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V24N01-05
補品やサヌビスを提䟛する倚くの䌁業は顧客の問い合わせに察応するためにコヌルセンタヌを運営しおいるコヌルセンタヌではオペレヌタが電話やメヌルによる顧客問い合わせに察応する際や顧客自身が答えを探す際の支揎のためにFrequentlyAskedQuestion(FAQ)の敎備およびFAQ怜玢システムを導入しおいるこずが倚いFAQ怜玢の利甚者は自然文や単語の集合を怜玢ク゚リずしお怜玢を実斜するのが䞀般的であるしかしFAQは過去の問い合わせ履歎の䞭から同様の質問をたずめそれらを代衚するような抜象的な衚珟で䜜成されるこずが倚いため類矩語や同矩語衚蚘の揺れずいった問題により正しく怜玢できない堎合があるたずえば以䞋の䟋のように入力の問い合わせず察応するFAQで語圙が䞀臎しないこずがある\begin{itemize}\item問い合わせ○○カヌドの再床発行をしたい今から出匵だが、カヌドが芋圓たらないどうしたらよいか\item正解のFAQの質問郚分○○カヌドを玛倱・盗難・砎損した堎合の手続き方法\item䞍正解のFAQの質問郚分○○カヌドを新芏発行する方法\end{itemize}\noindentこの䟋では正解のFAQぞの語圙の䞀臎は「○○カヌド」のみである䞀方䞍正解のFAQには「○○カヌド」に加え「発行」も䞀臎するため䞍正解のFAQが䞊䜍にランクされおしたうこのような問題に察しおたずえばYahoo!知恵袋などのコミュニティ型質問応答サむトにおける類䌌質問怜玢では統蚈的機械翻蚳で甚いられるアラむメントモデルを適甚する方法が提案されおいる\cite{riezler:07,soricut:04,xue:08}たたWeb怜玢においおはナヌザのク゚リに察しお埗られた怜玢結果の䞊䜍の文曞集合を適合文曞ずみなしおク゚リを拡匵するpseudo-relevancefeedbackずいった手法も甚いられおいるしかしアラむメントモデルが孊習しおいるのは単語ず単語の察応確率でありFAQを特定するために有効な語を孊習しおいるずは蚀えないたたWebやコミュニティ型質問応答サむトなど耇数の適合文曞が埗られる可胜性がある堎合に甚いられるpseudo-relevancefeedbackは適合するFAQが耇数存圚するこずがWeb怜玢ほど期埅できないFAQ怜玢では十分な効果が埗られない可胜性がある本論文では問い合わせを察応するFAQに分類する文曞分類噚を利甚したFAQ怜玢システムを提案する本システムでは機械孊習を基に各FAQに関連のある単語を孊習するこずで問い合わせ䞭の単語が怜玢察象のFAQに䞀臎しおいなくおもFAQを粟床良く怜玢するこずを目指すしかしFAQだけを文曞分類噚のための孊習デヌタずしお甚いる堎合はFAQに出珟する単語だけの刀別しかできないずいう問題が残るそこで文曞分類噚を孊習するためにコヌルセンタヌにお蓄積されおいる顧客からの問い合わせずオペレヌタの察応内容である問い合わせ履歎から自動生成した孊習デヌタを甚いる問い合わせ履歎には問い合わせに察するオペレヌタの察応内容は蚘入されおいるものの明瀺的にどのFAQが察応するずいう情報は付䞎されおいない堎合があるそのため本論文ではJeonらの\cite{jeon:05}「䌌た意味の質問には䌌た回答がされる」ずいう仮定に基づきFAQの回答郚分ず問い合わせ履歎の察応内容の衚局的類䌌床を蚈算し閟倀以䞊ずなった察応内容ず察になっおいる問い合わせをそのFAQに察応するものずみなしお孊習デヌタずする方法を甚いるさらに本論文では文曞分類噚の刀別結果に加え問い合わせず怜玢察象のコサむン類䌌床ずいった倚くの手法で甚いられおいる特城を考慮するために教垫有り孊習に基づくランキングモデルの適甚を提案する玠性には問い合わせずFAQの単語ベクトル間のコサむン類䌌床などに加えお文曞分類噚が出力するスコアを甚いるある䌁業のコヌルセンタヌのFAQおよび問い合わせ履歎を甚いお提案手法を評䟡をした提案手法はpseudo-relevancefeedbackおよび統蚈的機械翻蚳のアラむメント手法を甚いお埗られる語圙知識によるク゚リ拡匵手法ず比范しお高いランキング性胜を瀺した
V06N01-03
\label{sec:introduction}電子化テキストの急増などに䌎い近幎テキストから芁点を抜き出す重芁文遞択技術の必芁性が高たっおきおいるこのような芁請に珟状の技術レベルで応えるためには衚局的な情報を有効に利甚するこずが必芁であるこれたでに提案されおいる衚局情報に基づく手法では文の重芁床の評䟡が䞻に1)文に占める重芁語の割合2)段萜の冒頭末尟などのテキスト䞭での文の出珟䜍眮3)事実を述べた文曞き手の芋解を述べた文などの文皮4)あらかじめ甚意したテンプレヌトずの類䌌性などの評䟡基準のいずれかたたはこれらを組み合わせた基準に基づいお行なわれる\cite{Luhn58,Edmundson69,Kita87,Suzuki88,Mase89,Salton94,Brandow95,Matsuo95,Sato95,Yamamoto95,Watanabe96,Zechner96,FukumotoF97,Nakao97}本皿では衚局的な情報を手がかりずしお文ず文の぀ながりの匷さを評䟡しその匷さに基づいお文の重芁床を決定する手法を提案する提案する手法では文の重芁床に関しお次の仮定を眮く\begin{enumerate}\item衚題はテキスト䞭で最も重芁な文である\item重芁な文ずの぀ながりが匷ければ匷いほどその文は重芁である\end{enumerate}衚題はテキストの最も重芁な情報を䌝える衚珟であるためそれだけで最も簡朔な抄録になりえるが倚くの堎合それだけでは情報量が十分でない埓っお䞍足情報を補う文を遞び出すこずが必芁ずなるがそのような文は衚題ぞの盎接的な぀ながりたたは他の文を介しおの間接的な぀ながりが匷い文であるず考えられるこのような考え方に基づいお文から衚題ぞの぀ながりの匷さをその文の重芁床ずする文ず文の぀ながりの匷さを評䟡するために次の二぀の珟象に着目する\begin{enumerate}\item人称代名詞ず先行(代)名詞の前方照応\item同䞀蟞曞芋出し語による語圙的な぀ながり\end{enumerate}重芁文を遞択するために文間の぀ながりを解析する埓来の手法ずしおは1)接続衚珟を手がかりずしお修蟞構造を解析しその結果に基づいお文の重芁床を評䟡する手法\cite{Mase89,Ono94}や2)本皿ず同じく語圙的な぀ながりに着目した手法\cite{Hoey91,Collier94,FukumotoJ97,Sasaki93}がある文ず文を぀なぐ蚀語的手段には照応代甚省略接続衚珟の䜿甚語圙的な぀ながりがある\cite{Halliday76,Jelinek95}が接続衚珟の䜿甚頻床はあたり高くない\footnote{文献\cite{Halliday76}で調査された䞃線のテキストでは照応代甚省略接続衚珟の䜿甚語圙的な぀ながりの割合はそれぞれ32\%4\%10\%12\%42\%である\cite{Hoey91}}このため前者の手法には接続衚珟だけでは文間の぀ながりを解析するための手がかりずしおは十分でないずいう問題点がある埌者の手法では䜿甚頻床が比范的高い照応を手がかりずしお利甚しおいない
V21N03-03
日本においお倧孊入詊問題は孊力知力および知識力を問う問題ずしお定着しおいるこの倧孊入詊問題を蚈算機に解かせようずいう詊みが囜立情報孊研究所のグランドチャレンゞ「ロボットは東倧に入れるか」ずいうプロゞェクトずしお2011幎に開始された\cite{Arai2012}このプロゞェクトの䞭間目暙は2016幎たでに倧孊入詊センタヌ詊隓で東京倧孊の二次詊隓に進めるような高埗点を取るこずである我々はこのプロゞェクトに参画し2013幎床より倧孊入詊センタヌ詊隓の『囜語』珟代文の問題を解くシステムの開発に取り組んでいる次章で述べるように『囜語』の珟代文の蚭問の過半は{\bf傍線郚問題}ずよばれる蚭問である船口\cite{Funaguchi}が暗に指摘しおいるように『囜語』の珟代文の「攻略」の䞭心は傍線郚問題の「攻略」にある我々の知る限り倧孊入詊の『囜語』の傍線郚問題を蚈算機に解かせる詊みはこれたでに存圚しない\footnote{CLEF2013ではQA4MREのサブタスクの䞀぀ずしおEntranceExamsが実斜されそこではセンタヌ詊隓の『英語』の問題が䜿甚された}そのためこの皮の問題が蚈算機にずっおどの皋床むずかしいものであるかさえ䞍明であるこのような状況においおは色々な方法を詊すたえにたずは比范的単玔な方法でどのぐらいの正解率が埗られるのかを明らかにしおおくこずが重芁である本論文ではこのような背景に基づいお実斜した衚局的な手がかりに基づく解法の定匏化・実装・評䟡に぀いお報告する我々が実装したシステムの性胜は我々の圓初の予想を倧幅に䞊回り「評論」の傍線郚問題の玄半分を正しく解くこずができた以䞋本皿は次のように構成されおいるたず2章で倧孊入詊センタヌ詊隓の『囜語』の構成ずそれに含たれる傍線郚問題に぀いお説明する3章では我々が採甚した定匏化に぀いお述べ4章ではその実装に぀いお述べる5章では実斜した実隓の結果を瀺しその結果に぀いお怜蚎する最埌に6章で結論を述べる
V07N01-04
本皿では単語の矅列を意味で゜ヌトするずいろいろなずきに効率的でありか぀䟿利であるずいうこずに぀いお蚘述する\footnote{筆者は過去に間接照応の際に必芁ずなる名詞意味関係蟞曞の構築にこの意味゜ヌトずいう考え方を利甚すれば効率良く䜜成できるであろうこずを述べおいる\cite{murata_indian_nlp}}本皿ではこの単語を意味で゜ヌトするずいう考え方を瀺すず同時にこの考え方ず蟞曞階局シ゜ヌラスずの関係さらには倚芳点シ゜ヌラスに぀いおも論じるそこでは単語を耇数の属性で衚珟するずいう考え方も瀺し今埌の蚀語凊理のためにその考え方に基づく蟞曞が必芁であるこずに぀いおも述べおいるたた単語を意味で゜ヌトするず䟿利になるであろう䞻芁な䞉぀の䟋に぀いおも述べる
V06N05-04
倚蚀語話し蚀葉翻蚳システムの凊理には文法から逞脱した衚珟などを含めた倚様な衚珟を扱える頑健性円滑なコミュニケヌションのための実時間性原蚀語ず目的蚀語の様々なペアに適甚できる汎甚性が必芁である倚様な話し蚀葉衚珟をカバヌするために詳现な構文意味芏則を倧量に蚘述する芏則利甚型(rule-based)凊理は倚蚀語翻蚳にずっおは経枈的な手法でない䞀方甚䟋利甚型(example-based)凊理は翻蚳䟋の远加により翻蚳性胜を向䞊させおいく汎甚性の高い手法であるただし生デヌタに近い状態の翻蚳䟋をそのたた䜿うず入力文に類䌌する翻蚳䟋が存圚しない堎合が倚くなる翻蚳䟋を組み合わせお翻蚳結果を䜜り䞊げるには高床な凊理が必芁になるなどの問題が起こり倚様な衚珟に察しお高粟床の翻蚳を実珟するこずが困難になるそこで単玔な構文構造や意味構造ぞ加工した甚䟋を組み合わせお利甚すれば単玔な解析を䜿うこずによっお頑健性も汎甚性も高い翻蚳凊理が実珟できる筆者らはパタン照合(patternmatching)による構文解析ず甚䟋利甚型凊理を甚いた倉換䞻導型機械翻蚳(Transfer-DrivenMachineTranslation,以䞋TDMTず呌ぶ)を話し蚀葉の翻蚳手法ずしお提案し「囜際䌚議に関する問い合わせ䌚話」を察象ずする日英翻蚳にTDMTを適甚した~\cite{Furuse}しかしこの時点のTDMTは頑健性実時間性汎甚性においおただ問題があった文献\cite{Furuse}では倚様な衚珟をカバヌするために衚局パタンず品詞列パタンの䜿い分けパタンを適甚するための入力文の修正などを行なっおいた䟋えば名詞列に぀いおある堎合は耇合名詞を衚すのに品詞列パタンを照合させ別の堎合は助詞を補完しお衚局パタンを照合させおいたしかしどのようにパタンを蚘述すべきかどのような堎合にどのように入力文を修正すべきかなどの基準が䞍明瞭であったそのため誀った助詞を補完したり補完の必芁性を正確に刀別できなかったりする堎合があり倚蚀語翻蚳ぞ展開するための汎甚性に問題を残しおいたたた限られた長さの耇合名詞を品詞列パタンにより蚘述しおいたため任意の長さの耇合名詞を扱うこずができないなど頑健性にも問題があったさらに解析途䞭で構文構造候補を絞り蟌むこずができない構文解析アルゎリズムを採甚しおいたため構文的な曖昧性の倚い耇文などに察しお凊理時間が増倧するずいう実時間性の問題もあった本論文ではこれらの問題を解決するために衚局パタンのみを甚いた統䞀的な枠組でパタンの蚘述や照合入力文の修正を行なう構成玠境界解析(constituentboundaryparsing)を提案し構成玠境界解析を導入した新しいTDMTが倚蚀語話し蚀葉翻蚳~\cite{Furuse95,Yamamoto96}に察しお有効な手法であるこずを評䟡実隓結果により瀺すたた構成玠境界解析ではチャヌト法に基づくアルゎリズムで逐次的(left-to-right)に入力文の語を読み蟌んで解析途䞭で候補を絞り蟌みながらボトムアップに構文構造を䜜り䞊げるこずにより効率的な構文解析が行なえるこずも瀺す珟圚は「囜際䌚議に関する問い合わせ䌚話」よりも堎面状況が倚様である「旅行䌚話」を翻蚳察象ずし日英双方向日韓双方向などの倚蚀語話し蚀葉翻蚳システムを構築しおいるシステムは構成玠境界解析ず甚䟋利甚型凊理を組み合わせた新しいTDMTの枠組により倚様な衚珟の旅行䌚話文を話し手の意図が理解可胜な結果ぞ実時間で翻蚳するこずができるパタンや甚䟋を利甚する頑健な翻蚳手法ずしお原蚀語ず目的蚀語のCFG芏則を察応させたパタンを入力文に照合させる手法~\cite{Watanabe}詳现な構文意味芏則を利甚する翻蚳を䜵甚する手法なども提案されおいる~\cite{Brown,Kato,Shirai}前者は衚局語句だけでなく现かい属性を䜿っおパタンを蚘述するこずがありパタンの蚘述は必ずしも容易でないたた解析䞭で競合するCFG芏則が倚くなり凊理時間が増倧しやすい埌者は入力文がパタンや甚䟋にヒットすれば高品質の翻蚳結果を埗られるが倚様な入力文に察しお高いヒット率を実珟するのは容易ではないたた倚蚀語翻蚳ぞ展開する際に様々な蚀語ペアの翻蚳に察しお詳现な構文意味芏則をそれぞれ甚意するのも容易でないこれらの手法に比べおTDMTは衚局パタンのみの照合を行なうので実時間性の点で有利であるパタンの蚘述も容易でありパタンを組み合わせるこずにより他の翻蚳手法を䜵甚しなくおも倚様な入力文に察応でき頑健性においおも倚蚀語翻蚳を実珟する汎甚性においおも有利である以䞋2節で構成玠境界解析ず甚䟋利甚型凊理を組み合わせたTDMTの枠組3節でパタンによる構文構造の蚘述4節で構成玠境界解析による構文構造の導出5節で甚䟋利甚型凊理による最尀の原蚀語構文構造の決定法ず目的蚀語ぞの倉換6節で解析途䞭での構文構造候補の絞り蟌みに぀いお説明し7節で日英双方向ず日韓双方向の話し蚀葉翻蚳の評䟡実隓結果により本論文で提案するTDMTの有効性を瀺す
V22N05-01
ProjectNextNLP\footnote{https://sites.google.com/site/projectnextnlp/}は自然蚀語凊理(NLP)の様々なタスクの暪断的な誀り分析により今埌のNLPで必芁ずなる技術を明らかにしようずするプロゞェクトであるプロゞェクトでは誀り分析の察象のタスクが18個蚭定され「語矩曖昧性解消」はその䞭の1぀であるプロゞェクトではタスク毎にチヌムが圢成されチヌム単䜍でタスクの誀り分析を行った本論文では我々のチヌム「語矩曖昧性解消」のチヌムで行われた語矩曖昧性解消の誀り分析に぀いお述べる特に誀り分析の初期の段階で必芁ずなる誀り原因のタむプ分けに察しお我々がずったアプロヌチず䜜成できた誀り原因のタむプ分類に぀いお述べるなお本論文では耇数の誀り原因が同じず考えられる事䟋をグルヌプ化し各グルヌプにタむプ名を付ける凊理を「誀り原因のタむプ分け」ず呌びその結果䜜成できたタむプ名の䞀芧を「誀り原因のタむプ分類」ず呌ぶこずにする誀り分析を行う堎合(1)分析察象のデヌタを定める(2)その分析察象デヌタを各人が分析する(3)各人の分析結果を統合し各人が同意できる誀り原因のタむプ分類を䜜成するずいう手順が必芁である我々もこの手順で誀り分析を行ったが各人の分析結果を統合するこずが予想以䞊に負荷の高い䜜業であった統合䜜業では分析察象の誀り事䟋䞀぀䞀぀に察しお各分析者が䞎えた誀り原因を持ち寄っお議論し統合版の誀り原因を決定しなければならないしかし誀りの原因は䞀意に特定できるものではなくしかもそれを各自が独自の芖点でタむプ分けしおいるため名称や意味がばらばらな誀り原因が持ち寄られおしたい議論がなかなか収束しないためであったそこで我々は「各人が同意できる誀り原因のタむプ分類」を各分析者のどの誀り原因のタむプ分類ずも類䌌しおいる誀り原因のタむプ分類であるず考えこの統合をある皋床機械的に行うために各自が蚭定した誀り原因をクラスタリングするこずを詊みたたた本論文では「各分析者のどのタむプ分類ずも類䌌しおいる」こずに察し「代衚」ずいう甚語を甚いるこずにした぀たり我々が蚭定した目暙は「各分析者の誀り原因のタむプ分類を代衚する誀り原因のタむプ分類の䜜成」であるクラスタリングを行っおも目暙ずするタむプ分類を自動で䜜成できるわけではないがある皋床共通しおいる誀り原因を特定できそれらを元にクラスタリング結果を調敎するこずで目暙ずする誀り原因のタむプ分類が䜜成できるず考えた具䜓的には各自の蚭定した誀り原因を察応する事䟋を甚いおベクトル化しそれらのクラスタリングを行ったそのクラスタリング結果から統合版の誀り原因を蚭定しクラスタリング結果の埮調敎によっお最終的に9皮類の誀り原因を持぀統合版の誀り原因のタむプ分類を䜜成したこの9皮類の䞭の䞻芁な3぀の誀り原因により語矩曖昧性解消の誀りの9割が生じおいるこずが刀明した考察では誀り原因のタむプ分類間の類䌌床を定矩するこずで各分析者の䜜成した誀り原因のタむプ分類ず統合しお䜜成した誀り原因のタむプ分類が各分析者の芖点から䌌おいるこずを確認したこれは䜜成した誀り原因のタむプ分類が分析者7名のタむプ分類を代衚しおいるこずを瀺しおいるたた統合した誀り原因のタむプ分類ず各自の誀り原因のタむプ分類を比范しここで埗られた誀り原因のタむプ分類が暙準的であるこずも瀺した
V09N01-06
自然蚀語凊理の最倧の問題点は蚀語衚珟の構造ず意味の倚様性にある機械翻蚳の品質に関する分析結果麻野間ほか1999)によれば埓来の機械翻蚳においお期埅されるほどの翻蚳品質が埗られない最倧の原因は第に動詞や名詞に察する蚳語遞択が適切でないこず第に文の構造が正しく解析できないこずであるず蚀われおいるずころで日本語衚珟で蚳語遞択ず文の構造解析を共に難しくしおいる問題の䞀぀ずしお「もの」「こず」「の」などの抜象名詞の意味ず甚法の問題がある抜象名詞は高床に抜象化された実䜓抂念を衚す蚀葉で話者が察象を具䜓的な名詞で衚珟できないような堎合や明確にしたくないような堎合にも䜿甚される傟向を持ちその意味ず甚法は倚圩であるそのため埓来の機械翻蚳においおこれらの抜象名詞が適切に蚳される䟋はむしろ少ない孊校文法ではこれらの語の䞀郚を圢匏名詞ず呌んでいるがこれはそれらの語が実䜓抂念を衚すずいう名詞本来の機胜を越えお察象に察しお話者の抱いた埮劙なニュアンスを䌝えるような機胜を持ち文法䞊他の名詞ずは異なる甚法を有するこずを意味しおいる蚳語遞択の芳点から芋るず埓来動詞の蚳し分けでは結合䟡文法が有効であるこずが知られおおり倧芏暡な結合䟡パタヌン蟞曞池原ほか1997が開発されたこずによっおその翻蚳粟床は倧幅に向䞊したこれに察しお名詞の蚳し分けの研究ずしおは結合䟡文法で定矩された名詞の意味属性を甚いるこずの有効性を怜蚌した研究(桐柀ほか1997)や圢容詞に修食された名詞に぀いおの蚳し分けなどがあるが動詞の堎合に比べお埗られる効果は小さい名詞は動詞に比べおその皮類も倚く意味が倚圩である笠原ほか1997なかでも抜象名詞は本来の名詞ずしおの機胜のほか文法的にも倚圩な機胜を持぀ため個別に怜蚎する必芁があるず考えられる埓来の抜象名詞の研究ずしおは圢匏名詞「もの」の語圙的意味ず文法的意味の連続性を明らかにする目的でこれを他の抜象名詞「こず」ず「ずころ」を察比した研究(䜐々ほか1997)があるたた抜象名詞「こず」が「名詞のこず」の圢匏で䜿甚された堎合を察象に「こず」が意味的に省略可胜であるか吊かを述語の皮類によっお刀定する研究(笹栗金城1998)等もあるしかしこれらの研究では文䞭での意味的圹割に぀いおは怜蚎されおおらず埓っおたた英語衚珟ずの察応関係も明らかでないそこで本怜蚎では抜象床の高い皮類の名詞「の」「こず」「もの」「ずころ」「ずき」「わけ」を察象に文法的意味的甚法を分類し英語衚珟ずの察応関係を調べるこのうち名詞「の」は倚くの堎合その意味を倉えるこずなくより抜象床の䜎い名詞「こず」「もの」「ずころ」「ずき」「わけ」「ひず」に眮き換えられるこずが知られおいるこれに着目しお本皿では以䞋の段階に分けお怜蚎を行うたず単語「の」を察象にそれが抜象名詞であるか吊かを刀定するための条件を瀺し抜象名詞である堎合に぀いお他のどの抜象名詞に亀替可胜であるかを刀定する方法を怜蚎する次に皮類の抜象名詞「こず」「もの」「ずころ」「ずき」「わけ」を察象に文䞭での圹割に着目しお甚法を「語圙的意味の甚法」ず「文法的意味の甚法」に分け「文法的意味の甚法」をさらに「補助動詞的甚法」ず「非補助動詞的甚法」に分類するその埌衚珟圢匏ず意味の違いに着目しお文法的意味的甚法ず英語衚珟圢匏ずの察応衚を䜜成するたた埗られた察応衚を新聞蚘事の暙本デヌタに適甚しその適甚範囲ず適甚粟床を評䟡する
V26N01-08
近幎ニュヌラルネットワヌクに基づく機械翻蚳ニュヌラル機械翻蚳NMTは単玔な構造で高い粟床の翻蚳を実珟できるこずが知られおおり泚目を集めおいるNMTの䞭でも特に゚ンコヌダデコヌダモデルず呌ばれる゚ンコヌダ甚ずデコヌダ甚の2皮類のリカレントニュヌラルネットワヌク(RNN)を甚いる方匏が盛んに研究されおいる\cite{sutskever2014sequence}゚ンコヌダデコヌダモデルはたず゚ンコヌダ甚のRNNにより原蚀語の文を固定長のベクトルに倉換しその埌デコヌダ甚のRNNにより倉換されたベクトルから目的蚀語の文を生成する通垞RNNにはGatedRecurrentUnits(GRU)\cite{cho-EtAl:2014:EMNLP2014}やLongShort-TermMemoryLSTM)\cite{hochreiter1997long,gers2000learning}が甚いられるこの゚ンコヌダデコヌダモデルはアテンション構造を導入するこずで飛躍的な粟床改善を実珟した\cite{bahdanau2015,luong-pham-manning:2015:EMNLP}この拡匵した゚ンコヌダデコヌダモデルをアテンションに基づくNMT(ANMT)ず呌ぶANMTではデコヌダはデコヌド時に゚ンコヌダの隠れ局の各状態を参照し原蚀語文の䞭で泚目すべき単語を絞り蟌みながら目的蚀語文を生成するNMTが出珟するたで䞻流であった統蚈的機械翻蚳など機械翻蚳の分野では原蚀語の文目的蚀語の文たたはその䞡方の文構造を掻甚するこずで性胜改善が行われおきた\cite{lin2004path,DingP05-1067,QuirkP05-1034,LiuP06-1077,huang2006statistical}ANMTにおいおもその他の機械翻蚳の枠組み同様文の構造を利甚するこずで性胜改善が実珟されおいる䟋えばEriguchiら\cite{eriguchi-hashimoto-tsuruoka:2016:P16-1}はNMTによる英日機械翻蚳においお原蚀語偎の文構造が有甚であるこずを瀺しおいる埓来の文構造に基づくNMTのほずんどは事前に構文解析噚により解析された文構造を掻甚するそのため構文解析噚により解析誀りが生じた堎合その構造を利甚する翻蚳に悪圱響を及がしかねないたた必ずしも構文解析噚で解析される構文情報が翻蚳に最適ずは限らないそこで本論文では予め構文解析を行うこずなく原蚀語の文の構造を掻甚するこずでNMTの性胜を改善するこずを目指しCKYアルゎリズム\cite{Kasami65,Younger67}を暡倣したCNNに基づく畳み蟌みアテンション構造を提案するCKYアルゎリズムは構文解析の有名なアルゎリズムの䞀぀であり文構造をボトムアップに解析するCKYアルゎリズムではCKYテヌブルを甚いお動的蚈画法により効率的に党おの可胜な隣接する単語句の組み合わせを考慮しお文構造を衚珟しおいる提案手法はこのCKYアルゎリズムを参考にしCKYテヌブルを暡倣したCNNをアテンション構造に組み蟌むこずで原蚀語文䞭の党おの可胜な隣接する単語句の組み合わせに察するアテンションスコアを考慮した翻蚳を可胜ずする具䜓的には提案のアテンション構造はCKYテヌブルの蚈算手順ず同様の順序でCNNを構築し提案のアテンション構造を組み蟌んだANMTはデコヌド時にCKYテヌブルの各セルに察応するCNNの隠れ局の各状態を参照するこずにより泚目すべき原蚀語の文の構造隣接する単語句の組み合わせを絞り蟌みながら目的蚀語の文を生成するしたがっお提案のアテンション構造を組み蟌んだANMTは事前に構文解析噚による構文解析を行うこずなく目的蚀語の各単語を予枬するために有甚な原蚀語の構造を捉えるこずが可胜であるASPECの英日翻蚳タスク\cite{NAKAZAWA16.621}の評䟡実隓においお提案のアテンション構造を甚いるこずで埓来のANMTず比范しお1.43ポむントBLEUスコアが䞊昇するこずを瀺すたたFBISコヌパスにおける䞭英翻蚳タスクの評䟡実隓においお提案手法は埓来のANMTず同等もしくはそれ以䞊の粟床を達成できるこずを瀺す
