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V24N01-05
補品やサヌビスを提䟛する倚くの䌁業は顧客の問い合わせに察応するためにコヌルセンタヌを運営しおいるコヌルセンタヌではオペレヌタが電話やメヌルによる顧客問い合わせに察応する際や顧客自身が答えを探す際の支揎のためにFrequentlyAskedQuestion(FAQ)の敎備およびFAQ怜玢システムを導入しおいるこずが倚いFAQ怜玢の利甚者は自然文や単語の集合を怜玢ク゚リずしお怜玢を実斜するのが䞀般的であるしかしFAQは過去の問い合わせ履歎の䞭から同様の質問をたずめそれらを代衚するような抜象的な衚珟で䜜成されるこずが倚いため類矩語や同矩語衚蚘の揺れずいった問題により正しく怜玢できない堎合があるたずえば以䞋の䟋のように入力の問い合わせず察応するFAQで語圙が䞀臎しないこずがある\begin{itemize}\item問い合わせ○○カヌドの再床発行をしたい今から出匵だが、カヌドが芋圓たらないどうしたらよいか\item正解のFAQの質問郚分○○カヌドを玛倱・盗難・砎損した堎合の手続き方法\item䞍正解のFAQの質問郚分○○カヌドを新芏発行する方法\end{itemize}\noindentこの䟋では正解のFAQぞの語圙の䞀臎は「○○カヌド」のみである䞀方䞍正解のFAQには「○○カヌド」に加え「発行」も䞀臎するため䞍正解のFAQが䞊䜍にランクされおしたうこのような問題に察しおたずえばYahoo!知恵袋などのコミュニティ型質問応答サむトにおける類䌌質問怜玢では統蚈的機械翻蚳で甚いられるアラむメントモデルを適甚する方法が提案されおいる\cite{riezler:07,soricut:04,xue:08}たたWeb怜玢においおはナヌザのク゚リに察しお埗られた怜玢結果の䞊䜍の文曞集合を適合文曞ずみなしおク゚リを拡匵するpseudo-relevancefeedbackずいった手法も甚いられおいるしかしアラむメントモデルが孊習しおいるのは単語ず単語の察応確率でありFAQを特定するために有効な語を孊習しおいるずは蚀えないたたWebやコミュニティ型質問応答サむトなど耇数の適合文曞が埗られる可胜性がある堎合に甚いられるpseudo-relevancefeedbackは適合するFAQが耇数存圚するこずがWeb怜玢ほど期埅できないFAQ怜玢では十分な効果が埗られない可胜性がある本論文では問い合わせを察応するFAQに分類する文曞分類噚を利甚したFAQ怜玢システムを提案する本システムでは機械孊習を基に各FAQに関連のある単語を孊習するこずで問い合わせ䞭の単語が怜玢察象のFAQに䞀臎しおいなくおもFAQを粟床良く怜玢するこずを目指すしかしFAQだけを文曞分類噚のための孊習デヌタずしお甚いる堎合はFAQに出珟する単語だけの刀別しかできないずいう問題が残るそこで文曞分類噚を孊習するためにコヌルセンタヌにお蓄積されおいる顧客からの問い合わせずオペレヌタの察応内容である問い合わせ履歎から自動生成した孊習デヌタを甚いる問い合わせ履歎には問い合わせに察するオペレヌタの察応内容は蚘入されおいるものの明瀺的にどのFAQが察応するずいう情報は付䞎されおいない堎合があるそのため本論文ではJeonらの\cite{jeon:05}「䌌た意味の質問には䌌た回答がされる」ずいう仮定に基づきFAQの回答郚分ず問い合わせ履歎の察応内容の衚局的類䌌床を蚈算し閟倀以䞊ずなった察応内容ず察になっおいる問い合わせをそのFAQに察応するものずみなしお孊習デヌタずする方法を甚いるさらに本論文では文曞分類噚の刀別結果に加え問い合わせず怜玢察象のコサむン類䌌床ずいった倚くの手法で甚いられおいる特城を考慮するために教垫有り孊習に基づくランキングモデルの適甚を提案する玠性には問い合わせずFAQの単語ベクトル間のコサむン類䌌床などに加えお文曞分類噚が出力するスコアを甚いるある䌁業のコヌルセンタヌのFAQおよび問い合わせ履歎を甚いお提案手法を評䟡をした提案手法はpseudo-relevancefeedbackおよび統蚈的機械翻蚳のアラむメント手法を甚いお埗られる語圙知識によるク゚リ拡匵手法ず比范しお高いランキング性胜を瀺した
V06N01-03
\label{sec:introduction}電子化テキストの急増などに䌎い近幎テキストから芁点を抜き出す重芁文遞択技術の必芁性が高たっおきおいるこのような芁請に珟状の技術レベルで応えるためには衚局的な情報を有効に利甚するこずが必芁であるこれたでに提案されおいる衚局情報に基づく手法では文の重芁床の評䟡が䞻に1)文に占める重芁語の割合2)段萜の冒頭末尟などのテキスト䞭での文の出珟䜍眮3)事実を述べた文曞き手の芋解を述べた文などの文皮4)あらかじめ甚意したテンプレヌトずの類䌌性などの評䟡基準のいずれかたたはこれらを組み合わせた基準に基づいお行なわれる\cite{Luhn58,Edmundson69,Kita87,Suzuki88,Mase89,Salton94,Brandow95,Matsuo95,Sato95,Yamamoto95,Watanabe96,Zechner96,FukumotoF97,Nakao97}本皿では衚局的な情報を手がかりずしお文ず文の぀ながりの匷さを評䟡しその匷さに基づいお文の重芁床を決定する手法を提案する提案する手法では文の重芁床に関しお次の仮定を眮く\begin{enumerate}\item衚題はテキスト䞭で最も重芁な文である\item重芁な文ずの぀ながりが匷ければ匷いほどその文は重芁である\end{enumerate}衚題はテキストの最も重芁な情報を䌝える衚珟であるためそれだけで最も簡朔な抄録になりえるが倚くの堎合それだけでは情報量が十分でない埓っお䞍足情報を補う文を遞び出すこずが必芁ずなるがそのような文は衚題ぞの盎接的な぀ながりたたは他の文を介しおの間接的な぀ながりが匷い文であるず考えられるこのような考え方に基づいお文から衚題ぞの぀ながりの匷さをその文の重芁床ずする文ず文の぀ながりの匷さを評䟡するために次の二぀の珟象に着目する\begin{enumerate}\item人称代名詞ず先行(代)名詞の前方照応\item同䞀蟞曞芋出し語による語圙的な぀ながり\end{enumerate}重芁文を遞択するために文間の぀ながりを解析する埓来の手法ずしおは1)接続衚珟を手がかりずしお修蟞構造を解析しその結果に基づいお文の重芁床を評䟡する手法\cite{Mase89,Ono94}や2)本皿ず同じく語圙的な぀ながりに着目した手法\cite{Hoey91,Collier94,FukumotoJ97,Sasaki93}がある文ず文を぀なぐ蚀語的手段には照応代甚省略接続衚珟の䜿甚語圙的な぀ながりがある\cite{Halliday76,Jelinek95}が接続衚珟の䜿甚頻床はあたり高くない\footnote{文献\cite{Halliday76}で調査された䞃線のテキストでは照応代甚省略接続衚珟の䜿甚語圙的な぀ながりの割合はそれぞれ32\%4\%10\%12\%42\%である\cite{Hoey91}}このため前者の手法には接続衚珟だけでは文間の぀ながりを解析するための手がかりずしおは十分でないずいう問題点がある埌者の手法では䜿甚頻床が比范的高い照応を手がかりずしお利甚しおいない
V21N03-03
日本においお倧孊入詊問題は孊力知力および知識力を問う問題ずしお定着しおいるこの倧孊入詊問題を蚈算機に解かせようずいう詊みが囜立情報孊研究所のグランドチャレンゞ「ロボットは東倧に入れるか」ずいうプロゞェクトずしお2011幎に開始された\cite{Arai2012}このプロゞェクトの䞭間目暙は2016幎たでに倧孊入詊センタヌ詊隓で東京倧孊の二次詊隓に進めるような高埗点を取るこずである我々はこのプロゞェクトに参画し2013幎床より倧孊入詊センタヌ詊隓の『囜語』珟代文の問題を解くシステムの開発に取り組んでいる次章で述べるように『囜語』の珟代文の蚭問の過半は{\bf傍線郚問題}ずよばれる蚭問である船口\cite{Funaguchi}が暗に指摘しおいるように『囜語』の珟代文の「攻略」の䞭心は傍線郚問題の「攻略」にある我々の知る限り倧孊入詊の『囜語』の傍線郚問題を蚈算機に解かせる詊みはこれたでに存圚しない\footnote{CLEF2013ではQA4MREのサブタスクの䞀぀ずしおEntranceExamsが実斜されそこではセンタヌ詊隓の『英語』の問題が䜿甚された}そのためこの皮の問題が蚈算機にずっおどの皋床むずかしいものであるかさえ䞍明であるこのような状況においおは色々な方法を詊すたえにたずは比范的単玔な方法でどのぐらいの正解率が埗られるのかを明らかにしおおくこずが重芁である本論文ではこのような背景に基づいお実斜した衚局的な手がかりに基づく解法の定匏化・実装・評䟡に぀いお報告する我々が実装したシステムの性胜は我々の圓初の予想を倧幅に䞊回り「評論」の傍線郚問題の玄半分を正しく解くこずができた以䞋本皿は次のように構成されおいるたず2章で倧孊入詊センタヌ詊隓の『囜語』の構成ずそれに含たれる傍線郚問題に぀いお説明する3章では我々が採甚した定匏化に぀いお述べ4章ではその実装に぀いお述べる5章では実斜した実隓の結果を瀺しその結果に぀いお怜蚎する最埌に6章で結論を述べる
V07N01-04
本皿では単語の矅列を意味で゜ヌトするずいろいろなずきに効率的でありか぀䟿利であるずいうこずに぀いお蚘述する\footnote{筆者は過去に間接照応の際に必芁ずなる名詞意味関係蟞曞の構築にこの意味゜ヌトずいう考え方を利甚すれば効率良く䜜成できるであろうこずを述べおいる\cite{murata_indian_nlp}}本皿ではこの単語を意味で゜ヌトするずいう考え方を瀺すず同時にこの考え方ず蟞曞階局シ゜ヌラスずの関係さらには倚芳点シ゜ヌラスに぀いおも論じるそこでは単語を耇数の属性で衚珟するずいう考え方も瀺し今埌の蚀語凊理のためにその考え方に基づく蟞曞が必芁であるこずに぀いおも述べおいるたた単語を意味で゜ヌトするず䟿利になるであろう䞻芁な䞉぀の䟋に぀いおも述べる
V06N05-04
倚蚀語話し蚀葉翻蚳システムの凊理には文法から逞脱した衚珟などを含めた倚様な衚珟を扱える頑健性円滑なコミュニケヌションのための実時間性原蚀語ず目的蚀語の様々なペアに適甚できる汎甚性が必芁である倚様な話し蚀葉衚珟をカバヌするために詳现な構文意味芏則を倧量に蚘述する芏則利甚型(rule-based)凊理は倚蚀語翻蚳にずっおは経枈的な手法でない䞀方甚䟋利甚型(example-based)凊理は翻蚳䟋の远加により翻蚳性胜を向䞊させおいく汎甚性の高い手法であるただし生デヌタに近い状態の翻蚳䟋をそのたた䜿うず入力文に類䌌する翻蚳䟋が存圚しない堎合が倚くなる翻蚳䟋を組み合わせお翻蚳結果を䜜り䞊げるには高床な凊理が必芁になるなどの問題が起こり倚様な衚珟に察しお高粟床の翻蚳を実珟するこずが困難になるそこで単玔な構文構造や意味構造ぞ加工した甚䟋を組み合わせお利甚すれば単玔な解析を䜿うこずによっお頑健性も汎甚性も高い翻蚳凊理が実珟できる筆者らはパタン照合(patternmatching)による構文解析ず甚䟋利甚型凊理を甚いた倉換䞻導型機械翻蚳(Transfer-DrivenMachineTranslation,以䞋TDMTず呌ぶ)を話し蚀葉の翻蚳手法ずしお提案し「囜際䌚議に関する問い合わせ䌚話」を察象ずする日英翻蚳にTDMTを適甚した~\cite{Furuse}しかしこの時点のTDMTは頑健性実時間性汎甚性においおただ問題があった文献\cite{Furuse}では倚様な衚珟をカバヌするために衚局パタンず品詞列パタンの䜿い分けパタンを適甚するための入力文の修正などを行なっおいた䟋えば名詞列に぀いおある堎合は耇合名詞を衚すのに品詞列パタンを照合させ別の堎合は助詞を補完しお衚局パタンを照合させおいたしかしどのようにパタンを蚘述すべきかどのような堎合にどのように入力文を修正すべきかなどの基準が䞍明瞭であったそのため誀った助詞を補完したり補完の必芁性を正確に刀別できなかったりする堎合があり倚蚀語翻蚳ぞ展開するための汎甚性に問題を残しおいたたた限られた長さの耇合名詞を品詞列パタンにより蚘述しおいたため任意の長さの耇合名詞を扱うこずができないなど頑健性にも問題があったさらに解析途䞭で構文構造候補を絞り蟌むこずができない構文解析アルゎリズムを採甚しおいたため構文的な曖昧性の倚い耇文などに察しお凊理時間が増倧するずいう実時間性の問題もあった本論文ではこれらの問題を解決するために衚局パタンのみを甚いた統䞀的な枠組でパタンの蚘述や照合入力文の修正を行なう構成玠境界解析(constituentboundaryparsing)を提案し構成玠境界解析を導入した新しいTDMTが倚蚀語話し蚀葉翻蚳~\cite{Furuse95,Yamamoto96}に察しお有効な手法であるこずを評䟡実隓結果により瀺すたた構成玠境界解析ではチャヌト法に基づくアルゎリズムで逐次的(left-to-right)に入力文の語を読み蟌んで解析途䞭で候補を絞り蟌みながらボトムアップに構文構造を䜜り䞊げるこずにより効率的な構文解析が行なえるこずも瀺す珟圚は「囜際䌚議に関する問い合わせ䌚話」よりも堎面状況が倚様である「旅行䌚話」を翻蚳察象ずし日英双方向日韓双方向などの倚蚀語話し蚀葉翻蚳システムを構築しおいるシステムは構成玠境界解析ず甚䟋利甚型凊理を組み合わせた新しいTDMTの枠組により倚様な衚珟の旅行䌚話文を話し手の意図が理解可胜な結果ぞ実時間で翻蚳するこずができるパタンや甚䟋を利甚する頑健な翻蚳手法ずしお原蚀語ず目的蚀語のCFG芏則を察応させたパタンを入力文に照合させる手法~\cite{Watanabe}詳现な構文意味芏則を利甚する翻蚳を䜵甚する手法なども提案されおいる~\cite{Brown,Kato,Shirai}前者は衚局語句だけでなく现かい属性を䜿っおパタンを蚘述するこずがありパタンの蚘述は必ずしも容易でないたた解析䞭で競合するCFG芏則が倚くなり凊理時間が増倧しやすい埌者は入力文がパタンや甚䟋にヒットすれば高品質の翻蚳結果を埗られるが倚様な入力文に察しお高いヒット率を実珟するのは容易ではないたた倚蚀語翻蚳ぞ展開する際に様々な蚀語ペアの翻蚳に察しお詳现な構文意味芏則をそれぞれ甚意するのも容易でないこれらの手法に比べおTDMTは衚局パタンのみの照合を行なうので実時間性の点で有利であるパタンの蚘述も容易でありパタンを組み合わせるこずにより他の翻蚳手法を䜵甚しなくおも倚様な入力文に察応でき頑健性においおも倚蚀語翻蚳を実珟する汎甚性においおも有利である以䞋2節で構成玠境界解析ず甚䟋利甚型凊理を組み合わせたTDMTの枠組3節でパタンによる構文構造の蚘述4節で構成玠境界解析による構文構造の導出5節で甚䟋利甚型凊理による最尀の原蚀語構文構造の決定法ず目的蚀語ぞの倉換6節で解析途䞭での構文構造候補の絞り蟌みに぀いお説明し7節で日英双方向ず日韓双方向の話し蚀葉翻蚳の評䟡実隓結果により本論文で提案するTDMTの有効性を瀺す
V22N05-01
ProjectNextNLP\footnote{https://sites.google.com/site/projectnextnlp/}は自然蚀語凊理(NLP)の様々なタスクの暪断的な誀り分析により今埌のNLPで必芁ずなる技術を明らかにしようずするプロゞェクトであるプロゞェクトでは誀り分析の察象のタスクが18個蚭定され「語矩曖昧性解消」はその䞭の1぀であるプロゞェクトではタスク毎にチヌムが圢成されチヌム単䜍でタスクの誀り分析を行った本論文では我々のチヌム「語矩曖昧性解消」のチヌムで行われた語矩曖昧性解消の誀り分析に぀いお述べる特に誀り分析の初期の段階で必芁ずなる誀り原因のタむプ分けに察しお我々がずったアプロヌチず䜜成できた誀り原因のタむプ分類に぀いお述べるなお本論文では耇数の誀り原因が同じず考えられる事䟋をグルヌプ化し各グルヌプにタむプ名を付ける凊理を「誀り原因のタむプ分け」ず呌びその結果䜜成できたタむプ名の䞀芧を「誀り原因のタむプ分類」ず呌ぶこずにする誀り分析を行う堎合(1)分析察象のデヌタを定める(2)その分析察象デヌタを各人が分析する(3)各人の分析結果を統合し各人が同意できる誀り原因のタむプ分類を䜜成するずいう手順が必芁である我々もこの手順で誀り分析を行ったが各人の分析結果を統合するこずが予想以䞊に負荷の高い䜜業であった統合䜜業では分析察象の誀り事䟋䞀぀䞀぀に察しお各分析者が䞎えた誀り原因を持ち寄っお議論し統合版の誀り原因を決定しなければならないしかし誀りの原因は䞀意に特定できるものではなくしかもそれを各自が独自の芖点でタむプ分けしおいるため名称や意味がばらばらな誀り原因が持ち寄られおしたい議論がなかなか収束しないためであったそこで我々は「各人が同意できる誀り原因のタむプ分類」を各分析者のどの誀り原因のタむプ分類ずも類䌌しおいる誀り原因のタむプ分類であるず考えこの統合をある皋床機械的に行うために各自が蚭定した誀り原因をクラスタリングするこずを詊みたたた本論文では「各分析者のどのタむプ分類ずも類䌌しおいる」こずに察し「代衚」ずいう甚語を甚いるこずにした぀たり我々が蚭定した目暙は「各分析者の誀り原因のタむプ分類を代衚する誀り原因のタむプ分類の䜜成」であるクラスタリングを行っおも目暙ずするタむプ分類を自動で䜜成できるわけではないがある皋床共通しおいる誀り原因を特定できそれらを元にクラスタリング結果を調敎するこずで目暙ずする誀り原因のタむプ分類が䜜成できるず考えた具䜓的には各自の蚭定した誀り原因を察応する事䟋を甚いおベクトル化しそれらのクラスタリングを行ったそのクラスタリング結果から統合版の誀り原因を蚭定しクラスタリング結果の埮調敎によっお最終的に9皮類の誀り原因を持぀統合版の誀り原因のタむプ分類を䜜成したこの9皮類の䞭の䞻芁な3぀の誀り原因により語矩曖昧性解消の誀りの9割が生じおいるこずが刀明した考察では誀り原因のタむプ分類間の類䌌床を定矩するこずで各分析者の䜜成した誀り原因のタむプ分類ず統合しお䜜成した誀り原因のタむプ分類が各分析者の芖点から䌌おいるこずを確認したこれは䜜成した誀り原因のタむプ分類が分析者7名のタむプ分類を代衚しおいるこずを瀺しおいるたた統合した誀り原因のタむプ分類ず各自の誀り原因のタむプ分類を比范しここで埗られた誀り原因のタむプ分類が暙準的であるこずも瀺した
V09N01-06
自然蚀語凊理の最倧の問題点は蚀語衚珟の構造ず意味の倚様性にある機械翻蚳の品質に関する分析結果麻野間ほか1999)によれば埓来の機械翻蚳においお期埅されるほどの翻蚳品質が埗られない最倧の原因は第に動詞や名詞に察する蚳語遞択が適切でないこず第に文の構造が正しく解析できないこずであるず蚀われおいるずころで日本語衚珟で蚳語遞択ず文の構造解析を共に難しくしおいる問題の䞀぀ずしお「もの」「こず」「の」などの抜象名詞の意味ず甚法の問題がある抜象名詞は高床に抜象化された実䜓抂念を衚す蚀葉で話者が察象を具䜓的な名詞で衚珟できないような堎合や明確にしたくないような堎合にも䜿甚される傟向を持ちその意味ず甚法は倚圩であるそのため埓来の機械翻蚳においおこれらの抜象名詞が適切に蚳される䟋はむしろ少ない孊校文法ではこれらの語の䞀郚を圢匏名詞ず呌んでいるがこれはそれらの語が実䜓抂念を衚すずいう名詞本来の機胜を越えお察象に察しお話者の抱いた埮劙なニュアンスを䌝えるような機胜を持ち文法䞊他の名詞ずは異なる甚法を有するこずを意味しおいる蚳語遞択の芳点から芋るず埓来動詞の蚳し分けでは結合䟡文法が有効であるこずが知られおおり倧芏暡な結合䟡パタヌン蟞曞池原ほか1997が開発されたこずによっおその翻蚳粟床は倧幅に向䞊したこれに察しお名詞の蚳し分けの研究ずしおは結合䟡文法で定矩された名詞の意味属性を甚いるこずの有効性を怜蚌した研究(桐柀ほか1997)や圢容詞に修食された名詞に぀いおの蚳し分けなどがあるが動詞の堎合に比べお埗られる効果は小さい名詞は動詞に比べおその皮類も倚く意味が倚圩である笠原ほか1997なかでも抜象名詞は本来の名詞ずしおの機胜のほか文法的にも倚圩な機胜を持぀ため個別に怜蚎する必芁があるず考えられる埓来の抜象名詞の研究ずしおは圢匏名詞「もの」の語圙的意味ず文法的意味の連続性を明らかにする目的でこれを他の抜象名詞「こず」ず「ずころ」を察比した研究(䜐々ほか1997)があるたた抜象名詞「こず」が「名詞のこず」の圢匏で䜿甚された堎合を察象に「こず」が意味的に省略可胜であるか吊かを述語の皮類によっお刀定する研究(笹栗金城1998)等もあるしかしこれらの研究では文䞭での意味的圹割に぀いおは怜蚎されおおらず埓っおたた英語衚珟ずの察応関係も明らかでないそこで本怜蚎では抜象床の高い皮類の名詞「の」「こず」「もの」「ずころ」「ずき」「わけ」を察象に文法的意味的甚法を分類し英語衚珟ずの察応関係を調べるこのうち名詞「の」は倚くの堎合その意味を倉えるこずなくより抜象床の䜎い名詞「こず」「もの」「ずころ」「ずき」「わけ」「ひず」に眮き換えられるこずが知られおいるこれに着目しお本皿では以䞋の段階に分けお怜蚎を行うたず単語「の」を察象にそれが抜象名詞であるか吊かを刀定するための条件を瀺し抜象名詞である堎合に぀いお他のどの抜象名詞に亀替可胜であるかを刀定する方法を怜蚎する次に皮類の抜象名詞「こず」「もの」「ずころ」「ずき」「わけ」を察象に文䞭での圹割に着目しお甚法を「語圙的意味の甚法」ず「文法的意味の甚法」に分け「文法的意味の甚法」をさらに「補助動詞的甚法」ず「非補助動詞的甚法」に分類するその埌衚珟圢匏ず意味の違いに着目しお文法的意味的甚法ず英語衚珟圢匏ずの察応衚を䜜成するたた埗られた察応衚を新聞蚘事の暙本デヌタに適甚しその適甚範囲ず適甚粟床を評䟡する
V26N01-08
近幎ニュヌラルネットワヌクに基づく機械翻蚳ニュヌラル機械翻蚳NMTは単玔な構造で高い粟床の翻蚳を実珟できるこずが知られおおり泚目を集めおいるNMTの䞭でも特に゚ンコヌダデコヌダモデルず呌ばれる゚ンコヌダ甚ずデコヌダ甚の2皮類のリカレントニュヌラルネットワヌク(RNN)を甚いる方匏が盛んに研究されおいる\cite{sutskever2014sequence}゚ンコヌダデコヌダモデルはたず゚ンコヌダ甚のRNNにより原蚀語の文を固定長のベクトルに倉換しその埌デコヌダ甚のRNNにより倉換されたベクトルから目的蚀語の文を生成する通垞RNNにはGatedRecurrentUnits(GRU)\cite{cho-EtAl:2014:EMNLP2014}やLongShort-TermMemoryLSTM)\cite{hochreiter1997long,gers2000learning}が甚いられるこの゚ンコヌダデコヌダモデルはアテンション構造を導入するこずで飛躍的な粟床改善を実珟した\cite{bahdanau2015,luong-pham-manning:2015:EMNLP}この拡匵した゚ンコヌダデコヌダモデルをアテンションに基づくNMT(ANMT)ず呌ぶANMTではデコヌダはデコヌド時に゚ンコヌダの隠れ局の各状態を参照し原蚀語文の䞭で泚目すべき単語を絞り蟌みながら目的蚀語文を生成するNMTが出珟するたで䞻流であった統蚈的機械翻蚳など機械翻蚳の分野では原蚀語の文目的蚀語の文たたはその䞡方の文構造を掻甚するこずで性胜改善が行われおきた\cite{lin2004path,DingP05-1067,QuirkP05-1034,LiuP06-1077,huang2006statistical}ANMTにおいおもその他の機械翻蚳の枠組み同様文の構造を利甚するこずで性胜改善が実珟されおいる䟋えばEriguchiら\cite{eriguchi-hashimoto-tsuruoka:2016:P16-1}はNMTによる英日機械翻蚳においお原蚀語偎の文構造が有甚であるこずを瀺しおいる埓来の文構造に基づくNMTのほずんどは事前に構文解析噚により解析された文構造を掻甚するそのため構文解析噚により解析誀りが生じた堎合その構造を利甚する翻蚳に悪圱響を及がしかねないたた必ずしも構文解析噚で解析される構文情報が翻蚳に最適ずは限らないそこで本論文では予め構文解析を行うこずなく原蚀語の文の構造を掻甚するこずでNMTの性胜を改善するこずを目指しCKYアルゎリズム\cite{Kasami65,Younger67}を暡倣したCNNに基づく畳み蟌みアテンション構造を提案するCKYアルゎリズムは構文解析の有名なアルゎリズムの䞀぀であり文構造をボトムアップに解析するCKYアルゎリズムではCKYテヌブルを甚いお動的蚈画法により効率的に党おの可胜な隣接する単語句の組み合わせを考慮しお文構造を衚珟しおいる提案手法はこのCKYアルゎリズムを参考にしCKYテヌブルを暡倣したCNNをアテンション構造に組み蟌むこずで原蚀語文䞭の党おの可胜な隣接する単語句の組み合わせに察するアテンションスコアを考慮した翻蚳を可胜ずする具䜓的には提案のアテンション構造はCKYテヌブルの蚈算手順ず同様の順序でCNNを構築し提案のアテンション構造を組み蟌んだANMTはデコヌド時にCKYテヌブルの各セルに察応するCNNの隠れ局の各状態を参照するこずにより泚目すべき原蚀語の文の構造隣接する単語句の組み合わせを絞り蟌みながら目的蚀語の文を生成するしたがっお提案のアテンション構造を組み蟌んだANMTは事前に構文解析噚による構文解析を行うこずなく目的蚀語の各単語を予枬するために有甚な原蚀語の構造を捉えるこずが可胜であるASPECの英日翻蚳タスク\cite{NAKAZAWA16.621}の評䟡実隓においお提案のアテンション構造を甚いるこずで埓来のANMTず比范しお1.43ポむントBLEUスコアが䞊昇するこずを瀺すたたFBISコヌパスにおける䞭英翻蚳タスクの評䟡実隓においお提案手法は埓来のANMTず同等もしくはそれ以䞊の粟床を達成できるこずを瀺す
V25N04-04
䜜文䞭における誀りの存圚や䜍眮を瀺すこずができる文法誀り怜出は第二蚀語孊習者の自己孊習ず語孊教垫の自動採点支揎においお有甚である䞀般的に文法誀り怜出は兞型的な教垫あり孊習のアプロヌチによっお解決可胜な系列ラベリングのタスクずしお定匏化できる䟋えばBidirectionalLongShort-TermMemory(Bi-LSTM)を甚いお英語の文法誀り怜出の䞖界最高粟床を達成しおいる研究\cite{rei-yannakoudakis:2016:P16-1}がある圌らの手法は蚀語孊習者コヌパスがネむティブが曞いた生コヌパスず比范しおスパヌスである問題に察凊するために事前に単語分散衚珟を倧芏暡なネむティブコヌパスで孊習しおいるしかしReiずYannakoudakisの研究を含む倚くの文法誀り怜出の研究においお甚いられおいる分散衚珟孊習のアルゎリズムのほずんどはネむティブコヌパスにおける単語の文脈をモデル化するだけであり蚀語孊習者に特有の文法誀りを考慮しおいない䞀方で単語分散衚珟に蚀語孊習者に特有の文法誀りを考慮するこずはより文法誀り怜出に特化した単語分散衚珟を䜜成可胜であり有甚であるず考えられるそこで我々は文法誀り怜出における単語分散衚珟の孊習に正誀情報ず文法誀りパタヌンを考慮する3぀の手法を瀺すただし3぀目の手法は最初に提案する2぀の手法を組み合わせたものである1぀目の手法は孊習者の誀りパタヌンを甚いお単語分散衚珟を孊習する\textbf{Errorspecificwordembedding}(EWE)である具䜓的には単語列䞭のタヌゲット単語ず孊習者がタヌゲット単語に察しお誀りやすい単語を入れ替え負䟋を䜜成するこずで正しい衚珟ず孊習者の誀りやすい衚珟が区別されるように孊習する2぀目の手法は正誀情報を考慮した単語分散衚珟を孊習する\textbf{Grammaticalityspecificwordembedding}(GWE)である単語分散衚珟の孊習の際にn-gramの正誀ラベルの予枬を行うこずで正文に含たれる単語ず誀文に含たれる単語を区別するように孊習するこの研究においお正誀情報ずは呚囲の文脈に照らしおタヌゲット単語が正しいたたは間違っおいるずいうラベルずする3぀目の手法はEWEずGWEを組み合わせた\textbf{Error\&grammaticalityspecificwordembedding}(E\&GWE)であるE\&GWEは正誀情報ず誀りパタヌンの䞡方を考慮するこずが可胜である本研究における実隓では英語孊習者䜜文の文法誀り怜出タスクにおいおE\&GWEで孊習した単語分散衚珟で初期化したBi-LSTMを甚いた結果䞖界最高粟床を達成したさらに我々は倧芏暡な英語孊習者コヌパスであるLang-8\cite{mizumoto-EtAl:2011:IJCNLP-2011}を䜿った実隓も行ったその結果文法誀り怜出においおノむズを含むコヌパスからは誀りパタヌンを抜出しお孊習するこずが有効であるこずが瀺された本研究の䞻芁な貢献は以䞋の通りである\begin{itemize}\item正誀情報ず文法誀りパタヌンを考慮する提案手法で単語分散衚珟を初期化したBi-LSTMを䜿いFirstCertificateinEnglish(FCE-public)コヌパス\cite{yannakoudakis-briscoe-medlock:2011:ACL-HLT2011}においお䞖界最高粟床を達成した\itemFCE-publicずNUCLEデヌタ\cite{dahlmeier2013building}にLang-8から抜出した誀りパタヌンを远加し単語分散衚珟を孊習するこずで文法誀り怜出の粟床が倧幅に向䞊するこずを瀺した\item実隓で䜿甚したコヌドず提案手法で孊習された単語分散衚珟を公開した\footnote{https://github.com/kanekomasahiro/grammatical-error-detection}\end{itemize}本皿ではたず第2章で英語孊習者䜜文における文法誀り怜出に関する先行研究を玹介する第3章では埓来の単語分散衚珟の孊習方法に぀いお述べる次に第4章では提案手法である正誀情報ず誀りパタヌンを考慮した単語分散衚珟の孊習モデルに぀いお説明するそしお第5章ではFCE-publicずNUCLEの評䟡デヌタであるCoNLLデヌタセットを䜿い提案手法を評䟡する第6章では文法誀り怜出モデルず孊習された単語分散衚珟における分析を行い最埌に第7章でたずめる
V16N05-02
\label{sec:Intro}怜玢゚ンゞン\textit{ALLTheWeb}\footnote{http://www.alltheweb.com/}においお英語の怜玢語の玄1割が人名を含むずいう報告\footnote{http://tap.stanford.edu/PeopleSearch.pdf}があるように人名は怜玢語ずしお怜玢゚ンゞンにしばしば入力されるしかしその怜玢結果ずしおはその人名を有する同姓同名人物に぀いおのWebペヌゞを含む長いリストが返されるのみである䟋えばナヌザが怜玢゚ンゞンGoogle\footnote{http://www.google.com/}に``WilliamCohen''ずいう人名を入力するずその怜玢結果にはこの名前を有する情報科孊の教授アメリカ合衆囜の政治家倖科医歎史家などのWebペヌゞが各人物の実䜓ごずに分類されおおらず混圚しおいるこうしたWeb怜玢結果における人名の曖昧性を解消する埓来研究の倚くは凝集型クラスタリングを利甚しおいる\cite{Mann03}\cite{Pedersen05}\cite{Bekkerman-ICML05}\cite{Bollegala06}しかし䞀般に人名の怜玢結果ではその䞊䜍に少数の同姓同名だが異なる人物のペヌゞが集䞭する傟向にあるしたがっお䞊䜍に順䜍付けされたペヌゞを皮文曞ずしおクラスタリングを行えば各人物ごずに怜玢結果が集たりやすくなりより正確にクラスタリングができるず期埅される以䞋本論文ではこのような皮文曞ずなるWebペヌゞを「seedペヌゞ」ず呌ぶこずにする本研究ではこのseedペヌゞを甚いた半教垫有りクラスタリングをWeb怜玢結果における人名の曖昧性解消のために適甚するこれたでの半教垫有りクラスタリングの手法は(1)制玄に基づいた手法(2)距離に基づいた手法の二぀に分類するこずができる制玄に基づいた手法はナヌザが付䞎したラベルや制玄を利甚しより正確なクラスタリングを可胜にする䟋えばWagstaffら\cite{Wagstaff00}\cite{Wagstaff01}の半教垫有り$K$-meansアルゎリズムでは``must-link''2぀の事䟋が同じクラスタに属さなければならないず``cannot-link''2぀の事䟋が異なるクラスタに属さなければならないずいう2皮類の制玄を導入しおデヌタのクラスタリングを行なうBasuら\cite{Basu02}もたたラベルの付䞎されたデヌタから初期の皮クラスタを生成しこれらの間に制玄を導入する半教垫有り$K$-meansアルゎリズムを提案しおいるたた距離に基づいた手法では教垫付きデヌタずしお付䞎されたラベルや制玄を満たすための孊習を必芁ずする䟋えばKleinら\cite{Klein02}の研究では類䌌した2点$(x_{i},x_{j})$間には``0''類䌌しおいない2点間には$(\max_{i,j}D_{ij})+1$ず蚭定した隣接行列を䜜成しおクラスタリングを行なうたたXingら\cite{Xing03}の研究では特城空間を倉換するこずでマハラノビス距離の最適化を行うさらにBar-Hillelら\cite{Bar-Hillel03}の研究では適切な特城には倧きな重みをそうでない特城には小さな重みを䞎えるRCA(RelevantComponentAnalysis)\cite{Shental02}により特城空間を倉換する䞀方我々の提案する半教垫有りクラスタリングではseedペヌゞを含むクラスタの重心の倉動を抑える点においお新芏性がある本論文の構成は次のずおりである\ref{sec:ProposedMethod}章では我々の提案する新たな半教垫有りクラスタリングの手法に぀いお説明する\ref{sec:Experiments}章では提案手法を評䟡するための実隓結果を瀺しその結果に぀いお考察する最埌に\ref{sec:Conclusion}章では本論文のたずめず今埌の課題に぀いお述べる
V09N05-06
「もさえでも$\cdots$」などのずりたお詞による衚珟は日本語の機胜語の䞭でも特有な䞀族である蚀語孊の角床からこの皮類の品詞の意味構文の特城に぀いお~\cite{teramura91,kinsui00,okutsu86,miyajima95}などの党般的な分析があるたた日䞭䞡蚀語の察照の角床から文献~\cite{wu87,ohkouchi77,yamanaka85}のような個別のずりたお詞に関する分析もあるしかしながら日䞭機械翻蚳の角床からは栌助詞を察象ずする研究はあるが~\cite{ren91a}ずりたお詞に関する研究は芋圓たらないずりたお詞はその意味䞊ず構文䞊の倚様さのために曎には䞭囜語ずの察応関係の耇雑さのために日䞭機械翻蚳においお曖昧さを匕き起こしやすい珟圚の日䞭垂販翻蚳゜フトでは取立お衚珟に起因する誀蚳蚳語遞択語順が倚く芋られる本論文は蚀語孊の偎の文献を参考にしながらずりたお詞に関する日䞭機械翻蚳の方法に぀いお考察したものであるすなわちずりたお詞により取り立おられる郚分ず述語郚の統語的意味的な特城によっおずりたお詞の意味の曖昧さを解消する方法を瀺しさらに同じ意味的な甚法でも察応する䞭蚳語が状況により異なる可胜性があるこずを考慮し䞭囜語偎で取り立おられる郚分の統語的意味的な特城及び関係する構文特城によっお蚳語を特定するための意味解析を行ったたたずりたお詞に察応する䞭蚳語の䜍眮をその蚳語の文法䞊の䜍眮の玄束ず取り立おられる郚分の構文䞊の成分などから特定する芏則を提案したたたこれらの翻蚳芏則を手䜜業により評䟡したなお本論文ではずりたお詞ずしお文献~\cite{kinsui00}が挙げおいる「もでもすらさえたでだっおだけのみばかりしかこそなどなんかなんおなんぞくらいは」の17個のうちの「も」「さえ」「でも」の䞉぀を怜蚎の察象ずした論文の構成は次の通りである第2章ではずりたお衚珟の特城ず䞭囜語ずの察応関係を述べ第3章ではずりたお衚珟の䞭囜語ぞの翻蚳方匏ずその方匏の構成の䞻芁な内容---意味解析ず語順芏則を説明する第4章では「さえ」「も」「でも」の翻蚳の手順を䟋文を甚いお瀺す第5章では手䜜業による翻蚳の評䟡実隓ず問題点の分析に぀いお述べ第6章では論文のたずめを述べる
V21N02-09
label{intro}近幎蚀語研究においお蚀語珟象を統蚈的に捉えるためコヌパスを甚いた研究が盛んに行われおいるコヌパスを甚いた研究は語法文法文䜓に関する研究\cite{oishi2009,koiso2009}語圙に関する研究\cite{tanomura2010}時代ごずの蚀語倉化を調査する通時的な研究\cite{kondo2012}倖囜語教育ぞ適甚する研究\cite{nakajo2006}など倚岐にわたるコヌパスを甚いる研究では新しい蚀語珟象を調査するには新しいコヌパスの構築が必芁ずなる倧芏暡なコヌパスを構築する堎合人手でのアノテヌションには限界があるため自動でアノテヌションをする必芁がある既存の蚀語単䜍や品詞䜓系を利甚できる堎合は既存のコヌパスや解析噚を利甚するこずにより他分野のコヌパスに察するアノテヌション䜜業を軜枛できる\cite{kazama2004}たた察象分野のアノテヌション枈みコヌパスがある皋床必芁なものの分野適応により解析噚の統蚈モデルを察象分野に適合するように調敎するこずで他分野のコヌパスに察しおも既存のコヌパスに察するものず同皋床の性胜でアノテヌションが可胜ずなる\cite{jing2007,neubig2011}しかし研究目的によっおは適切な蚀語単䜍や品詞䜓系が異なるため既存の蚀語単䜍や品詞䜓系が利甚できないこずもある䟋えば囜立囜語研究所の語圙調査では雑誌の語圙調査には$\beta$単䜍教科曞の語圙調査にはM単䜍ずいうようにどちらも圢態玠盞圓の単䜍ではあるが調査目的に応じお蚭蚈し甚いおいるこれらの単䜍の抂略は\cite{hayashi1982,nakano1998}に基づいおいるたた蚀語珟象に応じお異なる堎合もあり日本語話し蚀葉コヌパス\cite{csj}以䞋CSJず珟代日本語曞き蚀葉均衡コヌパス\cite{bccwj}以䞋BCCWJでは異なる蚀語単䜍や品詞䜓系が定矩されおいる新しい蚀語単䜍や品詞䜓系を甚いる堎合分野適応の利甚は難しく蟞曞やコヌパス解析噚を再構築する必芁があるこれらのうち蟞曞ずコヌパスは再利甚できるこずが少なく新たに構築する必芁がある解析噚に関しおは既存のものを改良するこずで察応できるこずが倚いもののどのような改良が必芁かは明らかではない本論文では蚀語単䜍や品詞䜓系の異なるコヌパスの解析に必芁ずなる解析噚の改良点を明らかにするためのケヌススタディずしお品詞䜓系の異なるCSJずBCCWJを利甚しお長単䜍解析噚を改良するCSJずBCCWJにはいずれも短単䜍ず長単䜍ずいう2皮類の蚀語単䜍がアノテヌションされおいる本論文ではこのうち長単䜍解析特有の誀りに着目しお改善点を明らかにするそのため短単䜍情報は適切にアノテヌションされおいるものず仮定しその䞊で長単䜍情報を自動でアノテヌションした堎合に生じる誀りを軜枛する方策に぀いお述べる評䟡実隓により提案手法の有効性を瀺し提案手法の異なる品詞䜓系ぞの適甚可胜性に぀いお考察する本論文の構成は以䞋の通りであるたず\ref{csj_bccwj_diff}章で長単䜍解析噚を改良するために重芁ずなるCSJずBCCWJの圢態論情報における盞違点に぀いお述べ\ref{luw_analysis}章ではCSJに基づいた長単䜍解析手法を説明しCSJずBCCWJの圢態論情報における盞違点に基づいた長単䜍解析手法の改良点に぀いお述べる\ref{exp}章では長単䜍解析手法の改良点の劥圓性を怜蚌し改良した長単䜍解析手法を評䟡する\ref{comainu}章では\ref{luw_analysis}章で述べた長単䜍解析手法を実装した長単䜍解析システムComainuに぀いお述べ\ref{conclusion}章で本論文をたずめる
V10N02-04
\label{sec:hajime}実際に䜿甚された文䟋を集めたコヌパスはコンピュヌタによっお怜玢できる圢で準備されるこずにより自然蚀語の研究者にずっお䟿利で重芁な資料ずしお利甚䟡倀が高たっおいるコヌパスの皮類ずしおは文䟋のみを集めた生コヌパス新聞蚘事など倚数がある文䟋を単語分けしお品詞情報などを付加したタグ付きコヌパスここでは{\bf品詞タグ付きコヌパス}ず呌ぶさらに文の構文情報を付加した解析枈みコヌパス\cite{EDR2001}\cite{KyouDai1997}の䞉皮類に分類される付加情報を持぀コヌパスは特にコンピュヌタによる自然語情報凊理においお重芖されおいるしかしその䜜成には察象蚀語の知識を持぀専門家を含む䜜成者の倚倧の時間ず手間を芁し䜜成を容易にしお量を揃えるこずが䞀぀の課題である最近日本語の叀兞をCD-ROMなどに収容する「電子化」の動きが盛んであるこれらの提䟛する叀兞テキストは生コヌパスずしお利甚できるさらに単語や品詞の条件による察話怜玢機胜を含むものがあるが通垞は品詞タグ付きコヌパスずしお利甚するこずができない぀たり叀兞文の品詞タグ付きコヌパスはほずんど公開されおいない日本の叀兞の研究者が埓来䜿甚しおきた研究補助手段ずしお玢匕資料がある特にいわゆる{\bf総玢匕}は「ある文献に出おくるすべおの事項・字句ずその所圚箇所を瀺す玢匕」\cite{Nikkoku2001}であり倚数の叀兞に察しお䜜成され利甚されおいる\cite{Kobayashi2000}総玢匕の倚くは単語ずその品詞の組からそれを含む文を参照できるなど蚀語の研究に必芁な情報を含みその情報内容は品詞タグ付きコヌパスに匹敵するしかし品詞タグ付きコヌパスは単語・品詞などによる怜玢機胜\cite{Oota1997}\cite{EDR1999}\cite{Suzuki1999}の実珟が可胜なほかに単語の列品詞の列単語ず品詞の察応などを網矅的に調べお統蚈的に凊理する統蚈的確率的蚀語凊理\cite{Kita1996}に利甚するこずができるこずが重芁である総玢匕は単語ず品詞からその本文での出珟箇所を䞎えるが単語や品詞の系列に関する情報を䞎えるこずはできないそこで叀兞の総玢匕を倉換し品詞タグ付きコヌパスを䜜成する方法を実珟し実際に平安時代の歌物語䞉篇\cite{UTA1994}ず日蚘五篇\cite{NIKKI1996}に぀いお実隓した品詞タグ付きコヌパスの圢匏は,基本的には{\bfEDR電子化蟞曞}の{\bf日本語コヌパス}\cite{EDR2001}の圢匏に埓った䜿甚した総玢匕資料は本文線ず玢匕線ずから成り埌者は単語の仮名衚蚘・挢字衚蚘・品詞情報を芋出しずしおその単語の本文での出珟䜍眮の党おを行番号のリストずしお䞎えおいる玢匕語は自立語・付属語を問わず党単語である倉換凊理の条件ず考慮事項は次の通りである総玢匕の掻甚語の芋出し衚蚘は終止圢で䞎えられその品詞情報ずしお掻甚型ず掻甚圢の名称ここでは未然圢などを「掻甚圢の名称」ず呌び「掻甚圢」は掻甚語が掻甚した具䜓的な文字列を瀺すものずするが䞎えられるので倉換機胜には掻甚衚の知識を保持したしかし凊理を簡単にするため単語蟞曞や単語間の接続可胜性などの文法知識は保持しないこずずした総玢匕は単語の出珟䜍眮情報を本文の行番号で䞎えるが品詞タグ付きコヌパスでは行内の単語䜍眮にタグを付ける必芁があるそこである単語の郚分文字列が他の単語の文字列ず䞀臎するこずがありこれらが同䞀行に出珟する堎合の行内の䜍眮決めの問題が生ずるこれに察凊するため䞀皮の最長䞀臎法を甚いた総玢匕の芋出しの挢字衚蚘がたさに挢字のみの衚珟であり送り仮名等の単語を構成する仮名文字郚分を含んでいないため本文ずの照合が完党には行なえないずいう問題に察しおは照合条件を緩める䞀皮の先読み凊理法を甚いたこれらの察凊によっおも照合が完党でない郚分に぀いおは倉換途䞭に人手によるチェックず修正を行なうこずずしたこの䜜業を容易にするため照合の䞍完党の郚分を瀺す䞭間結果を出力した総玢匕情報自䜓に誀りが皆無ではなくそのための照合倱敗もあり埗るがこれも人手修正の察象であるこの人手䜜業の結果を取入れお最終的なコヌパス圢匏の出力を行なうタグ付きの日本語コヌパスの䜜成䟋にはEDR電子化蟞曞の日本語コヌパス\cite{EDR2001}や京倧コヌパス\cite{KyouDai1997}があるこれらは品詞タグの他に構文情報を含む総玢匕からの品詞タグ付きコヌパスの䜜成に぀いおは発衚を芋ない欧州では{\bfコンコヌダンス}(concordance)ず呌ばれる玢匕資料が聖曞や叀兞䜜品に察しお䜜成されおおりKWIC(KeyWordInContext)圢匏で単語の䜿甚䟋ず所圚を瀺しおいるただし単語の品詞などの文法情報は䞎えられおいない\cite{Witten1999}そのため品詞タグ付きコヌパスの倉換には甚いられないず考えられる以䞋たず\ref{sec:Conc&Corpus}節で総玢匕ず品詞タグ付きコヌパスの抂芁を蚘し\ref{sec:trans}節で実隓に甚いた総玢匕ず品詞タグ付きコヌパスの内容・圢匏ず前者から埌者ぞの倉換方法を瀺し\ref{sec:result}節で倉換実隓の結果ずその怜蚎を蚘す最埌に\ref{sec:musubi}節でたずめず課題を蚘す
V09N03-02
蟞曞ベヌスの自然蚀語凊理ツヌルは高い粟床が期埅できる反面蟞曞未登録語の問題があるため統蚈情報を利甚しお蟞曞未登録語の抜出を行なう研究が盛んに行なわれおいる蟞曞未登録語はドメむン固有の語句ず考えるこずができ察象ドメむンの統蚈情報の利甚が有効である本皿ではドメむン固有の文字列の自動抜出で問題ずなるノむズを2方向のアプロヌチで解決する手法を提案する本手法は蟞曞ベヌスのツヌルに付加的な情報を半自動的に䞎えお蟞曞未登録語の抜出を行なうこずで凊理粟床の向䞊を図るものである本皿では圢態玠解析ツヌルに぀いお実隓を行なったが本手法は凊理内容やツヌルに特化したものではなくツヌルの改倉を䌎うものではない
V18N03-02
\label{sec:intro}語矩曖昧性解消は叀兞的な自然蚀語凊理の課題の䞀぀であり先行研究の倚くは教垫あり孊習により成果を挙げおきた\cite{Marquez04,Navigli09}しかし教垫あり孊習による語矩曖昧性解消においおはデヌタスパヌスネスが倧きな問題ずなる倚矩語の語矩がその共起語より定たるずいう仮定に基づけば䞀぀の倚矩語ず共起し埗る単語の皮類が数䞇を超えるこずは珍しくなくこの数䞇皮類のパタヌンに察応するために充分な語矩ラベル付きデヌタを人手で確保し教垫あり手法を適甚するのは珟実的でない䞀方で語矩ラベルが付䞎されおいないいわゆるラベルなしのデヌタを倧量に甚意するこずはりェブの発展孊術研究甚のコヌパスの敎備などにより比范的容易であるこのような背景から蚓緎デヌタず倧量のラベルなしデヌタを䜵甚しおクラス分類粟床を向䞊させる半教垫あり孊習たたは蚓緎デヌタを必芁ずしない教垫なし孊習による効果的な語矩曖昧性解消手法の確立は重芁であるず蚀える本皿では半教垫あり手法の䞀぀であるブヌトストラッピング法を取り䞊げ埓来のブヌトストラッピング法による語矩曖昧性解消手法の欠点に察凊した手法を提案するブヌトストラッピング法による語矩曖昧性解消においおは䞻にSelf-training自己蚓緎\cite{Nigam00b}ずCo-training共蚓緎\cite{Blum98}の二぀のアプロヌチがある\cite{Navigli09}たずこれらの手法に共通する手順を述べるず次のようになる\vspace{0.5\baselineskip}\begin{center}\begin{minipage}{0.85\hsize}\underline{䞀般的ブヌトストラッピング手順}\begin{description}\item[Step1]ラベルなしデヌタ$U$から事䟋$P$個をランダムに取り出し$U'$を䜜る\item[Step2]ラベル付きデヌタ$L$を甚いお䞀぀たたは二぀の分類噚に孊習させ$U'$の事䟋を分類する\item[Step3]Step2で分類した事䟋より分類噚毎に信頌性の高いものから順に$G$個を遞び$L$に加える\item[Step4]Step1から$R$回繰り返す\end{description}\end{minipage}\end{center}\vspace{0.5\baselineskip}Self-trainingずCo-trainingの違いは前者はStep2で甚いる分類噚は䞀぀であるのに察し埌者は二぀甚いる点にあるたたCo-trainingにおいおは二぀の独立した玠性集合を蚭定し各分類噚を䞀方の玠性集合のみを甚いお䜜成するCo-trainingにおいおこのように蚭定するのはStep3においお远加する事䟋を䞀方の玠性のみから決定するこずから远加事䟋のもう䞀方の玠性を芋たずき新しい芏則の獲埗が期埅できるためであるSelf-trainingずCo-trainingの欠点はいずれも性胜に圱響するパラメヌタが倚数存圚しか぀これらのパラメヌタを最適化する手段がないこずである具䜓的にはStep1のプヌルサむズ$P$,Step3の$L$に加える事䟋の個数$G$,手順の反埩回数$R$は党おパラメヌタでありタスクに合わせた調敎を必芁ずする本皿ではラベル付きデヌタずラベルなしデヌタを同時に掻甚し぀぀もパラメヌタ蚭定をほずんど䞍芁ずする新しい手法を提案する本手法はたずヒュヌリスティックず教垫あり孊習で構築した分類噚によるラベルなしデヌタの二段階の「分類」を行うここで「分類」ずは語矩曖昧性解消を行い語矩ラベルを付䞎するこずを意味する本皿では以埌特に断りがない限り分類ずはこの語矩ラベル付䞎のこずを指す二段階分類したラベルなしデヌタの䞭で条件を満たすデヌタはオリゞナルのラベル付きデヌタに加えられるその結果パラメヌタ蚭定がほが䞍芁なブヌトストラッピング的半教垫あり手法による語矩曖昧性解消を実珟するさらに远加するラベルなしデヌタの条件を倉えるこずで耇数の分類噚を䜜成しアンサンブル孊習するこずでパラメヌタの倉化に頑健な分類噚を生成する本皿の構成は以䞋の通りである\ref{sec:work}節にお関連研究および本研究の䜍眮付けを述べる\ref{sec:method}節にお提案手法およびその原理を䞊行しお述べる\ref{sec:exp}節におSemEval-2日本語タスク\cite{Okumura10}のデヌタセットに提案手法を適甚した実隓の結果を瀺す\ref{sec:conc}節にお結論を述べる
V08N04-03
自然蚀語をコンピュヌタで凊理するためには蚀語孊的情報に基づいお構文解析や衚局的意味解析を行うだけではなくわれわれが蚀語理解に甚いおいる䞀般的な知識圓該分野の背景的知識などの必芁な知識蚘憶を敎理し自然蚀語凊理技術ずしお利甚可胜な圢にモデル化するこずが重芁になっおいる䞀般性のある自然蚀語理解のために珟実䞖界で成り立぀知識を構造化した知識ベヌスが必芁でありそのためには人間がどのように蚀葉を理解しおいるかを調べる必芁があるず考えおいる初期の知識に関する研究では人間の蚘憶モデルの぀ずしお意味的に関係のある抂念をリンクで結んだ意味ネットワヌク・モデルが提案されおいるCollinsずLoftusは階局的ネットワヌクモデル\cite{Collins1969}を改良し意味的距離の考えを取り入れ掻性拡散モデルを提案した\cite{Collins1975}意味的距離をリンクの長さで衚し抂念間の関係の匷いものは短いリンクで結んでいるこのモデルによっお文の真停刀定に関する心理実隓や兞型性理論\cite{Rosch1975}に぀いお説明した倧芏暡な知識ベヌスの䟋ずしお電子化蟞曞があげられる日本ではコンピュヌタ甚電子化蟞曞ずしおEDR電子化蟞曞が構築されおいる\cite{Edr1990}WordNetはGeorgeA.Millerが䞭心ずなっお構築した電子化シ゜ヌラスで人間の蚘憶に基づいお心理孊的芋地から構造化されおいる\cite{Miller1993}EDR電子化蟞曞やWordNetは自然蚀語凊理分野などでもよく参照されおいる連想実隓は19䞖玀末から被隓者の粟神構造の把握など臚床怜査を目的ずしお行なわれおいる被隓者に刺激語を䞎えお語を自由に連想させ連想語の基準の䜜成・分析などの研究がある50幎代から臚床蚺断甚ずしおだけでなく蚀語心理孊などの分野も芖野にいれた研究が行なわれおいる梅本は210語の刺激語に察し倧孊生1000人の被隓者に自由連想を行ない連想基準衚を䜜成しおいる\cite{Umemoto1969}遞定された刺激語は蚀語孊習蚀語心理孊の研究などに圹立぀ような基本的単語ずしたた連想を甚いた他の研究ずの比范可胜性の保持も考慮にいれおいるしかし連想基準衚を発衚しおから長い幎月が経っおおり我々が日垞的に接する基本的単語も倉化しおいる本研究では小孊生が孊習する基本語圙の䞭で名詞を刺激語ずしお連想実隓を行い人間が日垞利甚しおいる知識を連想抂念蟞曞ずしお構造化したたた刺激語ず連想語の2぀の抂念間の距離の定量化を行なった埓来の電子化蟞曞は朚構造で衚珟され抂念の぀ながりは明瀺されおいるが距離は定量化されおおらず抂念間の枝の数を合蚈するなどのような朚構造の粒床に䟝存したアドホックなものであった今埌人間の蚘憶に関する研究や自然蚀語凊理情報怜玢などに応甚する際に抂念間の距離を定量化したデヌタベヌスが有甚になっおくるず考えおいる本論ではたず連想実隓の内容連想実隓デヌタ修正の方法集蚈結果に぀いお述べる次に実隓デヌタから埗られる連想語ず連想時間連想順䜍連想頻床の3぀のパラメヌタをもずに線圢蚈画法によっお刺激語ず連想語間の抂念間の距離の蚈算匏を決定する埗られた実隓デヌタから抂念間の距離を蚈算し連想抂念蟞曞を䜜成する連想抂念蟞曞は刺激語ず連想語をノヌドずした意味ネットワヌクの構造になっおいる次に連想抂念蟞曞から䞊䜍䞋䜍階局をなしおいる意味ネットワヌクの䞀郚を抜出二次元平面で抂念を配眮しおその特城に぀いお調べたたた既存の電子化蟞曞であるEDR電子化蟞曞WordNetず本論文で提案する連想抂念蟞曞の間で抂念間の距離の比范を行ない連想抂念蟞曞で求めた距離の評䟡を行なう
V20N05-05
『珟代日本語曞き蚀葉均衡コヌパス(BCCWJ)』囜立囜語研究所2011\nocite{NINJAL2011}の完成を受けお囜立囜語研究所では日本語の歎史をたどるこずのできる「通時コヌパス」の構築が進められおいる\footnote{NINJAL通時コヌパスプロゞェクトhttp://www.historicalcorpus.jp/}\cite{è¿‘è—€2012}コヌパスの高床な掻甚のために通時コヌパスに収録されるテキストにもBCCWJず同等の圢態論情報を付䞎するこずが期埅されるしかし埓来は十分な粟床で叀文\footnote{本皿では様々な時代・文䜓・ゞャンルの歎史的な日本語資料を総称しお「叀文」ず呌ぶ}の圢態玠解析を行うこずができなかった残された歎史的資料は有限であるずはいえその量は倚く䞻芁な文孊䜜品に限っおも手䜜業で敎備できる量を倧きく超えおいるたた均質なタグ付けのためには機械凊理が必須である本研究の目的は通時コヌパス構築の基盀ずしお掻甚するこずのできるような歎史的資料の圢態玠解析を実珟するこずである通時コヌパスに収録されるテキストは時代・ゞャンルが幅広いため必芁性の高い分野から解析に着手する必芁がある明治時代の文語論説文ず平安時代の仮名文孊䜜品は残されたテキスト量が倚いうえ日本語史研究の䞊でも䟡倀が高いこずからこれらを察象に96\%以䞊の粟床での圢態玠解析を実珟するこずを目指すそしお他の時代・分野の資料の解析に掻かすために各皮条件䞋での解析粟床の比范を行い歎史的資料を日本語研究甚に十分な粟床で解析するために必芁な孊習甚コヌパスの量を確認し゚ラヌの傟向を調査する本研究の䞻芁な貢献は以䞋の通りである\begin{itemize}\item珟代語甚のUniDicをベヌスに芋出し語の远加を行っお叀文甚の蟞曞デヌタを䜜成した\item新たに叀文のコヌパスを䜜成し既公開のコヌパスずずもに孊習甚コヌパスずしおMeCabを甚いたパラメヌタ孊習を行い圢態玠解析甚のモデルを䜜成した\item同蟞曞を単語境界・品詞認定・語圙玠認定の各レベルで評䟡し語圙玠認定のF倀で0.96以䞊の実甚的な粟床を埗たたた同蟞曞に぀いお未知語が存圚する堎合の解析粟床を実隓により掚枬しその堎合でも実甚的な粟床が埗られるこずを確認した\item同蟞曞の孊習曲線を描き叀文を察象ずした圢態玠解析に必芁なコヌパス量が5〜10䞇語であるこず5,000語皋床の少量であっおも専甚の孊習甚コヌパスを䜜成するこずが有効であるこずを確認した\item高頻床゚ラヌの分析を行い特に係り結びに起因するものは珟状の解析噚で甚いおいる局所的な玠性では察凊できないものであるこずを確認した\end{itemize}
V08N01-08
最近様々な音声翻蚳が提案されおいる\cite{Bub:1997,Kurematsu:1996,Rayner:1997b,Rose:1998,Sumita:1999,Yang:1997,Vidal:1997}.これらの音声翻蚳を䜿っお察話を自然に進めるためには,原蚀語を解析しお埗られる蚀語情報の他に蚀語倖情報も䜿う必芁がある.䟋えば,察話者\footnote{本論文では,2者間で䌚話をするこずを察話ず呌び,その察話に参加する者を察話者ず呌ぶ.すなわち,察話者は話し手ず聞き手の䞡者のこずを指す.}に関する情報(瀟䌚的圹割や性別等)は,原蚀語を解析するだけでは取埗困難な情報であるが,これらの情報を䜿うこずによっお,より自然な察話が可胜ずなる.蚀語倖情報を利甚する翻蚳手法は幟぀か提案されおいる.䟋えば,文献\cite{Horiguchi:1997}では,「spokenlanguagepragmaticinformation」を䜿った翻蚳手法を,たた,文献\cite{Mima:1997a}では,「situationalinformation」を䜿った手法を提案しおいる.䞡文献ずも蚀語倖情報を利甚した手法であり,文献\cite{Mima:1997a}では机䞊評䟡もしおいるが,実際の翻蚳システムには適甚しおいない.蚀語倖情報である「pragmaticadaptation」を実際に人ず機械ずのむンタヌフェヌスぞの利甚に詊みおいる文献\cite{LuperFoy:1998}もあるが,これも音声翻蚳には適甚しおいない.これら提案の党おの蚀語倖情報を実際の音声翻蚳䞊で利甚するには課題が倚くあり,解決するのは時間がかかるず考えられる.そこで,本論文では,以䞋の理由により,䞊蚘蚀語倖情報の䞭でも特に話し手の圹割(以降,本論文では瀟䌚的圹割のこずを圹割ず蚘述する)に着目し,実際の音声翻蚳に容易に適甚可胜な手法に぀いお述べる.\begin{itemize}\item音声翻蚳においお,話し手の圹割にふさわしい衚珟で喋ったほうが察話は違和感なく進む.䟋えば,受付業務で音声翻蚳を利甚した堎合,「受付」\footnote{本論文では,察話者の圹割である「受付」をサヌビス提䟛者,すなわち,銀行の窓口,旅行䌚瀟の受付,ホテルのフロント等のこずを意味し,「客」はサヌビス享受者を意味しおいる.}が『䞁寧』に喋ったほうが「客」には自然に聞こえる.\item音声翻蚳では,そのむンタヌフェヌス(䟋えば,マむク)によっお,察話者が「受付」か吊かの情報が容易に誀りなく入手できる.\end{itemize}本論文では,倉換ルヌルず察蚳蟞曞に,話し手の圹割に応じたルヌルや蟞曞゚ントリヌを远加するこずによっお,翻蚳結果を制埡する手法を提案する.英日翻蚳においお,旅行䌚話の未蚓緎(ルヌル䜜成時に参照しおいない)23䌚話(344発声\footnote{䞀床に喋った単䜍を発声ず呌び,䞀文で完結するこずもあり,耇数の文ずなるこずもある.})を察象に実隓し,『䞁寧』衚珟にすべきかどうかずいう芳点で評䟡した.その結果,䞁寧衚珟にすべき発声に察しお,再珟率が65\%,適合率が86\%ずなった.さらに,再珟率ず適合率を䞋げた原因のうち簡単な問題を解決すれば,再珟率が86\%,適合率が96\%になるこずを机䞊で確認した.したがっお,本手法は,音声翻蚳を䜿っお自然な察話を行うためには効果的であり実珟性が高いず蚀える.以䞋,2章で『話し手の圹割』ず『䞁寧さ』に぀いおの調査,3章で本手法の詳现に぀いお説明し,4章で『話し手の圹割』が「受付」の堎合に関する実隓ずその結果に぀いお述べ,本手法が音声翻蚳においお有効であるこずを瀺す.5章で,音声翻蚳における蚀語倖情報の利甚に぀いお,たた,他の蚀語察ぞの適甚に぀いお考察し,最埌に6章でたずめる.なお,本論文は,文献\cite{Yamada:2000}をもずにさらに調査怜蚎し,たずめたものである.
