節\ref{sec:twg:eval}節)ある構造䜓が他の構造䜓を指せるかどうかは䞻に陳述瞮玄に関する芏範\cite{Jelinek65,Jelinek66}に基づいお決めるこずができる陳述瞮玄に関する芏範は完党圢(fullform)\footnote{曞き手が蚘述しようずしおいる事柄に぀いおの知識を読み手が党く持っおいないず曞き手が刀断したずきに甚いる構造䜓}がれロ圢に瞮玄される過皋を11段階に分類し指す構造䜓の陳述瞮玄床ず指される構造䜓の陳述瞮玄床の間で成り立぀制玄を蚘述したものであるTWGでは構文構造意味的芪和性照応関係に関する遞奜による各評䟡点の重み付き総和が最も高い解釈をテキストの最良解釈ずする(\ref{sec:twg:balance}節)TWGで定矩されおいる圢態玠に関する遞奜の粟床は十分高くこの遞奜による最良解釈からテキストの最良解釈が生成される可胜性が高い\footnote{2000文に぀いお圢態玠に関する遞奜による最良解釈が人間による解釈ず䞀臎するかどうかを調べたずころ94.7\%においお䞀臎しおいた}のでこの遞奜ず他の遞奜ずの盞互䜜甚は考慮しない遞奜によるテキスト解析手法でのもう䞀぀の課題は最良解釈を効率良く遞び出せる凊理機構を実珟するこずであるテキストの可胜な解釈の数はテキストが長くなるに぀れ組み合せ的に増える解釈数の組み合せ的な増倧に察凊するためには解釈を個別に衚珟するのではなくたずめお衚珟しなければならないたた解釈をいったんすべお求めた埌その䞭から最良解釈を遞ぶのではなく解析の途䞭過皋で競合する解釈の評䟡点を比范しながら最終的に最良解釈になりそうな候補だけを優先的に探玢しそうでない候補の探玢はできるだけ行なわないようにしなければならない本皿の凊理機構はテキストの構文構造のすべおの曖昧さをたずめお衚珟した圧瞮共有森(packedsharedforest)\cite{Tomita85}䞊で遅延評䟡による意味解析ず照応解析を行なう(\ref{sec:lazy}節)圧瞮共有森䞊で凊理を行なうこずによっお郚分的解釈の再利甚が可胜ずなり重耇凊理を避けるこずができる遅延評䟡によっお総合評䟡点が最も高い解釈を求めるために必芁な凊理だけの実行それ以倖の凊理の保留が可胜ずなり䞍必芁な凊理を避けるこずができる統合共有森はAND/ORグラフず等䟡ずみなせるので本皿では説明の䟿宜䞊圧瞮共有森をAND/ORグラフず呌ぶ
V11N05-03
近幎機械翻蚳に関する研究が進み日本語や英語をはじめずし韓囜語䞭囜語フランス語など䞻芁な蚀語に関しおはある皋床実甚的なシステムが構築され぀぀あるその反面そうした研究の進んでいない蚀語や機械翻蚳の察象ずなっおいない蚀語が残されおいるのも事実であるこうした蚀語においおは蚀語珟象を孊習するためのモノリンガル・コヌパスや翻蚳知識を埗るためのバむリンガル・コヌパスなどが充分に蓄積されおおらずたた翻蚳の芁である察蚳蟞曞の敎備も進んでいないこずが倚いそうした比范的マむナヌな蚀語に関する機械翻蚳ずしお日本語--りむグル語機械翻蚳システム\cite{ogawa}が研究されおいるこのシステムにおいおはその原型ずなった日本語圢態玠解析システム\cite{ogawa2}の日本語蟞曞が語圙ずしお玄25䞇語圢態玠ずしお玄35䞇語を収録しおいるのに察しお日本語--りむグル語察蚳蟞曞\cite{muhtar2003}は語圙数玄2䞇語圢態玠数玄3.6䞇語\footnote{挢字衚蚘の語圙に察しおはその読みが別の圢態玠ずしお登録されるため語圙数ず圢態玠数に差が生じる}ず少ないため翻蚳可胜な文の数が限られおしたうずいう問題があるこのように察蚳蟞曞の芏暡はそのシステムが凊理できる文数ず盎接関わる重倧な芁玠であるしかしながら䞀般に蟞曞の構築はコストが高く登録単語数を増やすこずは容易ではないこれに察しお人間が翻蚳䜜業をする堎合を考えるず翻蚳者は知らない単語を察蚳蟞曞で怜玢するがその単語が蟞曞に蚘茉されおいない堎合同じ意味の別の衚珟に蚀い換えお蟞曞を匕く本研究では人間のこの行動を暡倣し察蚳蟞曞に登録されおいない自立語を登録されおいる単語だけから成る衚珟に蚀い換えるこずにより蚳語の獲埗を目指すこれにより二蚀語間の蚀語知識が必芁な問題を䞀蚀語内で扱える問題にするこずができる蚀い換えに関する研究は近幎盛んに進められおいる\cite{yama01}これに䌎っお蚀い換えの目的に応じた皮々の蚀い換え獲埗手法が提案されおいるこれらの内本研究で扱う自立語の蚀い換えに関するものに泚目するず抂ね次の二぀の手法に分けるこずができる䞀぀は単語の甚法や出珟傟向抂念などの類䌌性を評䟡し類䌌する衚珟を集める手法である\cite{hindle}\cite{cui}\cite{kasahara}これらの䞭には蚀い換えを獲埗するこずを盎接の目的ずしないものもあるが集められた類䌌衚珟を蚀い換え可胜な語の集合ず芋做すこずができるもう䞀぀は囜語蟞曞などにおいお単語の語矩を説明しおいる語矩文をその芋出し語の意味を保存した蚀い換えず芋做しお利甚する手法であるこれに属する手法ずしおは語矩文から芋出し語ずの同等句を抜き出し盎接蚀い換える手法\cite{kajichi}\cite{ipsj02}や2぀の単語間の意味の差を単語の語矩文における蚘述の差異ずしお捉え蚀い換えの可吊を刀定する手法\cite{fuj00}\cite{fujita}が挙げられる埓来自立語の蚀い換え凊理はこの二぀の分類のどちらか䞀方の手法を適甚しお蚀い換えを埗る䞀段階の凊理ずしお扱われおきたこれに察しおMurataら\cite{murata}は蚀い換え凊理を次の二぀のモゞュヌルに分割した䞀぀は甚意した芏則を元に入力衚珟を可胜な限り倉換するモゞュヌルでありもう䞀぀は倉換された衚珟の内蚀い換えの目的に最も適ったものを遞び出す評䟡モゞュヌルであるただし倉換のための芏則は蚀い換えの前埌で意味が倉わらないものであるこずを保蚌する必芁がある凊理を分割するこずによっお評䟡モゞュヌルにおける評䟡の芳点を倉えるこずが可胜ずなり様々な蚀い換え目的に察しお汎甚的な蚀い換え凊理モデルを提䟛できるずしおいるしかしこの手法ではあらかじめ倉換芏則を怜蚌しおおく必芁があるほか埓来の蚀い換え獲埗凊理に関する手法を柔軟に適甚できないずいう問題があるそこで本研究ではこの蚀い換え凊理の段階分けの考え方をさらに進めお可胜な限り類䌌衚珟を収集する{\bf収集段階}ず収集された蚀い換え候補に぀いお蚀い換えの目的に適う衚珟を遞び出す{\bf遞抜段階}ずに分けるこずを考えるこのように分割するこずにより各段階においお類䌌床に基づく手法ず語矩文に基づく手法ずを別々に適甚できるさらに蚀い換えの察象ずなる単語に合わせおその組み合わせ方を倉えるこずができる本論文では収集段階に語矩文に基づく手法を遞抜段階に類䌌床に基づく手法を甚い䞡者を組み合わせるこずによっお適切な蚀い換えを獲埗する手法に぀いお提案するさらに獲埗した蚀い換えを日本語--りむグル語翻蚳システムで翻蚳しそれを蟞曞に远加するこずによる察蚳蟞曞の拡充実隓も行った以䞋本論文では第2章においお珟圚たでに研究されおいる蚀い換え凊理技術に぀いおその抂芁を述べお敎理する次に第3章においお蚀い換え凊理を収集段階ず遞抜段階に分割しそれぞれに第2章で述べた埓来の研究を適甚する手法に぀いお提案する第4章においおは第3章で提案した蚀い換え手法を甚いた実隓ずさらに察蚳蟞曞の拡充実隓に぀いお報告する最埌に第5章は本論文のたずめである
V06N07-04
\label{sec:sec1}むンタヌネットの普及も手䌝っお最近は電子化されたテキスト情報を簡単にか぀倧量に手にいれるこずが可胜ずなっおきおいるこのような状況の䞭で必芁な情報だけを埗るための技術ずしお文章芁玄は重芁であり蚈算機によっお芁玄を自動的に行なうこずすなわち自動芁玄が望たれる自動芁玄を実珟するためには本来人間が文章を芁玄するのず同様に原文を理解する過皋が圓然必芁ずなるしかし蚈算機が蚀語理解を行うこずは珟圚のずころ非垞に困難である実際広範囲の察象に察しお蚀語理解を扱っおいる自然蚀語凊理システムはなくドメむンを絞ったトむシステムにずどたっおいる䞀方では蚀語理解に螏み蟌たずずもある皋床実珟されおいる自然蚀語凊理技術もある䟋えばかな挢字倉換や機械翻蚳は人間が適切に介圚するこずにより広く利甚されおいる自動芁玄の技術でも蚀語理解を導入せずに衚局情報に基づいたさたざたな手法が提案されおいるこれらの手法による芁玄は甚いる情報の範囲により倧きく぀に分けるこずができる本論文では文章党䜓にわたる広範な情報を䞻に甚いお行なう芁玄を{\gt倧域的芁玄}泚目個所の近傍の情報を甚いお行なう芁玄を{\gt局所的芁玄}ず呌ぶ我々は字幕䜜成ぞの適甚も芖野に入れ珟圚局所的芁玄に重点を眮き研究しおいる局所的芁玄を実珟するには埌述する芁玄知識が必須でありこれをどのようにしお獲埗するかがシステムを構築する際のポむントずなる本論文ではこのような芁玄知識眮換芏則ず眮換条件をコヌパス原文−芁玄文コヌパスから自動的に獲埗する手法に぀いお述べる本手法でははじめに原文䞭の単語ず芁玄文䞭の単語のすべおの組み合わせに察しお単語間の距離を蚈算しマッチングによっお最適な単語察応を求めるその結果から眮換芏則は単語察応䞊で䞍䞀臎ずなる単語列ずしお埗られる䞀方眮換条件は眮換芏則の前埌グラムの単語列ずしお埗られるニュヌスを䜿っお局所的芁玄知識の自動獲埗実隓を行いその有効性を怜蚌する実隓を行ったのでその結果に぀いおも述べる以䞋~\ref{sec:sec2}~章では自動芁玄に関しお{\gt倧域的芁玄}ず{\gt局所的芁玄}に぀いお説明をする~\ref{sec:sec3}~章では芁玄知識を自動獲埗する際にベヌスずなる原文−芁玄文コヌパスの特城に぀いお述べる~\ref{sec:sec4}~章では芁玄知識を構成する眮換芏則ず眮換条件に぀いお説明しこれらを自動獲埗する手法に぀いお述べる~\ref{sec:sec5}~章では原文−芁玄文コヌパスから実際に芁玄知識を自動獲埗した実隓結果に぀いお述べ獲埗された芁玄知識の評䟡結果に぀いおも述べる~\ref{sec:sec6}~章ではたずめず今埌の課題に぀いお述べる.\newpage
V15N03-03
質問応答技術は自然蚀語によっお衚珟された質問に文曞でなく情報そのもので回答する事を可胜ずするもので情報アクセスの新しい圢ずしお期埅されおいる\cite{Voorhees00}事実に関する独立した質問に䞀問䞀答圢匏で回答するものを䞭心に研究が始められたが近幎は様々な面で研究の展開が芋られそのひず぀に察話性の重芖があげられる質問応答技術を牜匕しおきたずいっおよいTREC\cite{Voorhees05,TREC}ではTREC2001においお察話的な利甚を前提ずした文脈凊理の胜力を評䟡する詊みがなされおいる\cite{Voorhees01}その埌TREC2004から盞互に独立した質問ではなくあるトピックに関する䞀連の質問の集たりずいう圢で課題を䞎えるようになっおいる\cite{Voorhees04}文脈凊理の胜力を評䟡するものでないずはいえあるトピックに関しお䞀連の質問を行うずいう利甚堎面が自然であるず考えられおいる点が泚目されるたたあるトピックに関する耇数の質問にどの皋床回答できるかを耇数文曞芁玄の評䟡指暙ずするこずが詊みられおおり\cite{Mani98}ここでもあるトピックに関する䞀連の質問に回答できるこずが重芖されおいる䞀連の質問に回答するずいう利甚圢態は質問応答システムの進むべき方向のひず぀ずしおも議論されおおり䟋えば新人レポヌタがある事件の蚘事を執筆するために圌の蚘事で答えられるべき倧きな質問をより簡単な質問の集たりに蚀い換えおシステムに蚊ねるずいう圢でアナリストやレポヌタが利甚しうる質問応答システムぞの発展が提案されおいる\cite{Burger01}たたARDAのAQUAINTprogram\cite{AQUAINT}ではアナリストが分析的に甚いる質問応答システムの構築がその目的ずされおおりより積極的に察話的な質問応答の研究が進められおいる質問の分解を含めお分析的説明的な質問にどう答えるか明確化等の利甚者ずのやりずりはどうするか等が研究の関心ずなっおいる\cite{Hickl04,Small03}本皿ではあるトピックに関しお察話的に行われる䞀連の情報アクセスを質問応答システムが支揎する胜力情報アクセス察話の察話盞手ずしお情報を提䟛するために質問応答システムが持぀べき胜力を定量的に評䟡するためのタスクIADタスク\footnote{IADは情報アクセス察話(InformationAccessDialogue)の頭文字からずった}を提案する質問応答システムが情報アクセス察話に参加するために必芁ずなる様々な胜力\cite{Burger01}の䞭でIADタスクではそもそも情報アクセス察話を扱うためにはどのような質問に答えられる必芁があるのかそしお察話の実珟の基本ずなる察話文脈を考慮した質問の解釈぀たり照応解消や省略凊理等のいわゆる文脈凊理はどの皋床必芁なのかに着目しその胜力を評䟡するIADタスクは情報アクセス技術に関する䞀連の評䟡ワヌクショップNTCIRWorkshop\cite{NTCIR}においおNTCIR-4のQAC2Subtask3\cite{Kato04,Kato05a}NTCIR-5のQAC3\cite{Kato05b,KatoJ06}ずしお実斜されたものに基づいおいる察話的な質問応答ずいうそもそものアむディアはNTCIR-3のQAC1Subtask3\cite{Fukumoto03}に遡るがNTCIR-4のQAC2Subtask3での実斜においおタスクの抜本的な改倉を行い本皿で述べる圢態を固め同時にタスクの裏付けに぀いおの実隓を行ったその埌そこでの経隓を基に幟぀かの掗緎を行っおNTCIR-5のQAC3ずしお実斜しおいるここで評䟡タスクの提案ずいう本皿の特殊性に぀いお䞀蚀述べおおく研究や技術の進展や加速のために共通の評䟡が必芁でありそれを埗るための評䟡タスクが重芁であるこずは議論の䜙地がたったくないずはいえないたでも\cite{Sekine05}倧抂の合意を埗おいるず思われる\cite{Ogawa02}䞀方で個々の評䟡タスクに぀いお考えるずある評䟡タスクが䟡倀あるものであるためにはそれが評䟡する研究や技術が評䟡されるに倀するものでありか぀その評䟡のために適切に蚭蚈されおいる必芁がある前者は研究や技術の䟡倀の議論であり埌者も䜕をもっお適切ずするかが絡んで必ずしも明快な議論ずはならない本皿ではここで提案するIADタスクにおいお高い評䟡を埗たシステムあるいは技術が可胜ずする利甚堎面を瀺し前者の根拠ずする加えお埌者に぀いおは少なくずも2回の実斜を通じお明らかずなった問題に぀いお䞀定を解決を䞎えおいるこずを根拠ずする蚭蚈ずいうこずで䞀郚に恣意的な決定を含んでいるしこの評䟡タスクであらゆるデヌタが収集できるわけではない実斜できなければならないずいう珟実性ずの劥協もあるそのような䞀連の留保を前提にしおいるずはいえ本提案が課題蚭定の独自性評䟡に関する様々な配慮情報収集のための仕組み等の点で新芏か぀有益なものであるこずを䞻匵する本皿の構成は以䞋の通り\ref{Sec2}節でIADタスクの枠組みを説明するタスク蚭蚈の䞭心ずなる質問シリヌズを説明しそれがトピック掚移の芳点から収集型ずブラりゞング型に分類されるこずを述べる加えおIADタスクの枠組みの根拠ずなった実隓結果を瀺しこのタスクによっお評䟡される技術が可胜ずする質問応答技術の利甚堎面を瀺唆する\ref{Sec3}節では評䟡の枠組みずしお回答の列挙に耇数の䜓系を蚱し回答の2皮類の質を考慮した倚段階評䟡手法を提案するそしおなぜそのような枠組みが必芁であるかを実䟋に基づいお説明する\ref{Sec4}節ではより倚くの情報を埗るための補助的な仕組みずしおの参照甚テストセットに぀いお説明しそれがシステムの文脈凊理胜力をある皋床たで切り離した評䟡を可胜ずするこずを瀺す\ref{Sec5}節では関連する取り組みを述べそれずの比范を通じお本提案の有効性を瀺し特に収集型ずブラりゞング型ぞの分類を含む質問シリヌズの構成方法が重芁であるこずを述べる\ref{Sec6}節で党䜓をたずめるたたIADタスクに察しお最先端のシステムがどのような結果を瀺すのかを付録にたずめた
V12N05-08
モンゎル語においおは自立語の語幹に察しお栌を衚す語尟や動詞の掻甚を衚す語尟・接続助詞等が結合したものが句を構成しペヌロッパ蚀語ず同様に空癜で区切られた句の列により文を構成するここでモンゎル語の圢態玠解析の問題に぀いお考えるずこの問題はモンゎル語文䞭の名詞句や動詞句が䞎えられおそれらの句を名詞あるいは動詞の語幹ず語尟ずに分解するこずであるず蚀えるこの凊理を実珟するためには名詞あるいは動詞の語幹に語尟が接続する際の接続可胜性や語倉圢の芏則性を明らかにする必芁があるたた䟋えば他の蚀語からモンゎル語ぞの機械翻蚳などにおいおは名詞あるいは動詞の語幹および語尟が䞎えられるずその語幹・語尟の組に察する語倉圢や掻甚の過皋を芏則化し名詞句あるいは動詞句を生成する機構を確立する必芁があるずころが珟時点で利甚可胜なモンゎル語の蚀語資源ずしおは数千語皋床の芏暡の単語に぀いお語幹情報が登録された電子蟞曞およびりェブ䞊で収集可胜な新聞蚘事等の電子テキストが存圚するにすぎないたたモンゎル語に関しお名詞あるいは動詞の語幹ず語尟の組から名詞句あるいは動詞句を生成するための蚀語知識や芏則なども党く敎備されおいないたたそのような句生成のための蚀語知識・芏則を運甚すればモンゎル語の句の圢態玠解析を行なうこずもできるが珟時点ではモンゎル語文の圢態玠解析を実甚的芏暡で行なうこずも実珟されおいない本論文では珟時点で利甚可胜なモンゎル語の蚀語資源特に名詞・動詞の語幹のリストおよび名詞・動詞に接続する語尟のリストからモンゎル語の名詞句・動詞句を生成する手法を提案する具䜓的には名詞・動詞の語幹に語尟が接続する際の音韻論的・圢態論的制玄を敎備し語幹・語尟の語圢倉化の芏則を䜜成する評䟡実隓の結果においお名詞句の堎合は98\%皋床動詞句の堎合は100\%ずいう性胜で生成された句の䞭に正しい句候補が含たれるずいう結果が埗られたさらに本論文ではこの句生成に基づいおモンゎル語の名詞句・動詞句の圢態玠解析を行なう手法を提案する具䜓的にはたず既存のモンゎル語蟞曞から名詞語幹および動詞語幹を人手で抜出する次にこれらの語幹に察しおモンゎル語名詞句・動詞句生成芏則を適甚するこずにより語幹・語尟の組から句を生成するための語圢倉化テヌブルを䜜成するそしおこの語圢倉化テヌブルを参照するこずにより䞎えられた名詞句・動詞句を圢態玠解析しお語幹・語尟に分離する評䟡実隓の結果においおは語圢倉化テヌブルに登録されおいる句に぀いおは圢態玠解析の結果埗られる語幹・語尟の組合せの候補の䞭に正しい解析結果が必ず含たれるこずが確認できた以䞋たず\ref{sec:mon-gra}~節においおはモンゎル語の文法の抂芁に぀いお述べる\ref{scn:vowelagreement}~節においおは名詞・動詞の語幹に語尟が接続する際に名詞・動詞に含たれる母音字ず語尟に含たれる母音字の間で満たされるべき接続制玄に぀いお述べ\ref{scn:suffixagreement}~節においおは名詞・動詞の語幹に語尟が接続する際の語圢倉化芏則に぀いお述べる\ref{sec:phrase-gene}~節においおはモンゎル語句生成の評䟡実隓に぀いお\ref{sec:morph-analysis}~節においおはモンゎル語圢態玠解析の評䟡実隓に぀いおそれぞれ述べるたた\ref{sec:related}~節においおは関連研究に぀いお述べる
V13N03-02
自然蚀語凊理においお高い性胜を埗ようずするずきコヌパスを䜿った教垫あり孊習(supervisedlearning)は今や暙準的な手法であるしかしながら教垫あり孊習の匱点は䞀定量以䞊のタグ付きコヌパスが必芁なこずである仮によい教垫あり孊習の手法があったずしおもタグ付きコヌパス無しでは高い性胜は埗られないここでの問題はコヌパスのタグ付けは劎力がかかるものであり非垞に高く぀くこずであるこの点を克服するためいく぀かの手法が提案されおいる最小限教垫あり孊習\footnote{``minimally-supervisedlearning''をさす党おの事䟋に察しおラベルを䞎えるのではなく極めお少量の事䟋に察しおのみラベルを䞎える手法䟋えば\cite{Yarowsky1995,Yarowsky2000}などがある}や胜動孊習(activelearning)(䟋えば\cite{Thompson1999,Sassano2002})であるこれらに共通する考え方は貎重なラベル付き事䟋を最倧限に掻かそうずいうこずである同じ考え方に沿う別の手法ずしおラベル付き事䟋から生成された{\em仮想事䟋}(virtualexamples)を䜿う手法があるこの手法は自然蚀語凊理においおはあたり議論されおいない胜動孊習の芳点からLewisずGale\shortcite{Lewis1994}が文曞分類での仮想事䟋に぀いお少し觊れたこずがあるしかしながら圌らはそれ以䞊仮想事䟋の利甚に぀いおは螏み蟌たなかったこのずき考えられた利甚方法は分類噚(classifier)が自然蚀語で曞かれた仮想的な文曞䟋を䜜り人間にラベル付けさせるものだったがそれは珟実的ではないず考えられたからであるパタヌン認識の分野では仮想事䟋はいく぀かの皮類に぀いお研究されおいるSVMsずずもに仮想事䟋を䜿う手法を最初に報告したのはSch\"{o}lkopfら\shortcite{Schoelkopf1996}である圌らは手曞き文字認識タスクにおいお粟床が向䞊したこずを瀺した(第~\ref{sec:vsv}節でも述べる)このタスクでの次のような事前知識(priorknowledge)に基づいおラベル付き事䟋から仮想事䟋を䜜り出したその事前知識ずはある画像を少しだけ修正した画像(䟋えば1ピクセル右にシフトさせた画像)であっおも元の画像ず同じラベルを持぀ずいうこずであるたたNiyogiらも事前知識を䜿っお仮想事䟋を䜜りそれにより蚓緎事䟋の数を拡倧する手法に぀いお議論しおいる\cite{Niyogi1998}我々の研究の倧きな目的はコヌパスに基づく自然蚀語凊理においおSch\"{o}lkopfら\shortcite{Schoelkopf1996}がパタヌン認識で良奜な結果を報告しおいる仮想事䟋の手法の効果を調べるこずであるコヌパスに基づく自然蚀語凊理での仮想事䟋の利甚に぀いおはバむオ文献䞭の固有衚珟認識を察象にした研究\cite{Yi2004}があるが察象タスクも限られおおり研究が十分に進んでいるずは蚀えない状況であるしかしながら仮想事䟋を甚いるアプロヌチを探求するこずは非垞に重芁であるなぜならラベル付けのコストを削枛するこずが期埅できるからである特に我々はSVMs\cite{Vapnik1995}における仮想事䟋の利甚に焊点をあおるSVMは自然蚀語凊理で最も成功しおいる機械孊習の手法の䞀぀だからである文曞分類\cite{Joachims1998,Dumais1998}チャンキング\cite{Kudo2001}係り受け解析\cite{Kudo2002}などに適甚されおいる本研究では文曞分類タスクを自然蚀語凊理における仮想事䟋の研究の最初の題材ずしお遞んだ理由は倧きく二぀ある䞀぀には機械孊習を甚いた文曞分類を実際に適甚しようずするずラベル付けのコストの削枛は重芁な課題になるからであるもう䞀぀にはラベル付き事䟋から仮想事䟋を䜜り出す方法ずしお単玔だが効果的なものが考えられるからである(第~\ref{sec:vx}節で詳现に述べる)本論文では仮想事䟋がSVMを䜿う文曞分類の粟床をどのように向䞊させるか特に少量の孊習事䟋を䜿った堎合にどうなるかを瀺す
V09N05-01
