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V17N01-08
label{introduction}テキストの評䟡は自動芁玄や機械翻蚳などのようなテキストを生成するタスクにおいお手法の評䟡ずしお甚いられるだけでなく䟋えば人によっお曞かれた小論文の自動評䟡\cite{miltsakaki2004}ずいったようにそれ自䜓を目的ずするこずもある蚀語凊理の分野においおは前者のような手法評䟡の芳点からテキスト評䟡に着目するこずが倚く䟋えば自動芁玄の評䟡で広く甚いられおいるROUGE\cite{lin2003,lin2004}や機械翻蚳で甚いられおいるBLEU\cite{papineni2002}のような評䟡尺床が存圚しおいるこれらの評䟡手法は特に内容に぀いおの評䟡に重点が眮かれおいる぀たり評䟡察象のテキストが含んでいなければならない情報をどの皋床含んでいるかずいうこずに焊点が圓おられおいるしかし実際にはテキストは単に必芁な情報を含んでいれば良いずいうわけではないテキストには読み手が存圚しその読み手がテキストに曞かれた内容を正しく理解できなければそのテキストは意味をなさない読み手の理解を阻害する原因には難解な語圙の䜿甚䞍適切な論理展開や文章の構成などが挙げられるこれらはテキストの内容に関する問題ではなくテキストそのものに関する問題である埓っおテキストの内容が正しく読み手に䌝わるかどうかを考慮するならばその評䟡においおは内容に関する評䟡だけでなくテキストそのものに぀いおの評䟡も重芁ずなるテキストそのものに぀いおの性質のうちテキスト䞀貫性\cite{danwa}ずは文章の意味的なたずたりの良さであり䟋えば因果関係や文章構造などによっお瀺される文同士の繋がりである意味的なたずたりが悪ければテキストの内容を読み手が正確に理解するこずが困難になるず考えられるこのこずから䞀貫性の評䟡はテキストの内容が正しく䌝わるこずを保蚌するために必芁であるず蚀えるたたテキスト䞀貫性が評䟡できるようになるずテキストを生成するシステムにおいお䟋えば䞀貫性が良くなるように文章を構成したり䞀貫性の芳点からの耇数の出力候補のランク付けが可胜ずなり出力するテキストの質を高めるこずができるテキスト䞀貫性は局所的な䞀貫性ず倧域的な䞀貫性ずいう2皮類のレベルに分類できる局所的な䞀貫性ずは盞前埌する2文間における䞀貫性であり倧域的な䞀貫性ずは文章における話題の遷移の䞀貫性のこずである䞀貫性の評䟡に関しおはこの局所的な䞀貫性ず倧域的な䞀貫性の䞡方に぀いおそれぞれ考えるこずができるが局所的な䞀貫性は倧域的な䞀貫性にずっお重芁な芁玠であり局所的な䞀貫性の評䟡の粟床の向䞊が倧域的な䞀貫性の評䟡に圱響するず考えられる以䞊のこずから本論文ではテキスト䞀貫性特に局所的な䞀貫性に焊点を圓おこの芳点からのテキストの評䟡に぀いお述べるテキストの性質に぀いおテキスト䞀貫性ず䞊べお論じられるものにテキスト結束性\cite{halliday1976}があるこれは意味的な぀ながりである䞀貫性ずは異なり文法的な぀ながりである䞀貫性が文脈に䟝存しおいるのに察し結束性は脱文脈的で芏則的な性質である\cite{iori2007}テキスト結束性に寄䞎する芁玠は倧きく参照\footnote{代名詞の䜿甚や省略は参照に含たれる}接続語圙的結束性\footnote{同じ語の繰り返しは語圙的結束性に含たれる}に分けられるこれらはテキストの衚局においお珟れる芁玠である䞀貫性は先に述べたように意味のたずたりの良さでありこれに寄䞎する芁玠は明瀺的な圢では珟れない䞀貫性ず結束性はどちらもテキストのたずたりに関する性質でありそれぞれが独立ではなく互いに関係しおいる埓っおテキストの衚局に珟れる結束性に関係する芁玠である接続衚珟や語圙的結束性を䞀貫性モデルにおいおも考慮するこずで性胜の向䞊が期埅できる2章で述べるように局所的な䞀貫性に関する研究はテキスト䞭の隣接する文間の関係を単語の遷移ずいう芳点から捉えおいるものが倚いその䞭でもBarzilayら\cite{barzilay2005,barzilay2008}の研究はこの領域における他の研究においお倚く採甚されおいるentitygridずいう衚珟を提案しおおり先駆的な研究ずしお泚目に倀するしかし3章で詳述するようにこのモデルでは芁玠の遷移の傟向のみ考慮しおおりテキストのたずたりに関係しおいる明瀺的な特城はほずんど利甚されおいないそこで本論文では4章で詳述するように䞀貫性モデルに結束性に関わる芁玠を組み蟌むこずによっお結束性を考慮に入れた局所的な䞀貫性モデルを提案する
V10N05-04
\label{sec:intro}1980幎代に垂販され始めた機械翻蚳システムはその埌改良が重ねられシステムの翻蚳品質は確実に向䞊しおきおいるしかし珟状のシステムには解決すべき課題が数倚く残されおおり高品質の翻蚳が可胜なシステムは未だ実珟されおいない翻蚳品質を高めるためにシステムを評䟡改良しおいく方法ずしおは(1)システムの新バヌゞョンによる蚳文ず旧バヌゞョンによる蚳文ずの比范や異なるシステム間での比范によっお行なう方法\cite{Niessen00,Darwin01}ず(2)システムによる蚳文ず人間による蚳文を比范するこずによっお行なう方法\cite{Sugaya01,Papineni02}がある前者の方法ではシステムによる翻蚳(以降MT蚳ず呌ぶ)ず人間による翻蚳(人間蚳)を比范するこずによっお初めお明らかになる課題が芋逃されおしたう恐れがあるこれに察しお埌者の方法ではMT蚳ず人間蚳の間にどのような違いがあるのかを発芋しその違いを埋めおいくために取り組むべき課題を明らかにするこずができるこのようにMT蚳ず人間蚳の比范によるシステムの評䟡改良は有甚な方法であるしかしながらMT蚳ず人間蚳の違いを明らかにするために䞡者の比范分析を蚈量的に行なった研究は埓来あたり芋られないずころで人間によっお曞かれた文章間の比范分析は文䜓論研究の分野においお以前から行なわれおきおいる\cite{Yamaguchi79}文䜓論研究の目的は比范察象の文章の個別的あるいは類型的特城を明らかにするこずにある文䜓論研究は文章に察する盎芳的な印象を重芖する立堎ず文章が持぀客芳的なデヌタ(文長や品詞比率など)を䞻に扱う蚈量的立堎\cite{Hatano65}に分けるこずができるたた別の芳点からは蚀語衚珟の特城を䜜家の性栌や䞖界芳に結び付けお扱う心理孊的文䜓論ず蚀語衚珟の特城を蚘述するに留める語孊的文䜓論\cite{Kabashima63}に分けられる蚈量的・語孊的文䜓論に分類される研究のうち同䞀情報源に基づく内容を䌝える文章を比范察象ずした研究ずしお文献\cite{Horikawa79,Hasumi91}などがある堀川は四コマ挫画の内容を説明する文章を童話䜜家小説家孊者に曞いおもらいそれらの違いを分析しおいる蓮芋は叀兞の源氏物語を耇数の翻蚳者が珟代語に翻蚳した文章においお文数文長品詞比率などを比范分析しおいる本研究では英日機械翻蚳システムの翻蚳品質の向䞊を目指しその第䞀歩ずしお英文ニュヌス蚘事に察する人間蚳ずMT蚳を比范しそれらの違いを蚈量的に分析する人間蚳ずMT蚳の違いは倚岐にわたるため様々な芳点から分析を行なう必芁があるが本皿では英文䞀文に察する蚳文の数蚳文の長さ文節レベルの珟象に぀いお量的な傟向を明らかにするなお特にMT蚳には誀蚳の問題があるが本研究は蚳文の意味内容ではなく蚳文の衚珟圢匏に぀いお分析するものであるすなわち翻蚳の評䟡尺床ずしお忠実床ず理解容易性\cite{Nagao85}を考えた堎合埌者に぀いおMT蚳の分かりにくさ䞍自然さの原因がどこにあるのかを人間蚳ずMT蚳を比范するこずによっお明らかにしおいくこずが本研究の目的である以䞋\ref{sec:method}\,節で人間蚳ずMT蚳の比范分析方法に぀いお述べ\ref{sec:result}\,節で分析結果を瀺し考察を加える最埌に\ref{sec:conc}\,節で今回の比范分析で明らかになった点をたずめる
V10N01-06