V22N05-02
2000幎以降の自然蚀語凊理(NLP)の発展の䞀翌を担ったのはWorldWideWeb以降WebずするであるWebを倧芏暡テキストコヌパスず芋なしそこから知識や統蚈量を抜出するこずで圢態玠解析~\cite{Kaji:2009,sato2015mecabipadicneologd}構文解析~\cite{Kawahara:05}固有衚珟抜出~\cite{Kazama:07}述語項構造解析~\cite{Komachi:10,Sasano:10}機械翻蚳~\cite{Munteanu:06}など様々なタスクで粟床の向䞊が報告されおいるこれらはWebがNLPを高床化した事䟋ず蚀える同時に誰もが発信できるメディアずいう特性を掻かしWebならではの新しい研究分野も圢成された評刀情報抜出~\cite{Pang:2002}がその代衚䟋であるさらに近幎ではTwitterやFacebookなどの゜ヌシャルメディアが爆発的に普及したこずで自然蚀語凊理技術をWebデヌタに応甚し人間や瀟䌚をWebを通しお「知ろう」ずする詊みにも関心が集たっおいる゜ヌシャルメディアのデヌタには(1)倧芏暡(2)即時性(3)個人の経隓や䞻芳に基づく情報などこれたでの蚀語デヌタには芋られなかった特城がある䟋えば「熱が出たので病院で怜査をしおもらったらむンフル゚ンザA型だった」ずいう投皿からこの投皿時点即時性で発蚀者は「むンフル゚ンザに眹った」ずいう個人の経隓を抜出し倧芏暡な投皿の䞭からこのような情報を集玄できればむンフル゚ンザの流行状況を調べるこずができるこのようにNLPでWeb䞊の情報をセンシングするずいう研究は地震怜知~\cite{Sakaki:10}疟病サヌベむランス~\cite{Culotta:2010}を初めずしお遞挙結果予枬株䟡予枬など応甚領域が広がっおいる倧芏暡なりェブデヌタに察しお自然蚀語凊理技術を適甚し瀟䌚の動向を迅速か぀倧芏暡に把握しようずいう取り組みは察象ずするデヌタの性質に匷く䟝拠するそのためより䞀般的な他の自然蚀語凊理課題に転甚できる知芋や芁玠技術を抜出するこずが難しいそこでProjectNextNLP\footnote{https://sites.google.com/site/projectnextnlp/}ではNLPのWeb応甚タスク(WebNLP)を立ち䞊げ次のゎヌルの達成に向けお研究・議論を行った\begin{enumerate}\item゜ヌシャルメディア䞊のテキストの蓄積を自然蚀語凊理の方法論で分析し人々の行動意芋感情状況を把握しようずするずき珟状の自然蚀語凊理技術が抱えおいる問題を認識するこず\item応甚事䟋䟋えば疟患状況把握の誀り事䟋の分析から自然蚀語凊理で解くべき䞀般的な耇数の応甚事䟋にたたがっお適甚できる課題を敎理するこずある応甚事䟋の解析粟床を向䞊させるにはその応甚における個別の事䟋・蚀語珟象に察応するこずが近道かもしれないしかし本研究では耇数の応甚事䟋に適甚できる課題を芋出しその課題を新しいタスクずしお切り出すこずで゜ヌシャルメディア応甚の解析技術のモゞュヌル化を目指す\item(2)で芋出した個別の課題に察しお最先端の自然蚀語凊理技術を適甚し新しいタスクに取り組むこずで自然蚀語凊理の゜ヌシャルメディア応甚に関する基盀技術を発展させるこず\end{enumerate}本論文ではNLPによる゜ヌシャルリスニングを実甚化した事䟋の1぀であるツむヌトからむンフル゚ンザや颚邪などの疟患・症状を認識するタスク第\ref{sec:used-corpus}章を題材に珟状の自然蚀語凊理技術の問題点を怜蚎する第\ref{sec:analysis}章では既存手法の誀りを分析・䜓系化しこの結果から事実性の解析状態を保有する䞻䜓の刀定が重芁か぀䞀般的な課題ずしお切り出せるこずを説明する第\ref{sec:factuality}章では事実性解析の本タスクぞの貢献を実隓的に調査しその分析から事実性解析の課題を議論する第\ref{sec:subject}章では疟患・症状を保有する䞻䜓を同定するサブタスクに察する取り組みを玹介するさらに第\ref{sec:factandsub}章では事実性解析ず䞻䜓解析を組み合わせた結果を瀺すその埌第\ref{sec:relatedworks}章で関連研究を玹介し最埌に第\ref{sec:conclusion}章で本論文の結論を述べる
V07N04-03
近幎の電子化テキストの増倧にずもないテキスト自動芁玄技術の重芁性が高たっおいる芁玄を利甚するこずでより少ない劎力や時間でテキストの内容を把握したりそのテキストの党文を参照する必芁があるかどうかを刀定できるようになるためテキスト凊理にかかる人間の負担を軜枛させるこずができる芁玄は䞀般にその利甚目的に応じお元テキストの代わりずなるような芁玄(informativeな芁玄)ずテキストの党文を参照するかどうかの刀定等党文を参照する前の段階で利甚する芁玄(indicativeな芁玄)に分けられるこずが倚い\cite{Oku:99:a}このうちindicativeな芁玄に぀いおは近幎情報怜玢システムが広く普及したこずにより怜玢結果を提瀺する際に利甚するこずが利甚法ずしお泚目されるようになっおきおいる芁玄を利甚するこずでナヌザは怜玢結果のテキストが怜玢芁求に察しお適合しおいるかどうかをテキスト党文を芋るこずなく玠早く正確に刀定できるようになる䞀般に情報怜玢システムを利甚する際にはナヌザは自分の関心を怜玢芁求ずいう圢で衚わしおいるため提瀺される芁玄も元テキストの内容のみから䜜成されるgenericな芁玄より怜玢芁求を反映しお䜜成されるものの方が良いず考えられる本皿では我々が以前提案した語圙的連鎖に基づくパッセヌゞ抜出手法\cite{Mochizuki:99:a}が情報怜玢システムでの利甚を想定した怜玢芁求を考慮した芁玄䜜成手法ずしお利甚できるこずを瀺す語圙的連鎖\cite{Morris:91}ずは語圙的結束性\cite{Halliday:76}を持぀語の連続のこずである語圙的連鎖はテキスト䞭に耇数存圚し各連鎖の範囲ではその連鎖の抂念に関連する話題が述べられおいる\cite{okumura:94a,Barzilay:97}我々の手法ではこの語圙的連鎖の情報を利甚するこずで怜玢芁求ず匷く関連したテキスト䞭の郚分を抜出できるため情報怜玢システムでの利甚に適した芁玄が䜜成できるたた怜玢芁求ず関連する郚分を䞀たずたりのパッセヌゞずしお埗るため連続性のある芁玄が䜜成できる我々の手法によっお䜜成される芁玄の有効性を確かめるために情報怜玢タスクに基づいた芁玄の評䟡方法\cite{Miike:94,Hand:97,Jing:98,Mani:98:a,tombros:98:b,Oku:99:a}を採甚し実隓を行なう実隓では耇数の被隓者に芁玄ず怜玢芁求を提瀺し被隓者は芁玄を元に各テキストが怜玢芁求に適合するかどうかを刀定する芁玄は被隓者の適合性刀定の粟床タスクにかかった時間および刀定に迷った際に党文を参照した回数などに基づいお評䟡されるたた芁玄の読み易さに関する評䟡も合わせお行なう我々の芁玄䜜成手法ず怜玢芁求を考慮したいく぀かの埓来の芁玄䜜成手法\cite{tombros:98:b,shiomi:98:a,hasui:98:a}怜玢芁求を考慮しないいく぀かの芁玄䜜成手法および党文タむトルのみの合わせお10皮類の手法を比范する実隓を行なうたたタスクに基づく芁玄の評䟡は最近になっお採甚され始めた新しい評䟡方法であり詊行錯誀の段階にあるそのため今回の評䟡実隓の過皋で芳察されたタスクに基づく評䟡方法に関する問題点や留意すべき点に぀いおもいく぀かのポむントから分析し報告する以䞋\ref{sec:sumpas}節では我々の語圙的連鎖型パッセヌゞ抜出法に基づく芁玄䜜成に぀いお述べ\ref{sec:examination}節では実隓方法に぀いお説明し\ref{sec:kekkakousatsu}節で結果の考察をする最埌に\ref{sec:conc}節でタスクに基づく評䟡方法に関する問題点や留意すべき点に぀いお述べる
V13N03-03
自然蚀語は倚様性・曖昧性芏則性ず䟋倖性広範性・倧芏暡性語圙・文法の経時倉化などの性質を持っおいる自然蚀語解析システムはこれらの性質をアプリケヌションが芁求するレベルで旚く扱う必芁があるなかでも倚様性・曖昧性ぞの察応すなわち圢態玠構文意味文脈などの各皮レベルにおける組合せ的な数の曖昧性の䞭からいかにしお正しい解釈を認識するかがシステム構築䞊最も重芁な課題である\begin{figure}[b]\begin{center}\epsfile{file=\myfigdir/COM自然蚀語解析システムのモデル.eps,scale=0.7}\end{center}\myfiglabelskip\caption{自然蚀語解析システムのモデル}\label{fig:NLAnalysisModel}\end{figure}䞀般に自然蚀語解析システム(以䞋システムず省略する)は入力文に察しお可胜な解釈の仮説を生成し{\bf仮説生成知識}の適甚ありえない仮説を棄华したり({\bf制玄知識}の適甚)仮説に察する順䜍付けを行ったり{\bf遞奜知識}の適甚するこずで入力文に察する解析結果(文解釈ずなる構造)を求める図\ref{fig:NLAnalysisModel}がこのモデルを瀺しおいる文の解釈は仮説蚘述䜓系により芏定される仮説空間に存圚しそれぞれが実䞖界においお正解解釈◎:correct可胜解釈○:plausible䞍可胜解釈×:implausibleに分類できる仮説生成知識が可胜な仮説集合を生成する制玄知識は仮説空間内の仮説が可胜か䞍可胜かを匁別し遞奜知識は仮説空間内の仮説の順䜍付けを行う\footnote{制玄知識は可胜性れロの遞奜知識ずもいえる䜆し制玄知識の適甚は解釈の枝仮りであり蚈算機凊理の芳点からは倧きな差異がある}仮説生成・制玄知識はシステムが受理可胜な文の範囲すなわちシステムの察象文カバレッゞを芏定する仮説生成・制玄・遞奜知識は圢態玠構文意味ずいった各レベルにおいお存圚しシステムの性胜はこれらの総合ずしお決定されるず考えられる䟋えば各レベルの遞奜知識がそれぞれ異なった解釈を支持するずいう競合が生じるため粟床良く文解釈を行うにはこれらを総合的に刀断する必芁がある\cite{Hirakawa89a}このようにシステム蚭蚈においおは「生成\footnote{簡略のため「仮説生成知識」を単に「生成知識」ず衚珟する}・制玄・遞奜知識をどのように扱うか」{\bf知識適甚の課題}「倚レベルの知識をどのように融合するか」{\bf倚レベル知識の課題}ずいう぀の課題が存圚する生成・制玄知識は正文ず非文ずを匁別(あるいは正文のみを生成)するいわゆる蚀語孊の文法知識に盞圓する埓来蚀語孊からの知芋を掻甚しながら蚈算機凊理を前提ずした各皮の文法フレヌムワヌクが研究されおきおいる文法フレヌムワヌクは文の構造解釈を蚘述する解釈構造蚘述䜓系を基盀ずしお構築されるがこれらには句構造䟝存構造意味グラフ論理匏など様々ものが提案されおいる䞀方遞奜知識に぀いおは意味プリファレンスの扱い\cite{Wilks75}を始めずしお叀くから倚くの研究がなされおいるが音声認識凊理から自然蚀語凊理ぞの導入が始たった統蚈的手法が単語系列から文脈自由文法䟝存文法などぞず適甚範囲(解釈蚘述空間)を拡倧・発展させ広くシステムに利甚されるようになっおきおいる䟋えば句構造をベヌスの枠組みずしお文脈自由文法LFG\cite{Kaplan89,Riezler02}HPSG\cite{Pollard94,Tsuruoka04},CCG\cite{Steedman00,Clark03}など\footnote{解析結果ずしお䟝存構造を出力したりする堎合もあるがここでは解析のベヌスずなっおいる解釈蚘述空間で分類しおいる}たた䟝存構造をベヌスずした枠組みずしお確率䟝存文法\cite{Lee97},係り受け解析\cite{Shudo80,Ozeki94,Hirakawa01,Kudo05_j},制玄䟝存文法(以降CDGず蚘述する)\cite{Maruyama90,Wang04}LinkGrammar\cite{Sleator91,Lafferty92}など文法フレヌムワヌクず統蚈手法の融合が広範に行われおいるこのように文法フレヌムワヌクの研究は生成・制玄知識を察象ずした研究から統蚈ベヌスの遞奜知識の扱いぞず進展し統蚈的手法は語系列句構造䟝存構造ぞず適甚範囲を拡倧し融合され生成・制玄・遞奜知識党䜓の統合のベヌスが敎っおきおいる倚レベルの知識の融合ずいう芳点では基本的に単䞀の解釈蚘述空間に基づくアプロヌチず耇数の解釈蚘述空間に基づくアプロヌチがある単䞀の文脈自由文法䟝存文法などは前者の兞型であるDCG\cite{Pereira80}やBUP\cite{Matsumoto83}などは文脈自由文法をベヌスにしおいるが拡匵条件が蚘述可胜であり䟋えば意味的な制玄ずいった異レベルの知識を句構造ずいう぀の解釈蚘述空間をベヌスずしながら融合するこずができるCDGでは䟝存構造をベヌスにしお構文的な制玄を含む任意の制玄条件を単項制玄項制玄ずいう枠組みで蚘述できるようにしおいる\cite{Maruyama90}LFGはc-structure(句構造)ずf-structure(機胜構造)の皮類のレむダを有し機胜スキヌマにより機胜構造に関する制玄条件が蚘述可胜である\cite{Kaplan89}たた統蚈ベヌスのアプロヌチにおいおは句構造情報だけではなく句のヘッドやその䟝存関係情報の利甚が有効であるこずが刀明し句構造情報ず䟝存構造情報を統合刀断するモデルが利甚されおいる\cite{Carroll92,Eisner96b,Collins99,Charniak00,Bikel04}PDGは耇数の解釈蚘述空間に基づくアプロヌチを取っおおり埌に述べるように耇数の解釈蚘述空間で察応付けられた圧瞮共有デヌタ構造をベヌスに倚レベルの知識の融合を行っおいる本皿ではPDGのモデル・抂芁に぀いお述べた埌PDGで採甚しおいる句構造ず䟝存構造ずいう皮類の䞭心的共有デヌタ構造であるヘッド付き統語森(HPF:HeadedParseForest)䟝存森(DF:DependencyForest)に぀いお構築法を瀺しそれらに完党性ず健党性が成立するこずを瀺すたた䟋文解析実隓によりPDGの振る舞いや特城に぀いおも考察を加える
V17N04-04
\label{section:introduction}近幎FrameNet~\shortcite{Baker:98}やPropBank~\shortcite{Palmer:05}などの意味圹割付䞎コヌパスの登堎ず共に意味圹割付䞎に関する統蚈的なアプロヌチが数倚く研究されおきた~\shortcite{marquez2008srl}意味圹割付䞎問題は述語—項構造解析の䞀皮であり文䞭の述語ずそれらの項ずなる句を特定しそれぞれの項のための適切な意味タグ意味圹割を付䞎する問題である述語ず項の間の意味的関係を解析する技術は質問応答機械翻蚳情報抜出などの様々な自然蚀語凊理の応甚分野で重芁な課題ずなっおおり近幎の意味圹割付䞎システムの発展は倚くの研究者から泚目を受けおいる~\shortcite{narayanan-harabagiu:2004:COLING,shen-lapata:2007:EMNLP-CoNLL2007,moschitti2007esa,Surdeanu2003}\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{17-4ia5f1.eps}\end{center}\caption{PropBankずFrameNetにおける動詞{\itsell}{\itbuy}に察するフレヌム定矩の比范}\label{framenet-propbank}\end{figure}これらのコヌパスは文䞭の単語䞻に動詞が{\bfフレヌム}ず呌ばれる特定の項構造を持぀ずいう考えに基づく図~\ref{framenet-propbank}に䟋ずしおFrameNetずPropBankにおける{\itsell}ず{\itbuy}の二぀の動詞に関するフレヌム定矩を瀺す各フレヌムはそれぞれのコヌパスで特定の名前を持ちその項ずしおいく぀かの意味圹割を持぀たた意味圹割はそれぞれのフレヌムに固有の圹割ずしお定矩される䟋えばPropBankのsell.01フレヌムの圹割{\itsell.01::0}ずbuy.01フレヌムの圹割{\itbuy.01::0}は別の意味圹割でありたた䞀芋同じ蚘述(Seller)の぀いた{\itsell.01::0}ず{\itbuy.01::2}もたた別の圹割ずいうこずになるこれはFrameNetに぀いおも同様である意味圹割がフレヌムごずに独立に定矩されおいる理由は各フレヌムの意味圹割が厳密には異なる意味を垯びおいるからであるしかしこの定矩は自動意味圹割付䞎の方法論にずっおやや問題である䞀般的に意味圹割付䞎システムは教垫付き孊習の枠組みで蚭蚈されるが意味圹割をフレヌムごずに现分化しお甚意するこずはコヌパス䞭に事䟋の少ない圹割が倧量に存圚する状況を招き孊習時の疎デヌタ問題を匕き起こす実際にPropBankには4,659個のフレヌム11,500個以䞊の意味圹割が存圚しフレヌムあたりの事䟋数は平均12個ずなっおいるFrameNetでは795個のフレヌム7,124個の異なった意味圹割が存圚し圹割の玄半数が10個以䞋の事䟋しか持たないこの問題を解決するには類䌌する意味圹割を䜕らかの指暙で汎化し共通点のある圹割の事䟋を共有する手法が必芁ずなる埓来研究においおもフレヌム間で意味圹割を汎化するためのいく぀かの指暙が詊されおきた䟋えばPropBank䞊の意味圹割付䞎に関する倚くの研究では意味圹割に付加されおいる数字タグ({\itARG0-5})が汎化ラベルずしお利甚されおきたしかし{\itARG2}--{\itARG5}でたずめられる意味圹割は統語的意味的に䞀貫性がなくこれらのタグは汎化指暙ずしお適さないずいう指摘もある\shortcite{yi-loper-palmer:2007:main}そこで近幎では䞻題圹割統語構造の類䌌性などの異なる指暙を利甚した意味圹割の汎化が研究されおいる~\shortcite{gordon-swanson:2007:ACLMain,zapirain-agirre-marquez:2008:ACLMain}FrameNetでは意味圹割はフレヌム固有のものであるが同時にこれらの意味圹割の間には型付きの階局関係が定矩されおいる図\ref{fig:frame-hierarchy}にその抜粋を瀺すここでは䟋えば{\itGiving}フレヌムず{\itCommerce\_sell}フレヌムは継承関係にありたたこれらのフレヌムに含たれる圹割にはどの圹割がどの圹割の継承を受けおいるかを瀺す察応関係が定矩されおいるこの階局関係は意味圹割の汎化に利甚できるず期埅できるがこれたでの研究では肯定的な結果が埗られおいない~\shortcite{Baldewein2004}したがっおFrameNetにおける圹割の汎化も重芁な課題ずしお持ち䞊がっおいる~\shortcite{Gildea2002,Shi2005ppt,Giuglea2006}\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{17-4ia5f2.eps}\caption{FrameNetのフレヌム階局の抜粋}\label{fig:frame-hierarchy}\end{center}\end{figure}意味圹割の汎化を考える際の重芁な点は我々が意味圹割ず呌んでいるものが皮類の異なるいく぀かの性質を持ち合わせおいるずいうこずである䟋えば図~\ref{framenet-propbank}におけるFrameNetの圹割{\itCommerce\_sell::Seller}ず{\itCommerce\_buy::Seller}を考えおみたずきこれらは「販売者」ずいう同䞀語圙で説明出来るずいう点では同じ意味的性質を持ち合わせおいるが䞀方で動䜜䞻性ずいう芳点でみるず{\itCommerce\_sell::Seller}は動䜜䞻であるが{\itCommerce\_buy::Seller}は動䜜䞻性を持っおいないこのように意味圹割はその特城を単に䞀぀の芳点から纏めあげられるものではなくいく぀かの指暙によっお異なる説明がされるものであるしかしこれたでに提案されおきた汎化手法では䞀぀の識別モデルの䞭で異なる指暙を同時に甚いおこなかったたたもう䞀぀の重芁なこずはこれたでに利甚されおきたそれぞれの汎化指暙が意味圹割のどのような性質を捉えその結果ずしおどの皋床正確な圹割付䞎に結び぀いおいるかを明らかにすべきだずいうこずであるそこで本研究ではFrameNetPropBankの二぀の意味圹割付䞎コヌパスに぀いお異なる蚀語孊的芳点に基づく新たな汎化指暙を提案しそれらの汎化指暙を䞀぀のモデルの䞭に統合出来る分類モデルを提案するたた既存の汎化指暙及び新たな汎化指暙に察しお実隓に基づいた现かな分析を䞎え各汎化指暙の特城的効果を明らかにするFrameNetにおける実隓ではFrameNetが持぀フレヌムの階局関係圹割の蚘述子句の意味型さらにVerbNetの䞻題圹割を利甚した汎化手法を提案しこれらの指暙が意味圹割分類の粟床向䞊に貢献するこずを瀺すPropBankにおける実隓では埓来より汎化手法ずしお議論の䞭心にあったARGタグず䞻題圹割の効果の違いを゚ラヌ分析に基づいお正確に分析するたたより頑健な意味圹割の汎化のためにVerbNetの動詞クラス遞択制限意味述語を利甚した䞉぀の新しい汎化手法を提案しその効果に぀いお怜蚌する実隓では我々の提案する党おの汎化指暙に぀いおそれぞれが䜎頻床或いは未知フレヌムに察する頑健性を向䞊させるこずを確認したたた耇数の汎化指暙の混合モデルが意味圹割分類の粟床向䞊に貢献するこずを確認した党指暙の混合モデルはFrameNetにおいお党䜓の粟床で$19.16\%$の゚ラヌ削枛F1Macro平均で$7.42\%$の向䞊を達成しPropBankにおいお党䜓の粟床で$24.07\%$の゚ラヌ削枛未知動詞に察するテストで$26.39\%$の゚ラヌ削枛を達成した
V15N02-01
label{sec:hajime}自然蚀語凊理においおはタグ付けや文曞分類をはじめずするさたざたな分類タスクにおいお分類噚が出力するクラスに確信床すなわちクラス所属確率を付䞎するこずは有甚である䟋えば自動分類システムがより倧きなシステムの䞀郚を構成し自動分類結果が別のシステムに自動入力されるような堎合にクラス所属確率は重芁な圹割を果たすこの䟋ずしおブログ蚘事に察しおさたざたな芳点から付けられたタグ耇数をナヌザに衚瀺するシステムにおいおタグを自動的に付䞎する際にクラス所属確率が閟倀より䜎いタグに぀いおは排陀するこずが有効な堎合がある~\cite{Ohkura06}.同様に手曞き文字認識システムによる分類結果が蚀語モデルのようなドメむン知識を組み蟌んだシステムの入力である堎合もクラス所属確率が甚いられおいる~\cite{Zadrozny02}.たた自動的にタグ付けされた事䟋のうち誀分類されたものを人手により蚂正したい堎合にすべおの事䟋をチェックするのは倧きなコストがかかるがクラス所属確率が䜎いものほど䞍正解である可胜性が高いず仮定しクラス所属確率が閟倀を䞋回る事䟋のみを蚂正するこずにすれば効率的な䜜業が行えるさらに自動分類結果が人間の意思決定を支揎する堎合においおはクラス所属確率は刀断の根拠を䞎える䟋えば高橋らは瀟䌚調査においお自由回答で収集される職業デヌタを該圓する職業コヌドに自動分類し~\cite{Takahashi05a,Takahashi05c},䞊䜍5䜍たでに予枬されたクラスを候補ずしお画面に提瀺するシステムNANACOシステムを開発した~\cite{Takahashi05b}.NANACOシステムは我が囜の䞻芁な瀟䌚調査であるJGSSJapaneseGeneralSocialSurveys;日本版総合的瀟䌚調査\kern-0.5zw\footnote{\texttt{http://jgss.daishodai.ac.jp/}.JGSSプロゞェクトはシカゎ倧孊NORC(theNationalOpinionResearchCenter)におけるGSSプロゞェクトの日本版であり囜際比范分析を可胜にするために日本の瀟䌚や態床行動に関する調査項目を有する}やSSM調査SocialStratificationandSocialMobilitySurvey;瀟䌚階局ず瀟䌚移動調査\kern-0.5zw\footnote{\texttt{http://www.sal.tohoku.ac.jp/coe/ssm/index.html}.1995幎から10幎ごずに実斜されおいる「仕事ず暮らしに関する」党囜調査である}などに利甚されおいるがシステムを利甚したコヌダから提瀺された各クラスに぀いおどの皋床確からしいかを瀺すクラス所属確率を付䞎しおほしいずいう芁望が出されおいる\footnote{NANACOシステムが適甚されるたびにコヌダによるシステム評䟡を行っおいる}最埌にクラス所属確率はEMアルゎリズムにおいおも有甚である䟋えば語の曖昧性解消においおあるドメむンで蚓緎された分類噚を別のドメむンのコヌパス甚に調敎するために甚いられたEMアルゎリズムにおいおクラス所属確率は粟床の向䞊に圹立぀こずが報告されおいる~\cite{Chan06}.事䟋$x$があるクラス$c$に所属するクラス所属確率$P$は2倀分類倚倀分類のいずれにおいおも$P(x\in{c}|x)$で衚される\footnote{クラス所属確率$P$の別の定矩ずしお$P(\overrightarrow{\rmX}_{i},X_{i}\in{C_{j}}|\overrightarrow{\rmV}_{j},T_{j},S,I)$で衚される堎合もあるただし$\overrightarrow{\rmX}_{i}$は事䟋$X_{i}$を蚘述する属性のベクトル$C_{j}$はクラス$j$,$\overrightarrow{\rmV}_{j}$は確率密床関数を具䜓化するパラメヌタ集合$T_{j}$は確率密床関数の数匏$S$は蚱容される確率密床関数$\overrightarrow{\rmV}_{j}$,$T$の空間$I$は明確には衚珟されない暗黙の情報を衚す~\cite{Cheeseman96}.}このようなクラス所属確率の意味からは1぀の事䟋が耇数のクラスに所属するマルチラベル分類の可胜性があっおもよく~\cite{erosheva05},たたある事䟋の党クラスに察するクラス所属確率の掚定倀の総和が$1$である必芁もない~\cite{Canters02}\footnote{さらにCarreiras(2005)らにおいおは$n$個の分類噚のバギングにより生成された分類噚においおクラス所属確率の掚定倀ずしおそれぞれのクラスごずに各分類噚におけるクラス所属確率の掚定倀の平均をそのたた甚いおいる~\cite{Carreiras05}.}.しかしもしシングルラベル分類で党クラスに察するクラス所属確率の掚定倀を求めるこずができればその総和が$1$になるように正芏化するこずが可胜であるこのようなクラス所属確率は「正芏化されたクラス所属確率」ずよばれ~\cite{Cheeseman96},事埌確率ず考えるこずができる察象ずする分類問題をシングルラベルずしお扱う堎合本来は正芏化されたクラス所属確率を甚いる必芁があるず考えられるしかし本皿においおは事䟋が泚目するクラスに所属するか吊かずいう問題に察する関心によりそれぞれのクラスを独立に扱うため䞀郚の実隓を陀き基本的には正芏化されたクラス所属確率を甚いない実際には今回の実隓では正芏化を行わないクラス所属確率の掚定倀の総和の平均はほが1に等しくたた限定された実隓の結果ではあるが\footnote{3.2.2節および4.2.2節においお報告を行う}本皿における提案手法に関しおは正芏化を行わない堎合は正芏化された堎合ずほが同様かやや劣る結果であるため本皿における結論は正芏化されたクラス所属確率を甚いた堎合にはさらなる説埗性をも぀ず考えられる\footnote{この理由は既存の方法に関しおは正芏化を行う堎合の方が正芏化を行わない堎合より結果が悪いためであるただし䞀般化するにはさらなる実隓が必芁である}クラス所属確率の掚定は分類噚が出力するスコア分類スコアに基づいお行われる非垞に単玔には䟋えばナむヌブベむズ分類噚や決定朚では分類スコアが$[0,1]$の倀をずるために分類スコアをそのたた甚いるこずができるたたサポヌトベクタヌマシン(SVM)のように分類スコアが$[0,1]$の倀をずらない堎合でも最倧倀や最小倀を利甚しお確率倀に倉換するこずは容易である\footnote{䟋えば分類スコアが$f$の堎合$(f-min)/(max-min)$~\cite{Mizil05}たたは$(f+max)/2*max$~\cite{Zadrozny02}により$[0,1]$の倀に倉換するこずが可胜であるここで$max$,$min$はそれぞれ分類スコアの最倧倀最小倀を衚す}.しかしこのようにしお埗られた掚定倀は実際の倀から乖離するこずが倚いこの理由は䟋えばナむヌブベむズ分類噚が出力する確率倀は0たたは1に近い極端な倀をずるこずが倚いためにこの倀をそのたたクラス所属確率ずするず䞍正確になるためである\footnote{Zadroznyらによればナむヌブベむズ分類噚が出力する確率はその倧小関係を甚いた事䟋のランキングをうたく行うこずはできる}~\cite{Zadrozny02}.たた決定朚においおは少なくずもナむヌブベむズ分類噚の堎合ず同様の確率倀の偏りおよびリヌフに関連する蚓緎事䟋数が少ない堎合に分散が倧きいずいう2぀の問題\footnote{床数が少ないこずによる信頌性の䜎さが原因である}があるが刈り蟌みによっおも確率倀の改善は期埅できないためクラス所属確率の掚定倀ずしおは䜿えない~\cite{Zadrozny01b}.SVMにおいおも分類スコアずしお甚いられる分離平面からの距離が事䟋がクラスに所属する皋床に正確には比䟋しない~\cite{Zadrozny02}ために単玔な倉換では正確な倀を掚定しにくいしたがっおクラス所属確率の正確な倀を掚定する方法に぀いおの研究が必芁である.\begin{table}[b]\begin{center}\caption{ビニングによる方法においお参照される正解率の䟋}\raisebox{1zw}[0pt][0pt]{ナむヌブベむズ分類噚を利甚しビンが3個の堎合}\par\label{bining1}\input{01table01.txt}\end{center}\end{table}これたでにいく぀かの方法が提案されおいるが代衚的なものにPlattの方法~\cite{Platt99}やZadroznyらにより提案された方法~\cite{Zadrozny01a,Zadrozny01b,Zadrozny02,Zadrozny05}があるPlattの方法ではSVMにおける分離平面からの距離を分類スコアずしこの倀をシグモむド関数を利甚しお$[0,1]$区間の倀に倉換しおクラス所属確率倀の掚定倀ずする図~\ref{Platt}における実線䟋えば蚓緎事䟋により図~\ref{Platt}の実線で衚されるような倉換匏が埗られおいる堎合にある事䟋の分類スコアが1.5であればこの事䟋のクラス所属確率は0.9であるず蚈算されるしかしPlattの方法では分類噚やデヌタセットによっおはうたく掚定できない堎合があるずしお~\cite{Bennett00,Zadrozny01b},Zadroznyらは決定朚やナむヌブベむズ分類噚に察しおいく぀かの方法を提案した~\cite{Zadrozny01a,Zadrozny01b}.このうちナむヌブベむズ分類噚に適甚した「ビニングによる方法」は泚目に倀するビニングによる方法は蚓緎事䟋を分類スコアの順に゜ヌトしお等サンプルごずに「ビン」にたずめ各ビンごずに正解率を蚈算しおおいたものをクラス所属確率ずしお利甚する衚~\ref{bining1}を参照のこず衚の䞊段の数倀斜䜓は各ビンにおける分類スコアの範囲䞋段の数倀は各ビンの正解率を衚すすなわち評䟡事䟋の分類スコアから該圓するビンを参照しそのビンの正解率を評䟡事䟋のクラス所属確率の掚定倀ずする䟋えば蚓緎事䟋により衚~\ref{bining1}が䜜成されおいる堎合に未知の事䟋の分類スコアが0.6であればこの事䟋のクラス所属確率は0.46であるず掚定されるZadroznyらはビニングによる方法には最適なビンの個数を決定するのが困難であるずいう問題があるずしお次にIsotonic回垰による方法を提案した~\cite{Zadrozny02}.Isotonic回垰による方法もビニングによる方法ず同様に蚓緎事䟋を分類スコアの順に゜ヌトするこずが前提条件であるがビンずしおたずめずに事䟋ごずに確率正解の堎合1,䞍正解の堎合0を付ける点が異なる確率倀は初期倀1たたは0で開始されるが分類スコアず単調関係を保぀ようになるたで修正が繰り返され最終的に定たった倀を正解率ずする衚~\ref{Isotonic1}を参照のこず衚の䞊段の数倀斜䜓は各事䟋の分類スコア䞋段の数倀は各事䟋の正解率を衚す評䟡事䟋のクラス所属確率は評䟡事䟋の分類スコアず等しい分類スコアをも぀事䟋の正解率を参照しこの倀を掚定倀ずする䟋えば蚓緎事䟋により衚~\ref{Isotonic1}が䜜成されおいる堎合に未知の事䟋の分類スコアが0.8であればこの事䟋のクラス所属確率は0.5であるず掚定される.\begin{table}[b]\begin{center}\caption{Isotonic回垰による方法においお参照される正解率の䟋SVMを利甚し事䟋数が10の堎合}\label{Isotonic1}\input{01table02.txt}\end{center}\end{table}これたでに提案された方法\footnote{これらの方法に぀いおの詳しい解説はこの埌2節で行う}はいずれも2倀分類を想定しおいるためにクラス所属確率の掚定には掚定したいクラスの分類スコアのみを甚いるしたがっお文曞分類でしばしば甚いられる倚倀分類に察しおも分類スコアを単独に甚いお掚定する2倀分類に分解する方法が怜蚎された~\cite{Zadrozny02,Zadrozny05}.すなわち倚倀分類をいったん2倀分類の組に分解しそれぞれの組で2倀分類ずしお掚定したクラス所属確率の倀を最埌に統合調敎する倚倀分類を2倀分類に分解するにはall-pairs(one-versus-one)およびone-against-all(one-versus-rest)の2぀の方法があるがZadroznyらは分解する方法そのものに粟床の違いがないこずを実隓により瀺した䞊で実隓においおはいずれの堎合もone-against-allを甚いた各組の2倀分類における掚定倀を統合する方法ずしおはone-against-allにより分解した各組クラスの数ず等しいにおいお掚定した倀の合蚈が1になるようにそれぞれの掚定倀を正芏化する方法がよい結果を瀺したこずを報告した\footnote{Zadroznyらが掚定倀を統合する方法ずしお提案した他の方法に぀いおは2.3節で述べる}~\cite{Zadrozny02}.たたZadroznyらによる最新の統合方法はさらに単玔でone-against-allにより分解した2倀分類の各組においお掚定したクラス所属確率をそのたたそのクラスに぀いおの掚定倀ずする\footnote{ただしこの掚定は$\text{分類クラスの数}-{1}$個に察しお行い残りの1クラスに぀いおはこれらの掚定倀を合蚈したものを1から匕いた倀を掚定倀ずする}~\cite{Zadrozny05}.倚倀分類に぀いおの掚定方法に぀いおはZadroznyらの研究以倖になく䟋えばCaruanaらによるクラス所属確率の掚定方法の比范~\cite{Mizil05}においおも2倀分類を察象ずしおおり倚倀分類に察しおはZadroznyらの文献~\cite{Zadrozny02}の玹介にずどたっおいるしかし倚倀分類は2倀分類の堎合ず異なり予枬されるクラスは分類スコアの絶察的な倧きさではなく盞察的な倧きさにより決定されるためにクラス所属確率は掚定したいクラスの分類スコアだけでなく他のクラスの分類スコアにも䟝存するず考えられるしたがっお倚倀分類においおは掚定したいクラス以倖のクラスの分類スコアも甚いるこずが有効であるず思われる本皿は倚倀分類における任意のクラスに぀いおのクラス所属確率を耇数の分類スコア特に掚定したいクラスず第1䜍のクラスの分類スコアを甚いおロゞスティック回垰により高粟床に掚定する方法を提案する本皿ではたた耇数の分類スコアを甚いおクラス所属確率を掚定する別の方法ずしお「正解率衚」衚~\ref{accuracy_table1}を参照のこず衚の最巊列ず最䞊段の数倀斜䜓はそれぞれ第1䜍ず第2䜍に予枬されたクラスに察する分類スコアの範囲それ以倖の数倀は、第1䜍のクラスに぀いおの正解率を衚すを利甚する方法も提案する正解率衚を利甚する方法ずは各分類スコアのなす空間を等区間䟋えば0.5に区切っお「セル」\footnote{正解率衚は倚次元を想定するためにビンではなくセルの語を甚いるこずにする}を䜜成し各セルに぀いお正解率を蚈算した衚を甚意しお参照する方法である䟋えば「正解率衚」を利甚する方法においお蚓緎事䟋により衚~\ref{accuracy_table1}が䜜成されおいる堎合未知の事䟋においお第1䜍に予枬されたクラスの分類スコアが0.8,第2䜍に予枬されたクラスの分類スコアが$-0.6$であればこの事䟋の第1䜍のクラスに察するクラス所属確率は0.67であるず掚定されるしかしもし第2䜍に予枬されたクラスの分類スコアが$-0.2$たたは0.3であれば第1䜍のクラスに぀いおのクラス所属確率の掚定倀はそれぞれ0.53たたは0.38のようにより小さな倀になるこのように提案手法は既存の方法ず異なり掚定したいクラス所属確率に関連するず思われる別のクラス䟋えば第2䜍のクラスの分類スコアを盎接利甚するこずでより正確な掚定を行うこずが可胜になる\begin{table}[b]\begin{center}\hangcaption{耇数の分類スコアを甚いた正解率衚の䟋SVMを利甚し第1䜍ず第2䜍のクラスの分類スコアを甚いた堎合}\label{accuracy_table1}\input{01table03.txt}\end{center}\end{table}以䞋次節で関連研究に぀いお述べた埌3節ではたず第1䜍に予枬されたクラスのクラス所属確率を耇数の分類スコアを甚いお掚定する方法を提案し実隓を行う4節では3節で埗られた結論を第2䜍以䞋の任意のクラスに察しお拡匵する方法を提案し実隓を行う最埌にたずめず今埌の課題に぀いお述べる
V24N01-01
日本は2007幎に高霢化率が21.5\%ずなり「超高霢瀟䌚」になった\cite{no1}䞖界的に芋おも高霢者人口は今埌も増加するず予想されおおり認知症治療や独居高霢者の孀独死が倧きな問題ずなっおいるたた若い䞖代においおも孊校でのいじめや䌚瀟でのストレスなどにより粟神状態を厩すずいった問題が起きおいるこのような問題を防ぐ手段ずしおカりンセリングや傟聎が有効であるず蚀われおいる\cite{no2}しかし高霢者の介護職は人手䞍足でありたた家庭内においおも身近にか぀気軜に傟聎しおもらえる人がいるずは限らないこのような背景のもず本論文では音声察話ロボットのための傟聎察話システムを提案する我々は介護斜蚭や病院あるいは家庭に存圚する音声察話ロボットが傟聎機胜を有するこずにより䞊蚘の問題の解決に貢献できるず考えおいる傟聎ずは話を聎いおいるこずを䌝え盞手の気持ちになっお共感を瀺し぀぀より倚くのこずを話せるように支揎する行為であり聎き手は衚1に挙げる話し方をするこずが重芁であるずされる\cite{no3,no4,no5}たた傟聎行為の䞀぀ずしお回想法が普及しおいる回想法ずはアメリカの粟神科医Butlerによっお1963幎に提唱されたものであり\cite{no6}過去の思い出に受容的共感的に聞き入るこずで高霢者が自分自身の人生を再評䟡し心理的な安定や蚘憶力の改善をはかるための心理療法である\cite{no7}本論文はこの回想法による傟聎を行う音声察話システムの実珟を目指す\begin{table}[b]\caption{傟聎においお重芁ずされる話し方}\label{table:1}\input{01table01.txt}\end{table}音声察話システムずしお音声認識率の向䞊やスマヌトフォンの普及などを背景にAppleのSiri\cite{no8}やYahoo!の音声アシスト\cite{no9}NTTドコモのしゃべっおコンシェル\cite{no10}ずいった様々な音声アプリケヌションが登堎し䞀般のナヌザにも身近なものになっおきた単語単䜍の音声入力や䞀問䞀答型の音声察話によっお情報怜玢を行うタスク指向型察話システムに関しおはある䞀定の性胜に達したず考えられる\cite{no11}しかしながらこれらの音声察話システムは音声認識率を高く保぀ためにナヌザが話す内容や発声の仕方単語に区切るなどを制限しおいる䞀方で雑談察話のような達成すべきタスクを蚭定しない非タスク指向型察話システムも倚く提案されおおり(Tokuhisa,Inui,andMatsumoto2008;BanchsandLi2012;Higashinaka,\linebreakImamura,Meguro,Miyazaki,Kobayashi,Sugiyama,Hirano,Makino,andMatsuo2014;\linebreakHigashinaka,Funakoshi,Araki,Tsukahara,Kobayashi,andMizukami2015)\nocite{no12,no13,no14,no15}傟聎察話システムも提案されおいる傟聎察話システムの先行研究ずしおHanらの研究\cite{no16,no17}および倧竹らの研究がある\cite{no18,no19}これらの研究はいずれも察話システムによる傟聎の実珟を目的ずしおおり5W1H型の疑問文による問い返しe.g.,Usr:ずっおも矎味しかったよ⇒Sys:䜕が矎味しかったのや固有名詞に関する知識ベヌスに基づく問い返し(e.g.,Usr:ILikeMessi.⇒Sys:WhatisMessi'sPosition?)あるいは評䟡衚珟蟞曞を甚いた印象掚定法による共感応答e.g.,Usr:寒いしあたり炬燵から出たくないね⇒Sys:炬燵は暖かいよねなどの生成手法が提案されおいるHanら倧竹らの研究は傟聎察話システムの実珟を目的ずしおいる点においお我々ず同様であるしかしながらこれらの研究はテキスト入力を前提ずしおいるため音声入力による察話システムぞ適甚する際には音声認識誀りぞの察応ずいう課題が残る傟聎のような聞き圹察話システムの先行研究ずしおは目黒らの研究がある\cite{no20,no21,no22}この研究では人同士の聞き圹察話ず雑談を収集しそれぞれの察話における察話行為の頻床を比范・分析しさらに聞き圹察話の流れをナヌザ満足床に基づいお制埡する手法を提案しおいるただしこの研究の目的は人ず同様の察話制埡の実珟でありたたカりンセリングの偎面を持぀傟聎ではなく日垞䌚話においおナヌザが話しやすいシステムの実珟を目指しおいる点で我々ず異なるたた山本暪山小林らの研究\cite{no23,no24,no25,no26,no27}は察話盞手の画像や音声から䌚話ぞの関心床を掚定し関心床が䜎い堎合は話題提瀺に関心床が高い堎合は傟聎に切り替えるこずで雑談を継続させる発話間の共起性を甚いお音声の誀認識による䞍適切な応答を䜎枛する工倫も導入しおいるさらに病院のスタッフず患者間の察話から察話モデル隣接ペアを甚いた病院での実蚌実隓を行っおおりロボットずの察話の䞀定の有効性を瀺しおいるしかしながら傟聎時においお生成される応答は「単玔盞槌」「反埩盞槌」「質問」の3皮類でありナヌザ発話䞭のキヌワヌドを抜出しお生成されるためナヌザ発話䞭に感情衚珟がない堎合にe.g.,Usr:混雑しおいたよ傟聎においお重芁ずされる「共感応答」e.g.,Sys:それは残念でしたねは扱っおいない同様に戊堎の兵士らの心のケアを目的ずした傟聎察話システムSimCoachや意思決定のサポヌトをするSimSenseiずいう察話システムも構築されおいる\cite{no28,no29}SimCoachやSimSenseiはCGによるAgent察話システムで発話内容に合わせた豊かな衚情や頷きを衚珟するこずで人間ずのより自然な察話を実珟しおいる点も特城である我々は察話システムの機胜を回想法をベヌスずした傟聎に特化するこずにより音声認識や応答生成のアルゎリズムをシンプル化し察話が砎綻するこずなく継続し高霢者から若者たで満足感を感じさせるシステムの実珟を目指すYamaguchiらKawaharaらは傟聎察話システムがナヌザ発話に察しお傟聎に適した盞槌を生成する手法ずその有効性に぀いお報告しおいる\cite{no30,no34}具䜓的には人同士の傟聎時の察話で生じる盞槌を察象ずしお盞槌が持぀先行発話ずの関係を分析しそれに基づいお盞槌生成の圢態韻埋を決定する手法を怜蚎した結果ずしお先行発話の境界のタむプや構文の耇雑さに応じお盞槌を倉えるこずや先行発話の韻埋的特城ず同調するように韻埋的特城を制埡するこずの有効性を述べおいる盞槌の生成ではタむミング圢態韻埋が重芁であるが今回のシステムでは適切な内容の応答生成による察話の継続ず満足感の評䟡を目的ずしおいる本論文の貢献は音声認識誀りを考慮した䞊で傟聎時に重芁な応答の生成を可胜にする手法の提案および提案手法が実装されたシステムの有効性を応答正解率の芳点ず100人芏暡の被隓者実隓による察話継続時間ず䞻芳評䟡による満足床の芳点で評䟡した点である本論文の構成は次のようになっおいる第2章で本傟聎察話システムの抂芁を述べる第3,4,5章は本察話システムの機胜である音声認識および認識信頌床刀定郚問い返し応答生成郚共感応答生成郚に関する実装に関しお第6章で評䟡実隓ず結果に぀いお説明し第7章でたずめる
V26N01-02
孊䌚での質疑応答や電子メヌルによる問い合わせなどの堎面においお質問は広く甚いられおいるこのような質問には栞ずなる質問文以倖にも補足的な情報も含たれる補足的な情報は質問の詳现な理解を助けるためには有益であるが芁旚を玠早く把握したい状況においおは必ずしも必芁でないそこで本研究では芁旚の把握が難しい耇数文質問を入力ずしその内容を端的に衚珟する単䞀質問文を出力する“質問芁玄”課題を新たに提案するコミュニティ質問応答サむトであるYahoo!Answers\footnote{https://answers.yahoo.com/}から抜粋した質問の䟋を衚\ref{example_long_question}に瀺す{この質問のフォヌカスは}“頭髪の染料は塩玠によっお萜ちるか吊か”であるしかし質問者が氎泳をする頻床や珟圚の頭髪の色などが補足的な情報ずしお付䞎されるこのような補足的な情報は正確な回答を埗るためには必芁であるが質問内容をおおたかに玠早く把握したいずいった状況においおは必ずしも必芁でない{このような質問を衚\ref{example_long_question}に䟋瀺するような単䞀質問文に芁玄するこずにより質問の受け手の理解を助けるこずが出来る本研究では質問芁玄課題の䞀事䟋ずしおコミュニティQAサむトに投皿される質問を察象テキストずし質問ぞの回答候補者を芁玄の察象読者ず想定する}\begin{table}[b]\caption{耇数文質問ずその芁玄}\label{example_long_question}\input{02table01.tex}\end{table}テキスト芁玄課題自䜓は自然蚀語凊理分野で長く研究されおいる課題の䞀぀である既存研究は芁玄手法の芳点からは倧きく抜出型手法ず生成型手法に分けるこずができる抜出型手法は入力文曞に含たれる文や単語のうち芁玄に含める郚分を同定するこずで芁玄を出力する生成型手法は入力文曞には含たれない衚珟も甚いお芁玄を生成する䞀方で芁玄察象ずするテキストも倚様化しおいる既存研究の察象ずするテキストは埓来の新聞蚘事や科孊論文から最近では電子メヌルスレッドや䌚話ログなどに広がりそれらの特城を考慮した芁玄モデルが提案されおいる\cite{pablo2012inlg,oya2014sigdial,oya2014inlg}質問を察象ずする芁玄研究ずしおは\citeA{tamura2005}の質問応答システムの性胜向䞊を指向した研究が存圚するこの研究では質問応答システムの構成芁玠である質問タむプ同定噚ぞ入力する質問文を入力文曞から抜出する本研究では圌らの研究ずは異なりナヌザに盎接提瀺するために必芁な情報を含んだ芁玄の出力を目指すナヌザに盎接提瀺するための質問芁玄課題に぀いおは既存研究では取り組たれおおらず既存芁玄モデルを質問{テキスト}に適甚した堎合の性胜や質問が抜出型手法で芁玄可胜であるか生成型の手法が必芁であるか明らかでないそこで本研究ではコミュニティ質問応答サむトに投皿される質問{テキスト}ずそのタむトルの察以埌質問{テキスト}−タむトル察ず呌ぶを芏則を甚いおフィルタリングし質問{テキスト}ずその芁玄の察以埌質問{テキスト}−芁玄察ず呌ぶを獲埗する獲埗した質問{テキスト}−芁玄察を分析し抜出型および生成型の芳点から質問がどのような手法を甚いお芁玄可胜であるか明らかにするたた質問芁玄課題のためにルヌルに基づく手法抜出型芁玄手法生成型芁玄手法をいく぀か構築し性胜を比范するROUGE~\cite{rouge2004aclworkshop}を甚いた自動評䟡実隓および人手評䟡においお生成型手法であるコピヌ機構付き゚ンコヌダ・デコヌダモデルがより良い性胜を瀺した
V12N05-04
\label{sec:intro}機械翻蚳システムなどで利甚される察蚳蟞曞に登録すべき衚珟を察蚳コヌパスから自動的に獲埗する方法の凊理察象は固有衚珟ず非固有衚珟に分けお考えるこずができる固有衚珟ず非固有衚珟を比べた堎合固有衚珟は既存の蟞曞に登録されおいないものが比范的倚く蟞曞未登録衚珟が機械翻蚳システムなどの品質䜎䞋の倧きな原因の䞀぀になっおいるこずなどを考慮するず優先的に獲埗すべき察象であるこのようなこずから我々は英日機械翻蚳システムの察蚳蟞曞に登録すべき英語固有衚珟ずそれに察応する日本語衚珟ずの察を察蚳コヌパスから獲埗する方法の研究を行なっおいる固有衚珟ずその察蚳を獲埗するこずを目的ずした研究は単䞀蚀語内での固有衚珟の認識を目的ずした研究に比べるずあたり倚くないが文献\cite{Al-Onaizan02,Huang02,Huang03,Moore03}などに芋られるこれらの埓来研究では抜出察象の英語固有衚珟は前眮修食句のみを䌎う{\BPNP}に限定されおおり前眮詞句を䌎う名詞句や等䜍構造を持぀名詞句に぀いおの議論は行なわれおいないしかし実際には``theU.N.InternationalConferenceonPopulationandDevelopment''のように前眮詞句による埌眮修食ず等䜍構造の䞡方たたは䞀方を持぀固有衚珟も少なくないそこで本皿では前眮詞句ず等䜍構造の䞡方たたは䞀方を持぀英語の固有名詞句を抜出するこずを目指すこのような英語の固有名詞句には様々な耇雑さを持぀ものがあるができるだけ長い固有名詞句を登録するこずにするこのような方針をずるず副䜜甚が生じる恐れもあるが翻蚳品質が向䞊するこずが倚いずいうこれたでのシステム開発の経隓に基づいお最も長い名詞句を抜出察象ずする以䞋ではこのような英語の固有名詞句を単に{\CPNP}ず呌ぶ{\CPNP}を凊理察象にするず前眮修食のみを䌎う{\BPNP}を凊理察象ずしおいたずきには生じなかった課題ずしお前眮詞句の係り先や等䜍構造の範囲が誀っおいる英語固有衚珟を抜出しないようにするこずが必芁になる䟋えば次の英文(E\ref{SENT:pp_ok0})に珟れる``JapaneseEmbassyinMoscow''ずいう衚珟は意味的に適栌で䞀぀の{\CPNP}であるが英文(E\ref{SENT:pp_ng0})に珟れる``theUnitedStatesintoWorldWarII''は意味的に䞍適栌で䞀぀の{\CPNP}ではない\begin{SENT}\sentETheministryquicklyinstructedtheJapaneseEmbassyinMoscowto$\ldots$.\label{SENT:pp_ok0}\end{SENT}\begin{SENT}\sentETheattackonPearlHarborwasthetriggerthatdrewtheUnitedStatesintoWorldWarII.\label{SENT:pp_ng0}\end{SENT}埓っお英文から抜出される衚珟の意味的適栌性を刀断し適栌な衚珟に぀いおはその察蚳ず共に出力し䞍適栌な衚珟に぀いおは䜕も出力しないようにする必芁がある本皿ではこのような課題に察する䞀぀の解決策を瀺すなお本皿での意味的に䞍適栌な衚珟ずは前眮詞句の係り先や等䜍構造の範囲が誀っおいる衚珟を指す{\CPNP}は句レベルの衚珟であるため提案方法は䞀般の句アラむメント手法\cite{Meyers96,Watanabe00,Menezes01,Imamura02,Aramaki03}の䞀皮であるず捉えるこずもできるしかし䞀般の句アラむメント手法では構文解析により生成した構文朚(二次元構造)の照合によっお句レベルの衚珟ずその察蚳を獲埗するのに察しお提案方法では文献\cite{Kitamura97}などの方法ず同様に構文解析を行なわずに単語列(䞀次元構造)の照合によっお{\CPNP}ずその察蚳を獲埗する点で䞡者は異なるすなわち本皿の目的はこれたであたり扱われおこなかった耇雑な構造を持぀{\CPNP}ずその察蚳をコヌパスから抜出するずいう課題においお構文解析系に代わる手段を導入するこずによっおどの皋床の性胜が埗られるかを怜蚌するこずにある
V22N01-02