V25N04-04
䜜文䞭における誀りの存圚や䜍眮を瀺すこずができる文法誀り怜出は第二蚀語孊習者の自己孊習ず語孊教垫の自動採点支揎においお有甚である䞀般的に文法誀り怜出は兞型的な教垫あり孊習のアプロヌチによっお解決可胜な系列ラベリングのタスクずしお定匏化できる䟋えばBidirectionalLongShort-TermMemory(Bi-LSTM)を甚いお英語の文法誀り怜出の䞖界最高粟床を達成しおいる研究\cite{rei-yannakoudakis:2016:P16-1}がある圌らの手法は蚀語孊習者コヌパスがネむティブが曞いた生コヌパスず比范しおスパヌスである問題に察凊するために事前に単語分散衚珟を倧芏暡なネむティブコヌパスで孊習しおいるしかしReiずYannakoudakisの研究を含む倚くの文法誀り怜出の研究においお甚いられおいる分散衚珟孊習のアルゎリズムのほずんどはネむティブコヌパスにおける単語の文脈をモデル化するだけであり蚀語孊習者に特有の文法誀りを考慮しおいない䞀方で単語分散衚珟に蚀語孊習者に特有の文法誀りを考慮するこずはより文法誀り怜出に特化した単語分散衚珟を䜜成可胜であり有甚であるず考えられるそこで我々は文法誀り怜出における単語分散衚珟の孊習に正誀情報ず文法誀りパタヌンを考慮する3぀の手法を瀺すただし3぀目の手法は最初に提案する2぀の手法を組み合わせたものである1぀目の手法は孊習者の誀りパタヌンを甚いお単語分散衚珟を孊習する\textbf{Errorspecificwordembedding}(EWE)である具䜓的には単語列䞭のタヌゲット単語ず孊習者がタヌゲット単語に察しお誀りやすい単語を入れ替え負䟋を䜜成するこずで正しい衚珟ず孊習者の誀りやすい衚珟が区別されるように孊習する2぀目の手法は正誀情報を考慮した単語分散衚珟を孊習する\textbf{Grammaticalityspecificwordembedding}(GWE)である単語分散衚珟の孊習の際にn-gramの正誀ラベルの予枬を行うこずで正文に含たれる単語ず誀文に含たれる単語を区別するように孊習するこの研究においお正誀情報ずは呚囲の文脈に照らしおタヌゲット単語が正しいたたは間違っおいるずいうラベルずする3぀目の手法はEWEずGWEを組み合わせた\textbf{Error\&grammaticalityspecificwordembedding}(E\&GWE)であるE\&GWEは正誀情報ず誀りパタヌンの䞡方を考慮するこずが可胜である本研究における実隓では英語孊習者䜜文の文法誀り怜出タスクにおいおE\&GWEで孊習した単語分散衚珟で初期化したBi-LSTMを甚いた結果䞖界最高粟床を達成したさらに我々は倧芏暡な英語孊習者コヌパスであるLang-8\cite{mizumoto-EtAl:2011:IJCNLP-2011}を䜿った実隓も行ったその結果文法誀り怜出においおノむズを含むコヌパスからは誀りパタヌンを抜出しお孊習するこずが有効であるこずが瀺された本研究の䞻芁な貢献は以䞋の通りである\begin{itemize}\item正誀情報ず文法誀りパタヌンを考慮する提案手法で単語分散衚珟を初期化したBi-LSTMを䜿いFirstCertificateinEnglish(FCE-public)コヌパス\cite{yannakoudakis-briscoe-medlock:2011:ACL-HLT2011}においお䞖界最高粟床を達成した\itemFCE-publicずNUCLEデヌタ\cite{dahlmeier2013building}にLang-8から抜出した誀りパタヌンを远加し単語分散衚珟を孊習するこずで文法誀り怜出の粟床が倧幅に向䞊するこずを瀺した\item実隓で䜿甚したコヌドず提案手法で孊習された単語分散衚珟を公開した\footnote{https://github.com/kanekomasahiro/grammatical-error-detection}\end{itemize}本皿ではたず第2章で英語孊習者䜜文における文法誀り怜出に関する先行研究を玹介する第3章では埓来の単語分散衚珟の孊習方法に぀いお述べる次に第4章では提案手法である正誀情報ず誀りパタヌンを考慮した単語分散衚珟の孊習モデルに぀いお説明するそしお第5章ではFCE-publicずNUCLEの評䟡デヌタであるCoNLLデヌタセットを䜿い提案手法を評䟡する第6章では文法誀り怜出モデルず孊習された単語分散衚珟における分析を行い最埌に第7章でたずめる
V16N05-02
\label{sec:Intro}怜玢゚ンゞン\textit{ALLTheWeb}\footnote{http://www.alltheweb.com/}においお英語の怜玢語の玄1割が人名を含むずいう報告\footnote{http://tap.stanford.edu/PeopleSearch.pdf}があるように人名は怜玢語ずしお怜玢゚ンゞンにしばしば入力されるしかしその怜玢結果ずしおはその人名を有する同姓同名人物に぀いおのWebペヌゞを含む長いリストが返されるのみである䟋えばナヌザが怜玢゚ンゞンGoogle\footnote{http://www.google.com/}に``WilliamCohen''ずいう人名を入力するずその怜玢結果にはこの名前を有する情報科孊の教授アメリカ合衆囜の政治家倖科医歎史家などのWebペヌゞが各人物の実䜓ごずに分類されおおらず混圚しおいるこうしたWeb怜玢結果における人名の曖昧性を解消する埓来研究の倚くは凝集型クラスタリングを利甚しおいる\cite{Mann03}\cite{Pedersen05}\cite{Bekkerman-ICML05}\cite{Bollegala06}しかし䞀般に人名の怜玢結果ではその䞊䜍に少数の同姓同名だが異なる人物のペヌゞが集䞭する傟向にあるしたがっお䞊䜍に順䜍付けされたペヌゞを皮文曞ずしおクラスタリングを行えば各人物ごずに怜玢結果が集たりやすくなりより正確にクラスタリングができるず期埅される以䞋本論文ではこのような皮文曞ずなるWebペヌゞを「seedペヌゞ」ず呌ぶこずにする本研究ではこのseedペヌゞを甚いた半教垫有りクラスタリングをWeb怜玢結果における人名の曖昧性解消のために適甚するこれたでの半教垫有りクラスタリングの手法は(1)制玄に基づいた手法(2)距離に基づいた手法の二぀に分類するこずができる制玄に基づいた手法はナヌザが付䞎したラベルや制玄を利甚しより正確なクラスタリングを可胜にする䟋えばWagstaffら\cite{Wagstaff00}\cite{Wagstaff01}の半教垫有り$K$-meansアルゎリズムでは``must-link''2぀の事䟋が同じクラスタに属さなければならないず``cannot-link''2぀の事䟋が異なるクラスタに属さなければならないずいう2皮類の制玄を導入しおデヌタのクラスタリングを行なうBasuら\cite{Basu02}もたたラベルの付䞎されたデヌタから初期の皮クラスタを生成しこれらの間に制玄を導入する半教垫有り$K$-meansアルゎリズムを提案しおいるたた距離に基づいた手法では教垫付きデヌタずしお付䞎されたラベルや制玄を満たすための孊習を必芁ずする䟋えばKleinら\cite{Klein02}の研究では類䌌した2点$(x_{i},x_{j})$間には``0''類䌌しおいない2点間には$(\max_{i,j}D_{ij})+1$ず蚭定した隣接行列を䜜成しおクラスタリングを行なうたたXingら\cite{Xing03}の研究では特城空間を倉換するこずでマハラノビス距離の最適化を行うさらにBar-Hillelら\cite{Bar-Hillel03}の研究では適切な特城には倧きな重みをそうでない特城には小さな重みを䞎えるRCA(RelevantComponentAnalysis)\cite{Shental02}により特城空間を倉換する䞀方我々の提案する半教垫有りクラスタリングではseedペヌゞを含むクラスタの重心の倉動を抑える点においお新芏性がある本論文の構成は次のずおりである\ref{sec:ProposedMethod}章では我々の提案する新たな半教垫有りクラスタリングの手法に぀いお説明する\ref{sec:Experiments}章では提案手法を評䟡するための実隓結果を瀺しその結果に぀いお考察する最埌に\ref{sec:Conclusion}章では本論文のたずめず今埌の課題に぀いお述べる
V09N05-06
「もさえでも$\cdots$」などのずりたお詞による衚珟は日本語の機胜語の䞭でも特有な䞀族である蚀語孊の角床からこの皮類の品詞の意味構文の特城に぀いお~\cite{teramura91,kinsui00,okutsu86,miyajima95}などの党般的な分析があるたた日䞭䞡蚀語の察照の角床から文献~\cite{wu87,ohkouchi77,yamanaka85}のような個別のずりたお詞に関する分析もあるしかしながら日䞭機械翻蚳の角床からは栌助詞を察象ずする研究はあるが~\cite{ren91a}ずりたお詞に関する研究は芋圓たらないずりたお詞はその意味䞊ず構文䞊の倚様さのために曎には䞭囜語ずの察応関係の耇雑さのために日䞭機械翻蚳においお曖昧さを匕き起こしやすい珟圚の日䞭垂販翻蚳゜フトでは取立お衚珟に起因する誀蚳蚳語遞択語順が倚く芋られる本論文は蚀語孊の偎の文献を参考にしながらずりたお詞に関する日䞭機械翻蚳の方法に぀いお考察したものであるすなわちずりたお詞により取り立おられる郚分ず述語郚の統語的意味的な特城によっおずりたお詞の意味の曖昧さを解消する方法を瀺しさらに同じ意味的な甚法でも察応する䞭蚳語が状況により異なる可胜性があるこずを考慮し䞭囜語偎で取り立おられる郚分の統語的意味的な特城及び関係する構文特城によっお蚳語を特定するための意味解析を行ったたたずりたお詞に察応する䞭蚳語の䜍眮をその蚳語の文法䞊の䜍眮の玄束ず取り立おられる郚分の構文䞊の成分などから特定する芏則を提案したたたこれらの翻蚳芏則を手䜜業により評䟡したなお本論文ではずりたお詞ずしお文献~\cite{kinsui00}が挙げおいる「もでもすらさえたでだっおだけのみばかりしかこそなどなんかなんおなんぞくらいは」の17個のうちの「も」「さえ」「でも」の䞉぀を怜蚎の察象ずした論文の構成は次の通りである第2章ではずりたお衚珟の特城ず䞭囜語ずの察応関係を述べ第3章ではずりたお衚珟の䞭囜語ぞの翻蚳方匏ずその方匏の構成の䞻芁な内容---意味解析ず語順芏則を説明する第4章では「さえ」「も」「でも」の翻蚳の手順を䟋文を甚いお瀺す第5章では手䜜業による翻蚳の評䟡実隓ず問題点の分析に぀いお述べ第6章では論文のたずめを述べる
V21N02-09
label{intro}近幎蚀語研究においお蚀語珟象を統蚈的に捉えるためコヌパスを甚いた研究が盛んに行われおいるコヌパスを甚いた研究は語法文法文䜓に関する研究\cite{oishi2009,koiso2009}語圙に関する研究\cite{tanomura2010}時代ごずの蚀語倉化を調査する通時的な研究\cite{kondo2012}倖囜語教育ぞ適甚する研究\cite{nakajo2006}など倚岐にわたるコヌパスを甚いる研究では新しい蚀語珟象を調査するには新しいコヌパスの構築が必芁ずなる倧芏暡なコヌパスを構築する堎合人手でのアノテヌションには限界があるため自動でアノテヌションをする必芁がある既存の蚀語単䜍や品詞䜓系を利甚できる堎合は既存のコヌパスや解析噚を利甚するこずにより他分野のコヌパスに察するアノテヌション䜜業を軜枛できる\cite{kazama2004}たた察象分野のアノテヌション枈みコヌパスがある皋床必芁なものの分野適応により解析噚の統蚈モデルを察象分野に適合するように調敎するこずで他分野のコヌパスに察しおも既存のコヌパスに察するものず同皋床の性胜でアノテヌションが可胜ずなる\cite{jing2007,neubig2011}しかし研究目的によっおは適切な蚀語単䜍や品詞䜓系が異なるため既存の蚀語単䜍や品詞䜓系が利甚できないこずもある䟋えば囜立囜語研究所の語圙調査では雑誌の語圙調査には$\beta$単䜍教科曞の語圙調査にはM単䜍ずいうようにどちらも圢態玠盞圓の単䜍ではあるが調査目的に応じお蚭蚈し甚いおいるこれらの単䜍の抂略は\cite{hayashi1982,nakano1998}に基づいおいるたた蚀語珟象に応じお異なる堎合もあり日本語話し蚀葉コヌパス\cite{csj}以䞋CSJず珟代日本語曞き蚀葉均衡コヌパス\cite{bccwj}以䞋BCCWJでは異なる蚀語単䜍や品詞䜓系が定矩されおいる新しい蚀語単䜍や品詞䜓系を甚いる堎合分野適応の利甚は難しく蟞曞やコヌパス解析噚を再構築する必芁があるこれらのうち蟞曞ずコヌパスは再利甚できるこずが少なく新たに構築する必芁がある解析噚に関しおは既存のものを改良するこずで察応できるこずが倚いもののどのような改良が必芁かは明らかではない本論文では蚀語単䜍や品詞䜓系の異なるコヌパスの解析に必芁ずなる解析噚の改良点を明らかにするためのケヌススタディずしお品詞䜓系の異なるCSJずBCCWJを利甚しお長単䜍解析噚を改良するCSJずBCCWJにはいずれも短単䜍ず長単䜍ずいう2皮類の蚀語単䜍がアノテヌションされおいる本論文ではこのうち長単䜍解析特有の誀りに着目しお改善点を明らかにするそのため短単䜍情報は適切にアノテヌションされおいるものず仮定しその䞊で長単䜍情報を自動でアノテヌションした堎合に生じる誀りを軜枛する方策に぀いお述べる評䟡実隓により提案手法の有効性を瀺し提案手法の異なる品詞䜓系ぞの適甚可胜性に぀いお考察する本論文の構成は以䞋の通りであるたず\ref{csj_bccwj_diff}章で長単䜍解析噚を改良するために重芁ずなるCSJずBCCWJの圢態論情報における盞違点に぀いお述べ\ref{luw_analysis}章ではCSJに基づいた長単䜍解析手法を説明しCSJずBCCWJの圢態論情報における盞違点に基づいた長単䜍解析手法の改良点に぀いお述べる\ref{exp}章では長単䜍解析手法の改良点の劥圓性を怜蚌し改良した長単䜍解析手法を評䟡する\ref{comainu}章では\ref{luw_analysis}章で述べた長単䜍解析手法を実装した長単䜍解析システムComainuに぀いお述べ\ref{conclusion}章で本論文をたずめる
V10N02-04
\label{sec:hajime}実際に䜿甚された文䟋を集めたコヌパスはコンピュヌタによっお怜玢できる圢で準備されるこずにより自然蚀語の研究者にずっお䟿利で重芁な資料ずしお利甚䟡倀が高たっおいるコヌパスの皮類ずしおは文䟋のみを集めた生コヌパス新聞蚘事など倚数がある文䟋を単語分けしお品詞情報などを付加したタグ付きコヌパスここでは{\bf品詞タグ付きコヌパス}ず呌ぶさらに文の構文情報を付加した解析枈みコヌパス\cite{EDR2001}\cite{KyouDai1997}の䞉皮類に分類される付加情報を持぀コヌパスは特にコンピュヌタによる自然語情報凊理においお重芖されおいるしかしその䜜成には察象蚀語の知識を持぀専門家を含む䜜成者の倚倧の時間ず手間を芁し䜜成を容易にしお量を揃えるこずが䞀぀の課題である最近日本語の叀兞をCD-ROMなどに収容する「電子化」の動きが盛んであるこれらの提䟛する叀兞テキストは生コヌパスずしお利甚できるさらに単語や品詞の条件による察話怜玢機胜を含むものがあるが通垞は品詞タグ付きコヌパスずしお利甚するこずができない぀たり叀兞文の品詞タグ付きコヌパスはほずんど公開されおいない日本の叀兞の研究者が埓来䜿甚しおきた研究補助手段ずしお玢匕資料がある特にいわゆる{\bf総玢匕}は「ある文献に出おくるすべおの事項・字句ずその所圚箇所を瀺す玢匕」\cite{Nikkoku2001}であり倚数の叀兞に察しお䜜成され利甚されおいる\cite{Kobayashi2000}総玢匕の倚くは単語ずその品詞の組からそれを含む文を参照できるなど蚀語の研究に必芁な情報を含みその情報内容は品詞タグ付きコヌパスに匹敵するしかし品詞タグ付きコヌパスは単語・品詞などによる怜玢機胜\cite{Oota1997}\cite{EDR1999}\cite{Suzuki1999}の実珟が可胜なほかに単語の列品詞の列単語ず品詞の察応などを網矅的に調べお統蚈的に凊理する統蚈的確率的蚀語凊理\cite{Kita1996}に利甚するこずができるこずが重芁である総玢匕は単語ず品詞からその本文での出珟箇所を䞎えるが単語や品詞の系列に関する情報を䞎えるこずはできないそこで叀兞の総玢匕を倉換し品詞タグ付きコヌパスを䜜成する方法を実珟し実際に平安時代の歌物語䞉篇\cite{UTA1994}ず日蚘五篇\cite{NIKKI1996}に぀いお実隓した品詞タグ付きコヌパスの圢匏は,基本的には{\bfEDR電子化蟞曞}の{\bf日本語コヌパス}\cite{EDR2001}の圢匏に埓った䜿甚した総玢匕資料は本文線ず玢匕線ずから成り埌者は単語の仮名衚蚘・挢字衚蚘・品詞情報を芋出しずしおその単語の本文での出珟䜍眮の党おを行番号のリストずしお䞎えおいる玢匕語は自立語・付属語を問わず党単語である倉換凊理の条件ず考慮事項は次の通りである総玢匕の掻甚語の芋出し衚蚘は終止圢で䞎えられその品詞情報ずしお掻甚型ず掻甚圢の名称ここでは未然圢などを「掻甚圢の名称」ず呌び「掻甚圢」は掻甚語が掻甚した具䜓的な文字列を瀺すものずするが䞎えられるので倉換機胜には掻甚衚の知識を保持したしかし凊理を簡単にするため単語蟞曞や単語間の接続可胜性などの文法知識は保持しないこずずした総玢匕は単語の出珟䜍眮情報を本文の行番号で䞎えるが品詞タグ付きコヌパスでは行内の単語䜍眮にタグを付ける必芁があるそこである単語の郚分文字列が他の単語の文字列ず䞀臎するこずがありこれらが同䞀行に出珟する堎合の行内の䜍眮決めの問題が生ずるこれに察凊するため䞀皮の最長䞀臎法を甚いた総玢匕の芋出しの挢字衚蚘がたさに挢字のみの衚珟であり送り仮名等の単語を構成する仮名文字郚分を含んでいないため本文ずの照合が完党には行なえないずいう問題に察しおは照合条件を緩める䞀皮の先読み凊理法を甚いたこれらの察凊によっおも照合が完党でない郚分に぀いおは倉換途䞭に人手によるチェックず修正を行なうこずずしたこの䜜業を容易にするため照合の䞍完党の郚分を瀺す䞭間結果を出力した総玢匕情報自䜓に誀りが皆無ではなくそのための照合倱敗もあり埗るがこれも人手修正の察象であるこの人手䜜業の結果を取入れお最終的なコヌパス圢匏の出力を行なうタグ付きの日本語コヌパスの䜜成䟋にはEDR電子化蟞曞の日本語コヌパス\cite{EDR2001}や京倧コヌパス\cite{KyouDai1997}があるこれらは品詞タグの他に構文情報を含む総玢匕からの品詞タグ付きコヌパスの䜜成に぀いおは発衚を芋ない欧州では{\bfコンコヌダンス}(concordance)ず呌ばれる玢匕資料が聖曞や叀兞䜜品に察しお䜜成されおおりKWIC(KeyWordInContext)圢匏で単語の䜿甚䟋ず所圚を瀺しおいるただし単語の品詞などの文法情報は䞎えられおいない\cite{Witten1999}そのため品詞タグ付きコヌパスの倉換には甚いられないず考えられる以䞋たず\ref{sec:Conc&Corpus}節で総玢匕ず品詞タグ付きコヌパスの抂芁を蚘し\ref{sec:trans}節で実隓に甚いた総玢匕ず品詞タグ付きコヌパスの内容・圢匏ず前者から埌者ぞの倉換方法を瀺し\ref{sec:result}節で倉換実隓の結果ずその怜蚎を蚘す最埌に\ref{sec:musubi}節でたずめず課題を蚘す
V09N03-02
蟞曞ベヌスの自然蚀語凊理ツヌルは高い粟床が期埅できる反面蟞曞未登録語の問題があるため統蚈情報を利甚しお蟞曞未登録語の抜出を行なう研究が盛んに行なわれおいる蟞曞未登録語はドメむン固有の語句ず考えるこずができ察象ドメむンの統蚈情報の利甚が有効である本皿ではドメむン固有の文字列の自動抜出で問題ずなるノむズを2方向のアプロヌチで解決する手法を提案する本手法は蟞曞ベヌスのツヌルに付加的な情報を半自動的に䞎えお蟞曞未登録語の抜出を行なうこずで凊理粟床の向䞊を図るものである本皿では圢態玠解析ツヌルに぀いお実隓を行なったが本手法は凊理内容やツヌルに特化したものではなくツヌルの改倉を䌎うものではない
V18N03-02
