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V22N01-02
今日たでに人間による蚀語䜿甚の仕組みを解明する詊みが単語・文・発話・文曞など様々な単䜍に泚目しお行われお来た特にこれらの皮類や盞互関係䟋えば単語であれば品詞や係り受け関係文であれば文圹割や修蟞構造などにどのようなものがあるかどのように利甚されおいるかを明らかにする研究が粟力的になされお来た蚈算機が普及した珟代ではこれらを数理モデル化しお考えるこずで自動掚定を実珟する研究も広く行われおおり蚀語孊的な有甚性にずどたらず様々な工孊的応甚を可胜にしおいる䟋えばある䞀文曞内に登堎する節ずいう単䜍に泚目するず䞻な研究ずしおMann\&Thompsonによる修蟞構造理論(RhetoricalStructureTheory;RST)がある\cite{Mann1987,Mann1992}修蟞構造理論では文曞䞭の各節が栞(nucleus)ず衛星(satelite)の2皮類に分類できるずしさらに栞ず衛星の間にみられる関係を21皮類に栞ず栞の間にみられる関係倚栞関係を3皮類に分類しおいるこのような分類を甚いお節同士の関係を自動掚定する研究も叀くから行われおいる\cite{Marcu1997a,田村盎良:1998-01-10}さらに掚定した関係を別タスクに利甚する研究も盛んに行われおいる\cite{Marcu99discoursetrees,比留間正暹:1999-07-10,Marcu2000,平尟:2013,tu-zhou-zong:2013:Short}䟋えばMarcu\citeyear{Marcu99discoursetrees}・比留間ら\citeyear{比留間正暹:1999-07-10}・平尟ら\citeyear{平尟:2013}は節の皮類や節同士の関係を手がかりに重芁ず考えられる文のみを遞択するこずで自動芁玄ぞの応甚を瀺しおいるたたMarcuら\citeyear{Marcu2000}・Tuら\citeyear{tu-zhou-zong:2013:Short}は機械翻蚳においおこれらの情報を考慮するこずで性胜向䞊を実珟しおいる䞀方我々は埓来研究の䞻な察象であった䞀文曞や察話ではなくある文曞埀信文曞ずそれに呌応しお曞かれた文曞返信文曞の察を察象ずし埀信文曞䞭のある文ず返信文曞䞭のある文ずの間における文レベルでの呌応関係以䞋\textbf{文察応}ず呌ぶに泚目するこのような文曞察の䟋ずしお「電子メヌルず返信」「電子掲瀺板の投皿ず返信」「ブログコメントの投皿ず返信」「質問応答りェブサむトの質問投皿ず応答投皿」「サヌビスや商品に察するレビュヌ投皿ずサヌビス提䟛者の返答投皿」などがあり様々な文曞察が存圚するなお本論文においお文曞察は異なる曞き手によっお曞かれたものずする具䜓的に文曞察ずしお最も兞型的な䟋であるメヌル文曞ず返信文曞における実際の文察応の䟋を図\ref{fig:ex-dependency}に瀺す図䞭の文同士を結ぶ盎線が文察応を瀺しおおり䟋えば返信文「講矩を楜しんで頂けお䜕よりです。」は埀信文「本日の講矩も楜しく拝聎させお頂きたした。」を受けお曞かれた文である同様に返信文「たず、課題提出日ですが 」ず「倱瀌したした。」はいずれも埀信文「たた、課題提出日が 」を受けお曞かれた文である\begin{figure}[t]\begin{center}\includegraphics{22-1ia2f1.eps}\end{center}\caption{メヌル文曞における文察応の䟋文同士を結ぶ盎線が文察応を瀺しおいる}\label{fig:ex-dependency}\vspace{-0.5\Cvs}\end{figure}本論文では文曞レベルで埀信・返信の察応が予め分かっおいる文曞察を入力ずし以䞊に述べたような文察応を自動で掚定する課題を新たに提案し解決方法に぀いお怜蚎するこれら文曞察における文察応の自動掚定が実珟すれば様々な応甚が期埅できる点で有甚である応甚䟋に぀いお本研究の実隓では「サヌビスに察するレビュヌ投皿ずサヌビス提䟛者の返答投皿」を文曞察ずしお甚いおいるためレビュヌ文曞・返答文曞察における文察応掚定の応甚䟋を䞭心に説明する\begin{enumerate}\renewcommand{\labelenumi}{}\item\textbf{文曞察矀の情報敎理}耇数の文曞察から文察応が存圚する文察のみを抜出するこずでこれら文曞察の情報敎理が可胜になる䟋えば「このサヌビス提䟛者はたたは芁望苊情などに察しおこのように察応しおいたす」ずいった䞀芧を提瀺できるこれを曎に応甚すれば将来的にはFAQの半自動生成や芁望・苊情ぞの察応率・察応傟向の提瀺などぞ繋げられるず考えおいる\item\textbf{未察応文の怜出による返信文曞䜜成の支揎}埀信文曞ず返信文曞を入力しお自動で文察応を特定できるずいうこずは逆に考えるず埀信文曞の䞭で察応が存圚しない文が発芋できるこずでもあるこの掚定結果を利甚しナヌザが返信文曞を䜜成しおいる際に「埀信文曞䞭の察応がない文」を提瀺するこずで返信すべき事項に挏れがないかを確認できる文曞䜜成支揎システムが実珟できるこのシステムはレビュヌ文曞・返答文曞察に適甚した堎合は顧客ぞの質問・クレヌムぞの察応支揎に掻甚できる他䟋えば質問応答サむトのデヌタに適甚した堎合は応答䜜成支揎などにも利甚できる\item\textbf{定型的返信文の自動生成}(2)の考えを曎に掚し進めるず文察応を倧量に収集したデヌタを甚いるこずで将来的には定型的な返信文の自動生成が可胜になるず期埅できる倧芏暡な文察応デヌタを利甚した自動生成手法は䟋えばRitterら・長谷川らが提案しおいる\cite{Ritter2011,長谷川貎之:2013}がいずれも文察応が既知のデヌタこれらの研究の堎合はマむクロブログの投皿ず返信の存圚が前提であるしかし実際には文察応が既知のデヌタは限られおおり未知のデヌタに察しお自動生成が可胜ずなるだけの分量を人手でタグ付けするのは非垞に高いコストを芁するこれに察し本研究が完成すればレビュヌ文曞・返答文曞察をはじめずした文察応が未知のデヌタに察しおも自動で文察応を付䞎できるため先に挙げた様々な文曞においお埀信文からの定型的な返信文の自動生成システムが実珟できる定型的な返信文には挚拶などに加え同䞀の曞き手が過去に類䌌した質問や芁望に察しお繰り返し同様の返信をしおいる堎合などが含たれる\item\textbf{非定圢的返信文の返答䟋提瀺}(3)の手法の堎合自動生成できるのは定型的な文に限られる䞀方䟋えば芁望や苊情などの個別案件に察する返答文䜜成の支揎は完党な自動生成の代わりに耇数の返答䟋を提瀺するこずで実珟できるず考えおいるこれを実珟する方法ずしお珟圚返答しようずしおいる埀信文に類䌌した埀信文を文曞察のデヌタベヌスから怜玢し類䌌埀信文ず察応しおいる返信文を耇数提瀺する手法がある返信文の曞き手は返答文䟋の䞭から曞き手の方針ず合臎したものを利甚ないし参考にするこずで返信文䜜成の劎力を削枛できる\end{enumerate}䞀方で文曞察における文察応の自動掚定課題は以䞋のような特城を持぀\begin{enumerate}\renewcommand{\labelenumi}{}\item\textbf{察応する文同士は必ずしも類䌌しない}䟋えば図\ref{fig:ex-dependency}の䟋で埀信文「本日の講矩も楜しく拝聎させお頂きたした。」ず返信文「講矩を楜しんで頂けお䜕よりです。」は「講矩」ずいう単語を共有しおいるが埀信文「たた、課題提出日が 」ず返信文「倱瀌したした。」は共有する単語を䞀぀も持たないにも関わらず文察応が存圚するこのように文察応がある文同士は必ずしも類䌌の衚珟を甚いおいるずは限らないそのため単玔な文の類䌌床によらない掚定手法が必芁ずなる\item\textbf{文の出珟順序ず文察応の出珟䜍眮は必ずしも䞀臎しない}䟋えば図\ref{fig:ex-dependency}の䟋で察応が逆転しおいる文察応を瀺す盎線が亀差しおいるように返信文曞の曞き手は埀信文曞の䞊びず察応させお返信文曞を曞くずは限らないそのため文曞䞭の出珟䜍眮に䟝存しない掚定手法が必芁ずなる\end{enumerate}我々は以䞊の特城を螏たえお文察応の自動掚定を実珟するために本課題を文察応の有無を刀定する二倀分類問題ず考えるすなわち存圚しうる党おの文察応䟋えば図\ref{fig:ex-dependency}であれば$6\times6=36$通りのそれぞれに぀いお文察応が存圚するかを刀定する分類噚を䜜成する本論文では最初にQu\&Liuの察話における発話の察応関係を掚定する手法\cite{Zhonghua2012}を本課題に適甚する圌らは文皮類察象が質問応答なので「挚拶」「質問」「回答」などを掚定した埌にこの文皮類掚定結果を発話文察応掚定の玠性ずしお甚いるこずで高い性胜で文察応掚定が実珟したこずを報告しおいる本論文ではこれに倣っお文皮類の掚定結果を利甚した文察応の掚定を行うが我々の察象ずする文曞察ずは次のような点で異なっおいるため文皮類・文察応の掚定手法に倚少の倉曎を加えるすなわち圌らが察象ずする察話では察応関係が有向性を持぀が我々が察象ずする文曞察では返信文から埀信文ぞ向かう䞀方向のみであるたた察話は発話の連鎖で構成されおいるが文曞察は䞀組の埀信文曞・返信文曞の察で構成されおいる点でも異なる曎に我々は文察応の掚定性胜をより向䞊させるために圌らの手法を発展させた新たな掚定モデルを提案する圌らの手法では文察応の玠性に掚定された文皮類を利甚しおいるが文皮類掚定に誀りが含たれおいた堎合に文察応掚定結果がその誀りに圱響されおしたう問題があるそこで我々は文皮類ず文察応を同時に掚定するモデルを提案しより高い性胜で文察応の掚定が実珟できるこずを瀺す本論文の構成は次の通りであるたず2章で関連研究に぀いお抂芳する次に3章で文察応の自動掚定を行う提案手法に぀いお述べる4章では評䟡実隓に぀いお述べる5章で本論文のたずめを行う
V05N01-04
本研究では論説文の文章構造に぀いおモデル化しそれに基づいた文章解析に぀いお論じる近幎のむンタヌネットや電子媒䜓の発達などにより倧量の電子化された文曞が個人の呚囲にあふれおきおおり文曞理解自動芁玄等これらを自動的に凊理する手法の必芁性が増しおいる文章の構造化はそれらの凊理の前提ずなる過皋であるが人間がその䜜業を行なう堎合を思えば容易に分かるように元来非垞に知的な凊理であるしかし倧量の文曞を高速に凊理するためには蚘述されおいる領域に䟝存した知識を前提ずせずなるべく深い意味解析に立ち入らない「衚局的」な凊理により行なうこずが求められる文末衚珟から文章構造を組み立おる手法衚局的な衚珟から構造化する手法たたテキスト・セグメンテヌションの手法もいく぀か提案されおいるが画䞀的な芳点からの文章の構造化では倧域的構造局所的構造䞡者をずもに良奜に解析する手法は少ない我々の手法ではトップダりン的解析ずボトムアップ的解析の双方の利点を掻かし文章の朚構造を根から葉の方向ぞ葉から根の方向ぞず同時に生成しおいくこれらのアルゎリズムは盞互に再垰的な二぀のモゞュヌルにより構成されおいる我々の目的はShankらに代衚されるような「深い意味解析」が必芁な談話理解過皋を論じるものではないむしろ文章における結束関係\cite{Halliday:76}や連接関係の理解過皋のモデル化を目暙ずしおいるこの分野の研究に぀いおはたずえば\cite{Abe:94}にサヌベむされおいるなかでも目的ず手法が䌌おいるものは\cite{Dahlgren:88,Dahlgren:89}のCRA(coherencerelationassignment)アルゎリズムであろうしかし圌女らの手法は局所的構造ず倧域的構造を別々に䜜るようである日本語の文章の連接関係の解析では\cite{Fukumoto:91,Fukumoto:92}や\cite{Kurohashi:94}などがあり文末の衚珟や衚局的な情報により文章の構造化を詊みおいるが局所的な解析には適した手法だが倧域的には十分な解析粟床は埗にくいず思われる以䞋第章では前提ずなる文章構造のモデルを提案し第章ではトップダりン的解析アプロヌチに぀いお第章ではボトムアップ的解析アプロヌチに぀いお述べ第章で䞡者を融合した解析手法に぀いお説明する最埌に第章で実隓結果ず本手法に぀いおの評䟡を述べる
V29N02-16
label{sec:intro}%==================================================BLEU\cite{papineni-2002}やMETEOR\cite{banerjee-2005}などの参照文に基づく自動評䟡指暙はベンチマヌク䞊での機械翻蚳(MT)システムの開発に貢献しおきたしかしナヌザが実際にMTシステムを䜿甚する際には事前に参照文を甚意できない堎合が倚いためこれらの自動評䟡指暙を甚いおナヌザがMTの品質を確認するこずは難しい本研究では参照文を甚いない自動評䟡である品質掚定(QualityEstimation,QE)\cite{specia-2018}に取り組むQEでは原文ずそれに察応するMT出力文を比范するこずでMT品質を掚定する人手評䟡ずの盞関が高いQE手法を開発するこずによりMT出力文をそのたた䜿甚するか手動たたは自動で埌線集するか他のMTシステムを利甚するかずいうナヌザの刀断を支揎できる囜際䌚議WMTにおけるQEタスク\cite{specia-2020}を䞭心にこれたで倚くの教垫ありQE手法\cite{specia-2013,kim-2017,ranasinghe-2020}が提案されおきたしかしこれらの教垫ありQEモデルの蚓緎には「原文・察応するMT出力文・人手評䟡倀」の3぀組が必芁であるこのようなQE蚓緎デヌタの構築は翻蚳者などの原蚀語ず目的蚀語の䞡方に粟通したアノテヌタによる䜜業が必芁ずなるため非垞にコストが高いそのためWMTのQEタスクに含たれるようなわずかな蚀語察でしか教垫ありQEモデルを埗られないのが珟状であるこの問題を解決するために教垫なしQEが研究されおいる教垫なしQEの先行研究は倚蚀語MTシステムに基づいおおりMTシステムの笊号化噚のみを甚いる手法\cite{artetxe-2019a}およびMTシステムの笊号化噚ず埩号噚の党䜓を甚いる手法\cite{thompson-2020,fomicheva-2020b}に倧別できるこれらの既存手法は人手評䟡のアノテヌションこそ䞍芁なものの評䟡察象の蚀語察における倧芏暡な察蚳コヌパスを甚いた蚓緎が必芁である本研究では倧芏暡な察蚳コヌパスを甚意できない蚀語察においおも翻蚳品質を掚定できる教垫なしQE手法を提案する\citeA{thompson-2020}ず同様に提案手法は倚蚀語MTシステムに基づき原文を入力ずしお評䟡察象のMT出力文をforced-decodingする際の翻蚳確率を品質掚定に甚いる提案手法では事前蚓緎された倚蚀語雑音陀去自己笊号化噚\cite{lewis-2020,liu-2020}を掻甚するこずで少資源ひいおは察蚳コヌパスが存圚しない蚀語察においおもQEを可胜ずする倧芏暡な単蚀語コヌパスによっお蚓緎された倚蚀語雑音陀去自己笊号化噚を再蚓緎しお埗られるMTシステムはれロショット蚭定の蚀語察においおも機械翻蚳が可胜ずなるこずが瀺されおいる\cite{liu-2020}同様の効果がQEにおいおも期埅され䞀郚の蚀語察における察蚳コヌパスを甚いた再蚓緎によっお他の蚀語察のQE性胜も向䞊するこずさらには察蚳コヌパスを甚意できない蚀語察におけるれロショットQEも実珟できるず考えられるWMT20QEタスク\cite{specia-2020}における実隓の結果提案手法は既存の教垫なしQE手法よりも高い人手評䟡ずの盞関を達成したたた詳现な分析の結果察象蚀語察の察蚳コヌパスを䜿甚しないれロショットの蚭定においおも提案手法は良奜な結果が埗られ教垫なしQEにおける単蚀語コヌパスを甚いた雑音陀去自己笊号化噚の事前蚓緎の有効性を確認できた%==================================================
V07N03-05
情報怜玢における怜玢語リストや文曞に付䞎されたキヌワヌドリストなど耇数の内容語(熟語も含む)から成るリストのこずを本論文では「タヌムリスト」ず呌ぶタヌムリストを別の蚀語に翻蚳する「タヌムリストの自動翻蚳凊理」は単蚀語甚の文曞怜玢ず組み合わせおクロスリンガル怜玢\cite{Oard96}を実珟したり他囜語文曞のキヌワヌドを利甚者の望む蚀語で翻蚳衚瀺する凊理\cite{Suzuki97j}に応甚できるなど様々なクロスリンガル凊理においお重芁な芁玠技術である本論文ではタヌムリストの自動翻蚳凊理のうち各タヌムに察しお蟞曞等から䞎えられた蚳語候補の䞭から最も劥圓なものを遞択する「翻蚳倚矩解消」に焊点を圓おる内容語に関する翻蚳倚矩解消の研究は埓来から文(テキスト)翻蚳の分野で行われお来た80幎代には統語的䟝存構造に着目した意味倚矩解消芏則を甚いる方匏が研究され実甚システムにも組み蟌たれた(\cite{Nagao85}など)この方匏は翻蚳察象語に察しお特定の統語関係(䟋えば目的語ず動詞の関係)にある別の語を手がかりにした蚳語遞択芏則を人手で䜜成しこれを入力に適甚するこずによっお倚矩解消を行う方匏である埓っおこの方法は耇数語間に統語的関係が存圚しないタヌムリストには適甚できない䞀方90幎代に入っお蚀語コヌパスから統蚈的に孊習した結果に基づいお倚矩解消を行う研究が掻発化しおいるこれらのうち統語的解析を(明瀺的には)行わず翻蚳察象語ず同䞀文内あるいは近傍で共起する他の単語を手がかりに倚矩解消を行う手法はタヌムリストの翻蚳にも適甚可胜でありすでにいく぀かの研究も行われおいるこれらは利甚するコヌパスによっお倧きく2぀に分類できる぀めはパラレルコヌパスず呌ばれる察蚳関係にあるコヌパスを甚いるものでT.Brownらによる文翻蚳のための蚳語遞択手法\cite{Brown91}R.Brownらのタヌムリスト翻蚳手法\cite{Brown97}があるこれらの方法は蚳語候補自䜓もコヌパスから抜出するので察蚳蟞曞を別に甚意する必芁がないずいう利点があるが察象分野に関する盞圓量のパラレルコヌパスを孊習デヌタずしお準備しなければならないずいう問題がある぀めは目的蚀語の単蚀語コヌパスのみを甚いるものでDaganら\cite{Dagan94}\footnote{\cite{Dagan94}の基本的な手法は構文解析された孊習コヌパス入力デヌタを前提ずするものであるが考察の章で孊習デヌタの䞍足に察凊するために統語的䟝存関係を無芖しお単なる共起によっお凊理する方法が指摘されおいる},田䞭ら\cite{Tanaka96}による文翻蚳の倚矩解消手法,同様の手法をタヌムリスト翻蚳に適甚したJangら\cite{Jang99}による研究があるこれらは入力の各単語(内容語)に察する蚳語候補の組み合わせのうち目的蚀語のコヌパス䞭における共起頻床あるいは盞互情報量が最倧のものを遞択するずいう方法であるたずえば入力が``suits''ず``wear''を含み前者の蚳語候補が``裁刀''ず``スヌツ''埌者の候補が``着甹''であったずき日本語コヌパスにおいお``スヌツ''ず``着甹''の共起頻床が``裁刀''ず``着甹''のそれよりも高い堎合``suits''の蚳語を``スヌツ''に決定するずいうものであるこの方法はパラレルコヌパスに比べお倧量に入手可胜な単蚀語コヌパスを孊習デヌタずしお甚いるずいう統蚈的凊理にずっお重芁な利点を持っおいる本論文で提案する手法は目的蚀語の単蚀語コヌパスのみを利甚する点では䞊蚘぀めの手法に分類されるが蚳語候補の組み合わせの劥圓性を蚈算する方法が異なる本手法では蚳語候補同士の盎接的な共起頻床を甚いるのではなく各蚳語候補に察しおたず目的蚀語コヌパスにおける共起パタヌンをベクトル化した䞀皮の意味衚珟を求めこの意味衚珟同士の「近さ」によっお蚈算するこの「意味衚珟同士の近さ」を以䞋では\kanrenず呌ぶ2単語の\kanrenはこれらの単語ず共起する単語の頻床分垃を元に蚈算されるため2単語のみの共起頻床を甚いるより粟床の高い結果を埗るこずが期埅できる以䞋たず章で問題蚭定を行う次に章で倚矩解消モデルずその䞭心ずなる耇数単語の意味的\kanrenに぀いお定矩し章では枝刈りによる凊理の高速化に぀いお説明する章では評䟡実隓ずその結果に぀いお述べ章で誀りの原因ず先行研究ずの関連に぀いお考察する
V31N04-07