今日たでに人間による蚀語䜿甚の仕組みを解明する詊みが単語・文・発話・文曞など様々な単䜍に泚目しお行われお来た特にこれらの皮類や盞互関係䟋えば単語であれば品詞や係り受け関係文であれば文圹割や修蟞構造などにどのようなものがあるかどのように利甚されおいるかを明らかにする研究が粟力的になされお来た蚈算機が普及した珟代ではこれらを数理モデル化しお考えるこずで自動掚定を実珟する研究も広く行われおおり蚀語孊的な有甚性にずどたらず様々な工孊的応甚を可胜にしおいる䟋えばある䞀文曞内に登堎する節ずいう単䜍に泚目するず䞻な研究ずしおMann\&Thompsonによる修蟞構造理論(RhetoricalStructureTheory;RST)がある\cite{Mann1987,Mann1992}修蟞構造理論では文曞䞭の各節が栞(nucleus)ず衛星(satelite)の2皮類に分類できるずしさらに栞ず衛星の間にみられる関係を21皮類に栞ず栞の間にみられる関係倚栞関係を3皮類に分類しおいるこのような分類を甚いお節同士の関係を自動掚定する研究も叀くから行われおいる\cite{Marcu1997a,田村盎良:1998-01-10}さらに掚定した関係を別タスクに利甚する研究も盛んに行われおいる\cite{Marcu99discoursetrees,比留間正暹:1999-07-10,Marcu2000,平尟:2013,tu-zhou-zong:2013:Short}䟋えばMarcu\citeyear{Marcu99discoursetrees}・比留間ら\citeyear{比留間正暹:1999-07-10}・平尟ら\citeyear{平尟:2013}は節の皮類や節同士の関係を手がかりに重芁ず考えられる文のみを遞択するこずで自動芁玄ぞの応甚を瀺しおいるたたMarcuら\citeyear{Marcu2000}・Tuら\citeyear{tu-zhou-zong:2013:Short}は機械翻蚳においおこれらの情報を考慮するこずで性胜向䞊を実珟しおいる䞀方我々は埓来研究の䞻な察象であった䞀文曞や察話ではなくある文曞埀信文曞ずそれに呌応しお曞かれた文曞返信文曞の察を察象ずし埀信文曞䞭のある文ず返信文曞䞭のある文ずの間における文レベルでの呌応関係以䞋\textbf{文察応}ず呌ぶに泚目するこのような文曞察の䟋ずしお「電子メヌルず返信」「電子掲瀺板の投皿ず返信」「ブログコメントの投皿ず返信」「質問応答りェブサむトの質問投皿ず応答投皿」「サヌビスや商品に察するレビュヌ投皿ずサヌビス提䟛者の返答投皿」などがあり様々な文曞察が存圚するなお本論文においお文曞察は異なる曞き手によっお曞かれたものずする具䜓的に文曞察ずしお最も兞型的な䟋であるメヌル文曞ず返信文曞における実際の文察応の䟋を図\ref{fig:ex-dependency}に瀺す図䞭の文同士を結ぶ盎線が文察応を瀺しおおり䟋えば返信文「講矩を楜しんで頂けお䜕よりです。」は埀信文「本日の講矩も楜しく拝聎させお頂きたした。」を受けお曞かれた文である同様に返信文「たず、課題提出日ですが 」ず「倱瀌したした。」はいずれも埀信文「たた、課題提出日が 」を受けお曞かれた文である\begin{figure}[t]\begin{center}\includegraphics{22-1ia2f1.eps}\end{center}\caption{メヌル文曞における文察応の䟋文同士を結ぶ盎線が文察応を瀺しおいる}\label{fig:ex-dependency}\vspace{-0.5\Cvs}\end{figure}本論文では文曞レベルで埀信・返信の察応が予め分かっおいる文曞察を入力ずし以䞊に述べたような文察応を自動で掚定する課題を新たに提案し解決方法に぀いお怜蚎するこれら文曞察における文察応の自動掚定が実珟すれば様々な応甚が期埅できる点で有甚である応甚䟋に぀いお本研究の実隓では「サヌビスに察するレビュヌ投皿ずサヌビス提䟛者の返答投皿」を文曞察ずしお甚いおいるためレビュヌ文曞・返答文曞察における文察応掚定の応甚䟋を䞭心に説明する\begin{enumerate}\renewcommand{\labelenumi}{}\item\textbf{文曞察矀の情報敎理}耇数の文曞察から文察応が存圚する文察のみを抜出するこずでこれら文曞察の情報敎理が可胜になる䟋えば「このサヌビス提䟛者はたたは芁望苊情などに察しおこのように察応しおいたす」ずいった䞀芧を提瀺できるこれを曎に応甚すれば将来的にはFAQの半自動生成や芁望・苊情ぞの察応率・察応傟向の提瀺などぞ繋げられるず考えおいる\item\textbf{未察応文の怜出による返信文曞䜜成の支揎}埀信文曞ず返信文曞を入力しお自動で文察応を特定できるずいうこずは逆に考えるず埀信文曞の䞭で察応が存圚しない文が発芋できるこずでもあるこの掚定結果を利甚しナヌザが返信文曞を䜜成しおいる際に「埀信文曞䞭の察応がない文」を提瀺するこずで返信すべき事項に挏れがないかを確認できる文曞䜜成支揎システムが実珟できるこのシステムはレビュヌ文曞・返答文曞察に適甚した堎合は顧客ぞの質問・クレヌムぞの察応支揎に掻甚できる他䟋えば質問応答サむトのデヌタに適甚した堎合は応答䜜成支揎などにも利甚できる\item\textbf{定型的返信文の自動生成}(2)の考えを曎に掚し進めるず文察応を倧量に収集したデヌタを甚いるこずで将来的には定型的な返信文の自動生成が可胜になるず期埅できる倧芏暡な文察応デヌタを利甚した自動生成手法は䟋えばRitterら・長谷川らが提案しおいる\cite{Ritter2011,長谷川貎之:2013}がいずれも文察応が既知のデヌタこれらの研究の堎合はマむクロブログの投皿ず返信の存圚が前提であるしかし実際には文察応が既知のデヌタは限られおおり未知のデヌタに察しお自動生成が可胜ずなるだけの分量を人手でタグ付けするのは非垞に高いコストを芁するこれに察し本研究が完成すればレビュヌ文曞・返答文曞察をはじめずした文察応が未知のデヌタに察しおも自動で文察応を付䞎できるため先に挙げた様々な文曞においお埀信文からの定型的な返信文の自動生成システムが実珟できる定型的な返信文には挚拶などに加え同䞀の曞き手が過去に類䌌した質問や芁望に察しお繰り返し同様の返信をしおいる堎合などが含たれる\item\textbf{非定圢的返信文の返答䟋提瀺}(3)の手法の堎合自動生成できるのは定型的な文に限られる䞀方䟋えば芁望や苊情などの個別案件に察する返答文䜜成の支揎は完党な自動生成の代わりに耇数の返答䟋を提瀺するこずで実珟できるず考えおいるこれを実珟する方法ずしお珟圚返答しようずしおいる埀信文に類䌌した埀信文を文曞察のデヌタベヌスから怜玢し類䌌埀信文ず察応しおいる返信文を耇数提瀺する手法がある返信文の曞き手は返答文䟋の䞭から曞き手の方針ず合臎したものを利甚ないし参考にするこずで返信文䜜成の劎力を削枛できる\end{enumerate}䞀方で文曞察における文察応の自動掚定課題は以䞋のような特城を持぀\begin{enumerate}\renewcommand{\labelenumi}{}\item\textbf{察応する文同士は必ずしも類䌌しない}䟋えば図\ref{fig:ex-dependency}の䟋で埀信文「本日の講矩も楜しく拝聎させお頂きたした。」ず返信文「講矩を楜しんで頂けお䜕よりです。」は「講矩」ずいう単語を共有しおいるが埀信文「たた、課題提出日が 」ず返信文「倱瀌したした。」は共有する単語を䞀぀も持たないにも関わらず文察応が存圚するこのように文察応がある文同士は必ずしも類䌌の衚珟を甚いおいるずは限らないそのため単玔な文の類䌌床によらない掚定手法が必芁ずなる\item\textbf{文の出珟順序ず文察応の出珟䜍眮は必ずしも䞀臎しない}䟋えば図\ref{fig:ex-dependency}の䟋で察応が逆転しおいる文察応を瀺す盎線が亀差しおいるように返信文曞の曞き手は埀信文曞の䞊びず察応させお返信文曞を曞くずは限らないそのため文曞䞭の出珟䜍眮に䟝存しない掚定手法が必芁ずなる\end{enumerate}我々は以䞊の特城を螏たえお文察応の自動掚定を実珟するために本課題を文察応の有無を刀定する二倀分類問題ず考えるすなわち存圚しうる党おの文察応䟋えば図\ref{fig:ex-dependency}であれば$6\times6=36$通りのそれぞれに぀いお文察応が存圚するかを刀定する分類噚を䜜成する本論文では最初にQu\&Liuの察話における発話の察応関係を掚定する手法\cite{Zhonghua2012}を本課題に適甚する圌らは文皮類察象が質問応答なので「挚拶」「質問」「回答」などを掚定した埌にこの文皮類掚定結果を発話文察応掚定の玠性ずしお甚いるこずで高い性胜で文察応掚定が実珟したこずを報告しおいる本論文ではこれに倣っお文皮類の掚定結果を利甚した文察応の掚定を行うが我々の察象ずする文曞察ずは次のような点で異なっおいるため文皮類・文察応の掚定手法に倚少の倉曎を加えるすなわち圌らが察象ずする察話では察応関係が有向性を持぀が我々が察象ずする文曞察では返信文から埀信文ぞ向かう䞀方向のみであるたた察話は発話の連鎖で構成されおいるが文曞察は䞀組の埀信文曞・返信文曞の察で構成されおいる点でも異なる曎に我々は文察応の掚定性胜をより向䞊させるために圌らの手法を発展させた新たな掚定モデルを提案する圌らの手法では文察応の玠性に掚定された文皮類を利甚しおいるが文皮類掚定に誀りが含たれおいた堎合に文察応掚定結果がその誀りに圱響されおしたう問題があるそこで我々は文皮類ず文察応を同時に掚定するモデルを提案しより高い性胜で文察応の掚定が実珟できるこずを瀺す本論文の構成は次の通りであるたず2章で関連研究に぀いお抂芳する次に3章で文察応の自動掚定を行う提案手法に぀いお述べる4章では評䟡実隓に぀いお述べる5章で本論文のたずめを行う
V03N02-01
\label{haji}終助詞は日本語の䌚話文においお頻繁に甚いられるが新聞のような曞き蚀葉の文には殆んど甚いられない芁玠である日本語文を構造的に芋るず終助詞は文の終りに䜍眮しその前にある党おの郚分を埓芁玠ずしお支配しその有り方を芏定しおいるそしお䟋えば「孊生だ」「孊生だよ」「孊生だね」ずいう䞉぀の文が䌝える情報が盎芳的に党く異なるこずから分かるように文の持぀情報に䞎える終助詞の圱響は倧きいそのため䌚話文を扱う自然蚀語凊理システムの構築には終助詞の機胜の研究は䞍可欠であるそこで本皿では終助詞の機胜に぀いお考える\subsection{終助詞の「よ」「ね」「な」の甚法}たずは終助詞「よ」「ね」「な」の甚法を把握しおおく必芁がある終助詞「よ」「ね」に぀いおは\cite{kinsui93-3}で述べられおいるそれによるずたず終助詞「よ」には以䞋の二぀の甚法がある\begin{description}\item[教瀺甚法]聞き手が知らないず思われる情報を聞き手に告げ知らせる甚法\item[泚意甚法]聞き手は知っおいるずしおも目䞋の状況に関䞎的であるず気付いおいないず思われる情報に぀いお聞き手の泚意を喚起する甚法\end{description}\res{teach}の終助詞「よ」は教瀺甚法\rep{remind}のそれは泚意甚法である\enumsentence{あハンカチが萜ちたした{\dgよ}}\label{teach}\enumsentence{お前は受隓生だ{\dgよ}テレビを消しお勉匷しなさい}\label{remind}以䞊が\cite{kinsui93-3}に述べられおいる終助詞「よ」の甚法であるが挫画の䞭で甚いられおいる終助詞を含む文を集めお怜蚎した結果さらに以䞋のような聞き手を想定しない甚法があった\enumsentence{「あヌあたた攟浪だ{\dgよ}」\cite{themegami}䞀巻P.50}\label{hitori1}\enumsentence{「先茩もいい趣味しおる{\dgよ}」\cite{themegami}䞀巻P.114}\label{hitori2}本皿ではこの甚法を「{\dg独り蚀甚法}」ず呌び終助詞「よ」には「教瀺」「泚意」「独り蚀」の䞉甚法があるずする次に終助詞「ね」に぀いお\cite{kinsui93-3}には以䞋の䞉皮類の甚法が述べられおいる\begin{description}\item[確認甚法]話し手にずっお䞍確かな情報を聞き手に確かめる甚法\item[同意芁求甚法]話し手・聞き手ずもに共有されおいるず目される情報に぀いお聞き手に同意を求める甚法\item[自己確認甚法]話し手の発話が正しいかどうか自分で確かめおいるこずを衚す甚法\end{description}\rep{confirm}の終助詞「ね」は確認甚法\rep{agree}Aのそれは同意芁求甚法\rep{selfconfirm}Bのそれは自己確認甚法である\enumsentence{\label{confirm}\begin{tabular}[t]{ll}\multicolumn{2}{l}{(面接䌚堎で)}\\面接官:&鈎朚倪郎君です{\dgね}\\応募者:&はいそうです\end{tabular}}\enumsentence{\label{agree}\begin{tabular}[t]{ll}A:&今日はいい倩気です{\dgね}\\B:&ええ\end{tabular}}\enumsentence{\label{selfconfirm}\begin{tabular}[t]{ll}A:&今䜕時ですか\\B:&(腕時蚈を芋ながら)ええず3時です{\dgね}\end{tabular}}以䞊が\cite{kinsui93-3}で述べられおいる終助詞「ね」の甚法であるが本皿でもこれに埓う\rep{confirm}\rep{agree}A\rep{selfconfirm}Bの終助詞の「ね」を「な」に代えおもほが同じような文意がずれるので終助詞「な」は終助詞「ね」ず同じ䞉぀の甚法を持っおいるず考えるずころで発話には聞き手を想定する発話ず聞き手を想定しない発話があるが自己確認甚法ずしおの終助詞「ね」は䞻に聞き手を想定する発話で自己確認甚法ずしおの終助詞「な」は䞻に聞き手を想定しない発話であるさらに\res{megane}のような終助詞「よ」ず「ねな」を組み合わせた「よねよな」ずいう圢匏があるがこれらにも終助詞「ね」「な」ず同様に確認同意芁求自己確認甚法がある\enumsentence{(県鏡を探しながら)私県鏡ここに眮いた{\dgよね}{\dgよな}}\label{megane}\subsection{埓来の終助詞の機胜の研究}さお以䞊のような甚法の䞀郚を説明する蚈算蚀語孊的な終助詞の機胜の研究は過去に人称的分析によるもの\cite{kawamori91,kamio90}談話管理理論によるもの\cite{kinsui93,kinsui93-3}Dialoguecoordinationの芳点から捉えるもの\cite{katagiri93},の䞉皮類が提案されおいる以䞋にこれらを説明するずころで\cite{kawamori91}では終助詞の衚す情報を「意味」ず呌びこれに関する䞻匵を「意味論」ず呌んでいる\cite{kinsui93,kinsui93-3}ではそれぞれ「(手続き)意味」「(手続き)意味論」ず呌んでいる\cite{katagiri93}では終助詞はなにがしかの情報を衚す「機胜(function)」があるずいう蚀い方をしおいる本論文では\cite{katagiri93}ず同様に「意味」ずいう蚀葉は甚いずに終助詞の「機胜」を䞻匵するずいう圢を取るただし\cite{kawamori91},\cite{kinsui93,kinsui93-3}の䞻匵を匕甚する時は原兞に埓い「意味」「意味論」ずいう蚀葉を甚いるこずもある\begin{flushleft}{\dg人称的分析による意味論}\cite{kawamori91,kamio90}\end{flushleft}この意味論では終助詞「よ」「ね」の意味は「埓芁玠の内容に぀いお終助詞『よ』は話し手は知っおいるが聞き手は知らなそうなこずを衚し終助詞『ね』は話し手は知らないが聞き手は知っおいそうなこずを衚す」ずなるこの意味論では終助詞「よ」の䞉甚法(教瀺泚意独り蚀)のうち教瀺甚法のみ終助詞「ね」の䞉甚法(確認同意芁求自己確認)のうち確認甚法のみ説明できる終助詞「よ」ず「ね」の意味が同時に圓おはたる「埓芁玠の内容」はあり埗ないので「よね」ずいう圢匏があるこずを説明出来ないたた聞き手が終助詞の意味の䞭に存圚するため聞き手を想定しない終助詞「よ」「ね」の甚法を説明できないこの二぀の問題点(ずその原因ずなる特城)は埌で述べる\cite{katagiri93}の䞻匵する終助詞の機胜でも同様に存圚する\begin{flushleft}{\dg談話管理理論による意味論}\cite{kinsui93,kinsui93-3}\end{flushleft}この意味論では「日本語䌚話文は『呜題モダリティ』ずいう圢で分析されこの構造は『デヌタ郚デヌタ管理郚』ず読み替えるこずが出来る」ずいう前提の元に以䞋のように䞻匵しおいる終助詞はデヌタ管理郚の芁玠で圓該デヌタに察する話し手の心的デヌタベヌス内における凊理をモニタヌする機胜を持っおいるこの意味論は䞀応前述した党甚法を説明しおいるが終助詞「よ」に関しお埌に\ref{semyo}節で述べるような問題点がある終助詞「ね」「な」に関しおも「終助詞『ね』ず『な』の意味は同じ」ず䞻匵しおいおこれらの終助詞の性質の差を説明しおいない点が問題点である\begin{flushleft}{\bfDialoguecoordination}{\dgの芳点から捉えた終助詞の機胜}\cite{katagiri93}\end{flushleft}\cite{katagiri93}では以䞋のように䞻匵しおいる終助詞「よ」「ね」は話し手の聞き手に察する共有信念の圢成の提案を衚しさらに終助詞「よ」は話し手が埓芁玠の内容を既に信念ずしおアクセプトしおいるこずを終助詞「ね」は話し手が埓芁玠の内容をただ信念ずしおアクセプトしおいないこずを衚すこれらの終助詞の機胜は終助詞「よ」の䞉甚法(教瀺泚意独り蚀)のうち独り蚀甚法以倖終助詞「ね」の䞉甚法(確認同意芁求自己確認)のうち自己確認甚法以倖を説明できるこの終助詞の機胜の問題点は\cite{kawamori91,kamio90}の意味論の説明の終りで述べた通りである\subsection{本論文で提案する終助詞の機胜の抂芁}本論文では日本語䌚話文の呜題がデヌタ郚に察応しモダリティがデヌタ管理郚に察応するずいう\cite{kinsui93-3}の意味論ず同様の枠組を甚いお以䞋のように終助詞の機胜を提案するただし文のデヌタ郚の衚すデヌタを簡単に「文のデヌタ」ず呌ぶこずにする終助詞「よ」はデヌタ管理郚の構成芁玠で「文のデヌタは発話盎前に刀断したこずではなく発話時より前から蚘憶にあった」ずいう文のデヌタの由来を衚す終助詞「ね」「な」もデヌタ管理郚の構成芁玠で発話時における話し手による文のデヌタを長期的に保存するかどうかするずしたらどう保存するかを怜蚎する凊理をモニタヌするさお本皿では終助詞を含む文の発話党䜓の衚す情報ず終助詞の衚す情報を明確に区別する぀たり終助詞を含む文によっお䌝えられる情報に文のデヌタず話し手ずの関係があるがそれは終助詞で衚されるものず語甚論的制玄で衚されるものに分けるこずができるそこでどこたでが終助詞で衚されるものかを明確にするただし本皿では掻甚圢が基本圢(終止圢)たたは過去圢の語で終る平叙文を埓芁玠ずする甚法の終助詞を察象ずし名詞や動詞のテ圢に盎接付加する終助詞に぀いおは扱わない(掻甚圢の呌び方に぀いおは\cite{katsuyou}に埓っおいる)たた䞊向きむントネヌションのような特殊なむントネヌションの文も扱わないさらに終助詞「な」は蟞曞的には呜什の「な」犁止の「な」感動の「な」があるが本皿ではこれらはそれぞれ別な語ず考え感動の「な」だけ扱う以䞋本論文では\ref{bconcept}節で我々の提案する終助詞の機胜を衚珟するための認知䞻䜓の蚘憶モデルを瀺しこれを甚いお\ref{sem}節で終助詞の機胜を提案し終助詞の各甚法を説明する\ref{conclusion}節は結論である
V11N02-03
音声認識研究の察象は、読み䞊げ音声から講挔や䌚議などの話し蚀葉に移行しおいる。このような話し蚀葉は日本語では特に、文章に甚いる曞き蚀葉ず倧きく異なり可読性がよくない。そのため、曞き起こしや音声認識結果を講挔録や議事録などのアヌカむブずしお二次利甚する際には、文章ずしお適切な圢態に敎圢する必芁がある。実際に講挔録や議事録の䜜成の際には、人手によりそのような敎圢が行われおいる。これたでに、攟送ニュヌスなどを察象ずした自動芁玄の研究が行われおいる\cite{98-NL-126-10,98-NL-126-9,SP96-28,99-SLP-29-18,SP2000-116}。これらは䞻に、頻出区間や重芁語句の抜出ずいった凊理、぀たり発話された衚珟をそのたた甚いるこずによっお芁玄を䜜成しおいる。しかし、話し蚀葉衚珟が倚く含たれる堎合には、芁玄を䜜成する際にたず話し蚀葉から曞き蚀葉ぞ倉換する必芁がある。実際に人間が芁玄を䜜成する際には、このような曞き蚀葉衚珟ぞの倉換に加えお、䞍必芁な郚分の削陀や必芁な語の挿入、さらに1぀の文曞内での「ですたす」調「である」調などの文䜓の統䞀ずいった凊理も行っおいる。本研究では講挔の曞き起こしに察しおこのような敎圢を自動的に行うこずを考える。珟圚、文章を敎圢する゜フトりェアも存圚しおいるが、これらはパタヌンマッチング的に芏則ベヌスで倉換を行っおおり、蚀語的な劥圓性や前埌ずの敎合性はあたり考慮されおいない。たた、基本的に1察1の倉換を行っおいるので、倉換の候補が耇数ある堎合ぞの察凊が容易ではない。孊䌚講挔ずその予皿集ずの差分をずるこずで曞き蚀葉ず話し蚀葉の倉換芏則を自動抜出する研究が村田らにより行われおいる\cite{murata_nl2002_diff,murata_nl2001_henkei}が、倉換の際の枠組みは本質的に同じず考えられ、たた実際に倉換を行い文章を敎圢する凊理は実珟されおいない。これに察しお本研究では、芏則に基づいお1察1の倉換を行うのではなく、話し蚀葉ず曞き蚀葉を別の蚀語ずみなした䞊で統蚈的な機械翻蚳の手法を適甚し、確率モデルによりもっずもらしい衚珟に倉換し実際に文章を敎圢するこずをめざす。
V02N04-02
\label{intro}日本語マニュアル文では次のような文をしばしば芋かける\enumsentence{\label{10}長期間留守をするずきは必ず電源を切っおおきたす}この文では䞻節の䞻語が省略されおいるがその指瀺察象はこの機械の利甚者であるず読めるこの読みにはアスペクト蟞テオク(実際は「おおきたす」)が関䞎しおいるなぜなら䞻節のアスペクト蟞をテオクからテむルに倉えおみるず\enumsentence{\label{20}長期間留守をするずきは必ず電源を切っおいたす}マニュアルの文ずしおは既に少し違和感があるが少なくずも䞻節の省略された䞻語は利甚者ずは解釈しにくくなっおいるからであるもう少し別の䟋ずしお\enumsentence{\label{30}それでもうたく動かないずきは別のドラむブから立ち䞊げおみたす}では䞻節の省略されおいる䞻語はその機械の利甚者であるず読めるこのように解釈できるのは䞻節のアスペクト蟞テミルが圱響しおいる仮に「みたす」を「いたす」や「ありたす」にするずマニュアルの文ずしおはおかしな文になっおしたうこれらの䟋文で瀺したようにたず第䞀にマニュアル文においおも䞻語は頻繁に省略されおいるこず第二に省略された䞻語の指瀺察象が利甚者なのかメヌカヌなのか察象の機械やシステムなのかはテむルテアルなどのアスペクト蟞の意味のうち時間的アスペクトではないモダリティの意味に䟝存する床合が高いこずが分かる埌の節で述べるこずを少し先取りしおいうずa利甚者メヌカヌ機械などの動䜜が通垞意志的になされるかどうかずb文に蚘述されおいる動䜜が意志性を持぀かどうかのマッチングによっお省略されおいる䞻語が誰であるかが制玄されおいるずいうのが本論文の䞻な䞻匵であるこのようなモダリティの意味ずしお意志性の他に準備性詊行性などが考えられるそしお意志性などずアスペクト蟞の間に密接な関係があるこずが䞻語ずアスペクト蟞の間の䟝存性ずしお立ち珟れおくるずいう筋立おになるなお受身文たで考えるずこのような考え方はむしろ動䜜などの䞻䜓に察しお適甚されるものであるそこで以䞋では考察の察象を䞻語ではなく\cite{仁田:日本語の栌を求めお}のいう「䞻(ぬし)」ずするすなわち仁田の分類ではより広く(a)察象に倉化を䞎える䞻䜓(b)知芚認知思考などの䞻䜓(c)事象発生の起因的な匕き起こし手(d)発生物珟象(e)属性性質の持ち䞻を含むしたがっお堎合によっおはカラやデでマヌクされるこずもありうる若干耇雑になったが簡単に蚀えば胜動文の堎合は䞻語であり受身文の堎合は察応する胜動文の䞻語になるものず考えられる以䞋ではこれを{\dgäž»}ず呌ぶこずにするそしお省略されおいる堎合に{\dgäž»}になれる可胜性のあるものを考える堎合には、この考え方を基準ずしたマニュアル文の機械翻蚳などの凊理においおは省略された{\dgäž»}の指瀺察象の同定は重芁な䜜業であるしたがっおそのためには本論文で展開するような分析が重芁になる具䜓的には本論文ではマニュアル文においお省略された{\dgäž»}の指瀺察象ずアスペクト蟞の関係を分析するこずによっお䞡者の間にある語甚論的な制玄を明らかにするさおこのような制玄は省略された{\dgäž»}などの掚定に圹立ちマニュアル文からの知識抜出や機械翻蚳の基瀎になる知芋を䞎えるものであるさらに実際にマニュアル文から䟋文を集め提案する制玄を怜蚌するなお本論文で察象ずしおいるマニュアル文は機械やシステムの操䜜手順を蚘述する文で特にif-then型のルヌルや利甚者がすべきないしはしおはいけない動䜜や利甚者にできる動䜜などを衚珟するような文であるしたがっお「ひずこずで蚀っおしたえば」のような蚘述法に぀いおの蚘述はここでは扱わない.
V06N06-03
耇数の関連蚘事に察する芁玄手法に぀いお述べる近幎新聞蚘事は機械可読の圢でも提䟛され容易に怜玢するこずができるようになったその䞀方で怜玢の察象が長期に及ぶ事件などの堎合怜玢結果が膚倧ずなり党おの蚘事に目を通すためには倚倧な時間を芁するそのためこれら耇数の関連蚘事から芁玄を自動生成する手法は重芁であるそこで本研究では耇数の関連蚘事を自動芁玄するこずを目的ずする自動芁玄・抄録に関する研究は叀くから存圚する\cite{Okumura98}がそれらの倚くは単䞀の文曞を察象ずしおいる芁玄察象の文曞が耇数存圚し察象文曞間で重耇した蚘述がある堎合単䞀文曞を察象ずした芁玄を各々の文曞に適甚しただけでは重耇した内容を持぀可胜性がありこれに察凊しなければならない察象ずする新聞蚘事は特殊な衚珟䞊の構成をもっおおり\cite{Hirai84}各蚘事の芋出しを䞊べるず䞀連の蚘事の抂芁をある皋床把握するこずができるさらに詳现な情報を埗るためには蚘事の本文に目を通さなければならないずころが新聞蚘事の構成から各蚘事の第䞀段萜には蚘事の芁玄が蚘述されおいるこずが倚いこれを䞊べるず䞀連の蚘事の十分な芁玄になる可胜性があるしかし各蚘事は単独で読たれるこずを想定しお蚘述されおいるため各蚘事の第䞀段萜の矅列は重耇郚分が倚くなり冗長な印象を䞎えるため読みにくいそこで耇数の蚘事を1぀の察象ずしその䞭で重耇した郚分を特定削陀し芁玄を生成する必芁がある本論文で提案する手法は耇数関連蚘事党䜓から刀断しお重芁性が䜎い郚分を削陀するこずによっお芁玄を䜜成する重芁性が䜎い郚分を以䞋に瀺す冗長郚ず重耇郚の2぀に分けお考えるなお本論文で述べる手法が取り扱う具䜓的な冗長郚重耇郚は\ref{芁玄手法}節にお説明する\begin{description}\item[冗長郚]単䞀蚘事内で重芁でないず考えられる郚分\item[重耇郚]蚘事間で重耇した内容ずなっおいる郚分\end{description}埓来の単䞀文曞を察象ずした削陀による芁玄手法は換蚀するず冗長郚を削陀する手法であるずいえる重耇郚は耇数文曞をたずめお芁玄する堎合に考慮すべき郚分である本研究においお目暙ずする芁玄が満たすべき芁件は\begin{itemize}\itemそれぞれの単䞀蚘事においお冗長郚を含たないこず\item蚘事党䜓を通しお重耇郚を含たないこず\item芁玄を読むだけで䞀連の蚘事の抂芁を理解できるこず\itemそのために各蚘事の芁玄は時間順に䞊べられおいるこず\itemただし各蚘事の芁玄は芋出しの矅列より詳しい情報を持぀こず\end{itemize}である本研究では時間順に䞊べた各蚘事の第䞀段萜に察しお芁玄手法を適甚し蚘事党䜓の芁玄を生成するしたがっお本手法により生成される芁玄は芋出しの矅列よりも詳しいが第䞀段萜の矅列よりは短かい芁玄である以䞊により事件等の出来事に関する䞀連の流れが読みずれるず考える具䜓的な芁玄䟋ずしお付録\ref{ex_summary}を挙げるこの芁玄䟋は本論文の\ref{芁玄手法}節で説明する手法を適甚しお䜜成したこの芁玄䟋には重耇郚が倚く存圚しそれらが本芁玄手法によっお削陀された重耇郚の削陀はそれが正しく特定されおいる限り適切であるず考えるこずができるなぜならば重耇郚分が既知の情報しか持たず重芁性が䜎いこずは明らかだからであるたた実際の評䟡においおも芁玄䟋\ref{ex_summary}に぀いお本手法による削陀が䞍適切ずされた郚分はなかった冗長郚の特定は重芁性の指針を含むこずであり芁玄に察する芖点芁求する芁玄率などにより倉化するので評䟡もゆれるこずが考えられるこれは埓来の単䞀文曞に察する芁玄評䟡においおも同様に問題ずされおいるこずであるしたがっお付録\ref{ex_summary}に挙げた芁玄䟋も重耇郚の削陀に関しおは劥圓であるず蚀えるが冗長郚の削陀に぀いおはその特定が䞍十分であり削陀が䞍適切である郚分が存圚するず蚀えるしかしながら付録\ref{ex_summary}に挙げた芁玄䟋は実際のずころ蚘事の抂芁を把握するためには十分な芁玄になっおいる評䟡においおも削陀が䞍適切であるず指摘された郚分はなく冗長であるず指摘された郚分を数ヶ所含んだ芁玄である新聞蚘事怜玢時などにおいお利甚者が関連する䞀連の蚘事の芁玄を求めるこずは関連蚘事数が倚ければ倚いほど頻繁に起こるず想定できるこのずき本研究が目的ずする芁玄によっお関連蚘事矀党䜓の抂芁を知るこずができれば次の怜玢ぞの重芁な情報提䟛が可胜ずなるたた芋出しの矅列のみでは情報量ずしお䞍十分であるが第䞀段萜の矅列では文曞量が倚すぎる堎合に適切な情報を適切な文曞量で提䟛できるず考えられる換蚀すれば段階的情報芁玄提瀺の䞀郚を担うこずが可胜ずなるしたがっお本研究においお目暙ずする芁玄が満たすべき芁件ずしお重耇郚・冗長郚を含たないのみならず䞀連の蚘事を時間順に䞊べるこずが挙げられおいるこずは劥圓である冗長郚はどのような蚘事にも含たれる可胜性があるが重耇郚は蚘事の文䜓によっおは特定するこずが困難ずなる堎合がある逆に重耇郚が存圚する堎合耇数関連蚘事芁玄の芳点からそれを削陀するこずは劥圓である䞀般的に新聞蚘事の蚘述の方法から長い時間経過を䌎う䞀連の関連蚘事の堎合には重耇郚が倚く存圚するこずが予想できるそのような蚘事矀は䞀連の事件や政治的出来事に関する堎合が倚いたたこのような関連蚘事に察する芁玄の需芁は倚く本論文で瀺す重耇郚・冗長郚の削陀による芁玄は十分に実甚性があるず考える実際に芁玄䟋\ref{ex_summary}はある事件に぀いお述べられおいる䞀連の蚘事矀であるがこれは既に述べた効果を持ちおおむね本研究の目指す芁玄であるず蚀える本論文では䞊蚘の凊理がヒュヌリスティックスにより実珟可胜であるこずを瀺しそのための手法を提案するそしおこの手法を実装し評䟡実隓を通しお手法の有効性を確認する以䞋では\ref{関連研究}節にお本研究に関連する研究に぀いお觊れ\ref{芁玄手法}節では本論文で提案する芁玄手法に぀いお述べる\ref{評䟡実隓}節では\ref{芁玄手法}節で述べた手法を甚いお行った実隓ずアンケヌト評䟡に぀いお瀺すそしお\ref{議論}節で評䟡結果に぀いお議論し最埌に本論文のたずめを瀺す
V10N05-01
LR構文解析法は構文解析アルゎリズムずしお最も効率の良い手法の䞀぀であるLR構文解析法の䞭でも暪型探玢で非決定的解析を行うこずにより文脈自由蚀語の扱いを可胜にした方法は䞀般化LR法(GLR法)ず呌ばれ自然蚀語凊理および音声認識で利甚されおいるたたLR法の構文解析過皋に確率を割り圓おるこずで確率蚀語モデルを埗るこずができる確率䞀般化LR(PGLR)モデル\cite{inui1998}およびその䞀般化であるAPGLRモデル\cite{akiba2001}は構文解析結果の構文朚の曖昧性解消や音声認識の確率蚀語モデル\cite{nagai1994,imai1999,akiba2001}ずしお利甚されおいるLR構文解析法では文法が䞎えられた時点であらかじめ蚈算できる解析過皋を先に求めLR解析衚(以䞋LR衚)で衚しおおき文解析時に利甚するLR法は蚀わば空間効率を犠牲にする(LR衚を䜜成する)こずによっお解析時間の効率化を実珟する手法であるLR法を実際の問題に適甚する堎合の問題点の䞀぀は文法の芏則数増加に䌎うLR衚のサむズの増倧である蚈算機蚀語の解析\cite{aho1986}自然蚀語の解析\cite{luk2000}音声認識\cite{nagai1994}それぞれの立堎からこの問題点が指摘されおいるLR衚のサむズを抌えるひず぀の方法は解析効率を犠牲にしお空間効率をある皋床に抌える方法である本来LR法が利甚されおいた蚈算機蚀語甚の構文解析においおはLR法は決定的解析噚ずしお利甚されおきた決定的解析ずしおのLR法が扱える文法は文脈自由文法のサブセットであるLR衚はその䜜り方から幟぀かの皮類に分類されるがそれらは決定的解析で扱える蚀語に違いがある単玔LR(SimpleLR;SLR)衚は䜜り方が単玔で衚サむズを小さく抌えられるが扱える文法の範囲が狭い正準LR(CannonicalLR;CLR)衚はサむズは非垞に倧きくなるが扱える文法の範囲は最も広い䞡者のバランスを取るLR衚ずしおサむズを小さく抌え぀぀扱える文法の範囲をそこそこ広くずれるLALR(LookAheadLR)衚が提案されおいる䞀方文脈自由文法を扱う自然蚀語凊理でLR衚を利甚する堎合は非決定的解析ずしお利甚するのが普通である決定的解析で扱える蚀語の倧きさは非決定的解析での解析効率に盞圓するすなわちSLR,LALR,CLRの順に効率は良くなるがそれに䌎い衚のサむズは増倧するたた蚈算機蚀語に甚いるLR衚のサむズ圧瞮手法には2次元配列ずしおのスパヌスな衚をいかに効率よく圧瞮するかずいう芖点のものも倚いこれらは䜜成埌の衚を衚珟するデヌタ構造に工倫を行ったもので衚自䜓が運ぶ情報には違いがない自然蚀語凊理の分野でも解析衚瞮小の手法が提案されおいる田䞭らは文脈自由文法ず単語連接の制玄を切り攟しお蚘述しおおきLRテヌブル䜜成時に2぀の制玄を導入する手法(MSLR法)\cite{tanaka1995}を甚いるこずで単独の文脈自由文法を蚘述するより解析衚のサむズを小さくするこずができたず報告しおいる\cite{tanaka1997}Lukらは文法を小さな郚分に分割しおそれぞれを扱うパヌザを組み合わせるこずで解析衚のサむズを抌える方法を提案しおいる\cite{luk2000}以䞊の埓来手法をたずめるず次の3぀の手法に分類できる\begin{enumerate}\item凊理効率を犠牲にしお空間効率を皌ぐ方法\item衚のデヌタ構造を工倫しお蚘憶量を匕き䞋げる方法\item文法の蚘述方法を工倫しおより小さな衚を導出する方法\end{enumerate}本皿ではLR衚のサむズを圧瞮する䞊蚘の3分類には圓おはたらない新芏の手法を提案する提案法は埓来の手法ず異なりLR衚䜜成アルゎリズムの再怜蚎を行い解析に䞍芁な情報を捚象するこずによっお衚の圧瞮を実珟する本手法は次のような特城を持぀(1)䞊蚘の埓来の瞮小手法ずは手法の軞が異なるためどの手法ずも同時に適甚可胜である\footnote{ただしMSLR法\cite{tanaka1995}ずの同時適甚には衚䜜成に若干の修正が必芁であるMSLR法では提案法で解析に䞍芁ずする情報の䞀郚を利甚しおいるためであるMSLR法ぞの察応方法぀いおは付録.Bで述べる}(2)入力文の構文朚を埗るずいう自然蚀語凊理甚途においお提案法は解析時の効率に圱響をあたえるこずはない\footnote{蚈算機蚀語の構文解析では解析時に芏則に付随するアクション(プログラム)を実行するこずが芁求される提案法による圧瞮LR衚では適甚されるCFG芏則は解析時に動的に求たるので芏則から付随するアクションを怜玢する凊理の分オヌバヌヘッドが生じる入力文から構文朚を埗るこずを目的ずする自然蚀語凊理甚途ではこのオヌバヌヘッドは生じない}(3)埓来の衚䜜成および解析アルゎリズムぞの倉曎個所は小さくプログラムの軜埮な修正で適甚可胜である特に提案法によっお䜜成された圧瞮LR衚は既存のLR構文解析プログラムでほがそのたた利甚可胜である本皿の構成は以䞋の通りであるたず\ref{ss:base}節で提案法の基本原理を説明するたた提案法の性質を考察する続く\ref{ss:experiment}節では提案法の実装方法ず実際の文法に提案手法を適甚した実隓結果を瀺す\ref{ss:extension}節では提案手法の限界を克服するための拡匵方法に぀いお述べ実際の文法に適甚した結果を報告する\ref{ss:related}節では関連研究に぀いお述べる
V23N01-02
堎所や時間を気にするこずなく買い物可胜なオンラむンショッピングサむトは重芁なラむフラむンになり぀぀あるオンラむンショッピングサむトでは商品に関する説明はテキスト圢匏で提䟛されるためこの商品説明文から商品の属性-属性倀を抜出し構造化された商品デヌタを䜜成する属性倀抜出技術は実䞖界でのニヌズが高いここで「商品説明文から商品の属性倀を抜出する」ずは䟋えばワむンに関係した以䞋の文が入力された時(生産地フランス)(ぶどう品皮シャルドネ)(タむプ蟛口)ずいった属性ず属性倀の組を抜出するこずを指す\begin{itemize}\itemフランス産のシャルドネを配した蟛口ワむン\end{itemize}\noindentこのような商品の属性倀抜出が実珟できれば他の商品のレコメンドやファセット怜玢での利甚詳现なマヌケティング分析\footnote{商品を賌入したナヌザの属性情報ず組み合わせるこずで「30代女性にフランス産の蟛口ワむンが売れおいる」ずいった分析ができる}等が可胜になる商品の属性倀抜出タスクは埓来より倚くの研究がなされおおり少数のパタヌンにより属性倀の獲埗を詊みる手法\cite{mauge2012}事前に人手たたは自動で構築した属性倀蟞曞に基づいお属性倀抜出モデルを孊習する手法\cite{ghani2006,probst2007,putthividhya2011,bing2012,shinzato2013}トピックモデルにより属性倀を獲埗する手法\cite{wong2008}など様々な手法が提案されおいる本研究の目的は商品属性倀抜出タスクに内圚しおいる研究課題を掗い出し抜出システムを構築する䞊でどのような点を考慮すべきかたたどの郚分に泚力するべきかずいう点を明らかにするこずであるタスクに内圚する研究課題を掗い出すため属性-属性倀蟞曞に基づく単玔なシステムを実装しこのシステムが抜出した結果のFalse-positveFalse-negative事䟋の分析を行った゚ラヌ分析ずいう芳点ではShinzatoらがワむンずシャンプヌカテゎリに察しお埗られた結果から無䜜為に50件ず぀False-positive事䟋を抜出し゚ラヌの原因を調査しおいる\cite{shinzato2013}これに察し本研究では5぀の商品カテゎリから20件ず぀商品ペヌゞを遞びだしお䜜成した100件のデヌタ2,381文を察象に分析を行い分析を通しおボトムアップ的に各事䟋の分類を行っお゚ラヌのカテゎリ化を詊みたシステムの゚ラヌ分析を行いシステム固有の問題点を明らかにするこずはこれたでも行われおきたがこの芏暡のデヌタに察しお商品属性倀抜出タスクに内圚する゚ラヌのタむプを調査しカテゎリ化を行った研究は筆者らの知る限りない埌述するように今回分析察象ずしたデヌタは属性-属性倀蟞曞に基づく単玔な抜出システムの出力結果であるがこれはDistantsupervision\cite{mintz2009}に基づく情報抜出手法で行われるタグ付きコヌパス䜜成凊理ず芋なすこずができるしたがっお本研究で埗られた知芋は商品属性倀抜出タスクだけでなく䞀般のドメむンにおける情報抜出タスクにおいおも有甚であるず考えられる
V06N05-02
コンピュヌタの自然蚀語理解機胜は柔軟性を高めお向䞊しおいるが字矩通りでない文に察する理解機胜に぀いおは人間ず比范しおただ十分に備わっおいない䟋えば慣甚的でない比喩衚珟に出䌚ったずき人間はそこに甚いられおいる抂念から連想されるむメヌゞによっお意味をずらえるこずができるそこではいく぀かの共通の属性が組み合わされお比喩衚珟の意味が成り立っおいるず考えられるしたがっお属性が芋立おの察象ずなる比喩の理解をコンピュヌタによっお実珟するためには属性を衚す倚数の状態抂念の䞭から䞎えられた二぀の名詞抂念に共通の顕著な属性を自動的に発芋する技術が重芁な芁玠になるず考えられる本論文では任意に䞎えられた二぀の名詞抂念で「TはVだ」ず比喩的に衚珟するずきの共通の顕著な属性を自動的に発芋する手法に぀いお述べるここで比喩文「TはVだ」においおT(Topic)を被喩蟞V(Vehicle)を喩蟞ず呌ぶ本論文で扱う比喩はこの圢の隠喩である具䜓的には連想実隓に基づいお構成される属性の束を甚いおSD法(SemanticDifferentialMethod)の実隓を行いその結果を入力デヌタずしお甚いるニュヌラルネットワヌクの蚈算モデルによっお行う以䞋では2章で比喩理解に関する最近の研究に぀いお述べる次に3章で比喩の特城発芋の準備ずしお認知心理実隓に぀いお述べ4章で比喩の特城発芋手法に぀いお説明するそしお5章で4章で説明した手法による具䜓䟋な実行䟋を瀺しその考察を行う最埌に6章でたずめず今埌の課題に぀いお述べる
V06N02-01
音声認識技術はその発達にずもなっおその適甚分野を広げ日本語においおも新聞など䞀般の文章を認識察象ずした研究が行なわれるようになった\cite{MATSUOKA,NISIMURA4}この芁因ずしお音玠環境䟝存型HMMによる音響モデルの高粟床化に加え倚量の蚀語コヌパスが入手可胜になった結果文の出珟確率を単語{\itN}個組の生起確率から掚定する{\itN}-gramモデルが実珟できるようになったこずが挙げられる日本語をはじ\breakめずしお単語の抂念が明確ではない蚀語における音声認識を実珟する堎合どのような単䜍を認識単䜍ずしお採甚するかが倧きな問題の1぀ずなるこの問題はナヌザヌの発声単䜍に制玄を課す離散発声の認識システムの堎合に限らない連続音声の認識においおもナヌザヌが適\break時ポヌズを眮くこずを蚱容しなければならないためやはり発声単䜍を考慮しお認識単䜍を決\breakめる必芁がある埓来日本語を察象ずした自然蚀語凊理では圢態玠単䜍に分割するこずが䞀般\break的でありたたその解析ツヌルが比范的\mbox{よく敎備されおいたこずから{\itN}-gramモデル䜜成におい}おも「圢態玠」を単䜍ずしお採甚したものがほずんどである\cite{MATSUOKA,ITOHK}しかしながら音声認識ずいう立堎からあらためおその凊理単䜍に芁請される条件を考えなおしおみるず以䞋のこずが考えられる\begin{itemize}\item認識単䜍は発声単䜍ず同じかより现かい単䜍でなければならない圢態玠はその本来の定矩から蚀えば必ずこの条件を満たしおいるが実際の圢態玠解析システムにおいおは耇合名詞も぀の単䜍ずしお登録するこずが普通であるし解析䞊の郜合から連続した付属語列のような長い単䜍も採甚しおいる堎合があるためこの芁請が満たされおいるずは限らない\item長い認識単䜍を採甚する方が音響䞊の識別胜力ずいう芳点からは望たしい぀たり連続しお発声される可胜性が高い郚分に぀いおはそれ自身を認識単䜍ずしおもっおおく方がよい\item蚀語モデルを構築するためには倚量のテキストを認識単䜍に分割する必芁があり凊理の倚くが自動化できなければ実甚的ではない\end{itemize}これらは蚀い換えれば人間が発声のさいに分割する(可胜性がある)単䜍のMinimumCoverSetを求めるこずに垰着する人が感芚的にある単䜍だず刀断する\mbox{日本語トヌクンに぀いお考}察した研究は過去にも存圚する原田\cite{HARADA}は人が文節ずいう単䜍に぀いお䞀貫した抂念を持っおいるかに぀いお調査し区切られた箇所の平均䞀臎率が76\%であり付属語に぀いおは倚くの揺れがあったず報告しおいるたた暪田藀厎\cite{YOKOTA}は人が短時間に認識できる文字数ずその時間ずの関係から人の認知単䜍を求めその単䜍を解析にも甚いるこずを提案しおいるしかしながらこれらの研究はいずれも目的が異なり音声認識を考慮したものではないそこでわれわれは人が朜圚意識ずしおも぀単語単䜍を圢態玠レベルのパラメヌタでモデル化するずずもにそのモデルに基づいお文を分割{\itN}-gramモデルを䜜成する手法を提案し認識率の芳点からみお有効であるこずを瀺した\cite{NISIMURA3}本論文では䞻ずしお蚀語凊理䞊の芳点からこの単語単䜍{\itN}-gramモデルを考察し必芁な語圙数コヌパスの量ずパヌプレキシティの関係を明らかにするずくに新聞よりも「話し蚀葉」に近いず考えられるパ゜コン通信の電子䌚議宀から収集した文章を察象に加え新聞ずの違いに぀いお実隓結果を述べる
V10N04-09
日本語のテンス・アスペクトは助動詞「タ/テむル/テアル/シツツアル/シテむク/ 」などを付属させるこずによっお衚珟される䞭囜語では「了/着/\kanji{001}(過)/圚」などの助字がテンス・アスペクトの暙識ずしお甚いられるがテンス・アスペクトを明瀺的に衚瀺しない堎合も倚い蚀語孊の偎からの䞡蚀語のテンス・アスペクトに関する比范察照の先行研究においおは次のような文献がある\begin{enumerater}\renewcommand{\labelenumi}{}\renewcommand{\theenumi}{}\item\cite{Ryu1987}は䞡蚀語の動詞を完成ず未完成に分類しながら「タ」ず「了」の意味甚法を察比した\item\cite{Cho1985}は「了」ず「た」の察応関係を描きその埮劙に䌌通ったり食い違ったりする原因理由を探しおいる\item\cite{Shu1989}は「タ」ず「了」のテンス・アスペクトの性栌に぀いお論じおいる\item\cite{Oh1996}は「シテむル」圢の意味甚法を基本にしお日本語動詞の皮別に察する䞭囜語の察応方法を考察しおいる\item\cite{Ryu2000}は䞭囜語の動詞分類によっお意味甚法䞊で日本語のテンス・アスペクトず䞭囜語のアスペクト助字ずの察照関係を述べおいる\\\end{enumerater}これらの蚀語孊偎の先行研究では日䞭䞡蚀語間のテンス・アスペクト衚珟の察応の倚様性すなわち曖昧性を瀺すず同時に動詞の時間的な性栌や文法特城の角床から曖昧性を解消する方法も論じおいるしかしながらこれらの先行研究では䟋えば「回想を衚す堎合」や「動䜜が完了或いは実珟したこずを衚す堎合」などずいった衚珟での刀断基準を甚いおおりそのたた蚈算機に導入するこずは難しいすなわちこれらの刀断基準は人間には了解できおも機械にずっおは「どのような堎合が回想を衚す堎合であるのか」「どのような堎合が完了あるいは実珟したこずを衚す堎合であるのか」は分からない本論文では機械翻蚳の立堎から日本語のテンス・アスペクト助蟞である「タ/ル/テむル/テむタ」に察しお䞭囜語偎で䞭囜語のテンス・アスペクト甚助字である「了/着/\kanji{001}(過)/圚」を付属させるか吊かに぀いおのアルゎリズムを考案したその際\maru{4}では日本語述語の時間的性栌を分析しお䞭囜語ぞの察応を論じおいるが我々は日䞭機械翻蚳においおは察応する䞭囜語の述語はすでに埗られおいるず考えおよいから䞭囜語の述語の時間的性栌も同時に刀断の材料ずしおアルゎリズムに組み蟌んだそのほか䞡蚀語における述語のいく぀かの文法特城や共起情報も甚いた以䞋第2章で䞡蚀語におけるテンス・アスペクト衚珟の意味甚法およびその間の察応関係に぀いおたずめ第3章で「タ/ル/テむル/テむタ」ず䞭囜語アスペクト助字の察応関係を定めるアルゎリズムに぀いお述べたさらに第4章で䜜成した翻蚳アルゎリズムの評䟡を手䜜業で行った結果を説明し誀った箇所に぀いお分析も行った評䟡の結果は玄8割の正解率であった
V15N01-03
日本語文のムヌドに぀いおいく぀かの䜓系が提瀺されおいる(益岡田窪1999仁田1999加藀犏地1989)\footnote{益岡ら(益岡田窪1999)および加藀ら(加藀犏地1989)はムヌドずいう甚語を甚いおいるのに察しお仁田(仁田1999)はモダリティずいう甚語を甚いおいる圌らによるムヌドあるいはモダリティの抂念芏定は衚面的には異なるが本質的には同様であるず考えおよい}益岡ら(益岡田窪1999)は述語の掻甚圢助動詞終助詞などの様々な文末の圢匏を察象にしお「確蚀」「呜什」「犁止」「蚱可」「䟝頌」などからなるムヌド䜓系を提瀺しおいる仁田(仁田1999)は述語を有するいわゆる述語文を䞭心に日本語のモダリティを提瀺しおいる仁田の研究成果は益岡らによっお参考にされおおり仁田が提瀺しおいるモダリティのほずんどは益岡らのムヌド䜓系に取り蟌たれおいる加藀ら(加藀犏地1989)は助動詞的衚珟助動詞およびそれに準じる衚珟に限定しお各衚珟が衚出するムヌドを提瀺しおいる提瀺されおいるムヌドには益岡らのムヌド䜓系に属するものもあるが「ふさわしさ」「継続」など属さないものもある既知のムヌド䜓系がどのような方法によっお構成されたかは明確に瀺されおはいないたたどのようなテキスト矀を分析察象にしおムヌド䜓系を構成したかが明確ではないおそらく倚皮倚様な文を分析察象にしたずは考えられるが倚皮倚様な日本語りェブペヌゞに含たれるような文を察象にしおムヌド䜓系を構成しおいるずは思われないそのため情報怜玢評刀分析(也奥村2006)機械翻蚳などりェブペヌゞを察象にした蚀語情報凊理がたすたす重芁になっおいくなか既知のムヌド䜓系は網矅性ずいう点で䞍十分である可胜性が高い本論文では倚皮倚様な日本語りェブペヌゞに含たれる文を分析しお暙準的な既知のムヌドずずもに新しいムヌドを収集するために甚いた系統的方法に぀いお詳述し新しいムヌドの収集結果を瀺すたた収集したムヌドずその他の既知ムヌドずの比范を行い収集できなかったムヌドは䜕か新しく収集したムヌドのうちすでに提瀺されおいるものは䜕かを明らかにするそしおより網矅性のあるムヌド䜓系の構成に぀いおひず぀の案を䞎えるここでムヌドの収集にあたっお本論文で甚いる重芁な甚語に぀いお説明を䞎えおおく文末ずいう甚語は文終了衚瀺蚘号句点などの盎前の単語が珟れる䜍眮を意味する文末語ずいう甚語は文末に珟れる単語を意味するPOSずいう甚語は単語の品詞を意味する䟋えば「我が家ぞ\ul{ようこそ}。」ずいう文においお文終了衚瀺蚘号は「。」である文末は䞋線郚の䜍眮であり文末語は「ようこそ」でありそのPOSは感動詞であるたたムヌドの抂念芏定ずしおは益岡ら(益岡田窪1999)のものを採甚する圌らによれば「話し手が文をコミュニケヌションの道具ずしお䜿う堎合ある特定の事態の衚珟だけではなくその事態や盞手に察する話し手の様々な刀断・態床が同時に衚珟される」この堎合事態や盞手に察する話し手の刀断・態床がムヌドであるただし本論文ではりェブペヌゞに蚘述された文を察象にするこずから文の曞き手も話し手ず芋なすこずずする䟋えば「毎日研究宀に来い」ずいう文は盞手に察しお呜什する態床を衚珟しおおり「呜什」ずいうムヌドを衚出しおいるたた「劻にはい぀たでも綺麗でいお欲しい」ずいう文は「劻がい぀たでも綺麗である」ずいう事態の実珟を望む態床を衚珟しおおり「願望」ずいうムヌドを衚出しおいる以䞋2節では日本語りェブペヌゞからムヌドを収集する際の基本的方針に぀いお述べる3節ではムヌドを収集する具䜓的方法を䞎える4節ではムヌド収集においお分析察象ずした文末語の網矅性に぀いお議論する5節ではムヌドの収集結果を瀺す6節では収集したムヌドず既知ムヌドずの比范を行う7節ではより網矅性のあるムヌド䜓系の構成に぀いお䞀案を瀺す8節では本論文のたずめず今埌の課題に぀いお述べる
V10N04-08
\thispagestyle{empty}䜕かを調べたいずき䞀番よい方法はよく知っおいる人(その分野の専門家)に盎接聞くこずである倚くの堎合自分の調べたいこずずその答えの間には具䜓性のズレ衚珟のズレ背景の認識の䞍足などがあるが専門家は質問者ずの察話を通しおそのようなギャップをうめおくれるのである珟圚WWWなどに倧芏暡な電子化テキスト集合が存圚するようになり朜圚的にはどのような質問に察しおもどこかに答えがあるずいう状況が生たれ぀぀あるしかし今のずころWWWを調べおも専門家に聞くような䟿利さはないその最倧の原因は䞊蚘のようなギャップを埋めおくれる察話的な胜力が蚈算機にないためである䟋えばナヌザがWWWのサヌチ゚ンゞンに挠然ずした怜玢語を入力するず倚くのテキストがヒットしおしたいナヌザは倚倧な劎力を費しお適切なテキストを探さなければならないこのような問題はドメむンを限定しナヌザが比范的明確な目的を持っお怜玢を行う堎合でも同様である我々は予備調査ずしおマむクロ゜フトが提䟛しおいる自然蚀語テキスト怜玢システム「話し蚀葉怜玢」\footnote{\tthttp://www.microsoft.com/japan/enable/nlsearch/}の怜玢ログを分析したその結果党䜓の玄3割の質問はその意図が䞍明確であるこずがわかったこのような曖昧な質問に察しおは倚くのテキストがマッチしおしたうのでナヌザが怜玢結果に満足しおいるずはいいがたいこの問題を解決するためには「曖昧な質問ぞの聞き返し」を行うこずが必芁ずなるすでに実珟されおいる情報怜玢システムには倧きく分けおテキスト怜玢システムず質問応答システムの2぀のタむプがある前者は質問キヌワヌドに察しお適合するテキスト(のリスト)を返し埌者は質問文に察しおその答えを盎接返すしかし曖昧な質問を行ったナヌザを具䜓的なテキストたたは答えに導く必芁性は䞡者に共通する以䞋では「曖昧な質問ぞの聞き返し」に焊点をあおお過去の研究を俯瞰する(衚\ref{tab:情報怜玢の皮々のタむプ})テキスト怜玢システムにおいお質問ずテキストの具䜓性のギャップを埋めるために聞き返しを行う方法ずしおは以䞋の手法が提案されおきた\begin{table}\caption{情報怜玢の皮々のタむプ}\label{tab:情報怜玢の皮々のタむプ}\begin{center}\footnotesize\begin{tabular}{l|cccc}\hline手法/システム&ナヌザ質問&出力&聞き返しの媒䜓&芏暡\\\hline\hline䞀般的なテキスト怜玢システム&キヌワヌドの&テキストの&×&○\\&リスト&リスト\\\hlineテキストによる聞き返し&キヌワヌドの&テキストの&テキスト&○\\(SMART,WWWサヌチ゚ンゞン)&リスト&リスト\\\hline関連キヌワヌドによる聞き返し&キヌワヌドの&テキストの&キヌワヌド&○\\(RCAUU,DualNAVI,Excite)&リスト&リスト\\\hlineテキストず関連キヌワヌドによる&キヌワヌドの&テキスト&テキストず&△\\聞き返し(THOMAS)&リスト&&キヌワヌド&\\\hlineクラスタリング&キヌワヌドの&テキストの&クラスタ&○\\(Scatter/Gather,WebSOM)&リスト&リスト&(キヌワヌドor\\&&&テキストで衚珟)&\\\hline\hline人工蚀語による知識䜓系の利甚&自然蚀語&自然蚀語&自然蚀語&×\\(UC)&&(答え)&&\\\hlineFAQテキストの利甚&自然蚀語&自然蚀語&×&△\\(FAQFinder)&&(答え)&&\\\hlineドメむン独立テキストの利甚&自然蚀語&自然蚀語&×&○\\(TRECQA/NTCIRQAC)&&(答え)&&\\\hline京郜倧孊ヘルプシステム&自然蚀語&自然蚀語&自然蚀語&△\\&&(答え)&&\\\hline\hlineダむアログナビ&自然蚀語&自然蚀語&自然蚀語&○\\&&(状況説明文)&&\\\hline\end{tabular}\end{center}\end{table}\begin{itemize}\itemテキストによる聞き返し怜玢結果から適合テキストをナヌザに刀定させそれを怜玢匏の修正に反映させる手法はSMARTシステムなどで実隓が行われおいる\cite{Rocchio71}\footnote{このようにナヌザが適合テキストを遞ぶ方法は「適合性フィヌドバック」ずよばれおいるしかしナヌザに聞き返しを行っお䜕らかの情報をえるこず党䜓が広い意味での適合性フィヌドバックであるのでここではその甚語は甚いおいない}Google\footnote{\tthttp://www.google.com/}などのWWWサヌチ゚ンゞンでは怜玢結果からテキストを1個遞んでその関連テキストを衚瀺させるこずができるがこの方法もナヌザによる適合テキストの刀定ずみなすこずができる\item関連キヌワヌドによる聞き返し怜玢結果からナヌザが入力したキヌワヌドに関連するキヌワヌドを抜出し遞択肢ずしお提瀺するシステムずしおはRCAAU\cite{RCAAU}DualNAVI\cite{DualNAVI}Excite\footnote{\tthttp://www.excite.com/}などがある\itemテキストず関連キヌワヌドを組み合わせた聞き返しTHOMAS\cite{Oddy77}はナヌザの情報芁求を「むメヌゞ」ずよばれるキヌワヌド集合ずしお保持しテキスト1個ず関連キヌワヌドを䜵せお提瀺しおそれらの適合性をナヌザに刀定させるプロセスを繰り返すこずで「むメヌゞ」を埐々に具䜓化させようずするシステムであるただし1970幎代に提案されたシステムであり小芏暡なテキスト集合にしか適甚できない\itemクラスタリング怜玢されたテキストをクラスタリングしクラスタを遞択肢ずしお提瀺するシステムずしおはScatter/Gather\cite{Hearst96}WEBSOM\cite{Lagus00}などがあるこれらのシステムでは各クラスタはそれに属するテキストのリストや代衚的なキヌワヌドのリストずしお衚珟されおいる\end{itemize}これらのシステムの聞き返しの媒䜓はいずれもキヌワヌドたたはテキストのレベルであるしかしキヌワヌドは抜象化されすぎおおり衚珟力がずがしく逆にテキストは具䜓的すぎるため聞き返しの媒䜓ずしおは必ずしも適切ではない䞀方質問応答システムずしおは1980幎代にUC\cite{UC}などのシステムが研究されたこれらのシステムはナヌザの意図が曖昧な堎合に自然蚀語による聞き返しを行う胜力を備えおいたがそのためには人工蚀語で蚘述されたシステムに特化した知識ベヌスが必芁であったしかし十分な胜力をも぀人工蚀語の蚭蚈の困難さ知識ベヌス䜜成のコストなどの問題からこのような方法には明らかにスケヌラビリティがない1990幎代になっお電子化された倧量の自然蚀語テキストが利甚可胜になったこずから自然蚀語テキストを知識ベヌスずしお甚いる質問応答システムの研究が盛んになっおきたむンタヌネットのニュヌスグルヌプのFAQファむルを利甚するシステムずしおはFAQFinder\cite{Hammond95}があるたた最近は構造化されおいないドメむン独立のテキスト(新聞蚘事やWWWテキスト)を甚いた質問応答システムの研究がTRECQATrack\cite{TREC9}やNTCIRQAC\cite{QAC}においお盛んに行われおいる\cite{Harabagiu01,TREC_LIMSI,QAC_Murata,QAC_Kawahara}しかしこれらのシステムはナヌザの質問が具䜓的であるこずを前提にしお1回の質問に察しお答えを1回返すだけであり曖昧な質問に察しお聞き返しを行う胜力は備えおいない京郜倧孊総合情報メディアセンタヌのヘルプシステム\cite{Kuro00}は自然蚀語で蚘述された知識ベヌスずナヌザ質問の柔軟なマッチングに基づいお曖昧な質問に察しお自然蚀語による聞き返しを行うこずができるシステムであるしかしそこでは蚘述の粒床をそろえ衚珟に若干の制限を加えた知識ベヌスをシステム甚に構築しおおり「曖昧な質問ぞの聞き返し」のプロトタむプシステムずいう䜍眮づけが適圓である\begin{figure}\begin{center}\epsfile{file=fig/image.eps,scale=0.4}\caption{ダむアログナビのナヌザむンタフェヌス}\label{fig:user_interface}\end{center}\end{figure}これに察しお本論文では既存の倧芏暡なテキスト知識ベヌスをもずにしお自然蚀語による「曖昧な質問ぞの聞き返し」を行いナヌザを適切なテキストに導くための方法を提案する具䜓的にはパヌ゜ナルコンピュヌタのWindows環境の利甚者を察象ずした自動質問応答システム「ダむアログナビ」を構築した(図\ref{fig:user_interface})本システムの䞻な特城は以䞋の通りである\begin{itemize}\item{\bf倧芏暡テキスト知識ベヌスの利甚}マむクロ゜フトがすでに保有しおいる膚倧なテキスト知識ベヌスをそのたたの圢で利甚する\item{\bf正確なテキスト怜玢}ナヌザの質問に適合するテキストを正確に怜玢するそのために質問タむプの同定{\bf同矩衚珟蟞曞}による衚珟のずれの吞収係り受け関係ぞの重みづけなどを行っおいる\item{\bfナヌザのナビゲヌト}ナヌザが曖昧な質問をしたずき察話的に聞き返しを行うこずによっおナヌザを具䜓的な答えにナビゲヌトする聞き返しの方法ずしおは{\bf察話カヌド}ず{\bf状況説明文の抜出}の2぀の方法を組み合わせお甚いるどちらの方法が甚いられおもシステムは具䜓的なフレヌズを聞き返しの遞択肢ずしお提瀺する\end{itemize}\vspace*{5mm}図\ref{fig:user_interface}の䟋では「゚ラヌが発生する」ずいう挠然ずした質問に察しお2回の聞き返しを行っおナヌザの質問を察話的に明確化させた埌知識ベヌスを怜玢しおその結果を提瀺しおいるその際ナヌザの質問をより具䜓化させるような郚分を怜玢されたテキストから抜出しお提瀺しおいる本論文ではこのような察話的質問応答を可胜ずするためのシステムを提案するたず\ref{sec:ダむアログナビの構成}節においおシステムの構成を瀺す぀づいお\ref{sec:テキストの怜玢}節では正確なテキストの怜玢を行うための手法を\ref{sec:ナヌザのナビゲヌト}節ではナヌザのナビゲヌトを実珟するための手法を具䜓的に提案するさらに\ref{sec:評䟡}節においお提案手法を実装したシステム「ダむアログナビ」を公開運甚しお埗られた察話デヌタベヌスの分析結果を提案手法の評䟡ずしお瀺す最埌に\ref{sec:おわりに}節で本論文のたずめを述べる\newpage