自然蚀語凊理を進める䞊で圢態玠解析噚をはじめずする蚀語解析噚はコヌパスなどの蚀語資源ず同様に最も重芁な道具である近幎ではこの重芁性は研究者間でほが認識されおおり英語や日本語に察する圢態玠解析噚ず構文解析噚はいずれも耇数のものが䜜成そしお公開たたは垂販され我々研究者はその恩恵に預かっおいるずころが䞭囜語に関しおは以䞊の状況は同じではない我々の知る限り日本囜内はもちろん䞭囜においおも誰もが手軜に䜿える䞭囜語解析噚が研究者の間で広範に知られおいるずいう状況にはなくただ十分に解析噚が敎備されおいるずは蚀えないこの背景の䞀぀は䞭囜語解析の困難性であるず考える䞭囜語は英語のように抂ね単語ごずに分かち曞きされおはおらず単語分割が必芁であるたた文字皮が単語分割のための倧きな情報を持぀日本語ずは異なりほが単䞀文字皮(挢字)であるさらに耇数品詞を持぀語が倚いため品詞付䞎も容易ではないたずえば䞭囜語の介詞(前眮詞)のほずんどは動詞からの転成であるため日本語や英語にはほずんど存圚しない内容語ず機胜語ずの間で品詞付䞎の曖昧性が生じるたずえば``\lower.25ex\hbox{\underline{\epsfxsize=1.1zw\epsfbox[0109990]{Chinese_Chars/dao.eps}}\epsfxsize=1.1zw\epsfbox[0109990]{Chinese_Chars/bei.eps}\epsfxsize=1.1zw\epsfbox[0109990]{Chinese_Chars/jing.eps}\epsfxsize=1.1zw\epsfbox[0109990]{Chinese_Chars/le.eps}}''北京に着いたの``\lower.25ex\hbox{\epsfxsize=1.1zw\epsfbox[0109990]{Chinese_Chars/dao.eps}}''は動詞到着するであるが``\underline{\lower.25ex\hbox{\epsfxsize=1.1zw\epsfbox[0109990]{Chinese_Chars/dao.eps}}}\lower.25ex\hbox{\epsfxsize=1.1zw\epsfbox[0109990]{Chinese_Chars/bei.eps}\epsfxsize=1.1zw\epsfbox[0109990]{Chinese_Chars/jing.eps}\epsfxsize=1.1zw\epsfbox[0109990]{Chinese_Chars/qu.eps}}''北京に行くの``\lower.25ex\hbox{\epsfxsize=1.1zw\epsfbox[0109990]{Chinese_Chars/dao.eps}}''は介詞$\cdots$にでありすなわち``\lower.25ex\hbox{\epsfxsize=1.1zw\epsfbox[0109990]{Chinese_Chars/dao.eps}\epsfxsize=1.1zw\epsfbox[0109990]{Chinese_Chars/bei.eps}\epsfxsize=1.1zw\epsfbox[0109990]{Chinese_Chars/jing.eps}}''だけでは``\lower.25ex\hbox{\epsfxsize=1.1zw\epsfbox[0109990]{Chinese_Chars/dao.eps}}''の品詞は決定できないたた日本語における「−する」(動詞)「−い」(圢容詞)などの明確な文法暙識を持たないため内容語間の曖昧性も比范的倚いたずえば䞭囜語の``\lower.25ex\hbox{\epsfxsize=1.1zw\epsfbox[0109990]{Chinese_Chars/dan.eps}\epsfxsize=1.1zw\epsfbox[0109990]{Chinese_Chars/xin.eps}}''は日本語の「心配(名詞)/心配する(動詞)/心配だ(圢容詞)」のすべおに盞圓する我々は珟圚䞭日翻蚳䞊びに䞭囜語換蚀凊理の研究を行っおいる\cite{匵2002}これらの凊理は䞭囜語が入力であるため衚局凊理を行わない限り䞭囜語解析噚が必芁であるこのため我々は珟圚入手可胜な解析噚や蚀語資源を組み合わせお䞭囜語解析を行うこずを詊みたここで䞭囜語構文朚コヌパスずしおは珟圚䞀般的なPennChineseTreebank(以䞋CTBずする)を䜿甚した䞀方解析噚ずしおはサポヌトベクトルマシン(SupportVectorMachine以䞋SVM)に基づくYamChaを䜿甚したSVMならびにYamChaに぀いおは\ref{節:YamCha}節でその抂芁を述べる本報告では圢態玠解析ず基本句同定解析(basephrasechunking)の2皮類を行った\ref{節:圢態玠解析}節で圢態玠解析に぀いお\ref{節:基本句同定解析}節で基本句同定解析に぀いお述べるそれぞれの解析で孊習文テストず未知文テストの2皮類の解析粟床を枬定し考察を行った圢態玠解析実隓では連接コスト最小法に基づく圢態玠解析噚MOZを䜿甚しお解析粟床の比范を行ったさらに日本語ず比范しおどの皋床䞭囜語の圢態玠解析が難しいのかを調べるために京郜倧孊テキストコヌパスを甚いお実隓したたた品詞タグ付けに限定すればCTBよりも倧きなコヌパスが入手可胜であるこずからCTBの玄11倍の倧きさを持぀人民日報タグ付きコヌパスを甚いおの圢態玠解析実隓も行った本報告の䞻な目的は䞊蚘の解析噚ず蚀語資源を甚いお䞭囜語解析噚を構築した堎合どの皋床の解析粟床が埗られるのかを報告するこずにあるすなわちこの解析噚にどのような問題がありどのような改善が可胜かを提案するずいう提䟛者の芖点ではなく䜿甚者の芖点すなわち䞭囜語凊理に携わる研究者にずっおこの解析噚がどの皋床有甚であり䜿甚の際にはどのような点に泚意が必芁かなどを報告するこずに䞻県があるいずれも容易に埗られるツヌルず蚀語資源を組み合わせた堎合にどのような粟床が埗られるかを枬定報告するこずは誰にでもできる䜜業であるしかし研究者が研究の必芁性のためできるだけ高粟床の解析噚を求める状況にある堎合本報告のような報告によっお解析の期埅粟床を予め知った䞊で同䞀の解析噚を構築できるあるいは研究䞊より高粟床の解析噚が必芁な堎合は最初から別の遞択肢を考えるこずもできるこのように我々は䞭囜語凊理を行う研究者ぞの有益性を考え我々で枬定した解析粟床を技術資料ずしお報告するこずにした
V14N05-07
label{sec:intro}{\bfseries機胜衚珟}ずは「にあたっお」や「をめぐっお」のように2぀以䞊の語から構成され党䜓ずしお1぀の機胜的な意味をも぀衚珟である䞀方この機胜衚珟に察しおそれず同䞀衚蚘をずり内容的な意味をも぀衚珟が存圚するこずがある䟋えば\strref{ex:niatatte-F}ず\strref{ex:niatatte-C}には「にあたっお」ずいう衚蚘の衚珟が共通しお珟れおいる\begin{example}\item出発する\underline{にあたっお}荷物をチェックした\label{ex:niatatte-F}\itemボヌルは壁\underline{にあたっお}跳ね返った\label{ex:niatatte-C}\end{example}\strref{ex:niatatte-F}では䞋線郚はひずかたたりずなっお「機䌚が来たのに圓面しお」ずいう機胜的な意味で甚いられおいるそれに察しお\strref{ex:niatatte-C}では䞋線郚に含たれおいる動詞「あたる」は動詞「あたる」本来の内容的な意味で甚いられおいるこのような衚珟においおは機胜的な意味で甚いられおいる堎合ず内容的な意味で甚いられおいる堎合ずを識別する必芁がある\cite{日本語耇合蟞甚䟋デヌタベヌスの䜜成ず分析}以䞋本論文では文\nobreak{}\ref{ex:niatatte-F}\ref{ex:niatatte-C}の䞋線郚のように衚蚘のみに基づいお刀断するず機胜的に甚いられおいる可胜性がある郚分を{\bf機胜衚珟候補}ず呌ぶ機胜衚珟怜出は日本語解析技術の䞭でも基盀的な技術であり高カバレヌゞか぀高粟床な技術を確立するこずにより埌段の様々な解析や応甚の効果が期埅できる䞀䟋ずしお以䞋の䟋文を題材に機胜衚珟怜出の埌段の応甚ずしお機械翻蚳を想定した堎合を考える\begin{example}\item私は圌の車\underline{に぀いお}走った\label{ex:nitsuite-C}\item私は自分の倢\underline{に぀いお}話した\label{ex:nitsuite-F}\end{example}\strref{ex:nitsuite-C}では䞋線郚は内容的甚法ずしお働いおおり\strref{ex:nitsuite-F}では䞋線郚は機胜的甚法ずしお働いおおりそれぞれ英語に蚳すず\strref{ex:nitsuite-C-e}\strref{ex:nitsuite-F-e}ずなる\begin{example}\itemIdrove\underline{\mbox{following}}hiscar.\label{ex:nitsuite-C-e}\itemItalked\underline{about}mydream.\label{ex:nitsuite-F-e}\end{example}䞋線郚に泚目すれば分かる通り英語に蚳した堎合内容的甚法ず機胜的甚法で察応する英単語が異なっおいるこのように内容的甚法ず機胜的甚法で察応する英単語が異なるので機胜衚珟怜出のタスクは機械翻蚳の粟床向䞊に効果があるず考えられるたた機胜衚珟怜出の埌段の解析ずしお栌解析を想定する栌解析は甚蚀ずそれがずる栌芁玠の関係を蚘述した栌フレヌムを利甚しお行われる\begin{example}\item私は圌の仕事\underline{に぀いお}話す\label{ex:nitsuite-k}\end{example}「に぀いお」ずいう機胜衚珟を含む\strref{ex:nitsuite-k}においお栌解析を行う堎合機胜衚珟を考慮しなければ「仕事」ず「話す」の関係を怜出するこずができず「私は」ず「話す」の関係がガ栌であるこずしか怜出できないそれに察しお「に぀いお」ずいう機胜衚珟を考慮するこずができれば「仕事」ず「話す」の関係の機胜的な関係を「に぀いお」ずいう機胜衚珟が衚珟しおいるこずが怜出するこずができるこのこずから機胜衚珟怜出の結果は栌解析の粟床向䞊に効果があるず考えられるさらに以䞋の䟋文を題材にしお機胜衚珟怜出の埌段の解析ずしおを係り受け解析を想定する\begin{example}\item2䞇円を\\限床に\\家賃\underline{に応じお}\\支絊される\label{ex:niouzite-1}\item2䞇円を\\限床に\\家賃\underline{に応じお}\\支絊される\label{ex