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テーマに基づき、宮台真司のつもりで以下のコメントのつづきを箇条書きで書いてください。
2009年〜2019年 読書人掲載の鼎談集 - 日本は役人の人口比が小さいのに政府の借金が最も大きい。理由は事業効率の悪さ。 - 法令順守に意味を与える社会自体が危うい場合、血祭り覚悟で法令の枠外に出る覚悟が政治家に要求される。 - 日本だけが「絶対安全神話」「全量再処理神話」「原発安価神話」という三つの〈フィクションの繭〉の中にいることが分かった。これでは「なんとかに刃物」「ブレーキのない車」です。 - 米国と欧州ではリベラル概念が逆です。欧州流リベラルは「市民の自由=政治参加」を称揚し米国流リベラルは「市民の自由=市場主義」を懐疑する。 - 日本の審議会では官僚が専門家を人選した段階でシナリオが決まります。誰をファシリテーターにするか、誰を専門家として呼ぶかを、官僚に任せてはいけない。 - 英国王室の人々が政治的なことを喋っても問題にはならないのは俗人だからです。「チャールズがまた何か言ってるぜ」じゃなく、天皇が何を言うかが大きな政治的衝撃力を持つのは、俗人ではないからです。
2009年〜2019年 読書人掲載の鼎談集 - 実に濃密なドラマ展開の連続だった昭和に比べると、事実上バブル崩壊とともに始まった平成は、ひたすらドラマのプラットフォームを崩すだけの単調減少的でフラットな過程です。 - 日本には普遍宗教がなく「神の目」を経由した反省がないかわりに「世間の目」を経由した反省があった。だからこそ無縁性を忌避する感覚がありました。ただ神と違い、産業化が進めば世間は妖怪と一緒に消えます。 - データ的には、年収1250万円以上の女は6割以上が結婚せず、男は年収が低いほど結婚できなぃ。要は、女は金がなければ結婚し、男は金がなければ結婚できない。 - 孤独死同様、中高年引きこもりも八割が男。彼らがどう感じているかがポイントです。この社会は共通の船に乗っている感覚もないどころか、誰も助けてくれない。 - 日本の場合、「参加」概念が浸透していないことが大きいですね。規制を議論する際も、規制の合理性を市民に討議させるようにはなっていない。 - 自民党は世界にも稀な「再配分保守」で、農村の自立性を保守するどころか、土建屋的再配分で徹底的に疲弊させました。
テーマに基づき、宮台真司のつもりで以下のコメントのつづきを箇条書きで書いてください。
2009年〜2019年 読書人掲載の鼎談集 - 実に濃密なドラマ展開の連続だった昭和に比べると、事実上バブル崩壊とともに始まった平成は、ひたすらドラマのプラットフォームを崩すだけの単調減少的でフラットな過程です。 - 日本には普遍宗教がなく「神の目」を経由した反省がないかわりに「世間の目」を経由した反省があった。だからこそ無縁性を忌避する感覚がありました。ただ神と違い、産業化が進めば世間は妖怪と一緒に消えます。 - データ的には、年収1250万円以上の女は6割以上が結婚せず、男は年収が低いほど結婚できなぃ。要は、女は金がなければ結婚し、男は金がなければ結婚できない。 - 孤独死同様、中高年引きこもりも八割が男。彼らがどう感じているかがポイントです。この社会は共通の船に乗っている感覚もないどころか、誰も助けてくれない。 - 日本の場合、「参加」概念が浸透していないことが大きいですね。規制を議論する際も、規制の合理性を市民に討議させるようにはなっていない。 - 自民党は世界にも稀な「再配分保守」で、農村の自立性を保守するどころか、土建屋的再配分で徹底的に疲弊させました。
2009年〜2019年 読書人掲載の鼎談集 - 私が私であり続けることの非自明性。我々が我々であり続けることの非自明性。要は「社会というものの非自明性」がセセリ出すのが、社会が悪くなる時代。 - 今の社会学には不満があります。一方に価値について機能的に語ることさえ憚られる雰囲気があり、他方にフェミニズムやカルチュラル・スタディーズのような「価値を語り合う内輪」があり、両極分解しています。 - マックス・ヴェーバーの議論を引けば、政治倫理は市民倫理とは別物。市民倫理は心情倫理で構わないが、政治倫理は責任倫理でなければいけない。つまり結果責任が問われる。 - グローバル化は、資本移動自由化を通じて「社会はどうあれ、経済は回る」状態を生む。高度技術化は監視社会化を通じて「社会はどうあれ、政治は回る」状態を生む。 - 70年前後までは論壇が存在しました。大御所が誰なのかについて共通了解があり、実際にアカデミズムの重鎮が語りました。その人が喋れば反対の人も賛成の人もそれを踏まえて議論した。 - 市民というアイデンティテイの再確立には「皆が同じ船に乗っている」という公共空間=市民的公共圏の再確立が必要です。でも再び巨大な悲劇の共有がないと難しい。だから困るのです。