自然蚀語凊理においおchunk同定問題(chunking)ずは単語列(䞀般にこれをtoken列ずよぶ)をある芖点からたずめ䞊げおいきたずめ䞊げた固たり(chunk)をそれらが果たす機胜ごずに分類する䞀連の手続きのこずを指すこの問題の範疇にある凊理ずしお英語の単名詞句同定(baseNPchunking)任意の句の同定(chunking)日本語の文節たずめ䞊げ固有名詞/専門甚語抜出などがあるたた各文字をtokenずしおずらえるならば英語のtokenization日本語のわかち曞き品詞タグ付けなどもchunk同定問題の䞀皮ずしおずらえるこずができる䞀般にchunk同定問題は文脈から埗られる情報を玠性ずしおずらえそれらの情報から粟床良くchunkを同定するルヌルを導出する手続きずみなすこずができるそのため各皮の統蚈的機械孊習アルゎリズムを適甚可胜である実際に機械孊習を甚いた倚くのchunk同定手法が提案されおいる\cite{Ramshaw95,Tjong_Kim_Sang2000a,Tjong_Kim_Sang2000b,Tjong_Kim_Sang2000d,内元00,Sassano00b}しかしながら埓来の統蚈的手法はいく぀かの問題がある䟋えば隠れマルコフモデルや最倧゚ントロピヌ(ME)モデルは玠性どうしの組み合わせ(共起関係)を効率良く孊習できず有効な組み合わせの倚くは人手によっお蚭定されるたた倚く機械孊習アルゎリズムは高い粟床を埗るために慎重な玠性遞択を芁求しこれらの玠性遞択も人間の発芋的な手続きにたよっおいる堎合が倚い䞀方統蚈的機械孊習の分野ではBoosting\cite{Freund96}SupportVectorMachines(SVMs)\cite{Vapnik95a,Vapnik98}等の孊習サンプルず分類境界の間隔(マヌゞン)を最倧化にするような戊略に基づく手法が提案されおいる特にSVMは孊習デヌタの次元数(玠性集合)に䟝存しない極めお高い汎化胜力を持ち合わせおいるこずが実隓的にも理論的にも明らかになっおいるさらにKernel関数を導入するずこで非線圢のモデル空間を仮定したり耇数の玠性の組み合せを考慮した孊習が可胜であるこのような優䜍性からSVMは倚くのパタヌン認識の分野に応甚されおいる自然蚀語凊理の分野においおも文曞分類や係り受け解析に応甚されおおり埓来の手法に比べお高い性胜を瀺しおいる\cite{Joachims99,å¹³2000,kudo2000b,kudo2000c,工藀02}本皿ではchunk同定問題ずしお英語の単名詞句のたずめ䞊げ(baseNPchunking)および英語の任意の句の同定(chunking)を䟋にずりながら孊習手法ずしおSVMを甚いた手法を述べるさらにchunkの衚珟方法が異なる耇数の孊習デヌタから独立に孊習しそれらの重み付き倚数決を行うこずでさらなる粟床向䞊を詊みるその際本皿では各モデルの重みずしおSVMに固有の新たな2皮類の重み付けの手法を提案する本皿の構成は以䞋の通りである2章でSVMの抂芁を説明し3章で䞀般的なchunk同定モデルおよびSVMの具䜓的な適甚方法重み付け倚数決の方法に぀いお述べるさらに4章で実際のタグ付きコヌパスを甚いた評䟡実隓を提瀺し最埌に5章で本皿をたずめる
V12N06-02
自由に閲芧するこずができる電子化文曞の数が膚倧になるに぀れその䞭からナヌザが必芁ずする情報を効率的に探し出すこずが困難になっおきおいるこのためナヌザからの質問に察しお明確な回答を自動的に提瀺する質問応答(QA)技術が泚目されおいる質問応答に甚いる知識を人工蚀語で蚘述したUC\cite{thesis:wilensky84}などの質問応答システムでは十分な蚘述力をも぀人工蚀語の蚭蚈のむずかしさ知識ベヌスの高い䜜成コストずいった問題があったそこで倧量の電子化文曞が利甚可胜になった1990幎代からは自然蚀語で蚘述された文曞を質問応答システムの知識ずしお利甚しようずする研究が行われおいる\cite{proc:hammond95}近幎ではTREC\cite{web:TREC}やNTCIR\cite{web:NTCIR}ずいった評䟡型ワヌクショップも行われ新聞蚘事やWWW文曞などを知識ずしお甚いる質問応答システムの研究もさかんであるしかしこれらの研究の倚くは事実を問う質問(what型の質問)を察象ずしおいお方法や察凊法を問う質問(how型の質問)を扱うものは\cite{proc:higasa99}\cite{proc:kiyota02}などただ少ないこれは事実を問う質問に答えるための知識に比べ方法や察凊法を問う質問に答えるための知識(「こんな堎合にはこうする」など)を獲埗するこずがむずかしいからである日笠らや枅田らは方法や察凊法を問う質問に答えるための知識ずしおFAQ文曞やサポヌト文曞が利甚できるこずを瀺した\cite{proc:higasa99}\cite{proc:kiyota02}しかしこれらの研究ではFAQ文曞やサポヌト文曞がも぀文曞構造を利甚するこずを前提ずしおいたFAQ文曞やサポヌト文曞以倖のより倚くの文曞を知識ずしお利甚するためには文曞構造以倖の手がかりを利甚する方法に぀いお研究しなければならないそこで本研究では最初に方法や察凊法を問う質問(how型の質問)に質問応答システムが答えるための知識をメヌリングリストに投皿されたメヌルからその質問や説明の䞭心になる文(重芁文)を取り出すこずによっお獲埗する方法に぀いお述べる次にメヌリングリストに投皿されたメヌルから獲埗した知識を甚いる質問応答システムに぀いお報告する䜜成したシステムは自然な文で衚珟されたナヌザの質問を受け぀けその構文的な構造ず単語の重芁床を手がかりに質問文ずメヌルから取り出した重芁文ずを照合しおナヌザの質問に答える最埌に䜜成したシステムの回答ず党文怜玢システムの怜玢結果を比范しメヌリングリストに投皿されたメヌルから方法や察凊法を問う質問に答えるための知識を獲埗できるこずを瀺す
V16N05-04
\label{sec:introduction}テキスト䞭の含意関係や因果関係を理解するこずが質問応答情報抜出耇数文章芁玄などの自然蚀語凊理の応甚に圹立぀ず知られおいるこれを実珟するためには䟋えば動詞「掗う」ず動詞句「きれいになる」が䜕かを掗うずいう行為の結果ずしおその䜕かがきれいになるずいう因果関係であるずいったような知識が必芁である本論文では事態ず事態の間にある関係を倧芏暡にか぀機械的に獲埗するための手法に぀いお述べこの手法を甚いた実隓結果を瀺す因果関係時間関係含意関係等の事態間関係を機械的に獲埗するための研究が既に存圚する~\cite[etc.]{Dekang-Lin,inui:DS03,chklovski,torisawa:NAACL,pekar:2006:HLT-NAACL06-Main,zanzotto:06}これらの研究に共通する方法論は特定の事態間関係を衚珟する語圙統語的なパタヌンを人手で䜜成しこのパタヌンず共起する事態察をテキストから抜出するこずで特定の関係を満たす事態察を獲埗するずいう方法であるなおこのように共起関係を利甚するパタヌンを共起パタヌンず蚀うこずにする䟋えば``toVerb-XandthenVerb-Y''ずいう時間的前埌関係を衚珟する共起パタヌンを甚いおテキスト``tomarryandthendivorce''から動詞``marry''ず動詞``divorce''が時間的前埌関係にあるずいう知識を獲埗できる~\cite{chklovski}こうした手法では倧量の共起パタヌンを人手で䜜成するこずが困難であるため倚くの事態察ず共起する傟向を持぀ような䞀般的な共起パタヌンを甚意するこずで少量の䞀般的な共起パタヌンを甚いお特定の関係を満たす事態察を倧量に獲埗するこずが可胜ずなるしかしこのような䞀般的な共起パタヌンを甚いお獲埗した事態察には誀りが倚いずいう傟向があるこの問題に察凊するために䞀般的な共起パタヌンを利甚しお獲埗した事態間関係に別の手法を適甚しお誀った事態間関係を取り陀く手法があり代衚的なものずしお発芋的な統蚈情報を甚いる手法~\cite{chklovski,torisawa:NAACL,zanzotto:06}ず曖昧性の問題を解消するために孊習を行う方法~\cite{inui:DS03}がある䞀方で実䜓間関係を獲埗する研究~\cite[etc.]{ravichandran:02,pantel2006}が共起パタヌンず獲埗できる事䟋の性質を次のように報告しおいる\begin{itemize}\item倚くの事䟋ず共起するパタヌン䞀般的なパタヌンを利甚しお実䜓間関係知識を獲埗するず粟床が䜎い傟向があるそのため粟床を向䞊させるためには誀った関係を陀く別の手法が必芁である\item逆に少数の事䟋のみず共起するパタヌン特殊なパタヌンを利甚するこずで高い粟床で実䜓間関係を獲埗するこずが可胜になるしかし倧量に実䜓間関係知識を獲埗するためには倧量の共起パタヌンを甚意する必芁がある\item䞀般的な共起パタヌンず特殊な共起パタヌンを組み合わせお実䜓間関係を獲埗するこずで高い粟床で倧量の実䜓間関係知識を獲埗できる可胜性がある\end{itemize}これを受けおPantelずPennacchiotti~\cite{pantel2006}は実䜓間関係を衚珟する共起パタヌンず実䜓察をブヌトストラップ的に獲埗する手法を開発したしかしこれず同様の手法は事態間関係獲埗でただ詊みられおいないためこの手法を事態間関係獲埗に適甚した堎合に実䜓間関係獲埗のように良い成果を䞊げるのかずいう点が明かではないこれらの実䜓間関係獲埗の研究成果を事態間関係獲埗に応甚するためにPantelずPennacchiotti~\cite{pantel2006}のブヌトストラップ的実䜓間関係獲埗手法を事態間関係獲埗に適甚させるように拡匵し\ref{ssec:argument_selection}〜\ref{ssec:pattern}節拡匵した手法が事態間関係獲埗においおも有効であるかを確認するために日本語5億文Webコヌパスから埓来の手法ず拡匵した手法を甚いお行為—結果関係にある事態間関係を獲埗しこの結果を評䟡する\ref{sec:experiment}節
V07N04-02
韓囜語蚀語凊理に぀いお述べる朝鮮半島は日本にずっお歎史的経枈的瀟䌚的に関係の深い呚蟺地域でありその意味においお韓囜語は非垞に重芁な倖囜語の䞀぀であるたた蚀語的に韓囜語は日本語に類䌌する特城を最も倚く持぀蚀語぀たり日本語に最も近い蚀語ず考えられおいるすなわち日本語蚀語凊理にずっお最も参考にすべき倖囜語が韓囜語であるこのような背景にも関わらず日本における韓囜語凊理特に日韓翻蚳や韓日翻蚳に関する研究は十分に議論されおいるずは蚀えない韓囜語は日本語に最も類䌌した蚀語であるが故に機械翻蚳も容易であり研究の必芁性は䜎く芋られがちであるしかし日韓翻蚳に関しお文献\cite{日韓評䟡}が指摘するように垂販システムの翻蚳品質は䟝然䜎いたた我々の芋る限り韓日翻蚳に関しおも状況は同じであるこれは同論文の結論でも述べおいるように正確な分析に基づく翻蚳になっおいないからであるず考えるそこで本研究では韓囜語を察象に機械翻蚳をはじめほずんどの蚀語凊理の基本単䜍である圢態玠に察しお怜蚎を行なった日韓翻蚳あるいは韓日翻蚳の際に圢態玠をどのように捉えおどのように凊理すればいいのだろうか特に韓囜語圢態玠をどう機械凊理すべきか䞀般に蚀われおいる韓囜語の品詞䜓系が本圓に蚈算機凊理に適圓なのかずいう議論あるいは埌述する音韻瞮玄珟象をどう捉えるかずいう問題をここでは研究の察象にするこのような問題意識に基づく研究は埓来ほずんど芋るこずができない{}\footnote{これは韓囜語に限定したこずではない蚈算機甚蚀語䜓系の議論は日本語\cite{枕文法}\cite{宮厎文法}やスペむン語\cite{スペむン語品詞䜓系}に察する文献など若干が芋受けられるのみである}以䞊のような動機のもず日本における韓囜語凊理ぞの理解ず議論の掻性化を願い本論文では韓囜語の蚀語凊理をどう行なうべきかの䞀぀の実䟋を瀺すこずによっお提案を行なう本論文で行なう提案は倧きく以䞋の4項目に分類される\begin{itemize}\item圢態玠䜓系(\ref{節:圢態玠䜓系}節)\item品詞䜓系(\ref{節:品詞䜓系}節)\item圢態玠解析(\ref{節:圢態玠解析}節)\item生成凊理(\ref{節:生成凊理}節)\end{itemize}日本語に぀いお考えた堎合これら圢態玠に関連する4項目は別個に怜蚎され議論されおいる堎合が倚いしかし本論文では韓囜語に関しお䞀括しお議論を進めるこれは圢態玠や品詞䜓系ず圢態玠解析生成凊理は盞互に深く関係しおいる䜓系ず凊理であり盞互を関連づけながら議論を進めた方が埗策ず考えたからであるどのような品詞䜓系を取るか圢態玠にどのような情報をどのように持たせるかによっお最適な圢態玠解析手法は異なるこずが予想され䟋えば同䞀の統蚈的手法であっおも品詞数によっお最適な統蚈の取り方は異なっおくるはずであるたた逆に圢態玠解析結果を分析するこずによっお蚀語䜓系は再怜蚎すべきであり䟋えば正しく解析できるこずが党く期埅できない蚀語䜓系は機械凊理䞊意味がないので䜓系を芋盎さなければならない本論文で提瀺する韓囜語䜓系の特城は機械凊理のしやすさを考慮しお蚭蚈した䜓系であるずいう点にあるすなわち圢態玠解析における誀りを分析するこずで仕様を再怜蚎しできるだけ誀りの少ない䜓系ずなるよう努めたたた機械翻蚳での必芁性を考慮しお機械翻蚳で必芁性の䜎い品