:niouzite-2}\end{example}\strref{ex:niouzite-1}\strref{ex:niouzite-2}における空癜の区切りはそれぞれ機胜衚珟を考慮しおいない堎合の文節区切り機胜衚珟を考慮した堎合の文節区切りを衚しおいるこの䟋文においお「限床に」ずいう文節の係り先を掚定する時「限床に」ずいう文節が動詞を含む文節に係りやすいずいう特城をもっおいるので\strref{ex:niouzite-1}の堎合「応じお」ずいう文節に係っおしたうそれに察しお\strref{ex:niouzite-2}では「に応じお」を機胜衚珟ずしお扱っおいるので「限床に」の係り先を正しく掚定できるこのようなこずから機胜衚珟のタスクは栌解析の粟床向䞊に効果があるず考えられる本論文ではこれら3぀の応甚研究の内係り受け解析ぞの機胜衚珟怜出の適甚方法を考えた日本語の機胜衚珟ずしお認定すべき衚蚘の䞀芧に぀いおはいく぀かの先行研究が存圚する\cite{Morita89aj}は450皮類の衚珟を意味的に52皮類に分類し機胜的に7皮類に分類しおいる\cite{Matsuyoshi06ajm}は森田らが分類した衚珟の内栌助詞接続助詞および助動詞に盞圓する衚珟に぀いお階局的か぀網矅的な敎理を行い390皮類の意味的・機胜的に異なる衚珟が存圚しその異圢は13690皮類に䞊るず報告しおいる\cite{日本語耇合蟞甚䟋デヌタベヌスの䜜成ず分析}は森田らが分類した衚珟の内特に䞀般性が高いず刀断される337皮類の衚珟に぀いお新聞蚘事から機胜衚珟候補を含む甚䟋を無䜜為に収集し人手によっお甚法を刀定したデヌタベヌスを䜜成しおいるこのデヌタベヌスによるず機胜衚珟候補が新聞蚘事1幎間に50回以䞊出珟しか぀機胜的な意味で甚いられおいる堎合ずそれ以倖の意味で甚いられおいる堎合の䞡方が適床な割合で出珟する衚珟は59皮類である本論文ではこの59皮類の衚珟を圓面の怜蚎察象ずするたず既存の解析系に぀いおこの59皮類の衚珟に察する取り扱い状況を調査したずころ59皮類の衚珟党おに察しお十分な取り扱いがされおいるわけではないこずが分かった\footnote{詳しくは\ref{subsec:既存の解析系}節を参照}59皮類の衚珟の内圢態玠解析噚JUMAN\cite{juman-5.1}ず構文解析噚KNP\cite{knp-2.0}の組合わせによっお機胜的な意味で甚いられおいる堎合ず内容的な意味で甚いられおいる堎合ずが識別される可胜性がある衚珟は24皮類であるたた圢態玠解析噚ChaSen\cite{chasen-2.3.3}ず構文解析噚CaboCha\cite{TKudo02aj}の組合わせを甚いた堎合には識別される可胜性がある衚珟は20皮類であるこのような珟状を改善するには機胜衚珟候補の甚法を正しく識別する怜出噚ず怜出噚によっお怜出される機胜衚珟を考慮した係り受け解析噚が必芁であるたず怜出噚の実珟方法を考えた堎合怜出察象である機胜衚珟を圢態玠解析甚蟞曞に登録し圢態玠解析ず同時に機胜衚珟を怜出する方法ず圢態玠解析結果を利甚しお機胜衚珟を怜出する方法が考えられる珟圚広く甚いられおいる圢態玠解析噚は機械孊習的なアプロヌチで接続制玄や連接コストを掚定した蟞曞に基づいお動䜜するそのため圢態玠解析ず同時に機胜衚珟を怜出するには既存の圢態玠に加えお各機胜衚珟の接続制玄や連接コストを掚定するための機胜衚珟がラベル付けされた倧芏暡なコヌパスが必芁になるしかし怜出察象の機胜衚珟が倚数になる堎合は䜜成コストの点から芋おそのような条件を満たす倧芏暡コヌパスを準備するこずは容易ではない圢態玠解析ず機胜衚珟怜出が独立に実行可胜であるず仮定し圢態玠解析結果を利甚しお機胜衚珟を怜出するこずにするず前述のような問題を避けられるそこで機胜衚珟の構成芁玠である可胜性がある圢態玠が機胜衚珟の䞀郚ずしお珟れる堎合ず機胜衚珟ずは関係なく珟れる堎合で接続制玄が倉化しないずいう仮定を眮いた䞊で人手で䜜成した怜出芏則を圢態玠解析結果に察しお適甚するこずにより機胜衚珟を怜出する手法が提案されおきた\cite{接続情報にもずづく助詞型機胜衚珟の自動怜出助動詞型機胜衚珟の圢態・接続情報ず自動怜出圢態玠情報を甚いた日本語機胜衚珟の怜出}しかしこれらの手法では怜出芏則を人手で䜜成するのに倚倧なコストが必芁ずなり怜出察象ずする機胜衚珟集合の芏暡の拡倧に察しお远埓が困難であるそこで本論文では機胜衚珟怜出ず圢態玠解析は独立に実行可胜であるず仮定した䞊で機胜衚珟怜出を圢態玠を単䜍ずするチャンク同定問題ずしお定匏化し圢態玠解析結果から機械孊習によっお機胜衚珟を怜出するアプロヌチ~\cite{Tsuchiya07aj}をずる機械孊習手法ずしおは入力次元数に䟝存しない高い汎化胜力を持ちKernel関数を導入するこずによっお効率良く玠性の組合わせを考慮しながら分類問題を孊習するこずが可胜なSupportVectorMachine(SVM)\cite{Vapnik98a}を甚いる具䜓的にはSVMを甚いたチャンカヌYamCha\cite{TKudo02bj}を利甚しお圢態玠解析噚ChaSenによる圢態玠解析結果を入力ずする機胜衚珟怜出噚を実装したただし圢態玠解析甚蟞曞に「助詞・栌助詞・連語」や「接続詞」ずしお登録されおいる耇合語が圢態玠解析結果䞭に含たれおいた堎合はその耇合語を構成芁玠である圢態玠の列に眮き換えた圢態玠列を入力ずするたた蚓緎デヌタずしおは先に述べた59衚珟に぀いお人手で甚法を刀定したデヌタを甚いる曎にこのようにしお実装した機胜衚珟怜出噚は既存の解析系および\cite{圢態玠情報を甚いた日本語機胜衚珟の怜出}が提案した人手で䜜成した芏則に基づく手法ず比べお機胜衚珟を高粟床に怜出できるこずを瀺す次に機胜衚珟を考慮した係り受け解析噚の実珟方法ずしおは既存の解析系であるKNPずCaboChaを利甚する方法が考えられるKNPを利甚する堎合は新たに機胜衚珟を考慮した係り受け芏則を䜜成する必芁があるそれに察しおCaboChaを利甚する堎合は珟圚䜿甚されおいる蚓緎甚デヌタ京郜テキストコヌパス~\cite{Kurohashi97bj}を機胜衚珟を考慮したものに自動的に倉換すればよいそこで本論文ではCaboChaの孊習を機胜衚珟を考慮した蚓緎デヌタで行うこずによっお機胜衚珟を考慮した係り受け解析噚を実珟する蚓緎デヌタの䜜成には蚓緎の察象ずなる文の係り受け情報ず文に存圚する機胜衚珟の情報を利甚する本論文の構成は以䞋の通りである\ref{sec:fe}~節で本論文の察象ずする機胜衚珟ずその機胜衚珟候補の甚法を衚珟するための刀定ラベルに぀いお述べる\ref{sec:chunker}~節で機胜衚珟怜出をチャンク同定問題ずしお定匏化しSVMを利甚した機胜衚珟のチャンキングに぀いお説明し機胜衚珟怜出噚の怜出性胜の評䟡を行いこの怜出噚が既存の解析系および人手によっお芏則を䜜成した手法ず比べ機胜衚珟を高粟床に怜出できるこずを瀺す\ref{sec:係り受け解析}~節では機胜衚珟怜出噚によっお怜出される機胜衚珟を考慮した係り受け解析噚に぀いお説明を行い機胜衚珟を考慮した係り受け解析噚ず埓来の係り受け解析噚を䜿った機胜衚珟を考慮した最適な係り受け解析に぀いお述べ実際に機胜衚珟を考慮した係り受け解析の評䟡を行う\ref{sec:関連研究}~節では関連研究に぀いお述べ最埌に\ref{sec:結論}~節で結論を述べる
V09N03-02
蟞曞ベヌスの自然蚀語凊理ツヌルは高い粟床が期埅できる反面蟞曞未登録語の問題があるため統蚈情報を利甚しお蟞曞未登録語の抜出を行なう研究が盛んに行なわれおいる蟞曞未登録語はドメむン固有の語句ず考えるこずができ察象ドメむンの統蚈情報の利甚が有効である本皿ではドメむン固有の文字列の自動抜出で問題ずなるノむズを2方向のアプロヌチで解決する手法を提案する本手法は蟞曞ベヌスのツヌルに付加的な情報を半自動的に䞎えお蟞曞未登録語の抜出を行なうこずで凊理粟床の向䞊を図るものである本皿では圢態玠解析ツヌルに぀いお実隓を行なったが本手法は凊理内容やツヌルに特化したものではなくツヌルの改倉を䌎うものではない
V06N07-01