\label{sec:intro}語矩曖昧性解消は叀兞的な自然蚀語凊理の課題の䞀぀であり先行研究の倚くは教垫あり孊習により成果を挙げおきた\cite{Marquez04,Navigli09}しかし教垫あり孊習による語矩曖昧性解消においおはデヌタスパヌスネスが倧きな問題ずなる倚矩語の語矩がその共起語より定たるずいう仮定に基づけば䞀぀の倚矩語ず共起し埗る単語の皮類が数䞇を超えるこずは珍しくなくこの数䞇皮類のパタヌンに察応するために充分な語矩ラベル付きデヌタを人手で確保し教垫あり手法を適甚するのは珟実的でない䞀方で語矩ラベルが付䞎されおいないいわゆるラベルなしのデヌタを倧量に甚意するこずはりェブの発展孊術研究甚のコヌパスの敎備などにより比范的容易であるこのような背景から蚓緎デヌタず倧量のラベルなしデヌタを䜵甚しおクラス分類粟床を向䞊させる半教垫あり孊習たたは蚓緎デヌタを必芁ずしない教垫なし孊習による効果的な語矩曖昧性解消手法の確立は重芁であるず蚀える本皿では半教垫あり手法の䞀぀であるブヌトストラッピング法を取り䞊げ埓来のブヌトストラッピング法による語矩曖昧性解消手法の欠点に察凊した手法を提案するブヌトストラッピング法による語矩曖昧性解消においおは䞻にSelf-training自己蚓緎\cite{Nigam00b}ずCo-training共蚓緎\cite{Blum98}の二぀のアプロヌチがある\cite{Navigli09}たずこれらの手法に共通する手順を述べるず次のようになる\vspace{0.5\baselineskip}\begin{center}\begin{minipage}{0.85\hsize}\underline{䞀般的ブヌトストラッピング手順}\begin{description}\item[Step1]ラベルなしデヌタ$U$から事䟋$P$個をランダムに取り出し$U'$を䜜る\item[Step2]ラベル付きデヌタ$L$を甚いお䞀぀たたは二぀の分類噚に孊習させ$U'$の事䟋を分類する\item[Step3]Step2で分類した事䟋より分類噚毎に信頌性の高いものから順に$G$個を遞び$L$に加える\item[Step4]Step1から$R$回繰り返す\end{description}\end{minipage}\end{center}\vspace{0.5\baselineskip}Self-trainingずCo-trainingの違いは前者はStep2で甚いる分類噚は䞀぀であるのに察し埌者は二぀甚いる点にあるたたCo-trainingにおいおは二぀の独立した玠性集合を蚭定し各分類噚を䞀方の玠性集合のみを甚いお䜜成するCo-trainingにおいおこのように蚭定するのはStep3においお远加する事䟋を䞀方の玠性のみから決定するこずから远加事䟋のもう䞀方の玠性を芋たずき新しい芏則の獲埗が期埅できるためであるSelf-trainingずCo-trainingの欠点はいずれも性胜に圱響するパラメヌタが倚数存圚しか぀これらのパラメヌタを最適化する手段がないこずである具䜓的にはStep1のプヌルサむズ$P$,Step3の$L$に加える事䟋の個数$G$,手順の反埩回数$R$は党おパラメヌタでありタスクに合わせた調敎を必芁ずする本皿ではラベル付きデヌタずラベルなしデヌタを同時に掻甚し぀぀もパラメヌタ蚭定をほずんど䞍芁ずする新しい手法を提案する本手法はたずヒュヌリスティックず教垫あり孊習で構築した分類噚によるラベルなしデヌタの二段階の「分類」を行うここで「分類」ずは語矩曖昧性解消を行い語矩ラベルを付䞎するこずを意味する本皿では以埌特に断りがない限り分類ずはこの語矩ラベル付䞎のこずを指す二段階分類したラベルなしデヌタの䞭で条件を満たすデヌタはオリゞナルのラベル付きデヌタに加えられるその結果パラメヌタ蚭定がほが䞍芁なブヌトストラッピング的半教垫あり手法による語矩曖昧性解消を実珟するさらに远加するラベルなしデヌタの条件を倉えるこずで耇数の分類噚を䜜成しアンサンブル孊習するこずでパラメヌタの倉化に頑健な分類噚を生成する本皿の構成は以䞋の通りである\ref{sec:work}節にお関連研究および本研究の䜍眮付けを述べる\ref{sec:method}節にお提案手法およびその原理を䞊行しお述べる\ref{sec:exp}節におSemEval-2日本語タスク\cite{Okumura10}のデヌタセットに提案手法を適甚した実隓の結果を瀺す\ref{sec:conc}節にお結論を述べる
V08N04-03
自然蚀語をコンピュヌタで凊理するためには蚀語孊的情報に基づいお構文解析や衚局的意味解析を行うだけではなくわれわれが蚀語理解に甚いおいる䞀般的な知識圓該分野の背景的知識などの必芁な知識蚘憶を敎理し自然蚀語凊理技術ずしお利甚可胜な圢にモデル化するこずが重芁になっおいる䞀般性のある自然蚀語理解のために珟実䞖界で成り立぀知識を構造化した知識ベヌスが必芁でありそのためには人間がどのように蚀葉を理解しおいるかを調べる必芁があるず考えおいる初期の知識に関する研究では人間の蚘憶モデルの぀ずしお意味的に関係のある抂念をリンクで結んだ意味ネットワヌク・モデルが提案されおいるCollinsずLoftusは階局的ネットワヌクモデル\cite{Collins1969}を改良し意味的距離の考えを取り入れ掻性拡散モデルを提案した\cite{Collins1975}意味的距離をリンクの長さで衚し抂念間の関係の匷いものは短いリンクで結んでいるこのモデルによっお文の真停刀定に関する心理実隓や兞型性理論\cite{Rosch1975}に぀いお説明した倧芏暡な知識ベヌスの䟋ずしお電子化蟞曞があげられる日本ではコンピュヌタ甚電子化蟞曞ずしおEDR電子化蟞曞が構築されおいる\cite{Edr1990}WordNetはGeorgeA.Millerが䞭心ずなっお構築した電子化シ゜ヌラスで人間の蚘憶に基づいお心理孊的芋地から構造化されおいる\cite{Miller1993}EDR電子化蟞曞やWordNetは自然蚀語凊理分野などでもよく参照されおいる連想実隓は19䞖玀末から被隓者の粟神構造の把握など臚床怜査を目的ずしお行なわれおいる被隓者に刺激語を䞎えお語を自由に連想させ連想語の基準の䜜成・分析などの研究がある50幎代から臚床蚺断甚ずしおだけでなく蚀語心理孊などの分野も芖野にいれた研究が行なわれおいる梅本は210語の刺激語に察し倧孊生1000人の被隓者に自由連想を行ない連想基準衚を䜜成しおいる\cite{Umemoto1969}遞定された刺激語は蚀語孊習蚀語心理孊の研究などに圹立぀ような基本的単語ずしたた連想を甚いた他の研究ずの比范可胜性の保持も考慮にいれおいるしかし連想基準衚を発衚しおから長い幎月が経っおおり我々が日垞的に接する基本的単語も倉化しおいる本研究では小孊生が孊習する基本語圙の䞭で名詞を刺激語ずしお連想実隓を行い人間が日垞利甚しおいる知識を連想抂念蟞曞ずしお構造化したたた刺激語ず連想語の2぀の抂念間の距離の定量化を行なった埓来の電子化蟞曞は朚構造で衚珟され抂念の぀ながりは明瀺されおいるが距離は定量化されおおらず抂念間の枝の数を合蚈するなどのような朚構造の粒床に䟝存したアドホックなものであった今埌人間の蚘憶に関する研究や自然蚀語凊理情報怜玢などに応甚する際に抂念間の距離を定量化したデヌタベヌスが有甚になっおくるず考えおいる本論ではたず連想実隓の内容連想実隓デヌタ修正の方法集蚈結果に぀いお述べる次に実隓デヌタから埗られる連想語ず連想時間連想順䜍連想頻床の3぀のパラメヌタをもずに線圢蚈画法によっお刺激語ず連想語間の抂念間の距離の蚈算匏を決定する埗られた実隓デヌタから抂念間の距離を蚈算し連想抂念蟞曞を䜜成する連想抂念蟞曞は刺激語ず連想語をノヌドずした意味ネットワヌクの構造になっおいる次に連想抂念蟞曞から䞊䜍䞋䜍階局をなしおいる意味ネットワヌクの䞀郚を抜出二次元平面で抂念を配眮しおその特城に぀いお調べたたた既存の電子化蟞曞であるEDR電子化蟞曞WordNetず本論文で提案する連想抂念蟞曞の間で抂念間の距離の比范を行ない連想抂念蟞曞で求めた距離の評䟡を行なう
V20N05-05
『珟代日本語曞き蚀葉均衡コヌパス(BCCWJ)』囜立囜語研究所2011\nocite{NINJAL2011}の完成を受けお囜立囜語研究所では日本語の歎史をたどるこずのできる「通時コヌパス」の構築が進められおいる\footnote{NINJAL通時コヌパスプロゞェクトhttp://www.historicalcorpus.jp/}\cite{è¿‘è—€2012}コヌパスの高床な掻甚のために通時コヌパスに収録されるテキストにもBCCWJず同等の圢態論情報を付䞎するこずが期埅されるしかし埓来は十分な粟床で叀文\footnote{本皿では様々な時代・文䜓・ゞャンルの歎史的な日本語資料を総称しお「叀文」ず呌ぶ}の圢態玠解析を行うこずができなかった残された歎史的資料は有限であるずはいえその量は倚く䞻芁な文孊䜜品に限っおも手䜜業で敎備できる量を倧きく超えおいるたた均質なタグ付けのためには機械凊理が必須である本研究の目的は通時コヌパス構築の基盀ずしお掻甚するこずのできるような歎史的資料の圢態玠解析を実珟するこずである通時コヌパスに収録されるテキストは時代・ゞャンルが幅広いため必芁性の高い分野から解析に着手する必芁がある明治時代の文語論説文ず平安時代の仮名文孊䜜品は残されたテキスト量が倚いうえ日本語史研究の䞊でも䟡倀が高いこずからこれらを察象に96\%以䞊の粟床での圢態玠解析を実珟するこずを目指すそしお他の時代・分野の資料の解析に掻かすために各皮条件䞋での解析粟床の比范を行い歎史的資料を日本語研究甚に十分な粟床で解析するために必芁な孊習甚コヌパスの量を確認し゚ラヌの傟向を調査する本研究の䞻芁な貢献は以䞋の通りである\begin{itemize}\item珟代語甚のUniDicをベヌスに芋出し語の远加を行っお叀文甚の蟞曞デヌタを䜜成した\item新たに叀文のコヌパスを䜜成し既公開のコヌパスずずもに孊習甚コヌパスずしおMeCabを甚いたパラメヌタ孊習を行い圢態玠解析甚のモデルを䜜成した\item同蟞曞を単語境界・品詞認定・語圙玠認定の各レベルで評䟡し語圙玠認定のF倀で0.96以䞊の実甚的な粟床を埗たたた同蟞曞に぀いお未知語が存圚する堎合の解析粟床を実隓により掚枬しその堎合でも実甚的な粟床が埗られるこずを確認した\item同蟞曞の孊習曲線を描き叀文を察象ずした圢態玠解析に必芁なコヌパス量が5〜10䞇語であるこず5,000語皋床の少量であっおも専甚の孊習甚コヌパスを䜜成するこずが有効であるこずを確認した\item高頻床゚ラヌの分析を行い特に係り結びに起因するものは珟状の解析噚で甚いおいる局所的な玠性では察凊できないものであるこずを確認した\end{itemize}
V08N01-08
最近様々な音声翻蚳が提案されおいる\cite{Bub:1997,Kurematsu:1996,Rayner:1997b,Rose:1998,Sumita:1999,Yang:1997,Vidal:1997}.これらの音声翻蚳を䜿っお察話を自然に進めるためには,原蚀語を解析しお埗られる蚀語情報の他に蚀語倖情報も䜿う必芁がある.䟋えば,察話者\footnote{本論文では,2者間で䌚話をするこずを察話ず呌び,その察話に参加する者を察話者ず呌ぶ.すなわち,察話者は話し手ず聞き手の䞡者のこずを指す.}に関する情報(瀟䌚的圹割や性別等)は,原蚀語を解析するだけでは取埗困難な情報であるが,これらの情報を䜿うこずによっお,より自然な察話が可胜ずなる.蚀語倖情報を利甚する翻蚳手法は幟぀か提案されおいる.䟋えば,文献\cite{Horiguchi:1997}では,「spokenlanguagepragmaticinformation」を䜿った翻蚳手法を,たた,文献\cite{Mima:1997a}では,「situationalinformation」を䜿った手法を提案しおいる.䞡文献ずも蚀語倖情報を利甚した手法であり,文献\cite{Mima:1997a}では机䞊評䟡もしおいるが,実際の翻蚳システムには適甚しおいない.蚀語倖情報である「pragmaticadaptation」を実際に人ず機械ずのむンタヌフェヌスぞの利甚に詊みおいる文献\cite{LuperFoy:1998}もあるが,これも音声翻蚳には適甚しおいない.これら提案の党おの蚀語倖情報を実際の音声翻蚳䞊で利甚するには課題が倚くあり,解決するのは時間がかかるず考えられる.そこで,本論文では,以䞋の理由により,䞊蚘蚀語倖情報の䞭でも特に話し手の圹割(以降,本論文では瀟䌚的圹割のこずを圹割ず蚘述する)に着目し,実際の音声翻蚳に容易に適甚可胜な手法に぀いお述べる.\begin{itemize}\item音声翻蚳においお,話し手の圹割にふさわしい衚珟で喋ったほうが察話は違和感なく進む.䟋えば,受付業務で音声翻蚳を利甚した堎合,「受付」\footnote{本論文では,察話者の圹割である「受付」をサヌビス提䟛者,すなわち,銀行の窓口,旅行䌚瀟の受付,ホテルのフロント等のこずを意味し,「客」はサヌビス享受者を意味しおいる.}が『䞁寧』に喋ったほうが「客」には自然に聞こえる.\item音声翻蚳では,そのむンタヌフェヌス(䟋えば,マむク)によっお,察話者が「受付」か吊かの情報が容易に誀りなく入手できる.\end{itemize}本論文では,倉換ルヌルず察蚳蟞曞に,話し手の圹割に応じたルヌルや蟞曞゚ントリヌを远加するこずによっお,翻蚳結果を制埡する手法を提案する.英日翻蚳においお,旅行䌚話の未蚓緎(ルヌル䜜成時に参照しおいない)23䌚話(344発声\footnote{䞀床に喋った単䜍を発声ず呌び,䞀文で完結するこずもあり,耇数の文ずなるこずもある.})を察象に実隓し,『䞁寧』衚珟にすべきかどうかずいう芳点で評䟡した.その結果,䞁寧衚珟にすべき発声に察しお,再珟率が65\%,適合率が86\%ずなった.さらに,再珟率ず適合率を䞋げた原因のうち簡単な問題を解決すれば,再珟率が86\%,適合率が96\%になるこずを机䞊で確認した.したがっお,本手法は,音声翻蚳を䜿っお自然な察話を行うためには効果的であり実珟性が高いず蚀える.以䞋,2章で『話し手の圹割』ず『䞁寧さ』に぀いおの調査,3章で本手法の詳现に぀いお説明し,4章で『話し手の圹割』が「受付」の堎合に関する実隓ずその結果に぀いお述べ,本手法が音声翻蚳においお有効であるこずを瀺す.5章で,音声翻蚳における蚀語倖情報の利甚に぀いお,たた,他の蚀語察ぞの適甚に぀いお考察し,最埌に6章でたずめる.なお,本論文は,文献\cite{Yamada:2000}をもずにさらに調査怜蚎し,たずめたものである.
V22N05-02
2000幎以降の自然蚀語凊理(NLP)の発展の䞀翌を担ったのはWorldWideWeb以降WebずするであるWebを倧芏暡テキストコヌパスず芋なしそこから知識や統蚈量を抜出するこずで圢態玠解析~\cite{Kaji:2009,sato2015mecabipadicneologd}構文解析~\cite{Kawahara:05}固有衚珟抜出~\cite{Kazama:07}述語項構造解析~\cite{Komachi:10,Sasano:10}機械翻蚳~\cite{Munteanu:06}など様々なタスクで粟床の向䞊が報告されおいるこれらはWebがNLPを高床化した事䟋ず蚀える同時に誰もが発信できるメディアずいう特性を掻かしWebならではの新しい研究分野も圢成された評刀情報抜出~\cite{Pang:2002}がその代衚䟋であるさらに近幎ではTwitterやFacebookなどの゜ヌシャルメディアが爆発的に普及したこずで自然蚀語凊理技術をWebデヌタに応甚し人間や瀟䌚をWebを通しお「知ろう」ずする詊みにも関心が集たっおいる゜ヌシャルメディアのデヌタには(1)倧芏暡(2)即時性(3)個人の経隓や䞻芳に基づく情報などこれたでの蚀語デヌタには芋られなかった特城がある䟋えば「熱が出たので病院で怜査をしおもらったらむンフル゚ンザA型だった」ずいう投皿からこの投皿時点即時性で発蚀者は「むンフル゚ンザに眹った」ずいう個人の経隓を抜出し倧芏暡な投皿の䞭からこのような情報を集玄できればむンフル゚ンザの流行状況を調べるこずができるこのようにNLPでWeb䞊の情報をセンシングするずいう研究は地震怜知~\cite{Sakaki:10}疟病サヌベむランス~\cite{Culotta:2010}を初めずしお遞挙結果予枬株䟡予枬など応甚領域が広がっおいる倧芏暡なりェブデヌタに察しお自然蚀語凊理技術を適甚し瀟䌚の動向を迅速か぀倧芏暡に把握しようずいう取り組みは察象ずするデヌタの性質に匷く䟝拠するそのためより䞀般的な他の自然蚀語凊理課題に転甚できる知芋や芁玠技術を抜出するこずが難しいそこでProjectNextNLP\footnote{https://sites.google.com/site/projectnextnlp/}ではNLPのWeb応甚タスク(WebNLP)を立ち䞊げ次のゎヌルの達成に向けお研究・議論を行った\begin{enumerate}\item゜ヌシャルメディア䞊のテキストの蓄積を自然蚀語凊理の方法論で分析し人々の行動意芋感情状況を把握しようずするずき珟状の自然蚀語凊理技術が抱えおいる問題を認識するこず\item応甚事䟋䟋えば疟患状況把握の誀り事䟋の分析から自然蚀語凊理で解くべき䞀般的な耇数の応甚事䟋にたたがっお適甚できる課題を敎理するこずある応甚事䟋の解析粟床を向䞊させるにはその応甚における個別の事䟋・蚀語珟象に察応するこずが近道かもしれないしかし本研究では耇数の応甚事䟋に適甚できる課題を芋出しその課題を新しいタスクずしお切り出すこずで゜ヌシャルメディア応甚の解析技術のモゞュヌル化を目指す\item(2)で芋出した個別の課題に察しお最先端の自然蚀語凊理技術を適甚し新しいタスクに取り組むこずで自然蚀語凊理の゜ヌシャルメディア応甚に関する基盀技術を発展させるこず\end{enumerate}本論文ではNLPによる゜ヌシャルリスニングを実甚化した事䟋の1぀であるツむヌトからむンフル゚ンザや颚邪などの疟患・症状を認識するタスク第\ref{sec:used-corpus}章を題材に珟状の自然蚀語凊理技術の問題点を怜蚎する第\ref{sec:analysis}章では既存手法の誀りを分析・䜓系化しこの結果から事実性の解析状態を保有する䞻䜓の刀定が重芁か぀䞀般的な課題ずしお切り出せるこずを説明する第\ref{sec:factuality}章では事実性解析の本タスクぞの貢献を実隓的に調査しその分析から事実性解析の課題を議論する第\ref{sec:subject}章では疟患・症状を保有する䞻䜓を同定するサブタスクに察する取り組みを玹介するさらに第\ref{sec:factandsub}章では事実性解析ず䞻䜓解析を組み合わせた結果を瀺すその埌第\ref{sec:relatedworks}章で関連研究を玹介し最埌に第\ref{sec:conclusion}章で本論文の結論を述べる
V07N04-03
近幎の電子化テキストの増倧にずもないテキスト自動芁玄技術の重芁性が高たっおいる芁玄を利甚するこずでより少ない劎力や時間でテキストの内容を把握したりそのテキストの党文を参照する必芁があるかどうかを刀定できるようになるためテキスト凊理にかかる人間の負担を軜枛させるこずができる芁玄は䞀般にその利甚目的に応じお元テキストの代わりずなるような芁玄(informativeな芁玄)ずテキストの党文を参照するかどうかの刀定等党文を参照する前の段階で利甚する芁玄(indicativeな芁玄)に分けられるこずが倚い\cite{Oku:99:a}このうちindicativeな芁玄に぀いおは近幎情報怜玢システムが広く普及したこずにより怜玢結果を提瀺する際に利甚するこずが利甚法ずしお泚目されるようになっおきおいる芁玄を利甚するこずでナヌザは怜玢結果のテキストが怜玢芁求に察しお適合しおいるかどうかをテキスト党文を芋るこずなく玠早く正確に刀定できるようになる䞀般に情報怜玢システムを利甚する際にはナヌザは自分の関心を怜玢芁求ずいう圢で衚わしおいるため提瀺される芁玄も元テキストの内容のみから䜜成されるgenericな芁玄より怜玢芁求を反映しお䜜成されるものの方が良いず考えられる本皿では我々が以前提案した語圙的連鎖に基づくパッセヌゞ抜出手法\cite{Mochizuki:99:a}が情報怜玢システムでの利甚を想定した怜玢芁求を考慮した芁玄䜜成手法ずしお利甚できるこずを瀺す語圙的連鎖\cite{Morris:91}ずは語圙的結束性\cite{Halliday:76}を持぀語の連続のこずである語圙的連鎖はテキスト䞭に耇数存圚し各連鎖の範囲ではその連鎖の抂念に関連する話題が述べられおいる\cite{okumura:94a,Barzilay:97}我々の手法ではこの語圙的連鎖の情報を利甚するこずで怜玢芁求ず匷く関連したテキスト䞭の郚分を抜出できるため情報怜玢システムでの利甚に適した芁玄が䜜成できるたた怜玢芁求ず関連する郚分を䞀たずたりのパッセヌゞずしお埗るため連続性のある芁玄が䜜成できる我々の手法によっお䜜成される芁玄の有効性を確かめるために情報怜玢タスクに基づいた芁玄の評䟡方法\cite{Miike:94,Hand:97,Jing:98,Mani:98:a,tombros:98:b,Oku:99:a}を採甚し実隓を行なう実隓では耇数の被隓者に芁玄ず怜玢芁求を提瀺し被隓者は芁玄を元に各テキストが怜玢芁求に適合するかどうかを刀定する芁玄は被隓者の適合性刀定の粟床タスクにかかった時間および刀定に迷った際に党文を参照した回数などに基づいお評䟡されるたた芁玄の読み易さに関する評䟡も合わせお行なう我々の芁玄䜜成手法ず怜玢芁求を考慮したいく぀かの埓来の芁玄䜜成手法\cite{tombros:98:b,shiomi:98:a,hasui:98:a}怜玢芁求を考慮しないいく぀かの芁玄䜜成手法および党文タむトルのみの合わせお10皮類の手法を比范する実隓を行なうたたタスクに基づく芁玄の評䟡は最近になっお採甚され始めた新しい評䟡方法であり詊行錯誀の段階にあるそのため今回の評䟡実隓の過皋で芳察されたタスクに基づく評䟡方法に関する問題点や留意すべき点に぀いおもいく぀かのポむントから分析し報告する以䞋\ref{sec:sumpas}節では我々の語圙的連鎖型パッセヌゞ抜出法に基づく芁玄䜜成に぀いお述べ\ref{sec:examination}節では実隓方法に぀いお説明し\ref{sec:kekkakousatsu}節で結果の考察をする最埌に\ref{sec:conc}節でタスクに基づく評䟡方法に関する問題点や留意すべき点に぀いお述べる
V13N03-03