詞分類は統合し重芁な分類は必芁に応じお现分化を行なったたた韓囜語の䞀぀の特城である分かち曞きや音韻瞮玄に察しおどのように機械的な凊理を行なうかに぀いおも提案を行なった圢態玠解析では統蚈的手法を基本ずしながら韓囜語固有の問題に察しおは独自の察応を斜すこずで良奜な解析粟床が埗られた韓囜語生成凊理では特に分かち曞き凊理に぀いお提案した品詞䜓系を利甚した芏則を䜜成した我々は倚蚀語話し蚀葉翻蚳の䞀環ずしお日韓翻蚳䞊びに韓日翻蚳の研究を行なっおいる翻蚳手法ずしおは倉換䞻導翻蚳(Transfer-DrivenMachineTranslation,TDMT)\cite{叀瀬99}を甚い日韓/韓日のみならず日英/英日/日独/日䞭を党く同䞀の翻蚳郚で凊理を行なっおいる各蚀語固有の圢態玠解析生成凊理に぀いおは蚀語ごずに䜜成する本論文で述べる圢態玠䜓系品詞䜓系圢態玠解析生成凊理はいずれもTDMTの日韓翻蚳郚韓日翻蚳郚に実装されおいる本論文では韓囜語固有の問題に぀いお議論するため共通の゚ンゞンである翻蚳郚に぀いおは述べない埓っおTDMTによる翻蚳凊理機構に関しおは{}\cite{叀瀬99}を特にTDMTの日韓翻蚳郚に぀いおは{}\cite{IPSJ:TDMT日韓}をそれぞれ参照されたい本論文では論文の読者が日本語話者であるこずを意識しお議論を進めるすなわち日本語ず韓囜語の䞡蚀語を比范察比しお述べたり韓囜語の珟象を日本語に写像しお説明したりするこずを詊みる日本語ず察照させるこずで韓囜語の特城を浮圫りにするこずができるず考えたたたこれによっお韓囜語凊理の研究もしくは韓囜語そのものに理解を深めるこずができればず願っおいる前述したように日本語は韓囜語ず類䌌する特城を倚く持぀蚀語であるから本論文で述べる䜓系や凊理は韓囜語凊理のみならず日本語凊理に関しおも郚分的に有甚であるず期埅しおいるなお本論文の凊理察象蚀語であり䞻に朝鮮半島においお䜿甚されるこの蚀語の名称はハングル朝鮮語コリア語などず衚珟される堎合もあるが本論文ではこれを「韓囜語」で統䞀する
V07N02-07
近幎のWWW(WorldWideWeb)などのむンタヌネットの発展や電子化文曞の増加により情報怜玢\cite{ir_tokunaga,ir_doukou,Fujita99}の研究は盛んになっおいるこれを背景に日本で情報怜玢コンテストIREXが行なわれたわれわれはこのコンテストに二぀のシステムを提出しおいたが蚘事の䞻題が怜玢課題に関連しおいる蚘事のみを正解ずするA刀定の粟床はそれぞれ0.4926ず0.4827で参加した15団䜓22システムの䞭では最もよい粟床であった本論文はこの二぀のシステムの詳现な説明ずこれを甚いた詳现な実隓結果を蚘述するものであるわれわれの情報怜玢の方法では基本的に確率型手法の䞀぀のRobertsonの2-ポア゜ンモデル\cite{2poisson}を甚いおいるしかしこの方法では怜玢のための手がかりずしお圓然甚いるべき䜍眮情報や分野情報などを甚いおいないそれに察しわれわれは2-ポア゜ンモデルにおいお䜍眮情報や分野情報さらに皮々の詳现な情報などをも統䞀的に甚いる枠組を考案しこれらの情報の远加により粟床向䞊を実珟できるこずを実隓により確かめおいるたた2-ポア゜ンモデルを甚いる際にはたずどのようなものをキヌワヌドずするかを定める必芁がある本研究ではキヌワヌドの抜出方法に぀いお4぀のものを瀺しそれらの比范実隓を行なっおいる
V17N01-01
\label{sec:introduction}機械翻蚳システムの研究開発においおシステムの翻蚳品質の評䟡は重芁なプロセスの䞀぀である人手による翻蚳品質評䟡では機械翻蚳システムによる翻蚳以䞋{\MT}に察しお{\ADE}ず{\FLU}の二぀の偎面から評䟡倀が付䞎される\cite{Sumita05}{\ADE}は原文によっお読者に䌝わる情報のうちどの皋床が翻蚳文によっお䌝わるかを枬る尺床である䞀方{\FLU}は翻蚳文が目的蚀語の文ずしおどの皋床流暢自然であるかを原文ずは独立に枬る尺床である本研究では察象を英日機械翻蚳に絞りたず珟状の䞀般的な英日機械翻蚳システムの翻蚳品質を把握するために垂販されおいる英日機械翻蚳システムで埗られた{\MT}を{\ADE}ず{\FLU}の偎面から評䟡したその結果\ref{sec:experiment:setting}節で述べるように{\ADE}の評䟡倀に比べお{\FLU}の評䟡倀のほうが䜎く{\MT}の{\FLU}を向䞊させるこずがより重芁な課題であるこずが刀明したこのため特に{\FLU}の向䞊に重点を眮いたシステム改善を支揎するこずを目的ずしお{\FLU}の評䟡の効率化を図るための自動評䟡手法を提案する{\FLU}を䜎䞋させる芁因はいく぀か考えられるがその䞀぀に䞍自然な逐語蚳がある蟞曞ず芏則に基づく方匏の機械翻蚳システムは珟状では逐語蚳をすべきでない堎合でもそのような蚳し方をするこずがあるこのため{\MT}には䞍自然な逐語蚳が含たれおいる可胜性が高い埓っお{\MT}ず人間による翻蚳以䞋{\HUM}における逐語蚳の違いを捉えるこずによっお{\MT}の{\FLU}の䞀郚の自動評䟡が可胜になるず期埅できる既存の自動評䟡手法の䞭には機械孊習によっお識別噚を構築する手法\cite{Oliver01,Kulesza04,Gamon05,Tanaka08}があるこの手法では良い翻蚳ずは{\HUM}に近いものでありそうでない翻蚳ずは{\MT}に近いものであるず仮定されるこのような仮定の䞋で察蚳コヌパスにおける{\HUM}正䟋ず原文を機械翻蚳システムで翻蚳しお埗られる{\MT}負䟋ずを蚓緎事䟋ずしお識別噚が構築されるこの識別噚を甚いお評䟡察象の{\MT}から抜出した玠性に基づいおその{\MT}が良い翻蚳であるかそうでないかの二倀刀定が行なわれる本研究ではこのような先行研究に倣い{\HUM}ず{\MT}を蚓緎事䟋ずした機械孊習によっお構築した識別噚を甚いお自動評䟡を行なうこのような自動評䟡手法においおは{\HUM}での逐語蚳ず{\MT}での逐語蚳の違いを適切に捉えるこずができる手がかりを機械孊習で甚いる玠性ずしお遞ぶ必芁がある本皿ではこのような玠性ずしお{\align}結果を利甚するこずを提案する具䜓的には\ref{sec:feats}節で述べるように英文ず{\HUM}の間および英文ず{\MT}の間で{\align}を行ないその結果を機械孊習のための玠性ずする埓来{\FLU}の評䟡には$N$グラムが甚いられるこずが倚いが{\HUM}ず{\MT}での逐語蚳の違いを捉えるには$N$グラムよりも{\align}結果を利甚するほうが適切であるず考えられる怜蚌実隓の結果提案手法によっおシステムレベルでの自動評䟡が可胜であるこずが瀺唆されたたた{\SVM}\cite{Vapnik98}による機械孊習で各玠性に付䞎される重みに基づいお{\MT}に特城的な玠性を特定できるためこのような玠性を含む文を芳察するこずによっお文レベルでの{\MT}の特城分析を行なうこずもできる
V24N03-02
label{first}元来から日本は倖来語を受け入れやすい環境にあるずいわれおおり数倚くの倖囜の蚀葉を片仮名ずしお衚蚘しそのたた䜿甚しおいる近幎になり今たで以䞊にグロヌバル化が進展するず共に倖来語が益々増加する䞭倖来語の発音を片仮名衚蚘にしないケヌスが芋受けられる特に英語の堎合倖囜語の衚蚘をそのたた利甚するこずも増えおきおいるたた英単語などの頭文字を぀なげお衚蚘するいわゆる略語もよく利甚されるようになっおいる䟋えば「IC」ずいった英字略語がそれにあたるしかし英字略語は英単語の頭文字から構成される衚珟であるためたったく別のこずを衚珟しおいるにも関わらず同じ衚蚘になるこずが倚い先の英字略語「IC」には「集積回路」ずいう意味や高速道路などの「むンタヌチェンゞ」ずいう意味があるさらにはある業界ではこれらずはたた別の意味で䜿甚されるこずもあるこのように英字略語は䟿利な反面いわゆる䞀般的な単語よりも非垞に倚くの意味を有する倚矩性の問題を持぀そのため英字略語が利甚されおいる情報はすべおの人が容易にたた正確に把握できるずは蚀い難いそこで䟋えば新聞蚘事などでは蚘事の䞭で最初に英字略語が䜿甚される箇所においお括匧曞きでその意味を日本語で䜵蚘する凊理をずっおいるこずが倚いしかしよく知られおいる英字略語にはそのような凊眮がずられおいないなど完党に察凊されおいるわけではないたた蚘事䞭の最初の箇所にのみ䞊蚘のような凊眮がずられおおりそれ以降はその意味が䜵蚘されおいないこずが倚いそのため蚘事の途䞭から文曞を読んだり関連する蚘事が耇数のペヌゞに枡っお掲茉されおいる時に先頭のペヌゞではない郚分から蚘事を読んだりした堎合には最初にその英字略語が出珟した箇所を探さなくおはならず解読にはひず手間が必芁ずなり理解の劚げずなるさらに䞀般的な文章の堎合ではこのように英字略語の意味を䜵蚘するずいう凊眮をずる方が珍しいず蚀える
V27N04-02
\label{sec:intro}䞊列構造ずは等䜍接続詞が結び぀ける句䞊列句から成る構造である䞊列句の範囲の解釈には曖昧性がありしばしば人間にずっおも同定するこずが難しい䟋えば``{\itToshiba'slineofportables,forexample,featurestheT-1000,whichisinthesameweightclass\underline{but}ismuchslower\underline{and}haslessmemory,\underline{and}theT-1600,whichalsousesa286microprocessor,\underline{but}whichweighsalmosttwiceasmuch\underline{and}isthreetimesthesize}.''ずいう文を䞀目芋お各等䜍接続詞に察する䞊列句を党お芋぀けるこずは困難である䞊列構造の存圚は文を長くし解釈を曖昧にするため構文解析においお誀りの芁因ずなっおいる等䜍接続詞に察する䞊列句を同定する方法ずしお先行研究は䞊列句の二぀の性質を利甚しおきた(1)類䌌性䞊列句は類䌌した蚀語衚珟ずなる傟向がある(2)可換性䞊列句を入れ替えおも文党䜓が文法的に適栌である\citeA{ficler-goldberg:2016:EMNLP}は䞊列句ペアの類䌌性ず可換性の特城に基づいた蚈算を行うニュヌラルネットワヌクず構文解析噚を組み合わせる方法を提案した\citeA{teranishi-EtAl:2017:IJCNLP}もこれらの二぀の特城を取り入れおいるが構文解析の結果を甚いずに最高粟床の性胜を達成しおいるどちらのアプロヌチも\citeA{shimbo-hara:2007:EMNLP-CoNLL}や\citeA{hara-EtAl:2009:ACL-IJCNLP}の類䌌性に基づく手法ず比べお高い性胜を埗おいるが䞉぀以䞊の䞊列句を持぀䞊列構造や文䞭の耇数の䞊列構造をうたく取り扱うこずができない特に文䞭に耇数の䞊列構造が存圚する堎合には䞊列構造の範囲が䞍敎合に重なり合う状況が生じ埗るずいう問題がある察しお\citeA{hara-EtAl:2009:ACL-IJCNLP}は䞊列構造の範囲に䞍敎合が生じるこずなく䞊列構造を導出できる生成芏則を甚いおいる本論文では䞊列構造解析における新しいフレヌムワヌクを提案するこのフレヌムワヌクでは等䜍接続詞ず語系列䞊の二぀の範囲スパンを取るスコア関数を甚いるスコア関数は二぀のスパンが䞊列ずなる堎合に高いスコアを返す働きを持぀この関数を䞊列構造の導出芏則に基づくCKYアルゎリズムず組み合わせるこずでシステムは入力文に察する䞊列構造の集合を範囲の競合なく出力するこのようなスコア関数を埗るために䞊列構造解析のタスクを等䜍接続詞の同定䞊列句ペアの内偎境界の同定倖偎境界の同定の䞉぀のサブタスクに分解しそれぞれに異なるニュヌラルネットワヌクを甚いる各ニュヌラルネットワヌクは䞊列構造の構成芁玠に察しお局所的に孊習を行うがCKYアルゎリズムによる構文解析時に協調しお働く英語における評䟡実隓の結果我々のモデルは䞊列構造を範囲の競合なく導出できるこずを保蚌し぀぀\citeA{teranishi-EtAl:2017:IJCNLP}の手法の拡匵や先行研究ず比范しお高い粟床を達成しおいるこずが瀺された本研究の貢献は以䞋のずおりである\begin{itemize}\setlength{\parskip}{0cm}\setlength{\itemsep}{0cm}\item䞊列句ペアに察するスコア関数の孊習・適甚によっお䞊列構造を解析するずいうフレヌムワヌクを提案した\item䞊列構造解析を䞉぀のサブタスクに分解しCKYアルゎリズムによる構文解析においお協調しお働くモデルを開発した\item䞉぀以䞊の䞊列句を含む䞊列構造や文䞭の耇数の䞊列構造を範囲の競合なく導出可胜なシステムを確立し既存手法を䞊回る解析粟床を達成した\end{itemize}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V25N05-03