\label{sec:introduction}日本語の圢態玠解析は日本語の自然蚀語凊理にずっお基本的なものであるので倚くの研究・開発が行われおいる圢態玠解析システム\footnote{以䞋システムずは圢態玠解析システムのこずであり解析結果あるいは圢態玠解析結果ずは圢態玠解析システムの解析結果のこずである}には䞻に人手で䜜成された芏則に基づくシステム\cite[など]{kurohashi97,matsumoto97,washizaka97,fuchi98}ず確率に基づくシステム\cite[など]{nagata94,mori98,yamamoto97}がある本皿では人手で䜜成された芏則に基づく圢態玠解析システムを察象ずしお圢態玠解析の結果から半自動的に誀りを怜出するこずを詊みる圢態玠解析結果から誀りが怜出できた堎合には次のような利点がある\begin{enumerate}\item{}圢態玠解析の誀りは圢態玠解析システムの匱点を瀺しおいるず考えられるので誀りを分析するこずによりシステムの性胜を向䞊できる可胜性がある\item{}圢態玠解析が誀るような衚珟を連語ずしお登録するこずでそのような誀りが再び起きないようにできる\cite{yamachi96,fuchi98}\item{}圢態玠解析の誀りから誀り蚂正芏則を䜜成できるのでその芏則を利甚しお圢態玠解析の粟床を向䞊できる\cite{yokoh97,hisamitsu98}\item{}圢態玠解析の誀りに基づいお圢態玠解析の芏則に割圓おるコストを調敎したり\cite{komatsu98}品詞分類を倉曎する\cite{kitauchi98}こずができる\end{enumerate}これらのこずから圢態玠解析結果から誀りを怜出するこずは圢態玠解析システムの高粟床化に圹立぀こずがわかるしかし圢態玠解析の結果から誀りを芋付けるのは圢態玠解析の粟床が97〜99\cite{fuchi98}に達しおいる珟圚では困難になっおいるずころが埓来の研究で圢態玠解析結果の誀りを利甚しお圢態玠解析の粟床を向䞊させようずしおいる研究ではそれらの誀りを人手で発芋するこずあるいは人手で䜜成されたコヌパスず圢態玠解析結果ずを比范するこずにより発芋するこずが前提になっおいるそのため圢態玠解析の誀りを発芋するこずはコストが高い䜜業ずなっおいる䞀方本皿では埓来の研究で人手で発芋されるこずが前提ずなっおいた解析誀り(特に過分割)を生のコヌパスを圢態玠解析した結果から半自動的に抜出するこずを目指しそのための統蚈的尺床を提案する曎に本皿では人手により誀りが修正枈みのコヌパスに察しおも提案尺床を適甚し人手で陀去しきれおいない誀りを怜出するこずも詊みるもし人手修正されたコヌパスから誀りを怜出できたら提案尺床はコヌパス䜜成・敎備の際の補助ツヌルずしお圹立぀こずになる以䞋\ref{sec:measure}章では本皿が怜出察象ずする誀り(過分割)の定矩を述べそれを怜出するための統蚈的尺床に぀いお述べる\ref{sec:experiments}章では提案尺床を公開されおいる圢態玠解析システム\cite{kurohashi97,matsumoto97,washizaka97}および人手で修正されたコヌパス\cite{edr95,kurohashi98}に適甚した結果に぀いお述べるず共に提案尺床を各皮統蚈的尺床ず定量的に比范する\ref{sec:discussion}章では提案尺床の有効性などを論じる\ref{sec:conclusion}章は結論である
V21N01-01
\label{intro}\emph{述語項構造解析}の目的は述語ずそれらの項を文の意味的な構成単䜍ずしお文章から「誰が䜕をどうした」ずいう意味的な関係を抜出するこずであるこれは機械翻蚳や自動芁玄などの自然蚀語凊理の応甚においお重芁なタスクの1぀である\cite{Surdeanu:2003:ACL,Wu:EAMT:2009}.\emph{述語}は文の䞻芁郚で他の芁玠ずずもに文を構成する\cite{ModernJapaneseGrammar1}日本語では述語は品詞によっお圢容詞述語・動詞述語・名詞述語の3皮類に分けられる述語が意味をなすためには補語䞻語を含むが必芁でありそれらは\emph{項}ず呌ばれるたた述語ず項の意味的関係を衚すラベルを\emph{æ Œ}ず呌ぶ項は前埌文脈から掚枬できるずき省略\footnote{本皿では省略を項が述語ず盎接係り受け関係にないこずず定矩する}されるこずがあり省略された項を\emph{れロ代名詞}れロ代名詞が指瀺する芁玠を\emph{先行詞}ず呌ぶこの蚀語珟象は\emph{れロ照応}ず呌ばれ日本語では項の省略がたびたび起きるこずから述語項構造解析はれロ照応解析ずしおも扱われおきた\cite{Kawahara:2004:JNLP,Sasano:IPSJ:2011}本皿では項ず述語の\textbf{䜍眮関係}の皮類を次の4皮類に分類する述語ず同䞀文内にあり係り受け関係にある項\footnote{ここでの関係は向きを持たない耇数の項が同䞀の述語ず関係を持぀こずもありうる}れロ代名詞の先行詞ずしお同䞀文䞭に存圚する文内れロれロ代名詞の先行詞ずしお述語ずは異なる文䞭に存圚する文間れロおよび文章䞭には存圚しない倖界項である本皿ではそれぞれ\emph{INTRA\_D,INTRA\_Z},\emph{INTER},\emph{EXO}ず呌ぶある述語がある栌にお項を持たないずきはその述語の項は\emph{\rm{ARG}$_{\rm{NULL}}$}だずしその述語ず\emph{\rm{ARG}$_{\rm{NULL}}$}は\emph{NULL}ずいう䜍眮関係にあるずしお考える本皿ではEXOずNULLを総称しおNO-ARGず呌ぶ䟋えば\exref{exs-atype}においお「受け取った」ず「食べた」のヲ栌項「コロッケ」はそれぞれINTRA\_D・INTRA\_Z「飲んだ」のガ栌項「圌女」はINTERでニ栌項は\emph{\rm{ARG}$_{\rm{NULL}}$}である\enumsentence{コロッケを受け取った圌女は急いで食べた\\$\phi$がゞュヌスも飲んだ}{exs-atype}䞀般に項は述語に近いずころにあるずいう特性近距離特性を持぀そのためこれたでの述語項構造解析の研究ではこの特性の利甚を様々な圢で詊みおきた\newcite{Kawahara:2004:JNLP}や\fullciteA{Taira:2008:EMNLP}は項候補ず述語の係り受け関係の皮類ごずに項ぞのなりやすさの順序を定矩しその順序に埓っお項の探玢を行ったたた\fullciteA{Iida:2007:TALIP}は述語ず同䞀文内の候補を優先的に探玢したこれらの先行研究ではあらかじめ定めおおいた項の䜍眮関係に基づく順序に埓った探玢を行い項らしいものが芋぀かれば以降の探玢はしないそのため異なる䜍眮関係にある候補ずの「どちらがより項らしいか」ずいう盞察的な比范は行えず述語ず項候補の情報から「どのくらい項ずしおふさわしいか」ずいう絶察的な刀断を行わなければならないずいう問題点があるそこで本皿では項の䜍眮関係ごずに独立に最尀候補を遞出した埌それらの䞭から最尀候補を1぀遞出するずいうモデルを提案する䜍眮関係ごずに解析モデルを分けるこずで柔軟に玠性やモデルを蚭蚈できるようになるたた䜍眮関係の優先順序だけでなくその他の情報玠性も甚いお総合的にどちらがより``項らしい''かが刀断できるようになる本皿の実隓ではたず党おの候補を参照しおから解析するモデルず特定の候補を優先しお探玢するモデルを比范しお決定的な解析の良し悪しを分析するたた陜に項の䜍眮関係ごずの比范を行わないモデルや優先順序に則った決定的な解析モデルず提案モデルを比范しおガ栌・ヲ栌ではより高い性胜を達成できたこずも瀺す本皿の構成は以䞋のようになっおいるたず2章で述語項構造解析の先行研究での䜍眮関係ず項ぞのなりやすさの優先順序の扱いに぀いお玹介する3章では提案手法に぀いお詳述し4章では評䟡実隓の蚭定に぀いお述べる5章・6章では実隓結果の分析を行い7章でたずめを行う
V17N04-05
\resp{コミュニケヌションの手段ずしおメヌルやWebの掲瀺板を日垞的に利甚するシヌンは非垞に倚い}メヌル\resp{やWebの掲瀺板}によるコミュニケヌションの特城ずしお非蚀語情報が欠萜しおいるため䌚話時に盞手から感じる察人圧力が䜎くなり気軜に考えおいるこずを曞き出すこずができるメリットがあげられる\cite{sugitani20070320}しかし䞀方で\resp{メッセヌゞ}の受け取り手は\resp{テキスト}の内容のみから盞手の考えを読み取らなければならないためちょっずした蚀葉の誀解が感情的な問題ぞず発展しおいくこずがある\cite{小林正幞}たた曞き方によっおは曞き手の感情が䌝わりにくいこずがあったり\cite{katou20051020}曞き手はそれほど怒っおいないにもかかわらず非垞に怒っおいるようにずらえられたりず過剰に感情が䌝わっおしたうこずもある\cite{小林正幞}このように\resp{曞き手が思っおいる皋䌝えたいこずが盞手に䌝わらない傟向があるため{\cite{citeulike:528278}}メヌルやWebの掲瀺板では盞手に誀解を䞎えやすいずいうデメリットを持っおいるずいえる}そこで我々は䞊蚘の問題点を解決するため\respeqn{テキスト}から読み手が想起する曞き手の感情を掚定し掚定結果を曞き手に瀺すこずで\resp{テキスト}を曞き手に修正させ盞手に誀解を䞎えないようにするシステムの開発を目指した研究を行っおいるこのようなシステムを実珟するためには\resp{読み手が想起する曞き手の感情をテキスト䞭の発話文}から掚定する手法が必芁ずなる\respeqn{発話文}からの感情掚定手法ずしお目良らは耇数の事象の栌フレヌムタむプのうちどれに入力文が圓おはたるかを刀定し該圓した栌フレヌムタむプに察応する情緒蚈算匏を甚いお発話者の感情が快か䞍快かを刀定する手法を提案しおいる\cite{mera}この手法ではあらかじめ甚意した情緒蚈算匏のほかにナヌザの嗜奜情報を基にした単語に察する奜感床デヌタを甚いる単語に限らず文の冒頭に珟れる副詞や文末衚珟によっお話し手の意図や心的態床を衚すモダリティ\cite{modality2}も感情掚定に有甚であるこずが考えられる文末衚珟から情緒を掚定する可胜性に぀いおの怜蚎を埳久らが行っおおり\cite{埳久雅人:20080131}文末衚珟ず情緒の間に若干の盞関がみられたず報告しおいる単語や文末衚珟に感情の属性を振ったずしおも単語や文末衚珟の組み合わせによっお感情が倉化するず考えられるそのため単語や文末衚珟を甚いお感情掚定を行うためにはこれらの組み合わせに察応しお感情を出力するルヌルの䜜成が必芁になるず考えられるルヌルの䟋ずしお䟋えば``嬉しい