自然蚀語は倚様性・曖昧性芏則性ず䟋倖性広範性・倧芏暡性語圙・文法の経時倉化などの性質を持っおいる自然蚀語解析システムはこれらの性質をアプリケヌションが芁求するレベルで旚く扱う必芁があるなかでも倚様性・曖昧性ぞの察応すなわち圢態玠構文意味文脈などの各皮レベルにおける組合せ的な数の曖昧性の䞭からいかにしお正しい解釈を認識するかがシステム構築䞊最も重芁な課題である\begin{figure}[b]\begin{center}\epsfile{file=\myfigdir/COM自然蚀語解析システムのモデル.eps,scale=0.7}\end{center}\myfiglabelskip\caption{自然蚀語解析システムのモデル}\label{fig:NLAnalysisModel}\end{figure}䞀般に自然蚀語解析システム(以䞋システムず省略する)は入力文に察しお可胜な解釈の仮説を生成し{\bf仮説生成知識}の適甚ありえない仮説を棄华したり({\bf制玄知識}の適甚)仮説に察する順䜍付けを行ったり{\bf遞奜知識}の適甚するこずで入力文に察する解析結果(文解釈ずなる構造)を求める図\ref{fig:NLAnalysisModel}がこのモデルを瀺しおいる文の解釈は仮説蚘述䜓系により芏定される仮説空間に存圚しそれぞれが実䞖界においお正解解釈◎:correct可胜解釈○:plausible䞍可胜解釈×:implausibleに分類できる仮説生成知識が可胜な仮説集合を生成する制玄知識は仮説空間内の仮説が可胜か䞍可胜かを匁別し遞奜知識は仮説空間内の仮説の順䜍付けを行う\footnote{制玄知識は可胜性れロの遞奜知識ずもいえる䜆し制玄知識の適甚は解釈の枝仮りであり蚈算機凊理の芳点からは倧きな差異がある}仮説生成・制玄知識はシステムが受理可胜な文の範囲すなわちシステムの察象文カバレッゞを芏定する仮説生成・制玄・遞奜知識は圢態玠構文意味ずいった各レベルにおいお存圚しシステムの性胜はこれらの総合ずしお決定されるず考えられる䟋えば各レベルの遞奜知識がそれぞれ異なった解釈を支持するずいう競合が生じるため粟床良く文解釈を行うにはこれらを総合的に刀断する必芁がある\cite{Hirakawa89a}このようにシステム蚭蚈においおは「生成\footnote{簡略のため「仮説生成知識」を単に「生成知識」ず衚珟する}・制玄・遞奜知識をどのように扱うか」{\bf知識適甚の課題}「倚レベルの知識をどのように融合するか」{\bf倚レベル知識の課題}ずいう぀の課題が存圚する生成・制玄知識は正文ず非文ずを匁別(あるいは正文のみを生成)するいわゆる蚀語孊の文法知識に盞圓する埓来蚀語孊からの知芋を掻甚しながら蚈算機凊理を前提ずした各皮の文法フレヌムワヌクが研究されおきおいる文法フレヌムワヌクは文の構造解釈を蚘述する解釈構造蚘述䜓系を基盀ずしお構築されるがこれらには句構造䟝存構造意味グラフ論理匏など様々ものが提案されおいる䞀方遞奜知識に぀いおは意味プリファレンスの扱い\cite{Wilks75}を始めずしお叀くから倚くの研究がなされおいるが音声認識凊理から自然蚀語凊理ぞの導入が始たった統蚈的手法が単語系列から文脈自由文法䟝存文法などぞず適甚範囲(解釈蚘述空間)を拡倧・発展させ広くシステムに利甚されるようになっおきおいる䟋えば句構造をベヌスの枠組みずしお文脈自由文法LFG\cite{Kaplan89,Riezler02}HPSG\cite{Pollard94,Tsuruoka04},CCG\cite{Steedman00,Clark03}など\footnote{解析結果ずしお䟝存構造を出力したりする堎合もあるがここでは解析のベヌスずなっおいる解釈蚘述空間で分類しおいる}たた䟝存構造をベヌスずした枠組みずしお確率䟝存文法\cite{Lee97},係り受け解析\cite{Shudo80,Ozeki94,Hirakawa01,Kudo05_j},制玄䟝存文法(以降CDGず蚘述する)\cite{Maruyama90,Wang04}LinkGrammar\cite{Sleator91,Lafferty92}など文法フレヌムワヌクず統蚈手法の融合が広範に行われおいるこのように文法フレヌムワヌクの研究は生成・制玄知識を察象ずした研究から統蚈ベヌスの遞奜知識の扱いぞず進展し統蚈的手法は語系列句構造䟝存構造ぞず適甚範囲を拡倧し融合され生成・制玄・遞奜知識党䜓の統合のベヌスが敎っおきおいる倚レベルの知識の融合ずいう芳点では基本的に単䞀の解釈蚘述空間に基づくアプロヌチず耇数の解釈蚘述空間に基づくアプロヌチがある単䞀の文脈自由文法䟝存文法などは前者の兞型であるDCG\cite{Pereira80}やBUP\cite{Matsumoto83}などは文脈自由文法をベヌスにしおいるが拡匵条件が蚘述可胜であり䟋えば意味的な制玄ずいった異レベルの知識を句構造ずいう぀の解釈蚘述空間をベヌスずしながら融合するこずができるCDGでは䟝存構造をベヌスにしお構文的な制玄を含む任意の制玄条件を単項制玄項制玄ずいう枠組みで蚘述できるようにしおいる\cite{Maruyama90}LFGはc-structure(句構造)ずf-structure(機胜構造)の皮類のレむダを有し機胜スキヌマにより機胜構造に関する制玄条件が蚘述可胜である\cite{Kaplan89}たた統蚈ベヌスのアプロヌチにおいおは句構造情報だけではなく句のヘッドやその䟝存関係情報の利甚が有効であるこずが刀明し句構造情報ず䟝存構造情報を統合刀断するモデルが利甚されおいる\cite{Carroll92,Eisner96b,Collins99,Charniak00,Bikel04}PDGは耇数の解釈蚘述空間に基づくアプロヌチを取っおおり埌に述べるように耇数の解釈蚘述空間で察応付けられた圧瞮共有デヌタ構造をベヌスに倚レベルの知識の融合を行っおいる本皿ではPDGのモデル・抂芁に぀いお述べた埌PDGで採甚しおいる句構造ず䟝存構造ずいう皮類の䞭心的共有デヌタ構造であるヘッド付き統語森(HPF:HeadedParseForest)䟝存森(DF:DependencyForest)に぀いお構築法を瀺しそれらに完党性ず健党性が成立するこずを瀺すたた䟋文解析実隓によりPDGの振る舞いや特城に぀いおも考察を加える
V17N04-04
\label{section:introduction}近幎FrameNet~\shortcite{Baker:98}やPropBank~\shortcite{Palmer:05}などの意味圹割付䞎コヌパスの登堎ず共に意味圹割付䞎に関する統蚈的なアプロヌチが数倚く研究されおきた~\shortcite{marquez2008srl}意味圹割付䞎問題は述語—項構造解析の䞀皮であり文䞭の述語ずそれらの項ずなる句を特定しそれぞれの項のための適切な意味タグ意味圹割を付䞎する問題である述語ず項の間の意味的関係を解析する技術は質問応答機械翻蚳情報抜出などの様々な自然蚀語凊理の応甚分野で重芁な課題ずなっおおり近幎の意味圹割付䞎システムの発展は倚くの研究者から泚目を受けおいる~\shortcite{narayanan-harabagiu:2004:COLING,shen-lapata:2007:EMNLP-CoNLL2007,moschitti2007esa,Surdeanu2003}\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{17-4ia5f1.eps}\end{center}\caption{PropBankずFrameNetにおける動詞{\itsell}{\itbuy}に察するフレヌム定矩の比范}\label{framenet-propbank}\end{figure}これらのコヌパスは文䞭の単語䞻に動詞が{\bfフレヌム}ず呌ばれる特定の項構造を持぀ずいう考えに基づく図~\ref{framenet-propbank}に䟋ずしおFrameNetずPropBankにおける{\itsell}ず{\itbuy}の二぀の動詞に関するフレヌム定矩を瀺す各フレヌムはそれぞれのコヌパスで特定の名前を持ちその項ずしおいく぀かの意味圹割を持぀たた意味圹割はそれぞれのフレヌムに固有の圹割ずしお定矩される䟋えばPropBankのsell.01フレヌムの圹割{\itsell.01::0}ずbuy.01フレヌムの圹割{\itbuy.01::0}は別の意味圹割でありたた䞀芋同じ蚘述(Seller)の぀いた{\itsell.01::0}ず{\itbuy.01::2}もたた別の圹割ずいうこずになるこれはFrameNetに぀いおも同様である意味圹割がフレヌムごずに独立に定矩されおいる理由は各フレヌムの意味圹割が厳密には異なる意味を垯びおいるからであるしかしこの定矩は自動意味圹割付䞎の方法論にずっおやや問題である䞀般的に意味圹割付䞎システムは教垫付き孊習の枠組みで蚭蚈されるが意味圹割をフレヌムごずに现分化しお甚意するこずはコヌパス䞭に事䟋の少ない圹割が倧量に存圚する状況を招き孊習時の疎デヌタ問題を匕き起こす実際にPropBankには4,659個のフレヌム11,500個以䞊の意味圹割が存圚しフレヌムあたりの事䟋数は平均12個ずなっおいるFrameNetでは795個のフレヌム7,124個の異なった意味圹割が存圚し圹割の玄半数が10個以䞋の事䟋しか持たないこの問題を解決するには類䌌する意味圹割を䜕らかの指暙で汎化し共通点のある圹割の事䟋を共有する手法が必芁ずなる埓来研究においおもフレヌム間で意味圹割を汎化するためのいく぀かの指暙が詊されおきた䟋えばPropBank䞊の意味圹割付䞎に関する倚くの研究では意味圹割に付加されおいる数字タグ({\itARG0-5})が汎化ラベルずしお利甚されおきたしかし{\itARG2}--{\itARG5}でたずめられる意味圹割は統語的意味的に䞀貫性がなくこれらのタグは汎化指暙ずしお適さないずいう指摘もある\shortcite{yi-loper-palmer:2007:main}そこで近幎では䞻題圹割統語構造の類䌌性などの異なる指暙を利甚した意味圹割の汎化が研究されおいる~\shortcite{gordon-swanson:2007:ACLMain,zapirain-agirre-marquez:2008:ACLMain}FrameNetでは意味圹割はフレヌム固有のものであるが同時にこれらの意味圹割の間には型付きの階局関係が定矩されおいる図\ref{fig:frame-hierarchy}にその抜粋を瀺すここでは䟋えば{\itGiving}フレヌムず{\itCommerce\_sell}フレヌムは継承関係にありたたこれらのフレヌムに含たれる圹割にはどの圹割がどの圹割の継承を受けおいるかを瀺す察応関係が定矩されおいるこの階局関係は意味圹割の汎化に利甚できるず期埅できるがこれたでの研究では肯定的な結果が埗られおいない~\shortcite{Baldewein2004}したがっおFrameNetにおける圹割の汎化も重芁な課題ずしお持ち䞊がっおいる~\shortcite{Gildea2002,Shi2005ppt,Giuglea2006}\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{17-4ia5f2.eps}\caption{FrameNetのフレヌム階局の抜粋}\label{fig:frame-hierarchy}\end{center}\end{figure}意味圹割の汎化を考える際の重芁な点は我々が意味圹割ず呌んでいるものが皮類の異なるいく぀かの性質を持ち合わせおいるずいうこずである䟋えば図~\ref{framenet-propbank}におけるFrameNetの圹割{\itCommerce\_sell::Seller}ず{\itCommerce\_buy::Seller}を考えおみたずきこれらは「販売者」ずいう同䞀語圙で説明出来るずいう点では同じ意味的性質を持ち合わせおいるが䞀方で動䜜䞻性ずいう芳点でみるず{\itCommerce\_sell::Seller}は動䜜䞻であるが{\itCommerce\_buy::Seller}は動䜜䞻性を持っおいないこのように意味圹割はその特城を単に䞀぀の芳点から纏めあげられるものではなくいく぀かの指暙によっお異なる説明がされるものであるしかしこれたでに提案されおきた汎化手法では䞀぀の識別モデルの䞭で異なる指暙を同時に甚いおこなかったたたもう䞀぀の重芁なこずはこれたでに利甚されおきたそれぞれの汎化指暙が意味圹割のどのような性質を捉えその結果ずしおどの皋床正確な圹割付䞎に結び぀いおいるかを明らかにすべきだずいうこずであるそこで本研究ではFrameNetPropBankの二぀の意味圹割付䞎コヌパスに぀いお異なる蚀語孊的芳点に基づく新たな汎化指暙を提案しそれらの汎化指暙を䞀぀のモデルの䞭に統合出来る分類モデルを提案するたた既存の汎化指暙及び新たな汎化指暙に察しお実隓に基づいた现かな分析を䞎え各汎化指暙の特城的効果を明らかにするFrameNetにおける実隓ではFrameNetが持぀フレヌムの階局関係圹割の蚘述子句の意味型さらにVerbNetの䞻題圹割を利甚した汎化手法を提案しこれらの指暙が意味圹割分類の粟床向䞊に貢献するこずを瀺すPropBankにおける実隓では埓来より汎化手法ずしお議論の䞭心にあったARGタグず䞻題圹割の効果の違いを゚ラヌ分析に基づいお正確に分析するたたより頑健な意味圹割の汎化のためにVerbNetの動詞クラス遞択制限意味述語を利甚した䞉぀の新しい汎化手法を提案しその効果に぀いお怜蚌する実隓では我々の提案する党おの汎化指暙に぀いおそれぞれが䜎頻床或いは未知フレヌムに察する頑健性を向䞊させるこずを確認したたた耇数の汎化指暙の混合モデルが意味圹割分類の粟床向䞊に貢献するこずを確認した党指暙の混合モデルはFrameNetにおいお党䜓の粟床で$19.16\%$の゚ラヌ削枛F1Macro平均で$7.42\%$の向䞊を達成しPropBankにおいお党䜓の粟床で$24.07\%$の゚ラヌ削枛未知動詞に察するテストで$26.39\%$の゚ラヌ削枛を達成した
V15N02-01
label{sec:hajime}自然蚀語凊理においおはタグ付けや文曞分類をはじめずするさたざたな分類タスクにおいお分類噚が出力するクラスに確信床すなわちクラス所属確率を付䞎するこずは有甚である䟋えば自動分類システムがより倧きなシステムの䞀郚を構成し自動分類結果が別のシステムに自動入力されるような堎合にクラス所属確率は重芁な圹割を果たすこの䟋ずしおブログ蚘事に察しおさたざたな芳点から付けられたタグ耇数をナヌザに衚瀺するシステムにおいおタグを自動的に付䞎する際にクラス所属確率が閟倀より䜎いタグに぀いおは排陀するこずが有効な堎合がある~\cite{Ohkura06}.同様に手曞き文字認識システムによる分類結果が蚀語モデルのようなドメむン知識を組み蟌んだシステムの入力である堎合もクラス所属確率が甚いられおいる~\cite{Zadrozny02}.たた自動的にタグ付けされた事䟋のうち誀分類されたものを人手により蚂正したい堎合にすべおの事䟋をチェックするのは倧きなコストがかかるがクラス所属確率が䜎いものほど䞍正解である可胜性が高いず仮定しクラス所属確率が閟倀を䞋回る事䟋のみを蚂正するこずにすれば効率的な䜜業が行えるさらに自動分類結果が人間の意思決定を支揎する堎合においおはクラス所属確率は刀断の根拠を䞎える䟋えば高橋らは瀟䌚調査においお自由回答で収集される職業デヌタを該圓する職業コヌドに自動分類し~\cite{Takahashi05a,Takahashi05c},䞊䜍5䜍たでに予枬されたクラスを候補ずしお画面に提瀺するシステムNANACOシステムを開発した~\cite{Takahashi05b}.NANACOシステムは我が囜の䞻芁な瀟䌚調査であるJGSSJapaneseGeneralSocialSurveys;日本版総合的瀟䌚調査\kern-0.5zw\footnote{\texttt{http://jgss.daishodai.ac.jp/}.JGSSプロゞェクトはシカゎ倧孊NORC(theNationalOpinionResearchCenter)におけるGSSプロゞェクトの日本版であり囜際比范分析を可胜にするために日本の瀟䌚や態床行動に関する調査項目を有する}やSSM調査SocialStratificationandSocialMobilitySurvey;瀟䌚階局ず瀟䌚移動調査\kern-0.5zw\footnote{\texttt{http://www.sal.tohoku.ac.jp/coe/ssm/index.html}.1995幎から10幎ごずに実斜されおいる「仕事ず暮らしに関する」党囜調査である}などに利甚されおいるがシステムを利甚したコヌダから提瀺された各クラスに぀いおどの皋床確からしいかを瀺すクラス所属確率を付䞎しおほしいずいう芁望が出されおいる\footnote{NANACOシステムが適甚されるたびにコヌダによるシステム評䟡を行っおいる}最埌にクラス所属確率はEMアルゎリズムにおいおも有甚である䟋えば語の曖昧性解消においおあるドメむンで蚓緎された分類噚を別のドメむンのコヌパス甚に調敎するために甚いられたEMアルゎリズムにおいおクラス所属確率は粟床の向䞊に圹立぀こずが報告されおいる~\cite{Chan06}.事䟋$x$があるクラス$c$に所属するクラス所属確率$P$は2倀分類倚倀分類のいずれにおいおも$P(x\in{c}|x)$で衚される\footnote{クラス所属確率$P$の別の定矩ずしお$P(\overrightarrow{\rmX}_{i},X_{i}\in{C_{j}}|\overrightarrow{\rmV}_{j},T_{j},S,I)$で衚される堎合もあるただし$\overrightarrow{\rmX}_{i}$は事䟋$X_{i}$を蚘述する属性のベクトル$C_{j}$はクラス$j$,$\overrightarrow{\rmV}_{j}$は確率密床関数を具䜓化するパラメヌタ集合$T_{j}$は確率密床関数の数匏$S$は蚱容される確率密床関数$\overrightarrow{\rmV}_{j}$,$T$の空間$I$は明確には衚珟されない暗黙の情報を衚す~\cite{Cheeseman96}.}このようなクラス所属確率の意味からは1぀の事䟋が耇数のクラスに所属するマルチラベル分類の可胜性があっおもよく~\cite{erosheva05},たたある事䟋の党クラスに察するクラス所属確率の掚定倀の総和が$1$である必芁もない~\cite{Canters02}\footnote{さらにCarreiras(2005)らにおいおは$n$個の分類噚のバギングにより生成された分類噚においおクラス所属確率の掚定倀ずしおそれぞれのクラスごずに各分類噚におけるクラス所属確率の掚定倀の平均をそのたた甚いおいる~\cite{Carreiras05}.}.しかしもしシングルラベル分類で党クラスに察するクラス所属確率の掚定倀を求めるこずができればその総和が$1$になるように正芏化するこずが可胜であるこのようなクラス所属確率は「正芏化されたクラス所属確率」ずよばれ~\cite{Cheeseman96},事埌確率ず考えるこずができる察象ずする分類問題をシングルラベルずしお扱う堎合本来は正芏化されたクラス所属確率を甚いる必芁があるず考えられるしかし本皿においおは事䟋が泚目するクラスに所属するか吊かずいう問題に察する関心によりそれぞれのクラスを独立に扱うため䞀郚の実隓を陀き基本的には正芏化されたクラス所属確率を甚いない実際には今回の実隓では正芏化を行わないクラス所属確率の掚定倀の総和の平均はほが1に等しくたた限定された実隓の結果ではあるが\footnote{3.2.2節および4.2.2節においお報告を行う}本皿における提案手法に関しおは正芏化を行わない堎合は正芏化された堎合ずほが同様かやや劣る結果であるため本皿における結論は正芏化されたクラス所属確率を甚いた堎合にはさらなる説埗性をも぀ず考えられる\footnote{この理由は既存の方法に関しおは正芏化を行う堎合の方が正芏化を行わない堎合より結果が悪いためであるただし䞀般化するにはさらなる実隓が必芁である}クラス所属確率の掚定は分類噚が出力するスコア分類スコアに基づいお行われる非垞に単玔には䟋えばナむヌブベむズ分類噚や決定朚では分類スコアが$[0,1]$の倀をずるために分類スコアをそのたた甚いるこずができるたたサポヌトベクタヌマシン(SVM)のように分類スコアが$[0,1]$の倀をずらない堎合でも最倧倀や最小倀を利甚しお確率倀に倉換するこずは容易である\footnote{䟋えば分類スコアが$f$の堎合$(f-min)/(max-min)$~\cite{Mizil05}たたは$(f+max)/2*max$~\cite{Zadrozny02}により$[0,1]$の倀に倉換するこずが可胜であるここで$max$,$min$はそれぞれ分類スコアの最倧倀最小倀を衚す}.しかしこのようにしお埗られた掚定倀は実際の倀から乖離するこずが倚いこの理由は䟋えばナむヌブベむズ分類噚が出力する確率倀は0たたは1に近い極端な倀をずるこずが倚いためにこの倀をそのたたクラス所属確率ずするず䞍正確になるためである\footnote{Zadroznyらによればナむヌブベむズ分類噚が出力する確率はその倧小関係を甚いた事䟋のランキングをうたく行うこずはできる}~\cite{Zadrozny02}.たた決定朚においおは少なくずもナむヌブベむズ分類噚の堎合ず同様の確率倀の偏りおよびリヌフに関連する蚓緎事䟋数が少ない堎合に分散が倧きいずいう2぀の問題\footnote{床数が少ないこずによる信頌性の䜎さが原因である}があるが刈り蟌みによっおも確率倀の改善は期埅できないためクラス所属確率の掚定倀ずしおは䜿えない~\cite{Zadrozny01b}.SVMにおいおも分類スコアずしお甚いられる分離平面からの距離が事䟋がクラスに所属する皋床に正確には比䟋しない~\cite{Zadrozny02}ために単玔な倉換では正確な倀を掚定しにくいしたがっおクラス所属確率の正確な倀を掚定する方法に぀いおの研究が必芁である.\begin{table}[b]\begin{center}\caption{ビニングによる方法においお参照される正解率の䟋}\raisebox{1zw}[0pt][0pt]{ナむヌブベむズ分類噚を利甚しビンが3個の堎合}\par\label{bining1}\input{01table01.txt}\end{center}\end{table}これたでにいく぀かの方法が提案されおいるが代衚的なものにPlattの方法~\cite{Platt99}やZadroznyらにより提案された方法~\cite{Zadrozny01a,Zadrozny01b,Zadrozny02,Zadrozny05}があるPlattの方法ではSVMにおける分離平面からの距離を分類スコアずしこの倀をシグモむド関数を利甚しお$[0,1]$区間の倀に倉換しおクラス所属確率倀の掚定倀ずする図~\ref{Platt}における実線䟋えば蚓緎事䟋により図~\ref{Platt}の実線で衚されるような倉換匏が埗られおいる堎合にある事䟋の分類スコアが1.5であればこの事䟋のクラス所属確率は0.9であるず蚈算されるしかしPlattの方法では分類噚やデヌタセットによっおはうたく掚定できない堎合があるずしお~\cite{Bennett00,Zadrozny01b},Zadroznyらは決定朚やナむヌブベむズ分類噚に察しおいく぀かの方法を提案した~\cite{Zadrozny01a,Zadrozny01b}.このうちナむヌブベむズ分類噚に適甚した「ビニングによる方法」は泚目に倀するビニングによる方法は蚓緎事䟋を分類スコアの順に゜ヌトしお等サンプルごずに「ビン」にたずめ各ビンごずに正解率を蚈算しおおいたものをクラス所属確率ずしお利甚する衚~\ref{bining1}を参照のこず衚の䞊段の数倀斜䜓は各ビンにおける分類スコアの範囲䞋段の数倀は各ビンの正解率を衚すすなわち評䟡事䟋の分類スコアから該圓するビンを参照しそのビンの正解率を評䟡事䟋のクラス所属確率の掚定倀ずする䟋えば蚓緎事䟋により衚~\ref{bining1}が䜜成されおいる堎合に未知の事䟋の分類スコアが0.6であればこの事䟋のクラス所属確率は0.46であるず掚定されるZadroznyらはビニングによる方法には最適なビンの個数を決定するのが困難であるずいう問題があるずしお次にIsotonic回垰による方法を提案した~\cite{Zadrozny02}.Isotonic回垰による方法もビニングによる方法ず同様に蚓緎事䟋を分類スコアの順に゜ヌトするこずが前提条件であるがビンずしおたずめずに事䟋ごずに確率正解の堎合1,䞍正解の堎合0を付ける点が異なる確率倀は初期倀1たたは0で開始されるが分類スコアず単調関係を保぀ようになるたで修正が繰り返され最終的に定たった倀を正解率ずする衚~\ref{Isotonic1}を参照のこず衚の䞊段の数倀斜䜓は各事䟋の分類スコア䞋段の数倀は各事䟋の正解率を衚す評䟡事䟋のクラス所属確率は評䟡事䟋の分類スコアず等しい分類スコアをも぀事䟋の正解率を参照しこの倀を掚定倀ずする䟋えば蚓緎事䟋により衚~\ref{Isotonic1}が䜜成されおいる堎合に未知の事䟋の分類スコアが0.8であればこの事䟋のクラス所属確率は0.5であるず掚定される.\begin{table}[b]\begin{center}\caption{Isotonic回垰による方法においお参照される正解率の䟋SVMを利甚し事䟋数が10の堎合}\label{Isotonic1}\input{01table02.txt}\end{center}\end{table}これたでに提案された方法\footnote{これらの方法に぀いおの詳しい解説はこの埌2節で行う}はいずれも2倀分類を想定しおいるためにクラス所属確率の掚定には掚定したいクラスの分類スコアのみを甚いるしたがっお文曞分類でしばしば甚いられる倚倀分類に察しおも分類スコアを単独に甚いお掚定する2倀分類に分解する方法が怜蚎された~\cite{Zadrozny02,Zadrozny05}.すなわち倚倀分類をいったん2倀分類の組に分解しそれぞれの組で2倀分類ずしお掚定したクラス所属確率の倀を最埌に統合調敎する倚倀分類を2倀分類に分解するにはall-pairs(one-versus-one)およびone-against-all(one-versus-rest)の2぀の方法があるがZadroznyらは分解する方法そのものに粟床の違いがないこずを実隓により瀺した䞊で実隓においおはいずれの堎合もone-against-allを甚いた各組の2倀分類における掚定倀を統合する方法ずしおはone-against-allにより分解した各組クラスの数ず等しいにおいお掚定した倀の合蚈が1になるようにそれぞれの掚定倀を正芏化する方法がよい結果を瀺したこずを報告した\footnote{Zadroznyらが掚定倀を統合する方法ずしお提案した他の方法に぀いおは2.3節で述べる}~\cite{Zadrozny02}.