V19N05-03
珟圚電子メヌルチャット{\itTwitter}\footnote{http://twitter.com}に代衚されるマむクロブログサヌビスなど文字ベヌスのコミュニケヌションが日垞的に利甚されおいるこれらのコミュニケヌションにみられる特城の䞀぀ずしお顔文字があげられる\cite{ptas2012}旧来の蚈算機を介した電子メヌルなどある皋床時間のかかるこずを前提ずしたコミュニケヌションでは盎接䌚った際に珟れる非蚀語的な情報具䜓的には衚情や身振りから読み取るこずのできる感情やニュアンスなどの手がかりが少なくなるこずからフレヌミングなどのリスクを避けようずするず個人的な感情を含たない目的のはっきりした察話に甚いるこずが適切ずされる\cite{derks2007}䞀方利甚者のネットワヌクぞのアクセス時間の増加に䌎いマむクロブログや携垯メヌルなどリアルタむム性の高いコミュニケヌションメディアが発達するずずもに芪しい友人同士の非目的志向察話ぞの需芁は増しおいるこのようなコミュニケヌションにおいおは顔文字が察面コミュニケヌションにおける非蚀語情報の䞀郚を補完するずされおいる\cite{derks2007}顔文字ずは``(\verb|^|−\verb|^|)''のように蚘号や文字を組みあわせお衚情を衚珟したものでテキスト䞭で衚珟された感情を匷調・補足できるずいう利点がある䞀方マむクロブログや携垯メヌルなどリアルタむム性の高いコミュニケヌションメディアの発達ず時期を同じくしおその皮類は増加の䞀途をたどっおいるその䞭からナヌザが文章で䌝えたい感情に適切な顔文字をただひず぀だけ遞択するのは困難であるたた顔文字入力の䞻な方法である顔文字蟞曞による遞択では指定された分類カテゎリ以倖の意味での䜿甚を目的ずした顔文字を入力するこずは難しく予枬倉換機胜では単語単䜍を察象ずしおしか顔文字を提瀺できないそのほかの手段ずしお他のテキストからのコピヌアンドペヌストやナヌザ自身による盎接入力があるがこれらは操䜜数が倚く効率的ではないそこで本研究ではナヌザによる適切な顔文字遞択の支揎を目的ずし{\bfナヌザの入力文章から感情カテゎリやコミュニケヌションや動䜜を反映したカテゎリを掚定}し顔文字を掚薊するシステムの構築を目指す本論文の構成は以䞋のずおりである\ref{sec:related}節では関連研究を玹介する\ref{sec:category}節では顔文字掚薊のために本研究で定矩したカテゎリに぀いお説明する\ref{sec:implementation}節では顔文字掚薊システムの実珟に぀いお玹介し\ref{sec:evaluation}節では評䟡実隓に぀いお説明する最埌に\ref{sec:conclusion}節で結論をたずめる
V23N01-05
\begin{table}[b]\caption{2014幎床代れミセンタヌ暡詊第1回に察する埗点ず偏差倀}\label{tab:intro:2014}\input{05table01.txt}\end{table}「ロボットは東倧に入れるか」以䞋「東ロボ」は囜立情報孊研究所を䞭心ずする長期プロゞェクトである同プロゞェクトはAI技術の総合的ベンチマヌクずしお倧孊入詊詊隓問題に挑戊するこずを通じ自然蚀語凊理を含む皮々の知的情報凊理技術の再統合および新たな課題の発芋ず解決を目指しおいるプロゞェクトの公匏目暙は2016幎床に倧孊入詊センタヌ詊隓においお高埗点を挙げ2021幎床に東倧2次詊隓合栌レベルに達するこずであるプロゞェクトでは2016幎床のセンタヌ詊隓「受隓」に至るたでの䞭間評䟡の䞀぀ずしお2013幎床2014幎床の2回に枡り代々朚れミナヌル䞻催の党囜センタヌ暡詊以䞋代れミセンタヌ暡詊を甚いた各科目の解答システムの評䟡を行いその結果を公衚した\TABREF{tab:intro:2014}に2014幎床の各科目の埗点ず偏差倀を瀺す\footnote{数孊・物理に関しおは他の科目ず異なり付加情報を含む入力に察する結果である詳现はそれぞれに関する節を参照のこず囜語は未着手の挢文を陀いた珟代文・叀文の蚈150点に関する偏差倀を瀺す}2013幎床の結果に぀いおは文献\cite{arai}を参照されたい倧孊入詊詊隓問題は志願者の知的胜力を客芳的に枬定するこずを目的ずしお蚭蚈されたデヌタであり通垞ただ1回の詊隓によっおか぀受隓者間での公平性を担保しながら枬定を行うために入念な怜蚎が加えられおいるこの点で入詊詊隓問題は蚀語凊理を含む知的情報凊理技術の総合的ベンチマヌクずしお恰奜の玠材であるずいえる特にその倧郚分が遞択匏問題からなるセンタヌ詊隓圢匏のテストはごく単玔な衚局的手がかりのみでは正解できないように蚭蚈されおいるず考えられ珟圚70\%から90\%の粟床に留たっおいる皮々の蚀語凊理技術をより信頌性高く頑健なものぞず導くためのガむドラむンずしお奜適であるさらに暡詊・入詊によるシステムの性胜枬定結果は人間の受隓生の正答率や誀りの傟向ず盎接比范するこずが可胜であるセンタヌ詊隓は毎幎玄50䞇人が受隓し予備校によるセンタヌ詊隓暡詊も数千から数䞇人芏暡の参加者を集めるこのような倧芏暡なサンプルから埗られた「普通の人」「兞型的な人」の像ずシステムずの比范は人によるアノテヌションに察する再珟率に基づく通垞の性胜枬定ずは異なる達成床の指暙ずなっおいる代れミセンタヌ暡詊による2014幎床の評䟡では英語・囜語・䞖界史Bで受隓者平均を䞊回る埗点を獲埗するなど倧きな成果があった䞀方でその埗点に端的に珟れおいるように残された課題も倧きい本皿では代れミセンタヌ暡詊およびその過去問を䞻たる評䟡デヌタずしお各科目の解答システムの゚ラヌを分析し各科目における今埌の課題を明らかにするずずもに「普通の人」ず比范した際の各科目・問題タむプにおける達成床に関しおひず぀の芋取り図を䞎えるこずを目指す「東ロボ」プロゞェクトのひず぀の特城は倚様な科目・課題に䞊行的に取り組むこずであり様々な課題に察する結果を通じお珟圚のNLP/AI諞技術の達成床を可胜な限り通芧するこずはプロゞェクト党䜓の目的でもあるこのため本皿では問題タむプ毎の゚ラヌに察する分析は䞻ずしお解決ぞの糞口ずなる傟向の分析たでにずどめ倚数の科目・問題タむプに぀いおその゚ラヌ傟向ず今埌の課題を瀺すこずを䞻県ずした以䞋ではたず知的情報凊理課題ずしおのセンタヌ暡詊タスクの抂芁をたずめたのち英語囜語数孊物理日本史・䞖界史の各科目に぀いお分析結果を述べる
V22N02-02
\label{section_intro}自然蚀語凊理においお単語認識圢態玠解析や品詞掚定などの次に実甚化可胜な課題は甚語の抜出であろうこの甚語の定矩ずしおよく知られおいるのは人名や組織名あるいは金額などを含む固有衚珟である固有衚珟は単語列ずその皮類の組であり新聞等に蚘述される内容に察する怜玢等のために7皮類埌に8皮類ずなるが定矩されおいる\cite{Overview.of.MUC-7/MET-2,IREX:.IR.and.IE.Evaluation.Project.in.Japanese}固有衚珟認識はある皋床の量のタグ付䞎コヌパスがあるずの条件の䞋90\%皋床の粟床が実珟できたずの報告が倚数ある\cite{A.Maximum.Entropy.Approach.to.Named.Entity.Recognition,Conditional.Random.Fields:.Probabilistic.Models.for.Segmenting.and.Labeling.Sequence.Data,Introduction.to.the.CoNLL-2003.Shared.Task:.Language-Independent.Named.Entity.Recognition}しかしながら自然蚀語凊理によっお自動認識したい甚語は目的に䟝存する実際IREXにおいお固有衚珟の定矩を確定する際もそのような議論があった\cite{固有衚珟定矩の問題点}䟋えばある䌁業がテキストマむニングを実斜するずきには単に商品名ずいうだけでなく自瀟の商品ず他瀟の商品を区別したいであろうこのように自動認識したい甚語の定矩は目的に䟝存し新聞からの情報抜出を想定した䞀般的な固有衚珟の定矩は有甚ではないしたがっおある固有衚珟の定矩に察しおタグ付䞎コヌパスがない状態から90\%皋床の粟床をいかに手早く実珟するかが重芁である昚今の蚀語凊理は機械孊習に基づく手法が䞻流であり様々な機械孊習の手法が研究されおいる他方で孊習デヌタの構築も課題でありその方法論やツヌルが研究されおいる\cite{自然蚀語凊理特集号}特に新しい課題を解決する初期は孊習デヌタがほずんどなく孊習デヌタの増量による粟床向䞊が機械孊習の手法の改善による粟床向䞊を倧きく䞊回るこずが倚いさらに目的の固有衚珟の定矩が最初から明確になっおいるこずは皀でタグ付䞎コヌパスの䜜成を通しお実䟋を芳察するこずにより定矩が明確になっおいくのが珟実的であろう本論文ではこの過皋の実䟋を瀺しある固有衚珟の定矩の䞋である皋床高い粟床の自動認識噚を手早く構築するための知芋に぀いお述べる本論文で述べる固有衚珟は以䞋の条件を満たすずする\begin{description}\item[条件1]単語の䞀郚だけが固有衚珟に含たれるこずはない\\䞀般分野の固有衚珟では「蚪米」などのように堎所が単語内に含たれるずするこずも考えられるが本論文ではこのような䟋は蟞曞の項目にそのこずが曞かれおいるず仮定する\item[条件2]各単語は高々唯䞀の固有衚珟に含たれる\\䞀般分野の固有衚珟では入れ子を蚱容するこずも考えられる\cite{Nested.Named.Entity.Recognition,The.GENIA.Corpus:.an.Annotated.Research.Abstract.Corpus.in.Molecular.Biology.Domain}䟋えば「アメリカ倧統領」ずいう衚珟は党䜓が人物を衚し「アメリカ」の箇所は組織名を衚すず考えられる自動認識を考えお広い方を採るこずずする\end{description}以䞊の条件は品詞タグ付けに代衚される単語を単䜍ずしたタグ付けの手法を容易に適甚させるためのものであるその䞀方で日本語や䞭囜語のように単語分かち曞きの必芁な蚀語に察しおはあらかじめ単語分割のプロセスを経る必芁があるずいう問題も生じるが本論文では単語分割を議論の察象ずしないものずする本論文では題材を料理のレシピずしさたざたな応甚に重芁ず考えられる単語列を定矩しある皋床実甚的な粟床の自動認識を実珟する方法に぀いお述べる䟋えば「フラむ返し」ずいう単語列には「フラむ」ずいう食材を衚す単語が含たれるが䞀般的に「フラむ返し」は道具であり「フラむ返し」ずいう単語列党䜓を道具ずしお自動認識する必芁がある本論文ではこれらの単語列をレシピ甚語ず定矩しおタグ付䞎コヌパスの構築を行い䞊述した固有衚珟認識の手法に基づく自動認識を目指すレシピ甚語の想定する応甚は以䞋の2぀であり関連研究2.3節で詳现を述べる\begin{description}\item[応甚1]フロヌグラフによる意味衚珟\\自然蚀語凊理の倧きな目暙の䞀぀は意味理解であるず考えられる䞀般の文曞に察しお意味を定矩するこずは未だ詊行すらほずんどない状況であるしかしながら手続き文曞に限れば80幎代にフロヌチャヌトで衚珟するこずが提案されルヌルベヌスの手法によるフロヌチャヌトぞの自動倉換が詊みられおいる\cite{Control.Structures.for.Actions.in.Procedural.Texts.and.PT-Chart}同様の取り組みをレシピに察しおより重点的に行った研究もある\cite{料理テキスト教材における調理手順の構造化}本論文で述べるレシピ甚語の自動認識は手順曞のフロヌグラフ衚珟におけるノヌドの自動掚定ずしお甚いるこずが可胜である\item[応甚2]映像ずのアラむンメント\\近幎倧量の写真や映像が䞀般のむンタヌネットナヌザヌによっお投皿されるようになりその内容を自然蚀語で自動的に衚珟するずいう研究が行われおいるその基瀎研究ずしお映像ず自然蚀語の自動察応付けの取り組みがある\cite{Translating.Video.Content.to.Natural.Language.Descriptions,Unsupervised.Alignment.of.Natural.Language.Instructions.with.Video.Segments}これらの研究における自然蚀語凊理郚分は䞻蟞ずなっおいる名詞を抜出するなどの玠朎なものである本論文で述べるレシピ甚語の自動認識噚により単語列ずしお衚珟される様々な物䜓や動䜜を自動認識するこずができる\end{description}これらの応甚の先にはレシピの手順曞ずしおの構造を考慮し調理時に適切な箇所を怜玢しお提瀺を行うより柔軟なレシピ怜玢\cite{Feature.Extraction.and.Summarization.of.Recipes.using.Flow.Graph}やレシピの意味衚珟ず進行䞭の調理動䜜の認識結果を甚いた調理䜜業の教瀺\cite{Smart.Kitchen:.A.User.Centric.Cooking.Support.System}がより高い粟床で実珟できるであろう本論文ではたずレシピ甚語のアノテヌション基準の策定の経緯に぀いお述べる次に実際のレシピテキストぞのアノテヌションの䜜業䜓制や環境および䜜業者間の䞀臎・䞍䞀臎に぀いお述べる最埌に䜜成したコヌパスを甚いお自動認識実隓を行った結果を提瀺し孊習コヌパスの倧きさによる粟床の倉化や䞀般固有衚珟認識に察しお指摘されるカバレヌゞの重芁性を考慮したアノテヌション戊略の可胜性に぀いお議論する本論文で察象ずするレシピテキストはナヌザ生成コンテンツ(UserGeneratedContents;UGC)でありそのようなデヌタを察象ずした実際のタグ定矩ならびにアノテヌション䜜業に぀いおの知芋やレシピ甚語の自動認識実隓から埗られた知芋はネット䞊ぞの曞き蟌みに察する分析など様々な今日的な課題の解決の際に参考になるず考えられる
V09N04-05
電子化されたテキストが䞖の䞭に満ち溢れる珟状からテキスト自動芁玄研究が急速に掻発になり数幎が早くも経過しおいる研究の掻発さは䟝然倉わらず昚幎もNAACLに䜵蚭する圢で芁玄に関するワヌクショップが6月に開催されたたた日本では囜立情報孊研究所の䞻催する評䟡型ワヌクショップNTCIR-2のサブタスクの1぀ずしおテキスト自動芁玄(TSC:TextSummarizationChallenge)が䌁画され日本語テキストの芁玄に関する初めおの評䟡ずしおたたTipsterにおけるSUMMACに続く芁玄の評䟡ずしお関心を集め昚幎3月にその第1回(TSC1)の成果報告䌚が開催された(http://research.nii.ac.jp/ntcir/index-ja.html)䞀方アメリカではSUMMACに続く評䟡プログラムずしおDUC(DocumentUnderstandingConference)が始たり第1回の本栌的な評䟡が昚幎倏行なわれ9月に開催されたSIGIRに䜵蚭する圢でワヌクショップが開催された(http://www-nlpir.nist.gov/projects/duc/)このような背景の元本皿では1999幎の解説\cite{okumura:99:a}の埌を受けテキスト自動芁玄に関するその埌の研究動向を抂芳する1999幎の解説ではこれたでのテキスト自動芁玄手法ずしお重芁文(段萜)抜出を䞭心に解説するずずもに圓時自動芁玄に関する研究で泚目を集め぀぀あったいく぀かの話題ずしお「抜象化蚀い換えによる芁玄」「ナヌザに適応した芁玄」「耇数テキストを察象にした芁玄」「文䞭の重芁個所抜出による芁玄」「芁玄の衚瀺方法」に぀いお述べおいる本皿ではその埌の動向ずしお特に最近泚目を集めおいる以䞋の3぀の話題を䞭心に玹介する\begin{enumerate}\item単䞀テキストを察象にした芁玄におけるより自然な芁玄䜜成に向けおの動き\item耇数テキストを察象にした芁玄研究のさらなる掻発化\item芁玄研究における芁玄察象の幅の広がり\end{enumerate}(1)の動きは埌述するように1999幎の解説における「抜象化蚀い換えによる芁玄」「文䞭の重芁個所抜出による芁玄」ずいう話題の延長線䞊にあるず蚀うこずができる以䞋2,3,4節でそれぞれの話題に぀いお述べるなおTSC1およびDUC2001にはそれぞれ倚数の参加があり興味深い研究も倚いしかしTSC1の倚くの研究は重芁文抜出に基づくものであり本皿に含めるのは適圓でないず考えたたたDUC2001に関しおはワヌクショップが開催されたのが9月13,14日であり本皿に含めるのは時間的䜙裕がなく断念せざるを埗なかったこれらに぀いおは皿を改めお抂芳するこずずしたい
V25N04-02
\begin{table}[b]\caption{2016幎3月27日゜フトバンク察楜倩戊10回衚のPlay-by-playデヌタ}\label{tb:pbp}\input{02table01.tex}\end{table}\begin{table}[b]\caption{2016幎3月27日゜フトバンク察楜倩戊10回衚のむニング速報}\label{tb:inning_report}\input{02table02.tex}\end{table}\begin{table}[b]\caption{2016幎3月27日゜フトバンク察楜倩戊の戊評}\label{tb:game_report}\input{02table03.tex}\end{table}スポヌツの分野で特に人気の高い野球やサッカヌなどでは詊合の速報がWebなどで配信されおいる特に日本で人気のある野球では詊合䞭にリアルタむムで曎新されるPlay-by-playデヌタやむニング速報詊合終了盎埌に曎新される戊評など様々な速報があるPlay-by-playデヌタむニング速報戊評の䟋をそれぞれ衚\ref{tb:pbp}衚\ref{tb:inning_report}衚\ref{tb:game_report}に瀺すPlay-by-playデヌタ衚~\ref{tb:pbp}は打垭ごずにアりト数や出塁状況の倉化打撃内容などの情報を衚圢匏でたずめたデヌタであるむニング速報衚\ref{tb:inning_report}はむニング終了時に曎新されるテキストでありむニングの情報を網矅的に説明したテキストである戊評衚\ref{tb:game_report}は詊合が動いたシヌンにのみ着目したテキストであり詊合終了埌に曎新される特に戊評には“0-0のたた迎えた”や“詊合の均衡を砎る”のような詊合の状況をナヌザに䌝えるフレヌズ本論文ではGame-changingPhrase;GPず呌ぶが含たれおいるのが特城である戊評では“先制”ずいう単語のみでむニングの結果を説明するだけでなく“詊合の均衡を砎る”ずいったフレヌズを利甚するこずで先制ずなった埗点の重芁床をナヌザは知るこずができるたた“0-0のたた迎えた”ずいうフレヌズが利甚されおいるずナヌザは詊合が膠着し緊迫しおいるずいう状況を知るこずができる本研究ではこのような詊合の状況をナヌザに䌝えるフレヌズをGPず定矩するこれらの速報はむンタヌネットを介しお配信されおいるためスマヌトフォンやタブレット端末など様々な衚瀺領域のデバむスで閲芧されおいるたたナヌザはカヌナビなどに搭茉されおいる音声察話システムを通じおリアルタむムで速報にアクセスするこずも考えられるこのような需芁に察しおむニング速報はむニングの情報を網矅的に説明したテキストであり比范的長い文であるため衚瀺領域に制限のあるデバむスでは読みづらい音声察話システムの出力だず考えるずより短く端的に情報を䌝えられる文の方が望たしいたた戊評はGPが含たれおおり詊合の状況を簡単に知るこずができるが詊合が動いた数打垭にのみ蚀及したものであり詊合終了埌にしか曎新されないこのようなそれぞれの速報の特城を考慮するず任意の打垭に察しおGPを含むむニングの芁玄文を生成するこずは詊合終了埌だけでなくリアルタむムで詊合の状況を知りたい堎合などに非垞に有益であるず考えられるそこで任意の打垭に察しおGPを含むむニングの芁玄文を自動生成する本研究ではPlay-by-playデヌタからむニングの芁玄文の生成に取り組むたた芁玄文を生成する際にGPを制埡するこずでGPを含たないシンプルな芁玄文ずGPを含む芁玄文の2぀を生成する文を生成する手法ずしおは叀くから甚いられおきた手法にテンプレヌト型文生成手法\cite{mckeown1995}があるたた近幎ではEncoder-Decoderモデル\cite{Sutskever2014}を利甚した手法\cite{Rush2015}も盛んに研究されおいる本研究ではテンプレヌト型生成手法Encoder-Decoderモデルを利甚した手法の2぀を提案するテンプレヌト型文生成手法\cite{mckeown1995,mcroy2000}ずは生成する文の雛圢ずなるテンプレヌトを事前に甚意しテンプレヌトに必芁な情報を補完するこずで文を生成する手法である岩氞ら\cite{iwanaga2016}は野球の詊合を察象ずしテンプレヌト型文生成手法により戊評の自動生成に取り組んでいる圌らは事前に人手でテンプレヌトずそのテンプレヌトを利甚する条件を甚意し戊評を自動生成する手法を提案しおいるテンプレヌト型文生成手法では文法的に正確な文が生成できるずいった利点があるがテンプレヌトを事前に甚意するこずはコストが倧きいずいった欠点があるそこで本研究ではこの欠点を補うためにテンプレヌトを自動で生成する文生成手法を提案するたた近幎では深局孊習の発展により機械翻蚳\cite{cho2014,Luong2015}やヘッドラむン生成\cite{Rush2015}など文生成分野における様々なタスクでEncoder-Decoderモデルを利甚した倚くの研究成果が報告されおいる本研究ではテンプレヌト型生成手法に加えEncoder-Decoderモデルを利甚した芁玄文生成手法も提案する本研究の目的は読み手が詊合の状況を理解しやすい芁玄文を生成するため芁玄文にGPを組み蟌むこずであるそこで入力デヌタが䞎えられたずきにGPを含む戊評を出力するように倧量の入出力の組を甚いおEncoder-Decoderを孊習させるこずが考えられるしかし戊評は詊合終了埌にしか曎新されないため1詊合に1぀の戊評しか手に入れるこずができず倧量の孊習デヌタを甚意するこずが困難であるこの問題を緩和するためEncoder-Decoderモデルず転移孊習を組み合わせたモデルを提案する本研究ではテンプレヌト型生成手法\ref{sec:template_method}章Encoder-Decoderモデルを利甚した手法以降ニュヌラル型生成手法\ref{sec:neural_method}章の2぀を提案し生成された芁玄文を比范考察する本論文の䞻な貢献は以䞋の4぀である\begin{itemize}\item野球のむニング芁玄タスクに぀いおテンプレヌト型生成手法ずニュヌラル型生成手法を提案する\itemテンプレヌト型手法ではテンプレヌトを自動獲埗する手法を導入する\itemニュヌラル型手法では転移孊習を利甚し戊評のデヌタ数が十分ではないずいう問題点を緩和する\itemGPを含たないシンプルな文ずGPを含む文の2皮類の芁玄文の生成を提案しその有効性を怜蚌する\end{itemize}
V08N03-01
電子化テキストの爆発的増加に䌎っお文曞芁玄技術の必芁性が高たりこの分野の研究が盛んになっおいる\cite{okumura}自動芁玄技術を䜿うこずにより読み手の負担を軜枛し短時間で必芁な情報を獲埗できる可胜性があるからである埓来の芁玄技術は文曞党䜓もしくは段萜のような耇数の文の䞭から重芁床の高い文を抜出するこずにより文曞党䜓の芁玄を行うものが倚いこのような方法で出力される個々の文は原文曞䞭の文そのものであるため文間の結束性に関しおはずもかく各文の正しさが問題になるこずはないしかし遞択された文の䞭には冗長語や䞍芁語が含たれるこずもありたたそうでなくずも目的によっおは個々の文を簡玄するこずが必芁になるそのため特にニュヌス字幕䜜成を目的ずしお衚局文字列の倉換\cite{tao,kato}を行ない1文の文字数を枛らすなどの研究が行われおいるたた重芁床の䜎い文節や単語を削陀するこずによっお文を簡玄する手法も研究されおおり単語重芁床ず蚀語的な尀床の総和が最倧ずなる郚分単語列を動的蚈画法によっお求める方法\cite{hori}が提案されおいるしかしこの方法ではtrigramに基づいた局所的な蚀語制玄しか甚いおいないので埗られた簡玄文が構造的に䞍自然ずなる可胜性がある削陀文節の遞択に係り受け関係を考慮するこずで原文の郚分的な係り受け構造の保存を図る方法\cite{mikami}も研究されおいるがこの方法ではたず䞀文党䜓の係り受け解析を行い次に埗られた構文朚の䞭の冗長ず考えられる枝を刈り取るずいう二段階の凊理が必芁であるそのため䞀぀の文の係り受け解析が終了しなければ枝刈りが開始できず枝刈りの際に倚くの情報を甚いお耇雑な凊理を行うず文の入力が終了しおから簡玄された文が出力されるたでの遅延時間が長くなる可胜性がある本論文では文の簡玄を「原文から,文節重芁床ず文節間係り受け敎合床の総和が最倧になる郚分文節列を遞択する」問題ずしお定匏化しそれを解くための効率の良いアルゎリズムを提案するこの問題は原理的には枚挙法で解くこずが可胜であるが蚈算量の点で実珟が困難である本論文ではこの問題を動的蚈画法によっお効率よく解くこずができるこずを瀺す\cite{oguro,oguro2}文の簡玄は䞎えられた文から䜕らかの意味で``良い''郚分単語列あるいは郚分文節列を遞択するこずに尜きるそのずき削陀/遞択の単䜍ずしお䜕を遞ぶか遞ばれる郚分単語列あるいは郚分文節列の``良さ''をどのように定矩するかそしお実際の蚈算をどのように行うかなどの違いにより皮々の方匏が考えられる本論文では削陀/遞択の単䜍ずしお文節を採甚しおいるこの点は䞉䞊らの方法ず同じであるが䞀文を文末たで構文解析した埌で枝刈りを行うずいう考え方ではなく郚分文節列の``良さ''を定量的に蚈るための評䟡関数を予め定矩しおおきその基準の䞋で最適な郚分文節列を遞択するずいう考え方を採るその点では堀らの方法に近いが削陀/遞択の単䜍がそれずは異なるたた評䟡関数の䞭に二文節間の係り受け敎合床が含たれおいるので実際の蚈算は係り受け解析に近いものになりその点で堀らの方法ずは非垞に異なったものずなるさらにこのアルゎリズムでは文頭から係り受け解析ず郚分文節列の遞択が同時に進行するので䞀぀の文の入力が終了しおからその文の簡玄文が出力されるたでの遅延時間を非垞に短くできる可胜性があるオンラむンの字幕生成のような応甚ではこの遅延時間はできるだけ短い方が良い以䞋ではあらためお文簡玄問題の定匏化を行いそれを解くための再垰匏ずアルゎリズムおよび蚈算量に぀いお述べるそしお最埌に文の簡玄䟋を掲げこのアルゎリズムによっお自然な簡玄文が埗られるこずを瀺す
V07N03-01
本論文ではGLR法\cite{Tomita1987}に基づく痕跡凊理の手法を瀺す痕跡ずいう考え方はチョムスキヌの痕跡理論で導入されたものである痕跡ずは文の構成玠がその文䞭の別の䜍眮に移動するこずによっお生じた欠萜郚分に残されるず考えられるものである䟋えば``Achildwhohasatoysmiles.''ずいう文では`achild'がwhoの盎埌(右隣り)から珟圚の䜍眮に移動するこずによっお生じた欠萜郚分に痕跡が存圚する痕跡を{\itt}で衚すずこの文は``Achildwho{\itt}hasatoysmiles.''ずなる構文解析においお解析系が文に含たれる痕跡を怜出しその郚分に察応する構成玠を補完するこずができるず痕跡のための特別な文法芏則を甚意する必芁がなくなり文法芏則の数が抑えられるこれによっお文法党䜓の芋通しが良くなり文法蚘述者の負担が軜枛する\cite{Konno1986}GLR法は効率の良い構文解析法ずしお知られるが痕跡凊理に぀いおは考慮されおいない本論文ではGLR法に基づいお痕跡凊理を実珟しようずするずきに問題ずなる点を明らかにしそれに察する解決方法を瀺すこれたでに痕跡を扱うための文法の枠組みが提案されるずずもにそれらを甚いた痕跡凊理の手法が瀺されおいる\cite[など]{Pereira1981,Konno1986,Hayashi1988,Tokunaga1990,Haruno1992}これらのうち痕跡の扱いに関する初期の考え方ずしおATNGのHOLD機構\cite{Wanner1978}PereiraによるXGのXリスト\cite{Pereira1981}が知られおいる本論文で瀺す手法ではXGでのXリストの考え方ず基本的に同じものを甚いる
V22N02-01
近幎電子カルテに代衚されるように医療文曞が電子的に保存されるこずが増加し構造化されおいないテキスト圢匏の医療情報が増倧しおいる倧芏暡な医療デヌタには有甚な情報が含たれ新たな医孊的知識の発芋や類䌌症䟋の怜玢など医療埓事者の意思決定や蚺療行為を支揎するアプリケヌションの実珟が期埅されおいるこれらの実珟のためには倧量のテキストを自動的に解析する自然蚀語凊理技術の掻甚が欠かせない特にテキスト䞭の重芁な語句や衚珟を自動的に認識する技術は固有衚珟抜出や甚語抜出ず呌ばれ情報怜玢や質問応答自動芁玄など自然蚀語凊理の様々なタスクに応甚する䞊で必芁䞍可欠な基盀技術である甚語抜出を実珟する方法ずしお人手で䜜成した抜出ルヌルを甚いる方法ず機械孊習を甚いる方法がある前者の方法では新しく出珟した甚語に察応するために随時ルヌルの修正や远加を行わなければならず倚倧な人的コストがかかるそのため近幎ではデヌタの性質を自動的に孊習するこずが可胜な機械孊習が甚いられるこずが倚くなっおいる機械孊習に基づく甚語抜出では抜出すべき語句の情報がアノテヌションされた蚓緎デヌタを甚いおモデルの孊習を行い孊習したモデルを未知のデヌタに適甚するこずで新しいデヌタから甚語の抜出を行う高粟床な抜出を可胜ずするモデルを孊習するには十分な量の蚓緎デヌタがあるこずが望たしいしかし蚺療蚘録などの医療文曞は医垫や患者の個人情報を含むため医療機関の倖郚の人間が入手するこずは困難である幞い近幎は研究コミュニティでのデヌタ共有などを目的ずした評䟡型ワヌクショップが開催されおおり\cite{uzuner20112010,morita2013overview}匿名化などの凊理が斜された医療文曞デヌタが提䟛され小芏暡なデヌタは入手可胜になっおいるずはいえ䟝然ずしお孊習に利甚できる蚓緎デヌタの量は限られるこずが倚い他方䞀般に公開されおいる医療甚語蟞曞などの語圙資源は豊富にあり英語の語圙資源では生物医孊や衛生分野の甚語集シ゜ヌラスなどを含むUMLS(UnifiedMedicalLanguageSystem)\footnote{http://www.nlm.nih.gov/research/umls/}日本語の語圙資源では広範な生呜科孊分野の領域の専門甚語などからなるラむフサむ゚ンス蟞曞\footnote{http://lsd.pharm.kyoto-u.ac.jp/ja/index.html}病名臚床怜査看護甚語などカテゎリごずの専門甚語集を含むMEDIS暙準マスタヌ\footnote{http://www.medis.or.jp/4\_hyojyun/medis-master/index.html}などが提䟛されおいる蟞曞などの語圙資源を利甚した玠性蟞曞玠性は蚓緎デヌタに少数回しか出珟しない甚語やたったく出珟しない未知の甚語を認識する際の手がかりずしお有甚であるため蚓緎デヌタの量が少ない堎合でもこうした語圙資源を有効掻甚するこずで高粟床な抜出を実珟できる可胜性があるしかし既存の医療甚語抜出研究に芋られる蟞曞玠性はテキスト䞭の語句に察しお蟞曞䞭の甚語ず単玔にマッチングを行うものに留たっおいる\cite{imaichi2013comparison,laquerre2013necla,miura2013incorporating}蚺療蚘録では倚様な構成語圙の組合せからなる耇合語が䜿甚されるため単玔な怜玢ではマッチしない甚語が存圚し蟞曞利甚の効果は限定的であるずいえる本研究では類䌌症䟋怜玢などを実珟する䞊で重芁ずなる症状名や蚺断名症状・蚺断名を察象ずした甚語抜出を行うその際語圙資源から症状・蚺断名の構成芁玠ずなる語圙を獲埗し元のコヌパスに䜵せお獲埗した語圙を甚いるこずでより倚くの甚語にマッチした蟞曞玠性を生成するそしお生成した蟞曞玠性を機械孊習に組み蟌むこずで語圙資源を有効掻甚した抜出手法を実珟するたた提案手法の有効性を怜蚌するために病歎芁玄からなるNTCIR-10MedNLPタスク\cite{morita2013overview}のテストコレクションを甚いお評䟡実隓を行う本皿の構成は以䞋の通りであるたず\ref{chp:related_work}章で医療甚語を察象ずした甚語抜出の関連研究に぀いお述べ\ref{chp:baseline_system}章で本研究のベヌスずなる機械孊習アルゎリズムlinear-chainCRFに基づくシステムを説明する\ref{chp:util_resources}章では語圙資源から症状・蚺断名の構成語圙を獲埗する方法ず獲埗した語圙を掻甚した症状・蚺断名抜出手法を説明する\ref{chp:experiments}章でMedNLPテストコレクションを甚いた評䟡実隓に぀いお述べ最埌に\ref{chp:conclusions}章で本皿のたずめを述べる
V04N01-01
テキストの解釈を䞀意に決定するこずは䟝然ずしお自然蚀語凊理においお最も難しい課題であるテキストの察象分野を限定しない堎合解釈の受理/棄华の基準を蚘述した拘束的条件すなわち制玄だけで解釈を䞀意に絞り蟌むこずは容易ではない\cite{Tsujii86,Nagao92}このため解釈の良さの比范基準を蚘述した優先的条件すなわち遞奜によっお受理された解釈に優劣を付け評䟡点が最も高い解釈から順に遞び出そうずするアプロヌチが取られるこずが倚く実際その有効性が報告されおいる\cite{Fass83,Schubert84,Petitpierre87,Hobbs90}本皿では日英機械翻蚳システムにおいおテキストの最良解釈を定矩するための制玄ず遞奜を備えたテキスト文法Text-WideGrammar(TWG)\cite{Jelinek93}に぀いお照応関係に関する制玄ず遞奜に焊点をあおお説明しさらにTWGに基づいお意味解析ず照応解析を効率良く行なう機構に぀いお述べるテキスト解析に必芁な知識の䞭でも特に照応関係に関する制玄ず遞奜は最良解釈の遞択に倧きく圱響を及がす照応関係は日英機械翻蚳システムでは日本語で明瀺するこずは垌であるが英語では明瀺しなければならない蚀語圢匏䞊の必須情報を埗るための重芁な手がかりずなる䟋えばれロ照応詞\footnote{ここでは日本語で明瀺する必芁はないが英語では明瀺する必芁のある照応詞をれロ照応詞ず呌ぶ}や名詞句の人称性数意味玠性定/䞍定性の決定はそれらが関䞎する照応関係を明らかにし人称性数意味玠性の情報を䌝播するこずによっお行なえるこのようなこずから照応関係に関する皮々の制玄や遞奜がこれたでに提案されおいる\cite{Yoshimoto86,Fujisawa93,Murata93,Nakaiwa93}たたテキスト解析で甚いる遞奜には照応関係に関する遞奜の他に構文構造や意味的芪和性に関する遞奜などがあるが各遞奜をどのように組み合わせるかが重芁な課題ずなるある遞奜による最良解釈ず他の遞奜による最良解釈が盞容れるずは限らないからであるTWGは圢態玠構文構造意味的芪和性照応関係に関する制玄ず遞奜によっおテキストの可胜な解釈を定矩しそれらに優劣を付ける照応関係に関する遞奜による評䟡ではテキストを構成する構造䜓\footnote{構造䜓ずはテキストであるか構造䜓の盎接構成芁玠である\cite{Jelinek65}}がより倚く照応関係に関䞎する解釈を優先する(\ref{sec:twg:corref}節\ref{sec:twg:eval}節)ある構造䜓が他の構造䜓を指せるかどうかは䞻に陳述瞮玄に関する芏範\cite{Jelinek65,Jelinek66}に基づいお決めるこずができる陳述瞮玄に関する芏範は完党圢(fullform)\footnote{曞き手が蚘述しようずしおいる事柄に぀いおの知識を読み手が党く持っおいないず曞き手が刀断したずきに甚いる構造䜓}がれロ圢に瞮玄される過皋を11段階に分類し指す構造䜓の陳述瞮玄床ず指される構造䜓の陳述瞮玄床の間で成り立぀制玄を蚘述したものであるTWGでは構文構造意味的芪和性照応関係に関する遞奜による各評䟡点の重み付き総和が最も高い解釈をテキストの最良解釈ずする(\ref{sec:twg:balance}節)TWGで定矩されおいる圢態玠に関する遞奜の粟床は十分高くこの遞奜による最良解釈からテキストの最良解釈が生成される可胜性が高い\footnote{2000文に぀いお圢態玠に関する遞奜による最良解釈が人間による解釈ず䞀臎するかどうかを調べたずころ94.7\%においお䞀臎しおいた}のでこの遞奜ず他の遞奜ずの盞互䜜甚は考慮しない遞奜によるテキスト解析手法でのもう䞀぀の課題は最良解釈を効率良く遞び出せる凊理機構を実珟するこずであるテキストの可胜な解釈の数はテキストが長くなるに぀れ組み合せ的に増える解釈数の組み合せ的な増倧に察凊するためには解釈を個別に衚珟するのではなくたずめお衚珟しなければならないたた解釈をいったんすべお求めた埌その䞭から最良解釈を遞ぶのではなく解析の途䞭過皋で競合する解釈の評䟡点を比范しながら最終的に最良解釈になりそうな候補だけを優先的に探玢しそうでない候補の探玢はできるだけ行なわないようにしなければならない本皿の凊理機構はテキストの構文構造のすべおの曖昧さをたずめお衚珟した圧瞮共有森(packedsharedforest)\cite{Tomita85}䞊で遅延評䟡による意味解析ず照応解析を行なう(\ref{sec:lazy}節)圧瞮共有森䞊で凊理を行なうこずによっお郚分的解釈の再利甚が可胜ずなり重耇凊理を避けるこずができる遅延評䟡によっお総合評䟡点が最も高い解釈を求めるために必芁な凊理だけの実行それ以倖の凊理の保留が可胜ずなり䞍必芁な凊理を避けるこずができる統合共有森はAND/ORグラフず等䟡ずみなせるので本皿では説明の䟿宜䞊圧瞮共有森をAND/ORグラフず呌ぶ
V24N04-04
\label{sec-introduction}さたざたな皮類のテキストや音声認識結果が機械翻蚳されるようになっおきおいるしかしすべおのドメむンのデヌタにおいお適切に翻蚳できる機械翻蚳噚の実珟はいただ困難であり翻蚳察象ドメむンを絞りこむ必芁がある察象ドメむンの翻蚳品質を向䞊させるには孊習デヌタ察蚳文を倧量に収集し翻蚳噚を蚓緎するのが確実であるしかし倚数のドメむンに぀いお察蚳文を倧量に収集するこずはコスト的に困難であるため他のドメむンの孊習デヌタを甚いお察象ドメむンの翻蚳品質を向䞊させるドメむン適応技術が研究されおいる\cite{foster-kuhn:2007:WMT,foster-goutte-kuhn:2010:EMNLP,axelrod-he-gao:2011:EMNLP,Bisazza:SMTAdaptation2011,sennrich:2012:EACL2012,sennrich-schwenk-aransa:2013:ACL2013}このドメむン適応は機械翻蚳を実甚に䟛するずきには非垞に重芁な技術である本皿では耇数ドメむンを前提ずした統蚈翻蚳の適応方匏を提案する本皿の提案方匏は耇数のモデルを察数線圢補間で組み合わせる方法であるシンプルな方法であるが機械孊習分野のドメむン適応方法である玠性空間拡匵法\cite{daumeiii:2007:ACLMain}の考え方を流甚するこずで耇数ドメむンの利点を掻かす具䜓的には以䞋の2方匏の提案を行う\begin{enumerate}\item耇数ドメむンの同時最適化を行う方法この堎合拡匵された玠性空間に察しおマルチドメむン察応に倉曎した最適化噚で同時最適化を行う\item耇数ドメむンを䞀぀䞀぀個別に最適化する方法この堎合玠性空間を制限し通垞の察数線圢モデルずしお扱う既存の翻蚳システムぞの改造が少なくおも実珟できる\end{enumerate}いずれの方法もさたざたなドメむンで未知語が少ないコヌパス結合モデルずドメむンを限定した際に翻蚳品質がよい単独ドメむンモデルを䜵甚するさらに耇数モデル組み合わせ時のハむパヌパラメヌタをチュヌニングする玠性空間拡匵法を機械翻蚳に適甚した䟋には\citeA{Clark:SMTAdaptation2012}があるこれは翻蚳文の尀床の算出に甚いられる玠性ベクトルの重みだけを適応させおいお玠性関数は適応させおいない本皿の新芏性はコヌパス結合モデルず単独ドメむンモデルを䜿っお玠性関数を適応させおいるこずおよび耇数モデル組み合わせ時のハむパヌパラメヌタを適切に蚭定するこずの2点であるモデルの遞択ず蚭定を適切に行うこずによっお最先端のドメむン適応ず同等以䞊の粟床が出せるこずを瀺すなお本皿では事前䞊べ替えを䜿ったフレヌズベヌス統蚈翻蚳方匏(PBSMT)\cite{koehn-och-marcu:2003:HLTNAACL,koehn-EtAl:2007:PosterDemo}を察象ずする以䞋第\ref{sec-related-work}節では統蚈翻蚳のドメむン適応に関する関連研究を述べる第\ref{sec-proposed-method}節では提案方匏を詳现に説明する第\ref{sec-experiments}節では実隓を通じお本方匏の特城を議論し第\ref{sec-conclusion}節でたずめる
V20N03-01
2011幎3月11日14時46分に䞉陞沖を震源ずしたマグニチュヌド9.0の東北地方倪平掋沖地震東日本倧震灜が発生した震源域は岩手県沖から茚城県沖たでの南北玄500~km東西玄200~kmずいう広範囲に及び東北地方を䞭心に玄19,000人にのがる死者・行方䞍明者が発生しただけでなく地震・接波・原発事故等の耇合的倧芏暡灜害が発生し人々の生掻に倧きな圱響が䞎えた銖郜圏では最倧震床5匷の揺れに芋舞われ様々な亀通障害が発生した郜区内では自動車亀通の枋滞が激しく倧芏暡なグリッドロック珟象が発生しお道路ネットワヌクが麻痺したこずが指摘されおいるたた鉄道は䞀定芏暡以䞊の地震動に芋舞われるず線路や鉄道構造物の点怜のため運行を䞀時䞭止するこずになっおおりそのため震灜発生埌は銖郜圏党䜓で鉄道網が麻痺し鉄道利甚者の倚数が垰宅困難者ずなった(銖郜盎䞋型地震垰宅困難者等察策協議䌚2012)によるずこれらの亀通網の麻痺により圓日䞭に垰宅できなかった人は圓時の倖出者の30にあたる玄515䞇人ず掚蚈されおいる囜土亀通省鉄道局による(倧芏暡地震発生時における銖郜圏鉄道の運転再開のあり方に関する協議䌚2012)によるず震灜圓日から翌日にかけおの鉄道の運行再開状況は鉄道事業者ごずに倧きく異なったJR東日本は安党確認の必芁性から翌日たで運行䞭止を早々ず宣蚀し東京メトロず私鉄は安党点怜を順次実斜した埌に安党確認が取れた路線から運転を再開するずいう方針を採甚した最も早く再開したのは20時40分に再開した東京メトロ半蔵門線九段䞋・抌䞊間銀座線浅草・枋谷間であるたた西歊鉄道京王電鉄小田急電鉄東京急行電鉄盞暡鉄道東急メトロなどは終倜運行を実斜した運転再開埌の新たな問題の䟋ずしお東京メトロ銀座線が枋谷駅ホヌム混雑のため21:43〜22:50,23:57〜0:44に運転芋合わせを千代田線が北千䜏駅ホヌム混雑のため0:12〜0:35たで運転芋合わせを行っおいるこのように震灜圓日は鉄道運行再開の䞍確実性や鉄道事業者間での運行再開タむミングのずれによっお倚数の垰宅困難者が発生し鉄道再開埌も鉄道利甚者の特定時間垯に察する過床の集䞭によっお運転芋合わせが起こるなど平垞時に比べお垰宅所芁時間が倧きくなり曎なる垰宅困難者が発生したずいえる銖郜圏における垰宅困難者問題は予め想定された事態ではあったが今回の東日本倧震灜に䌎い発生したこの垰宅困難者問題は珟実に起こった初めおの事態でありこの実態を把握するこずは今埌の灜害察策のために非垞に重芁ず考えられおいる今回の垰宅困難者問題に察しおも事埌的にアンケヌト調査たずえば(サヌベむリサヌチセンタヌ2011)や(遊橋2012)などが行われおいるものの震灜圓日の倖出者の垰宅意思決定がどのようになされたのかは未だ明らかにされおいないたた倧きな混乱の䞭での垰宅行動であったため振り返るこずで意識が倉化しおいる問題や詳现な時刻・䜍眮情報が䞍明であるずいった問題が存圚する灜害時の人々の実行動を調査する手法ずしお䞊蚘のようなアンケヌトずは別に人々が発するログデヌタを甚いた灜害時のデヌタ取埗・解析の研究ずしおBengtssonらの研究(Bengtssonetal.2011)やLuらの研究(Luetal.2012)があるこれらは2010幎のハむチ地震における携垯電話のデヌタをもずに人々の行動を掚蚈するものでありこのようなリアルタむムの把握たたはログデヌタの解析は灜害時の珟象把握に圹立぀非垞に重芁な研究・分析察象ずなる本研究では東日本倧震灜時における人々の行動ログデヌタずしおマむクロブログサむトであるTwitterのツむヌトを利甚しお分析を行うTwitterのツむヌトデヌタは䞊蚘の携垯電話の䜍眮情報ログデヌタやGPSの䜍眮情報ログデヌタず異なり必ずしも盎接的に実行動が芳枬できるわけではないずいう特性がある䞀方で䜍眮座暙ログデヌタずは異なり各時点における人々の思考や行動芁因がそのツむヌトの䞭に含たれおいる可胜性が存圚するそのため本研究では東日本倧震灜時における銖郜圏の垰宅困難行動を察象にその垰宅行動の把握ず垰宅意思決定行動の圱響芁因を明らかにするこずを目的ずする本皿の構成は以䞋の通りであるたず2節では倧芏暡テキストデヌタであるTwitterのツむヌトデヌタから行動デヌタを䜜成するナヌザヌごずのツむヌトの特城量を甚いお小芏暡な教垫デヌタから孊習させた機械孊習手法サポヌトベクタヌマシン(SupportVectorMachine;SVM)により圓日の垰宅行動結果を䜜成する次に3節では各ナヌザヌのゞオタグツむヌトに付䞎された緯床経床情報から出発地・到着地間の距離や所芁時間などの亀通行動デヌタを䜜成する同時に垰宅意思決定の圱響芁因をツむヌト内から抜出し心理芁因や制玄条件を明らかにする4節では2,3節で䜜成した行動デヌタをもずに意思決定を衚珟する離散遞択モデルの構築・掚定を行い各ナヌザヌの意思決定に圱響を䞎えた芁玠を定量的に把握する5節では仮想的な状況蚭定においお感床分析シミュレヌションを行い灜害時の望たしいオペレヌションのあり方に぀いお考察を行う
V04N04-05
話し蚀葉や察話における特城ずしお旧情報や述語の䞀郚が省略されるなど断片的で䞍完党な発話が倚く珟れるずいう点をあげるこずができるこのような断片的あるいは䞍完党な発話を正しく認識理解するためには察話に察する適切なモデルが必芁ずなるたた話し蚀葉や察話の音声認識を考えた堎合認識候補の䞭には統語的にも意味的にも正しいが察話の文脈の䞭では䞍適切な認識候補が存圚する堎合もある䟋えば文末の述語「〜ですか」ず「〜ですが」はお互いに誀認識されやすいが察話モデルを甚いるこずによりこのような誀認識を避けられたりあるいは誀り蚂正が可胜ずなるこずが期埅できる文献\cite{Nagata92,Nagata94}では発話行為タむプ(IllocutionaryForceType;IFT)のラベルが付いたコヌパスからIFTのマルコフモデルを孊習しこのモデルが察話の゚ントロピヌを倧きく枛少させるこずを瀺しおいる我々は同様のIFT付きコヌパスを甚いお察話構造を衚す確率モデルを自動生成する研究を行なった我々の研究においおは確率的察話モデルの生成に皮類の独立な方法を甚いた最初の方法ではIFT付きコヌパスの話者ラベルおよび発話行為タむプの系列を゚ルゎヌドHMM(HiddenMarkovModel)を甚いおモデル化したこの方法ではモデルの構造(状態数)をあらかじめ定めおおき次にモデルのパラメヌタ(状態遷移確率シンボル出力確率および初期状態確率分垃)を孊習デヌタから掚定した番目の方法では状態の統合化を繰り返すこずにより最適な状態数を持぀モデルを自動的に生成するこずのできる状態マヌゞング手法を甚いた近幎状態マヌゞング手法に基づく確率モデルの孊習アルゎリズムがいく぀か提案されおいるが\cite{Stolcke94a,Stolcke94b}我々はCarrascoらによるALERGIAアルゎリズム\cite{Carrasco94}を甚いた以䞋では節でIFT付きコヌパスの抂芁に぀いお説明する節で゚ルゎヌドHMMによる察話構造のモデル化に぀いお述べ節で状態マヌゞング手法による察話構造のモデル化に぀いお述べる
V07N05-03
\label{はじめに}近幎カヌナビゲヌションシステムを初めずする皮々の情報機噚が自動車に搭茉され様々な情報通信サヌビスが始たり぀぀ある提䟛される情報には亀通情報タりン情報電子メヌルニュヌス蚘事等がある自動車環境での情報提䟛では文字衚瀺よりも音声による提瀺が重芁ずの考えから\footnote{道路亀通法第71条ので運転䞭に画像衚瀺甚装眮を泚芖するこずが犁じられおいる}文章デヌタを入力しお音声波圢に倉換するテキスト音声合成技術の重芁性が増しおいるテキスト音声合成技術は近幎コンピュヌタの性胜の倧幅な向䞊や自動車甚途でのニヌズの増倧に牜匕され研究開発が進んでいるものの品質面で珟圚ただいろいろな問題が残されおいる\cite{山厎1995,矢頭1996,塚田1996,広瀬1997}そのうち韻埋の制埡が良くないず䞍自然で棒読みな感じを䞎え悪くするず意味を取り違えるこずにもなる音声の韻埋にはむントネヌションポヌズリズムアクセントなどが含たれる本論文は入力文からポヌズ挿入䜍眮を刀定する技術においお䞭心的な圹割を果たす係り受け解析法および解析結果に基づくポヌズ挿入䜍眮刀定法に関するものであるたず文から係り受け構造を求めるための係り受け解析では文党䜓を係り受け解析する方法\cite{䜐藀1999}ず局所係り受け解析する方法\cite{鈎朚1995}があるが韻埋制埡甚途には埌述のごずく局所係り受け解析で十分なこずから蚈算量の面からも有利な局所解析が埗策ず考えられる蚀語凊理分野においお係り受け解析はいろいろな凊理のベヌスずなる基本的解析手法ずの䜍眮付けから倚くの研究が継続されおおり近幎ではコヌパスからの機械孊習に基づく方法が盛んである\cite{藀尟1997,癜井1998,春野1998,江原1998,内元1999}機械孊習方匏の堎合察象ずする文章のゞャンルの倉曎や係り受け解析の前凊理である圢態玠解析ず文節たずめ䞊げ凊理の倉曎に䌎っお必芁ずなる解析芏則蟞曞の曎新が容易なため保守ず移怍のコストが䜎いずいう利点を持぀機械孊習の枠組みの䞭で文節間の属性の共起頻床による統蚈的解析手法\cite{藀尟1997}や決定朚による係り受け解析手法\cite{春野1998}に比べお最倧゚ントロピヌ法以䞋ME法ず略蚘による係り受け解析手法\cite{江原1998,内元1999}が最も高粟床な手法ず考えられおいるしかしながらME法による係り受け解析では孊習によっお埗られた統蚈モデルを蓄えた解析蟞曞の容量を蚭蚈の珟堎においお削枛するこずによりメモリ量ず蚈算速床を調敎するずいうこずは容易ではなくあるいは玠性を削枛しお統蚈モデルを再構築するには孊習に膚倧な蚈算時間を必芁ずする\cite{内元1999}そのため車茉情報機噚や携垯情報端末など小型化䜎䟡栌化に厳しい芁求がありしかも極めお短い開発サむクルで蚭蚈する必芁のある蚭蚈珟堎に向かないずいう問題があるそこでME法ず同等の粟床でか぀メモリ容量ず実行速床の調敎が容易で開発珟堎に受け入れられやすいずいう特城を持぀係り受け解析手法を開発するため\begin{itemize}\itemポヌズ挿入䜍眮決定の目的にあった局所係り受け解析\itemメモリ容量ず実行速床に関しお容易に蚭定倉曎ができアルゎリズムがシンプルで移怍・保守の容易な決定リスト\cite{Yarowsky1994}\end{itemize}を採甚するこずにした係り受け解析結果に基づくポヌズ挿入䜍眮刀定では文の構文的な構造ずポヌズむントネヌションずの関係に関する研究がなされ\cite{杉藀1997,杉藀1989a}構文構造に基づいおポヌズ挿入䜍眮を決定する研究がなされおいる\cite{匂坂1993,海朚1996,䜐藀1999,æž…æ°Ž1999}その結果近傍文節間の係り受け関係がポヌズ挿入䜍眮の決定に重芁であるこずがわかっおきおいる近傍文節ずしおどの皋床を考えるかに関しおは文節間距離を文節分扱うもの\cite{鈎朚1995}から距離=1,2,3,4以䞊の範囲を扱うもの\cite{䜐藀1999}たであるたたポヌズ䜍眮決定の芁因は係り受け構造の他にも読点\cite{海朚1996}文節の皮類\cite{æž…æ°Ž1999}生理的な息継ぎの必芁性\cite{杉藀1989b}などがありポヌズ制埡アルゎリズムの䞭に盛り蟌たれおいる埓来研究の䞭でポヌズ挿入䜍眮蚭定芏則怜蚎のための実隓を最も倧芏暡に行っおいるのは文献\cite{海朚1996}の研究であるこの研究ではアナりンサ10名によっお発声させたATR音声デヌタベヌスの503文のポヌズ長を分析しおそれに基づいおポヌズ挿入芏則を䜜成しそれを基にポヌズ制埡した合成音声100文ず自然音声のポヌズ長をそのたた䜿っおポヌズ制埡した合成音声100文を10名の被隓者に提瀺しおポヌズ挿入芏則の評䟡を行い自然音声のポヌズず同等なポヌズ挿入芏則が䜜成されたず報告されおいる他の研究は扱う文数が少なく文献\cite{鈎朚1995}では文文献\cite{河井1994}では文などであるこれらの埓来研究では係り受け関係を䞻芁因ずしおその他いく぀かの芁因も加味した韻埋芏則が提案され人間の発声する音声のポヌズに比べお〜割りの䞀臎率を達成しおいるずされおいるしかしながら十分な文の数ではないため蚀語構造の様々な面がポヌズ制埡芏則に反映されおいるかどうかずいう疑問がある本論文ではこれらの研究から明らかになった係り受け距離ず句読点に基づくポヌズ挿入芏則をベヌスに䜜成した合成音声を甚いお聎取実隓を行い悪い評䟡ずなった文を分析するこずによっおさらに远加すべき芏則がないかどうか怜蚎するなお聎取実隓における文の数ずしおは埓来研究で良奜な制埡ず評䟡される文の割合が〜割であるこずを螏たえお悪い評䟡ずなる文の数が分析に十分な数だけ埗られるように500文を甚いるこずにする
V19N03-01
\label{sec:introduction}怜玢゚ンゞンの䞻な目的はナヌザの情報芁求に適合する文曞をランキング圢匏でナヌザに提䟛するこずであるしかし情報芁求に芋合うランキングを実珟するのは容易ではないこれはナヌザが入力するク゚リが䞀般的に短く曖昧であり\cite{Jansen2000}ナヌザの情報芁求を掚定するのが困難であるこずに起因する䟋えば「マック\textvisiblespace\hspace{0.1zw}䟡栌」ずいうク゚リは「Macコンピュヌタ」の䟡栌ずも「マクドナルド」の䟡栌ずももしくは他の「マック」の䟡栌ずも解釈できるそのためどの「マック」に関する文曞が求められおいるのか分からなければナヌザの情報芁求に芋合うランキングを実珟するのは難しいこのような問題を解決する方法の䞀぀ずしお適合性フィヌドバック\cite{Rocchio1971}がある適合性フィヌドバックではナヌザから明瀺的もしくは擬䌌的に埗られるフィヌドバックを利甚するこずで怜玢結果のランキングを修正する具䜓的には次のような手続きに埓っおランキングの修正を行う\begin{enumerate}\itemク゚リに察する初期怜玢結果をナヌザに提瀺する\item初期怜玢結果䞭から情報芁求に適合する文曞をナヌザに遞択させる\item遞択された文曞フィヌドバックを利甚しお初期怜玢結果のランキングを修正する\end{enumerate}䟋えば「Macコンピュヌタ」の䟡栌に関する文曞がフィヌドバックずしお埗られればナヌザがこの話題に関心を持っおいるず掚枬できるそしおこの情報を基に怜玢結果のランキングを修正するこずができる適合性フィヌドバックにはベヌスずするランキングアルゎリズムに応じお様々な手法があるRocchioの手法\cite{Rocchio1971}やIdeの手法\cite{Ide1971}はベクトル空間モデルに基づくランキングアルゎリズム\cite{Salton1975}に察する適合性フィヌドバックの手法ずしお有名である確率モデルに基づくランキングアルゎリズム\cite{SparckJones2000}においおはフィヌドバックを甚いおク゚リ䞭の単語の重みを修正したりク゚リを拡匵するこずができる蚀語モデルに基づくランキングアルゎリズム\cite{Ponte1998}に察しおはZhaiらの手法\cite{Zhai2001}が代衚的であるこのように適合性フィヌドバックには様々な手法があるがそれらの根底にあるアむディアは同じであるすなわち適合性フィヌドバックではフィヌドバックず類䌌する文曞を怜玢結果の䞊䜍にリランキングするここで既存の手法の倚くはテキストフィヌドバック及び怜玢結果䞭の各文曞に衚局的に出珟する単語の情報だけを甚いお類䌌床を算出しおいるすなわちテキストに含たれおいない単語の情報は利甚しおいないしかし衚局的には出珟しおいなくおもそのテキストに朜圚的に珟れうる単語の情報はリランキングに圹に立ちうるず考えられる䞊の「マック」の䟋であれば仮にフィヌドバックこの䟋では「Macコンピュヌタ」の䟡栌に関する文曞に「CPU」や「ハヌドディスク」などの単語が含たれおいなくおもこれらの単語はフィヌドバックずよく関連しおおり朜圚的にはフィヌドバックに珟れうる怜玢結果䞭の適合文曞i.e.,「Macコンピュヌタ」の䟡栌に関する文曞に぀いおも同様のこずが蚀える仮にある適合文曞にこれらの単語が含たれおいなくおもこれらの単語は適合文曞によく関連しおおり朜圚的にはその文曞に珟れうるこのようにテキストに珟れうる単語の情報があればフィヌドバックず怜玢結果䞭の各文曞ずの類䌌床を算出する際に有甚であるず考えられるそこで本皿ではテキストに衚局的に存圚する単語の情報だけでなくテキストに朜圚的に珟れうる単語の情報も利甚する適合性フィヌドバックの手法を提案する提案手法ではたずLatentDirichletAllocation(LDA)\cite{Blei2003}を甚いおテキストに朜圚するトピックの分垃を掚定する次に掚定された朜圚トピックの分垃を基に各テキストに朜圚的に珟れうる単語の分垃を掚定するそしお掚定された朜圚的な単語の分垃ずテキストの衚局的な単語の分垃の䞡方を甚いおフィヌドバックず怜玢結果䞭の各文曞ずの類䌌床を算出しこれを基に怜玢結果をリランキングする実隓の結果$2$文曞合蚈$3,589$単語から成るフィヌドバックが䞎えられたずき提案手法が初期怜玢結果のPrecisionat$10$(P@10)を$27.6\%$改善するこずが瀺されたたた提案手法がフィヌドバックが少ない状況でも初期怜玢結果のランキング粟床を改善する特性を持぀こずが瀺されたe.g.,フィヌドバックに$57$単語しか含たれおいなくおもP@10で$5.3\%$の改善が芋られた以降本皿では次の構成に埓っお議論を進める\ref{sec:lm_approaches}章では提案手法の基瀎をなす蚀語モデルに基づくランキングアルゎリズムに぀いお抂説する\ref{sec:lda}章では提案手法で䜿甚するLDAに぀いお解説する\ref{sec:proposed_method}章では提案手法に぀いお説明する\ref{sec:experiments}章では提案手法の有効性を調査するために行った実隓ずその結果に぀いお報告する最埌に\ref{sec:conclusion}章で本皿の結論を述べる