''ずいう語に``喜び''の属性が割り振られおいたずするここで``嬉しいこずなんおひず぀もない''ずいう文の感情を掚定する堎合掚定結果ずしおは``喜び''ではなく``悲しみ''や``怒り''ずいった感情が出力されるべきである``喜び''の単語が含たれおいるからずいっお単玔に``喜び''を出力しおよいわけではないここで``悲しみ''や``怒り''を出力するためのルヌルを䜜成しおおくこずで感情掚定が可胜になるしかしこのようなルヌルの䜜成は単語に感情の属性を割り振る䜜業以䞊にコストがかかるず考えられるこの問題を解決する方法ずしお䞉品らは甚䟋に基づく感情掚定手法を提案しおいる\cite{aiac}この手法では発話者が衚珟しおいる感情ごずに\respeqn{発話文}を分類した感情コヌパスを甚い入力文ず最も類䌌床が高い発話文が含たれる感情コヌパスの感情を掚定結果ずしお埗る類䌌床蚈算には機械翻蚳システムの性胜のスコアを求めるBLEU\cite{bleu}を甚いおいるこの手法を実装するためには発話文を収集しお感情ごずに分類した感情コヌパスを構築すればよく先に述べた䟋のようなルヌルを䜜成する必芁がないしかしこの手法は感情掚定成功率が決しお高くないため類䌌床の蚈算匏を改良する必芁があるこの方法では入力文ずコヌパス䞭の各文の類䌌床を蚈算しその最倧倀の文が持぀感情を出力しおいるそのため次のような特異な文によっお感情掚定に倱敗するこずがある\begin{enumerate}\item感情が異なっおいおもたたたた衚珟や文型が類䌌しおいる文\label{enum:prob1}\itemコヌパスを構築する際に誀っお分類された文\label{enum:prob2}\end{enumerate}感情が異なるが類䌌しおいる文の䟋ずしお``嫌悪''の文``嫌いなんです''ず``喜び''の文``奜みなんです''があげられるずもに\resp{名詞の埌に``なんです''}が続く圢ずなっおおり文型が類䌌しおいるここで入力文ずしお``奜きなんです''が䞎えられたずき入力文の``なんです''は二぀の文に存圚しおおり圢態玠数も同じであるため``嫌悪''ず``喜び''の文ずのBLEUスコアは同じになっおしたうその結果``嫌悪''ず``喜び''が出力されおしたうこの掚定結果ずしおは``喜び''のみが出力されるこずが適切であるず考えられるたたコヌパスを構築する際には誀っお分類される\respeqn{発話文}を完党に取り陀くこずは非垞に困難であるず考えられるこのこずから誀っお分類された\respeqn{発話文}の圱響を最小限に抑える手段が必芁ずなる本皿では䞉品らの手法を改善し(\ref{enum:prob1})や(\ref{enum:prob2})の文による圱響を抑え感情掚定成功率を向䞊させる手法を提案する本皿ではたず\ref{sec:conventional}章で埓来手法である``BLEUを類䌌床蚈算に甚いた甚䟋に基づく感情掚定手法''に぀いお述べる次に\ref{sec:proposed_method}章で埓来手法で甚いられおいた類䌌床蚈算匏ずは異なる新たな類䌌床蚈算匏を提案するたたこの新たに提案する類䌌床蚈算匏でどのようにしお埓来手法の問題点を解決するかに぀いお述べるそしお\ref{sec:ev}章では埓来手法ず提案手法の感情掚定成功率の比范を行うたた䞉品らの方法ずは異なる感情掚定の埓来法ずしおSVMを甚いた感情掚定を行い結果を比范する最埌に\ref{sec:conclusion}章でたずめず今埌の課題を述べる
V20N04-01
近幎新聞やWeb䞊のブログだけではなくツむヌトや音声察話ログなど様々な分野のテキスト情報を利甚するこずが可胜であるこれらの倚様なテキストから欲しい情報を抜出する怜玢技術や有益な情報のみを自動で抜出・分析するテキストマむニング技術では衚珟の違いに頑健な意味を軞にした情報抜出が求められおいるたずえばお客様の声を分析するコヌルセンタマむニングe.g.,那須川2001では䞋蚘のabの衚珟を「同矩である」ず正しく認識・集蚈する必芁がある\eenumsentence{\itemメモリを\underline{消費しおいる}\itemメモリを\underline{食っおいる}}\eenumsentence{\itemキヌボヌドが\underline{壊れた}\itemキヌボヌドが\underline{故障した}}怜玢においおも「キヌボヌド壊れた」で怜玢した際に「キヌボヌド故障した」が含たれおいるテキストも衚瀺されればよりナヌザの意図を理解した怜玢が行えるず考えられるテキストマむニングのようなナヌザの声の抜出・分析においお重芁ずなるのは「消費しおいる」「壊れた」などずいった述郚である述郚は文情報の栞を衚しおおり商品の評刀e.g.,満足しおいるや苊情e.g.,壊れた䜿いにくいナヌザの経隓e.g.,堪胜したや芁望e.g.,盎しおほしいなどを衚すしかしあらゆる分野文䜓のテキストを察象ずした堎合述郚の倚様性が顕著になるたずえば「正垞な動䜜が損なわれる」ずいう出来事を衚珟する堎合新聞などフォヌマルな文曞では「故障する」ず衚珟されるこずが倚いがブログなどむンフォヌマルな文曞では「壊れる」ず衚珟されるこずが倚い\footnote{2007幎の毎日新聞では「故障する」ず「壊れる」の出珟頻床の比が「1:2.5」である䞀方2007幎4月のブログでは「故障する」ず「壊れる」の出珟頻床の比が「1:42」であり「壊れる」ず「故障する」は意味が完党に1察1察応するわけではないものの出珟頻床の比がテキストによっお倧きく異なる}テキストの皮類により同じ出来事でも異なる文字列で衚珟されるため異なる分野のテキストを統合した情報抜出やテキストマむニングを行う堎合は述郚の同矩性を蚈算機で正しく認識しお分析しなくおはいけない述郚の同矩性を蚈算機で識別するこずができればテキストマむニングなどにおいお同矩衚珟を正しくたずめ䞊げ高粟床に集蚈・分析を行うこずが可胜ずなるたた怜玢技術においおは衚珟が異なるが同じこずを衚しおいるテキストを拟い䞊げるこずができ再珟率の向䞊が期埅できる本皿では日本語の述郚に焊点を眮き異なる2぀の述郚が同矩か吊かを刀別する述郚の同矩刀定手法を提案する既存の手法では単䞀のリ゜ヌスにのみ䟝存しおいるためにたずめ䞊げられる述郚の数が少ないずいう再珟率の問題や異なる意味のものたで誀っおたずめ䞊げおしたうずいう粟床の問題があるそこで本皿では述郚の蚀語的構造を分析し同矩述郚の認識ずいう芳点で必芁な「述郚の語矩蟞曞定矩文」「抜象的な意味属性甚蚀属性」「文脈分垃類䌌床」「時制・吊定・モダリティ機胜衚珟」ずいった蚀語情報を耇数の蚀語リ゜ヌスから抜出するこずで粟床ず再珟率の双方のバランスをずった述郚のたずめ䞊げを行うなお本皿では「消費しおいる」などの「内容語機胜衚珟」を述郚ず定矩し「メモリを‐消費しおいる」ず蚀った「項‐述郚」を単䜍ずしお述郚の同矩刀定を行う本皿の構成は次のずおりである2節では関連研究ずその問題点に぀いお論じる3節では述郚の蚀語構造に぀いお論じる4節では本皿の提案手法である耇数の蚀語的特城を甚いた同矩刀定に぀いお述べる5節では同矩述郚コヌパスに぀いお述べる6節7節では述郚の同矩刀定実隓ずその考察を行う8節は結論である
V05N01-06
\label{sec:introduction}文曞怜玢では怜玢察象の文曞集合が倧きくなるに぀れ高速/高粟床な怜玢が困難になる䟋えばAltaVista~\footnote{{\tthttp://altavista.digital.com}}に代衚されるむンタヌネット䞊のキヌワヌド怜玢゚ンゞンでは怜玢時に入力されるキヌワヌド数が極端に少ないため~\footnote{AltaVistaでは平均2個匱のキヌワヌドしか入力されない}1)望んた文曞が怜玢されない(再珟率の問題)2)望たない文曞が倧量に怜玢される(適合率の問題)ずいった問題が生じおいるそのため芁求拡匵(queryexpansion)~\cite{smeaton:83:a,peat:91:a,schatz:96:a,niwa:97:a}関連床フィヌドバック(relevancefeedback)~\cite{salton:83:a,salton:90:a}などの手法が提案されおきたこれらの手法はいずれも芁求ずなるキヌワヌド集合を拡匵したり掗緎したりするこずでナヌザの怜玢意図を明確か぀正確なものに導いおいくこれに察し怜玢時にキヌワヌド集合ではなく文曞それ自身を入力し入力文曞ず類䌌する文曞を怜玢する方法が考えられる~\cite{wilbur:94:a}この怜玢方法を{\gt文曞連想怜玢}ず呌ぶ文曞連想怜玢が有効なのは怜玢芁求ず関連する文曞を我々が既に持っおいるずいう状況やキヌワヌド怜玢の途䞭で関連する文曞を䞀぀でも芋぀けたずいう状況であるたた論文特蚱など我々自身が曞いた文曞もそのたた怜玢入力ずしお利甚できる文曞連想怜玢を䜿うこずにより適切なキヌワヌド集合を遞択するこずなしに関連する文曞を芋぀けるこずができる文曞連想怜玢を実珟する際の問題点は類䌌文曞の怜玢に時間がかかるこずである単玔な網矅怜玢では怜玢察象の倧きさ$N$に比䟋した$O(N)$の時間を芁するそこで本論文では{\gtクラスタ怜玢}~\cite{salton:83:a}ず呌ばれる怜玢方法を甚いるクラスタ怜玢では通垞クラスタリングによりクラスタの二分朚をあらかじめ構築しおおき~\footnote{クラスタリングにも察象デヌタ集合を平坊なクラスタ集合に分割する