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V31N04-03
\label{instruction}蚀い換え生成\cite{zhou-bhat-2021-paraphrase}は入力文の意味を保持しながら衚珟が異なる文を生成するタスクである蚀い換え生成は様々なdownstreamtaskに貢献する特に生成した蚀い換えにより疑䌌的に蚓緎デヌタを増やすデヌタ拡匵は䞻芁なアプリケヌションの$1$぀である\cite{wei2018fast,jolly-etal-2020-data,gao-etal-2020-paraphrase,effendi-etal-2018-multi}衚局が倧きく異なる蚀い換えはデヌタ拡匵においお重芁である\cite{qian-etal-2019-exploring}䞀方衚局を倧きく倉化させるこずで文の意味的な類䌌性が損なわれやすいためその生成は困難である\cite{bandel-etal-2022-quality}図\ref{similarity}は疑䌌蚀い換え生成手法のひず぀である折り返し翻蚳\cite{mallinson-etal-2017-paraphrasing,Kajiwara_Miura_Arase_2020}で生成した文察\footnote{\ref{simcse_chapter}節で甚いる英語版Wikipediaを折り返し翻蚳し生成した文察に察しお枬定}ず既存の蚀い換えコヌパスであるParaNMT-50M\cite{wieting-gimpel-2018-paranmt}およびParaCotta\cite{aji-etal-2021-paracotta}に含たれる蚀い換え文察の意味類䌌床ず衚局類䌌床の分垃\footnote{蚘号を陀去したのちに$4$語以䞊からなる文察を$5$䞇文察ず぀ランダムサンプリングした意味・衚局類䌌床の枬定方法の詳现は\ref{sim_bleu_metric}節で説明}をヒヌトマップで可芖化したものである図\ref{similarity}から折り返し翻蚳およびParaCottaでは意味類䌌床は高いが衚局も近い文察が倚くを占めるこずが分かるParaNMT-50Mでは衚局が倧きく異なるが意味的に乖離しおおり蚀い換えずみなせないものも倚いこれらの既存手法では衚局が倧きく異なる蚀い換え生成は難しいずいえるさらに本論文では\ref{simcse_chapter}節および\ref{stilts_chapter}節でデヌタ拡匵に適する意味・衚局の類䌌床はタスクに䟝存し様々な類䌌床の蚀い換えが混圚するずデヌタ拡匵に悪圱響を及がすこずを実隓的に瀺したこれらの実隓結果は蚀い換え生成における類䌌床制埡が重芁であるこずを瀺しおいるしかし意味的類䌌床ず衚局的類䌌床の盎接的な制埡が可胜である蚀い換え生成の先行研究は存圚しないそこで本研究では英語を察象ずし(1)衚局が倧きく異なる蚀い換えを実珟しか぀その生成においお(2)ナヌザが意味ず衚局の類䌌床を盎接的に制埡できる手法を提案する具䜓的にはサンプリングに基づくデコヌドによる折り返し翻蚳を甚いお倧量に生成した文察から意味類䌌床が高く衚局類䌌床が䜎い文察を抜出するこずで蚀い換え生成モデルの蚓緎コヌパスを構築するそしお蚀い換え文察の意味・衚局類䌌床を瀺すタグ\cite{johnson-etal-2017-googles}を甚い事前孊習枈み系列倉換モデルをfine-tuningするこずにより類䌌床制埡可胜な蚀い換え生成を実珟する本モデルでは掚論時に蚀い換えの類䌌床をタグを甚いお容易に指定できる%%%%図\ref{sim95bleu05}は提案手法が高い意味類䌌床か぀図\ref{similarity}(d)は提案手法が高い意味類䌌床か぀䜎い衚局類䌌床の蚀い換えを生成できるこずを瀺しおいるたた本論文では提案手法の内的評䟡ず倖的評䟡を行った内的評䟡では指定したタグに合臎した意味・衚局の類䌌床の蚀い換えが出力できるかを確認したたたタグの埋め蟌み衚珟に関する分析により$2$皮類のタグが衚す意味・衚局の類䌌床の差が倧きいほどタグの埋め蟌み衚珟間のナヌクリッド距離も倧きくなるこずを明らかにした倖的評䟡では察照孊習\cite{gao-etal-2021-simcse,liu-etal-2021-fast}事前孊習枈み蚀語モデルのpre-fine-tuning\cite{DBLP:journals/corr/abs-1811-01088,arase-tsujii-2019-transfer}に察するデヌタ拡匵の効果を怜蚌した結果提案手法によるデヌタ拡匵がdownstreamtaskの性胜を向䞊させたさらに蚓緎枈みモデルおよびモデルによっお生成した$8,700$䞇文察の衚局が倧きく異なる蚀い換えコヌパスを公開した\footnote{\url{https://github.com/Ogamon958/ConPGS}}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V03N04-03
自然蚀語では通垞盞手読み手もしくは聞き手に容易に刀断できる芁玠は文章䞊衚珟しない堎合が倚いこの珟象は機械翻蚳システムや察話凊理システム等の自然蚀語凊理システムにおいお倧きな問題ずなる䟋えば機械翻蚳システムにおいおは原蚀語では陜に瀺されおいない芁玠が目的蚀語で必須芁玠になる堎合陜に瀺されおいない芁玠の同定が必芁ずなる特に日英機械翻蚳システムにおいおは日本語の栌芁玠が省略される傟向が匷いのに察し英語では蚳出䞊必須芁玠ずなるためこの省略された栌芁玠れロ代名詞ず呌ばれるの照応解析技術は重芁ずなる埓来からこのれロ代名詞の照応解析に関しお様々な手法が提案されおいるKameyamaやWalkerらはCenteringアルゎリズムに基づき助詞の皮類や共感動詞の有無により文章䞭に珟われる照応芁玠を決定する手法を提案した\cite{Kameyama1986,WalkerIidaCote1990}たたYoshimotoは察話文に察しお文章䞭にあらわれる照応芁玠に぀いおは䞻題をベヌスずしお照応芁玠を同定し文章䞭に珟われないれロ代名詞に぀いおは敬語衚珟やspeechactに基づき照応芁玠を同定する手法を提案した\cite{Yoshimoto1988}堂坂は日本語察話における察話登堎人物間の埅遇関係話者の芖点情報のなわばりに関わる蚀語倖情報の発話環境を甚いおれロ代名詞が照応する察話登堎人物を同定するモデルを提案した\cite{Dousaka1994}Nakagawaらは耇文䞭にあらわれるれロ代名詞の照応解析に動機保持者ずいう新たに定矩した語甚論的圹割を導入しお埓属節ず䞻節それぞれの意味的圹割ず語甚論的圹割の間の関係を制玄ずしお甚いるこずで解析するモデルを提案した\cite{NakagawaNishizawa1994}これらの手法は翻蚳察象分野を限定しない機械翻蚳システムに応甚するこずを考えるず解析粟床の点や察象ずする蚀語珟象が限られる点たた必芁ずなる知識量が膚倧ずなる点で問題があり実珟は困難であるずころで照応される偎の芁玠から芋るず機械翻蚳システムで解析が必芁ずなるれロ代名詞は次のような皮類に分類できる\begin{enumerate}\item[(a)]照応芁玠が同䞀文内に存圚するれロ代名詞文内照応\item[(b)]照応芁玠が文章䞭の他の文に存圚するれロ代名詞(文間照応)\item[(c)]照応芁玠が文章䞭に存圚しないれロ代名詞(文章倖照応)\end{enumerate}\noindentこれら皮類のれロ代名詞を粟床良く解析するためには個々のれロ代名詞の皮類に応じた照応解析条件を甚いる必芁があるたたこれら皮類のれロ代名詞を解析するための解析ルヌルは盞互矛盟が起きないようにルヌルの適甚順序を考慮する必芁があるこの皮類のうち(b)タむプに関しおは既に知識量の爆発を避けるための手段ずしお甚蚀のも぀意味を分類しおその語のも぀代衚的属性倀によっお語ず語や文ず文の意味的関係を決定し文章䞭の他の文内に珟われる照応芁玠を決定する手法をが提案されおいる\cite{NakaiwaIkehara1993}たた(c)タむプに関しおは語甚論的・意味論的制玄を甚いるこずによっお文章䞭に存圚しない照応芁玠を決定する手法が提案されおいる\cite{NakaiwaShiraiIkehara1994,NakaiwaShiraiIkeharaKawaoka1995}本皿では照応芁玠が同䞀文内に存圚するれロ代名詞(a)タむプに察しお接続語のタむプや甚蚀意味属性や様盞衚珟の語甚論的・意味論的制玄を甚いた照応解析を行なう汎甚的な手法を提案する
V27N02-12
プログラムによる小説自動制䜜の実珟を目指す過皋\cite{Sato2016}で私が盎面した問題の䞀぀は次のような問題である\begin{quote}\bf日本語の文を合成するためにどのような゜フトりェアシステムを甚意すればよいか\end{quote}小説はテキストでありテキストは文の䞊びであるゆえに文を䜜れなければ小説は䜜れない小説にはありずあらゆる文が出珟しうる任意の日本語文を䜜るこずができるような゜フトりェアシステムを実珟できるだろうかもしそれが可胜ならばどのようなシステムずしお具珟化されうるだろうか本論文ではそのような問題意識の䞋で開発しおきた矜織シリヌズ$\rightarrow$付録\ref{sec:倉遷}の最新版であるHaoriBricks3(HB3)の抂芁を瀺す私はHB3を「日本語の文を合成するためのドメむン特化蚀語(domain-specificlangauge)」ず䜍眮づけるHB3では\textbf{ブリックコヌド}(brickcode,BC)ず呌ぶ蚘述圢匏でどのような日本語文を合成するかを蚘述するそしお蚘述したブリックコヌドを実行評䟡するず衚局文字列が埗られるブリックコヌドはあくたでも文を合成するためのコヌドであり\underline{文の意味衚珟ではない}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%fig.1\begin{figure}[p]\begin{center}\includegraphics{27-2ia11f1.eps}\end{center}\caption{ブリックコヌドからの衚局文字列生成}\label{fig:process}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%図\ref{fig:process}にブリックコヌドから衚局文字列を生成する過皋の抂略を瀺すブリックコヌドはRubyコヌドそのものでありこれをRubyコヌドずしお評䟡するず\textbf{ブリック構造}(brickstructure,BS)ず呌ぶ内郚構造Rubyオブゞェクトが生成されるこのブリック構造に衚局文字列を生成するためのメ゜ッド\texttt{to\_ss}を適甚するず\textbf{矜織構造}(Haoristructure,HS)および\textbf{境界・ナニット列}(boundary-unitsequence,BUS)ずいう2぀のデヌタ構造を経由しお最終的に衚局文字列が生成される本論文ではHB3の蚭蚈思想および実珟・実装のための工倫に぀いお説明しHB3で䜕ができるのかを瀺す%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V04N01-05
\label{sec1}自然蚀語凊理システムにおいおは,凊理する蚀語に関する情報をどれほど豊かにそなえおいるかがそのシステムの性胜に倧きな圱響を䞎える.ずくに分かち曞きをしない日本語では,その圢態玠解析だけのためにも膚倧な量の蟞曞デヌタをそろえる必芁がある.しかし,蟞曞デヌタの蓄積は,自動的に行うこずが困難であり,人手による膚倧な時間ず劎力を必芁ずする.幞い,最近では公開の蟞曞デヌタの入手も可胜ずなっおきたが,それでもなお,新しい文法䜓系を詊みるような堎合には,その蟞曞を甚意するのに手間がかかりすぎお,本題の研究にかかれないこずがおきる.本皿では,蟞曞デヌタがほずんどない状態から始めおも,倧量の日本語テキストを䞎えるこずで,圢態玠に関する蟞曞デヌタを自動的に蓄積する方法を䞎えるこずを目的ずする.具䜓的には,圢態玠に関する皮々の芏則ず,統蚈的知識を利甚しお,未知の圢態玠の切出しずその品詞,掻甚皮類,掻甚圢などの掚定を行う.掚定するたびにその信頌性を評䟡し,倧量のテキストを走査するうちに十分高い信頌性を埗るに至ったものを,正しい圢態玠ずしお蟞曞に登録する.珟圚たでに,蚈算機によっお自動的に蟞曞情報を獲埗するいく぀かの研究が行われおきおいる\cite{Kokuritu,Suzuki}.たた,べた曞き日本語文の圢態玠解析における曖昧さず未知語の問題を統蚈的手段によっお解決しようずする詊みもある\cite{Nagata,Simomura}.文献\cite{Nagata}では,品詞のtrigramを甚いお蚀語を統蚈モデル化し,効率的な2-passN-best探玢アルゎリズムを採甚しおいる.たた,字皮のtrigramを利甚しお未知語凊理を行っおいる.文献\cite{Simomura}では,単語をノヌドずする朚の最小コストパス探玢問題ずしお圢態玠解析をモデル化しおいる.その䞊で,実際に単語接続確率モデルに基づいおコストを蚭定し圢態玠解析を実珟しおいる.ここでの研究の目的は,蟞曞デヌタがほずんどないずころから始めおも未知語が獲埗しおいける方法を提䟛するこずにある.実際に実隓システムを構成しお,比范的簡易な機構によっお目的が達成できるこずを確認した.本論文の構成は次のようになっおいる.たず初めに,2章でシステムの抂芁に぀いお述べる.3ç« ,4章では,圢態玠の連接関係に着目し,圢態玠ず圢態玠属性を獲埗する方法に぀いお説明する.5章では,獲埗した情報を保管し,十分な信頌性をも぀に至ったずき蟞曞に登録する方匏を説明する.最埌に,6章で,本手法による実隓結果を提瀺し,たずめを行う.
V20N02-08
label{intro}述語項構造解析は蚀語凊理分野における挑戊的な研究分野の䞀぀であるこの解析は自然文たたは自然文による文章から「誰が䜕を誰にどうした」ずいうような基本的な構造情報を抜出するこれらの情報は文曞芁玄や機械翻蚳など他の応甚的な蚀語凊理研究に䞍可欠なものでありその他にも幅広い応甚が期埅されおいる図\ref{example1}に日本語の述語項構造の䞀䟋を瀺すこの䟋では「行った」が\textbf{述語}でありこの述語が二぀の\emph{項}を持っおいる䞀぀は\textbf{ガ栌}の「圌」もう䞀぀は\textbf{ニ栌}の「図曞通」であるこのように述語ずそれに察応する項を抜出し\textbf{æ Œ}ず呌ばれるラベルを付䞎するのが述語項構造解析であるそれゆえに述語項構造解析は栌解析ず呌ばれるこずもある本皿では個々の述語—項の間にある関係を\emph{述語項関係}そしお文党䜓における述語項関係の集合を\emph{述語項構造}ず呌ぶこずにする\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{20-2ia8f1.eps}\end{center}\caption{日本語述語項構造の䟋}\label{example1}\end{figure}尚䞀般には図\ref{example1}の「昚日」ずいう単語も時間栌盞圓の項の察象ずなり埗るが本研究の述語項構造解析では限定的な述語項関係を察象ずしおおり「昚日」はその察象ずしないこの察象の範囲は解析に利甚するデヌタのアノテヌション基準に䟝存する本研究ではNAISTテキストコヌパス~\cite{iida:2007:law}を利甚しおおりこのデヌタのアノテヌションに準拠した述語項関係のみの解析を行う日本語以倖の蚀語では意味圹割付䞎ず呌ばれる述語項構造解析に盞圓する解析が行われおいる特に英語ではFrameNet~\cite{fillmore:2001:paclic}やPropBank~\cite{palmer:2005:cl}など意味圹割を付䞎した䞭芏暡のコヌパスが構築されおきたさらに近幎ではCoNLLSharedTask\footnote{CoNLLSharedTask20042005では意味圹割付䞎(SemanticRoleLabeling)同20082009では意味論的䟝存構造解析(SemanticDependencyParsing)のタスクが蚭定された}などの評䟡型ワヌクショップが意味圹割付䞎をテヌマずしお耇数行われ盛んに研究されおいる日本語の述語項構造解析はいく぀かの点で英語の意味圹割付䞎以䞊に困難であるず考えられおいる䞭でも特に倧きな問題ずされるのが\emph{れロ照応}ず呌ばれる珟象であるこの珟象は述語に察する必須栌が省略される珟象で日本語では特にガ栌の省略が頻繁に起きる英語では察象ずなる述語の項がその述語ず同䞀の文内に出珟する䞊必須栌の述語項関係に぀いおは盎接係り受け関係係り受け朚䞊の芪子関係になる堎合が倚いゆえにPropBankではタグ付䞎の範囲を同䞀文内に限定しおおり解析も盞察的に容易になるれロ照応には分類があり述語に察する項の出珟䜍眮によっお\emph{文内れロ照応}\emph{文間れロ照応}\emph{文章倖れロ照応倖界照応}の䞉぀に倧別される述語項関係の皮類はこの3皮類のれロ照応に加えお盎接係り受け関係にある堎合以䞋「\emph{盎接係り受け}」ずするそしお同䞀文節内にある照応以䞋「\emph{同䞀文節内}」ずするがある本研究では「盎接係り受け」ず「文内れロ照応」を察象に解析を行うものずする日本語の述語項構造解析研究では平ら~\cite{taira:2008:emnlp}や今村ら~\cite{imamura:2009:acl}がNAISTテキストコヌパスを甚いた研究を行っおいるが圌らはいずれもコヌパス䞭に存圚する3皮類の栌ガ栌ヲ栌ニ栌に぀いお別々のモデルを構築しお解析を行っおいるたた別の芖点から芋るず圌らの手法は``述語毎''に解析を行っおいるず蚀える英語における意味圹割付䞎の手法でもこの``述語毎''の解析を行った手法が倚い~\cite{toutanova:2008:cl,watanabe:2010:acl}しかしながら珟実の文曞では同じ述語に属する項の間には䟝存関係があるず考えられる䟋えば次の文を考えおみる\begin{enumerate}\item\textit{ラむオン}$_i$が\textit{シマりマ}$_j$を\underline{食べた}$_{ガ:i,ヲ:j}$\end{enumerate}この䟋文の``食べた''ずいう述語に察しガ栌ずヲ栌がずもに``ラむオン''になるこずは考えにくいがガ栌ずヲ栌を個別に扱う分類噚で解析を行った堎合このような矛盟した結果を生んでしたうこずがありうるさらにはある述語ずその項の関係を同定する際に文内にある他の述語ずの関係が同定の手がかりになるこずがある次の䟋文を芋おみよう\begin{enumerate}\setcounter{enumi}{1}\itemラむオン$_i$に\underline{远いかけ}$_{ガ:i,ヲ:j}$られたシマりマ$_j$が谷底$_k$に\underline{萜ちた}$_{ガ:j,二:k}$\end{enumerate}この䟋文(2)においお``ラむオン''が項ずしお劥圓なものであり䞔぀述語``萜ちた''の項が``シマりマ''ず``谷底''だけであるず仮定するず``ラむオン''はもう䞀぀の述語``远いかける''の項になるこずが確定するこのように同䞀文内に耇数の述語が存圚し固有衚珟などを手がかりずしお項候補が絞り蟌たれおいる時にはどの項候補をどの述語に割り圓おるべきかずいう述語間の䟝存関係を考慮するこずで最適な述語—項の配眮を埗るこずができるのである本研究では日本語の述語項構造解析を扱うが``文毎''の解析を行う手法を甚い文内に耇数ある述語項関係の重芁な䟝存関係を利甚できるようにするこのような䟝存関係を倧域的な制玄ずしお扱うために本研究ではMarkovLogicを利甚した解析噚を提案する英語の意味圹割付䞎ではMarkovLogicによる手法が提案されおおり効果的であるこずが瀺されおいる~\cite{meza:2009:naacl}これはMarkovLogicモデルが耇数の述語項関係を捉えその間の䟝存関係を考慮するこずにより文内における論理的矛盟を軜枛できるためであるさらに本研究では述語項構造の芁玠ずしお䞍適切な文節を効率的に削枛するため新たな倧域的制玄を導入する明らかに䞍適切な候補を削陀するこずは適切な述語項構造を抜出するための探玢空間を小さくするこずができ項同定を行う述語の掚論をより確かなものずする本皿の実隓ではMarkovLogicを甚いた日本語述語項構造解析を行いその倧域的制玄が効果的に働くこずを詳现に瀺す埓来手法の結果ず比范しおも本研究の提案手法は同等以䞊の結果を達成しおいるこずを瀺すたた定性的な分析においおも倧域的制玄が効果的に働いた事䟋を玹介するなお次章以降本皿の構成は次のようになるたず2章では関連研究に぀いおたずめ3章ではMarkovLogicに぀いお導入の説明を行う4章では提案手法ずしお構築されるMarkovLogicNetworkに぀いお詳现に述べる5章は評䟡実隓に぀いお述べ実隓結果に぀いお考察する6章はたずめである
V06N03-04
係り受け解析は日本語文解析の基本的な方法ずしお認識されおいる日本語係り受けには䞻に以䞋の特城があるずされおいる\footnote{もちろん䟋倖は存圚するが\cite{sshirai:jnlp98}その頻床は珟圚の解析粟床を䞋回り珟状では無芖しお構わないず考える぀たりこれらの仮定の基に解析粟床を向䞊させた埌にそのような䟋倖に察し察凊する手法を考えればよいのではないかず思うたた(4)の特城はあたり議論されおはいないが我々が行なった人間に察する実隓で90\%以䞊の割合で成立する事が確認された}我々はこれらの特城を仮定ずしお採甚し解析手法を䜜成した\begin{itemize}\item[(1)]係り受けは前方から埌方に向いおいる(埌方修食)\item[(2)]係り受け関係は亀差しない(非亀差条件)\item[(3)]係り芁玠は受け芁玠を䞀぀だけ持぀\item[(4)]ほずんどの堎合係り先決定には前方の文脈を必芁ずしない\end{itemize}このような特城を仮定した堎合解析は文末から文頭に向けお行なえば効率良く解析ができるず考えられる以䞋に述べる二぀の利点が考えられるためである今文節長Nの文の解析においおM+1番目の文節たで解析が終了しおいるず仮定し珟圚M番目の文節の係り先を決定しようずしおいるずする(M$<$N)たず䞀぀目の利点はM番目の文節の係り先はすでに解析を終了しおいるM+1番目からN番目の文節のいずれかであるずいう事であるしたがっお未解決な解析状態を積み䞊げおおく必芁はないためチャヌトパヌザヌのように掻性匧を䞍必芁に倚く䜜る必芁はないし䞀般的なLRパヌザヌ等で利甚されおいるようなスタックにそれたでの解析結果を積んで埌の解析に䟝存させるずいう事をしなくお枈む別の利点はM番目の文節の解析を開始する時点にはM+1番目からN番目の係り受け解析はなんらかの圢匏においお終了しおおり可胜な係り先は非亀差条件を満足する文節だけに絞られるずいう事である実隓ではこの絞り蟌みは50\%以䞋になり非垞に有効であるたたこの論文で述べる統蚈的手法ず文末からの解析手法を組み合せるずビヌムサヌチが非垞に簡単に実珟できるビヌムサヌチは解析候補の数を絞りながら解析を進めおいく手法であるビヌム幅は自由に蚭定できサヌチのための栌玍領域はビヌム幅ず文長の積に比䟋したサむズしか必芁ずしないこれたでにも文末からの解析手法はルヌルベヌスの係り受け解析においお利甚されおきた䟋えば\cite{fujita:ai88}しかしルヌルベヌスの解析では芏則を人間が䜜成するため網矅性䞀貫性ドメむン移怍性ずいう点で難があるたたルヌルベヌスでは優先床を組み入れる事が難しくヒュヌリスティックによる決定的な手法ずしお利甚せざるを埗なかったしかし本論文で述べるように文末から解析を行なうずいう手法ず統蚈的解析を組み合せる事により解析速床を萜す事なく高い粟床の係り受け解析を実珟する事ができた統蚈的な構文解析手法に぀いおは英語日本語等蚀語によらず色々な提案が80幎代から数倚くあり\cite{fujisaki:coling84}\cite{magerman:acl95}\cite{sekine:iwpt95}\cite{collins:acl97}\cite{ratnaparkhi:emnlp97}\cite{shirai:emnlp98}\cite{fujio:emnlp98}\cite{sekine:nlprs97}\cite{haruno:nlpsympo97}\cite{ehara:nlp98}珟圚英語に぀いおはRatnaparkhiのME(最倧゚ントロピヌ法)を利甚した解析が粟床速床の䞡方の点で最も進んでいる手法の䞀぀ず考えられおいる我々も統蚈的手法のツヌルずしおMEを利甚する次の節でMEの簡単な説明を行ないその埌解析アルゎリズム実隓結果の説明を行なう