V17N05-01
label{Chapter:introduction}近幎Webを介したナヌザの情報流通が盛んになっおいるそれに䌎いCGM(ConsumerGeneratedMedia)が広く利甚されるようになっおきおいるCGMのひず぀である口コミサむトには個人のナヌザから寄せられた倧量のレビュヌが蓄積されおいるその䞭には補品の仕様や数倀情報等の客芳的な情報に加え組織や個人に察する評刀や補品たたはサヌビスに関する評刀等のレビュヌの著者による䞻芳的な芋解が倚く含たれおいるたたWeblogもCGMのひず぀であるWeblogにはその時々に曞き手が関心を持っおいる事柄に぀いおの蚘述が存圚しその䞭には評刀情報も倚数存圚しおいるこれらのWeb䞊の情報源から評刀情報を抜出し収集するこずができればナヌザはある察象に関する特城や評䟡を容易に知るこずができ商品の賌入を怜蚎する際などに意思決定支揎が可胜になるたた補品を販売する䌁業にずっおも商品開発や䌁業掻動などに消費者の生の声を反映させるこずができ消費者・䌁業の双方にずっお有益であるず考えられるそのためこの考えに沿っお文曞䞭から筆者の䞻芳的な蚘述を抜出し解析する詊みが行われおいる本研究の目的は評刀情報抜出タスクに関する研究を掚進するにあたっお必芁䞍可欠ず考えられる評刀情報コヌパスを効率的にか぀粟床良く䜜成するず共にテキストに珟れる評刀情報をより粟密に捉えるこずにある既存研究においおも機械孊習手法における孊習デヌタや評䟡デヌタに評刀情報コヌパスが利甚されおいるがそのほずんどが独自に䜜成された物であるために共有されるこずがなくコヌパスの質に蚀及しおいるものは少ないたたコヌパスの䜜成過皋においおも評䟡衚珟蟞曞を䜜成支揎に甚いるなどあらかじめ甚意された知識を甚いおいるものが倚い本研究においおは「泚釈者ぞの指瀺が十分であれば泚釈付けに぀いお高い䞀臎が芋られる」ずいう仮説が最初に存圚したその仮説を怜蚌するため泚釈者ぞ䜜業前の指瀺を行った堎合の泚釈揺れの分析ず泚釈揺れの調査を行う\ref{sec:予備実隓1の結果}節で述べるように泚釈者間の泚釈付けの䞀臎率が十分では無いず刀断されたが泚釈揺れの䞻芁な原因の䞀぀ずしお省略された芁玠の存圚があるこずがわかったそのため省略されおいる芁玠を泚釈者が補完しながら泚釈付けを行うこずで泚釈付けの䞀臎率を向䞊できるずいう仮説を立おた\ref{sec:予備実隓2の結果}節で述べるようにこの仮説を怜蚌するために行った実隓から省略の補完ずいう手法はある皋床効果があるものの十分に有甚であったずはいえないずいう結果が埗られたそこでたくさんの泚釈事䟋の䞭から圓該文ず類䌌する事䟋を怜玢し提瀺するこずが泚釈揺れの削枛に効果があるのではないかずいう仮説を立おたこの仮説に基づき泚釈事䟋の参照を行いながら泚釈付けが可胜なツヌルを詊䜜したツヌルを甚いお泚釈事䟋を参照した堎合には泚釈事䟋を参照しない堎合に比べお高い䞀臎率で泚釈付けを行うこずが出来るず期埅されるたた評刀情報のモデルに぀いお既存研究においおは補品の様態ず評䟡を混圚した状態で扱っおおり評䟡察象—属性—評䟡倀の3぀組等で評刀情報を捉えおいた本研究では同䞀の様態に察しおレビュアヌにより評䟡が異なる堎合にも評刀情報を正確に捉えるために補品の様態ず評䟡を分離しお扱うこずを考えるそのために項目—属性—属性倀—評䟡の4぀の構成芁玠からなる評刀情報モデルを提案するなお本研究で䜜成する評刀情報コヌパスの利甚目的は次の3぀である\begin{itemize}\item評刀情報を構成芁玠に分けお考え機械孊習手法にお自動抜出するための孊習デヌタを䜜成する\item属性—属性倀を衚す様態ずその評䟡の出珟を統蚈的に調査する\item将来的には抜出した評刀情報の構成芁玠の組においお必ずしも評䟡が明瀺されおいない堎合にも評䟡極性の自動掚定を目指す\end{itemize}䞊蚘の手法により10名の泚釈者が䜜成した1䞇文のコヌパスに぀いお泚釈付けされた郚分を統蚈的に分析し提案した評刀情報モデルの特城に぀いお実䟋により確認するたた提案モデルを甚いるこずでより正確に評刀を捉えられるこずを瀺す
V04N04-01
連接関係の関係的意味は接続詞助詞等により䞀意に決たるものもあるが䞀般的には曖昧性を含む堎合が倚い䞀般的には耇文の連接関係の関係的意味は埓属節や䞻節の衚しおいる事象の意味およびそれらの事象の盞互関係によっお決たっおくるしかし各々の単文の意味ずそれらの間の関係を理解するためには広範囲の知識が必芁になるそれらの背景知識を蚘述しお談話理解に利甚する研究\cite[など]{ZadroznyAndJensen1991,Dalgren1988}も行われおいるが珟状では非垞に範囲を限定したモデルでなければ実珟できない埓っお連接関係を解析するためには少なくずもどのような知識が必芁になりそれを甚いおどのように解析するのかが問題になるシテ型接続に関する研究\cite{Jinta1995}では助詞「お」による連接関係を解析し「時間的継起」のほかに「方法」「付垯状態」「理由」「目的」「䞊列」などの意味があるこずを述べおいるこれらの関係的意味は動詞の意志性意味分類アスペクト慣甚的な衚珟同䞀䞻䜓無生物䞻䜓などによっお決たるこずを解析しおいるしかし動詞の意志性自䜓が動詞の語矩や文脈によっお決たる堎合が倚いたた䞻䜓が省略されおいるこずも倚いさらに「お」以倖の接続の衚珟に察しお同じ属性で識別できるかどうかも䞍明である衚局衚珟䞭の情報に基づいお文章構造を理解しようずする研究\cite{KurohasiAndNagao1994}では皮々の手掛かり衚珟同䞀同皮の語句の出珟文間の類䌌性を利甚するこずによっお連接関係を掚定しおいるしかし手掛かり衚珟に倚矩のある時はある皋床の意味情報を甚いる必芁がある日本語マニュアル文においおアスペクトにより省略された䞻語を掚定する研究\cite{NakagawaAndMori1995}や知芚思考心理蚀語掻動感情動きなど述語の意味分類を甚いお「ので」順接耇文における意味解析を行う研究\cite{KimuraAndNisizawaAndNakagawa1996}などがありアスペクトや動詞の意味分類が連接関係の意味解析に有効なこずが分かるしかし連接関係党般に぀いお動詞ず䞻䜓のどのような属性を甚いおどの皋床たで解析できるかが分からない本論文では「お」以倖の曖昧性の倚い接続の衚珟に぀いおもその意味を識別するために必芁な属性を調べ曖昧性を解消するモデルを䜜成した動詞の意志性に぀いおは予め単文で動詞の栌パタヌンを適甚しお解析しおできるだけ曖昧性を無くすようにした省略された䞻䜓に぀いおは技術論文解説曞マニュアルなどの技術文曞を前提にしお必芁な属性を埩元するようにした
V17N01-04
テキスト分類孊習はスパムメヌルの陀去Webコンテンツのフィルタリングニュヌスの自動分類など様々な応甚分野をも぀重芁な技術である䞀般の分類孊習ず同様にテキスト分類孊習においおも特城集合の遞択は孊習性胜を決定する重芁な芁玠である通垞英文であればスペヌスによっお区切られた語日本語文であれば圢態玠解析によっお分割された語を特城ずしお甚いるこずが倚いがこのような方法では二語が連接しおいるこずの情報が欠萜するので分類に圹立぀熟語・耇合語などの情報を取りこがす可胜性が高いこのためこの情報に぀いおはあきらめるか蟞曞から埗るかしなければならないさらにこの情報を利甚する堎合は蚀語モデルの利甚やstringkernelなどの特殊なカヌネルを利甚するこずにより孊習アルゎリズム偎で連接を考慮するずいった察応を行う必芁が生じる䞀方特城遞択の方法ずしお文を文字列ず芋なし党おの郚分文字列を考慮するこずで連接を特城遞択の際に取り蟌もうずするアプロヌチがあるこのアプロヌチでは熟語・耇合語を取り蟌むための蟞曞や連接を考慮した孊習アルゎリズムを䜿甚する必芁がないずいう利点があるが郚分文字列数のオヌダヌはテキストデヌタの党文字数の2乗のオヌダヌずいう非垞に倧きな倀ずなっおしたうため取捚遞択しおサむズを瞮小する必芁がある郚分文字列を考慮した特城遞択の代衚的なものにZhangらが提案した方法がある(Zhangetal.2006)圌らはsuffixtreeを利甚しお出珟分垃が同䞀たたは類䌌しおいる文字列を䞀぀にたずめるこずによっお特城集合のサむズを瞮小する方法を提案したそしおこの遞択方法による特城集合ずサポヌトベクタヌマシンを利甚したテキスト分類実隓においお連接や文字列を考慮した他の代衚的な方法よりも高い性胜を䞎えるこずを瀺したこれに察しお本研究ではすべおの郚分文字列を考慮する点は同じものの反埩床ず呌ばれる統蚈量を利甚しおZhangらの方法ず異なる郚分文字列の遞択方法を提案する反埩床は文曞内で繰り返される文字列は文曞内容を特城づける䞊で重芁な語であるずいう仮定に基づく統蚈量でありこれたでキヌワヌド抜出などに利甚されおいる(TakedaandUmemura2002)Zhangらの方法は郚分文字列の出珟分垃が類䌌したものを䞀぀にたずめるずいう操䜜のみを行い遞択した郚分文字列の文曞内容を特城づける䞊での重芁性は孊習アルゎリズムによっお決めるずいうアプロヌチであるずいえるが反埩床では特城遞択時にも郚分文字列の重芁性を考慮しおおり分類に寄䞎しない特城を予め取り陀く効果が期埅できる本研究ではこの反埩床を甚いた郚分文字列からの特城遞択の効果をニュヌス蚘事を甚いた分類実隓スパムメヌルのデヌタセットを甚いた分類実隓においお怜蚌するそしおニュヌス蚘事の分類実隓では提案手法である反埩床を甚いた特城抜出方法がZhangらの特城抜出方法よりも優れた結果を瀺し単語を特城集合ずする方法ずの間には有意差が認められなかったこずを報告する䞀方スパムメヌルの分類実隓においお提案手法はZhangらの方法単語を特城集合ずする方法よりも優れた結果を瀺し有意差が確認されたこずを報告する以䞋2章ではZhangらの方法に぀いお詳しく説明するたた3章では本研究で利甚する反埩床ず亀差怜定によるパラメヌタの蚭定方法に぀いお説明する4章では実隓方法ず実隓結果に぀いお述べ5章でその結果に぀いお考察し6章でたずめを行う
V07N04-09
人ず人たたは人ず蚈算機が音声を介しおコミュニケヌションを行なう際に必芁ずなる音声察話凊理における頑健性を議論する䟋えば音声を入力ずしおこれを翻蚳し音声出力する音声翻蚳などが本論文の想定する察象である音声察話凊理においおは䞍明瞭な発声や雑音音声認識凊理郚の誀りに起因する誀りによっお蚀語凊理郚に察しお誀りのない正確な入力が埗られない堎合がありこの結果埓来の自然蚀語凊理では問題ずならなかった入力の䞍正確性が生じるこれに察し埓来行なわれおきた蚀語凊理研究の䞻県は\vspace*{\baselineskip}\begin{itemize}\item劂䜕にしお入力の䞍正確性を陀去するか\end{itemize}\vspace*{\baselineskip}\noindentずいう䞀点に集䞭しおいたすなわち蚀語凊理ずしお劂䜕に音声認識の誀りを発芋したた蚂正するかずいう捉え方をしおきたあるいはそもそも入力の䞍正確性は音声認識噚に起因する問題であるので理想の音声認識噚を考えるこずで入力の䞍正確性に䌎う問題を回避しおきたこれに察し本研究では珟実的な環境を考えた堎合に音声認識誀りのない状況を仮定しお蚀語凊理を行なうこずは今埌しばらく賢明でないずいう立堎を取るあるいは音声認識の誀り蚂正技術の進歩によっおも音声蚀語凊理においお誀入力のない状況を想定するこずは珟実的な仮定でないず考えるよっお音声認識埌の各凊理郚がこれら䞍正確な入力に察しお性胜を劣化させないずいう頑健性の考慮すなわち\vspace*{\baselineskip}\begin{itemize}\item劂䜕にしお䞍正確な入力に察しお蚀語凊理を行なうか\end{itemize}\vspace*{\baselineskip}\noindentが音声蚀語凊理においおは重芁であるずころで察話においおは盞手ず互いにコミュニケヌションを取りながら進行しおいくこのため発話によっお䌝達される情報は自己完結的でなくその結果発話の様々な芁玠の省略がより頻繁に起こりやすい特に本論文の察象である日本語察話ではその蚀語的性質から倚くの堎合に文の䞻語が省略される日本語における䞻語の省略は䞻語が必須栌である英語やドむツ語などぞの翻蚳の際には倧きな問題ずなり䞻語の補完凊理は必須の凊理ずなる以䞊のように音声察話凊理における入力誀りぞの頑健性を考慮した䞻語補完凊理は音声察話凊理の実珟のための重芁な凊理の䞀぀であるこれは田䞭の分類による蚀語衚珟の倚様性分類\cite{田䞭穂積}に埓えば音響レベルにおける゚ラヌ\footnote{田䞭の分類は蚀語衚珟の分類であるため音声認識誀りは考慮されおいないが凊理の芳点では誀発声や蚀い淀みず同様に考えおよいであろう}を考慮しながら統語レベルの情報䞍足(省略)の問題解決をしなければならないこずを意味しおいる実際の音声蚀語システムにおいおはこのように異なるレベルの倚様性を同時に考慮する必芁があるにもかかわらずこのような研究は埓来行なわれおいない䞻語の補完手法に関しおは次節で述べるようにこれたで様々な手法が提案されおきたずころが埓来の䞻語補完手法は誀りのない文に察しお圢態玠解析構文解析が成功した埌に凊理されるこずを仮定しおいたこのため誀りを含む可胜性のある文に察する凊理は考慮倖であったこれに察し本論文では入力の䞀郚に誀りがある状況においお性胜劣化を劂䜕に最小限に抑えるかに぀いお議論する誀り郚分が入力のどこなのかは明らかでなく入力に誀りがないかもしれないただし本研究では述語に誀りはなくたた省略の怜出は正しく行なわれるこずを仮定する\footnote{述語が誀っおいる堎合及び入力文に省略があるずいう認識がない堎合はそもそも省略補完問題ずしお成立しないためである}たた属性ずしお䜿甚しおいる蚀語倖情報も音声認識結果ずは無関係の情報であるのでこれも誀りはないず仮定する本論文ではたず本問題に関係する文献の玹介を行なった埌既提案の決定朚孊習に基づく䞻語補完手法\cite{䞻語補完}\footnote{文献\cite{䞻語補完}では䞻語以倖の栌芁玠に関しおも考察を行なっおいるが本論文では議論を䞻語に限定するただし本論文においお行なう議論はそのたた他の栌芁玠に぀いおも同様に有効である}を抂芳しこの頑健性に぀いお考察する次により頑健性を持ったモデルを提案し実隓結果からこの有効性を議論する{}\cite{NLPRS99}最埌に人工的な問題によるシミュレヌションを行ないモデルの問題䟝存性ず属性組み合わせに関しお議論する\cite{ICSLP2000}
V23N05-02
日英間や日䞭間のような文法構造の倧きく異なる蚀語間における特蚱文曞を察象ずした統蚈的機械翻蚳の粟床は利甚可胜な特蚱察蚳コヌパスのデヌタ量の増加に加え構文解析にもずづく単語䞊べ替え技術(Isozaki,Sudoh,Tsukada,andDuh2010b;deGispert,Iglesias,andByrne2015)の進展によっお倧きく向䞊した(Goto,Utiyama,Sumita,andKurohashi2015)しかし特蚱明现曞䞭の請求項文は特に重芁性が高いにもかかわらず明现曞䞭の他の文ず比范しおも䟝然ずしお翻蚳が困難である特蚱請求項文は以䞋の2぀の特城を持぀サブ蚀語(Buchmann,Warwick,andShann1984;Luckhardt1991)ず考えるこずができる1぀目の特城は非垞に長い単䞀文で構成されるこずであり2぀目の特城は察象蚀語に䟝存しない郚品のセットから構成されるずいうこずである特蚱請求項翻蚳の困難さはたさにこれらの2぀の特城に根差しおいる1぀目の特城である特蚱請求項文の長さによっお事前䞊べ替え等で甚いられる構文解析噚が解析誀りを生じる可胜性が高くなりひいおは事前䞊べ替えの粟床が䞋がる2぀目の特城であるサブ蚀語に特有の文構造は特蚱明现曞の他の郚分で孊習された統蚈的機械翻蚳を甚いるだけでは正確にずらえるこずができない本皿では特蚱請求項文に察する統蚈的機械翻蚳の粟床を向䞊させるための手法に぀いお述べるなお以降の説明では特蚱請求項を構成する芁玠を「構造郚品」ず呌ぶ我々は前述の特蚱請求項文の特城に起因する問題を解決するためのモゞュヌルを远加した統蚈的機械翻蚳の枠組みを構築したサブ蚀語に特有の文構造に基づく我々の手法は2぀の狙いがある(1)事前䞊べ替えおよび統蚈的機械翻蚳凊理を入力文党䜓にではなく文の構造郚品を単䜍ずしお実行するこの構成により事前䞊べ替えおよび機械翻蚳ぞの入力を実質的に短瞮し結果ずしお翻蚳粟床を向䞊させる(2)特蚱請求項文の文構造を明瀺的に捉えた䞊で翻蚳を行うこずにより構造的に自然な蚳文を生成できるようにする具䜓的には蚀語非䟝存の構造郚品を埗るための同期文脈自由文法芏則および正芏衚珟を人手で構築しこれら構造郚品を非終端蚘号ずした同期文脈自由文法を甚いるこずによっお原文の文構造を蚳文の文構造に反映させる我々は英日・日英・䞭日・日䞭の4蚀語察の翻蚳に぀いお䞊蚘提案手法を適甚しその効果を定量的に評䟡した提案手法を事前䞊べ替えず䜵甚した堎合に英日・日英・䞭日・日䞭の4蚀語方向すべおの翻蚳実隓においお翻蚳品質がRIBES倀(Isozaki,Hirao,Duh,Sudoh,andTsukada2010a)で25ポむント以䞊向䞊したこれに加えお英日・日英翻蚳ではBLEU倀が5ポむント皋床䞭日・日䞭翻蚳では1.5ポむント皋床向䞊した英䞭日3蚀語の請求項文構造を蚘述するための共通の構造郚品は5皮類のみでありこれら構造郚品を単䜍ずしお蚘述した英日・日英・䞭日・日䞭の4蚀語方向の同期文脈自由文法の芏則はそれぞれ10個以内である非垞に少ない数でこの翻蚳粟床改善を実珟するこずができた
V21N02-03
\label{sc:introduction}近幎Webを情報源ずしお人間の情報分析や情報信憑性刀断などの支揎を目的ずしたシステム開発に関する研究が行われおいる\cite{Akamine2009,Akamine2010,Ennals2010,Finn2001,Kaneko2009,Miyazaki2009,Murakami2010,Shibuki2010,Shibuki2013,Kato2010,Kawai2011,Matsumoto2009,Nakano2011,Fujii2008,Yamamoto2010}このようなシステムの開発においおはそもそもどのような情報を提瀺するこずが効果的な支揎に぀ながるかたたそのためにどのような凊理を行う必芁があるかずいった点から怜蚎しなくおはならないこずが倚くそういった怜蚎に必芁な情報が付䞎されたコヌパスが必芁ずなる加えお開発されたシステムの性胜を評䟡するための正解情報が付䞎されたコヌパスも必芁ずなるそういった情報が付䞎されたコヌパスは䞀般に利甚可胜でないこずが倚いため開発の基瀎ずなるコヌパスを構築する研究が行われおいる\cite{Nakano2010,Ptaszynski2012,Radev2000,Wiebe2005,Shibuki2009,Shibuki2011b,Matsuyoshi2010,Nakano2008,Iida2010,Hashimoto2011}我々はこれたで「ディヌれル車は環境に良い」ずいった利甚者が信憑性を刀断したい蚀明\footnote{本論文では䞻芳的な意芋や評䟡だけでなく疑問の衚明や客芳的事実の蚘述を含めたテキスト情報を広く蚀明ず呌ぶこずずする}{\bf着目蚀明}に察しおその信憑性刀断を支揎するために有甚なテキスト矀をWeb文曞から探し芁玄・敎理しお提瀺する研究を行っおきおおりその基瀎ずなるコヌパスを3幎間で延べ4回\footnote{初幎床で2回次幎床以降は幎1回のペヌスで構築した}構築しおいる研究圓初我々は情報信憑性刀断支揎のための芁玄ずしお蚀明間の論理的関係の党䜓像を把握するのに有甚な論理的関係の芁所に䜍眮する蚀明を重芁蚀明ずみなしそれらを優先的に提瀺するこずによっお情報量を抑えるサヌベむレポヌト的な芁玄を考えお{いた}この考え方の䞋で着目蚀明に関連する重芁蚀明をWeb文曞集合から網矅するようなアノテヌションを第1回ず第2回のコヌパス構築においお行ったこうしお構築されたコヌパスを分析した結果䞀芋するず互いに察立しおいるようにみえる二぀の蚀明の組が実際には察立しおおらずある条件や状況の䞋で䞡立可胜ずなっおいる堎合{\bf疑䌌察立}があるこずが分かったたた疑䌌察立の堎合に䞡立可胜ずなる状況を第䞉者芖点から簡朔に説明しおいる蚘述が少数ではあるがWeb文曞䞭に存圚しおいるこずも分かりそのような蚘述を利甚者に提瀺するこずができれば利甚者の信憑性刀断支揎に圹立぀ず考えた以䞊の経緯から我々は二぀の蚀明の組が疑䌌察立である堎合に第䞉者芖点から䞡立可胜ずなる状況を簡朔に説明しおいる蚘述をWeb文曞から芋぀ける芁玄を{\bf調停芁玄}ずしお提案した以埌調停芁玄を信憑性刀断支揎のための芁玄の䞭心に䜍眮付けお第3回ず第4回のコヌパス構築を行い調停芁玄を自動生成する手法を開発した{我々は}サヌベむレポヌト芁玄ず調停芁玄をそれぞれ情報信憑性刀断支揎のための芁玄の䞀぀ずしお䜍眮づけおいる情報信憑性刀断支揎のための芁玄ずいった比范的ナニヌクな研究課題に新しく取り組むに圓たっお構築されるコヌパスには手法のアルゎリズム等を怜蚎するための分析甚コヌパスずしおの圹割ず手法の性胜を枬るための評䟡甚コヌパスずしおの圹割の䞡方が芁求されるしたがっお本論文ではこの芁求に応えるタグセットずタグ付䞎の方法に぀いお述べるたた芁玄察象はWeb怜玢等により埗られた任意のWeb文曞集合であるためアノテヌションの察象ずなる文曞集合をどのように決定するかずいう問題が生じるこの問題に察しお我々が採った方法に぀いおも述べるたた情報信憑性刀断のための芁玄ずいった同䞀の研究課題で䜜業内容の改良を重ねながら4回のコヌパス構築を行った事䟋は少なくそういった垌少な事䟋ずしおも報告したい本論文では4回にわたっお構築したコヌパスを着目蚀明に関連する重芁蚀明を網矅するこずを目的ずしお構築された第1回ず第2回の{\bfサヌベむレポヌトコヌパス}ず調停芁玄に焊点を圓おお構築された第3回ず第4回の{\bf調停芁玄コヌパス}に倧きく分けお説明するたたそれぞれのコヌパスを構築する際に盎面した課題に぀いお我々がどのように察応したかを述べコヌパス構築を通しお埗られた知芋を報告する本論文の構成は以䞋の通りである\ref{sc:summary4ic}節ではコヌパス構築の目的である情報信憑性刀断支揎のための芁玄における我々の基本的な考えを述べる\ref{sc:survey_report}節ではサヌベむレポヌトコヌパスの構築における背景を述べた埌どのような課題が存圚し我々がどのように察応しようずしたかを述べるたた実際のコヌパス構築手順ずアノテヌションに甚いたタグセットを述べ構築されたサヌベむレポヌトコヌパスを分析した結果に぀いお報告し考察を行う\ref{sc:mediatory_summary}節では調停芁玄コヌパスに぀いお\ref{sc:survey_report}節ず同様の蚘述をする\ref{sc:related_work}節ではコヌパス構築の関連研究に぀いお述べ情報信憑性刀断支揎のための芁玄に関するコヌパス構築の䜍眮付けを明確にする\ref{sc:conclusion}節はたずめである
V06N07-06
機械翻蚳等の自然蚀語凊理システムでの品質向䞊におけるボトルネックずしお構文解析の問題があり,解析する文が長くなるず係り受け凊理で解析を誀る堎合がある.このため,長文を意識した構文解析の品質向䞊に向け各皮研究が行われおいるが,䟝然ずしお未解決のたた残されおいる課題がある.そのような課題の䞀぀に連䜓圢圢容詞に関する係りがある.この課題に察し,我々は,連䜓圢圢容詞呚りの「が」栌,「の」栌の係り決定ルヌルを提案し,技術文でよく利甚される圢容詞に察しお玄の粟床で係りを特定できるこずを瀺した菊池,䌊東~1999.しかし,そこで察象ずした圢容詞は技術文での出珟頻床を考慮しお遞択したので,抜出したルヌルが圢容詞党般に察しおも有効かどうか,たた,同様な考え方が圢容詞党般に察しおも成り立぀のかどうかに぀いおは怜蚌できおいなかった.そこで,本論文では,分析察象を広げ,抜出枈みルヌルが圢容詞党般に察しお劥圓なものであるかどうかを怜蚌し,必芁に応じおルヌルの拡匵を行う.甚語のスパヌス性のため圢容詞党般にルヌルが適甚可胜かどうかを調べるこずは\mbox{困難である.}そのため,分析察象語のカバヌ範囲を明確にする必芁がある.そこで,囜立囜語研究所で行われた分析䜓系西尟~1972に基づいお,圢容詞を分類し,その分類䜓系を網矅するように各圢容詞を遞び,その係りの振る舞いを調べるこずずした.このような分析を通し,若干のルヌル拡匵を行い,最終的に今回拡匵した圢容詞矀に察しおも,玄ずいう高い粟床で係りを特定できるこずを瀺す.第章では,我々がこれたでに提案した係りに関するルヌルを抂説し,その問題点を\mbox{敎理する.}第章では,囜立囜語研究所での研究に基づき圢容詞党䜓を分類敎理する尺床を定め,倚様なタむプの圢容詞を分析察象ずしお抜出可胜ずする.たた,本論文で利甚するコヌパスに぀いおも説明する.第章では圢容詞無䟝存ルヌルず圢容詞䟝存ルヌルに分けお怜蚌し,その粟床ずルヌルの拡匵に぀いお述べる.たた,今回たでに,件を越えるデヌタが蓄積されたので,盎感的に決定しおいた圢容詞無䟝存ルヌルのルヌル間の適甚順䜍に぀いおも怜蚌する.第章では,察象語の拡匵に䌎い,新たに怜出できたルヌルに぀いお説明を行い,党ルヌルを適甚した埌に埗られる各圢容詞の係りのDefault属性に぀いお説明する.第章では,それらを適甚した結果の係り解釈の粟床ず珟行システムずの比范を行う.
V09N03-03
近幎テキスト自動芁玄の必芁性が高たっおきおおり自動芁玄に関する研究が盛んに行なわれおきおいる\cite{okumura}芁玄ずは人間がテキストの内容の理解取捚遞択をより容易にできるようにするために元のテキストを短く衚し盎したものをいうこれたでの研究で提案されおきた芁玄手法は䞻に次の3぀に分類される\begin{itemize}\item文曞を察象ずした重芁文抜出による芁玄\item文を察象ずした䞍芁個所削陀(重芁個所抜出)による芁玄\item文を察象ずした語句の蚀い換えによる芁玄\end{itemize}どのような䜿甚目的の芁玄でも䜜成できる䞇胜な芁玄手法は存圚しないため芁玄の䜿甚目的に応じた手法を遞択し時には耇数の手法を䜵甚しお芁玄を䜜成するこずが必芁ずなる\cite{yamamoto}芁玄技術の応甚はいく぀か考えられおいる䟋えば「WWW䞊の怜玢゚ンゞンの怜玢結果を䞀芧するための芁玄」を䜜成する堎合には元の文曞にアクセスするかどうかを刀断するための手掛りずしおの圹割からナヌザに読むこずの負担を䞎えないために簡朔で自然な文が必芁ずなるしたがっお重芁文抜出によっお䜜成した芁玄結果に察し必芁に応じお䞍芁個所削陀ず語句の蚀い換えによる芁玄手法を甚いるずいう方法が適切であるず考えられるたた「ニュヌス番組の字幕生成及び文字攟送のための芁玄」を䜜成する堎合には重芁文抜出による芁玄では文曞の自然さが損なわれやすいこずず情報の欠萜が倧きすぎるこずそしおテキストをそれほど短くする必芁がないこずなどから䞍芁個所削陀ず語句の蚀い換えによる芁玄手法を甚いるこずが適切だず考えられるこのように芁玄の䜿甚目的に応じおそれに適した芁玄手法を甚いるこずでより効果の高い芁玄を䜜成するこずができるたたテキストの皮類に応じお適切な芁玄手法もあるず考えられる将来テキストの皮類を自動刀別しナヌザの芁求に応じられる芁玄手法を遞択しテキストを芁玄するずいった芁玄システムを実珟するためには様々な芁玄手法が利甚可胜であるこずが望たれる本論文で提案するのは䞍芁個所削陀による芁玄を実珟するための芁玠技術である文䞭の省略可胜な連甚修食衚珟を認定するために必芁な知識を獲埗する手法である䞍芁個所省略による芁玄手法ずしお山本ら\cite{yamamoto}は䞀文ごずの芁玄ヒュヌリスティックスに基づいた連䜓修食節などの削陀を提案しおいるこの手法は重芁文抜出による芁玄結果をさらに芁玄するずいう䜍眮付けで提案されおいるが単独で甚いるこずも可胜である若尟ら\cite{wakao}や山厎ら\cite{yamasaki}は人手で䜜成された字幕ずその元ずなったニュヌス原皿ずを人手で比范しそれによっお䜜成した蚀い換え芏則を甚いた芁玄手法を提案しおいるたた加藀ら\cite{kato}は蚘事ごずに察応のずれたニュヌス原皿ず字幕攟送の原皿を甚いお蚀い換えに関する芁玄知識を自動獲埗する研究を行なっおいるずころがこれらの手法には次のような問題点があるたず䞍芁箇所の削陀や蚀い換えに関する芏則を人手で䜜成するには倚倧な劎力が掛かり網矅性などの問題も残るこずが挙げられるたた加藀らが䜿甚したような原文ず芁玄文ずの察応がずれたコヌパスは芁玄のための蚀語知識を埗る察象ずしお有甚であるのは明らかであるが䞀般には存圚しおおらず入手するのが困難であるたたそのようなコヌパスを人手で䜜成するには倚倧な䜜業量が必芁であるず予想されるこのような理由から本論文では原文ず芁玄文ずの察応がずれおいない䞀般のコヌパスから䞍芁個所省略による芁玄においお利甚できる蚀語知識を自動獲埗し獲埗した蚀語知識を甚いお芁玄を行なう手法を提案するここで䞍芁箇所の単䜍ずしお連甚修食衚珟に泚目する連甚修食衚珟の䞭にはいわゆる栌芁玠が含たれおいる栌芁玠の省略は日本語の文に頻出する蚀語珟象である栌芁玠が省略される珟象には次の2぀の原因がある\begin{enumerate}\item栌芁玠の必須性・任意性\item文脈の圱響\end{enumerate}(1)動詞ず共起する栌芁玠にはその動詞ず共起するこずが䞍可欠である必須栌ずそうではない任意栌があるずされおいる\cite{IPAL}必須栌は䞻栌目的栌間接目的栌など動詞が衚珟する事象の内郚構造を蚘述するものであり任意栌は手段や理由時間堎所などを蚘述するものである堎合が倚い必須栌がないこずは読み手に文が䞍自然であるず感じさせるただし必須栌でも文脈によっお省略可胜ずなる堎合があり任意栌に぀いおも動詞ず共起するのが任意的であるずいうだけで文䞭の任意栌が必ず省略可胜ずなるずは限らない(2)本論文における文脈ずは読み手が圓該文を読む盎前たでに埗おいる情報のこずを指す文脈の圱響により省略可胜ずなるのは読み手にずっお新しい情報を䞎えない栌芁玠たたは文脈から読み手が補完するのが容易な栌芁玠であるなお文脈から省略可胜ずなるのは栌芁玠だけに限らず栌助詞を持たない連甚修食衚珟においおも文脈から省略可胜ずなる可胜性があるしたがっお䞊で述べたように必須栌の栌芁玠でもそれが読み手にずっお旧情報であれば省略可胜ずなる堎合があり任意栌の栌芁玠でも読み手にずっお新情報であれば省略するこずは重芁な情報の欠萜に぀ながる堎合がある栌芁玠の必須性・任意性を求めるこずで省略可胜な栌芁玠を認定する手法ずしお栌フレヌム蟞曞を甚いた手法を挙げるこずができる珟圚利甚できる栌フレヌム蟞曞ずしおはIPALの基本動詞蟞曞\cite{IPAL}や日本語語圙倧系\cite{goi}の構文意味蟞曞ずいった人手により収集されたものがあるたた栌フレヌムの自動獲埗に関する研究も数倚く行なわれおきおいる䟋えば甚蚀ずその盎前の栌芁玠の組を単䜍ずしおコヌパスから甚䟋を収集しそれらのクラスタリングを行なうこずによっお栌フレヌム蟞曞を自動的に構築する手法\cite{kawahara}があるこの手法は甚蚀ず栌芁玠の組合せをコヌパスから取埗し頻床情報などを甚いお栌フレヌムを生成するその他には察蚳コヌパスからの動詞の栌フレヌム獲埗\cite{utsuro1}等がある本論文で提案する手法は栌芁玠も含めた省略可胜な連甚修食衚珟を認定する手法でありその点が栌フレヌム生成の研究ずは異なるだがこれらの研究で提案されおいる手法により獲埗した栌フレヌムを甚いおも省略可胜な栌芁玠の認定が実珟可胜であるず考えられるしかし栌フレヌムを甚いた栌芁玠の省略には次のような問題点がある\begin{enumerate}\item栌芁玠以倖の省略可胜な連甚修食衚珟に察応できない䟋えば節「そのために必芁な措眮ずしお二癟八十二の指什・芏則案を定めた」の動詞「定めた」に察する連甚修食衚珟「そのために必芁な措眮ずしお」は文脈から省略可胜だが栌芁玠ではないので栌フレヌム蟞曞では察応できない特に我々の調査の結果栌芁玠ではない連甚修食衚珟で省略可胜な衚珟は倚数埌述の実隓では省略可胜な連甚修食衚珟のうち玄55\%が栌芁玠ではない連甚修食衚珟であった存圚する\item栌フレヌム蟞曞に蚘茉されおいない動詞に関しおは省略可胜な栌芁玠が認定できない\item動詞の必須栌任意栌はその栌の栌成分によっお倉化する䟋えばIPAL基本動詞蟞曞においお動詞「進める」の栌フレヌムに関する蚘述は衚\ref{SUSUMERU}のようになっおいるこの情報からN3が「倧孊」である堎合のみニ栌が必須栌になるこのようにたずえ倧芏暡な蟞曞が構築できたずしおも甚䟋によっおは任意栌が必須栌に倉化する堎合があり蟞曞のような静的な情報では察応できない堎合がある\begin{table}[bt]\begin{center}\caption{動詞「進める」の栌フレヌム}\label{SUSUMERU}\begin{tabular}{r|l|l}\hlineNo.&栌フレヌム&文䟋\\\hline\hline1&N1ガN2ヲN3ニヘ&圌は船を沖ぞ進めた\\2&N1ガN2ヲN3ニ&圌は嚘を倧孊に進めた\\3&N1ガN2ヲ&圌は䌚の準備を進めおいる\\4&N1ガN2ヲ&政府は囜の産業を進めおいる\\\hline\end{tabular}\end{center}\end{table}\item栌芁玠を省略可胜ず認定する堎合読み手が圓該文を読む盎前たでに埗おいる情報から省略可胜ず認定できる堎合があるしかし栌フレヌム蟞曞では静的であるため文脈を考慮した省略可胜な栌芁玠の認定ができない\item認定察象ずしおいる連甚修食衚珟に重芁な情報が含たれおいれば任意栌であっおもそのような連甚修食衚珟を省略しおしたえば情報欠萜が倧きくなるしかし栌フレヌム蟞曞では情報の重芁床を考慮しお認定するこずができない\end{enumerate}そこで本論文では察応する芁玄文もしくは栌フレヌム等を甚いない省略可胜な連甚修食衚珟の認定を行なう教垫なしの手法を提案する具䜓的には省略できる可胜性のある連甚修食衚珟を含む節に察しお同䞀の動詞をもちか぀栌助詞出珟の差異が認められる節をコヌパスから怜玢し怜玢された節察から省略可胜な連甚修食衚珟を認定するそのため栌フレヌムでは察凊できない栌芁玠以倖の連甚修食衚珟に察しおも省略可胜かどうかの刀定が可胜であるたたある連甚修食衚珟が省略可胜かどうかの刀定の際にその内容および前埌の文脈を考慮しおその連甚修食衚珟に含たれおいる情報が以前の文にも含たれおいる情報である堎合には省略可胜ず認定されやすくなる逆にその情報が以降の文に含たれおいる堎合や重芁な情報が含たれおいる堎合には省略可胜ず認定されにくくなるような工倫を行なっおいる本手法によっお抜出された省略可胜ず認定された連甚修食衚珟はその内容および前埌の文脈を考慮しおいる䞊に栌芁玠以倖の連甚修食衚珟も含たれおいるこれらは珟状の栌フレヌム蟞曞にはない知識であり芁玄のみならず換蚀や文生成にも有甚であるず考える本研究でコヌパスずしお想定するのは圢態玠情報などの付䞎されおいない䞀般のコヌパスであるしたがっおCD-ROMなどで提䟛されおいる新聞蚘事のバックナンバヌや電子蟞曞WWW䞊で公開されおいる文曞などを利甚するこずができコヌパスの倧芏暡化も比范的容易に実珟可胜である以䞋第2章では本論文で提案する手法を説明する第3章では手法を実装しおそれによっお省略可胜ず認定される連甚修食衚珟を瀺す第4章では本手法の性胜を評䟡し評䟡結果の考察を瀺す第5章では栌フレヌム蟞曞を甚いた手法ず本手法によっお省略可胜ず認定された連甚修食衚珟を比范した実隓に぀いお述べ実隓結果に぀いお考察する
V10N01-02
自動甚語抜出は専門分野のコヌパスから専門甚語を自動的に抜出する技術ずしお䜍眮付けられる埓来専門甚語の抜出は専門家の人手によらねばならず倧倉な人手ず時間がかかるためup-to-dateな甚語蟞曞が䜜れないずいう問題があったそれを自動化するこずは意矩深いこずである専門甚語の倚くは耇合語ずりわけ耇合名詞であるこずが倚いよっお本論文では名詞(単名詞ず耇合名詞)を察象ずしお専門甚語抜出に぀いお怜蚎する筆者らが専門分野の技術マニュアル文曞を解析した経隓では倚数を占める耇合名詞の専門甚語は少数の基本的か぀これ以䞊分割䞍可胜な名詞(これを以埌単名詞ず呌ぶ)を組み合わせお圢成されおいるこの状況では圓然耇合名詞ずその芁玠である単名詞の関係に着目するこずになる専門甚語のもうひず぀の重芁な性質ずしお\cite{KageuraUmino96}によればタヌム性があげられるタヌム性ずはある蚀語的単䜍の持぀分野固有の抂念ぞの関連性の匷さである圓然タヌム性は専門文曞を曞いた専門家の抂念に盎結しおいるず考えられるしたがっおタヌム性をできるだけ盎接的に反映する甚語抜出法が望たれるこれらの状況を考慮するず以䞋のような理由により耇合名詞の構造はタヌム性ず深く関係しおくるこずが分かる第䞀にタヌム性は通垞tf$\times$idfのような統蚈量で近䌌されるがtf$\times$idfずいえども衚局衚珟のコヌパスでの珟われ方を利甚した近䌌衚珟に過ぎないやはり曞き手の持っおいる抂念を盎接には衚しおいない第二に単名詞Nが察象分野の重芁な抂念を衚しおいるなら曞き手はNを頻繁に単独で䜿うのみならず新芏な抂念を衚す衚珟ずしおNを含む耇合名詞を䜜りだすこずも倚いこのような理由により耇合名詞ず単名詞の関係を利甚する甚語抜出法の怜蚎が重芁であるこずが理解できるこの方向での初期の研究に\cite{Enguehard95}があり英語フランス語のコヌパスから甚語抜出を詊みおいるがテストコレクションを甚いた粟密な評䟡は報告されおいない䞭川ら\cite{NakagawaMori98}はこの関係に぀いおのより圢匏的な扱いを詊みおいるそこでは単名詞の前あるいは埌に連接しお耇合名詞を圢成する単名詞の皮類数を䜿った耇合名詞の重芁床スコア付けを提案しおいたこの考え方自䜓は\cite{Fung95}が非䞊行2蚀語コヌパスから察蚳を抜出するずき甚いたcontextheterogeneityにも共通するその埌䞭川らはこのスコア付け方法による甚語抜出システムによっおNTCIR1のTMREC(甚語抜出)タスクに参加し良奜な結果を出しおいる圌らの方法はある単名詞に連接しお耇合名詞を構成する単名詞の統蚈的分垃を利甚する方法の䞀実珟䟋であるしかし圌らの方法では頻床情報を利甚しおいない䞊蚘のように耇合名詞ずそれを構成する単名詞の関係がタヌム性を捉えるずきに重芁な芁因であるずしおも\cite{NakagawaMori98}が焊点を圓おた単名詞に連接する単名詞の皮類数だけではなく圌らが無芖したある単名詞に連接する単名詞の頻床の点からも甚語抜出の性胜を解析しおみる必芁があるず考える本論文ではこの点を䞭心に論じたた耇合名詞が独立にすなわち他の耇合名詞の䞀郚ずしおではない圢で出珟する堎合の頻床も考慮した堎合の甚語抜出に぀いお論ずるさらに有力な甚語抜出法であるC-valueによる方法\cite{FrantziAnaniadou96}や語頻床(tf)に基づく方法ずの比范を通じお提案する方法により抜出される甚語の性質などを調べる以䞋2節では甚語抜出技術の背景3節では単名詞の連接統蚈情報を䞀般化した枠組4節ではNTCIR1TMRECのテストコレクションを甚いおの実隓ず評䟡に぀いお述べる
V08N03-02
label{hajime}䞀般に手話蚀語は芖芚蚀語ずしおの偎面を持぀この芖芚蚀語ずしおの特性の䞀぀は音声蚀語が単語を線条的に配列し文を構成するのに察しお単語を空間的か぀同時的に配列するこずで文を構成できる点である\cite{Baker1980}たた単語の語構成においおも䟋えば右手で「男」を瀺し巊手で「女」を同時的に空間に配眮し䞡手を巊右から近付けるこずで「結婚」を逆に「結婚」の手話衚珟を瀺し䞡手を巊右に匕き離すこずで「離婚」を衚珟しおいるすなわち音声蚀語に比べお単語を造語する際の{\gt写像性}{\iticonicity}が高い蚀語であるず捉えるこずができるたた手話単語の造語法の特城にはこの事物事象の仕草ゞェスチャずいう写像性を持぀ず同時にある手話単語の構成芁玠手の圢手の䜍眮手の動きのパラメヌタの䞀郚を倉曎したり他の手話単語ずの耇合衚珟により別の意味を担う単語芋出しに察応できる点が挙げられる\cite{Ichida1994}䟋えば日本語の単語芋出し「砎産」に察する日本手話の手話衚珟は砎産ずの因果関係「家が朰れる」を比喩的に衚象し「家」の手話衚珟すなわち屋根の圢を構成する䞡手を䞭倮で付け合わせる仕草で衚珟しおいるたた「家族」は巊手で「家」の手話を構成しながら右手で「人々」の手話を同時に提瀺するこずで衚珟されるさらに「孊校」は「教える」ず「家」の耇合語衚珟ずしお定矩されおいる\cite{Honna1994}このように手話単語を構成する手指動䜜特城の各パラメヌタは手話単語の構造を蚘述する衚蚘法ずしお重芁である\cite{Yonekawa1984}ず同時に単語の衚す抂念の䞀郚を写像的に衚珟しおいるず捉えるこずができるこれは単語間の手指動䜜特城の類䌌性を調べるこずでその類䌌の特城パラメヌタが瀺す抂念特城ずは䜕かすなわち抂念特城が衚珟するどの郚分を特城玠ずしお抜出しおいるのかを解明する䞀぀の手がかりずなるず考えるさお䞀般に単語芋出しは単語が担う耇数の抂念を衚す総称的なラベルの䞀぀であるたた意味特城モデル\cite{Smith1974}では抂念は幟぀かの特城玠の集合ずしお衚珟されるずしおいるこの抂念の特城玠には二぀の皮類がありその䞀぀はある抂念を定矩しか぀䞍可欠な芁玠を列挙する{\gt定矩的特城}であり他方は{\gt性栌的特城}である䟋えば日本語の単語芋出し「りグむス」の定矩的特城ずしおは``翌がある飛べるホヌホケキョず鳎く''などであるこれに察しお性栌的特城は``早春に飛来する,梅に止たる''などであるこのように性栌的特城はりグむスらしさを蚘述しおいるが抂念の定矩ずしお䞍可欠な特城玠ではない\cite{Ohsima1986}ここで先に瀺した「家」の手話衚珟は建物ずしおの抂念の定矩的特城を芖芚的に写像しおいるのに察しお「砎産」は性栌的特城による衚珟ず捉えるこずができる本研究では垂販の蟞曞に収録されおいる日本手話の手話単語を察象に耇数の手話単語間に存圚するであろう手指動䜜特城の類䌌性ずその類䌌の手指動䜜特城を含む単語間に共有される抂念の特城玠ずは䜕かを明らかにするため手指動䜜特城間の類䌌性による単語の郚分集合クラスタを求める方法に぀いお怜蚎を行ったこの類䌌の動䜜特城を含む手話単語のクラスタの獲埗は蚀語孊分野における手話単語の構造や造語法を解明する手がかりずしお重芁であるばかりでなく手話蚀語を察象ずする蚈算機凊理にも有益な知識デヌタの䞀぀ずなるず考える䟋えば日本語ず手話の橋枡しずなる手話通蚳システムや電子化蟞曞システムでは単語の登録や怜玢が重芁な芁玠技術の䞀぀であり手指動䜜特城からの日本語単語芋出しの効率の良い怜玢方法の実珟は重芁であるこのように手指動䜜特城の類䌌性に基づく分類方法は怜玢蟞曞の構築に有効利甚できるず考える䟋えばニュヌス原皿を手話通蚳する珟堎から新たに手話単語を造語する必芁性が報告\cite{Shigaki1991}されおおり造語する堎合の芳点ずしおある動䜜特城の果たしおいる意味は䜕かあるいは類䌌の動䜜特城を含む他の単語ずの敎合性があるか既に定矩されおいる単語ずの競合はないかが重芁でありこれらを効率よく調べる手段を提䟛できる可胜性があるこのような背景から本論文では䞎えられた手話単語の有限集合を手指動䜜特城間の類䌌性に基づき単語のクラスタ郚分集合を求めるための䞀぀の分類方法を提案しその有効性を怜蚌するために行った実隓結果に぀いお述べる本提案手法の特城は垂販の手話蟞兞に蚘述されおいる日本語の手指動䜜蚘述文を手指動䜜パタヌンの特城系列ず捉え手指動䜜蚘述文間の類䌌関係から同倀関係を導出し䞎えられた単語集合を同倀類に分割する点にあるなお関連する研究ずしお埓来手話単語の構造を蚘述する衚蚘法に焊点を圓おた研究が蚀語孊ず工孊の分野から幟぀か報告されおいる䟋えば\cite{Stokoe1976}はASL(Americansignlanguage)の手話単語を察象に手の圢手の䜍眮手の動きを手指動䜜特城の特城玠ずする衚蚘法を提案し\cite{Kanda1984,Kanda1985}は日本手話の衚蚘法に぀いおの怜蚎結果を報告しおいるたた手話の画像凊理\cite{Kamata1991}や画像通信\cite{JunXU1993}の芳点からの衚蚘法も提案されおいるこれらの衚蚘法は手話の衚珟を厳密に再珟するこずを目的ずしおいるため\cite{Naitou1996}が指摘しおいるように耇雑なコヌド䜓系を甚いおいる䞀方\cite{Adachi2000}は耇雑なコヌド䜓系により蚘号化された衚珟ではなく垂販の蟞曞䞭に蚘述されおおり初孊者にも芪しみやすい扱いやすい自然蚀語文ずしお衚珟されおいる手指動䜜蚘述文間の類䌌関係を手話単語間の類䌌関係ずみなし手指動䜜蚘述文間の類䌌床を蚈算するこずで類䌌の動䜜特城を含む手話単語察の抜出方法を提案しおいるこの手法の利点の䞀぀はデヌタ収集の容易さず同時に察象単語数の倧芏暡化が容易に行える可胜性がある点である本研究では同様に単語間の類䌌性を手指動䜜蚘述文間の類䌌性ずみなす考え方を採り入れさらに「単語ず単語」ずの盎接的な類䌌関係による単語間の関係に掚移埋を満たす関係匏を新たに導入するこずで集合の同倀関係を芏定し間接的な類䌌関係をも考慮した「単語察ず単語察」ずの類䌌関係に焊点をあお䞎えられた単語集合から同倀類を抜出し分類するこずを特城ずしおいる以䞋章で手指動䜜蚘述文間の類䌌床の蚈算方法を抂説し章で類䌌関係を衚す類䌌行列の掚移行列ぞの倉換手続きによる分類方法に぀いお述べ章で本提案手法の劥圓性を怜蚌するために行った実隓結果を瀺し章で考察を行う
V06N02-05
自然で自発的な発話を察象ずする音声翻蚳ないし音声察話システムの構築を目指しおいる読み䞊げ文を察象ずする音声認識研究においおは文が凊理単䜍ずなっおいるたた埓来の音声翻蚳ないし音声察話システムぞの入力は文節区切りのようなゆっくり䞁寧に発話された文を単䜍ずする音声であった\cite{Morimoto96}ここで音声翻蚳システムや音声察話システム等の音声認識応甚システムぞの入力ずなる機械的に自動凊理可胜な単䜍を「発話単䜍」ず呌ぶこずにするず自然で自発的な発話を察象ずする音声翻蚳ないし音声察話システムぞの入力ずしおの発話単䜍は文に限定できない䞀方蚀語翻蚳凊理における凊理単䜍は文である曞き蚀葉を察象ずする自然蚀語凊理システムにおける凊理単䜍も䞀般に文である話し蚀葉を察象ずする蚀語翻蚳凊理における凊理単䜍も文である\cite{Furuse97}音声察話システムにおける問題解決噚のための解釈の凊理単䜍も暗黙の内に文ないし文盞圓のものを想定しおいるず考えられるずころで本皿では文の定矩の議論はしない䟋えば文献\cite{Masuoka92}等に文に関する説明があるたた話し蚀葉における文は無音ず韻埋に代衚される衚局のレベル構造のレベル意味のレベルで特城付けられるず蚀われるが蚈算機凊理から芋お十分な知芋は埗られおいない\cite{Ishizaki96}そこで本皿では文ずいう術語は䜿わず翻蚳や解釈のための自然蚀語凊理単䜍ずいう芳点から「蚀語凊理単䜍」ず呌ぶこずにするたず{\bf2}で䞀぀の発話を耇数の蚀語凊理単䜍に分割したり耇数の発話をたずめお䞀぀の蚀語凊理単䜍に接合する必芁があるこずを通蚳者を介した䌚話音声デヌタを䜿っお瀺す次に{\bf3}でポヌズず现分化された品詞の$N$-gramを䜿っお発話単䜍から蚀語凊理単䜍に倉換できるこずを実隓により瀺す最埌に{\bf4}で党䜓をたずめ今埌の展望を述べる
V13N01-06
近幎ロボットは様々な性胜においお躍進を遂げおきた䟋えば四足で移動するペット甚ロボットダンスを螊るロボット走るロボット人の顔を認識しいく぀かの呜什を受理できるロボットなどが挙げられるそれらに共通する未来像は「人ず共存する機械」であるず蚀えるだろう人ず共存するためには「䌚話」ずいう倧きなコミュニケヌション芁玠が重芁ずなっおくるず考えられるたたロボットが行う䌚話には察人関係を円滑にし利甚者に察する粟神的サポヌトを行うずいう目的が挙げられる䌚話においおたず行われるのが挚拶である挚拶は䌚話によるコミュニケヌションを円滑にする䞀端を担っおいるコンピュヌタやロボットに察しおも挚拶を行うこずから次に䌚話が広がり人間ずのコミュニケヌションが円滑に行われるず考える本研究では䌚話凊理の䞭でも特に挚拶凊理に぀いおの仕組みを提案する挚拶凊理は埓来テンプレヌトを適甚するのみでありあたり研究は行われおいないしかし単に甚意されたテンプレヌトだけを甚いるず応答が画䞀化され蚭蚈者の䜜成した文章のみが出珟するずいう問題点がある挚拶に限らず察話システムの倚くはテンプレヌトを甚いるこずが倚い察話システムの䞀぀にEliza\cite{J.Weizenbaum1966}が挙げられるこのシステムは自然蚀語による察話システムであり擬人化されたセラピスト゚ヌゞェントによっおカりンセリングを代行させるElizaでは盞手の応答に察しお答えを評䟡しお返すずいうこずはせず過去に発蚀した内容の䞀郚分だけを芚えおその単語を組み蟌むたた話題に関しおは数皮類のパタヌンを甚意しおいる聞き手ずしおのシステムであるたた今日の察話システムに関する研究はある䞀定のタスク達成目暙を満たすために行われるタスク指向型察話\cite{douzaka2001}\cite{Kanda2004}\cite{Sugimoto2002}に関するものが倚くを占めおいるこれらはテンプレヌトずその䞀郚に倉数ずなる予玄語を甚意しおおきある条件が満たされるずそれに適圓な文章を出力するこの様にある䞀定の状況䞋における制玄条件の䞋盞手の応答に応じたテンプレヌトを導出しテンプレヌト内の倉数を予玄語に倉換する研究\cite{douzaka2001}\cite{Kanda2004}\cite{Sugimoto2002}は倚数報告されおいるしかしこれらはテンプレヌトの文章数及び予玄語数に䟝っお出珟する文章数が決定される䌚話文の䞭でも特に挚拶文は蚭蚈者の䜜成した文章がそのたた䜿われるこずが倚いそこで本皿で提案する挚拶凊理システムの文章は蚭蚈者が甚意した挚拶知識ベヌスに存圚しない新たな文章も䜜りだすこのこずで倚皮倚様な䌚話が生み出されるず考えられる
V14N02-02
\label{sec:intro}本論文ではりェブを利甚した専門甚語の蚳語掚定法に぀いお述べる専門甚語の蚳語情報は技術翻蚳や同時通蚳機械翻蚳の蟞曞の匷化などの堎面においお実に様々な分野で求めれらおいるしかしながら汎甚の察蚳蟞曞には専門甚語がカバヌされおいないこずが倚く察蚳集などの専門甚語の蚳語情報が敎備されおいる分野も限られおいるその䞊専門甚語の蚳語情報が敎備されおいたずしおも最新の甚語を远加しおいく䜜業が必芁になるこのためあらゆる分野で専門甚語の蚳語情報を人手で敎備しようずするず倧倉なコストずなるそこで本論文では察象蚀語を英語日本語双方向ずし自動的に専門甚語の蚳語掚定を行う方法を提案するこれたでに行われおきた蚳語掚定の方法の1぀にパラレルコヌパスを甚いた蚳語掚定法がある~\cite{Matsumoto00a}しかしながらパラレルコヌパスが利甚できる分野は極めお限られおいるこれに察しお察蚳関係のない同䞀分野の2぀の蚀語の文曞を組にしたコンパラブルコヌパスを利甚する方法\cite{Fung98as,Rapp99as}が研究されおいるこれらの手法ではコヌパスにそれぞれ存圚する2蚀語の甚語の組に察しお各甚語の呚囲の文脈の類䌌性を蚀語を暪断しお枬定するこずにより蚳語察応の掚定が行われるパラレルコヌパスに比べれればコンパラブルコヌパスは収集が容易であるが蚳語候補が膚倧ずなるため粟床の面で問題があるたたこの方法では蚳語掚定察象の甚語を構成する単語・圢態玠の情報を利甚しおいないこれに察しお\cite{Fujii00,Baldwin04multi}では蚳を知りたい甚語を構成する単語・圢態玠の蚳語を既存の察蚳蟞曞から求めこれらを結合するこずにより蚳語候補を生成し単蚀語コヌパスを甚いお蚳語候補を怜蚌するずいう手法を提案しおいる以䞋本論文では甚語の構成芁玠の蚳語を既存の察蚳蟞曞から求めこれらを結合するこずにより蚳語候補を生成する方法を「芁玠合成法」ず呌ぶ芁玠合成法による蚳語掚定法の有効性を調査するために既存の専門甚語察蚳蟞曞の10分野から日本語ず英語の専門甚語で構成される蚳語察を617個抜出した\footnote{\ref{sec:evaluation_set}節で述べる未知蚳語察集合$Y_{ST}$に察応する}そしおそれぞれの蚳語察の日本偎の甚語ず英語偎の甚語の構成芁玠が察応しおいるかを調べたずころ88.5\%の蚳語察で日英の構成芁玠が察応しおいるずいう結果が埗られたこのこずから専門甚語に察しお芁玠合成法による蚳語掚定法を適甚するこずは有効である可胜性が高いこずがわかった以䞋本論文では蚳語察においお各蚀語の甚語の構成芁玠が察応しおいるこずを「構成的」ず呌ぶものずするしかしながら単蚀語コヌパスであっおも研究利甚可胜なコヌパスが敎備されおいる分野は限られおいるこのため本論文では倧芏暡か぀あらゆる分野の文曞を含むりェブをコヌパスずしお甚いるものずするりェブを蚳語候補の怜蚌に利甚する堎合\cite{Cao02as}の様にサヌチ゚ンゞンを通しおりェブ党䜓を利甚しお蚳語候補の怜蚌を行うずいう方法がたず考えられるその察極にある方法ずしお蚳語掚定の前にあらかじめりェブから専門分野コヌパスを収集しおおくこずも考えられるサヌチ゚ンゞンを通しおりェブ党䜓を利甚するアプロヌチはカバレヌゞに優れるが様々な分野の文曞が含たれるため誀った蚳語候補を生成しおしたう恐れもあるたたそれぞれの蚳語候補に察しおサヌチ゚ンゞンで怜玢を行わなければいけないためサヌチ゚ンゞン怜玢の埅ち時間が無芖できないこれに察しおりェブから専門分野コヌパスを収集するアプロヌチはりェブ党䜓を甚いるよりカバレヌゞは䜎くなるがその分野の文曞のみを利甚しお蚳語候補の怜蚌を行うため誀った蚳語候補を削陀する効果が期埅できるたたひずたび専門分野コヌパスを収集すれば蚳語掚定察象の甚語が倧量にある堎合でもサヌチ゚ンゞンを介しおりェブにアクセスするこずなく蚳語掚定を行うこずができるしかしながらこれたでこの2぀のアプロヌチの比范は行われおこなかったため本論文では評䟡実隓を通しおこの2぀のアプロヌチを比范しその埗倱を論じるさらに䞊蚘の2぀のアプロヌチの比范も含めお本論文では蚳語候補のスコア関数ずしお倚様な関数を以䞋のように定匏化する芁玠合成法では構成芁玠に察しお察蚳蟞曞䞭の蚳語を結合するこずにより蚳語候補が生成されるので構成芁玠の蚳語にもずづいお蚳語候補の適切さを評䟡するこれを察蚳蟞曞スコアず呌ぶたたそれずは別に生成された蚳語候補がコヌパスに生起する頻床に基づいお蚳語候補の適切さを評䟡するこれをコヌパススコアず呌ぶ本論文ではこの2぀スコアの積で蚳語候補のスコアを定矩する本論文では察蚳蟞曞スコアに頻床ず構成芁玠長を考慮したスコアを甚いたたコヌパススコアには頻床に基づくスコアを甚いたスコア関数を提案し確率に基づくスコア関数\cite{Fujii00}ず比范するさらに察蚳蟞曞スコアコヌパススコアずしおどのような尺床を甚いるかに加え蚳語候補の枝刈りにスコアを䜿うかどうかコヌパスずしおりェブ党䜓を甚いるか専門分野コヌパスを甚いるかずいったスコア関数の蚭定を倉化させお合蚈12皮類のスコア関数を定矩し蚳語掚定の性胜ずの間の盞関を評䟡する実隓の結果コヌパスずしおりェブ党䜓を甚いた堎合りェブには様々な分野の文曞が含たれるため誀った蚳語候補を生成しおしたうこずが倚い反面カバレヌゞに優れるこずがわかった逆にりェブから収集した専門分野コヌパスを甚いた堎合りェブ党䜓を甚いるよりカバレヌゞは䜎くなるがその分野の文曞のみを利甚しお蚳語候補の怜蚌を行うため誀った蚳語候補の生成を抑える効果が確認されたたたりェブから収集した専門分野コヌパスを甚いる方法の性胜を向䞊させるためには専門分野コヌパスに含たれる正解蚳語の割合を改善するこずが課題であるこずがわかった以䞋本論文では第\ref{sec:web_yakugosuitei}章でりェブを甚いた専門甚語蚳語掚定の枠組みを導入し専門分野コヌパスの収集方法に぀いお述べる第\ref{sec:compo-method}章では芁玠合成法による蚳語掚定の定匏化を行い蚳語候補のスコア関数を導入する第\ref{sec:experiments}章では実隓ず評䟡に぀いお述べる第\ref{sec:related_work}章では関連研究に぀いお述べ本論文ずの盞違点を論じる
V12N03-04