方法(非階局的クラスタリング)もあるが~\cite{anderberg:73:a}本論文ではクラスタの階局的な朚構造を構築する方法(階局的クラスタリング)に限るたたクラスタ朚も盞互背反な二分朚に限る}その䞊でトップダりンに二分朚怜玢を行うよっお怜玢時間は平均$O(\log_2N)$に抑えられるずころがクラスタ怜玢に関する埓来の研究~\cite{croft:80:a,willett:88:a}では単玔な二分朚怜玢では十分な怜玢粟床が埗られないずいう問題があったその理由の䞀぀はクラスタリング時ず怜玢時に異なる距離尺床を甚いおいたこずであるほずんどの研究ではクラスタリングの手法ずしお単䞀リンク法Ward法などを甚いおいたがこれらの手法は埌の怜玢で䜿われる尺床(䟋えばTF$\cdot$IDF法や確率)ずは盎接関係のない尺床でクラスタの二分朚を構築しおいくこれに察し本論文ではクラスタリングの察象文曞それぞれを自己怜玢した際の粟床を最倧化しおいく確率的クラスタリングを提案するよっお本クラスタリング法は怜玢に適した手法であるず蚀える実際にクラスタ怜玢に本クラスタリング法を甚いた堎合単玔な二分朚怜玢でも十分な怜玢粟床を埗るこずができる怜玢速床が速い点に加えクラスタ怜玢には幟぀かの利点があるクラスタ怜玢が提案されたそもそもの理由は「密接に関連した文曞矀は同じ怜玢芁求に察する関連性も同等に高い」ずいう{\gtクラスタ仮説}~\cite{van-rijsbergen:74:a}である通垞のキヌワヌド怜玢では怜玢芁求ず単䞀文曞を厳密なキヌワヌド笊合に基づいお比范するためキヌワヌドの衚蚘の異なりにより関連する文曞をずり逃すこずもあるがクラスタ怜玢では怜玢芁求を意味的にたずたった文曞集合(クラスタ仮説で蚀うずころの「密接に関連した文曞矀」)ず比范するためこの問題も起りにくくなるクラスタ仮説は特に怜玢粟床の向䞊ずいう点においお実隓的に怜蚌されおいない仮説であったが近幎Hearst等によりキヌワヌド怜玢で怜玢した文曞集合を絞りこむずいう状況でその有効性が実蚌されおいる~\cite{hearst:96:a}本論文ではクラスタ怜玢が怜玢察象に含たれおいるノむズの圱響を受けにくいこず(ノむズ頑健性)に泚目し本論文で提案するクラスタ怜玢が網矅怜玢に比べ優れおいるこずを実蚌する以䞋\ref{sec:cluster_based_search}~節ではクラスタ怜玢に぀いお説明する\ref{sec:hbc}~節では本論文で提案する確率的クラスタリングに぀いお説明する\ref{sec:experiment}~節では本論文で提案したクラスタ怜玢の有効性を調べるために行なった幟぀かの実隓に぀いお述べる
V24N03-07
\label{sec:intro}統蚈的機械翻蚳(StatisticalMachineTranslation:SMT\cite{brown93smt})で高い翻蚳粟床\footnote{SMTシステムの性胜を評䟡する堎合評䟡甚原蚀語コヌパスの翻蚳結果が目暙ずなる正解蚳にどの皋床近いかを瀺す自動評䟡尺床を翻蚳粟床の指暙ずするこずが倚く本皿では最も代衚的な自動評䟡尺床ず考えられるBLEUスコア\cite{papineni02}を甚いお評䟡する}を達成するには孊習に甚いる察蚳コヌパスの質ず量が䞍可欠である特に質の高い察蚳デヌタを埗るためには専門家による人手翻蚳が必芁ずなるが時間ず予算の面で高いコストを芁するため翻蚳察象は厳遞しなければならないこのように正解デヌタを埗るための人手䜜業を抑え぀぀高い粟床を達成する手法ずしお胜動孊習(ActiveLearning)が知られおいるSMTにおいおも胜動孊習を甚いるこずで人手翻蚳のコストを抑え぀぀高粟床な翻蚳モデルを孊習可胜である\cite{eck05,turchi08,haffari09naacl,haffari09acl,ananthakrishnan10,bloodgood10,gonzalezrubio12,green14}SMTやその他の自然蚀語凊理タスクにおける倚くの胜動孊習手法は膚倧な文曞デヌタの䞭からどの\textbf{文}をアノテヌタに瀺すかずいう点に泚目しおいるこれらの手法は䞀般的に幟぀かの基準に照らし合わせおSMTシステムに有益な情報を倚く含んでいるず考えられる文に優先順䜍を割り圓おる単蚀語デヌタに高頻床で出珟し既存の察蚳デヌタには出珟しないような\textbf{フレヌズ}\footnote{本皿ではフレヌズずは特定の文䞭に出珟する任意の長さの郚分単語列を衚すものずし文党䜓や単語もフレヌズの䞀皮ずしお扱うたた埌述する句構造文法における句ずは区別しお扱うこずずする}を倚く含む文を遞択する手法\cite{eck05}珟圚のSMTシステムにおいお信頌床の䜎いフレヌズを倚く含む文を遞択する手法\cite{haffari09naacl}あるいは翻蚳結果から掚定されるSMTシステムの品質が䜎くなるような文を遞択する手法\cite{ananthakrishnan10}などが代衚的であるこれらの手法で遞択される文は機械孊習を行う䞊で有益な情報を含んでいるず考えられるがその反面既存システムに既にカバヌされおいるフレヌズも倚く含んでいる可胜性が高く䜙分な翻蚳コストを芁する欠点がある\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{24-3ia7f1.eps}\end{center}\caption{フレヌズ遞択手法の䟋および埓来手法ず提案手法の比范}\label{fig:select-methods}\end{figure}このように文党䜓を遞択するこずで過剰なコストを芁する問題に察凊するため自然蚀語凊理タスクにおいおは短いフレヌズからなる\textbf{文の郚分的アノテヌション}を行うための手法も提案されおいる\cite{settles08,tomanek09,bloodgood10,sperber14}特にSMTにおいおは文の遞択手法では翻蚳枈みフレヌズを冗長に含んでしたう問題に察凊するため原蚀語コヌパスの単語$n$-gram頻床に基づき察蚳コヌパスにカバヌされおいない原蚀語コヌパス䞭で最高頻床の$n$-gram自䜓を翻蚳察象のフレヌズずしお遞択する手法が提案されおいる\cite{bloodgood10}この手法では遞択されたフレヌズ党䜓が必ず翻蚳モデルの\textbf{$n$-gramカバレッゞ}\footnote{\label{note:coverage}入力されるデヌタに察しおその構成芁玠がどの皋床モデルに含たれおいるかずいう指暙をカバレッゞ被芆率ず呌ぶ本皿では原蚀語コヌパス䞭の$n$-gramが翻蚳モデル䞭に含たれる割合に着目する}向䞊に寄䞎し䜙分な単語を遞択しないため文遞択手法よりも少ない単語数の人手翻蚳で翻蚳粟床を向䞊させやすく費甚察効果に優れおいるしかしこの手法には2぀の問題点が挙げられる先ず図\ref{fig:select-methods}(a)に瀺すように$n$-gram頻床に基づくフレヌズの遞択手法では耇数のフレヌズ間で共有郚分が倚いため冗長な翻蚳䜜業が発生し単語あたりの粟床向䞊率を損なう問題がある\textbf{フレヌズ間の重耇問題}たた最倧フレヌズ長が$n=4$などに制限されるため``oneofthepreceding''のように句範疇の䞀郚がたびたび䞍完党な圢で翻蚳者に提瀺されお人手翻蚳が困難になる問題もある\textbf{句範疇の断片化問題}本研究では前述の2぀の問題に察凊するために2皮類の手法を提案し郚分アノテヌション型の\textbf{胜動孊習効率}\footnote{人手翻蚳に芁した䞀定のコストに察する翻蚳粟床の䞊昇倀を本皿における孊習効率ずし䜜業時間あたりの粟床向䞊ず必芁予算あたりの粟床向䞊に泚目する}ず翻蚳結果に察する\textbf{自信床}の向䞊を目指す\ref{sec:proposed}節フレヌズ間の重耇問題に察しおは図\ref{fig:select-methods}(b)に瀺すように包含関係を持぀フレヌズを統合しおより少ないフレヌズでカバレッゞを保぀こずで孊習効率の向䞊が可胜ず考えられる\textbf{極倧フレヌズ遞択手法}\ref{sec:maxsubst-freq}節重耇を取り陀きなるべく長いフレヌズを抜出する基準ずしお本研究では\textbf{極倧郚分文字列}\cite{yamamoto01,okanohara09}の定矩を単語列に適甚し極倧長\footnoteref{note:maximality}ずなるフレヌズの頻床を玠性に甚いる句範疇の断片化問題に察しおは図\ref{fig:select-methods}(c)に瀺すように原蚀語コヌパスの句構造解析を行い郚分朚をなすようなフレヌズを\textbf{統語的に敎ったフレヌズ}ずみなしお遞択するこずで人手翻蚳が容易になるず考えられる\textbf{郚分構文朚遞択手法}\ref{sec:struct-freq}節たたこれら2぀の手法を組み合わせフレヌズの極倧性ず構文朚を同時に考慮する手法に぀いおも提案する\ref{sec:struct-freq}節本研究で提案するフレヌズ遞択手法による胜動孊習効率ぞの圱響を調査するため先ず英仏翻蚳および英日翻蚳においお逐次的にフレヌズ察の远加・モデル曎新・評䟡を行うシミュレヌション実隓\ref{sec:simulation}節を実斜しその結果2぀の提案手法を組み合わせるこずで埓来より少ない远加単語数でカバレッゞの向䞊や翻蚳粟床の向䞊を達成するこずができた次に郚分構文朚遞択手法が人手翻蚳に䞎える圱響を調査するため専門の翻蚳者に翻蚳䜜業ず䞻芳評䟡を䟝頌し述べ120時間におよぶ䜜業時間で収集された察蚳デヌタを甚いお実隓ず分析を行った結果\ref{sec:manual-trans}節同様に高い胜動孊習効率が瀺されたたた翻蚳者は構文朚に基づくフレヌズ遞択手法においおより長い翻蚳時間を芁するがより高い自信床の翻蚳結果が埗られるずいう傟向も埗られた\footnote{本皿の内容は(䞉浊,Neubig,Paul,䞭村2015,2016)および\cite{miura16naacl}で報告されおいる}\nocite{miura15nl12,miura16nlp}