\label{sec:intro}word2vec\cite{Mikolov2013}をはじめずする\emph{単語分散衚珟}やBERT\cite{Devlin2019-ri}に代衚される\emph{事前孊習枈み蚀語モデル}\footnote{本研究ではBERTのようなマスク型蚀語モデルも含めお広矩の蚀語モデルずみなす}など倧量の孊習コヌパスを甚いお事前孊習したニュヌラルネットワヌクのモデルの利掻甚が䞀般的になっおいる研究者や実務者はこのような\emph{事前孊習枈みモデル}を各々のタスクに合わせお利甚し必芁に応じおファむンチュヌニングする公開されおいる事前孊習枈みモデルやAPIを起点ずするのが䞀般的ではあるが個別の甚途に合わせた独自の事前孊習枈みモデルを構築するこずにも倧きな利点がある\cite{Zhao2023-hy}事前孊習枈み蚀語モデルに関しおは䟋えばドメむン特化のSciBERT\cite{Beltagy2019-wt}BioBERT\cite{10.1093/bioinformatics/btz682}FinBERT\cite{araci2019finbert}が提案され䞋流のドメむン固有タスクで䞀般的なBERTに比べ優れた性胜を発揮しおいる単語分散衚珟でも独自コヌパスでモデルを構築する研究や応甚が数倚くある\cite{lassner-etal-2023-domain}独自の事前孊習枈みモデルを構築・運甚する際には事前孊習時に存圚しなかった新しいテキストに察する性胜劣化に泚意しなければならない\cite{ishihara-etal-2022-semantic}蚀語は瀟䌚的事象の発生などを理由に垞に倉化し続けおいる\cite{Traugott2017-ui}特に単語の通時的な意味倉化は\textbf{セマンティックシフト(SemanticShift)}ず呌ばれ事前孊習枈みモデルの\emph{時系列性胜劣化}\footnote{本研究では事前孊習枈みモデルの性胜が事前孊習時に存圚しなかった新しいテキストに察しお劣化する珟象を時系列性胜劣化ず呌ぶ}を匕き起こすず指摘されおいる\cite{Loureiro2022-mj,Mohawesh2021-pc}時系列性胜劣化を蚈枬する最も玠朎な方法は実際に新しいテキストを孊習コヌパスを加えお事前孊習枈みモデルを構築しファむンチュヌニングをしお新しいテキストに察する掚論を行い性胜を評䟡し比范するこずである図\ref{fig:project_overview}䞊しかし倧芏暡な事前孊習枈みモデルの構築・ファむンチュヌニング・掚論には膚倧な蚈算量が必芁なため費甚や時間の偎面が実甚䞊の課題ずなる特に事前孊習枈み蚀語モデルは性胜に関する経隓的なスケヌリング則\cite{Kaplan2020-vr}の存圚に埌抌しされお倧芏暡化が加速しおおり時系列性胜劣化の蚈枬にかかる費甚・時間も増倧しおいる\footnote{たずえば175億のパラメヌタサむズを持぀GPT-3\cite{NEURIPS2020_1457c0d6}は事前孊習に数千petaflop/s-dayの蚈算資源を消費した}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%F1\begin{figure}[t]\begin{center}\includegraphics{31-4ia6f1.pdf}\end{center}\hangcaption{本研究の問題蚭定の抂芁図孊習コヌパス内の単語の通時的な意味倉化に着目し事前孊習枈みモデルの時系列性胜劣化を実際に蚈枬する以前に監査するための手法を開発する}\label{fig:project_overview}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%本研究の目的は事前孊習枈みモデルの時系列性胜劣化を事前孊習・ファむンチュヌニング・掚論を実斜するこずなく監査する枠組みの開発である図\ref{fig:project_overview}䞋我々は事前孊習枈みモデルの時系列性胜劣化は孊習コヌパス内の単語の通時的な意味倉化に起因するずいう仮説を定めセマンティックシフトの研究領域の知芋を応甚した監査指暙\emph{SemanticShiftStability}を蚭蚈する\ref{sec:proposed-method}節この指暙は異なる時間幅の孊習コヌパスを甚いお䜜成された2぀のword2vecモデルを比范するこずで蚈算されるword2vecモデルは比范的䜎コストで䜜成できる事前孊習枈み蚀語モデルを远加で事前孊習・ファむンチュヌニング・掚論するこずなく時系列性胜劣化を掚枬できれば優れた監査の仕組みずなる提案する監査の枠組みの有甚性を怜蚌するためたず予備実隓ずしお事前孊習枈みモデルの時系列性胜劣化を芳察した\ref{sec:degradation}節具䜓的には日本語のRoBERTaモデル\cite{Liu2019-vu}ず日本語・英語のword2vecモデルを孊習コヌパスの期間を倉えおそれぞれ11ず぀䜜成したその埌これらのモデルの時系列性胜劣化を監査するずいう蚭定で提案する指暙を掻甚する実隓を行った\ref{sec:experiments}節この実隓を通じお孊習甚コヌパス間の単語の通時的な意味倉化も倧きい際にモデルの時系列性胜劣化が発生しおいるず分かった提案する指暙の利点を掻かし意味が倧きく倉化した単語から原因を掚察した結果2016幎の米倧統領遞や2020幎の新型コロナりむルス感染症の圱響が瀺唆された本研究の䞻芁な貢献は以䞋の通りである\begin{enumerate}\setlength{\parskip}{0cm}%\setlength{\itemsep}{0cm}\itemセマンティックシフトの研究領域の新たな応甚ずしお事前孊習枈みモデルの時系列性胜劣化を監査する枠組みを提案したさらにセマンティックシフトに関する既存研究を拡匵し効率的に蚈算可胜な監査指暙SemanticShiftStabilityを蚭蚈した.\item孊習コヌパスの期間が異なる英語ず日本語の事前孊習枈みモデルを䜜成しお時系列性胜劣化の存圚を明らかにした䞊で蚭蚈した監査の枠組みの有甚性を怜蚌・議論した\end{enumerate}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%S2
V03N03-03
\vspace*{-1mm}機械翻蚳システムは巚倧なルヌルベヌスシステムでありNTTにおいお開発を進めおいる機械翻蚳システムALT-J/E~\cite{Ikehara89,Ikehara90}でも1䞇ルヌル以䞊のパタン察ルヌル(翻蚳ルヌル)を利甚しおいる他のルヌルベヌスシステムず同様機械翻蚳システムにおいおもルヌルベヌスの䜜成・改良工数は倧きな問題であり特にそのルヌル数が巚倧なだけにその工数削枛が匷く望たれおいるルヌルベヌスの構築・保守を支揎する手法ずしお近幎事䟋からの孊習を利甚する研究が掻発ずなっおいる機械翻蚳システムにおいおもルヌルベヌス構築ぞの孊習技術適甚が詊みられおおり田䞭は英日翻蚳事䟋(コヌパス)から語圙遞択ルヌルを孊習する手法を提案しおいる\cite{Tanaka94}たたAlmuallimも日英翻蚳事䟋から英語動詞遞択ルヌル\footnote{パタン察ルヌルの䞻芁郚分である}を孊習しおいる\cite{Almuallim94c}曎に宇接呂は日英翻蚳事䟋から栌フレヌムを獲埗しおいる\cite{Utsuro93}これら既存のアプロヌチではルヌルが党く存圚しない状態からスタヌトしお事䟋のみに基づいおルヌルを䜜り出しおいる埓っお未知事䟋に察しお高い正解率を持぀ルヌルを孊習するには倚くの翻蚳事䟋(これを以䞋{\bf実事䟋}ず呌ぶ)を必芁ずするしかし珟実には既存文曞における動詞分垃の偏り等の理由により孊習に必芁な個数の実事䟋を党動詞に察しお収集する事は極めお困難である事䟋からの孊習がルヌルベヌス構築に利甚されるようになったのは矛盟の無い完党なルヌルを生成する事が人間には困難だからであるしかし人間は完党なルヌルを構成できなくずも抂略的あるいは郚分的なルヌルは生成できるそこで人手䜜成の粗いルヌルず実事䟋ずを融合しおルヌルを孊習できれば人手䜜成ルヌル及び実事䟋のいずれよりも高い正解率を持぀ルヌルが䜜成でき実事䟋のスパヌス性の問題を回避できる可胜性があるそこで本論文では人手䜜成のルヌルず実事䟋を統合しおより粟床の高いルヌルを生成する修正型の孊習方法を提案する具䜓的にはたず人手䜜成のルヌルから逆に事䟋を生成(以䞋この生成された事䟋を{\bf仮事䟋}ず呌ぶ)する次に仮事䟋ず実事䟋を既存の孊習アルゎリズム(これを以䞋{\bf内郚孊習アルゎリズム}ず呌ぶ)に入力する内郚孊習アルゎリズムの出力が最終的に獲埗されたルヌルである内郚孊習アルゎリズムは属性ベクトル型の事䟋衚珟を持぀孊習アルゎリズムなら任意の孊習アルゎリズムを遞択できる尚人手䜜成ルヌルの衚珟圢匏はその衚珟胜力の高さからHausslerによるIDE圢匏\cite{Haussler88}ずした提案手法では仮事䟋ず実事䟋の重芁床を衚珟するために重みを各事䟋に察しお䞎える必芁がある即ち人手䜜成のルヌルが非垞に正確であればルヌルから生成された仮事䟋に倧きな重みを眮くべきである逆に人手䜜成のルヌルが䞍正確であれば小さい重みを眮くべきである提案手法ではこの最適な重みの決定にクロスバリデヌションによるパラメヌタチュヌニングを利甚する本手法の有効性を評䟡するため既存のドキュメントから抜出した実事䟋を甚いおALT-J/Eの英語動詞遞択ルヌルの獲埗実隓を行なった内郚孊習アルゎリズムずしおは意味カテゎリヌシ゜ヌラスの゚ンコヌディング手法に特城を持぀Almuallimによる孊習手法\cite{Almuallim94c}を利甚したその結果本手法により獲埗された英語動詞遞択ルヌルは実事䟋のみから獲埗されたルヌルや初期投入した人手䜜成のルヌルに比べお高い正解率を瀺した以䞋第2章では英語動詞遞択ルヌルを説明する第3章では埓来のアルゎリズムずその問題を抂芳する新しい孊習手法を第4章で提案する第5章では評䟡結果を瀺す第6章では他の修正型孊習手法ずの差異に぀いお論ずる第7章は本論文のたずめである
V29N02-12
\label{sec:intro}文法誀り蚂正は文曞䞭の様々な皮類の誀りを自動的に蚂正する自然蚀語凊理の研究課題であり蚀語孊習者の䜜文支揎ぞの応甚が期埅されおいる機械翻蚳のモデルを甚いお誀りを含む文から正しい文ぞの翻蚳を行う手法が効果的であり特に近幎ではニュヌラル機械翻蚳で甚いられる手法を応甚する研究が掻発になされおいる機械翻蚳の手法を甚いるためには\citeA{mizumoto-etal-2011-mining}のLang-8コヌパスなどの倧芏暡な孊習デヌタが必芁ずなるしかし\citeA{junczys-dowmunt-etal-2018-approaching}で指摘されおいるように高品質なニュヌラル機械翻蚳モデルを孊習するためには䟝然孊習デヌタの量は䞍十分であるこの問題に察凊するためデヌタ拡匵によっお倧芏暡な孊習デヌタを人工的に生成しそのデヌタを甚いお事前孊習を行ったモデルに察し文法誀り蚂正のデヌタセットで再孊習ファむンチュヌニングを行う手法に泚目が集たっおいる\cite{lichtarge-etal-2019-corpora,zhao-etal-2019-improving,grundkiewicz-etal-2019-neural,kiyono-etal-2019-empirical}文法誀り蚂正のデヌタ拡匵では単蚀語コヌパスの誀りのない文に誀りを生成し人工デヌタを䜜成する最も平易なデヌタ拡匵手法はランダムな眮き換え・挿入・削陀の線集操䜜によっお誀りを生成するものである\cite{zhao-etal-2019-improving}このランダムな線集操䜜は効果的な事前孊習が行えるものの実際の文曞䞭に出珟する誀りを再珟するものずはなっおいないそのためこれを改善するための様々な手法が考案されおいる䟋えば線集操䜜を行う際に前眮詞や冠詞などの特定の文法カテゎリや綎り・玄物などの衚蚘に察しお誀りを生成するルヌルを掻甚するこずで人工デヌタの質を改善する手法が提案されおいる\cite{choe-etal-2019-neural,takahashi-etal-2020-grammatical,flachs-etal-2019-noisy,grundkiewicz-etal-2019-neural}たた機械翻蚳モデルを掻甚しお折り返し翻蚳を行う手法や\cite{lichtarge-etal-2019-corpora}逆翻蚳を応甚した誀り生成\cite{kiyono-etal-2019-empirical,wan-etal-2020-improving}などが提案されおいるさらにデヌタ拡匵を行う際に䜕が性胜向䞊に寄䞎するかずいう点に関しお掻発に研究が行われおいる本研究ではその䞭の特に以䞋に瀺す3぀の芁玠に着目しその劥圓性を怜蚌する本論文ではこれらをデヌタ拡匵に重芁ずされる3぀の仮定ず呌ぶ\begin{itemize}\setlength{\itemindent}{3em}\item[仮定(1)]生成される誀りの皮類の倚様さが蚂正性胜に寄䞎する\item[仮定(2)]特定の皮類の誀りが生成されるこずがその皮類の誀り蚂正性胜に寄䞎する\item[仮定(3)]デヌタ拡匵に甚いるデヌタの芏暡が蚂正性胜に寄䞎する\end{itemize}以䞋に文法誀り蚂正のデヌタ拡匵の研究においおこれらの仮定の劥圓性を怜蚌する背景ずその意矩・貢献に぀いお説明する仮定(1)「生成される誀りの皮類の倚様さが蚂正性胜に寄䞎する」に぀いお説明する生成される誀りの倚様さが重芁であるずいうこずがデヌタ拡匵を行う際に重芁であるこずは以前から着目されおおり誀り生成モデルに察しおノむズを加える手法や耇数の候補を甚いるこずで性胜の向䞊が確認されおいる\cite{ge-etal-2018-fluency,xie-etal-2018-noising}さらに誀り皮類を分類した誀りタグを甚いお誀り皮類ごずに誀り生成を行うこずで高い性胜向䞊が確認されおいる\cite{wan-etal-2020-improving,stahlberg-kumar-2021-synthetic}䞀方でこれらの手法では誀り皮類の倚様さを倉化させた怜蚌を行っおいないそのため人工デヌタ䞭の誀り皮類が倚様であるこずが蚂正性胜に及がす圱響を評䟡できおいない仮定(1)を怜蚌するこずで既存の研究で仮定されおいる誀り皮類に着目し人工デヌタの誀りの倚様さの重芁性を再怜蚌しデヌタ拡匵手法を考案する䞊で考慮すべき性質が䜕かを明らかにする仮定(2)「特定の皮類の誀りが生成されるこずがその皮類の誀り蚂正性胜に寄䞎する」に぀いお説明する誀り皮類ごずに性胜を評䟡しおいる既存研究は存圚しおいるが\cite{takahashi-etal-2020-grammatical}生成される誀り皮類を倉えた評䟡は行われおいない仮定(2)を怜蚌するこずで特定の誀り皮類が確実に生成されおいるこずの重芁性を再怜蚌するさらに様々な皮類の誀りに察しおデヌタ拡匵を行った堎合に誀り皮類ごずに適切に誀りが生成されおいるこずが重芁であるこずを明らかにする仮定(3)「デヌタ拡匵に甚いるデヌタの芏暡が蚂正性胜に寄䞎する」に぀いお説明するデヌタ拡匵は数千䞇文皋床の倧芏暡なコヌパスに察しお行われるデヌタの芏暡を倧きくするず蚂正性胜が向䞊するこずは既存の報告で確認されおいる\cite{kiyono-etal-2019-empirical,wan-etal-2020-improving}しかし単にデヌタ拡匵に甚いるデヌタを倧きくするだけでは事前孊習を行ったステップ数や同じ単蚀語文から耇数の異なる誀り文を生成した堎合の圱響の有無などデヌタの芏暡以倖の芁因の圱響が評䟡できない仮定(3)を怜蚌するこずで既存の研究で仮定されおいる倧芏暡デヌタを甚いたデヌタ拡匵の有効性を再怜蚌し倧芏暡デヌタを甚いる際に実隓蚭定を決定するための根拠を提䟛できる本研究ではこれらの仮定の劥圓性を怜蚌するため様々な文法カテゎリにおける誀りを生成するルヌルを䜜成しそれらを組み合わせるこずで誀り生成を行うルヌルを掻甚するこずで折り返し翻蚳や逆翻蚳などのモデルベヌスの誀り生成手法ず比范しお生成される誀りの皮類を確実に制埡するこずができるこの手法を甚いるこずで仮定(1)ず仮定(2)に察しおそれぞれ次のように怜蚌を行うこずができる\begin{itemize}\item誀り生成に甚いるルヌルの皮類を倉えるこずでデヌタ䞭の誀り皮類を制埡するこずができるそのため誀り皮類の倚様さが蚂正性胜に䞎える圱響を評䟡するこずができる\item誀り生成に甚いるルヌルの皮類を倉えるこずでどの皮類の誀りが事前孊習・再孊習を行った埌の蚂正性胜に圱響を䞎えるか評䟡するこずができる\end{itemize}さらに仮定(3)に察しおは事前孊習におけるパラメヌタの曎新回数を固定しながらデヌタ拡匵に甚いる単蚀語コヌパスの芏暡を評䟡し怜蚌を行うこずができる加えお以䞋の3぀の実隓を行い提案手法単䜓の評䟡を行う\begin{itemize}\item人手で䜜成されたデヌタを甚いずルヌルを甚いお生成されたデヌタのみを甚いお孊習を行いその性胜を評䟡し孊習者デヌタを甚いない教垫なし蚭定の手法ずしおの有効性を確認する\item折り返し翻蚳ず逆翻蚳によるデヌタ拡匵ず既存のベンチマヌク䞊で比范を行いルヌルによる誀り生成の利点ず欠点に぀いお分析を行いその利点ず限界に぀いお明らかにする\itemルヌルによる誀り生成を倧芏暡に行い孊習に甚いるこずで既存のベンチマヌク䞊で倧芏暡孊習デヌタを甚いた他の最先端手法ず比范を行い本手法の利点や限界に぀いお明らかにする\end{itemize}本研究の䞻な貢献は以䞋の6぀である\begin{itemize}\item線集操䜜による単玔な誀り生成芏則を文法カテゎリごずに倚数䜜成し組み合わせる手法を考案した\item人工デヌタ䞭の誀り皮類の倚様さが性胜向䞊に寄䞎するこずを誀りカテゎリごずでの比范で怜蚌した\item特定の皮類の誀りが生成されおいるこずがその皮類の誀り蚂正性胜の向䞊に寄䞎するこずを瀺した\itemデヌタ拡匵によっお性胜向䞊を埗るためには単蚀語コヌパスの芏暡ではなく十分なパラメヌタ曎新回数ず誀り生成回数が必芁であるこずを瀺した\item提案手法が教垫なし蚭定で既存の手法ず比范しお高い性胜を瀺すこずを確認した\item折り返し翻蚳や逆翻蚳でのデヌタ拡匵ず提案手法ずの比范によりルヌルによる誀り生成の性質に぀いお分析を行った\end{itemize}本皿ではたず\ref{sec:rw}節で文法誀り蚂正のデヌタ拡匵に関する関連研究を玹介する\ref{sec:eg}節では本研究で甚いるデヌタ拡匵手法に぀いお説明する\ref{sec:settings}節では実隓に甚いるデヌタやモデルに぀いお説明する\ref{sec:expt}節にお3぀の仮定に぀いお怜蚌する実隓を行い議論する\ref{sec:comp}節にお提案手法ず既存の手法ずの比范を行う\ref{sec:owari}節にお本皿のたずめを蚘す%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V05N04-06
バリアフリヌずいうキヌワヌドの䞋に各皮犏祉機噚の開発やパ゜コン゜フトの開発が䌁業や倧孊で進められおいる.なかでも芖芚障害者向けには点字ピンディスプレむや音声合成装眮などを甚いお,コンピュヌタによる積極的な情報凊理教育,職業蚓緎が行われおいる.このためにはコンピュヌタのマニュアルや教科曞等を点字に翻蚳する必芁があるが,点字翻蚳ボランティアの数は少なく,幎間,䞀人のボランティアが翻蚳できる専門曞は3,4冊皋床である.日本語を点字に翻蚳するシステムは過去にいく぀か提案されおおり,垂販されおいるものもある.日本アむ・ビヌ・゚ムの嘉手川らは玄77000語の基本単語蟞曞を甚いお分かち曞きず挢字かな倉換を行うシステムを開発した\cite{kadekawa}.筑波技術短期倧孊の河原は垂販の点字翻蚳プログラムの誀りを解析し,ICOTの圢態玠解析蟞曞を甚いお点字翻蚳結果の改良を行うシステムに぀いお報告しおいる\cite{kawahara}.このような状況のなかで,点字翻蚳ボランティアにずっお最も時間がかかり,難しいずされおいる分かち曞きを自動的に行い,か぀,誀っおいる可胜性のある箇所を指摘しお初玚点字翻蚳ボランティアの分かち曞きを支揎する方法に぀いお考察し,詊䜜システムを構築したのでそれに぀いお報告する\cite{Suzukietal1997a},\cite{Suzukietal1997b},\cite{Suzukietal1997c}.䞀方,察話システムずしおは,最近,情報機噚ずの自然なコミュニケヌションを目指しお様々な察話システムやナヌザむンタフェヌスの研究が行われおいる\cite{hatada}.ここでは筆者らの提案する察話型システムに最も類䌌した機胜をも぀ず考えられる,畑田らのOCRの誀り修正支揎システムずの比范怜蚎を行う.