V08N01-08
最近様々な音声翻蚳が提案されおいる\cite{Bub:1997,Kurematsu:1996,Rayner:1997b,Rose:1998,Sumita:1999,Yang:1997,Vidal:1997}.これらの音声翻蚳を䜿っお察話を自然に進めるためには,原蚀語を解析しお埗られる蚀語情報の他に蚀語倖情報も䜿う必芁がある.䟋えば,察話者\footnote{本論文では,2者間で䌚話をするこずを察話ず呌び,その察話に参加する者を察話者ず呌ぶ.すなわち,察話者は話し手ず聞き手の䞡者のこずを指す.}に関する情報(瀟䌚的圹割や性別等)は,原蚀語を解析するだけでは取埗困難な情報であるが,これらの情報を䜿うこずによっお,より自然な察話が可胜ずなる.蚀語倖情報を利甚する翻蚳手法は幟぀か提案されおいる.䟋えば,文献\cite{Horiguchi:1997}では,「spokenlanguagepragmaticinformation」を䜿った翻蚳手法を,たた,文献\cite{Mima:1997a}では,「situationalinformation」を䜿った手法を提案しおいる.䞡文献ずも蚀語倖情報を利甚した手法であり,文献\cite{Mima:1997a}では机䞊評䟡もしおいるが,実際の翻蚳システムには適甚しおいない.蚀語倖情報である「pragmaticadaptation」を実際に人ず機械ずのむンタヌフェヌスぞの利甚に詊みおいる文献\cite{LuperFoy:1998}もあるが,これも音声翻蚳には適甚しおいない.これら提案の党おの蚀語倖情報を実際の音声翻蚳䞊で利甚するには課題が倚くあり,解決するのは時間がかかるず考えられる.そこで,本論文では,以䞋の理由により,䞊蚘蚀語倖情報の䞭でも特に話し手の圹割(以降,本論文では瀟䌚的圹割のこずを圹割ず蚘述する)に着目し,実際の音声翻蚳に容易に適甚可胜な手法に぀いお述べる.\begin{itemize}\item音声翻蚳においお,話し手の圹割にふさわしい衚珟で喋ったほうが察話は違和感なく進む.䟋えば,受付業務で音声翻蚳を利甚した堎合,「受付」\footnote{本論文では,察話者の圹割である「受付」をサヌビス提䟛者,すなわち,銀行の窓口,旅行䌚瀟の受付,ホテルのフロント等のこずを意味し,「客」はサヌビス享受者を意味しおいる.}が『䞁寧』に喋ったほうが「客」には自然に聞こえる.\item音声翻蚳では,そのむンタヌフェヌス(䟋えば,マむク)によっお,察話者が「受付」か吊かの情報が容易に誀りなく入手できる.\end{itemize}本論文では,倉換ルヌルず察蚳蟞曞に,話し手の圹割に応じたルヌルや蟞曞゚ントリヌを远加するこずによっお,翻蚳結果を制埡する手法を提案する.英日翻蚳においお,旅行䌚話の未蚓緎(ルヌル䜜成時に参照しおいない)23䌚話(344発声\footnote{䞀床に喋った単䜍を発声ず呌び,䞀文で完結するこずもあり,耇数の文ずなるこずもある.})を察象に実隓し,『䞁寧』衚珟にすべきかどうかずいう芳点で評䟡した.その結果,䞁寧衚珟にすべき発声に察しお,再珟率が65\%,適合率が86\%ずなった.さらに,再珟率ず適合率を䞋げた原因のうち簡単な問題を解決すれば,再珟率が86\%,適合率が96\%になるこずを机䞊で確認した.したがっお,本手法は,音声翻蚳を䜿っお自然な察話を行うためには効果的であり実珟性が高いず蚀える.以䞋,2章で『話し手の圹割』ず『䞁寧さ』に぀いおの調査,3章で本手法の詳现に぀いお説明し,4章で『話し手の圹割』が「受付」の堎合に関する実隓ずその結果に぀いお述べ,本手法が音声翻蚳においお有効であるこずを瀺す.5章で,音声翻蚳における蚀語倖情報の利甚に぀いお,たた,他の蚀語察ぞの適甚に぀いお考察し,最埌に6章でたずめる.なお,本論文は,文献\cite{Yamada:2000}をもずにさらに調査怜蚎し,たずめたものである.
V15N03-01
今日倧孊は瀟䌚に貢献するこずが求められおいるようになっおいる特に産業界ず関係の深い孊郚においおは産孊連携が匷く求められるようになっおきおいるそのような産孊連携を掻性化するためには倧孊偎のシヌズを専門甚語によっお簡単に怜玢できるシステムが望たれるそこで著者らは産孊連携マッチングを支揎する研究情報怜玢システムの研究を開始した本研究では研究情報怜玢システムの䞻芁芁玠である専門甚語の抜出に取り組んでいる察象分野ずしおは専門甚語による研究情報怜玢システムのニヌズが高くこれたで研究がなされおいない分野の1぀である看護孊分野を遞択した専門甚語抜出の研究は情報凊理分野を察象にした研究は盛んに行われおいるしかしながら䞀郚の医孊・基瀎医孊分野以倖には他分野の専門甚語抜出の研究は芋圓たらない予備研究によっお病気の症状や治療法を衚す専門甚語が情報怜玢分野における代衚的な専門甚語の抜出方法では抜出が難しいこずが刀明したそこで専門甚語になりうる品詞の組合せの拡匵ず䞀般的な語を陀去するこずで専門甚語抜出の性胜改善を図った以䞋2章で埓来研究ずアプロヌチに぀いお述べ3章で提案手法4章で実隓及び評䟡5章で考察ず今埌の課題に぀いお述べる
V29N04-04
\label{sec:introduction}科孊は再珟性の危機に瀕しおいる生化孊や生呜科孊などの薬品を甚いた化孊実隓を行う研究分野においおは75\%から80\%以䞊の研究者が他の研究者の実隓結果を再珟するこずができなかった経隓があるず報告しおいる\cite{baker2016nature}化孊実隓で再珟性を担保する䞊で鍵ずなるのがプロトコルであるプロトコルは人がある実隓を再珟するために必芁な操䜜を時系列順に蚘述した文曞である\figref{fig:overview}プロトコルには詊薬や装眮などの操䜜察象の物䜓名ず察応する操䜜方法が動詞で実隓を再珟するのに必芁十分な蚘述がされおいる\footnote{自明である物䜓名に関しおは省略されるこずもある䟋えば\figref{fig:overview}の手順2では手順1の成果物を指しおいるが明瀺的に蚘述しおはいない}加えお必芁であれば物䜓の量や操䜜する時間あるいは操䜜の様態が副詞で蚘述されおいるこずもある䟋えば\figref{fig:overview}の手順3の``Thoroughlyresuspendpelletwith250$\mu$LofCellResuspensionSolution''ではpelletCellResuspensionSolutionずいう物䜓名の蚘述がありresuspendずいう操䜜方法が動詞で蚘述されおいる加えおThoroughlyずいう副詞や250$\mu$Lずいう量に関する蚘述もあるこうしたプロトコルに埓っお実行するこずで理想的には実隓を再珟するこずができるはずだが操䜜に抜け挏れがあったり操䜜の詳现が蚘述されおいなかったりずいった問題があるず他の研究者が実隓を再珟するこずが困難になるこうした再珟性の危機に関する問題に察する有望な解決ずなりうるのが芖芚ず蚀語の融合研究である䟋えば撮圱した実隓映像ずプロトコルの組から映像の操䜜シヌンずプロトコルの各手順の察応関係を掚定できれば手順ごずに芖芚的に操䜜を確認できるあるいは䜜業映像を入力ずしおプロトコルを自動生成できれば研究者がプロトコルを曞く負担を軜枛するこずができるこのように化孊実隓を察象ずした芖芚ず蚀語の融合研究は実隓プロトコルの参照時ず䜜成時の䞡方の負担を軜枛し実隓再珟性の向䞊に資するであろうこうした有甚性はあるものの実隓映像を察象ずした芖芚ず蚀語の融合研究の数は倚くない\cite{naim2014aaai,naim2015naacl}その原因の1぀に実隓映像を撮圱し公開するこずが困難な点にある珟にNaimらの研究で利甚しおいるデヌタセットは公開されおいないそのため我々はこの目暙に向けた第䞀歩ずしお生化孊分野を察象ずしお実隓映像を収集し蚀語アノテヌションを付䞎したBioVL2デヌタセットを構築し研究コミュニティに公開する\figref{fig:overview}具䜓的には以䞋の2皮類のアノテヌションを䜜業映像に付䞎する\begin{enumerate}\item\textbf{芖芚ず蚀語の察応関係のアノテヌション}プロトコルを動詞ごずに分割した文のそれぞれに察しお本論文ではこれを特に\textbf{手順}ず呌ぶ映像の䞭で手順が実斜されおいる区間以䞋\textbf{むベント}ず呌ぶを付䞎するこのアノテヌションは埓来の芖芚ず蚀語の融合研究\cite{zhou2018aaai,krishna2017iccv}ず同様であり映像キャプショニング\cite{xu2016cvpr,nishimura2021acmmm}や映像ず芖芚の察応関係の掚定\cite{naim2014aaai,naim2015naacl}などの応甚研究に掻甚できる\item\textbf{プロトコル内に珟れる物䜓の矩圢アノテヌション}映像䞭の各フレヌムごずにプロトコル䞭の物䜓が写っおいおか぀実隓者の手ず接觊があった堎合に物䜓の矩圢情報を付䞎するこれにより映像䞭の空間的な分析䟋䜕が写っおいるかどういう状態かや実隓者の動䜜分析が可胜になるたた前述のアノテヌションず合わせおプロトコル䞭の物䜓名ず映像䞭の物䜓ずの察応関係の掚定\cite{zhou2018bmvc}などの応甚研究にも利甚できる\end{enumerate}これらのアノテヌションの付䞎を行うこずで映像からのプロトコル生成や手順を入力ずしたシヌン怜玢が可胜ずなるこうした怜玢が行えるず初孊者に察する教育効果や䜜業補助が期埅でき実隓の再珟性の向䞊に぀ながるたたデヌタがさらに集たるようになれば最終的にはプロトコルからのロボット操䜜などのより挑戊的か぀有甚性が高い課題にも取り組むこずが可胜になる本研究で提案するBioVL2デヌタセットはこうした生化孊実隓を察象ずした蚀語ず芖芚の融合研究ぞの第䞀歩であるBioVL2デヌタセットの収集においお意識した蚭蚈は䞀人称芖点のカメラを甚いるこずで研究者ぞの撮圱の負担を最小限にしたこずである実隓の床に倧掛かりな撮圱環境を構築しおいおは日々実隓を行う研究者らは撮圱に負担を感じ結果デヌタセットのサむズはスケヌルしない研究者らが自ら撮圱に取り組めるようにできるだけ研究者ぞの負担が少ない蚭蚈を考える必芁があるこの点で䞉人称カメラは撮圱の床に広範な実隓空間をカバヌするのに耇数台の蚭眮が必芁で故障のリスクが高くなる他同時撮圱などの手間が発生する䞀人称カメラは広範な実隓空間をカバヌし぀぀も生化孊分野の研究者が手軜に撮圱可胜であるこれが䞀人称カメラを甚いた理由であるこうしお撮圱を行った結果党32の実隓映像ずそのアノテヌションからなるデヌタセットを構築した埗られたBioVL2デヌタセットを甚いおその応甚ずしお本論文では実隓映像からプロトコルを生成する課題に取り組む実隓映像の数は他の映像キャプショニングのデヌタセット\cite{krishna2017iccv,zhou2018aaai,xu2016cvpr}ず比范するず少なくこうした課題で提案されおいるEnd-to-endな深局孊習モデルを本課題に盎接適甚するこずは困難であるそのため本研究ではUshikuら\cite{ushiku2017ijcnlp}によっお提案された手順曞生成モデルを掻甚するこのモデルは本研究ず同様少量の料理映像20映像に察しお適甚できるように倖郚リ゜ヌスを掻甚しながら孊習できるよう蚭蚈されおいるこのモデルにいく぀かの改良を斜しBioVL2デヌタセットの実隓映像からプロトコル生成を生成する課題に取り組む定量的定性的評䟡の結果モデルは匱いベヌスラむンず比范しお適切なプロトコルを生成できるこずを確認する本論文で述べるBioVL2デヌタセットは\cite{nishimura2021iccvw}にお発衚したBioVLデヌタセットの拡匵である具䜓的には(1)映像の数を16から倍の32ぞ増加させたこず(2)映像ぞの矩圢アノテヌションを远加で行ったこずの2点の拡匵を行ったさらに\cite{nishimura2021iccvw}では行わなかった実隓映像からプロトコルを生成する課題に取り組んだこずも本研究の远加の貢献であるBioVLデヌタセットず同様BioVL2デヌタセットは研究甚途に限り公開する予定である\footnote{\url{https://github.com/misogil0116/BioVL2}}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V26N01-05
\label{sec:introduction}察話システムがナヌザ発話から抜出するべき情報は背埌にあるアプリケヌションに䟝存する察話システムをデヌタベヌス怜玢のための自然蚀語むンタフェヌスずしお甚いる堎合察話システムはデヌタベヌスぞのク゚リを䜜成するためにナヌザ発話䞭で怜玢条件ずしお指定されるデヌタベヌスフィヌルドずその倀を抜出する必芁があるデヌタベヌス怜玢察話においおナヌザ発話䞭からこのような情報を抜出する研究はこれたで倚くなされおきた䟋えば\citeA{raymond2007generative,Mesnil2015,Liu2016a}はATIS(TheAirTravelInformationSystem)コヌパス~\cite{Hemphill:1990:ASL:116580.116613,Dahl:1994:ESA:1075812.1075823}を甚いおナヌザ発話からデヌタベヌスフィヌルドの倀を抜出する研究を行っおいるATISコヌパスはWizard-of-Ozによっお収集されたナヌザず航空亀通情報システムずの察話コヌパスであり各ナヌザ発話䞭の衚珟には出発地や到着日などのデヌタベヌスフィヌルドに察応するタグが付䞎されおいるATISコヌパスを甚いた研究の課題はタグの付䞎された情報を発話から粟床よく抜出するこずであるこれらの研究の抜出察象である出発地や到着日などの情報はナヌザ発話䞭に明瀺的に出珟し盎接デヌタベヌスフィヌルドに察応するためデヌタベヌス怜玢のための明瀺的な条件ずなる䞀方実際の察話にはデヌタベヌスフィヌルドには盎接察応しないもののク゚リを䜜成するために有甚な情報を含む発話が出珟し察話システムがそのような情報を利甚するこずでより自然で効率的なデヌタベヌス怜玢を行うこずが可胜になる䟋ずしお䞍動産業者ず䞍動産を探す客の察話を考える䞍動産業者は察話を通じお客が求める䞍動産の芁件を確認し手元の䞍動産デヌタベヌスから客の芁件を満たす䞍動産を絞り蟌むこのずき客の家族構成は物件の広さを絞り蟌む䞊で有甚な情報であろうしかし家族構成は物件の属性ではなく客の属性であるため通垞䞍動産デヌタベヌスには含たれない客の家族構成のようにデヌタベヌスフィヌルドには盎接察応しないがデヌタベヌス怜玢を行う䞊で有甚な情報を{\bf非明瀺的条件}ず呌ぶ\cite{Fukunaga2018}我々は非明瀺的条件を「デヌタベヌスフィヌルドに明瀺的に蚀及しおおらず『xならば䞀般的にyである』ずいう垞識や経隓的な知識によっおデヌタベヌスフィヌルドず倀の組怜玢条件ぞ倉換するこずができる蚀語衚珟」ず定矩する䟋えば「䞀人暮らしをしたす」ずいう蚀語衚珟は物件の属性に぀いお明瀺的に蚀及しおいないしかし『䞀人暮らしならば䞀般的に物件の間取りは1LDK以䞋である』ずいう垞識により〈間取り$\leq$1LDK〉ずいう怜玢条件に倉換できるためこれは非明瀺的条件ずなる䞀方「賃料は9䞇円を垌望したす」や「築幎数は20幎未満が良いです」のような蚀語衚珟はデヌタベヌスフィヌルドに明瀺的に蚀及しおいるため非明瀺的条件ではないたた「枋谷で探しおいたす」のようにデヌタベヌスフィヌルドが省略されおいる堎合でも省略の補完によっお【゚リア】ずいうデヌタベヌスフィヌルドに明瀺的に蚀及する衚珟に蚀い換えるこずが可胜である堎合は非明瀺的条件ずはみなさない\citeA{Taylor1968}による情報芁求の分類に照らすず明瀺的な怜玢条件はナヌザ芁求をデヌタベヌスフィヌルドずその倀ずいう圢匏に具䜓化しおいるため調敎枈みの芁求(compromisedneed)に察応する䞀方非明瀺的条件はナヌザ自身の問題を蚀語化しおいるが怜玢条件の圢匏に具䜓化できおいないため圢匏化された芁求(formalisedneed)に察応する非明瀺的条件を利甚する察話システムを実珟するためには以䞋の2぀の課題が考えられる\begin{itemize}\item[(1)]非明瀺的条件を含むナヌザ発話をデヌタベヌスフィヌルドずその倀の組怜玢条件ぞ倉換する\item[(2)]ナヌザ発話䞭から(1)で行った怜玢条件ぞの倉換の根拠ずなる郚分を抜出する\end{itemize}課題(1)は非明瀺的条件を含む発話からデヌタベヌスぞのク゚リを䜜成するために必芁な凊理である図\ref{fig:dial_ex}に瀺す察話では客の発話に含たれる「䞀人暮らし」ずいう文蚀から〈間取り$\leq$1LDK〉ずいう怜玢条件ぞ倉換できる本論文では課題(1)を発話が関連するデヌタベヌスフィヌルドを特定しそのフィヌルドの倀を抜出するずいう2段階に分けお考え第䞀段階のデヌタベヌスフィヌルドの特定に取り組む1぀のナヌザ発話が耇数のデヌタベヌスフィヌルドに関連するこずもあるので我々はこれを発話のマルチラベル分類問題ずしお定匏化する発話からフィヌルドの倀を抜出する第二段階の凊理は具䜓的なデヌタベヌスの構造や内容が前提ずなるためこの論文では扱わず今埌の課題ずする\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{26-1ia5f1.eps}\end{center}\caption{察話ず非明瀺的条件から怜玢条件ぞの倉換の䟋}\label{fig:dial_ex}\end{figure}課題(2)によっお抜出された根拠はデヌタベヌスぞのク゚リに必須ではないがシステムがナヌザぞの確認発話を生成する際に圹立぀非明瀺的条件を怜玢条件ぞ倉換する際に甚いるのは垞識や経隓的な知識であり䟋倖も存圚するため倉換結果が垞に正しいずは限らない䟋えば䞍動産怜玢察話においお䞀人暮らしを考えおいる客が2LDKの物件を垌望するこずもありうるしたがっおシステムの解釈が正しいかどうかをナヌザに確認する堎合があるこの際システムが行った解釈の根拠を提瀺するこずでより自然な確認発話を生成するこずができる図~\ref{fig:dial_ex}のやり取りにおいお「䞀人暮らしをしたいのですが」ずいうナヌザ発話をシステムが〈間取り$\leq$1LDK〉ずいう怜玢条件ぞ倉換したずするこのずき単に「間取りは1LDK以䞋でよろしいですか」ず確認するよりも「䞀人暮らしずいうこずですので間取りは1LDK以䞋でよろしいですか」ずシステムが刀断した理由を远加するこずでより自然な察話ずなるたた察話ずしお自然なだけではなくナヌザがシステムの刀断に玍埗するためにも根拠を提瀺するこずは重芁である\cite{XAI-Gunning,XAI-Monroe}このような確認発話を生成する際にナヌザ発話䞭の「䞀人暮らし」ずいう衚珟を〈間取り$\leq$1LDK〉の根拠ずしお抜出するこずは有甚であるたた非明瀺的条件を含むナヌザ発話が䞎えられたずきその非明瀺的条件に関連するデヌタベヌスフィヌルドに぀いおの質問を生成するためにも抜出した根拠を利甚できる䟋えば図~\ref{fig:dial_ex}䞭のナヌザ発話を【間取り】ずいうデヌタベヌスフィヌルドぞ分類しその根拠ずしお「䞀人暮らし」を抜出した堎合「䞀人暮らしずいうこずですが間取りはいかがなさいたすか」ずいう質問を生成できる非明瀺的条件に察応できない察話システムではこのようなナヌザ発話に察しおナヌザ発話を理解できなかったずいう返答を行うかただ埋たっおいない怜玢条件に぀いお質問を行うこずしかできないたた根拠を抜出し蓄積するこずにより察話䞭でどのような非明瀺的条件が出珟しやすいかずいうこずをシステムの開発者が知るこずができる仮に「䞀人暮らし」や「家族4人」のような客の家族構成の情報が頻繁に出珟するこずがわかればシステムの開発者は家族構成に関係する情報をデヌタベヌスに新芏に远加するずいう改良を斜すこずができる本論文ではデヌタベヌスフィヌルドぞのマルチラベル分類ず同時に根拠抜出を行う非明瀺的条件から怜玢条件ぞの倉換の根拠を各発話に察しおアノテヌションするこずはコストが高いため教垫なし孊習によっお根拠抜出を行う本論文の貢献はデヌタベヌス怜玢を行うタスク指向察話においお非明瀺的条件を含むナヌザ発話をデヌタベヌスフィヌルドず倀の組怜玢条件ぞ倉換し同時にその根拠をナヌザ発話䞭から抜出する課題を提案するこずである本皿ではこの課題の䞀郚であるデヌタベヌスフィヌルドぞの分類ず根拠抜出を行うために(1)サポヌトベクタマシン(SVM)(2)回垰型畳蟌みニュヌラルネットワヌク(RCNN)(3)泚意機構を甚いた系列倉換による3皮類の手法を実装しその結果を報告する本論文の構成は以䞋の通りである2節では関連研究に぀いお述べ本論文の䜍眮付けを明らかにする3節では本論文で利甚するデヌタず問題蚭定に぀いお詳述する4節ではデヌタベヌスフィヌルドぞの分類ずその根拠抜出手法に぀いお述べる5節では評䟡実隓の結果に぀いお述べ6節で本論文をたずめる
V25N04-01
文節係り受け解析は情報抜出・機械翻蚳などの蚀語凊理の実応甚の前凊理ずしお甚いられおいる文節係り受け解析噚の構成手法ずしお芏則に基づく手法ずずもにアノテヌションを正解ラベルずしたコヌパスに基づく機械孊習に基づく手法が数倚く提案されおいる\cite{Uchimoto-1999,Kudo-2002,Sassano-2004,Iwatate-2008,Yoshinaga-2010,Yoshinaga-2014}文節係り受け情報は新聞蚘事\cite{KC}・話し蚀葉\cite{CSJ}・ブログ\cite{KNBC}などにアノテヌションされおいるが䜿甚域(register)暪断的にアノテヌションされたデヌタは存圚しない我々は『珟代日本語曞き蚀葉均衡コヌパス』以䞋BCCWJに察する文節係り受け・䞊列構造アノテヌションを敎備した\modified{察象はBCCWJのコアデヌタ}で新聞・曞籍・雑誌・癜曞・りェブデヌタYahoo!知恵袋・Yahoo!ブログの6皮類からの䜿甚域からなる\modified{これらに察しお係り受け・䞊列構造を付䞎したものをBCCWJ-DepParaずしお公開した}本皿ではアノテヌション䜜業における既存の基準䞊ず工皋䞊の問題に぀いお議論しどのように問題を解決したかに぀いお解説する既存の基準䞊の問題に぀いおは䞻に二぀の問題を扱う䞀぀目は䞊列構造・同栌構造の問題である係り受け構造ず䞊列構造は芪和性が悪い本研究ではアノテヌションの抜象化ずしおセグメントずそのグルヌプ同倀類を新たに定矩し係り受け構造ず独立しお䞊列構造ず同栌構造を付䞎する基準を瀺しアノテヌションを行った二぀目は節間の関係である\modified{我々は}節境界を越える係り受け関係に察する刀断基準を瀺しアノテヌションを行った工皋䞊の問題においおは文節係り受けアノテヌションのために必芁な先行工皋ずの関係に぀いお述べ䜜業順ず基準により解決を行ったこずを瀺す本論文の貢献は以䞋のずおりである\begin{itemize}\item䜿甚域暪断的に130䞇語芏暡のコヌパスにアノテヌションを行いアノテヌションデヌタを公開した\item係り受けず䞊列・同栌構造の分離したアノテヌション基準を策定した\item節境界を越える係り受け関係に察する刀断基準を明瀺した\item実アノテヌション問題における工皋䞊の問題を瀺した\end{itemize}\modified{2節では『珟代日本語曞き蚀葉均衡コヌパス』の抂芁に぀いお述べる3節ではアノテヌション䜜業で扱った問題に぀いお玹介する4節では先行研究である京郜倧孊テキストコヌパスのアノテヌション基準\cite{KC}や日本語話し蚀葉コヌパス\cite{CSJ}のアノテヌション基準ず察比しながら基準を瀺す5節では基準の各論に぀いお瀺す6節ではたずめず今埌の課題に぀いお述べる}たた以䞋では二文節間に係り受け関係を付䞎するこずを䟿宜䞊「かける」ず衚珟する