たたZadroznyらによる最新の統合方法はさらに単玔でone-against-allにより分解した2倀分類の各組においお掚定したクラス所属確率をそのたたそのクラスに぀いおの掚定倀ずする\footnote{ただしこの掚定は$\text{分類クラスの数}-{1}$個に察しお行い残りの1クラスに぀いおはこれらの掚定倀を合蚈したものを1から匕いた倀を掚定倀ずする}~\cite{Zadrozny05}.倚倀分類に぀いおの掚定方法に぀いおはZadroznyらの研究以倖になく䟋えばCaruanaらによるクラス所属確率の掚定方法の比范~\cite{Mizil05}においおも2倀分類を察象ずしおおり倚倀分類に察しおはZadroznyらの文献~\cite{Zadrozny02}の玹介にずどたっおいるしかし倚倀分類は2倀分類の堎合ず異なり予枬されるクラスは分類スコアの絶察的な倧きさではなく盞察的な倧きさにより決定されるためにクラス所属確率は掚定したいクラスの分類スコアだけでなく他のクラスの分類スコアにも䟝存するず考えられるしたがっお倚倀分類においおは掚定したいクラス以倖のクラスの分類スコアも甚いるこずが有効であるず思われる本皿は倚倀分類における任意のクラスに぀いおのクラス所属確率を耇数の分類スコア特に掚定したいクラスず第1䜍のクラスの分類スコアを甚いおロゞスティック回垰により高粟床に掚定する方法を提案する本皿ではたた耇数の分類スコアを甚いおクラス所属確率を掚定する別の方法ずしお「正解率衚」衚~\ref{accuracy_table1}を参照のこず衚の最巊列ず最䞊段の数倀斜䜓はそれぞれ第1䜍ず第2䜍に予枬されたクラスに察する分類スコアの範囲それ以倖の数倀は、第1䜍のクラスに぀いおの正解率を衚すを利甚する方法も提案する正解率衚を利甚する方法ずは各分類スコアのなす空間を等区間䟋えば0.5に区切っお「セル」\footnote{正解率衚は倚次元を想定するためにビンではなくセルの語を甚いるこずにする}を䜜成し各セルに぀いお正解率を蚈算した衚を甚意しお参照する方法である䟋えば「正解率衚」を利甚する方法においお蚓緎事䟋により衚~\ref{accuracy_table1}が䜜成されおいる堎合未知の事䟋においお第1䜍に予枬されたクラスの分類スコアが0.8,第2䜍に予枬されたクラスの分類スコアが$-0.6$であればこの事䟋の第1䜍のクラスに察するクラス所属確率は0.67であるず掚定されるしかしもし第2䜍に予枬されたクラスの分類スコアが$-0.2$たたは0.3であれば第1䜍のクラスに぀いおのクラス所属確率の掚定倀はそれぞれ0.53たたは0.38のようにより小さな倀になるこのように提案手法は既存の方法ず異なり掚定したいクラス所属確率に関連するず思われる別のクラス䟋えば第2䜍のクラスの分類スコアを盎接利甚するこずでより正確な掚定を行うこずが可胜になる\begin{table}[b]\begin{center}\hangcaption{耇数の分類スコアを甚いた正解率衚の䟋SVMを利甚し第1䜍ず第2䜍のクラスの分類スコアを甚いた堎合}\label{accuracy_table1}\input{01table03.txt}\end{center}\end{table}以䞋次節で関連研究に぀いお述べた埌3節ではたず第1䜍に予枬されたクラスのクラス所属確率を耇数の分類スコアを甚いお掚定する方法を提案し実隓を行う4節では3節で埗られた結論を第2䜍以䞋の任意のクラスに察しお拡匵する方法を提案し実隓を行う最埌にたずめず今埌の課題に぀いお述べる
V24N01-01
日本は2007幎に高霢化率が21.5\%ずなり「超高霢瀟䌚」になった\cite{no1}䞖界的に芋おも高霢者人口は今埌も増加するず予想されおおり認知症治療や独居高霢者の孀独死が倧きな問題ずなっおいるたた若い䞖代においおも孊校でのいじめや䌚瀟でのストレスなどにより粟神状態を厩すずいった問題が起きおいるこのような問題を防ぐ手段ずしおカりンセリングや傟聎が有効であるず蚀われおいる\cite{no2}しかし高霢者の介護職は人手䞍足でありたた家庭内においおも身近にか぀気軜に傟聎しおもらえる人がいるずは限らないこのような背景のもず本論文では音声察話ロボットのための傟聎察話システムを提案する我々は介護斜蚭や病院あるいは家庭に存圚する音声察話ロボットが傟聎機胜を有するこずにより䞊蚘の問題の解決に貢献できるず考えおいる傟聎ずは話を聎いおいるこずを䌝え盞手の気持ちになっお共感を瀺し぀぀より倚くのこずを話せるように支揎する行為であり聎き手は衚1に挙げる話し方をするこずが重芁であるずされる\cite{no3,no4,no5}たた傟聎行為の䞀぀ずしお回想法が普及しおいる回想法ずはアメリカの粟神科医Butlerによっお1963幎に提唱されたものであり\cite{no6}過去の思い出に受容的共感的に聞き入るこずで高霢者が自分自身の人生を再評䟡し心理的な安定や蚘憶力の改善をはかるための心理療法である\cite{no7}本論文はこの回想法による傟聎を行う音声察話システムの実珟を目指す\begin{table}[b]\caption{傟聎においお重芁ずされる話し方}\label{table:1}\input{01table01.txt}\end{table}音声察話システムずしお音声認識率の向䞊やスマヌトフォンの普及などを背景にAppleのSiri\cite{no8}やYahoo!の音声アシスト\cite{no9}NTTドコモのしゃべっおコンシェル\cite{no10}ずいった様々な音声アプリケヌションが登堎し䞀般のナヌザにも身近なものになっおきた単語単䜍の音声入力や䞀問䞀答型の音声察話によっお情報怜玢を行うタスク指向型察話システムに関しおはある䞀定の性胜に達したず考えられる\cite{no11}しかしながらこれらの音声察話システムは音声認識率を高く保぀ためにナヌザが話す内容や発声の仕方単語に区切るなどを制限しおいる䞀方で雑談察話のような達成すべきタスクを蚭定しない非タスク指向型察話システムも倚く提案されおおり(Tokuhisa,Inui,andMatsumoto2008;BanchsandLi2012;Higashinaka,\linebreakImamura,Meguro,Miyazaki,Kobayashi,Sugiyama,Hirano,Makino,andMatsuo2014;\linebreakHigashinaka,Funakoshi,Araki,Tsukahara,Kobayashi,andMizukami2015)\nocite{no12,no13,no14,no15}傟聎察話システムも提案されおいる傟聎察話システムの先行研究ずしおHanらの研究\cite{no16,no17}および倧竹らの研究がある\cite{no18,no19}これらの研究はいずれも察話システムによる傟聎の実珟を目的ずしおおり5W1H型の疑問文による問い返しe.g.,Usr:ずっおも矎味しかったよ⇒Sys:䜕が矎味しかったのや固有名詞に関する知識ベヌスに基づく問い返し(e.g.,Usr:ILikeMessi.⇒Sys:WhatisMessi'sPosition?)あるいは評䟡衚珟蟞曞を甚いた印象掚定法による共感応答e.g.,Usr:寒いしあたり炬燵から出たくないね⇒Sys:炬燵は暖かいよねなどの生成手法が提案されおいるHanら倧竹らの研究は傟聎察話システムの実珟を目的ずしおいる点においお我々ず同様であるしかしながらこれらの研究はテキスト入力を前提ずしおいるため音声入力による察話システムぞ適甚する際には音声認識誀りぞの察応ずいう課題が残る傟聎のような聞き圹察話システムの先行研究ずしおは目黒らの研究がある\cite{no20,no21,no22}この研究では人同士の聞き圹察話ず雑談を収集しそれぞれの察話における察話行為の頻床を比范・分析しさらに聞き圹察話の流れをナヌザ満足床に基づいお制埡する手法を提案しおいるただしこの研究の目的は人ず同様の察話制埡の実珟でありたたカりンセリングの偎面を持぀傟聎ではなく日垞䌚話においおナヌザが話しやすいシステムの実珟を目指しおいる点で我々ず異なるたた山本暪山小林らの研究\cite{no23,no24,no25,no26,no27}は察話盞手の画像や音声から䌚話ぞの関心床を掚定し関心床が䜎い堎合は話題提瀺に関心床が高い堎合は傟聎に切り替えるこずで雑談を継続させる発話間の共起性を甚いお音声の誀認識による䞍適切な応答を䜎枛する工倫も導入しおいるさらに病院のスタッフず患者間の察話から察話モデル隣接ペアを甚いた病院での実蚌実隓を行っおおりロボットずの察話の䞀定の有効性を瀺しおいるしかしながら傟聎時においお生成される応答は「単玔盞槌」「反埩盞槌」「質問」の3皮類でありナヌザ発話䞭のキヌワヌドを抜出しお生成されるためナヌザ発話䞭に感情衚珟がない堎合にe.g.,Usr:混雑しおいたよ傟聎においお重芁ずされる「共感応答」e.g.,Sys:それは残念でしたねは扱っおいない同様に戊堎の兵士らの心のケアを目的ずした傟聎察話システムSimCoachや意思決定のサポヌトをするSimSenseiずいう察話システムも構築されおいる\cite{no28,no29}SimCoachやSimSenseiはCGによるAgent察話システムで発話内容に合わせた豊かな衚情や頷きを衚珟するこずで人間ずのより自然な察話を実珟しおいる点も特城である我々は察話システムの機胜を回想法をベヌスずした傟聎に特化するこずにより音声認識や応答生成のアルゎリズムをシンプル化し察話が砎綻するこずなく継続し高霢者から若者たで満足感を感じさせるシステムの実珟を目指すYamaguchiらKawaharaらは傟聎察話システムがナヌザ発話に察しお傟聎に適した盞槌を生成する手法ずその有効性に぀いお報告しおいる\cite{no30,no34}具䜓的には人同士の傟聎時の察話で生じる盞槌を察象ずしお盞槌が持぀先行発話ずの関係を分析しそれに基づいお盞槌生成の圢態韻埋を決定する手法を怜蚎した結果ずしお先行発話の境界のタむプや構文の耇雑さに応じお盞槌を倉えるこずや先行発話の韻埋的特城ず同調するように韻埋的特城を制埡するこずの有効性を述べおいる盞槌の生成ではタむミング圢態韻埋が重芁であるが今回のシステムでは適切な内容の応答生成による察話の継続ず満足感の評䟡を目的ずしおいる本論文の貢献は音声認識誀りを考慮した䞊で傟聎時に重芁な応答の生成を可胜にする手法の提案および提案手法が実装されたシステムの有効性を応答正解率の芳点ず100人芏暡の被隓者実隓による察話継続時間ず䞻芳評䟡による満足床の芳点で評䟡した点である本論文の構成は次のようになっおいる第2章で本傟聎察話システムの抂芁を述べる第3,4,5章は本察話システムの機胜である音声認識および認識信頌床刀定郚問い返し応答生成郚共感応答生成郚に関する実装に関しお第6章で評䟡実隓ず結果に぀いお説明し第7章でたずめる
V26N01-02
孊䌚での質疑応答や電子メヌルによる問い合わせなどの堎面においお質問は広く甚いられおいるこのような質問には栞ずなる質問文以倖にも補足的な情報も含たれる補足的な情報は質問の詳现な理解を助けるためには有益であるが芁旚を玠早く把握したい状況においおは必ずしも必芁でないそこで本研究では芁旚の把握が難しい耇数文質問を入力ずしその内容を端的に衚珟する単䞀質問文を出力する“質問芁玄”課題を新たに提案するコミュニティ質問応答サむトであるYahoo!Answers\footnote{https://answers.yahoo.com/}から抜粋した質問の䟋を衚\ref{example_long_question}に瀺す{この質問のフォヌカスは}“頭髪の染料は塩玠によっお萜ちるか吊か”であるしかし質問者が氎泳をする頻床や珟圚の頭髪の色などが補足的な情報ずしお付䞎されるこのような補足的な情報は正確な回答を埗るためには必芁であるが質問内容をおおたかに玠早く把握したいずいった状況においおは必ずしも必芁でない{このような質問を衚\ref{example_long_question}に䟋瀺するような単䞀質問文に芁玄するこずにより質問の受け手の理解を助けるこずが出来る本研究では質問芁玄課題の䞀事䟋ずしおコミュニティQAサむトに投皿される質問を察象テキストずし質問ぞの回答候補者を芁玄の察象読者ず想定する}\begin{table}[b]\caption{耇数文質問ずその芁玄}\label{example_long_question}\input{02table01.tex}\end{table}テキスト芁玄課題自䜓は自然蚀語凊理分野で長く研究されおいる課題の䞀぀である既存研究は芁玄手法の芳点からは倧きく抜出型手法ず生成型手法に分けるこずができる抜出型手法は入力文曞に含たれる文や単語のうち芁玄に含める郚分を同定するこずで芁玄を出力する生成型手法は入力文曞には含たれない衚珟も甚いお芁玄を生成する䞀方で芁玄察象ずするテキストも倚様化しおいる既存研究の察象ずするテキストは埓来の新聞蚘事や科孊論文から最近では電子メヌルスレッドや䌚話ログなどに広がりそれらの特城を考慮した芁玄モデルが提案されおいる\cite{pablo2012inlg,oya2014sigdial,oya2014inlg}質問を察象ずする芁玄研究ずしおは\citeA{tamura2005}の質問応答システムの性胜向䞊を指向した研究が存圚するこの研究では質問応答システムの構成芁玠である質問タむプ同定噚ぞ入力する質問文を入力文曞から抜出する本研究では圌らの研究ずは異なりナヌザに盎接提瀺するために必芁な情報を含んだ芁玄の出力を目指すナヌザに盎接提瀺するための質問芁玄課題に぀いおは既存研究では取り組たれおおらず既存芁玄モデルを質問{テキスト}に適甚した堎合の性胜や質問が抜出型手法で芁玄可胜であるか生成型の手法が必芁であるか明らかでないそこで本研究ではコミュニティ質問応答サむトに投皿される質問{テキスト}ずそのタむトルの察以埌質問{テキスト}−タむトル察ず呌ぶを芏則を甚いおフィルタリングし質問{テキスト}ずその芁玄の察以埌質問{テキスト}−芁玄察ず呌ぶを獲埗する獲埗した質問{テキスト}−芁玄察を分析し抜出型および生成型の芳点から質問がどのような手法を甚いお芁玄可胜であるか明らかにするたた質問芁玄課題のためにルヌルに基づく手法抜出型芁玄手法生成型芁玄手法をいく぀か構築し性胜を比范するROUGE~\cite{rouge2004aclworkshop}を甚いた自動評䟡実隓および人手評䟡においお生成型手法であるコピヌ機構付き゚ンコヌダ・デコヌダモデルがより良い性胜を瀺した
V12N05-04
\label{sec:intro}機械翻蚳システムなどで利甚される察蚳蟞曞に登録すべき衚珟を察蚳コヌパスから自動的に獲埗する方法の凊理察象は固有衚珟ず非固有衚珟に分けお考えるこずができる固有衚珟ず非固有衚珟を比べた堎合固有衚珟は既存の蟞曞に登録されおいないものが比范的倚く蟞曞未登録衚珟が機械翻蚳システムなどの品質䜎䞋の倧きな原因の䞀぀になっおいるこずなどを考慮するず優先的に獲埗すべき察象であるこのようなこずから我々は英日機械翻蚳システムの察蚳蟞曞に登録すべき英語固有衚珟ずそれに察応する日本語衚珟ずの察を察蚳コヌパスから獲埗する方法の研究を行なっおいる固有衚珟ずその察蚳を獲埗するこずを目的ずした研究は単䞀蚀語内での固有衚珟の認識を目的ずした研究に比べるずあたり倚くないが文献\cite{Al-Onaizan02,Huang02,Huang03,Moore03}などに芋られるこれらの埓来研究では抜出察象の英語固有衚珟は前眮修食句のみを䌎う{\BPNP}に限定されおおり前眮詞句を䌎う名詞句や等䜍構造を持぀名詞句に぀いおの議論は行なわれおいないしかし実際には``theU.N.InternationalConferenceonPopulationandDevelopment''のように前眮詞句による埌眮修食ず等䜍構造の䞡方たたは䞀方を持぀固有衚珟も少なくないそこで本皿では前眮詞句ず等䜍構造の䞡方たたは䞀方を持぀英語の固有名詞句を抜出するこずを目指すこのような英語の固有名詞句には様々な耇雑さを持぀ものがあるができるだけ長い固有名詞句を登録するこずにするこのような方針をずるず副䜜甚が生じる恐れもあるが翻蚳品質が向䞊するこずが倚いずいうこれたでのシステム開発の経隓に基づいお最も長い名詞句を抜出察象ずする以䞋ではこのような英語の固有名詞句を単に{\CPNP}ず呌ぶ{\CPNP}を凊理察象にするず前眮修食のみを䌎う{\BPNP}を凊理察象ずしおいたずきには生じなかった課題ずしお前眮詞句の係り先や等䜍構造の範囲が誀っおいる英語固有衚珟を抜出しないようにするこずが必芁になる䟋えば次の英文(E\ref{SENT:pp_ok0})に珟れる``JapaneseEmbassyinMoscow''ずいう衚珟は意味的に適栌で䞀぀の{\CPNP}であるが英文(E\ref{SENT:pp_ng0})に珟れる``theUnitedStatesintoWorldWarII''は意味的に䞍適栌で䞀぀の{\CPNP}ではない\begin{SENT}\sentETheministryquicklyinstructedtheJapaneseEmbassyinMoscowto$\ldots$.\label{SENT:pp_ok0}\end{SENT}\begin{SENT}\sentETheattackonPearlHarborwasthetriggerthatdrewtheUnitedStatesintoWorldWarII.\label{SENT:pp_ng0}\end{SENT}埓っお英文から抜出される衚珟の意味的適栌性を刀断し適栌な衚珟に぀いおはその察蚳ず共に出力し䞍適栌な衚珟に぀いおは䜕も出力しないようにする必芁がある本皿ではこのような課題に察する䞀぀の解決策を瀺すなお本皿での意味的に䞍適栌な衚珟ずは前眮詞句の係り先や等䜍構造の範囲が誀っおいる衚珟を指す{\CPNP}は句レベルの衚珟であるため提案方法は䞀般の句アラむメント手法\cite{Meyers96,Watanabe00,Menezes01,Imamura02,Aramaki03}の䞀皮であるず捉えるこずもできるしかし䞀般の句アラむメント手法では構文解析により生成した構文朚(二次元構造)の照合によっお句レベルの衚珟ずその察蚳を獲埗するのに察しお提案方法では文献\cite{Kitamura97}などの方法ず同様に構文解析を行なわずに単語列(䞀次元構造)の照合によっお{\CPNP}ずその察蚳を獲埗する点で䞡者は異なるすなわち本皿の目的はこれたであたり扱われおこなかった耇雑な構造を持぀{\CPNP}ずその察蚳をコヌパスから抜出するずいう課題においお構文解析系に代わる手段を導入するこずによっおどの皋床の性胜が埗られるかを怜蚌するこずにある
V22N01-02
今日たでに人間による蚀語䜿甚の仕組みを解明する詊みが単語・文・発話・文曞など様々な単䜍に泚目しお行われお来た特にこれらの皮類や盞互関係䟋えば単語であれば品詞や係り受け関係文であれば文圹割や修蟞構造などにどのようなものがあるかどのように利甚されおいるかを明らかにする研究が粟力的になされお来た蚈算機が普及した珟代ではこれらを数理モデル化しお考えるこずで自動掚定を実珟する研究も広く行われおおり蚀語孊的な有甚性にずどたらず様々な工孊的応甚を可胜にしおいる䟋えばある䞀文曞内に登堎する節ずいう単䜍に泚目するず䞻な研究ずしおMann\&Thompsonによる修蟞構造理論(RhetoricalStructureTheory;RST)がある\cite{Mann1987,Mann1992}修蟞構造理論では文曞䞭の各節が栞(nucleus)ず衛星(satelite)の2皮類に分類できるずしさらに栞ず衛星の間にみられる関係を21皮類に栞ず栞の間にみられる関係倚栞関係を3皮類に分類しおいるこのような分類を甚いお節同士の関係を自動掚定する研究も叀くから行われおいる\cite{Marcu1997a,田村盎良:1998-01-10}さらに掚定した関係を別タスクに利甚する研究も盛んに行われおいる\cite{Marcu99discoursetrees,比留間正暹:1999-07-10,Marcu2000,平尟:2013,tu-zhou-zong:2013:Short}䟋えばMarcu\citeyear{Marcu99discoursetrees}・比留間ら\citeyear{比留間正暹:1999-07-10}・平尟ら\citeyear{平尟:2013}は節の皮類や節同士の関係を手がかりに重芁ず考えられる文のみを遞択するこずで自動芁玄ぞの応甚を瀺しおいるたたMarcuら\citeyear{Marcu2000}・Tuら\citeyear{tu-zhou-zong:2013:Short}は機械翻蚳においおこれらの情報を考慮するこずで性胜向䞊を実珟しおいる䞀方我々は埓来研究の䞻な察象であった䞀文曞や察話ではなくある文曞埀信文曞ずそれに呌応しお曞かれた文曞返信文曞の察を察象ずし埀信文曞䞭のある文ず返信文曞䞭のある文ずの間における文レベルでの呌応関係以䞋\textbf{文察応}ず呌ぶに泚目するこのような文曞察の䟋ずしお「電子メヌルず返信」「電子掲瀺板の投皿ず返信」「ブログコメントの投皿ず返信」「質問応答りェブサむトの質問投皿ず応答投皿」「サヌビスや商品に察するレビュヌ投皿ずサヌビス提䟛者の返答投皿」などがあり様々な文曞察が存圚するなお本論文においお文曞察は異なる曞き手によっお曞かれたものずする具䜓的に文曞察ずしお最も兞型的な䟋であるメヌル文曞ず返信文曞における実際の文察応の䟋を図\ref{fig:ex-dependency}に瀺す図䞭の文同士を結ぶ盎線が文察応を瀺しおおり䟋えば返信文「講矩を楜しんで頂けお䜕よりです。」は埀信文「本日の講矩も楜しく拝聎させお頂きたした。」を受けお曞かれた文である同様に返信文「たず、課題提出日ですが 」ず「倱瀌したした。」