V31N04-10
\label{chap:inin}X旧Twitter\footnote{研究期間䞭にサヌビス名称が倉曎された以降本論文ではTwitterの名称で統䞀衚蚘する}やFacebookなどのSNSサヌビスの普及により日々倚くの人々によっお様々な情報がSNS䞊に投皿発信されおいるその倧量の投皿からはしばしば利甚者にずっお有益な情報が取埗でき䟋えば利甚者は怜玢機胜などを通しお倧量にある投皿の䞭から特定地域の倩候情報や灜害状況など所望の情報を埗るこずができる\cite{kruspe-etal-2021-changes}以前からこのようなナヌザにずっお有益な地域情報をあらかじめ地域ごずに自動的にたずめ䞊げおおきナヌザ芁求に応じお提瀺するサヌビスが望たれおきたがその実珟のためには情報源ずなる各投皿が投皿された堎所を特定する必芁があるSNSサヌビスの䞭には投皿堎所の情報をメタ情報ずしお保持しおいる堎合もあるが䟋えばTwitterにおける䜍眮情報付き投皿は党投皿の1\%に満たないこずが報告されおいる\cite{sloan2013knowing}たたSNS投皿ぞの䜍眮メタ情報の付䞎は瞮小傟向にあるずの報告もあり\cite{kruspe-etal-2021-changes}メタ情報から埗られる投皿堎所情報には限りがあるず蚀えるそこで近幎SNS投皿文曞からそれが投皿された堎所地理的䜍眮を掚定する文曞ゞオロケヌション課題に関する研究が進められおいる\cite{okajimajapanese,lau2017end,hasni2021word}文曞ゞオロケヌション課題では文曞内に珟れる地名やランドマヌクぞの蚀及䟋えば「東京」や「東京タワヌ」が投皿がなされた地理的䜍眮を掚定する有力な手がかりになるこずが倚いしかしながらそれらの䞭には地理的な曖昧性を含んでいる堎合もある䟋えば図\ref{fig:document_geolocation}の䟋では投皿文曞内の「䞭華街」や「ランタンフェスティバル」ずいう蚀及がこの投皿文曞が投皿された地理的䜍眮の絞り蟌みには寄䞎しそうであるがこの情報だけでは特定の䞀箇所に絞り蟌むたでには至らない%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%F1\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{31-4ia9f1.pdf}\end{center}\hangcaption{47郜道府県レベルでの文曞ゞオロケヌション課題の様子䞋線郚は手がかりずなりそうであるがこの情報だけでは特定の䞀箇所に絞り蟌むには至らない}\label{fig:document_geolocation}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%以䞊の背景を受けお本研究では文曞内に出珟する地理的䜍眮属性をも぀事物ぞの蚀及すなわち実䞖界䞊の地理的䜍眮をあらわす地名や䞀定の期間実䞖界䞊のある地理的䜍眮に留たっお存圚しおいる斜蚭や組織などぞの蚀及に察しその地理的䜍眮の特定のしやすさを衚す指暙ずしお地理的特定性指暙を提案する先皋の䟋で蚀えば文曞内における「東京」や「東京タワヌ」ずいう蚀及は地理的特定性が高く「䞭華街」や「ランタンフェスティバル」はそれらに比べるず地理的特定性が䜎くなるず考えられるが本研究ではこのような倀をデヌタから客芳的に掚定するそしお既存の文曞ゞオロケヌション手法に地理的特定性指暙の掚定倀の情報を取り蟌んだ文曞ゞオロケヌション実隓を実斜し文曞ゞオロケヌション課題における地理的特定性指暙の有効性を怜蚌するなお本論文では以降で「゚ンティティ」および「蚀及」ずいう甚語を甚いるが本研究では研究遂行の䟿宜性から゚ンティティリンキング課題の䞀぀の蚭定であるWikification課題\cite{mihalcea2007wikify}を参考にしWikipediaの各゚ントリペヌゞを「゚ンティティ」ず捉え文曞内でそれら゚ンティティを参照するために䜿甚されおいる個々の蚀語衚珟を゚ンティティに察応する「蚀及」ず呌ぶたた詳现は埌述に譲るが本研究では地理的特定性の倀を算出するためにWikipediaペヌゞ内にある䞀郚のアンカ文字列に泚目するこれらも䟿宜的に「蚀及」ず呌ぶ䞡者の「蚀及」を図瀺するず図\ref{fig:mentions}のようになる前者図\ref{fig:mentions}巊の文曞内の「蚀及」ぱンティティリンキング課題ず同様に文曞内の各トヌクンを指す甚語ずしお䜿われる䞀方埌者図\ref{fig:mentions}右のアンカ文字列である「蚀及」はそれぞれのアンカ文字列の文字列の違いを区別する意図で䜿われおおりトヌクンではなくアンカ文字列のタむプを指しおいる%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%F2\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{31-4ia9f2.pdf}\end{center}\hangcaption{本論文での甚語「゚ンティティ」ず「蚀及」の敎理図巊は文曞内の蚀及図右はWikipedia内アンカ文字列ずしおの蚀及を瀺しおいる}\label{fig:mentions}\end{figure}%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%S2
V12N05-03
\label{sc:1}埅遇衚珟は日本語の特城の䞀぀である敬語的な衚珟は他の蚀語にも芋られるが日本語のように埅遇衚珟を䜜るための特別な語圙や圢匏が䜓系的に発達しおいる蚀語はたれである\cite{æ°Žè°·1995}日本語の埅遇衚珟は動詞圢容詞圢容動詞副詞名詞代名詞などほが党おの品詞に芋られる特に動詞に関する埅遇衚珟は他の品詞に比べお倚様性がある具䜓的には動詞に関する埅遇衚珟は以䞋の぀のタむプに倧別できる「\underline{お}話しになる」や「\underline{ご}説明する」などのように接頭蟞オもしくは接頭蟞ゎず動詞ず補助動詞を組み合わせる「おっしゃる」ず「申す」いずれも通垞衚珟\footnote{いわゆる``敬語"は甚いず通垞の蚀葉を甚いた衚珟}は「蚀う」などのように動詞自䜓を亀替させる「話し\underline{お}頂く」「話し\underline{お}䞋さる」「話し\underline{お}あげる」などのように助詞テを介しお補助動詞が繋がる「たす」「れる」「られる」などの助詞・助動詞を動詞ず組み合わせるなどがあるこれらの䞭でも぀目のタむプ(以䞋「オ本動詞補助動詞」を``オ〜型衚珟"「ゎ本動詞補助動詞」を``ゎ〜型衚珟"ず呌ぶ)は同じ本動詞を甚いた堎合でも補助動詞ずの組み合わせによっお尊敬語になる堎合ず謙譲語になる堎合があるずいう耇雑な特城を持぀ここでオ〜型衚珟ずゎ〜型衚珟の違いに぀いおは圢匏に関しおは原則的に接頭蟞ゎに続く本動詞が挢語動詞であり接頭蟞オに続く本動詞が和語動詞であるずいうこずが埓来の蚀語孊的研究で指摘されおきたしかしその機胜に関しおは接頭蟞の違いは考慮せずに同じ補助動詞を持぀衚珟をたずめお扱うこずが倚く䞡者の違いに぀いお蚀及されるこずはこれたで殆どなかったずころが埅遇衚珟ずしおの自然さの印象に関しおオ〜型衚珟ずゎ〜型衚珟を比范した先行研究においおそれが誀甚である堎合にもオ〜型衚珟に比べおゎ〜型衚珟は抂しお䞍自然さの印象がより匱いずいう傟向が芋られたそしおその理由ずしお埅遇衚珟ずしおの認識に関するオ〜型衚珟ずゎ〜型衚珟の違いが議論された\cite{癜土他2003}ここでもし埅遇衚珟ずしおの認識に関しおオ〜型衚珟ずゎ〜型衚珟の間で本質的な違いがあるずするならば自然さの印象だけでなく埅遇衚珟に関する他のさたざたな印象の違いずしおも芳枬できるはずであるそこで本研究では埅遇衚珟の最も兞型的な属性である䞁寧さに泚目するすなわち本研究は埅遇衚珟の䞁寧さの印象に関するオ〜型衚珟ずゎ〜型衚珟の違いに぀いお定量的に調べるこずを目的ずする
V08N02-01
本論文では日本語単語分割を分類問題ずみなし決定リストを利甚しおその問題を解くこのアプロヌチは文字ベヌスの手法の䞀皮ずなり未知語の問題を受けないずいう長所があるたた分類問題ずずらえるこずでブヌスティングの手法が適甚できるその結果単独の決定リストを利甚するよりもさらに粟床を向䞊させるこずができる日本語圢態玠解析は日本語情報凊理においお必須の芁玠技術でありその重芁性は明らかである日本語圢態玠解析は単語分割ず分割された単語ぞの品詞付䞎ずいう぀のタスクをも぀正しい単語分割からは英語の品詞タガヌなどの技術を利甚しお高粟床に品詞付䞎ができるために日本語圢態玠解析の本質的に困難な郚分は単語分割である特に未知語の問題が深刻である未知語の問題ずは蟞曞に登録されおいない単語の出珟によりその単語ずその単語の前埌での単語分割が誀るずいう問題である未知語の問題に察凊する䞀぀の方法ずしお文字ベヌスの単語分割手法がある文字ベヌスの手法ずは蟞曞を䜿わずに各文字間に単語境界が存圚するかどうかを刀定するこずで単語分割を行う手法である埓来文字ベヌスの手法ずしおは文字ベヌスのHMM(HiddenMarkovModel)が提案されおいる文字ベヌスのHMMは状態ずしお文字間に単語境界が存圚する状態ずしない状態の぀を蚭定し状態間を遷移するずきに各文字が出力されるモデルである単語分割は遷移した状態列を掚定するこずで行える文字ベヌスのHMMでは状態aから状態bに移るずきに文字cを出力する確率を蚓緎デヌタから埗る本質的にこの確率の粟床が単語分割の粟床を巊右する通垞その確率を蚈算するためにtri-gramモデルを利甚するが垞識的に考えおも前2文字から次の文字を予枬するこずは難しく文字ベヌスのHMM単独ではそれほどの粟床は期埅できないこのため様々な工倫を付加する必芁がある\cite{yamamoto97,tsuji97,oda98}本論文では単語分割をHMMによりモデル化しお解くのではなく分類問題ずしお定匏化しお解く先ほども述べたように日本語単語分割は各文字間に単語境界が存圚するクラス\(+1\)か存圚しないクラス\(-1\)かを刀定する問題でありこれは分類問題に他ならない分類問題を解くために蚭定する属性ずしお蟞曞情報を䜿わないこずで文字ベヌスの単語分割手法ず同様未知語の問題を受けないたた分類問題ずしお芋なすこずでn-gramモデルでは利甚の困難であった様々な属性を刀定の材料ずしお利甚可胜になるさらに分類問題は機械孊習や統蚈孊で掻発に研究されおいる問題でありそれらの研究成果を盎接利甚するこずができる本論文では単語分割を分類問題ず芋なし分類問題に察する垰玍孊習手法の䞀぀である決定リスト\cite{Yarowsky1}を甚いおその問題を解くさらに近幎機械孊習の研究分野では匱孊習噚を組み合わせお匷孊習噚を぀くるブヌスティングの研究が盛んであるここではその代衚的な手法であるアダブヌスト\cite{adaboost}を本問題に察しお適甚する実隓ではタグ぀きのコヌパスである京倧コヌパス玄䞇文を蚓緎デヌタずしお決定リストを䜜成したその決定リストを利甚した単語分割は同じデヌタから孊習させた文字tri-gramモデルに基づく単語分割法文字ベヌスのHMMの䞀皮よりも高い粟床を瀺したさらにアダブヌストを利甚するこずで単独の決定リストよりも高い粟床を埗るこずができたたた本手法の未知語の怜出率が高いこずも確認した
V03N01-02
耇合名詞は名詞を結合するこずによっお数限りなく生成できるので党おを蟞曞に登録するこずは䞍可胜であるしたがっお蟞曞に登録されおいる名詞の組み合わせずしお耇合名詞を解析する手法が必芁であるそのためには耇合名詞をそれを構成しおいる名詞に分割し(耇合名詞の圢態玠解析)名詞間の係り受け構造を同定しなくおはならない䟋ずしお「歩行者通路」ずいう耇合名詞をずりあげる「歩行者通路」の分割可胜性ずしお少なくずも「歩行/者/通路」「歩/行者/通路」の2通りが考えられるさらに前者の分割の結果に察しお[[歩行,者],通路]ず[歩行,[者,通路]]の2通りの係り受け構造が埌者に぀いおは[[æ­©,行者],通路]ず[æ­©,[行者,通路]]の2通りの係り受け構造が考えられるこのなかから正しい係り受け構造[[歩行,者],通路]を遞択しなくおはならない日本語のように語ず語の間に区切り蚘号のない蚀語ではたず耇合名詞の分割が困難であるたた耇合名詞は名詞の䞊びによっお構成されおいるので品詞などの統語的な手係りが少なく係り受け構造の解析も困難であるしたがっお䜕らかの意味的な情報を甚いるこずが必芁であるそのために方法ずしお名詞をいく぀かの意味的なクラスに分けそれらのクラスの間の係り受け関係に関する情報を甚いお耇合名詞の構造を解析するこずが考えられるたずえば宮厎らは語が衚す抂念に関する知識抂念間の係り受けに関する芏則を人手で蚘述しこれらを甚いお耇合名詞の係り受け構造を解析する方法を提案しおいる~\cite{miyazaki:84:a,miyazaki:93:a}AI関係の新聞蚘事のリヌド文に珟れる耇合名詞で未定矩語を含たない語167語の解析に適甚し粟床94.6\%で解析できおいる\footnote{この結果はNTT通信研究所が独自に䜜成した蟞曞や知識ベヌスを甚いお埗た結果であるので䞀般に手に入る蟞曞や知識ベヌスを甚いお埗た結果ず簡単に比范できない}\cite{miyazaki:93:a}この方法では係り受けが成立する名詞意味属性の組を衚に蚘述しその衚を甚いお係り受けを解析しおいるこの衚からは係り受けが可胜か䞍可胜かを知るこずはできるが耇数の係り受けの可胜性がある堎合にどちらが尀もらしいかずいったこずを知るこずはできない察象領域を拡倧したり語圙を増やした堎合このような成立/䞍成立のような2倀の情報で正しく係り受け解析が行なえるか怜蚎の䜙地がある\footnote{珟圚のバヌゞョンでは構造的曖昧性のある耇合名詞に察しお候補それぞれに評䟡倀を぀ける方向で拡匵がなされおいる}たた高い粟床を埗るためには係り受け芏則や名詞意味属性の䜓系を領域にあわせお調敎するこずが䞍可欠であるこのように人手で知識を蚘述する堎合には以䞋の問題がある\begin{itemize}\item新しい蚀語珟象に察応するための芏則や知識の拡匵や保守が容易でない\item領域ごずに知識を甚意するのはコストが高い\end{itemize}これらの問題を解決するためには耇数の候補に䜕らかの優先床を぀ける方法ず自動的に知識を獲埗する方法の2぀が必芁であるそのような方法を研究しおいるものに藀厎らの研究がある~\cite{nishino:88:a,takeda:87:a}藀厎らは耇合名詞の分割にHMMモデルを甚い係り受け構造を解析するために統蚈的クラスタリングによっお埗た語のクラスず確率付き文脈自由文法を甚いおいる平均語長4.2文字の挢字耇合語を粟床73\%で解析しおいる以䞋の問題点がある\begin{itemize}\item耇合名詞の分割を統蚈的な方法(HMM)のみで行なっおいるため存圚しない語を含む分割結果が埗られるこずがある\item統蚈的に埗た語のクラスが語の盎芳的な意味的クラスを反映しないこずがあるので構造解析の結果を甚いお意味解析を行なう堎合に障害になる\item耇合語は1文字語ず2文字語から構成されるず仮定しおいる\end{itemize}藀厎らの方法は耇合名詞の統蚈的な性質のみを甚いおいる点が問題である語の意味クラスに぀いおはすでに蚀語孊者が䜜成した意味分類蟞曞(たずえば分類語圙衚~\cite{hayashi:66:a})があるこのような知識も積極的に利甚すべきである本論文では既存の意味分類蟞曞ずコヌパスから自動的に抜出した名詞間の意味的共起情報を甚いお耇合名詞の係り受け構造を解析する方法を提案するChurchらは倧量の語ず語の共起デヌタから盞互情報量を蚈算するこずで意味的な぀ながりの皋床を評䟡できるこずを瀺しおいる~\cite{church:91:a}この堎合の問題は正しい共起デヌタを倧量に獲埗するこずが困難なこずである統語的意味的曖昧性が解消されおいない共起デヌタでは正しい統蚈情報は獲埗できない自動的に倧量の正しい共起デヌタを獲埗する方法を考えなくおはならない本論文では倧量の共起情報をコヌパスから高い粟床で自動的に獲埗するために4文字挢字語を利甚するたず4文字挢字語16䞇語から意味クラスの共起デヌタを抜出した抜出した共起デヌタから統蚈的に名詞間の意味的関係の匷さを蚈算するそのための尺床ずしお盞互情報量を基にした評䟡尺床を提案するこの尺床ず耇合名詞の構造に関するヒュヌリスティクス機械可読蟞曞から埗られる蚀語知識を甚いお耇合名詞を解析する評䟡のために新聞や甚語集から抜出した挢字耇合名詞を解析し平均語長5.5文字の挢字耇合名詞を玄78\%の粟床で解析できた実際の文章では挢字耇合名詞の平均語長は玄4.2文字であるこずを考慮するず我々の方法による係り受け構造の解析粟床は玄93\%ず掚定される本論文の構成は以䞋の通りである\ref{sec:acq}章で共起デヌタの獲埗方法に぀いお\ref{sec:anl}章で耇合名詞の解析方法に぀いお述べる\ref{sec:rsl}章で提案した方法を甚いお耇合名詞を解析した実隓ず結果に぀いお述べる\ref{sec:imp}章では\ref{sec:rsl}章での結果に基づきヒュヌリスティクス導入による解析方法の改良に぀いお述べ\ref{sec:rsl2}章で改良した方法による解析結果に぀いお述べる
V26N04-03
ニュヌラル機械翻蚳は埓来手法の句に基づく統蚈的機械翻蚳に比べお文法的に流暢な翻蚳を出力できるしかし蚳抜けや過剰翻蚳などの問題が指摘されおおり翻蚳粟床に改善の䜙地がある\cite{koehn-knowles:2017:NMT}.このような問題に察しお句に基づく統蚈的機械翻蚳では察蚳蟞曞を甚いおデコヌダ制玄\cite{koehn-EtAl:2007:PosterDemo}を実装するこずにより翻蚳粟床を改善しおいたがニュヌラル機械翻蚳では察蚳蟞曞を有効掻甚するアプロヌチが明らかではないニュヌラル機械翻蚳においお察蚳蟞曞を䜿甚しお翻蚳粟床を向䞊させる先行研究ずしおモデル蚓緎時に察蚳蟞曞を甚いお単語翻蚳確率にバむアスをかける手法\cite{arthur-neubig-nakamura:2016:EMNLP2016}があげられるこの手法ではモデルの蚓緎が察蚳蟞曞に䟝存しおいるため蟞曞の曎新や倉曎は容易ではない本皿ではニュヌラル機械翻蚳システムの翻蚳粟床の向䞊を目的ずしお単語報酬モデルにより察蚳蟞曞をニュヌラル機械翻蚳に適甚する手法を提案する\footnote{本皿はIWSLT$2018$で発衚した論文\cite{takebayashi}に比范実隓ず分析を远加したものである}単語報酬モデルは正しい翻蚳文に出珟するず期埅される単語集合を蟞曞匕きにより入力文から予枬する``目的単語予枬''ず埗られた単語集合を甚いおそれらの出力確率を調敎する``単語報酬付加''から構成される提案手法は蚓緎枈みの翻蚳モデルのデコヌダにおいお予枬された単語の翻蚳確率に䞀定の増分を加えるのみであるため既存の翻蚳モデルを再蚓緎する必芁がないこのため本手法は既存の蚓緎枈みニュヌラル機械翻蚳システムのデコヌダに実装するこずで機胜したた蟞曞の曎新や倉曎も容易に行える利点がある日英ず英日方向の翻蚳実隓を行った結果察蚳蟞曞を甚いた単語報酬モデルは翻蚳粟床を有意に改善できるこずを瀺したたたテスト時のデコヌディングの際に既存手法\cite{arthur-neubig-nakamura:2016:EMNLP2016}ず組み合わせるずそれぞれを単䞀で甚いたずきよりも翻蚳粟床が向䞊するこずを実隓的に瀺した本皿の構成は以䞋の通りであるたず$2$章で提案手法が前提ずする泚意機構付きの゚ンコヌダ・デコヌダモデルに぀いお説明したのち$3$章で提案手法である単語報酬モデルに぀いお述べる$4$章では実隓蚭定を述べ$5$章では察蚳蟞曞の性質が提案手法に䞎える圱響を怜蚌するためシミュレヌションによる蟞曞を甚いた実隓を行う$6$章では実際に利甚可胜な察蚳蟞曞を甚いお提案手法の性胜を瀺し$7$章では既存手法ずの比范を行う$8$章では関連研究に぀いお議論し$9$章で本皿のたずめずする
V07N04-02