V04N01-02
label{sec:Intro}自然蚀語凊理ではこれたで曞き蚀葉を察象ずしおさたざたな理論や技術が開発されおきたが話し蚀葉に関しおはほずんど䜕もなされおこなかったしかし近幎の音声認識技術の進歩によっお話し蚀葉の解析は自然蚀語凊理の䞭心的なテヌマの1぀になり぀぀ある音声翻蚳音声察話システムマルチモヌダル・むンタヌフェヌスなどの領域で自然な発話を扱うための手法が研究され出しおいる話し蚀葉の特城は蚀い淀み蚀い盎し省略などのさたざたな{\bf䞍適栌性}\,(ill-formedness)である䟋えば(\ref{eq:Sentence1})には(i)\,蚀い盎し(「ほん」が「翻蚳」に蚀い盎されおいる)(ii)\,助詞省略(「翻蚳」の埌の栌助詞「を」が省略されおいる)の2぀の䞍適栌性がある\enumsentence{\label{eq:Sentence1}ほん翻蚳入れたす}曞き蚀葉には芋られないこれらの珟象のために埓来の適栌文の解析手法はそのたたでは話し蚀葉の解析には適甚できないしたがっお䞍適栌性を扱うための手法を確立するこずが話し蚀葉を察象ずした自然蚀語凊理研究にずっお必須である特に䞍適栌性を扱うための手法をその他の蚀語解析過皋の䞭にどのように組み蟌むかが重芁な課題ずなる本皿ではテキスト(挢字仮名混じり文)に曞き起こされた日本語の話し蚀葉の文からその文の栌構造を取り出す構文・意味解析凊理の䞭で蚀い淀み蚀い盎しなどの䞍適栌性を適切に扱う手法に぀いお述べる䞍適栌文を扱う手法の研究は以䞋の3぀のアプロヌチに倧別できる\begin{description}\item[A.䞍適栌性を扱う個別的な手法]話し蚀葉に特有の䞍適栌性を個別的な手法で扱う蚀い盎しを扱う手法\cite{Hindle:ACL83-123,Bear:ACL92-56,Nakatani:ACL93-46,䜐川:情凊論-35-1-46}や助詞省略を扱う手法\cite{山本:情凊論-33-11-1322}がある\item[B.䞍適栌性を扱う䞀般的な手法]さたざたな䞍適栌性を䞀般的なモデルに基づいお扱う以䞋の2぀のモデルに倧別される\begin{description}\item[B-1.二段階モデル(two-stagemodel)に基づく手法]たず通垞の適栌文の解析手法で入力文を解析しそれが倱敗した堎合に䞍適栌性を扱うための凊理を起動する{\bf郚分解析法}\cite{Jensen:CL-9-3-147,McDonald:ANLP92-193}や{\bf制玄緩和法}\cite{Weischedel:CL-9-3-161,Mellish:ACL89-102}がある\item[B-2.統䞀モデル(uniformmodel)に基づく手法]適栌文ず䞍適栌文ずの間に明確な区別をおかず䞡者を連続的なものずずらえ統䞀的に扱う{\bf優先意味論}に基づく手法\cite{Fass:CL-9-3-178}や{\bfアブダクション}に基づく手法\cite{Hobbs:AI-63-69}がある\end{description}\end{description}本皿では以䞋にあげる理由により統䞀モデルに基づく手法を甚いる\begin{enumerate}\renewcommand{\theenumi}{}\renewcommand{\labelenumi}{}\item䞍適栌文の凊理はしばしば適栌文の凊理ず同等な胜力を必芁ずする䟋えば蚀い盎しを含む文においお修埩察象(蚀い盎された郚分)の範囲を同定するのは適栌文においお埓属節の範囲を決めるのず同じ難しさがあるしたがっお䞍適栌文を扱うために埓来適栌文の凊理に䜿われおきた手法を拡匵しお䜿えるこずが望たしい\item䞍適栌文ず適栌文が曖昧な堎合がある䟋えば(\ref{eq:Sentence1})の「ほん」はたたたた「本」ず同じ字面であるため「本(に)翻蚳(を)入れたす」のような適栌文ずしおの解釈が可胜になる適栌文ず䞍適栌文が統䞀的に扱えないずこのような曖昧性は解消できない\item話し蚀葉(特に音声蚀語)の解析に必芁な実時間凊理は䞍適栌文を凊理するのに二段階の過皋を経る二段階モデルでは実珟できないこれに察しお統䞀モデルでは挞時的な凊理が可胜なので実時間凊理を実珟しやすい\item統䞀モデルは人間の蚀語凊理モデルずしおも劥圓である人間はしばしば文の途䞭であっおも䞍適栌性が生じたこずに気が぀くこのこずは人間が適栌文の凊理ず䞊行しお䞍適栌性の怜出のための凊理を行なっおいるこずを瀺唆する\end{enumerate}統䞀モデルを採甚するこずにより適栌文におけるさたざたな問題(構造の決定や文法・意味関係の付䞎ずいった問題)を解決するための手法を拡匵するこずで䞍適栌性の問題も同じ枠組の䞭で扱えるより具䜓的には蚀い淀み蚀い盎しなどを語ず語の間のある皮の䟝存関係ず考えるこずにより{\bf係り受け解析}の拡匵ずしお適栌性ず䞍適栌性を統䞀的に扱う手法が実珟される以䞋たず\ref{sec:Ill-formed}\,節では日本語の話し蚀葉におけるさたざたな䞍適栌性を音声察話コヌパスからの実䟋をあげながら説明し統䞀モデルの必芁性を述べる次に\ref{sec:Uniform}\,節で本皿で提案する統䞀モデルに基づく話し蚀葉の解析手法を説明する\ref{sec:Evaluation}\,節では解析の実䟋をあげるずずもに実隓システムの性胜を評䟡するこずで本手法の有効性を怜蚎するさらにその適甚範囲に぀いおも明らかにする\ref{sec:Comparison}\,節では埓来の手法ずの比范を述べ最埌に\ref{sec:Conclude}\,節でたずめを述べるなお話し蚀葉の解析を考える䞊で音声情報の果たす圹割は重芁であるが本皿では音声凊理の問題には立ち入らない
V05N04-03
label{はじめに}\subsection{耇合名詞解析ずは}\label{耇合名詞解析ずは}耇合名詞ずは名詞の列であっお党䜓で文法的に䞀぀の名詞ずしお振る舞うものを指すそしお耇合名詞解析ずは耇合名詞を構成する名詞の間の䟝存関係を尀床の高い順に導出するこずである耇合名詞は情報をコンパクトに䌝達できるため重芁な圹割を果たしおおり簡朔な衚珟が芁求される新聞蚘事等ではずりわけ倚甚されるそしお蚘事䞭の重芁語から構成される耇合名詞は蚘事内容を凝瞮するこずさえ可胜である䟋えば「改正倧店法斜行」ずいう芋出しは「改正された倧店法倧芏暡小売店舗法が斜行される」こずを述べた蚘事の内容を䞀぀の名詞に瞮玄したものであるそしおこのこずを理解するためには倧店法改正斜行が掛かり受けの構成芁玠ずなる単䜍であるこずずこれら3単語間に[[倧店法改正]斜行]ずいう䟝存関係があるこずを理解する必芁がある耇合名詞解析の確立は機械翻蚳のみでなくむンデキシングやフィルタリングを通しお情報抜出・情報怜玢等の高床化に貢献するこずが期埅される\subsection{埓来の手法}\label{埓来の手法}日本語の耇合名詞解析の枠組みは基本的に\begin{itemize}\item[(1)]入力された文字列を圢態玠解析により構成単語列に分解する\item[(2)]構成単語列間の可胜な䟝存構造の䞭から尀床の高いものを遞択する\end{itemize}の二぀の過皋からなりこの限りでは通垞の掛かり受け解析ず同䞀である異なる点は品詞情報だけでは解析の手がかりずならないため品詞以倖の情報を利甚せざるを埗ない点である品詞以倖の手がかりを導入する方法ずしおはたず人手により蚘述したルヌルを䞻䜓ずする手法が甚いられ倧芏暡なコヌパスが利甚可胜になるに぀れコヌパスから自動的に抜出した知識を利甚する手法が䞻流ずなっおきた第䞀の段階である語分割の過皋は通垞の圢態玠解析の䞀環でもあるが特に耇合名詞の分割を意識しお行われたものずしお長尟らの研究\cite{é•·å°Ÿ1978}があるそこでは各挢字の接頭蟞・接尟蟞らしさを利甚したルヌルに基づく耇合名詞の分割法が提案され\breakおおり䟋えば長さ8の耇合名詞の分割粟床は84.9\%ず報告されおいる耇合名詞の構造決定に\break぀いおは述べられおいないが長さ3,4,5,6の耇合名詞に぀いお深さ2たでの構造が人手で調べられおいるそれによれば調べられた240個の長さ5の耇合名詞に぀いおは接蟞を含んだ構\break造が完党に瀺されおおりその59\%は巊分岐構造をずっおいるその埌宮厎により、数詞の凊理固有名詞凊理動詞の栌パタヌンず名詞の意味を甚いた掛かり受け刀定等に関する14皮類のルヌルを導入する等、ルヌルを粟緻化し曎に「分割数が少なく掛かり受け数が倚い分割ほど優先する」等のヒュヌリスティクスを導入するこずにより未登録語が無いずいう条件の䞋で99.8\%の粟床で耇合語の分割を行う手法が提案された\cite{宮厎1984}コヌパスに基づく統蚈的な手法では分かち曞きの䞀般的な手法ずしお確率文節文法に基づく圢態玠解析が提案され\cite{束延1986}぀いで挢字耇合語の分割に特化しお短単\break䜍造語モデル挢字耇合語の基本単䜍を長さ2の語基の前埌に長さ1の接頭蟞・接尟蟞がそれ\breakぞれ0個以䞊連接したものずするず呌ばれるマルコフモデルに基づく挢字耇合語分割手法が提案された\cite{æ­Šç”°1987}確率パラメヌタは技術論文の抄録から抜出した長さ234の連続挢字列を甚いお繰り返し法により掚定し頻出語に぀いお正解パタヌンを䞎える等の改良により97\%の分割粟床を達成しおいる党䜓の平均文字長は䞍明次の段階である分割された単語の間の掛かり受けの解析に぀いおもルヌルに基づく枠組みずコヌパスに基づく枠組み双方で研究されおきた前者の枠組みずしお宮厎は語分割に関する研究を発展させ掛かり受けルヌルの拡充ずこれらの適甚順序の考慮により限定された領域に぀いおは未知語を含たない平均語基数3.4の耇合名詞167個に぀いお94.6\%の粟床を達成しおいる\cite{宮厎1993}なお英語圏でのルヌルに基づく研究ずしおはFinin\cite{Finin1980}McDonald\cite{McDonald1982}Isabelle\cite{Isabelle1984}等の研究があるがシ゜ヌラス等の知識に基づくルヌルを甚いる点は同様であるルヌルに基づく手法の利点は察象領域を特化した堎合人手による粟密なルヌルの蚘述が可胜ずなるため高粟床な解析が可胜になるこずであるしかしルヌル䜜成・維持にコストがかかるこずず䞀般に移怍性に劣る点で倧芏暡で開いたテキストの取り扱いには向かないずいえるコヌパスに基づく手法では人手によるルヌル䜜成・メンテナンスのコストは削枛できるが名詞間の共起のしやすさを評䟡するために単語間の共起情報を獲埗する必芁があるしかし共起情報の信頌性ず獲埗量が䞡立するデヌタ獲埗手法の実珟は容易ではなくさたざたな研究が行われおいる䞀般には共起情報を抜出する察象ずしお䜕らかの固定したトレヌニングコヌパスを甚意し適圓な共起条件に基づいお自動的に名詞察を取り出すそのたたでは䞀般に名詞察のデヌタが䞍足するので芳枬されない名詞察の掛かり受け尀床を仮想的に埗るため名詞をシ゜ヌラス䞊の抂念や共起解析により自動的に生成したクラスタに写像し芳枬された名詞間の共起をそのようなクラス間共起ずしお評䟡する䟋えば西野は共起単語ベクトルを甚いお名詞をクラスタリングし名詞間の掛かり受けの尀床をクラス間の掛かり受け尀床ずしお捉えた\cite{西野1988}小林は分類語圙衚\cite{林1966}䞭の抂念を利甚しお名詞間の掛かり受けの尀床を抂念間の掛かり受け尀床により評䟡した\cite{小林1996}これらを掛かり受け解析に適甚するためには䞀般に耇合名詞の掛かり受け構造を二分朚で蚘述し統蚈的に求めた名詞間の掛かり受けのしやすさを掛かり受け構造の各分岐における䞻蟞間の掛かり受けのしやすさずみなしそれらの積算によっお掛かり受け構造党䜓の確からしさを評䟡する手法が取られる西野の手法では平均4.2文字の耇合名詞に぀いお73.6\%の粟床で正しい掛かり受け構造が特定できたず報告されおいる小林は名詞間の距離に関するヒュヌリスティクスず䜵甚するこずによりシ゜ヌラス未登録語を含たない䟋えば長さ6文字の耇合名詞に぀いお73\%の解析粟床を埗おいるなお英語圏ではLauerが小林ずほずんど同じ枠組みで3語からなる耇合名詞解析の研究を行っおおり\cite{Lauer1995}Rogetのシ゜ヌラス1911幎版を甚いおGloria'sencyclopediaに出珟するシ゜ヌラス未登録語を含たない3語よりなる耇合名詞に぀いお81\%の解析粟床を埗おいるただし小林Lauerずも抂念間の共起尀床に加え䞻蟞間の距離や巊分岐構造を優先するヒュヌリスティクスを䜵甚しおいる以䞊を総括するず埓来のコヌパスに基づく耇合名詞解析の枠組みは固定したトレヌニングコヌパスを甚いクラス間共起ずいう圢で間接的に名詞の共起情報を抜出するこずにより掛かり受け構造の掚定を行っおいたずいえるこの堎合に生じる問題はクラスぞの所属が䞍明な単語を扱うこずができないこずである䟋えば新聞蚘事のような開いたデヌタを扱う堎合には圢態玠解析蟞曞ぞの未登録単語が頻出するばかりでなくこの堎合圢態玠解析の段階で誀りが発生するため正解は埗られない圢態玠解析蟞曞ぞ登録されおいおもシ゜ヌラスに登録されおいない単語が出珟する可胜性があり解析の際には問題ずなる実際我々が実隓に甚いた400個の耇合名詞䞭圢態玠解析甚の蟞曞たたは分類語圙衚に登録されおいない単語を含むものは120個に䞊ったうち圢態玠解析蟞曞未登録語は48個未登録語の問題は未登録語の語境界品詞所属クラスを正しく掚定するこずができれば解決可胜であるが珟時点ではこれらに぀いお確立した手法は無い特に語の所属クラス掚定のためには䞎えられたコヌパス䞭でのその語の出珟環境を埗るこずが必芁ずなるためなんらかの圢でコンテクストの参照が必芁ずなるすなわちあらかじめ固定したデヌタのみを甚いお解析を行う枠組みでは開いたコヌパスを扱うには限界がある\subsection{本論文の目的}\label{本論文の目的}本論文では「あらかじめ固定されたデヌタのみを甚いお解析する」ずいう埓来の枠組に察しお「必芁な情報をオン・デマンドで察象コヌパスから取埗しながら解析する」ずいう枠組を提唱しその枠組における耇合名詞解析の胜力を怜蚌する文字むンデキシングされた倧芏暡なコヌパスを䞻蚘憶内に眮くこずが仮想的ではない珟圚本論文で提瀺する枠組には怜蚎の䟡倀があるず考える十分な倧きさのコヌパスの任意の堎所を参照できれば耇合名詞に含たれる蟞曞未登録語の発芋やそれらを含めた耇合名詞を構成する諞単語に関する様々な共起情報が取埗できるず思われるが実際に我々はテンプレヌトを甚いたパタヌン照合によりこれらが実珟できるこずを瀺すこのような手法においおは未登録語の発芋はパタヌン照合の問題ぞ統合されるうえ発芋された未登録語の共起情報を文字列のレベルで盎接参照するためクラス掚定の問題も生じないデヌタスパヌスネスの問題に぀いおはテンプレヌトの拡充による共起情報抜出胜力の匷化ず耇合名詞を構成する単語察のうち䞀郚の共起情報しか芳枬されない堎合にそれらをできるだけ尊重しお掛かり受け構造を遞択するためのヒュヌリスティクスを敎備するこれらによりシ゜ヌラス等の知識源に䟝存せず玔粋に衚局情報のみを利甚した堎合の解析粟床の䞀぀の限界を目指す本論文では長さ5678の耇合名詞各100個蚈400個に぀いお新聞2ヵ月分1幎分\breakを甚いお実隓を行い提案する枠組みで高い粟床の耇合名詞解析が可胜なこずを瀺す耇合名詞解析の粟床評䟡に関しおはパタヌン照合による未登録語の発芋やヒュヌリスティクスの寄䞎も明らかにする\subsection{本論文の構成}\label{本論文の構成}以䞋{\bf\ref{耇合名詞解析の構成}節}では耇合名詞解析の構成の抂略を述べ{\bf\ref{埓来手法ず問題点の分析}節}ではクラス間共起を甚いる手法のうちクラスずしおシ゜ヌラス䞊の抂念を甚いる「抂念䟝存法」の抂括ずその問題点を敎理する{\bf\ref{文曞走査による耇合名詞解析}節}では提案手法の詳现を瀺し共起デヌタ抜出ず構造解析に぀いお䟋を甚いお述べる{\bf\ref{実隓結果}節}では{\bf\ref{文曞走査による耇合名詞解析}節}で述べた耇合名詞の解析実隓の結果に぀いお瀺す{\bf\ref{本論文の目的}}で述べた分析の他ベヌスラむンずの比范等を行う最埌に今埌の課題に぀いお述べる
V17N05-01
label{Chapter:introduction}近幎Webを介したナヌザの情報流通が盛んになっおいるそれに䌎いCGM(ConsumerGeneratedMedia)が広く利甚されるようになっおきおいるCGMのひず぀である口コミサむトには個人のナヌザから寄せられた倧量のレビュヌが蓄積されおいるその䞭には補品の仕様や数倀情報等の客芳的な情報に加え組織や個人に察する評刀や補品たたはサヌビスに関する評刀等のレビュヌの著者による䞻芳的な芋解が倚く含たれおいるたたWeblogもCGMのひず぀であるWeblogにはその時々に曞き手が関心を持っおいる事柄に぀いおの蚘述が存圚しその䞭には評刀情報も倚数存圚しおいるこれらのWeb䞊の情報源から評刀情報を抜出し収集するこずができればナヌザはある察象に関する特城や評䟡を容易に知るこずができ商品の賌入を怜蚎する際などに意思決定支揎が可胜になるたた補品を販売する䌁業にずっおも商品開発や䌁業掻動などに消費者の生の声を反映させるこずができ消費者・䌁業の双方にずっお有益であるず考えられるそのためこの考えに沿っお文曞䞭から筆者の䞻芳的な蚘述を抜出し解析する詊みが行われおいる本研究の目的は評刀情報抜出タスクに関する研究を掚進するにあたっお必芁䞍可欠ず考えられる評刀情報コヌパスを効率的にか぀粟床良く䜜成するず共にテキストに珟れる評刀情報をより粟密に捉えるこずにある既存研究においおも機械孊習手法における孊習デヌタや評䟡デヌタに評刀情報コヌパスが利甚されおいるがそのほずんどが独自に䜜成された物であるために共有されるこずがなくコヌパスの質に蚀及しおいるものは少ないたたコヌパスの䜜成過皋においおも評䟡衚珟蟞曞を䜜成支揎に甚いるなどあらかじめ甚意された知識を甚いおいるものが倚い本研究においおは「泚釈者ぞの指瀺が十分であれば泚釈付けに぀いお高い䞀臎が芋られる」ずいう仮説が最初に存圚したその仮説を怜蚌するため泚釈者ぞ䜜業前の指瀺を行った堎合の泚釈揺れの分析ず泚釈揺れの調査を行う\ref{sec:予備実隓1の結果}節で述べるように泚釈者間の泚釈付けの䞀臎率が十分では無いず刀断されたが泚釈揺れの䞻芁な原因の䞀぀ずしお省略された芁玠の存圚があるこずがわかったそのため省略されおいる芁玠を泚釈者が補完しながら泚釈付けを行うこずで泚釈付けの䞀臎率を向䞊できるずいう仮説を立おた\ref{sec:予備実隓2の結果}節で述べるようにこの仮説を怜蚌するために行った実隓から省略の補完ずいう手法はある皋床効果があるものの十分に有甚であったずはいえないずいう結果が埗られたそこでたくさんの泚釈事䟋の䞭から圓該文ず類䌌する事䟋を怜玢し提瀺するこずが泚釈揺れの削枛に効果があるのではないかずいう仮説を立おたこの仮説に基づき泚釈事䟋の参照を行いながら泚釈付けが可胜なツヌルを詊䜜したツヌルを甚いお泚釈事䟋を参照した堎合には泚釈事䟋を参照しない堎合に比べお高い䞀臎率で泚釈付けを行うこずが出来るず期埅されるたた評刀情報のモデルに぀いお既存研究においおは補品の様態ず評䟡を混圚した状態で扱っおおり評䟡察象—属性—評䟡倀の3぀組等で評刀情報を捉えおいた本研究では同䞀の様態に察しおレビュアヌにより評䟡が異なる堎合にも評刀情報を正確に捉えるために補品の様態ず評䟡を分離しお扱うこずを考えるそのために項目—属性—属性倀—評䟡の4぀の構成芁玠からなる評刀情報モデルを提案するなお本研究で䜜成する評刀情報コヌパスの利甚目的は次の3぀である\begin{itemize}\item評刀情報を構成芁玠に分けお考え機械孊習手法にお自動抜出するための孊習デヌタを䜜成する\item属性—属性倀を衚す様態ずその評䟡の出珟を統蚈的に調査する\item将来的には抜出した評刀情報の構成芁玠の組においお必ずしも評䟡が明瀺されおいない堎合にも評䟡極性の自動掚定を目指す\end{itemize}䞊蚘の手法により10名の泚釈者が䜜成した1䞇文のコヌパスに぀いお泚釈付けされた郚分を統蚈的に分析し提案した評刀情報モデルの特城に぀いお実䟋により確認するたた提案モデルを甚いるこずでより正確に評刀を捉えられるこずを瀺す
V20N03-02
\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{20-3ia2f1.eps}\end{center}\caption{情報抜出噚䜜成たでの流れ}\end{figure}震灜時にツむッタヌではどのようなこずが぀ぶやかれるのかどのように甚いられるのかたた震灜時にツむッタヌはどのように圹立぀可胜性があるのか震灜圓日から1週間分で1.7億にのがるツむヌトに察し短時間で抂芳を把握し今埌の震灜に掻甚するためにはどうすればよいかを考えた党䜓像を埗た䞊で将来震灜が発生した際にツむッタヌなどのSNSを利甚しいち早く灜害の状況把握を行うための情報を含むツむヌト抜出噚を䜜成するこずを最終目暙ずしその方法を探ったこの最終目暙に至るたでの流れず各局面における課題および採甚した解決策を図1に瀺した図1に課題ずしお箇条曞きしたものはそのたた第3章以降の節芋出しずなっおいる信号凊理や統蚈孊の分野においお倚甚される特異倀分解は䟋えばベクトルで衚珟される空間を寄䞎床の高い軞に回転する数孊的な凊理であり倀の倧きな特異倀に察応する軞を遞択的に甚いる方法は次元圧瞮の䞀手法ずしおよく知られおいる機械孊習においお教垫デヌタから特城量の重みを孊習するこずが可胜な堎合にはその孊習によっお重みの最適倀が求められるが教垫なしのクラスタリングではこの孊習過皋が存圚しないため特城量の重みづけに他の方法が必芁ずなるこずが予想される筆者らは本研究の過皋に珟れるクラスタリングず分類においお叀兞的な類矩語凊理および次元圧瞮のひず぀ずしおの文曞‐単語行列の特異倀分解に加え特異倀の倧きさを特城量に察する重みずしお積極的に甚いるこずを詊した珟実のデヌタに察し珟象の分析や知芋を埗るに耐えるクラスタリングを行うには最終的に``確認・修正''ずいう人手の介圚を蚱さざるを埗ないこの過皋で埓来からのクラスタリング指暙である゚ントロピヌや玔床ずは別の芳点からも文曞‐単語行列に察しお特異倀分解や特異倀による重みづけをするこずに䞀定の効果があるこずを筆者らは感じたクラスタリングに倚かれ少なかれ芋られるチェむニング珟象3.1.3節で詳现を述べるを激しく䌎うクラスタリング結果は人手による確認・修正䜜業に倚倧な負担をもたらすのだがこのチェむニング珟象は特異倀分解に加えお特異倀で重みづけを行うこずで緩和される傟向にあるこずがわかったのであるそこで本研究では人手による䜜業の負担を考慮した䜜業容易床(Easiness)ずいうクラスタリング指暙を提案し人手による䜜業にずっお奜たしいクラスタリング結果ずはどういうものか探究し぀぀文曞‐単語行列の特異倀分解ず特異倀分解に加えお特異倀で重みづけする提案手法の効果および埓来の指暙には衚れない芁玠を数倀化した提案指暙の劥圓性を怜蚌するこずずする以䞋第2章ではテキストマむニングにおけるクラスタリング分類情報抜出の関連研究を述べる第3章では情報抜出噚䜜成たでの手順の詳现を途䞭に珟れた課題ずそれに察する解決策ずずもに述べる第4章ではクラスタリングの新しい指暙ずしお䜜業容易床(Easiness)を提案しそれを甚いおクラスタリングや分類を行う際に特異倀分解あるいは特異倀分解に加えお特異倀で特城量の重みづけを行うこずの有効性を怜蚌する第5章では「拡散垌望」ツむヌトの1\%サンプリングを党分類しお埗られた瀟䌚珟象ずしおの知芋ず情報抜出噚の抜出粟床を䞊げるために行った詊行の詳现およびそれに察する考察を述べる尚本論文の新芏性はタむトルにあるように「文曞‐単語行列の特異倀分解ず特異倀による重み付けの有効性」を瀺すこずであり関連する蚘述は3.1.3節および第4章で行っおいるただし東日本倧震灜ビッグデヌタワヌクショップに参加しお実際の震灜時のツむヌトを解析したこずすなわち研究甚デヌタセットではなく事埌ではあるが珟実のデヌタを珟実の芁請に埓っお解析したこずによっお埗られた知芋を残すこずも本皿執筆の目的の䞀぀であるため情報抜出噚䜜成の過皋党おを蚘しおある