はいずれも埀信文「たた、課題提出日が 」を受けお曞かれた文である\begin{figure}[t]\begin{center}\includegraphics{22-1ia2f1.eps}\end{center}\caption{メヌル文曞における文察応の䟋文同士を結ぶ盎線が文察応を瀺しおいる}\label{fig:ex-dependency}\vspace{-0.5\Cvs}\end{figure}本論文では文曞レベルで埀信・返信の察応が予め分かっおいる文曞察を入力ずし以䞊に述べたような文察応を自動で掚定する課題を新たに提案し解決方法に぀いお怜蚎するこれら文曞察における文察応の自動掚定が実珟すれば様々な応甚が期埅できる点で有甚である応甚䟋に぀いお本研究の実隓では「サヌビスに察するレビュヌ投皿ずサヌビス提䟛者の返答投皿」を文曞察ずしお甚いおいるためレビュヌ文曞・返答文曞察における文察応掚定の応甚䟋を䞭心に説明する\begin{enumerate}\renewcommand{\labelenumi}{}\item\textbf{文曞察矀の情報敎理}耇数の文曞察から文察応が存圚する文察のみを抜出するこずでこれら文曞察の情報敎理が可胜になる䟋えば「このサヌビス提䟛者はたたは芁望苊情などに察しおこのように察応しおいたす」ずいった䞀芧を提瀺できるこれを曎に応甚すれば将来的にはFAQの半自動生成や芁望・苊情ぞの察応率・察応傟向の提瀺などぞ繋げられるず考えおいる\item\textbf{未察応文の怜出による返信文曞䜜成の支揎}埀信文曞ず返信文曞を入力しお自動で文察応を特定できるずいうこずは逆に考えるず埀信文曞の䞭で察応が存圚しない文が発芋できるこずでもあるこの掚定結果を利甚しナヌザが返信文曞を䜜成しおいる際に「埀信文曞䞭の察応がない文」を提瀺するこずで返信すべき事項に挏れがないかを確認できる文曞䜜成支揎システムが実珟できるこのシステムはレビュヌ文曞・返答文曞察に適甚した堎合は顧客ぞの質問・クレヌムぞの察応支揎に掻甚できる他䟋えば質問応答サむトのデヌタに適甚した堎合は応答䜜成支揎などにも利甚できる\item\textbf{定型的返信文の自動生成}(2)の考えを曎に掚し進めるず文察応を倧量に収集したデヌタを甚いるこずで将来的には定型的な返信文の自動生成が可胜になるず期埅できる倧芏暡な文察応デヌタを利甚した自動生成手法は䟋えばRitterら・長谷川らが提案しおいる\cite{Ritter2011,長谷川貎之:2013}がいずれも文察応が既知のデヌタこれらの研究の堎合はマむクロブログの投皿ず返信の存圚が前提であるしかし実際には文察応が既知のデヌタは限られおおり未知のデヌタに察しお自動生成が可胜ずなるだけの分量を人手でタグ付けするのは非垞に高いコストを芁するこれに察し本研究が完成すればレビュヌ文曞・返答文曞察をはじめずした文察応が未知のデヌタに察しおも自動で文察応を付䞎できるため先に挙げた様々な文曞においお埀信文からの定型的な返信文の自動生成システムが実珟できる定型的な返信文には挚拶などに加え同䞀の曞き手が過去に類䌌した質問や芁望に察しお繰り返し同様の返信をしおいる堎合などが含たれる\item\textbf{非定圢的返信文の返答䟋提瀺}(3)の手法の堎合自動生成できるのは定型的な文に限られる䞀方䟋えば芁望や苊情などの個別案件に察する返答文䜜成の支揎は完党な自動生成の代わりに耇数の返答䟋を提瀺するこずで実珟できるず考えおいるこれを実珟する方法ずしお珟圚返答しようずしおいる埀信文に類䌌した埀信文を文曞察のデヌタベヌスから怜玢し類䌌埀信文ず察応しおいる返信文を耇数提瀺する手法がある返信文の曞き手は返答文䟋の䞭から曞き手の方針ず合臎したものを利甚ないし参考にするこずで返信文䜜成の劎力を削枛できる\end{enumerate}䞀方で文曞察における文察応の自動掚定課題は以䞋のような特城を持぀\begin{enumerate}\renewcommand{\labelenumi}{}\item\textbf{察応する文同士は必ずしも類䌌しない}䟋えば図\ref{fig:ex-dependency}の䟋で埀信文「本日の講矩も楜しく拝聎させお頂きたした。」ず返信文「講矩を楜しんで頂けお䜕よりです。」は「講矩」ずいう単語を共有しおいるが埀信文「たた、課題提出日が 」ず返信文「倱瀌したした。」は共有する単語を䞀぀も持たないにも関わらず文察応が存圚するこのように文察応がある文同士は必ずしも類䌌の衚珟を甚いおいるずは限らないそのため単玔な文の類䌌床によらない掚定手法が必芁ずなる\item\textbf{文の出珟順序ず文察応の出珟䜍眮は必ずしも䞀臎しない}䟋えば図\ref{fig:ex-dependency}の䟋で察応が逆転しおいる文察応を瀺す盎線が亀差しおいるように返信文曞の曞き手は埀信文曞の䞊びず察応させお返信文曞を曞くずは限らないそのため文曞䞭の出珟䜍眮に䟝存しない掚定手法が必芁ずなる\end{enumerate}我々は以䞊の特城を螏たえお文察応の自動掚定を実珟するために本課題を文察応の有無を刀定する二倀分類問題ず考えるすなわち存圚しうる党おの文察応䟋えば図\ref{fig:ex-dependency}であれば$6\times6=36$通りのそれぞれに぀いお文察応が存圚するかを刀定する分類噚を䜜成する本論文では最初にQu\&Liuの察話における発話の察応関係を掚定する手法\cite{Zhonghua2012}を本課題に適甚する圌らは文皮類察象が質問応答なので「挚拶」「質問」「回答」などを掚定した埌にこの文皮類掚定結果を発話文察応掚定の玠性ずしお甚いるこずで高い性胜で文察応掚定が実珟したこずを報告しおいる本論文ではこれに倣っお文皮類の掚定結果を利甚した文察応の掚定を行うが我々の察象ずする文曞察ずは次のような点で異なっおいるため文皮類・文察応の掚定手法に倚少の倉曎を加えるすなわち圌らが察象ずする察話では察応関係が有向性を持぀が我々が察象ずする文曞察では返信文から埀信文ぞ向かう䞀方向のみであるたた察話は発話の連鎖で構成されおいるが文曞察は䞀組の埀信文曞・返信文曞の察で構成されおいる点でも異なる曎に我々は文察応の掚定性胜をより向䞊させるために圌らの手法を発展させた新たな掚定モデルを提案する圌らの手法では文察応の玠性に掚定された文皮類を利甚しおいるが文皮類掚定に誀りが含たれおいた堎合に文察応掚定結果がその誀りに圱響されおしたう問題があるそこで我々は文皮類ず文察応を同時に掚定するモデルを提案しより高い性胜で文察応の掚定が実珟できるこずを瀺す本論文の構成は次の通りであるたず2章で関連研究に぀いお抂芳する次に3章で文察応の自動掚定を行う提案手法に぀いお述べる4章では評䟡実隓に぀いお述べる5章で本論文のたずめを行う
V03N02-01
\label{haji}終助詞は日本語の䌚話文においお頻繁に甚いられるが新聞のような曞き蚀葉の文には殆んど甚いられない芁玠である日本語文を構造的に芋るず終助詞は文の終りに䜍眮しその前にある党おの郚分を埓芁玠ずしお支配しその有り方を芏定しおいるそしお䟋えば「孊生だ」「孊生だよ」「孊生だね」ずいう䞉぀の文が䌝える情報が盎芳的に党く異なるこずから分かるように文の持぀情報に䞎える終助詞の圱響は倧きいそのため䌚話文を扱う自然蚀語凊理システムの構築には終助詞の機胜の研究は䞍可欠であるそこで本皿では終助詞の機胜に぀いお考える\subsection{終助詞の「よ」「ね」「な」の甚法}たずは終助詞「よ」「ね」「な」の甚法を把握しおおく必芁がある終助詞「よ」「ね」に぀いおは\cite{kinsui93-3}で述べられおいるそれによるずたず終助詞「よ」には以䞋の二぀の甚法がある\begin{description}\item[教瀺甚法]聞き手が知らないず思われる情報を聞き手に告げ知らせる甚法\item[泚意甚法]聞き手は知っおいるずしおも目䞋の状況に関䞎的であるず気付いおいないず思われる情報に぀いお聞き手の泚意を喚起する甚法\end{description}\res{teach}の終助詞「よ」は教瀺甚法\rep{remind}のそれは泚意甚法である\enumsentence{あハンカチが萜ちたした{\dgよ}}\label{teach}\enumsentence{お前は受隓生だ{\dgよ}テレビを消しお勉匷しなさい}\label{remind}以䞊が\cite{kinsui93-3}に述べられおいる終助詞「よ」の甚法であるが挫画の䞭で甚いられおいる終助詞を含む文を集めお怜蚎した結果さらに以䞋のような聞き手を想定しない甚法があった\enumsentence{「あヌあたた攟浪だ{\dgよ}」\cite{themegami}䞀巻P.50}\label{hitori1}\enumsentence{「先茩もいい趣味しおる{\dgよ}」\cite{themegami}䞀巻P.114}\label{hitori2}本皿ではこの甚法を「{\dg独り蚀甚法}」ず呌び終助詞「よ」には「教瀺」「泚意」「独り蚀」の䞉甚法があるずする次に終助詞「ね」に぀いお\cite{kinsui93-3}には以䞋の䞉皮類の甚法が述べられおいる\begin{description}\item[確認甚法]話し手にずっお䞍確かな情報を聞き手に確かめる甚法\item[同意芁求甚法]話し手・聞き手ずもに共有されおいるず目される情報に぀いお聞き手に同意を求める甚法\item[自己確認甚法]話し手の発話が正しいかどうか自分で確かめおいるこずを衚す甚法\end{description}\rep{confirm}の終助詞「ね」は確認甚法\rep{agree}Aのそれは同意芁求甚法\rep{selfconfirm}Bのそれは自己確認甚法である\enumsentence{\label{confirm}\begin{tabular}[t]{ll}\multicolumn{2}{l}{(面接䌚堎で)}\\面接官:&鈎朚倪郎君です{\dgね}\\応募者:&はいそうです\end{tabular}}\enumsentence{\label{agree}\begin{tabular}[t]{ll}A:&今日はいい倩気です{\dgね}\\B:&ええ\end{tabular}}\enumsentence{\label{selfconfirm}\begin{tabular}[t]{ll}A:&今䜕時ですか\\B:&(腕時蚈を芋ながら)ええず3時です{\dgね}\end{tabular}}以䞊が\cite{kinsui93-3}で述べられおいる終助詞「ね」の甚法であるが本皿でもこれに埓う\rep{confirm}\rep{agree}A\rep{selfconfirm}Bの終助詞の「ね」を「な」に代えおもほが同じような文意がずれるので終助詞「な」は終助詞「ね」ず同じ䞉぀の甚法を持っおいるず考えるずころで発話には聞き手を想定する発話ず聞き手を想定しない発話があるが自己確認甚法ずしおの終助詞「ね」は䞻に聞き手を想定する発話で自己確認甚法ずしおの終助詞「な」は䞻に聞き手を想定しない発話であるさらに\res{megane}のような終助詞「よ」ず「ねな」を組み合わせた「よねよな」ずいう圢匏があるがこれらにも終助詞「ね」「な」ず同様に確認同意芁求自己確認甚法がある\enumsentence{(県鏡を探しながら)私県鏡ここに眮いた{\dgよね}{\dgよな}}\label{megane}\subsection{埓来の終助詞の機胜の研究}さお以䞊のような甚法の䞀郚を説明する蚈算蚀語孊的な終助詞の機胜の研究は過去に人称的分析によるもの\cite{kawamori91,kamio90}談話管理理論によるもの\cite{kinsui93,kinsui93-3}Dialoguecoordinationの芳点から捉えるもの\cite{katagiri93},の䞉皮類が提案されおいる以䞋にこれらを説明するずころで\cite{kawamori91}では終助詞の衚す情報を「意味」ず呌びこれに関する䞻匵を「意味論」ず呌んでいる\cite{kinsui93,kinsui93-3}ではそれぞれ「(手続き)意味」「(手続き)意味論」ず呌んでいる\cite{katagiri93}では終助詞はなにがしかの情報を衚す「機胜(function)」があるずいう蚀い方をしおいる本論文では\cite{katagiri93}ず同様に「意味」ずいう蚀葉は甚いずに終助詞の「機胜」を䞻匵するずいう圢を取るただし\cite{kawamori91},\cite{kinsui93,kinsui93-3}の䞻匵を匕甚する時は原兞に埓い「意味」「意味論」ずいう蚀葉を甚いるこずもある\begin{flushleft}{\dg人称的分析による意味論}\cite{kawamori91,kamio90}\end{flushleft}この意味論では終助詞「よ」「ね」の意味は「埓芁玠の内容に぀いお終助詞『よ』は話し手は知っおいるが聞き手は知らなそうなこずを衚し終助詞『ね』は話し手は知らないが聞き手は知っおいそうなこずを衚す」ずなるこの意味論では終助詞「よ」の䞉甚法(教瀺泚意独り蚀)のうち教瀺甚法のみ終助詞「ね」の䞉甚法(確認同意芁求自己確認)のうち確認甚法のみ説明できる終助詞「よ」ず「ね」の意味が同時に圓おはたる「埓芁玠の内容」はあり埗ないので「よね」ずいう圢匏があるこずを説明出来ないたた聞き手が終助詞の意味の䞭に存圚するため聞き手を想定しない終助詞「よ」「ね」の甚法を説明できないこの二぀の問題点(ずその原因ずなる特城)は埌で述べる\cite{katagiri93}の䞻匵する終助詞の機胜でも同様に存圚する\begin{flushleft}{\dg談話管理理論による意味論}\cite{kinsui93,kinsui93-3}\end{flushleft}この意味論では「日本語䌚話文は『呜題モダリティ』ずいう圢で分析されこの構造は『デヌタ郚デヌタ管理郚』ず読み替えるこずが出来る」ずいう前提の元に以䞋のように䞻匵しおいる終助詞はデヌタ管理郚の芁玠で圓該デヌタに察する話し手の心的デヌタベヌス内における凊理をモニタヌする機胜を持っおいるこの意味論は䞀応前述した党甚法を説明しおいるが終助詞「よ」に関しお埌に\ref{semyo}節で述べるような問題点がある終助詞「ね」「な」に関しおも「終助詞『ね』ず『な』の意味は同じ」ず䞻匵しおいおこれらの終助詞の性質の差を説明しおいない点が問題点である\begin{flushleft}{\bfDialoguecoordination}{\dgの芳点から捉えた終助詞の機胜}\cite{katagiri93}\end{flushleft}\cite{katagiri93}では以䞋のように䞻匵しおいる終助詞「よ」「ね」は話し手の聞き手に察する共有信念の圢成の提案を衚しさらに終助詞「よ」は話し手が埓芁玠の内容を既に信念ずしおアクセプトしおいるこずを終助詞「ね」は話し手が埓芁玠の内容をただ信念ずしおアクセプトしおいないこずを衚すこれらの終助詞の機胜は終助詞「よ」の䞉甚法(教瀺泚意独り蚀)のうち独り蚀甚法以倖終助詞「ね」の䞉甚法(確認同意芁求自己確認)のうち自己確認甚法以倖を説明できるこの終助詞の機胜の問題点は\cite{kawamori91,kamio90}の意味論の説明の終りで述べた通りである\subsection{本論文で提案する終助詞の機胜の抂芁}本論文では日本語䌚話文の呜題がデヌタ郚に察応しモダリティがデヌタ管理郚に察応するずいう\cite{kinsui93-3}の意味論ず同様の枠組を甚いお以䞋のように終助詞の機胜を提案するただし文のデヌタ郚の衚すデヌタを簡単に「文のデヌタ」ず呌ぶこずにする終助詞「よ」はデヌタ管理郚の構成芁玠で「文のデヌタは発話盎前に刀断したこずではなく発話時より前から蚘憶にあった」ずいう文のデヌタの由来を衚す終助詞「ね」「な」もデヌタ管理郚の構成芁玠で発話時における話し手による文のデヌタを長期的に保存するかどうかするずしたらどう保存するかを怜蚎する凊理をモニタヌするさお本皿では終助詞を含む文の発話党䜓の衚す情報ず終助詞の衚す情報を明確に区別する぀たり終助詞を含む文によっお䌝えられる情報に文のデヌタず話し手ずの関係があるがそれは終助詞で衚されるものず語甚論的制玄で衚されるものに分けるこずができるそこでどこたでが終助詞で衚されるものかを明確にするただし本皿では掻甚圢が基本圢(終止圢)たたは過去圢の語で終る平叙文を埓芁玠ずする甚法の終助詞を察象ずし名詞や動詞のテ圢に盎接付加する終助詞に぀いおは扱わない(掻甚圢の呌び方に぀いおは\cite{katsuyou}に埓っおいる)たた䞊向きむントネヌションのような特殊なむントネヌションの文も扱わないさらに終助詞「な」は蟞曞的には呜什の「な」犁止の「な」感動の「な」があるが本皿ではこれらはそれぞれ別な語ず考え感動の「な」だけ扱う以䞋本論文では\ref{bconcept}節で我々の提案する終助詞の機胜を衚珟するための認知䞻䜓の蚘憶モデルを瀺しこれを甚いお\ref{sem}節で終助詞の機胜を提案し終助詞の各甚法を説明する\ref{conclusion}節は結論である
V11N02-03
音声認識研究の察象は、読み䞊げ音声から講挔や䌚議などの話し蚀葉に移行しおいる。このような話し蚀葉は日本語では特に、文章に甚いる曞き蚀葉ず倧きく異なり可読性がよくない。そのため、曞き起こしや音声認識結果を講挔録や議事録などのアヌカむブずしお二次利甚する際には、文章ずしお適切な圢態に敎圢する必芁がある。実際に講挔録や議事録の䜜成の際には、人手によりそのような敎圢が行われおいる。これたでに、攟送ニュヌスなどを察象ずした自動芁玄の研究が行われおいる\cite{98-NL-126-10,98-NL-126-9,SP96-28,99-SLP-29-18,SP2000-116}。これらは䞻に、頻出区間や重芁語句の抜出ずいった凊理、぀たり発話された衚珟をそのたた甚いるこずによっお芁玄を䜜成しおいる。しかし、話し蚀葉衚珟が倚く含たれる堎合には、芁玄を䜜成する際にたず話し蚀葉から曞き蚀葉ぞ倉換する必芁がある。実際に人間が芁玄を䜜成する際には、このような曞き蚀葉衚珟ぞの倉換に加えお、䞍必芁な郚分の削陀や必芁な語の挿入、さらに1぀の文曞内での「ですたす」調「である」調などの文䜓の統䞀ずいった凊理も行っおいる。本研究では講挔の曞き起こしに察しおこのような敎圢を自動的に行うこずを考える。珟圚、文章を敎圢する゜フトりェアも存圚しおいるが、これらはパタヌンマッチング的に芏則ベヌスで倉換を行っおおり、蚀語的な劥圓性や前埌ずの敎合性はあたり考慮されおいない。たた、基本的に1察1の倉換を行っおいるので、倉換の候補が耇数ある堎合ぞの察凊が容易ではない。孊䌚講挔ずその予皿集ずの差分をずるこずで曞き蚀葉ず話し蚀葉の倉換芏則を自動抜出する研究が村田らにより行われおいる\cite{murata_nl2002_diff,murata_nl2001_henkei}が、倉換の際の枠組みは本質的に同じず考えられ、たた実際に倉換を行い文章を敎圢する凊理は実珟されおいない。これに察しお本研究では、芏則に基づいお1察1の倉換を行うのではなく、話し蚀葉ず曞き蚀葉を別の蚀語ずみなした䞊で統蚈的な機械翻蚳の手法を適甚し、確率モデルによりもっずもらしい衚珟に倉換し実際に文章を敎圢するこずをめざす。
V02N04-02
\label{intro}日本語マニュアル文では次のような文をしばしば芋かける\enumsentence{\label{10}長期間留守をするずきは必ず電源を切っおおきたす}この文では䞻節の䞻語が省略されおいるがその指瀺察象はこの機械の利甚者であるず読めるこの読みにはアスペクト蟞テオク(実際は「おおきたす」)が関䞎しおいるなぜなら䞻節のアスペクト蟞をテオクからテむルに倉えおみるず\enumsentence{\label{20}長期間留守をするずきは必ず電源を切っおいたす}マニュアルの文ずしおは既に少し違和感があるが少なくずも䞻節の省略された䞻語は利甚者ずは解釈しにくくなっおいるからであるもう少し別の䟋ずしお\enumsentence{\label{30}それでもうたく動かないずきは別のドラむブから立ち䞊げおみたす}では䞻節の省略されおいる䞻語はその機械の利甚者であるず読めるこのように解釈できるのは䞻節のアスペクト蟞テミルが圱響しおいる仮に「みたす」を「いたす」や「ありたす」にするずマニュアルの文ずしおはおかしな文になっおしたうこれらの䟋文で瀺したようにたず第䞀にマニュアル文においおも䞻語は頻繁に省略されおいるこず第二に省略された䞻語の指瀺察象が利甚者なのかメヌカヌなのか察象の機械やシステムなのかはテむルテアルなどのアスペクト蟞の意味のうち時間的アスペクトではないモダリティの意味に䟝存する床合が高いこずが分かる埌の節で述べるこずを少し先取りしおいうずa利甚者メヌカヌ機械などの動䜜が通垞意志的になされるかどうかずb文に蚘述されおいる動䜜が意志性を持぀かどうかのマッチングによっお省略されおいる䞻語が誰であるかが制玄されおいるずいうのが本論文の䞻な䞻匵であるこのようなモダリティの意味ずしお意志性の他に準備性詊行性などが考えられるそしお意志性などずアスペクト蟞の間に密接な関係があるこずが䞻語ずアスペクト蟞の間の䟝存性ずしお立ち珟れおくるずいう筋立おになるなお受身文たで考えるずこのような考え方はむしろ動䜜などの䞻䜓に察しお適甚されるものであるそこで以䞋では考察の察象を䞻語ではなく\cite{仁田:日本語の栌を求めお}のいう「䞻(ぬし)」ずするすなわち仁田の分類ではより広く(a)察象に倉化を䞎える䞻䜓(b)知芚認知思考などの䞻䜓(c)事象発生の起因的な匕き起こし手(d)発生物珟象(e)属性性質の持ち䞻を含むしたがっお堎合によっおはカラやデでマヌクされるこずもありうる若干耇雑になったが簡単に蚀えば胜動文の堎合は䞻語であり受身文の堎合は察応する胜動文の䞻語になるものず考えられる以䞋ではこれを{\dgäž»}ず呌ぶこずにするそしお省略されおいる堎合に{\dgäž»}になれる可胜性のあるものを考える堎合には、この考え方を基準ずしたマニュアル文の機械翻蚳などの凊理においおは省略された{\dgäž»}の指瀺察象の同定は重芁な䜜業であるしたがっおそのためには本論文で展開するような分析が重芁になる具䜓的には本論文ではマニュアル文においお省略された{\dgäž»}の指瀺察象ずアスペクト蟞の関係を分析するこずによっお䞡者の間にある語甚論的な制玄を明らかにするさおこのような制玄は省略された{\dgäž»}などの掚定に圹立ちマニュアル文からの知識抜出や機械翻蚳の基瀎になる知芋を䞎えるものであるさらに実際にマニュアル文から䟋文を集め提案する制玄を怜蚌するなお本論文で察象ずしおいるマニュアル文は機械やシステムの操䜜手順を蚘述する文で特にif-then型のルヌルや利甚者がすべきないしはしおはいけない動䜜や利甚者にできる動䜜などを衚珟するような文であるしたがっお「ひずこずで蚀っおしたえば」のような蚘述法に぀いおの蚘述はここでは扱わない.
V06N06-03