本皿では日本語名詞句の情報の状態を掚定するために読み時間を甚いるこずを目指しお情報の状態ず読み時間の関連性に぀いお怜蚎する名詞句の情報の状態は情報の新旧に関するだけでなく定性・特定性など他蚀語の冠詞遞択に䞎える性質や有生性・有情性などの意味属性に深く関連する他蚀語では冠詞によっお情報の性質が明確化されるが日本語においおは情報の性質の圢態ずしおの衚出が少ないために掚定するこずが難しい情報の状態は曞き手の立堎のみで考える狭矩の情報状態(informationstatus)ず読み手の立堎も考慮する共有性(commonness)の2぀に分けられる前者の情報状態は先行文脈に出珟するか既出discourse-old吊か未出discourse-newに分けられる埌者の共有性は読み手がその情報を既に知っおいるず曞き手が仮定しおいるか既知hearer-old読み手がその情報を文脈から掚定可胜であるず曞き手が仮定しおいるかブリッゞングbridging読み手がその情報を知らないず曞き手が仮定しおいるか未知hearer-newに分けられる以埌䞀般的な情報の新旧を衚す堎合に「情報の状態」ず呌び曞き手の立堎のみで考える狭矩の情報の新旧を衚す堎合に「情報状態」informationstatusず呌ぶこれらの情報の状態は蚀語によっお冠詞によっお明瀺される定性(definiteness)や特定性(specificity)ず深く関連するたた\modified{情報の状態は}有生性(animacy)有情性(sentience)動䜜䞻性(agentivity)ずも関連する\modified{日本語のような冠詞がない蚀語においおもこれらの「情報の状態」は名詞句の性質ずしお内圚しおおりヒトの文凊理や機械による文生成に圱響を䞎える}機械翻蚳を含む蚀語凊理における冠詞遞択手法はこれらの名詞句にた぀わる様々な特性を区別せずに機械凊理を行っおいるきらいがある䟋えば\cite{乙歊-2016}は本来定・䞍定により決定される英語の冠詞掚定に情報の新旧の掚定をもっお解決するこずを䞻匵しおいる圌らの䞻匵では談話䞊の情報の新旧をもっお定・䞍定が掚定できるず結論付けおいるたた自動芁玄や情報抜出においおも既出・未出ずいった情報状態の芳点぀たり曞き手偎の認知状態が䞻に甚いられ既知・想定可胜・未知ずいった共有性の芳点\modified{぀たり読み手偎の認知状態}が甚いられるこずは少ない\modified{これらを適切に区別しお識別するこずが重芁である特に読み手の偎の情報状態は自動芁玄や情報抜出の利甚者の偎の芳点であるさらにその掚定には読み手の偎の䜕らかの手がかりをモデルに考慮するこずが必芁になるず考える}蚀語凊理的な解決手法ずしお倧芏暡テキストから䞖界知識を獲埗しお情報状態を掚定する方法が考えられる䞀方読み手の反応を手がかりずしお共有性を盎接掚定する方法\modified{が}考えられる\modified{読み手の反応に基づいお読み手偎の解釈に基づく日本語の情報状態の分析は殆どない}そこで本皿では察象ずする読み手に察する情報の状態が蚭定されおいるであろう新聞蚘事に察する読み時間デヌタが名詞句の情報の状態ずどのような関係があるのかを怜蚎するもし読み時間が名詞句の情報の状態ず䜕らかの関係があるのであれば芖線走査装眮などで蚈枬される県球運動などから情報の状態を掚定するこずも可胜であるず考える\modified{特に共有性は読み手の偎の情報状態であるにかかわらず既存の日本語の蚀語凊理では読み手の偎の特城量を甚いず掚定する手法が倧勢であった}\modified{なお本研究の䞻目的は冠詞遞択にはなく日本語の名詞句の情報状態を掚定するこずにあるその傍論ずしお既存の冠詞遞択手法が定・䞍定などの名詞句の特性ず本皿で扱う曞き手・読み手で異なる情報状態ずで差異があり蚀語凊理の分野においお䞍適切に扱われおきた点に぀いお蚀及する}\modified{以䞋2節では関連研究を玹介する3節に情報状態の抂芁に぀いお瀺す4節に読み時間の収集方法に぀いお瀺す5節では今回利甚する読み時間デヌタおよび情報の状態アノテヌションデヌタず分析手法に぀いお瀺す6節で実隓結果ず考察に぀いお瀺す7節で結論ず今埌の方向性に぀いお瀺す}
V26N01-03
近幎゜ヌシャルニュヌスサむトや蚎論ポヌタルの発展に䌎い様々な話題がオンラむン䞊で議論されるようになったこれら議論は䞖の䞭の貎重な意芋を含んでいるが分析には関連する耇数の投皿・発蚀の内容を理解する必芁があるこれたでも察話行為の分析\cite{Stolcke2000,Bunt2010}を発展させ議論を談話行為に基づいお分析するアプロヌチが提案されおきた議論における談話行為の自動的な分類は情報アクセスや芁玄の改善に寄䞎できるず考えられおいるこのため電子メヌル\cite{Cohen2004,Carvalho2005,Carvalho2006,Hu2009,Omuya2013}ニュヌスグルヌプ\cite{Wang2007}技術電子掲瀺板\cite{Kim2010b,Wang2011,Bhatia2012,Liu2017}゜ヌシャルニュヌス\cite{Zhang2017}等の談話行為・察話行為が既存の研究で察象ずされおきた議論においお談話行為・察話行為を分類する際には議論のパタヌンを取り入れるこずの重芁性がたびたび指摘されおきた投皿間の関係・リンク\cite{Carvalho2005,Hu2009}投皿の䜍眮・深さ\cite{Wang2007,Kim2010a,Kim2010b,Wang2011,Bhatia2012,Zhang2017,Liu2017}等のパタヌン情報は確率的なグラフィカルモデル構造孊習モデル系列孊習モデル等ず組み合わせお利甚されおきたこれらアプロヌチは談話行為の分類においお有効性を瀺したが分類モデルにパタヌン情報を取り入れるためにタスク䟝存のパタヌン玠性を蚭蚈する必芁があった本皿では議論のパタヌンをニュヌラルネットワヌクを甚いお取り入れるモデルを提案する近幎ニュヌラルネットワヌクを甚いお朚構造\cite{Socher2011,Socher2014,Tai2015}やグラフ構造\cite{Defferrard2016,Kipf2017}を孊習する有効性が瀺されおいる提案モデルではパタヌン玠性を蚭蚈せずに朚構造孊習局ずグラフ構造孊習局を甚いお議論のパタヌンを孊習する既存の研究では様々な察象の談話行為・察話行為が分類されおきたが本皿ではReddit\footnote{https://www.reddit.com/}の談話行為の分類に提案モデルを適甚するRedditは倧芏暡な゜ヌシャルニュヌスサむトであり数倚くのトピックに぀いお日々議論が行われおいる議論はスレッド単䜍で行われトピックを提䟛する最初の投皿および投皿に察する返信の連鎖で構成される提案モデルの評䟡では\citeA{Zhang2017}の$9$皮類の談話行為を察象にする$9$皮類の談話行為は{\itAnswer}{\itElaboration}{\itQuestion}{\itAppreciation}{\itAgreement}{\itDisagreement}{\itHumor}{\itAnnouncement}{\itNegativeReaction}であり図\ref{fig:example}にこれら談話行為の䟋を瀺す本皿では次の二぀の理由でRedditを察象ずした第䞀にReddit䞊での議論は投皿をノヌド返信関係を゚ッゞずした朚構造およびグラフ構造ずしお衚すこずができる第二に公開されおいるRedditの談話行為が付䞎されたコヌパスは倧芏暡でありニュヌラルネットワヌクを甚いお朚構造やグラフ構造を孊習するのに適しおいる本皿の貢献には以䞋の䞉点が挙げられる\begin{enumerate}\item投皿間の構造に察応した朚構造孊習局ずグラフ構造孊習局を含むモデルを提案する\item談話行為の分類性胜においお提案モデルが埓来のパタヌン玠性ず系列孊習を組み合わせたモデルを䞊回るこずを瀺す\item提案モデルの䞭間局を泚意機構を通じお分析し談話行為の分類に有効な構造を確認する\end{enumerate}本皿の以降の章では次の内容を述べる\ref{sec:related}章で提案モデルの関連研究を玹介しモデルの詳现を\ref{sec:model}章で述べる\ref{sec:exp}章で提案モデルを甚いた評䟡実隓を報告し結果を\ref{sec:discuss}章で考察する最埌に\ref{sec:conc}章では本皿をたずめさらに今埌の展望を述べる\begin{figure}[t]\begin{center}\includegraphics{26-1ia3f1.eps}\end{center}\hangcaption{Redditを察象ずした談話行為の䟋各䞞はスレッド䞭の投皿赀色は最初の投皿青色は返信の投皿矢印は返信を衚しおいる最初の質問({\itQuestion})が答え({\itAnswer})ずナヌモア({\itHumor})の返信を受けおおり答えの䞀぀はさらに謝蟞({\itAppreciation})ず远加情報({\itElaboration})の返信を受けおいる}\label{fig:example}\end{figure}
V23N05-05
\label{sec:intro}\subsection{研究背景}\label{sec:background}蚀語は人間にずっお䞻芁なコミュニケヌションの道具であるず同時に話者集団にずっおは瀟䌚的背景に根付いたアむデンティティヌでもある母囜語の異なる盞手ず意思疎通を取るためには翻蚳は必芁䞍可欠な技術であるが専門の知識が必芁ずなるため゜フトりェア的に代行できる機械翻蚳の技術に期埅が高たっおいる英語ず任意の蚀語間での翻蚳で機械翻蚳の実甚化を目指す䟋が倚いが英語を含たない蚀語察においおは翻蚳粟床がただ実甚的なレベルに達しおいないこずが倚く英語を熟知しおいない利甚者にずっお様々な蚀語間で機械翻蚳を支障なく利甚できる状況ずは蚀えない人手で翻蚳芏則を蚘述するルヌルベヌス機械翻蚳(Rule-BasedMachineTranslation;RBMT\cite{nirenburg89})では察象の2蚀語に粟通した専門家の知識が必芁であり倚くの蚀語察においお倚圩な衚珟を広くカバヌするこずも困難であるそのため近幎䞻流の機械翻蚳方匏であり機械孊習技術を甚いお察蚳コヌパスから自動的に翻蚳芏則を獲埗する統蚈的機械翻蚳(StatisticalMachineTranslation;SMT\cite{brown93})に぀いお本論文では議論を行う察蚳コヌパスずは2蚀語間で意味の察応する文や句を集めたデヌタのこずを指すがSMTでは孊習に䜿甚する察蚳コヌパスが倧芏暡になるほど翻蚳結果の粟床が向䞊するず報告されおいる\cite{dyer08}しかし英語を含たない蚀語察などを考慮すれば倚くの蚀語察においお倧芏暡な察蚳コヌパスを盎ちに取埗するこずは困難ず蚀えるこのような容易に察蚳コヌパスを取埗できないような蚀語察においおも既存の蚀語資源を有効に甚いお高粟床な機械翻蚳を実珟できれば機械翻蚳の実甚の幅が倧きく広がるこずになる特定の蚀語察で十分な文量の察蚳コヌパスが埗られない堎合䞭間蚀語(\textit{Pvt})を甚いたピボット翻蚳が有効な手法の䞀぀である\cite{gispert06,cohn07,zhu14}䞭間蚀語を甚いる方法も様々であるが䞀方の目的蚀語ず他方の原蚀語が䞀臎するような2぀の機械翻蚳システムを利甚できる堎合それらをパむプラむン凊理する逐次的ピボット翻蚳(CascadeTranslation\cite{gispert06})手法が容易に実珟可胜であるより高床なピボット翻蚳の手法ずしおは原蚀語・䞭間蚀語(\textit{Src-Pvt})ず䞭間蚀語・目的蚀語(\textit{Pvt-Trg})の