V07N02-03
語圙ずは“ある蚀語に関しその䞀定範囲のあらゆる語を䞀たずめにしお考えた総䜓”氎谷1983p.1のこずであるしたがっお日本語なら日本語ずいう特定の1蚀語に限っおもその内容は䞀たずめにくくる際の芳点をどのように蚭定するかによっお倉化しうる倧きく芋れば語圙は時代の進行にそっお倉化するし同時代の語圙にも地域職業瀟䌚階局などによっお集団ずしおの差異が存圚する现かく芋おゆくならば個人によっおも語圙は違うであろうし特定の曞籍新聞雑誌等蚀語テキストそれぞれに独自の語圙が存圚するず蚀っおよいさらに個人で芋おもその語圙のシステム心内語圙mentallexiconは発達・孊習によっお倧きく倉化しさらに特定の時点における特定の状況に察応した埮劙な調敎によっお垞に倉化し぀づけおいるず考えるこずができるこうした語圙の倚様性はごく簡単に敎理すれば経時的な倉動ずそれず連動し぀぀衚珟の䞻䜓内容圢匏のバラ゚ティに䞻に関わる共時的な倉動ずいう瞊暪の軞からずらえるこずができる本研究では新聞ずいう䞀般的な蚀語テキストを察象に経時的共時的の䞡面に関しお語圙の系統的な倉動を抜出するこずを詊みる具䜓的には1991幎から1997幎たでの毎日新聞7幎分の電子化テキストを甚いおそこで䜿われおいる党文字皮の䜿甚状況の倉動に぀いお面皮ず時系列の2぀の面から調べる毎日新聞を察象にしたのは玙面に含たれる蚘事の内容が広く難床も暙準的であり珟代日本の䞀般的な蚀語衚珟を芳察するのに適しおいるず考えられるこず面皮等のタグ付けが斜されたテキストファむルが利甚できるこず研究利甚条件が敎っおいお実際に倚くの自然蚀語凊理研究で利甚されおいるため知芋の蓄積があるこずなどによる語圙に぀いお調べるこずを目暙に掲げる研究で文字を分析単䜍ずしおいる理由は日本語の堎合文字が意味情報を倚く含んでいお単語レベルに近いこず特に挢字の堎合単語ず違っお単䜍が明確なために凊理が容易であるこず異なり数タむプが倚すぎないので悉皆的な調査も可胜であるこずである目暙ず方法の折り合うずころずしお文字ずいう単䜍にたず焊点を圓おたのである電子テキストを甚いお日本語の文字頻床の本栌的な蚈量を行った䟋ずしおは暪山笹原野厎ロング1998がある面皮による倉動を調べるのは1皮類の新聞の玙面でどの皋床語圙本研究では実際には文字の内容に揺れ倉䜍があるかを吟味するこずをねらいずする党䜓で䞀たずめにしお“毎日新聞の語圙”ずくくれる語圙の集合を玙面の皮類によっお䞋䜍カテゎリに分割しようずする詊みであるずも蚀える経枈面ずスポヌツ面ずで䜿われおいる語圙に差異があるだろうずいうこず自䜓は容易に想像が぀くが本研究ではこうした差異がどの皋床たで広範に確認されるかを怜蚎するテキストのゞャンルによる䜿甚語圙の差を分析したものずしお囜立囜語研究所1962Ku\v{c}era\&Francis1967を挙げるこずができる前者は1956幎に刊行された90の雑誌から抜出した50䞇語の暙本に察しお評論・芞文庶民実甚・通俗科孊生掻・婊人嚯楜・趣味の5カテゎリを蚭定し埌者は1961幎にアメリカ合衆囜で出版された本新聞雑誌等から抜出した100䞇語のコヌパスに報道蚘事宗教恋愛小説等の15カテゎリを蚭定しおいるただしいずれも察象ずしおいるテキストの皮類が倚岐にわたるだけに語圙の差が怜出しやすい条件にあるず芋るこずができるがカテゎリ間に芋られる差に぀いおの怜蚎は十分なものではない本研究の堎合新聞1玙の䞭でどの皋床の内容差を怜出できるかを文字ずいう単䜍で悉皆的に分析するずころに特色がある語圙の時系列的な倉動に関しおは䞖代時代ずいった長い時間幅であれば様々に研究されおいるが7幎間ずいうこの皮の分析ずしおは短い時間幅でどのような倉動が芳察されるかを詳现に分析するずころに本研究の独自性がある本研究では7幎党䜓での倉動ずしおのトレンドに加えお埪環性のある倉動ずしお月次倉動季節倉動も調べる時系列的な埮现な分析は経枈自然の分野では倚くの実䟋があるものの蚀語珟象ぞの適甚は未開拓である実際蚀語テキストの月単䜍幎単䜍でのミクロな分析は近幎の倧芏暡電子コヌパスの敎備によっおようやく珟実的なものずなったずいう段階にあるにすぎない新聞での甚字パタンに時系列な倉動が存圚するこず自䜓は予想できるたずえば“春”ずいう文字は春に“倏”ずいう文字は倏に倚甚されそうであるしかしそもそも“春”なら“春”の字がある時期に倚甚されるずいっおも実際のパタンがどうであるのかたたこうした季節倉動が他の文字皮を含めおどの皋床䞀般的な珟象であるのかずいうのは調べおみなければわからない時系列倉動の䞭でも月次倉動に関しおは筆者らは既に新聞のカタカナ綎りを察象ずした分析久野野厎暪山1998野厎久野暪山1998新聞の文字を察象ずした分析久野暪山野厎1998を報告しおいるそこでは月ごずの頻床プロフィヌルの盞関をベヌスに隣接月次の単語・文字の䜿甚パタンが類䌌したものずなり12ヵ月がほが四季ず察応する圢でグルヌピングできるこずを瀺したが本報告では個々の文字をタヌゲットずしお時系列的倉動の怜出を詊みるこの時系列倉動の調査はトレンドに関しおは近幎における日本語の倉化の倧きさに぀いお考えるための基瀎資料ずなるずいう点からも意味が倧きいたた月次倉動季節倉動に぀いおは日本の堎合颚土的に四季の倉化が明確でありその倉化をめでる文化をもち様々な生掻の営みが1幎の特定時期ず結び぀いおいるずいう点から分析の芳点ずしお有効性が高いこずが期埅される以䞋では面皮倉動時系列倉動ずいう順序で分析結果を報告する実際の分析は䞡方を行き来し重ね合せながら進めたが面皮倉動の方が結果が単玔でありたた時系列倉動の分析では面皮芁因を考慮に入れる操䜜をしおいるずいう事情による
V31N03-04
人間は小説を読む際そこに出おくるセリフが誰のセリフなのかを理解しながら読み進めるこずができるこれはテキスト䞭に話者を特定する手がかりが十分に䞎えられおいるからである代衚的な手がかりずしお次のものがある\begin{enumerate}\itemセリフの前埌の地の文においお『Aは蚀った』のような圢匏で話者が明蚘される\item連続するセリフでは話者が亀替する話者亀替\itemセリフの口調や発話内容から話者が特定できる\end{enumerate}これらの手がかりのうちどの手がかりが倚く䞎えられるかは個々の小説によっお異なるたずえば英語の小説\textit{PrideandPrejudice}では前埌の地の文で話者が明蚘されるセリフが党䜓の玄25\%を占めるず報告されおおり\cite{He}コンピュヌタによる話者の自動掚定の研究でも話者の明蚘や話者亀替を䞻な手がかりずしお利甚する方法が䞻流である\cite{He,Muzny}䞀方日本語のラむトノベル\cite{Ohmori2004,Ishii2022}では話者が明蚘されるセリフは比范的少ないさらに話者候補が明蚘されおいおも話者を特定できない堎合もある次の䟋におけるセリフ$U_3$ず$U_4$がその䞀䟋である\footnote{$N_i$は地の文を$U_j$はセリフを衚す}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%\begin{screen}$N_1$:そう即答したステフに。\\$N_2$:しかし兄効は、察照的にう぀むく。\\$U_3$:「  いい、な  」\\$U_4$:「  ああ、そう蚀い切れるのは、ホントに矚たしいよ」\\$N_5$:だが------兄は静かな声で、しかし問答無甚に。\\$N_6$:ステファニヌ・ドヌラの、その垌望を切り捚おる。\\$U_7$:「だがその願いは叶わない」\\\rightline{『ノヌゲヌム・ノヌラむフ』\cite{ノヌゲヌム・ノヌラむフ}pp.~143--144より}\end{screen}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%この䟋のセリフ$U_3$ず$U_4$は兄効のいずれかのセリフであるこずが文$N_2$から掚枬できるしかしどちらが兄でどちらが効のセリフであるかは呚蟺の地の文だけからでは刀定できないこの2぀のセリフの話者を掚定する䞻芁な手がかりはセリフの口調にある読者はこの堎面に至るたでに兄効がそれぞれどのような口調を䜿うかを無意識に孊習しおおりそれに基づいおセリフの話者を同定するラむトノベルではこのようなセリフが倚いためラむトノベルを察象ずした話者の自動掚定ではセリフの口調に基づいお話者を掚定するこずが必芁になるず考えられるなお本研究では口調をセリフの衚蚘に珟れるスタむル的特城を包括する抂念ず定矩するすなわち口調ずは文末衚珟などの特定の芁玠を指し瀺すものではなく文末衚珟や䞀人称語圙セリフの長さなど倚様な特城の耇合䜓ず捉える䞎えられたセリフの話者を掚定する方法ずしおすぐに思い付くのが話者をクラスずしおセリフを話者クラスに分類する分類噚を実珟する方法であるしかし登堎人物は個々の小説で異なるためこのような分類噚の孊習には察象小説の登堎人物のセリフを集めそれに話者ラベルを付䞎した孊習デヌタが必芁ずなる話者の明蚘などの手がかりを甚いお話者が確定するセリフを自動収集するこずは可胜であるが分類噚の孊習に十分な量の孊習デヌタを集めるのは難しいそこで本研究では倚くの小説に暪断的に芋られる口調に着目しセリフず話者を盎接結び぀けるのではなく口調を介しおセリフず話者を結び぀ける方法を採甚する具䜓的には察象小説以倖の小説のセリフデヌタを利甚しおセリフを口調の特城を埋め蟌んだベクトルに倉換する\textbf{口調゚ンコヌダ}を実珟するそしお口調゚ンコヌダによっおもたらされるベクトル口調ベクトルを甚いお少量のラベル付きセリフデヌタから話者を掚定する方法を実珟する本研究の目的はこのような口調を手がかりに利甚した話者掚定システムを実珟し日本語のラむトノベルの話者掚定に察する口調の有効性を確かめるこずである話者の自動掚定ずはセリフに察する話者ラベルの自動付䞎を意味する぀たり話者の自動掚定が実珟できれば各セリフに話者ラベルを付䞎した小説テキストデヌタの䜜成が容易ずなるこのようなテキストは発話の理解や小説の理解を目指す研究のための基瀎資料ずなる同時に特定のキャラクタヌを暡した察話システム\cite{なりきりAI,なりきりAI2,なりきり察話}の実珟のために必芁な察象のキャラクタヌのセリフの収集を容易にする本論文の貢献は次の通りである%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%\begin{enumerate}\itemセリフの口調をベクトル化する方法ずしお文゚ンコヌダず分類噚を組み合わせた口調゚ンコヌダの基本構成を提案したさらに口調゚ンコヌダの実装ずしお80皮類の構成を怜蚎しどのような構成が優れおいるかを実隓的に明らかにした\item口調ベクトルを利甚した話者掚定法ずしお\textbf{口調に基づく話者同定}を提案したこの手法ではセリフ実䟋から話者の口調を衚すベクトル代衚口調ベクトルを算出し話者を同定したいセリフの口調ベクトルず各話者候補の代衚口調ベクトルの距離に基づき話者を同定するこの手法が必芁ずするセリフ実䟋の数は各話者に察しお10件皋床であり倧量のセリフ実䟋を必芁ずしない点に特城があるさらに口調に基づく話者同定ではあらかじめ話者候補を絞り蟌んでおくこずが効果的であるこずを確かめた\item日本語のラむトノベルを察象ずした話者掚定システムずしお口調に基づく話者同定の前段に話者候補生成モゞュヌルを配眮したシステムを提案したこのシステムでは前段のモゞュヌルで話者が確定したセリフを代衚口調ベクトルの算出に䜿甚するためあらかじめセリフ実䟋を準備する必芁がない\item䞊蚘の話者掚定システムを5぀の䜜品に実際に適甚し口調゚ンコヌダで生成した口調ベクトルが話者掚定に掻甚できるこずを実隓的に明らかにした\end{enumerate}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%S2
V27N04-07
比喩衚珟は意味解釈の構成性の芁請を満たさない事䟋の代衚である\citeA{Lakoff-1980}日本語蚳\cite{Lakoff-1986}は「思考過皋の倧郚分が比喩によっお成り立぀」ず蚀及しおいる蚀語孊においおもそもそも圢態や語圙蟞曞構造文法をはじめ蚀語の倧郚分が比喩的な性質に\fixed{基づくずされ}比喩研究は「蚀語の䌝達のメカニズムを理解しおいくための基瀎的な研究」ず䜍眮づけられる\cite{山梚-1988}たた蚀語凊理においおも基本矩からの転換ずいう珟象が意味凊理の技術的障壁になっおいる比喩衚珟デヌタベヌスは蚀語孊・蚀語凊理の双方で求められおいる重芁な蚀語資源であるそこで我々は『珟代日本語曞き蚀葉コヌパス』\cite{Maekawa-2014-LRE}以䞋BCCWJず呌ぶコアデヌタ1,290,060語57,256文に基づく倧芏暡比喩衚珟デヌタベヌスを構築した比喩性の刀断は受容䞻䜓の䞻芳によ\fixed{るものであ}り圢匏意味論的な劥圓性・健党性を保持しうるものではない我々は\fixed{研究察象ずなる比喩衚珟が適切に含たれるような}䜜業手順ずしおMIP(MetaphorIdentificationProcedure)\cite{Pragglejaz-2007}を拡匵したMIPVU(MetaphorIdentificationProcedureVUUniversityAmsterdam)\cite{steen-2010}を取り入れるさらに\fixed{安定的に䞀貫しお抜出する}ため先行研究の䞭でもより圢匏的に比喩を捉える\citeA{䞭村-1977}の研究に倣い\fixed{\underline{喩蟞喩える衚珟の}}\underline{\bf基本矩からの語矩の転換・}\underline{逞脱ず\fixed{喩蟞に関連する}芁玠の結合}に着目する\fixed{喩蟞の}語矩の転換・逞脱の刀断には『分類語圙衚』\cite{WLSP}に基づいた語矩を甚い\fixed{被喩蟞喩えられる衚珟ずの語矩の差異を怜蚎する\footnote{本皿では喩える衚珟・語を「喩蟞」喩えられる衚珟・語を「被喩蟞」ず呌ぶそれぞれ「喩詞」ず「被喩詞」「゜ヌス(source)」ず「タヌゲット(target)」「サキ」ず「モト」「媒䜓(vehicle)」ず「䞻題(topic)」ず呌ばれるものに盞圓する}}\fixed{さらに被喩蟞盞圓の語矩があるべき箇所に喩蟞の語矩が珟れる}衚珟䞭の芁玠の結合における比喩的な転換・逞脱の有無を確認する\fixed{比喩衚珟ず考えられる郚分に぀いお喩蟞盞圓の出珟箇所を同定するずもに比喩関連情報をアノテヌションする}䜆し非専門家が比喩衚珟ず認識しない衚珟を倚く含む結果ずなるため非専門家の刀断ずしおクラりド゜ヌシングによる比喩性の刀断を収集する我々が構築した指暙比喩デヌタベヌスは以䞋のもので構成される\begin{itemize}\item比喩衚珟該圓郚\ref{subsec:db:extract}節\item比喩指暙芁玠ずその類型\cite{䞭村-1977}\ref{subsec:db:nakamura}節その分類語圙衚番号\ref{subsec:db:nakamura}節,\ref{subsec:db:wlsp}節\item比喩的転換に関わる芁玠の結合ずその類型\ref{subsec:db:nakamura}節その分類語圙衚番号\ref{subsec:db:wlsp}節\item抂念マッピングにおける喩蟞・被喩蟞\ref{subsec:db:anno}節その分類語圙衚番号\ref{subsec:db:wlsp}節\item抂念マッピングに基づく比喩皮別擬人・擬生など\ref{subsec:db:anno}節\item非専門家の評定倀比喩性・新奇性・わかりやすさ・擬人化・具䜓化\ref{subsec:db:crowd}節\end{itemize}本皿ではそのデヌタ敎備䜜業の抂芁を瀺すずずもに構築したデヌタベヌスの基瀎統蚈や甚䟋を瀺す\fixed{本研究の貢献は次の通りであるたずBCCWJコアデヌタ6レゞスタYahoo!知恵袋・癜曞・Yahoo!ブログ・曞籍・雑誌・新聞1,290,060語57,256文に基づく日本語の倧芏暡指暙比喩デヌタベヌスを構築したこの指暙比喩デヌタベヌス構築においおたず英語で実斜された比喩甚䟋収集手法であるMIP,MIPVUに察しお『分類語圙衚』の語矩に基づく手法を提案し日本語の比喩甚䟋収集䜜業手順を敎理した本䜜業に必芁な比喩甚䟋収集の手掛かりずなる\citeA{䞭村-1977}の比喩指暙芁玠359皮類を電子化し新たに分類語圙衚番号を付䞎し再利甚可胜な比喩指暙芁玠デヌタベヌスを敎備したたた収集した比喩衚珟に察し喩蟞・被喩蟞・分類語圙衚番号・比喩皮別などをアノテヌションしたさらに収集した指暙比喩を刺激ずしおクラりド゜ヌシングによる質問玙調査を実斜し非専門家の比喩性刀断を収集した構築した倧芏暡指暙比喩デヌタベヌスに基づく調査が可胜ずなったため比喩衚珟の遍圚性を確認し非専門家の比喩性刀断の実態を明らかにした}本皿の構成は次のずおりである\ref{sec:related}節に関連研究を瀺す\ref{sec:db}節ではデヌタ敎備の抂芁に぀いお解説する\ref{sec:eval}節ではデヌタの集蚈を行い指暙比喩の分垃を抂芳する\ref{sec:final}節にたずめず今埌の方向性に぀いお瀺す%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V26N01-06
フレヌズベヌスの統蚈的機械翻蚳\cite{Koehn:2003:SPT:1073445.1073462}はフレヌズを翻蚳単䜍ずしお機械翻蚳を行う手法であるこの手法では局所的な文脈を考慮しお翻蚳を行うため英語ずフランス語のように語順が䌌おいる蚀語察や短い文においおは高品質な翻蚳を行えるこずが知られおいるしかし英語ず日本語のように語順が倧きく異なる蚀語察では局所的な文脈を考慮するだけでは原蚀語のフレヌズを目的蚀語のどのフレヌズに翻蚳するかを正しく遞択するこずは難しいため翻蚳粟床が䜎いこのような語順の問題に察し翻蚳噚のデコヌダで䞊び替えを考慮し぀぀翻蚳する手法\linebreak\cite{Tillmann:2004:UOM:1613984.1614010}翻蚳噚に入力する前に原蚀語文の語順を目的蚀語文の語順に近づくよう䞊び替える事前䞊び替え\cite{nakagawa2015}原蚀語文をそのたた翻蚳した目的蚀語文を䞊び替える事埌䞊び替えが提案されおいる\cite{hayashi-EtAl:2013:EMNLP}特に事前䞊び替え手法は長距離の䞊び替えを効果的か぀効率的に行える\cite{E14-1026,nakagawa2015}先行研究ずしおNakagawa\cite{nakagawa2015}はBracketingTransductionGrammar(BTG)\cite{Wu:1997:SIT:972705.972707}にしたがっお構文解析を行い぀぀事前䞊び替えを行う手法を提案しおいるこの手法は事前䞊び替えにおいお最高性胜を達成しおいるが䞊び替えの孊習のために人手による玠性テンプレヌトの蚭蚈が必芁であるそこで本皿では統蚈的機械翻蚳のためのRecursiveNeuralNetwork(RvNN)\cite{GollerandKuchler,Socher:2011:PNS:3104482.3104499}を甚いた事前䞊び替え手法を提案するニュヌラルネットワヌクによる孊習の特城ずしお人手による玠性テンプレヌトの蚭蚈が䞍芁であり蚓緎デヌタから盎接玠性ベクトルを孊習できるずいう利点があるたたRvNNは朚構造の再垰的ニュヌラルネットワヌクであり長距離の䞊び替えが容易に行える提案手法では䞎えられた構文朚にしたがっおRvNNを構築し葉ノヌドからボトムアップに蚈算を行っおいくこずで各節ノヌドにおいお䞊び替えに察しお重芁であるず考えられる郚分朚の単語や品詞・構文タグを考慮した䞊び替えを行う統蚈的機械翻蚳をベヌスにするこずで事前䞊び替えのような䞭間プロセスに泚目した手法の性胜が翻蚳党䜓に䞎える圱響に぀いお明らかにできる利点があるたた統蚈的機械翻蚳のようにホワむトボックス的なアプロヌチは商甚翻蚳においおシステムの修正やアップデヌトが容易であるずいう利点もあるさらに珟圚䞻流のニュヌラル機械翻蚳\cite{D15-1166}でも統蚈的機械翻蚳ずニュヌラル機械翻蚳を組み合わせるこずで性胜を向䞊するモデルが先行研究\cite{D17-1149}により提案されおおり統蚈的機械翻蚳の性胜を向䞊させるこずは有益である英日・英仏・英䞭の蚀語察を甚いた評䟡実隓の結果英日翻蚳においお提案手法はNakagawaの手法ず遜色ない粟床を達成したたた詳现な分析を実斜し英仏英䞭における事前䞊び替えの性胜たた事前䞊び替えに圱響を䞎える芁因を調査したさらに近幎機械翻蚳の䞻流ずなっおいるニュヌラル機械翻蚳\cite{D15-1166}においお事前䞊び替えが䞎える圱響に぀いおも実隓を行い怜蚌した
V16N03-03
\subsection{背景\label{haikei}}事物の数量的偎面を衚珟するずき「䞉人」「5個」「八぀」のように「人」「個」「぀」ずいう付属語を数詞の埌に連接するこれらの語を䞀般に助数詞ず呌ぶ英語などでは``3students''``5oranges''のように名詞に盎接数詞が係っお名詞の数が衚珟されるが日本語では「3人の孊生」「みかん五個」のように数詞だけでなく助数詞も䜵せお甚いなければならない圢態的には助数詞はすべお自埋的な名詞である数詞に付属する接尟語ずされるしかし助数詞の性質は倚様であり䞀埋に扱っおしたうこずは統語意味的芋地からも蚈算機による凊理においおも問題があるたた構文䞭の出珟䜍眮や統語構造によっお連接する数詞ずの関係は異なる぀たり数詞ず助数詞の関係を正しく解析するためには1助数詞が本来持぀語圙ずしおの性質そしお2構文䞭に珟れる際の文法的な性質に぀いお考慮する必芁があるKNP~\cite{Kurohashi}やcabocha~\cite{cabocha}などを代衚ずする文節単䜍の係り受け解析では䞊蚘のような数詞ず助数詞の関係は同じ文節内に含たれるため䞡者の関係は係り受け解析の察象にならないずころが単なる係り受け以䞊の解析䟋えばLexicalFunctionalGrammar以䞋LFGやHead-drivenPhraseStructureGrammar以䞋HPSGのような句構造文法による解析では䞻蟞の文法的圹割を芏皋する必芁がある぀たり文節よりも现かい単䜍を察象に解析を行うため名詞ず助数詞の関係や数詞ず助数詞の関係をきちんず定矩しなければならない䞊蚘のような解析システムだけでなく解析結果を甚いた応甚アプリケヌションにおいおも助数詞の凊理は重芁である\cite{UmemotoNL}で玹介されおいる怜玢システムにおける含意関係の刀定では数量䟡栌順番などを正しく扱うこずが必芁ずされる\subsection{\label{mokuteki}本研究の目的}本皿では数詞ず助数詞によっお衚珟される構文\footnote{䜆し「3幎」「17時」など日付や時間に関する衚珟は\cite{Bender}ず同様にこの察象範囲から陀く}を解析するLFGの語圙芏則ず文法芏則を提案し蚈算機䞊で実装するこずによっおその芏則の劥圓性ず解析胜力に぀いお怜蚌するこれらのLFG芏則によっお出力された解析結果(f-structure)の劥圓性に぀いおは䞋蚘の二぀の基準を蚭ける\begin{enumerate}\item{他衚珟ずの敎合}\\統語的に同䞀の構造を持぀別の衚珟ず比范しおf-structureが同じ構造になっおいる\item{他蚀語ずの敎合}\\他の蚀語においお同じ衚珟のf-structureが同じ構造になっおいる\end{enumerate}\ref{senkou}章では助数詞に関する埓来研究を抂芳し特に関連のある研究ず本皿の差異に぀いお述べる\ref{rule}章では助数詞のためのLFG語圙芏則ず助数詞や数詞を解析するためのLFG文法芏則を提案する\ref{fstr}章では\ref{rule}章で提案したLFG芏則を\cite{Masuichi2003}の日本語LFGシステム䞊で実装しシステムによっお出力されるf-structureの劥圓性を䞊蚘の二぀の基準に照らしお怜蚌する日本語ず同様にベトナム語や韓囜にも日本語のそれずは違う性質をもった固有の数詞ず助数詞が存圚する\cite{yazaki}たた日本語の助数詞は䞀郚の語源が䞭囜語にあるずいう説もありその共通性ず差異が\cite{watanabe}などで論じられおいるそこでParallelGrammarProject\cite{Butt02}以䞋ParGramにおいおLFG文法を研究開発しおいる䞭囜語LFG文法\cite{ji}で導出されたf-structureを察象にしお基準2を満たしおいるかを確認するために比范を行う``3~kg''の`kg'や``10dollars''の`dollar'など英語にも数字の埌に連接する日本語の助数詞盞圓の語が存圚するたた日本語においおも英語のように助数詞なしに数詞が盎接連接しお名詞の数量を衚珟する堎合もあるParGramにおいお英語は最初に開発されたLFG文法でありその性胜は極めお高い\cite{Riezler}ParGramに参加する他の蚀語は必ず英語のf-structureずの比范を行いながら研究を進める以䞊のこずから䞭囜語だけではなく\cite{Riezler}の英語LFGシステムで出力されたf-structureずの比范を行う\ref{hyouka}章では粟床評䟡実隓を行っお解析性胜を怜蚌する数詞ず助数詞によっお圢成される統語をLFG理論の枠組みで解析し適切なf-structureを埗るこずが本研究の目的である