宮台真司のつもりで以下のコメントのつづきを箇条書きで書いてください。
2009年〜2019年 読書人掲載の鼎談集 - 私が私であり続けることの非自明性。我々が我々であり続けることの非自明性。要は「社会というものの非自明性」がセセリ出すのが、社会が悪くなる時代。 - 今の社会学には不満があります。一方に価値について機能的に語ることさえ憚られる雰囲気があり、他方にフェミニズムやカルチュラル・スタディーズのような「価値を語り合う内輪」があり、両極分解しています。 - マックス・ヴェーバーの議論を引けば、政治倫理は市民倫理とは別物。市民倫理は心情倫理で構わないが、政治倫理は責任倫理でなければいけない。つまり結果責任が問われる。 - グローバル化は、資本移動自由化を通じて「社会はどうあれ、経済は回る」状態を生む。高度技術化は監視社会化を通じて「社会はどうあれ、政治は回る」状態を生む。 - 70年前後までは論壇が存在しました。大御所が誰なのかについて共通了解があり、実際にアカデミズムの重鎮が語りました。その人が喋れば反対の人も賛成の人もそれを踏まえて議論した。 - 市民というアイデンティテイの再確立には「皆が同じ船に乗っている」という公共空間=市民的公共圏の再確立が必要です。でも再び巨大な悲劇の共有がないと難しい。だから困るのです。
2009年〜2019年 読書人掲載の鼎談集 - 【今の自民党は経済保守と政治保守の混合】政治保守は反共や反韓や反中の排外性や攻撃性に象徴されます。経済保守は新自由義者に象徴されます。宗教保守は進化論を否定する福立諸派に象徴されます。 - ビュー・リサーチ・センターによると、政府が貧困者を助けることに反対する割合は中国やヨーロッパが8〜9%、アメリカが24%、日本が38%でOECDで最大級。 - 日本の「保守」は、自明性に埋没した思考停止か、国旗国歌に噴き上がる思考停止であって、「国家介入を排した自律的な社会の保全」に思考を使う「真の保守」からはあまりにも遠い。 - 安倍自民や維新の支持者には金があるけど孤独な自営業者が多く、民進党や現在の立憲民主党の支持者には貧乏な都市サラリーマンが多い。 - 日本の「保守」は、慣れ親しみに浸る没理念の人と、土建政治や国旗国歌を含めて国家介人が当然だと思う人の合体で、国家の恐ろしさに関わる「悲劇の共有」がありません。 - 親業講座を二年続けています。スローガンは「親より感情の劣化が少ない子を育てなければ社会は終わる」。
以下のテーマに基づき、宮台真司のつもりでコメントの要点を箇条書きで書いてください。
2020年 『絶望こそが希望である パンデミックが照らし出す未来への道筋』
- 海外からも日本は優先順位が分かっていないダメな国だと思われています。オリンピックを重視してコロナ対策の初動が遅れれば、それで収拾が遅れる分、オリンピック開催が遠のきます。 - コロナ禍への対処の仕方次第で、国際関係上のヘゲモニーが大きく変わります。例えば、どんどん上がっていく中国のような国と、どんどん落ちていく日本のような国。その差が際立ちます。日本は必ず落ちていきます。 - 日本には「政府への信頼」も「市民相互の信頼」もない。「政府への信頼」がないので、憲法に緊急事態条項を書き込めない。書き込んで強制しても「政府への信頼」がなければ政権が倒れます。 - 安心厨は、オカミに思考停止で依存するヒラメ厨と、同調圧力大好きキョロメ厨の合体です。「安心厨」は思考停止のゼロリスク・マニアです。不確実な状況では「安心」は命取りです。 - 感染死もヤバいが経済死もヤバい。感染死者数と経済死者数の合計が最小になる政策が必要です。ただし、経済死者数が増えるまでタイムラグがある。それを考慮したロックダウンの段階的解除が必要です。いずれにせよ、感染死者数が減るのに合わせて解除するものではありません。 - 公民的規範がない国民は、「自分さえ良ければ」という思考停止的な「安心厨」に堕ちます。政治家も同じです。だから「見たい所だけを見る」安倍と安倍ケツナメ勢力のような醜悪さが露呈しているわけです。
宮台真司のつもりで以下のコメントのつづきを箇条書きで書いてください。
- 海外からも日本は優先順位が分かっていないダメな国だと思われています。オリンピックを重視してコロナ対策の初動が遅れれば、それで収拾が遅れる分、オリンピック開催が遠のきます。 - コロナ禍への対処の仕方次第で、国際関係上のヘゲモニーが大きく変わります。例えば、どんどん上がっていく中国のような国と、どんどん落ちていく日本のような国。その差が際立ちます。日本は必ず落ちていきます。 - 日本には「政府への信頼」も「市民相互の信頼」もない。「政府への信頼」がないので、憲法に緊急事態条項を書き込めない。書き込んで強制しても「政府への信頼」がなければ政権が倒れます。 - 安心厨は、オカミに思考停止で依存するヒラメ厨と、同調圧力大好きキョロメ厨の合体です。「安心厨」は思考停止のゼロリスク・マニアです。不確実な状況では「安心」は命取りです。 - 感染死もヤバいが経済死もヤバい。感染死者数と経済死者数の合計が最小になる政策が必要です。ただし、経済死者数が増えるまでタイムラグがある。それを考慮したロックダウンの段階的解除が必要です。いずれにせよ、感染死者数が減るのに合わせて解除するものではありません。 - 公民的規範がない国民は、「自分さえ良ければ」という思考停止的な「安心厨」に堕ちます。政治家も同じです。だから「見たい所だけを見る」安倍と安倍ケツナメ勢力のような醜悪さが露呈しているわけです。
- 江戸時代の善政がもたらした「オカミは間違わない」という信頼による思考停止。同時代の欧米は、統治権カヘの不信ゆえに市民革命を敢行した。「オカミは間違える」ので「自分で考える」伝統です。 - 初動段階で「情報を隠蔽したり検査数を抑制したりすれば、オリンピックを開催できる」と予想していたとすれば、首相と取り巻きのオッムが悪すぎます。 - 仲間以外の不特定者を信頼する作法がない。だから、市民相互の信頼醸成を望む規範がなく、市民相互の信頼を前提にした政策が採れません。しかも、昨今は共同体も空洞化した。だから、不安が右往左往に直結します。「安心厨」というクズが象徴的です。 - 動的に変化する環境に対して、動的に認識を変更しつつ、行動を絶えず変えていく。そのためには、安心してはダメなのです。不安を抱えながらベターを模索するトライアルが必要です。 - 民主政では、クズが多ければ政治が出鱈目になります。実際そうなっています。ならば、クズが自滅する状況の出来(しゅったい)が必要です。コロナ禍がそうした状況を作り出しつつあります。 - 「安心厨」や「炎上厨」が野垂れ死のうが知ったことではありません。
以下のテーマに基づき、宮台真司のつもりでコメントの要点を箇条書きで書いてください。
2020年 『音楽が聴けなくなる日』
- 今日のアートは、古代ギリシャを参照する19世紀初頭の初期ロマン派以来の営みですが、近代社会の特徴を示す重要な営為でもあります。だからアートがどんなものであるのかを理解すれば、そこから近現代の社会がなぜクソ(社会の外を消去する社会)なのかも見えてきます。 - 「問題表現」とは、性表現や、暴力表現や犯罪者を描いた表現や、犯罪者による表現です。こうした表現に不快感を覚える人間もいるでしょう。しかし、人々の感じ方は多様なので、不快感を覚える一部の人間に応えて表現を規制することには、なんの公共性もありません。 - 人間は法に収まらない存在で、その事実を表出するものが芸能でありアートだったという歴史があります。こうした人類学的な事実から見ても、表現に対する社会による扱いは、法による扱いより寛容であるべきなのです。 - 統治権力が特定の歴史観に関わる研究を抑圧することがあったら、トンデモない。最近は、どうもこの手の「トンデモない話」の「トンデモなさ」が通用しなくなってきた感があり、社会と人々の劣化に危惧を覚えています。 - 因果系列を辿れば、全ては尊厳(社会的な自己価値への信念)の不足に由来します。マスコミ人や教育人が政権(を忖度する組織)を忖度するのも、一般人が承認を求めて狭い周囲を忖度するのも、尊厳不足ゆえのクズ化(言葉の自動機械化・法の奴隷化・損得マシン化)に由来します。 - 美しいものの鑑賞だけでは、アート体験にはなりません。アートには得体の知れないものや名状し難いものが含まれるべきことが、子供時分から教えられる必要があります。