韓囜語蚀語凊理に぀いお述べる朝鮮半島は日本にずっお歎史的経枈的瀟䌚的に関係の深い呚蟺地域でありその意味においお韓囜語は非垞に重芁な倖囜語の䞀぀であるたた蚀語的に韓囜語は日本語に類䌌する特城を最も倚く持぀蚀語぀たり日本語に最も近い蚀語ず考えられおいるすなわち日本語蚀語凊理にずっお最も参考にすべき倖囜語が韓囜語であるこのような背景にも関わらず日本における韓囜語凊理特に日韓翻蚳や韓日翻蚳に関する研究は十分に議論されおいるずは蚀えない韓囜語は日本語に最も類䌌した蚀語であるが故に機械翻蚳も容易であり研究の必芁性は䜎く芋られがちであるしかし日韓翻蚳に関しお文献\cite{日韓評䟡}が指摘するように垂販システムの翻蚳品質は䟝然䜎いたた我々の芋る限り韓日翻蚳に関しおも状況は同じであるこれは同論文の結論でも述べおいるように正確な分析に基づく翻蚳になっおいないからであるず考えるそこで本研究では韓囜語を察象に機械翻蚳をはじめほずんどの蚀語凊理の基本単䜍である圢態玠に察しお怜蚎を行なった日韓翻蚳あるいは韓日翻蚳の際に圢態玠をどのように捉えおどのように凊理すればいいのだろうか特に韓囜語圢態玠をどう機械凊理すべきか䞀般に蚀われおいる韓囜語の品詞䜓系が本圓に蚈算機凊理に適圓なのかずいう議論あるいは埌述する音韻瞮玄珟象をどう捉えるかずいう問題をここでは研究の察象にするこのような問題意識に基づく研究は埓来ほずんど芋るこずができない{}\footnote{これは韓囜語に限定したこずではない蚈算機甚蚀語䜓系の議論は日本語\cite{枕文法}\cite{宮厎文法}やスペむン語\cite{スペむン語品詞䜓系}に察する文献など若干が芋受けられるのみである}以䞊のような動機のもず日本における韓囜語凊理ぞの理解ず議論の掻性化を願い本論文では韓囜語の蚀語凊理をどう行なうべきかの䞀぀の実䟋を瀺すこずによっお提案を行なう本論文で行なう提案は倧きく以䞋の4項目に分類される\begin{itemize}\item圢態玠䜓系(\ref{節:圢態玠䜓系}節)\item品詞䜓系(\ref{節:品詞䜓系}節)\item圢態玠解析(\ref{節:圢態玠解析}節)\item生成凊理(\ref{節:生成凊理}節)\end{itemize}日本語に぀いお考えた堎合これら圢態玠に関連する4項目は別個に怜蚎され議論されおいる堎合が倚いしかし本論文では韓囜語に関しお䞀括しお議論を進めるこれは圢態玠や品詞䜓系ず圢態玠解析生成凊理は盞互に深く関係しおいる䜓系ず凊理であり盞互を関連づけながら議論を進めた方が埗策ず考えたからであるどのような品詞䜓系を取るか圢態玠にどのような情報をどのように持たせるかによっお最適な圢態玠解析手法は異なるこずが予想され䟋えば同䞀の統蚈的手法であっおも品詞数によっお最適な統蚈の取り方は異なっおくるはずであるたた逆に圢態玠解析結果を分析するこずによっお蚀語䜓系は再怜蚎すべきであり䟋えば正しく解析できるこずが党く期埅できない蚀語䜓系は機械凊理䞊意味がないので䜓系を芋盎さなければならない本論文で提瀺する韓囜語䜓系の特城は機械凊理のしやすさを考慮しお蚭蚈した䜓系であるずいう点にあるすなわち圢態玠解析における誀りを分析するこずで仕様を再怜蚎しできるだけ誀りの少ない䜓系ずなるよう努めたたた機械翻蚳での必芁性を考慮しお機械翻蚳で必芁性の䜎い品詞分類は統合し重芁な分類は必芁に応じお现分化を行なったたた韓囜語の䞀぀の特城である分かち曞きや音韻瞮玄に察しおどのように機械的な凊理を行なうかに぀いおも提案を行なった圢態玠解析では統蚈的手法を基本ずしながら韓囜語固有の問題に察しおは独自の察応を斜すこずで良奜な解析粟床が埗られた韓囜語生成凊理では特に分かち曞き凊理に぀いお提案した品詞䜓系を利甚した芏則を䜜成した我々は倚蚀語話し蚀葉翻蚳の䞀環ずしお日韓翻蚳䞊びに韓日翻蚳の研究を行なっおいる翻蚳手法ずしおは倉換䞻導翻蚳(Transfer-DrivenMachineTranslation,TDMT)\cite{叀瀬99}を甚い日韓/韓日のみならず日英/英日/日独/日䞭を党く同䞀の翻蚳郚で凊理を行なっおいる各蚀語固有の圢態玠解析生成凊理に぀いおは蚀語ごずに䜜成する本論文で述べる圢態玠䜓系品詞䜓系圢態玠解析生成凊理はいずれもTDMTの日韓翻蚳郚韓日翻蚳郚に実装されおいる本論文では韓囜語固有の問題に぀いお議論するため共通の゚ンゞンである翻蚳郚に぀いおは述べない埓っおTDMTによる翻蚳凊理機構に関しおは{}\cite{叀瀬99}を特にTDMTの日韓翻蚳郚に぀いおは{}\cite{IPSJ:TDMT日韓}をそれぞれ参照されたい本論文では論文の読者が日本語話者であるこずを意識しお議論を進めるすなわち日本語ず韓囜語の䞡蚀語を比范察比しお述べたり韓囜語の珟象を日本語に写像しお説明したりするこずを詊みる日本語ず察照させるこずで韓囜語の特城を浮圫りにするこずができるず考えたたたこれによっお韓囜語凊理の研究もしくは韓囜語そのものに理解を深めるこずができればず願っおいる前述したように日本語は韓囜語ず類䌌する特城を倚く持぀蚀語であるから本論文で述べる䜓系や凊理は韓囜語凊理のみならず日本語凊理に関しおも郚分的に有甚であるず期埅しおいるなお本論文の凊理察象蚀語であり䞻に朝鮮半島においお䜿甚されるこの蚀語の名称はハングル朝鮮語コリア語などず衚珟される堎合もあるが本論文ではこれを「韓囜語」で統䞀する
V21N03-02
蚈算機技術の進歩に䌎い倧芏暡蚀語デヌタの蓄積ず凊理が容易になり音声蚀語コヌパスの構築ず掻甚が盛んになされおいる海倖ではアメリカのLinguisticDataConsortium(LDC)ずペヌロッパのEuropeanLanguageResourcesAssociation(ELRA)が蚀語デヌタの集積ず配垃を行う機関ずしお挙げられるこれらの機関では様々な研究分野からの利甚者に所望のコヌパスを探しやすくさせるために怜玢サヌビスが提䟛されおいる日本囜内においおも囜立情報孊研究所音声資源コン゜ヌシアム(NII-SRC)や蚀語資源協䌚(GSK)などの音声蚀語コヌパスの敎備・配垃を行う機関が組織されコヌパスの属性情報に基づいた可芖化怜玢サヌビスが開発・提䟛されおいる(Yamakawa,Kikuchi,Matsui,andItahashi2009,菊池沈山川板橋束井2009)コヌパスの属性怜玢ず可芖化怜玢を同時に提䟛するこずでコヌパスに関する知識の倚少に関わらず所望のコヌパスを怜玢可胜にできるこずも瀺されおいる(ShenandKikuchi2011)怜玢に甚いられるコヌパスの属性情報ずしお収録目的や話者数などがあるがspeakingstyleも有効な情報ず考えられる郡はspeakingstyleず類䌌の抂念である「発話スタむル」が個別蚀語の蚘述ずずもに蚀語研究ずしお重芁な課題であるず指摘しおいる(郡2006)Jordenらによればどの蚀語にもスタむルの倚様性があるが日本語にはスタむルの倉化がずりわけ倚い(JordenandNoda1987)しかしながら珟状では前述の機関では察話や独話などの皮別情報が䞀郚で提䟛されおいるに過ぎないたた同䞀のコヌパスにおいおも話者や収録条件によっお異なるspeakingstyleが珟れおいる可胜性もあるそこで本研究ではspeakingstyleに関心を持぀利甚者に所望の音声蚀語コヌパスを探しやすくさせるため音声蚀語コヌパスにおける郚分的単䜍ごずのspeakingstyleの自動掚定を可胜にしコヌパスの属性情報ずしおより詳现なspeakingstyleの集積を提䟛するこずを目指すSpeakingstyleの自動掚定を実珟するためにはたずspeakingstyleの定矩を明確にする必芁があるJoosは発話のカゞュアルさでspeakingstyleを分類し(Joos1968)Labovはspeakingstyleが話者の発話に払う泚意の床合いずずもに倉わるず瀺唆した(Labov1972)Biberは蚀語的特城量を甚いお因子分析を行い6因子にたずめた䞊でその6因子を甚いお異なるレゞスタのテキストの特城を評䟡した(Biber1988)Delgadoらはアナりンサヌの新聞報道や教垫の教宀内での発話など特定の職業による発話を``professionalspeech''ずしお提案し(DelgadoandFreitas1991)Cidらは発話内容が曞かれたスクリプトの有無をspeakingstyleのひず぀の指暙にした(CidandCorugedo1991)Abeらは様々な韻埋パラメヌタずフォルマント呚波数を制埡するこずにより小説広告文ず癟科事兞の段萜の3皮類のspeakingstyleを合成した(AbeandMizuno1994)Eskenaziは様々なspeakingstyle研究の考察からメタ的にspeakingstyleの党䜓像を網矅した3尺床を提案した(Eskenazi1993)Eskenaziは人間のコミュニケヌションはあるチャンネルを通じおメッセヌゞが話し手から聞き手ぞ䌝達されるこずでありspeakingstyleを定矩する際このメッセヌゞの䌝達過皋を考慮するこずが必芁であるず䞻匵したその䞊で「明瞭さ」(Intelligibility-oriented,以降Iずする)「芪しさ」(Familiarity,以降Fずする)「瀟䌚階局」(soCialstrata,以降Cずする)の3尺床でspeakingstyleを定矩した「明瞭さ」は話し手の発話内容の明瞭さの床合いでありメッセヌゞの読み取りやすさ・䌝達内容の理解しやすさや読み取りの困難さ・䌝達内容の理解の困難さを瀺す又これは発話者が意図的に発話の明瞭さをコントロヌルしおいる堎合も含んでいる「芪しさ」は話し手ず聞き手ずの芪しさにより倉化する衚珟様匏の床合いであり家族同士の芪しい䌚話やお互いの蚀語や文化を党く知らない倖囜人同士の芪しくない䌚話などに珟れるspeakingstyleを瀺す「瀟䌚階局」は発話者の発話内容の教逊の床合いであり口語的な砕けた䞋流的な衚珟瀟䌚階局が䜎いや掗緎された䞊流的な衚珟瀟䌚階局が高いを瀺しおいる話し手ず聞き手の背景や䌚話の文脈によっお倉化する堎合もあるここで本研究が目指すコヌパス怜玢サヌビスにずっお有甚なspeakingstyle尺床の条件を敎理しEskenaziの尺床を採甚する理由を述べるたず䞀぀目の条件ずしお幅広い範囲のデヌタを扱える必芁がある音声蚀語コヌパスは朗読雑談講挔などの様々な圢態の談話を含みそれらは話者ごず話題ごずなどの様々な単䜍の郚分的単䜍により構成される限られた皮類の圢態のデヌタからボトムアップに構築された尺床では䞀郚のspeakingstyleがカバヌできおいない恐れがあるEskenaziの尺床は様々なspeakingstyle研究の考察からメタ的に構築されたものであり幅広い範囲のデヌタを扱える点で本研究の目的に適しおいるデヌタに基づいおボトムアップに構築された他の尺床䟋えば(Biber1988)などの方が信頌性の点では高いず蚀えるが珟段階では網矅性を重芖する次に二぀目の条件ずしお䞊述した目的からコヌパスの郚分的単䜍ごずに付䞎できる必芁がある新聞蚘事議事録講挔などのゞャンルごずにspeakingstyleのカテゎリを蚭定する方法では䞀぀の談話内でのspeakingstyleの異なり・倉動を積極的に衚珟するこずが困難である䞀方Eskenaziの尺床は必ずしも倧きな単䜍に察象を限定しおおらず様々な単䜍を察象にした倚くの先行研究をカバヌするように構築されおいるためこの条件を満たす最埌に䞉぀目の条件ずしお日本語にも有効であるこずが求められる(郡2006)や(JordenandNoda1987)からspeakingstyleの皮類は蚀語ごずに異なるず蚀え特定の蚀語の資料に基づいおボトムアップに構築された尺床では他の蚀語にそのたた適甚できない恐れがあるEskenaziの尺床はコミュニケヌションモデルに基づいお特定の蚀語に䟝存するこずなく構築されたものであるため本研究で察象ずする日本語にも他の蚀語ず同様に適甚しお良いものず考えるしたがっお本研究ではEskenaziの3尺床を甚いお音声蚀語コヌパスの郚分的単䜍ごずのspeakingstyle自動掚定を行い掚定結果の集積をコヌパスの属性情報ずしお提䟛するこずを目指すこれによっお掚定された3尺床の倀を甚いお䟋えばコヌパス内の郚分的単䜍のspeakingstyle掚定結果を散垃図で可芖化したり所定の明瞭さ芪しさ瀟䌚階局のデヌタを倚く含むコヌパスを怜玢するなどの応甚を可胜にする以降2章ではspeakingstyle自動掚定の提案手法に぀いお述べるSpeakingstyleの掚定に甚いる孊習デヌタを収集するための評定実隓に぀いおは3章で説明する4章では評定実隓結果の分析speakingstyleの自動掚定をするための回垰モデルの構築および考察を述べる最埌の5章ではたずめおよび今埌の方向性ず可胜性の怜蚎を行う
V05N02-04
日本語には単語間に明瀺的な区切りがないので入力文を単語に分割し品詞を付加する圢態玠解析は日本語凊理における基本的な凊理であるこのような芖点から今日たでに倚くの圢態玠解析噚が人間の蚀語盎芳に基づき䜜成されおいる䞀方英語の品詞タグ付けではいく぀かのコヌパスに基づく方法が提案され非垞に高い粟床を報告しおいる\cite{Grammatical.Category.Disambiguation.by.Statistical.Optimization,A.Stochastic.Parts.Program.and.Noun.Phrase.Parser.for.Unrestricted.Text,A.Simple.Rule-Based.Part.of.Speech.Tagger,A.Practical.Part-of-Speech.Tagger,Automatic.Stochastic.Tagging.of.Natural.Language.Texts,Equations.for.Part-of-Speech.Tagging,Parsing.the.LOB.corpus,Coping.with.Ambiguity.and.Unknown.Words.through.Probabilistic.Models,Tagging.English.Text.with.a.Probabilistic.Model,Some.Advances.in.Transformation-Based.Part.of.Speech.Tagging,Automatic.Stochastic.Tagging.of.Natural.Language.Texts,Transformation-Based.Error-Driven.Learning.and.Natural.Language.Processing:.A.Case.Study.in.Part-of-Speech.Tagging,Automatic.Ambiguity.Resolution.in.Natural.Language.Processing}今日倚くの研究者が英語の品詞タグ付けに関しおはコヌパスに基づく手法が埓来のヒュヌリスティックルヌルに基づく手法より優れおいるず考えるに至っおいる日本語の圢態玠解析に察しおはコヌパスに基づく手法が埓来のルヌルに基づく手法より優れおいるず考えるには至っおいないようであるこれはコヌパスに基づく圢態玠解析の研究にはある皋床の芏暡の圢態玠解析枈みのコヌパスが必芁であり日本語においおはこのようなコヌパスが最近になっおようやく簡単に入手可胜になったこずを考えるず極めお自然である実際コヌパスに基づく圢態玠解析に関しおは珟圚たでのずころ少数の報告がなされおいるのみである\cite{確率的圢態玠解析,A.Stochastic.Japanese.Morphological.Analyzer.Using.a.Forward-DP.Backward-A*.N-Best.Search.Algorithm,EDRコヌパスを甚いた確率的日本語圢態玠解析,HMMによる日本語圢態玠解析システムのパラメヌタ孊習}これらの研究で甚いられおいるモデルはすべおマルコフモデル($n$-gramモデル)であり状態に察応する単䜍ずいう芳点から以䞋のように分けられる\begin{itemize}\item単語(列)が状態に察応する\cite{確率的圢態玠解析}\item品詞(列)が状態に察応する\cite{A.Stochastic.Japanese.Morphological.Analyzer.Using.a.Forward-DP.Backward-A*.N-Best.Search.Algorithm,EDRコヌパスを甚いた確率的日本語圢態玠解析,HMMによる日本語圢態玠解析システムのパラメヌタ孊習}\end{itemize}確率的蚀語モデルずいう芳点からは単語を単䜍ずするこずは過床の特殊化であり品詞を単䜍ずするこずは過床の䞀般化であるこれらは未知コヌパスの予枬力を䜎䞋させ圢態玠解析の粟床を䞋げる原因になっおいるず考えられる我々はこの問題に察凊するために予枬力を最倧にするずいう芳点よっお算出したクラスず呌ばれる単語のグルヌプを䞀぀の状態に察応させ基瀎ずなる確率蚀語モデルを改良し結果ずしお圢態玠解析の粟床を向䞊する方法を提案する確率蚀語モデルずしおのクラス$n$-gramモデルは最適なクラス分類を求める方法(以䞋クラスタリングず呌ぶ)ずずもにすでに提案されおいる\cite{Class-Based.n-gram.Models.of.Natural.Language,On.Structuring.Probabilistic.Dependences.in.Stochastic.Language.Modeling,Improved.Clustering.Techniques.for.Class-Based.Statistical.Language.Modelling}しかしこれらの文献で報告されおいる実隓ではクラスタリング結果を甚いたクラス$n$-gramモデルの予枬力は必ずしも向䞊しおいないこれらに察しお文献(提出䞭)では削陀補間\cite{Interpolated.estimation.of.Markov.source.parameters.from.sparse.data}を応甚したクラスタリング芏準ずそれを甚いたクラスタリングアルゎリズムを提案しクラス$n$-gramモデルの予枬力が有意に向䞊したこずを報告しおいる本論文ではこの方法を応甚するこずで埗られるクラス$n$-gramモデルを基瀎にした確率的圢態玠解析噚による解析粟床の向䞊に぀いお報告するたた未知語モデルに確率モデルの条件を逞脱するこずなく倖郚蟞曞を远加する方法を提案しこの結果ずしお埗られる未知語モデルを備えた確率的圢態玠解析噚による解析粟床の向䞊぀いおも報告するさらに䞊述の改良の䞡方を斜した確率的圢態玠解析噚ず品詞䜓系ず品詞間の接続衚を文法の専門家が䜜成した圢態玠解析噚ずの解析粟床の比范を行なった結果に぀いお述べる
V09N05-02
機械翻蚳では統蚈ベヌスの翻蚳システムのようにコヌパスを盎接䜿甚するものを陀き倉換芏則などの翻蚳知識は䟝然ずしお人手による䜜成を必芁ずしおいるこれを自動化するこずは翻蚳知識䜜成コストの削枛や倚様な分野ぞの適応時の䜜業効率化などに有効である本皿では機械翻蚳特に察話翻蚳甚の知識自動獲埗を目的ずした察蚳文間の階局的句アラむメントを提案するここで蚀う句アラむメントずは2蚀語の察蚳文が存圚するずきその1蚀語の連続領域がもう1蚀語のどの連続領域に察応するか自動的に求めるこずである連続領域は単語にずどたらず名詞句動詞句などの句関係節などの範囲に及ぶためたずめお句アラむメントず呌んでいるここでは察象蚀語ずしお英語ず日本語に぀いお考えるたずえば\begin{itemize}\parskip=0mm\itemindent=20pt\item[E:]{\emIhavejustarrivedinNewYork.}\item[J:]{ニュヌペヌクに着いたばかりです}\end{itemize}\noindentずいう察蚳文があった堎合ここから\begin{itemize}\itemindent=20pt\parskip=0mm\item{\eminNewYork}$\leftrightarrow${ニュヌペヌクに}\item{\emarrivedinNewYork}$\leftrightarrow${ニュヌペヌクに着い}\item{\emhavejustarrivedinNewYork}$\leftrightarrow${ニュヌペヌクに着いたばかりです}\end{itemize}\noindentなどの察応郚分を階局的に抜出するこずを目的ずするこれを本皿では同等句ず呌ぶ同等句は2蚀語間の察応する衚珟を衚しおいるため甚䟋ベヌスの翻蚳システムの甚䟋ずするこずができるたた同等句同士は階局的関係を持぀ためこれをパタヌン化するこずにより文をそのたた保持する堎合に比べ甚䟋を圧瞮するこずもできる埓来このような句アラむメント方法ずしお\shortciteA{Kaji:PhraseAlignment1992,Matsumoto:PhraseAlignment1993,Kitamura:PhraseAlignment1997j,Watanabe:PhraseAlignment2000,Meyers:PhraseAlignment1996}などが提案されおきたこれらに共通するこずは\begin{enumerate}\labelwidth=25pt\itemsep=0mm\item構文解析(句構造解析たたは䟝存構造解析)ず単語アラむメントを䜿甚する\item構文解析噚が最終的に出力した結果を元に句の察応を取る\item単語同士の察応は内容語を察象ずする\end{enumerate}\noindent点であるしかし構文解析噚が出力した結果のみを䜿甚するず句アラむメントの結果が構文解析噚の粟床に盎接圱響を受ける特に埓来提案されおきた方匏は構文解析が倱敗するような文に関しお察策が取られおいないすなわち本皿で念頭においおいる話し蚀葉のような厩れた文が倚く珟れるものを察象ずするには䞍適切であるず考えられる本皿では構文解析ず融合した階局的句アラむメント方法を提案する具䜓的には構文解析倱敗時においおも郚分解析結果を組み合わせるこずにより郚分的な句の察応を出力するよう拡匵するたた内容語のみでなく機胜語の察応を取るこずにより句アラむメント粟床そのものの向䞊を目指す以䞋第\ref{sec-phrase-alignment}章では句アラむメントの基本手法に぀いお述べ第\ref{sec-parsing-for-pa}章では構文解析ずの融合を行う第\ref{sec-word-alignment-for-pa}章では本提案方匏に適合した単語アラむメントの機胜に぀いお述べ第\ref{sec-eval-alignment}章で提案方匏ず他の方匏ずの比范などの評䟡を行うなお本皿は\shortcite{Imamura:PhraseAlignment2001-2}を基に加筆修正したものである
V04N02-01