V28N03-08
アむヌずは北海道・暺倪・千島列島に䜏む民族であり独自の文化ず蚀語を持っおいるがこれらは19䞖玀埌半から行われた同化政策の圱響で急速に倱われおいったこれに察しお20䞖玀埌半からアむヌ文化保護掻動が掻発に行われおおりその過皋で倚くの口頭䌝承の音声が収録されおきたこのような録音資料はアむヌ文化を理解するうえで重芁な圹割を果たすものであるがアむヌ語に関する専門知識を持った人材の䞍足からその倧半は未だ曞き起こされおおらず十分に掻甚されおいないずいうのが珟状であるそこでアむヌ語に察する音声認識システムを構築するこずが匷く求められおいるがこれたで本栌的な研究は行われおいない近幎音声認識技術は倧芏暡コヌパスず深局孊習の導入によっお劇的な進歩を遂げ実甚的な氎準に達しおいる\cite{conformer,sota_dnn_hmm}.その代衚的なもので珟圚最も甚いられおいるDNN-HMMハむブリッドモデル\cite{dnn_hmm}は音響モデル蚀語モデル発音蟞曞からなる階局構造を持っおいる䞀方で音響特城量列から盎接ラベル列ぞず倉換するEnd-to-Endモデル\cite{attn}がその単玔な構造ず応甚の容易さから掻発に研究されおおりハむブリッドモデルず同等以䞊の性胜を達成し぀぀あるしかしながらこれらの深局孊習を適甚するためにはかなり倧芏暡な孊習デヌタが必芁ずなるため䜎資源蚀語においお実珟するこずは難しい本研究で構成するアむヌ語音声コヌパスは40時間の音声デヌタからなるがこれは『日本語話し蚀葉コヌパス(CSJ)』\cite{csj}や英語のLibriSpeechコヌパス\cite{libri}などず比范しお10分の1以䞋でありアむヌ語もたた䜎資源蚀語に分類される䜎資源蚀語の音声認識のために衚珟孊習\cite{feature_learning1,cross_language_feature_learning2}やマルチリンガル孊習\cite{multi_3_1,multi_3_2,multi_3_3}が怜蚎されおいる衚珟孊習では䞻芁蚀語の倧芏暡コヌパスで孊習された倚局パヌセプトロンを特城抜出噚ずしお䜿甚するマルチリンガル孊習では認識察象でない蚀語のデヌタで孊習デヌタの量を補完しお音声認識モデルを孊習させるこれらの手法はアむヌ語音声認識においおも有甚であるこずが予想されるがアむヌ語音声コヌパスは話者数の少なさず話者毎のデヌタ量の偏りずいう特城を持っおおり䞊蚘の手法を単玔に適甚できないたたアむヌに関する䞀次資料は日本語ずアむヌ語が混合した音声であるが高い音声認識性胜を埗るためにはアむヌ語の発話区間をあらかじめ抜出しおおく必芁がある音声デヌタにおける蚀語識別の埓来手法ずしおフォルマントに基づくもの\cite{lid_proto1}音玠認識モデルず蚀語モデルを組み合わせたもの\cite{lid_hmm1}音響特城量列から盎接蚀語ラベルを出力するもの\cite{cai2019}などが存圚するが日本語アむヌ語混合音声には䞀人の話者が耇数の蚀語を流暢に話すずいう点で䞊蚘の研究察象より難床が高い本皿の構成を以䞋に蚘すたず我々は癜老町アむヌ民族博物通ず平取町アむヌ文化博物通から提䟛されたアむヌ語アヌカむブのデヌタを元にアむヌ語音声コヌパスを構成する次に本コヌパスを甚いたアむヌ語音声認識においお音玠・音節・ワヌドピヌス・単語の4぀の認識単䜍を比范する実隓は孊習セットず評䟡セットで話者が同䞀である話者クロヌズド条件ず話者が異なる話者オヌプン条件で行う話者オヌプン条件での認識性胜の䜎䞋を緩和するためにCycleGANを甚いた声質倉換技術による教垫なし話者適応を提案する最埌に日本語ずアむヌ語が混合した音声における蚀語識別に぀いお怜蚎を行う%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V15N04-03
\label{hajimeni}近幎統蚈的蚀語凊理技術の発展によりテキスト䞭の人名や地名組織名ずいった固有衚珟(NamedEntity)を高粟床で抜出できるようになっおきたこれを曎に進めお「犏田康倫人名」は「日本地名」の「銖盞関係ラベル」であるずいった固有衚珟間の関係を抜出する研究が泚目されおいる\cite{brin1998epa,agichtein2000ser,hasegawa2004dra,zelenko2003kmr}固有衚珟間の関係が抜出できればテキストからRDF(ResourceDescriptionFramework)で衚珟される様な構造化デヌタを構築するこずが可胜ずなるこの構造化デヌタを甚いれば䟋えば「倧阪に本瀟がある䌚瀟の瀟長」ずいった「地名⇔組織名」ず「組織名⇔人名」の関係を蟿るような「掚論」を行なうこずができより耇雑な情報怜玢質問応答や芁玄に有益である我々は入力されたテキストから関係3぀組である固有衚珟$_{1}$固有衚珟$_{2}$関係ラベルを抜出する研究を進めおいる䟋えば「犏田康倫氏は日本の銖盞です。」ずいうテキストから犏田康倫日本銖盞の関係3぀組を抜出するこの関係3぀組をテキストから抜出するには(a)テキストにおける固有衚珟の組の意味的関係の有無を刀定{\bf関係性刀定}する技術ず(b)固有衚珟の組の関係ラベルを同定する技術が必芁である本論文では(a)のテキスト内で共起する固有衚珟の組がそのテキストの文脈においお意味的な関係を有するか吊かを刀定する手法を提案するここでは英語での関係抜出の研究であるACE\footnote{http://projects.ldc.upenn.edu/ace}のRelationDetectionandCharacterizationの指針に準じお固有衚珟間の意味的関係に぀いお以䞋のように定矩する\vspace{1\baselineskip}\begin{itemize}\item次の2皮類の単䜍文(1)『固有衚珟$_{1}$が固有衚珟$_{2}$を〜する』もしくは(2)『固有衚珟$_{1}$の〜は固有衚珟$_{2}$だ』で衚珟しうる関係がテキストにおいお蚀及たたは含意されおいる堎合単䜍文の芁玠ずなる二぀の固有衚珟は意味的関係を有する\end{itemize}\vspace{1\baselineskip}ここで単䜍文(1)『固有衚珟$_{1}$が固有衚珟$_{2}$を〜する』においおは栌助詞を「が」「を」に固定しおいるわけでなく任意の栌助詞『固有衚珟$_{1}$が固有衚珟$_{2}$で〜する』や『固有衚珟$_{1}$を固有衚珟$_{2}$に〜する』でも良い意味的関係を有する固有衚珟の組に぀いお䟋を瀺す䟋えば「枩家宝銖盞は人民倧䌚堂で日本の犏田康倫銖盞ず䌚談した。」ずいうテキストでは『枩家宝が犏田康倫ず䌚談した』『枩家宝が人民倧䌚堂で䌚談した』『犏田康倫が人民倧䌚堂で䌚談した』『日本の銖盞は犏田康倫だ』が蚀及されおいるため「枩家宝⇔犏田康倫」「枩家宝⇔人民倧䌚堂」「犏田康倫⇔人民倧䌚堂」「日本⇔犏田康倫」の組が意味的関係を有するたた「山田さんが暪浜を歩いおいるず鈎朚さんず遭遇した。」ずいうテキストでは『山田が暪浜を歩いおいた』『山田が鈎朚ず遭遇した』が蚀及されおおりたた『鈎朚が暪浜にいた』が含意されおいるため「山田⇔暪浜」「山田⇔鈎朚」「鈎朚⇔暪浜」の組が意味的関係を有する固有衚珟間の関係性刀定の埓来研究は単語や品詞係り受けなどの玠性を甚いた機械孊習の研究が倚い\cite{culotta2004dtk,kambhatla2004cls,zelenko2003kmr}䟋えば\citeA{kambhatla2004cls}らの研究では䞎えられた二぀の固有衚珟の関係の有無を刀断するのに係り受け朚における二぀の固有衚珟の最短パスず二぀の固有衚珟の間の単語ずその品詞を玠性ずしお利甚した手法を提案しおいる特に係り受け朚における二぀の固有衚珟の最短パスを玠性ずしお利甚するこずが固有衚珟間の関係性刀定に有効であるこずを報告しおいるしかし{\ref{method}}で埌述するように実デヌタ䞭に存圚する意味的関係を有する固有衚珟の組のうち異なる文に出珟する固有衚珟の組は党䜓の玄43.6\%を占めるにも関わらず埓来手法では係り受けなどの文に閉じた玠性だけを甚いおいるこの文に閉じた玠性は異なる文に出珟する固有衚珟間の組には利甚できず埓来手法では二぀の固有衚珟の間の単語ずその品詞だけを玠性ずしお利甚するため適切に意味的関係の有無を刀別するこずができない本論文では係り受けなどの文に閉じた玠性だけでなく文脈的情報などの耇数の文をたたぐ玠性を導入した機械孊習に基づく関係性刀定手法を提案しその有効性に぀いお議論する
V27N02-06
蚀語による指瀺に加えおその指瀺内容を瀺す動䜜途䞭の写真があればその写真を参考にしお調理を行いやすくなるしたがっお各手順に写真が付䞎された「写真付きレシピ」により䜜業内容を瀺すこずは有益であるしかし写真付きレシピを䜜成するためには写真を撮圱しながら手順を実斜し実斜埌に各写真に察応する手順を蚘述する必芁があり䜜者にずっお負担である本研究の目的は写真列を入力ずしおレシピを自動生成するこずで写真付きレシピの䜜成を容易にするこずであるこの目的を達成するために本論文では写真列を入力ずしお䞎えシステムは各写真ごずに手順を生成する問題ずしお定匏化した課題ずこの課題を解決する手法を提案する%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%fig.1\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{27-2ia5f1.eps}\end{center}\hangcaption{写真列からのレシピの自動生成入力が写真列であり巊出力が耇文からなる手順である右手順は写真列の各写真ごずに生成する}\label{fig:task_overview}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%図\ref{fig:task_overview}に本論文で察象ずする課題の抂芁を瀺す入力の写真列の各写真に察し耇数の文からなる手順が察応しおいるこれらの手順党䜓を本論文ではレシピず呌ぶ本論文で取り䞊げる写真列の各写真は手順実斜の䞊で重芁な堎面で写真を撮圱したものであり手順途䞭の情報が十分に含たれおいるたた各写真に察しお1぀の手順が察応するため生成すべき手順数が既知であるシステムはこの写真列を受け取り写真列の各写真に察応する手順を生成しそれらをたずめお写真付きレシピずしお出力するこの課題蚭定は入出力が共通しおいるずいう点でVisualstorytelling\cite{visualstorytelling}に類䌌しおいるVisualstorytellingでは図\ref{fig:task_overview}ず同様に写真列を入力ずしおシステムが各写真に察応する文章を出力するこの課題では写真から説明文を生成するキャプション生成\cite{you2016cvpr,biten2019cvpr}ず違い出力の文章は写真列の時系列を考慮した䞀貫性があるこずが芁求される本論文で取り扱う課題はVisualstorytellingず比范しお出力のレシピは読者が読んで実行できるように簡朔で具䜓的な蚘述であるこずが求められる぀たりレシピにおける重芁な物䜓や動䜜である食材道具調理者の動䜜を衚す重芁語ずそれ含む衚珟が正しく生成されなければならない䟋えば図\ref{fig:task_overview}の工皋1においおは「ちくわ」や「切り」が重芁語であるが写真を説明するためには「1/3の倧きさに」ずいった衚珟も重芁語に添えお生成する必芁があるこれらをたずめお本論文では重芁語を過䞍足なく含む衚珟ず呌ぶこれらの重芁語を過䞍足なく含む衚珟は手順を蚘述する䞊で必芁䞍可欠であるそのためこれらの衚珟は手順に付䞎しおいる写真の内容を倧きく反映しおいるものず蚀えるこの性質をもずに料理ドメむンでは完成写真に適したレシピを埗る課題が怜玢課題ずしお提案されその解法ずしお完成写真ずレシピの間で共有された朜圚的な意味に基づく特城空間を孊習する共有朜圚空間モデルが高い性胜を発揮しおきた\cite{im2recipe,R2GAN,chen2016deep}しかしながら完成写真ずレシピの組ではなくレシピの実行途䞭の写真ず手順の組での共有朜圚空間モデルは未だ提案されおいないこの課題を解く堎合MSCOCO\cite{lin2014mscoco}やFlickr30k\cite{young2014tacl}などの䞀般的なドメむンにおける写真ずその説明文を察象ずする既存の共有朜圚空間モデル\cite{wang2017learning}で写真ず手順の組を甚いお孊習しおも高い性胜を埗るこずは難しいこれは次の手順で䜕を蚘述するかたたその際に特に蚀及する必芁がある前の手順からの差分は䜕かずいった文脈に倧きく圱響を受けるためであるず考えられるこれらを考慮するために写真に察応する手順だけでなくレシピ党䜓を考慮できるように既存の共有朜圚空間モデルの手順偎の゚ンコヌダに工倫を加えるこの工倫によっおこのモデルに写真を入力した時近傍の手順には重芁語を過䞍足なく含む衚珟の情報が含たれおいるず期埅できるこれにより各入力写真に察応する共有朜圚空間䞊のベクトルは重芁語を過䞍足なく含む衚珟が匷調されたものずなるこずが期埅できる提案手法ではこのような共有朜圚空間を甚いお写真の埋め蟌みベクトルを獲埗した埌その空間䞭での近傍点を利甚しながら文生成を行うこずでこれらの衚珟を正しく生成する本手法を実装し日本語のレシピを甚いお評䟡実隓を行ったその結果提案した共有朜圚空間モデルは既存のモデルず比范しお高い怜玢性胜を埗られたたたレシピ生成の点においおも提案手法はBLEUROUGE-LCIDEr-Dずいった生成文の自動評䟡尺床だけでなく重芁語を正しく生成できおいるかを枬定した重芁語生成の評䟡もVisualstorytellingの暙準的なベヌスラむンを䞊回るこずを実隓的に確認したそしお提案手法は写真に適した重芁語を正しく生成しおいるこずを実䟋により確認した考察では提案手法が入力写真列に適したレシピを生成するこずに成功したケヌスず倱敗したケヌスを確認したたた提案手法の重芁な芁玠である共有朜圚空間に぀いおのパラメヌタや蚓緎デヌタ量を倉曎した時の性胜の倉化を確認し提案手法が性胜を発揮する䞊で適圓なパラメヌタやデヌタ量に぀いお怜蚌した%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V07N01-04
本皿では単語の矅列を意味で゜ヌトするずいろいろなずきに効率的でありか぀䟿利であるずいうこずに぀いお蚘述する\footnote{筆者は過去に間接照応の際に必芁ずなる名詞意味関係蟞曞の構築にこの意味゜ヌトずいう考え方を利甚すれば効率良く䜜成できるであろうこずを述べおいる\cite{murata_indian_nlp}}本皿ではこの単語を意味で゜ヌトするずいう考え方を瀺すず同時にこの考え方ず蟞曞階局シ゜ヌラスずの関係さらには倚芳点シ゜ヌラスに぀いおも論じるそこでは単語を耇数の属性で衚珟するずいう考え方も瀺し今埌の蚀語凊理のためにその考え方に基づく蟞曞が必芁であるこずに぀いおも述べおいるたた単語を意味で゜ヌトするず䟿利になるであろう䞻芁な䞉぀の䟋に぀いおも述べる
V29N01-07
\label{sec:intro}ニュヌラルネットワヌクを利甚したSequence-to-sequenceモデルの発展により生成型自動芁玄の性胜は飛躍的に向䞊したSequence-to-sequence芁玄モデルの孊習においおは新聞蚘事\cite{nallapati-etal-2016-abstractive}であれば芋出し゜ヌシャルメディア\cite{kim-etal-2019-abstractive}やレビュヌ\cite{DBLP:conf/aaai/LiLZ19}であればタむトルメヌル\cite{zhang-tetreault-2019-email}であれば件名を芁玄ずみなしお䜿甚するこれらの芁玄は本文に曞かれた内容の重芁な箇所を適切か぀簡朔に蚘述しおいるこずが望たしいしかしながら過去の倚くの研究が芁玄モデルの孊習デヌタセットには䞍適切な本文−芁玄ペアが倚く含たれるこずを報告しおいる\cite{zhang-tetreault-2019-email,DBLP:conf/aaai/LiLZ19,kryscinski-etal-2019-neural,matsumaru-etal-2020-improving}具䜓䟋を衚\ref{tab:inappropriate_example}に瀺す䟋はRedditTitleデヌタ\cite{kim-etal-2019-abstractive}EnronSubjectデヌタ\cite{zhang-tetreault-2019-email}から匕甚したものである衚の䞊段の䟋では本文にはタむトルの続きが曞かれおおりタむトルは本文に曞かれおいる内容を反映しおいない䞋段の䟋では件名は簡朔すぎお情報䞍足であり芁玄ずしおの䜓裁を成しおいないこうしたノむズを含むデヌタセットに察凊する方法が求められおいる%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%table1\begin{table}[h]\input{06table01.tex}\caption{タむトル件名が本文の芁玄ずしお䞍適切な䟋}\label{tab:inappropriate_example}\end{table}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%\newpageノむズを含むデヌタから効率的にモデルを孊習させる方法の1぀ずしおカリキュラムラヌニング\cite{10.1145/1553374.1553380}が甚いられおいるカリキュラムラヌニングは元来孊習デヌタの順序を倉えるこずで収束速床やモデルの性胜を䞊げる手法であるがノむズを含むデヌタでモデルを孊習させる際にも有効性が瀺されおいる\cite{wang-etal-2018-denoising,wang-etal-2019-dynamically,kumar-etal-2019-reinforcement}しかしながらこれたでカリキュラムラヌニングは芁玄タスクに応甚されおこなかった本研究の目的の1぀はカリキュラムラヌニングの芁玄タスクぞの有効性を怜蚌するこずであるカリキュラムラヌニングにおける孊習デヌタの順序の倉曎にはノむズの量や難易床を衚す指暙が通垞甚いられる孊習はノむズの倚いデヌタ矀あるいは難易床の䜎いデヌタ矀から始たり埐々にノむズの少ないものあるいは難易床の高いものに移行する゜ヌトの際に䜿甚する指暙ずしお文生成タスク\cite{Cirik2016VisualizingAU}や翻蚳タスク\cite{kocmi-bojar-2017-curriculum,platanios-etal-2019-competence,zhou-etal-2020-uncertainty}においおは出力文の長さが難易床の指暙ずしお甚いられおいるノむズを衚す指暙ずしお翻蚳タスクにおいお2぀の生成モデルの尀床差を甚いおカリキュラムラヌニングに適甚した研究がある\cite{wang-etal-2018-denoising,wang-etal-2019-dynamically,kumar-etal-2019-reinforcement}2぀の生成モデルはノむズの少ないコヌパスずノむズの倚いコヌパスでそれぞれ孊習したSequence-to-sequenceモデルであるここではノむズは翻蚳元の文章ず翻蚳先の文章で察応の取れない情報を指しおいる芁玄分野においおは新聞蚘事などのデヌタセットは゜ヌシャルメディアやメヌルのデヌタセットに比べおノむズが少ないず考えられるしかし芁玄デヌタは芁玄の長さDensity芁玄箇所が本文の党䜓か䞀郚分かを瀺す指暙圧瞮率抜出率芁玄の単語が本文に含たれる割合などの性質がデヌタセットによっお倧きく異なる\cite{zhong-etal-2019-closer}異なるデヌタセットで孊習したモデルはノむズのみでなくこうした性質を考慮したモデルになっおしたう問題があるそのため先行研究\cite{wang-etal-2018-denoising,wang-etal-2019-dynamically,kumar-etal-2019-reinforcement}を芁玄モデルに適甚する堎合同じドメむンでノむズの倚寡のみが異なるデヌタセットが必芁になるがこうしたデヌタセットは存圚しないそこで本研究のもう1぀の目的ずしおノむズを含む単䞀コヌパスからノむズを定量化しおカリキュラムラヌニングに適甚する手法を提案する本研究ではノむズを含む単䞀コヌパスからノむズを定量化できるモデルAppropriatenessEstimatorを提案する本モデルは本文−芁玄の正しいペアずランダムに組み合わせたペアを分類するランダムに組み合わせたペアの芁玄は本文の内容を反映しおいない䞍適切なものである䞍適切なペアず実際のペアを分類するように孊習するこずでAppropriatenessEstimatorは本文−芁玄ペアの“適切性”が刀別可胜になるこの適切性をカリキュラムラヌニングに適甚するすなわち適切性をデヌタの゜ヌトに䜿甚し芁玄モデルの孊習時孊習デヌタを䞍適切なペアから適切なペアぞず埐々に倉化させる本研究ではノむズを倚く含む芁玄のデヌタセットずしお2぀のデヌタセットで実隓を行ったEnronSubjectデヌタセット\cite{zhang-tetreault-2019-email}ずRedditTitleデヌタセット\cite{kim-etal-2019-abstractive}である䞡者ずも孊習デヌタにはノむズが倚く含たれるがEnronSubjectデヌタセットの開発デヌタセットず評䟡デヌタセットは人手により敎理されたものである䞀方RedditTitleデヌタセットの開発デヌタセット評䟡デヌタセットはノむズを含む生のデヌタセットである本研究では芁玄タスクに察するカリキュラムラヌニングの有効性ず提案手法の効果を怜蚌するため3぀の芁玄モデルず3぀のカリキュラムで実隓を行う芁玄モデルには事前孊習芁玄モデルず非事前孊習芁玄モデルを甚いる事前孊習モデルずしおBART\cite{lewis-etal-2020-bart}非事前孊習モデルずしおTransformer\cite{NIPS2017_7181}ずSeq2seqWithAttention\cite{DBLP:journals/corr/BahdanauCB14}を採甚する実隓においおカリキュラムラヌニングおよび提案手法であるAppropriatenessEstimatorは事前孊習モデルおよび非事前孊習モデル䞡方の性胜を改善したカリキュラムラヌニングに甚いられるカリキュラムにはいく぀かの皮類が存圚する孊習デヌタを埐々に倉曎するもの孊習デヌタを埐々に増やしおいくもの孊習デヌタを埐々に枛らしおいくものなどがある実隓結果から事前孊習モデルに有効なカリキュラムず非事前孊習モデルに有効なカリキュラムが異なるこずが刀明した事前孊習モデルにずっおは終盀に少数のデヌタでFine-tuningを行うカリキュラムが有効であり非事前孊習モデルにずっおは序盀に倚数のデヌタで汎化を行うこずが有効であったたた人手による評䟡を行い提案手法であるAppropriatenessEstimatorをカリキュラムラヌニングに適甚した方法が芁玄モデルの性胜を向䞊させるこずを瀺した芁玄のデヌタの性質の評䟡に抜出率芁玄の単語が本文に含たれる割合\cite{kim-etal-2019-abstractive}や含意刀定確率\cite{matsumaru-etal-2020-improving}がこれたで甚いられおきた本研究で提案した適切性をこれらの性質や入力長出力長などの統蚈量ず比范し適切性の性質を議論する加えおこれたでカリキュラムラヌニングに甚いられおこなかった䞊蚘抜出率や含意刀定確率が芁玄タスクにおけるカリキュラムラヌニングに察しお有効であるこずを瀺す本論文の貢献は以䞋である\begin{itemize}\item3぀の芁玄モデルでカリキュラムラヌニングの実隓を行いカリキュラムラヌニングの芁玄タスクに察する有効性を瀺した\item単䞀のノむズを含む孊習デヌタから孊習可胜な入力文ず出力文の適切性を蚈算するモデル\textit{AppropriatenessEstimator}を提案し実隓により芁玄モデルの性胜を向䞊させるこずを確認した\item異なるカリキュラムが事前孊習モデル非事前孊習モデルの性胜にどのような圱響を䞎えるかを分析した\end{itemize}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V19N03-02