2組の蚀語察のためにそれぞれ孊習されたSMTシステムのモデルを合成し新しく埗られた原蚀語・目的蚀語(\textit{Src-Trg})のSMTシステムを甚いお翻蚳を行うテヌブル合成手法(Triangulation\cite{cohn07})も提案されおおりこの手法で特に高い翻蚳粟床が埗られたず報告されおいる\cite{utiyama07}これらの手法は特に今日広く甚いられおいるSMTの枠組の䞀぀であるフレヌズベヌス機械翻蚳(Phrase-BasedMachineTranslation;PBMT\cite{koehn03})に぀いお数倚く提案され怜蚌されおきたしかしPBMTにおいお有効性が怜蚌されたピボット翻蚳手法が異なるSMTの枠組でも同様に有効であるかどうかは明らかにされおいない䟋えば英語ず日本語英語ず䞭囜語ずいった語順の倧きく異なる蚀語間の翻蚳では同期文脈自由文法(SynchronousContext-FreeGrammar;SCFG\cite{chiang07})のような朚構造ベヌスのSMTによっお高床な単語䞊び替えに察応可胜でありPBMTよりも高い翻蚳粟床を達成できるず報告されおいるそのためPBMTにおいお有効性の知られおいるピボット翻蚳手法がSCFGによる翻蚳でも有効であるずすれば䞊び替えの問題に高床に察応し぀぀盎接\textit{Src-Trg}の察蚳コヌパスを埗られない状況にも察凊可胜ずなる\begin{figure}[t]\begin{center}\includegraphics{23-5ia5f1.eps}\end{center}\caption{2組の単語察応から新しい単語察応を掚定}\label{fig:align-estimation}\end{figure}たたテヌブル合成手法では\textit{Src-Pvt}フレヌズ察応ず\textit{Pvt-Trg}フレヌズ察応から正しい\textit{Src-Trg}フレヌズ察応ず確率スコアを掚定する必芁がある図\ref{fig:align-estimation}に瀺す䟋では個別に孊習された(a)の日英翻蚳および(b)の英䌊翻蚳における単語察応から日䌊翻蚳における単語察応を掚定したい堎合(c)のように単語察応を掚定する候補は非垞に倚く(d)のように正しい掚定結果を埗るこずは困難であるその䞊図\ref{fig:align-estimation}(c)のように掚定された\textit{Src-Trg}の単語察応からは原蚀語ず目的蚀語の橋枡しをしおいた䞭間蚀語の単語情報が分からないため翻蚳を行う䞊で重芁な手がかりずなり埗る情報を倱っおしたうこずになるこのように語矩曖昧性や蚀語間の甚語法の差異によりピボット翻蚳は通垞の翻蚳よりも本質的に倚くの曖昧性の問題を抱えおおりさらなる翻蚳粟床の向䞊には課題がある\subsection{研究目的}\label{sec:purpose}本研究では倚蚀語機械翻蚳ずりわけ察蚳コヌパスの取埗が困難である少資源蚀語察における機械翻蚳の高粟床化を目指し埓来のピボット翻蚳手法を調査問題点を改善しお翻蚳粟床を向䞊させるこずを目的ずするピボット翻蚳の粟床向䞊に向けお本論文では2段階の議論を行う第1段階目では埓来のPBMTで有効性の知られおいるピボット翻蚳手法が異なる枠組のSMTでも有効であるかどうかを調査する\ref{sec:background}節で述べたようにPBMTによるピボット翻蚳手法においおはテヌブル合成手法で高い翻蚳粟床が確認されおいるため朚構造ベヌスのSMTであるSCFGによる翻蚳で同等の凊理を行うための応甚手法を提案するSCFGずテヌブル合成手法によるピボット翻蚳が逐次的ピボット翻蚳やPBMTにおけるピボット翻蚳手法よりも高い粟床を埗られるどうかを比范評䟡するこずで次の段階ぞの予備実隓ずする\footnote{\label{fn:papers}本皿の内容の䞀郚は情報凊理孊䌚自然蚀語凊理研究䌚\cite{miura14nl12,miura15nl07}およびACL2015:The53rdAnnualMeetingoftheAssociationforComputationalLinguistics\cite{miura15acl}で報告されおいる本皿では各手法・実隓に関する詳现な説明䞭囜語やアラビア語など語族の異なる蚀語間での比范評䟡実隓や品詞毎の翻蚳粟床に関する分析を远加しおいる}第2段階目ではテヌブル合成手法においお発生する曖昧性の問題を解消し翻蚳粟床を向䞊させるための新たな手法を提案する埓来のテヌブル合成手法では図\ref{fig:align-estimation}(c)に瀺したようにフレヌズ察応の掚定埌には䞭間蚀語フレヌズの情報が倱われおしたうこずを\ref{sec:background}節で述べたこの問題を克服するため本論文では原蚀語ず目的蚀語を結び付けおいた䞭間蚀語フレヌズの情報も翻蚳モデル䞭に保存し原蚀語から目的蚀語ず䞭間蚀語ぞ同時に翻蚳を行うための確率スコアを掚定するこずによっお翻蚳を行う新しいテヌブル合成手法を提案する通垞のSMTシステムでは入力された原蚀語文から目的蚀語における蚳出候補を遞出する際文の自然性を評䟡し適切な語圙遞択を促すために目的蚀語の蚀語モデル目的蚀語モデルを利甚する䞀方本手法で提案する翻蚳モデルずSMTシステムでは原蚀語文に察しお目的蚀語文ず䞭間蚀語文の翻蚳を同時に行うため目的蚀語モデルのみではなく䞭間蚀語の蚀語モデル䞭間蚀語モデルも同時に考慮しお蚳出候補の探玢を行う本手法の利点は英語のように䞭間蚀語ずしお遞ばれる蚀語は豊富な単蚀語資源を埗られる傟向が匷いためこのような远加の蚀語情報を翻蚳システムに組み蟌み粟床向䞊に圹立おられるこずにある\footnoteref{fn:papers}
V24N04-01
近幎察話の内容を特定のタスクに限定しない自由察話システムの研究が盛んに行われおいる\cite{Libin:04:a,Higashinaka:14:a}察話システムの重芁な芁玠技術の1぀にナヌザの発話の察話行為の自動掚定がある察話行為の掚定は自由察話システムにおいお重芁な圹割を果たす䟋えば察話行為が「質問」の発話に察しおは知識ベヌスから質問の回答を探しお答えたり映画の感想を述べおいるような「詳述」の発話に察しおは意芋を述べたり単にあいづちを返すなど察話システムは盞手の発話の察話行為に応じお適切な応答を返す必芁がある察話行為の掚定手法ずしお機械孊習を甚いた手法が既に提案されおいる\cite{milajevs:14:a,isomura:09:a,sekino:10:a,kim:10:a,Meguro:13:a}しかし機械孊習に甚いる特城\footnote{本皿では機械孊習による識別のために甚いる情報の皮類タむプのこずを「特城」その具䜓的な情報のこずを「特城量」ず呌ぶ䟋えば「単語3-gram」は特城「思い+たす+か」はその特城量である}を蚭定する際個々の察話行為の特質が十分に考慮されおいないずいう問題点がある既存研究の倚くは察話行為の自動掚定を倚倀分類問題ず捉え察話行為の分類に有効ず思われる特城のセットを1぀蚭定するしかし機械孊習の特城の䞭にはある特定の察話行為の分類にしか有効に働かないものもある䟋えばナヌザの発話の察話行為が質問に察する「応答」であるかを刀定するためには発話者が亀替したかずいう特城は重芁だが察話行為が「質問」であるかを刀定するためには盞手の発話の埌に質問するこずもあれば自身の発話に続けお質問するこずもあるので話者亀替は重芁な特城ずは考え難い本論文では䞊蚘の問題に察し察話行為毎に適切な特城のセットを蚭定するこずで個々の察話行為の掚定粟床を改善しそれによっお党䜓の察話行為掚定の正解率を向䞊させる手法を提案する
V21N05-03
句に基づく統蚈的機械翻蚳\cite{Koehn:03}が登堎し仏英などの蚀語察における機械翻蚳性胜は倧きく向䞊したその䞀方で文の構文構造が倧きく異なる蚀語察日英などにおいお長距離の単語䞊べ替えを䞊手く扱うこずができないずいう問題がある近幎この問題を解決するため同期文脈自由文法\cite{Wu:97,Chiang:05}や朚トランスデュヌサ\cite{Graehl:04,Galley:06}により構文情報を䜿っお単語䞊べ替えず蚳語遞択を同時にモデル化する研究が掻発化しおいるしかし単語アラむメントや構文解析の゚ラヌを同時にモデルぞ組み蟌んでしたうため句に基づく手法ず比范しおい぀でもより良い性胜を達成できおいるわけではないこれらの研究ず䞊行しお事前䞊べ替え法\cite{Collins:05,Isozaki:12}や事埌䞊べ替え法\cite{Sudoh:11,Goto:12}に関する研究も盛んに行われおいるこれらの手法は単語䞊べ替えず蚳語遞択の凊理を分けおモデル化し語順が倧きく異なる蚀語察で句に基づく手法の翻蚳性胜を倧きく向䞊させられるこずが報告されおいる特に文献\cite{Isozaki:12}で提案された䞻蟞埌眮倉換芏則による事前䞊べ替え法は特蚱文を察象ずした英日翻蚳で高い性胜を達成しおいる\cite{Goto:09,Goto:10}この芏則はある蚀語本皿では英語を仮定するを日本語䞻蟞埌眮蚀語の語順ぞず倉換するものであるが文献\cite{Sudoh:11}では䞻蟞埌眮倉換芏則によっおできた日本語語順の英語文を元の英語文ぞず埩元するためのモデルを構築し䞻蟞埌眮倉換芏則の利点を日英翻蚳ぞず適甚可胜にしおいる事埌䞊べ替え法文献\cite{Goto:12}では事埌䞊べ替えを構文解析によっおモデル化しおいるこの手法は1蚀語の䞊で定矩されたInversionTransduction文法(ITG)\cite{Wu:97}\footnote{ITGは2蚀語の構文解析(biparsing)を扱う枠組みであるが単語䞊べ替え問題では原蚀語の単語ず目的蚀語の蚳語を同じず考えるこずができるため1蚀語の䞊で定矩された通垞の構文解析ずしお扱える}にBerkeley構文解析噚を適甚するこずで単語䞊べ替えを行うたた䞻蟞埌眮倉換芏則では日英単語アラむメント性胜を向䞊させるためデヌタから英冠詞を陀去するそのため翻蚳結果に冠詞生成を行う必芁があり文献\cite{Goto:12}では構文解析による単語䞊べ替えずは独立しお$N$-gramモデルによる冠詞生成法を提案しおいる文献\cite{Goto:12}の手法はBerkeley構文解析噚の解析速床の問題や冠詞生成を独立しお行うこずから解析効率や粟床の点で倧きな問題が残る本皿ではこの構文解析に基づく事埌䞊べ替えの新たな手法を提案し解析効率及び翻蚳性胜の改善をはかる提案手法はシフトリデュヌス構文解析法に基づいおおり文献\cite{Goto:12}で利甚された段階的枝刈り手法によるBerkeley構文解析\cite{Petrov:07}ず比べお次の利点を持぀\begin{itemize}\item[1]線圢時間で動䜜し高速で粟床の高い単語䞊べ替えが可胜\item[2]䞊べ替え文字列の$N$-gram玠性非局所玠性に該圓を甚いおも蚈算量が倉わらない\item[3]アクションを远加するだけで䞊べ替えず同時に語の生成操䜜などが行える\end{itemize}1ず2の利点は解析効率における利点たた2ず3は翻蚳性胜を向䞊させる䞊での利点ずなる特に3぀目の利点を掻かしお単語䞊べ替えず冠詞生成問題を同時にモデル化するこずが提案法の最も倧きな新芏性ず蚀える本皿では日英特蚱察蚳デヌタを䜿っお提案手法が埓来手法を翻蚳速床性胜の䞡面で䞊回るこずを実隓的に瀺す以䞋第2章では構文解析による事埌䞊べ替えの枠組み第3章では提案手法第4章では実隓結果に぀いお述べる第56章では研究の䜍眮付けずたずめを行う
V02N01-02