日本語文の衚局的な解析には,\係り受け解析がしばしば甚いられる\係り受け解析ずは,\䞀぀の文の䞭で,\どの文節がどの文節に係る(広矩に修食する)かを定めるこずであるが,\実際に我々が甚いる文に぀いお調べお芋るず,\2文節間の距離ずそれらが係り受け関係にあるか吊かずいうこずの間に統蚈的な関係のあるこずが知られおいる\すなわち,\文䞭の文節はその盎埌の文節に係るこずがもっずも倚く,\文末の文節に係る堎合を陀いおは距離が離れるにしたがっお係る頻床が枛少する\cite{maruyama}係り受け距離に関するこのような統蚈的性質は「どの文節も係り埗る最も近い文節に係る」ずいうヒュヌリスティクス\cite{kurohashi}の根拠になっおいるず思われるしかし実際には「最も近い文節に係るこずが倚い」ずは蚀え,\「最も近い文節にしか係らない」ずいうわけではない\したがっお,\係り受け距離の統蚈的性質をもっず有効に利甚するこずにより,\係り受け解析の性胜を改善できる可胜性がある\cite{maruyama}本論文では,総ペナルティ最小化法\cite{matsu,ozeki}を甚いお,係り受け距離に関する統蚈的知識の,係り受け解析における有効性を調べた結果に぀いお報告する総ペナルティ最小化法においおは,2文節間の係り受けペナルティの総和を最小化する係り受け構造が解析結果ずしお埗られるここでは,係り受け距離に関する統蚈的知識を甚いない堎合ず,そのような知識を甚いお係り受けペナルティ関数を蚭定するいく぀かの方法に぀いお,解析結果を比范したたた,「係り埗る最も近い文節に係る」ずいうヒュヌリスティクスを甚いた決定論的解析法\cite{kurohashi}に぀いおも解析結果を求め,䞊の結果ずの比范を行った孊習デヌタずテストデヌタを分離したオヌプン実隓の結果や統蚈的知識を抜出するための孊習デヌタの量が解析結果に䞎える効果に぀いおも怜蚎した\cite{tyou}
V15N03-02
自然蚀語凊理研究は1文を凊理察象ずしお数倚くの研究が行われおきたが2文以䞊を凊理察象ずする談話凊理の研究は䟝然ずしお倚いずは蚀えないこれは問題が倧幅に難しくなるこずが䞀因であろう䟋えば構文解析の係り先同定などに芋られるように解が文の䞭にある堎合の遞択肢は比范的少数であるが照応・省略解析などのような問題ずなるず解候補や考慮すべき情報が倚倧ずなるため正解を埗るのは容易ではないこの結果倚くの報告が瀺すように抂ねどのような談話凊理の問題であっおも十分な粟床が埗られるこずは比范的少ないしかしこれによっお談話凊理の重芁性は䜕ら倉化するこずはなく我々は継続的に取り組んでいかなければならない本論文では談話凊理のうち文間の接続関係を同定する問題に取り組んだ文間の接続関係同定は文生成に関係する様々な応甚凊理䟋えば察話凊理耇数文曞芁玄質問応答などにおいお重芁ずなる䟋えば人間の質問に察話的に答えるシステムを考えた堎合察話をスムヌズに行うためにシステムは䌝えるべき情報を自然な発話になるように繋げなければならないその際に文間に適切な接続詞を補う必芁が出おくるたた文曞芁玄では文章䞭から重芁な文を遞んで列挙する重芁文抜出手法が䟝然ずしお倚く行われおいるが飛び飛びになっおいる文が遞ばれた際に接続詞を適切に修正削陀远加倉曎する必芁が出おくる本研究では以䞋のように問題蚭定したたず入力は接続詞を持぀文ずその前文の連続2文ずしおこの接続詞を䞎えない堎合にどの皋床同定できるかずいうタスクずしお問題蚭定したタスクの入力を連続2文ずするこずの劥圓性に぀いおは3節で議論する次に同定するのは実圚した接続詞そのものではなく接続関係ずした最終的な文生成を考えるず接続詞を遞ぶこずが最終的な目的ずなるが䟋えば「しかし」ず「けれども」のどちらかにするかを䜿い分けるこずが本研究の目的ではないたた倚くの堎合は接続関係が同じであればその接続関係にある接続詞のどれを遞んでも構わないず掚察されるこずからこのようなタスク蚭定ずした我々の蚭定した接続関係に぀いおは2節で議論するここで関連研究を抂芳する日本語接続詞を利甚した芁玄や文曞分類の研究あるいは接続詞そのものの分析の研究は倚数あるが本論文の察象ではないので省略する接続詞決定に関しお䟋えば高橋らが考察を行っおいるが(高橋他1987)この入力は「文章の意味構造」でありすなわち接続関係が䞎えられお接続詞を決める問題であるため本研究ずは比范できない䞀方飯田らは気象情報文を生成する過皋で「接続詞」\footnote{(飯田盞川2005)では「接続詞」を自動決定するずあるが「 し」ず「 が」しか出珟しないこずから「接続詞」ずは接続助詞を指すものず掚察される}を自動同定する凊理を行っおいる(飯田・盞川2005)が順接ず逆接のどちらになるかを遞択するタスクでありこれ以倖の関係を党く想定しおいないたた入力は時間倩気気枩颚力などの気象デヌタであり党く異なるタスクず考えおよい以䞊のように日本語で蚀語衚珟を入力ずしお接続詞もしくは接続関係を同定する研究は我々の知る限り存圚しないMarcuは倧芏暡なテキストデヌタによる孊習からNa\"{\i}veBayes分類噚を甚いおセグメント間の接続関係を同定する手法を提案しおいる(Marcuetal.2002)Marcuは接続関係をCONTRAST逆接CAUSE-EXPLANATION-EVIDENCE因果䞊列CONDITION条件ELABORATION环加の4皮類に限定しさらに同じテキストから取り出した関係を持たない2぀のセグメントず異なるテキストから取り出した関係を持たないセグメントを加えた6皮類の接続関係を甚いおそのうちの2぀の関係間での2倀分類を行っおいるそこでは2぀のセグメントからそれぞれ取り出した単語察を玠性ずし倧量のコヌパスから取り出した単語察の情報がシステムに良い圱響を䞎えおいるこずを瀺しおいるさらにコヌパスの量が同じなら単語察に甚いる品詞を限定した方が粟床が良くなるこずも述べおいる䞀方Hutchinsonは機械孊習により極性(polarity)真実性(veridicality)接続関係の皮類(type)の3぀の偎面から接続関係を分類し接続関係の分類構造の分析を行っおいる(Hutchinson2004b)SporlederはMarcuの研究を受けお単語の衚局圢だけでなく察象ずする文のドキュメント内での出珟䜍眮や文の長さ単語のbigram品詞テンス・アスペクトなどを玠性ずしお甚いお機械孊習噚BoosTexterによる同定を行っおいる(Sporlederetal.2005)ここでSporlederはMarcuずは異なる5皮類の接続関係を察象ずしおいる本論文では倧量のWeb文曞を甚いお䞎えられた2文に最も近い甚䟋を探すこずで2文間の接続関係を掚定する手法を提案するすなわち倧量のWebテキストを甚䟋ずしお利甚するこずで接続関係を掚定するための芏則を䜜るこずなく接続関係を同定するこれは甚䟋利甚型(example-based)の手法ず呌ばれ䞻に機械翻蚳の分野で手法の有効性が確認されおいる本研究ではこれを談話凊理の問題に適甚し手法の有効性を怜蚌する
V02N04-02
\label{intro}日本語マニュアル文では次のような文をしばしば芋かける\enumsentence{\label{10}長期間留守をするずきは必ず電源を切っおおきたす}この文では䞻節の䞻語が省略されおいるがその指瀺察象はこの機械の利甚者であるず読めるこの読みにはアスペクト蟞テオク(実際は「おおきたす」)が関䞎しおいるなぜなら䞻節のアスペクト蟞をテオクからテむルに倉えおみるず\enumsentence{\label{20}長期間留守をするずきは必ず電源を切っおいたす}マニュアルの文ずしおは既に少し違和感があるが少なくずも䞻節の省略された䞻語は利甚者ずは解釈しにくくなっおいるからであるもう少し別の䟋ずしお\enumsentence{\label{30}それでもうたく動かないずきは別のドラむブから立ち䞊げおみたす}では䞻節の省略されおいる䞻語はその機械の利甚者であるず読めるこのように解釈できるのは䞻節のアスペクト蟞テミルが圱響しおいる仮に「みたす」を「いたす」や「ありたす」にするずマニュアルの文ずしおはおかしな文になっおしたうこれらの䟋文で瀺したようにたず第䞀にマニュアル文においおも䞻語は頻繁に省略されおいるこず第二に省略された䞻語の指瀺察象が利甚者なのかメヌカヌなのか察象の機械やシステムなのかはテむルテアルなどのアスペクト蟞の意味のうち時間的アスペクトではないモダリティの意味に䟝存する床合が高いこずが分かる埌の節で述べるこずを少し先取りしおいうずa利甚者メヌカヌ機械などの動䜜が通垞意志的になされるかどうかずb文に蚘述されおいる動䜜が意志性を持぀かどうかのマッチングによっお省略されおいる䞻語が誰であるかが制玄されおいるずいうのが本論文の䞻な䞻匵であるこのようなモダリティの意味ずしお意志性の他に準備性詊行性などが考えられるそしお意志性などずアスペクト蟞の間に密接な関係があるこずが䞻語ずアスペクト蟞の間の䟝存性ずしお立ち珟れおくるずいう筋立おになるなお受身文たで考えるずこのような考え方はむしろ動䜜などの䞻䜓に察しお適甚されるものであるそこで以䞋では考察の察象を䞻語ではなく\cite{仁田:日本語の栌を求めお}のいう「䞻(ぬし)」ずするすなわち仁田の分類ではより広く(a)察象に倉化を䞎える䞻䜓(b)知芚認知思考などの䞻䜓(c)事象発生の起因的な匕き起こし手(d)発生物珟象(e)属性性質の持ち䞻を含むしたがっお堎合によっおはカラやデでマヌクされるこずもありうる若干耇雑になったが簡単に蚀えば胜動文の堎合は䞻語であり受身文の堎合は察応する胜動文の䞻語になるものず考えられる以䞋ではこれを{\dgäž»}ず呌ぶこずにするそしお省略されおいる堎合に{\dgäž»}になれる可胜性のあるものを考える堎合には、この考え方を基準ずしたマニュアル文の機械翻蚳などの凊理においおは省略された{\dgäž»}の指瀺察象の同定は重芁な䜜業であるしたがっおそのためには本論文で展開するような分析が重芁になる具䜓的には本論文ではマニュアル文においお省略された{\dgäž»}の指瀺察象ずアスペクト蟞の関係を分析するこずによっお䞡者の間にある語甚論的な制玄を明らかにするさおこのような制玄は省略された{\dgäž»}などの掚定に圹立ちマニュアル文からの知識抜出や機械翻蚳の基瀎になる知芋を䞎えるものであるさらに実際にマニュアル文から䟋文を集め提案する制玄を怜蚌するなお本論文で察象ずしおいるマニュアル文は機械やシステムの操䜜手順を蚘述する文で特にif-then型のルヌルや利甚者がすべきないしはしおはいけない動䜜や利甚者にできる動䜜などを衚珟するような文であるしたがっお「ひずこずで蚀っおしたえば」のような蚘述法に぀いおの蚘述はここでは扱わない.
V17N04-04
\label{section:introduction}近幎FrameNet~\shortcite{Baker:98}やPropBank~\shortcite{Palmer:05}などの意味圹割付䞎コヌパスの登堎ず共に意味圹割付䞎に関する統蚈的なアプロヌチが数倚く研究されおきた~\shortcite{marquez2008srl}意味圹割付䞎問題は述語—項構造解析の䞀皮であり文䞭の述語ずそれらの項ずなる句を特定しそれぞれの項のための適切な意味タグ意味圹割を付䞎する問題である述語ず項の間の意味的関係を解析する技術は質問応答機械翻蚳情報抜出などの様々な自然蚀語凊理の応甚分野で重芁な課題ずなっおおり近幎の意味圹割付䞎システムの発展は倚くの研究者から泚目を受けおいる~\shortcite{narayanan-harabagiu:2004:COLING,shen-lapata:2007:EMNLP-CoNLL2007,moschitti2007esa,Surdeanu2003}\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{17-4ia5f1.eps}\end{center}\caption{PropBankずFrameNetにおける動詞{\itsell}{\itbuy}に察するフレヌム定矩の比范}\label{framenet-propbank}\end{figure}これらのコヌパスは文䞭の単語䞻に動詞が{\bfフレヌム}ず呌ばれる特定の項構造を持぀ずいう考えに基づく図~\ref{framenet-propbank}に䟋ずしおFrameNetずPropBankにおける{\itsell}ず{\itbuy}の二぀の動詞に関するフレヌム定矩を瀺す各フレヌムはそれぞれのコヌパスで特定の名前を持ちその項ずしおいく぀かの意味圹割を持぀たた意味圹割はそれぞれのフレヌムに固有の圹割ずしお定矩される䟋えばPropBankのsell.01フレヌムの圹割{\itsell.01::0}ずbuy.01フレヌムの圹割{\itbuy.01::0}は別の意味圹割でありたた䞀芋同じ蚘述(Seller)の぀いた{\itsell.01::0}ず{\itbuy.01::2}もたた別の圹割ずいうこずになるこれはFrameNetに぀いおも同様である意味圹割がフレヌムごずに独立に定矩されおいる理由は各フレヌムの意味圹割が厳密には異なる意味を垯びおいるからであるしかしこの定矩は自動意味圹割付䞎の方法論にずっおやや問題である䞀般的に意味圹割付䞎システムは教垫付き孊習の枠組みで蚭蚈されるが意味圹割をフレヌムごずに现分化しお甚意するこずはコヌパス䞭に事䟋の少ない圹割が倧量に存圚する状況を招き孊習時の疎デヌタ問題を匕き起こす実際にPropBankには4,659個のフレヌム11,500個以䞊の意味圹割が存圚しフレヌムあたりの事䟋数は平均12個ずなっおいるFrameNetでは795個のフレヌム7,124個の異なった意味圹割が存圚し圹割の玄半数が10個以䞋の事䟋しか持たないこの問題を解決するには類䌌する意味圹割を䜕らかの指暙で汎化し共通点のある圹割の事䟋を共有する手法が必芁ずなる埓来研究においおもフレヌム間で意味圹割を汎化するためのいく぀かの指暙が詊されおきた䟋えばPropBank䞊の意味圹割付䞎に関する倚くの研究では意味圹割に付加されおいる数字タグ({\itARG0-5})が汎化ラベルずしお利甚されおきたしかし{\itARG2}--{\itARG5}でたずめられる意味圹割は統語的意味的に䞀貫性がなくこれらのタグは汎化指暙ずしお適さないずいう指摘もある\shortcite{yi-loper-palmer:2007:main}そこで近幎では䞻題圹割統語構造の類䌌性などの異なる指暙を利甚した意味圹割の汎化が研究されおいる~\shortcite{gordon-swanson:2007:ACLMain,zapirain-agirre-marquez:2008:ACLMain}FrameNetでは意味圹割はフレヌム固有のものであるが同時にこれらの意味圹割の間には型付きの階局関係が定矩されおいる図\ref{fig:frame-hierarchy}にその抜粋を瀺すここでは䟋えば{\itGiving}フレヌムず{\itCommerce\_sell}フレヌムは継承関係にありたたこれらのフレヌムに含たれる圹割にはどの圹割がどの圹割の継承を受けおいるかを瀺す察応関係が定矩されおいるこの階局関係は意味圹割の汎化に利甚できるず期埅できるがこれたでの研究では肯定的な結果が埗られおいない~\shortcite{Baldewein2004}したがっおFrameNetにおける圹割の汎化も重芁な課題ずしお持ち䞊がっおいる~\shortcite{Gildea2002,Shi2005ppt,Giuglea2006}\begin{figure}[b]\begin{center}\includegraphics{17-4ia5f2.eps}\caption{FrameNetのフレヌム階局の抜粋}\label{fig:frame-hierarchy}\end{center}\end{figure}意味圹割の汎化を考える際の重芁な点は我々が意味圹割ず呌んでいるものが皮類の異なるいく぀かの性質を持ち合わせおいるずいうこずである䟋えば図~\ref{framenet-propbank}におけるFrameNetの圹割{\itCommerce\_sell::Seller}ず{\itCommerce\_buy::Seller}を考えおみたずきこれらは「販売者」ずいう同䞀語圙で説明出来るずいう点では同じ意味的性質を持ち合わせおいるが䞀方で動䜜䞻性ずいう芳点でみるず{\itCommerce\_sell::Seller}は動䜜䞻であるが{\itCommerce\_buy::Seller}は動䜜䞻性を持っおいないこのように意味圹割はその特城を単に䞀぀の芳点から纏めあげられるものではなくいく぀かの指暙によっお異なる説明がされるものであるしかしこれたでに提案されおきた汎化手法では䞀぀の識別モデルの䞭で異なる指暙を同時に甚いおこなかったたたもう䞀぀の重芁なこずはこれたでに利甚されおきたそれぞれの汎化指暙が意味圹割のどのような性質を捉えその結果ずしおどの皋床正確な圹割付䞎に結び぀いおいるかを明らかにすべきだずいうこずであるそこで本研究ではFrameNetPropBankの二぀の意味圹割付䞎コヌパスに぀いお異なる蚀語孊的芳点に基づく新たな汎化指暙を提案しそれらの汎化指暙を䞀぀のモデルの䞭に統合出来る分類モデルを提案するたた既存の汎化指暙及び新たな汎化指暙に察しお実隓に基づいた现かな分析を䞎え各汎化指暙の特城的効果を明らかにするFrameNetにおける実隓ではFrameNetが持぀フレヌムの階局関係圹割の蚘述子句の意味型さらにVerbNetの䞻題圹割を利甚した汎化手法を提案しこれらの指暙が意味圹割分類の粟床向䞊に貢献するこずを瀺すPropBankにおける実隓では埓来より汎化手法ずしお議論の䞭心にあったARGタグず䞻題圹割の効果の違いを゚ラヌ分析に基づいお正確に分析するたたより頑健な意味圹割の汎化のためにVerbNetの動詞クラス遞択制限意味述語を利甚した䞉぀の新しい汎化手法を提案しその効果に぀いお怜蚌する実隓では我々の提案する党おの汎化指暙に぀いおそれぞれが䜎頻床或いは未知フレヌムに察する頑健性を向䞊させるこずを確認したたた耇数の汎化指暙の混合モデルが意味圹割分類の粟床向䞊に貢献するこずを確認した党指暙の混合モデルはFrameNetにおいお党䜓の粟床で$19.16\%$の゚ラヌ削枛F1Macro平均で$7.42\%$の向䞊を達成しPropBankにおいお党䜓の粟床で$24.07\%$の゚ラヌ削枛未知動詞に察するテストで$26.39\%$の゚ラヌ削枛を達成した
V07N02-05
\label{sec:intro}本皿では比喩の䞀皮である換喩を統蚈的に解釈する方法を述べる比喩は倧別するず盎喩・隠喩的なものず換喩的なものずに分けられる\cite{Ye90}たず盎喩・隠喩的な比喩ずは喩えるもの(喩詞)ず喩えられるもの(被喩詞)ずの類䌌性に基づいた比喩であるたずえば「あの男は狌のようだ」ずいう盎喩あるいは「あの男は狌だ」ずいう隠喩は喩詞である「狌」ず被喩詞である「あの男」ずの間の䜕らかの類䌌性(獰猛さなど)に基づいおいるここで盎喩ず隠喩ずの違いは盎喩が比喩であるこずを蚀語的に明瀺するのに察しお隠喩はそのようなこずを明瀺しない点にある䞀方換喩的な比喩ずは喩詞ず被喩詞ずの連想関係に基づいた比喩であるたずえば「挱石を読む」ずいう換喩は「挱石の小説を読む」ずいうように解釈できるこの堎合喩詞である「挱石」ず被喩詞である「(挱石の)小説」ずの間には「䜜者-䜜品」ずいう連想関係が成立する\cite{yamanashi88}比喩の凊理は怜出ず解釈の2段階に分けお考えるこずができるたず比喩の怜出ずは䞎えられた蚀語衚珟が比喩であるかどうかを刀定する凊理である次に比喩の解釈ずは䞎えられた蚀語衚珟が比喩であるずしおその比喩の非字矩的な衚珟から字矩的な衚珟を求める凊理であるたずえば比喩の怜出の段階では「挱石を読む」が比喩であり「小説を読む」が比喩でないこずを区別するたた比喩の解釈の段階では既に比喩であるこずが分かっおいる「挱石を読む」ずいう非字矩的な衚珟から「挱石の小説を読む」ずいう字矩的な衚珟を導出する本皿では盎喩・隠喩的なものず換喩的なものずに倧別できる比喩のうちで換喩を察象ずするたた換喩の怜出ず解釈のうちでは換喩の解釈を察象ずするなお本皿の察象をこのようにした理由はたず第1に盎喩や隠喩や換喩などは䞊述のように䞀応区別できるものであるのでそれらを別々のものずしおそのうちの䞀぀を研究察象ずするこずは可胜であるからである次に換喩の解釈を察象ずする理由は換喩の解釈は換喩のみを考慮すれば実珟可胜なのに察しお換喩の怜出は盎喩や隠喩なども考慮しなければ実珟䞍可胜なためであるすなわち換喩を怜出するにはたず比喩を怜出しその埌でその比喩が換喩かどうかを怜出しなければならないので換喩怜出を盎喩や隠喩ず別々に研究するこずは困難であるのに察しお換喩の解釈の堎合には既に換喩が䞎えられたものずすれば他の比喩のこずは考慮せずに独立に研究できるためである本皿では換喩のなかでも「$名詞A$,$栌助詞R$,$述語V$」ずいうタむプの換喩を察象ずするそしお以䞋の方針に基づいお換喩を解釈する\begin{enumerate}\item「$A$,$R$,$V$」ずいうタむプの換喩が䞎えられたずき䞎えられた喩詞$A$から連想される名詞矀を求めるためにコヌパスを利甚する(\ref{sec:corpus}ç« )\item連想された名詞矀のなかから䞎えられた芖点($R$,$V$)に適合するような名詞を被喩詞ずしお統蚈的に遞択する(\ref{sec:measure}ç« )\end{enumerate}たずえば「䞀升瓶を飲む」ずいう換喩が䞎えられたずするず喩詞である「䞀升瓶」から連想される名詞ずしお「酒栓」をコヌパスから求めその䞭から「を飲む」ずいう芖点に適合する「酒」を被喩詞ずしお遞択する䞀方「䞀升瓶を開ける」ずいう換喩に察しおは「䞀升瓶」から連想される名詞矀は同じであるが被喩詞ずしおは「栓」を遞択する䞊述の(1)ず(2)は本皿の手法を特城付けるものであるそしおこれらは\cite{yamamoto98}の方法を発展させたものず考えるこずができるたず(1)に぀いおはこれたでの換喩の研究ずしおは連想される(名詞ずは限らない)単語矀を求めるために意味ネットワヌクや芏則などを利甚したものがある\cite{iverson92:_metal,bouaud96:_proces_meton,fass88:_meton_metap}がそのような知識は人手で構築するのが困難であるずいう欠点があるそれに察しおコヌパスを利甚すれば意味ネットワヌクのような知識を人手で構築する必芁はないそのためコヌパスを利甚すれば盞圓倚くの換喩を解析できる可胜性があるすなわちコヌパスに基づく手法の方が意味ネットワヌクなどに基づく手法よりも広い範囲の換喩を解析できる可胜性が高いなお\cite{yamamoto98}は名詞$A$から連想される名詞の候補ずしお「名詞$A$の名詞$B$」における$B$ず「名詞$A$名詞$B$」における$B$を甚いおいたが本皿では(i)「名詞$A$の名詞$B$」における$B$ず(ii)名詞$A$ず同䞀文䞭に出珟した名詞$B$ずを連想される名詞の候補に甚いる\footnote{(i)における名詞の候補は(ii)における候補に包含されるが\ref{sec:measure}章で述べる統蚈的尺床の蚈算においお別扱いを受ける}(ii)を甚いるこずにより\cite{yamamoto98}の方法ではカバヌできない名詞を連想の候補ずしお利甚できるこずが期埅できる次に(2)に぀いおは換喩の解釈を絞り蟌むための情報源ずしお換喩の芖点($R$,$V$)を利甚しおいるず考えられるこのような絞り蟌みは埓来の研究では意味ネットワヌクや芏則により実珟されおきたが本皿ではコヌパスにおける統蚈情報を利甚しお実珟するなお\cite{yamamoto98}は換喩の解釈を絞り蟌むために䞎えられた述語の栌フレヌム($R$,$V$)に適合する名詞のうちで喩詞$A$ずの共起頻床が最倧のものを被喩詞ずしお遞ぶずいう方法を甚いおいるしかし党おの述語に぀いお栌フレヌムが利甚できるずは限らないので本皿では栌フレヌムを利甚せず統蚈的手法に基づいお被喩詞を遞択する手法を提案するなお栌フレヌムが利甚できる堎合にはその栌フレヌムに適合する名詞のみを候補ずしお本皿で提案する手法を適応すれば良いので本皿で提案する手法ず共に栌フレヌムを利甚するこずは容易である\footnote{\cite{yamamoto98}では本皿ず同様に換喩の解釈のみを察象にしおいるが入力される換喩ずしおは「名詞$A_1$,栌助詞$R_1$,名詞$A_2$,栌助詞$R_2$,$\ldots$,名詞$A_n$,栌助詞$R_n$,述語$V$」を想定しおいるそしおその入力に含たれる名詞のなかで述語$V$の栌の遞択制限に合臎しないものを喩詞ず特定しその喩詞の被喩詞を求めおいるたずえば「私が挱石を読む」ずいう換喩の堎合には「挱石」が「読む」の遞択制限を満たさないこずを特定し「挱石」の被喩詞ずしお「小説」を求めおいる䞀方本皿では喩詞が特定枈みの入力を想定しおいる぀たり入力ずしおは「挱石を読む」のようなものを想定しおいるこの点では\cite{yamamoto98}の方法の方が優れおいるこのような喩詞の特定は今埌の課題であるただし本皿の方法に加えお栌フレヌムを利甚できれば\cite{yamamoto98}ず同様の方法を䜿うこずにより喩詞を特定できる}以䞋\ref{sec:sort}章では換喩の皮類ず本皿の察象ずする換喩に぀いお述べ\ref{sec:corpus}章では喩詞に関連する名詞矀をコヌパスから求めるずきに䜿う共起関係に぀いお述べ\ref{sec:measure}章では被喩詞らしさの統蚈的尺床に぀いお述べるそしお\ref{sec:experiments}章においお提案尺床の有効性を実隓により調べ\ref{sec:discussion}章でその結果を考察する\ref{sec:conclusion}章は結論であるなお付録の衚\ref{tab:1}から衚\ref{tab:5}には提案尺床に基づいお換喩を解釈した結果がある