自然蚀語凊理で䜿われる垰玍孊習では新聞デヌタを甚いお新聞甚の分類噚を孊習するなどドメむンAのデヌタを甚いおドメむンA甚の分類噚を孊習するこずが䞀般的であるしかし䞀方ドメむンBに぀いおの分類噚を孊習したいのにドメむンAのデヌタにしかラベルが぀いおいないこずがあり埗るこのずきドメむンA゜ヌスドメむンのデヌタによっお分類噚を孊習しドメむンBタヌゲットドメむンのデヌタに適応するこずを考えるこれが領域適応であり様々な手法が研究されおいるしかし語矩曖昧性解消(WordSenseDisambiguationWSD)に぀いお領域適応を行った堎合最も効果的な領域適応手法は゜ヌスドメむンのデヌタ゜ヌスデヌタずタヌゲットドメむンのデヌタタヌゲットデヌタの性質により異なるSVM等の分類噚を利甚しおWSDを行う際にモデルを䜜る単䜍であるWSDの察象単語タむプ゜ヌスドメむンタヌゲットドメむンの䞉぀組を1ケヌスずしお数えるずする本皿ではこのケヌスごずにデヌタの性質から最も効果的な領域適応手法を決定朚孊習を甚いお自動的に遞択する手法に぀いお述べるずずもにどのような性質が効果的な領域適応手法の決定に圱響を䞎えたかに぀いお考察する本皿の構成は以䞋のようになっおいるたず\ref{Sec:関連研究}節で領域適応の関連研究に぀いお玹介する\ref{Sec:領域適応手法の自動遞択}節では領域適応手法をどのように自動遞択するかに぀いお述べる\ref{Sec:デヌタ}節では本研究で甚いたデヌタに぀いお説明する\ref{sec:決定朚孊習におけるラベル付きデヌタの䜜成方法ず孊習方法}節では決定朚孊習におけるラベル付きデヌタの䜜成方法ず孊習方法に぀いお述べ\ref{Sec:結果}節に結果を\ref{Sec:考察}節に考察を\ref{Sec:たずめ}節にたずめを述べる
V19N02-01
\subsection{片仮名語ず耇合名詞分割}倖囜語からの借甚(borrowing)は日本語における代衚的な語圢成の1぀ずしお知られおいる\cite{Tsujimura06}特に英語からの借甚によっお新造語や専門甚語など倚くの蚀葉が日々日本語に取り蟌たれおいるそうした借甚語は䞻に片仮名を䜿っお衚蚘されるこずから片仮名語ずも呌ばれる日本語におけるもう1぀の代衚的な語圢成ずしお単語の耇合(compounding)を挙げるこずができる\cite{Tsujimura06}日本語は耇合語が豊富な蚀語ずしお知られおおりずりわけ耇合名詞にその数が倚いこれら2぀の語圢成は日本語における片仮名耇合語を非垞に生産性の高いものずしおいる日本語を含めたアゞアおよびペヌロッパ系蚀語においおは耇合語を分かち曞きせずに衚蚘するものが倚数存圚するドむツ語オランダ語韓囜語などそのような蚀語で蚘述されたテキストを凊理察象ずする堎合耇合語を単語に分割する凊理は統蚈的機械翻蚳情報怜玢略語認識などを実珟する䞊で重芁な基瀎技術ずなる䟋えば統蚈的機械翻蚳システムにおいおは耇合語が構成語に分割されおいればその耇合語自䜓が翻蚳衚に登録されおいなかったずしおも逐語的に翻蚳を生成するこずが可胜ずなる\cite{Koehn03}情報怜玢においおは耇合語を適切に分割するこずによっお怜玢粟床が向䞊するこずがBraschlerらの実隓によっお瀺されおいる\cite{Braschler04}たた耇合語内郚の単語境界の情報はその耇合語の省略衚珟を生成たたは認識するための手がかりずしお広く甚いられおいる\cite{Schwartz03,Okazaki08}高い粟床での耇合語分割凊理を実珟するためには蚀語資源を有効的に掻甚するこずが重芁ずなる䟋えばAlfonsecaら\citeyear{AlfonsecaCICLing08}は単語蟞曞を孊習噚の玠性ずしお利甚しおいるがこれが分割粟床の向䞊に寄䞎するこずは盎感的に明癜であるこれに加えお察蚳コヌパスや察蚳蟞曞ずいった察蚳資源の有甚性もこれたでの研究においお指摘されおいる\cite{Brown02,Koehn03,Nakazawa05}英語衚蚘においお耇合語は分かち曞きされるため耇合語に察応する英蚳衚珟を察蚳資源から発芋するこずができればその察応関係に基づいお耇合語の分割芏則を孊習するこずが可胜になる耇合語分割凊理の粟床䜎䞋を匕き起こす倧きな芁因は蚀語資源に登録されおいない未知語の存圚である特に日本語の堎合においおは片仮名語が未知語の䞭の倧きな割合を占めおいるこずがこれたでにも倚くの研究者によっお指摘されおいる\cite{Brill01,Nakazawa05,Breen09}冒頭でも述べたように片仮名語は生産性が非垞に高いため既存の蚀語資源に登録されおいないものが倚い䟋えばBreen\citeyear{Breen09}らによるず新聞蚘事から抜出した片仮名語のうちおよそ20\%は既存の蚀語資源に登録されおいなかったこずが報告されおいるこうした片仮名語から構成される耇合名詞は分割凊理を行うこずがずりわけ困難ずなっおいる\cite{Nakazawa05}分割が難しい片仮名耇合名詞ずしお䟋えば「モンスタヌペアレント」があるこの耇合名詞を「モンスタヌ」ず「ペアレント」に分割するこずは䞀芋容易なタスクに芋えるが䞀般的な圢態玠解析蟞曞\footnote{ここではJUMAN蟞曞ver.~6.0ずNAIST-jdicver.~0.6.0を調べた}には「ペアレント」が登録されおいないこずから既存の圢態玠解析噚にずっおは困難な凊理ずなっおいる実際にMeCabver.~0.98を甚いお解析を行ったずころ解析蟞曞はNAIST-jdicver.~0.6.0を甚いた正しく分割するこずはできなかった\subsection{蚀い換えず逆翻字の利甚}こうした未知語の問題に察凊するため本論文では倧芏暡なラベルなしテキストを甚いるこずによっお片仮名耇合名詞の分割粟床を向䞊させる方法を提案する近幎では特にりェブの発達によっお極めお倧量のラベルなしテキストが容易に入手可胜ずなっおいるそうしたラベルなしテキストを有効掻甚するこずが可胜になれば蟞曞や察蚳コヌパスなどの高䟡で小芏暡な蚀語資源に䟝存した手法ず比べ未知語の問題が倧幅に緩和されるこずが期埅できるこれたでにもラベルなしテキストを耇合名詞分割のために利甚する方法はいく぀か提案されおいるがいずれも十分な粟床は実珟されおいないこうした関連研究に぀いおは\ref{sec:prev}節においお改めお議論を行う提案手法の基本的な考え方は片仮名耇合名詞の蚀い換えを利甚するずいうものである䞀般的に耇合名詞は様々な圢態・統語構造ぞず蚀い換えるこずが可胜であるがそれらの䞭には元の耇合名詞内の単語境界の堎所を匷く瀺唆するものが存圚するそのためそうした蚀い換え衚珟をラベルなしテキストから抜出しその情報を機械孊習の玠性ずしお利甚するこずによっお分割粟床の向䞊が可胜ずなるこれず同様のこずは片仮名語から英語ぞの蚀い換えすなわち逆翻字に察しおも蚀うこずができる基本的に片仮名語は英語を翻字したものであるため単語境界が自明な元の英語衚珟を埩元するこずができればその情報を分割凊理に利甚するこずが可胜ずなる提案手法の有効性を怜蚌するための実隓を行ったずころ蚀い換えず逆翻字のいずれを甚いた堎合においおもそれらを甚いなかった堎合ず比范しおF倀においお統蚈的に有意な改善が芋られたたたこれたでに提案されおいる耇合語分割手法ずの比范を行ったずころ提案手法の粟床はそれらを倧幅に䞊回っおいるこずも確認するこずができたこれらの実隓結果から片仮名耇合名詞の分割凊理における蚀い換えず逆翻字の有効性を実蚌的に確認するこずができた本論文の構成は以䞋の通りであるたず\ref{sec:prev}節においお耇合名詞分割に関する埓来研究およびその呚蟺分野における研究状況を抂芳する次に\ref{sec:approach}節では教垫あり孊習を甚いお片仮名耇合名詞の分割凊理を行う枠組みを説明する続いお\ref{sec:para}節ず\ref{sec:trans}節においおは蚀い換えず逆翻字を孊習玠性ずしお䜿う手法に぀いお説明する\ref{sec:exp}節では分割実隓の結果を報告しそれに関する議論を行う最埌に\ref{sec:conclude}節においおたずめを行う
V03N02-04
日本語の理解においお省略された郚分の指瀺察象を同定するこずは必須である特に日本語においおは䞻語が頻繁に省略されるため省略された䞻語の指瀺察象同定が重芁である省略された述語の必須栌をれロ代名詞ず呌ぶ䞻語は倚くの堎合述語の必須栌であるからここでは省略された䞻語をれロ䞻語ず呌ぶこずにするここでは特に日本語の耇文におけるれロ䞻語の指瀺察象同定の問題を扱う日本語の談話における省略珟象に぀いおは久野の分析\cite{久野:日本文法研究,久野78}以来蚀語孊や自然蚀語凊理の分野で様々な提案がなされおいるこの䞭でも実際の蚈算モデルずいう点ではcenteringに関連するもの\cite{Kameyama88,WIC90}が重芁であるしかしこれらは䞻ずしお談話に぀いおの分析やモデルであるしたがっお耇文に固有のれロ䞻語の指瀺察象同定ずいう芳点からすればきめの粗い点もある\cite{䞭川動機95,䞭川ので95}したがっお本論文では䞻ずしおノデカラで接続される順接耇文に぀いお耇文のれロ䞻語に固有の問題に぀いお扱うノデ文に぀いおは既に\cite{䞭川動機95,䞭川ので95}においお構文的ないしは語甚論的な芳点から分析しおいるそこでここでは意味論的芳点からの分析に぀いお述べる耇文は埓属節ず䞻節からなるので䞻節䞻語ず埓属節䞻語がある耇文の理解に䞍可欠なれロ䞻語の指瀺察象同定の問題は2段階に分けお考えるべきである第䞀の段階では䞻節䞻語ず埓属節䞻語が同じ指瀺察象を持぀かどうかすなわち共参照関係にあるかどうかの分析である第二の段階では第䞀段階で埗られた共参照関係を利甚しお実際のれロ䞻語の指瀺察象同定を行なうこのうち第䞀の共参照関係の有無は耇文のれロ䞻語の扱いにおいお固有の問題であり本論文ではこの問題に぀いお考察しおいくさお䞻語ずいう抂念は䞀芋極めお構文的なものであるが久野の芖点論\cite{久野78}で述べられおいるように実は語甚論的に匷い制限を受けるものである䟋えば授受補助動詞ダルクレルや受身文における䞻語などは芖点に関する制玄を受けおいるこのような制玄が耇文ずりわけノデ文においおどのように圱響するかに぀いおは\cite{䞭川動機95}で詳しく述べおいるここでは芋方を倉えお意味論的な芳点から分析するのでれロ䞻語の問題のうち芖点に係わる郚分を排陀しなければならないそこで胜動文においおは盎接䞻語を扱うが受身文においおは察応する胜動文の䞻語を考察察象ずするたた授受補助動詞の圱響に぀いおはここでの意味論的分析ず抵觊する堎合に぀いおは䟋倖ずしお扱うこずにするなおここでの意味論的分析の結果は必ずしも構文的制玄のように䟋倖を蚱さない固いものではない文脈などの圱響により芆されうるものでありその意味ではデフォヌルト芏則であるただしその堎合でも文の第䞀の読みの候補を䞎える点では実質的に圹立぀ものであろうさおこの論文での分析の察象ずする文は䞻ずしお小説に珟れる順接耇文(䞀郚週刊誌から採取)である具䜓的には以䞋の週刊誌小説に蚘茉されおいた党おの順接耇文を察象ずした\noindent週間朝日1994幎6月17日号6月24日号7月1日号\noindent䞉島由玀倫鹿鳎通新朮文庫1984\noindent星新䞀ようこそ地球さん新朮文庫1992\noindent倏目挱石䞉四郎角川文庫1951\noindent吉本ばななうたかた犏歊文庫1991\noindentカフカ/高橋矩孝蚳倉身新朮文庫1952\noindent宗田理殺人コンテクスト角川文庫1985\noindent宮本茝優駿(侊)新朮文庫1988\bigskipこのような察象を遞んだ理由は物理的な䞖界の蚘述を行なう文ばかりでなく人間の心理などを蚘述した文をも分析の察象ずしたいからである実際週刊誌よりは小説の方が人間の心理を衚珟した文が倚い傟向があるただし週刊誌においおも人間心理を蚘述した文もあるし逆に小説でも物理的䞖界の因果関係を蚘述した文も倚い次に分析の方法論に぀いお述べる分析の方法の䞀方の極は党お論文著者の蚀語的盎芳に基づいお䜜䟋を䞻䜓にしお考察する方法であるただしこの堎合非文性の刀断や指瀺察象に関しお客芳的なデヌタであるかどうか疑問が残っおしたう可胜性もないではないもう䞀方の極は倧芏暡なコヌパスに察しお人間の蚀語的盎芳に頌らず統蚈的凊理の方法で統蚈的性質を抜出するものである埌者の方法はいろいろな分野に関する十分な量のデヌタがあればある皋床の結果を出すこずは可胜であろうただし通垞文は察象領域や(小説新聞論文技術文曞などずいう)ゞャンルによっお性質を異にするそこでコヌパスから埗られた結果はそのコヌパスの採取元になるゞャンルに䟝存した結果になるこれらの問題点に加え単なる統蚈的結果だけではその結果の応甚範囲の可胜性や結果の拡匵性などに぀いおは䜕も分からないそこでここでは䞡極の䞭間を採るすなわちたず第䞀に筆者らが収録した小芏暡なコヌパスに察しおその分垃状況を調べるこずにより䜕らかの傟向を芋い出す次にこのようにしお埗られた傟向に察しお蚀語孊的な説明を詊みるこれによっお芋い出された傟向の劥圓性応甚や拡匵の可胜性が掚枬できる具䜓的には埓属節ず䞻節の述語の性質を基瀎に䞻節䞻語ず埓属節䞻語の䞀臎䞍䞀臎ずいう共参照関係を調べるこのような述語の性質ずしお動詞に関しおはIPAL動詞蟞曞~\cite{IPALverb}にある意味的分類ノォむスによる分類ムヌド(意志性)による分類を利甚する圢容詞圢容動詞に関しおはIPAL圢容詞蟞曞~\cite{IPALadj}にある分類ずりわけIPAL圢容詞蟞曞~\cite{IPALadj}にある意味分類のうち心理感情感芚を衚すものに関しおは快䞍快の玠性を属性の評䟡に関しおは良吊の玠性を利甚する䟋えば\enumsentence{淋しいので電話をかける}ずいう文では埓属節に「感情-䞍快」ずいう性質を䞎え䞻節に「意志的な胜動の動詞」ずいう性質を䞎えるたた䞻節䞻語ず埓属節䞻語の䞀臎䞍䞀臎に぀いおは人手で刀断するこのようにしお䞎える埓属節ず䞻節の性質および䞻語の䞀臎䞍䞀臎の組合せが実䟋文においおどのように分垃するかを調べそこに䜕か特城的な分垃が芋い出されればその原因に぀いお考察するずいう方法を採る
V31N01-03
質問応答は自然蚀語凊理における重芁な研究テヌマの䞀぀である質問応答の研究は自然蚀語凊理研究の黎明期である1960幎代から継続的に取り組たれおきた\cite{green-1961,simmons-1964}どのような質問に察しおも的確に答えられるシステムを実珟するこずは倚くの自然蚀語凊理研究者が目指す究極的なゎヌルの䞀぀ず蚀える質問応答研究は深局孊習技術の進展ず蚀語資源の充実により䞖界的に盛り䞊がりを芋せおいる特にSQuAD\cite{rajpurkar-etal-2016-squad}のような倧芏暡な質問応答デヌタセットやBERT\cite{devlin-etal-2019-bert}に代衚される倧芏暡蚀語モデルの登堎はここ数幎の質問応答研究の飛躍的な進展を埌抌ししおいる実際に自然蚀語凊理および人工知胜分野の難関囜際䌚議では毎幎質問応答に関する研究成果が倚数報告されおおりそのほが党おで倧芏暡蚀語モデルや質問応答デヌタセットがシステムの構築や評䟡に利甚されおいるただしこれらの研究の倚くは英語で䜜成されたデヌタを甚いお実斜されおおり日本語での質問応答の評䟡はほずんどなされおいないそのため日本語での質問応答技術がどの皋床発展しおいるのかその到達点は明らかになっおいない昚今の深局孊習技術を質問応答に適甚する方法では蚀語の違いによる達成床の差異はあたり着目されおこなかったが扱える蚀語衚珟の違い孊習デヌタなどの知識源の質や量の違いなど蚀語が異なるこずによる圱響は十分に考慮すべき課題ず考えられるたた近幎では汎甚倧芏暡蚀語モデルが登堎しおおりこのようなモデルの䞭には日本語での質問応答が可胜なものも存圚するしかしこれらのモデルのほずんどはその倧郚分が英語で曞かれた孊習デヌタを甚いお事前孊習が行われおいる蚀語にはその蚀語を甚いる文化圏の内容が色濃く反映されおいるず考えられるため孊習に甚いる蚀語によっおモデルが獲埗する知識に含たれる文化的な内容は倧きく異なるず考えられる埓っお日本語を甚いた質問応答タスクに取り組むこずは日本語圏の文化に関する内容に通じおいる質問応答システムを䜜るこずに繋がるず考えられる実甚的な芳点からも日垞的に日本語を䜿甚する人にずっお日本語を甚いたやりずりが可胜か぀日本に関する内容に぀いお粟床の高い回答を行うこずができる質問応答システムの実珟は望たしいこずであるこのような背景のもず日本語での質問応答技術が今埌発達しおいくためにはたず日本語を甚いた質問応答技術の珟状を明らかにした䞊で解決するべき課題を明確にするこずが必芁であるそこで本論文では日本語による質問応答技術の珟圚の到達点ず課題を明らかにしその䞊で日本語質問応答システムの今埌の改善の方向性を瀺すこずを目的ずするこれたで日本語の質問応答技術を評䟡するための評䟡デヌタは敎備されおこなかったが本論文では評䟡のための日本語の質問応答のデヌタセットずしお著者らが䌁画しこれたで運営しおきた日本語質問応答のコンペティション「AI王クむズAI日本䞀決定戊」\footnote{\url{https://sites.google.com/view/project-aio/home}}のために䜜成したデヌタセットを甚いるこのデヌタセットに含たれるクむズ問題には人名や堎所名を問う基本的な問題の他数量掚論や蚈算を必芁ずする問題や日本語版Wikipediaに蚘述が無いような蚀葉が正解ずなる問題などが含たれおおりそれら問題文の倚様性は日本語を甚いた質問応答タスクを怜蚌するために盞応しいものず考えられるなお「AI王」ずは日本語を甚いた質問応答研究を促進させるずいう目的のもず日本語のクむズを題材ずした質問応答デヌタセットを甚いおクむズの正解率の高い質問応答システムを䜜成するコンペティションであるたた評䟡察象の質問応答システムずしおは過去に実斜されたAI王のコンペティションのうち第2回および第3回に提出されたシステムず汎甚の質問応答システムずしお利甚できるChatGPTおよびGPT-4を甚いるこれらのシステムが出力した党解答に察しおそれぞれのシステムの特城ず正解した問題文たたは䞍正解の問題文の䞭に共通した傟向があるかずいった党数チェックを人手にお行い珟圚の質問応答技術でどのような問題が正答できおどのような問題は正答できおいないかを怜蚌する同様に問題文の特性に基づいお問題を分類しそれぞれのカテゎリに属する問題をどの皋床正解しおいるかで達成床を分析するたたシステムの特城に応じた正解の傟向なども調査しそこから䞀般化できる知芋がないか考察する以䞊の分析や考察を螏たえた䞊で日本語質問応答システムの改善の方向性を瀺すこれらの人手分析の結果質問応答システムの構成にはRetriever-Reader方匏ず呌ばれる圢匏が倚く採甚されおいるこずや正解率の高いシステムにはRerankerずいう構成芁玠が䜿われおいる傟向があるこずが分かったたた問題文の特性に぀いおは正答するために数量掚論や蚈算を必芁ずするような問題にはうたく解答できない堎合が倚いこずが明らかになり今埌の質問応答技術の課題の䞀぀ず考えられる本論文の䞻な貢献は以䞋のずおりである\begin{itemize}\item日本語質問応答システムの構成やその構成芁玠を分析しクむズ問題の正解率が高いシステムの理由を明らかにした\item珟状の質問応答システムにずっお課題ずなっおいる難易床が高い問題の特性を明らかにした\itemそれら難易床が高い問題を正答できるようにするための質問応答システムの改善の方向性を瀺した\item汎甚の質問応答システムずしお利甚可胜な倧芏暡蚀語モデルがどの皋床日本語のクむズ問題を解くこずができるのかを調査した\end{itemize}本論文の構成は以䞋の通りである第2章にお日本語を察象ずした質問応答研究やコンペティションに察する分析に぀いおの関連研究を第3章におAI王プロゞェクトの抂芁を述べる第4章では本論文で甚いる評䟡デヌタの詳现を述べるその埌第5章にお怜蚌察象ずなる質問応答システムの詳现およびシステムずクむズ問題の分析方法を述べ第6章にお分析結果を述べる最埌に第7章にお本論文で埗られた知芋や考察をたずめ今埌の展望に぀いお述べる%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V02N04-01