我々が目暙ずするのは日本語の耇文の理解システムであるこのようなシステムにおいおは{\bfれロ代名詞}の照応の解析が重芁な問題ずなり䟋えば「ので」「から」などで接続された耇文におけるれロ代名詞照応の解析は構文論意味論語甚論の総合的な利甚が芁求される文献\cite{䞭川:耇文の意味論,COLING94}では耇文䞭に蚭定される意味および談話圹割を甚いた制玄条件ずいう圢でこの問題を取り扱うこずが提案されおいるこれはれロ代名詞ず察応する圹割(動䜜䞻経隓者など)だけではなく語甚論的な圹割(芳察者など)の照応にも蚀及する制玄でありこれによっお意味論および語甚論を統合した圢での耇文の意味解析が可胜であるずころで意味圹割や語甚論的圹割の照応解析の結果は圹割間での照応関係ずいう圢で埗られるが(䟋えば``芳察者=動䜜䞻''など)実際にそれらの圹割がどのような察象を指瀺するかは文脈情報を利甚しないず決定できない堎合が倚い぀たり各圹割を倉数ずみなした堎合倉数の倀が決定されおいるわけではないが別の倉数ずの関係づけがなされおいるずいう情報を解析の途䞭および結果ずしお扱う必芁があるこのような堎合に甚いられる方法論の䞀぀ずしお制玄論理プログラミング\cite{橋田:情報の郚分性}が考えられるこの堎合倉数の間の関係(同倀関係など)をその倉数の持぀制玄ずみなすこずにより適甚が可胜であるそこで著者らはたず圢態玠解析システムJUMAN\cite{束本:NewJUMANmanual}および構文解析システムSAX\cite{束本:NewSAXmanual}を甚いその結果埗られる玠性構造に制玄論理プログラミングの手法を甚いおれロ代名詞照応などを分析する理解システムを構築したこの理解システムではプログラム倉換の手法を甚いた制玄倉換システム\cite{森:吊定情報の扱える制玄システム}を利甚しおいるこのシステムで扱える文は䟋えば「花子が暑がったので窓を開けた」など文献\cite{䞭川:耇文の意味論,COLING94}で扱った耇文の䞀郚であり日本語文党䜓からみおもその察象は非垞に限定されるが文献\cite{䞭川:耇文の意味論,COLING94}で扱われおいる他の文䟋えば「叱られたので反省文を曞かせた」「病気で苊しかったのに䌚瀟を䌑めなかった」などに぀いおも本論文で述べる手法により凊理が可胜であるたた他の皮類の耇文䟋えば「傷が痛いのなら病院に行く」など埓属節が条件節になるような耇文に関しおも節間の制玄を適切に蚘述できれば本論文での手法の応甚は可胜であるなお本システムに類する研究であるがたず本システムで参考ずしおいるような日本語文の構造をもずにしLFG(語圙機胜文法)の枠組を甚いお蚘述したシステムが文献\cite{氎野:日本語の文の構造}に述べられおいるこれは日本語文の発話構造を叙述郚分ず陳述郚分に分けお階局化しそれをLFGによっお蚘述するものであるこの構造は本論文で参考ずしおいる日本語の階局構造(埌で述べる)に類䌌したものでありさらにその枠組䞊で耇文の構造的な特城に぀いおも議論がなされおいるしかしその怜蚎の察象が構文解析のレベルに限定されおおり本論文によるシステムで扱っおいるような意味圹割や語甚論的圹割の照応解析ずいったレベルたでは扱っおいない点が異なるたた名詞や代名詞の照応解析を察象ずした研究ずしおは䟋えば文献\cite{æž…æ°Ž:日本語談話の照応解決}で芖点や焊点ずいった語甚論的抂念を甚いた議論が解析システムの構築を前提ずしおなされおいるしかし第䞀文の解析結果を甚いお第二文以降に珟れる名詞や代名詞の照応解析を行なうずいう議論がなされおおり本論文で扱うような埓属節ず䞻節ずいう構造が䞀文䞭に珟れるような堎合のその䞀文䞭での照応関係の解析を行なうずいうものではない
V10N04-09
日本語のテンス・アスペクトは助動詞「タ/テむル/テアル/シツツアル/シテむク/ 」などを付属させるこずによっお衚珟される䞭囜語では「了/着/\kanji{001}(過)/圚」などの助字がテンス・アスペクトの暙識ずしお甚いられるがテンス・アスペクトを明瀺的に衚瀺しない堎合も倚い蚀語孊の偎からの䞡蚀語のテンス・アスペクトに関する比范察照の先行研究においおは次のような文献がある\begin{enumerater}\renewcommand{\labelenumi}{}\renewcommand{\theenumi}{}\item\cite{Ryu1987}は䞡蚀語の動詞を完成ず未完成に分類しながら「タ」ず「了」の意味甚法を察比した\item\cite{Cho1985}は「了」ず「た」の察応関係を描きその埮劙に䌌通ったり食い違ったりする原因理由を探しおいる\item\cite{Shu1989}は「タ」ず「了」のテンス・アスペクトの性栌に぀いお論じおいる\item\cite{Oh1996}は「シテむル」圢の意味甚法を基本にしお日本語動詞の皮別に察する䞭囜語の察応方法を考察しおいる\item\cite{Ryu2000}は䞭囜語の動詞分類によっお意味甚法䞊で日本語のテンス・アスペクトず䞭囜語のアスペクト助字ずの察照関係を述べおいる\\\end{enumerater}これらの蚀語孊偎の先行研究では日䞭䞡蚀語間のテンス・アスペクト衚珟の察応の倚様性すなわち曖昧性を瀺すず同時に動詞の時間的な性栌や文法特城の角床から曖昧性を解消する方法も論じおいるしかしながらこれらの先行研究では䟋えば「回想を衚す堎合」や「動䜜が完了或いは実珟したこずを衚す堎合」などずいった衚珟での刀断基準を甚いおおりそのたた蚈算機に導入するこずは難しいすなわちこれらの刀断基準は人間には了解できおも機械にずっおは「どのような堎合が回想を衚す堎合であるのか」「どのような堎合が完了あるいは実珟したこずを衚す堎合であるのか」は分からない本論文では機械翻蚳の立堎から日本語のテンス・アスペクト助蟞である「タ/ル/テむル/テむタ」に察しお䞭囜語偎で䞭囜語のテンス・アスペクト甚助字である「了/着/\kanji{001}(過)/圚」を付属させるか吊かに぀いおのアルゎリズムを考案したその際\maru{4}では日本語述語の時間的性栌を分析しお䞭囜語ぞの察応を論じおいるが我々は日䞭機械翻蚳においおは察応する䞭囜語の述語はすでに埗られおいるず考えおよいから䞭囜語の述語の時間的性栌も同時に刀断の材料ずしおアルゎリズムに組み蟌んだそのほか䞡蚀語における述語のいく぀かの文法特城や共起情報も甚いた以䞋第2章で䞡蚀語におけるテンス・アスペクト衚珟の意味甚法およびその間の察応関係に぀いおたずめ第3章で「タ/ル/テむル/テむタ」ず䞭囜語アスペクト助字の察応関係を定めるアルゎリズムに぀いお述べたさらに第4章で䜜成した翻蚳アルゎリズムの評䟡を手䜜業で行った結果を説明し誀った箇所に぀いお分析も行った評䟡の結果は玄8割の正解率であった
V10N05-02
\label{one}近幎音声認識技術や蚀語凊理技術蚈算機の凊理胜力の向䞊により情報怜玢をはじめずする各皮タスクを音声認識を介しお実珟する音声察話むンタフェヌスぞの期埅が急速に高たっおいる\cite{NielsenAndBaekgaard1992,Godden1994,Zue1994,ZeiglerAndMazor1995,Godden1996,FergusonAndAllen1998,Nakano1999}同時に音声察話むンタフェヌス実珟のための察話制埡方匏も数倚く提案されおいる\cite{Niimi1995a,Niimi1995b,Niimi1997,Niimi1998,KikuchiAndShirai2000,Chu-Carroll2000}音声による入力は操䜜に熟緎を必芁ずしないため利甚者にずっおは䜿い勝手が良く入力速床はキヌ入力に比べ3〜4倍手曞き文字入力に比べ8〜10倍速いず蚀われおいる\cite{Hurui1998}曎に他の噚官を同時に䜿っおの䞊行䜜業が可胜であるずいう利点を有するたたサヌビス提䟛者にずっおはオペレヌタコストの削枛に繋がる実甚サヌビスのフロント゚ンドずしお音声認識を適甚するためには䞍特定倚数の話者の入力に察しお迅速か぀正確に応答する必芁がある音声認識の性胜は発話様匏によっお倧きな圱響を受けるこずが指摘されおいる\cite{MurakamiAndSagayama1991}最も単玔なシステム䞻導䞀問䞀答圢匏の単語認識でも察象単語数が増えるほど誀認識は避けられず凊理時間を芁する曎に音声認識は利甚される環境や発話状況により誀認識を生じる堎合も倚く公衆電話網は垯域が狭いため認識粟床が萜ちる我々は顧客が入力する䜏所や姓名の確定をタスクずする音声察話むンタフェヌスの実珟に向け怜蚎を進めおいる音声認識技術においお゚ンゞンの出力結果が正しいか吊かを刀断するには発話者本人に正誀を確認するしか方法はない特に䞍特定倚数の話者が入力する䜏所や姓名などの倧語圙を認識察象ずする堎合正確な応答を返すこずは困難である音声察話むンタフェヌスの珟状は(1)~個々の質問においお利甚者が予期しない察象ぞの誀認識が倚い~(2)~正誀確認ず誀認識を修正するための再入力芁求が繰り返されるずいう2぀の芁因から利甚者満足床が獲埗できおいない埓っお音声察話むンタフェヌスの実甚化のためには䞊蚘2぀の芁因解決が必須ずなる本皿は䞊蚘芁因~(1)~の解決に焊点を圓お人間が発話を聞き取る際の傟向に着目し「思い蟌み応答」ずいう聞き取り結果の確認手法を提案するそしお思い蟌みによる認識結果の確認が入力察象が倧語圙であっおも利甚者にストレスを䞎えないこずを怜蚌するこの思い蟌み応答は音声入力の応答に特化したものではないが本皿では音声入力を䟋ずしお以䞋議論を進めるその他ぞの適甚に぀いおは\ref{six}\,章の今埌の課題で述べる以䞋\ref{two}\,章では倧語圙を察象ずした音声察話むンタフェヌスの珟状の課題に぀いお述べる\ref{three}\,章では人間の察話における思い蟌み戊略を怜蚌し\ref{four}\,章では垂販の認識゚ンゞンを甚いお思い蟌み察象の遞択方法に぀いお分析する\ref{five}\,章では思い蟌み戊略を取り入れた聞き取り確認手法を提案し実装及び評䟡を通しおその有効性を怜蚌する最埌に\ref{six}\,章におたずめ及び今埌の課題に぀いお述べる
V08N03-03
統蚈情報に基づく自然蚀語凊理では蚓緎デヌタずしおのコヌパスの圱響は非垞に倧きい圢態玠情報や品詞情報等の情報を付加したコヌパスを利甚するこずで凊理の粟床の向䞊や凊理の簡略化等が期埅できるが情報を付加する段階での劎力が倧きくその粟床に結果が倧きく巊右されるずいう問題がある生コヌパスをそのたた利甚する堎合にはコヌパスの取埗が容易であるため目的に合ったドメむンのコヌパスを倧量に入手できるずいう利点があるしかし生コヌパスは未登録語や未知の蚀い回し非文ずされるような文の出珟等を倚く含むこずがほずんどでありこれらが凊理の粟床の䜎䞋を招くずいう問題があるコヌパスから埗た情報を利甚するようなシステムの堎合凊理の基本は意味のある蚀語単䜍であるからたずこれを正しく認識するこずが先の凊理の粟床の向䞊に必芁である日本語のように意味のある蚀語単䜍ごずの区切り目が明らかでない蚀語ではたずこれを認識するこずが凊理の第䞀段階であるず蚀っおも過蚀ではないそこで本皿では生コヌパス䞭の意味のある文字列を掚枬し認識するこずで結果的にコヌパス䞭の未登録語を掚定するシステムを提案する本システムは察象ずなるドメむンの蚓緎甚コヌパスから取埗した文字間共起情報を利甚しお入力コヌパス䞭の意味のある文字列を認識しこれを出力する蚓緎甚コヌパステストコヌパスずもに事前のタグ付けは必芁ずしない
V20N02-06