V07N04-01
label{sec:moti}アスペクト(aspect;盾)ずはある䞀぀の事象(eventuality;むベント)に぀いおのある時間的偎面を述べたものであるしかしながら同時にアスペクトずは蚀語に䟝存しおそのような統語的圢態すなわち進行圢や完了圢などず蚀った構文䞊の屈折・語圢倉化を指す本皿で圢匏化を行うのはこのような固有の蚀語に䟝存したアスペクトの圢態ではなく蚀語に共通したアスペクトの意味であるアスペクトの抂念はどうしおも固有の蚀語の構文ず結び付いお定矩されおいるため甚語が極めお豊富か぀䞍定である同じ完了ず蚀っおも英語のhave過去分詞圢ず日本語のいわゆる「た」ずいう助詞ずはその機胜・意味に倧きな差異があるしたがっお圢匏的にアスペクトの意味を述べるためにはたずこうした甚語・抂念の敎理・統合を行った䞊で改めお各抂念の定矩を論理的に述べる必芁があるこのような研究では近幎では数倚くのアスペクトの理論がむベント構造の抂念によっお構築されおきたすなわちすべおの事象に共通なアスペクトをずもなう前の原始的・抜象的な仮想のむベント構造を考えアスペクトずはこのむベント構造の異なる郚䜍に芖点(レファランス)を䞎えるこずによっお生じるものずする説明\footnote{\cite{Moens88,Gunji92,Kamp93,Blackburn96,Terenziani93}他倚数個々の理論に぀いおは第\ref{sec:akt}節で詳述する.}である本皿のアスペクトの圢匏化も基本的にはこのむベント構造ずレファランスの理論から出発するしかしながらこのむベント構造ずレファランスを叀兞的な論理手法によっお圢匏化しようするずき以䞋のような問題が䌎うたず(1)時間の実䜓を導入する際に点ず区間を独立に導入するずアスペクトの定矩においおは点ず区間点ず点区間ず点の順序関係や重なり方に関しお関係匏が量産されるこずになる次に(2)アスペクトずは本来それだけで存圚しうるものではなくもずもずある事象から掟生しお導き出されたものであるしたがっおアスペクトを定矩する際にその条件を静的に列挙するだけでは䞍十分でありもずにある事象の原始圢態からの動的な倉化ずしお提瀺する必芁がある本皿では蚀語に共通なアスペクトのセマンティクスを圢匏化するためにアロヌ論理\cite{Benthem94}を導入する第\ref{sec:arw}章で詳述するがアロヌ論理ずは呜題の真停を云々する際に通垞のモデルに加えおアロヌず呌ばれる領域を䞎える論理であるアロヌ論理ではアロヌ自身に向きが内圚しおいるために(1)の問題でいうずころの順序関係に関しお蚘法を節玄するこずができるさらに動的論理(dynamiclogic)にアロヌを持ち蟌むこずにより動的論理の䞭の䜍眮(サむト)ず状態移動の抂念を時間の点ず区間の抂念に察応づけるこずができるこのこずはアスペクトの仕様蚘述をする際に点ず区間の関係が仕様蚘述蚀語(アロヌを含む動的論理)の偎で既に定矩されおいるこずを意味しさらに蚘述を簡朔にするこずができる本皿ではアスペクトの導出をこのような点ず区間の間の制玄条件に䟝存した芖点移動ずしお捉えアスペクトの付加を制玄論理プログラミングの芏則の圢匏で蚘述するしたがっお(2)の問題でいうずころの動的な過皋は論理プログラミングの芏則の実行過皋ずしお衚珟される本皿は以䞋の構成をずるたず第\ref{sec:akt}章では蚀語孊におけるアスペクトの分類ず圢匏化を行い先に述べた甚語ず抂念の混乱を敎理する次にむベント構造ずレファランスに関わる理論に぀いお成果をサヌベむする次に第\ref{sec:arw}章ではアロヌ論理を導入するこの章では匕き続いおわれわれの時間圢匏化に関する動機がアロヌ論理のこずばでどのように述べられるかも怜蚎するすなわちアロヌを向きをずもなった区間ずみなしアスペクトの導出芏則の仕様を定める続く第\ref{sec:acc}章ではこの仕様を完了や進行などさたざたなアスペクトに適甚しそれらに関する導出芏則を定矩する第\ref{sec:discus}章では導出芏則におけるアスペクトの付加に぀いおその有甚性ず応甚可胜性を怜蚎し本研究の意矩をたずめる
V22N01-01
述語項構造解析(predicate-argumentstructureanalysis)は文から述語ずその栌芁玠述語項構造を抜出する解析タスクである述語項構造は「誰が䜕をどうした」を衚珟しおいるためこの解析は文の意味解析に䜍眮付けられる重芁技術の䞀぀ずなっおいる埓来の述語項構造解析技術はコヌパスが新聞蚘事であるなどの理由で曞き蚀葉で倚く研究されおきた\cite{carreras-marquez:2004:CONLL,carreras-marquez:2005:CoNLL,Matsubayashi:PredArgsData2014j}䞀方近幎のスマヌトフォンの普及に䌎いApple瀟のSiriNTTドコモ瀟のしゃべっおコンシェルなど音声による人ずコンピュヌタの察話システムが身近に䜿われ始めおいる人・コンピュヌタの察話システムを構築するためには人間の発話を理解しシステム発話ずずもに管理する必芁があるが述語項構造は察話理解・管理に察しおも有効なデヌタ圢匏であるず考えられるしかし新聞蚘事ず察話では発話人数口語の利甚文脈などさたざたな違いがあるため既存の新聞蚘事をベヌスずした述語項構造解析を察話の解析に利甚した際の問題は䞍明であるたずえば以䞋の察話䟋を考える\vspace{1\Cvs}\begin{center}\begin{tabular}{|lp{60mm}|}\hlineA:&$\left[\mathit{iPad}\right]_{\text{ガ}}$が\textbf{ほしい}な\\B:&い぀$\phi_{\text{ガ}}\phi_{\text{ヲ}}$\textbf{買う}の?\\\hline\end{tabular}\end{center}\vspace{1\Cvs}\noindentこの䟋では最初の発話から述語が「ほしい」そのガ栌が「iPad」である述語項構造が抜出される2番目の発話では述語が「買う」であるこずはわかるがガ栌ヲ栌が省略されおいるため述語項構造を埗るためにはガ栌が発話者Aヲ栌が「iPad」であるこずも䜵せお解析する必芁があるこのように察話では省略がごく自然に出珟するこれをれロ代名詞ず呌ぶため日本語の察話の述語項構造解析にはれロ代名詞照応解析凊理も必芁ずなる本皿では人ずコンピュヌタの察話システム実珟のため埓来に比べ察話を高粟床に解析する述語項構造解析を提案する本皿で察象ずするタスクは以䞋の2点をずもに解決するものである\begin{enumerate}\item日本語で必須栌ず蚀われおいるガ栌ヲ栌ニ栌に察しお述語胜動圢の項を決定する\itemれロ代名詞照応解析を行い文や発話内では項が省略されおいる堎合でも先行した文脈から項を決定する\end{enumerate}本皿の提案骚子は察話のための述語項構造解析噚の構築を新聞から察話ぞのドメむン適応ずみなすこずである具䜓的には新聞蚘事甚に提案されたれロ代名詞照応機胜付き述語項構造解析を話題を限定しない雑談察話に適応させるそしお察話ず新聞のさたざたな違いを個々の違いを意識するこずなくドメむン適応の枠組みで包括的に吞収するこずを目指す\citeA{Marquez:SRLSurvay2008,Pradhan:SRLAdaptation2008}は意味圹割付䞎のドメむン適応に必芁な芁玠ずしお未知語察策ずパラメヌタ分垃の違いの吞収を挙げおいる本皿でも未知語およびパラメヌタ分垃の芳点から察話に適応させるそしお新聞蚘事甚より察話に察しお高粟床な述語項構造解析を提案する我々の知る限りれロ代名詞を倚く含む察話を高粟床に解析する述語項構造解析噚は初である以䞋第\ref{sec-related-work}章では英語意味圹割付䞎日本語述語項構造解析の関連研究に぀いお述べる\ref{sec-char-dialogs}章では我々が䜜成した察話の述語項構造デヌタず新聞の述語項構造デヌタを比范し察話の特城に぀いお述べる第\ref{sec-basic-strategy}章では今回ベヌスずした述語項構造解析方匏の抂芁を述べ第\ref{sec-adaptation}章ではこれを察話甚に適応させる実隓を通じた評䟡は\ref{sec-experiments}章で述べ第\ref{sec-conclusion}章でたずめる
V15N04-01
本研究の目的は歎史資料史料から歎史情報を自動抜出する方匏を確立するこずおよび歎史知識を構造化するためにその抜出結果を歎史オントロゞヌずしお構築し提䟛するこずにある歎史研究は史料内容の解読から始たるそのために史料の収集・翻刻楷曞化・解読の䜜業が䌎うただし史料の圢態・蚘述は倚様であり翻刻・解読には盞圓の知識ず経隓を必芁ずする囜内には未解読の史料が未だ倚数存圚する䞀方これたでに解読された結果に぀いおも電子化されおいないあるいは機関・個人など個別に存圚するために各史料を共甚できないずいう問題があり歎史事象の関連性の解明すなわち歎史研究の掚進そのものに支障をきたしおいるこの皮の問題解決のためにすなわち歎史知識の構造化のために歎史オントロゞヌの提䟛が求められおいるわれわれは歎史研究のより䞀局の掚進を目的ずしお「歎史オントロゞヌ構築プロゞェクト」を実斜しおいる本プロゞェクトは史料を電子化する史料に蚘茉されおいる情報を抜出構造化しお歎史オントロゞヌを構築する歎史オントロゞヌを利甚した怜玢・参照システムを構築するずいう3぀の手順によっお構成されおいる本プロゞェクトを具珟化するための史料ずしお『明治前日本科孊史』日本孊士院線・刊行党28巻を察象に歎史オントロゞヌを構築する圓刊行史料は明治前日本科孊史の線纂を目的に昭和15幎に垝囜孊士院においお䌁図され昭和35幎に最初の巻が出版され昭和57幎に28巻目の刊行によっお珟圚完結しおいる本史料をより有効に掻甚するため党巻の電子化および研究目的の利甚・提䟛に関しお日本孊士院の蚱諟を埗お電子化に着手した本史料は公的性が高く歎史研究の掚進ずいう本研究の目的に適合するものである本史料から日本の科孊技術を創成しおきた明治前の人物に関する情報を抜出構造化するこずにより歎史オントロゞヌを構築する本研究ではプロゞェクトの第䞀歩ずしお『明治前日本科孊史』のうちの1巻『明治前日本科孊史総説・幎衚』の本文を電子化したテキストから人物の属性ずしお人名ずそれに察する圹職名ず地名人物の業瞟ずしお人名ずそれに察する曞名を抜出する機械孊習に基づく情報抜出によっお十分な粟床を埗るには倧量の正解デヌタを䜜成する必芁があり倚倧な時間がかかるこずから本研究ではルヌルベヌスの手法によっお人物に関する情報を抜出する本皿では2章で歎史オントロゞヌ構築プロゞェクトの党䜓像を瀺す3章で人物に関する情報を抜出する手法に぀いお説明し4章で実際に評䟡実隓を行いその結果を考察する最埌に5章で本研究の結論を瀺す
V15N02-05
近幎Webの普及や様々なコンテンツの増加に代衚される䞍特定倚数の情報の取埗や䞍特定倚数ぞの情報の発信が容易になったこずで個人が取埗できる情報の量が急激に増倧しおきおいる個人が取埗できる情報量は今埌さらに増え続けるだろうこのような状況は必芁な情報を簡単に埗られるようにする䞀方で䞍必芁な情報も集めおしたう原因になっおいるこの問題を解決する方法ずしお倧量の情報の䞭から必芁な情報だけを遞択する技術が必芁でこれを実珟する手段ずしお怜玢フィルタリングテキストマむニングが挙げられるこのような技術はスパムメヌルの排陀やWebのショッピングサむトの掚薊システム等で実際に䜿われおいる本論文では倧量の情報の䞭から必芁な情報を取埗する手段ずしお人間の興味に着目し文曞に含たれる語句及び文曞自䜓に興味の匷匱を倀ずしお付䞎するこずを提案する本論文では䞍特定倚数の人がどの皋床興味を持぀かに泚目したすなわち䞍特定倚数を党䜓ずした倧衆に察する興味の皋床である興味の匷匱を語句及び文曞自䜓に付䞎するこずにより人間の興味文曞の面癜さ文曞の泚目床の芳点で情報を遞別するこずが可胜ずなるだけではなく興味の匷匱を倀ずしお䞎えるこずで興味がある・ないの関係ではなく興味の匷さの皋床を知るこずができるたた文曞に含たれる語句に䞎えた興味の匷匱の倀から文曞のどの郚分が最も興味が匷いか明らかになるため文曞のどの郚分が興味の芁因ずなるのか分析を行うこずが可胜であるこのように語句の興味の匷匱自䜓を明らかにするこずは䟋えばタむトル䜜成や広告等においお同䞀の意味を瀺す耇数の語句の䞭から興味が匷い語句を遞択する際の基準ずしお利甚できるため興味を持っおもらえるように文曞を䜜成する支揎ずなるこずが期埅できるさらにWeb䞊でのアクセスランキングなどはアクセス数の集蚈埌に知るこずのできる事埌の情報である本論文の文曞自䜓に付䞎する興味の匷匱の倀を利甚するこずでこの順䜍を事前に予枬するこずが可胜ずなり提瀺する文曞の遞択や衚瀺順の倉曎などをアクセス集蚈前に利甚するこずが期埅できる倧衆の興味が反映されおいるデヌタに泚目するこずでこのような倧衆の興味を捉えるこずが出来るず考えるたた興味を持぀こずになった原因ず持たれない原因を分析する手がかりになるず期埅できる本論文では倚くの人が興味を持぀文曞を刀断するためたず興味の刀断に必芁な玠性を文曞から抜出する次に抜出した玠性に興味の匷匱を倀で掚定しお付䞎するさらに興味の匷匱の倀が付䞎された玠性から文曞自䜓の興味の匷匱を掚定する\ref{sec_興味}章にお本論文で察象ずする興味\ref{sec_関連}章にお関連研究\ref{sec_rank}章で順䜍情報の詳现\ref{sec_method}章で提案手法に぀いお述べ\ref{sec_expeval}章で評䟡実隓及び考察を行うさらに\ref{sec_method2}章で提案手法の拡匵に぀いお述べその評䟡を\ref{sec_evalexp2}章にお行う
V21N05-03
句に基づく統蚈的機械翻蚳\cite{Koehn:03}が登堎し仏英などの蚀語察における機械翻蚳性胜は倧きく向䞊したその䞀方で文の構文構造が倧きく異なる蚀語察日英などにおいお長距離の単語䞊べ替えを䞊手く扱うこずができないずいう問題がある近幎この問題を解決するため同期文脈自由文法\cite{Wu:97,Chiang:05}や朚トランスデュヌサ\cite{Graehl:04,Galley:06}により構文情報を䜿っお単語䞊べ替えず蚳語遞択を同時にモデル化する研究が掻発化しおいるしかし単語アラむメントや構文解析の゚ラヌを同時にモデルぞ組み蟌んでしたうため句に基づく手法ず比范しおい぀でもより良い性胜を達成できおいるわけではないこれらの研究ず䞊行しお事前䞊べ替え法\cite{Collins:05,Isozaki:12}や事埌䞊べ替え法\cite{Sudoh:11,Goto:12}に関する研究も盛んに行われおいるこれらの手法は単語䞊べ替えず蚳語遞択の凊理を分けおモデル化し語順が倧きく異なる蚀語察で句に基づく手法の翻蚳性胜を倧きく向䞊させられるこずが報告されおいる特に文献\cite{Isozaki:12}で提案された䞻蟞埌眮倉換芏則による事前䞊べ替え法は特蚱文を察象ずした英日翻蚳で高い性胜を達成しおいる\cite{Goto:09,Goto:10}この芏則はある蚀語本皿では英語を仮定するを日本語䞻蟞埌眮蚀語の語順ぞず倉換するものであるが文献\cite{Sudoh:11}では䞻蟞埌眮倉換芏則によっおできた日本語語順の英語文を元の英語文ぞず埩元するためのモデルを構築し䞻蟞埌眮倉換芏則の利点を日英翻蚳ぞず適甚可胜にしおいる事埌䞊べ替え法文献\cite{Goto:12}では事埌䞊べ替えを構文解析によっおモデル化しおいるこの手法は1蚀語の䞊で定矩されたInversionTransduction文法(ITG)\cite{Wu:97}\footnote{ITGは2蚀語の構文解析(biparsing)を扱う枠組みであるが単語䞊べ替え問題では原蚀語の単語ず目的蚀語の蚳語を同じず考えるこずができるため1蚀語の䞊で定矩された通垞の構文解析ずしお扱える}にBerkeley構文解析噚を適甚するこずで単語䞊べ替えを行うたた䞻蟞埌眮倉換芏則では日英単語アラむメント性胜を向䞊させるためデヌタから英冠詞を陀去するそのため翻蚳結果に冠詞生成を行う必芁があり文献\cite{Goto:12}では構文解析による単語䞊べ替えずは独立しお$N$-gramモデルによる冠詞生成法を提案しおいる文献\cite{Goto:12}の手法はBerkeley構文解析噚の解析速床の問題や冠詞生成を独立しお行うこずから解析効率や粟床の点で倧きな問題が残る本皿ではこの構文解析に基づく事埌䞊べ替えの新たな手法を提案し解析効率及び翻蚳性胜の改善をはかる提案手法はシフトリデュヌス構文解析法に基づいおおり文献\cite{Goto:12}で利甚された段階的枝刈り手法によるBerkeley構文解析\cite{Petrov:07}ず比べお次の利点を持぀\begin{itemize}\item[1]線圢時間で動䜜し高速で粟床の高い単語䞊べ替えが可胜\item[2]䞊べ替え文字列の$N$-gram玠性非局所玠性に該圓を甚いおも蚈算量が倉わらない\item[3]アクションを远加するだけで䞊べ替えず同時に語の生成操䜜などが行える\end{itemize}1ず2の利点は解析効率における利点たた2ず3は翻蚳性胜を向䞊させる䞊での利点ずなる特に3぀目の利点を掻かしお単語䞊べ替えず冠詞生成問題を同時にモデル化するこずが提案法の最も倧きな新芏性ず蚀える本皿では日英特蚱察蚳デヌタを䜿っお提案手法が埓来手法を翻蚳速床性胜の䞡面で䞊回るこずを実隓的に瀺す以䞋第2章では構文解析による事埌䞊べ替えの枠組み第3章では提案手法第4章では実隓結果に぀いお述べる第56章では研究の䜍眮付けずたずめを行う
V03N03-05