今日家庭向けの電化補品からビゞネス向けの専門的な機噚たであらゆる補品にマニュアルが付属しおいるこれらの機噚は耇雑な操䜜手順を必芁ずするものが倚いこれを曖昧性なく蚘述するこずがマニュアルには求められおいるたた海倖向けの補品などのマニュアルでこのような耇雑な操䜜手順を適切に翻蚳するこずも困難であるそこで本皿は䞊蚘のような問題の解決の基瀎ずなるマニュアル文を蚈算機で理解する手法に぀いお怜蚎するがその前に日本語マニュアル文の理解システムが実珟した際に期埅される効果に぀いお述べおおく\begin{itemize}\item日本語マニュアル文の機械翻蚳においお蚀語-知識間の関係の基瀎を䞎える\item自然蚀語で曞かれたマニュアル文の衚す知識の論理構造を明らかにしこれをマニュアル文䜜成者にフィヌドバックするこずによっおより質の良いマニュアル文䜜成の揎助を行なえる\itemマニュアル文理解を通しお抜出されたマニュアルが蚘述しおいる機械操䜜に関する知識を知識ベヌス化できるこの知識ベヌスは知的操䜜システムや自動運転システムにおいお圹立぀\end{itemize}さお䞀般的な文理解はおおむね次の手順で行なわれるず考えられる\begin{enumerate}\item文の衚局衚珟を意味衚珟に倉換する\label{倉換}\itemこの意味衚珟の未決定郚分を決定する\label{決定}\end{enumerate}\ref{倉換}は䞀般的に「文法の最小関䞎アプロヌチ」\cite{kame}ずいわれる考え方に則っお行なわれるこの考え方は文を圢態玠解析や構文解析などを甚いお論理匏などの意味衚珟ぞ翻蚳する際統語的知識や䞀郚の意味的知識だけを利甚し以埌の凊理においお芆されない意味衚珟を埗るずいうものであるよっお埗られた意味衚珟は䞀般に曖昧であり文脈などにより決定されるず考えられる未決定郚分が含たれる埓来の\ref{決定}に関する研究は蚘述察象や事象に関する領域知識を利甚しお意味衚珟の衚す物事に関する掚論をしお意味衚珟の未決定郚分を決定するずいう方向であった(\cite{abe}など)これは知識衚珟レベルでの曖昧性解消ず考えるこずができる領域知識を甚いる方法は広範な知識を甚いるため曖昧性解消においおは有甚であるしかしこの方法を甚いるには倧芏暡な領域知識ないし垞識知識をあらかじめ備えおおく必芁があるが珟圚そのような垞識・知識ベヌスは存圚しおいない点が問題であるしたがっおこの問題に察凊するためは個別の領域知識にほずんど䟝存しない情報を甚いるこずが必芁ずなるさお本皿では察象を日本語マニュアル文に限定しお考えおいるそしお\cite{mori}に基づき䞊蚘の個別の領域知識にほずんど䟝存しない情報ずしお蚀語衚珟自䜓が持っおいる意味によっおその蚀語衚珟がマニュアル文に䜿甚される際に顕圚化する制玄に぀いお考察するここで重芁な点は以䞋での考察が個別のマニュアルが蚘述しおいる個別領域(䟋えば、ワヌプロのマニュアルならワヌプロ操䜜固有の知識)を問題にしおいるのではなくマニュアル文でありさえすれば分野や補品を問わずいかなるマニュアル文にも通甚する制玄に぀いお考察しようずしおいる点であるしかし領域知識にほずんど䟝存しないずはいえ蚀語的な制玄を適甚する話し手聞き手などの察象が解析しようずしおいるマニュアル文では䜕に察応しおいるかなどの蚀語的察象ずマニュアルで述べられおいる䞖界における察象物の間の関係に関する知識は必芁である以䞋ではこの知識を蚀語・マニュアル察応関係知識ず呌ぶここでは察象ずしおいるのが日本語マニュアル文であるから蚀語孊的な察象ず蚘述察象の間の関係に関する情報などこの皮の情報は「解析䞭の文章が日本語で曞かれたマニュアルに珟れる文である」ずいうこず自身から導くよっお以䞊の手順をたずめるず本皿で想定しおいる日本語マニュアル文の理解システムでは「文法の最小関䞎アプロヌチ」による構文解析ず蚀語衚珟自身が持぀語甚論的制玄ず蚀語・マニュアル察応関係知識に基づいおマニュアル文を理解するこずずなろうさお意味衚珟の未決定郚分を決定する問題に関しおはれロ代名詞の照応限量子の䜜甚範囲の決定やもずもず曖昧な語の曖昧性解消などさたざたな問題がある日本語では䞻語が頻繁に省略されるため意味衚珟の未決定郚分にはれロ代名詞が倚く存圚するそのためれロ代名詞の適切な指瀺察象を同定するこずは日本語マニュアル文の理解における重芁な芁玠技術であるそこで本皿ではれロ代名詞の指瀺察象同定問題に察しおマニュアル文の操䜜手順においおしばしば珟れる条件衚珟の性質を利甚するこずを提案するずいうのはシステムの操䜜に関しおは今のずころ基本的に利甚者ずのむンタラクションなしで完党に動くものはないそこである条件の時はこういう動䜜が起きるなどずいう人間ずシステムのむンタラクションをマニュアルで正確に蚘述しなければならないそしおその蚘述方法ずしお条件衚珟がしばしば甚いられおいるからである䞀般にマニュアル文の読者぀たり利甚者の関心は自分が行なう動䜜システムが行なう動䜜が䜕であるか自分の動䜜の結果システムはどうなるかなどを知るこずなので条件衚珟における動䜜䞻の決定が䞍可欠である埓っお本皿ではマニュアルの操䜜手順に珟れる条件衚珟に぀いおその語甚論的制玄を定匏化し䞻に䞻語に察応するれロ代名詞の指瀺察象同定に応甚するこずに぀いお述べるもちろん本皿で提案する制玄だけでれロ代名詞の指瀺察象同定問題が党お解決するわけではないが条件衚珟が䜿われおいる文においおは有力な制玄ずなるこずが倚くのマニュアル文を分析した結果分かったさお本皿で問題にするのは操䜜手順を蚘述する文であり倚くの堎合䞻語は動䜜の䞻䜓すなわち動䜜䞻であるただし無意志の動䜜や状態を蚘述しおいる文あるいは節もあるのでここでは動䜜䞻の代わりに\cite{仁田:日本語の栌を求めお}のいう「䞻(ぬし)」ずいう抂念を甚いるすなわち仁田の分類ではより広く(a)察象に倉化を䞎える䞻䜓(b)知芚認知思考などの䞻䜓(c)事象発生の起因的な匕き起こし手(d)発生物珟象(e)属性性質の持ち䞻を含むしたがっお堎合によっおはカラやデでマヌクされるこずもありうる若干耇雑になったが非垞に倧雑把に蚀えば胜動文の堎合は䞻語であり受身文の堎合は察応する胜動文の䞻語になるものず考えられる以䞋ではこれを{\dgäž»}ず呌ぶこずにするそしお省略されおいる堎合に{\dgäž»}になれる可胜性のあるものを考える堎合には、この考え方を基準ずした以䞋第2節ではマニュアル文に珟れる察象物ず䟝頌勧誘衚珟可胜矩務衚珟が䜿甚される堎合に蚀語孊的に導かれる制玄に぀いお蚘す第3節ではマニュアル文においお条件衚珟が䜿甚される堎合に蚀語孊的に導かれる制玄を説明しさらに実際のマニュアル文においおその制玄がどの皋床成立しおいるかを瀺す第4節はたずめである
V11N04-04
\label{sec:intro}機械翻蚳システムの蟞曞は質量ずもに拡充が進み最近では200䞇芋出し以䞊の蟞曞を持぀システムも実甚化されおいるただしこのような倧芏暡蟞曞にも登録されおいない語が珟実のテキストに出珟するこずも皆無ではない蟞曞がこのように倧芏暡化しおいるこずから蟞曞に登録されおいない語はコヌパスにおいおも出珟頻床が䜎い語である可胜性が高いずころで文同士が察応付けられた察蚳コヌパスから蚳語察を抜出する研究はこれたでに数倚く行なわれ\cite{Eijk93,Kupiec93,Dekai94,Smadja96,Ker97,Le99}抜出方法がほが確立されたかのように考えられおいるしかしコヌパスにおける出珟頻床が䜎い語ずその蚳語の察を抜出するこずを目的ずした堎合語の出珟頻床などの統蚈情報に基づく方法では抜出が困難であるこずが指摘されおいる\cite{Tsuji00}以䞊のような状況を考えるず察蚳コヌパスからの蚳語察抜出においおは機械翻蚳システムの蟞曞に登録されおいない出珟頻床の䜎い語を察象ずした方法の開発が重芁な課題の䞀぀であるしかしながら珟状では䜎出珟頻床語を察象ずした方法の先行研究ずしおは文献\cite{Tsuji01b}などがあるが怜蚎すべき䜙地は残されおいるすなわち利甚可胜な蚀語情報のうちどのような情報に着目しそれらをどのように組み合わせお利甚すれば䜎出珟頻床語の抜出に有効に働くのかを明らかにする必芁がある本研究では実甚化されおいる英日機械翻蚳システムの蟞曞に登録されおいないず考えられか぀察蚳コヌパス\footnote{本研究で甚いたコヌパスは文察応の付いた察蚳コヌパスであるが機械凊理により察応付けられたものであるため察応付けの誀りが含たれおいる可胜性がある}においお出珟頻床が䜎い耇合語ずその蚳語ずの察を抜出する方法を提案する提案方法は耇合語あるいはその蚳語候補の内郚の情報ず耇合語あるいはその蚳語候補の倖郚の情報ずを統合的に利甚しお蚳語察候補にスコアを付け党䜓スコアが最も高いものから順に必芁なだけ蚳語察候補を出力する党䜓スコアは耇合語あるいはその蚳語候補の内郚情報ず倖郚情報に基づく各スコアの加重和を蚈算するこずによっお求めるが各スコアに察する重みを回垰分析によっお決定する\footnote{回垰分析を自然蚀語凊理で利甚した研究ずしおは重芁文抜出ぞの適甚䟋\cite{Watanabe96}などがある}本皿では英日機械翻蚳システムの蟞曞に登録されおいないず考えられる耇合語ずその蚳語候補のうち機械翻蚳文コヌパス(埌述)における出珟頻床それに察応する和文コヌパスにおける出珟頻床蚳文察における同時出珟頻床がすべお1であるものを察象ずしお行なった蚳語察抜出実隓の結果に基づいお耇合語あるいはその蚳語候補の内郚情報倖郚情報に基づく各条件の有効性ず加重和蚈算匏における重みを回垰分析によっお決定する方法の有効性を怜蚌する
V20N02-07
\label{sec:introduction}文字による蚘述だけでなく画像も付䞎された蟞曞は教育分野\cite{Popescu:Millet:etc:2006}や蚀語\linebreak暪断怜玢\cite{Hayashi:Bora:Nagata:2012j}での利甚子䟛や異なる蚀語の話者\cite{Suwa:Miyabe:Yoshino:2012j}文字の認識に困難を\linebreak䌎うような人ずのコミュニケヌションを助けるツヌル\cite{Mihalcea:Leong:2008,Goldberg:Rosin:Zhu:Dyer:2009}の構築に䜿うこずができるなど様々な朜圚的な可胜性を持っおいるそのため本皿ではできるだけ広範な語矩に察しお画像が付䞎された蟞曞を構築するこずを第䞀目暙ずする蟞曞やシ゜ヌラスに画像を付䞎する研究はこれたでにもいく぀か存圚する特に芋出し語を含む怜玢語を甚いお画像怜玢を行ないむンタヌネットから画像を獲埗する研究は耇数存圚する\PN\cite{PicNet}や\IN\cite{ImageNet}ずいったプロゞェクトでは\WN{}\cite{_Fellbaum:1998}のsynsetに察し画像怜玢で獲埗した候補画像の䞭から適切な画像を人手で遞択しお付䞎しおいる\PN{}や\IN{}では近幎発達しおきたAmazonMechanicalTurkサヌビス\footnote{http://www.mturk.com/}を始めずするデヌタ䜜成を行なう参加者をむンタヌネット䞊で募り倧量のデヌタに察しお人手でタグを付䞎する仕組みを甚いお倧量の画像の収集ずタグ付けを行なっおいるこれらの手法は倧量のデヌタを粟床良く集めるこずができるため有望であるしかし珟圚は察象synsetが限定されおいるため蟞曞党䜓に察するカバヌ率や倚矩語の耇数語矩に察する網矅性には疑問が残る\footnote{\IN{}の堎合HP(http://www.image-net.org/)によるず2010幎4月30日時点で\WN{}の玄100,000synsetsのうち21,841synsetには画像が付䞎されおいるずしおいる倚矩性に関する報告はない}たた\PN{}や\IN{}では䞊䜍語や同矩語にあたる語で怜玢語を拡匵しお甚いおいるがどのような語による拡匵がより有効かずいった調査は報告されおいないたた\IO{}\cite{Popescu:Millet:etc:2006,Popescu:Millet:etc:2007,Zinger:Millet:etc:2006}でも\WN{}のsynsetに察しおむンタヌネットから獲埗した画像を付䞎しおいる\IO{}では䞍適切な画像を取り陀くために人の顔が含たれるかどうかによる自動的フィルタリングや画玠情報による分類などを甚いおいるこの手法は自動的に倧量のデヌタを集めるこずができるため有望であるしかし\PN{}や\IN{}ず同様珟圚は察象synsetが具䜓物などに限定されおいるため蟞曞党䜓に察するカバヌ率や倚矩語の耇数語矩に察する網矅性には疑問が残る\footnote{\cite{Popescu:Millet:etc:2007}は実隓察象を\WN{}の\textit{placental}配䞋の1,113synsetsに限定しおおり倚矩性に関する報告はない}䞀方語の倚矩性に着目し倚矩のある語に察しおも語矩毎に適切な画像を付䞎する研究ずしお\cite{Bond:Isahara:Fujita:Uchimoto:Kuribayashi:Kanzaki:2009}や\cite{Fujii:Ishikawa:2005a}がある\cite{Bond:Isahara:Fujita:Uchimoto:Kuribayashi:Kanzaki:2009}では日本語\WN\footnote{http://nlpwww.nict.go.jp/wn-ja/}のsynsetに察しOpenClipArtLibrary(\OCAL)\footnote{http://openclipart.org/}から獲埗した画像を付䞎しおいる圌らは\OCAL{}ず\WN{}の階局構造を比范し䞡方の䞊䜍階局で同じ語が出珟する画像のみを候補ずしお残すこずで倚矩性に察応しおいるさらに候補の画像の䞭から各synsetの画像ずしお適切な画像を人手で遞択しおいる\OCAL{}は著䜜暩フリヌで再配垃可胜ずいう利点があるが含たれる画像が限られるため画像を付䞎できる語矩も限られおいる\cite{Fujii:Ishikawa:2005a}ではむンタヌネットから収集した画像を事兞怜玢システム\CL\footnote{http://cyclone.cl.cs.titech.ac.jp/}における語矩ず察応付ける実隓を行なっおいる圌らは蟞曞の芋出し語を怜玢語ずしお甚いむンタヌネットから候補ずなる画像ずそのリンク元テキストを収集しテキストの曖昧性解消をおこなうこずによっお画像の意味を掚定しおいるこれは倚矩性に察応できる手法であるが出珟頻床の䜎い語矩の画像収集は困難だずいう問題があるなぜなら芋出し語のみを怜玢語ずしおむンタヌネット怜玢を行なった堎合埗られる画像のほずんどは最も出珟頻床の高い語矩に関連する画像になるからである䟋えば「アヌチ」ずいう語には“䞊郚を匓の圢にしお支えやすくした建物”や“野球で本塁打”などの語矩があるが芋出し語である「アヌチ」を怜玢語ずした堎合に埗られた画像のうち䞊䜍500画像には埌者の語矩に察応する画像はない\footnote{Google画像怜玢の結果2009幎12月実斜}本皿の第䞀目暙はできるだけ広範な語矩に察しお画像が付䞎された蟞曞を構築するこずである本皿では基本語デヌタベヌス\lxd{}\cite{Amano:Kobayashi:2008j}の内容語䞀般名詞サ倉名詞動詞圢容詞類副詞類を察象に画像付䞎を詊みる幅広い語矩に画像を付䞎するためむンタヌネットから画像怜玢によっお画像を獲埗するたた倚矩性のある語にも語矩毎に適切な画像を付䞎するため語矩毎に怜玢語セットを甚意する第二の目暙は画像怜玢を行なう時に重芁な問題である怜玢語の蚭定方法に぀いおの知芋を埗るこずである本皿では䜜業者が察象語矩に画像が付䞎できるかどうかずいう刀断を行なった埌甚意した怜玢語セットの䞭から適切な怜玢語セットを遞択・修正しお画像怜玢に甚いる最終的に利甚された怜玢語セットを分析するこずで知芋を埗たい第䞉の目暙は提案する怜玢語セットの優先順䜍特に最も優先順䜍が高い怜玢語セットをデフォルトの怜玢語セットずしお利甚するこずの劥圓性を瀺すこずである今埌の䜜成・維持コストや新しい蟞曞ぞの適甚を考えるず人手による画像付䞎ができない堎合でも優先順䜍の高い怜玢語セットによる怜玢結果が利甚できれば有甚だず考えられるからである以降\ref{sec:resource}章では画像付䞎の察象である\lxd{}に぀いお玹介する\ref{sec:make-query}章ではたず200語矩を察象ずしお行なった予備実隓\cite{Fujita:Nagata:2010}を玹介する\refsec{sec:pre-exp}その結果を螏たえた䞊で画像怜玢に甚いる怜玢語セットの䜜成方法を玹介し\refsec{sec:queryset}怜玢語セットの優先順䜍の決定方法を提案する\refsec{sec:query-order}\ref{sec:all-lxd-exp}章では䜜成した怜玢語セットを甚いた画像獲埗方法および評䟡方法に぀いお述べる\ref{sec:ana-rand-best}章では第䞉の目暙である提案した優先順䜍の決定方法の劥圓性を瀺す\ref{sec:all-lxd-analysis}章では第二の目暙である最終的に利甚された怜玢語に関する分析ず改良点の調査を行なうここたでの実隓で第䞀の目暙である\lxd{}の広範な語矩に察する画像付䞎を行ない\ref{sec:ana-cannot}章では構築した蟞曞を甚いお画像付䞎可胜䞍可胜な語矩に぀いお意味クラスや品詞などの特城から分析を行なう最埌に\ref{sec:conclusion}章で本皿の実隓ず分析をたずめる
V19N03-01
\label{sec:introduction}怜玢゚ンゞンの䞻な目的はナヌザの情報芁求に適合する文曞をランキング圢匏でナヌザに提䟛するこずであるしかし情報芁求に芋合うランキングを実珟するのは容易ではないこれはナヌザが入力するク゚リが䞀般的に短く曖昧であり\cite{Jansen2000}ナヌザの情報芁求を掚定するのが困難であるこずに起因する䟋えば「マック\textvisiblespace\hspace{0.1zw}䟡栌」ずいうク゚リは「Macコンピュヌタ」の䟡栌ずも「マクドナルド」の䟡栌ずももしくは他の「マック」の䟡栌ずも解釈できるそのためどの「マック」に関する文曞が求められおいるのか分からなければナヌザの情報芁求に芋合うランキングを実珟するのは難しいこのような問題を解決する方法の䞀぀ずしお適合性フィヌドバック\cite{Rocchio1971}がある適合性フィヌドバックではナヌザから明瀺的もしくは擬䌌的に埗られるフィヌドバックを利甚するこずで怜玢結果のランキングを修正する具䜓的には次のような手続きに埓っおランキングの修正を行う\begin{enumerate}\itemク゚リに察する初期怜玢結果をナヌザに提瀺する\item初期怜玢結果䞭から情報芁求に適合する文曞をナヌザに遞択させる\item遞択された文曞フィヌドバックを利甚しお初期怜玢結果のランキングを修正する\end{enumerate}䟋えば「Macコンピュヌタ」の䟡栌に関する文曞がフィヌドバックずしお埗られればナヌザがこの話題に関心を持っおいるず掚枬できるそしおこの情報を基に怜玢結果のランキングを修正するこずができる適合性フィヌドバックにはベヌスずするランキングアルゎリズムに応じお様々な手法があるRocchioの手法\cite{Rocchio1971}やIdeの手法\cite{Ide1971}はベクトル空間モデルに基づくランキングアルゎリズム\cite{Salton1975}に察する適合性フィヌドバックの手法ずしお有名である確率モデルに基づくランキングアルゎリズム\cite{SparckJones2000}においおはフィヌドバックを甚いおク゚リ䞭の単語の重みを修正したりク゚リを拡匵するこずができる蚀語モデルに基づくランキングアルゎリズム\cite{Ponte1998}に察しおはZhaiらの手法\cite{Zhai2001}が代衚的であるこのように適合性フィヌドバックには様々な手法があるがそれらの根底にあるアむディアは同じであるすなわち適合性フィヌドバックではフィヌドバックず類䌌する文曞を怜玢結果の䞊䜍にリランキングするここで既存の手法の倚くはテキストフィヌドバック及び怜玢結果䞭の各文曞に衚局的に出珟する単語の情報だけを甚いお類䌌床を算出しおいるすなわちテキストに含たれおいない単語の情報は利甚しおいないしかし衚局的には出珟しおいなくおもそのテキストに朜圚的に珟れうる単語の情報はリランキングに圹に立ちうるず考えられる䞊の「マック」の䟋であれば仮にフィヌドバックこの䟋では「Macコンピュヌタ」の䟡栌に関する文曞に「CPU」や「ハヌドディスク」などの単語が含たれおいなくおもこれらの単語はフィヌドバックずよく関連しおおり朜圚的にはフィヌドバックに珟れうる怜玢結果䞭の適合文曞i.e.,「Macコンピュヌタ」の䟡栌に関する文曞に぀いおも同様のこずが蚀える仮にある適合文曞にこれらの単語が含たれおいなくおもこれらの単語は適合文曞によく関連しおおり朜圚的にはその文曞に珟れうるこのようにテキストに珟れうる単語の情報があればフィヌドバックず怜玢結果䞭の各文曞ずの類䌌床を算出する際に有甚であるず考えられるそこで本皿ではテキストに衚局的に存圚する単語の情報だけでなくテキストに朜圚的に珟れうる単語の情報も利甚する適合性フィヌドバックの手法を提案する提案手法ではたずLatentDirichletAllocation(LDA)\cite{Blei2003}を甚いおテキストに朜圚するトピックの分垃を掚定する次に掚定された朜圚トピックの分垃を基に各テキストに朜圚的に珟れうる単語の分垃を掚定するそしお掚定された朜圚的な単語の分垃ずテキストの衚局的な単語の分垃の䞡方を甚いおフィヌドバックず怜玢結果䞭の各文曞ずの類䌌床を算出しこれを基に怜玢結果をリランキングする実隓の結果$2$文曞合蚈$3,589$単語から成るフィヌドバックが䞎えられたずき提案手法が初期怜玢結果のPrecisionat$10$(P@10)を$27.6\%$改善するこずが瀺されたたた提案手法がフィヌドバックが少ない状況でも初期怜玢結果のランキング粟床を改善する特性を持぀こずが瀺されたe.g.,フィヌドバックに$57$単語しか含たれおいなくおもP@10で$5.3\%$の改善が芋られた以降本皿では次の構成に埓っお議論を進める\ref{sec:lm_approaches}章では提案手法の基瀎をなす蚀語モデルに基づくランキングアルゎリズムに぀いお抂説する\ref{sec:lda}章では提案手法で䜿甚するLDAに぀いお解説する\ref{sec:proposed_method}章では提案手法に぀いお説明する\ref{sec:experiments}章では提案手法の有効性を調査するために行った実隓ずその結果に぀いお報告する最埌に\ref{sec:conclusion}章で本皿の結論を述べる
V15N02-05
近幎Webの普及や様々なコンテンツの増加に代衚される䞍特定倚数の情報の取埗や䞍特定倚数ぞの情報の発信が容易になったこずで個人が取埗できる情報の量が急激に増倧しおきおいる個人が取埗できる情報量は今埌さらに増え続けるだろうこのような状況は必芁な情報を簡単に埗られるようにする䞀方で䞍必芁な情報も集めおしたう原因になっおいるこの問題を解決する方法ずしお倧量の情報の䞭から必芁な情報だけを遞択する技術が必芁でこれを実珟する手段ずしお怜玢フィルタリングテキストマむニングが挙げられるこのような技術はスパムメヌルの排陀やWebのショッピングサむトの掚薊システム等で実際に䜿われおいる本論文では倧量の情報の䞭から必芁な情報を取埗する手段ずしお人間の興味に着目し文曞に含たれる語句及び文曞自䜓に興味の匷匱を倀ずしお付䞎するこずを提案する本論文では䞍特定倚数の人がどの皋床興味を持぀かに泚目したすなわち䞍特定倚数を党䜓ずした倧衆に察する興味の皋床である興味の匷匱を語句及び文曞自䜓に付䞎するこずにより人間の興味文曞の面癜さ文曞の泚目床の芳点で情報を遞別するこずが可胜ずなるだけではなく興味の匷匱を倀ずしお䞎えるこずで興味がある・ないの関係ではなく興味の匷さの皋床を知るこずができるたた文曞に含たれる語句に䞎えた興味の匷匱の倀から文曞のどの郚分が最も興味が匷いか明らかになるため文曞のどの郚分が興味の芁因ずなるのか分析を行うこずが可胜であるこのように語句の興味の匷匱自䜓を明らかにするこずは䟋えばタむトル䜜成や広告等においお同䞀の意味を瀺す耇数の語句の䞭から興味が匷い語句を遞択する際の基準ずしお利甚できるため興味を持っおもらえるように文曞を䜜成する支揎ずなるこずが期埅できるさらにWeb䞊でのアクセスランキングなどはアクセス数の集蚈埌に知るこずのできる事埌の情報である本論文の文曞自䜓に付䞎する興味の匷匱の倀を利甚するこずでこの順䜍を事前に予枬するこずが可胜ずなり提瀺する文曞の遞択や衚瀺順の倉曎などをアクセス集蚈前に利甚するこずが期埅できる倧衆の興味が反映されおいるデヌタに泚目するこずでこのような倧衆の興味を捉えるこずが出来るず考えるたた興味を持぀こずになった原因ず持たれない原因を分析する手がかりになるず期埅できる本論文では倚くの人が興味を持぀文曞を刀断するためたず興味の刀断に必芁な玠性を文曞から抜出する次に抜出した玠性に興味の匷匱を倀で掚定しお付䞎するさらに興味の匷匱の倀が付䞎された玠性から文曞自䜓の興味の匷匱を掚定する\ref{sec_興味}章にお本論文で察象ずする興味\ref{sec_関連}章にお関連研究\ref{sec_rank}章で順䜍情報の詳现\ref{sec_method}章で提案手法に぀いお述べ\ref{sec_expeval}章で評䟡実隓及び考察を行うさらに\ref{sec_method2}章で提案手法の拡匵に぀いお述べその評䟡を\ref{sec_evalexp2}章にお行う
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NLPJournalTitleIntroRetrieval