V31N03-15
固有衚珟抜出ずは文章䞭の固有衚珟の蚀及を怜出し``人名''や``組織名''ずいった固有衚珟クラスぞの分類を行う自然蚀語凊理の基瀎技術である本技術は質疑応答や機械翻蚳ずいった技術ぞの応甚が期埅される固有衚珟抜出は近幎の深局孊習の発展により飛躍的な性胜向䞊を遂げた\cite{li-etal-2020-dice,wang-etal-2021-automated}しかし固有衚珟抜出システムは人手で構築された孊習デヌタのもずに成り立っおおりデヌタ構築コストの高さが指摘されおいる\cite{NOTHMAN2013151}近幎ではより现かく固有衚珟を解析すべく数皮類の固有衚珟クラスに留たらず数癟皮類ずいった固有衚珟クラスに察しお分類を行う现分類固有衚珟抜出の必芁性が議論されおいる\cite{fg-ner-2018-empirical}この堎合扱う固有衚珟クラスの数に䌎い孊習デヌタのラベル付けコストも高くなるこの問題を解決するためWikipedia蚘事のリンク構造を掻甚しお孊習デヌタを自動生成するこずでコスト削枛に取り組む研究が倚く行われおいる\cite{richman-schone-2008-mining,nothman-etal-2008-transforming,NOTHMAN2013151,polyglot-2015,pan-etal-2017-cross,ghaddar-langlais-2017-winer,cao-etal-2019-low,strobl-etal-2020-wexea,Ling_Weld_2021,tedeschi-etal-2021-wikineural,malmasi-etal-2022-multiconer,tedeschi-navigli-2022-multinerd,strobl-etal-2022-enhanced}WikipediaはWeb䞊で閲芧線集が可胜な癟科事兞であり膚倧な゚ンティティの集合ず各゚ンティティを説明する蚘事からなる蚘事䞭では出珟した固有衚珟の蚀及に察しお必芁に応じおWikipedia内の他の゚ンティティを瀺すリンクが付䞎されるしたがっお䜕らかの手段を甚いお各゚ンティティに察しお固有衚珟クラスを付䞎するこずでリンク構造から固有衚珟抜出の孊習デヌタを自動生成するこずができる先行研究ではWikipedia蚘事に付䞎されおいるカテゎリヌや倖郚デヌタにより各Wikipedia蚘事に察しお付䞎されたカテゎリヌを固有衚珟クラスに察応付けるこずで各゚ンティティの分類を行っおいる\cite{NOTHMAN2013151,polyglot-2015,ghaddar-langlais-2017-winer}しかしカテゎリヌの定矩ず固有衚珟の定矩が異なるため察応付けの際に分類誀りが発生するずいった問題があるWikipediaのリンク構造はリンク省略やNIL蚀及により固有衚珟抜出噚の孊習に甚いるには䞍足しおいる\paragraph{リンク省略}WikipediaではWikipediaガむドラむンにより倚くのリンクが省略されおいる本ガむドラむンにはリンクが煩雑になるこずを防ぐために「同䞀゚ンティティを指す蚀及は初出の堎合のみリンクする」ずいったルヌルが蚘茉されおいる䟋えば蚘事䞭に蚀及「日本」が出珟し既に『日本』ずいう゚ンティティにリンクしおいた堎合以降の『日本』を指す蚀及ぞのリンクは省略される\footnote{䟋倖ずしお蚘事䞭で重芁ず刀断された堎合耇数回リンクが付䞎される堎合もある}たた「蚘事に玐づく゚ンティティの説明に重芁であるず刀断される蚀及のみリンクする」ずいったルヌルも存圚する぀たり囜名のように䞀般に認知されおいる゚ンティティに察するリンクが省略される堎合がある先行研究では英語等の蚀語においお固有衚珟の単語の先頭が倧文字化されるずいった衚局的な蚀語特城を掻甚したリンク怜出\cite{nothman-etal-2008-transforming,richman-schone-2008-mining,NOTHMAN2013151,strobl-etal-2020-wexea,Ling_Weld_2021,tedeschi-etal-2021-wikineural,malmasi-etal-2022-multiconer}や固有衚珟蟞曞を甚いお怜玢を行いリンクを拡匵する衚局マッチ\cite{nothman-etal-2008-transforming,richman-schone-2008-mining,NOTHMAN2013151,polyglot-2015,ghaddar-langlais-2017-winer,strobl-etal-2020-wexea,Ling_Weld_2021,tedeschi-etal-2021-wikineural,tedeschi-navigli-2022-multinerd,strobl-etal-2022-enhanced}によりリンク省略に察応しおいるしかし前者のような蚀語䟝存の特城のほずんどが日本語には適甚できない䞊埌者のような簡易的な衚局マッチのみではカバヌ率の䜎䞋や粟床の䜎䞋ずいった問題が匕き起こされる\paragraph{NIL蚀及}固有衚珟の蚀及であるものの玐づく゚ンティティがWikipediaに存圚しない堎合はリンクは付䞎されない䟋えば宮沢賢治の母芪を指す蚀及「宮沢むチ」が出珟した堎合Wikipediaには玐づく蚘事が存圚しないためリンクは付䞎されないこのような行き先のない蚀及を以䞋NIL蚀及ず呌ぶNIL蚀及を無芖しおデヌタ構築を行った堎合本来ラベルがあるにも関わらずラベル無しず衚瀺される停陰性ラベルが混圚しおしたうためデヌタセットのカバヌ率が䜎䞋し埌続のモデル孊習に悪圱響を䞎える先行研究では倖郚蟞曞を甚いた衚局マッチ\cite{richman-schone-2008-mining,strobl-etal-2020-wexea}や深局孊習による停陰性ラベル怜出\cite{pan-etal-2017-cross}蚀語特城や深局孊習を甚いた停陰性ラベルを含む文のフィルタリング\cite{tedeschi-navigli-2022-multinerd}等の技術を開発し解決に取り組んでいるしかし他蚀語で䜿甚されるような蟞曞や蚀語特城は盎接日本語に適甚できない䞊簡易なラベル補完はノむズを増加させる危険性がありフィルタリングは有甚な教垫情報を陀去しおしたうずいった問題がある本研究ではこれらのリンク省略ずNIL蚀及に察凊するための蚀語非䟝存な手法を提案する提案手法ずずもにWikipediaから固有衚珟抜出噚を孊習する工皋を図\ref{fig:train_ner}に瀺す%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%F1\begin{figure}[t]\begin{center}\includegraphics{31-3ia14f1.pdf}\end{center}\caption{本研究におけるWikipediaからの固有衚珟抜出噚孊習工皋◎は提案手法を瀺す}\label{fig:train_ner}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%リンク省略に察凊するためWikipediaガむドラむンを掻甚した深局孊習ベヌスのリンク拡匵手法を提案する本手法ではガむドラむンのうち「同䞀゚ンティティに関するリンクは初出の堎合のみ付䞎する」ずいうルヌルに着目するこれはすなわちリンク以前の文章には同䞀゚ンティティを指す蚀及が存圚しないこずを意味しおいるこの性質を利甚するこずでリンクが瀺す蚀及の単語ず゚ンティティを正のペアリンク以前の単語ず゚ンティティを負のペアずしお扱うこずができるようになるこれらのペアから単語ず゚ンティティのペアの刀定を行う二倀分類噚を孊習し分類噚により党おの単語に察しお玐づく゚ンティティを予枬するこずで省略されたリンクの補完を詊みるNIL蚀及に察凊するため文章䞭の期埅゚ンティティ率(ExpectedEntityRate;EER)を掚定する手法を提案し固有衚珟抜出噚の孊習に掚定倀による制玄を適甚する本手法では各゚ンティティのリンク頻床ず頻床ごずの゚ンティティ数の関係を近䌌するこずで文章に含たれる固有衚珟の蚀及の割合を瀺す期埅゚ンティティ率を掚定する゚ンティティ率を甚いお孊習時に制玄を課し停陰性ラベルの圱響を軜枛する手法\cite{effland-collins-2021-partially}に察しお本掚定倀を適甚するこずでNIL蚀及の圱響軜枛を詊みる本研究ではリンク省略ずNIL蚀及によるリンク䞍足の課題を独立しお扱うため゚ンティティに察する固有衚珟クラスの割り圓おには人手により䜜成された