情報怜玢や情報抜出においおテキスト䞭に瀺される事象を実時間軞䞊の時点もしくは時区間に関連づけるこずが求められおいるWeb配信されるテキスト情報に関しおは文曞䜜成日時(DocumentCreationTime:DCT)が埗られる堎合テキスト情報ず文曞䜜成日時ずを関連づけるこずができるしかしながら文曞䜜成日時が埗られない堎合や文曞に蚘述されおいる事象発生日時ず文曞䜜成日時が乖離する堎合には他の方策が必芁であるテキスト䞭に蚘述されおいる時間情報解析の粟緻化が求められおいる時間衚珟抜出は固有衚珟抜出の郚分問題である数倀衚珟抜出のタスクずしお研究されおきた英語においおは評䟡型囜際䌚議MUC-6(thesixthinaseriesofMessageUnderstandingConference)\cite{MUC6}でアノテヌション枈み共有デヌタセットが敎備されそのデヌタを基に各皮の系列ラベリングに基づく時間衚珟の切り出し手法が開発されおきたTERN(TimeExpressionRecognitionandNormalization)\cite{TERN}では時間情報の曖昧性解消・正芏化がタスクずしお远加され様々な時間衚珟解析噚が開発されたさらに時間情報衚珟ず事象衚珟ずを関連づけるアノテヌション基準TimeML\cite{TimeML}が怜蚎されTimeMLに基づくタグ぀きコヌパスTimeBank\cite{TimeBank}などが敎備された2007幎には時間情報衚珟—事象衚珟間及び2事象衚珟間の時間的順序関係を掚定する評䟡型ワヌクショップSemEval-2007のサブタスクTempEval\cite{TempEval}が開かれ皮々の時間的順序関係掚定噚が開発された埌継のワヌクショップSemEval-2010のサブタスクTempEval-2\cite{TempEval2}では英語だけでなくむタリア語スペむン語䞭囜語韓囜語を含めた\modified{5}蚀語が察象ずなった\modified{2013幎に開かれるSemEval-2013のサブタスクTempEval-3ではデヌタを倧芏暡化した英語スペむン語が察象ずなっおいる}䞀方日本語においおはIREX(InformationRetrievalandExtractionExercise)ワヌクショップ\cite{IREX}の固有衚珟抜出タスクの郚分問題ずしお時間情報衚珟抜出が定矩されおいるのみで時間情報の曖昧性解消・正芏化に関するデヌタが構築されおいなかったそこで我々はTimeMLに基づいた日本語に察する時間情報アノテヌション基準を定矩し時間情報の曖昧性解消・正芏化を目的ずした時間情報タグ぀きコヌパスを構築した\modified{他蚀語のコヌパスが新聞蚘事のみを察象ずしおいるのに察し本研究では均衡コヌパスである『珟代日本語曞き蚀葉均衡コヌパス』(BalancedCorpusofContemporaryWrittenJapanese;以䞋``BCCWJ'')を察象ずしおおり新聞蚘事だけでなく䞀般曞籍・雑誌・ブログなどに出珟する倚様な時間情報衚珟を察象ずしおいる本皿ではアノテヌション基準を瀺すずずもにアノテヌションしたコヌパスの詳现に぀いお瀺す}以䞋2節では時間情報衚珟に぀いおの背景に぀いお抂芳する3節では察象ずする時間情報衚珟に぀いお詳しく述べる4節では策定した日本語時間情報衚珟に察するアノテヌション基準を瀺す\modified{5節でアノテヌションにおける日本語特有の問題に぀いお説明する}\modified{6節でアノテヌション䜜業環境を瀺す}\modified{7}節で実際にアノテヌションしたコヌパスの分析を行う最埌にたずめず今埌の課題を瀺す
V24N01-04
むンタヌネットを通じたサヌビス利甚はスマヌトフォンの普及を背景に近幎たすたす増加しおいる\cite{ictbook2014}スマヌトフォンでの各皮サヌビスの利甚はこれたでのPCを経由しお利甚するむンタヌネットサヌビスに比べお画面の倧きさや操䜜性ずいう面で倧きく制限されおおりサヌビス提䟛者はスマヌトフォンに合わせたナヌザ䜓隓を新たに構築する必芁に迫られおいるこのような背景の䞭で掚薊システムに泚目が集たっおいる掚薊システムはナヌザの興味関心に合わせお商品などを提瀺するこずを目的ずしたシステムでありAmazon\footnote{http://www.amazon.com/}での商品掚薊や,Facebook\footnote{https://www.facebook.com/}での友人掚薊をはじめずしお幅広く利甚されおいる画面の倧きさや操䜜性が制限されおいるスマヌトフォンにおいお掚薊システムを甚いおナヌザに合わせお最適な遞択肢を提瀺するこずでナヌザ䜓隓を倧きく改善するこずが期埅されおおり今埌様々な堎面での利甚が進んでいくず考えられるこのような背景から掚薊システムのナヌザ䜓隓に関する研究が近幎泚目を集めおおりその䞭で重芁だず蚀われおいる指暙の1぀に倚様性(Diversity)がある掚薊システムが悪いずそのサヌビスが悪いずみなされるず指摘されおおり\cite{cosley2003}掚薊システムのナヌザ䜓隓を考慮するこずはそのサヌビス蚭蚈のためにも重芁である倚様性がナヌザにもたらす圱響に぀いおはZieglerらの研究がよく知られおおり\cite{ziegler2005}倚様性を含んだリストをナヌザに提瀺するずナヌザは自分に最適化されおいないものが含たれおいるこずは認識するが倚様性が含たれたものを奜むずいう結果が報告されおいるたた掚薊システムに぀いおはFilterBubbleずいう問題が指摘されおいるがその問題ぞの察応のためにも掚薊リストの倚様性が重芁であるず蚀われおいる\cite{Pariser2011}ゞャヌナリストであるむヌラむ・パリサヌは怜玢゚ンゞンやSNS(SocialNetworkService)が掚薊システムの技術を甚いおパヌ゜ナラむズ化されおいくこずに察しお情報のタコツボ化が起こるこずを懞念し人々が正しい意思決定をするこずを阻害しおいるず譊鐘を鳎らしたその動きに察応しお掚薊システムに関する囜際䌚議であるRecsys\footnote{https://recsys.acm.org/}では2011幎にFilterBubbleに関するワヌクショップを開催しFilterBubble問題に関する芋解を瀺した\cite{filterbubble}その䞭でFilterBubbleずパヌ゜ナラむズはトレヌドオフであるこずすべおの情報を人が網矅するこずは䞍可胜なのでフィルタリング技術は必芁であるこずを指摘した䞊で掚薊システムを䜜る過皋においおそのシステムの説明性透明性を担保するこず掚薊される個々のアむテムだけでなくリスト党䜓を評䟡し倚様性も考慮しお蚭蚈するこずが必芁であるずしたこのような背景から近幎掚薊システムを構築する䞊で倚様性を考慮するこずは䞀般的になったが掚薊結果の倚様性がナヌザやサヌビスにどのような圱響をあたえるかに぀いおは分かっおいない点が倚い倚様性に関する研究の倚くは倚様性がナヌザ䜓隓を向䞊させるずいう前提に立っおいるがその根拠はナヌザぞのアンケヌトによるものでありサヌビスにどのような圢で利益をもたらすかに぀いおは明らかになっおいないこれは掚薊システム研究の倚くが過去のデヌタを甚いたオフラむンテストで行われおおり実際にサヌビス䞊でシステムを提䟛しお比范した䟋が少ないこずが芁因である本研究の目的は掚薊システムを甚いお提䟛されおいるサヌビスに察しお倚様性を導入し掚薊結果の倚様性がナヌザに䞎える圱響に぀いお明らかにするこずである本研究ではりェブペヌゞ掚薊システムを提䟛しおいるグノシヌ\footnote{http://gunosy.com}ずいうサヌビスにおいお掚薊システムに倚様性を導入しそのナヌザ行動ぞの圱響に぀いお報告するたず倚様性がない既存システムにおけるナヌザの行動を分析しどのような特性をもったシステムであるかを瀺したその䞊で倚様性を導入したナヌザ枛衰モデルを構築した䞊で実際にサヌビス䞊でナヌザに察しお提䟛し既存システムずの比范を行ったその結果倚様性がサヌビスの継続率の改善や利甚日数の増加ずいう圢でナヌザの満足床を高めおいるこずを瀺したこれはナヌザは倚様性を含むリストの方を奜むずいう埓来研究で指摘されおいた点がサヌビス䞊においおも有甚に働くこずを瀺したずいえるたた利甚日数が浅い段階ではナヌザがクリックするりェブペヌゞの数は既存システムず同皋床であるが利甚日数が増えるにしたがっお倚様性をもったナヌザ枛衰モデルのほうがクリックするりェブペヌゞの数が増えおいくこずを明らかにしたそしお倚様性のない既存システムでは利甚日数が増えるに埓っお掚薊リスト䞋郚のクリック率が䞋がっおいくのに察しお倚様性を取り入れたナヌザ枛衰モデルでは掚薊リスト䞋郚のクリック率が向䞊しおいくこずを瀺したこれは埓来研究は確認できなかった倚様性の䞭長期における圱響を瀺したものである本研究では実際に事業ずしお開発・運甚されおいるりェブサヌビスを利甚しおいるためビゞネス䞊の制玄により甚いおいる手法をすべお公開するこずはできない既存システムのナヌザ行動の分析によっお掚薊システムずしお有効に䜜甚しおいるこずを瀺すこずによっおその代わりずしたい本研究の目的は倚様性がナヌザ䜓隓にどのような圱響を䞎えるかに぀いお論じるこずであり手法が非公開であるこずが本研究の結果に䞎える圱響は軜埮であるず考える以䞋に本論文の構成を瀺す\ref{sec:related}章に関連研究ず本研究の䜍眮付けを瀺す\ref{sec:gunosy}章においお本研究で利甚するグノシヌずいうサヌビスずそこで甚いられおいる掚薊システムに぀いお玹介しそのシステムのナヌザ行動ずその課題に぀いお分析する\ref{sec:purpose}章で前章で述べた課題を元に掚薊システムに倚様性を導入する方法に぀いお述べる\ref{sec:experience}章で既存システムず比范手法の比范実隓を行い掚薊システムの倚様性がサヌビスにもたらす圱響に぀いお考察し\ref{sec:conclusion}章で本研究のたずめを行う
V13N01-01
\label{はじめに}高粟床の機械翻蚳システムや蚀語暪断怜玢システムを構築するためには倧芏暡な察蚳蟞曞が必芁である特に専門性の高い文曞や時事性の高い文曞を扱う堎合には専門甚語や新語・造語に関する察蚳蟞曞の有無が翻蚳や怜玢の粟床を倧きく巊右する人手による察蚳蟞曞の䜜成はコスト及び時間がかかる䜜業でありできるだけ自動化されるこずが望たしいこのような課題に察凊するため察蚳文曞から察蚳衚珟を自動的に抜出する手法が数倚く提案されおいるこの䞭でも文察応枈みの察蚳文曞から共起頻床に基づいお統蚈的に察蚳衚珟を自動抜出する手法は粟床が高く察蚳蟞曞を自動的に䜜成する方法ずしお有効である\cite[など]{北村97,山本2001,䜐藀2002,䜐藀2003}本皿ではその䞭の䞀぀である\cite{北村97}の手法をベヌスにし埓来手法の利点である高い抜出粟床を保ち぀぀抜出できる察蚳衚珟のカバレッゞを向䞊させるために行った皮々の工倫に぀いお論じその有効性を実隓で瀺す\begin{description}\item[(A)]文節区切り情報や品詞情報の利甚\item[(B)]察蚳蟞曞の利甚\item[(C)]耇数候補の察蚳衚珟が埗られた堎合の人手による確認・遞択\item[(D)]倚察倚の察応数を考慮に入れた察応床評䟡匏\item[(E)]察蚳文曞の分割による挞進的な抜出\end{description}\noindentの5点であるこれらを甚いるこずで実甚的な察蚳衚珟抜出を行うこずができる(A)は文節区切り情報や品詞情報を利甚するこずにより構文的に有り埗ない衚珟が抜出候補にならないようにする文節区切り情報の有効性は既存の研究\cite{Yamamoto-Matsumoto:2003}においお確かめられおいるが圌らは抜出の察象を自立語に限定しおいる提案手法では各単語における文節内の䜍眮情報ず品詞情報を甚いお抜出の察象を制限するこずで自立語以倖の語も抜出の察象ずする(B)(C)では共起頻床に基づいた統蚈的な倀のみでは察蚳かどうかが刀断できない堎合察蚳蟞曞や人手を利甚しお察蚳か吊かを刀断する手法である過去の研究\cite{䜐藀2003}では察蚳蟞曞は察蚳文曞から察蚳関係にある単語ペアを芋぀けるための手がかりずしお利甚されるこずが倚いが本提案では手がかりずするのではなく統蚈的に抜出された察蚳衚珟から適切な察蚳衚珟だけを遞り出すための材料ずしお利甚する(D)では原蚀語ず目的蚀語の単語列間の察応関係の匷さを瀺す尺床である{\bf察応床}の評䟡匏を改良する察応床の蚈算には䞀般に重み付きDice係数やLog-Likelihoodなどの評䟡匏が甚いられるが我々は埓来手法\cite{北村97}の実隓結果を分析した結果Dice係数やLog-Likelihoodの評䟡匏に察しお倚察倚の察応数を考慮した負の重み付けを行うこずが効果的であるず刀断し評䟡匏を改良した(E)は抜出時間に関する課題を解決する埓来手法では10,000文以䞊からなる察蚳文曞を抜出察象ずする堎合原蚀語ず目的蚀語単語列の組み合わせが倚数生成されるずいう課題があった提案手法ではその組み合わせ数を削枛するために察蚳文曞を䞀定の単䜍に分割し抜出察象ずする文曞の単䜍を埐々に増やしおいきながら抜出するずいう方法を採甚する察象ずする察蚳文を1,000文2,000文 10,000文ず埐々に増やす床に抜出された察蚳衚珟に関わる単語列を陀去しおいくその結果察象の文が10,000文に達した時の単語列の組み合わせ数は盎接10,000文を察象にした堎合の組み合わせ数より少なくなり抜出時間を短瞮させるこずができる以䞋\ref{埓来}章では埓来手法\cite{北村97}における原蚀語単語列ず目的蚀語単語列間の察応床の蚈算方法ず抜出アルゎリズムを説明する\ref{提案}章では本皿が提案する皮々の工倫を採甚した改良手法に぀いお述べる\ref{実隓}章では\ref{提案}章に述べた各手法の評䟡実隓を報告しその結果を考察する\ref{関連研究}章では関連研究ず比范し\ref{たずめ}章でたずめる