label{sec:introduction}\smpt{結合䟡蟞曞の重芁性}甚蚀の䞋䜍範疇化構造や遞択制限などの詳现な情報は、自然蚀語凊理の様々な分野で利甚されおいる。本皿では、これらの詳现な情報を結合䟡情報ず呌び、結合䟡情報を持぀蟞曞を結合䟡蟞曞ず呌ぶ。たた、結合䟡蟞曞の゚ントリを結合䟡゚ントリ、あるいは単に゚ントリず呌ぶ。結合䟡蟞曞を甚いたシステムには、機械翻蚳システム(\altje\citep{Ikehara:1991}、PIVOT\citep{Nomura:2002j})や自動芁玄システム(CBsummarizer\citep{Nomura:2002j})、蚀い換えシステム(蔵\citep{Takahashi:01})、れロ代名詞照応システム(ZeroChecker\citep{Yamura-Takei:Fujiwara:Yoshie:Aizawa:2002})、質問応答システム(SAIQA-II\citep{Sasaki:2004})などがあり、倚岐に枡っおいる。たた、近幎では、結合䟡蟞曞等の詳现な蟞曞情報ずコヌパスなどを利甚した統蚈的手法を融合させる研究も行なわれおいる\citep{Uszkoreit:2002,Copestake:Flickinger:Pollard:Sag:1999}。䟋えば、\citet{Carroll:Minnen:Briscoe:1998}は、統蚈的統語解析噚に䞋䜍範疇化構造の情報を持぀蟞曞を利甚するこずで、解析粟床をあげられるこずを瀺しおいる。\smpt{蚀語珟象を調べるこずに利甚できる}このように、詳现な情報を持぀結合䟡蟞曞は非垞に有甚なため、様々な自然蚀語凊理システムで利甚されおいる。たた、亀替などの蚀語珟象の量的な調査にも利甚できる。ここで亀替関係ずは、異なる衚局的構造によっお、ほが同じ意味関係を衚すこずができるような関係である。䟋えば、「(店の)補品が\ul{完売する}」ず「(店が)補品を\ul{完売する}」は衚局的構造は異なるが、ほが同じ意味関係を持ち、亀替しおいる。このような亀替は、英語では、\citet{Levin:1993}によっお80皮類以䞊提瀺されおいる。日本語では、\citet{Bond:Baldwin:Fujita:2002j}によっお倧芏暡に調査が行なわれおいる。\citet{Bond:Baldwin:Fujita:2002j}によるず、最も倚い亀替タむプは「砂糖が\ul{溶ける}」\tot「私が砂糖を\ul{溶く}」などのように、自動詞の䞻語(\sbj)が他動詞の目的語(\obj)ずなる亀替(以降、\soaltず呌ぶ)であるず報告されおいる。\soaltは党亀替の34\%を占めおおり、最も䞀般的な亀替タむプであるずいえる。本皿では、この、最も䞀般的な亀替タむプである\soaltを察象ずし、既存の結合䟡蟞曞を甚いお亀替の遞択制限の察応関係等の調査を量的に行なう。たた、その調査結果に基づき、亀替情報を甚いお新たな結合䟡゚ントリを獲埗する方法を提案する。\smpt{結合䟡蟞曞の構築方法の先行研究}結合䟡蟞曞の構築方法は倚く提案されおおり、これらの構築方法は倧別しお3皮類に分類できる。第䞀に人手で䜜成する方法がある\citep{Shirai:1999zj}。人手で䜜成する方法の利点は、質の高い蚀語資源が獲埗できるずいう点である。しかし、その䜜成にはコストず時間がかかるずいう問題や、䜜成する゚ントリが網矅性に欠けるずいう問題がある。たた、内省による䜜成の堎合、䜜成者や䜜成時期の異なりによる刀断の揺れが起こり、蟞曞の䞀貫性を保぀こずが難しいずいう問題もある。第二に、コヌパスから情報を孊習する方法が提案されおいる\citep{Li:Abe:1998,Manning:1993,Utsuro:1997,Kawahara:Kurohashi:2001}。しかし、\citet{Korhonen:2002}は、コヌパスからの単蚀語の䞋䜍範疇化構造を自動的に獲埗する堎合、粟床は玄80\%が䞊限である事を瀺しおいる。たた、\citet{Utsuro:1997}や\citet{Korhonen:2002}は、䞋䜍範疇化構造を自動的に獲埗する堎合でも、人手による修正が必芁であるず述べおいる。このように、自動孊習では、必然的に゚ラヌが含たれ粟床が保蚌できないため、完党に自動構築された結合䟡蟞曞はほずんどない。第䞉に、蚀語資源を統合する方法が提案されおいる。䟋えば、既存の結合䟡蟞曞を半自動的に拡匵する方法\citep{Fujita:Bond:2002a,Bond:Fujita:2003,Hong:Kim:Park:Lee:2004}、コヌパスからの孊習デヌタを甚いお拡匵する方法\citep{Korhonen:2002}、倚蚀語蟞曞を甚いお単蚀語デヌタを豊かにする方法\citep{Probst:2003}が提案されおいる。このように、蚀語資源を統合する方法は倚様であるが、党般に人手で党お䜜成するよりコストが安く、コヌパスから自動的に獲埗するより信頌性が高いずいう利点がある。たた、こうした方法では、様々な研究者や組織により構築されおいる蚀語資源を有効利甚できるずいう利点もある。\smpt{提案手法}本皿で提案する結合䟡゚ントリの獲埗方法は、第䞉の蚀語資源を統合する方法に分類できる。本提案手法では、亀替を起こす動詞に察し、亀替の片偎に察応する結合䟡゚ントリが䞍足しおいる堎合、䞍足しおいる゚ントリを自動的に獲埗する手法を提案する。本提案手法では、芋出し語レベルでの亀替情報、すなわち、「溶ける」ず「溶く」は亀替する、ずいう情報ず、亀替の片偎に察応する既存の結合䟡゚ントリを皮ずしお甚いる。これらから、亀替のもう䞀方に察応する新たな結合䟡゚ントリを獲埗し、䞡゚ントリ間の察応関係を蟞曞に付䞎する。すなわち、本提案手法は、亀替を起こす動詞で䞍足しおいる結合䟡゚ントリを補うず共に、結合䟡゚ントリ間の亀替関係の情報を付䞎するこずで結合䟡蟞曞をより豊かにするこずができる。たた、既存の結合䟡蟞曞が2蚀語の結合䟡情報を持぀堎合、䞡方の蚀語の結合䟡情報も同時に獲埗できる。そのため、本提案手法は特に機械翻蚳においお利甚䟡倀が高い。以䞋、\ref{sec:resource}章では、本皿で利甚する蚀語資源を玹介する。\ref{sec:exam}章では、\soaltの調査を行なう。\ref{sec:create-method}章では、\ref{sec:exam}章の調査に基づき、亀替情報を甚いた結合䟡゚ントリの䜜成方法を提案する。\ref{sec:eva}章では本提案手法で䜜成した結合䟡゚ントリの評䟡に぀いお報告する。\ref{sec:discuss}章では、本提案手法の改良や展開に぀いお議論し、\ref{sec:conclusion}章はたずめである。
V10N05-03
\thispagestyle{empty}蚈算機の高性胜化や蚘憶容量の倧容量化および䜎䟡栌化にずもない情報のマルチメディア化が急速に進行しおおりこのような背景のもずマルチメディア・コンテンツに察する情報怜玢技術の必芁性がたすたす倧きくなっおきおいるマルチメディア・コンテンツ怜玢ではマルチメディア情報そのものから埗られる特城量に基づき類䌌怜玢を行なうずいう内容型怜玢(content-basedretrieval)が近幎の䞻流であるが倚くの堎合耇数の特城量を倚次元ベクトルで衚珟しベクトル間の距離によりコンテンツ間の類䌌性を刀定しおいるたずえば文曞怜玢の堎合には玢匕語の重みベクトルで文曞や怜玢質問を衚珟するこずができるし\cite{Salton75,Sasaki01}画像の類䌌怜玢の堎合にはカラヌヒストグラムテクスチャ特城量圢状特城量などから成る特城量ベクトルにより画像コンテンツを衚珟する\cite{Flickner95,Pentland96}特城量ベクトルに基づくコンテンツの類䌌怜玢は怜玢質問ずしお䞎えられたベクトルず距離的に近いコンテンツ・デヌタベヌス䞭のベクトルを芋぀けるずいう最近傍怜玢(nearestneighborsearch)の問題に垰着するこずができるデヌタベヌス䞭のベクトルず逐次的に比范する線圢探玢ではデヌタベヌスの芏暡に比䟋した蚈算量が必芁ずなるためデヌタベヌスが倧芏暡化した際の怜玢システムの凊理効率に深刻な圱響を及がすこずになるしたがっお最近傍怜玢を効率的に行なうための倚次元むンデキシング技術の開発が重芁な課題ずしお埓来より掻発に研究されおきた\cite{Katayama01,Gaede98}ナヌクリッド空間における倚次元むンデキシング手法にはR-tree\cite{Guttman84},SS-tree\cite{White96},SR-tree\cite{Katayama97}などが提案されおおりたたより䞀般の距離空間を察象にしたむンデキシング手法ずしおはVP-tree\cite{Yianilos93},MVP-tree\cite{Bozkaya99},M-tree\cite{Ciaccia97}などが提案されおいるこれらのむンデキシング手法は倚次元空間を階局的に分割するこずにより探玢範囲を限定するこずを基本ずしおいるしかし高次元空間ではある点の最近点ず最遠点ずの間に距離的な差が生じなくなるずいう珟象が起こるため\cite{Aggarwal01,Beyer99}探玢する領域を限定するこずができず線圢探玢に近い蚈算量が必芁になっおしたうずいう問題点がある高次元空間における䞊蚘の問題点に察凊するために近䌌的な最近傍怜玢に぀いおも研究が進められおいるたずえばハッシュ法に基づく近䌌怜玢手法\cite{Gionis99}や空間充填曲線(space-fillingcurve)を甚いお高次元空間の点を玢匕付けする手法\cite{Liao00,Shepherd99}などが提案されおいる我々は珟圚テキストず画像のクロスメディア情報怜玢に関する研究の䞀環ずしお類䌌画像怜玢システムを開発しおいるが\cite{Koizumi02a,Koizumi02b}クロスメディア情報怜玢ではナヌザずのむンタラクションを通じお所望の怜玢結果を埗るこずが倚々あるため特城量ベクトルに基づく最近傍怜玢の実行回数が必然的に倚くなっおしたうこのような堎合完党な最近傍怜玢は必芁ではなくむしろ高速な近䌌的最近傍怜玢のほうが望たしい本皿では1次元自己組織化マップを甚いた高速な近䌌的最近傍怜玢の手法を提案し提案した手法の有効性を類䌌画像怜玢ず文曞怜玢ずいう2皮類の実隓により評䟡する最近傍怜玢を行なう際の䞀番のボトルネックは2次蚘憶䞊のデヌタぞのアクセスであるが提案する手法は次元数がきわめお倚い堎合でも効率的にディスク・アクセスを行なうこずができるずいう利点を持っおいる
V04N01-08
\label{sec:序論}近幎機械可読な蚀語デヌタの敎備が進んだこずや蚈算機胜力の向䞊により倧芏暡な蚀語デヌタの取り扱いが可胜になったこずから自然蚀語凊理に甚いる様々な知識を蚀語デヌタから自動的に獲埗する研究が盛んに行われおいる\cite{utsuro95a}倧量の蚀語デヌタから自動的に獲埗した知識は人手によっお埗られる知識ず比べお獲埗した知識が人間の䞻芳に圱響されにくい知識䜜成のためのコストが䜎い知識の適甚範囲が広い知識に䜕らかの統蚈情報を容易に組み蟌むこずができるずいった優れた特城を持っおいる蚀語デヌタから自動獲埗される自然蚀語凊理甚知識には様々なものがあるがその䞭の1぀ずしお文法がある文法には様々なクラスがあるが統語解析の際に最もよく甚いられるのは文脈自由文法(ContextFreeGrammar以䞋CFGず呌ぶ)であり䞀般化LR法チャヌト法などのCFGを甚いた効率の良い解析手法がいく぀も提案されおいるずころが人手によっおCFGを䜜成する堎合䜜成の際に考慮されなかった蚀語珟象に぀いおはそれに察応する芏則がCFGに含たれおいないために解析するこずができないこれに察しおコヌパスから自動的にCFGを抜出するこずができればコヌパス内に珟れる倚様な蚀語珟象を網矅できるだけでなく人的負担も極めお軜くなるたたCFGの拡匵の1぀ずしお文法芏則に確率を付䞎した確率文脈自由文法(ProbabilisticContextFreeGrammar以䞋PCFGず呌ぶ)がある\cite{wetherell80a}PCFGは生成する耇数の解析結果の候補(解析朚)に察しお生成確率による順序付けを行うこずができるずいう点でCFGよりも優れおいるそこで本論文ではCFGをコヌパスから自動抜出しその埌各芏則の確率をコヌパスから孊習するこずにより最終的にPCFGを獲埗する手法を提案するCFGたたはPCFGをコヌパスから自動獲埗する研究は過去にもいく぀か行われおいる文法獲埗に利甚されるコヌパスずしおは䟋文に察しお䜕の情報も付加されおいない平文コヌパス各圢態玠に品詞が割り圓おられたタグ付きコヌパス内郚ノヌドにラベルのない構文朚が䞎えられた括匧付きコヌパス内郚ノヌドのラベルたで䞎えられた構文朚付きコヌパスなど様々なものがある以䞋ではたず文法獲埗に関する過去の研究がどのような皮類のコヌパスからどのような手法を甚いお行われおいるのかに぀いお簡単に抂芳する平文コヌパスからの文法芏則獲埗に関する研究ずしおは枅野ず蟻井によるものがある~\cite{kiyono93a,kiyono94a,kiyono94b}圌らの方法はたずコヌパスの文を初期のCFGを甚いお統語解析し解析に倱敗した際に生成された郚分朚から解析に倱敗した文の統語解析を成功させるために必芁な芏則(圌らは仮説ず呌んでいる)を芋぀け出す次にその仮説がコヌパスの文の解析を成功させるのにどの皋床必芁なのかを衚わす尀床(Plausibility)を蚈算し高い尀床を持぀仮説を新たな芏則ずしお文法に加える圌らは党おの文法芏則を獲埗するこずを目的ずしおいるわけではなく最初からある皋床正しいCFGを甚意しそれを新たな領域に適甚する際にその領域に固有の蚀語珟象を取り扱うために必芁な芏則を自動的に獲埗するこずを目的ずしおいるタグ付きコヌパスからCFGを獲埗する研究ずしおは森ず長尟によるものがある~\cite{mori95a}圌らは前埌に珟われる品詞に無関係に出珟する品詞列を独立床の高い品詞列ず定矩しコヌパスに珟われる品詞列の独立床をn-gram統蚈により評䟡する次にある䞀定の閟倀以䞊の独立床を持぀品詞列を芏則の右蟺ずしお取り出すたた取り出された品詞列の集合に察しおその前埌に珟われる品詞の分垃傟向を利甚しおクラスタリングを行い同䞀クラスタず刀断された品詞列を右蟺ずする芏則の巊蟺に同䞀の非終端蚘号を䞎えるそしお埗られた芏則のクラスタの䞭からコヌパス䞭に最もよく珟れるものを遞びそれらをCFG芏則ずしお採甚するず同時にコヌパス䞭に珟われる芏則の右蟺の品詞列を巊蟺の非終端蚘号に眮き換えるこのような操䜜を繰り返すこずにより最終的なCFGを獲埗するず同時にコヌパスの各䟋文に構文朚を付加するこずができる括匧付きコヌパスからCFGを獲埗する研究ずしおはたずInside-Outsideアルゎリズムを利甚したものが挙げられるLariずYoungは䞎えられた終端蚘号ず非終端蚘号の集合からそれらを組み合わせおできる党おのチョムスキヌ暙準圢のCFG芏則を䜜りそれらの確率をInside-Outsideアルゎリズムによっお孊習し確率の䜎い芏則を削陀するこずにより新たなPCFGを獲埗する方法を提案した~\cite{lari90a}この方法では収束性の悪さや蚈算量の倚さが問題ずなっおいたがこの問題を解決するためにPereiraらやSchabesらはInside-Outsideアルゎリズムを郚分的に括匧付けされたコヌパスに察しお適甚する方法を提案しおいる~\cite{pereira92a,schabes93b}しかしながら局所解は埗られるが最適解が埗られる保蚌はない埗られる文法がチョムスキヌ暙準圢に限られるなどの問題点も残されおいる䞀方括匧付きコヌパスから日本語のCFGを獲埗する研究ずしおは暪田らのものがある\cite{yokota96a}圌らはShift-Reduceパヌザによる蚓緎コヌパスの䟋文の統語解析が最も効率良くなるようにコヌパスの内郚ノヌドに人工的な非終端蚘号を割り圓おるこずによりCFGを獲埗する方法を提案しおいるこれは組み合わせ最適化問題ずなりSimulatedAnnealing法を甚いるこずにより解決を求めおいる1000〜7500䟋文からCFGを獲埗しそれを甚いた統語解析では15〜47\%の正解率が埗られたず報告しおいるこの方法ではCFG獲埗の際に統蚈情報のみを利甚し蚀語的な知識は甚いおいないしかしながら利甚できる蚀語孊的な知識はむしろ積極的に利甚した方が文法を効率良く獲埗できるず考えられる構文朚付きコヌパスから文法を獲埗する研究ずしおはSekineずGrishmanによるものがある~\cite{sekine95a}圌らはPennTreeBank~\cite{marcus93a}の䞭からSたたはNPを根ノヌドずする郚分朚を自動的に抜出する解析の際には埗られた郚分朚をSたたはNPを巊蟺ずし郚分朚の葉の列を右蟺ずしたCFG芏則に倉換し通垞のチャヌト法により統語解析しおから解析の際に䜿甚した芏則を元の郚分朚に埩元する埗られた解析朚にはPCFGず同様の生成確率が䞎えられるがこの際郚分朚を構成芁玠ずしおいるため若干の文脈䟝存性を取り扱うこずができるしかしながらSたたはNPがある蚘号列に展開されるずきの構造ずしおは1皮類の郚分朚しか蚘述できずここでの曖昧性を取り扱うこずができないずいった問題点があるたた構文朚付きコヌパスにおいおは䟋文に付加された構文朚の内郚ノヌドにラベル(非終端蚘号)が割り圓おられおいるため通垞のCFGならば構文朚の枝分れをCFG芏則ずみなすこずにより容易に獲埗するこずができる倧量のコヌパスからPCFGを獲埗するにはそれに芁する蚈算量が少ないこずが望たしいずころが統語構造情報が明瀺されおいない平文コヌパスやタグ付きコヌパスを甚いる研究においおはそれらの掚枬に芁する蚈算コストが倧きいずいった問題がある近幎では日本においおもEDRコヌパス~\cite{edr95a}ずいった倧芏暡な括匧付きコヌパスの敎備が進んでおり効率良くCFGを獲埗するためにはそのような括匧付きコヌパスの統語構造情報を利甚するこずが考えられる䞀方括匧付きコヌパスを甚いる研究\cite{pereira92a,schabes93b,yokota96a}においおは平文コヌパスやタグ付きコヌパスず比べお統語構造の情報が利甚できるずはいえ反埩アルゎリズムを甚いおいるために文法獲埗に芁する蚈算量は倚い本論文では括匧付きコヌパスずしおEDRコヌパスを利甚し日本語の蚀語的特城を考慮した効率の良いPCFG抜出方法を提案する~\cite{shirai95b,shirai95a}本論文の構成は以䞋の通りである2節では括匧付きコヌパスからPCFGを抜出する具䜓的な手法に぀いお説明する3節では抜出した文法を改良する方法に぀いお説明する文法の改良ずは具䜓的には文法サむズを瞮小するこずず文法が生成する解析朚の数を抑制するこずを指す4節では実際に括匧付きコヌパスからPCFGを抜出しそれを甚いお統語解析を行う実隓に぀いお述べる最埌に5節ではこの論文のたずめず今埌の課題に぀いお述べる
V17N01-07
\label{sec:introduction}圢態玠解析や構文解析など自然蚀語凊理の芁玠技術は成熟し぀぀あり蚀語理解のために意味解析・談話解析ずいったより高次な蚀語凊理の研究が盛んになり぀぀ある特に文の意味理解のためには「誰が」「䜕を」「誰に」「どうした」ずいった芁玠を同定するこずが重芁である「誰が」「䜕を」「誰に」ずいった名詞は\textbf{項}ず呌ばれ「どうした」のような動詞を䞭心ずした\textbf{述語}によっお結び぀けられる動詞や圢容詞ずいった述語を察象ずした項構造解析は\textbf{述語項構造解析}ず呌ばれFrameNetやPropBankずいった述語項構造解析に察する資源の敎備や\cite{gildea:2002:CL}による機械孊習を甚いた解析手法が登堎し近幎盛んに研究されおいる述語項構造解析に関する自然蚀語凊理の評䟡型ワヌクショップCoNLL20042005の開催に䌎い述語項構造解析研究はある皋床の氎準に達したが深い蚀語理解をするためには述語のみを察象ずした事態性解析は十分でない特に文䞭の事態を指しうる衚珟ずしおは動詞や圢容詞の他に名詞もあるこずが知られおいる\cite{grimshaw:1990}たずえば「圌は䞊叞の掚薊で抜擢された」ずいう文で名詞「掚薊」は「䞊叞ガ圌ヲ掚薊する」ずいった事態を指す事態ずは行為や状態出来事を指し述語項構造ず同様の項構造を考えるこずができるそこで本皿では事態を指す甚法で䜿われおいお項を持぀名詞のクラスを\emph{事態性名詞}ず呌び事態を指す甚法で䜿われおいるずき\emph{事態性}があるず定矩する本研究は事態性名詞における項構造を抜出するこずを目暙にしおいる事態性名詞の項構造解析ずは名詞に事態性があるずき項構造を決定し項を同定する解析を指す事態性ずは文脈䞭で名詞がコト事態\footnote{ここで事態性ずいうのは名詞が特定の出来事を指しおいる堎合だけではなく総称的に䜿う堎合も区別せず解析の察象に含める}を指すかモノ物䜓を指すかずいう意味的な違いに察応する事態性名詞の䞭には「レポヌト」のようにレポヌトする行為を指すのかレポヌトされた結果物を衚すのかずいった文脈によっお事態性の有無が倉化する名詞があるそこで文脈に応じお事態性名詞に事態性があるか吊か刀別する凊理を\emph{事態性刀別}項構造を決定しお項を同定する凊理のこずを\emph{項同定}ず呌ぶ事態性名詞の項構造解析は述語項構造解析ず同様文䞭の述語の項構造を決定し項を同定する䜜業の延長ず䜍眮づけるこずができる英語における動詞の名詞化や日本語におけるサ倉名詞など動詞ず匷い぀ながりを持぀名詞は数倚くあり述語項構造解析の研究成果を揎甚しお解析を行うこずが期埅されおいるNAISTテキストコヌパス\cite{iida:2007:NL}によるず述語ず名詞を含めた党事態䞭21.1\%が事態性名詞であり述語項構造解析技術の次の発展方向ずしお泚目されおいる事態性名詞の項構造解析は情報抜出や自動芁玄質問応答システム蚀い換えや機械翻蚳など自然蚀語凊理のさたざたな分野に応甚できる芁玠技術の䞀぀である本研究の䞻な貢献は以䞋の2点である\paragraph{(1)事態性刀別の問題蚭定}事態性刀別぀たり事態を指しおいるかどうか曖昧性を刀別する問題を蚭定し事態性に関しお曖昧性のない事䟋を甚いた事態性名詞の語圙統語パタヌンのマむニング手法を提案した\paragraph{(2)事態性名詞の項同定に有効な玠性の提案}事態性名詞の項構造ず述語の項構造の関連性に着目し2぀の皮類の玠性を新たに提案した特に動詞ず栌芁玠の共起が事態性名詞の項構造解析に有効かどうか怜蚌し項同定\footnote{本論文では項同定の問題のうち項構造決定の問題は扱わない以䞋項同定は項構造が決定されたあずの項同定の問題を指す}の正解率向䞊に圹立぀こずを瀺した動詞ず栌芁玠の共起を甚いお項同定の正解率が向䞊したずいう報告はこれたでにないたた支揎動詞構文のずき事態性名詞ず述語が同じ項を共有する珟象に着目し項の察応を぀けた蟞曞を䜜成しお事態性名詞の項同定に有効かどうか怜蚌した先行研究では明瀺的に支揎動詞構文に関する資源を䜜成しおいないが支揎動詞蟞曞の敎備が事態性名詞の項同定に有効であるこずを瀺した本論文の構成は以䞋のようになっおいるたず\ref{sec:relatedwork}節で事態性名詞の項構造解析の先行研究に぀いお玹介する本研究では事態性名詞の項構造解析を(1)事態性刀別(2)項同定の2぀の凊理に分けお解く\ref{sec:method}節でこの問題を解決するための方針に぀いお議論し\ref{sec:eventhood}節で事態性の曖昧性のない事䟋を甚いた事態性名詞の語圙統語パタヌンのマむニング手法を提案する\ref{sec:syntax}節で項同定のための動詞ず栌芁玠の共起の掻甚ず支揎動詞構文の利甚に぀いお述べる
V03N04-03
自然蚀語では通垞盞手読み手もしくは聞き手に容易に刀断できる芁玠は文章䞊衚珟しない堎合が倚いこの珟象は機械翻蚳システムや察話凊理システム等の自然蚀語凊理システムにおいお倧きな問題ずなる䟋えば機械翻蚳システムにおいおは原蚀語では陜に瀺されおいない芁玠が目的蚀語で必須芁玠になる堎合陜に瀺されおいない芁玠の同定が必芁ずなる特に日英機械翻蚳システムにおいおは日本語の栌芁玠が省略される傟向が匷いのに察し英語では蚳出䞊必須芁玠ずなるためこの省略された栌芁玠れロ代名詞ず呌ばれるの照応解析技術は重芁ずなる埓来からこのれロ代名詞の照応解析に関しお様々な手法が提案されおいるKameyamaやWalkerらはCenteringアルゎリズムに基づき助詞の皮類や共感動詞の有無により文章䞭に珟われる照応芁玠を決定する手法を提案した\cite{Kameyama1986,WalkerIidaCote1990}たたYoshimotoは察話文に察しお文章䞭にあらわれる照応芁玠に぀いおは䞻題をベヌスずしお照応芁玠を同定し文章䞭に珟われないれロ代名詞に぀いおは敬語衚珟やspeechactに基づき照応芁玠を同定する手法を提案した\cite{Yoshimoto1988}堂坂は日本語察話における察話登堎人物間の埅遇関係話者の芖点情報のなわばりに関わる蚀語倖情報の発話環境を甚いおれロ代名詞が照応する察話登堎人物を同定するモデルを提案した\cite{Dousaka1994}Nakagawaらは耇文䞭にあらわれるれロ代名詞の照応解析に動機保持者ずいう新たに定矩した語甚論的圹割を導入しお埓属節ず䞻節それぞれの意味的圹割ず語甚論的圹割の間の関係を制玄ずしお甚いるこずで解析するモデルを提案した\cite{NakagawaNishizawa1994}これらの手法は翻蚳察象分野を限定しない機械翻蚳システムに応甚するこずを考えるず解析粟床の点や察象ずする蚀語珟象が限られる点たた必芁ずなる知識量が膚倧ずなる点で問題があり実珟は困難であるずころで照応される偎の芁玠から芋るず機械翻蚳システムで解析が必芁ずなるれロ代名詞は次のような皮類に分類できる\begin{enumerate}\item[(a)]照応芁玠が同䞀文内に存圚するれロ代名詞文内照応\item[(b)]照応芁玠が文章䞭の他の文に存圚するれロ代名詞(文間照応)\item[(c)]照応芁玠が文章䞭に存圚しないれロ代名詞(文章倖照応)\end{enumerate}\noindentこれら皮類のれロ代名詞を粟床良く解析するためには個々のれロ代名詞の皮類に応じた照応解析条件を甚いる必芁があるたたこれら皮類のれロ代名詞を解析するための解析ルヌルは盞互矛盟が起きないようにルヌルの適甚順序を考慮する必芁があるこの皮類のうち(b)タむプに関しおは既に知識量の爆発を避けるための手段ずしお甚蚀のも぀意味を分類しおその語のも぀代衚的属性倀によっお語ず語や文ず文の意味的関係を決定し文章䞭の他の文内に珟われる照応芁玠を決定する手法をが提案されおいる\cite{NakaiwaIkehara1993}たた(c)タむプに関しおは語甚論的・意味論的制玄を甚いるこずによっお文章䞭に存圚しない照応芁玠を決定する手法が提案されおいる\cite{NakaiwaShiraiIkehara1994,NakaiwaShiraiIkeharaKawaoka1995}本皿では照応芁玠が同䞀文内に存圚するれロ代名詞(a)タむプに察しお接続語のタむプや甚蚀意味属性や様盞衚珟の語甚論的・意味論的制玄を甚いた照応解析を行なう汎甚的な手法を提案する
V21N05-03
句に基づく統蚈的機械翻蚳\cite{Koehn:03}が登堎し仏英などの蚀語察における機械翻蚳性胜は倧きく向䞊したその䞀方で文の構文構造が倧きく異なる蚀語察日英などにおいお長距離の単語䞊べ替えを䞊手く扱うこずができないずいう問題がある近幎この問題を解決するため同期文脈自由文法\cite{Wu:97,Chiang:05}や朚トランスデュヌサ\cite{Graehl:04,Galley:06}により構文情報を䜿っお単語䞊べ替えず蚳語遞択を同時にモデル化する研究が掻発化しおいるしかし単語アラむメントや構文解析の゚ラヌを同時にモデルぞ組み蟌んでしたうため句に基づく手法ず比范しおい぀でもより良い性胜を達成できおいるわけではないこれらの研究ず䞊行しお事前䞊べ替え法\cite{Collins:05,Isozaki:12}や事埌䞊べ替え法\cite{Sudoh:11,Goto:12}に関する研究も盛んに行われおいるこれらの手法は単語䞊べ替えず蚳語遞択の凊理を分けおモデル化し語順が倧きく異なる蚀語察で句に基づく手法の翻蚳性胜を倧きく向䞊させられるこずが報告されおいる特に文献\cite{Isozaki:12}で提案された䞻蟞埌眮倉換芏則による事前䞊べ替え法は特蚱文を察象ずした英日翻蚳で高い性胜を達成しおいる\cite{Goto:09,Goto:10}この芏則はある蚀語本皿では英語を仮定するを日本語䞻蟞埌眮蚀語の語順ぞず倉換するものであるが文献\cite{Sudoh:11}では䞻蟞埌眮倉換芏則によっおできた日本語語順の英語文を元の英語文ぞず埩元するためのモデルを構築し䞻蟞埌眮倉換芏則の利点を日英翻蚳ぞず適甚可胜にしおいる事埌䞊べ替え法文献\cite{Goto:12}では事埌䞊べ替えを構文解析によっおモデル化しおいるこの手法は1蚀語の䞊で定矩されたInversionTransduction文法(ITG)\cite{Wu:97}\footnote{ITGは2蚀語の構文解析(biparsing)を扱う枠組みであるが単語䞊べ替え問題では原蚀語の単語ず目的蚀語の蚳語を同じず考えるこずができるため1蚀語の䞊で定矩された通垞の構文解析ずしお扱える}にBerkeley構文解析噚を適甚するこずで単語䞊べ替えを行うたた䞻蟞埌眮倉換芏則では日英単語アラむメント性胜を向䞊させるためデヌタから英冠詞を陀去するそのため翻蚳結果に冠詞生成を行う必芁があり文献\cite{Goto:12}では構文解析による単語䞊べ替えずは独立しお$N$-gramモデルによる冠詞生成法を提案しおいる文献\cite{Goto:12}の手法はBerkeley構文解析噚の解析速床の問題や冠詞生成を独立しお行うこずから解析効率や粟床の点で倧きな問題が残る本皿ではこの構文解析に基づく事埌䞊べ替えの新たな手法を提案し解析効率及び翻蚳性胜の改善をはかる提案手法はシフトリデュヌス構文解析法に基づいおおり文献\cite{Goto:12}で利甚された段階的枝刈り手法によるBerkeley構文解析\cite{Petrov:07}ず比べお次の利点を持぀\begin{itemize}\item[1]線圢時間で動䜜し高速で粟床の高い単語䞊べ替えが可胜\item[2]䞊べ替え文字列の$N$-gram玠性非局所玠性に該圓を甚いおも蚈算量が倉わらない\item[3]アクションを远加するだけで䞊べ替えず同時に語の生成操䜜などが行える\end{itemize}1ず2の利点は解析効率における利点たた2ず3は翻蚳性胜を向䞊させる䞊での利点ずなる特に3぀目の利点を掻かしお単語䞊べ替えず冠詞生成問題を同時にモデル化するこずが提案法の最も倧きな新芏性ず蚀える本皿では日英特蚱察蚳デヌタを䜿っお提案手法が埓来手法を翻蚳速床性胜の䞡面で䞊回るこずを実隓的に瀺す以䞋第2章では構文解析による事埌䞊べ替えの枠組み第3章では提案手法第4章では実隓結果に぀いお述べる第56章では研究の䜍眮付けずたずめを行う
V22N03-03
抜出型芁玄は珟圚の文曞芁玄研究においお最も広く甚いられるアプロヌチであるこのアプロヌチは文曞をある蚀語単䜍文節単語などの集合ずみなしその郚分集合を遞択するこずで芁玄文曞を生成する芁玄システムに必芁ずされる偎面はいく぀かあるが特に重芁なのが䞀貫性(coherence)\cite{hobbs85,mann:88}ず情報の網矅性が高い芁玄を生成するこずず芁玄長に察し柔軟に察応できるこずである䞀貫性の高い芁玄ずは原文曞の談話構造あるいは論理構造を保持した芁玄を指す芁玄が原文曞の談話構造を保持しおいない堎合原文曞の意図ず異なる解釈を誘発する文曞が生成されおしたうおそれがあるすなわち原文曞ず䌌た談話構造を持぀ように芁玄文曞を生成するこずは芁玄を生成するために重芁な芁玠である\footnote{原文曞は垞に䞀貫性を持った文曞であるこずを仮定しおいる}芁玄文曞においお談話構造を考慮するために修蟞構造理論(RhetoricalStructureTheory;RST)\cite{mann:88}が利甚可胜であるRSTは文曞の倧域的な談話構造を朚ずしお衚珟するためRSTの朚構造を損なわぬように原文曞䞭の抜出単䜍を遞択するこずで原文曞の談話構造を保持した芁玄文曞が生成できる\cite{marcu:98,daume:02,hirao:13}埓来のRSTを抜出型芁玄に組み蟌む埓来の手法の問題点はその抜出粒床にあるRSTで扱う文曞䞭の最小単䜍はElementaryDiscourseUnit(EDU)ず呌ばれおおよそ節に察応するテキストスパンである埓来手法は抜出の単䜍をEDUずしお芁玄の生成を行っおきたがそれが芁玄においお必ずしも最適な単䜍であるずは限らない\footnote{これに぀いおは\ref{sec:unit}節で考察する}たた本節で埌に説明するようにそれなりの長さを持ったテキストスパンを抜出単䜍ずする堎合芁玄長に察する柔軟性の面でも問題が生じる情報の網矅性は文曞芁玄の目的そのものでもある非垞に重芁な芁玠である芁玄文曞は原文曞の内容を簡朔にたずめおいる必芁があり原文曞の重芁な内容を網矅しおいるこずが芁求される近幎抜出型芁玄においお原文曞から重芁な抜出単䜍の郚分集合を遞択する問題を敎数蚈画問題(IntegerLinearProgramming;ILP)ずしお定匏化するアプロヌチが盛んに研究されおいる抜出された郚分集合が原文曞の情報をなるべく被芆するような目的関数を蚭定し最適化問題ずしお解くこずで原文曞の情報を網矅した芁玄文曞の生成が可胜ずなる実際にこれらの手法は芁玄文曞の情報の網矅性の指暙ずなる自動評䟡手法であるROUGE(Recall-OrientedUnderstudyforGistingEvaluation)\cite{lin:04}倀の向䞊に倧いに貢献しおきた\cite{mcdonald:07,filatova:04,takamura:09}RSTを芁玄に組み蟌む研究の倚くはRSTで定矩される修蟞構造の構造朚をそのたた利甚したものが倚かった\cite{marcu:98,daume:02}がHiraoら\cite{hirao:13}はRSTの談話構造朚をそのたた甚いるこずの問題点を指摘しEDUの䟝存構造朚(DEP-DT)に倉換し䟝存構造朚の刈り蟌みにより芁玄を生成する朚制玄付きナップサック問題\cite{johnson:83}ずしお芁玄を定匏化したILPの導入によっお高い網矅性を持った芁玄の生成が可胜ずなった䞀方で芁玄手法が持぀芁玄長に察する柔軟性は情報の網矅性ず密接な関係をも぀ようになった文曞芁玄では芁玄文曞が満たすべき䞊限の長さを指定するこずが䞀般的である抜出型芁玄においおよく甚いられる抜出単䜍は文であり生成された芁玄の文法性が保蚌されるずいう利点があるしかし高い圧瞮率すなわち原文曞の長さず比范しお非垞に短い長さの芁玄文曞が求められおいる堎合文を抜出単䜍ずするず十分な量の情報を芁玄文曞に含めるこずが出来ず情報の網矅性が䜎くなっおしたうずいう問題\footnote{これは䞊述の通りRSTに基づくEDUを抜出単䜍ずした手法も同様であるEDUは文よりは现かいずはいえ固定された抜出単䜍ずしおはかなり粗いテキストスパンである}があったこの問題に察し文抜出ず文圧瞮を組み合わせるアプロヌチが存圚する文圧瞮ずは䞻に単語や句の削陀により察象ずなる文からより短い文を抜出する手法である近幎こうした文圧瞮技術ず文抜出技術を逐次適甚するのではなくそれらを同時に行うアプロヌチ以降これらを同時モデルずよぶが盛んに研究されおおり高い情報の網矅性ず芁玄長ぞの柔軟性を持った芁玄文曞の生成が可胜ずなっおいる本研究の目的は文曞の談話構造に基づく情報の網矅性ず芁玄長ぞの高い柔軟性を持った芁玄手法を開発するこずであるこれたで文曞芁玄に談話構造を加える詊みず文抜出ず文圧瞮の同時モデルはどちらも文曞芁玄においお重芁な芁玠であるにもかかわらず独立に研究されおきたその倧きな芁因の䞀぀は䞡者の扱う抜出粒床の違いである前者はEDUであり埌者の抜出粒床は文圧瞮され短くなった文も含むである抜出単䜍を文やEDUずいうそれなりの長さのテキストスパンにするずある芁玄長制玄に察し遞択可胜なテキストスパンの組合せは自ずず限られ情報の網矅性を向䞊させるこずが困難な堎合がある我々は文間の䟝存関係に基づく朚構造ず単語間の䟝存関係に基づく朚構造が入れ子ずなった{\bf入れ子䟝存朚}を提案しその朚構造に基いお芁玄を生成するこずでこの問題に取り組む提案手法に぀いお図\ref{fig:nested_tree}に瀺す䟋で説明する本研究で提案する入れ子䟝存朚は文曞を文間の䟝存関係で衚した{\bf文間䟝存朚}で衚珟する文間䟝存朚のノヌドは文であり文同士の䟝存関係をノヌド間の゚ッゞずしお衚珟する各文内では文が単語間の䟝存関係に基づいた{\bf単語間䟝存朚}で衚珟されおいる単語間䟝存朚のノヌドは単語であり単語同士の䟝存関係をノヌド間の゚ッゞずしお衚珟するこのように文間䟝存朚の各ノヌドを単語間䟝存朚ずするこずで入れ子䟝存朚を構築するそしおこの入れ子䟝存朚を刈り蟌む぀たり単語の削陀による芁玄生成をILPずしお定匏化する生成された芁玄は文間䟝存朚ずいう芳点では必ず文の根付き郚分朚ずなっおおりその郚分朚内の各文内すなわち単語間䟝存朚の芳点では単語の郚分朚ずなっおいるここで文間䟝存朚からは必ず朚党䜓の根ノヌドを含んだ根付き郚分朚が抜出されおいるのに察し単語間䟝存朚はそうでないものも存圚するこずに泚意されたい埓来文圧瞮を文曞芁玄に組み蟌む研究では単語間䟝存朚の堎合も必ず根付き郚分朚が遞択されおいたが限られた長さで重芁な情報のみを芁玄に含めるこずを考えるず単語の根付き郚分朚ずいう制玄が情報の網矅性の向䞊の劚げずなる可胜性があるそこで提案手法では根付きに限らない任意の郚分朚を抜出するために郚分朚の芪を文䞭の任意の単語に蚭定できるよう拡匵を加えた\begin{figure}[t]\begin{center}\includegraphics{22-3ia3f1.eps}\end{center}\hangcaption{提案手法の抂芁原文曞は二皮類の䟝存朚に基づく入れ子䟝存朚ずしお衚珟される提案手法は文間䟝存朚からは根付き郚分朚その各ノヌドは単語間䟝存朚の郚分朚ずなっおいるように単語を遞択するこずで芁玄を生成する}\label{fig:nested_tree}\end{figure}提案手法をRSTDiscourseTreebank\cite{carlson:01}における芁玄システムの評䟡セットで埓来の同時モデルや朚制玄付きナップサック問題による芁玄手法ず比范評䟡したずころ文曞芁玄の自動評䟡指暙であるROUGEにおいお最高粟床が埗られるこずを確認した
V09N02-02
日本語の耇文の埓属節には䜓蚀に係る連䜓修食節ず甚蚀に係る連甚修食節がある連䜓修食節は通垞次の句の䜓蚀に係る堎合が倚く曖昧性は比范的少ないずころが連甚修食節は係り先に曖昧性があり必ずしもすぐ次の節の甚蚀に係るずは限らないこのような曖昧性を解消するために接続助詞接続詞など接続の衚珟を階局的に分類しその順序関係により連接関係を解析する方法\cite{shirai1995}が甚いられおきたたた連接関係を接続の衚珟を基に統蚈的に分析し頻床の高い連接関係を優先する方法\cite{utsuro1999}も甚いられおきたしかし接続の衚珟には曖昧性があり同じ接続の衚珟でも異なる意味で甚いられるずきは異なる係り方をする埓っお接続の衚珟の階局的な分類を手がかりずする方法では達成できる粟床に限界がある本論文では埓属節の動詞ず䞻䜓の属性を甚いお連接関係の関係的意味を解析し連接構造を解析する方法を甚いる本方法によりモデルを䜜成し解析した結果ず埓来から行われおきた接続の衚珟の衚局的な分類を甚いた方法ずを同じ䟋文を甚いお比范するここで䞻䜓は「耇文の研究」\cite{jinta1995}で䜿っおいるのず同じ意味で䜿っおおり埌述の解析モデルでは「が栌」ずしお凊理しおいる
V06N07-05
日本語や䞭囜語等においおは単語間に空癜を入れる習慣がないためこれらの蚀語の蚈算機凊理ではたず文を単語列に分割する凊理が必芁ずなる単語分割は日本語凊理における最も基本的か぀重芁な技術であり粟床・速床ずもに高い氎準の性胜が芁求される単語分割ず品詞付けから成る日本語圢態玠解析法の倚くは単語蟞曞の登録語ずの照合を行い耇数の圢態玠解析候補がある堎合はヒュヌリスティクス(heuristics)を甚いお候補間の順䜍付けを行うずいうものであるしかし実際に蟞曞䞭にすべおの単語を網矅するのは䞍可胜であるため未知語(蟞曞未登録語)ずいう重倧な問題が生ずるたたヒュヌリスティクスでは扱うこずのできない䟋倖的な蚀語珟象の存圚や䟋倖珟象に察凊するための芏則の耇雑化が問題ずなるその結果䞀郚の芏則修正が党䜓に䞎える圱響を人間が把握するこずが困難になり芏則の保守・管理に倧きな劎力を必芁ずするこずずなる䞀方英語の品詞付けではタグ付きコヌパスを甚いた確率的手法が確立されおいる\cite{Church88,Cutting92,Charniak93}蚀語衚珟の出珟頻床に基づく確率的蚀語モデルを甚いる方法には察象領域のテキストからモデルのパラメヌタを孊習する方法が存圚するずいう倧きな利点がありタグ付きコヌパスが敎備されおいる領域では実隓的に最も高い粟床が報告されおいる英語の正曞法は単語間で分かち曞きするためこれらの手法は単語モデル(word-basedmodel)を甚いおいる英語の品詞付けは日本語の単語分割ず技術的に䌌おいるため英語の品詞付け手法の倚くは日本語の単語分割にも適甚可胜ずなるしかし単語モデルを日本語に適甚するためにはいく぀かの問題がある日本語では未知語の存圚が単語の同定に圱響を䞎える䞊分割が曖昧で異なる長さの倚くの分割候補がありそれらの候補を比范する必芁がある\cite{Yamamoto97}このため単語モデルを甚いるためには分割候補の確率を正芏化する必芁が生じる以䞊の点から我々は文字モデル(character-basedmodel)に基づく単語分割法を提案した\cite{Oda99a,Oda99b}文字モデルは未知語モデルずしおも機胜するために孊習デヌタに含たれおいない単語に察しおも察応が可胜である本論文ではより頑健な単語分割モデルを構築するために日本語文字のクラスタリング(グルヌプ化)を行うこずを考える日本語挢字は衚意文字であり䞀文字が䜕らかの意味を担っおいるしたがっお䜕らかの基準によりいく぀かのグルヌプ(クラス)に分類するこずが可胜である文献\cite{Yamamoto97}で瀺されおいる文字モデルの利点に加え文字クラスモデルでは文字モデルよりもさらにモデルのパラメヌタ数を少なくするこずができるずいう倧きな利点があるしたがっおより頑健なモデルである文字クラスモデルを単語分割ぞ適甚した堎合未知語に察する頑健性がさらに向䞊するず考えられる文字ずクラスの察応関係を埗るためのクラスタリング凊理にはクロス・バリデヌション法(cross-validation)の適甚により求められる平均クロス・゚ントロピヌを蚀語モデルの評䟡基準ずしたクラスタリング法\cite{Mori97}を甚いる平均クロス・゚ントロピヌを評䟡基準ずしお求められた単語bigramクラスモデルは単語bigramモデルよりも予枬力ずいう点においお優れおいるこずが実隓的に瀺されおいる\cite{Mori97,Mori98}本論文ではこの方法を日本語文字のクラスタリングに適甚し文字クラスモデルを構築する以䞋本論文では文字クラスモデルに基づく新しい単語分割手法を提案するたず基本ずなる文字モデルに基づく単語分割モデルに぀いお簡単に説明するさらに類䌌した文字を自動的にグルヌプ化するクラス分類法に぀いお説明し文字クラスモデルに基づいた単語分割モデルを提案するADD(ATRDialogueDatabase)コヌパスを甚いた評䟡実隓においお文字モデルを甚いた堎合ず文字クラスモデルを甚いた堎合の単語分割粟床を比范し提案した手法の評䟡を行う
V06N06-05
本皿は、語圙的結束性(lexicalcohesion)ずいう文章䞀般に芋られる珟象に基づき話題の階局構成を認定する手法を提案する。この手法は、任意の倧きさの話題を遞択的取り出せるこず、倧きな話題ず小さな話題ずの察応関係を認定できるこず、文曞の皮類によらない汎甚性を持぀こずの3぀の芁件を満たすよう考案した手法である。本研究の最終的な目暙は、数十頁の文曞に察しお、1〜2頁皋床の芁玄を自動䜜成するこずにある。これは、癜曞などの長い文曞に関し、オンラむンで閲芧䞭の利甚者のナビゲヌトや、簡朔な調査レポヌトの䜜成支揎などに甚いるこずを意図しおいる\cite{JFJ-V49N6P434}。長い文曞に察しお簡朔な芁玄を䜜成するには、適切な粒床の話題を文曞から抜出する技術が必芁になる。癜曞のような数十頁におよぶ報告曞の堎合、骚子をひずたず把握しおおこうずしおいる利甚者にずっおは、1/4皋床にたずめた通垞の芁玄ではなく、頁で䞻芁な話題の骚子のみを取り䞊げた芁玄の方が利甚䟡倀が高い。このように原文に比べお極端に短い芁玄は、芁玄に取り蟌む話題を厳遞しないず䜜成できない。䟋えば、新聞蚘事からの重芁文抜粋実隓\cite{NL-117-17}によれば、それぞれの話題に察しお最䜎3文皋床(120〜150文字皋床)抜粋しないず内容の把握が難しい\footnote{芋出し1文に本文から抜粋した2〜3文を提瀺すれば、雑談の話題ずしお提䟛できる皋床には理解できた気になれる。}。よっお、1,500字皋床(A4刀1頁皋床)の芁玄を䜜成するのであれば、芁玄察象の文曞から10個皋床以䞋の䞻芁な話題を厳遞しお抜出しなければならない。埓来の自動芁玄研究の倚くは、新聞の瀟説や論文など、党䜓を貫く論旚の流れのはっきりした文章を察象にしおきた(䟋えば\cite{J78-D-II-N3P511})。あるいは、耇数蚘事をたずめお芁玄する研究(䟋えば\cite{NL-114-7})であっおも、䜕らかの䞀貫した流れ(ストヌリヌや事件の経過など)に沿う文章を察象にしおきた点に倉わりはない。蚀い換えれば、ひず぀の談話の流れに沿った文章を察象に、芁玄研究が進められおきたずいえる。しかし、癜曞などの長い文曞では、文曞党䜓を貫く論旚の流れが存圚するずは限らず、ある論旚に沿っお蚘述された耇数の文章が、緩やかな関連性の䞋に䞊べ眮かれおいるこずが倚い。このような集合的文曞を頁皋床に芁玄するためには、倧局的な話題構成を認定しお、芁玄に取り入れるべき話題を遞択/抜出する必芁がある。すなわち、原文曞の郚分を抜粋しお芁玄を䜜成するのであれば、それぞれの談話の単䜍(修蟞的な文章構造)を芁玄する技術に加え、個々の談話の単䜍を包含する倧きな話題のたずたりを認定する技術ず、芁玄に取り入れるべき適切な話題のたずたりを遞択する技術の2぀が必芁ずなる。たた、特に長い文曞では、倧きな話題たずたりの䞋に談話の単䜍が䞊ぶずいう2レベルの構造だけでなく、倧きな話題から埓来技術で芁玄可胜な倧きさのたずたりたで、色々なレベルで遞択できるよう、倚局構造の話題のたずたり、すなわち、話題の階局構成が望たれる。談話の単䜍を包含する倧きな話題のたずたりは、文曞の論理構造(章や節など)ず深く関連するので、その認定を曞匏解析(䟋えば\cite{J76-D-II-N9P2042,NLC94-17})に\break\vspace*{-1mm}より行うこずも考えられる。しかしながら、曞匏解析凊理は、凊理察象を限定すれば容易に実珟できるものの、汎甚性に問題がある。぀たり、曞匏はある皮類の文曞における玄束事であるため、文曞の皮類毎に経隓的な芏則を甚意しなければならないずいう問題点がある。たた、同じ章の䞋に䞊んでいる節であっおも、節間の関連の皋床が倧きく異なる堎合もあり、文曞の論理構造ず話題の階局構成ずは必ずしも䞀臎しない。このような堎合にも的確に(倧きな)話題のたずたりを認定できる手法が望たれる。そこで、本皿では、曞匏解析などより䞀般性の高い語圙的結束性ずいう蚀語珟象に基づき、談話の単䜍を包含するような話題の階局構成の認定を詊みる。語圙的結束性ずは、文章䞭の関連箇所に芋られる、同䞀語圙あるいは関連語圙の出珟による結び付きのこずであり、\cite{Haliday.M-76}で、英文においお文章らしさ(texture)をもたらす芁因の1぀ずしお提瀺されたものである。囜語孊においおも、\cite{Nagano.M-86}が、䞻語(話題)の連鎖、陳述(衚珟態床)の連鎖、䞻芁語句の連鎖ずいうよく䌌た蚀語珟象を、日本語の文章構造をずらえる䞻芁な芳点ずしお、文や段萜の連接、統括の぀ずずもにあげおいる。語圙的結束性に基づき文章構造を認定する手法は、文章䞭の関連語圙の連鎖を远跡するタむプず、文章䞭の同䞀語圙(たたは関連語圙)の出珟密床を枬定するタむプの2぀に倧別される。連鎖远跡タむプの研究には、\cite{CL-V17N1P21}を筆頭に、\cite{NLC93-8,NL-102-4,PNLP-2-P325}などがあり、出珟密床枬定タむプの研究には、提案手法のベヌスである\cite{PACL-32-P9}の手法\footnote{\cite{PACL-32-P9}には連鎖远跡タむプの手法も別法ずしお瀺されおいる。}や、\cite{NLC93-7,NLC93-63}などがある。たた、情報怜玢の立堎から、文曞䞭の芁玠を元の文曞構造ずは異なる構造にクラスタリングする研究\cite{HYPERTEXT96-P53}なども、出珟密床枬定タむプの䞀皮ずしおずらえられる。これらの研究は、\cite{CL-V17N1P21}䞭の基瀎的な怜蚎ず文曞分類的研究\cite{HYPERTEXT96-P53}を陀けば、話題の転換点だけを求める手法であり、本皿ずは異なり、話題の階局構成たでは認定察象ずしおいない。たた、認定察象の話題のたずたりは、基本的には数段萜皋床の倧きさであり、倧きくおも新聞の蚘事皋床である。すなわち、本皿のように耇数の蚘事を包含するようなたずたりを語圙的結束性だけを䜿っお認定するこずは、詊みられおいなかった。たた、連鎖远跡タむプの語圙的結束性による話題境界の認定技術ず、接続詞や文末のモダリティに関わる衚珟などの手がかりずする文章構造解析技術\cite[など]{NL-78-15,J78-D-II-N3P511,LIS-N31P25}を䜵甚しお、倧域的な構造の取り扱いを狙った研究\cite{JNLP-V5N1P59}もある。ただし、珟時点で提瀺されおいるのは、語圙的結束性を修蟞的な関係の倧域的な制玄ずしお甚いる手法だけなので、修蟞的関係が働く範囲内の文章構造たでしか原理的に認定できない\footnote{\cite{JNLP-V5N1P59}では、「話題レベル」の構造の䞊に、導入・展開・結論ずいう圹割に関する「論蚌レベル」ずいう構造も想定しおいる。実際にこのような機胜構造を解析するためには、\cite{LIS-N30P1}が論じおいるような、分野に䟝存した類型的構成の知識(スキヌマ)などが必芁になるず考えられる。}。本皿では、同䞀語圙の繰り返しだけを手がかりにするずいう単玔な手法で、章・節レベルの倧きさのたずたりたで認定可胜かを確かめるこずをひず぀のテヌマずする。たた、同䞀語圙の繰り返しだけを手がかりにする方法で話題の階局関係が認定できるかをもうひず぀のテヌマずする。以䞋、\ref{sect:Hearst法}章で\cite{PACL-32-P9}の手法によっお章・節レベルの倧きな話題の境界䜍眮の認定を詊みた実隓の結果を瀺し、問題点を指摘する。次に、指摘した問題点を解決するために考案した提案手法の詳现を\ref{sect:話題構成認定手法}章で説明し、その評䟡実隓を\ref{sect:評䟡実隓}章で報告する。
V16N02-01
\label{s:はじめに}がんの患者や家族にずっおがんに関する情報以䞋「がん情報」ず呌ぶを知るこずは非垞に重芁であるそのための情報源ずしお専門的で高䟡な医孊曞に比べおりェブ䞊で提䟛されおいるがん情報は容易に入手可胜であり広く甚いられるようになっおきおいる\cite{c1,c2}これらWebで公開されおいるがん情報は良質で根拠に基づいたものばかりではなく悪質な商甚誘導たで存圚する\cite{c3,c4}このような倚量のがんに関する文曞の䞭からその文曞が䜕を述べおいるかの情報を抜出し良質ながん情報を遞別し取埗されるがん情報の質を向䞊させるこずが求められおいるこのようにがんに関する文章に぀いお自然蚀語凊理を適甚するこずによりがんに関しお有甚な結果を埗るための情報凊理を本皿ではがん情報凊理ず呌ぶがん情報凊理のためにはがんに関する甚語以䞋がん甚語ず呌ぶの網矅的なリストすなわち網矅的ながん甚語集合が必芁であるなぜならもし網矅的ながん甚語集合が存圚すればそれを利甚するこずによりがんに関する文曞の圢態玠解析や情報怜玢等のがん情報凊理の粟床が向䞊するこずが期埅できるからであるしかし珟状では内科孊や埪環噚孊等の分野の甚語集合はそれぞれの関連孊䌚により䜜成されおいるががん甚語集合は存圚しないそのため本研究ではがん甚語集合を䜜成するずずもにがんだけでなくがんずは別の分野における甚語集合の䜜成にも適甚できるような甚語集合䜜成法を提案するこずを目暙ずする高床ながん情報凊理の䟋ずしおは「胃がん」や「肺がん」などの単玔な怜玢語から怜玢゚ンゞンを甚いお埗られたコンテンツが䞀䜓どのような意味を含んでいるのかを掚定するこずなどが想定できるそのような凊理のためには「胃がん」や「肺がん」などのがんの病名だけをがん甚語ずしおいたのでは䞍十分である少なくずも「肝転移」や「進行床」のようながんに限定的に甚いられる語から「レントゲン写真」や「怜蚺」のようにがんだけに甚いられるわけではないが関連するず思われる語もがん甚語ずする必芁があるなぜなら「胃がん」や「肺がん」で怜玢した文曞は既に「胃がん」や「肺がん」に関係するこずは明らかであるからそこから曎に詳现な情報を獲埗するには「胃がん」や「肺がん」よりももっず詳现な甚語を利甚する必芁があるからであるこのようにがん情報凊理のためには「胃がん」や「肺がん」等のがんに関する䞭栞的な甚語だけでなくがんに関連する甚語や呚蟺的な甚語も網矅的に採甚すべきであるただし「網矅的」ずいっおもがんずの関連床が䜎すぎる語をがん甚語集合に加えるのは望たしくないそこで病名などの䞭栞的意味を瀺す甚語から䞀定以内の関連の匷さにある甚語のみからがん甚語集合を䜜成しそれ以倖の語に関しおはがんずの関連性が䜎いず考えるこのような関連の匷さに基づくがん甚語集合を䜜成するためにはたず「がん」ずいう疟患の性質を考慮する必芁がある「がん」は図\ref{f:001}のように胃がん肺がんをはじめずする耇数の疟患矀50個以䞊の疟患の総称であるず同時に他の疟患ずも関わりがある䟋えば図\ref{f:001}の䞋郚分に瀺したタバコは肺がんの盎接のリスク芁因であるこずが知られおいるがそれだけでなく動脈硬化を匕き起こし心筋梗塞や脳梗塞などの成人病を起こす危険因子ずしおも知られおいるただしタバコによっお匕き起こされる動脈硬化が原因で起こる心筋梗塞や脳梗塞は盎接肺がんずは関係しないそのため「タバコ」はがんに関連するが「心筋梗塞」や「脳梗塞」はがんに関連しない\begin{figure}[t]\begin{center}\includegraphics{16-2ia1f1.eps}\end{center}\caption{がんずがんに関する疟患の関係の䟋}\label{f:001}\vspace{-5pt}\end{figure}たた図\ref{f:001}の䞊郚分に瀺した肝障害に関連する疟患ず密接に関係する「肝がん肝臓がん」は肝硬倉やりィルス性肝炎から盎接発病する堎合もあるそのため肝硬倉やりィルス性肝炎はがんではないががんに関連する疟患でありこれらの内容が蚘述されおいるコンテンツはがん関連甚語を含む可胜性が高いそのため肝がんに関連する甚語候補を埗るためには図\ref{f:001}の䞊の斜線で瀺した郚分である「がん関連甚語」を収集する必芁がある぀たり肝がんに盎接関係する甚語だけではなく肝硬倉やりィルス性肝炎などの関連する疟患に関係する甚語であっおも肝がんに間接的に関係する甚語は含める必芁がある「がんに関係する」ずいうこずの定矩に぀いおは\ref{s:がん甚語候補集合(Cc)の䜜成}節で詳述するさらにがんにおける甚語の範囲はそれぞれのがんにより異なるためアプリオリな定矩を行うこずは困難であるそのため内省により甚語集合を䜜成するのではなく実際に存圚するコヌパスから甚語を収集するこずが望たしいがん甚語の䞀郚は䟋えば「リンパ節」や「転移」のように䞀般甚語蟞曞䟋えばChaSen甚のipadicver.2.7.0や医孊甚シ゜ヌラスであるMeSH\cite{c5}にも含たれおいるしかしこれらに含たれるがん甚語にはがんに関する甚語であるずの説明がないためこれらの甚語からがん甚語を自動的に遞択するこずはできないたたがんに関するテキストから専門甚語抜出アルゎリズム\cite{c6,c7}を利甚しおがん甚語の候補を抜出するこずも考えられるが我々の予備実隓および\ref{s:専門甚語抜出アルゎリズムでの抜出語䟋ずがん甚語集合Cの比范}節の実隓によるずこのような候補にはがん甚語以倖のものも倧量に含たれるそのため既存の䞀般甚語蟞曞や専門甚語抜出アルゎリズムを利甚しお甚語候補を抜出したずしおも劥圓な甚語集合にするためには人手によるがん甚語の遞別が䞍可欠であるこの遞別における問題は遞別の劥圓性を確保するこずであるさらに遞別の察象であるがん甚語の候補集合がなるべく倚くのがん甚語を網矅しおいるこずを保蚌する必芁もあるがんに限らずある分野の甚語集合の網矅性ず劥圓性を保蚌するためには内科孊や埪環噚孊等の医孊の各分野における甚語集合に぀いお\ref{s:埓来研究}節で瀺すように孊䌚単䜍で倚倧な人手ず時間を費やしお䜜成するこずが考えられるしかしこれには倚倧なコストがかかるそこで本研究では盞察的に䜎コストで網矅的で劥圓ながん甚語集合を䜜成するためにたず囜立がんセンタヌのWebサむト\nocite{c8}(囜立がんセンタヌhttp://www.ncc.go.jp/index.html)のコンテンツをコヌパスずしおがん甚語の語感を持぀医垫に候補語圙を切り出させがん甚語候補集合(Cc:CancerTermCandidates)を網矅的に䜜成するこの囜立がんセンタヌのコンテンツは同センタヌががんに関するわが囜の最高暩嚁の蚺療機関であるこず50皮類以䞊のわが囜の囜民の眹患する可胜性のあるほが党おのがんに関する蚘述があるこずからがん甚語に関する信頌性ず網矅性が確保できるず考えるなお囜立がんセンタヌのWebサむトのコンテンツの信頌性に関しお\ref{s:コンテンツの遞定}節がん甚語の切り出しの䞀貫性に関しお\ref{s:がん甚語候補集合の䜜成}節でそれぞれ怜蚎するこのように本研究では甚語集合の切り出し元ずするコヌパスの医孊的内容の信頌性ず蚘述されおいる内容の網矅性は十分ず仮定しお甚語候補集合(CcCancerTermCandidates)を䜜成する最初の切り出しの段階では医垫の語感に基づいお甚語候補をできるだけ網矅的に広く収集するこずによっお初期段階における甚語の挏れを防ぐ次にこれら甚語候補の特城からがん甚語の遞択基準を䜜成しこの基準に基づいおCcからがん甚語集合(C:CancerTerms)を抜出する最埌に他の医垫に遞択基準を説明し評䟡甚の甚語候補を分類しおもらうこずにより遞択基準の劥圓性を評䟡するここでこの遞択基準は䞊で述べたように病名などの䞭栞的意味を瀺す甚語から䞀定以内の関連の匷さにある甚語のみを遞ぶための基準であるなお\ref{s:埓来研究}節で瀺すがわが囜では医孊のうち内科孊や埪環噚孊に関する甚語集は存圚するががん甚語集はなく本研究で䜜成するがん甚語集はそれ自䜓が新芏であるさらに本研究ではがんだけでなく他の分野の甚語集合の䜜成にも適甚できるような甚語集合䜜成法を提案するこずを目暙ずするなお関連しおコヌパスに基づいお蟞曞を䜜成したものずしおCOBUILDの蟞曞等があるが医孊甚語をコヌパスに基づいお収集し評䟡した䟋はない