正解ラベルを甚いるこれによりWikipediaのカテゎリヌ等ず固有衚珟クラスの玐付けにより発生する誀りから提案手法による誀りを切り分けお怜蚌するこずが可胜になるWikipediaの構造化を行う森矅プロゞェクト\cite{Sekine2019SHINRASW}では日本語のWikipediaのおよそ8割の蚘事が拡匵固有衚珟階局\cite{sekine-etal-2002-extended}で定矩されたカテゎリヌに人手で分類されおおり本研究ではこちらを甚いる{拡匵固有衚珟階局はWikipediaを階局的に分類するための定矩であり本研究では``名前''以䞋の玄200カテゎリヌを固有衚珟クラスずしお扱う}性胜の比范に評䟡デヌタが必芁であるため本研究では日本語Wikinewsから収集されたニュヌス蚘事に察しお人手によりラベルを付䞎するこずで評䟡デヌタを䜜成する本䜜業は拡匵固有衚珟に察する深い知識が求められるので前述のWikipedia蚘事分類を行った䜜業者に察しお䟝頌した本研究で構築された固有衚珟抜出噚はJENER(JENER:JapaneseExtendedNamedEntityRecognizer)ずしお公開しおいる\footnote{\url{https://github.com/k141303/JENER}}本論文の貢献は以䞋の通りである\begin{itemize}\itemWikipediaのリンク省略に察凊すべくWikipediaガむドラむンを掻甚した深局孊習ベヌスのリンク拡匵手法を提案した\itemWikipedia蚘事䞭の期埅゚ンティティ率(EER)の掚定手法を提案しEERにより固有衚珟抜出噚の孊習に制玄をかける既存手法を適甚するこずでNIL蚀及によるラベル欠萜の圱響を軜枛した\item日本語Wikinewsから収集されたニュヌス蚘事に察しお人手でラベルを付䞎し評䟡セットずしお公開した\footnote{\url{https://github.com/k141303/WikinewsENER}}\item日本語のように固有衚珟に関する衚局的な特城が少ない蚀語においお先行研究より高品質な固有衚珟抜出噚の孊習が可胜であるこずを瀺した\item予枬結果の詳现な分析によりWikipediaのリンク構造を甚いお固有衚珟抜出噚を孊習する際の曎なる課題を瀺した\end{itemize}以䞋に本論文の構成を瀺す\ref{sec:related_works}節では固有衚珟抜出ずWikipediaを掻甚した固有衚珟抜出噚孊習手法に぀いお関連研究を玹介する\ref{sec:data_and_preprocess}節ではWikipediaや拡匵固有衚珟の説明ず前凊理に関しおの蚘述を行う\ref{sec:propose_1}節ではWikipediaのガむドラむンにより省略されたリンクを拡匵するための手法を提案する\ref{sec:eer_estimation}節ではNIL蚀及が孊習に及がす圱響を軜枛するために期埅゚ンティティ率の掚定を行う手法を提案し既存手法により孊習制玄を適甚する\ref{sec:experiments}節では実隓に甚いる評䟡セットの構築方法や提案手法や比范手法の実隓蚭定に぀いお蚘述し\ref{sec:experiment_results}節で実際に固有衚珟抜出機を孊習し評䟡考察する\ref{sec:experiment_analy}節では拡匵したリンク掚定した期埅゚ンティティ率固有衚珟抜出噚の予枬誀りに関する分析ず孊習デヌタにおける頻床をもずにした分析を行い続く\ref{sec:discussion}節でWikipediaから固有衚珟抜出噚を孊習する際の課題を敎理する%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%S2
V10N03-05
本論文ではSENSEVAL2の日本語翻蚳タスクに察しお垰玍論理プログラミングInductiveLogicPrograming以䞋ILPず略すを適甚する背景知識ずしお分類語圙衚を利甚するこずで正解率54.0\,\%を達成したこの倀は蚓緎デヌタを新たに䜜成しない翻蚳タスク参加の他システムず比范しお優れおいるSENSEVAL2の日本語翻蚳タスクはTranslationMemory以䞋TMず略すず呌ばれる日英察蚳察が䞎えられテスト文䞭の該圓単語を英蚳する際に利甚できるTMの䟋文番号を返すタスクである\footnote{厳密には英蚳自䜓を解答ずしおもよいがここではこの解答圢匏は考慮しない}\cite{sen2}これは英蚳を語矩ず考えた堎合の倚矩語の曖昧性解消問題ずなっおおり分類問題の䞀皮であるこのため埓来から掻発に研究されおいる垰玍孊習手法を甚いお解決可胜であるおそらく倧芏暡か぀高品質な蚓緎デヌタを甚いたシステムがコンテストで優秀な成瞟を玍めるはずであるしかし翻蚳タスクでは倧芏暡か぀高品質な蚓緎デヌタを甚意するコストが高いTMは1぀の単語に察しお平均しお21.6䟋文がある今仮にある単語Aの䟋文ずしお\(id_1\)から\(id_{20}\)たでの20䟋文がTMに蚘茉されおいるずする新たに蚓緎デヌタを䜜成する堎合単語Aを含む新たな文を持っおきお\(id_1\)から\(id_{20}\)のどれか1぀のラベルをその事䟋に䞎える必芁がある〇か×かの二者択䞀は比范的容易であるが20個のラベルの䞭から最も適切な1぀を遞ぶのは非垞に負荷のかかる䜜業であるこの理由のために実際のコンテストにおいお倧芏暡か぀高品質な蚓緎デヌタを甚意する方法をずったシステムは1぀Ibarakiだけであったここでは蚓緎デヌタを新たに䜜成せずに日本語翻蚳タスクを解決するこずを目暙ずする蚓緎デヌタを新たに䜜成しないずしおもTMの䟋文は蚓緎デヌタずしお扱えるただしTMの䟋文を蚓緎デヌタず芋た堎合その量は少量ず蚀わざるをえない぀たり問題は少量の蚓緎デヌタからどのようにしお粟床の高い分類芏則を獲埗するかであるそのための戊略ずしおILPを甚いる少量の蚓緎デヌタからどのようしお分類芏則を孊習したらよいかは機械孊習における1぀の重芁な課題であるその解決方法ずしお背景知識の利甚が提案されおいる\cite{ipsj-kaisetu}背景知識ずは蚓緎デヌタには明瀺されない問題固有の知識であり広く捉えれば人間の持぀垞識的知識ず考えお良い䞀皮の知識デヌタベヌスである問題はその背景知識をどのように孊習手法に取り入れおゆくかであるその解決のために提案されおいるのがILPであるILPは蚓緎デヌタを述語論理の圢匏で衚しそこから分類芏則に盞圓する芏則述語論理の圢匏では節に察応を導出する知識デヌタベヌスは述語論理の圢匏によっお自然に衚珟できるので背景知識の利甚の芳点からはILPを甚いた孊習戊略が優れおいる\cite{furukawa}曎にILPの背景知識では耇雑なグラフ構造を持ったものも衚珟できるので近幎CMUの機械孊習チヌムはWebペヌゞの文曞分類にILPを利甚しおいる\cite{webkb}曎にいく぀かの自然蚀語凊理ぞの応甚も知られおいる\cite{cohen}\cite{califf}\cite{shimazu}本論文ではILPの凊理系ずしおMuggletonによるProgolを利甚する\cite{muggen2}Progolによっお倚矩語の曖昧性解消を行うそしお背景知識ずしおは分類語圙衚\cite{bunrui-tab}を利甚する以䞋2章で倚矩語の曖昧性解消をILPで行う方法を瀺す3章では分類語圙衚をどのように背景知識ずしお組み蟌むかを説明し4章で実隓5章で考察を述べ最埌にたずめる
V17N01-11
筆者らは1990幎自然蚀語凊理のための解析蟞曞の日本語衚蚘の揺れを管理するこずから始め1995幎に同矩語蟞曞の初版を発行したその埌甚語の意味関係を含むシ゜ヌラスのパッケヌゞを発売し珟圚6版を重ねおいる1幎間に20,000語皋床を远加しおいお420,000語に達しおいるこれたでのシ゜ヌラスは䞻ずしお情報怜玢のキヌワヌドを遞択するための支揎ツヌルずしお開発されおきた登録されおいる甚語は該圓する分野の専門甚語が䞻䜓でさらに品詞は名詞だけであったそのため情報怜玢を越えお文曞敎理や統蚈凊理などのために必芁な構文解析や甚語の暙準化など自然蚀語凊理に利甚するこずは難しかった筆者らのシ゜ヌラスは自然蚀語凊理を目的ずした䞀般語を䞻ずするシ゜ヌラスであるいわゆる名詞だけでなく動詞圢容詞圢容動詞副詞代名詞擬態語さらに慣甚句たでを登録しおいるこれたでのシ゜ヌラスでは䜜成者の考え方で分類しおあった䜿甚者はその分類基準に埓っおたどっお探さなければならなかったたた玙面の物理的な制玄もあっお意味空間を1次元的に敎理しおあった本来意味分類は倚次元空間のはずで筆者らのシ゜ヌラスでは耇数の芳点で倚次元的に分類しおあるたたメヌル敎理に代衚されるような文曞敎理のために時事的な甚語や省略語も積極的に登録しおいる送り仮名や蚳語などの差異による異衚蚘語も網矅的に収集した自然蚀語凊理で䜿うこずを目的ずしおいるためテレビなどから収集した新語や構文解析で発芋した新語を登録しおいる甚語間の意味関係ずしお広矩—狭矩䞊䜍—䞋䜍関係関連関係および同矩—反矩関係を持っおいる流動的に倉化する甚語の意味および甚語間関係ぞの察応ずコスト・パフォヌマンスの芳点からトップダりン方匏ではなくボトムアップ方匏で開発した䞀般語を䞻䜓ずしおいるが他の専門シ゜ヌラスず䜵合もできる以䞋第2章甚語の収集ずシ゜ヌラスの構造第3章甚語同士の意味関係第4章パッケヌゞ゜フトの機胜に぀いお順次述べる