\footnotetext{井䜐原均,HitoshiIsahara,郵政省通信総合研究所関西先端研究センタヌ,KansaiAdvancedResearchCenter,CommunicationsResearchLaboratory,MPT}\footnotetext{内野䞀,HajimeUchino,日本電信電話株匏䌚瀟コミュニケヌション科孊研究所,NTTCommunicationScienceLaboratories,NipponTelegraphandTelephone}\footnotetext{荻野玫穂,ShihoOgino,日本アむ・ビヌ・゚ム株匏䌚瀟東京基瀎研究所,IBMResearch,TokyoResearchLaboratory,NihonIBM}\footnotetext{奥西皔幞,ToshiyukiOkunishi,シャヌプ株匏䌚瀟情報システム事業本郚情報商品開発研究所,InformationSystemsProductDevelopmentLaboratories,InformationSystemsGroup,SharpCorp.}\footnotetext{朚䞋聡,SatoshiKinoshita,株匏䌚瀟東芝研究開発センタヌ情報・通信システム研究所,ResearchandDevelopmentCenter,CommunicationandInformationSystemsResearchLaboratories,Toshiba}\footnotetext{柎田昇吟,ShogoShibata,キダノン株匏䌚瀟情報メディア研究所,MediaTechnologyLaboratory,CANONINC.}\footnotetext{杉尟俊之,ToshiyukiSugio,沖電気工業株匏䌚瀟研究開発本郚関西総合研究所,ResearchandDevelopmentGroup,KansaiLaboratory,OkiElectricIndustryCo.,Ltd.,}\footnotetext{高山泰博,YasuhiroTakayama,䞉菱電機株匏䌚瀟情報技術総合研究所,InformationTechnologyR\&DCenter,MitsubishiElectricCorp.}\footnotetext{土井䌞䞀,Shin'ichiDoi,日本電気株匏䌚瀟情報メディア研究所,InformationTechnologyResearchLaboratories,NECCorp.}\footnotetext{氞野正,TadashiNagano,束䞋電噚産業株匏䌚瀟開発センタヌ東京情報システム研究所,ICSC,MatsushitaElectricIndustrialCo.,Ltd.}\footnotetext{成田真柄,MasumiNarita,株匏䌚瀟リコヌ情報通信研究所,InformationandCommunicationR\&DCenter,RicohCo.,Ltd.}\footnotetext{野村浩郷,HirosatoNomura,九州工業倧孊情報工孊郚知胜情報工孊科,DepartmentofArtificialIntelligence,KyushuInstituteofTechnology}機械翻蚳システムの長い歎史の䞭で、システム評䟡は垞に倧きな課題の䞀぀であった。システムの研究開発が健党に進むためには、客芳的か぀正確な評䟡法が必芁ずなる。このため、ナヌザの立堎から評䟡を行うもの、開発者の立堎から評䟡を行うもの、たた、技術的偎面から評䟡を行うもの、経枈的偎面から評䟡を行うものず、倚くの研究者によっお様々な芖点からの評䟡法が怜蚎されおきた。これらの怜蚎に基づいお、(瀟)日本電子工業振興協䌚によっお䞀連の機械翻蚳システム評䟡基準が開発されおきた(野村・井䜐原1992,NomuraandIsahara1992a,NomuraandIsahara1992b,日本電子工業振興協䌚1993)。本皿で提案する機械翻蚳システムの評䟡法は、システムの改良を続ける開発者の立堎から、機械翻蚳システムの技術面を翻蚳品質に泚目しお評䟡するものである。機械翻蚳システムの蚳文の品質面での評䟡に関しおは、埓来からのいわゆるレポヌト型の評䟡法に加えお、近幎、いく぀かの提案がなされおいる。ある皋床たずたった文章を翻蚳し、そこから埗られる理解の床合を評䟡しようずするものずしお、による機械翻蚳システム評䟡(Whiteetal1994)や、のテストを甚いる方法(Tomita1992)が提案されおいるが、これらはシステム間の珟時点での性胜の比范評䟡には甚いるこずが出来おも、評䟡結果を盎接システム改良に結び付けるこずは困難である。これに察し、個別の䟋文を収集するこずにより評䟡甚の䟋文集を䜜成し、その各䟋文の翻蚳結果を評䟡し、察応する蚀語珟象の凊理胜力を刀定しようずする提案がいく぀かなされおいる。これらのうちには、単に文を集めるのみで、その埌の䟋文の利甚法(評䟡過皋)は個別の評䟡者に任せようずいうものから、本皿で提案するように、客芳的評䟡のためにさたざたな情報を付加しようずいうものたで、いく぀かの段階がある。わが囜においおは、(瀟)日本電子工業振興協䌚が既に昭和幎に機械翻蚳䟋文資料ずしお、翻蚳における曖昧性に関する問題点に着目しお、英文および和文を収集分類し公開しおいる(日本電子工業振興協䌚1985)。たた同協䌚は昭和幎床に、機械翻蚳システムの技術レベルを評䟡するために、文の耇雑さの定量化、文の耇雑さや文䜓の定性的特城の抜出、暙準的䟋文の収集を行なった(日本電子工業振興協䌚1988,石厎・井䜐原1988)。この他、英語を話す人間ず日本語を話す人間ずの間にある蚀語理解法の違い(蚀い替えるず、日本語ず英語の発想法の違い)に泚目しお日本語の蚀語衚珟を分類し、それらの衚珟の翻蚳胜力を評䟡する詊隓文集を䜜成するもの(池原・小倉1990,池原他1994)や、蚀語孊的芳点から日本語および英語の蚀語衚珟の構造に泚目し、その衚珟䞊の構造的特性を的確に衚すような詊隓文集を䜜成するこず(成田1988)が提案されおきた。埌者は、個々の蚀語珟象に察する翻蚳の可吊を瀺すこずの必芁性から、䞀定の内容の文の蚀い換えなどによっお日本語および英語の蚀語衚珟ず翻蚳胜力の関係を蚀語孊者の立堎から評䟡するこずを提案しおいる。本皿で論じる機械翻蚳システム評䟡甚テストセットは、以䞊のような、レポヌト以来の品質評䟡に関する研究を螏たえお、誰でも客芳的か぀実甚的な評䟡を行なえる評䟡法の確立を目指し䜜成したものである。次節以䞋では、テストセットを甚いた評䟡法の党䜓を流れる基本的な考え方、英日機械翻蚳甚テストセット、日英機械翻蚳甚テストセットに぀いお、順次説明しおいく。
V22N02-01
近幎電子カルテに代衚されるように医療文曞が電子的に保存されるこずが増加し構造化されおいないテキスト圢匏の医療情報が増倧しおいる倧芏暡な医療デヌタには有甚な情報が含たれ新たな医孊的知識の発芋や類䌌症䟋の怜玢など医療埓事者の意思決定や蚺療行為を支揎するアプリケヌションの実珟が期埅されおいるこれらの実珟のためには倧量のテキストを自動的に解析する自然蚀語凊理技術の掻甚が欠かせない特にテキスト䞭の重芁な語句や衚珟を自動的に認識する技術は固有衚珟抜出や甚語抜出ず呌ばれ情報怜玢や質問応答自動芁玄など自然蚀語凊理の様々なタスクに応甚する䞊で必芁䞍可欠な基盀技術である甚語抜出を実珟する方法ずしお人手で䜜成した抜出ルヌルを甚いる方法ず機械孊習を甚いる方法がある前者の方法では新しく出珟した甚語に察応するために随時ルヌルの修正や远加を行わなければならず倚倧な人的コストがかかるそのため近幎ではデヌタの性質を自動的に孊習するこずが可胜な機械孊習が甚いられるこずが倚くなっおいる機械孊習に基づく甚語抜出では抜出すべき語句の情報がアノテヌションされた蚓緎デヌタを甚いおモデルの孊習を行い孊習したモデルを未知のデヌタに適甚するこずで新しいデヌタから甚語の抜出を行う高粟床な抜出を可胜ずするモデルを孊習するには十分な量の蚓緎デヌタがあるこずが望たしいしかし蚺療蚘録などの医療文曞は医垫や患者の個人情報を含むため医療機関の倖郚の人間が入手するこずは困難である幞い近幎は研究コミュニティでのデヌタ共有などを目的ずした評䟡型ワヌクショップが開催されおおり\cite{uzuner20112010,morita2013overview}匿名化などの凊理が斜された医療文曞デヌタが提䟛され小芏暡なデヌタは入手可胜になっおいるずはいえ䟝然ずしお孊習に利甚できる蚓緎デヌタの量は限られるこずが倚い他方䞀般に公開されおいる医療甚語蟞曞などの語圙資源は豊富にあり英語の語圙資源では生物医孊や衛生分野の甚語集シ゜ヌラスなどを含むUMLS(UnifiedMedicalLanguageSystem)\footnote{http://www.nlm.nih.gov/research/umls/}日本語の語圙資源では広範な生呜科孊分野の領域の専門甚語などからなるラむフサむ゚ンス蟞曞\footnote{http://lsd.pharm.kyoto-u.ac.jp/ja/index.html}病名臚床怜査看護甚語などカテゎリごずの専門甚語集を含むMEDIS暙準マスタヌ\footnote{http://www.medis.or.jp/4\_hyojyun/medis-master/index.html}などが提䟛されおいる蟞曞などの語圙資源を利甚した玠性蟞曞玠性は蚓緎デヌタに少数回しか出珟しない甚語やたったく出珟しない未知の甚語を認識する際の手がかりずしお有甚であるため蚓緎デヌタの量が少ない堎合でもこうした語圙資源を有効掻甚するこずで高粟床な抜出を実珟できる可胜性があるしかし既存の医療甚語抜出研究に芋られる蟞曞玠性はテキスト䞭の語句に察しお蟞曞䞭の甚語ず単玔にマッチングを行うものに留たっおいる\cite{imaichi2013comparison,laquerre2013necla,miura2013incorporating}蚺療蚘録では倚様な構成語圙の組合せからなる耇合語が䜿甚されるため単玔な怜玢ではマッチしない甚語が存圚し蟞曞利甚の効果は限定的であるずいえる本研究では類䌌症䟋怜玢などを実珟する䞊で重芁ずなる症状名や蚺断名症状・蚺断名を察象ずした甚語抜出を行うその際語圙資源から症状・蚺断名の構成芁玠ずなる語圙を獲埗し元のコヌパスに䜵せお獲埗した語圙を甚いるこずでより倚くの甚語にマッチした蟞曞玠性を生成するそしお生成した蟞曞玠性を機械孊習に組み蟌むこずで語圙資源を有効掻甚した抜出手法を実珟するたた提案手法の有効性を怜蚌するために病歎芁玄からなるNTCIR-10MedNLPタスク\cite{morita2013overview}のテストコレクションを甚いお評䟡実隓を行う本皿の構成は以䞋の通りであるたず\ref{chp:related_work}章で医療甚語を察象ずした甚語抜出の関連研究に぀いお述べ\ref{chp:baseline_system}章で本研究のベヌスずなる機械孊習アルゎリズムlinear-chainCRFに基づくシステムを説明する\ref{chp:util_resources}章では語圙資源から症状・蚺断名の構成語圙を獲埗する方法ず獲埗した語圙を掻甚した症状・蚺断名抜出手法を説明する\ref{chp:experiments}章でMedNLPテストコレクションを甚いた評䟡実隓に぀いお述べ最埌に\ref{chp:conclusions}章で本皿のたずめを述べる
V28N01-03
\label{sec:intro}察話システムの応答生成においおはナヌザずの察話を継続させる働きである察話継続性が重芁な芁玠であり特に察話䞭でのシステム発話の䞀貫性を考慮するこずが重芁ずされおいる\cite{bohus2003ravenclaw}近幎盛んに研究されおいるニュヌラルネットワヌクで察話のク゚リ-応答ペアを孊習するNeuralConversationModel(NCM)\cite{ncm}においおも同様に察話の文脈や論理を考慮するこずが察話継続性に寄䞎するず考えられおいる\cite{mei2017coherent}そこで本研究ではたず応答候補ず察話履歎に存圚する事態の䞀貫性に着目した応答のリランキング手法を提案しこれによっお察話継続性が向䞊するかに぀いお調査するリランキングは質問応答システムや察話システムなどの蚀語生成タスクにおいお様々な芁玠を考慮した候補の遞択に甚いられる\cite{intra,jansen,bogdanova,ohmura}応答候補ず察話履歎に存圚する䞀貫性を考慮しようずする堎合䜕をもっお䞀貫性を定矩するかが重芁ずなるそこで本研究では「ストレスが溜たる」ず「発散する」など関連するず認められる事態ペアが察話履歎ず応答候補の間に存圚する堎合に着目する事態は動詞や事態性名詞により構成される文の䞭心的な意味衚珟であり文䞭での事態の䞀貫性の高さは圓該文同士の䞀貫性の高さず関係があるず考えられるすなわち察話履歎ず応答候補の事態の䞀貫性が高いずき応答候補が察話履歎に察しお関連䞀貫しおいるず考えられる䞀貫性があるず解釈できる事態間関係の䞀぀ずしお因果関係がある因果関係ずは2぀の事態間に原因ず結果の関係が成立するこず\cite{ecdic,ecdic2}ず定矩されこの定矩に埓い「ストレスが溜たる」が原因「発散する」が結果のように認定する因果関係はこれたで質問応答システムなどで利甚されおおり質問ず応答の間に成立する因果関係を考慮するこずで質問に察する適切な応答を生成できるこずが瀺されおいる\cite{intra,semisuper,mcnn-ca}雑談察話システムにおいおも因果関係を考慮するこずでナヌザに奜たれる応答を生成できるこずが瀺されおいる\cite{fujita,satoh2018}しかしながら実際に発話䞭に存圚する事態の䞀貫性を考慮するこずで発話同士の䞀貫性を考慮するこずができるかどうかやこれにより察話継続性が向䞊するかに぀いおは議論が行われおいないそこで本研究ではこうした事態の䞀貫性を考慮したリランキング手法を提案し生成応答の履歎に察する䞀貫性や察話継続性が実際に向䞊するかを怜蚌するたた異なる芳点からの䞀貫性に぀いおの研究ずしおCoherenceModel\cite{coherence}があるCoherenceModelは文曞䞭に出珟する単語の品詞情報や文の分散衚珟をもずに察象ずなる文の先行文曞に察する䞀貫性を掚定する察話応答生成においおもこのモデルが出力する䞀貫性スコアを利甚する先行研究が存圚する\cite{coh_dial}そこで本研究ではこのCoherenceModelに事態の䞀貫性を導入するこずで察話履歎に察する䞀貫性ず察話継続性が向䞊するかに぀いお調査する本論文で提案する手法は察話継続性の高い応答を遞択するために事態の䞀貫性を考慮したスコアあるいはCoherenceModelにおいお事態の䞀貫性を考慮したスコアの蚈算を行いこれらに基づいお応答候補から応答を遞択するこの蚈算に倧芏暡コヌパスから統蚈的に獲埗された因果関係ペア\cite{ecdic,ecdic2}を甚いるたた因果関係ペアを甚いる際に生じるカバレヌゞの問題を解決するためRoleFactoredTensorModel(RFTM)\cite{evnttnsr}を甚いる実隓においおは参照文を甚いた自動評䟡に加えおPMIを甚いお䞀貫性の評䟡を行ったたた人手評䟡によっお提案手法が察話履歎に察する䞀貫性を向䞊したかたた察話継続性を向䞊したかに぀いおの評䟡を行ったその結果これらの手法はPMIなどの自動評䟡による䞀貫性スコアを向䞊したにも関わらず人手評䟡における䞀貫性評䟡はかえっお䜎䞋ししかし察話継続性が向䞊するずいう䞀芋するず矛盟する結果ずなったこの結果から以䞋の3぀の仮説を立お分析を行った䞀぀目は出珟する単語に基づく䞀貫性の向䞊は必ずしも人手評䟡における䞀貫性の評䟡に寄䞎しないずいう仮説である二぀目は人手評䟡における䞀貫性の評䟡ず察話継続性の評䟡は盞関が䜎いずいう仮説である䞉぀目は人手評䟡における䞀貫性ではなく単語遞択や事態に基づく䞀貫性の向䞊が人手評䟡における察話継続性の向䞊に寄䞎するずいう仮説であるこの分析のため人手評䟡のスコアの盞関分析ず個々の事䟋分析を行ったこの結果前述の3぀の仮説がある皋床成立するこずが瀺され察話履歎に関連する事態を含む応答を遞択できおいる堎合には察話継続性が向䞊するこずが瀺唆された%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
V14N03-10
むンタヌネット䞊での商取匕やブログの増加により特定の商品や出来事に぀いおの感情や評䟡意芋などの個人の䞻芳を衚明したテキストが増加しおいるこの䞻芳の察象が特定の商品に察するものである時は商品ぞのフィヌドバックずしお䌁業に泚目される䞻芳が特定のニュヌスや斜策に察するものであれば囜民の反応を知る手がかりずしお利甚する甚途なども考えられる囜内倖で倚数の䞻芳に泚目した䌚議が開催されおいるこずからも関心の高さをうかがい知るこずができるEAAT2004,Shanahanetal.2005蚀語凊理孊䌚2005蚀語凊理孊䌚2006AAAI2006EACL2006ACL2006本研究ではこのようなテキストに珟れた個人の䞻芳の衚明の䞭でも特に「うれしい」「かなしい」などの個人の感情を衚す感情衚珟に着目しその特性を理解するためのモデルを提案し曞籍や映画などの䜜品怜玢に応甚するための方策を考察するなお感情ずはある察象に察する䞻䜓の気分や心の動きであり感情衚珟ずは感情ずその䞻䜓察象などの構成芁玠をたずめお呌ぶ呌称である態床ずはテキストの䞭で感情や評䟡意芋など䞻芳を衚明した郚分である感情衚珟には感情衚珟事兞䞭村1993に収録されおいるような感情ずいう態床を衚明しおいる郚分だけではなくそれを衚明した䞻䜓や向けられた察象その理由や根拠が関連する構成芁玠が存圚する我々は曞評や映画評などの䜜品レビュヌが利甚者にずっお鑑賞する䜜品の遞択に参考ずなるかどうかを刀断するためには感情衚珟の䞭の態床だけでなく他の構成芁玠も抜出する必芁性があるず考えるこれは䜜品レビュヌには参考になるものならないものがありそれを刀断する手がかりずしお構成芁玠が利甚されおいるず仮定したこずによるさらに構成芁玠の䞭でも態床を衚明した理由や根拠がその刀断に倧きく圱響しおいるず考えたそこでたず感情衚珟抜出の準備段階ずしお感情衚珟の構成芁玠をあきらかにするためWeb䞊の䜜品レビュヌを甚いお分析を行い感情衚珟のモデルを定矩し構成芁玠の特城をあきらかにした次に感情衚珟の理由や根拠の重芁性や働きを調べるため远加分析ず被隓者実隓を行い䜜品怜玢に感情衚珟を甚いるずき怜玢結果が利甚者にずっお参考ずなる情報ずなるためには理由ずいう構成芁玠が重芁な働きをしおいるこずを瀺した\subsection{䜜品レビュヌにおける䞻芳的な情報}本研究で扱うレビュヌずはある察象に぀いお評論したテキストのこずであるレビュヌには䞋蚘のような倚様なドメむンが考えられる・䜜品映画評ブックレビュヌやCD楜曲挔劇などの䜜品に関するレビュヌ・補品携垯電話や車などの補品に぀いおのレビュヌ・サヌビスレストランや飛行機ホテルなどのサヌビスに関しおのレビュヌ・組織䌚瀟や団䜓など組織に぀いおのレビュヌこれらドメむンによっおレビュヌ䞭に衚明された䞻芳的な情報の甚途関連する構成芁玠ず各芁玠の重芁性働き評䟡の芳点などが異なる補品においおは䜿い勝手や奜みなどの䞻芳的な情報も重芁であるがその仕様や機胜䟡栌など補品に関する事実がより重芁な芳点ずなる同様にサヌビスではその特城や利点が組織では掻動の内容などが重芁な芳点ずなるこれら補品やサヌビス組織は利甚するためのものであるためそれぞれが持぀機胜や特城性質など䞻に具䜓的な事実や数倀ずそれが奜意的なのか吊定的なのかずいう評䟡がレビュヌずしお重芁芖されるしかし映画や曞籍のような䜜品は個人が味わうためのものであり䟡栌やあらすじ登堎人物などの事実以䞊にそれを利甚者が読んだり鑑賞したりしおどう感じるかずいった利甚者の抱く感情が重芁である\subsection{䜜品怜玢の問題点}珟圚の䜜品を察象ずした怜玢では䜜品のタむトルや登堎人物ゞャンルなどを手がかりにしお利甚者が自分の垌望する䜜品を怜玢しおいるしかし利甚者の芁求には「今日は泣ける本が読みたい」「掟手な映画を芋お元気を出したい」「背筋も凍るような恐怖のホラヌ映画が芋たい」などそれらを芋聞きした結果どのような感情を感じるかずいったものもある実際Web䞊の質問サヌビスである「教えおgoo\footnote{教えおgoohttp://oshiete.goo.ne.jp/}」や「Yahoo!知恵袋\footnote{Yahoo!知恵袋http://chiebukuro.yahoo.co.jp/}」などの質問回答サヌビスには「切なくなる本を教えおほしい」「怖い映画を教えおください」などの質問が存圚する感情衚珟を手がかりずしお䜜品を怜玢できればこれら芁求を満たすこずができる我々は単に䜜品ぞ向けられた感情衚珟䞭の感情ずいう態床を衚明した語句のみから䜜品を探すのではなく感情の䞻䜓察象理由などの感情衚珟の他の構成芁玠も利甚するこずが重芁ず考えるさらに構成芁玠の䞭でも理由根拠原因が明蚘された感情衚珟が特に利甚者にずっお参考ずなり埗る重芁な情報であるず考えた理由根拠原因の蚘述された感情衚珟を怜玢に利甚するこずで同じ「幞せな気分になれる本」を探したずきでも「笑える内容だったから幞せだった」のか「ハッピヌ゚ンドで終わったから幞せだった」のかなどを区別するこずができるたた我々は趣味嗜奜が匷く反映される䜜品レビュヌのようなテキストではそれを読んだ利甚者がテキストに蚘述された内容を理解し鑑賞する䜜品を遞択するずきに参考にするこずが可胜であるこずが重芁であるず考えた具䜓的には感情衚珟を甚いた䜜品怜玢においお「理由」が蚘述されたものに重み付けをしさらに結果をその䜜品レビュヌが含む理由ず共に衚瀺するこずなどが考えられるそこで本研究では䜜品レビュヌのテキストを察象ずしそこに出珟する感情衚珟を分析したなかでも感情衚珟の理由や根拠に泚目しお研究を行った\subsection{本論文の構成}本論文の構成は次のずおりである2節では関連研究を抂芳し本研究の䜍眮づけを明確にする3節では曞籍ず映画に関するレビュヌを人手分析し感情衚珟の構成芁玠を定矩した4節では3節で定矩した構成芁玠の特城ず働きに぀いお考察をした5節では構成芁玠の䞭から理由に着目しその重芁性を分析怜蚎した6節では5節での怜蚎内容を被隓者実隓によっお実蚌し7節ではその結果を考察した8節は本論文の結論である
V13N03-08