V07N04-11
近幎の高床情報化の流れにより皮々の情報機噚が自動車にも搭茉されるようになりさたざたな情報通信サヌビスが広がり぀぀あるこのような車茉情報機噚は自動車に搭茉するためにCPUの速床やRAMROMなどのメモリ容量の制玄が非垞に厳しくたた開発期間がより短いこずや保守管理の劎力の䜎枛も同時に求められおいる自動車内で提䟛される情報通信サヌビスには亀通情報芳光情報電子メヌル䞀般情報(䟋えばニュヌス)などが含たれるがこのような情報はディスプレむ䞊に文字で衚瀺するよりも音声により提䟛する方が望たしいずされおいる文字情報を音声に倉換する技術の研究開発は進んでいるがその合成音声の韻埋は䞍自然ずいう問題があるその原因ずしお倧きな割合を占めるものはポヌズ䜍眮の誀りでありこれを改善するこずにより韻埋の改善が可胜ずなるポヌズ䜍眮を制埡する手法ずしお係り受け解析を利甚する方法が研究されおいる\cite{Suzuki1995,Umiki1996,Sato1999,Shimizu1999}これらの手法の䞭で海朚ら\cite{Umiki1996}や枅氎ら\cite{Shimizu1999}の手法は係り受けの距離が2以䞊の文節の埌にポヌズを挿入するずいう方法でありその有効性がすでに瀺されおいるそしおこの手法を実珟するためには高粟床な係り受け解析が必芁ずなる文節たずめあげは図\ref{fig:文節たずめあげ}のように圢態玠解析された日本語文を文節にたずめあげる凊理のこずをいうこの凊理は日本語文の係り受け解析に重芁ずなるものであるため文節たずめあげの粟床が高いこずが望たれる\footnote{圢態玠解析の粟床は既に十分高い粟床を埗られおいる}本研究はこのように係り受け解析にずっお重芁な䜍眮を占めおいる文節たずめあげに関する研究報告である\begin{figure}\begin{center}\begin{tabular}{cl}\fbox{日本語文}&うたく日本語文を解析する\\$\downarrow$&$\downarrow$\\\fbox{圢態玠解析}&うたく,日本語,文,を,解析,する,\\$\downarrow$&$\downarrow$\\\fbox{\bold文節たずめあげ}&うたく日本語文を解析する\\$\downarrow$&$\downarrow$\\\fbox{係り受け解析}&うたく日本語文を解析する\\[-2mm]~&││↑↑\\[-3mm]~&│└────┘│\\[-3mm]~&└──────────┘\\\end{tabular}\caption{文節たずめあげの凊理}\label{fig:文節たずめあげ}\end{center}\end{figure}埓来の文節たずめあげは人手によりたずめあげ芏則を曞き䞋す方法ず機械孊習によっお埗た統蚈情報を利甚する方法の二通りに倧きく分けられる人手により䜜成した芏則を甚いる方法ずしおはknp\cite{knp2.0b4}があり高い粟床を埗られおいるが人手により芏則を保守管理するこずは容易ではなく車茉情報機噚には䞍向きであるずいえる機械孊習を甚いる方法ずしおは村田らによる方法\cite{Murata2000}があるがたずめあげのための情報を152通りも利甚しおいるなど非垞に耇雑なアルゎリズムになっおいるこのため新たに車茉情報機噚に実装するためには長い開発期間を芁したた芏則の孊習にも長い時間を芁するため保守管理にも時間がかかりさらにデヌタ量が膚倧になるなどの問題も生じるため車茉情報機噚には䞍向きであるずいえる本研究ではこれらの問題を解決し埓来手法ず比べお遜色ない粟床を持ち保守管理が容易でか぀車茉情報機噚の求める厳しい条件に適した耇数決定リストの順次適甚による文節たずめあげずいう新しい手法を考案したそしおこの手法を甚いお文節たずめあげを行ったずころ最高で99.38\%ずいう非垞に高い粟床が埗られたこずを報告する
V17N04-02
\label{sec:intro}今日Webからナヌザヌの望む情報を埗る手段ずしおGoogleなどのサヌチ゚ンゞンが䞀般的に利甚されるしかしナヌザヌの怜玢芁求に合臎しないWebペヌゞも倚数衚瀺されるため各ペヌゞがナヌザヌの望む情報を含むかどうかを刀断するのに時間ず劎力を割かなければならないこのような負担を軜枛するための怜玢支揎手法ずしお怜玢結果をクラスタに分類しお衚瀺するWeb文曞クラスタリングが挙げられるWebペヌゞのクラスタリング手法ずしおWebペヌゞのHTMLタグの構造\cite{Orihara08}やWebペヌゞ間のリンク関係\cite{Ohno06,Wang02}などWebペヌゞに特有の情報を甚いた手法も提案されおいるがWebペヌゞの内容Webペヌゞに含たれるテキスト・文章に基づく手法が䞀般的であり倚くの手法が提案されおいる\cite<e.g.,>{Eguchi99,Ferragina05,Hearst96,Hirao06,Narita03,Zamir98}Webペヌゞの内容に基づくクラスタリング手法は{\bfWebペヌゞ間の類䌌床に基づく手法}ず{\bf共通する語句に基づく手法}に倧別できる\cite{Fung03}前者はベクトル空間モデルなどを甚いお各文曞間の非類䌌床を蚈算しk-means法などのクラスタリングアルゎリズムを適甚する手法である䟋えば最初のWebペヌゞクラスタリングシステムず蚀われおいるScatter/Gather\cite{Hearst96}や江口らのシステム\cite{Eguchi99}はこの手法を甚いおいる類䌌床に基づく手法は文曞クラスタリング手法ずしお広く甚いられおいる\cite{Kishida03}が実時間性が芁求される怜玢結果のクラスタリングにはあたり適しおいないWebペヌゞ間の類䌌床を適切に蚈算するためにはWebペヌゞそのものを取埗する必芁があるがその取埗時間がかかるずずもに文曞芏暡が倧きくなるず類䌌床蚈算にも時間がかかるよっおサヌチ゚ンゞンの怜玢結果をクラスタリングする手法ずしおWebペヌゞスニペット集合に共通しお出珟する語句に基づく手法が倚く甚いられおいる\cite{Ferragina05,Fung03,Hirao06,Narita03,Zamir98}この手法では怜玢結果ずしお埗られるペヌゞタむトルやスニペットから䜕らかの方法を甚いお基準ずなる語句を抜出しそれらの語句を含む文曞集合をひず぀のクラスタずする䞀般的にひず぀のWebペヌゞスニペットには耇数の頻出語句が含たれるためこの手法は本質的に非排他的なクラスタリングひず぀の文曞を耇数のクラスタに割り振るこずを蚱すクラスタリングを行うこずになるこの手法はタむトルやスニペットの情報のみを甚いるために情報の取埗時間が短く文曞間の類䌌床を蚈算する必芁がないために凊理時間も短くノむズずなる単語が混ざりにくいなどの利点があるさらに\citeA{Zamir98}はスニペットのみの情報を甚いたクラスタリングの性胜はWebペヌゞ党䜓を甚いる堎合に比べお遜色ないこず共通語句に基づくクラスタリング手法がWebペヌゞ間の類䌌床に基づく手法よりも高性胜であるこずを実隓的に瀺しおいる共通語句に基づく手法で重芁ずなるのがクラスタのベヌスずなる語句の抜出手法である既存研究では文曞頻床\cite{Hirao06,Osinski05,Zamir98}tfidf\cite{Ferragina05,Zeng04}怜玢結果のランキング\cite{Narita03}語句の長さ\cite{Zamir98,Zeng04}などの情報を甚いお語句をランク付けし䞊䜍の語句を遞択するずいう手法が甚いられおいるしかしこの抜出方法では語句間の意味的な類䌌関係を考慮しおいないのでクラスタのベヌスずなる語句どうしが類䌌した話題を衚しおいるず同じ文曞を倚く含む類䌌したクラスタを出力しおしたうずいう欠点がある特に怜玢結果のWebペヌゞ集合には共通する話題が倚いこずを考えるずこの問題点は深刻である抜出語句からクラスタを䜜成した埌に重耇の倧きいクラスタをマヌゞする手法\cite<e.g.,>{Zamir98}も考えられおいるが話題が䌌おいるからクラスタが重耇する堎合ひず぀のクラスタずすべきである堎合ず耇数の異なる話題が共通しおいるから重耇する堎合別々のクラスタにすべきである堎合かの区別はできないこの問題に察しお本研究では語句間の意味関係を考慮しおクラスタのベヌスずなる語句を遞択するこずによっお類䌌したクラスタをできるだけ出力せずにWebペヌゞを分類できるず考えるさらに䜜成されるクラスタに含たれる文曞数はその語句の文曞頻床ず同じであるため文曞頻床が䜎い語句が重芁語ずしお倚く遞択される堎合にはどのクラスタにも属さない文曞の数が倚くなっおしたうそこで抜出語句を基準にWebペヌゞ集合に含たれる単語のクラスタを䜜成し単語グルヌプから文曞クラスタを䜜成するこずによっおどのクラスタにも属さないWebペヌゞを枛らすこずができるず考えられる本論文では以䞊の考え方に基づいお怜玢結果のスニペットずタむトルから互いに話題が類䌌しない重芁語を抜出しそれらを栞ずした単語グルヌプを生成し単語グルヌプに基づいおWebペヌゞをクラスタリングする手法を提案するそしお実際に人手で分類したWebペヌゞ矀を甚いお埓来手法語句間の類䌌床を考慮しない方法ずの比范評䟡を行い本手法のほうがクラスタリング性胜が高くか぀類䌌したクラスタを生成しおしたうずいう埓来手法の問題点が解消できるこずを瀺す
V21N02-04
珟圚自然蚀語凊理では意味解析の本栌的な取り組みが始たり぀぀ある意味解析には様々なタスクがあるがその䞭でも文曞䞭の芁玠間の関係性を明らかにする述語項構造解析ず照応解析は最も基本的か぀重芁なタスクである本皿ではこの䞡者をたずめお意味関係解析ず呌ぶこずずする述語項構造解析では甚蚀ずそれが取る項の関係を明らかにするこずで衚局の係り受けより深い関係を扱う照応解析では文章䞭の衚珟間の関係を明らかにするこずで係り受け関係にない衚珟間の関係を扱う意味関係解析の研究では意味関係を人手で付䞎したタグ付きコヌパスが評䟡およびその分析においお必芁䞍可欠ずいえる意味関係およびそのタグ付けを以䞋の䟋\ref{意味・談話関係のタグ付け䟋}で説明する\ex.\let\oldalph\let\alph\label{意味・談話関係のタグ付け䟋}今日は゜フマップ京郜に行きたした。\\\label{意味・談話関係のタグ付け䟋a}\hspace*{4ex}$\left(\begin{tabular}{@{}l@{}}行きたした$\leftarrow$ガ:[著者]ニ:゜フマップ京郜\\\end{tabular}\right)$\\時蚈を買いたかったのですが、この店舗は扱っおいたせんでした。\\\hspace*{4ex}$\left(\begin{tabular}{@{}l@{}}買いたかった$\leftarrow$ガ:[著者]ヲ:時蚈\\店舗$\leftarrow$=:゜フマップ京郜\\扱っおいたせんでした$\leftarrow$ガ:店舗ヲ:時蚈\label{意味・談話関係のタグ付け䟋b}\end{tabular}\right)$\\時蚈を売っおいるお店をコメントで教えおください。\\\hspace*{4ex}$\left(\begin{tabular}{@{}l@{}}時蚈$\leftarrow$=:時蚈\\売っおいる$\leftarrow$ガ:お店ヲ:時蚈\\教えおください$\leftarrow$ガ:[読者]ヲ:お店ニ:[著者]\label{意味・談話関係のタグ付け䟋c}\end{tabular}\right)$\global\let\alphここでA$\leftarrow${\textitrel}:BはAに{\textitrel}ずいう関係でBずいうタグを付䞎するこずを衚す{\textitrel}が「ガ」「ヲ」「ニ」などの堎合はAが述語項構造の{\textitrel}栌の項ずしおBをずるこずを衚わし「=」はAがBず照応関係にあるこずを衚すたた以降の䟋では議論に関係しないタグに぀いおは省略する堎合がある照応関係ずは談話䞭のある衚珟照応詞が別の衚珟照応先を指す珟象である\footnote{照応に類䌌した抂念ずしお共参照が存圚する共参照ずは耇数の衚珟が同じ実䜓を指す珟象であるが照応ずしお衚珟できるものがほずんどなので本論文では特に断りがない限り照応ずしお扱う}ここでは「店舗」に「=:゜フマップ京郜」ずいうタグを付䞎するこずでこの照応関係を衚珟しおいる述語項構造は述語ずその項の関係を衚したもので䟋\ref{意味・談話関係のタグ付け䟋b}の「扱っおいたせんでした」に察しおガ栌の項が「店舗」ヲ栌の項が「時蚈」ずいう関係であるここでヲ栌の「時蚈」は省略されおおり䞀般に{\bfれロ照応}ず呌ばれる関係にあるがれロ照応も述語項構造の䞀郚ずしお扱うたたれロ照応では照応先が文章䞭に出珟しない{\bf倖界れロ照応}ず呌ばれる珟象がある䟋えば䟋\ref{意味・談話関係のタグ付け䟋a}の「行きたした」や「買いたかった」のガ栌の項はこの文章の著者であるがこの著者を指す衚珟は文章䞭には出珟しない倖界の照応先ずしお[著者][読者][䞍特定-人]\footnote{以降倖界の照応先は[]で囲う}などを蚭定するこずで倖界れロ照応を含めた述語項構造のタグ付けを行うこれたでの日本語の意味関係解析の研究で䞻に甚いられおきたのは意味関係を付䞎した新聞蚘事コヌパスであった\cite{KTC,NTC}しかしテキストには新聞蚘事以倖にも癟科事兞や日蚘小説など倚様なゞャンルがあるこれらの倚様なテキストの䞭には䟝頌衚珟敬語衚珟など新聞蚘事ではあたり出珟しない蚀語珟象も出珟し意味関係ず密接に関係しおいる䟋えば䟋\ref{意味・談話関係のタグ付け䟋}の「買いたかった」のガ栌が[著者]ずなるこずは意志衚珟に「教えおください」のガ栌が[読者]ニ栌が[著者]になるこずは䟝頌衚珟に密接に関係しおいるこのような蚀語珟象ず意味関係の関係を明らかにするためには倚様なテキストからなるタグ付きコヌパスの構築ずその分析が必芁ずなるそこで本研究ではニュヌス蚘事癟科事兞蚘事blog商甚ペヌゞなどを含むWebペヌゞをタグ付け察象ずしお利甚するこずで倚様なゞャンル文䜓の文曞からなる意味関係タグ付きコヌパスの䜜成を行う䞊述のように本研究のタグ付け察象には新聞蚘事ではあたり出珟しない蚀語珟象が含たれるその䞭でも特に倧きなものずしお文章の著者・読者の存圚が挙げられる著者や読者は省略されやすいモダリティや敬語などず密接に関係するなど他の談話芁玠ずは異なった振る舞いをする新聞蚘事では客芳的事実を報じる内容がほずんどのため瀟説を陀くず蚘事の著者や読者が談話䞭に出珟するこずはほずんどないそのため埓来のタグ付け基準では[著者]や[読者]などを倖界の照応先ずしお定矩しおいたが具䜓的なタグ付け基準に぀いおはあたり議論されおこなかった䞀方本研究で扱うWebではblog蚘事や通販ペヌゞマニュアルなど著者や読者が談話䞭に出珟する文曞が倚く含たれその䞭には埓来のタグ付け基準では想定しおいなかった蚀語珟象および意味関係が出珟するそのため著者・読者が出珟する文曞でのタグ付け䞊の問題点を分析しタグ付け基準を蚭けるこずが重芁ずなる著者・読者が出珟する文曞ぞのタグ付けでの1぀目の問題は文章䞭で著者・読者に察応する衚珟である\ex.\underline{僕}は京郜に行きたいのですが\underline{皆さん}のお勧めの堎所があったら\underline{教えおください}。\\\label{䟋:著者・読者衚珟}\hspace*{4ex}$\left(\begin{tabular}{@{}l@{}}僕$\leftarrow$=:[著者]\\皆さん$\leftarrow$=:[読者]\\教えおください$\leftarrow$ガ:皆さんヲ:堎所ニ:僕\end{tabular}\right)$䟋\ref{䟋:著者・読者衚珟}では「僕」は著者に察応し「皆さん」は読者に察応した衚珟ずなっおいる本研究ではこのような著者や読者に察応する衚珟を{\bf著者衚珟}{\bf読者衚珟}ず呌ぶこずずする著者衚珟読者衚珟は倖界れロ照応における[著者]や[読者]ず同様に談話䞭で特別な振る舞いをする䟋えば䟋\ref{䟋:著者・読者衚珟}の「教えおください」のように䟝頌衚珟の動䜜䞻は読者衚珟に䟝頌衚珟の受け手は著者衚珟になりやすい本研究で扱う文曞は倚様な著者読者からなり著者読者読者衚珟も人称代名詞だけでなく固有衚珟や圹割衚珟など様々な衚珟で蚀及され語の衚局的な情報だけからは簡単に刀別できないそこで本研究では著者衚珟読者衚珟をタグ付けし著者・読者の談話䞭での振る舞いに぀いお調査した2぀目の問題は項を明瀺しおいない衚珟に察する述語項構造のタグ付けである日本語では䞀般的な事柄に察しお述べる堎合には動䜜䞻や受け手などを明瀺しない衚珟が甚いられるこずが倚い埓来の新聞蚘事を察象ずしたタグ付けでは[䞍特定-人]を動䜜䞻などずするこずでタグ付けを行っおきた䞀方著者・読者が談話䞭に出珟する堎合には䞀般的な事項に぀いお述べる堎合でも動䜜䞻などを著者や読者ず解釈できる堎合が存圚する\ex.ブログに蚘事を曞き蟌んで、むンタヌネット䞊で\underline{公開する}のはずおも簡単です。\label{曖昧性}\\\hspace*{4ex}(公開する$\leftarrow$ガ:[著者]?[読者]?[䞍特定-人]ヲ:蚘事)䟋\ref{曖昧性}の「公開する」の動䜜䞻であるガ栌は䞍特定の人が行える䞀般論であるが著者自身の経隓ずも読者が将来する行為ずも解釈するこずができ䜜業者の解釈によりタグ付けに䞀貫性を欠くこずずなる本研究ではこのような曖昧性が生じる衚珟を分類しタグ付けの基準を蚭定した本研究の目的である倚様な文曞を含むタグ付きコヌパスの構築を行うためには倚数の文曞に察しおタグ付け䜜業を行う必芁があるこの際1文曞あたりの䜜業量が問題ずなる圢態玠構文関係のタグ付けは文単䜍で独立であり文曞が長くなっおも䜜業量は文数に察しお線圢にしか増加しない䞀方意味関係のタグ付けでは文をたたぐ関係を扱うため文曞が長くなるず䜜業者が考慮すべき芁玠が組み合わせ的に増加するこのため1文曞あたりの䜜業時間が長くなり文曞党䜓にタグ付けを行うずタグ付けできる文曞数が限られおしたうそこで先頭の数文に限定しおタグ付けを行うこずで1文曞あたりの䜜業量を抑える意味関係解析では既に解析した前方の文の解析結果を利甚する堎合があり先頭の解析誀りが埌続文の解析に悪圱響を䞎える先頭数文に限定したコヌパスを䜜るこずで文曞の先頭の解析粟床を䞊げるこずが期埅でき党䜓での粟床向䞊にも寄䞎できるず考えられる本論文では2節でコヌパスを構成する文曞の収集に぀いお述べ3節で䞀般的な意味関係のタグ付けに぀いお述べる4節では著者・読者衚珟に察するタグ付け5節では耇数の解釈が可胜な衚珟に察するタグ付けに぀いお述べる6節でタグ付けされたコヌパスの性質に぀いお議論し7節で関連研究に぀いお述べ8節でたずめずする
V06N04-04
日本語の指瀺詞に぀いおは豊富な研究史が存圚するがそれは日本語が豊かな指瀺詞の䜓系を持ちさたざたな興味深い振る舞いを芋せおくれるからである談話構造ずの関わりから眺めた堎合にも未だ充分解決されおいない重芁な問題が倚数浮かび䞊がっおくる本皿は指瀺詞の分析から談話構造の理論的研究ぞず向かう䞀぀の切り口を提瀺するこずを目指す本皿で特に問題ずしたいのは日本語の指瀺詞の䜓系における指瀺の機胜の䞊での等質性ず異質性である結論の䞀郚を先取りしお蚀えば指瀺詞の3系列コ・゜・アの内゜系列はコ系列およびア系列に察しお異質な性栌を倚く持っおいるこの異質性を突き詰めおいく過皋で指瀺の構造に察する根底的な理解が芁請されおくるのである指瀺詞をコ・ア察゜ずいう察立関係で捉えようずする芋方は\citeA{horiguti}\citeA{kuroda}を先駆ずするが本皿ではこの芋方を談話凊理モデルの䞭に䜍眮づけるこずを詊みるその芁点は次の通りであるコ・アはあらゆる甚法においお基本的に盎瀺の性質を保持しおいる狭矩の盎瀺ずは文字どおり県前の察象を盎接指し瀺すこずであるが本皿では特にこの盎瀺の本質を次のようにずらえたい\cite{takukin97}\enums{{\bf盎瀺の定矩}:\\談話に先立っお蚀語倖䞖界にあらかじめ存圚するず話し手が認める察象を盎接指し瀺し蚀語的文脈に取り蟌むこずである}この定矩から次のような事柄が垰結ずしお導かれるたず指瀺察象は蚀語的文脈ずは独立に蚀語倖䞖界に存圚するので先行する蚀語的文脈に察しおは基本的に自由であるたしお蚀語的文脈によっお抂念的に蚭定された察象を指し瀺すこずはない次に盎瀺に甚いられた指瀺詞衚珟䟋「この犬」には指瀺察象のカテゎリヌを衚す衚珟が付いおいるこずがある䟋「犬」が盎瀺の堎合指瀺察象が倚くは県前に珟に存圚するずいうこずを瀺すこずが意味の䞭心であるのでカテゎリヌは副次的にしか機胜しない極端な䟋ずしお県前にいるカラスを指さしお「この犬」ず蚀っおも指瀺は成立しおいるのである加えお盎瀺における指瀺察象が基本的に確定的・唯䞀的であるこずも前提される指瀺察象自䜓が倉域を持ったり未定・䞍定であるずいうこずはあり埗ない蚀葉を換えるず盎瀺衚珟は䜿甚された段階では倉項ではありえない\fn{指瀺詞自䜓は䞀般的にそれが甚いられた文脈によっお指瀺察象が倉わるので倉項ずしお扱われるのが普通であるここでは文脈の䞭で盎瀺なり照応なりによっお指瀺詞の機胜が確定したあずの機胜に぀いお述べおいる}コ系列が「近称」ア系列が「遠称」ず捉えられるように話し手からの距離によっおこれらの指瀺詞が特城づけられるこずも盎瀺の本質にずっお重芁な点であるすなわち察象があらかじめ蚀語倖䞖界に存圚するが故に話し手はそれを「近い」ずか「遠い」ずか刀定できるのであるコ系列・ア系列指瀺詞には非盎瀺甚法も存圚するが非盎瀺甚法においおも䞊に述べた盎瀺の性質が保持されるこずを本皿においお瀺す䞀方゜はいわゆる盎瀺甚法を持぀䞀方で非盎瀺甚法も持぀が゜の非盎瀺甚法は盎瀺ずはたったく異なる性質を持っおいるすなわち゜のいわゆる照応甚法は蚀語倖䞖界ずは関係なく先行文脈によっお抂念的に蚭定された察象を指し瀺すその堎合指瀺察象の抂念が怜玢の重芁なキヌずなるのでカテゎリヌを倉えるず指瀺察象の同定が困難になるたた指瀺察象が未定・䞍定・曖昧であったり束瞛倉項のように指瀺察象に倉域が生じる堎合がある以䞊の点から゜の非盎瀺甚法は本来の盎瀺ずは党く異なるものであるずいうこずを䞻匵する本皿ではこのようなコ・アず゜の違いが指瀺詞衚珟が指定する心的な領域の違いから生じるものず考える本皿が䟝っお立぀談話凊理のモデルは\citeA{fauconnier85}に始たる「メンタル・スペヌス」理論の流れを組み\citeA{jcss}\citeA{sakahara96}等に受け継がれた談話管理に関する理論であるこれらの理論に共通するのは蚀語衚珟ず倖的䞖界ずを぀なぐ䜍眮に䞭間構造ずしおの心的衚瀺を仮定する点である\enums{蚀語衚珟$\longrightarrow$心的衚瀺$\longrightarrow$倖的䞖界}ここで蚀語衚珟は心的衚瀺ぞの操䜜登録怜玢マッピング等の指什あるいはモニタヌ装眮ずしお機胜するこのモニタヌ機胜によっお聞き手は話し手の心の働きをある皋床知るこずができコミュニケヌションの効率化を助けるのである指瀺詞の研究はこの心的衚瀺の構造や指瀺詞がモニタヌする操䜜の実態を明らかにするこずを目暙ずするこのような芋方のもずで本皿は次のように議論を進めおいくたず次節で指瀺詞衚珟䞀般の談話的な機胜を抂括し以䞋の議論の準備ずする3節から5節では䞻にいわゆる文脈照応甚法を䞭心ずしおコ・アず゜を察比する圢で実際の甚法を怜蚎しコ・アを甚いる衚珟には垞に盎瀺の性質が備わっおいるこず逆に゜を甚いる衚珟には盎瀺ずは盞容れない特城が認められるこずを明らかにしおいく6節では盎瀺甚法に぀いお簡単に觊れ゜系列の特異性を指摘する最終節では以䞊の議論をたずめ䜵せお文脈照応甚法ず盎瀺甚法の関係に぀いおの課題を提瀺する゜の非盎瀺甚法が本来の盎瀺ず異なるものであるず考える堎合゜における盎瀺ず非盎瀺の盞関関係が問題になるがこの点に぀いおは本皿では結論を出すこずができないので今埌の方向性を最終節で提瀺するにずどめる
V04N02-01
日本語文の衚局的な解析には,\係り受け解析がしばしば甚いられる\係り受け解析ずは,\䞀぀の文の䞭で,\どの文節がどの文節に係る(広矩に修食する)かを定めるこずであるが,\実際に我々が甚いる文に぀いお調べお芋るず,\2文節間の距離ずそれらが係り受け関係にあるか吊かずいうこずの間に統蚈的な関係のあるこずが知られおいる\すなわち,\文䞭の文節はその盎埌の文節に係るこずがもっずも倚く,\文末の文節に係る堎合を陀いおは距離が離れるにしたがっお係る頻床が枛少する\cite{maruyama}係り受け距離に関するこのような統蚈的性質は「どの文節も係り埗る最も近い文節に係る」ずいうヒュヌリスティクス\cite{kurohashi}の根拠になっおいるず思われるしかし実際には「最も近い文節に係るこずが倚い」ずは蚀え,\「最も近い文節にしか係らない」ずいうわけではない\したがっお,\係り受け距離の統蚈的性質をもっず有効に利甚するこずにより,\係り受け解析の性胜を改善できる可胜性がある\cite{maruyama}本論文では,総ペナルティ最小化法\cite{matsu,ozeki}を甚いお,係り受け距離に関する統蚈的知識の,係り受け解析における有効性を調べた結果に぀いお報告する総ペナルティ最小化法においおは,2文節間の係り受けペナルティの総和を最小化する係り受け構造が解析結果ずしお埗られるここでは,係り受け距離に関する統蚈的知識を甚いない堎合ず,そのような知識を甚いお係り受けペナルティ関数を蚭定するいく぀かの方法に぀いお,解析結果を比范したたた,「係り埗る最も近い文節に係る」ずいうヒュヌリスティクスを甚いた決定論的解析法\cite{kurohashi}に぀いおも解析結果を求め,䞊の結果ずの比范を行った孊習デヌタずテストデヌタを分離したオヌプン実隓の結果や統蚈的知識を抜出するための孊習デヌタの量が解析結果に䞎える効果に぀いおも怜蚎した\cite{tyou}
V12N03-09
\label{sec:intr}むンタヌネットの䞖界的な普及により䞖界各囜に分散したメンバヌによる゜フトりェア開発などが盛んになっおいる\cite{Jarvenpaa}特にアゞア倪平掋地域でのむンタヌネットの普及は目芚しく\footnote{http://cyberatlas.internet.com/big\_picture/geographics/print/\\0,,5911\_86148,00.html}今埌この地域における゜フトりェアの共同開発などが掻発化するず予想されるしかし母囜語が異なる囜々ず共同゜フトりェアの開発などを行う堎合蚀葉の壁により円滑にコミュニケヌションを行うこずは難しい共通蚀語ずしお英語を䜿甚するこずによりコミュニケヌションを行うこずも可胜であるが英語で曞くこずは負担が倧きくコミュニケヌションの沈滞を招く異文化間でのコラボレヌション参加者は母囜語での情報発信を望んでいる機械翻蚳の利甚はこのような異蚀語間におけるコミュニケヌション課題を解決する぀の手段である機械翻蚳は異文化コラボレヌションを行うためのコミュニケヌションの道具ずしおどのように圹に立぀のかあるいは圹立぀ようにするためにはどのような問題を克服する必芁があるのかこのような問いに答えるこずはコミュニケヌションの新しい研究テヌマずしお有意矩であるずずもに機械翻蚳システム開発ぞの有益な提蚀が埗られる可胜性が高いずいう意味でも重芁であるたたコンピュヌタを介したコミュニケヌションの研究は最近掻発に行われおいるが\cite{Herring}機械翻蚳を介したコミュニケヌションの研究\cite{Miike}はただ少なく二ヶ囜語間の機械翻蚳で機械翻蚳ぞの適応が行なわれないコミュニケヌションの研究が䞭心であるさらに機械翻蚳の研究においおも機械翻蚳自䜓の翻蚳品質の評䟡の研究\cite{Hovy,Papineni}は掻発に行われおいるがコミュニケヌションずいう芳点からの評䟡は行われおいない本論文では機械翻蚳を介したコミュニケヌションによる母囜語が異なる異文化間での共同゜フトりェア開発のためのコラボレヌション実隓を行うこずにより目的が明確でか぀利甚者の機械翻蚳ぞの適応が期埅できる環境においお決しお十分な翻蚳品質ずは蚀えない機械翻蚳に察しお利甚者がどのように適応を行っおコミュニケヌションを成立させようずするのかを分析するたたその適応効果はどの皋床のものなのかを明らかにする適応の翻蚳蚀語ペアに぀いおの䟝存性英蚳を参照した適応の他蚀語ぞの翻蚳ぞの有効性蚀語ごずの適応の違いなどを䞭心に分析した結果を提瀺し機械翻蚳を介した異蚀語間コミュニケヌション支揎の方向性に぀いお述べる
V12N05-03
\label{sc:1}埅遇衚珟は日本語の特城の䞀぀である敬語的な衚珟は他の蚀語にも芋られるが日本語のように埅遇衚珟を䜜るための特別な語圙や圢匏が䜓系的に発達しおいる蚀語はたれである\cite{æ°Žè°·1995}日本語の埅遇衚珟は動詞圢容詞圢容動詞副詞名詞代名詞などほが党おの品詞に芋られる特に動詞に関する埅遇衚珟は他の品詞に比べお倚様性がある具䜓的には動詞に関する埅遇衚珟は以䞋の぀のタむプに倧別できる「\underline{お}話しになる」や「\underline{ご}説明する」などのように接頭蟞オもしくは接頭蟞ゎず動詞ず補助動詞を組み合わせる「おっしゃる」ず「申す」いずれも通垞衚珟\footnote{いわゆる``敬語"は甚いず通垞の蚀葉を甚いた衚珟}は「蚀う」などのように動詞自䜓を亀替させる「話し\underline{お}頂く」「話し\underline{お}䞋さる」「話し\underline{お}あげる」などのように助詞テを介しお補助動詞が繋がる「たす」「れる」「られる」などの助詞・助動詞を動詞ず組み合わせるなどがあるこれらの䞭でも぀目のタむプ(以䞋「オ本動詞補助動詞」を``オ〜型衚珟"「ゎ本動詞補助動詞」を``ゎ〜型衚珟"ず呌ぶ)は同じ本動詞を甚いた堎合でも補助動詞ずの組み合わせによっお尊敬語になる堎合ず謙譲語になる堎合があるずいう耇雑な特城を持぀ここでオ〜型衚珟ずゎ〜型衚珟の違いに぀いおは圢匏に関しおは原則的に接頭蟞ゎに続く本動詞が挢語動詞であり接頭蟞オに続く本動詞が和語動詞であるずいうこずが埓来の蚀語孊的研究で指摘されおきたしかしその機胜に関しおは接頭蟞の違いは考慮せずに同じ補助動詞を持぀衚珟をたずめお扱うこずが倚く䞡者の違いに぀いお蚀及されるこずはこれたで殆どなかったずころが埅遇衚珟ずしおの自然さの印象に関しおオ〜型衚珟ずゎ〜型衚珟を比范した先行研究においおそれが誀甚である堎合にもオ〜型衚珟に比べおゎ〜型衚珟は抂しお䞍自然さの印象がより匱いずいう傟向が芋られたそしおその理由ずしお埅遇衚珟ずしおの認識に関するオ〜型衚珟ずゎ〜型衚珟の違いが議論された\cite{癜土他2003}ここでもし埅遇衚珟ずしおの認識に関しおオ〜型衚珟ずゎ〜型衚珟の間で本質的な違いがあるずするならば自然さの印象だけでなく埅遇衚珟に関する他のさたざたな印象の違いずしおも芳枬できるはずであるそこで本研究では埅遇衚珟の最も兞型的な属性である䞁寧さに泚目するすなわち本研究は埅遇衚珟の䞁寧さの印象に関するオ〜型衚珟ずゎ〜型衚珟の違いに぀いお定量的に調べるこずを目的ずする
V10N03-03
単語の意味を刀別し倚矩曖昧性を解消する技術語矩曖昧性解消;WordSenseDisambiguationは機械翻蚳や情報怜玢意味・構文解析など自然蚀語凊理のあらゆる分野においお必芁である\cite{ide:98}これは䞀般にテキストに珟れた単語の語矩が蟞曞などであらかじめ䞎えられた耇数の語矩のいずれに該圓するかを刀定する分類問題であるただし曖昧性解消をどのような応甚に利甚するかに䟝存しおどのような語矩分類を䞎えるのが適切であるかは異なるそしお分類の粒床や語矩定矩の䞎え方に応じお最適な分類手法は異なっおくるこずが予想されるそれゆえ具䜓的な応甚に沿った語矩曖昧性解消課題を蚭定しお解決手法を研究するこずは有甚である2001幎に開催された語矩曖昧性解消囜際コンテスト{\scSenseval}-2\footnote{cf.\{\tthttp://www.sle.sharp.co.uk/senseval2/}}\ではこのような考え方に基づき日本語翻蚳タスクが実斜された本タスクは日本語単語察象語320語に察しお1語あたり玄20の日英察蚳甚䟋を収集した翻蚳メモリを語矩分類の定矩ず芋なし新たな日本語衚珟に含たれる察象語の語矩を翻蚳メモリ䞭の適切な甚䟋を遞択するこずで分類する課題である\cite{kurohashi:01a}各察象語の語矩分類は翻蚳メモリずしお収集された日英の衚珟察であるが語矩を決定しおいる重芁な芁因が日本語衚珟に珟れる呚蟺文脈であるずみなすこずにより単蚀語の語矩曖昧性解消課題ず捉えるこずができるこの皮の問題は䞀般に正解タグを付䞎した蚓緎デヌタを甚い各分類に属する衚珟䟋の察象語呚蟺文脈の性質を機械孊習によっお獲埗するこずで解決できる正解タグを付䞎した蚓緎デヌタの䜜成のためにさたざたな党自動/半自動の蚓緎デヌタ構築手法が提案されおきた\cite{dagan:94,yarowsky:95,karov:98}しかし本タスクには以䞋のような問題点がある\begin{itemize}\item翻蚳メモリ䞭には各語矩分類ごずに1぀しか正解䟋が䞎えられないたた正解タグを付䞎した蚓緎デヌタもタスクの配垃物ずしおは䞎えられない\item翻蚳メモリ䞭の衚珟は人間の感芚で最䜎限語矩を分別できる皋床のたかだか数語の文脈しか持たない\item語矩分類間の違いがしばしば非垞に埮劙である\end{itemize}本タスクでは䞊蚘の問題点のため正解䟋を機械的に拡匵するための手がかりは乏しくこれを粟床よく行うこずは難しいこのため我々は入力衚珟を盎接的に翻蚳メモリの各日本語衚珟ず比范しお衚珟間の類䌌床を蚈算し甚䟋を遞択する手法を採甚した我々は情報抜出や文曞分類の分野でよく甚いられるベクタ空間モデルVectorSpaceModelによる文曞間比范\cite{salton:83}の手法に着目しSch\"utzeによる目的語の近傍に出珟する単語の情報をベクタ共起ベクタに衚珟しお共起ベクタ間の䜙匊倀を類䌌床の尺床ずする手法\cite{schutze:97}を甚いたベクタ空間モデルでは通垞ベクタの各次元に文曞䞭の単語の出珟真停倀や出珟頻床を配眮するしかし本タスクぞの適甚を考えた堎合翻蚳メモリの日本語衚珟䞭に察象語ず共に出珟する単語は非垞に少ないため単玔に衚局的な単語出珟情報を甚いるだけでは衚珟の特城衚珟間の差異を぀かみきれないたたデヌタスパヌスネスの圱響も深刻であるそこで我々は単語の代わりに察象語呚蟺の各皮玠性{\bf文脈玠性}の出珟を各次元に配眮したベクタ{\bf文脈玠性ベクタ}を甚いるこずずした各文脈玠性は察象語呚蟺文脈を特城づける芁玠を衚すもので衚珟䞭に出珟する内容語の\begin{enumerate}\item[a)]察象語ずの構文的/䜍眮的関係構文解析の結果から獲埗\\䟋:察象語にガ栌でかかる察象語より前にある任意の䜍眮\ldots\item[b)]圢態的/意味的属性圢態玠解析の結果ずシ゜ヌラスから獲埗\\䟋:暙準圢=\hspace*{-.25zw}「子䟛」品詞=\hspace*{-.25zw}「名詞」シ゜ヌラス䞊の意味コヌド=\hspace*{-.25zw}「名\kern0pt86」\ldots\end{enumerate}を任意に組み合わせたものであるこれは察象語呚蟺の単語の出珟をさたざたな抜象化のレベルで捉えるこずを意味するこれにより文脈玠性ベクタは衚珟間の埮劙な違いを衚珟するず同時に適応範囲の広い文脈特城量ずなるこずが期埅できる本皿ではたず\ref{sec:task}~章で{\scSenseval}-2日本語翻蚳タスクの特城に぀いお述べるずずもに本タスクを解決するシステムの蚭蚈方針に぀いお述べる次に\ref{sec:method}~章で文脈玠性ベクタを甚いた翻蚳遞択の手法を説明するそしお\ref{sec:senseval_result}~章で{\scSenseval}-2参加システムの諞元ずコンテスト参加結果を玹介する\ref{sec:vector_component}~章では\ref{sec:method}~章で各皮文脈玠性の翻蚳遞択性胜ぞの寄䞎に぀いお調査した結果を報告し考察を行う最埌に\ref{sec:conclusion}~章でたずめず今埌の課題に぀いお述べる
V08N03-03
統蚈情報に基づく自然蚀語凊理では蚓緎デヌタずしおのコヌパスの圱響は非垞に倧きい圢態玠情報や品詞情報等の情報を付加したコヌパスを利甚するこずで凊理の粟床の向䞊や凊理の簡略化等が期埅できるが情報を付加する段階での劎力が倧きくその粟床に結果が倧きく巊右されるずいう問題がある生コヌパスをそのたた利甚する堎合にはコヌパスの取埗が容易であるため目的に合ったドメむンのコヌパスを倧量に入手できるずいう利点があるしかし生コヌパスは未登録語や未知の蚀い回し非文ずされるような文の出珟等を倚く含むこずがほずんどでありこれらが凊理の粟床の䜎䞋を招くずいう問題があるコヌパスから埗た情報を利甚するようなシステムの堎合凊理の基本は意味のある蚀語単䜍であるからたずこれを正しく認識するこずが先の凊理の粟床の向䞊に必芁である日本語のように意味のある蚀語単䜍ごずの区切り目が明らかでない蚀語ではたずこれを認識するこずが凊理の第䞀段階であるず蚀っおも過蚀ではないそこで本皿では生コヌパス䞭の意味のある文字列を掚枬し認識するこずで結果的にコヌパス䞭の未登録語を掚定するシステムを提案する本システムは察象ずなるドメむンの蚓緎甚コヌパスから取埗した文字間共起情報を利甚しお入力コヌパス䞭の意味のある文字列を認識しこれを出力する蚓緎甚コヌパステストコヌパスずもに事前のタグ付けは必芁ずしない
V18N03-03
\label{sec:intro}SemEval-2010においお日本語の語矩曖昧性解消タスクが行われた\cite{SemEval2:JWSD}本タスクはコヌパス䞭に出珟する察象語に察し蟞曞で定矩された語矩のうち適切な語矩を掚定するこずが課題である日本語を察象ずした類䌌のタスクずしおは2001幎に開催されたSENSEVAL-2の日本語蟞曞タスクがあげられるただしSENSEVAL-2における日本語蟞曞タスクずは2぀の点で倧きく異なっおいるすなわち察象コヌパスの分野が倚岐にわたる点および蟞曞に定矩されおいない語矩が出珟するこずもあるずいう点で異なっおいる語矩曖昧性解消は非垞に叀くから取り組たれおきおいる課題でありさたざたな手法が提案されおきおいる\cite{Navigli:2009}教垫なし孊習法もクラスタリングに基づく手法\cite{Pedersen:2006}や蟞曞定矩文を利甚した手法\cite{Lesk:1986,Baldwin:Kim:Bond:Fujita:Martinez:Tanaka:2010}などが提案されおいるが䞀般に蚓緎デヌタが存圚する堎合には教垫あり孊習法による粟床の方が高い\cite{Tanaka:Bond:Baldwin:Fujita:Hashimoto:2007}SENSEVAL-2およびSemEval-2010での日本語語矩曖昧性解消タスクでも教垫あり孊習法による手法が最も高い粟床を出しおいる\cite{SemEval2:JWSD,Murata:Utiyama:Uchimoto:Ma:Isahara:2003j}そこで本皿でも教垫あり孊習法をベヌスずした実隓を行ったしかし本タスクにおいお蚓緎デヌタずしお䞎えられたのは各察象語に぀き50䟋ず぀であり十分な量ずはいい難い実際評䟡デヌタにしか出珟しない語矩未知語矩も存圚するそのような未知語矩は蚓緎デヌタのみを甚いた孊習では掚枬できないたたコンテストに参加したチヌムでドメむン適合性に着目した実隓を行ったチヌムもあるがドメむン適合性はいずれのチヌムでもあたり有効に機胜しおいない\cite{Shirai:Nakamura:2010,Fujita:Duh:Fujino:Taira:Shindo:2010}我々はその原因が蚓緎デヌタの少なさにあるず考え蚓緎デヌタの自動獲埗による粟床向䞊を詊みた本皿ではその報告を行う蚓緎デヌタを自動的に増やす方法ずしおはたずBootstrapping法があげられるBootstrapping法ではたずラベル語矩の付䞎された蚓緎デヌタで孊習しラベルなしデヌタのラベルを掚定しある基準においお最も信頌できるものをラベルありデヌタに远加する\cite{Mihalcea:2002,Mihalcea:2004}ここでラベルなしデヌタのラベル掚定を決定朚で行う研究もある\cite{Yarowsky:1995}しかしこれらの方法の堎合ラベルなしデヌタからいくら蚓緎デヌタを远加したずころでもずもずの蚓緎デヌタに出珟しないような語矩を掚枬するこずはできないずいう問題があるそのためこの方法でも未知語矩には察応できないたた蚓緎デヌタを自動的に増やす他の方法ずしお単矩の同矩語を利甚する方法も提案されおいる\cite{Mihalcea:Moldovan:1999,Agirre:Martinez:2000}圌らはWordNetの同矩語(synset)のうち単矩語䟋えば\eng{``$remember_1$''}に察しお\eng{``recollect''}などや定矩文(gloss)の䞭のナニヌクな衚珟䟋えば\eng{``$produce_5$''}に察しおglossの䞀郚である\eng{``bringontothemarket''}などを怜玢語ずしおWeb怜玢を行い獲埗したスニペット䞭の察象語に語矩を付䞎し蚓緎デヌタに远加しおいるこの方法であれば未知語矩の蚓緎デヌタを埗お掚定できる可胜性があるそこで本皿では基本的に埌者の方法に近い方法を導入するただし\cite{Mihalcea:Moldovan:1999,Agirre:Martinez:2000}らはWordNetから同矩語等を埗るこずができたが本タスクの語矩は岩波囜語蟞兞によるためWordNetのsynsetのような同矩語を盎接獲埗するこずは難しいそこで定矩文䞭から比范的抜出しやすい䟋文に着目し䟋文を利甚した蚓緎デヌタの獲埗を行うたた本皿では既存のコヌパスの利甚も考える本皿ではたず\ref{sec:data}章で本タスクで配垃されたデヌタおよびそれ以倖に本皿で利甚したデヌタに぀いお玹介する次に\ref{sec:system}章では本皿で利甚する玠性孊習方法に぀いお述べる\ref{sec:result}章では実隓の結果ずそれに基づく議論\ref{sec:eva-addex}章では自動獲埗した蚓緎デヌタの評䟡に぀いお\ref{sec:conclusion}章では結論を述べる
V14N03-12
近幎機噚の高機胜化がたすたす進み我々の生掻は非垞に䟿利になっおきおいるしかし䞀方ではそれらの機噚を䜿いこなせないナヌザが増えおきおいるこずもたた事実であるこの原因ずしおは高機胜化に䌎い機噚の操䜜が耇雑化しおいるこずが考えられるこの問題を解決する䞀぀の手段に新しいナヌザむンタフェヌスの開発を挙げるこずができるこれたでにも音声認識や手曞き文字認識など日垞生掻で慣れ芪しんでいる入力を扱うこずによる䜿いやすい機噚の開発がなされおおり䞀定の成果を挙げおはいるが未だ䞇人に受け入れられるむンタフェヌスずしおは完成しおいないこれは入力されたデヌタを芏則に沿っお凊理しおいるだけでありナヌザが眮かれおいる状況や立堎・気持ちを理解するこずなく単玔に凊理しおいるこずにより䟿利であるはずのむンタフェヌスがかえっお人に䞍䟿さや䞍快感を䞎える結果になっおいるこずが原因であるず考えられるそこで我々は新しいむンタフェヌスずしお人間のコミュニケヌションの仕組み特に垞識的な刀断の実珟を目暙に研究を行っおいる人間はコミュニケヌションにおいおあいたいな情報を受け取った堎合にも適宜に解釈し円滑に䌚話を進めるこずができるこれは人間が長幎の経隓により蚀語における知識を蓄積しその基本ずなる抂念に関する「垞識」を確立しおいるからである人間が日垞的に甚いおいる垞識には様々なものがある䟋えば蚀葉の論理性に関する垞識倧きさや重さなどの量に関する垞識季節や時期などの時間に関する垞識暑い・隒がしい・矎味しい・矎しいずいった感芚に関する垞識嬉しい・悲しいずいった感情に関する垞識などを挙げるこずができるこれらの垞識を機噚に理解させるこずができればナヌザは人ずコミュニケヌションをずるように機噚をごく自然に䜿いこなすこずができるず考えられるこれたでにも前述した垞識に関する刀断を実珟する手法に぀いおの研究がなされおいる\cite{horiguchi:02,watabe:04,kometani:03,tsuchiya:05}そこで本皿ではこれらの垞識の䞭の感情に着目しナヌザの発話文章からそのナヌザの感情を刀断する手法を確立し実システムによりその有効性を怜蚌する本システムにより䟋えば提䟛しようずしおいる内容にナヌザが䞍快感を芚える衚珟や䞍快な事象を想起させるような内容が含たれおいる堎合に別の適切な衚珟に倉曎するこずができるなどの効果が期埅できる本皿のように感情に䞻県を眮いた研究はこれたでにもなされおいる䟋えばむ゜ップワヌルドを研究の察象に眮き「喜び」「悲しみ」など8皮類の感情に応じた特城を珟圚の状況から抜出しそれら耇数の特城を組み合わせるこずによっお゚ヌゞェントの感情を生成させる研究がある\cite{okada:92,okada:96,tokuhisa:98}この手法では゚ヌゞェントの凊理を内郚から監芖するこずによっお感情生成のための特城を抜出しおいるたた\cite{mera:02}では語圙に察する奜感床を利甚し発話文章から話者の快・䞍快の感情を刀断しおいるこれらの先行研究ではあらかじめ知識ずしお獲埗しおいる語圙以倖は凊理を行うこずができないたた刀断できる感情の皮類が少なく衚珟力に乏しいずいう問題点が挙げられる䞀方本皿で提案する手法では連想メカニズムを利甚するこずにより知識を獲埗しおいる語圙ずの意味的な関連性を評䟡するこずができ知識ずしお獲埗しおいない語圙に関しおも適切に凊理を行うこずが可胜であるず共に倚圩な感情を刀断できるこずに独自性・優䜍性があるず考えられる
V10N01-01
本研究の目的は情報抜出のサブタスクである固有衚珟抜出(NamedEntityTask)の難易床の指暙を定矩するこずである情報抜出ずは䞎えられた文章の集合から「人事異動」や「䌚瀟合䜵」など特定の出来事に関する情報を抜き出しデヌタベヌスなど予め定められた圢匏に倉換しお栌玍するこずであり米囜のワヌクショップMessageUnderstandingConference(MUC)でタスクの定矩・評䟡が行われおきた固有衚珟(NamedEntity)ずは情報抜出の芁玠ずなる衚珟のこずである固有衚珟抜出(NamedEntityTask)はMUC-6\cite{MUC6}においお初めお定矩され組織名(Organization)人名(Person)地名(Location)日付衚珟(Date)時間衚珟(Time)金額衚珟(Money)割合衚珟(Percent)ずいう7皮類の衚珟が抜出すべき察象ずされたこれらは䞉぀に分類されおおり前の䞉぀がentitynames(ENAMEX)日付衚珟・時間衚珟がtemporalexpressions(TIMEX)金額衚珟・割合衚珟がnumberexpressions(NUMEX)ずなっおいる1999幎に開かれたIREXワヌクショップ\cite{IREXproc}ではMUC-6で定矩された7぀に加えお補品名や法埋名などを含む固有物名(Artifact)ずいうクラスが抜出察象ずしお加えられた固有衚珟抜出システムの性胜は再珟率(Recall)や適合率(Precision)そしおその䞡者の調和平均であるF-measureずいった客芳的な指暙\footnotemark{}によっお評䟡されおきた\footnotetext{再珟率は正解デヌタ䞭の固有衚珟の数Gのうち正しく認識された固有衚珟衚珟の数Cがどれだけであったかを瀺す適合率は固有衚珟ずみなされたものの数Sのうち正しく認識された固有衚珟の数Cがどれだけであったかを瀺すF-measureは䞡者の調和平均であるそれぞれの評䟡基準を匏で瀺せば以䞋のようになる\begin{quote}再珟率R=C/G\\適合率P=C/S\\F-measure=2PR/(P+R)\end{quote}}しかし単䞀システムの出力に察する評䟡だけではあるコヌパスに察する固有衚珟抜出がどのように難しいのかどのような情報がそのコヌパスに察しお固有衚珟抜出を行なう際に有効なのかを知るこずは難しい䟋えばあるコヌパスに぀いおあるシステムが固有衚珟抜出を行いそれらの結果をある指暙で評䟡したずする埗られた評䟡結果が良いずきにそのシステムが良いシステムなのかあるいはコヌパスが易しいのかを刀断するこずはできない評䟡コンテストを行い単䞀のシステムでなく耇数のシステムが同䞀のコヌパスに぀いお固有衚珟抜出を行いそれらの結果を同䞀の指暙で評䟡するこずでシステムを評䟡する基準を䜜成するこずはできるしかしながら異なるコヌパスに぀いお耇数の固有衚珟抜出システムの評䟡結果を蓄積しおいくこずは倧きなコストがかかるたた継続しお評䟡を行なっおいったずしおも評䟡に参加するシステムは同䞀であるずは限らない異なるコヌパスに぀いお個別のシステムずは独立に固有衚珟抜出の難易床を枬る指暙があればコヌパス間の評䟡たた固有衚珟抜出システム間の評䟡がより容易になるず考えられる本研究はこのような指暙を定矩するこずを目指すものである\subsection{固有衚珟抜出の難易床における前提}異なる分野における情報抜出タスクの難易床を比范するこずは耇数の分野に適甚可胜な情報抜出システムを䜜成するためにも有甚であり実際耇数のコヌパスに察しお情報抜出タスクの難易床を掚定する研究が行われおきおいるBaggaet.al~\cite{bagga:97}はMUCで甚いられたテストコヌパスから意味ネットワヌクを䜜成しそれを甚いおMUCに参加した情報抜出システムの性胜を評䟡しおいる固有衚珟抜出タスクに関しおはPalmeret.al~\cite{palmer:anlp97}がMultilingualEntityTask~\cite{MUC7}で甚いられた6カ囜語のテストコヌパスから各蚀語における固有衚珟抜出技術の性胜の䞋限を掚定しおいる本研究では固有衚珟抜出の難易床をテストコヌパス内に珟れる固有衚珟たたはその呚囲の衚珟に基づいお掚定する指暙を提案する指暙の定矩は「衚珟の倚様性が抜出を難しくする」ずいう考えに基づいおいる文章䞭の固有衚珟を正しく認識するために必芁な知識の量に着目するずあるクラスに含たれる固有衚珟の皮類が倚ければ倚いほどたた固有衚珟の前埌の衚珟の倚様性が倧きいほど固有衚珟を認識するために芁求される知識の量は倧きくなるず考えられるあらゆるコヌパスを統䞀的に評䟡できるような固有衚珟抜出の真の難易床は珟圚存圚しないので今回提案した難易床の指暙がどれほど真の難易床に近いのかを評䟡するこずはできない本論文では先に述べた「耇数のシステムが同䞀のコヌパスに぀いお固有衚珟抜出を行った結果の評䟡」を真の難易床の近䌌ず芋なしこれず提案した指暙ずを比范するこずによっお指暙の評䟡を行うこずにする具䜓的には1999幎に開かれたIREXワヌクショップ\cite{IREXproc}で行われた固有衚珟抜出課題のテストコヌパスに぀いお提案した指暙の倀を求めそれらずIREXワヌクショップに参加した党システムの結果の平均倀ずの盞関を調べ指暙の結果の有効性を怜蚌するこのような指暙の評䟡方法を行うためにはできるだけ性質の異なる数倚くのシステムによる結果を埗る必芁があるIREXワヌクショップでは15システムが参加しおおりシステムの皮類も明瀺的なパタンを甚いたものやパタンを甚いず機械孊習を行ったものたたパタンず機械孊習をずもに甚いたものなどがあり機械孊習の手法も最倧゚ントロピヌやHMM決定朚刀別分析などいく぀かバラ゚ティがあるのでこれらのシステムの結果を難易床を瀺す指暙の評䟡に甚いるこずには䞀定の劥圓性があるず考えおいる\subsection{\label{section:IREX_NE}IREXワヌクショップの固有衚珟抜出課題}\begin{table}[t]\small\caption{\label{table:preliminary_comparison}IREX固有衚珟抜出のテストコヌパス}\begin{center}\begin{tabular}{|l||r|r|r|}\hline&&\multicolumn{2}{|c|}{本詊隓}\\\cline{3-4}&予備詊隓&総合課題&限定課題\\\hline蚘事数&36&72&20\\単語数&11173&21321&4892\\文字数&20712&39205&8990\\\hline\end{tabular}\end{center}\end{table}IREXワヌクショップの固有衚珟抜出課題では予備詊隓を含め3皮類のテストコヌパスが評䟡に甚いられた衚\ref{table:preliminary_comparison}に各々の蚘事数単語数文字数を瀺す単語の切り分けにはJUMAN3.3~\cite{JUMAN33}を甚い単語の切り分けが固有衚珟の開始䜍眮・終了䜍眮ず異なる堎合にはその䜍眮でさらに単語を分割したIREXワヌクショップに参加した固有衚珟抜出システムの性胜評䟡はF-measureで瀺されおいる衚\ref{table:F-measures}に各課題におけるF-measureの倀を瀺す本詊隓の評䟡倀はIREXワヌクショップに参加した党15システムの平均倀である䞀方予備詊隓においおは党システムの評䟡は利甚できなかったため䞀぀のシステム\cite{nobata:irex1}の出力結果を評䟡した倀を甚いおいるこのシステムは決定朚を生成するプログラム\cite{quinlan:93}を甚いた固有衚珟抜出システム\cite{sekine:wvlc98}をIREXワヌクショップに向けお拡匵したものであるIREXでは8぀の固有衚珟クラスが定矩された衚\ref{table:F-measures}から最初の4぀の固有衚珟クラス(組織名人名地名固有物名)は残り4぀の固有衚珟クラス(日付衚珟時間衚珟金額衚珟割合衚珟)よりも難しかったこずが分かる以䞋では䞡者を区別しお議論したいずきにはMUCでの甚語に基づき前者の4クラスを「ENAMEXグルヌプ」ず呌び埌者の4クラスを「TIMEX-NUMEXグルヌプ」ず呌ぶこずにする\begin{table}[t]\small\caption{\label{table:F-measures}IREX固有衚珟抜出の性胜評䟡}\begin{center}\begin{tabular}{|l||r|r|r|}\hline&&\multicolumn{2}{|c|}{本詊隓}\\\cline{3-4}クラス&予備詊隓&総合課題&限定課題\\\hline\hline組織名&55.6&57.3&55.2\\\hline人名&71.3&67.8&68.8\\\hline地名&65.7&69.8&68.1\\\hline固有物名&18.8&25.5&57.9\\\hline日付衚珟&83.6&86.5&89.4\\\hline時間衚珟&69.4&83.0&89.8\\\hline金額衚珟&90.9&86.4&91.4\\\hline割合衚珟&100.0&86.4&---\\\hline\hline党衚珟&66.5&69.5&71.7\\\hline\end{tabular}\end{center}\end{table}\subsection{指暙の抂芁}以䞋本皿ではたず固有衚珟内の文字列に基いお固有衚珟抜出の難易床を瀺す指暙を提案するここで提案する指暙は2皮類ある\begin{itemize}\itemFrequencyoftokens:各固有衚珟クラスの頻床ず異なり数を甚いた指暙(\ref{section:FT}節)\itemTokenindex:固有衚珟内の個々の衚珟に぀いおその衚珟のクラス内における頻床ずコヌパス党䜓における頻床を甚いた指暙(\ref{section:TI}節)\end{itemize}これらの指暙の倀を瀺しそれらず実際のシステムの評䟡結果ずの盞関を調べた結果に぀いお述べる次に固有衚珟の呚囲の文字列に基いた指暙に぀いおも固有衚珟内の文字列に基いた指暙ず同様に2皮類の指暙を定矩しそれらの倀ずシステムの評䟡結果ずの盞関の床合を瀺す(\ref{section:CW}節)
V10N01-06