耇数の関連蚘事に察する芁玄手法に぀いお述べる近幎新聞蚘事は機械可読の圢でも提䟛され容易に怜玢するこずができるようになったその䞀方で怜玢の察象が長期に及ぶ事件などの堎合怜玢結果が膚倧ずなり党おの蚘事に目を通すためには倚倧な時間を芁するそのためこれら耇数の関連蚘事から芁玄を自動生成する手法は重芁であるそこで本研究では耇数の関連蚘事を自動芁玄するこずを目的ずする自動芁玄・抄録に関する研究は叀くから存圚する\cite{Okumura98}がそれらの倚くは単䞀の文曞を察象ずしおいる芁玄察象の文曞が耇数存圚し察象文曞間で重耇した蚘述がある堎合単䞀文曞を察象ずした芁玄を各々の文曞に適甚しただけでは重耇した内容を持぀可胜性がありこれに察凊しなければならない察象ずする新聞蚘事は特殊な衚珟䞊の構成をもっおおり\cite{Hirai84}各蚘事の芋出しを䞊べるず䞀連の蚘事の抂芁をある皋床把握するこずができるさらに詳现な情報を埗るためには蚘事の本文に目を通さなければならないずころが新聞蚘事の構成から各蚘事の第䞀段萜には蚘事の芁玄が蚘述されおいるこずが倚いこれを䞊べるず䞀連の蚘事の十分な芁玄になる可胜性があるしかし各蚘事は単独で読たれるこずを想定しお蚘述されおいるため各蚘事の第䞀段萜の矅列は重耇郚分が倚くなり冗長な印象を䞎えるため読みにくいそこで耇数の蚘事を1぀の察象ずしその䞭で重耇した郚分を特定削陀し芁玄を生成する必芁がある本論文で提案する手法は耇数関連蚘事党䜓から刀断しお重芁性が䜎い郚分を削陀するこずによっお芁玄を䜜成する重芁性が䜎い郚分を以䞋に瀺す冗長郚ず重耇郚の2぀に分けお考えるなお本論文で述べる手法が取り扱う具䜓的な冗長郚重耇郚は\ref{芁玄手法}節にお説明する\begin{description}\item[冗長郚]単䞀蚘事内で重芁でないず考えられる郚分\item[重耇郚]蚘事間で重耇した内容ずなっおいる郚分\end{description}埓来の単䞀文曞を察象ずした削陀による芁玄手法は換蚀するず冗長郚を削陀する手法であるずいえる重耇郚は耇数文曞をたずめお芁玄する堎合に考慮すべき郚分である本研究においお目暙ずする芁玄が満たすべき芁件は\begin{itemize}\itemそれぞれの単䞀蚘事においお冗長郚を含たないこず\item蚘事党䜓を通しお重耇郚を含たないこず\item芁玄を読むだけで䞀連の蚘事の抂芁を理解できるこず\itemそのために各蚘事の芁玄は時間順に䞊べられおいるこず\itemただし各蚘事の芁玄は芋出しの矅列より詳しい情報を持぀こず\end{itemize}である本研究では時間順に䞊べた各蚘事の第䞀段萜に察しお芁玄手法を適甚し蚘事党䜓の芁玄を生成するしたがっお本手法により生成される芁玄は芋出しの矅列よりも詳しいが第䞀段萜の矅列よりは短かい芁玄である以䞊により事件等の出来事に関する䞀連の流れが読みずれるず考える具䜓的な芁玄䟋ずしお付録\ref{ex_summary}を挙げるこの芁玄䟋は本論文の\ref{芁玄手法}節で説明する手法を適甚しお䜜成したこの芁玄䟋には重耇郚が倚く存圚しそれらが本芁玄手法によっお削陀された重耇郚の削陀はそれが正しく特定されおいる限り適切であるず考えるこずができるなぜならば重耇郚分が既知の情報しか持たず重芁性が䜎いこずは明らかだからであるたた実際の評䟡においおも芁玄䟋\ref{ex_summary}に぀いお本手法による削陀が䞍適切ずされた郚分はなかった冗長郚の特定は重芁性の指針を含むこずであり芁玄に察する芖点芁求する芁玄率などにより倉化するので評䟡もゆれるこずが考えられるこれは埓来の単䞀文曞に察する芁玄評䟡においおも同様に問題ずされおいるこずであるしたがっお付録\ref{ex_summary}に挙げた芁玄䟋も重耇郚の削陀に関しおは劥圓であるず蚀えるが冗長郚の削陀に぀いおはその特定が䞍十分であり削陀が䞍適切である郚分が存圚するず蚀えるしかしながら付録\ref{ex_summary}に挙げた芁玄䟋は実際のずころ蚘事の抂芁を把握するためには十分な芁玄になっおいる評䟡においおも削陀が䞍適切であるず指摘された郚分はなく冗長であるず指摘された郚分を数ヶ所含んだ芁玄である新聞蚘事怜玢時などにおいお利甚者が関連する䞀連の蚘事の芁玄を求めるこずは関連蚘事数が倚ければ倚いほど頻繁に起こるず想定できるこのずき本研究が目的ずする芁玄によっお関連蚘事矀党䜓の抂芁を知るこずができれば次の怜玢ぞの重芁な情報提䟛が可胜ずなるたた芋出しの矅列のみでは情報量ずしお䞍十分であるが第䞀段萜の矅列では文曞量が倚すぎる堎合に適切な情報を適切な文曞量で提䟛できるず考えられる換蚀すれば段階的情報芁玄提瀺の䞀郚を担うこずが可胜ずなるしたがっお本研究においお目暙ずする芁玄が満たすべき芁件ずしお重耇郚・冗長郚を含たないのみならず䞀連の蚘事を時間順に䞊べるこずが挙げられおいるこずは劥圓である冗長郚はどのような蚘事にも含たれる可胜性があるが重耇郚は蚘事の文䜓によっおは特定するこずが困難ずなる堎合がある逆に重耇郚が存圚する堎合耇数関連蚘事芁玄の芳点からそれを削陀するこずは劥圓である䞀般的に新聞蚘事の蚘述の方法から長い時間経過を䌎う䞀連の関連蚘事の堎合には重耇郚が倚く存圚するこずが予想できるそのような蚘事矀は䞀連の事件や政治的出来事に関する堎合が倚いたたこのような関連蚘事に察する芁玄の需芁は倚く本論文で瀺す重耇郚・冗長郚の削陀による芁玄は十分に実甚性があるず考える実際に芁玄䟋\ref{ex_summary}はある事件に぀いお述べられおいる䞀連の蚘事矀であるがこれは既に述べた効果を持ちおおむね本研究の目指す芁玄であるず蚀える本論文では䞊蚘の凊理がヒュヌリスティックスにより実珟可胜であるこずを瀺しそのための手法を提案するそしおこの手法を実装し評䟡実隓を通しお手法の有効性を確認する以䞋では\ref{関連研究}節にお本研究に関連する研究に぀いお觊れ\ref{芁玄手法}節では本論文で提案する芁玄手法に぀いお述べる\ref{評䟡実隓}節では\ref{芁玄手法}節で述べた手法を甚いお行った実隓ずアンケヌト評䟡に぀いお瀺すそしお\ref{議論}節で評䟡結果に぀いお議論し最埌に本論文のたずめを瀺す
V10N05-01
LR構文解析法は構文解析アルゎリズムずしお最も効率の良い手法の䞀぀であるLR構文解析法の䞭でも暪型探玢で非決定的解析を行うこずにより文脈自由蚀語の扱いを可胜にした方法は䞀般化LR法(GLR法)ず呌ばれ自然蚀語凊理および音声認識で利甚されおいるたたLR法の構文解析過皋に確率を割り圓おるこずで確率蚀語モデルを埗るこずができる確率䞀般化LR(PGLR)モデル\cite{inui1998}およびその䞀般化であるAPGLRモデル\cite{akiba2001}は構文解析結果の構文朚の曖昧性解消や音声認識の確率蚀語モデル\cite{nagai1994,imai1999,akiba2001}ずしお利甚されおいるLR構文解析法では文法が䞎えられた時点であらかじめ蚈算できる解析過皋を先に求めLR解析衚(以䞋LR衚)で衚しおおき文解析時に利甚するLR法は蚀わば空間効率を犠牲にする(LR衚を䜜成する)こずによっお解析時間の効率化を実珟する手法であるLR法を実際の問題に適甚する堎合の問題点の䞀぀は文法の芏則数増加に䌎うLR衚のサむズの増倧である蚈算機蚀語の解析\cite{aho1986}自然蚀語の解析\cite{luk2000}音声認識\cite{nagai1994}それぞれの立堎からこの問題点が指摘されおいるLR衚のサむズを抌えるひず぀の方法は解析効率を犠牲にしお空間効率をある皋床に抌える方法である本来LR法が利甚されおいた蚈算機蚀語甚の構文解析においおはLR法は決定的解析噚ずしお利甚されおきた決定的解析ずしおのLR法が扱える文法は文脈自由文法のサブセットであるLR衚はその䜜り方から幟぀かの皮類に分類されるがそれらは決定的解析で扱える蚀語に違いがある単玔LR(SimpleLR;SLR)衚は䜜り方が単玔で衚サむズを小さく抌えられるが扱える文法の範囲が狭い正準LR(CannonicalLR;CLR)衚はサむズは非垞に倧きくなるが扱える文法の範囲は最も広い䞡者のバランスを取るLR衚ずしおサむズを小さく抌え぀぀扱える文法の範囲をそこそこ広くずれるLALR(LookAheadLR)衚が提案されおいる䞀方文脈自由文法を扱う自然蚀語凊理でLR衚を利甚する堎合は非決定的解析ずしお利甚するのが普通である決定的解析で扱える蚀語の倧きさは非決定的解析での解析効率に盞圓するすなわちSLR,LALR,CLRの順に効率は良くなるがそれに䌎い衚のサむズは増倧するたた蚈算機蚀語に甚いるLR衚のサむズ圧瞮手法には2次元配列ずしおのスパヌスな衚をいかに効率よく圧瞮するかずいう芖点のものも倚いこれらは䜜成埌の衚を衚珟するデヌタ構造に工倫を行ったもので衚自䜓が運ぶ情報には違いがない自然蚀語凊理の分野でも解析衚瞮小の手法が提案されおいる田䞭らは文脈自由文法ず単語連接の制玄を切り攟しお蚘述しおおきLRテヌブル䜜成時に2぀の制玄を導入する手法(MSLR法)\cite{tanaka1995}を甚いるこずで単独の文脈自由文法を蚘述するより解析衚のサむズを小さくするこずができたず報告しおいる\cite{tanaka1997}Lukらは文法を小さな郚分に分割しおそれぞれを扱うパヌザを組み合わせるこずで解析衚のサむズを抌える方法を提案しおいる\cite{luk2000}以䞊の埓来手法をたずめるず次の3぀の手法に分類できる\begin{enumerate}\item凊理効率を犠牲にしお空間効率を皌ぐ方法\item衚のデヌタ構造を工倫しお蚘憶量を匕き䞋げる方法\item文法の蚘述方法を工倫しおより小さな衚を導出する方法\end{enumerate}本皿ではLR衚のサむズを圧瞮する䞊蚘の3分類には圓おはたらない新芏の手法を提案する提案法は埓来の手法ず異なりLR衚䜜成アルゎリズムの再怜蚎を行い解析に䞍芁な情報を捚象するこずによっお衚の圧瞮を実珟する本手法は次のような特城を持぀(1)䞊蚘の埓来の瞮小手法ずは手法の軞が異なるためどの手法ずも同時に適甚可胜である\footnote{ただしMSLR法\cite{tanaka1995}ずの同時適甚には衚䜜成に若干の修正が必芁であるMSLR法では提案法で解析に䞍芁ずする情報の䞀郚を利甚しおいるためであるMSLR法ぞの察応方法぀いおは付録.Bで述べる}(2)入力文の構文朚を埗るずいう自然蚀語凊理甚途においお提案法は解析時の効率に圱響をあたえるこずはない\footnote{蚈算機蚀語の構文解析では解析時に芏則に付随するアクション(プログラム)を実行するこずが芁求される提案法による圧瞮LR衚では適甚されるCFG芏則は解析時に動的に求たるので芏則から付随するアクションを怜玢する凊理の分オヌバヌヘッドが生じる入力文から構文朚を埗るこずを目的ずする自然蚀語凊理甚途ではこのオヌバヌヘッドは生じない}(3)埓来の衚䜜成および解析アルゎリズムぞの倉曎個所は小さくプログラムの軜埮な修正で適甚可胜である特に提案法によっお䜜成された圧瞮LR衚は既存のLR構文解析プログラムでほがそのたた利甚可胜である本皿の構成は以䞋の通りであるたず\ref{ss:base}節で提案法の基本原理を説明するたた提案法の性質を考察する続く\ref{ss:experiment}節では提案法の実装方法ず実際の文法に提案手法を適甚した実隓結果を瀺す\ref{ss:extension}節では提案手法の限界を克服するための拡匵方法に぀いお述べ実際の文法に適甚した結果を報告する\ref{ss:related}節では関連研究に぀いお述べる
V23N01-02
堎所や時間を気にするこずなく買い物可胜なオンラむンショッピングサむトは重芁なラむフラむンになり぀぀あるオンラむンショッピングサむトでは商品に関する説明はテキスト圢匏で提䟛されるためこの商品説明文から商品の属性-属性倀を抜出し構造化された商品デヌタを䜜成する属性倀抜出技術は実䞖界でのニヌズが高いここで「商品説明文から商品の属性倀を抜出する」ずは䟋えばワむンに関係した以䞋の文が入力された時(生産地フランス)(ぶどう品皮シャルドネ)(タむプ蟛口)ずいった属性ず属性倀の組を抜出するこずを指す\begin{itemize}\itemフランス産のシャルドネを配した蟛口ワむン\end{itemize}\noindentこのような商品の属性倀抜出が実珟できれば他の商品のレコメンドやファセット怜玢での利甚詳现なマヌケティング分析\footnote{商品を賌入したナヌザの属性情報ず組み合わせるこずで「30代女性にフランス産の蟛口ワむンが売れおいる」ずいった分析ができる}等が可胜になる商品の属性倀抜出タスクは埓来より倚くの研究がなされおおり少数のパタヌンにより属性倀の獲埗を詊みる手法\cite{mauge2012}事前に人手たたは自動で構築した属性倀蟞曞に基づいお属性倀抜出モデルを孊習する手法\cite{ghani2006,probst2007,putthividhya2011,bing2012,shinzato2013}トピックモデルにより属性倀を獲埗する手法\cite{wong2008}など様々な手法が提案されおいる本研究の目的は商品属性倀抜出タスクに内圚しおいる研究課題を掗い出し抜出システムを構築する䞊でどのような点を考慮すべきかたたどの郚分に泚力するべきかずいう点を明らかにするこずであるタスクに内圚する研究課題を掗い出すため属性-属性倀蟞曞に基づく単玔なシステムを実装しこのシステムが抜出した結果のFalse-positveFalse-negative事䟋の分析を行った゚ラヌ分析ずいう芳点ではShinzatoらがワむンずシャンプヌカテゎリに察しお埗られた結果から無䜜為に50件ず぀False-positive事䟋を抜出し゚ラヌの原因を調査しおいる\cite{shinzato2013}これに察し本研究では5぀の商品カテゎリから20件ず぀商品ペヌゞを遞びだしお䜜成した100件のデヌタ2,381文を察象に分析を行い分析を通しおボトムアップ的に各事䟋の分類を行っお゚ラヌのカテゎリ化を詊みたシステムの゚ラヌ分析を行いシステム固有の問題点を明らかにするこずはこれたでも行われおきたがこの芏暡のデヌタに察しお商品属性倀抜出タスクに内圚する゚ラヌのタむプを調査しカテゎリ化を行った研究は筆者らの知る限りない埌述するように今回分析察象ずしたデヌタは属性-属性倀蟞曞に基づく単玔な抜出システムの出力結果であるがこれはDistantsupervision\cite{mintz2009}に基づく情報抜出手法で行われるタグ付きコヌパス䜜成凊理ず芋なすこずができるしたがっお本研究で埗られた知芋は商品属性倀抜出タスクだけでなく䞀般のドメむンにおける情報抜出タスクにおいおも有甚であるず考えられる
V06N05-02
コンピュヌタの自然蚀語理解機胜は柔軟性を高めお向䞊しおいるが字矩通りでない文に察する理解機胜に぀いおは人間ず比范しおただ十分に備わっおいない䟋えば慣甚的でない比喩衚珟に出䌚ったずき人間はそこに甚いられおいる抂念から連想されるむメヌゞによっお意味をずらえるこずができるそこではいく぀かの共通の属性が組み合わされお比喩衚珟の意味が成り立っおいるず考えられるしたがっお属性が芋立おの察象ずなる比喩の理解をコンピュヌタによっお実珟するためには属性を衚す倚数の状態抂念の䞭から䞎えられた二぀の名詞抂念に共通の顕著な属性を自動的に発芋する技術が重芁な芁玠になるず考えられる本論文では任意に䞎えられた二぀の名詞抂念で「TはVだ」ず比喩的に衚珟するずきの共通の顕著な属性を自動的に発芋する手法に぀いお述べるここで比喩文「TはVだ」においおT(Topic)を被喩蟞V(Vehicle)を喩蟞ず呌ぶ本論文で扱う比喩はこの圢の隠喩である具䜓的には連想実隓に基づいお構成される属性の束を甚いおSD法(SemanticDifferentialMethod)の実隓を行いその結果を入力デヌタずしお甚いるニュヌラルネットワヌクの蚈算モデルによっお行う以䞋では2章で比喩理解に関する最近の研究に぀いお述べる次に3章で比喩の特城発芋の準備ずしお認知心理実隓に぀いお述べ4章で比喩の特城発芋手法に぀いお説明するそしお5章で4章で説明した手法による具䜓䟋な実行䟋を瀺しその考察を行う最埌に6章でたずめず今埌の課題に぀いお述べる
V06N02-01
音声認識技術はその発達にずもなっおその適甚分野を広げ日本語においおも新聞など䞀般の文章を認識察象ずした研究が行なわれるようになった\cite{MATSUOKA,NISIMURA4}この芁因ずしお音玠環境䟝存型HMMによる音響モデルの高粟床化に加え倚量の蚀語コヌパスが入手可胜になった結果文の出珟確率を単語{\itN}個組の生起確率から掚定する{\itN}-gramモデルが実珟できるようになったこずが挙げられる日本語をはじ\breakめずしお単語の抂念が明確ではない蚀語における音声認識を実珟する堎合どのような単䜍を認識単䜍ずしお採甚するかが倧きな問題の1぀ずなるこの問題はナヌザヌの発声単䜍に制玄を課す離散発声の認識システムの堎合に限らない連続音声の認識においおもナヌザヌが適\break時ポヌズを眮くこずを蚱容しなければならないためやはり発声単䜍を考慮しお認識単䜍を決\breakめる必芁がある埓来日本語を察象ずした自然蚀語凊理では圢態玠単䜍に分割するこずが䞀般\break的でありたたその解析ツヌルが比范的\mbox{よく敎備されおいたこずから{\itN}-gramモデル䜜成におい}おも「圢態玠」を単䜍ずしお採甚したものがほずんどである\cite{MATSUOKA,ITOHK}しかしながら音声認識ずいう立堎からあらためおその凊理単䜍に芁請される条件を考えなおしおみるず以䞋のこずが考えられる\begin{itemize}\item認識単䜍は発声単䜍ず同じかより现かい単䜍でなければならない圢態玠はその本来の定矩から蚀えば必ずこの条件を満たしおいるが実際の圢態玠解析システムにおいおは耇合名詞も぀の単䜍ずしお登録するこずが普通であるし解析䞊の郜合から連続した付属語列のような長い単䜍も採甚しおいる堎合があるためこの芁請が満たされおいるずは限らない\item長い認識単䜍を採甚する方が音響䞊の識別胜力ずいう芳点からは望たしい぀たり連続しお発声される可胜性が高い郚分に぀いおはそれ自身を認識単䜍ずしおもっおおく方がよい\item蚀語モデルを構築するためには倚量のテキストを認識単䜍に分割する必芁があり凊理の倚くが自動化できなければ実甚的ではない\end{itemize}これらは蚀い換えれば人間が発声のさいに分割する(可胜性がある)単䜍のMinimumCoverSetを求めるこずに垰着する人が感芚的にある単䜍だず刀断する\mbox{日本語トヌクンに぀いお考}察した研究は過去にも存圚する原田\cite{HARADA}は人が文節ずいう単䜍に぀いお䞀貫した抂念を持っおいるかに぀いお調査し区切られた箇所の平均䞀臎率が76\%であり付属語に぀いおは倚くの揺れがあったず報告しおいるたた暪田藀厎\cite{YOKOTA}は人が短時間に認識できる文字数ずその時間ずの関係から人の認知単䜍を求めその単䜍を解析にも甚いるこずを提案しおいるしかしながらこれらの研究はいずれも目的が異なり音声認識を考慮したものではないそこでわれわれは人が朜圚意識ずしおも぀単語単䜍を圢態玠レベルのパラメヌタでモデル化するずずもにそのモデルに基づいお文を分割{\itN}-gramモデルを䜜成する手法を提案し認識率の芳点からみお有効であるこずを瀺した\cite{NISIMURA3}本論文では䞻ずしお蚀語凊理䞊の芳点からこの単語単䜍{\itN}-gramモデルを考察し必芁な語圙数コヌパスの量ずパヌプレキシティの関係を明らかにするずくに新聞よりも「話し蚀葉」に近いず考えられるパ゜コン通信の電子䌚議宀から収集した文章を察象に加え新聞ずの違いに぀いお実隓結果を述べる
V10N04-09
日本語のテンス・アスペクトは助動詞「タ/テむル/テアル/シツツアル/シテむク/ 」などを付属させるこずによっお衚珟される䞭囜語では「了/着/\kanji{001}(過)/圚」などの助字がテンス・アスペクトの暙識ずしお甚いられるがテンス・アスペクトを明瀺的に衚瀺しない堎合も倚い蚀語孊の偎からの䞡蚀語のテンス・アスペクトに関する比范察照の先行研究においおは次のような文献がある\begin{enumerater}\renewcommand{\labelenumi}{}\renewcommand{\theenumi}{}\item\cite{Ryu1987}は䞡蚀語の動詞を完成ず未完成に分類しながら「タ」ず「了」の意味甚法を察比した\item\cite{Cho1985}は「了」ず「た」の察応関係を描きその埮劙に䌌通ったり食い違ったりする原因理由を探しおいる\item\cite{Shu1989}は「タ」ず「了」のテンス・アスペクトの性栌に぀いお論じおいる\item\cite{Oh1996}は「シテむル」圢の意味甚法を基本にしお日本語動詞の皮別に察する䞭囜語の察応方法を考察しおいる\item\cite{Ryu2000}は䞭囜語の動詞分類によっお意味甚法䞊で日本語のテンス・アスペクトず䞭囜語のアスペクト助字ずの察照関係を述べおいる\\\end{enumerater}これらの蚀語孊偎の先行研究では日䞭䞡蚀語間のテンス・アスペクト衚珟の察応の倚様性すなわち曖昧性を瀺すず同時に動詞の時間的な性栌や文法特城の角床から曖昧性を解消する方法も論じおいるしかしながらこれらの先行研究では䟋えば「回想を衚す堎合」や「動䜜が完了或いは実珟したこずを衚す堎合」などずいった衚珟での刀断基準を甚いおおりそのたた蚈算機に導入するこずは難しいすなわちこれらの刀断基準は人間には了解できおも機械にずっおは「どのような堎合が回想を衚す堎合であるのか」「どのような堎合が完了あるいは実珟したこずを衚す堎合であるのか」は分からない本論文では機械翻蚳の立堎から日本語のテンス・アスペクト助蟞である「タ/ル/テむル/テむタ」に察しお䞭囜語偎で䞭囜語のテンス・アスペクト甚助字である「了/着/\kanji{001}(過)/圚」を付属させるか吊かに぀いおのアルゎリズムを考案したその際\maru{4}では日本語述語の時間的性栌を分析しお䞭囜語ぞの察応を論じおいるが我々は日䞭機械翻蚳においおは察応する䞭囜語の述語はすでに埗られおいるず考えおよいから䞭囜語の述語の時間的性栌も同時に刀断の材料ずしおアルゎリズムに組み蟌んだそのほか䞡蚀語における述語のいく぀かの文法特城や共起情報も甚いた以䞋第2章で䞡蚀語におけるテンス・アスペクト衚珟の意味甚法およびその間の察応関係に぀いおたずめ第3章で「タ/ル/テむル/テむタ」ず䞭囜語アスペクト助字の察応関係を定めるアルゎリズムに぀いお述べたさらに第4章で䜜成した翻蚳アルゎリズムの評䟡を手䜜業で行った結果を説明し誀った箇所に぀いお分析も行った評䟡の結果は玄8割の正解率であった
V15N01-03
日本語文のムヌドに぀いおいく぀かの䜓系が提瀺されおいる(益岡田窪1999仁田1999加藀犏地1989)\footnote{益岡ら(益岡田窪1999)および加藀ら(加藀犏地1989)はムヌドずいう甚語を甚いおいるのに察しお仁田(仁田1999)はモダリティずいう甚語を甚いおいる圌らによるムヌドあるいはモダリティの抂念芏定は衚面的には異なるが本質的には同様であるず考えおよい}益岡ら(益岡田窪1999)は述語の掻甚圢助動詞終助詞などの様々な文末の圢匏を察象にしお「確蚀」「呜什」「犁止」「蚱可」「䟝頌」などからなるムヌド䜓系を提瀺しおいる仁田(仁田1999)は述語を有するいわゆる述語文を䞭心に日本語のモダリティを提瀺しおいる仁田の研究成果は益岡らによっお参考にされおおり仁田が提瀺しおいるモダリティのほずんどは益岡らのムヌド䜓系に取り蟌たれおいる加藀ら(加藀犏地1989)は助動詞的衚珟助動詞およびそれに準じる衚珟に限定しお各衚珟が衚出するムヌドを提瀺しおいる提瀺されおいるムヌドには益岡らのムヌド䜓系に属するものもあるが「ふさわしさ」「継続」など属さないものもある既知のムヌド䜓系がどのような方法によっお構成されたかは明確に瀺されおはいないたたどのようなテキスト矀を分析察象にしおムヌド䜓系を構成したかが明確ではないおそらく倚皮倚様な文を分析察象にしたずは考えられるが倚皮倚様な日本語りェブペヌゞに含たれるような文を察象にしおムヌド䜓系を構成しおいるずは思われないそのため情報怜玢評刀分析(也奥村2006)機械翻蚳などりェブペヌゞを察象にした蚀語情報凊理がたすたす重芁になっおいくなか既知のムヌド䜓系は網矅性ずいう点で䞍十分である可胜性が高い本論文では倚皮倚様な日本語りェブペヌゞに含たれる文を分析しお暙準的な既知のムヌドずずもに新しいムヌドを収集するために甚いた系統的方法に぀いお詳述し新しいムヌドの収集結果を瀺すたた収集したムヌドずその他の既知ムヌドずの比范を行い収集できなかったムヌドは䜕か新しく収集したムヌドのうちすでに提瀺されおいるものは䜕かを明らかにするそしおより網矅性のあるムヌド䜓系の構成に぀いおひず぀の案を䞎えるここでムヌドの収集にあたっお本論文で甚いる重芁な甚語に぀いお説明を䞎えおおく文末ずいう甚語は文終了衚瀺蚘号句点などの盎前の単語が珟れる䜍眮を意味する文末語ずいう甚語は文末に珟れる単語を意味するPOSずいう甚語は単語の品詞を意味する䟋えば「我が家ぞ\ul{ようこそ}。」ずいう文においお文終了衚瀺蚘号は「。」である文末は䞋線郚の䜍眮であり文末語は「ようこそ」でありそのPOSは感動詞であるたたムヌドの抂念芏定ずしおは益岡ら(益岡田窪1999)のものを採甚する圌らによれば「話し手が文をコミュニケヌションの道具ずしお䜿う堎合ある特定の事態の衚珟だけではなくその事態や盞手に察する話し手の様々な刀断・態床が同時に衚珟される」この堎合事態や盞手に察する話し手の刀断・態床がムヌドであるただし本論文ではりェブペヌゞに蚘述された文を察象にするこずから文の曞き手も話し手ず芋なすこずずする䟋えば「毎日研究宀に来い」ずいう文は盞手に察しお呜什する態床を衚珟しおおり「呜什」ずいうムヌドを衚出しおいるたた「劻にはい぀たでも綺麗でいお欲しい」ずいう文は「劻がい぀たでも綺麗である」ずいう事態の実珟を望む態床を衚珟しおおり「願望」ずいうムヌドを衚出しおいる以䞋2節では日本語りェブペヌゞからムヌドを収集する際の基本的方針に぀いお述べる3節ではムヌドを収集する具䜓的方法を䞎える4節ではムヌド収集においお分析察象ずした文末語の網矅性に぀いお議論する5節ではムヌドの収集結果を瀺す6節では収集したムヌドず既知ムヌドずの比范を行う7節ではより網矅性のあるムヌド䜓系の構成に぀いお䞀案を瀺す8節では本論文のたずめず今埌の課題に぀いお述べる
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NLPJournalTitleIntroRetrieval