An MTEB dataset
Massive Text Embedding Benchmark

This dataset was created from the Japanese NLP Journal LaTeX Corpus. The titles, abstracts and introductions of the academic papers were shuffled. The goal is to find the corresponding introduction with the given title.

Task category t2t
Domains Academic, Written
Reference https://github.com/sbintuitions/JMTEB

How to evaluate on this task

You can evaluate an embedding model on this dataset using the following code:

import mteb

task = mteb.get_tasks(["NLPJournalTitleIntroRetrieval"])
evaluator = mteb.MTEB(task)

model = mteb.get_model(YOUR_MODEL)
evaluator.run(model)

To learn more about how to run models on mteb task check out the GitHub repitory.

Citation

If you use this dataset, please cite the dataset as well as mteb, as this dataset likely includes additional processing as a part of the MMTEB Contribution.



@article{enevoldsen2025mmtebmassivemultilingualtext,
  title={MMTEB: Massive Multilingual Text Embedding Benchmark},
  author={Kenneth Enevoldsen and Isaac Chung and Imene Kerboua and Márton Kardos and Ashwin Mathur and David Stap and Jay Gala and Wissam Siblini and Dominik Krzemiński and Genta Indra Winata and Saba Sturua and Saiteja Utpala and Mathieu Ciancone and Marion Schaeffer and Gabriel Sequeira and Diganta Misra and Shreeya Dhakal and Jonathan RystrÞm and Roman Solomatin and Ömer Çağatan and Akash Kundu and Martin Bernstorff and Shitao Xiao and Akshita Sukhlecha and Bhavish Pahwa and Rafał Poświata and Kranthi Kiran GV and Shawon Ashraf and Daniel Auras and Björn PlÃŒster and Jan Philipp Harries and Loïc Magne and Isabelle Mohr and Mariya Hendriksen and Dawei Zhu and Hippolyte Gisserot-Boukhlef and Tom Aarsen and Jan Kostkan and Konrad Wojtasik and Taemin Lee and Marek Å uppa and Crystina Zhang and Roberta Rocca and Mohammed Hamdy and Andrianos Michail and John Yang and Manuel Faysse and Aleksei Vatolin and Nandan Thakur and Manan Dey and Dipam Vasani and Pranjal Chitale and Simone Tedeschi and Nguyen Tai and Artem Snegirev and Michael GÃŒnther and Mengzhou Xia and Weijia Shi and Xing Han Lù and Jordan Clive and Gayatri Krishnakumar and Anna Maksimova and Silvan Wehrli and Maria Tikhonova and Henil Panchal and Aleksandr Abramov and Malte Ostendorff and Zheng Liu and Simon Clematide and Lester James Miranda and Alena Fenogenova and Guangyu Song and Ruqiya Bin Safi and Wen-Ding Li and Alessia Borghini and Federico Cassano and Hongjin Su and Jimmy Lin and Howard Yen and Lasse Hansen and Sara Hooker and Chenghao Xiao and Vaibhav Adlakha and Orion Weller and Siva Reddy and Niklas Muennighoff},
  publisher = {arXiv},
  journal={arXiv preprint arXiv:2502.13595},
  year={2025},
  url={https://arxiv.org/abs/2502.13595},
  doi = {10.48550/arXiv.2502.13595},
}

@article{muennighoff2022mteb,
  author = {Muennighoff, Niklas and Tazi, Nouamane and Magne, Lo{\"\i}c and Reimers, Nils},
  title = {MTEB: Massive Text Embedding Benchmark},
  publisher = {arXiv},
  journal={arXiv preprint arXiv:2210.07316},
  year = {2022}
  url = {https://arxiv.org/abs/2210.07316},
  doi = {10.48550/ARXIV.2210.07316},
}

Dataset Statistics

Dataset Statistics

The following code contains the descriptive statistics from the task. These can also be obtained using:

import mteb

task = mteb.get_task("NLPJournalTitleIntroRetrieval")

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This dataset card was automatically generated using MTEB

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