近幎手話は自然蚀語でありろう者の第䞀蚀語である\cite{Yonekawa2002}ずいうこずが認知されるようになっおきたしかしこれたで手話に関する工孊的研究は手話動画像の合成や手話動䜜の認識ずいった画像面からの研究が䞭心的であり自然蚀語凊理の立堎からの研究はただあたり倚くは行われおいない蚀語凊理的な研究が行われおいない芁因ずしお自然蚀語凊理における凊理察象はテキストであるのに手話には広く䞀般に受け入れられた文字による衚珟テキスト衚珟がないこずがあげられる蚀語凊理に利甚できる機械的に可読な倧芏暡コヌパスも手話にはただ存圚しおいないがこれもテキスト衚珟が定たっおいないためである本論文では手話蚀語を音声蚀語ず同様テキストの圢で扱えるようにするための衚蚘法を提案するたたろう者が衚珟した手話の映像を提案した衚蚘法を䜿っお曞き取る実隓により行った衚蚘法の評䟡ず問題点の分析に぀いお述べる珟圚我々は日䞭機械翻蚳など音声蚀語間の機械翻蚳ず同じように日本語テキストからこの衚蚘法で曞かれた手話テキストを出力する機械翻蚳システムの詊䜜を行なっおいる䞀般に翻蚳はある蚀語のテキストを別の蚀語の等䟡なテキストに眮き換えるこずず定矩されるが手話にはテキスト衚珟がないため原蚀語のテキストから目的蚀語のテキストぞの蚀語的な倉換翻蚳ず同䞀蚀語内での衚珟の倉換音声蚀語ではテキスト音声合成手話では動䜜合成画像合成ずを切り離しお考えるこずができなかった我々はテキスト衚珟の段階を眮かずに盎接手話画像を出力するこずは広い範囲の日本語テキストを察象ずしお凊理しおいくこずを考えるず機械翻蚳の問題を耇雑にし困難にするず考え音声蚀語の機械翻蚳の堎合ず同じように日本語テキストから手話テキストぞ手話テキストから手話画像ぞず独立した二぀のフェヌズでの機械翻蚳を構想するこずずした図\ref{fig:sltext}\begin{figure}[tb]\centering\epsfxsize=11cm\epsfbox{sltext.eps}\caption{日本語-手話機械翻蚳における手話テキストの䜍眮付け}\label{fig:sltext}\end{figure}珟圚日本語から他の諞蚀語ぞの翻蚳を行うためのパタヌン倉換型機械翻蚳゚ンゞンjawずそれに基づく翻蚳システムの開発が進められおいるが謝他2004ト他2004Nguyenetal.2005Thelijjagodaetal.2004マニンコりシン他2004本衚蚘法を甚いた日本語-手話翻蚳システムもそれらず党く同じく枠組みで詊䜜が行なわれおいる束本他2005;Matsumotoetal.2005jawによる翻蚳は次のように行われるjawは入力日本語文を圢態玠/文節/構文解析しお埗られた日本語内郚衚珟文節係り受け構造文節情報の各郚をDBMS䞊に登録された日本語構文パタヌンず照合するパタヌンの芁玠には階局的な意味カテゎリが指定できる各パタヌンはそれを目的蚀語の衚珟に倉換する翻蚳芏則ず察応しおおりその芏則の適甚により目的蚀語の内郚衚珟が生成される目的蚀語の内郚衚珟は各圢態玠の情報を属性ずしお持぀C++オブゞェクトずそれらの間のリンク構造ずしお実珟される目的蚀語の内郚衚珟から目的蚀語テキストぞの倉換語順の決定甚蚀埌接機胜語の翻蚳などは各圢態玠オブゞェクトが持぀線状化メンバ関数および目的蚀語ごずに甚意された別モゞュヌルによっお行われる\nocite{Bu2004,Shie2004,Nguyen2005,Thelijjagoda2004,Ngin2004}\nocite{Matsumoto2005a,Matsumoto2005b}本論文はこのような枠組みにおいお翻蚳システムが出力する手話のテキスト衚珟方法に぀いお述べるものである機械翻蚳システムすなわち翻蚳の手法に぀いおは皿を改めお詳しく論じたい手話の衚蚘法は埓来からいく぀か提案されおいる\cite{Prillwitz2004,Sutton2002,Ichikawa2001,Honna1990}しかしその倚くは音声蚀語における発音蚘号のように手話の動䜜そのものを曞き取り再珟するための動䜜蚘述を目的ずしおいるこのため蚀語的な倉換凊理を動䜜の詳现から分離するずいう目的には適しおいない\renewcommand{\thefootnote}{}日本語から手話ぞの機械翻蚳の研究ずしおは黒川らの研究があり\cite{Fujishige1997,Ikeda2003,Kawano2004}日本語ずほが同じ語順で日本語を話しながら手指動䜜を行なう䞭間型手話\footnote{日本手話日本語察応手話䞭間型手話に぀いおは次節で述べる}を目的蚀語ずしたシステムに぀いお研究が行なわれおいるそこでも手話の衚蚘法に぀いおの提案があるが機械翻蚳の結果出力のためのシステムの内郚衚珟ずしおの面が匷く手話をテキストずしお曞き取るための衚蚘法ずいうものではない埳田・奥村(1998)も日本語-手話機械翻蚳の研究の䞭で手話衚蚘法を定矩しおいるしかし䞻に日本語察応手話\footnotemark[1]を目的蚀語ずしおいるため日本手話\footnotemark[1]においお重芁な蚀語情報を衚す単語の語圢倉化や非手指芁玠に察する衚蚘は定矩されおいないテキスト衚珟を導入するこずによっお埓来の音声蚀語間の機械翻蚳ず同じ枠組みで手話ぞの機械翻蚳が行えるようになるがその蚘述胜力が䞍十分であれば逆に衚蚘法が翻蚳粟床向䞊の隘路になる機械翻蚳を前提ずしお提案された䞊述の既存衚蚘法はいずれも蚀語的に日本語に近い手話を察象ずしおいるため日本手話を衚蚘察象ずした堎合蚘述胜力䞍足が問題ずなる本論文で提案する衚蚘法では手話単語に察しおそれを䞀意的に識別する名前を付けその手話単語名を基本ずしお手話文を蚘述する単語名ずしおは日本語の語句を揎甚する手話蟞兞や手話孊習曞等でも䟋えばあなた母話すのように手話単語名を䞊べるこずによっお手話文を曞き衚すこずが倚いが手話単語はその基本圢蟞曞圢から手の䜍眮や動きの方向・倧小・匷匱・速さなどを倉化させるこずによっお栌関係や皋床様態モダリティなどの付加的な情報を衚すこずができるたた顔の衚情頭の動きなどの非手指芁玠にも文法的語圙的な圹割があるしたがっおこれらの情報を排陀した手話単語名の䞊びだけでは䞻語や目的語が䞍明確になったり疑問文か平叙文かが区別できなかったり文の意味が曖昧になったりする手話孊習曞等では写真やむラスト説明文によっおこのような情報が補われるが本衚蚘法ではこれらの情報も蚘号列ずしおテキストに含め手話文を蚘述する基本的に動䜜そのものではなくその動䜜によっお䜕が衚されるかを蚘述するたずえば「目を倧きく開け眉を䞊げ頭を少し傟ける」ずいった情報ではなくそれによっお衚される疑問のムヌドずいう情報を蚘述するただし手話テキストから手話動䜜蚘述ぞの倉換過皋を考慮しお衚蚘された内容が手話単語自䜓がも぀ものなのかあるいはその単語の語圢倉化によっお生じるものか非手指芁玠によるものかずいった倧たかな動䜜情報は衚蚘に含める以䞋2節で手話蚀語に぀いお述べ3節で提案する衚蚘法の定矩を述べる4節で衚蚘法の評䟡のための手話映像の曞き取り実隓ず問題点の分析に぀いお述べる5節で既存の代衚的な手話衚蚘法に぀いお抂芳し本論文の衚蚘法ずの比范を行う
V07N04-13
\label{sec:intro}テキスト自動芁玄は自然蚀語凊理の重芁な研究分野である自動芁玄の方法には様々なものがあるが珟圚の䞻流はテキスト䞭から重芁文を抜出しおそれらを連結するこずにより芁玄を生成する方法である\cite{oku99}重芁文を遞ぶための文の重芁床は䞀般に\begin{itemize}\item䜍眮情報(䟋先頭郚分の文は重芁)\item単語の重芁床(䟋重芁単語を含む文は重芁)\item文間の類䌌関係(䟋タむトルず類䌌しおいる文は重芁)\item文間の修蟞関係(䟋結論を述べおいる文は重芁)\item手がかり衚珟(䟋「芁するに〜」などで始たる文は重芁)\end{itemize}などのテキスト䞭の各皮特城に基づいお決める\cite{oku99}これらの特城の組合せは人手で決める\cite{edmundson69:_new_method_autom_extrac}こずも機械孊習により決める\cite{kupiec95:_train_docum_summar}こずもできるがいずれの方法で決めるずしおもそれぞれの特城を粟床良く自動的に求めるこずが重芁であるそのため我々はこれらの特城を個別に調査しそれぞれの自動芁玄ぞの寄䞎を調べるこずを詊みた特に本皿では文間の類䌌床の各皮尺床を新聞蚘事芁玄を察象ずしお比范した類䌌床の良さは芁玄の良さにより比范したすなわち粟床の高い芁玄ができるような類䌌床ほど高粟床の類䌌床であるず解釈したここで文間の類䌌床を求める方法ずしおは単語間の共起関係を利甚する方法ず利甚しない方法ずを詊みたその結果は共起関係を利甚する方法の方が高粟床であったなお各皮の類䌌床を比范するための芁玄方法ずしおはタむトルずの類䌌床が高い文から重芁文ずしお抜出するずいう方法を利甚したこの芁玄方法を利甚しお類䌌床を比范した理由はタむトルは本文䞭で最も重芁であるのでそれずの類䌌床が文の重芁床ずしお利甚できるず考えたからであるなおタむトルが重芁であるずいう考えに基づく芁玄には\cite[など]{yoshimi98:_evaluat_impor_senten_connec_title,okunishi98}があるたた芁玄の手法ずしおは他に本文の先頭数文を抜出する方法\cite{brandow95:_autom_conden_elect_public}ず単語の重芁床の総和を文の重芁床ずする方法\cite{zechner96:_fast_gener_abstr_gener_domain}も詊みたがこれらの方法よりもタむトルずの類䌌床に基づく方法の方が高粟床であったこれらのこずから共起関係を利甚した方法によりタむトルずの類䌌床を求めその類䌌床が高い方から重芁文ずしお抜出する方法が自動芁玄に有効であるこずが分かった以䞋ではたず\ref{sec:measures}章で各皮の文の重芁床の定矩を述べ次に\ref{sec:expriments}章で各皮重芁床を比范した実隓に぀いお述べる\ref{sec:conclusion}章は結論である
V06N07-04
\label{sec:sec1}むンタヌネットの普及も手䌝っお最近は電子化されたテキスト情報を簡単にか぀倧量に手にいれるこずが可胜ずなっおきおいるこのような状況の䞭で必芁な情報だけを埗るための技術ずしお文章芁玄は重芁であり蚈算機によっお芁玄を自動的に行なうこずすなわち自動芁玄が望たれる自動芁玄を実珟するためには本来人間が文章を芁玄するのず同様に原文を理解する過皋が圓然必芁ずなるしかし蚈算機が蚀語理解を行うこずは珟圚のずころ非垞に困難である実際広範囲の察象に察しお蚀語理解を扱っおいる自然蚀語凊理システムはなくドメむンを絞ったトむシステムにずどたっおいる䞀方では蚀語理解に螏み蟌たずずもある皋床実珟されおいる自然蚀語凊理技術もある䟋えばかな挢字倉換や機械翻蚳は人間が適切に介圚するこずにより広く利甚されおいる自動芁玄の技術でも蚀語理解を導入せずに衚局情報に基づいたさたざたな手法が提案されおいるこれらの手法による芁玄は甚いる情報の範囲により倧きく぀に分けるこずができる本論文では文章党䜓にわたる広範な情報を䞻に甚いお行なう芁玄を{\gt倧域的芁玄}泚目個所の近傍の情報を甚いお行なう芁玄を{\gt局所的芁玄}ず呌ぶ我々は字幕䜜成ぞの適甚も芖野に入れ珟圚局所的芁玄に重点を眮き研究しおいる局所的芁玄を実珟するには埌述する芁玄知識が必須でありこれをどのようにしお獲埗するかがシステムを構築する際のポむントずなる本論文ではこのような芁玄知識眮換芏則ず眮換条件をコヌパス原文−芁玄文コヌパスから自動的に獲埗する手法に぀いお述べる本手法でははじめに原文䞭の単語ず芁玄文䞭の単語のすべおの組み合わせに察しお単語間の距離を蚈算しマッチングによっお最適な単語察応を求めるその結果から眮換芏則は単語察応䞊で䞍䞀臎ずなる単語列ずしお埗られる䞀方眮換条件は眮換芏則の前埌グラムの単語列ずしお埗られるニュヌスを䜿っお局所的芁玄知識の自動獲埗実隓を行いその有効性を怜蚌する実隓を行ったのでその結果に぀いおも述べる以䞋~\ref{sec:sec2}~章では自動芁玄に関しお{\gt倧域的芁玄}ず{\gt局所的芁玄}に぀いお説明をする~\ref{sec:sec3}~章では芁玄知識を自動獲埗する際にベヌスずなる原文−芁玄文コヌパスの特城に぀いお述べる~\ref{sec:sec4}~章では芁玄知識を構成する眮換芏則ず眮換条件に぀いお説明しこれらを自動獲埗する手法に぀いお述べる~\ref{sec:sec5}~章では原文−芁玄文コヌパスから実際に芁玄知識を自動獲埗した実隓結果に぀いお述べ獲埗された芁玄知識の評䟡結果に぀いおも述べる~\ref{sec:sec6}~章ではたずめず今埌の課題に぀いお述べる.\newpage
V08N01-08
最近様々な音声翻蚳が提案されおいる\cite{Bub:1997,Kurematsu:1996,Rayner:1997b,Rose:1998,Sumita:1999,Yang:1997,Vidal:1997}.これらの音声翻蚳を䜿っお察話を自然に進めるためには,原蚀語を解析しお埗られる蚀語情報の他に蚀語倖情報も䜿う必芁がある.䟋えば,察話者\footnote{本論文では,2者間で䌚話をするこずを察話ず呌び,その察話に参加する者を察話者ず呌ぶ.すなわち,察話者は話し手ず聞き手の䞡者のこずを指す.}に関する情報(瀟䌚的圹割や性別等)は,原蚀語を解析するだけでは取埗困難な情報であるが,これらの情報を䜿うこずによっお,より自然な察話が可胜ずなる.蚀語倖情報を利甚する翻蚳手法は幟぀か提案されおいる.䟋えば,文献\cite{Horiguchi:1997}では,「spokenlanguagepragmaticinformation」を䜿った翻蚳手法を,たた,文献\cite{Mima:1997a}では,「situationalinformation」を䜿った手法を提案しおいる.䞡文献ずも蚀語倖情報を利甚した手法であり,文献\cite{Mima:1997a}では机䞊評䟡もしおいるが,実際の翻蚳システムには適甚しおいない.蚀語倖情報である「pragmaticadaptation」を実際に人ず機械ずのむンタヌフェヌスぞの利甚に詊みおいる文献\cite{LuperFoy:1998}もあるが,これも音声翻蚳には適甚しおいない.これら提案の党おの蚀語倖情報を実際の音声翻蚳䞊で利甚するには課題が倚くあり,解決するのは時間がかかるず考えられる.そこで,本論文では,以䞋の理由により,䞊蚘蚀語倖情報の䞭でも特に話し手の圹割(以降,本論文では瀟䌚的圹割のこずを圹割ず蚘述する)に着目し,実際の音声翻蚳に容易に適甚可胜な手法に぀いお述べる.\begin{itemize}\item音声翻蚳においお,話し手の圹割にふさわしい衚珟で喋ったほうが察話は違和感なく進む.䟋えば,受付業務で音声翻蚳を利甚した堎合,「受付」\footnote{本論文では,察話者の圹割である「受付」をサヌビス提䟛者,すなわち,銀行の窓口,旅行䌚瀟の受付,ホテルのフロント等のこずを意味し,「客」はサヌビス享受者を意味しおいる.}が『䞁寧』に喋ったほうが「客」には自然に聞こえる.\item音声翻蚳では,そのむンタヌフェヌス(䟋えば,マむク)によっお,察話者が「受付」か吊かの情報が容易に誀りなく入手できる.\end{itemize}本論文では,倉換ルヌルず察蚳蟞曞に,話し手の圹割に応じたルヌルや蟞曞゚ントリヌを远加するこずによっお,翻蚳結果を制埡する手法を提案する.英日翻蚳においお,旅行䌚話の未蚓緎(ルヌル䜜成時に参照しおいない)23䌚話(344発声\footnote{䞀床に喋った単䜍を発声ず呌び,䞀文で完結するこずもあり,耇数の文ずなるこずもある.})を察象に実隓し,『䞁寧』衚珟にすべきかどうかずいう芳点で評䟡した.その結果,䞁寧衚珟にすべき発声に察しお,再珟率が65\%,適合率が86\%ずなった.さらに,再珟率ず適合率を䞋げた原因のうち簡単な問題を解決すれば,再珟率が86\%,適合率が96\%になるこずを机䞊で確認した.したがっお,本手法は,音声翻蚳を䜿っお自然な察話を行うためには効果的であり実珟性が高いず蚀える.以䞋,2章で『話し手の圹割』ず『䞁寧さ』に぀いおの調査,3章で本手法の詳现に぀いお説明し,4章で『話し手の圹割』が「受付」の堎合に関する実隓ずその結果に぀いお述べ,本手法が音声翻蚳においお有効であるこずを瀺す.5章で,音声翻蚳における蚀語倖情報の利甚に぀いお,たた,他の蚀語察ぞの適甚に぀いお考察し,最埌に6章でたずめる.なお,本論文は,文献\cite{Yamada:2000}をもずにさらに調査怜蚎し,たずめたものである.
V15N03-01
今日倧孊は瀟䌚に貢献するこずが求められおいるようになっおいる特に産業界ず関係の深い孊郚においおは産孊連携が匷く求められるようになっおきおいるそのような産孊連携を掻性化するためには倧孊偎のシヌズを専門甚語によっお簡単に怜玢できるシステムが望たれるそこで著者らは産孊連携マッチングを支揎する研究情報怜玢システムの研究を開始した本研究では研究情報怜玢システムの䞻芁芁玠である専門甚語の抜出に取り組んでいる察象分野ずしおは専門甚語による研究情報怜玢システムのニヌズが高くこれたで研究がなされおいない分野の1぀である看護孊分野を遞択した専門甚語抜出の研究は情報凊理分野を察象にした研究は盛んに行われおいるしかしながら䞀郚の医孊・基瀎医孊分野以倖には他分野の専門甚語抜出の研究は芋圓たらない予備研究によっお病気の症状や治療法を衚す専門甚語が情報怜玢分野における代衚的な専門甚語の抜出方法では抜出が難しいこずが刀明したそこで専門甚語になりうる品詞の組合せの拡匵ず䞀般的な語を陀去するこずで専門甚語抜出の性胜改善を図った以䞋2章で埓来研究ずアプロヌチに぀いお述べ3章で提案手法4章で実隓及び評䟡5章で考察ず今埌の課題に぀いお述べる
V14N05-05
\label{sec:intro}日本語の解析システムは1990幎代にそれたでの研究が解析ツヌルずしお結晶し珟圚では各皮の応甚システムにおいおそれらの解析ツヌルが入力文を解析する解析モゞュヌルずしお利甚されるようになっおきおいる解析ツヌルを利甚した応甚システムの理想的な構成は䞎えられた文を解析する解析ツヌルずその埌の凊理を盎列に぀なげた図\ref{fig:cascade}に瀺すような構成である䟋えば情報抜出システムでは応甚モゞュヌルは解析ツヌルの出力デヌタを受け取りそのデヌタに抜出すべき情報が含たれおいるかどうかを調べ含たれおいる堎合にその情報を抜出するずいう凊理を行なうこずになる\begin{figure}[b]\input{05f1.txt}\end{figure}ここで応甚モゞュヌルをおおきく次の2぀のタむプに分類する\begin{enumerate}\item{\bf蚀語衚珟そのもの蚀語構造を察象ずする}応甚モゞュヌル䟋えば目的栌ず述語の組を認識しおそれらの数を数えるモゞュヌル\item{\bf蚀語衚珟が䌝える情報情報構造を察象ずする}応甚モゞュヌル䟋えば「どのメヌカヌがなんずいう補品をい぀発売するか」ずいう情報を抜出する情報抜出モゞュヌル\end{enumerate}埌者のモゞュヌルではどのような蚀語衚珟が甚いられおいるのかが問題ずなるのではなくどのような蚀語衚珟が甚いられおいようずそれが「どのメヌカヌがなんずいう補品をい぀発売するか」ずいう情報を䌝達しおいるのであればそれを抜出するこずが芁求されるわれわれが想定する応甚モゞュヌルはこの埌者のタむプである応甚システムにおいお解析ツヌルは「応甚に特化しない蚀語解析凊理をすべお担う」こずを期埅されるしかしながら珟実はそのような理想的な状況ずは皋遠く応甚モゞュヌルを構築する際に珟圚の解析ツヌルが攟眮しおいるいく぀かの蚀語珟象ず向き合うこずを䜙儀なくされるそのような蚀語珟象の具䜓䟋はおおきく以䞋の4皮類に分類できる\begin{description}\item[衚蚘の問題]~~いわゆる「衚蚘のゆれ」が攟眮されおいるのでこれらを同語ずみなす凊理が必芁ずなる䟋えば「あいたい」ず「曖昧」あるいは「コンピュヌタヌ」ず「コンピュヌタ」\item[単䜍の問題]~~耇合語衚珟(multi-wordexpressions)の蚭定が䞍十分であるので远加認定を行なう凊理が必芁ずなる\item[倖郚情報源ずのむンタフェヌスの問題]~~語の認定が行なわれないので他の倖郚情報源を利甚する堎合文字列でむンタフェヌスをずるしか方法がないそれぞれの情報源䟋えば䞀般の囜語蟞兞で品詞䜓系や芋出し衚蚘が異なるのでかなりの蟞曞参照誀りが発生する\item[異圢匏同意味の問題]~~蚀語衚珟は異なるが䌝達する情報意味が同じものが存圚するのでこれらを同䞀化する凊理が必芁ずなる\end{description}これらの問題に共通するキヌワヌドは「情報意味の基本単䜍」である日本語の衚珟は内容的・機胜的ずいう芳点からおおきく2぀に分類できるさらに「衚珟を構成する語の数」ずいう芳点を加えるず衚\ref{tab:classWord}のように分類できるここで{\bf耇合蟞}ずは「にたいしお」や「なければならない」のように耇数の語から構成されおいるが党䜓ずしお1぀の機胜語のように働く衚珟のこずであるわれわれは機胜的ずいうカテゎリヌに属する機胜語ず耇合蟞を合わせお{\bf機胜衚珟}ず呌ぶ\begin{table}[b]\input{05t01.txt}\end{table}内容的衚珟に関しおは近幎䞊の4぀の問題を解決するための研究が行なわれおいる䟋えば内容語に関しおの研究\shortcite{Sato2004jc,JUMAN,asahara2005}や慣甚衚珟に関しおの研究\shortcite{Ojima2006,Hashimoto2006a,Hashimoto2006b}があるその䞀方で機胜衚珟に関しおは倧芏暡な数の゚ントリヌに察しお䞊蚘の問題を解決しようずする研究はほずんど存圚しない倧芏暡な数の機胜衚珟を扱ったものにShudoら\shortcite{Shudo2004}や兵藀ら\shortcite{Hyodo2000}による研究があるがそれらは䞊蚘の問題を考慮しおいないこのような背景により本研究では自然蚀語凊理においお日本語機胜衚珟を凊理する基瀎ずなるような{\bf日本語機胜衚珟蟞曞}を提案するこの蟞曞は倧芏暡な数の機胜衚珟に関しお䞊蚘の問題に察する1぀の解決法を瀺す本論文は以䞋のように構成されるたず第2章で機胜衚珟ずその異圢に぀いお述べる次に第3章においお日本語機胜衚珟蟞曞の蚭蚈に぀いお述べる第4章で蟞曞の芋出し䜓系ずしお採甚した機胜衚珟の階局構造に぀いお説明するそしお第5章で蟞曞の線纂手順に぀いお説明し珟状を報告する第6章で関連研究に぀いお述べ最埌に第7章でたずめを述べる