An MTEB dataset
Massive Text Embedding Benchmark

This dataset was created from the Japanese NLP Journal LaTeX Corpus. The titles, abstracts and introductions of the academic papers were shuffled. The goal is to find the corresponding introduction with the given title. This is the V1 dataset (last updated 2020-06-15).

Task category t2t
Domains Academic, Written
Reference https://huggingface.co/datasets/sbintuitions/JMTEB

Source datasets:

How to evaluate on this task

You can evaluate an embedding model on this dataset using the following code:

import mteb

task = mteb.get_task("NLPJournalTitleIntroRetrieval")
evaluator = mteb.MTEB([task])

model = mteb.get_model(YOUR_MODEL)
evaluator.run(model)

To learn more about how to run models on mteb task check out the GitHub repository.

Citation

If you use this dataset, please cite the dataset as well as mteb, as this dataset likely includes additional processing as a part of the MMTEB Contribution.


@misc{jmteb,
  author = {Li, Shengzhe and Ohagi, Masaya and Ri, Ryokan},
  howpublished = {\url{https://huggingface.co/datasets/sbintuitions/JMTEB}},
  title = {{J}{M}{T}{E}{B}: {J}apanese {M}assive {T}ext {E}mbedding {B}enchmark},
  year = {2024},
}


@article{enevoldsen2025mmtebmassivemultilingualtext,
  title={MMTEB: Massive Multilingual Text Embedding Benchmark},
  author={Kenneth Enevoldsen and Isaac Chung and Imene Kerboua and Márton Kardos and Ashwin Mathur and David Stap and Jay Gala and Wissam Siblini and Dominik Krzemiński and Genta Indra Winata and Saba Sturua and Saiteja Utpala and Mathieu Ciancone and Marion Schaeffer and Gabriel Sequeira and Diganta Misra and Shreeya Dhakal and Jonathan RystrÞm and Roman Solomatin and Ömer Çağatan and Akash Kundu and Martin Bernstorff and Shitao Xiao and Akshita Sukhlecha and Bhavish Pahwa and Rafał Poświata and Kranthi Kiran GV and Shawon Ashraf and Daniel Auras and Björn PlÃŒster and Jan Philipp Harries and Loïc Magne and Isabelle Mohr and Mariya Hendriksen and Dawei Zhu and Hippolyte Gisserot-Boukhlef and Tom Aarsen and Jan Kostkan and Konrad Wojtasik and Taemin Lee and Marek Å uppa and Crystina Zhang and Roberta Rocca and Mohammed Hamdy and Andrianos Michail and John Yang and Manuel Faysse and Aleksei Vatolin and Nandan Thakur and Manan Dey and Dipam Vasani and Pranjal Chitale and Simone Tedeschi and Nguyen Tai and Artem Snegirev and Michael GÃŒnther and Mengzhou Xia and Weijia Shi and Xing Han Lù and Jordan Clive and Gayatri Krishnakumar and Anna Maksimova and Silvan Wehrli and Maria Tikhonova and Henil Panchal and Aleksandr Abramov and Malte Ostendorff and Zheng Liu and Simon Clematide and Lester James Miranda and Alena Fenogenova and Guangyu Song and Ruqiya Bin Safi and Wen-Ding Li and Alessia Borghini and Federico Cassano and Hongjin Su and Jimmy Lin and Howard Yen and Lasse Hansen and Sara Hooker and Chenghao Xiao and Vaibhav Adlakha and Orion Weller and Siva Reddy and Niklas Muennighoff},
  publisher = {arXiv},
  journal={arXiv preprint arXiv:2502.13595},
  year={2025},
  url={https://arxiv.org/abs/2502.13595},
  doi = {10.48550/arXiv.2502.13595},
}

@article{muennighoff2022mteb,
  author = {Muennighoff, Niklas and Tazi, Nouamane and Magne, Loïc and Reimers, Nils},
  title = {MTEB: Massive Text Embedding Benchmark},
  publisher = {arXiv},
  journal={arXiv preprint arXiv:2210.07316},
  year = {2022}
  url = {https://arxiv.org/abs/2210.07316},
  doi = {10.48550/ARXIV.2210.07316},
}

Dataset Statistics

Dataset Statistics

The following code contains the descriptive statistics from the task. These can also be obtained using:

import mteb

task = mteb.get_task("NLPJournalTitleIntroRetrieval")

desc_stats = task.metadata.descriptive_stats
{
    "test": {
        "num_samples": 908,
        "number_of_characters": 1045780,
        "num_documents": 504,
        "min_document_length": 304,
        "average_document_length": 2052.8611111111113,
        "max_document_length": 9565,
        "unique_documents": 504,
        "num_queries": 404,
        "min_query_length": 5,
        "average_query_length": 27.56930693069307,
        "max_query_length": 71,
        "unique_queries": 404,
        "none_queries": 0,
        "num_relevant_docs": 404,
        "min_relevant_docs_per_query": 1,
        "average_relevant_docs_per_query": 1.0,
        "max_relevant_docs_per_query": 1,
        "unique_relevant_docs": 404,
        "num_instructions": null,
        "min_instruction_length": null,
        "average_instruction_length": null,
        "max_instruction_length": null,
        "unique_instructions": null,
        "num_top_ranked": null,
        "min_top_ranked_per_query": null,
        "average_top_ranked_per_query": null,
        "max_top_ranked_per_query": null
    }
}

This dataset card was automatically generated using MTEB

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