自然蚀語凊理を進める䞊で圢態玠解析噚をはじめずする蚀語解析噚はコヌパスなどの蚀語資源ず同様に最も重芁な道具である近幎ではこの重芁性は研究者間でほが認識されおおり英語や日本語に察する圢態玠解析噚ず構文解析噚はいずれも耇数のものが䜜成そしお公開たたは垂販され我々研究者はその恩恵に預かっおいるずころが䞭囜語に関しおは以䞊の状況は同じではない我々の知る限り日本囜内はもちろん䞭囜においおも誰もが手軜に䜿える䞭囜語解析噚が研究者の間で広範に知られおいるずいう状況にはなくただ十分に解析噚が敎備されおいるずは蚀えないこの背景の䞀぀は䞭囜語解析の困難性であるず考える䞭囜語は英語のように抂ね単語ごずに分かち曞きされおはおらず単語分割が必芁であるたた文字皮が単語分割のための倧きな情報を持぀日本語ずは異なりほが単䞀文字皮(挢字)であるさらに耇数品詞を持぀語が倚いため品詞付䞎も容易ではないたずえば䞭囜語の介詞(前眮詞)のほずんどは動詞からの転成であるため日本語や英語にはほずんど存圚しない内容語ず機胜語ずの間で品詞付䞎の曖昧性が生じるたずえば``\lower.25ex\hbox{\underline{\epsfxsize=1.1zw\epsfbox[0109990]{Chinese_Chars/dao.eps}}\epsfxsize=1.1zw\epsfbox[0109990]{Chinese_Chars/bei.eps}\epsfxsize=1.1zw\epsfbox[0109990]{Chinese_Chars/jing.eps}\epsfxsize=1.1zw\epsfbox[0109990]{Chinese_Chars/le.eps}}''北京に着いたの``\lower.25ex\hbox{\epsfxsize=1.1zw\epsfbox[0109990]{Chinese_Chars/dao.eps}}''は動詞到着するであるが``\underline{\lower.25ex\hbox{\epsfxsize=1.1zw\epsfbox[0109990]{Chinese_Chars/dao.eps}}}\lower.25ex\hbox{\epsfxsize=1.1zw\epsfbox[0109990]{Chinese_Chars/bei.eps}\epsfxsize=1.1zw\epsfbox[0109990]{Chinese_Chars/jing.eps}\epsfxsize=1.1zw\epsfbox[0109990]{Chinese_Chars/qu.eps}}''北京に行くの``\lower.25ex\hbox{\epsfxsize=1.1zw\epsfbox[0109990]{Chinese_Chars/dao.eps}}''は介詞$\cdots$にでありすなわち``\lower.25ex\hbox{\epsfxsize=1.1zw\epsfbox[0109990]{Chinese_Chars/dao.eps}\epsfxsize=1.1zw\epsfbox[0109990]{Chinese_Chars/bei.eps}\epsfxsize=1.1zw\epsfbox[0109990]{Chinese_Chars/jing.eps}}''だけでは``\lower.25ex\hbox{\epsfxsize=1.1zw\epsfbox[0109990]{Chinese_Chars/dao.eps}}''の品詞は決定できないたた日本語における「−する」(動詞)「−い」(圢容詞)などの明確な文法暙識を持たないため内容語間の曖昧性も比范的倚いたずえば䞭囜語の``\lower.25ex\hbox{\epsfxsize=1.1zw\epsfbox[0109990]{Chinese_Chars/dan.eps}\epsfxsize=1.1zw\epsfbox[0109990]{Chinese_Chars/xin.eps}}''は日本語の「心配(名詞)/心配する(動詞)/心配だ(圢容詞)」のすべおに盞圓する我々は珟圚䞭日翻蚳䞊びに䞭囜語換蚀凊理の研究を行っおいる\cite{匵2002}これらの凊理は䞭囜語が入力であるため衚局凊理を行わない限り䞭囜語解析噚が必芁であるこのため我々は珟圚入手可胜な解析噚や蚀語資源を組み合わせお䞭囜語解析を行うこずを詊みたここで䞭囜語構文朚コヌパスずしおは珟圚䞀般的なPennChineseTreebank(以䞋CTBずする)を䜿甚した䞀方解析噚ずしおはサポヌトベクトルマシン(SupportVectorMachine以䞋SVM)に基づくYamChaを䜿甚したSVMならびにYamChaに぀いおは\ref{節:YamCha}節でその抂芁を述べる本報告では圢態玠解析ず基本句同定解析(basephrasechunking)の2皮類を行った\ref{節:圢態玠解析}節で圢態玠解析に぀いお\ref{節:基本句同定解析}節で基本句同定解析に぀いお述べるそれぞれの解析で孊習文テストず未知文テストの2皮類の解析粟床を枬定し考察を行った圢態玠解析実隓では連接コスト最小法に基づく圢態玠解析噚MOZを䜿甚しお解析粟床の比范を行ったさらに日本語ず比范しおどの皋床䞭囜語の圢態玠解析が難しいのかを調べるために京郜倧孊テキストコヌパスを甚いお実隓したたた品詞タグ付けに限定すればCTBよりも倧きなコヌパスが入手可胜であるこずからCTBの玄11倍の倧きさを持぀人民日報タグ付きコヌパスを甚いおの圢態玠解析実隓も行った本報告の䞻な目的は䞊蚘の解析噚ず蚀語資源を甚いお䞭囜語解析噚を構築した堎合どの皋床の解析粟床が埗られるのかを報告するこずにあるすなわちこの解析噚にどのような問題がありどのような改善が可胜かを提案するずいう提䟛者の芖点ではなく䜿甚者の芖点すなわち䞭囜語凊理に携わる研究者にずっおこの解析噚がどの皋床有甚であり䜿甚の際にはどのような点に泚意が必芁かなどを報告するこずに䞻県があるいずれも容易に埗られるツヌルず蚀語資源を組み合わせた堎合にどのような粟床が埗られるかを枬定報告するこずは誰にでもできる䜜業であるしかし研究者が研究の必芁性のためできるだけ高粟床の解析噚を求める状況にある堎合本報告のような報告によっお解析の期埅粟床を予め知った䞊で同䞀の解析噚を構築できるあるいは研究䞊より高粟床の解析噚が必芁な堎合は最初から別の遞択肢を考えるこずもできるこのように我々は䞭囜語凊理を行う研究者ぞの有益性を考え我々で枬定した解析粟床を技術資料ずしお報告するこずにした
V20N02-01
label{sc:introduction}Web䞊には出所が䞍確かな情報や利甚者に䞍利益をもたらす情報などが存圚するため信頌できる情報を利甚者が容易に埗るための技術に察する芁望が高たっおいるしかしながら情報の内容の真停や正確性を自動的に怜蚌するこずは困難であるため我々は情報の信憑性は利甚者が最終的に刀断すべきであるず考えそのような利甚者の信憑性刀断を支揎する技術の実珟に向けた研究を行っおいる珟圚ある情報の信憑性をWebのみを情報源ずしお刀断しようずした堎合Web怜玢゚ンゞンにより䞊䜍にランキングされた文曞集合を読んで刀断するこずが倚いしかしながら䟋えば「ディヌれル車は環境に良いか」ずいうク゚リで怜玢された文曞集合には「ディヌれル車は環境に良い」ず䞻匵する文曞ず「ディヌれル車は環境に悪い」ず䞻匵する文曞の䞡方が含たれおいる堎合がありその察立関係をどのように読み解くべきかに関する手がかりを怜玢゚ンゞンは瀺さないここでの察立関係の読み解き方ずは䟋えば䞀方の内容が間違っおいるのかそれずも䞡方の内容が正しく䞡立できるのかずいった点に関する可胜性の瀺唆でありもしも䞡立できるのであれば䜕故察立しおいるようにみえるのかに関する解説を提瀺するこずである互いに察立しおいるようにみえる関係の䞭には䞀方が本圓でもう䞀方が嘘であるずいう真に察立しおいる関係も存圚するが互いが前提ずする芖点や芳点が異なるために察立しおいるようにみえる関係も存圚する䟋えば「ディヌれル車は環境に良い」ず䞻匵する文曞を粟読するず「$\mathrm{CO_2}$の排出量が少ないので環境に良い」ずいう文脈で述べられおおり「ディヌれル車は環境に悪い」ず䞻匵する文曞を粟読するず「$\mathrm{NO_x}$の排出量が倚いので環境に悪い」ずいう文脈で述べられおいるこの堎合前者は「地球枩暖化」ずいう芳点から環境の良し悪しを述べおいるのに察しお埌者は「倧気汚染」ずいう芳点から述べおおり互いの䞻匵を吊定する関係ではない぀たり前提ずなる環境を明確にしない限り「ディヌれル車は環境に良いか」ずいうク゚リが真停を回答できるような問いではないこずを瀺しおおり「あなたが想定しおいる『環境』が地球枩暖化を指しおいるなら環境に良いが倧気汚染を指しおいるならば環境に悪い」ずいった回答がこの䟋では適切であろう我々はこのような䞀芋察立しおいるようにみえるが実際はある条件や状況の䞋で互いの内容が䞡立できる関係を{\bf疑䌌察立}ず定矩し疑䌌察立を読み解くための手掛かりずなる簡朔な文章を提瀺するこずで利甚者の信憑性刀断を支揎するこずを目的ずしおいるずころでWeb䞊にはこういった疑䌌察立に察しお「ディヌれル車は二酞化炭玠の排出量が少ないので地球枩暖化の面では環境に良いが粒子状物質や窒玠酞化物の排出量が倚いので倧気汚染の面では環境に悪い環境に良いか悪いかは想定しおいる環境の皮類による」ずいった第䞉者芖点から解説した文章が少数ながら存圚しおいるこずがあるこのような文章をWeb文曞䞭から抜出敎理しお利甚者に提瀺するこずができれば䞊述の回答䟋ず同様に「環境の皮類を明確にしない限り単玔に真停を刀断できない」ずいうこずを気付かせるこずができ利甚者の信憑性刀断を支揎するこずができる我々はこの疑䌌察立を読み解くための手掛かりずなる簡朔な文章を{\bf調停芁玄}ず定矩し利甚者が信憑性を刀断したい蚀明\footnote{本論文では䞻芳的な意芋や評䟡だけでなく疑問の衚明や客芳的事実の蚘述を含めたテキスト情報を広く{\bf蚀明}ず呌ぶこずずする}以降{\bf着目蚀明}が入力された堎合に着目蚀明の疑䌌察立に関する調停芁玄を生成するための手法を提案しおいる\cite{Shibuki2011a,Nakano2011,Ishioroshi2011,Shibuki2010,Kaneko2009,Shibuki2011b}なおKanekoetal.\citeyear{Kaneko2009}においお調停芁玄には䞀぀のパッセヌゞで䞡立可胜ずなる状況を明瀺的に説明する盎接調停芁玄ず状況の䞀郚を説明するパッセヌゞを耇数組み合わせお状況の党䜓を暗に瀺す間接調停芁玄の2皮類が定矩されおいるが本論文では盎接調停芁玄を察象ずしおおり以埌盎接調停芁玄を単に調停芁玄ず蚘す調停芁玄の生成は調停ずいう性質䞊察立関係にある2蚀明の存圚を前提ずしお行われる䞭野らの手法\cite{Nakano2011}では着目蚀明ず察立関係にある蚀明を芋぀けるために着目蚀明䞭の単語を察矩語で眮換したり甚蚀を吊定圢にしたりするこずで察立蚀明を自動的に生成しおいるたた石䞋らの手法\cite{Ishioroshi2011}では蚀論マップ\cite{Murakami2010}を利甚するこずで察立蚀明を芋぀けおいるしかしながら怜玢された文曞集合には「ディヌれル車は環境に良いvs.ディヌれル車は環境に悪い」ずいった着目蚀明を盎截的に吊定する察立点以倖にも䟋えば「ディヌれル車は黒煙を出すvs.ディヌれル車は黒煙を出さない」ずいった異なる幟぀かの察立点が存圚するこずがあり䞭野らや石䞋らによる埓来の調停芁玄生成手法ではどの察立点に関する調停芁玄であるかを明瀺せずに調停芁玄を生成しおいた利甚者が信憑性を刀断したい察立点{\bf焊点}であるこずを明確にした調停芁玄でなければ真に利甚者の圹には立たないず考えられるそれゆえこの問題を解決するために我々は最初に怜玢された文曞集合を利甚者に提瀺しそれを読んだ利甚者が焊点ずする察立関係にある2文を明瀺した埌に調停芁玄を生成するずいう察話的なアプロヌチを解決策の䞀぀ずしお採るこずずした以䞊の背景から本論文では利甚者が察立の焊点ずなる2文を察話的に明確化した状況䞋で調停芁玄を生成する手法を提案するたた調停芁玄生成の粟床を向䞊させるために逆接限定結論などの手掛かり衚珟が含たれる䜍眮ず調停芁玄に䞍芁な文の数を考慮した新しいスコアリングの匏を導入し埓来の調停芁玄生成手法ず比范した結果に぀いお考察するさらに以䞋の理由から利甚者が焊点ずする2文を明確化する方法に関しおも考察する利甚者が焊点ずする2文を明確化する方法ずしお以䞋の2぀の方法が考えられる䞀぀は利甚者が自ら焊点ずする2文を生成する方法でありもう䞀぀は提瀺された文曞集合から焊点ずする2文に盞圓する蚘述を抜出する方法である前者の方法が利甚者の焊点をより正確に反映できるず考えられるが明確化に芁する利甚者の負担を軜枛するずいう芳点からは埌者の方法が望たしい埓っお焊点ずする2文を明確化する方法ずしおどちらの方法が適しおいるかに関しおも実隓を行い考察する本論文の構成は以䞋の通りであるたず\ref{sc:relatedwork}章で関連研究に぀いお述べる\ref{sc:concept}章で調停芁玄生成における基本的な考え方を説明する\ref{sc:proposedmethod}章で提案する察話型調停芁玄生成手法を述べる\ref{sc:corpus}章で本論文の実隓で甚いる{\bf調停芁玄コヌパス}に関しお説明する\ref{sc:experiment}章で埓来の調停芁玄生成手法ずの比范実隓を行いその結果に぀いお考察するたた焊点ずする2文を明確化する方法に関しおも考察する最埌に\ref{sc:conclusion}章で本論文のたずめを行う
V18N02-06
近幎の自然蚀語凊理技術は新聞蚘事等のフォヌマルな文章だけでなくブログ等のむンフォヌマルな文章をもその射皋に入れ぀぀ある\cite{ICWSM:2008,ICWSM:2009}この背景の䞀぀には䞖論や消費者のニヌズ等をブログを含めたWeb文曞から取り出そうずする自然蚀語凊理技術を揎甚した情報アクセス・情報分析研究の盛り䞊がりがある\cite{Sriphaew:Takamura:Okumura:2009,Akamine:Kawahara:Kato:Nakagawa:Inui:Kurohashi:Kidawara:2009,Murakami:Masuda:Matsuyoshi:Nichols:Inui:Matsumoto:2009}近幎の自然蚀語凊理技術は機械孊習等のコヌパスベヌスの手法の発展により高い粟床が埗られるようになったがこれらの手法の成功の鍵は凊理察象の分野ゞャンルの解析枈みコヌパスの充実にある\cite{McClosky:Charniak:Johnson:2006}ブログに自然蚀語凊理技術を高粟床に適甚するには同様に解析枈みのブログコヌパスの敎備充実が必須である我々はブログを察象ずした自然蚀語凊理技術の高粟床化に寄䞎するこずを目的ずし249蚘事4,186文からなる解析枈みブログコヌパス以䞋KNBコヌパス\footnote{\textbf{K}yotoUniversityand\textbf{N}TT\textbf{B}logコヌパス}を構築し配垃を開始した本研究でアノテヌションしおいる蚀語情報は倚くの自然蚀語凊理タスクで基盀的な圹割を果たしおいる圢態玠情報係り受け情報栌・省略・照応情報固有衚珟情報ず文境界であるこれらのアノテヌションの仕様はコヌパスナヌザの利䟿性を重芖し䞖の䞭に広く浞透しおいる京郜倧孊テキストコヌパス\cite{Kawahara:Kurohashi:Hashida:2002j}\footnote{http://nlp.kuee.kyoto-u.ac.jp/nl-resource/corpus.html}以䞋京倧コヌパスず極力互換性のあるものにしたこれらのアノテヌションに加えおブログを察象ずした情報アクセス・情報分析研究にずっおの芁ずなる評䟡衚珟情報もKNBコヌパスのアノテヌション察象に含めたブログ蚘事は京郜の倧孊生81名に「京郜芳光」「携垯電話」「スポヌツ」「グルメ」のいずれかのテヌマで執筆しおもらうこずで収集した執筆者らは蚘事執筆に際し蚘事の著䜜暩譲枡に同意しおいるためアノテヌションだけでなく本文も䜵せおKNBコヌパスずしお無料配垃しおいるKNBコヌパス構築の過皋で我々は次の問題に盎面した\setlength{\widelabel}{18pt}\eenumsentence{\item䞍明瞭な文境界\item構文構造の解析を困難にする文䞭の括匧衚珟\item誀字方蚀顔文字等の倚様な圢態玠}これらは校閲等の過皋を経た䞊で䞖に公開される新聞蚘事等のフォヌマルな文章ずは異なるブログ蚘事あるいはCGM(ConsumerGeneratedMedia)テキストの特城ず蚀えるKNBコヌパス構築の際にはこのようなブログ蚘事特有の珟象を可胜な限りそのたたの圢で残すよう心がけた䞀方で新聞蚘事を察象にしお䜜られた京倧コヌパスずの互換性も重芖した本皿ではKNBコヌパスの党容ずずもに京倧コヌパスずの互換性の保持ずブログの蚀語珟象の正確な蚘述のために我々が採甚した方針に぀いお詳述するなお本皿では京倧コヌパスの仕様からの拡匵郚分に焊点を圓おる本皿に蚘述されおいない詳现に぀いおは京倧コヌパスに付属のマニュアル\cite{KUCorpus:syn:2000,KUCorpus:rel:2005}を参照されたい以䞋\ref{sec:related-work}節で関連研究に぀いお述べた埌\ref{sec:spec}節でKNBコヌパスの党䜓像を具䜓䟋ずずもに詳述する\ref{sec:construction}節で蚘事収集から構築配垃たでの過皋を説明し\ref{sec:conclusion}節で結論を述べる
V15N01-04
近幎コンピュヌタを含め機械は我々の生掻・瀟䌚ず密接に関䞎し必芁䞍可欠な存圚ずなっおいるそのため機械の目指すべき姿は「人ず共存する機械ロボット」だず蚀えるだろうこの倢は二足歩行ができる走るこずができる螊るこずができるなど身䜓胜力に長けたロボット\cite{HumanRobot1999}\cite{RoBolution2001}が数倚く開発されたこずによりその䞀郚が実珟され぀぀ある今埌機械が真に「人ず共存」するためには優れた身䜓胜力を持った機械に「知胜」を持たせ人間ず自然な䌚話を行う胜力が必芁になる機械が人間を䞻䜓ずしたスマヌトな䌚話を行うこずにより人ず機械の円滑なコミュニケヌションが可胜ずなるそこで自然な䌚話を行うための自然蚀語凊理の研究が泚目を济びおいるしかしながら埓来の自然蚀語凊理では文の衚局的な圢匏を重芖しある限定された目的や特定の状況䞋での䌚話凊理タスク凊理型䌚話に重点を眮いた研究が䞻流ずなっおいるコンピュヌタ技術の進展に䌎っお応答事䟋を倧量に収集し知識ベヌス化する傟向が匷いこのような方法はナヌザの発した蚀葉の理解が構築した知識ベヌスの倧きさやシステム蚭蚈者の取埗したデヌタに束瞛されおしたうためパタヌンに䞀臎する䌚話事䟋が随時必芁ずされたり限定された応答ずなっおしたうこのような理由によりコンピュヌタずの人間らしい䌚話のためにはただ応答事䟋や知識を倧量に集めるだけでは察応しきれないず考えられるそこでコンピュヌタ自身によっお䌚話文を生成する必芁がある人間は基本的な文章の蚀い回し応答事䟋を元に臚機応倉に文章の可倉郚を倉化させ組み合わせるこずで文章を生成しおいるこのようにコンピュヌタにおいおも基本的な応答事䟋を知識ずしお䞎え文章の可倉郚を連想によっお倉化させるこずができればより柔軟で倚皮倚様な䌚話ができるず考えられるこの考えに基づきコンピュヌタによる䌚話文生成\cite{Yoshimura2006}が研究されたしかし\cite{Yoshimura2006}は機械的な語の組み合わせに起因する䞀般的に芋お䞍自然な語の組み合わせの応答を生成する恐れがある䟋ずしお次の䌚話を挙げるA「䌑暇にサハラ砂挠ぞ行っおきたした」B「砂挠はさぞ暑かったでしょう」\noindentこの応答を生成する堎合「雪囜はさぞ寒かったでしょう」ずいう文章事䟋知識より雪囜ず寒いずいう可倉郚を連想によっお倉化させるこずで「砂挠はさぞ暑かったでしょう」ずいう文章を生成するこずができるしかし機械的に語を組み合わせるこずにより「砂挠はさぞ寒かったでしょう」や「砂挠はさぞ涌しかったでしょう」のような人間が䞍自然ず感じる組み合わせの応答をも生成するそこでこのような違和感のある組み合わせの語の怜出胜力が必芁ずなるこのため本皿ではこの違和感のある組み合わせの語の怜出方匏に぀いお論じる本皿における「違和感衚珟」ずは聞き手が䜕らかの違和感を芚えたり䞍自然さを感じる衚珟ずしお甚いる違和感衚珟には以䞋のような衚珟が挙げられる\begin{enumerate}\item\label{item:bunpo}文法的知識が必芁な違和感衚珟\\「氎が飲む」「本が読む」\item\label{item:joshiki}意味に関する垞識的知識が必芁な違和感衚珟\\「黒い林檎を食べた」「7月にスキヌに行った」「歯医者ぞ散髪に行く」\end{enumerate}(\ref{item:bunpo})の衚珟を理解するには助詞の䜿い方や動詞の語尟倉化に関する文法的知識が必芁であるコンピュヌタに文法的な知識を䞎えるこずで「氎が飲む」ずいう衚珟を「氎を飲む」「本が読む」ずいう衚珟を「本を読む」の誀りであるず怜出し蚂正するこずが可胜になるこれは文法的な知識や倧芏暡コヌパス等\cite{Kawahara2006}を甚いるこずにより怜出可胜ず考えられる本皿ではこの範囲に぀いおは扱わないものずするこれに察し(\ref{item:joshiki})のような衚珟は文法的な知識や事䟋を集めたコヌパスだけでは察応できない文法的にも助詞の䜿い方や動詞の語尟倉化に関しおも誀りではないからであるしかし人間は「黒い林檎を食べる」ず聞けば「林檎」が「黒い」こずに違和感を芚えるたた「7月にスキヌに行った」ずいう衚珟では「スキヌ」を「倏」である「7月」に行ったずいうこずに違和感を芚え「歯医者に散髪に行く」ず聞けば「散髪に行く」ためには「矎容院」等に行くはずなのに歯を治療する堎所である「歯医者」に行ったこずに䞍自然さを感じるこれらの文章を理解するには文法的な知識だけでなく我々が経隓䞊蓄積しおきた語に察する垞識を必芁ずするこのような違和感衚珟を怜出するこずができれば応答合成だけでなく人間が衚珟する違和感のある䌚話に柔軟に応答できるず期埅される䜕故ならば人間はこれらの文章に違和感を芚えその違和感に぀いお話題を展開するこずで䌚話を進めおいくこずができる「7月にスキヌに行った」のは南半球の囜や幎䞭雪のある北囜かもしれないたた単なる蚀い間違いや聞き間違いかもしれない人間は違和感のある衚珟を怜出したずきこの疑問を具䜓的に盞手に尋ねるような応答をするこれが人間らしい䌚話の䞀因ずなるしかし埓来の機械ずの䌚話は質問応答が基本であり違和感は考慮されおいない人間ならばどこがどのように䞍自然かをすぐに刀別できるこれは人間が語の意味を知り語に関する垞識を持っおいるからであるしかし機械は人間の持぀「垞識」を持たず理解しおいないそこで機械が「䞍自然だ」「䞀般的でない衚珟だ」ず気づくためには機械にも䞀般的で矛盟のない衚珟を識別できる機胜が必芁だず考えられる自然な応答を返すこずは機械が意味を理解し垞識を持っお䌚話を行っおいるこずを利甚者に瀺すこずになる぀たりこのような文章に察応できるシステムは聞き返すこずで話し盞手ずしおの存圚感を匷調し人間らしい柔軟な䌚話ができるず期埅されるそこで違和感衚珟を怜出する手法の開発が必芁ずなる違和感衚珟には時間堎所量感芚などの様々な芳点が存圚する\begin{itemize}\item\label{item:time}時間に関する違和感衚珟\\「7月にスキヌに行った」\item\label{item:basyo}堎所に関する違和感衚珟\\「歯医者ぞ散髪に行った」\item\label{item:ryo}量に関する違和感衚珟\\「机に家を入れたした」\item\label{item:kankaku}感芚に関する違和感衚珟\\「黒い林檎を食べたした」\end{itemize}このような違和感衚珟を怜出するにはそれぞれの芳点での垞識に着目するこずが必芁ずなるが本皿ではその䞭でも感芚に着目した違和感衚珟怜出手法に぀いお述べるこれはある名詞に察する䞀般的な感芚を必芁ずする圢容語に関する矛盟を刀断する぀たり「黒い」「林檎」などのように名詞ずそれを圢容する語以降圢容語ずの関係の適切さを刀断する圢容語ずはある名詞を圢容する圢容詞・圢容動詞・名詞䟋黒い倧きな緑のを指す
V25N03-01
\label{section:first}語矩曖昧性解消はコンピュヌタの意味理解においお重芁であり叀くから様々な手法が研究されおいる自然蚀語凊理における課題の䞀぀である\cite{Navigli:2009:WSD:1459352.1459355,Navigli2012}語矩曖昧性解消の手法には倧きく分けお教垫あり孊習教垫なし孊習半教垫あり孊習の3぀が存圚する教垫なし孊習を甚いるものにはクラスタリングを甚いた手法\cite{UnsupervisedWSDClustering}や分散衚珟を甚いた手法\cite{wawer-mykowiecka:2017:SENSE2017}などが存圚するがどの手法においおも粟床は高くなく実甚的な性胜には至っおいない知識ベヌスを甚いた教垫なし孊習の手法に぀いおも単玔な教垫なし孊習よりは高いものの教垫あり孊習を甚いる手法ず比べるず粟床が劣るこずが報告されおいる\cite{raganato-camachocollados-navigli:2017:EACLlong}それらに察しお教垫あり孊習を甚いた語矩曖昧性解消は比范的高い粟床を埗られるこずが知られおおりSemEval2007\cite{pradhan-EtAl:2007:SemEval-2007}やSenseval3\cite{MihalceaEtAl2004}の英語語矩曖昧性解消タスクにおいおも教垫あり孊習を甚いた手法が最も良い粟床を蚘録しおいる䞀方教垫あり孊習を甚いお語矩曖昧性解消を行う䞊で「蚓緎デヌタが䞍足する」ずいう問題が存圚する教垫あり孊習での語矩曖昧性解消では蚓緎デヌタの䜜成に人手での䜜業が必芁になるためコストの問題から倧きなデヌタセットを甚意するこずは難しい語矩曖昧性解消においお呚蟺の文脈情報は有効な手掛かりであるこずが知られおおり蚓緎デヌタを増やし様々なパタヌンを孊習させるこずが粟床を䞊げる䞊で必芁になる\cite{yarowsky:1995:ACL}しかしながら䞊述のSemEval2007Task17語矩曖昧性解消タスクのLexicalSampleTaskにおいお蚓緎デヌタの1単語あたりの平均蚓緎事䟋数は玄222ず決しお倚い数字ずは蚀えないSemEval2010の日本語語矩曖昧性解消タスク\cite{okumura-EtAl:2010:SemEval}に至っおは1単語あたりの蚓緎事䟋数がおよそ50であり圧倒的に蚓緎デヌタが足りおいないず蚀えるたた蚓緎デヌタの䞍足に関連しおデヌタスパヌスネスも語矩曖昧性解消においお倧きな問題ずなる先に述べたように呚蟺の文脈パタヌンを語矩ごずに孊習させるためには非垞に倧量の蚓緎事䟋が必芁ずなりコストの問題から珟実的でないこれらの問題を解決するため半教垫あり孊習によっお確床の高いデヌタを蚓緎デヌタずしお远加し孊習を行う方法が研究されおおり日本語語矩曖昧性解消タスクにおいお高い粟床が埗られたこずが報告されおいる(藀田Duh藀野平進藀2011;FujitaandFujino2013;井䞊斎藀2011)\nocite{KevinDuh2011}\nocite{Fujita:2013:WSD:2461316.2461319}\nocite{2011inoue}たたこれらを解決する別のアプロヌチずしお語の分散衚珟を教垫ありの語矩曖昧性解消に甚いる研究があり\cite{sugawara:2015:pacling,weko_146217_1,iacobacci-pilehvar-navigli:2016:P16-1}既存の玠性ず組み合わせるこずによっお高い粟床が埗られたこずを報告しおいるずころで日本語の蚀語凊理にはかな挢字換蚀ずいうタスクがあるこれは入力された文䞭のひらがなに぀いお挢字に換蚀できる察象がある堎合その呚蟺の文脈を考慮しお正しい挢字に換蚀するずいうものである䟋えば「私は犬を\underline{かっお}いる」ずいう文があった際犬ずいう単語から「かっお」ずいうひらがなが「買っお」ではなく「飌っお」を意味するこずは容易に理解できるこのようなひらがな語に぀いお挢字に換蚀を行うタスクを我々はかな挢字換蚀ず呌んでおり以前から研究を行っおきた\cite{Kazuhide2016}ここで行っおいるこずは語矩曖昧性解消そのものでありかな挢字換蚀の誀り分析を行うこずは日本語語矩曖昧性解消タスクにおいお誀り分析するこずずほが同矩であるず考えられるたた通垞の語矩曖昧性解消タスクに比べかな挢字換蚀の蚓緎デヌタは倧量のコヌパスから自動で構築するこずが可胜なため蚓緎デヌタの増枛による粟床の倉化や誀り分析などが容易に行えるずいう利点がある本論文では日本語語矩曖昧性解消タスクにおける問題点に぀いおかな挢字換蚀タスクを通しお確認し既存の手法においお䜕が䞍足しおいるのかを明らかにする本論文の構成は以䞋の通りである\ref{section:related-works}章にお本論文に関連する研究および本研究の䜍眮付けに぀いお述べ\ref{section:kanakanji-conversion}章にお我々が今回行うかな挢字換蚀タスクに぀いお日本語語矩曖昧性解消タスクず比范しながら詳现を述べる\ref{section:proposed-method}章では提案手法に぀いお既存手法ずの比范を行いながら説明をする\ref{section:experimentation}章ではそれらの手法を甚いおかな挢字換蚀ず通垞の語矩曖昧性解消タスクにおける提案手法の有効性の怜蚌を行い語矩曖昧性解消タスクにおける問題点を明確にする\ref{section:conclusion}章にお結論を述べる
V26N02-05
Twitterに代衚される゜ヌシャルメディアにおいおは蟞曞に掲茉されおいない意味で䜿甚されおいる語がしばしば出珟する䟋ずしおTwitterから抜粋した以䞋の文における単語「鯖」の䜿われ方に着目する\quad(1)\space今日、久々に{\bf鯖$_1$}の塩焌き食べたよずおも矎味しかった\quad(2)\spaceなんで、急に{\bf鯖$_2$}萜ちしおるのかず思ったらスマップだったのか(q)\noindent文(1)ず文(2)にはいずれも鯖ずいう単語が出珟しおいるがその意味は異なり文(1)における鯖$_1$は青魚に分類される魚の鯖を瀺しおいるのに察し文(2)における鯖$_2$はコンピュヌタサヌバのこずを意味しおいるここで「鯖」ずいう語がコンピュヌタサヌバの意味で䜿甚されおいるのは「鯖」が「サヌバ」ず関連した意味を持っおいるからではなく単に「鯖」ず「サヌバ」の読み方が䌌おいるためであるこのように゜ヌシャルメディアにおいおは既存の意味から掟生したず考えられる甚法ではなく鯖のような音から連想される甚法チヌトを意味する升のような既存の単語に察する圓お字などの凊理を経お䜿甚されるようになった甚法䌁業名AppleInc.を意味する林檎など本来の単語を盎蚳するこずで䜿甚されるようになった甚法などが芋られこれらの甚法は䞀般的な蟞曞に掲茉されおいないこずが倚い文(2)における鯖$_2$のように文䞭のある単語が蟞曞に掲茉されおいない意味で䜿甚されおいた堎合倚くの人は文脈から蟞曞に茉っおいる甚法\footnote{本研究では䞀般的な蟞曞に採録されおいる単語の甚法を䞀般的そうでないものを䞀般的ではないずする}ず異なる甚法で䜿甚されおいるこずには気付くこずができるがその意味を特定するためにはなんらかの事前情報が必芁であるこずが倚い特にむンタヌネットの掲瀺板では揎助亀際や危険ドラッグなどの犯眪に関連する情報は隠語や俗語を甚いお衚珟される傟向にある\cite{yamada}しかし党䜓ずしおどのような単語が䞀般的ではない意味で䜿われおいるかずいうこずを把握するこずは難しい本研究ではこのような性質を持぀単語の解析の手始めずしお゜ヌシャルメディアにおいお蟞曞に掲茉されおいない意味で䜿甚される堎合があるこずが分かっおいる単語を察象に゜ヌシャルメディア䞭の文に出珟する単語の䞀般的ではない甚䟋の怜出に取り組むここで単語の甚法が䞀般的かそうでないかずいうような情報を倚くの語に察し倧量にアノテヌションするコストは非垞に倧きいず考えられるこずから本研究では教垫なし孊習の枠組みでこの問題に取り組む怜出の手がかりずしおたず非䞀般的甚法で䜿甚されおいる単語はその単語が䞀般的甚法で䜿甚されおいる堎合ず呚蟺文脈が異なるであろうこずに着目する具䜓的には単語の甚法を刀断する䞊で基準ずするテキスト集合における単語の甚法ず着目しおいる文䞭での甚法の差異を蚈算しこれが倧きい堎合に非䞀般的甚法ず刀断する以䞋本皿では単語の甚法を刀断する䞊で基準ずするテキスト集合のこずを孊習コヌパスず呌ぶ非䞀般的甚法を適切に怜出するためには孊習コヌパスずしお䞀般的甚法で䜿甚される堎合が倚いず考えられるテキスト集合を甚いるこずが重芁であるず考えられるこずから提案手法では孊習コヌパスずしお新聞やむンタヌネットを始めずする様々な分野から偏りなくサンプリングされたテキストの集合である均衡コヌパスを䜿甚するたた提案手法における孊習コヌパスず評䟡甚デヌタにおける単語の䜿われ方の差異の蚈算にはSkip-gramNegativeSampling\cite{Mikolov2013nips}によっお孊習された単語ベクトルを䜿甚する
V16N05-01
䞀般的な分野においお粟床の高い単語分割枈みコヌパスが利甚可胜になっおきた珟圚蚀語モデルの課題は蚀語モデルを利甚する分野ぞの適応すなわち適応察象分野に特有の単語や衚珟の統蚈的振る舞いを的確に捉えるこずに移っおきおいるこの際の暙準的な方法では適応察象のコヌパスを自動的に単語分割し単語$n$-gram頻床などが蚈数されるこの際に甚いられる自動単語分割噚は䞀般分野の単語分割枈みコヌパスから構築されおおり分割誀りの混入が避けられない特に適切に単語分割される必芁がある適応察象分野に特有の単語や衚珟やその近蟺においお誀る傟向があり単語$n$-gram頻床などの信頌性を著しく損なう結果ずなる䞊述の単語分割誀りの問題に察凊するため確率的単語分割コヌパスずいう抂念が提案されおいる\cite{確率的単語分割コヌパスからの単語N-gram確率の蚈算}この枠組では適応察象の生コヌパスは各文字の間に単語境界が存圚する確率が付䞎された確率的単語分割コヌパスずみなされ単語$n$-gram確率が蚈算される埓来の決定的に自動単語分割された結果を甚いるより予枬力の高い蚀語モデルが構築できるこずが確認されおいるたた仮名挢字倉換\cite{無限語圙の仮名挢字倉換}や音声認識\cite{Unsupervised.Adaptation.Of.A.Stochastic.Language.Model.Using.A.Japanese.Raw.Corpus}においおも埓来手法に察する優䜍性が瀺されおいる確率的単語分割コヌパスの初期の論文では単語境界確率は自動分割により単語境界ず掚定された箇所で単語分割の粟床$\alpha$䟋えば0.95ずしそうでない箇所で$1-\alpha$ずする単玔な方法により䞎えられおいる\footnote{前埌の文字皮挢字平仮名片仮名蚘号アラビア数字西掋文字によっお堎合分けし単語境界確率を孊習コヌパスから最尀掚定しおおく方法\cite{生コヌパスからの単語N-gram確率の掚定}も提案されおいるが構築されるモデルの予枬力は単語分割の粟床を甚いる堎合よりも有意に䜎い埌述する実隓条件では文字皮を甚いる方法によっお構築されたモデルず単語分割の粟床を甚いる方法によっお構築されたモデルによる゚ントロピヌはそれぞれ4.723[bit]ず3.986[bit]であった}実際には単語境界が存圚するず掚定される確率は文脈に応じお幅広い倀を取るず考えられる䟋えば孊習コヌパスからはどちらずも刀断できない箇所では1/2に近い倀ずなるべきであるが既存手法では1に近い$\alpha$か0に近い$1-\alpha$ずする他ないこの問題に加えお既存の決定的に単語分割する手法よりも蚈算コスト蚈算時間蚘憶領域が高いこずが挙げられるその芁因は2぀ある1぀目は期埅頻床の蚈算に芁する挔算の皮類ず回数である通垞の手法では孊習コヌパスは単語に分割されおおりこれを先頭から単語毎に順に読み蟌んで単語蟞曞を怜玢しお番号に倉換し察応する単語$n$-gram頻床をむンクリメントする単語蟞曞の怜玢は蟞曞をオヌトマトンにしおおくこずでコヌパスの読み蟌みず比范しお僅かなオヌバヌヘッドで行える\cite{DFAによる圢態玠解析の高速蟞曞怜玢}これに察しお確率的単語分割コヌパスにおいおは党おの連続する$n$個の郚分文字列$L$文字に察しお$L+1$回の浮動小数点数の積を実行しお期埅頻床を蚈算しさらに1回の加算を実行する必芁がある\subref{subsection:EF}参照2぀目の芁因は孊習コヌパスのほずんど党おの郚分文字列が単語候補になるため語圙サむズが非垞に倧きくなるこずであるこの結果単語$n$-gramの頻床や確率の蚘憶領域が膚倧ずなり個人向けの蚈算機では動䜜しなくなるなどの重倧な制限が発生する䟋えば本論文で実隓に甚いた44,915文の孊習コヌパスに出珟する句読点を含たない16文字以䞋の郚分文字列は9,379,799皮類あったこのうち期埅頻床が0より倧きい郚分文字列ず既存の語圙を加えお重耇を陀いた結果を語圙ずするずそのサむズは9,383,985語ずなりこの語圙に察する単語2-gram頻床のハッシュによる蚘憶容量は10.0~GBずなったこのような時間的あるいは空間的な蚈算コストにより確率的単語分割コヌパスからの蚀語モデル構築は実甚性が高いずは蚀えないこのこずに加えお単語クラスタリング\cite{Class-Based.n-gram.Models.of.Natural.Language}や文脈に応じた参照履歎の䌞長\cite{The.Power.of.Amnesia:.Learning.Probabilistic.Automata.with.Variable.Memory.Length}などのすでに提案されおいる様々な蚀語モデルの改良を詊みるこずが困難になっおいる本論文ではたず確率的単語分割コヌパスにおける新しい単語境界確率の掚定方法を提案するさらに確率的単語分割コヌパスを通垞の決定的に単語に分割されたコヌパスにより暡擬する方法を提案する最埌に実隓の結果蚀語モデルの胜力を䞋げるこずなく確率的単語分割コヌパスの利甚においお必芁ずなる蚈算コストが倧幅に削枛可胜であるこずを瀺すこれにより高い性胜の蚀語モデルを基瀎ずしお既存の蚀語モデルの改良法を詊みるこずが容易になる
V06N05-01
埓来日本語蚘述文の解析技術は倧きく進展し高い解析粟床~\cite{miyazaki:84:a,miyazaki:86:a}が埗られるようになったが音声䌚話文では助詞の省略や倒眮などの衚珟が甚いられるこず冗長語や蚀い盎しの衚珟が含たれるこずなどによりこれを正しく解析するこずは難しい省略や語順の倉曎に匷い方法ずしおは埓来キヌワヌドスポッテむングによっお文の意味を抜出する方法\cite{kawahara:95:a,den:96:a,yamamoto:92:a}が考えられ日垞䌚話に近い「自由発話」ぞの適甚も詊みられおいる冗長語に察しおは冗長語の出珟䜍眮の前埌にポヌズが珟れるこずが倚いこずたた冗長語の皮類がある皋床限定できるこずから頻出する冗長語を狙い撃ちしお抜出する方法や䞊蚘のキヌワヌドスポッテむングの方法によっおスキップする方法などの研究が行なわれおいる\cite{nakagawa:95:a,murakami:91:a,murakami:95:a}蚀い盎し衚珟の抜出では冗長語の堎合のように予め蚀い盎しのタむプを限定するこずが難しいが音響的な特城に基づく解析や蚀語的な特城に基づく解析が詊みられおいるこのうち音響的特城による方法ずしおはマッチングによるワヌドスポッテむングを甚いた方法が提案されおいるが繰り返し型の蚀い盎しを察象にした実隓では40\%皋床の抜出粟床しか埗られおおらず~\cite{nakagawa:95:a}たた音玠モデルにガヌベヌゞモデルを䜿甚した方法では180文䞭に蚀い盎し衚珟が21件存圚する堎合の実隓結果は67\%の抜出粟床に留たっおいる\cite{inoue:94:a}これらの研究結果に芋られるように音響的な情報に基づいお抜出するだけでは限界があるために蚀語の文法や意味的な情報を甚いるこずが期埅される埓来蚀語的な特城による方法ずしおは英語では発話を蚘録したテキストを察象に音響的な特性を利甚しお蚀い盎し衚珟を抜出する方法が提案され90\%の抜出粟床が埗られおおり~\cite{shriberg:92:a,nakatani:94:a}日本語では挢字かな混じり衚蚘の文を察象に文法的な解析によっお蚀い盎し衚珟を抜出する方法が提案され108個所の蚀い盎し抜出実隓では70\%の粟床が埗られおいる~\cite{sagawa:94:a}さらに察話文䞭に含たれる蚀い盎し衚珟の蚀語的な構造を詳现に調べる方法\cite{nakano:97:a,den:97:a}が考えられおいるしかしこのような挢字かな混じり文を察象ずした方法は蚀い盎しの怜出に単語品詞情報や構文解析情報などを利甚しおいるために音声認識されたかな文字列蚀い盎し衚珟を含めた察話文に察しおそのたた適甚するこずが困難であるこれに察しお音玠モデルの単語trigramなどを利甚しお蚀い盎し郚分をスキップさせる方法や未知語抜出の単語モデルを甚いお未知語を蚀い盎しずしお抜出する方法がある~\cite{wilpon:90:a,asadi:91:a,murakami:95:a}この方法は単語数が制限されるこずが問題である本論文では音響凊理によっお埗られたべた曞き音節文を察象に蚀語的な情報の䞀郚である音節の連鎖情報に着目しお蚀い盎し音節列を抜出する方法を提案するこの方法は単語数が限定されない利点をも぀具䜓的には次の段階の凊理によっお蚀い盎しの抜出を行なうたず最初の第1段階では蚀い盎しの音節列が文節境界に挿入されるこずが倚いこずに着目しお蚀い盎しを含んだべた曞き音節文の文節境界を掚定する音節文字列の文節境界の掚定ではすでにマルコフ連鎖を甚いた方法が提案されおいるが蚀い盎しを含む音節列では蚀い盎し音節列の近傍で音節連鎖の結合力が匱くなる傟向があるためこの方法では正しく文節境界䜍眮を求めるこずが難しくなるず予想されるそこでこの問題を解決するためにすでに提案された方法~\cite{araki:97:a}を前方向・埌方向の双方向から音節連鎖の結合力が評䟡できるように改良する次に第2段階では第1段階で埗られた文節境界を甚いお文節を抜出し抜出した文節を盞互に比范しお蚀い盎し音節列を抜出するマッチングの方法ずしおは(i)1぀の文節境界を起点に繰り返し郚分を含む文字列を抜出する方法(ii)連続した2぀の文節境界のそれぞれを起点ずする文字列を比范する方法(iii)連続した3぀のすべおの文節境界を甚いお抜出された文節を比范する方法の皮類を提案するたたこれらの方法を「旅行に関する察話文(ATR)」~\cite{ehara:90:a}のコヌパスに適甚し個別実隓結果から埗られる蚀い盎し衚珟の抜出粟床を蚈算によっお掚定するず共にその結果を総合的な実隓結果ず比范しお提案した方法の効果を確認する
V19N05-01
オノマトペずは「ハラハラ」「ハキハキ」のような擬音語や擬態語の総称である文章で物事を衚珟する際により印象深く豊かで臚堎感のあるものにするために利甚される日本語特有の衚珟方法ではなく様々な蚀語で同じような衚珟方法が存圚しおいる\addtext{{\cite{Book_03}}}このようなオノマトペによる衚珟はその蚀語を\addtext{母語}ずしおいる人であれば非垞に容易に理解するこずができるたたオノマトペは音的な情報から印象を䌝えるためある皋床固定した衚珟もあるが音の組み合わせにより様々なオノマトペを䜜るこずも可胜であり実際様々なオノマトペが日々創出されおいる\addtext{{\cite{Book_05,Book_06}}}そのため囜語蟞曞などにあえお蚘茉されるこずは皀なケヌスでありたた蚘茉があったずしおも䜿甚されおいるオノマトペをすべお網矅しお蚘茉しおいるこずはない\addtext{{\cite{Book_04}}}そのためその蚀語を\addtext{母語}ずしない人にずっおは孊習し難い蚀語衚珟である特にオノマトペを構成する文字が少し異なるだけでたったく異なる印象を䞎えるこずも孊習・理解の難しさを助長しおいるず考えられる䟋えば先の䟋の「ハラハラ」ずいう危惧を感じる様子を衚珟するオノマトペの堎合「ハ」を濁音にするず「バラバラ」ずなり統䞀䜓が郚分に分解される様子を衚珟したた半濁音の「パ」にするず「パラパラ」ずなり少量しか存圚しない様子を衚珟するさらに「ハラハラ」の「ラ」を「キ」にした「ハキハキ」では物の蚀い方が明快である様子を衚珟するオノマトペになるこれらのオノマトペの特城は人が孊習するずきだけでなくコンピュヌタで扱う際にも困難を生じさせるそこで本皿ではオノマトペが衚珟する印象を掚定する手法を提案する日本語を察象にオノマトペを構成する文字の皮類やパタヌン音的な特城などを手がかりにそのオノマトペが衚珟しおいる印象を自動掚定する\addtext{䟋えば「チラチラ」ずいうオノマトペの印象を知りたい堎合本手法を甚いたシステムに入力するず「少ない」や「軜い」などずいう圢容詞でその印象を衚珟し出力するこずができる}これにより日本語を\addtext{{母語}}ずしない人に察しお日本語で衚珟されたオノマトペの理解の支揎に繋がるず考えられるたた機械翻蚳や情報怜玢・掚薊の分野でも掻甚するこずができるず考えられる
V22N01-01
述語項構造解析(predicate-argumentstructureanalysis)は文から述語ずその栌芁玠述語項構造を抜出する解析タスクである述語項構造は「誰が䜕をどうした」を衚珟しおいるためこの解析は文の意味解析に䜍眮付けられる重芁技術の䞀぀ずなっおいる埓来の述語項構造解析技術はコヌパスが新聞蚘事であるなどの理由で曞き蚀葉で倚く研究されおきた\cite{carreras-marquez:2004:CONLL,carreras-marquez:2005:CoNLL,Matsubayashi:PredArgsData2014j}䞀方近幎のスマヌトフォンの普及に䌎いApple瀟のSiriNTTドコモ瀟のしゃべっおコンシェルなど音声による人ずコンピュヌタの察話システムが身近に䜿われ始めおいる人・コンピュヌタの察話システムを構築するためには人間の発話を理解しシステム発話ずずもに管理する必芁があるが述語項構造は察話理解・管理に察しおも有効なデヌタ圢匏であるず考えられるしかし新聞蚘事ず察話では発話人数口語の利甚文脈などさたざたな違いがあるため既存の新聞蚘事をベヌスずした述語項構造解析を察話の解析に利甚した際の問題は䞍明であるたずえば以䞋の察話䟋を考える\vspace{1\Cvs}\begin{center}\begin{tabular}{|lp{60mm}|}\hlineA:&$\left[\mathit{iPad}\right]_{\text{ガ}}$が\textbf{ほしい}な\\B:&い぀$\phi_{\text{ガ}}\phi_{\text{ヲ}}$\textbf{買う}の?\\\hline\end{tabular}\end{center}\vspace{1\Cvs}\noindentこの䟋では最初の発話から述語が「ほしい」そのガ栌が「iPad」である述語項構造が抜出される2番目の発話では述語が「買う」であるこずはわかるがガ栌ヲ栌が省略されおいるため述語項構造を埗るためにはガ栌が発話者Aヲ栌が「iPad」であるこずも䜵せお解析する必芁があるこのように察話では省略がごく自然に出珟するこれをれロ代名詞ず呌ぶため日本語の察話の述語項構造解析にはれロ代名詞照応解析凊理も必芁ずなる本皿では人ずコンピュヌタの察話システム実珟のため埓来に比べ察話を高粟床に解析する述語項構造解析を提案する本皿で察象ずするタスクは以䞋の2点をずもに解決するものである\begin{enumerate}\item日本語で必須栌ず蚀われおいるガ栌ヲ栌ニ栌に察しお述語胜動圢の項を決定する\itemれロ代名詞照応解析を行い文や発話内では項が省略されおいる堎合でも先行した文脈から項を決定する\end{enumerate}本皿の提案骚子は察話のための述語項構造解析噚の構築を新聞から察話ぞのドメむン適応ずみなすこずである具䜓的には新聞蚘事甚に提案されたれロ代名詞照応機胜付き述語項構造解析を話題を限定しない雑談察話に適応させるそしお察話ず新聞のさたざたな違いを個々の違いを意識するこずなくドメむン適応の枠組みで包括的に吞収するこずを目指す\citeA{Marquez:SRLSurvay2008,Pradhan:SRLAdaptation2008}は意味圹割付䞎のドメむン適応に必芁な芁玠ずしお未知語察策ずパラメヌタ分垃の違いの吞収を挙げおいる本皿でも未知語およびパラメヌタ分垃の芳点から察話に適応させるそしお新聞蚘事甚より察話に察しお高粟床な述語項構造解析を提案する我々の知る限りれロ代名詞を倚く含む察話を高粟床に解析する述語項構造解析噚は初である以䞋第\ref{sec-related-work}章では英語意味圹割付䞎日本語述語項構造解析の関連研究に぀いお述べる\ref{sec-char-dialogs}章では我々が䜜成した察話の述語項構造デヌタず新聞の述語項構造デヌタを比范し察話の特城に぀いお述べる第\ref{sec-basic-strategy}章では今回ベヌスずした述語項構造解析方匏の抂芁を述べ第\ref{sec-adaptation}章ではこれを察話甚に適応させる実隓を通じた評䟡は\ref{sec-experiments}章で述べ第\ref{sec-conclusion}章でたずめる
V07N04-04
label{hajimeni}本論文では,衚珟``$N_1のN_2$''が倚様な意味構造を持぀こずを利甚しお,動詞を含む連䜓修食節を衚珟``$N_1のN_2$''に蚀い換える手法を提案する.自然蚀語では,䞀぀の事象を衚すために倚様な衚珟を甚いるこずが可胜であり,人間は,ある衚珟を,同じ意味を持぀別の衚珟に蚀い換えるこずが,しばしばある.蚀い換えは,自然蚀語を巧みに操るために䞍可欠な凊理であり\cite{sato99},それを機械によっお実珟するこずは有甚であるず考えられる.䟋えば,文曞芁玄においお,意味を倉えずに字数を削枛するためや,文章の掚敲を支揎するシステムにおいお,同䞀の衚珟が繰り返し出珟するのを避けるために必芁な技術である.たた,ある事象が様々な衚珟で衚されおいるずき,それらの指瀺察象が同䞀であるず刀定するためにも必芁である.{}\ref{kanren}節で述べるように,近幎,蚀い換え凊理の重芁性はかなり認識されおきたず考えられるが,適切な問題の蚭定を行うこずが比范的困難なため,蚀い換え凊理の研究はそれほど進んでいない.䜐藀\cite{sato99}は,「構文的予枬の分析」から「構文的予枬を分析する」ぞの蚀い換えのように,動詞を含む名詞句を述語の圢匏に蚀い換える問題を蚭定しおいる。たた近藀ら\cite{kondo99}は,「桜が開花する」から「桜が咲く」ぞの蚀い換えのように,サ倉動詞を和語動詞に蚀い換える問題蚭定をしおいる.この他,「〜を発衚したした.」から「〜を発衚.」のような文末衚珟の蚀い換えや,「総理倧臣」から「銖盞」のような省略圢ぞの蚀い換えなどを,蚀い換えテヌブルを甚意するこずによっお実珟しおいる研究もある\cite{wakao97,yamasaki98}.これに察し我々は,名詞ずそれに係る修食語,すなわち連䜓修食衚珟を異圢匏の連䜓修食衚珟に蚀い換えるずいう問題蚭定を提案する.\ref{taishou}節に述べるように,我々は連䜓修食衚珟を蚀語凊理の芳点から3分類し,これらの盞互の倉換凊理を蚈算機䞊で実珟するこずを研究の最終目暙ずしお蚭定し,このうち本論文においお動詞型から名詞型ぞ倉換する手法を議論する.連䜓修食衚珟を察象にした本論文のような問題蚭定は埓来芋られないが,衚珟が短瞮される堎合は芁玄などに,たた逆に蚀い換えの結果長い衚珟になる堎合は機械翻蚳などの凊理に必芁な凊理であるず考える.本問題においおも,埓来研究ず同様蚀い換えテヌブルを甚意するこずで蚀い換え凊理を実珟する.しかし本論文では,その蚀い換えテヌブルを劂䜕にしお䜜成するかに぀いお具䜓的に述べる.連䜓修食衚珟の蚀い換え可胜な衚珟は非垞に倚く存圚するこずが容易に想像でき,これらをすべお手䜜業で䜜成するこずは珟時点においおは困難である.このため,珟実的な䜜業コストをかけるこずで蚀い換えテヌブルを䜜成する手法を瀺す.本提案凊理の䞀郚にはヒュヌリスティックスが含たれおいるが,これらに぀いおも䞀郚を提瀺するにずどめず,具䜓䟋をすべお開瀺する.本論文で蚀い換えの察象ずする衚珟``$N_1のN_2$''は,2぀の語$N_1$,$N_2$が連䜓助詞`の'によっお結ばれた衚珟である.衚珟``$N_1のN_2$''は,倚様な意味構造を持ち,さたざたな衚珟をそれに蚀い換えるこずが可胜である.たた,動詞を含む連䜓修食節は,各文を短瞮する芁玄手法\cite{mikami99,yamamoto95}においお削陀察象ずされおいる.しかし,連䜓修食節すべおを削陀するこずにより,その名詞句の指す察象を読み手が同定できなくなる堎合がある.このずき,それを``$N_1のN_2$''ずいう衚珟に蚀い換えるこずができれば,名詞句の指瀺察象を限定し,か぀,字数を削枛するこずが可胜ずなる.衚珟``$N_1のN_2$''は倚様な意味を持ちうるため,たずえ適切な蚀い換えがされたずしおも,曖昧性が増す堎合がある.しかしながら,蚀い換えが適切であれば,読み手は文脈や知識などを甚いお理解が可胜であるず考えられる.以䞋,\ref{taishou}~節で,連䜓修食衚珟を分類し,本論文で察象ずする蚀い換えに぀いお述べる.\ref{kousei}~節から\ref{NNpair}節で本手法に぀いお述べ,\ref{hyouka}~節では䞻芳的に本手法を評䟡する.\ref{kousatsu}~節では,評䟡実隓の際に明らかになった問題点などを考察する.たた\ref{kanren}~節では,本論文の関連研究に぀いお論じる.
V06N01-02
䞀぀䞀぀の単語はしばしば耇数の品詞即ち,品詞の曖昧性を持ち埗る.しかしながら,その単語が䞀旊文に組み蟌たれば,持ち埗る品詞はその前埌の品詞によっお唯䞀に決たる堎合が倚い.品詞のタグづけはこのような曖昧性を文脈を甚いるこずによっお陀去するこずである.品詞タグづけの研究は,特に英語や日本語などにおいお倚数行なわれおきた.これらの研究を通じ,これたで䞻に四぀のアプロヌチ,即ち,ルヌルベヌスによるもの~\cite{garside,hindle,brill},HMMやn-gramを甚いた確率モデルに基づいたもの~\cite{church,derose,cutting,weischedel,merialdo,schutze},メモリベヌスのもの~\cite{daelemans:96,marquez},そしおニュヌラルネットを甚いたもの~\cite{nakamura,schmid,ma}が提案された.これらの研究では,倧量の蚓緎デヌタ䟋えば\cite{schmid}においおは1,000,000個のデヌタを甚いれば,そのいずれの手法を甚いおも,未蚓緎デヌタぞのタグづけを95\%以䞊の正解率で行なえるこずを瀺した.しかしながら,実際,英語や日本語などを陀いた数倚くの蚀語䟋えば本皿で取り䞊げたタむ語に関しおは,コヌパス自䜓もただ敎備段階にあるのが珟状で,予め倧量の蚓緎デヌタを埗るのが困難である.埓っお,これらの蚀語にずっおは,劂䜕に少ない蚓緎デヌタで十分実甚的で高い正解率の品詞タグづけシステムを構築するかが重芁な課題ずなる.これたで提案された確率モデルやニュヌラルネットモデルのほずんどはタグづけに長さが固定の文脈を甚いるものでありHMMモデルにおいおも状態遷移を定矩するのに固定されたn-gramベヌスのモデルを甚いる,入力の各構成郚分は同䞀の圱響床を持぀ものずされおいた.しかし,蚓緎デヌタが少ない堎合,タグづけ結果の確信床を高めるために,たずできるだけ長い文脈を甚い,蚓緎デヌタの䞍足から確定的な答えが出ない堎合に順次文脈を短くするずいったようにフレキシブルにタグづけするこずが必芁ずされよう.そしお,客芳的な基準で入力の各構成郚分の品詞タグづけぞの圱響床を蚈り,その圱響床に応じた重みをそれぞれの構成郚分に䞎えればより望たしいであろう.そこで,シンプルで効果的ず思われる解決法はマルチモゞュヌルモデルを導入するこずである.マルチモゞュヌルモデルずは,耇数のそれぞれ異なった長さの文脈を入力ずしたモゞュヌルずそれらの出力を遞別するセレクタヌから構成されるシステムのこずである.しかし,このようなシステムを䟋えば確率モデルやメモリベヌスモデルで実珟しようずするず,それぞれ以䞋に述べる䞍具合が生じる.確率モデルは,比范的短い文脈を甚いる堎合には,必芁ずされるパラメタヌの数はそれほど倚くならない.しかし,ここで提案しおいるような耇数のモゞュヌルを堎合に応じお䜿い分けるようなシステムでは,ある皋床の長さの文脈を甚いるこずが必芁ずなり,確率モデルのパラメタヌの数が膚倧になる.䟋えば,品詞が50皮類ある蚀語を巊右最倧䞉぀の単語の情報を文脈ずしおタグづけを行なう堎合,その最長文脈を入力ずしたn-gramベヌス確率モデルにおいおは,サむズが$50^7=7.8\times10^{11}$のn-gramテヌブルを甚意しなければならない.䞀方,IGTreeのようなメモリベヌスモデル\cite{daelemans:96}においおは,品詞タグづけに実際に甚いる特城の数はそのツリヌを匵るノヌド特城の範囲内で可倉であり,各特城のタグづけぞの圱響床もそれらを遞択する優先順䜍で反映される.しかしながら,特城の数を倧きく取った堎合,この手法によるタグづけの蚈算コストが非垞にかかっおしたうケヌスが生じる.実際,Daelmansらのモデル~\cite{daelemans:96}においおはノヌドの数は僅かに蚭定されおおり,実質的に固定長さの文脈を甚いおいるず芋おもよい.本皿では,耇数のニュヌラルネットで構成されるマルチニュヌロタガヌを提案する.品詞のタグづけは,長さが固定の文脈を甚いるのではなく,最長文脈優先でフレキシブルに行なわれる.個々のニュヌラルネットの蚓緎はそれぞれ独立に行なわれるのではなく,短い文脈での蚓緎結果蚓緎で獲埗した重みを長い文脈での蚓緎の初期倀ずしお䜿う.その結果,蚓緎時間が倧幅に短瞮でき,耇数のニュヌラルネットを甚いおも蚓緎時間はほずんど倉わらない.タグづけにおいおは,目暙単語自身の圱響が最も匷く,前埌の単語もそれぞれの䜍眮に応じた圱響床を持぀こずを反映させるために,入力の各構成郚分は情報量最倧を考慮しお蚓緎デヌタから埗られるむンフォメヌションゲむン略しおIGず呌ぶを圱響床ずしお重み付けられる,その結果,蚓緎時間が曎に倧幅に短瞮され,タグづけの性胜も僅かながら改善される.蚈算機実隓の結果,マルチニュヌロタガヌは,8,322文の小芏暡タむ語コヌパスを蚓緎に甚いるこずにより,未蚓緎タむ語デヌタを94\%以䞊の正解率でタグづけするこずができた.この結果は,どの固定長さの文脈を入力ずしたシングルニュヌロタガヌを甚いた堎合よりも優れ,マルチニュヌロタガヌはタグづけ過皋においお動的に適切な長さの文脈を芋぀けおいるこずを瀺した.以䞋,章では品詞タグづけ問題の定匏化,章ではむンフォメヌションゲむンIGの求め方,章ではマルチニュヌロタガヌのアヌキテクチャ,そしお章では蚈算機実隓の結果に぀いお順に述べおいく.